JP2024025470A - 半導体メモリ - Google Patents
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Abstract
【課題】動作を高速化できる半導体メモリを提供する。
【解決手段】一実施形態の半導体メモリは、メモリセルMCと、メモリセルに電気的に接続されたビット線BLと、第1領域SSADLに配置され、ビット線に接続し、第1ラッチ回路を有するセンスアンプSAUと、第1ラッチ回路に第1配線DBUSを介して接続する第2ラッチ回路XDLと、第1領域と第1方向Yに並ぶ第2領域SBLHUに配置され、ビット線とセンスアンプとの接続を制御する第1フックアップ回路BHCと、第1方向において第1領域と第2領域との間の第3領域SPCAに配置され、一端が第3領域内の第1位置PO1/PE1で第1配線と接続され、他端に第1電圧が印加される第1トランジスタTnとを備える。
【選択図】図15
【解決手段】一実施形態の半導体メモリは、メモリセルMCと、メモリセルに電気的に接続されたビット線BLと、第1領域SSADLに配置され、ビット線に接続し、第1ラッチ回路を有するセンスアンプSAUと、第1ラッチ回路に第1配線DBUSを介して接続する第2ラッチ回路XDLと、第1領域と第1方向Yに並ぶ第2領域SBLHUに配置され、ビット線とセンスアンプとの接続を制御する第1フックアップ回路BHCと、第1方向において第1領域と第2領域との間の第3領域SPCAに配置され、一端が第3領域内の第1位置PO1/PE1で第1配線と接続され、他端に第1電圧が印加される第1トランジスタTnとを備える。
【選択図】図15
Description
本発明の実施形態は、半導体メモリに関する。
半導体メモリとしてNAND型フラッシュメモリが知られている。
動作を高速化できる半導体メモリを提供する。
実施形態に係る半導体メモリは、メモリセルと、メモリセルに電気的に接続されたビット線と、第1領域に配置され、ビット線に接続し、第1ラッチ回路を有するセンスアンプと、第1ラッチ回路に第1配線を介して接続する第2ラッチ回路と、第1領域と第1方向に並ぶ第2領域に配置され、ビット線とセンスアンプとの接続を制御する第1フックアップ回路と、第1方向において第1領域と第2領域との間の第3領域に配置され、一端が第3領域内の第1位置で第1配線と接続され、他端に第1電圧が印加される第1トランジスタとを備える。
以下、実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明において、略同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付す。同様の構成を有する要素同士を特に区別する場合、同一符号の末尾に、互いに異なる文字または数字を付加する場合がある。
1. 第1実施形態
第1実施形態に係る半導体メモリについて説明する。以下では、半導体メモリとしてNAND型フラッシュメモリを例に挙げて説明する。
第1実施形態に係る半導体メモリについて説明する。以下では、半導体メモリとしてNAND型フラッシュメモリを例に挙げて説明する。
1.1 構成
1.1.1 メモリシステムの構成
本実施形態に係る半導体メモリを含むメモリシステムの構成について、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る半導体メモリを含むメモリシステムを有する情報処理システムの一例を示すブロック図である。
1.1.1 メモリシステムの構成
本実施形態に係る半導体メモリを含むメモリシステムの構成について、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る半導体メモリを含むメモリシステムを有する情報処理システムの一例を示すブロック図である。
情報処理システムは、メモリシステム1及びホストデバイス2を含む。
メモリシステム1は、データを記憶するデバイスである。メモリシステム1は、例えば、SSD(solid state drive)、UFS(Universal Flash Storage)デバイス、USB(Universal Serial Bus)メモリ、MMC(Multi-Media Card)、またはSDTMカードである。メモリシステム1は、ホストバスを介してホストデバイス2に接続可能である。メモリシステム1は、ホストデバイス2から受信した要求信号または自発的な処理要求に基づく処理を行う。
ホストデバイス2は、メモリシステム1を制御するデバイスである。ホストデバイス2は、例えば、パーソナルコンピュータ、サーバシステム、モバイルデバイス、車載デバイス、またはデジタルカメラである。
次に、メモリシステム1の内部構成について説明する。
メモリシステム1は、メモリコントローラ10及び半導体メモリ30を含む。半導体メモリ30は、例えば、NAND型フラッシュメモリのような不揮発性メモリである。以下では、半導体メモリ30をNAND型フラッシュメモリ30と称する。
メモリコントローラ10は、NAND型フラッシュメモリ30を制御するデバイスである。メモリコントローラ10は、例えば、SoC(System On a Chip)である。メモリコントローラ10は、ホストバスを介してホストデバイス2と接続される。メモリコントローラ10は、ホストデバイス2からホストバスを介して要求信号を受信する。ホストバスのタイプは、メモリシステム1に適用されるアプリケーションに依存する。メモリシステム1がSSDである場合、ホストバスとして、例えば、SAS(Serial Attached SCSI)、SATA(Serial ATA)、またはPCIeTM(Peripheral Component Interconnect Express)規格のインターフェースが用いられる。メモリシステム1がUFSデバイスである場合、ホストバスとしてM-PHY規格のインターフェースが用いられる。メモリシステム1がUSBメモリである場合、ホストバスとしてUSB規格のインターフェースが用いられる。メモリシステム1がMMCである場合、ホストバスとしてeMMC(Embedded Multi Media Card)規格のインターフェースが用いられる。メモリシステム1がSDTMカードである場合、ホストバスとしてSDTM規格のインターフェースが用いられる。
メモリコントローラ10は、ホストデバイス2から受信した要求信号または自発的な処理要求に基づいて、NANDバスを介してNAND型フラッシュメモリ30を制御する。NANDバスは、NANDインターフェースに従った信号の送受信を行う。
NAND型フラッシュメモリ30は、データを記憶するデバイスである。NAND型フラッシュメモリ30は、複数のメモリセルトランジスタを含む。複数のメモリセルトランジスタのそれぞれは、閾値電圧に応じてデータを不揮発に記憶する。NAND型フラッシュメモリ30は、メモリコントローラ10から受信したデータを複数のメモリセルトランジスタに不揮発に記憶する。NAND型フラッシュメモリ30は、複数のメモリセルトランジスタから読み出したデータを、メモリコントローラ10に出力する。
次に、メモリコントローラ10の内部構成について説明する。
メモリコントローラ10は、ホストインターフェース(I/F)回路11、プロセッサ(CPU:Central Processing Unit)12、バッファメモリ13、ECC(Error Checking and Correcting)回路14、ROM(Read only memory)15、RAM(Random access memory)16、及びNANDインターフェース(I/F)回路17を含む。
ホストインターフェース回路11は、メモリコントローラ10とホストデバイス2との間の通信を司る回路である。ホストインターフェース回路11は、ホストバスを介してホストデバイス2と接続される。
プロセッサ12は、メモリコントローラ10の制御回路である。プロセッサ12は、ROM15に記憶されたプログラムを実行することによってメモリコントローラ10全体の動作を制御する。例えば、プロセッサ12は、ホストデバイス2から書き込み要求を受信した際には、それに基づいて、書き込み動作を制御する。読み出し動作及び消去動作の際も同様である。
バッファメモリ13は、データを一時的に記憶するメモリである。バッファメモリ13は、例えば、SRAM(Static random access memory)である。バッファメモリ13は、書き込みデータ及び読み出しデータ等を一時的に記憶する。書き込みデータは、NAND型フラッシュメモリ30に書き込むデータである。読み出しデータは、NAND型フラッシュメモリ30から読み出したデータである。
ECC回路14は、データのエラー訂正(ECC:Error Checking and Correcting)処理を行う回路である。具体的には、ECC回路14は、データの書き込み動作時に書き込みデータに基づいて誤り訂正符号を生成する。そして、ECC回路14は、データの読み出し動作時に、予め決められた単位で、誤り訂正符号に基づいてシンドロームを生成してエラーを検出し、検出したエラーを訂正する。
ROM15は、不揮発性のメモリである。ROM15は、例えば、EEPROMTM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)である。ROM15は、ファームウェア等のプログラムを記憶する。
RAM16は、揮発性のメモリである。RAM16は、例えば、SRAMである。RAM16は、プロセッサ12の作業領域として使用される。RAM16は、NAND型フラッシュメモリ30を管理するためのファームウェア、及び各種の管理情報を記憶する。
NANDインターフェース回路17は、メモリコントローラ10とNAND型フラッシュメモリ30との間の通信を司る回路である。NANDインターフェース回路17は、NANDバスを介してNAND型フラッシュメモリ30と接続される。例えば、NANDインターフェース回路17は、メモリコントローラ10とNAND型フラッシュメモリ30との間におけるデータ、コマンド、及びアドレス等の転送を制御する。
1.1.2 NAND型フラッシュメモリの構成
NAND型フラッシュメモリ30の構成について、図2を用いて説明する。図2は、NAND型フラッシュメモリ30の構成の一例を示すブロック図である。NAND型フラッシュメモリ30は、入出力回路31、ロジック制御回路32、レディ/ビジー制御回路33、レジスタ34、シーケンサ35、電圧生成回路36、及び複数のプレーンPLNを含む。
NAND型フラッシュメモリ30の構成について、図2を用いて説明する。図2は、NAND型フラッシュメモリ30の構成の一例を示すブロック図である。NAND型フラッシュメモリ30は、入出力回路31、ロジック制御回路32、レディ/ビジー制御回路33、レジスタ34、シーケンサ35、電圧生成回路36、及び複数のプレーンPLNを含む。
入出力回路31は、メモリコントローラ10との間で、信号及び情報を送受信する回路である。入出力回路31は、メモリコントローラ10との間で、入出力信号DQ(例えば、8ビットの信号DQ0~DQ7)、並びにデータストローブ信号DQS及びDQSn(信号DQSの反転信号)を送受信する。信号DQは、NAND型フラッシュメモリ30とメモリコントローラ10との間で送受信されるデータの実体である。信号DQは、例えば、コマンドCMD、アドレスADD、ステータス情報STS、及びデータDATである。信号DQS及びDQSnは、信号DQの送受信のタイミングを制御するための信号である。例えば、データの書き込み時には、書き込みデータを含む信号DQと共に信号DQS及びDQSnが、メモリコントローラ10からNAND型フラッシュメモリ30に送信される。NAND型フラッシュメモリ30は、信号DQS及びDQSnに同期して書き込みデータを含む信号DQを受信する。また、データの読み出し時には、読み出しデータを含む信号DQと共に信号DQS及びDQSnが、NAND型フラッシュメモリ30からメモリコントローラ10に送信される。メモリコントローラ10は、信号DQS及びDQSnに同期して読み出しデータを含む信号DQを受信する。なお、入出力回路31は、ロジック制御回路32を介して、メモリコントローラ10から信号DQS及びDQSnを受信してもよい。
また、入出力回路31は、信号DQ内のコマンドCMDをコマンドレジスタ34Aに送信する。入出力回路31は、信号DQ内のアドレスADDをアドレスレジスタ34Bに送信する。入出力回路31は、ステータス情報STSをステータスレジスタ34Cから受信する。入出力回路31は、各プレーンPLNのセンスアンプモジュール41との間で、信号DQ内のデータDATを送受信する。
ロジック制御回路32は、制御信号に基づいて入出力回路31及びシーケンサ35を制御する回路である。ロジック制御回路32は、メモリコントローラ10から、チップイネーブル信号CEn、コマンドラッチイネーブル信号CLE、アドレスラッチイネーブル信号ALE、ライトイネーブル信号WEn、及びリードイネーブル信号REnを受信する。信号CEnは、NAND型フラッシュメモリ30をイネーブルにするための信号である。信号CLEは、NAND型フラッシュメモリ30が受信した信号DQがコマンドCMDであることを示す信号である。信号ALEは、NAND型フラッシュメモリ30が受信した信号DQがアドレスADDであることを示す信号である。信号WEnは、信号DQの入力をNAND型フラッシュメモリ30に命令する信号である。信号REnは、信号DQの出力をNAND型フラッシュメモリ30に命令する信号である。NAND型フラッシュメモリ30は、信号REnに基づいて信号DQS及びDQSnを生成する。NAND型フラッシュメモリ30は、生成した信号DQS及びDQSnに基づいてメモリコントローラ10に信号DQを出力する。ロジック制御回路32は、受信した信号に基づいて、入出力回路31及びシーケンサ35を制御する。
レディ/ビジー制御回路33は、シーケンサ35の動作状況をメモリコントローラ10に知らせる回路である。レディ/ビジー制御回路33は、シーケンサ35の動作状況に基づいて、レディ/ビジー信号RBnをメモリコントローラ10に送信する。信号RBnは、NAND型フラッシュメモリ30がレディ状態、ビジー状態のいずれであるかを示す信号である。信号RBnは、例えば、NAND型フラッシュメモリ30がビジー状態のときに“Low”レベルとされる。レディ状態は、NAND型フラッシュメモリ30がメモリコントローラ10からコマンドを受け付け可能な状態である。ビジー状態は、NAND型フラッシュメモリ30がメモリコントローラ10からコマンドを受け付け不可能な状態である。
レジスタ34は、情報を一時的に記憶する回路である。レジスタ34は、コマンドレジスタ34A、アドレスレジスタ34B、及びステータスレジスタ34Cを含む。
コマンドレジスタ34Aは、コマンドCMDを記憶する回路である。コマンドCMDは、例えば、シーケンサ35に読み出し動作、書き込み動作、及び消去動作を実行させる命令を含む。
アドレスレジスタ34Bは、アドレスADDを記憶する回路である。アドレスADDは、例えば、ロウアドレスRA(ブロックアドレス及びページアドレスを含む)、及びカラムアドレスCAを含む。ブロックアドレス、ページアドレス、及びカラムアドレスCAは、例えば、それぞれブロックBLK、ワード線、及びビット線の選択に使用される。例えば、アドレスレジスタ34Bは、ロウアドレスRAをロウドライバ38及びロウデコーダ39に転送する。アドレスレジスタ34Bは、カラムアドレスCAをカラムドライバ40及びセンスアンプモジュール41に転送する。
ステータスレジスタ34Cは、例えば、読み出し動作、書き込み動作、及び消去動作におけるステータス情報STSを一時的に記憶する回路である。ステータス情報STSは、動作が正常に終了したか否かをメモリコントローラ10に通知するために使用される。
シーケンサ35は、予め定められたプログラムに従って、他の回路の動作を制御する回路である。シーケンサ35は、NAND型フラッシュメモリ30全体の動作を制御する。例えば、シーケンサ35は、コマンドレジスタ34Aに記憶されたコマンドCMDに基づいて、レディ/ビジー制御回路33、及び電圧生成回路36、並びに各プレーンPLNのロウドライバ38、ロウデコーダ39、カラムドライバ40、及びセンスアンプモジュール41を制御する。例えば、シーケンサ35は、読み出し動作、書き込み動作、及び消去動作を実行する。
電圧生成回路36は、読み出し動作、書き込み動作、及び消去動作で使用される電圧を生成する回路である。電圧生成回路36は、生成した電圧を、例えば、ロウドライバ38、及びカラムドライバ40等に供給する。
プレーンPLNは、データの書き込み動作及び読み出し動作を行うユニット(メモリ領域)である。図2の例では、NAND型フラッシュメモリ30は、4つのプレーンPLN0、PLN1、PLN2、及びPLN3を含む。なお、NAND型フラッシュメモリ30に含まれるプレーンPLNの数は、4つに限定されない。プレーンPLN0~PLN3は、互いに独立して動作することが可能である。また、プレーンPLN0~PLN3は、並列に動作することも可能である。換言すれば、NAND型フラッシュメモリ30は、互いに独立して制御可能な複数のメモリ領域を有する。以下、プレーンPLN0~PLN3のいずれかを限定しない場合は、「プレーンPLN」と表記する。
次に、プレーンPLNの内部構成について説明する。以下では、プレーンPLN0~PLN3が同じ構成である場合について説明する。なお、各プレーンPLNの構成は異なっていてもよい。プレーンPLNは、メモリセルアレイ37、ロウドライバ38、ロウデコーダ39、カラムドライバ40、及びセンスアンプモジュール41を含む。
メモリセルアレイ37は、複数のブロックBLK0~BLKn(nは1以上の整数)を含む。ブロックBLKは、例えば、一括してデータを消去される複数のメモリセルトランジスタの集合である。例えば、ブロックBLKは、データの消去動作の単位として使用される。ブロックBLKは、複数のワード線を含む。メモリセルトランジスタは、データを不揮発に記憶することが可能である。メモリセルアレイ37には、複数のビット線及び複数のワード線が設けられる。各メモリセルトランジスタは、例えば、1本のビット線と1本のワード線とに関連付けられている。メモリセルアレイ37の詳細については後述する。
ロウドライバ38は、ロウデコーダ39に電圧を供給する回路である。ロウドライバ38は、ロウアドレスRAに基づいて、読み出し動作、書き込み動作、及び消去動作で使用される電圧を、ロウデコーダ39に供給する。
ロウデコーダ39は、ロウアドレスRAに基づいて、メモリセルアレイ37内の1つのブロックBLKを選択する回路である。ロウデコーダ39は、選択されたワード線に対応する信号線に印加された電圧を、選択されたブロックBLK内の選択されたワード線に転送する。
カラムドライバ40は、センスアンプモジュール41に電圧を供給する回路である。カラムドライバ40は、カラムアドレスCAに基づいて、読み出し動作、書き込み動作、及び消去動作で使用される電圧を、センスアンプモジュール41に供給する。
センスアンプモジュール41は、メモリセルトランジスタに記憶されたデータを判定する回路である。センスアンプモジュール41は、読み出し動作において、ビット線の電圧に基づいてメモリセルトランジスタに記憶されたデータを判定する。センスアンプモジュール41は、判定結果を読み出しデータDATとして入出力回路31に転送する。また、センスアンプモジュール41は、書き込み動作において、入出力回路31から受信した書き込みデータDATに基づく電圧を、ビット線に印加する。
1.1.3 メモリセルアレイの回路構成
メモリセルアレイ37の回路構成について、図3を用いて説明する。図3は、メモリセルアレイ37の回路図である。図3は、メモリセルアレイ37に含まれるブロックBLK0の回路構成を、メモリセルアレイ37の回路構成の一例として示している。他のブロックBLKも、図3と同様の構成を有する。
メモリセルアレイ37の回路構成について、図3を用いて説明する。図3は、メモリセルアレイ37の回路図である。図3は、メモリセルアレイ37に含まれるブロックBLK0の回路構成を、メモリセルアレイ37の回路構成の一例として示している。他のブロックBLKも、図3と同様の構成を有する。
ブロックBLKは、例えば、5つのストリングユニットSU0~SU4を含む。各ストリングユニットSUは、例えば、書き込み動作または読み出し動作において一括して選択される複数のNANDストリングNSの集合である。各ストリングユニットSUは、ビット線BL0~BLm(mは1以上の整数)にそれぞれ関連付けられた複数のNANDストリングNSを含む。NANDストリングNSは、直列に接続された複数のメモリセルトランジスタの集合である。各NANDストリングNSは、例えば、メモリセルトランジスタMC0~MC7、並びに選択トランジスタST1及びST2を含む。メモリセルトランジスタMCは、データを不揮発に記憶する。メモリセルトランジスタMCは、制御ゲート及び電荷蓄積層を含む。選択トランジスタST1及びST2は、スイッチング素子である。選択トランジスタST1及びST2のそれぞれは、各種動作時においてストリングユニットSUの選択に使用される。
各NANDストリングNSにおいて、メモリセルトランジスタMC0~MC7は、直列接続される。選択トランジスタST1のドレインは、関連付けられたビット線BLに接続される。選択トランジスタST1のソースは、直列接続されたメモリセルトランジスタMC0~MC7の一端に接続される。選択トランジスタST2のドレインは、直列接続されたメモリセルトランジスタMC0~MC7の他端に接続される。選択トランジスタST2のソースは、ソース線SLに接続される。
同一のブロックBLKにおいて、メモリセルトランジスタMC0~MC7の制御ゲートは、それぞれワード線WL0~WL7に共通に接続される。ストリングユニットSU0~SU4内のそれぞれの選択トランジスタST1のゲートは、それぞれ選択ゲート線SGD0~SGD4に共通に接続される。同一のブロックBLKに含まれる選択トランジスタST2のゲートは、選択ゲート線SGSに共通に接続される。
以上で説明したメモリセルアレイ37の回路構成において、ビット線BLは、例えば、各ストリングユニットSUで同一のカラムアドレスCAが割り当てられたNANDストリングNSによって共有される。ソース線SLは、例えば、複数のブロックBLK間で共有される。
1つのストリングユニットSU内で共通のワード線WLに接続された複数のメモリセルトランジスタMCの集合は、例えばセルユニットCUと称される。ブロックBLKは、複数のセルユニットCUを含む。それぞれが閾値電圧に応じて1ビットデータを記憶する複数のメモリセルトランジスタMCを含むセルユニットCUに記憶されているデータが、1ページデータに相当する。セルユニットCUは、メモリセルトランジスタMCが記憶するデータのビット数に基づいて、2ページデータ以上のデータを記憶し得る。
なお、メモリセルアレイ37の回路構成は、以上で説明した構成に限定されない。例えば、各ブロックBLKに含まれるストリングユニットSUの個数や、各NANDストリングNSに含まれるメモリセルトランジスタMC並びに選択トランジスタST1及びST2の個数は、それぞれ任意の個数でもよい。以下、メモリセルトランジスタMCをメモリセルMCとも表記する。
