JP2024012988A - 糊付装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の目的は、シートの厚さや種類、紙質等に関わらず、シートの上下に重ねられた折片を適切に離間させ、開放させ、接着剤を塗布することが可能な糊付装置を提供することである。【解決手段】本発明の糊付装置10は、第1折片の端部を前記第2折片から離れる離間方向へ開く開き部30と、前記第1折片と前記第2折片とが重なる面に、接着剤を塗布する塗布部40と、接着剤が塗布された前記第1折片と前記第2折片とを重ね合わせ、接着する封止部50とを備え、前記開き部30は、前記第1折片を前記離間方向へ吸引する吸引部31と、前記第1折片を下流側へ搬送するベルト35と、前記吸引部31及び前記ベルト35を支持する支持部36と、前記第1折片を前記離間方向へ開くよう前記支持部36によって支持された前記吸引部31及び前記ベルト35を所定量移動させる移動部38とを備えた。【選択図】図4
Description
本発明は、糊付装置に関する。
従来、折り畳まれたシートに接着剤を塗布し、封止する糊付装置が知られている。下記特許文献1には、折り畳まれたシートの上下に重ねられた開放側の端部を、上下方向に開放する開放機構と、開放機構によって開放されたシートの端部に接着剤塗布する機構について記載されている。
上記特許文献1の開放機構は、上側の折片を上方に吸引するとともに、下側の折り片を下方に吸引することによって上下に重ねられた折片を互いに離間させている。しかし、シートの厚さや種類、紙質等によっては、シートの上下に重ねられた折片を適切に離間させ、開放させることが困難となる場合があった。
本発明の目的は、シートの厚さや種類、紙質等に関わらず、シートの上下に重ねられた折片を適切に離間させ、開放させ、接着剤を塗布することが可能な糊付装置を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明の糊付装置は、折線で折り畳まれ、連結された第1折片及び第2折片を備えるシートを搬送する搬送部と、前記第1折片の端部を前記第2折片から離れる離間方向へ開く開き部と、前記第1折片と前記第2折片とが重なる面に、接着剤を塗布する塗布部と、接着剤が塗布された前記第1折片と前記第2折片とを重ね合わせ、接着する封止部とを備え、前記開き部は、前記第1折片を前記離間方向へ吸引する吸引部と、前記第1折片を下流側へ搬送するベルトと、前記吸引部及び前記ベルトを支持する支持部と、前記第1折片を前記離間方向へ開くよう前記支持部によって支持された前記吸引部及び前記ベルトを所定量移動させる移動部とを備えた。
また、前記構成において、前記移動部は、周回走行する前記ベルトの内方に設けられた揺動軸を軸心に、前記支持部を揺動させる。
そして、前記構成において、前記揺動軸は、前記ベルトによって搬送される第1折片の搬送方向上流側に設けられる。
更に、前記構成において、前記吸引部の動作を制御する制御部を備え、前記吸引部には、前記第1折片を吸引する吸引口が設けられ、前記制御部は、前記第1折片の前端部が、前記搬送方向における前記吸引口の下流側端部に至ったとき、前記第1折片の前端部を前記離間方向へ開くよう前記移動部を制御する。
本発明によると、前記第1折片を前記離間方向へ開くよう前記支持部によって支持された前記吸引部及び前記ベルトを所定量移動させる移動部とを備えたので、移動部によって第1折片を移動させる際、シートの厚さや種類、紙質等が異なる場合であっても、第1折片を適切に第2折片から離間させることができる。
また、前記移動部は、周回走行する前記ベルトの内方に設けられた揺動軸を軸心に、前記支持部を揺動させる場合は、ベルトによってシートを搬送しつつ第1折片を吸着部によって吸着させ、移動させることができる。
そして、前記揺動軸は、前記ベルトによって搬送される第1折片の搬送方向上流側に設けられる場合は、第1折片の下流側を第2折片に対する離間方向へ移動させることができる。
更に、前記吸引部の動作を制御する制御部を備え、前記吸引部には、前記第1折片を吸引する吸引口が設けられ、前記制御部は、前記第1折片の前端部が、前記搬送方向における前記吸引口の下流側端部に至ったとき、前記第1折片の前端部を前記離間方向へ開くよう前記移動部を制御する場合は、シートの第1折片が吸引口全体を閉塞したタイミングで、吸引部及びベルトを移動し、第1折片を確実に離間方向へ移動できる。
