JP2024007690A - 光送信機 - Google Patents
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Abstract
【課題】プリエンファシス回路の消費電力を削減する光送信機を提供する。【解決手段】光送信機は、光変調器10および光変調器10を駆動する信号を生成する駆動回路100を備える。光変調器は、マッハツェンダ干渉計、及び、マッハツェンダ干渉計の光パスを伝搬する光の位相をシフトさせる第1の移相セグメントおよび第2の移相セグメントを備える。駆動回路100は、送信データを表す入力信号から第1の電気信号を生成する第1の回路および入力信号に基づいて第1の電気信号のエッジを強調する第2の電気信号を生成する第2の回路を備える。駆動回路100は、第1の電気信号を第1の移相セグメントに与え、第2の電気信号を第2の移相セグメントに与える。【選択図】図4
Description
本発明は、駆動信号に対してプリエンファシスを行う光送信機に係わる。
品質の高い光通信を実現するためには、光送信機から送信される光信号の波形が良好であることが要求される。光送信機は、多くのケースにおいて、マッハツェンダ変調器を備える。この場合、データ信号から生成される駆動信号をマッハツェンダ変調器に与えることで変調光信号が生成される。
大容量のデータを送信するためには、駆動信号の高速化が必要となる。ただし、電気信号の高速化には限界があり、駆動信号の波形が劣化することがある。具体的には、駆動信号の波形がなまってしまう。このため、高速データ通信のための光送信機は、駆動信号に対してプリエンファシスを行う回路を備えることがある。
エンファシス信号を生成する回路は、例えば、特許文献1~2に記載されている。プリエンファシスを利用する光送信機は、例えば、特許文献3および非特許文献1に記載されている。
Huynh et al. Flexible Transmitter Employing Silicon-Segmented Mach-Zehnder Modulator With 32-nm CMOS Distributed Driver, JLT Vol.34 No.22 p.5129-5136
上述したように、プリエンファシス回路を有する光送信機は知られている。しかし、従来技術では、プリエンファシスのための消費電力が大きい。
本発明の1つの側面に係わる目的は、光送信機が備えるプリエンファシス回路の消費電力を削減することである。
本発明の1つの態様の光送信機は、マッハツェンダ干渉計、及び、前記マッハツェンダ干渉計の光パスを伝搬する光の位相をシフトさせる第1の移相セグメントおよび第2の移相セグメントを備える光変調器と、前記光変調器を駆動する信号を生成する駆動回路と、を備える。前記駆動回路は、送信データを表す入力信号から第1の電気信号を生成する第1の回路と、前記入力信号に基づいて前記第1の電気信号のエッジを強調する第2の電気信号を生成する第2の回路と、を備える。前記駆動回路は、前記第1の電気信号を前記第1の移相セグメントに与え、前記第2の電気信号を前記第2の移相セグメントに与える。
上述の態様によれば、光送信機が備えるプリエンファシス回路の消費電力を削減することができる。
図1は、本発明の実施形態に係わる光送信機が備える光変調器の一例を示す。この例では、光変調器1は、各シンボルがnビットを伝送する変調光信号を生成する。このため、光変調器1には、n個の駆動信号が与えられる。図1に示す例では、nは3である。具体的には、光変調器1に駆動信号b0~b2が与えられる。各駆動信号b0~b2は、例えば、NRZ(Non Return to Zero)信号である。また、各駆動信号b0~b2は、差動信号である。
光変調器1は、マッハツェンダ干渉計を含むマッハツェンダ変調器により実現される。マッハツェンダ干渉計は、入力導波路、1組のアーム導波路、及び出力導波路を備える。各アーム導波路には、駆動信号を受信する信号電極が設けられている。具体的には、ビットb0~b2に対してそれぞれ電極S0~S2が設けられる。ここで、ビットb0に対して1個の電極S0が設けられるとき、ビットb1に対して2個の電極S1a~S1bが設けられ、ビットb2に対して4個の電極S2a~S2dが設けられる。この場合、電極S0、S1a~S1b、S2a~S2dの長さは互いに同じである。なお、以下の記載においては、各電極を「セグメント」と呼ぶことがある。