1.1.4 センスアンプモジュールの構成
センスアンプモジュール41の構成について、図4を用いて説明する。図4は、センスアンプモジュール41の構成の一例を示すブロック図である。なお、以下で参照される図面において、X方向はワード線WLの延伸方向に対応し、Y方向はビット線BLの延伸方向に対応し、Z方向はNAND型フラッシュメモリ30の形成に使用される半導体基板の表面に対する鉛直方向に対応する。
センスアンプモジュール41の構成について、図4を用いて説明する。図4は、センスアンプモジュール41の構成の一例を示すブロック図である。なお、以下で参照される図面において、X方向はワード線WLの延伸方向に対応し、Y方向はビット線BLの延伸方向に対応し、Z方向はNAND型フラッシュメモリ30の形成に使用される半導体基板の表面に対する鉛直方向に対応する。
センスアンプモジュール41は、複数のセンスアンプユニットSAU、複数のラッチ回路XDL、及びカラムデコーダCODを含む。センスアンプモジュール41には、図4に示す複数のセンスアンプユニットSAUと複数のラッチ回路XDLとを含むセットが複数セット設けられる。図4は、16セットのセンスアンプユニットSAU、及びラッチ回路XDLがY方向に配置される例を示したが、このセット数は任意である。例えば、12セットや8セットのセンスアンプユニットSAU、及びラッチ回路XDLをY方向に配置していてもかまわない。
センスアンプユニットSAUは、メモリセルアレイ37内のメモリセルMCから読み出されたデータをセンスする回路である。センスアンプユニットSAUは、ビット線BL毎に設けられる。センスアンプユニットSAUは、読み出し動作において、対応するビット線BLに読み出されたデータをセンスする。センスアンプユニットSAUは、センス結果を入出力回路31に転送する。また、センスアンプユニットSAUは、書き込み動作において、対応するビット線BLに書き込みデータを転送する。図4の例では、8個のセンスアンプユニットSAU<0>~SAU<7>が、1つのバスDBUS(以下、「DBUS_O」と表記する)に共通に接続されている。8個のセンスアンプユニットSAU<8>~SAU<15>が、1つのバスDBUS(以下、「DBUS_E」と表記する)に共通に接続されている。なお、1つのバスDBUSに接続されるセンスアンプユニットSAUの個数は任意である。センスアンプユニットSAUは、対応するバスDBUSを介してラッチ回路XDLに接続される。
ラッチ回路XDLは、ビット線BLに関連するデータを一時的に記憶する回路である。ラッチ回路XDLは、センスアンプユニットSAU毎に設けられる。図4の例では、センスアンプユニットSAU<0>~SAU<7>にそれぞれ対応する8個のラッチ回路XDL<7:0>が、バスDBUS_Oに共通に接続されている。センスアンプユニットSAU<8>~SAU<15>にそれぞれ対応する8個のラッチ回路XDL<15:8>が、バスDBUS_Eに共通に接続されている。各ラッチ回路XDLは、バスXBUSに接続される。バスXBUSは、ラッチ回路XDL毎に設けられる。ラッチ回路XDLは、対応するバスXBUSを介してカラムデコーダCODに接続される。また、ラッチ回路XDLは、データ線IOに接続される。データ線IOは、ラッチ回路XDL毎に設けられる。ラッチ回路XDLは、対応するデータ線IOを介して入出力回路31に接続される。
カラムデコーダCODは、カラムアドレスCAのデコードを行う回路である。カラムデコーダCODは、アドレスレジスタ34BからカラムアドレスCAを受信する。カラムデコーダCODは、カラムアドレスCAのデコード結果に基づいて、ラッチ回路XDLを選択する。
例えば、入出力回路31がメモリコントローラ10から受信したデータは、まず、データ線IOを介して転送され、カラムデコーダCODによって選択されたラッチ回路XDLに記憶される。その後、そのデータは、バスDBUSを介してセンスアンプユニットSAUに転送される。また、センスアンプユニットSAU内のデータは、まず、バスDBUSを介して転送され、ラッチ回路XDLに記憶される。その後、そのデータは、データ線IOを介して入出力回路31に転送された後、入出力回路31からメモリコントローラ10に送信される。
1.1.5 センスアンプモジュールの回路構成
センスアンプモジュール41の回路構成について、図5及び図6を用いて説明する。
センスアンプモジュール41の回路構成について、図5及び図6を用いて説明する。
図5は、センスアンプモジュール41の回路構成の一例を示す回路図である。なお、図5は、センスアンプモジュール41に含まれるセンスアンプユニットSAU<0>を抽出して示している。センスアンプユニットSAU<1>~SAU<7>も、センスアンプユニットSAU<0>と同様の構成を有する。以下の説明では、トランジスタのソース及びドレインを限定しない場合、トランジスタのソースまたはドレインのいずれか一方を「トランジスタの一端」と表記し、トランジスタのソースまたはドレインのいずれか他方を「トランジスタの他端」と表記する。
センスアンプモジュール41は、BLフックアップ回路BHC、及びプリチャージ回路DBP(図5の例では、DBP1及びDBP2)を更に含む。なお、図5では、バスXBUS及びカラムデコーダCODは省略されている。
BLフックアップ回路BHCは、ビット線BLとセンスアンプユニットSAUとを接続するための回路である。BLフックアップ回路BHCは、センスアンプユニットSAU毎に設けられる。BLフックアップ回路BHCは、高耐圧nチャネルMOSトランジスタ50A及び50Bを含む。
トランジスタ50Aの一端は、センスアンプモジュール41内の配線BLIに接続される。トランジスタ50Aの他端は、対応するビット線BLに接続される。トランジスタ50Aのゲートには制御信号BLSが入力される。制御信号BLSは、例えば、シーケンサ35によって生成される。トランジスタ50Aは、例えば、トランジスタ50Bを介してビット線BLに高電圧を印加する際に、センスアンプユニットSAUに高電圧が供給されないようにするために用いられる。
トランジスタ50Bの一端は、カラムドライバ40に接続される。トランジスタ50Bの他端は、対応するビット線BLに接続される。トランジスタ50Bのゲートには制御信号BLBIASが入力される。制御信号BLBIASは、例えば、シーケンサ35によって生成される。トランジスタ50Bは、例えば、消去動作において、カラムドライバ40から消去電圧をビット線BLに印加する際に用いられる。
プリチャージ回路DBPは、バスDBUSをプリチャージする回路である。プリチャージ回路DBPは、バスDBUS毎に設けられる。プリチャージ回路DBPは、nチャネルMOSトランジスタTn、及びpチャネルMOSトランジスタTpを含む。トランジスタTn(図5の例では、Tn1及びTn2)は、例えば、プリチャージのタイミングを制御する際に用いられる。トランジスタTp(図5の例では、Tp1及びTp2)は、例えば、バスDBUSにプリチャージ電圧を供給する際に用いられる。
本実施形態では、センスアンプユニットSAU<0>~SAU<7>に接続されるバスDBUS_Oとして、バスDBUS_O1が設けられる。ラッチ回路XDL<0>~XDL<7>に接続されるバスDBUS_Oとして、バスDBUS_O2が設けられる。バスDBUS_O1とバスDBUS_O2との間には、nチャネルMOSトランジスタTvが設けられる。トランジスタTvは、例えば、センスアンプユニットSAU<0>~SAU<7>とラッチ回路XDL<0>~XDL<7>とを接続する際に用いられる。
バスDBUS_O1の一端は、センスアンプユニットSAU<0>に接続される。バスDBUS_O1の他端は、トランジスタTvの一端に接続される。バスDBUS_O2の一端は、トランジスタTvの他端に接続される。バスDBUS_O2の他端は、ラッチ回路XDL<0>に接続される。トランジスタTvのゲートには電圧VX2が印加される。
バスDBUS_O1に接続されるプリチャージ回路DBP1は、nチャネルMOSトランジスタTn1、及びpチャネルMOSトランジスタTp1を含む。
トランジスタTn1の一端は、バスDBUS_O1に接続される。トランジスタTn1の他端は、トランジスタTp1の一端に接続される。トランジスタTn1のゲートには制御信号DOPC1が入力される。制御信号DOPC1は、例えば、シーケンサ35によって生成される。
トランジスタTp1の他端には電圧VDDSA1が印加される。電圧VDDSA1は、例えば、電圧VDDである。トランジスタTp1のゲートには電圧VLDBが印加される。電圧VLDBは、例えば、接地電圧VSSである。トランジスタTp1及びTn1がオン状態の場合、バスDBUS_O1に電圧VDDSA1が印加される。これにより、バスDBUS_O1が充電される。
バスDBUS_O2に接続されるプリチャージ回路DBP2は、nチャネルMOSトランジスタTn2、及びpチャネルMOSトランジスタTp2を含む。
トランジスタTn2の一端は、バスDBUS_O2に接続される。トランジスタTn2の他端は、トランジスタTp2の一端に接続される。トランジスタTn2のゲートには制御信号DOPC2が入力される。制御信号DOPC2は、例えば、シーケンサ35によって生成される。
トランジスタTp2の他端には電圧VDDSA2が印加される。電圧VDDSA2は、例えば、電圧VDDである。トランジスタTp2のゲートには電圧VLDBが印加される。トランジスタTp2及びTn2がオン状態の場合、バスDBUS_O2に電圧VDDSA2が印加される。これにより、バスDBUS_O2が充電される。
バスDBUS_O1及びDBUS_O2には、プリチャージ回路DBP1及びDBP2によって同じタイミングで電圧が印加されてもよいし、異なるタイミングで電圧が印加されてもよい。換言すると、シーケンサ35は、トランジスタTn1及びTn2を同じタイミングでオンさせてもよいし、異なるタイミングでオンさせてもよい。
トランジスタTvがオン状態であって、トランジスタTp1及びTn1がオン状態の場合には、バスDBUS_O1だけでなくバスDBUS_O2にも電圧VDDSA1が印加される。また、トランジスタTvがオン状態であって、トランジスタTp2及びTn2がオン状態の場合には、バスDBUS_O2だけでなくバスDBUS_O1にも電圧VDDSA2が印加される。換言すると、トランジスタTvがオン状態の場合、バスDBUS_O1及びDBUS_O2の充電を同時に行うことができる。
他方で、トランジスタTvがオフ状態であって、トランジスタTp1及びTn1がオン状態の場合には、バスDBUS_O1に電圧VDDSA1が印加される。また、トランジスタTvがオフ状態であって、トランジスタTp2及びTn2がオン状態の場合には、バスDBUS_O2に電圧VDDSA2が印加される。換言すると、トランジスタTvがオフ状態の場合、バスDBUS_O1及びDBUS_O2の充電を別々に行うことができる。
次に、センスアンプユニットSAUの回路構成について説明する。
センスアンプユニットSAUは、センスアンプ回路SAC、プリチャージ回路LBP、バススイッチBSW、並びに4つのラッチ回路SDL、ADL、BDL、及びCDLを含む。なお、センスアンプユニットSAUに含まれるラッチ回路の数は、4つに限定されるものではなく、任意の個数に設計することが可能である。例えば、センスアンプユニットSAUに含まれるラッチ回路の数は、各メモリセルトランジスタMCが記憶するデータのビット数に基づいて設計される。
センスアンプ回路SACは、メモリセルトランジスタMCから読み出されたデータをセンスし、読み出されたデータを判定する回路である。センスアンプ回路SACは、読み出し動作において、ビット線BLに読み出されたデータをセンスし、読み出されたデータが“0”であるか“1”であるかを判定する。センスアンプ回路SACは、書き込み動作において、書き込みデータに基づいてビット線BLに電圧を印加する。また、センスアンプ回路SACは、ラッチ回路SDL、ADL、BDL、及びCDL内のデータを用いてAND演算またはOR演算を行う。
センスアンプ回路SACは、nチャネルMOSトランジスタ51A~51I、pチャネルMOSトランジスタ51J、及び容量素子51Kを含む。
トランジスタ51Aの一端は、配線BLIに接続される。トランジスタ51Aの他端には電圧VLSAが印加される。電圧VLSAは、例えば、接地電圧VSSである。トランジスタ51Aのゲートには制御信号NLOが入力される。制御信号NLOは、例えば、シーケンサ35によって生成される。トランジスタ51Aは、例えば、対応するビット線BLを充電または放電する際に用いられる。
トランジスタ51Bの一端は、配線BLIに接続される。トランジスタ51Bの他端は、ノードSCOMに接続される。トランジスタ51Bのゲートには制御信号BLCが入力される。制御信号BLCは、例えば、シーケンサ35によって生成される。トランジスタ51Bは、例えば、対応するビット線BLを信号BLCに応じた電圧にクランプする際に用いられる。
トランジスタ51Cの一端は、ノードSCOMに接続される。トランジスタ51Cの他端は、トランジスタ51Jの一端に接続される。トランジスタ51Cのゲートには制御信号BLXが入力される。制御信号BLXは、例えば、シーケンサ35によって生成される。
トランジスタ51Dの一端は、ノードSCOMに接続される。トランジスタ51Dの他端は、ノードSENに接続される。トランジスタ51Dのゲートには制御信号XXLが入力される。制御信号XXLは、例えば、シーケンサ35によって生成される。トランジスタ51Dは、メモリセルMCのデータをセンスする期間を制御する際に用いられる。ノードSENは、データの読み出し時に、対象となるメモリセルMCのデータをセンスするためのセンスノードとして機能する。より具体的には、読み出し時に、対象となるメモリセルMCのオン状態またはオフ状態に応じて、ノードSEN(及び容量素子51K)にプリチャージされた電荷が、ビット線BLに転送される。このときのノードSENの電圧をセンスすることによりデータの読み出しが行われる。
トランジスタ51Eの一端にはクロック信号CLKが入力される。トランジスタ51Eの他端は、トランジスタ51Fの一端に接続される。トランジスタ51Eのゲートは、ノードSENに接続される。
トランジスタ51Fの他端は、バスLBUSに接続される。トランジスタ51Fのゲートには制御信号STBが入力される。制御信号STBは、例えば、シーケンサ35によって生成される。
トランジスタ51Gの一端は、ノードSENに接続される。トランジスタ51Gの他端は、バスLBUSに接続される。トランジスタ51Gのゲートには制御信号BLQが入力される。制御信号BLQは、例えば、シーケンサ35によって生成される。
トランジスタ51Hの一端は、接地されている。トランジスタ51Hの他端は、トランジスタ51Iの一端に接続される。トランジスタ51Hのゲートは、バスLBUSに接続される。
トランジスタ51Iの他端は、ノードSENに接続される。トランジスタ51Iのゲートには制御信号LSLが入力される。制御信号LSLは、例えば、シーケンサ35によって生成される。
トランジスタ51Jの他端には電圧VHSAが印加される。電圧VHSAは、例えば、電源電圧VDDである。トランジスタ51Jのゲートは、後述するノードINV_Sに接続される。
容量素子51Kの一方の電極は、ノードSENに接続される。容量素子51Kの他方の電極にはクロック信号CLKが入力される。
次に、プリチャージ回路LBPの回路構成について説明する。
プリチャージ回路LBPは、バスLBUSをプリチャージする回路である。プリチャージ回路LBPは、nチャネルMOSトランジスタ52を含む。
トランジスタ52の一端は、バスLBUSに接続される。トランジスタ52の他端には電圧VHLBが印加される。電圧VHLBは、例えば、電源電圧VDDである。トランジスタ52のゲートには制御信号LPCが入力される。制御信号LPCは、例えば、シーケンサ35によって生成される。トランジスタ52がオン状態の場合、バスLBUSに電圧VHLBが印加される。これにより、バスLBUSが充電される。
次に、バススイッチBSWの回路構成について説明する。
バススイッチBSWは、バスLBUSとバスDBUSとを接続するためのスイッチである。バススイッチBSWは、nチャネルMOSトランジスタ53を含む。
トランジスタ53の一端は、バスLBUSに接続される。トランジスタ53の他端は、バスDBUS_O1に接続される。トランジスタ53のゲートには制御信号DSWが入力される。制御信号DSWは、例えば、シーケンサ35によって生成される。
次に、ラッチ回路SDL、ADL、BDL、及びCDLの回路構成について説明する。
ラッチ回路SDL、ADL、BDL、及びCDLは、データを一時的に記憶する回路である。ラッチ回路SDLは、nチャネルMOSトランジスタ54A及び54B、並びにインバータ54C及び54Dを含む。
トランジスタ54Aの一端は、バスLBUSに接続される。トランジスタ54Aの他端は、ノードINV_Sに接続される。トランジスタ54Aのゲートには制御信号STIが入力される。制御信号STIは、例えば、シーケンサ35によって生成される。
トランジスタ54Bの一端は、バスLBUSに接続される。トランジスタ54Bの他端は、ノードLAT_Sに接続される。トランジスタ54Bのゲートには制御信号STLが入力される。制御信号STLは、例えば、シーケンサ35によって生成される。
インバータ54Cの入力端子は、ノードLAT_Sに接続される。インバータ54Cの出力端子は、ノードINV_Sに接続される。
インバータ54Dの入力端子は、ノードINV_Sに接続される。インバータ54Dの出力端子は、ノードLAT_Sに接続される。
ラッチ回路ADL、BDL、及びCDLは、ラッチ回路SDLと同様の構成を有する。
このように、各センスアンプユニットSAUにおいて、センスアンプ回路SAC、並びにラッチ回路SDL、ADL、BDL、及びCDLは、互いにデータを送受信可能なようにバスLBUSに接続される。
次に、ラッチ回路XDLの回路構成について説明する。
ラッチ回路XDL<0>は、ラッチ回路SDLと同様の構成を有する。すなわち、ラッチ回路XDL<0>は、nチャネルMOSトランジスタ64A及び64B、並びにインバータ64C及び64Dを含む。
トランジスタ64Aの一端は、バスDBUS_O2に接続される。トランジスタ64Aの他端は、ノードINV_Xに接続される。トランジスタ64Aのゲートには制御信号XTIが入力される。制御信号XTIは、例えば、シーケンサ35によって生成される。
トランジスタ64Bの一端は、バスDBUS_O2に接続される。トランジスタ64Bの他端は、ノードLAT_Xに接続される。トランジスタ64Bのゲートには制御信号XTLが入力される。制御信号XTLは、例えば、シーケンサ35によって生成される。
他のラッチ回路XDLも、図5と同様の構成を有する。
図5に示すように、制御信号LPCがHレベルのとき、トランジスタ52がオン状態となってバスLBUSに電圧VHLBが印加される。また、トランジスタTp1がオン状態且つ制御信号DOPC1がHレベルのとき、トランジスタTp1及びTn1がオン状態となってバスDBUS_O1に電圧VDDSA1が印加される。トランジスタTp2がオン状態且つ制御信号DOPC2がHレベルのとき、トランジスタTp2及びTn2がオン状態となってバスDBUS_O2に電圧VDDSA2が印加される。
制御信号STLがHレベルのとき、トランジスタ54Bがオン状態となって、ラッチ回路SDLのノードLAT_SとバスLBUSとの間のデータ転送が可能となる。また、制御信号STIがHレベルのとき、トランジスタ54Aがオン状態となって、ラッチ回路SDLのノードINV_SとバスLBUSとの間のデータ転送が可能となる。
制御信号DSWがHレベルのとき、トランジスタ53がオン状態となって、バスLBUSとバスDBUS_O1との間が接続される。制御信号DSWがHレベル且つ電圧VX2がHレベルの電圧のとき、トランジスタ53及びTvがオン状態となって、バスLBUSとバスDBUS_O2との間のデータ転送が可能となる。
制御信号XTLがHレベルのとき、トランジスタ64Bがオン状態となって、ラッチ回路XDLのノードLAT_XとバスDBUS_O2との間のデータ転送が可能となる。また、制御信号XTIがHレベルのとき、トランジスタ64Aがオン状態となって、ラッチ回路XDLのノードINV_XとバスDBUS_O2との間のデータ転送が可能となる。
図6は、センスアンプモジュール41の回路構成の一例を示す回路図である。なお、図6は、センスアンプモジュール41に含まれるセンスアンプユニットSAU<8>を抽出して示している。センスアンプユニットSAU<9>~SAU<15>も、センスアンプユニットSAU<8>と同様の構成を有する。センスアンプユニットSAU<8>は、図5のセンスアンプユニットSAU<0>と同様の構成を有する。ラッチ回路XDL<8>は、図5のラッチ回路XDL<0>と同様の構成を有する。BLフックアップ回路BHCは、図5と同様の構成を有する。
本実施形態では、センスアンプユニットSAU<8>~SAU<15>、及びラッチ回路XDL<8>~XDL<15>に接続されるバスDBUSとして、バスDBUS_Eが設けられる。
バスDBUS_Eに接続されるプリチャージ回路DBP3は、nチャネルMOSトランジスタTn3、及びpチャネルMOSトランジスタTp3を含む。
トランジスタTn3の一端は、バスDBUS_Eに接続される。トランジスタTn3の他端は、トランジスタTp3の一端に接続される。トランジスタTn3のゲートには制御信号DEPC1が入力される。制御信号DEPC1は、例えば、シーケンサ35によって生成される。
トランジスタTp3の他端には電圧VDDSA3が印加される。電圧VDDSA3は、例えば、電圧VDDである。トランジスタTp3のゲートには電圧VLDBが印加される。トランジスタTp3及びTn3がオン状態の場合、バスDBUS_Eに電圧VDDSA3が印加される。
バスDBUS_Eに接続されるプリチャージ回路DBP4は、nチャネルMOSトランジスタTn4、及びpチャネルMOSトランジスタTp2を含む。
トランジスタTn4の一端は、バスDBUS_Eに接続される。トランジスタTn4の他端は、トランジスタTp2の一端に接続される。トランジスタTn4のゲートには制御信号DEPC2が入力される。制御信号DEPC2は、例えば、シーケンサ35によって生成される。
トランジスタTp2の他端には電圧VDDSA2が印加される。トランジスタTp2のゲートには電圧VLDBが印加される。トランジスタTp2及びTn4がオン状態の場合、バスDBUS_Eに電圧VDDSA2が印加される。
バスDBUS_Eには、プリチャージ回路DBP3及びDBP4によって同じタイミングで電圧が印加されてもよいし、異なるタイミングで電圧が印加されてもよい。換言すると、シーケンサ35は、トランジスタTn3及びTn4を同じタイミングでオンさせてもよいし、異なるタイミングでオンさせてもよい。
1.1.6 カラムドライバ及びセンスアンプモジュールのレイアウト
カラムドライバ40及びセンスアンプモジュール41のレイアウトについて、図7を用いて説明する。図7は、カラムドライバ40及びセンスアンプモジュール41のレイアウトの一例を示す平面図である。図7は、プレーンPLN0内のカラムドライバ40及びセンスアンプモジュール41のレイアウトを示す。他のプレーンPLN内のカラムドライバ40及びセンスアンプモジュール41のレイアウトも、図7と同様のレイアウトを有する。