可能である。
可能である。
[本発明の装置及び方法により糊付けされる折り畳みシート]
図1は、互いに平行な二つの折線q1、q2により、内側三つ折りとしたシートSであり、第1折片P1、第2折片P2,第3折片P3を有している。第1折片P1は、第1の折線q1によって、第3折片P3に連結される。第2折片P2は、第2の折線q2により、第3折片P3に連結される。第2折片P2は、第1折片P1と第3折片P3の間に折り畳まれる。
第1折片P1と第2折片P2とが重なる面であって、図1において右側に示す第1折片P1に対する第2折片P2の開放側の端部Uの上面に、第2の折線q2と平行に接着剤G1が筋状に塗布され、上側の第1折片P1の開放端部Vの下面が、接着剤G1により、第2折片P2に剥離可能に接着される。また、第1折片P1及び第3折片P3の双方の前端部E及び後端部Tに、これらの短辺に平行に接着剤G2が筋状に塗布される。これより、第1折片P1と第2折片P2、及び第2折片P2と第3折片P3との前後端部E,Tが互いに剥離可能に接着される。
[本発明の実施の形態]
図2乃至図4は、本発明に係る糊付装置10の第1の実施形態であり、これらの図面に基づいて説明する。図2は本第1の実施形態に係る糊付装置10に、シートSの折機20が接続された状態を示す平面図である。図3は折機20の構成を示す縦断面図である。図4は、糊付装置10の構成を示す拡大縦断面図である。図5は、糊付装置10の糊付本体部2の内部構成を示す平面図である。
図2乃至図4は、本発明に係る糊付装置10の第1の実施形態であり、これらの図面に基づいて説明する。図2は本第1の実施形態に係る糊付装置10に、シートSの折機20が接続された状態を示す平面図である。図3は折機20の構成を示す縦断面図である。図4は、糊付装置10の構成を示す拡大縦断面図である。図5は、糊付装置10の糊付本体部2の内部構成を示す平面図である。
図2において、折機20は、糊付装置10の供給部1の右側に接続される。折機20自体は、周知の折機に、追加の接着剤塗布部21を付加した構造である。折機20は、未折り状態のシートSを積載する載置部22と、載置部22のシートSを一枚ずつ送り出すフィーダ部23と、未折り状態のシートSを搬送する第1搬送部24と、搬送中のシートSの前後端部E,Tに筋状の接着剤G2を塗布するために前後一対の塗布ノズル211が配置された接着剤塗布部21と、シートSを折り畳む折部27と、折り畳んだシートを糊付装置10の供給部1に搬送して積載する第2搬送部25とを備えている。
図3において、シート載置部22は昇降可能な載置台221を有しており、シート載置部22の上端部に、ベルト搬送式の前記フィーダ部23が配置されている。図2において、接着剤塗布部21の前後一対の塗布ノズル211は、前後方向の位置が調節自在であり、各種シートSの未折り状態の前後端部E,Tに対応する位置に固定される。
折部27は、図3において、上下一対の折りトレー271、272と、折りトレー271,272間に配置された4つの第1乃至第4の折りローラ281-284から構成されており、各折りトレー271、272はそれらの先端のストッパー273,274の位置が変更自在となっており、各折りローラ281-284は、隣り合うローラ同士が当接して、それぞれニップ部を形成している。
折トレイ271,272を折部27の装着部270に装着し、固定する際、折トレイ271,272に設けた図示しない装着孔に図示しないプランジャーやピンなどの固定具を挿入し固定することができる。さらに、折トレイ271、272にジャム処理用の孔を設け、装着の際と同様に、プランジャーやピンなどの固定具を挿入し固定してもよい。シートSのジャムが発生したときには、固定具を適宜引き抜き必要な量孔から抜き出す方向へ移動させることで、折トレイ271,272を装着部270から取り外すことなく、ジャム処理の可能な位置にスライドさせ、折りローラ281-284との間に隙間を設けた状態で一時的に固定し、ジャム処理することができる。尚、折トレイ271,272に替えて、図示しないターンガイドを装着部270に設置する場合にも、同様に、装着孔及び固定具を用いてターンガイドを固定することができる。