光変調器1には、連続光が入力される。連続光は、1組のアーム導波路を介して伝搬する。このとき、アーム導波路を通過する光の位相は、各セグメントに与えられる電気信号に応じて変化する。すなわち、各セグメントは、マッハツェンダ干渉計の光パスを伝搬する光の位相をシフトさせる移相セグメントとして作用する。ここで、ビットb1に対して設けられるセグメントの個数はビットb0に対して設けられるセグメントの個数の2倍であり、ビットb2に対して設けられるセグメントの個数はビットb0に対して設けられるセグメントの個数の4倍である。この構成により、光変調器1は、駆動信号b0~b2の値に対応するPAM(Pulse Amplitude Modulation)8光信号を生成することができる。このように、光変調器1は、送信データを表すデジタル信号(駆動信号b0~b2)から変調光信号を生成する。したがって、図1に示す構成を有する光変調器1は「光DAC(Digital-to-Analog Converter)変調器」または「光DAC送信機」と呼ばれることがある。
図2は、データの高速化に起因する光波形の劣化について説明する図である。なお、図2においては、図1に示す光変調器に設けられる複数のセグメントのうちの1つが描かれている。駆動信号は、NRZ差動信号である。
駆動信号が劣化していないときは、図2(a)に示すように、光変調器から出力される光信号の波形は良好である。すなわち、大きなアイ開口を有する光信号が生成される。
ところが、電気信号の高速化には限界がある。このため、駆動信号の波形が劣化することがある。具体的には、駆動信号の波形がなまってしまう。そして、劣化した駆動信号が光変調器に与えられると、図2(b)に示すように、光変調器から出力される光信号の波形も劣化してしまう。例えば、アイ開口が狭くなる。そこで、駆動信号の波形を調整するプリエンファシスが行われる。
図3は、プリエンファシス機能を有する駆動回路の一例を示す。この実施例では、図3(a)に示すように、光変調器10のアーム導波路に設けられる各セグメントは、2個のサブセグメント(SS1およびSS2)から構成される。
アンプ12は、入力信号を増幅して信号Aを生成する。信号Aは、サブセグメントSS1に与えられる。遅延回路11は、入力信号を所定時間だけ遅延させる。そして、遅延回路11から出力される遅延信号Bは、アンプ13により増幅されてサブセグメントSS2に与えられる。
遅延信号Bは、信号Aに対して反転した状態で光変調器10に与えられる。すなわち、反転遅延信号Bが光変調器10に与えられる。具体的には、信号Aを構成する非反転信号(p)および反転信号(n)がそれぞれ第1アームおよび第2アームに与えられるときには、遅延信号Bを構成する非反転信号(p)および反転信号(n)がそれぞれ第2アームおよび第1アームに与えられる。よって、光変調器10は、信号Aおよび反転した遅延信号Bで駆動されることになる。
図3(b)は、図3(a)に示す光変調器10に与えられる信号のタイミングチャートである。なお、このタイミングチャートは、差動信号を構成する1組の信号のうちの一方を示す。
信号Aは、送信データを表すNRZ信号である。遅延信号Bは、信号Aに対して時間τだけ遅延している。ここでは、説明を簡単にするために、アンプ12およびアンプ13において発生する遅延を無視するものとする。そして、信号Aおよび反転した遅延信号Bが光変調器10に印加される。この場合、光変調器10に印加される電気信号は、立上りエッジにおいてオーバシュートを有し、立下りエッジにおいてアンダーシュートを有する。即ち、立上りエッジおよび立下りエッジが強調されている。よって、電気信号の波形の劣化(例えば、波形なまり)が補償され、光変調器10において良好な波形の光信号が生成される。
このように、信号Aに反転した遅延信号Bを付加することにより、エッジが強調された駆動信号が得られる。よって、信号Aに反転した遅延信号Bを付加することで得られる信号を「エンファシス信号」と呼ぶことがある。また、以下の記載では、図3(a)に示す構成を「サンプル構成」と呼ぶことがある。
このように、図3(a)に示す駆動回路(すなわち、サンプル構成)によれば、光変調器を駆動する電気信号の波形の劣化が補償される。ただし、サンプル構成では、駆動回路の消費電力が大きくなってしまう。
<実施形態>
図4は、本発明の実施形態に係わる光変調器およびその駆動回路の一例を示す。なお、図4は、図3と同様に、図1に示す光変調器に設けられる複数のセグメントのうちの任意の1つを示す。光変調器10は、図3に示すサンプル構成と同じである。すなわち、光変調器10は、マッハツェンダ干渉計を含む。また、光変調器10は、マッハツェンダ干渉計の光パスを伝搬する光の位相をシフトさせるサブセグメントSS1およびサブセグメントSS2を備える。