カラムドライバ40及びセンスアンプモジュール41のレイアウトについて、図7を用いて説明する。図7は、カラムドライバ40及びセンスアンプモジュール41のレイアウトの一例を示す平面図である。図7は、プレーンPLN0内のカラムドライバ40及びセンスアンプモジュール41のレイアウトを示す。他のプレーンPLN内のカラムドライバ40及びセンスアンプモジュール41のレイアウトも、図7と同様のレイアウトを有する。
プレーンPLNにおいて、カラムドライバ40及びセンスアンプモジュール41が配置される領域は、複数の領域に区切られている。以下、その区切られた1つの領域を「カラム領域」と表記する。カラム領域は、任意の数のビット線BLに対応する。カラム領域は、例えば、X方向に並んで配置される。なお、図7の例では、2つのカラム領域が示されているが、プレーンPLNに含まれるカラム領域の数は2つに限定されない。また、図7の例では、2つのカラム領域がX方向に隣り合って配置されているが、2つのカラム領域の間に、別の領域が設けられてもよい。例えば、2つのカラム領域の間に、ロウドライバ38及びロウデコーダ39が配置される領域が設けられてもよい。
カラム領域は、第1領域及び第2領域を含む。第1領域及び第2領域は、例えば、X方向に並んで配置される。なお、第1領域及び第2領域の位置は、逆であってもよい。
第1領域は、センスアンプユニット領域SADLa~SADLd、プリチャージ回路領域PCAa~PCAc、フックアップ領域BLHUa及びBLHUb、並びにラッチ回路領域LTAを含む。センスアンプユニット領域SADLa~SADLdは、センスアンプユニットSAUが配置される領域である。プリチャージ回路領域PCAa~PCAcは、プリチャージ回路DBPが配置される領域である。フックアップ領域BLHUa及びBLHUbは、BLフックアップ回路BHCが配置される領域である。ラッチ回路領域LTAは、ラッチ回路XDLが配置される領域である。第1領域では、これらの領域が、紙面上側から、センスアンプユニット領域SADLa、プリチャージ回路領域PCAa、フックアップ領域BLHUa、センスアンプユニット領域SADLb、センスアンプユニット領域SADLc、プリチャージ回路領域PCAb、フックアップ領域BLHUb、センスアンプユニット領域SADLd、プリチャージ回路領域PCAc、ラッチ回路領域LTAの順で配置される。
第2領域は、カラムドライバ領域CDAa~CDAd、及びプリチャージ回路領域PCAa~PCAcを含む。カラムドライバ領域CDAa~CDAdは、カラムドライバ40が配置される領域である。第2領域のカラムドライバ領域CDAa、及び第1領域のセンスアンプユニット領域SADLaは、X方向に並んで配置される。第1領域のプリチャージ回路領域PCAaとX方向に隣り合う領域は、スペア回路等、動作に必須ではないが有益な回路、が配置されている領域である。第2領域のプリチャージ回路領域PCAa、及び第1領域のフックアップ領域BLHUaは、X方向に並んで配置される。プリチャージ回路DBPは、第2領域のプリチャージ回路領域PCAaと第1領域のプリチャージ回路領域PCAaとにまたがって配置される。第2領域のカラムドライバ領域CDAb、及び第1領域のセンスアンプユニット領域SADLbは、X方向に並んで配置される。
第2領域のカラムドライバ領域CDAc、及び第1領域のセンスアンプユニット領域SADLcは、X方向に並んで配置される。第1領域のプリチャージ回路領域PCAbとX方向に隣り合う領域は、スペア回路等、動作に必須ではないが有益な回路、が配置されている領域である。第2領域のプリチャージ回路領域PCAb、及び第1領域のフックアップ領域BLHUbは、X方向に並んで配置される。プリチャージ回路DBPは、第2領域のプリチャージ回路領域PCAbと第1領域のプリチャージ回路領域PCAbとにまたがって配置される。第2領域のカラムドライバ領域CDAd、及び第1領域のセンスアンプユニット領域SADLdは、X方向に並んで配置される。第2領域のプリチャージ回路領域PCAc、及び第1領域のプリチャージ回路領域PCAcは、X方向に並んで配置される。プリチャージ回路DBPは、第2領域のプリチャージ回路領域PCAcと第1領域のプリチャージ回路領域PCAcとにまたがって配置される。第1領域のラッチ回路領域LTAとX方向に隣り合う領域は、スペア回路等、動作に必須ではないが有益な回路が配置されている領域である。
1.1.7 メモリセルアレイのレイアウト
メモリセルアレイ37のレイアウトについて、図8を用いて説明する。図8は、メモリセルアレイ37のレイアウトの一例を示す平面図である。図8は、プレーンPLN0内のメモリセルアレイ37の一部のレイアウトを示す。他のプレーンPLN内のメモリセルアレイ37のレイアウトも、図8と同様のレイアウトを有する。
メモリセルアレイ37のレイアウトについて、図8を用いて説明する。図8は、メモリセルアレイ37のレイアウトの一例を示す平面図である。図8は、プレーンPLN0内のメモリセルアレイ37の一部のレイアウトを示す。他のプレーンPLN内のメモリセルアレイ37のレイアウトも、図8と同様のレイアウトを有する。
本実施形態では、NAND型フラッシュメモリ30は、メモリセルアレイ37の下に、周辺回路(ロウドライバ38、ロウデコーダ39、カラムドライバ40、及びセンスアンプモジュール41等)が設けられる構造を有する。
図8に示すように、メモリセルアレイ37は、セル領域及びタップ領域を含む。図7に示すカラム領域の第1領域のフックアップ領域BLHUa及びBLHUb以外の領域の上方には、セル領域が設けられている。セル領域には、メモリピラーMPが配置されている。メモリピラーMPの詳細については後述する。図7に示すカラム領域の第1領域のフックアップ領域BLHUa及びBLHUbの上方には、タップ領域が設けられている。また、図7に示すカラム領域の第2領域の上方には、タップ領域が設けられている。タップ領域には、コンタクトプラグC4が配置されている。コンタクトプラグC4は、メモリセルアレイ37の上方に設けられた配線と、メモリセルアレイ37の下方に設けられた回路との間を電気的に接続する。なお、タップ領域とセル領域のX方向の幅は便宜上同等としたが、これは一例である。セル領域のX方向の幅はタップ領域のX方向の幅より大きくてもかまわない。
1.1.8 NAND型フラッシュメモリの断面構造
NAND型フラッシュメモリ30の断面構造について説明する。
NAND型フラッシュメモリ30の断面構造について説明する。
図9は、NAND型フラッシュメモリ30の断面構造の一例を示す、図7及び図8のI-I線に沿った断面図である。
半導体基板122の上には、絶縁層111が設けられている。絶縁層111は、絶縁材料により構成され、例えば、酸化シリコンを含む。
第1領域及び第2領域において、絶縁層111の上には、絶縁層102が設けられている。絶縁層102は、絶縁材料により構成され、例えば、酸化シリコンを含む。
絶縁層102の上には、複数の(10層の)絶縁層109がZ方向に離間して積層されている。各絶縁層109の間には、絶縁層102が設けられている。最上層の絶縁層109の上には、絶縁層102が設けられている。絶縁層109は、絶縁材料により構成され、例えば、窒化シリコンを含む。
コンタクトプラグC4は、複数の絶縁層102及び109を貫通している。コンタクトプラグC4は、メモリセルアレイ37の上方に設けられた配線と、メモリセルアレイ37の下方に設けられたトランジスタとの間を電気的に接続する。コンタクトプラグC4は、導電材料により構成され、例えば、タングステンを含む。コンタクトプラグC4の上には、配線層110が設けられている。配線層110は、タングステン、銅等の導電材料により構成される。コンタクトプラグC4の下端は、絶縁層111内に配置された配線層112と接している。配線層112は、タングステン等の導電材料により構成される。
第1領域において、半導体基板122及び絶縁層111には、トランジスタが設けられている。図9の例では、フックアップ領域BLHUaに設けられるトランジスタが示されている。フックアップ領域BLHUaに設けられるトランジスタは、後述するゲート電極117、後述する絶縁層118、及び2つの不純物拡散層領域119を含む。
半導体基板122内のウェル領域120に、2つの不純物拡散層領域119が設けられている。2つの不純物拡散層領域119は、トランジスタのソース(ソース拡散層)及びドレイン(ドレイン拡散層)として機能する。以下、不純物拡散層領域119を、「ソース層119」または「ドレイン層119」と表記する。図9に示される1つの不純物拡散層領域119は、例えば、ドレイン層119である。
半導体基板122の上面(表面近傍)には、例えば、絶縁層121が設けられている。絶縁層121は、半導体基板122の上面と接する。絶縁層121は、ウェル領域120(例えば、N型ウェル領域及びP型ウェル領域)を電気的に分離するために設けられる。絶縁層121は、絶縁材料により構成される。
ドレイン層119の上には、コンタクトプラグ115が設けられている。コンタクトプラグ115は、ドレイン層119と配線層114との間を電気的に接続する。コンタクトプラグ115は、タングステン等の導電材料により構成される。コンタクトプラグ115の上には、配線層114が設けられている。配線層114は、導電材料により構成される。
図9の例では、ドレイン層119と電気的に接続される配線層114の上には、コンタクトプラグ113が設けられている。コンタクトプラグ113は、配線層114と配線層112との間を電気的に接続する。コンタクトプラグ113は、タングステン等の導電材料により構成される。コンタクトプラグ113の上には、配線層112が設けられている。これにより、フックアップ領域BLHUaのトランジスタは、コンタクトプラグ115、配線層114、コンタクトプラグ113、及び配線層112を介してコンタクトプラグC4と電気的に接続される。
第2領域において、半導体基板122及び絶縁層111には、複数のトランジスタが設けられている。図9の例では、プリチャージ回路領域PCAaに設けられるトランジスタTp1及びTrAが示されている。トランジスタTp1は、3つのトランジスタTpA~TpCを含む。トランジスタTpA~TpCの各々は、ゲート電極161、絶縁層162、ソース層163、及びドレイン層163を含む。トランジスタTrAは、例えば、コンタクトプラグC4を介してメモリセルアレイ37の上方に設けられた配線(例えば、ワード線WL等)と電気的に接続されるトランジスタである。トランジスタTrAは、ゲート電極191、絶縁層192、ソース層193、及びドレイン層193を含む。
半導体基板122内のウェル領域164に、2つのソース層163、及び2つのドレイン層163が設けられている。これらのソース層163及びドレイン層163は、例えば、紙面左側からソース層163、ドレイン層163、ソース層163、ドレイン層163の順に配置される。トランジスタTpA及びTpBは、ドレイン層163を共有する。トランジスタTpB及びTpCは、ソース層163を共有する。
半導体基板122の上には、ソース層163とドレイン層163との間に、絶縁層162が設けられている。絶縁層162は、トランジスタのゲート絶縁膜として機能する。絶縁層162は、絶縁材料により構成される。絶縁層162の上には、ゲート電極161が設けられている。ゲート電極161は、導電材料により構成される。
半導体基板122の上面(表面近傍)には、例えば、絶縁層165が設けられている。絶縁層165は、半導体基板122の上面と接する。絶縁層165は、ウェル領域164を電気的に分離するために設けられる。絶縁層165は、絶縁材料により構成される。
ソース層163及びドレイン層163の上には、コンタクトプラグ115が設けられている。コンタクトプラグ115は、ソース層163及びドレイン層163と、配線層114との間を電気的に接続する。コンタクトプラグ115の上には、配線層114が設けられている。
ゲート電極161の上には、コンタクトプラグ116が設けられている。コンタクトプラグ116は、ゲート電極161と配線層114との間を電気的に接続する。コンタクトプラグ116は、タングステン等の導電材料により構成される。コンタクトプラグ116の上には、配線層114が設けられている。
半導体基板122内のウェル領域194に、ソース層193及びドレイン層193が設けられている。
半導体基板122の上には、ソース層193とドレイン層193との間に、絶縁層192が設けられている。絶縁層192は、トランジスタのゲート絶縁膜として機能する。絶縁層192は、絶縁材料により構成される。絶縁層192の上には、ゲート電極191が設けられている。ゲート電極191は、導電材料により構成される。
半導体基板122の上面(表面近傍)には、例えば、絶縁層195が設けられている。絶縁層195は、半導体基板122の上面と接する。絶縁層195は、ウェル領域194を電気的に分離するために設けられる。絶縁層195は、絶縁材料により構成される。
ソース層193及びドレイン層193の上には、コンタクトプラグ115が設けられている。コンタクトプラグ115は、ソース層193及びドレイン層193と、配線層114との間を電気的に接続する。コンタクトプラグ115の上には、配線層114が設けられている。
ゲート電極191の上には、コンタクトプラグ116が設けられている。コンタクトプラグ116は、ゲート電極191と配線層114との間を電気的に接続する。コンタクトプラグ116の上には、配線層114が設けられている。
図9の例では、ソース層193またはドレイン層193と電気的に接続される配線層114の上には、コンタクトプラグ113が設けられている。コンタクトプラグ113は、配線層114と配線層112との間を電気的に接続する。コンタクトプラグ113の上には、配線層112が設けられている。これにより、プリチャージ回路領域PCAaに設けられるトランジスタTrAは、コンタクトプラグ115、配線層114、コンタクトプラグ113、及び配線層112を介してコンタクトプラグC4と電気的に接続される。
図10は、NAND型フラッシュメモリ30の断面構造の一例を示す、図7及び図8のII-II線に沿った断面図である。
センスアンプユニット領域SADLbにおいて、絶縁層111の上には、配線層105が設けられている。配線層105は、例えば、XY平面に沿って広がった板状に形成され、ソース線SLとして機能する。配線層105は、導電材料により構成され、例えば、リンがドープされたシリコン、タングステンシリサイド、窒化チタンを含む。
配線層105の上には、絶縁層102が設けられている。
絶縁層102の上には、複数の(10層の)配線層101がZ方向に離間して積層されている。配線層101は、絶縁層109と同じ層に設けられている。配線層101は、ワード線WL、並びに選択ゲート線SGD及びSGSとして機能する。各配線層101の間には、絶縁層102が設けられている。最上層の配線層101の上には、絶縁層102が設けられている。配線層101は、導電材料により構成される。
メモリピラーMPは、Z方向に沿って延び、複数の配線層101及び絶縁層102を貫通している。メモリピラーMPは、例えば、1つのNANDストリングNSとして機能する。メモリピラーMPの下端は、配線層105と接している。メモリピラーMPは、例えば、円柱形状を有し、下方から上方に向かってXY平面に沿った断面積(XY断面積)が大きくなる。なお、メモリピラーMPの断面形状は、これに限定されない。
メモリピラーMPと最下層の配線層101とが交差した部分は、選択トランジスタST2として機能する。メモリピラーMPと最上層の配線層101とが交差した部分は、選択トランジスタST1として機能する。メモリピラーMPと他の1つの配線層101とが交差した部分は、1つのメモリセルトランジスタMCとして機能する。
メモリピラーMPは、例えば、コア膜106、半導体膜107、及び積層膜108を含む。
コア膜106は、Z方向に沿って延びる。例えば、コア膜106の上端は、最上層の配線層101よりも上層に位置し、コア膜106の下端は、配線層105よりも上層に位置している。コア膜106は、絶縁材料により構成され、例えば、酸化シリコンを含む。
半導体膜107は、コア膜106の周囲を覆っている。メモリピラーMPの下端において、半導体膜107の一部は、配線層105と接している。半導体膜107は、例えば、シリコンを含む。
積層膜108は、半導体膜107と配線層105とが接触した部分を除いて、半導体膜107の側面及び底面を覆う。積層膜108は、例えば、第1絶縁層、第2絶縁層、及び第3絶縁層の順に積層された積層膜である。
図11は、メモリピラーMPの断面構造の一例を示す、図10のS-S線に沿った断面図である。具体的には、図11は、半導体基板122の表面に平行且つ配線層101を含む層におけるメモリピラーMPの断面構造を示す。図11に示すように、積層膜108は、例えば、第1絶縁層108-1、第2絶縁層108-2、及び第3絶縁層108-3を含む。
第1絶縁層108-1は、半導体膜107の周囲を覆っている。第1絶縁層108-1は、メモリセルトランジスタMCのトンネル絶縁膜として機能する。第1絶縁層108-1は、絶縁材料により構成され、例えば、酸化シリコン、酸窒化シリコンを含む。第2絶縁層108-2は、第1絶縁層108-1の周囲を覆っている。第2絶縁層108-2は、メモリセルトランジスタMCの電荷蓄積層として機能する。第2絶縁層108-2は、絶縁材料により構成され、例えば、窒化シリコンを含む。第3絶縁層108-3は、第2絶縁層108-2の周囲を覆っている。第3絶縁層108-3は、メモリセルトランジスタMCのブロック絶縁膜として機能する。第3絶縁層108-3は、絶縁材料により構成され、例えば、酸化シリコン、酸化アルミニウムを含む。配線層101は、第3絶縁層108-3の周囲を覆っている。
図10に示すように、半導体膜107の上には、柱状のコンタクトプラグ103が設けられている。コンタクトプラグ103は、メモリセルアレイ37の上方に設けられた配線層104と、メモリピラーMPとの間を電気的に接続する。コンタクトプラグ103は、導電材料により構成され、例えば、タングステンを含む。コンタクトプラグ103の上には、配線層104が設けられている。配線層104は、例えば、Y方向に沿って延びるライン状に形成され、ビット線BLとして機能する。配線層104は、図示しないタップ領域内のコンタクトプラグC4を介してBLフックアップ回路BHCに電気的に接続される。配線層104は、導電材料により構成され、例えば、タングステンや銅を含む。
フックアップ領域BLHUaにおける絶縁層111の上方の断面構造は、図9で示した絶縁層111の上方の断面構造と同様である。コンタクトプラグC4は、複数の絶縁層102及び109を貫通している。つまり、コンタクトプラグC4は、複数の配線層101及び105と離隔している。
半導体基板122及び絶縁層111には、複数のトランジスタが設けられている。図10の例では、図9で示したフックアップ領域BLHUaに設けられるトランジスタ、及びセンスアンプユニット領域SADLbに設けられるトランジスタが示されている。センスアンプユニット領域SADLbに設けられるトランジスタは、ゲート電極131、絶縁層132、ソース層133、及びドレイン層133を含む。
フックアップ領域BLHUaにおいて、半導体基板122の上には、ソース層119とドレイン層119との間に、絶縁層118が設けられている。絶縁層118は、トランジスタのゲート絶縁膜として機能する。絶縁層118は、絶縁材料により構成される。絶縁層118の上には、ゲート電極117が設けられている。ゲート電極117は、導電材料により構成される。
ソース層119及びドレイン層119の上には、コンタクトプラグ115が設けられている。コンタクトプラグ115は、ソース層119及びドレイン層119と、配線層114との間を電気的に接続する。コンタクトプラグ115の上には、配線層114が設けられている。
図10の例では、ドレイン層119と電気的に接続される配線層114の上には、コンタクトプラグ113が設けられている。コンタクトプラグ113は、配線層114と配線層112との間を電気的に接続する。コンタクトプラグ113の上には、配線層112が設けられている。
ゲート電極117の上には、コンタクトプラグ116が設けられている。コンタクトプラグ116は、ゲート電極117と配線層114との間を電気的に接続する。コンタクトプラグ116の上には、配線層114が設けられている。
センスアンプユニット領域SADLbにおいて、半導体基板122内のウェル領域134に、ソース層133及びドレイン層133が設けられている。
半導体基板122の上には、ソース層133とドレイン層133との間に、絶縁層132が設けられている。絶縁層132は、トランジスタのゲート絶縁膜として機能する。絶縁層132は、絶縁材料により構成される。絶縁層132は、絶縁層118に比べて膜厚が薄い。絶縁層132の上には、ゲート電極131が設けられている。ゲート電極131は、導電材料により構成される。
半導体基板122の上面(表面近傍)には、例えば、絶縁層135が設けられている。絶縁層135は、半導体基板122の上面と接する。絶縁層135は、ウェル領域134を電気的に分離するために設けられる。絶縁層135は、絶縁材料により構成される。
ソース層133及びドレイン層133の上には、コンタクトプラグ115が設けられている。コンタクトプラグ115の上には、配線層114が設けられている。図10の例では、例えば、センスアンプユニット領域SADLbのトランジスタのソース層133及びドレイン層133のいずれかの上にコンタクトプラグ115を介して設けられた配線層114は、Y方向に沿ってセンスアンプユニット領域SADLbからフックアップ領域BLHUaまで延びる。この配線層114は、フックアップ領域BLHUaのトランジスタのソース層119の上に設けられたコンタクトプラグ115と接する。
ゲート電極131の上には、コンタクトプラグ116が設けられている。コンタクトプラグ116は、ゲート電極131と配線層114との間を電気的に接続する。コンタクトプラグ116の上には、配線層114が設けられている。
図12は、NAND型フラッシュメモリ30の断面構造の一例を示す、図7及び図8のIII-III線に沿った断面図である。
第1領域における絶縁層111の上方の断面構造は、図10で示したセンスアンプユニット領域SADLbにおける絶縁層111の上方の断面構造と同様である。
第2領域における絶縁層111の上方の断面構造は、図9で示した絶縁層111の上方の断面構造と同様である。
第1領域において、半導体基板122及び絶縁層111には、トランジスタが設けられている。図12の例では、図10で示したセンスアンプユニット領域SADLbに設けられるトランジスタが示されている。図12に示される1つの不純物拡散層領域133は、ソース層133またはドレイン層133である。
第2領域において、半導体基板122及び絶縁層111には、トランジスタが設けられている。図12の例では、カラムドライバ領域CDAbに設けられるトランジスタが示されている。カラムドライバ領域CDAbに設けられるトランジスタは、例えば、3つのトランジスタを含む。この3つのトランジスタの各々は、ゲート電極141、絶縁層142、ソース層143、及びドレイン層143を含む。