図2において、糊付装置10は、該糊付装置10の搬送部70によるシートSの搬送方向Fの上流側から順に、供給部1、糊付本体部2及び排出部3を備えている。供給部1は、折り畳まれた状態の多数のシートSを順次斜行補正しつつ下流側へ搬送する複数のローラ11を備えている。複数のローラ11は、図示しない伝動機構を介して給紙用の図示しないモータに連動連結している。
図4,5において、糊付本体部2内には、搬送方向Fの上流側から順に、開き部30、塗布部40及び封止部50を備える。開き部30は、第1折片P1の第2折片P2に対する開放側の端部Vを第2折片P2から離れる離間方向Rへ開く機構である。塗布部40は、第1折片P1と第2折片P2とが重なる面に接着剤G1を塗布する。封止部50は、接着剤G1が塗布された第1折片P1と第2折片P2とを重ね合わせ、接着する。また、開き部30、塗布部40及び封止部50の図5における左側部に沿ってシートSを搬送する搬送部70を備える。搬送部70は主搬送部71及び補助搬送部72を備えている。
図6は、開き部30及び塗布部40の一部の構成を示す拡大縦断面図である。図7は図6のA-A線矢視断面図である。図8は、図6のB-B矢視図であって、吸引箱61の底面及びその周辺が示される。開き部30は、吸引部31、ベルト35、支持部36、及び移動部38を備える。吸引部31は、第1折片P1の端部Vを第2折片P2から離れる離間方向Rへ吸引する。吸引部31は、吸引箱61、ダクト62、及び図示しないブロアを備える。吸引箱61は、図6に示す縦断面視五角形状に形成される。吸引箱61は、周回走行するベルト35の内方に設置され、左右の支持板361の間に設置される。
ダクト62は、図7における吸引箱61を含む吸引ユニット68の右側に設置される。同図において、ダクト62の一方の端部が、吸引箱61の左側側面に、支持板361に設けられた貫通孔363を介して連通される。ダクト62は図7における右側の側板12に設けられた窓部151から右方に延在する。ダクト62の他端部は、吸引ユニット68の下方に設置されたブロアに接続される。ブロアの駆動により、ダクト62を介して吸引箱61内の空気が吸引される。
糊付装置10の搬送部70の搬送方向Fに沿って長い矩形状の吸引口65が吸引箱61の底面に、開口して形成されている(図8参照)。吸引口65は、折り畳まれたシートSを上方より吸引することによって、第1折片P1を吸引する。
ベルト35は無端状に形成され、3つのローラ34に掛け渡される。ベルト35及びローラ34は、第1折片P1を下流側へ搬送する補助搬送部72を構成する。3つのローラ34は第1-3ローラ341-343により構成される。糊付け装置10におけるシートSの搬送方向F上流側の図6において、右方に示す第1ローラ341の回転軸13は、糊付本体部2の図示しない上部のフレームから垂設された固定部材141に回転自在に軸支される。
更に、第1ローラ341の回転軸13は、糊付本体部2の本体14の図5における右側の側板12を貫通して右方に延在する。第1ローラ341の回転軸13の右端部には、ギア345が固定されている。ギア345は、ベルト346、連結機構347を介して図示しない駆動部に連結される。駆動部の駆動により連結機構、ベルト346、ギア345を介して第1ローラ341の回転軸13が回転される。第1ローラ341より下流側に位置する第2,3ローラ342,343は支持板361に回転自在に軸支される。第2,3ローラ342,343は、第1ローラ341の回転軸13の回転に伴い、第1ローラ341が回転し、これによりベルト35が周回走行することで従動回転される。
支持部36は、吸引部31及びベルト35を支持する。支持部36は、左右一対の支持板361と、架設部材362とを備える。支持板361は所定量離間して設置される。支持板361はベルト35が掛け渡される第1―3ローラ341-343を回動自在に軸支する。架設部材362は、左右の支持板361に架設される。
移動部38は、第1折片P1の端部Vを第2折片P2から離れる離間方向Rへ開くよう支持部36によって支持された吸引部31及びベルト35を所定量移動させる。移動部38は、周回走行するベルト35の内方に設けられた揺動軸15を軸心に、支持部36の支持板361を図6,7において二点鎖線で示す離間位置まで、揺動させる。離間位置は、第3ローラ343が最も高くなる位置である。離間位置では、吸引ユニット68が移動部38によって最も移動され、側面視三角形状に走行するベルト35の底辺が所定量傾斜する位置である。