図4は、本発明の実施形態に係わる光変調器およびその駆動回路の一例を示す。なお、図4は、図3と同様に、図1に示す光変調器に設けられる複数のセグメントのうちの任意の1つを示す。光変調器10は、図3に示すサンプル構成と同じである。すなわち、光変調器10は、マッハツェンダ干渉計を含む。また、光変調器10は、マッハツェンダ干渉計の光パスを伝搬する光の位相をシフトさせるサブセグメントSS1およびサブセグメントSS2を備える。
駆動回路100は、送信データを表す入力信号から第1の電気信号を生成する第1の回路、及び、入力信号に基づいて第1の電気信号のエッジを強調するための第2の電気信号を生成する第2の回路を備える。第1の回路は、図4(a)に示す例では、アンプ14により実現される。すなわち、アンプ14は、入力信号INを増幅して駆動信号Cを生成する。第2の回路は、図4(a)に示す例では、遅延回路15および減算回路16により実現される。
遅延回路15の遅延時間τは、送信データを表す入力信号INの周期(または、光変調器10により生成される変調光信号のシンボル時間)よりも小さい。また、遅延回路15から出力される遅延信号Dの振幅は、例えば、入力信号INの振幅と同じである。減算回路16は、入力信号INから遅延信号Dを減算する。このとき、入力信号INを構成する非反転信号(in_p)および反転信号(in_n)から遅延信号Dを構成する非反転信号および反転信号がそれぞれ減算される。ここで、入力信号INから遅延信号Dを減算することで得られる信号は、後で説明するが、駆動信号Cのエッジを強調するエンファシス成分に相当する。したがって、以下の記載では、減算回路16の出力信号を「エンファシス成分信号E」と呼ぶことがある。
駆動回路100は、駆動信号CをサブセグメントSS1に与え、エンファシス成分信号EをサブセグメントSS2に与える。よって、光変調器10を通過する光の位相は、駆動信号Cおよびエンファシス成分信号Eの双方により制御される。このとき、エンファシス成分信号Eは、駆動信号Cに対して反転させることなく光変調器10に与えられる。具体的には、駆動信号Cを構成する非反転信号および反転信号がそれぞれ第1アームおよび第2アームに与えられるときに、エンファシス成分信号Eを構成する非反転信号および反転信号もそれぞれ第1アームおよび第2アームに与えられる。よって、光変調器10は、駆動信号Cおよびエンファシス成分信号Eにより駆動されることになる。換言すると、光変調器10は、エンファシス成分信号Eが付加された駆動信号Cにより駆動される。
図4(b)は、図4(a)に示す駆動回路100により生成される信号のタイミングチャートである。なお、このタイミングチャートは、差動信号を構成する1組の信号のうちの一方を示す。
入力信号INは、送信データを表すNRZ信号である。アンプ14は、入力信号INを増幅することで駆動信号Cを生成する。ここで、説明を簡単にするために、アンプ14の遅延時間を無視するものとする。すなわち、駆動信号Cのエッジのタイミングは、入力信号INのエッジのタイミングと同じであるものとする。
遅延信号Dは、入力信号INまたは駆動信号Cに対して時間τだけ遅延している。そして、減算回路16において入力信号INから遅延信号Dを減算することでエンファシス成分信号Eが生成される。よって、エンファシス成分信号Eは、駆動信号Cのエッジの直後にパルスを有する。具体的には、エンファシス成分信号Eは、駆動信号Cの立上りエッジの直後に正パルスを有し、駆動信号Cの立下りエッジの直後に負パルスを有する。各パルスの幅は、遅延時間τに相当する。
光変調器10には、駆動信号Cおよびエンファシス成分信号Eが与えられる。即ち、光変調器10は、エンファシス成分信号Eが付加された駆動信号Cで駆動される。ここで、駆動信号Cにエンファシス成分信号Eが付加されると、エッジが強調された駆動信号が得られる。以下の記載では、駆動信号Cにエンファシス成分信号Eが付加された電気信号を「エンファシス信号F」と呼ぶことがある。
エンファシス信号Fは、駆動信号Cと比較すると、立上りエッジにおいてオーバシュート成分を有し、立下りエッジにおいてアンダーシュート成分を有する。したがって、データの高速化に起因する電気信号の波形の劣化(例えば、波形なまり)が補償され、光変調器10において良好な波形の光信号が生成される。