半導体基板122内のウェル領域144に、ソース層143及びドレイン層143が設けられている。これらのソース層143及びドレイン層143は、例えば、紙面左側からソース層143、ドレイン層143、ソース層143、ドレイン層143の順に配置される。3つのトランジスタのうち、X方向に隣り合う2つのトランジスタは、ソース層143またはドレイン層143を共有する。
半導体基板122の上には、ソース層143とドレイン層143との間に、絶縁層142が設けられている。絶縁層142は、トランジスタのゲート絶縁膜として機能する。絶縁層142は、絶縁材料により構成される。絶縁層142の上には、ゲート電極141が設けられている。ゲート電極141は、導電材料により構成される。
半導体基板122の上面(表面近傍)には、例えば、絶縁層145が設けられている。絶縁層145は、半導体基板122の上面と接する。絶縁層145は、ウェル領域144を電気的に分離するために設けられる。絶縁層145は、絶縁材料により構成される。
ソース層143及びドレイン層143の上には、コンタクトプラグ115が設けられている。コンタクトプラグ115は、ソース層143及びドレイン層143と、配線層114との間を電気的に接続する。コンタクトプラグ115の上には、配線層114が設けられている。
ゲート電極141の上には、コンタクトプラグ116が設けられている。コンタクトプラグ116は、ゲート電極141と配線層114との間を電気的に接続する。コンタクトプラグ116の上には、配線層114が設けられている。
1.1.9 カラムドライバ及びセンスアンプモジュールのレイアウトの詳細
カラムドライバ40及びセンスアンプモジュール41のレイアウトの詳細について説明する。
カラムドライバ40及びセンスアンプモジュール41のレイアウトの詳細について説明する。
図13は、カラムドライバ40及びセンスアンプモジュール41の詳細なレイアウトの一例を示す図である。図13は、図7の領域A1を示す。
第1領域は、複数の区画SEGを含む。複数の区画SEGは、例えば、X方向に並んで配置される。
区画SEGは、センスアンプユニット領域SSADL<0>~SSADL<15>、プリチャージ回路領域SPCAa~SPCAc、フックアップ領域SBLHU<0>~SBLHU<15>、及びラッチ回路領域SLTAを含む。
センスアンプユニット領域SSADL<0>~SSADL<4>は、第1領域のセンスアンプユニット領域SADLaに含まれる。センスアンプユニット領域SSADL<4>~SSADL<7>は、第1領域のセンスアンプユニット領域SADLbに含まれる。センスアンプユニット領域SSADL<8>~SSADL<11>は、第1領域のセンスアンプユニット領域SADLcに含まれる。センスアンプユニット領域SSADL<12>~SSADL<15>は、第1領域のセンスアンプユニット領域SADLdに含まれる。
例えば、センスアンプユニット領域SSADL<0>には、センスアンプユニットSAU<0>が設けられる。センスアンプユニット領域SSADL<1>には、センスアンプユニットSAU<1>が設けられる。センスアンプユニット領域SSADL<2>~SSADL<15>についても同様である。
プリチャージ回路領域SPCAaは、第1領域のプリチャージ回路領域PCAaに含まれる。プリチャージ回路領域SPCAbは、第1領域のプリチャージ回路領域PCAbに含まれる。プリチャージ回路領域SPCAcは、第1領域のプリチャージ回路領域PCAcに含まれる。
フックアップ領域SBLHU<0>~SBLHU<7>は、第1領域のフックアップ領域BLHUaに含まれる。フックアップ領域SBLHU<8>~SBLHU<15>は、第1領域のフックアップ領域BLHUbに含まれる。
フックアップ領域SBLHU<0>には、センスアンプユニットSAU<0>に対応するBLフックアップ回路BHCが設けられる。フックアップ領域SBLHU<1>には、センスアンプユニットSAU<1>に対応するBLフックアップ回路BHCが設けられる。フックアップ領域SBLHU<2>~SBLHU<15>についても同様である。
ラッチ回路領域SLTAは、第1領域のラッチ回路領域LTAに含まれる。ラッチ回路領域SLTAには、ラッチ回路XDL<15:0>が設けられる。
図14は、センスアンプモジュール41内の素子のレイアウトの一例を示す図である。図14は、図13の領域A2を示す。図14には、センスアンプユニットSAUのトランジスタ、BLフックアップ回路BHCのトランジスタ、及びプリチャージ回路DBPのトランジスタが示されている。これら以外の素子は省略されている。
X方向において、第1領域の長さと第2領域の長さの比は、例えば10~40:1である。
第1領域において、区画SEG内のセンスアンプユニット領域SSADL<0>には、複数のトランジスタTrが設けられている。複数のトランジスタTrは、例えば、Y方向に並んで配置される。図示せぬ半導体基板122内に、トランジスタTrのソース層133及びドレイン層133が設けられている。ソース層133と、ドレイン層133とは、Y方向に沿って離間している。半導体基板の上には、ソース層133とドレイン層133との間に、図示せぬ絶縁層を介してトランジスタTrのゲート電極131が設けられている。複数のトランジスタTrによって、センスアンプユニットSAU<0>が構成される。センスアンプユニット領域SSADL<1>~SSADL<7>には、センスアンプユニット領域SSADL<0>と同様に、複数のトランジスタTrが設けられる。
区画SEG内のフックアップ領域SBLHU<0>には、トランジスタ50A及び50Bが設けられている。トランジスタ50A及び50Bは、例えば、Y方向に並んで配置される。図示せぬ半導体基板122内に、トランジスタ50Aのソース層119及びドレイン層119が設けられている。ソース層119と、ドレイン層119とは、Y方向に沿って離間している。半導体基板の上には、トランジスタ50Aのソース層119とドレイン層119との間に、図示せぬ絶縁層を介してトランジスタ50Aのゲート電極117が設けられている。また、半導体基板内に、トランジスタ50Bのソース層119及びドレイン層119が設けられている。ソース層119と、ドレイン層119とは、Y方向に沿って離間している。半導体基板の上には、トランジスタ50Bのソース層119とドレイン層119との間に、図示せぬ絶縁層を介してトランジスタ50Bのゲート電極117が設けられている。トランジスタ50A及び50Bは、ソース層119及びドレイン層119のいずれかを共有する。この共有するソース層119またはドレイン層119は、ビット線BLに接続される。トランジスタ50Aの、トランジスタ50Bと共有しないソース層119またはドレイン層119は、センスアンプユニットSAU<0>に接続される。トランジスタ50A及び50Bによって、センスアンプユニットSAU<0>に対応するBLフックアップ回路BHCが構成される。
フックアップ領域SBLHU<1>には、フックアップ領域SBLHU<0>と同様に、トランジスタ50A及び50Bが設けられる。フックアップ領域SBLHU<0>内のトランジスタ50B、及びフックアップ領域SBLHU<1>内のトランジスタ50Bは、ソース層119及びドレイン層119のいずれかを共有する。この共有するソース層119またはドレイン層119は、カラムドライバ40に接続される。トランジスタ50Aの、トランジスタ50Bと共有しないソース層119またはドレイン層119は、センスアンプユニットSAU<1>に接続される。フックアップ領域SBLHU<2>及びSBLHU<3>、フックアップ領域SBLHU<4>及びSBLHU<5>、並びにフックアップ領域SBLHU<6>及びSBLHU<7>には、フックアップ領域SBLHU<0>及びSBLHU<1>と同様に、2つのトランジスタ50A、及び2つのトランジスタ50Bが設けられる。
区画SEG内のプリチャージ回路領域SPCAaには、トランジスタTn1が設けられている。図示せぬ半導体基板122内に、トランジスタTn1のソース層153及びドレイン層153が設けられている。ソース層153と、ドレイン層153とは、Y方向に沿って離間している。半導体基板の上には、ソース層153とドレイン層153との間に、図示せぬ絶縁層を介してトランジスタTn1のゲート電極151が設けられている。
第2領域において、プリチャージ回路領域PCAaには、3つのトランジスタTpA~TpCが設けられている。3つのトランジスタTpA~TpCは、例えば、X方向に並んで配置される。図示せぬ半導体基板122内に、トランジスタTpA~TpCのソース層163及びドレイン層163が設けられている。ソース層163と、ドレイン層163とは、X方向に沿って離間している。これらのソース層163及びドレイン層163は、例えば、紙面左側から順に、ソース層163、ドレイン層163、ソース層163、ドレイン層163に対応する。トランジスタTpA及びトランジスタTpBは、ドレイン層163を共有する。トランジスタTpB及びトランジスタTpCは、ソース層163を共有する。半導体基板の上には、ソース層163とドレイン層163との間に、図示せぬ絶縁層を介してトランジスタTpA~TpCのいずれかのゲート電極161が設けられている。3つのトランジスタTpA~TpCによって、トランジスタTp1が構成される。トランジスタTpCのソース層163及びドレイン層163は、トランジスタTn1のソース層153またはドレイン層153に接続される。トランジスタTp1は、低耐圧pチャネルMOSトランジスタである。トランジスタTp1は、複数の区画SEG内のトランジスタTn1を介して複数のバスDBUSを充電させるため、大電流を流す必要があり、トランジスタTn1よりもゲート幅が大きい。
図15は、センスアンプモジュール41内のバスDBUS及び回路のレイアウトの一例を示す図である。図15は、図13の領域A3を示す。図15には、バスDBUS_O1、DBUS_O2、及びDBUS_E、プリチャージ回路DBP、並びにラッチ回路XDLが示されている。図15では、これら以外の回路は省略されている。
第1領域の区画SEGには、バスDBUS_O1、DBUS_O2、及びDBUS_Eが設けられている。バスDBUS_O1、DBUS_O2、及びDBUS_Eは、Y方向に沿って延びる。バスDBUS_O1及びDBUS_O2と、バスDBUS_Eとは、X方向に離間して設けられている。バスDBUS_O1と、バスDBUS_O2との間には、トランジスタTvが設けられている。トランジスタTvは、例えば、センスアンプユニット領域SSADL<7:4>及びセンスアンプユニット領域SSADL<11:8>の領域のいずれかに配置される。または、これらの領域の間や、これらの領域にまたがって配置される。
バスDBUS_O1は、センスアンプユニット領域SSADL<7:0>内の図示せぬセンスアンプユニットSAU<7:0>に接続される。バスDBUS_O1の一端は、センスアンプユニット領域SSADL<0>に位置し、センスアンプユニットSAU<0>に接続される。バスDBUS_O1の他端は、トランジスタTvの一端に接続される。バスDBUS_O2の一端は、トランジスタTvの他端に接続される。バスDBUS_O2の他端は、ラッチ回路XDL<7:0>に接続される。
バスDBUS_Eは、センスアンプユニット領域SSADL<15:8>内の図示せぬセンスアンプユニットSAU<15:8>に接続される。バスDBUS_Eの一端は、センスアンプユニット領域SSADL<8>に位置し、センスアンプユニットSAU<8>に接続される。バスDBUS_Eの他端は、ラッチ回路XDL<15:8>に接続される。
区画SEG内のプリチャージ回路領域SPCAa、すなわち区画SEG内のフックアップ領域SBLHU<7:0>とY方向に隣り合う領域には、トランジスタTn1が設けられている。第2領域のプリチャージ回路領域PCAa、すなわち第2領域の、区画SEG内のフックアップ領域SBLHU<7:0>とX方向に隣り合う領域には、トランジスタTp1が設けられている。トランジスタTn1の一端は、位置PO1においてバスDBUS_O1に接続される。位置PO1は、例えば、プリチャージ回路領域SPCAa内に位置する。トランジスタTn1の他端は、トランジスタTp1の一端に接続される。トランジスタTn1のゲートには制御信号DOPC1が入力される。トランジスタTp1の他端には電圧VDDSA1が印加される。トランジスタTp1のゲートには電圧VLDBが印加される。
区画SEG内のプリチャージ回路領域SPCAb、すなわち区画SEG内のフックアップ領域SBLHU<15:8>とY方向に隣り合う領域には、トランジスタTn3が設けられている。第2領域のプリチャージ回路領域PCAb、すなわち第2領域の、区画SEG内のフックアップ領域SBLHU<15:8>とX方向に隣り合う領域には、トランジスタTp3が設けられている。トランジスタTn3の一端は、位置PE1においてバスDBUS_Eに接続される。位置PE1は、例えば、プリチャージ回路領域SPCAb内に位置する。トランジスタTn3の他端は、トランジスタTp3の一端に接続される。トランジスタTn3のゲートには制御信号DEPC1が入力される。トランジスタTp3の他端には電圧VDDSA3が印加される。トランジスタTp3のゲートには電圧VLDBが印加される。
区画SEG内のプリチャージ回路領域SPCAc、すなわちY方向において、センスアンプユニット領域SSADL<15:12>の、フックアップ領域SBLHU<15:8>とは反対側に位置する領域には、トランジスタTn2及びTn4が設けられている。第2領域のプリチャージ回路領域PCAcには、トランジスタTp2が設けられている。トランジスタTn2の一端は、位置PO2においてバスDBUS_O2に接続される。位置PO2は、例えば、プリチャージ回路領域SPCAc内に位置する。トランジスタTn2の他端は、トランジスタTp2の一端に接続される。トランジスタTn2のゲートには制御信号DOPC2が入力される。トランジスタTp2の他端には電圧VDDSA2が印加される。トランジスタTp2のゲートには電圧VLDBが印加される。トランジスタTn4の一端は、位置PE2においてバスDBUS_Eに接続される。位置PE2は、例えば、プリチャージ回路領域SPCAc内に位置する。トランジスタTn4の他端は、トランジスタTp2の一端に接続される。トランジスタTn4のゲートには制御信号DEPC2が入力される。
ここで、バスDBUS_O1の一端(センスアンプユニット領域SSADL<0>)から位置PO1までのバスDBUS_O1の長さ及び寄生抵抗を、それぞれLO1、RO1とする。位置PO1からバスDBUS_O1の他端までのバスDBUS_O1の長さ及び寄生抵抗を、それぞれLO2、RO2とする。バスDBUS_Eの一端(センスアンプユニット領域SSADL<8>)から位置PE1までのバスDBUS_Eの長さ及び寄生抵抗を、それぞれLE1、RE1とする。位置PE1から位置PE2までのバスDBUS_Eの長さ及び寄生抵抗を、それぞれLE2、RE2とする。バスDBUS_O1の一端からバスDBUS_O1の他端までのバスDBUS_O1の長さを、LOtとする。バスDBUS_Eの一端から位置PE2までのバスDBUS_Eの長さを、LEtとする。
寄生抵抗RO1及びRO2は、トランジスタTn1とバスDBUS_O1とが接続される位置(位置PO1)によって変動する。これらの抵抗値が変動すると、トランジスタTp1からバスDBUS_O1の一端までの配線の寄生抵抗の値、及びトランジスタTp1からバスDBUS_O1の他端までの配線の寄生抵抗の値も変動する。このため、バスDBUS_O1の充電にかかる時間が変動する。そして、この充電時間は、長さLO1と長さLO2との差が小さい、すなわち寄生抵抗RO1及びRO2のばらつきが小さいほど短くなる。
同様に、寄生抵抗RE1及びRE2は、トランジスタTn3とバスDBUS_Eとが接続される位置(位置PE1)によって変動する。これらの抵抗値が変動すると、トランジスタTp3からバスDBUS_Eの一端までの配線の寄生抵抗の値、及びトランジスタTp3から位置PE2までの配線の寄生抵抗の値も変動する。このため、バスDBUS_Eの一端から位置PE2までのバスDBUS_Eの充電にかかる時間が変動する。そして、この充電時間は、長さLE1と長さLE2との差が小さい、すなわち寄生抵抗RE1及びRE2のばらつきが小さいほど短くなる。
以上から、バスDBUS_O1については、位置PO1を、長さLO1と長さLO2との差がより小さくなるような位置とするのが好ましい。位置PO1を、長さLO1と長さLO2とが等しくなる位置、すなわち長さLOtの略1/2となる位置とするのがより好ましい。バスDBUS_Eについては、位置PE1を、長さLE1と長さLE2との差がより小さくなるような位置とするのが好ましい。位置PE1を、長さLE1と長さLE2が等しくなる位置、すなわち長さLEtの略1/2となる位置とするのがより好ましい。
位置PO1は、バスDBUS_O1の中央領域に設定されてもよい。位置PE1は、バスDBUS_Eの中央領域に設定されてもよい。バスDBUSの中央領域とは、例えば、バスDBUSの長手方向(Y方向)における中央とその近傍を含む領域、バスDBUSの長手方向(Y方向)における中央からバスDBUSの長手方向の両端の各々に向かって広がる領域、等である。
1.2 データ転送動作
本実施形態に係るNAND型フラッシュメモリ30における、バスDBUSを用いたデータ転送動作について説明する。以下では、図5に示したセンスアンプユニットSAU<0>内のラッチ回路SDLとラッチ回路XDL<0>との間における、バスDBUS_O1及びDBUS_O2を用いたデータ転送動作を例に挙げて説明する。なお、センスアンプユニットSAU<0>内の他のラッチ回路とラッチ回路XDL<0>との間のデータ転送動作についても同様である。また、バスDBUS_Eを用いたデータ転送動作についても同様である。
本実施形態に係るNAND型フラッシュメモリ30における、バスDBUSを用いたデータ転送動作について説明する。以下では、図5に示したセンスアンプユニットSAU<0>内のラッチ回路SDLとラッチ回路XDL<0>との間における、バスDBUS_O1及びDBUS_O2を用いたデータ転送動作を例に挙げて説明する。なお、センスアンプユニットSAU<0>内の他のラッチ回路とラッチ回路XDL<0>との間のデータ転送動作についても同様である。また、バスDBUS_Eを用いたデータ転送動作についても同様である。
図16は、ラッチ回路XDL<0>からラッチ回路SDLへのデータ転送動作における、種々の制御信号の電圧および種々の回路構成要素に印加される電圧の時間変化の一例を示すタイミングチャートである。図16では、ラッチ回路SDLのノードLAT_Sへのデータの書き込みとして、Hレベルに対応するデータの転送の後にLレベルに対応するデータの転送が行われる例が示されている。また、ここでは、ラッチ回路XDL<0>に記憶されるデータがノードLAT_Xから出力される例が示されている。なお、図16では、トランジスタTn1及びTn2が同時にオンまたはオフし、トランジスタTvがオン状態である場合を説明する。
まず、Hレベルに対応するデータの転送動作について説明する。
時刻t1において制御信号DOPC1及びDOPC2がHレベルにされることにより、バスDBUS_O1及びDBUS_O2がプリチャージされてHレベルになる。その後、制御信号DOPC1及びDOPC2がLレベルにされる。その後、時刻t2において制御信号XTLがHレベルにされることにより、ラッチ回路XDL<0>のノードLAT_XがHレベルであることに応じて、バスDBUS_O1及びDBUS_O2はHレベルを維持する。その後、制御信号XTLがLレベルにされる。
一方、時刻t1において制御信号LPCがHレベルにされることにより、バスLBUSがプリチャージされてHレベルになる。その後、制御信号LPCがLレベルにされる。その後、時刻t2において制御信号DSWがHレベルにされることにより、バスDBUS_O1及びDBUS_O2がHレベルであることに応じて、バスLBUSはHレベルを維持する。その後、制御信号DSWがLレベルにされる。
また、時刻t2において制御信号STLがHレベルにされることにより、ラッチ回路SDLのノードLAT_Sは、バスLBUSがHレベルであることに応じて、予め設定されたHレベルを維持する。その後、制御信号STLがLレベルにされる。
次に、Lレベルに対応するデータの転送動作について説明する。
時刻t11において制御信号DOPC1及びDOPC2がHレベルにされることにより、バスDBUS_O1及びDBUS_O2がプリチャージされてHレベルになる。その後、制御信号DOPC1及びDOPC2がLレベルにされる。その後、時刻t12において制御信号XTLがHレベルにされることにより、ラッチ回路XDL<0>のノードLAT_XがLレベルであることに応じて、バスDBUS_O1及びDBUS_O2はHレベルからLレベルに変化する。その後、制御信号XTLがLレベルにされる。
一方、時刻t11において制御信号LPCがHレベルにされることにより、バスLBUSがプリチャージされてHレベルになる。その後、制御信号LPCがLレベルにされる。その後、時刻t12において制御信号DSWがHレベルにされることにより、上述した制御信号XTLの制御によりデータ転送されるバスDBUS_O1及びDBUS_O2がLレベルであることに応じて、バスLBUSはHレベルからLレベルに変化する。その後、制御信号DSWがLレベルにされる。
また、時刻t12において制御信号STLがHレベルにされることにより、ラッチ回路SDLのノードLAT_Sは、バスLBUSがLレベルであることに応じて、予め設定されたHレベルからLレベルに変化する。その後、制御信号STLがLレベルにされる。
このように制御信号DOPC1、DOPC2、XTL、DSW、LPC、及びSTLの電圧を制御することにより、ラッチ回路XDL<0>のノードLAT_Xに記憶されるデータが、ラッチ回路SDLのノードLAT_Sに転送される。
図17は、ラッチ回路SDLからラッチ回路XDL<0>へのデータ転送動作における、種々の制御信号の電圧および種々の回路構成要素に印加される電圧の時間変化の一例を示すタイミングチャートである。図17では、ラッチ回路XDL<0>のノードLAT_Xへのデータの書き込みとして、Hレベルに対応するデータの転送の後にLレベルに対応するデータの転送が行われる例が示されている。また、ここでは、ラッチ回路SDLに記憶されるデータがノードLAT_Sから出力される例が示されている。なお、図17では、トランジスタTn1及びTn2が同時にオンまたはオフし、トランジスタTvがオン状態である場合を説明する。
まず、Hレベルに対応するデータの転送動作について説明する。
時刻t21において制御信号LPCがHレベルにされることにより、バスLBUSがプリチャージされてHレベルになる。その後、制御信号LPCがLレベルにされる。その後、時刻t22において制御信号STLがHレベルにされることにより、ラッチ回路SDLのノードLAT_SがHレベルであることに応じて、バスLBUSはHレベルを維持する。その後、制御信号STLがLレベルにされる。