揺動軸15は、周回走行するベルト35の内方位置のうち、ベルト35によって搬送される第1折片P1の搬送方向F上流側に設けられる。本実施形態では、揺動軸15は第1ローラ341の回転軸13により構成されている。
移動部38は、揺動部材81、回転体84、リンク82、モータ83を備える。揺動部材81は、図5において糊付装置10の搬送方向Fにおいて最も下流に位置する架設部材362により兼ねて構成される。すなわち、揺動部材81は、左右一対の支持板361に架設される架設部材362であるとともに、図5において、右側に示す支持板361を貫通して右方に向けて延在し、さらに右側の側板12に設けられた所定大きさの窓部151に挿通され、該右側の側板12の右側に至っている。
揺動部材81の図5における右端部は、リンク82を構成する棒状のリンク部材821の下端部にピン822により接合されている。リンク部材821の上端部は、回転体84の回転面の偏心位置にピン823によって接合されている。回転体84はモータ83の回転軸831に固定され、モータ83の回転によって回転される。
移動部38は、吸引ユニット68の移動量を検出する移動検出部86を備える。移動検出部86は、センサ861及び遮光板862を備える。センサ861は図7,8において回転体84の右側方に設置される。遮光板862は回転体84の回転面に固定される。モータ83の駆動により回転体84が回転すると、これに伴いリンク部材821の上端部が回転体84とともに図7において反時計周りCに移動し、リンク部材821の下端部が揺動部材81を上下に移動させる。また、回転体84の回転に伴い、遮光板862によるセンサ861の通光と遮光とが切り替わることで、吸引ユニット68の移動量を検出することができる。
シートSの搬送路73の下方には、補助搬送部72を構成する吸引搬送部74が設置される。吸引搬送部74は、ベルト75、吸引箱76、ファン77を備える。吸引箱76は、周回走行するベルト76の内方に設置される。ファン77は、吸引箱76内の空気を吸引する。ベルト75が周回走行するとき、ファン77が回転されることで、折り畳まれたシートSの下側に位置する第3折片P3を搬送路73の下方へ向けて吸引しつつ下流側へ搬送する。
塗布部40は、ノズル41と、拡張ガイド42と、ガイドロッド43とを備える。ノズル41は、シートSに接着剤を塗布する。拡張ガイド42は、ノズル41より糊付装置10の搬送方向Fで上流側に設置される。拡張ガイド42は、開き部30によって開かれた第1折片P1の端部Vを、第2折片P2、第3折片P3からさらに離れる離間方向Rへ拡張させるようシートSを案内する。拡張ガイド42は、糊付装置10の搬送方向Fで図5に示す所定位置Qより上流側は三角柱状に形成され、下流側は直方体状に生成され、これらが所定位置Qで合体された単一の部材により構成される。拡張ガイド42の上流側部分は先端分離部421を構成する。先端分離部421は、下流側へ進むほど上下方向に長く形成されている。
拡張ガイド42の搬送方向Fで上流側端部に先端分離部421が設けられる。拡張ガイド42の上面に第1折片P1の下面が接触しつつシートSが主搬送部74によって下流側へ搬送されることで第1折片P1が第2折片P2に対し離間方向Rへ移動され、大きく開かれる。
ガイドロッド43は、図5において、拡張ガイド42と主搬送部71との間に、糊付装置10の搬送方向Fに沿って設置される。ガイドロッド43は、シートSの搬送面から所定高さの位置にほぼ水平方向に沿って設置される。ガイドロッド43は、主搬送部71によって搬送される折り畳まれたシートSの上面をガイドする。
ガイドロッド43は、拡張ガイド42が第1折片P1の図5における右側端部を第2折片P2に対し離間方向Rへ拡張する際、三重に重ねられたシートSの左側部分の上面に接触する。ガイドロッド43が、シートSの最上位に位置する第1折片P1の上面に接触し、主搬送部71によって搬送されるシートSの左側部分を所定高さに維持することで、第1折片P1の右側端部Vを略直角に開くことができる。
封止部50は、封止用のガイドロッド51と押圧ローラ52とを備える。封止用のガイドロッド51の糊付装置10の搬送方向F上流側端部511は、ノズル41の図5における左側方に位置している。封止用のガイドロッド51は、糊付装置10の搬送方向F上流側端部が図4において最も高い位置に位置し、下流側端部が同図で最も低い位置するよう縦断面視傾斜して設置される。また、図5に示すように、封止用のガイドロッド51は、糊付装置10の搬送方向F上流側端部が同図における最も左側に位置し、下流側端部が同図で最も右側に位置するよう平面視傾斜して設置される。