エンファシス成分信号Eの振幅は、例えば、電気信号波形の劣化の程度に応じて決定してもよい。この場合、電気信号波形の劣化がシビアなときは、エンファシス成分信号Eの振幅を大きくしてもよい。なお、エンファシス成分信号Eの振幅は、例えば、減算回路16を構成するトランジスタを流れる電流を制御することで調整可能である。
このように、本発明の実施形態に係わる駆動回路100は、図3(a)に示すサンプル構成の駆動回路と同様のエンファシス信号を生成することができる。ただし、サンプル構成の駆動回路と比較して、駆動回路100の消費電力は少なくなる。以下、駆動回路100の消費電力が少なくなることについて説明する。
図5は、駆動回路100内の信号の周波数特性を示す図である。なお、以下の記載においては、送信データを表す駆動信号Cが与えられるサブセグメントを「変調セグメント」と呼ぶことがある。また、エンファシス成分信号Eが与えられるサブセグメントを「エンファシスセグメント」と呼ぶことがある。
図5(a)は、データ信号の周波数特性を示す。データ信号は、広い帯域にわたって信号成分を有する。ここで、駆動信号Cの周波数特性は、データ信号の周波数特性と実質的に同じである。また、図3に示すサンプル構成においては、信号Aおよび信号Bの周波数特性は、データ信号の周波数特性と実質的に同じである。
図5(b)は、減算回路16から出力されるエンファシス成分信号Eの周波数特性を示す。エンファシス成分信号Eは、送信データのビットレートまたはボーレートに相当する周波数の近傍に信号成分が集中している。
図6は、エンファシスセグメントSS2に印加される信号について説明する図である。なお、電気信号が印可されるセグメントは、抵抗成分および容量成分により表される。また、この例では、図6(a)に示すように、エンファシス成分信号Eを生成する減算回路16とエンファシスセグメントSS2との間にイコライザが設けられている。イコライザは、直列に接続されたインダクタおよび容量から構成される。この場合、イコライザは、所定の周波数領域に対して増幅器として動作する。すなわち、インダクタおよび容量の値を適切に設定すれば、イコライザは、エンファシス成分信号Eの信号成分を増幅することができる。一例としては、図6(b)に示すように、送信データのビットレートまたはボーレートに相当する周波数領域において、データ信号と比較して、エンファシス成分信号Eの強度または効率を約6dB高くすることが可能である。換言すれば、エンファシス成分信号Eを生成するための駆動電流を削減することが可能である。
ここで、サンプル構成では、エンファシスセグメントSS2に印加される電気信号は、遅延信号Bであり、図5(a)に示す周波数特性を有する。これに対して、本発明の実施形態では、エンファシスセグメントSS2に印加される電気信号は、エンファシス成分信号Eであり、図5(b)に示す周波数特性を有する。すなわち、サンプル構成と比較すると、エンファシスセグメントSS2に印加される電気信号の信号成分は、高周波数帯域に限定されている。したがって、本発明の実施形態では、図6に示すように、サンプル構成と比較して、エンファシスセグメントSS2に印加される電気信号の強度または効率を改善することができる。
加えて、エンファシス成分信号Eは、オーバシュート/アンダーシュート成分として駆動信号Cに付加される。すなわち、駆動信号Cと比較して、エンファシス成分信号Eの振幅は小さい。よって、駆動信号Cと比較して、エンファシス成分信号Eを生成するための電流を小さくできる。
図7~図8は、本発明の実施形態による効果を説明する図である。ここでは、図3に示すサンプル構成と図4に示す本発明の実施形態とを比較する。図7(a)及び図8(a)はサンプル構成の電力を示し、図7(b)及び図8(b)は本発明の実施形態の電力を示す。
サンプル構成の遅延回路11および本発明の実施形態の遅延回路15は互いに同じである。この例では、遅延回路11、15の消費電力を「2」とする。アンプ12およびアンプ14は、それぞれ、変調セグメントSS1に印加する駆動信号を生成する。ここで、サンプル構成および本発明の実施形態において同じ光信号を生成するためには、図3(b)に示すエンファシス信号および図4(b)に示すエンファシス信号Fが互いに同じであることが要求される。ところが、サンプル構成のエンファシス信号は、信号Aから遅延信号Bを減算することで得られる信号と等価である。他方、本発明の実施形態のエンファシス信号Fは、駆動信号Cにエンファシス成分信号Eを加算することで得られる信号と等価である。このため、アンプ12から出力される信号Aの振幅は、アンプ14から出力される駆動信号Cの振幅より大きい。すなわち、アンプ12に供給する駆動電流は、アンプ14に供給する駆動電流より大きい。したがって、アンプ12の消費電力はアンプ14の消費電力より大きい。図7に示すケースでは、アンプ12の消費電力は「2」であり、アンプ14の消費電力は「1」である。