次に、時刻t23において制御信号DOPC1及びDOPC2がHレベルにされることにより、バスDBUS_O1及びDBUS_O2がプリチャージされてHレベルになる。その後、制御信号DOPC1及びDOPC2がLレベルにされる。その後、時刻t24において制御信号DSWがHレベルにされることにより、バスLBUSがHレベルであることに応じて、バスDBUS_O1及びDBUS_O2はHレベルを維持する。その後、制御信号DSWがLレベルにされる。
また、時刻t24において制御信号XTLがHレベルにされることにより、ラッチ回路XDL<0>のノードLAT_Xは、バスDBUS_O1及びDBUS_O2がHレベルであることに応じて、予め設定されたHレベルを維持する。その後、制御信号XTLがLレベルにされる。
次に、Lレベルに対応するデータの転送動作について説明する。
時刻t31において制御信号LPCがHレベルにされることにより、バスLBUSがプリチャージされてHレベルになる。その後、制御信号LPCがLレベルにされる。その後、時刻t32において制御信号STLがHレベルにされることにより、ラッチ回路SDLのノードLAT_SがLレベルであることに応じて、バスLBUSは、HレベルからLレベルに変化する。その後、制御信号STLがLレベルにされる。
次に、時刻t33において制御信号DOPC1及びDOPC2がHレベルにされることにより、バスDBUS_O1及びDBUS_O2がプリチャージされてHレベルになる。その後、制御信号DOPC1及びDOPC2がLレベルにされる。その後、時刻t34において制御信号DSWがHレベルにされることにより、バスLBUSがLレベルであることに応じて、バスDBUS_O1及びDBUS_O2は、HレベルからLレベルに変化する。その後、制御信号DSWがLレベルにされる。
また、時刻t34において制御信号XTLがHレベルにされることにより、ラッチ回路XDL<0>のノードLAT_Xは、バスDBUS_O1及びDBUS_O2がLレベルであることに応じて、予め設定されたHレベルからLレベルに変化する。その後、制御信号XTLがLレベルにされる。
このように制御信号STL、LPC、DSW、XTL、DOPC1、及びDOPC2の電圧を制御することにより、ラッチ回路SDLのノードLAT_Sに記憶されるデータが、ラッチ回路XDL<0>のノードLAT_Xに転送される。
1.3 効果
本実施形態によれば、NAND型フラッシュメモリ30の動作を高速化できる。本効果について以下に説明する。
本実施形態によれば、NAND型フラッシュメモリ30の動作を高速化できる。本効果について以下に説明する。
まず、図18に、比較例のカラムドライバ40及びセンスアンプモジュール41のレイアウトの一例を示す。
図18に示すように、第1領域のセンスアンプユニット領域SADLbとセンスアンプユニット領域SADLcとの間、及び第2領域のカラムドライバ領域CDAbとカラムドライバ領域CDAcとの間に、プリチャージ回路領域PCAaが配置される領域が存在する。プリチャージ回路DBPは、第2領域のプリチャージ回路領域PCAaと第1領域のプリチャージ回路領域PCAaとにまたがって配置される。
また、第1領域では、センスアンプユニット領域SADLaとフックアップ領域BLHUaとの間の領域には、スペア回路等、動作に必須ではないが有益な回路、が配置されている。センスアンプユニット領域SADLcとフックアップ領域BLHUbとの間の領域には、スペア回路等、動作に必須ではないが有益な回路、が配置されている。センスアンプユニット領域SADLdとラッチ回路領域LTAとの間の領域には、プリチャージ回路領域PCAbが配置されている。
第2領域では、第1領域のフックアップ領域BLHUaとX方向に隣り合う領域には、回路等は何も配置されていない。第1領域のフックアップ領域BLHUbとX方向に隣り合う領域には、回路等は何も配置されていない。第2領域のプリチャージ回路領域PCAb、及び第1領域のプリチャージ回路領域PCAbは、X方向に並んで配置される。プリチャージ回路DBPは、第2領域のプリチャージ回路領域PCAbと第1領域のプリチャージ回路領域PCAbとにまたがって配置される。
第1領域及び第2領域の他の領域は、第1実施形態の図7と同様のレイアウトを有する。
次に、図19に、比較例のセンスアンプモジュール41内のバスDBUS及び回路のレイアウトの一例を示す図である。図19は、図18の領域A3を示す。図19には、バスDBUS_O1、DBUS_O2、及びDBUS_E、プリチャージ回路DBP、並びにラッチ回路XDLが示されている。図19では、これら以外の回路は省略されている。
図19に示すように、第1領域の区画SEGには、バスDBUS_O1、DBUS_O2、及びDBUS_Eが設けられている。バスDBUS_O1、DBUS_O2、及びDBUS_Eは、Y方向に沿って延びる。バスDBUS_O1及びDBUS_O2と、バスDBUS_Eとは、X方向に離間して設けられている。バスDBUS_O1と、バスDBUS_O2との間には、トランジスタTvが設けられている。トランジスタTvは、例えば、プリチャージ回路領域SPCAa内に配置される。
バスDBUS_O1は、センスアンプユニット領域SSADL<7:0>内の図示せぬセンスアンプユニットSAU<7:0>に接続される。バスDBUS_O1の一端は、センスアンプユニット領域SSADL<0>に位置し、センスアンプユニットSAU<0>に接続される。バスDBUS_O1の他端は、トランジスタTvの一端に接続される。バスDBUS_O2の一端は、トランジスタTvの他端に接続される。バスDBUS_O2の他端は、ラッチ回路XDL<7:0>に接続される。
バスDBUS_Eは、センスアンプユニット領域SSADL<15:8>内の図示せぬセンスアンプユニットSAU<15:8>に接続される。バスDBUS_Eの一端は、位置PE1に位置する。バスDBUS_Eの他端は、ラッチ回路XDL<15:8>に接続される。
区画SEG内のプリチャージ回路領域SPCAaには、トランジスタTn1及びTn3が設けられている。第2領域のプリチャージ回路領域PCAaには、トランジスタTp1が設けられている。トランジスタTn1の一端は、位置PO1においてバスDBUS_O1に接続される。位置PO1は、例えば、プリチャージ回路領域SPCAa内に位置する。トランジスタTn1の他端は、トランジスタTp1の一端に接続される。トランジスタTn1のゲートには制御信号DOPC1が入力される。トランジスタTp1の他端には電圧VDDSA1が印加される。トランジスタTp1のゲートには電圧VLDBが印加される。トランジスタTn3の一端は、位置PE1においてバスDBUS_Eに接続される。位置PE1は、例えば、プリチャージ回路領域SPCAa内に位置する。トランジスタTn3の他端は、トランジスタTp1の一端に接続される。トランジスタTn3のゲートには制御信号DEPC1が入力される。
区画SEG内のプリチャージ回路領域SPCAbには、トランジスタTn2及びTn4が設けられている。第2領域のプリチャージ回路領域PCAbには、トランジスタTp2が設けられている。トランジスタTn2の一端は、位置PO2においてバスDBUS_O2に接続される。位置PO2は、例えば、プリチャージ回路領域SPCAb内に位置する。トランジスタTn2の他端は、トランジスタTp2の一端に接続される。トランジスタTn2のゲートには制御信号DOPC2が入力される。トランジスタTp2の他端には電圧VDDSA2が印加される。トランジスタTp2のゲートには電圧VLDBが印加される。トランジスタTn4の一端は、位置PE2においてバスDBUS_Eに接続される。位置PE2は、例えば、プリチャージ回路領域SPCAb内に位置する。トランジスタTn4の他端は、トランジスタTp2の一端に接続される。トランジスタTn4のゲートには制御信号DEPC2が入力される。
これに対し、本実施形態では、トランジスタTp1を、第2領域のプリチャージ回路領域PCAa(第1領域の区画SEG内のフックアップ領域SBLHU<7:0>とX方向に隣り合う領域)に配置する。トランジスタTn1を、第1領域の区画SEG内のプリチャージ回路領域SPCAa(フックアップ領域SBLHU<7:0>とY方向に隣り合う領域)に配置する。これにより、トランジスタTn1の一端とバスDBUS_O1が接続される位置PO1は、バスDBUS_O1の一端からバスDBUS_O1の他端までのバスDBUS_O1の長さLOtの中央に近い位置となる。このため、比較例のように、位置PO1が本実施形態よりもバスDBUS_O1のトランジスタTv側の端部寄りに位置する場合と比べて、バスDBUS_O1の一端から位置PO1までのバスDBUS_O1の寄生抵抗RO1、及び位置PO1からバスDBUS_O1の他端までのバスDBUS_O1の寄生抵抗RO2のばらつきを抑制できる。よって、バスDBUS_O1の充電時間を短縮できる。
また、トランジスタTp3を、第2領域のプリチャージ回路領域PCAb(第1領域の区画SEG内のフックアップ領域SBLHU<15:8>とX方向に隣り合う領域)に配置する。トランジスタTn3を、第1領域の区画SEG内のプリチャージ回路領域SPCAb(フックアップ領域SBLHU<15:8>とY方向に隣り合う領域)に配置する。トランジスタTn4を、第1領域の区画SEG内のプリチャージ回路領域SPCAcに配置する。これにより、トランジスタTn3の一端とバスDBUS_Eが接続される位置PE1は、バスDBUS_Eの一端から、トランジスタTn4の一端とバスDBUS_Eが接続される位置PE2までのバスDBUS_Eの長さLEtの中央に近い位置となる。このため、バスDBUS_O1と同様に、バスDBUS_Eの一端から位置PE1までのバスDBUS_Eの寄生抵抗RE1、及び位置PE1から位置PE2までのバスDBUS_Eの寄生抵抗RE2のばらつきを抑制できる。また、寄生抵抗RE1及びRE2は、比較例のように、位置PE1から位置PE2までのバスDBUS_Eの長さが本実施形態よりも長い場合の位置PE1から位置PE2までのバスDBUS_Eの寄生抵抗と比べて、小さくなる。よって、バスDBUS_Eの一端から位置PE2までのバスDBUS_Eの充電時間を短縮できる。
以上から、本実施形態によれば、NAND型フラッシュメモリ30の動作(ラッチ回路XDLからラッチ回路SDLへのデータ転送動作、及びラッチ回路SDLからラッチ回路XDLへのデータ転送動作)を高速化できる。
また、本実施形態では、トランジスタTp1を、第2領域のプリチャージ回路領域PCAa(第1領域の区画SEG内のフックアップ領域SBLHU<7:0>とX方向に隣り合う領域)に配置する。トランジスタTp3を、第2領域のプリチャージ回路領域PCAb(第1領域の区画SEG内のフックアップ領域SBLHU<15:8>とX方向に隣り合う領域)に配置する。このため、比較例のように第1領域のセンスアンプユニット領域SADLbとセンスアンプユニット領域SADLcとの間、及び第2領域のカラムドライバ領域CDAbとカラムドライバ領域CDAcとの間に、プリチャージ回路領域PCAaを設けなくてよい。すなわち、第1領域のセンスアンプユニット領域SADLbとセンスアンプユニット領域SADLcとの間隔、及び第2領域のカラムドライバ領域CDAbとカラムドライバ領域CDAcとの間隔をゼロにすることができる。よって、本実施形態によれば、NAND型フラッシュメモリ30の面積を削減できる。
本実施形態では、第2領域における、第1領域のフックアップ領域BLHUaとX方向に隣り合う領域、及び第1領域のフックアップ領域BLHUbとX方向に隣り合う領域、すなわち図18に示す比較例では空いている領域、にプリチャージ回路領域PCAa及びPCAbをそれぞれ配置する。このため、本実施形態によれば、比較例に比べ、トランジスタTp(Tp3)が1つ増えたことによる、NAND型フラッシュメモリ30の面積の増加はない。
2. 第2実施形態
第2実施形態について説明する。本実施形態に係るNAND型フラッシュメモリ30では、カラムドライバ40及びセンスアンプモジュール41のレイアウトが第1実施形態と異なる。以下では、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
第2実施形態について説明する。本実施形態に係るNAND型フラッシュメモリ30では、カラムドライバ40及びセンスアンプモジュール41のレイアウトが第1実施形態と異なる。以下では、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
2.1 カラムドライバ及びセンスアンプモジュールのレイアウト
図20は、カラムドライバ40及びセンスアンプモジュール41のレイアウトの一例を示す平面図である。図20は、プレーンPLN0内のカラムドライバ40及びセンスアンプモジュール41のレイアウトを示す。他のプレーンPLN内のカラムドライバ40及びセンスアンプモジュール41のレイアウトも、図20と同様のレイアウトを有する。
図20は、カラムドライバ40及びセンスアンプモジュール41のレイアウトの一例を示す平面図である。図20は、プレーンPLN0内のカラムドライバ40及びセンスアンプモジュール41のレイアウトを示す。他のプレーンPLN内のカラムドライバ40及びセンスアンプモジュール41のレイアウトも、図20と同様のレイアウトを有する。
図20に示すように、第1領域では、センスアンプユニット領域SADLbとセンスアンプユニット領域SADLcとの間の領域に、スペア回路等、動作に必須ではないが有益な回路、が配置されている領域が存在する。第2領域では、カラムドライバ領域CDAbとカラムドライバ領域CDAcとの間の領域に、スペア回路等、動作に必須ではないが有益な回路、が配置されている領域が存在する。第1領域及び第2領域の他の領域は、第1実施形態の図7と同様のレイアウトを有する。
図21は、センスアンプモジュール41内のバスDBUS及び回路のレイアウトの一例を示す図である。図21は、図20の領域A3を示す。図21には、バスDBUS_O1、DBUS_O2、及びDBUS_E、プリチャージ回路DBP、並びにラッチ回路XDLが示されている。図21では、これら以外の回路は省略されている。
トランジスタTvは、例えば、センスアンプユニット領域SSDL<7:4>、センスアンプユニット領域SSDL<7:4>とセンスアンプユニット領域SSDL<11:8>の間の領域、及びセンスアンプユニット領域SSDL<11:8>の領域のいずれかに配置される。または、これらの領域の間や、これらの領域のいくつかの領域にまたがって配置される。第1領域及び第2領域の他の領域は、第1実施形態の図15と同様のレイアウトを有する。
ここで、バスDBUS_O1の一端(センスアンプユニット領域SSADL<0>)から位置PO1までのバスDBUS_O1の長さを、L2aとする。位置PO1から位置PE1までの長さを、L2bとする。位置PE1から位置PE2までのバスDBUS_Eの長さを、L2cとする。
本実施形態では、例えば、位置PO1を、長さL2aが長さL2bの略1/2となる位置とする。位置PE1を、長さL2cが長さL2bの略1/2となる位置とする。
2.2 効果
本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、トランジスタTn1の一端とバスDBUS_O1が接続される位置PO1は、バスDBUS_O1の一端からバスDBUS_O1の他端までのバスDBUS_O1の長さの中央に近い位置となる。また、第1実施形態と同様に、トランジスタTn3の一端とバスDBUS_Eが接続される位置PE1は、バスDBUS_Eの一端から、トランジスタTn4の一端とバスDBUS_Eが接続される位置PE2までのバスDBUS_Eの長さの中央に近い位置となる。よって、第1実施形態と同様に、バスDBUSの充電時間を短縮化し、NAND型フラッシュメモリ30の動作を高速化できる。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、トランジスタTn1の一端とバスDBUS_O1が接続される位置PO1は、バスDBUS_O1の一端からバスDBUS_O1の他端までのバスDBUS_O1の長さの中央に近い位置となる。また、第1実施形態と同様に、トランジスタTn3の一端とバスDBUS_Eが接続される位置PE1は、バスDBUS_Eの一端から、トランジスタTn4の一端とバスDBUS_Eが接続される位置PE2までのバスDBUS_Eの長さの中央に近い位置となる。よって、第1実施形態と同様に、バスDBUSの充電時間を短縮化し、NAND型フラッシュメモリ30の動作を高速化できる。
3. 第3実施形態
第3実施形態について説明する。本実施形態に係るNAND型フラッシュメモリ30では、カラムドライバ40及びセンスアンプモジュール41のレイアウトが第2実施形態と異なる。以下では、第2実施形態と異なる点を中心に説明する。
第3実施形態について説明する。本実施形態に係るNAND型フラッシュメモリ30では、カラムドライバ40及びセンスアンプモジュール41のレイアウトが第2実施形態と異なる。以下では、第2実施形態と異なる点を中心に説明する。
3.1 カラムドライバ及びセンスアンプモジュールのレイアウト
図22は、カラムドライバ40及びセンスアンプモジュール41のレイアウトの一例を示す平面図である。図22は、プレーンPLN0内のカラムドライバ40及びセンスアンプモジュール41のレイアウトを示す。他のプレーンPLN内のカラムドライバ40及びセンスアンプモジュール41のレイアウトも、図22と同様のレイアウトを有する。
図22は、カラムドライバ40及びセンスアンプモジュール41のレイアウトの一例を示す平面図である。図22は、プレーンPLN0内のカラムドライバ40及びセンスアンプモジュール41のレイアウトを示す。他のプレーンPLN内のカラムドライバ40及びセンスアンプモジュール41のレイアウトも、図22と同様のレイアウトを有する。
図22に示すように、第1領域では、センスアンプユニット領域SADLbとセンスアンプユニット領域SADLcとの間の領域に、プリチャージ回路領域PCAdが配置されている。第2領域では、カラムドライバ領域CDAbとカラムドライバ領域CDAcとの間の領域に、プリチャージ回路領域PCAdが配置されている。第1領域及び第2領域の他の領域は、第1実施形態の図7と同様のレイアウトを有する。
図23は、センスアンプモジュール41内のバスDBUS及び回路のレイアウトの一例を示す図である。図23は、図22の領域A3を示す。図23には、バスDBUS_O1、DBUS_O2、及びDBUS_E、プリチャージ回路DBP、並びにラッチ回路XDLが示されている。図23では、これら以外の回路は省略されている。
トランジスタTvは、例えば、プリチャージ回路領域SPCAd内に配置される。
区画SEG内のプリチャージ回路領域SPCAdには、トランジスタTn5及びTn6が設けられている。第2領域のプリチャージ回路領域PCAdには、トランジスタTp4が設けられている。トランジスタTn5の一端は、位置PO3においてバスDBUS_O1に接続される。位置PO3は、例えば、プリチャージ回路領域SPCAd内に位置する。トランジスタTn5の他端は、トランジスタTp4の一端に接続される。トランジスタTn5のゲートには制御信号DOPC3が入力される。トランジスタTp4の他端には電圧VDDSA4が印加される。トランジスタTp4のゲートには電圧VLDBが印加される。トランジスタTn6の一端は、位置PE3においてバスDBUS_Eに接続される。位置PE3は、例えば、プリチャージ回路領域SPCAd内に位置する。トランジスタTn6の他端は、トランジスタTp4の一端に接続される。トランジスタTn6のゲートには制御信号DEPC3が入力される。図23では、位置PO3と位置PE3のY方向の位置が同じ例を挙げたが、両者の位置は異なっていてもよい。例えば、Y方向において、位置PO3は位置PE3より正側に位置していてもよい。
第1領域及び第2領域の他の領域は、第1実施形態の図15と同様のレイアウトを有する。
ここで、バスDBUS_O1の一端(センスアンプユニット領域SSADL<0>)から位置PO1までのバスDBUS_O1の長さを、L3aとする。位置PO1から位置PO3までのバスDBUS_O1の長さを、L3bとする。位置PE3から位置PE1までのバスDBUS_Eの長さを、L3cとする。位置PE1から位置PE2までのバスDBUS_Eの長さを、L3dとする。
本実施形態では、例えば、バスDBUS_O1の他端近傍に位置PO3を配置し、バスDBUS_Eの一端近傍に位置PE3を配置する。また、位置PO1、PO3、PE3、PE1、及びPE2を、長さL3a、L3b、L3c、及びL3dが略同等となる位置とする。
3.2 効果
本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、トランジスタTn1の一端とバスDBUS_O1が接続される位置PO1は、バスDBUS_O1の一端からバスDBUS_O1の他端までのバスDBUS_O1の長さの中央に近い位置となる。また、第1実施形態と同様に、トランジスタTn3の一端とバスDBUS_Eが接続される位置PE1は、トランジスタTn6の一端とバスDBUS_Eが接続される位置PE3から、トランジスタTn4の一端とバスDBUS_Eが接続される位置PE2までのバスDBUS_Eの長さの中央に近い位置となる。すなわち、位置PO3及びPE3の位置関係に起因して、長さL3aと長さL3bとの差、及び長さL3cと長さL3dとの差がより小さくなる。このため、バスDBUS_O1及びDBUS_Eの充電距離をより短くできる。よって、バスDBUSの充電時間を短縮化できる。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、トランジスタTn1の一端とバスDBUS_O1が接続される位置PO1は、バスDBUS_O1の一端からバスDBUS_O1の他端までのバスDBUS_O1の長さの中央に近い位置となる。また、第1実施形態と同様に、トランジスタTn3の一端とバスDBUS_Eが接続される位置PE1は、トランジスタTn6の一端とバスDBUS_Eが接続される位置PE3から、トランジスタTn4の一端とバスDBUS_Eが接続される位置PE2までのバスDBUS_Eの長さの中央に近い位置となる。すなわち、位置PO3及びPE3の位置関係に起因して、長さL3aと長さL3bとの差、及び長さL3cと長さL3dとの差がより小さくなる。このため、バスDBUS_O1及びDBUS_Eの充電距離をより短くできる。よって、バスDBUSの充電時間を短縮化できる。
また、本実施形態によれば、位置PO1に電圧VDDSA1が印加され、位置PO3に電圧VDDSA4が印加されることにより、位置PO1からだけでなく位置PO3からもバスDBUS_O1を充電できる。位置PE1に電圧VDDSA3が印加され、位置PE2に電圧VDDSA2が印加され、位置PE3に電圧VDDSA4が印加されることにより、位置PE1及びPE2からだけでなく位置PE3からもバスDBUS_Eを充電できる。このため、バスDBUS_O1及びDBUS_Eの充電速度は、第1実施形態よりも向上する。よって、第1実施形態に比して、バスDBUSの充電時間を短縮化し、NAND型フラッシュメモリ30の動作を高速化できる。
4. 第4実施形態
第4実施形態について説明する。本実施形態に係るNAND型フラッシュメモリ30は、センスアンプモジュール41内に接地電圧VSSに接続されるトランジスタを含む点で第2実施形態と異なる。以下では、第2実施形態と異なる点を中心に説明する。