これより、封止用のガイドロッド51は、開き部30で離間方向Rへ開かれた第1折片P1の右側端部を、主搬送部71によって搬送されるに従い、徐々に下方へと案内し、接着剤が塗布された第1折片と前記第2折片とを重ね合わせ、第2折片P2に塗布された接着剤により接着する。押圧ローラ52は、上下に積層する第1折片P1、第2折片P2、第3折片P3を押圧し、接着剤により接着する。
主搬送部71は、上下一対の無端状のベルト711、712を備える。下側のベルト712は、図示しない伝動機構を介して搬送用の図示しない駆動部に連動連結される。上側のベルト711は、図示しない適宜の連動機構を介して下側のベルト712と同期作動し、上下のベルト711,712間でシートSの図5における左端部を挟持し、前方、すなわち糊付装置10の搬送方向FにシートSを搬送する。
排出部3は、ベルト搬送部32とトレー34を有している。ベルト搬送部32は、伝動機構を介して排出用の図示しないモータに連動連結している。ベルト搬送部32上では、糊付本体部2から連続的に排出される糊付け後のシートSが、部分的に重なった状態、いわゆる鱗状に重なった状態で搬送される。
制御部4は、折機20及び糊付装置10全体の動作を制御する。そして、制御部4は吸引部31の動作を制御する。制御部4は、第1折片P1の前端部Eが、搬送方向Fにおける吸引口65の下流側端部に至ったとき、第1折片P1の前端部Eを離間方向へ開くよう移動部を制御する。
図4において、折機20及び糊付装置10には、複数箇所に、シートSの検出部54-57が配設されている。たとえば、供給部1の搬送方向F最下流ローラ11と糊付本体部2の主搬送部71の上流側端部との間には、光透過式の検出部54が配置される。
塗布部40のノズル41の近傍には、シートSの前端部Eを検出して接着剤G1の塗布開始信号を発する光透過式の検出部55と、シートSのこう端部Tを検出して接着剤G1の塗布終了信号を発する光透過式の検出部56が配置されている。また、封止部50と排出部3との間には、光透過式の検出部57が配置されている。ノズル41近傍の検出部55,56は、前述のように、ノズル41による接着剤G1の塗布開始と終了の信号を発するためのセンサであり、他の検出部54,57は、主としてシートSのジャムを検出するために使用されるセンサである。
以下、本実施形態の作用について説明する。載置台221に載置されたシートSは、フィーダ部23により搬送路73に供給される。シートSは、さらに、搬送部70により接着剤塗布部21に搬送され、一対の塗布ノズル211を用いて、未折り状態のシートSの前後端部E,Tの対応する位置に接着剤G2が塗布される。
その後、シートSは、折部27へ搬送され内側三つ折り状態に折り畳まれる。その際、各折りトレー271,272のストッパー273,274に、搬送されるシートSの先端がそれぞれ接触し、第1乃至第4の折りローラ281-284の近傍でシートSが湾曲される。シートSの湾曲部分は、ニップ部に挟持され、シートSは折り畳まれる。
尚、折機20の接着剤塗布部21で、未折り状態のシートSの前後端部E,Tの上面に、剥離可能な接着剤が筋状に塗布されるが、塗布後の接着剤G2は、シートSの接着剤の塗布部分を避けるように溝切りされている折りローラ281-284により搬送される。よって、該折りローラ281-284で接着剤G2塗布部分が押圧されることはなく、シートSは未接着のままで糊付装置10の供給部1に供給される。
供給部1の複数のローラ11上に、折部27で折り畳まれた内側三つ折り状態のシートSが供給されると、斜行が補正されつつ、下流側の糊付本体部2の開き部30へ搬送される。開き部30に供給されたシートSは、略水平な閉塞状態のままで図1に示すシートSの左端部Lが図4の主搬送部71の上下のベルト711,712により挟持され、前方に搬送される。
この搬送中において、下側の第3折片P3は下側の吸引箱76により下方に吸引され、中間の第2折片P2は自重により第3折片P3の上面に略重なった状態に維持され、上側の第1折片P1は、上側の吸引箱61で上方に吸引される。