サンプル構成のアンプ13は、エンファシスセグメントSS2に印加する遅延信号Bを増幅する。この例では、アンプ13の消費電力を「1」とする。本発明の実施形態においては、減算回路16によりエンファシス成分信号Eが生成される。ここで、減算回路16は、差動信号を構成する1組の信号(非反転信号および反転信号)のそれぞれについて減算演算を行う。このため、減算回路16は、1組のアンプを備える。ただし、図5~図6を参照して説明したように、エンファシス成分信号Eの信号成分は、送信データのビットレートまたはボーレートに相当する周波数に近傍に集中しているので、図6(a)に示すイコライザ等を用いて強度を高めることができる。すなわち、減算回路16が備える各アンプの能力は、サンプル構成において設けられるアンプ13より低くてもよい。そこで、この実施例では、減算回路16が備える各アンプの消費電力を「0.5」とする。そうすると、減算回路16の消費電力は「1」である。
このように、サンプル構成の駆動回路の消費電力は「5」である。これに対して、本発明の実施形態では、駆動回路100の消費電力は「4」である。すなわち、同じ光信号を生成する場合(或いは、光変調器10を駆動する電気信号が同じである場合)、駆動回路の消費電力が削減される。
図7に示す例では、光変調器10のセグメントを駆動する回路(12、13、14、16)の信号強度が論理回路(11、15)の信号強度と同じである前提で消費電力を算出している。ただし、論理回路は、通常、必要最小限の強度の信号を出力する。一方、光変調器10のセグメントを駆動する回路は、光変調器10において十分な位相制御を行うために大きな電力の信号を出力する。一例として、セグメントを駆動する回路が出力する信号の強度は、論理回路の信号強度の10倍であるものとする。この場合、図8に示すように、サンプル構成の消費電力は「32」であり、本発明の実施形態の消費電力は「22」である。この場合、約31パーセントの消費電力が削減される。
図9は、エンファシスセグメントの実施例を示す。この実施例では、図4に示す減算回路16とエンファシス成分信号Eが印可されるエンファシスセグメントSS2との間にイコライザが設けられる。また、図10は、図9に示す構成に対する周波数特性を示す。
図9(a)に示すイコライザは、広帯域フィルタであり、互いに並列に接続される抵抗および容量から構成される。図9(b)に示すイコライザは、容量から構成される。この構成によれば、低周波数成分が除去されるが、容量値を適切に設定することにより、データ信号に対応する周波数領域において信号強度を高くすることができる。この例では、図9(a)に示す構成と比較して、図9(b)に示す構成によれば、データ信号に対応する周波数領域において3dBだけ信号強度が高くなっている。すなわち、通常の構成と比較して1.4倍の効率が得られる。したがって、この構成であっても、サンプル構成と比較して、セグメントを駆動する回路の能力を削減できる。この結果、約19パーセントの消費電力が削減される。
図9(c)に示すイコライザは、図6(a)に示す構成と同じであり、直列に接続されるインダクタおよび容量から構成される。この構成によれば、インダクタンスおよび容量値を適切に設定することにより、データ信号に対応する周波数領域において信号強度をさらに高くすることができる。この例では、図9(a)に示す構成と比較して、図9(c)に示す構成によれば、データ信号に対応する周波数領域において6dBだけ信号強度が高くなっている。すなわち、通常の構成と比較して2倍の効率が得られる。したがって、この構成によれば、サンプル構成と比較して、セグメントを駆動する回路の能力をさらに削減できる。この結果、約31パーセントの消費電力が削減される。
図11~図12は、本発明の実施形態による他の効果を説明する図である。図7~図8においては、同じ光信号を生成するための消費電力を削減できることを示した。これに対して、図11~図12においては、同じ消費電力で得られる帯域幅を比較する。
図11において、「エンファシス無」は、図2に示す構成により得られる周波数特性を表す。この場合、駆動信号が3dB低下する周波数は約19.2GHzである。よって、データ信号のビットレートが高いときには、図2(b)に示すように駆動信号の波形がなまってしまい、光信号の波形も劣化する。