第4実施形態について説明する。本実施形態に係るNAND型フラッシュメモリ30は、センスアンプモジュール41内に接地電圧VSSに接続されるトランジスタを含む点で第2実施形態と異なる。以下では、第2実施形態と異なる点を中心に説明する。
4.1 センスアンプモジュールの回路構成
センスアンプモジュール41の回路構成について、図24及び図25を用いて説明する。
センスアンプモジュール41の回路構成について、図24及び図25を用いて説明する。
図24は、センスアンプモジュール41の回路構成の一例を示す回路図である。なお、図24は、センスアンプモジュール41に含まれるセンスアンプユニットSAU<0>を抽出して示している。センスアンプユニットSAU<1>~SAU<7>も、センスアンプユニットSAU<0>と同様の構成を有する。
図24に示すように、本実施形態では、センスアンプモジュール41は、第1実施形態の図5に示す回路構成要素の他に、プリチャージ回路DBP5及びDBP6を更に含む。
バスDBUS_O1に接続されるプリチャージ回路DBP5は、nチャネルMOSトランジスタTn7を含む。
トランジスタTn7の一端は、バスDBUS_O1に接続される。トランジスタTn7の他端には電圧VSSSA1が印加される。電圧VSSSA1は、例えば、接地電圧VSSである。トランジスタTn7のゲートには制御信号DODC4が入力される。制御信号DODC4は、例えば、シーケンサ35によって生成される。トランジスタTn7がオン状態の場合、バスDBUS_O1に電圧VSSSA1が印加される。これにより、バスDBUS_O1が放電される。
バスDBUS_O2に接続されるプリチャージ回路DBP6は、nチャネルMOSトランジスタTn8を含む。
トランジスタTn8の一端は、バスDBUS_O2に接続される。トランジスタTn8の他端には電圧VSSSA2が印加される。電圧VSSSA2は、例えば、接地電圧VSSである。制御信号DODC5は、例えば、シーケンサ35によって生成される。トランジスタTn8がオン状態の場合、バスDBUS_O2に電圧VSSSA2が印加される。これにより、バスDBUS_O2が放電される。
バスDBUS_O1及びDBUS_O2には、プリチャージ回路DBP5及びDBP6によって同じタイミングで電圧が印加されてもよいし、異なるタイミングで電圧が印加されてもよい。換言すると、シーケンサ35は、トランジスタTn7及びTn8を同じタイミングでオンさせてもよいし、異なるタイミングでオンさせてもよい。
トランジスタTvがオン状態であって、トランジスタTn7がオン状態の場合には、バスDBUS_O1だけでなくバスDBUS_O2にも電圧VSSSA1が印加される。また、トランジスタTvがオン状態であって、トランジスタTn8がオン状態の場合には、バスDBUS_O2だけでなくバスDBUS_O1にも電圧VSSSA2が印加される。換言すると、トランジスタTvがオン状態の場合、バスDBUS_O1及びDBUS_O2の放電を同時に行うことができる。
他方で、トランジスタTvがオフ状態であって、トランジスタTn7がオン状態の場合には、バスDBUS_O1に電圧VSSSA1が印加される。また、トランジスタTvがオフ状態であって、トランジスタTn8がオン状態の場合には、バスDBUS_O2に電圧VSSSA2が印加される。換言すると、トランジスタTvがオフ状態の場合、バスDBUS_O1及びDBUS_O2の放電を別々に行うことができる。
図24の他の構成は、第1実施形態の図5と同様である。
図25は、センスアンプモジュール41の回路構成の一例を示す回路図である。なお、図25は、センスアンプモジュール41に含まれるセンスアンプユニットSAU<8>を抽出して示している。センスアンプユニットSAU<9>~SAU<15>も、センスアンプユニットSAU<8>と同様の構成を有する。
図25に示すように、本実施形態では、センスアンプモジュール41は、第1実施形態の図6に示す回路構成要素の他に、プリチャージ回路DBP7及びDBP8を更に含む。
バスDBUS_Eに接続されるプリチャージ回路DBP7は、nチャネルMOSトランジスタTn9を含む。
トランジスタTn9の一端は、バスDBUS_Eに接続される。トランジスタTn9の他端には電圧VSSSA3が印加される。電圧VSSSA3は、例えば、接地電圧VSSである。トランジスタTn9のゲートには制御信号DEDC4が入力される。制御信号DEDC4は、例えば、シーケンサ35によって生成される。トランジスタTn9がオン状態の場合、バスDBUS_Eに電圧VSSSA3が印加される。
バスDBUS_Eに接続されるプリチャージ回路DBP8は、nチャネルMOSトランジスタTn10を含む。
トランジスタTn10の一端は、バスDBUS_Eに接続される。トランジスタTn10の他端には電圧VSSSA2が印加される。トランジスタTn10のゲートには制御信号DEDC5が入力される。制御信号DEDC5は、例えば、シーケンサ35によって生成される。トランジスタTn5がオン状態の場合、バスDBUS_Eに電圧VDDSA2が印加される。
バスDBUS_Eには、プリチャージ回路DBP7及びDBP8によって同じタイミングで電圧が印加されてもよいし、異なるタイミングで電圧が印加されてもよい。換言すると、シーケンサ35は、トランジスタTn9及びTn10を同じタイミングでオンさせてもよいし、異なるタイミングでオンさせてもよい。
図25の他の構成は、第1実施形態の図6と同様である。
4.2 カラムドライバ及びセンスアンプモジュールのレイアウト
カラムドライバ40及びセンスアンプモジュール41のレイアウトは、第2実施形態の図20と同様のレイアウトを有する。
カラムドライバ40及びセンスアンプモジュール41のレイアウトは、第2実施形態の図20と同様のレイアウトを有する。
図26は、センスアンプモジュール41内のバスDBUS及び回路のレイアウトの一例を示す図である。図26は、第2実施形態の図20の領域A3に対応する領域を示す。図26には、バスDBUS_O1、DBUS_O2、及びDBUS_E、プリチャージ回路DBP、並びにラッチ回路XDLが示されている。図26では、これら以外の回路に加えて、第2実施形態の図21のトランジスタTn1~Tn4、及びTp1~Tp3も省略されている。
区画SEG内のプリチャージ回路領域SPCAa、すなわち区画SEG内のフックアップ領域SBLHU<7:0>とY方向に隣り合う領域には、トランジスタTn7が設けられている。トランジスタTn7の一端は、位置PO1’においてバスDBUS_O1に接続される。位置PO1’は、例えば、プリチャージ回路領域SPCAa内に位置する。トランジスタTn7の他端には、第2領域のプリチャージ回路領域PCAa、すなわち第2領域の、区画SEG内のフックアップ領域SBLHU<7:0>とX方向に隣り合う領域に設けられた配線を介して電圧VSSSA1が印加される。トランジスタTn7の他端には、区画SEG内のプリチャージ回路領域SPCAaとX方向に隣り合う領域に設けられた配線を介して電圧VSSSA1が印加されてもよい。トランジスタTn7のゲートには制御信号DODC4が入力される。
区画SEG内のプリチャージ回路領域SPCAb、すなわち区画SEG内のフックアップ領域SBLHU<15:8>とY方向に隣り合う領域には、トランジスタTn9が設けられている。トランジスタTn9の一端は、位置PE1’においてバスDBUS_Eに接続される。位置PE1’は、例えば、プリチャージ回路領域SPCAb内に位置する。トランジスタTn9の他端には、第2領域のプリチャージ回路領域PCAb、すなわち第2領域の、区画SEG内のフックアップ領域SBLHU<15:8>とX方向に隣り合う領域に設けられた配線を介して電圧VSSSA3が印加される。トランジスタTn9の他端には、区画SEG内のプリチャージ回路領域SPCAbとX方向に隣り合う領域に設けられた配線を介して電圧VSSSA3が印加されてもよい。トランジスタTn9のゲートには制御信号DEDC4が入力される。
区画SEG内のプリチャージ回路領域SPCAcには、トランジスタTn8及びTn10が設けられている。トランジスタTn8の一端は、位置PO2’においてバスDBUS_O2に接続される。位置PO2’は、例えば、プリチャージ回路領域SPCAc内に位置する。トランジスタTn8の他端には、第2領域のプリチャージ回路領域PCAcに設けられた配線を介して電圧VSSSA2が印加される。トランジスタTn8のゲートには制御信号DODC5が入力される。トランジスタTn10の一端は、位置PE2’においてバスDBUS_Eに接続される。位置PE2’は、例えば、プリチャージ回路領域SPCAc内に位置する。トランジスタTn10の他端には電圧VSSSA2が印加される。トランジスタTn10のゲートには制御信号DEDC5が入力される。
第1領域及び第2領域の他の領域は、第2実施形態の図20と同様のレイアウトを有する。
ここで、バスDBUS_O1の一端(センスアンプユニット領域SSADL<0>)から位置PO1’までのバスDBUS_O1の長さを、L4aとする。位置PO1’から位置PE1’までの長さを、L4bとする。位置PE1’から位置PE2’までのバスDBUS_Eの長さを、L4cとする。
本実施形態では、例えば、位置PO1’を、長さL4aが長さL4bの略1/2となる位置とする。位置PE1’を、長さL4cが長さL4bの略1/2となる位置とする。
4.3 放電動作
本実施形態に係るNAND型フラッシュメモリ30における、バスDBUSの放電動作について説明する。以下では、図24に示したバスDBUS_O1及びDBUS_O2の放電動作を例に挙げて説明する。なお、DBUS_Eの放電動作についても同様である。
本実施形態に係るNAND型フラッシュメモリ30における、バスDBUSの放電動作について説明する。以下では、図24に示したバスDBUS_O1及びDBUS_O2の放電動作を例に挙げて説明する。なお、DBUS_Eの放電動作についても同様である。
図27は、ラッチ回路XDL<0>からラッチ回路SDLへのデータ転送動作、及びバスDBUS_O1及びDBUS_O2の放電動作における、種々の制御信号の電圧および種々の回路構成要素に印加される電圧の時間変化の一例を示すタイミングチャートである。図27では、Hレベルに対応するデータの転送の後にバスDBUS_O1及びDBUS_O2の放電が行われる例が示されている。ラッチ回路XDL<0>からラッチ回路SDLへのデータ転送動作は、第1実施形態の図16と同様である。
図27において、Hレベルに対応するデータの転送が終わると、時刻t3において制御信号DOPC4及びDOPC5がHレベルにされることにより、バスDBUS_O1及びDBUS_O2が放電されてLレベルになる。
図28は、ラッチ回路SDLからラッチ回路XDL<0>へのデータ転送動作、及びバスDBUS_O1及びDBUS_O2の放電動作における、種々の制御信号の電圧および種々の回路構成要素に印加される電圧の時間変化の一例を示すタイミングチャートである。図28では、Hレベルに対応するデータの転送の後にバスDBUS_O1及びDBUS_O2の放電が行われる例が示されている。ラッチ回路SDLからラッチ回路XDL<0>へのデータ転送動作は、第1実施形態の図17と同様である。
図28において、Hレベルに対応するデータの転送が終わると、時刻t25において制御信号DOPC4及びDOPC5がHレベルにされることにより、バスDBUS_O1及びDBUS_O2が放電されてLレベルになる。
なお、バスDBUS_O1及びDBUS_O2を放電するタイミングは、データの転送後に限定されない。例えば、バスDBUS_O1及びDBUS_O2を充電したときに隣接するバスDBUS_O1及びDBUS_O2の影響でカップリングが発生する場合、カップリングノイズを低減するために、バスDBUS_O1及びDBUS_O2を放電してもよい。また、読み出し動作中には、ノードSENを、ある電位に充電した後、更に昇圧させる必要がある。このとき、例えば、バスDBUS_O1及びDBUS_O2を充電し、ノードSENとバスDBUSのカップリング容量を利用してノードSENを昇圧させる。このようにノードSENを昇圧させるためにバスDBUS_O1及びDBUS_O2を充電するとき、その充電の前にバスDBUS_O1及びDBUS_O2を一旦放電してもよい。
4.4 効果
本実施形態によれば、第2実施形態と同様に、NAND型フラッシュメモリ30の動作(データ転送動作)を高速化できる。
本実施形態によれば、第2実施形態と同様に、NAND型フラッシュメモリ30の動作(データ転送動作)を高速化できる。
また、本実施形態によれば、第2実施形態と同様に、トランジスタTn7の一端とバスDBUS_O1が接続される位置PO1’は、バスDBUS_O1の一端からバスDBUS_O1の他端までのバスDBUS_O1の長さの中央に近い位置となる。また、第2実施形態と同様に、トランジスタTn9の一端とバスDBUS_Eが接続される位置PE1’は、バスDBUS_Eの一端から、トランジスタTn10の一端とバスDBUS_Eが接続される位置PE2’までのバスDBUS_Eの長さの中央に近い位置となる。よって、バスDBUSの放電時間を短縮化し、NAND型フラッシュメモリ30の動作(バスDBUS_O1、DBUS_O2、及びDBUS_Eの放電動作)を高速化できる。
なお、本実施形態のカラムドライバ40及びセンスアンプモジュール41のレイアウトを、第1実施形態に適用することもできる。
5. 第5実施形態
第5実施形態について説明する。本実施形態に係るNAND型フラッシュメモリ30は、センスアンプモジュール41内に接地電圧VSSに接続されるトランジスタを含む点で第3実施形態と異なる。以下では、第3実施形態と異なる点を中心に説明する。
第5実施形態について説明する。本実施形態に係るNAND型フラッシュメモリ30は、センスアンプモジュール41内に接地電圧VSSに接続されるトランジスタを含む点で第3実施形態と異なる。以下では、第3実施形態と異なる点を中心に説明する。
5.1 カラムドライバ及びセンスアンプモジュールのレイアウト
カラムドライバ40及びセンスアンプモジュール41のレイアウトは、第3実施形態の図22と同様のレイアウトを有する。
カラムドライバ40及びセンスアンプモジュール41のレイアウトは、第3実施形態の図22と同様のレイアウトを有する。
図29は、センスアンプモジュール41内のバスDBUS及び回路のレイアウトの一例を示す図である。図29は、第3実施形態の図22の領域A3に対応する領域を示す。図29には、バスDBUS_O1、DBUS_O2、及びDBUS_E、プリチャージ回路DBP、並びにラッチ回路XDLが示されている。図29では、これら以外の回路に加えて、第3実施形態の図23のトランジスタTn1~Tn6、及びTp1~Tp4も省略されている。
トランジスタTvは、例えば、プリチャージ回路領域SPCAd内に配置される。
区画SEG内のプリチャージ回路領域SPCAdには、トランジスタTn11及びTn12が設けられている。トランジスタTn11の一端は、位置PO3’においてバスDBUS_O1に接続される。位置PO3’は、例えば、プリチャージ回路領域SPCAd内に位置する。トランジスタTn11の他端には、第2領域のプリチャージ回路領域PCAdに設けられた配線を介して電圧VSSSA4が印加される。トランジスタTn11のゲートには制御信号DODC6が入力される。トランジスタTn12の一端は、位置PE3’においてバスDBUS_Eに接続される。位置PE3’は、例えば、プリチャージ回路領域SPCAd内に位置する。トランジスタTn12の他端には電圧VSSSA4が印加される。トランジスタTn12のゲートには制御信号DEDC6が入力される。図29では、位置PO3’と位置PE3’のY方向の位置が同じ例を挙げたが、両者の位置は異なっていてもよい。例えば、Y方向において、位置PO3’は位置PE3’より正側に位置していてもよい。
区画SEG内のプリチャージ回路領域SPCAaには、トランジスタTn7が設けられている。トランジスタTn7の一端は、位置PO1’においてバスDBUS_O1に接続される。位置PO1’は、例えば、プリチャージ回路領域SPCAa内に位置する。トランジスタTn7の他端には、第2領域のプリチャージ回路領域PCAaに設けられた配線を介して電圧VSSSA1が印加される。トランジスタTn7の他端には、区画SEG内のプリチャージ回路領域SPCAaとX方向に隣り合う領域に設けられた配線を介して電圧VSSSA1が印加されてもよい。トランジスタTn7のゲートには制御信号DODC4が入力される。
区画SEG内のプリチャージ回路領域SPCAbには、トランジスタTn9が設けられている。トランジスタTn9の一端は、位置PE1’においてバスDBUS_Eに接続される。位置PE1’は、例えば、プリチャージ回路領域SPCAb内に位置する。トランジスタTn9の他端には、第2領域のプリチャージ回路領域PCAbに設けられた配線を介して電圧VSSSA3が印加される。トランジスタTn9の他端には、区画SEG内のプリチャージ回路領域SPCAbとX方向に隣り合う領域に設けられた配線を介して電圧VSSSA3が印加されてもよい。トランジスタTn9のゲートには制御信号DEDC4が入力される。
区画SEG内のプリチャージ回路領域SPCAcには、トランジスタTn8及びTn10が設けられている。トランジスタTn8の一端は、位置PO2’においてバスDBUS_O2に接続される。位置PO2’は、例えば、プリチャージ回路領域SPCAc内に位置する。トランジスタTn8の他端には、第2領域のプリチャージ回路領域PCAcに設けられた配線を介して電圧VSSSA2が印加される。トランジスタTn8のゲートには制御信号DODC5が入力される。トランジスタTn10の一端は、位置PE2’においてバスDBUS_Eに接続される。位置PE2’は、例えば、プリチャージ回路領域SPCAc内に位置する。トランジスタTn10の他端には電圧VSSSA2が印加される。トランジスタTn10のゲートには制御信号DEDC5が入力される。
第1領域及び第2領域の他の領域は、第3実施形態の図23と同様のレイアウトを有する。
ここで、バスDBUS_O1の一端(センスアンプユニット領域SSADL<0>)から位置PO1’までのバスDBUS_O1の長さを、L5aとする。位置PO1’から位置PO3’までのバスDBUS_O1の長さを、L5bとする。位置PE3’から位置PE1’までのバスDBUS_Eの長さを、L5cとする。位置PE1’から位置PE2’までのバスDBUS_Eの長さを、L5dとする。
本実施形態では、例えば、バスDBUS_O1の他端近傍に位置PO3’を配置し、バスDBUS_Eの一端近傍に位置PE3’を配置する。また、位置PO1’、PO3’、PE3’、PE1’、及びPE2’を、長さL5a、L5b、L5c、及びL5dが略同等となる位置とする。
5.2 効果
本実施形態によれば、第3実施形態と同様に、NAND型フラッシュメモリ30の動作(データ転送動作)を高速化できる。
本実施形態によれば、第3実施形態と同様に、NAND型フラッシュメモリ30の動作(データ転送動作)を高速化できる。
また、本実施形態によれば、トランジスタTn7の一端とバスDBUS_O1が接続される位置PO1’は、バスDBUS_O1の一端からバスDBUS_O1の他端までのバスDBUS_O1の長さの中央に近い位置となる。また、トランジスタTn9の一端とバスDBUS_Eが接続される位置PE1’は、トランジスタTn12の一端とバスDBUS_Eが接続される位置PE3’から、トランジスタTn10の一端とバスDBUS_Eが接続される位置PE2’までのバスDBUS_Eの長さの中央に近い位置となる。すなわち、位置PO3’及びPE3’の位置関係に起因して、長さL5aと長さL5bとの差、及び長さL5cと長さL5dとの差がより小さくなる。このため、バスDBUS_O1及びDBUS_Eの放電距離をより短くできる。よって、バスDBUSの放電時間を短縮化できる。
更に、本実施形態によれば、位置PO1’に電圧VSSSA1が印加され、位置PO3’に電圧VSSSA4が印加されることにより、位置PO1’からだけでなく位置PO3’からもバスDBUS_O1を放電できる。位置PE1’に電圧VSSSA3が印加され、位置PE2’に電圧VSSSA2が印加され、位置PE3’に電圧VSSSA4が印加されることにより、位置PE1’及びPE2’からだけでなく位置PE3’からもバスDBUS_Eを放電できる。このため、バスDBUS_O1及びDBUS_Eの放電速度は、第4実施形態よりも向上する。よって、第4実施形態に比して、バスDBUSの放電時間を短縮化し、NAND型フラッシュメモリ30の動作を高速化できる。
なお、本実施形態のカラムドライバ40及びセンスアンプモジュール41のレイアウトを、第1実施形態に適用することもできる。
6. 変形例等
上記のように、実施形態に係る半導体メモリは、メモリセル(MC)と、メモリセルに電気的に接続されたビット線(BL)と、第1領域(SSADL<3:0>/SSADL<11:8>)に配置され、ビット線に接続し、第1ラッチ回路(SDL/ADL/BDL/CDL)を有するセンスアンプ(SAU<0>/SAU<8>)と、第1ラッチ回路に第1配線(DBUS_O1/DBUS_E)を介して接続する第2ラッチ回路(XDL<0>/XDL<8>)と、第1領域と第1方向(Y)に並ぶ第2領域(SBLHU<7:0>/SBLHU<15:8>)に配置され、ビット線とセンスアンプとの接続を制御する第1フックアップ回路(BHC)と、第1方向(Y)において第1領域と第2領域との間の第3領域(SPCAa/SPCAb)に配置され、一端が第3領域内の第1位置(PO1/PE1)で第1配線と接続され、他端に第1電圧((VDDSA1/VDDSA3)/(VSSSA1/VSSSA3))が印加される第1トランジスタ((Tn1/Tn3)/(Tn7/Tn9))とを備える。
上記のように、実施形態に係る半導体メモリは、メモリセル(MC)と、メモリセルに電気的に接続されたビット線(BL)と、第1領域(SSADL<3:0>/SSADL<11:8>)に配置され、ビット線に接続し、第1ラッチ回路(SDL/ADL/BDL/CDL)を有するセンスアンプ(SAU<0>/SAU<8>)と、第1ラッチ回路に第1配線(DBUS_O1/DBUS_E)を介して接続する第2ラッチ回路(XDL<0>/XDL<8>)と、第1領域と第1方向(Y)に並ぶ第2領域(SBLHU<7:0>/SBLHU<15:8>)に配置され、ビット線とセンスアンプとの接続を制御する第1フックアップ回路(BHC)と、第1方向(Y)において第1領域と第2領域との間の第3領域(SPCAa/SPCAb)に配置され、一端が第3領域内の第1位置(PO1/PE1)で第1配線と接続され、他端に第1電圧((VDDSA1/VDDSA3)/(VSSSA1/VSSSA3))が印加される第1トランジスタ((Tn1/Tn3)/(Tn7/Tn9))とを備える。
なお、実施形態は上記説明した形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
6.1 第1変形例
第1実施形態の第1変形例について説明する。本変形例に係るNAND型フラッシュメモリ30は、バスDBUSの本数が1本である点で第1実施形態と異なる。以下では、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