第1折片P1の前端部Eが、搬送方向Fにおける吸引口65の下流側端部に至ると、制御部4は、第1折片P1の前端部Eを離間方向Rへ開くよう移動部38を制御する。
このため、制御部4は、検出部54が、シートSの前端部Eを検出してから、シートSの前端部Eが搬送部70による搬送方向Fにおける吸引口65の下流側端部に至るまでの所定時間経過後に、モータ83を駆動する。モータ83の駆動により回転体84は図7において反時計回りCに回転される。リンク部材821は、回転体84の回転に伴って、図7において二点鎖線で示すように、上死点へ向けて移動する。
リンク部材821の下端部は、揺動部材81を二点鎖線で示す位置まで上方へ向けて移動させる。このとき、移動検出部86の遮光板862がセンサ861を遮光と通光との間で変化させ、吸引ユニット68の移動量を検出する。
図6において、吸引ユニット68は、揺動軸15を軸心に二点鎖線で示す位置に揺動される。これより、図9に示すように、第1折片P1は、下側の第2、第3の折片P2、P3から上方に離れる。すなわち、シートSは閉塞状態から折線q1のない開放側の端部が、離間した状態に変化する。
そして、離間した上側の第1折片P1と、下側の第2及び第3の折片P2,P3との間に、先端分離部421の上流側端部が位置する。先端分離部421は、下流側へ進むほど上下方向に長く形成されているので、上側の第1折片P1と、下側の第2及び第3の折片P2,P3との間の長さはシートSが下流へ搬送されるに従い大きくなる。このようにして、シートSは、機械的に分離される。
このとき、移動部38によって第1折片P1を離間方向Rへ開くよう支持部36によって支持された吸引部31及びベルト35を所定量移動させるので、第1折片P1は吸引部31に吸引されたままの状態で、ベルト35によって前方へ搬送されつつ下側の第2,3折片P2,P3から離間する方向へ移動される。より確実に上側の第1折片P1を第2、第3折片P2,P3に対し、離間させることができる。
従来の吸引部が固定されままで、移動しない装置では、シートSの厚さや種類、紙質等によっては、吸引力のみで第1折片P1の端部を第2折片P2から離れる離間方向へ開くことが困難となる場合があった。しかし、このような場合でも、移動部38により第1折片P1を離間方向Rへ移動させ、開くよう吸引部31及びベルト35を所定量移動させることで、第1折片P1をより確実に第2折片P2から離間させることができる。特にシートSを搬送面から持ち上げることが困難な所定値より厚いシートSを処理する場合に、より適切り第1折片P1を離間方向Rへ移動させることができる。
また、第1折片P1をベルト35の側方の吸引口65から、ブロアを用いて真空により吸引するので、第1折片P1を搬送方向Fに長い吸引口65全体の広い範囲で吸引することができる。このように、吸引箱61にシートSを接触させつつ吸引口65全体で第1折片P1を吸引し、離間方向Rへ向けて開くので、より確実にシートSを持ち上げて開くことができる。制御部4は、シートSの厚さや種類、品質に応じて、ブロアの吸引量を適切な範囲となるよう制御することができる。特に、制御部4は、シートSの厚さが厚いときに、薄いときより、ブロアの吸引量を大きくすることで、より適切に第1折片P1を他の折片P2,P3から離間させ、開くことがいできる。
さらに、移動部38は、周回走行するベルト35の内方に設けられた揺動軸15を軸心に、支持部36を揺動させるので、上下のベルト35、75によってシートSを挟持し搬送しつつ第1折片P1を吸着部31によって吸着させ、移動させることができる。
また、揺動軸15は、ベルト35によって搬送される第1折片P1の搬送方向F上流側に設けられるので、シートSの上流側を上下のベルト35、75で挟持して搬送しつつ、下流側で第1折片P1を第2、3折片P2、P3に対する離間方向Rへ移動させることができる。よって、移動部38によって第1折片P1を移動させる際、シートSがばたつかず安定して第1折片P1を移動できる。
更に、制御部4は、第1折片P1の前端部Eが、搬送方向Fにおける吸引口65の下流側端部に至ったとき、第1折片P1の前端部Eを離間方向Rへ開くよう移動部38を制御するので、シートSの第1折片P1が吸引口65全体を閉塞したタイミングで、吸引ユニット68を移動する。そして、吸引箱61の底面に第1折片P1を保持したまま吸引ユニット68を、揺動軸15を軸心に揺動するので、第1折片P1を確実に離間方向へ移動できる。