「サンプル構成」は、図3(a)に示す構成により得られる周波数特性を表す。この場合、駆動信号が3dB低下する周波数は約47.8GHzである。したがって、例えば、データ信号のビットレートが20Gbps程度であっても、良好な波形の光信号を生成できる。
「実施形態」は、図4(a)に示す構成により得られる周波数特性を表す。この場合、駆動信号が3dB低下する周波数は約75.3GHzである。すなわち、サンプル構成と比較してエンファシスの強度を2倍にできるので、帯域幅がさらに拡大する。この結果、さらに良好な波形の光信号が期待される。ただし、エンファシスが強すぎるときは、ピーキングが発生することがある。この場合、ジッタが増加するおそれがある。なお、ピーキングは、遅延回路15において生成される遅延時間τに対応する周波数で発生することがある。
図11に示す例では、サンプル構成と比較してエンファシスの強度を2倍にすることで帯域幅の拡大が実現されている。これに対して、図12に示す例では、2個の減算回路を利用して2個のエンファシス成分信号を生成することで帯域幅を拡大する。
例えば、図12(a)に示す例では、遅延回路15xは入力信号INをτ/2だけ遅延させて遅延信号Dxを生成する。また、遅延回路15yは遅延信号Dxをさらにτ/2だけ遅延させて遅延信号Dyを生成する。減算回路16xは、入力信号INから遅延信号Dxを減算することでエンファシス成分信号Exを生成する。減算回路16yは、入力信号INから遅延信号Dyを減算することでエンファシス成分信号Eyを生成する。光変調器10のアーム導波路には、変調セグメントSS1、エンファシスセグメントSS2x、SS2yが設けられる。そして、駆動信号Cは変調セグメントSS1に与えられ、エンファシス成分信号ExはエンファシスセグメントSS2xに与えられ、エンファシス成分信号EyはエンファシスセグメントSS2yに与えられる。
この場合、図12(b)に示すように、帯域幅は約67.0GHzである。すなわち、サンプル構成と比較して帯域幅が約1.4倍に拡大される。また、ピーキングが抑制されるので、ジッタの少ない良好な波形が得られる。
図13は、遅延回路の実施例を示す。図13(a)に示す例では、遅延回路15は、複数のアンプおよび可変容量により実現される。この実施例では、2個のアンプ31、32および可変容量33により遅延回路15が実現されている。この場合、アンプ31は入力信号INを増幅する。ここで、アンプ31、32間の信号線は、可変容量により接地(又は、所定の電源)に接続されている。よって、アンプ32の入力信号のエッジはなまっている。そして、アンプ32は、アンプ31の出力信号を増幅する。このとき、アンプ32の出力信号のエッジは、アンプ31の入力信号のエッジに対して遅延している。これにより、遅延信号Dが生成される。遅延量は、可変容量の容量値により設定される。なお、アンプ31、32は、図7または図8において遅延回路15を構成する2個のアンプに相当する。
図13(b)に示す例では、遅延量の異なるパスが設けられる。パスの遅延量は、例えば、アンプの個数により設定される。図13(c)に示す例では、フリップフロップ回路34を用いて遅延回路15が実現される。この構成では、フリップフロップ回路34のクロック端子に与えられるクロック信号のタイミングを調整することで所望の遅延時間が実現される。
図14は、CML(Current Mode Logic)回路で駆動回路を実現する構成の一例を示す。この実施例では、図14(a)に示すように、送信データを表す入力信号in_p/in_nが駆動回路に与えられる。アンプ14は、入力信号in_p/in_nを増幅して駆動信号C_p/C_nを生成する。駆動信号C_pは、第1アームに設けられる変調セグメントSS1に与えられ、駆動信号C_nは、第2アームに設けられる変調セグメントSS1に与えられる。遅延回路15は、入力信号in_p/in_nを遅延させることで遅延信号D_p/D_nを生成する。減算回路16は、入力信号in_p/in_nから遅延信号D_p/D_nを減算することでエンファシス成分信号E_p/E_nを生成する。エンファシス成分信号E_pは、第1アームに設けられるエンファシスセグメントSS2に与えられる。エンファシス成分信号E_nは、第2アームに設けられるエンファシスセグメントSS2に与えられる。
アンプ14は、図14(b)に示すように、互いに並列に設けられる1組のトランジスタを含むCML回路により実現される。各トランジスタのドレインは、それぞれ抵抗を介して電源に接続されている。各トランジスタのソースは、共通電流源に接続されている。そして、各トランジスタのゲートに入力信号in_p/in_nが印可される。この構成により、変調セグメントSS1を駆動するための駆動信号C_p/C_nが生成される。