第1実施形態の第1変形例について説明する。本変形例に係るNAND型フラッシュメモリ30は、バスDBUSの本数が1本である点で第1実施形態と異なる。以下では、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
6.1.1 センスアンプモジュールの構成
センスアンプモジュール41の構成について、図30を用いて説明する。図30は、センスアンプモジュール41の構成の一例を示すブロック図である。
センスアンプモジュール41の構成について、図30を用いて説明する。図30は、センスアンプモジュール41の構成の一例を示すブロック図である。
図30の例では、16個のセンスアンプユニットSAU<0>~SAU<15>が、1つのバスDBUS(以下、「DBUS11」と表記する)に共通に接続されている。なお、1つのバスDBUSに接続されるセンスアンプユニットSAUの個数は任意である。センスアンプユニットSAUは、バスDBUS11を介してラッチ回路XDLに接続される。センスアンプユニットSAU<0>~SAU<15>にそれぞれ対応する16個のラッチ回路XDL<15:0>が、バスDBUS11に共通に接続されている。
センスアンプモジュール41の他の構成は、第1実施形態の図4と同様である。
6.1.2 センスアンプモジュールの回路構成
センスアンプモジュール41の回路構成について、図31を用いて説明する。
センスアンプモジュール41の回路構成について、図31を用いて説明する。
図31は、センスアンプモジュール41の回路構成の一例を示す回路図である。なお、図31は、センスアンプモジュール41に含まれるセンスアンプユニットSAU<0>を抽出して示している。センスアンプユニットSAU<1>~SAU<15>も、センスアンプユニットSAU<0>と同様の構成を有する。
本変形例では、センスアンプユニットSAU<0>~SAU<15>に接続されるバスDBUS11として、バスDBUS11aが設けられる。ラッチ回路XDL<0>~XDL<15>に接続されるバスDBUS11として、バスDBUS11bが設けられる。バスDBUS11aとバスDBUS11bとの間には、nチャネルMOSトランジスタTvが設けられる。
バスDBUS11aの一端は、センスアンプユニットSAU<0>に接続される。バスDBUS11aの他端は、トランジスタTvの一端に接続される。バスDBUS11bの一端は、トランジスタTvの他端に接続される。バスDBUS11bの他端は、ラッチ回路XDL<0>に接続される。
バスDBUS11aに接続されるプリチャージ回路DBP1は、nチャネルMOSトランジスタTn1、及びpチャネルMOSトランジスタTp1を含む。
トランジスタTn1の一端は、バスDBUS11aに接続される。トランジスタTn1の他端は、トランジスタTp1の一端に接続される。トランジスタTn1のゲートには制御信号DPC11aが入力される。制御信号DPC11aは、例えば、シーケンサ35によって生成される。
トランジスタTp1の他端には電圧VDDSA1が印加される。トランジスタTp1のゲートには電圧VLDBが印加される。トランジスタTp1及びTn1がオン状態の場合、バスDBUS11aに電圧VDDSA1が印加される。これにより、バスDBUS11aが充電される。
バスDBUS11bに接続されるプリチャージ回路DBP2は、nチャネルMOSトランジスタTn2、及びpチャネルMOSトランジスタTp2を含む。
トランジスタTn2の一端は、バスDBUS11bに接続される。トランジスタTn2の他端は、トランジスタTp2の一端に接続される。トランジスタTn2のゲートには制御信号DPC11bが入力される。制御信号DPC11bは、例えば、シーケンサ35によって生成される。
トランジスタTp2の他端には電圧VDDSA2が印加される。トランジスタTp2のゲートには電圧VLDBが印加される。トランジスタTp2及びTn2がオン状態の場合、バスDBUS11bに電圧VDDSA2が印加される。これにより、バスDBUS11bが充電される。
バスDBUS11bに接続されるプリチャージ回路DBP3は、nチャネルMOSトランジスタTn3、及びpチャネルMOSトランジスタTp3を含む。
トランジスタTn3の一端は、バスDBUS11bに接続される。トランジスタTn3の他端は、トランジスタTp3の一端に接続される。トランジスタTn3のゲートには制御信号DPC11cが入力される。制御信号DPC11cは、例えば、シーケンサ35によって生成される。
トランジスタTp3の他端には電圧VDDSA3が印加される。トランジスタTp3のゲートには電圧VLDBが印加される。トランジスタTp3及びTn3がオン状態の場合、バスDBUS11bに電圧VDDSA3が印加される。これにより、バスDBUS11bが充電される。
図31の他の構成は、第1実施形態の図5と同様である。
6.1.3 カラムドライバ及びセンスアンプモジュールのレイアウト
カラムドライバ40及びセンスアンプモジュール41のレイアウトは、第1実施形態の図7と同様のレイアウトを有する。
カラムドライバ40及びセンスアンプモジュール41のレイアウトは、第1実施形態の図7と同様のレイアウトを有する。
図32は、センスアンプモジュール41内のバスDBUS及び回路のレイアウトの一例を示す図である。図32は、第1実施形態の図13の領域A3に対応する領域を示す。図32には、バスDBUS11a及びDBUS11b、プリチャージ回路DBP、並びにラッチ回路XDLが示されている。図32では、これら以外の回路は省略されている。
第1領域の区画SEGには、バスDBUS11a及びDBUS11bが設けられている。バスDBUS11a及びDBUS11bは、Y方向に沿って延びる。バスDBUS11aと、バスDBUS11bとの間には、トランジスタTvが設けられている。トランジスタTvは、例えば、センスアンプユニット領域SSDL<7:4>及びセンスアンプユニット領域SSDL<11:8>の領域のいずれかに配置される。または、これらの領域の間や、これらの領域にまたがって配置される。
バスDBUS11aは、センスアンプユニット領域SSADL<15:0>内の図示せぬセンスアンプユニットSAU<15:0>に接続される。バスDBUS11aの一端は、センスアンプユニット領域SSADL<0>に位置し、センスアンプユニットSAU<0>に接続される。バスDBUS11aの他端は、トランジスタTvの一端に接続される。バスDBUS11bの一端は、トランジスタTvの他端に接続される。バスDBUS11bの他端は、ラッチ回路XDL<15:0>に接続される。
区画SEG内のプリチャージ回路領域SPCAaには、トランジスタTn1が設けられている。第2領域のプリチャージ回路領域PCAaには、トランジスタTp1が設けられている。トランジスタTn1の一端は、位置P11aにおいてバスDBUS11aに接続される。位置P11aは、例えば、プリチャージ回路領域SPCAa内に位置する。トランジスタTn1の他端は、トランジスタTp1の一端に接続される。トランジスタTn1のゲートには制御信号DPC11aが入力される。トランジスタTp1の他端には電圧VDDSA1が印加される。トランジスタTp1のゲートには電圧VLDBが印加される。
区画SEG内のプリチャージ回路領域SPCAbには、トランジスタTn3が設けられている。第2領域のプリチャージ回路領域PCAbには、トランジスタTp3が設けられている。トランジスタTn3の一端は、位置P11cにおいてバスDBUS11bに接続される。位置P11cは、例えば、プリチャージ回路領域SPCAb内に位置する。トランジスタTn3の他端は、トランジスタTp3の一端に接続される。トランジスタTn3のゲートには制御信号DPC11cが入力される。トランジスタTp3の他端には電圧VDDSA3が印加される。トランジスタTp3のゲートには電圧VLDBが印加される。
区画SEG内のプリチャージ回路領域SPCAcには、トランジスタTn2が設けられている。第2領域のプリチャージ回路領域PCAcには、トランジスタTp2が設けられている。トランジスタTn2の一端は、位置P11bにおいてバスDBUS11bに接続される。位置P11bは、例えば、プリチャージ回路領域SPCAc内に位置する。トランジスタTn2の他端は、トランジスタTp2の一端に接続される。トランジスタTn2のゲートには制御信号DPC11bが入力される。トランジスタTp2の他端には電圧VDDSA2が印加される。トランジスタTp2のゲートには電圧VLDBが印加される。
本変形例では、第1実施形態と同様に、バスDBUS11aについては、位置P11aを、バスDBUS11aの一端から位置P11aまでのバスDBUS11aの長さと、位置P11aからトランジスタTvまでのバスDBUS11aの長さとの差がより小さくなるような位置に配置するのが好ましい。位置P11aを、バスDBUS11aの一端からトランジスタTvまでのバスDBUS11aの長さの略1/2となる位置とするのがより好ましい。バスDBUS11bについては、位置P11cを、トランジスタTvから位置P11cまでのバスDBUS11bの長さと、位置P11cから位置P11bまでのバスDBUS11bの長さとの差がより小さくなるような位置に配置するのが好ましい。位置P11cを、トランジスタTvから位置P11bまでのバスDBUS11bの長さの略1/2となる位置とするのがより好ましい。
6.1.4 効果
本変形例によれば、第1実施形態と同様に、トランジスタTn1の一端とバスDBUS11aが接続される位置P11aは、バスDBUS11aの一端からトランジスタTvまでのバスDBUS11aの長さの中央に近い位置となる。また、第1実施形態と同様に、トランジスタTn3の一端とバスDBUS11bが接続される位置P11cは、トランジスタTvから、トランジスタTn2の一端とバスDBUS11bが接続される位置P11bまでのバスDBUS11bの長さの中央に近い位置となる。よって、本変形例によれば、第1実施形態と同様の効果を奏する。なお、本変形例における、バスDBUSの本数を1本とする場合のカラムドライバ40及びセンスアンプモジュール41のレイアウトを、第2実施形態乃至第5実施形態に適用することもできる。
本変形例によれば、第1実施形態と同様に、トランジスタTn1の一端とバスDBUS11aが接続される位置P11aは、バスDBUS11aの一端からトランジスタTvまでのバスDBUS11aの長さの中央に近い位置となる。また、第1実施形態と同様に、トランジスタTn3の一端とバスDBUS11bが接続される位置P11cは、トランジスタTvから、トランジスタTn2の一端とバスDBUS11bが接続される位置P11bまでのバスDBUS11bの長さの中央に近い位置となる。よって、本変形例によれば、第1実施形態と同様の効果を奏する。なお、本変形例における、バスDBUSの本数を1本とする場合のカラムドライバ40及びセンスアンプモジュール41のレイアウトを、第2実施形態乃至第5実施形態に適用することもできる。
6.2 第2変形例
第1実施形態の第2変形例について説明する。本変形例に係るNAND型フラッシュメモリ30は、バスDBUSの本数が3本である点で第1実施形態と異なる。以下では、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
第1実施形態の第2変形例について説明する。本変形例に係るNAND型フラッシュメモリ30は、バスDBUSの本数が3本である点で第1実施形態と異なる。以下では、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
6.2.1 センスアンプモジュールの構成
センスアンプモジュール41の構成について、図33を用いて説明する。図33は、センスアンプモジュール41の構成の一例を示すブロック図である。
センスアンプモジュール41の構成について、図33を用いて説明する。図33は、センスアンプモジュール41の構成の一例を示すブロック図である。
図33の例では、8個のセンスアンプユニットSAU<0>~SAU<7>が、1つのバスDBUS(以下、「DBUS21」と表記する)に共通に接続されている。4個のセンスアンプユニットSAU<8>~SAU<11>が、1つのバスDBUS(以下、「DBUS22」と表記する)に共通に接続されている。4個のセンスアンプユニットSAU<12>~SAU<15>が、1つのバスDBUS(以下、「DBUS23」と表記する)に共通に接続されている。なお、1つのバスDBUSに接続されるセンスアンプユニットSAUの個数は任意である。センスアンプユニットSAUは、対応するバスDBUSを介してラッチ回路XDLに接続される。センスアンプユニットSAU<0>~SAU<7>にそれぞれ対応する8個のラッチ回路XDL<7:0>が、バスDBUS21に共通に接続されている。センスアンプユニットSAU<8>~SAU<11>にそれぞれ対応する4個のラッチ回路XDL<11:8>が、バスDBUS22に共通に接続されている。センスアンプユニットSAU<12>~SAU<15>にそれぞれ対応する4個のラッチ回路XDL<15:12>が、バスDBUS23に共通に接続されている。
センスアンプモジュール41の他の構成は、第1実施形態の図4と同様である。
6.2.2 センスアンプモジュールの回路構成
センスアンプモジュール41の回路構成について、図34~図36を用いて説明する。
センスアンプモジュール41の回路構成について、図34~図36を用いて説明する。
図34は、センスアンプモジュール41の回路構成の一例を示す回路図である。なお、図34は、センスアンプモジュール41に含まれるセンスアンプユニットSAU<0>を抽出して示している。センスアンプユニットSAU<1>~SAU<7>も、センスアンプユニットSAU<0>と同様の構成を有する。
本変形例では、センスアンプユニットSAU<0>~SAU<7>に接続されるバスDBUS21として、バスDBUS21aが設けられる。ラッチ回路XDL<0>~XDL<7>に接続されるバスDBUS21として、バスDBUS21bが設けられる。バスDBUS21aとバスDBUS21bとの間には、nチャネルMOSトランジスタTvが設けられる。
バスDBUS21aの一端は、センスアンプユニットSAU<0>に接続される。バスDBUS21aの他端は、トランジスタTvの一端に接続される。バスDBUS21bの一端は、トランジスタTvの他端に接続される。バスDBUS21bの他端は、ラッチ回路XDL<0>に接続される。
バスDBUS21aに接続されるプリチャージ回路DBP1は、nチャネルMOSトランジスタTn1、及びpチャネルMOSトランジスタTp1を含む。
トランジスタTn1の一端は、バスDBUS21aに接続される。トランジスタTn1の他端は、トランジスタTp1の一端に接続される。トランジスタTn1のゲートには制御信号DPC21aが入力される。制御信号DPC21aは、例えば、シーケンサ35によって生成される。
トランジスタTp1の他端には電圧VDDSA1が印加される。トランジスタTp1のゲートには電圧VLDBが印加される。トランジスタTp1及びTn1がオン状態の場合、バスDBUS21aに電圧VDDSA1が印加される。これにより、バスDBUS21aが充電される。
バスDBUS21bに接続されるプリチャージ回路DBP2は、nチャネルMOSトランジスタTn2、及びpチャネルMOSトランジスタTp2を含む。
トランジスタTn2の一端は、バスDBUS21bに接続される。トランジスタTn2の他端は、トランジスタTp2の一端に接続される。トランジスタTn2のゲートには制御信号DPC21bが入力される。制御信号DPC21bは、例えば、シーケンサ35によって生成される。
トランジスタTp2の他端には電圧VDDSA2が印加される。トランジスタTp2のゲートには電圧VLDBが印加される。トランジスタTp2及びTn2がオン状態の場合、バスDBUS21bに電圧VDDSA2が印加される。これにより、バスDBUS21bが充電される。
図34の他の構成は、第1実施形態の図5と同様である。
図35は、センスアンプモジュール41の回路構成の一例を示す回路図である。なお、図35は、センスアンプモジュール41に含まれるセンスアンプユニットSAU<8>を抽出して示している。センスアンプユニットSAU<9>~SAU<11>も、センスアンプユニットSAU<8>と同様の構成を有する。センスアンプユニットSAU<8>は、図5のセンスアンプユニットSAU<0>と同様の構成を有する。ラッチ回路XDL<8>は、図5のラッチ回路XDL<0>と同様の構成を有する。BLフックアップ回路BHCは、図5と同様の構成を有する。
本変形例では、センスアンプユニットSAU<8>~SAU<11>に接続されるバスDBUSとして、バスDBUS22が設けられる。
バスDBUS22の一端は、センスアンプユニットSAU<8>に接続される。バスDBUS22の他端は、ラッチ回路XDL<8>に接続される。
バスDBUS22に接続されるプリチャージ回路DBP3は、nチャネルMOSトランジスタTn3、及びpチャネルMOSトランジスタTp2を含む。
トランジスタTn3の一端は、バスDBUS22に接続される。トランジスタTn3の他端は、トランジスタTp2の一端に接続される。トランジスタTn3のゲートには制御信号DPC22aが入力される。制御信号DPC22aは、例えば、シーケンサ35によって生成される。
トランジスタTp2の他端には電圧VDDSA2が印加される。トランジスタTp2のゲートには電圧VLDBが印加される。トランジスタTp2及びTn3がオン状態の場合、バスDBUS22に電圧VDDSA2が印加される。これにより、バスDBUS22が充電される。
バスDBUS22に接続されるプリチャージ回路DBP4は、nチャネルMOSトランジスタTn4、及びpチャネルMOSトランジスタTp3を含む。
トランジスタTn4の一端は、バスDBUS22に接続される。トランジスタTn4の他端は、トランジスタTp3の一端に接続される。トランジスタTn4のゲートには制御信号DPC22bが入力される。制御信号DPC22bは、例えば、シーケンサ35によって生成される。
トランジスタTp3の他端には電圧VDDSA3が印加される。トランジスタTp3のゲートには電圧VLDBが印加される。トランジスタTp3及びTn4がオン状態の場合、バスDBUS22に電圧VDDSA3が印加される。これにより、バスDBUS22が充電される。
図36は、センスアンプモジュール41の回路構成の一例を示す回路図である。なお、図36は、センスアンプモジュール41に含まれるセンスアンプユニットSAU<12>を抽出して示している。センスアンプユニットSAU<13>~SAU<15>も、センスアンプユニットSAU<12>と同様の構成を有する。センスアンプユニットSAU<12>は、図5のセンスアンプユニットSAU<0>と同様の構成を有する。ラッチ回路XDL<12>は、図5のラッチ回路XDL<0>と同様の構成を有する。BLフックアップ回路BHCは、図5と同様の構成を有する。
本変形例では、センスアンプユニットSAU<12>~SAU<15>に接続されるバスDBUSとして、バスDBUS23が設けられる。
バスDBUS23の一端は、センスアンプユニットSAU<12>に接続される。バスDBUS23の他端は、ラッチ回路XDL<12>に接続される。
バスDBUS23に接続されるプリチャージ回路DBP5は、nチャネルMOSトランジスタTn5及びTn6、並びにpチャネルMOSトランジスタTp3を含む。
トランジスタTn5の一端は、バスDBUS23に接続される。トランジスタTn5の他端は、トランジスタTp3の一端に接続される。トランジスタTn5のゲートには制御信号DPC23aが入力される。制御信号DPC23aは、例えば、シーケンサ35によって生成される。
トランジスタTp3の他端には電圧VDDSA3が印加される。トランジスタTp3のゲートには電圧VLDBが印加される。トランジスタTp3及びTn5がオン状態の場合、バスDBUS23に電圧VDDSA3が印加される。これにより、バスDBUS23が充電される。
トランジスタTn6の一端は、バスDBUS23に接続される。トランジスタTn6の他端は、トランジスタTp3の一端に接続される。トランジスタTn6のゲートには制御信号DPC23bが入力される。制御信号DPC23bは、例えば、シーケンサ35によって生成される。
トランジスタTp3及びTn6がオン状態の場合、バスDBUS23に電圧VDDSA3が印加される。これにより、バスDBUS23が充電される。
6.2.3 カラムドライバ及びセンスアンプモジュールのレイアウト
カラムドライバ40及びセンスアンプモジュール41のレイアウトは、第1実施形態の図7と同様のレイアウトを有する。
カラムドライバ40及びセンスアンプモジュール41のレイアウトは、第1実施形態の図7と同様のレイアウトを有する。
図37は、センスアンプモジュール41内のバスDBUS及び回路のレイアウトの一例を示す図である。図37は、第1実施形態の図13の領域A3に対応する領域を示す。図37には、バスDBUS21a、DBUS21b、DBUS22、及びDBUS23、プリチャージ回路DBP、並びにラッチ回路XDLが示されている。図37では、これら以外の回路は省略されている。
第1領域の区画SEGには、バスDBUS21a、DBUS21b、DBUS22、及びDBUS23が設けられている。バスDBUS21a、DBUS21b、DBUS22、及びDBUS23は、Y方向に沿って延びる。バスDBUS21aと、バスDBUS21bとの間には、トランジスタTvが設けられている。トランジスタTvは、例えば、センスアンプユニット領域SSDL<7:4>及びセンスアンプユニット領域SSDL<11:8>のいずれかに配置される。または、これらの領域の間や、これらの領域にまたがって配置される。
バスDBUS21aは、センスアンプユニット領域SSADL<7:0>内の図示せぬセンスアンプユニットSAU<7:0>に接続される。バスDBUS21aの一端は、センスアンプユニット領域SSADL<0>に位置し、センスアンプユニットSAU<0>に接続される。バスDBUS21aの他端は、トランジスタTvの一端に接続される。バスDBUS21bの一端は、トランジスタTvの他端に接続される。バスDBUS21bの他端は、ラッチ回路XDL<7:0>に接続される。
バスDBUS22は、センスアンプユニット領域SSADL<11:8>内の図示せぬセンスアンプユニットSAU<11:8>に接続される。バスDBUS22の一端は、センスアンプユニット領域SSADL<8>に位置し、センスアンプユニットSAU<8>に接続される。バスDBUS22の他端は、ラッチ回路XDL<11:8>に接続される。
バスDBUS23は、センスアンプユニット領域SSADL<15:12>内の図示せぬセンスアンプユニットSAU<15:12>に接続される。バスDBUS23の一端は、センスアンプユニット領域SSADL<12>に位置し、センスアンプユニットSAU<12>に接続される。バスDBUS23の他端は、ラッチ回路XDL<15:12>に接続される。
区画SEG内のプリチャージ回路領域SPCAaには、トランジスタTn1が設けられている。第2領域のプリチャージ回路領域PCAaには、トランジスタTp1が設けられている。トランジスタTn1の一端は、位置P21aにおいてバスDBUS21aに接続される。位置P21aは、例えば、プリチャージ回路領域SPCAa内に位置する。トランジスタTn1の他端は、トランジスタTp1の一端に接続される。トランジスタTn1のゲートには制御信号DPC21aが入力される。トランジスタTp1の他端には電圧VDDSA1が印加される。トランジスタTp1のゲートには電圧VLDBが印加される。