このとき、吸引ユニット38の上流側は搬送路73から離れることなく、シートSをしっかりと挟持する。一方、吸引ユニット38の下流側は、搬送路73から離れる方向へ移動し、第1折片P1の前端部Eを第2折片P2から離間させることができる。
シートSが塗布部40に移行すると、下側の第2及び第3の折片P2,P3は、先端分離部421の下側から前方へ移動し、拡張ガイド42の下面とベルト75との隙間に入り込み、略水平状態に維持されて搬送される。一方、上側の第1折片P1は、開放側の端部近傍が拡張ガイド42の上面に接触しつつ下流へ搬送される。第1折片P1の開放側端部は、下側から徐々に押し上げられるよう案内される。また、ガイドロッド43と主搬送部71との間の部分は、略水平なガイドロッド43により、上方への移動が規制される。これにより、上側の第1折片P1の開放側の半分は徐々に垂直姿勢に近づくように立ち上がってゆく。すなわち、開放度合いが拡張してゆく。
シートSがノズル41に対応する位置まで到達すると、上側の拡張ガイド42が途切れることにより、第2折片P2の上面が露出する。このとき、第1折片P1はノズル41に干渉しない状態まで立ち上がっている。この状態で、ノズル41の下端吐出口から接着剤を吐出すると共にシートSを前方に搬送することにより、第2折片P2の上面の右端部に、搬送方向Fと平行に筋状に接着剤G1を塗布する。
ノズル41による塗布開始及び終了の時期は、シートSの前端部E及び後端部Tを搬送路73に設置された検出部55,56によって適宜検出することで、適正に調整される。接着剤G1が塗布された後、上側の第1折片P1は、拡張ガイド42及びガイドロッド43によって略直角に折り畳まれた状態が解除されると同時に、封止用のガイドロッド51により、第2折片P2の上方位置で水平姿勢となるよう案内される。
第1折片P1が第2折片P2の上面に重ね合わされた後、シートSは押圧ローラ52で押圧され、シートSの前後端部E,T及び右側開放端部U,Vが、剥離可能に確実に仮接着される。前後左右が総て封止された状態となる。封止後、排出部3のベルト搬送部32上に排出されたシートSは、ベルト搬送部32上で鱗状に重ねられる。
二つ折りのシートSを糊付けする場合にも、内側三つ折りのシートSの場合と同様に、本実施形態に係る糊付装置10により連続的に糊付けすることができる。Z形に三つ折りされたシートSについては、1回の作業によって2箇所に接着剤を同時に塗布することはできない。そこで、例えば、第1-3折片P1―P3のいずれか2つの開放端部を、接着剤により仮接着した後、排出部3に排出されたシートSを再度供給部1に上下逆向きにして載置し、第2回目の作業により、他の開放側となる端部を、接着剤により仮接着することができる。また、例えば、糊付本体部に開き部及び塗布部、封止部を、シート搬送方向Fに二組直列、または並列に配置すると共に、互いに左右逆向きに配置し、一方の糊付本体部2で、第1折片P1と第2折片P2とを糊付けを行い、他方の糊付本体部2で、第2折片P2と第3折片P3との糊付け作業を行うように構成することもできる。
図1のようなシートSの他に、片端が綴じられた小冊子を、折機により、綴じ端を内側にして三つ折りに折り畳み筋状に接着剤を塗布し、封止することもできる。
また、上記実施形態では移動部38は、周回走行するベルト35の内方に設けられた揺動軸15を軸心に、支持部36を揺動させたが、これに限定されず、移動部は支持部を上下に昇降させてもよく、斜め方向に移動させてもよい。また、ベルトの内方に替えてベルト外方に揺動軸があってもよい。また、揺動軸15は、ベルト35によって搬送される第1折片の搬送方向F上流側に設けられたが、下流側でもよく、中央位置であってもよい。
また、制御部4は、第1折片P1の前端部Eが、搬送方向Fにおける吸引口65の下流側端部に至ったとき、第1折片P1の前端部Eを離間方向Rへ開くよう移動部38を制御したが、他のタイミング、例えば、シートの前端部が吸引箱の上流側端部に至ったときに第1折片の移動を開始してもよく、第1折片の前端部が拡張ガイドの先端分離部設置位置の所定量上流側に至ったとき第1折片を移動させてもよい。さらに、制御部は、吸引ユニットを、常時揺動後の離間位置に維持するよう移動部を制御してもよい。シートの厚さがが所定値より薄い場合には、このように、制御部が吸引ユニットを常に離間位置に維持することで、適切に第1折片を第2,3折片から離間させることができる。そして、シートの搬送途中で移動部によって吸引箱を移動させる場合に比較して、安定して第1折片を第2,3折片から離間させることができる。