遅延回路15は、図14(b)に示すCML回路で実現してもよい。例えば、遅延回路15が図13(a)に示す構成で実現される場合には、アンプ31、32をそれぞれ図14(b)に示す回路で実現してもよい。ただし、遅延回路15を流れる電流は、アンプ14と比較して十分に小さい。
減算回路16は、図14(c)に示すように、第1のCML回路および第2のCML回路を備える。第1のCML回路の構成は、図14(b)に示すCML回路と同じである。また、第2のCML回路の構成も、図14(b)に示すCML回路とほぼ同じである。そして、第1のCML回路の各トランジスタのドレインは、第2のCML回路の対応するトランジスタのドレインに接続されている。図14(c)では、トランジスタTR1およびTR3のドレインが互いに接続され、トランジスタTR2およびTR4のドレインが互いに接続されている。
第1のCML回路の各トランジスタのゲートには、入力信号in_p/in_nが印可される。第2のCML回路の各トランジスタのゲートには、遅延信号D_p/D_nが与えられる。このとき、遅延信号D_p/D_nは、入力信号in_p/in_nに対して反転した状態で第2のCML回路に印加される。具体的には、入力信号in_pがトランジスタTR1に印加されるときに、遅延信号D_pはトランジスタTR4に印加される。また、入力信号in_nがトランジスタTR2に印加されるときに、遅延信号D_nはトランジスタTR3に印加される。この構成により、加算回路を用いて減算が実現され、エンファシス成分信号E_p/E_nが生成される。
このように、減算回路16は、2個のCML回路により実現される。ここで、各CML回路の構成は、変調セグメントに印加される駆動信号Cを生成する図14(b)に示す回路と等価である。よって、減算回路16は、エンファシスセグメントSS2を直接的に駆動できる。
<バリエーション>
図15は、本発明の実施形態の第1のバリエーションを示す。第1のバリエーションでは、CMOS回路を用いてエンファシス成分が生成される。なお、光変調器10は、変調セグメントSS1、エンファシスセグメントSS2x、SS2yを備える。
図15は、本発明の実施形態の第1のバリエーションを示す。第1のバリエーションでは、CMOS回路を用いてエンファシス成分が生成される。なお、光変調器10は、変調セグメントSS1、エンファシスセグメントSS2x、SS2yを備える。
駆動回路100は、図15(a)に示すように、遅延回路15、アンプ回路41、42、AND回路43、44、およびOR回路45、46を備える。そして、入力信号in_n/in_pが駆動回路100に与えられる。なお、アンプ回路41、42は、図4に示すアンプ14に相当する。
アンプ回路41は、入力信号in_pを増幅することにより駆動信号C1を生成する。駆動信号C1は、第1アームに設けられる変調セグメントSS1に与えられる。遅延回路15は、入力信号in_pおよびin_nを遅延させることで遅延信号D_pおよびD_nを生成する。AND回路43は、入力信号in_pと遅延信号D_nとの論理積信号E1xを生成する。論理積信号E1xは、図15(b)に示すように、正パルスであり、そのパルス幅は遅延回路15の遅延時間τに相当する。そして、論理積信号E1xは、第1アームに設けられるエンファシスセグメントSS2xに与えられる。OR回路45は、入力信号in_pと遅延信号D_nとの論理和信号E1yを生成する。論理和信号E1yは、図15(b)に示すように、負パルスであり、そのパルス幅は遅延回路15の遅延時間τに相当する。そして、論理和信号E1yは、第1アームに設けられるエンファシスセグメントSS2yに与えられる。
このように、光変調器10の第1アームには、駆動信号C1、論理積信号E1xおよび論理和信号E1yが与えられる。ここで、図15(b)に示すように、論理積信号E1xは、駆動信号C1の立上りエッジにオーバシュートを発生させるエンファシス成分として作用する。また、論理和信号E1yは、駆動信号C1の立下りエッジにアンダーシュートを発生させるエンファシス成分として作用する。同様に、第2アームにおいても、アンプ回路42、AMD回路44、およびOR回路46によりエンファシス信号が生成される。