区画SEG内のプリチャージ回路領域SPCAbには、トランジスタTn2及びTn3が設けられている。第2領域のプリチャージ回路領域PCAbには、トランジスタTp2が設けられている。トランジスタTn2の一端は、位置P21bにおいてバスDBUS21bに接続される。位置P21bは、例えば、プリチャージ回路領域SPCAb内に位置する。トランジスタTn2の他端は、トランジスタTp2の一端に接続される。トランジスタTn2のゲートには制御信号DPC21bが入力される。トランジスタTp2の他端には電圧VDDSA2が印加される。トランジスタTp2のゲートには電圧VLDBが印加される。トランジスタTn3の一端は、位置P22aにおいてバスDBUS22に接続される。位置P22aは、例えば、プリチャージ回路領域SPCAb内に位置する。トランジスタTn3の他端は、トランジスタTp2の一端に接続される。トランジスタTn3のゲートには制御信号DPC22aが入力される。
区画SEG内のプリチャージ回路領域SPCAcには、トランジスタTn4~Tn6が設けられている。第2領域のプリチャージ回路領域PCAcには、トランジスタTp3が設けられている。トランジスタTn4の一端は、位置P22bにおいてバスDBUS22に接続される。位置P22bは、例えば、プリチャージ回路領域SPCAc内に位置する。トランジスタTn4の他端は、トランジスタTp3の一端に接続される。トランジスタTn4のゲートには制御信号DPC22bが入力される。トランジスタTp3の他端には電圧VDDSA3が印加される。トランジスタTp3のゲートには電圧VLDBが印加される。トランジスタTn5の一端は、位置P23aにおいてバスDBUS23に接続される。位置P23aは、例えば、プリチャージ回路領域SPCAc内に位置する。トランジスタTn5の他端は、トランジスタTp3の一端に接続される。トランジスタTn5のゲートには制御信号DPC23aが入力される。トランジスタTn6の一端は、位置P23bにおいてバスDBUS23に接続される。位置P23bは、例えば、プリチャージ回路領域SPCAc内に位置する。トランジスタTn6の他端は、トランジスタTp3の一端に接続される。トランジスタTn6のゲートには制御信号DPC23bが入力される。
本変形例では、第1実施形態と同様に、バスDBUS21aについては、位置P21aを、バスDBUS21aの一端から位置P21aまでのバスDBUS21aの長さと、位置P21aからトランジスタTvまでのバスDBUS21aの長さとの差がより小さくなるような位置に配置するのが好ましい。位置P21aを、バスDBUS21aの一端からトランジスタTvまでのバスDBUS21aの長さの略1/2となる位置とするのがより好ましい。バスDBUS22については、位置P22aを、バスDBUS22の一端から位置P22aまでのバスDBUS22の長さと、位置P22aから位置P22bまでのバスDBUS22の長さとの差がより小さくなるような位置に配置するのが好ましい。位置P22aを、バスDBUS22の一端から位置P22bまでのバスDBUS22の長さの略1/2となる位置とするのがより好ましい。バスDBUS23については、位置P23aを、バスDBUS23の一端から位置P23aまでのバスDBUS23の長さと、位置P23aから位置P23bまでのバスDBUS23の長さとの差がより小さくなるような位置に配置するのが好ましい。位置P23aを、バスDBUS23の一端から位置P23bまでのバスDBUS23の長さの略1/2となる位置とするのがより好ましい。
6.2.4 効果
本変形例によれば、第1実施形態と同様に、トランジスタTn1の一端とバスDBUS21aが接続される位置P21aは、バスDBUS21aの一端からトランジスタTvまでのバスDBUS21aの長さの中央に近い位置となる。また、第1実施形態と同様に、トランジスタTn3の一端とバスDBUS22が接続される位置P22aは、バスDBUS22の一端から、トランジスタTn4の一端とバスDBUS22が接続される位置P22bまでのバスDBUS22の長さの中央に近い位置となる。更に、トランジスタTn5の一端とバスDBUS23が接続される位置P23aは、バスDBUS23の一端から、トランジスタTn6の一端とバスDBUS23が接続される位置P23bまでのバスDBUS23の長さの中央に近い位置となる。また、バスDBUS23の長さは、バスDBUS21a、DBUS21b、及びDBUS22と比べて短いため、バスDBUS23の充電時間は、バスDBUS21a、DBUS21b、及びDBUS22と比べて短くなる。よって、本変形例によれば、例えば、バスDBUS23だけ充電する場合、第1実施形態に比して、バスDBUSの充電時間を短縮化できる。なお、本変形例における、バスDBUSの本数を3本とする場合のカラムドライバ40及びセンスアンプモジュール41のレイアウトを、第2実施形態乃至第5実施形態に適用することもできる。
本変形例によれば、第1実施形態と同様に、トランジスタTn1の一端とバスDBUS21aが接続される位置P21aは、バスDBUS21aの一端からトランジスタTvまでのバスDBUS21aの長さの中央に近い位置となる。また、第1実施形態と同様に、トランジスタTn3の一端とバスDBUS22が接続される位置P22aは、バスDBUS22の一端から、トランジスタTn4の一端とバスDBUS22が接続される位置P22bまでのバスDBUS22の長さの中央に近い位置となる。更に、トランジスタTn5の一端とバスDBUS23が接続される位置P23aは、バスDBUS23の一端から、トランジスタTn6の一端とバスDBUS23が接続される位置P23bまでのバスDBUS23の長さの中央に近い位置となる。また、バスDBUS23の長さは、バスDBUS21a、DBUS21b、及びDBUS22と比べて短いため、バスDBUS23の充電時間は、バスDBUS21a、DBUS21b、及びDBUS22と比べて短くなる。よって、本変形例によれば、例えば、バスDBUS23だけ充電する場合、第1実施形態に比して、バスDBUSの充電時間を短縮化できる。なお、本変形例における、バスDBUSの本数を3本とする場合のカラムドライバ40及びセンスアンプモジュール41のレイアウトを、第2実施形態乃至第5実施形態に適用することもできる。
6.3 第3変形例
第1実施形態の第3変形例について説明する。本変形例に係るNAND型フラッシュメモリ30では、NAND型フラッシュメモリ30の構造が第1実施形態と異なる。具体的には。本変形例のNAND型フラッシュメモリ30は、アレイチップと回路チップが貼り合された構造を有する。以下では、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
第1実施形態の第3変形例について説明する。本変形例に係るNAND型フラッシュメモリ30では、NAND型フラッシュメモリ30の構造が第1実施形態と異なる。具体的には。本変形例のNAND型フラッシュメモリ30は、アレイチップと回路チップが貼り合された構造を有する。以下では、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
6.3.1 カラムドライバ及びセンスアンプモジュールのレイアウト
カラムドライバ40及びセンスアンプモジュール41のレイアウトは、第1実施形態の図7と同様のレイアウトを有する。
カラムドライバ40及びセンスアンプモジュール41のレイアウトは、第1実施形態の図7と同様のレイアウトを有する。
6.3.2 メモリセルアレイのレイアウト
メモリセルアレイ37のレイアウトは、第1実施形態の図8と同様のレイアウトを有する。ただし、図7に示すカラム領域の第2領域、及び第1領域のフックアップ領域BLHUa及びBLHUbの上方には、コンタクトプラグC4は配置されない。
メモリセルアレイ37のレイアウトは、第1実施形態の図8と同様のレイアウトを有する。ただし、図7に示すカラム領域の第2領域、及び第1領域のフックアップ領域BLHUa及びBLHUbの上方には、コンタクトプラグC4は配置されない。
6.3.3 NAND型フラッシュメモリの断面構造
NAND型フラッシュメモリ30の断面構造について説明する。
NAND型フラッシュメモリ30の断面構造について説明する。
図38は、NAND型フラッシュメモリ30の断面構造の一例を示す、図7及び図8のI-I線に沿った断面図である。
アレイチップ200は、メモリセルアレイ37、及びメモリセルアレイ37と回路チップ300とを接続するための各種配線を含む。
まず、アレイチップ200について説明する。
第1領域及び第2領域において、複数の(10層の)配線層101がZ方向に離間して積層されている。配線層101は、ワード線WL、並びに選択ゲート線SGD及びSGSとして機能する。各配線層101の間には、絶縁層102が設けられている。最上層の配線層101の上には、絶縁層102が設けられている。最下層の配線層101の下には、絶縁層102が設けられている。
最上層の絶縁層102の上には、配線層105が設けられている。配線層105は、例えば、XY平面に沿って広がった板状に形成され、ソース線SLとして機能する。
配線層105の上には、絶縁層171及び配線層172が設けられている。配線層172の一部は、配線層105に接している。
メモリピラーMPは、Z方向に沿って延び、複数の配線層101及び絶縁層102を貫通している。メモリピラーMPの上端は、配線層105と接している。メモリピラーMPは、例えば、円柱形状を有し、上方から下方に向かってXY平面に沿った断面積(XY断面積)が大きくなる。なお、メモリピラーMPの断面形状は、これに限定されない。
メモリピラーMPと最上層の配線層101とが交差した部分は、選択トランジスタST2として機能する。メモリピラーMPと最下層の配線層101とが交差した部分は、選択トランジスタST1として機能する。メモリピラーMPと他の1つの配線層101とが交差した部分は、1つのメモリセルトランジスタMCとして機能する。
メモリピラーMPは、例えば、コア膜106、半導体膜107、及び積層膜108を含む。
コア膜106は、Z方向に沿って延びる。例えば、コア膜106の上端は、配線層105よりも下層に位置し、コア膜106の下端は、最下層の配線層101よりも下層に位置している。
半導体膜107は、コア膜106の周囲を覆っている。メモリピラーMPの上端において、半導体膜107の一部は、配線層105と接している。
積層膜108は、半導体膜107と配線層105とが接触した部分を除いて、半導体膜107の側面及び上面を覆う。積層膜108は、例えば、第1絶縁層、第2絶縁層、及び第3絶縁層の順に積層された積層膜である。第1絶縁層、第2絶縁層、及び第3絶縁層は、第1実施形態と同様である。
メモリピラーMPの下端は、コンタクトプラグ103を介して、配線層104に接続される。配線層104は、例えば、Y方向に沿って延びるライン状に形成され、ビット線BLとして機能する。
配線層104は、コンタクトプラグ173を介して電極パッド174に電気的に接続される。電極パッド174は、回路チップ300との接続に用いられる。電極パッド174は、導電材料により構成される。絶縁層102は、Z方向において絶縁層175に接している。絶縁層175内には、電極パッド174が設けられている。絶縁層175は、絶縁材料により構成される。
次に、回路チップ300について説明する。
半導体基板122の上には、絶縁層184が設けられている。絶縁層184は、絶縁材料により構成される。
第1領域において、半導体基板122及び絶縁層184には、第1実施形態で示した図9と同様に、フックアップ領域BLHUaのトランジスタが設けられている。図38の例では、例えば、フックアップ領域BLHUaのトランジスタのドレイン層119の上にコンタクトプラグ115を介して設けられた配線層114は、コンタクトプラグ182を介して電極パッド181に電気的に接続される。電極パッド181及びコンタクトプラグ182は、導電材料により構成される。電極パッド181は、アレイチップ200との接続に用いられる。電極パッド181は、電極パッド174に接している。絶縁層184は、Z方向において絶縁層183に接している。絶縁層183内には、電極パッド181が設けられている。絶縁層183は、絶縁材料により構成される。
第2領域において、半導体基板122及び絶縁層184には、第1実施形態で示した図9と同様に、プリチャージ回路領域PCAaのトランジスタTp1が設けられている。
図39は、NAND型フラッシュメモリ30の断面構造の一例を示す、図7及び図8のII-II線に沿った断面図である。
アレイチップ200において、フックアップ領域BLHUaには、センスアンプユニット領域SADLbと同様に、メモリピラーMPが設けられている。
回路チップ300において、半導体基板122及び絶縁層184には、第1実施形態で示した図10と同様に、フックアップ領域BLHUaのトランジスタ、及びセンスアンプユニット領域SADLbのトランジスタが設けられている。
図40は、NAND型フラッシュメモリ30の断面構造の一例を示す、図7及び図8のIII-III線に沿った断面図である。
アレイチップ200において、第2領域には、第1領域と同様に、メモリピラーMPが設けられている。
回路チップ300において、半導体基板122及び絶縁層184には、第1実施形態で示した図12と同様に、センスアンプユニット領域SADLbのトランジスタ、及びカラムドライバ領域CDAbのトランジスタが設けられている。
6.3.4 効果
本変形例によれば、第1実施形態と同様に、トランジスタTp1を、第2領域のプリチャージ回路領域PCAa(第1領域の区画SEG内のフックアップ領域SBLHU<7:0>とX方向に隣り合う領域)に配置する。トランジスタTn1を、第1領域の区画SEG内のプリチャージ回路領域SPCAa(フックアップ領域SBLHU<7:0>とY方向に隣り合う領域)に配置する。
本変形例によれば、第1実施形態と同様に、トランジスタTp1を、第2領域のプリチャージ回路領域PCAa(第1領域の区画SEG内のフックアップ領域SBLHU<7:0>とX方向に隣り合う領域)に配置する。トランジスタTn1を、第1領域の区画SEG内のプリチャージ回路領域SPCAa(フックアップ領域SBLHU<7:0>とY方向に隣り合う領域)に配置する。
また、第1実施形態と同様に、トランジスタTp3を、第2領域のプリチャージ回路領域PCAb(第1領域の区画SEG内のフックアップ領域SBLHU<15:8>とX方向に隣り合う領域)に配置する。トランジスタTn3を、第1領域の区画SEG内のプリチャージ回路領域SPCAb(フックアップ領域SBLHU<15:8>とY方向に隣り合う領域)に配置する。トランジスタTn4を、第1領域の区画SEG内のプリチャージ回路領域SPCAcに配置する。よって、本変形例によれば、第1実施形態と同様の効果を奏する。なお、本変形例における、アレイチップ200と回路チップ300が貼り合された構造を有するNAND型フラッシュメモリ30を、第2実施形態乃至第5実施形態、第1及び第2変形例に適用することもできる。
上記実施形態及び変形例では、16個のラッチ回路XDL<15:0>の各々が、1つのバスDBUSに接続される場合、2つのバスDBUSのいずれかに接続される場合、及び3つのバスDBUSのいずれかに接続される場合を例に挙げて説明した。なお、16個のラッチ回路XDL<15:0>の各々が16個のバスDBUSにそれぞれ接続されてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…メモリシステム、2…ホストデバイス、10…メモリコントローラ、11…ホストインターフェース回路、12…プロセッサ、13…バッファメモリ、14…ECC回路、15…ROM、16…RAM、17…NANDインターフェース回路、30…NAND型フラッシュメモリ、31…入出力回路、32…ロジック制御回路、33…レディ/ビジー制御回路、34…レジスタ、34A…コマンドレジスタ、34B…アドレスレジスタ、34C…ステータスレジスタ、35…シーケンサ、36…電圧生成回路、37…メモリセルアレイ、38…ロウドライバ、39…ロウデコーダ、40…カラムドライバ、41…センスアンプモジュール、50A、50B、51A~51J…トランジスタ、51K…容量素子、52、53、54A、54B…トランジスタ、54C、54D…インバータ、64A、64B…トランジスタ、64C、64D…インバータ
Claims (18)
- メモリセルと、
前記メモリセルに電気的に接続されたビット線と、
第1領域に配置され、前記ビット線に接続し、第1ラッチ回路を有するセンスアンプと、
前記第1ラッチ回路に第1配線を介して接続する第2ラッチ回路と、
前記第1領域と第1方向に並ぶ第2領域に配置され、前記ビット線と前記センスアンプとの接続を制御する第1フックアップ回路と、
前記第1方向において前記第1領域と前記第2領域との間の第3領域に配置され、一端が前記第3領域内の第1位置で前記第1配線と接続され、他端に第1電圧が印加される第1トランジスタと
を備える、
半導体メモリ。 - 前記第2領域と、前記第1方向と交差する第2方向に隣り合う第4領域に配置され、一端が前記第1トランジスタの前記他端に接続され、他端に前記第1電圧が印加される第2トランジスタ
を更に備える、
請求項1記載の半導体メモリ。 - 前記第2トランジスタは、前記第1トランジスタより大きい、
請求項2記載の半導体メモリ。 - 前記第1領域の上方に配置され、他のメモリセルを含むメモリピラーと、
前記第4領域の上方に配置されるプラグと
を更に備える、
請求項2記載の半導体メモリ。 - 前記第1電圧は、電源電圧である、
請求項1記載の半導体メモリ。 - 前記第1電圧は、接地電圧である、
請求項1記載の半導体メモリ。 - 前記第1配線は、第3トランジスタに接続し、
前記第1位置は、前記第1配線の一端から前記第1位置までの前記第1配線の長さと、前記第1位置から前記第3トランジスタまでの前記第1配線の長さとが、前記第1配線の前記一端から前記第3トランジスタまでの前記第1配線の長さの略1/2となるような位置に設定される、
請求項1記載の半導体メモリ。 - 第2位置で前記第1配線と接続され、他端に第2電圧が印加される第4トランジスタを更に備え、
前記第1位置は、前記第1配線の前記一端から前記第1位置までの前記第1配線の長さと、前記第1位置から前記第2位置までの前記第1配線の長さとが、前記第1配線の前記一端から前記第2位置までの前記第1配線の長さの略1/2となるような位置に設定される、
請求項1記載の半導体メモリ。 - 第1メモリセルと、
前記第1メモリセルに電気的に接続された第1ビット線と、
第1領域に配置され、前記第1ビット線に接続し、第1ラッチ回路を有する第1センスアンプと、
前記第1ラッチ回路に第1配線を介して接続する第2ラッチ回路と、
前記第1領域と第1方向に並ぶ第2領域に配置され、前記第1ビット線と前記第1センスアンプとの接続を制御する第1フックアップ回路と、
前記第1方向において前記第1領域と前記第2領域との間の第3領域に配置され、一端が前記第3領域内の第1位置で前記第1配線と接続され、他端に第1電圧が印加される第1トランジスタと、
第2メモリセルと、
前記第2メモリセルに電気的に接続された第2ビット線と、
第4領域に配置され、前記第2ビット線に接続し、第3ラッチ回路を有する第2センスアンプと、
前記第3ラッチ回路に第2配線を介して接続する第4ラッチ回路と、
前記第4領域と前記第1方向に並ぶ第5領域に配置され、前記第2ビット線と前記第2センスアンプとの接続を制御する第2フックアップ回路と、
前記第1方向において前記第4領域と前記第5領域との間の第6領域に配置され、一端が前記第6領域内の第2位置で前記第2配線と接続され、他端に第2電圧が印加される第2トランジスタと
を備える、
半導体メモリ。 - 前記第1位置は、前記第1配線の前記一端から前記第1位置までの前記第1方向における前記第1配線の長さが、前記第1位置から前記第2位置までの前記第1方向における長さの略1/2となるような位置に設定される、
請求項9記載の半導体メモリ。 - 前記第1方向において、前記第5領域の、前記第4領域とは反対側に位置する第7領域に配置され、一端が前記第7領域内の第3位置で前記第2配線と接続され、他端に第3電圧が印加される第3トランジスタ
を更に備え、
前記第2位置は、前記第2位置から前記第3位置までの前記第1方向における前記第2配線の長さが、前記第1位置から前記第2位置までの前記第1方向における長さの略1/2となるような位置に設定される、
請求項10記載の半導体メモリ。 - 前記第1方向において、前記第2領域と、前記第4領域との間に位置する第8領域に配置され、一端が前記第8領域内の第4位置で前記第1配線と接続され、他端に第4電圧が印加される第4トランジスタと、
を更に備え、
前記第4位置は、前記第1配線の一端から前記第1位置までの前記第1配線の長さと、前記第1位置から前記第4位置までの前記第1配線の長さとが等しくなるような位置に設定される、
請求項10記載の半導体メモリ。 - 前記第1方向において、前記第2領域と、前記第4領域との間に位置する第8領域に配置され、一端が前記第8領域内の第5位置で前記第2配線と接続され、他端に第4電圧が印加される第5トランジスタ
を更に備え、
前記第5位置は、前記第5位置から前記第2位置までの前記第2配線の長さと、前記第2位置から前記第3位置までの前記第2配線の長さとが等しくなるような位置に設定される、
請求項11記載の半導体メモリ。 - メモリセルと、
前記メモリセルに電気的に接続されたビット線と、
第1領域に配置され、前記ビット線に接続し、第1ラッチ回路を有するセンスアンプと、
前記第1ラッチ回路に第1配線を介して接続する第2ラッチ回路と、
前記第1領域と第1方向に並ぶ第2領域に配置され、前記ビット線と前記センスアンプとの接続を制御する第1フックアップ回路と、
前記第2領域と、前記第1方向と交差する第2方向に隣り合う第3領域に配置され、一端が前記第1配線に接続され、他端に第1電圧が印加される第1トランジスタと
を備える、
半導体メモリ。 - 前記第1方向において前記第1領域と前記第2領域との間の第4領域に配置され、一端が前記第4領域内の第1位置で前記第1配線と接続され、他端が前記第1トランジスタと接続される第2トランジスタと
を更に備える、
請求項14記載の半導体メモリ。 - 前記第1トランジスタは、前記第2トランジスタより大きい、
請求項15記載の半導体メモリ。 - 前記第1位置は、前記第1配線の中央領域に設定される、
請求項15記載の半導体メモリ。 - 前記第1電圧は、電源電圧である、
請求項14記載の半導体メモリ。
Priority Applications (2)
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022128943A JP2024025470A (ja) | 2022-08-12 | 2022-08-12 | 半導体メモリ |
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2023
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