塗布部40に、一本のノズル41を配置し、一條に接着剤G1を塗布しているが、ノズルを左右に2本近接配置し、筋状の接着剤を二條に塗布することも可能である。これにより、接着強度の向上が図れる。また、ノズル41で筋状に接着剤を塗布する場合、連続的に接着剤を塗布する場合には限らず、不連続な破線上に塗布することも可能である。また、ノズル41の左右方向の位置は、接着剤を塗布する位置に応じて、適宜変更可能とすることもできる。また、その際の調整は、ばねを利用して自動的に調節する構成でも、手動で調節する構成でも可能である。
接着剤の塗布開始及び終了のためのシートSの検出部55,56は、二個配置してもよく、一個の検出部で接着剤の塗布開始及び終了を制御することも可能である。たとえば、一つの検出部でシートの先端を検知してから、搬送モータと連動したパルス数をカウントすることにより、塗布開始及び終了を制御することもできる。開き部30の吸引箱61、76の吸引口65の位置は、特に限定されず、右端、左端、中央のいずれでもよい。
糊付け装置において、接着剤の代わりに、剥離できない本接着剤を用いることもできる。その場合、必要に応じて開封し易いように、接着剤塗布処理後にミシン目加工を施しても良い。公知のミシン目加工用のスリッターを所定の加工位置に設置し、接着剤塗布処理と同時にミシン目加工を施しても良い。
F 搬送方向、P1 第1折片、P2 第2折片、R 離間方向、S シート、U,V 端部、4 制御部、10 糊付装置、15 揺動軸、30 開き部、31 吸引部、35 ベルト、36 支持部、38 移動部、40 塗布部、50 封止部、65 吸引口、70 搬送部。
Claims (4)
- 折線で折り畳まれ、連結された第1折片及び第2折片を備えるシートを搬送する搬送部と、
前記第1折片の端部を前記第2折片から離れる離間方向へ開く開き部と、
前記第1折片と前記第2折片とが重なる面に、接着剤を塗布する塗布部と、
接着剤が塗布された前記第1折片と前記第2折片とを重ね合わせ、接着する封止部とを備え、
前記開き部は、前記第1折片を前記離間方向へ吸引する吸引部と、
前記第1折片を下流側へ搬送するベルトと、
前記吸引部及び前記ベルトを支持する支持部と、
前記第1折片を前記離間方向へ開くよう前記支持部によって支持された前記吸引部及び前記ベルトを所定量移動させる移動部とを備えた糊付装置。 - 前記移動部は、周回走行する前記ベルトの内方に設けられた揺動軸を軸心に、前記支持部を揺動させる請求項1に記載の糊付装置。
- 前記揺動軸は、前記ベルトによって搬送される第1折片の搬送方向上流側に設けられる請求項2に記載の糊付装置。
- 前記吸引部の動作を制御する制御部を備え、
前記吸引部には、前記第1折片を吸引する吸引口が設けられ、
前記制御部は、前記第1折片の前端部が、前記搬送方向における前記吸引口の下流側端部に至ったとき、前記第1折片の前端部を前記離間方向へ開くよう前記移動部を制御する請求項1または請求項2に記載の糊付装置。
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Applications Claiming Priority (1)
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Family Applications (1)
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JP2022114865A Pending JP2024012988A (ja) | 2022-07-19 | 2022-07-19 | 糊付装置 |
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2022
- 2022-07-19 JP JP2022114865A patent/JP2024012988A/ja active Pending
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