なお、この構成では、立上りエンファシスおよび立下りエンファシスが個々に生成されるが、消費電力は、1個の回路で立上りエンファシスおよび立下りエンファシスを生成する回路と同じである。また、この構成においても、エンファシスセグメントSS2x、SS2yはエンファシス成分に特化されるので、サンプル構成と比較して消費電力が少なくなる。
図16は、本発明の実施形態の第2のバリエーションを示す。第2のバリエーションでは、LC共振回路を用いてエンファシス成分が生成される。なお、光変調器10は、変調セグメントSS1およびエンファシスセグメントSS2を備える。
駆動回路100は、図16(a)に示すように、アンプ14、タイミング調整回路51、およびLC共振回路52を備える。そして、入力信号INが駆動回路100に与えられる。
アンプ14は、入力信号INを増幅することにより駆動信号Cを生成する。駆動信号Cは、変調セグメントSS1に与えられる。タイミング調整回路51は、入力信号INのタイミングを調整する。タイミング調整回路51の出力信号は、LC共振回路52を通過する。このとき、LC共振回路52は、図16(b)に示すように、入力信号の立上りエッジに対して正の信号成分を出力し、入力信号の立下りエッジに対して負の信号成分を出力する。すなわち、LC共振回路52によりエンファシス成分信号Eが生成される。そして、LC共振回路52から出力されるエンファシス成分信号Eは、エンファシスセグメントSS2に与えられる。この結果、光変調器10は、立上りエッジおよび立下りエッジが強調されたエンファシス信号で駆動される。なお、この構成においても、エンファシスセグメントSS2はエンファシス成分に特化されるので、サンプル構成と比較して消費電力が少なくなる。
図17は、本発明の実施形態の第3のバリエーションを示す。第3のバリエーションでは、各セグメントの長さが比較的長く、駆動信号は進行波として作用する。すなわち、変調セグメントSS1およびエンファシスセグメントSS2は、それぞれ進行波電極として使用される。なお、シリコンフォトニクスで光変調器10を構成する場合、各電極を比較的短く形成できるが、LN変調器等においては各電極の長さは比較的長くなる。
変調セグメントSS1は、50オームの抵抗で終端される。これに対して、エンファシスセグメントSS2に与えられるエンファシス成分は、図5に示すように、帯域が制限されている。したがって、エンファシスセグメントSS2は、LC回路で終端される。このLC回路は、駆動信号の周波数f0において抵抗が50オームとなるように設計されることが好ましい。なお、LC回路による終端においては、実質的に電力は消費されない。
図18は、本発明の実施形態の第4のバリエーションを示す。第4のバリエーションでは、エンファシスセグメントSS2は、図17に示すLC回路の代わりに、オープンスタブで終端される。この場合、オープンスタブの長さLは、信号波長λの4分の1である。例えば、セグメント中を伝搬する電気信号の速度が2×108m/秒であり、信号周波数が20GHzである場合、オープンスタブの長さLは2.5mmである。そうすると、オープンスタブは、信号周波数およびその近傍の周波数領域の信号成分のみを通過させるフィルタとして作用する。
図19は、本発明の実施形態の第5のバリエーションを示す。第5のバリエーションでは、本発明の実施形態が多値変調器に適用される。この実施例では、光変調器はIQ変調器である。すなわち、光変調器は、1組のマッハツェンダ変調器61、62、および移相器63を備える。マッハツェンダ変調器61、62は、互いに並列に設けられる。すなわち、入力光はマッハツェンダ変調器61、62に導かれる。マッハツェンダ変調器61、62は、それぞれ変調光信号を生成する。そして、マッハツェンダ変調器61、62により生成される変調光信号は合波される。このとき、移相器63は、マッハツェンダ変調器61、62間に位相差π/2を与える。したがって、IQ光信号が生成される。
各マッハツェンダ変調器61、62は、シンボル毎に2ビットを伝送するPAM4光信号を生成する。このとき、マッハツェンダ変調器61においては、入力信号in_1p/in_1nに対応する駆動信号が変調セグメントSS1-1に与えられ、入力信号in_1p/in_1nに基づいて生成されるエンファシス成分がエンファシスセグメントSS1-2に与えられる。また、入力信号in_2p/in_2nに対応する駆動信号が変調セグメントSS2-1に与えられ、入力信号in_2p/in_2nに基づいて生成されるエンファシス成分がエンファシスセグメントSS2-2に与えられる。ここで、たとえば、変調セグメントSS2-1の長さは変調セグメントSS1-1の2倍であり、エンファシスセグメントSS2-2の長さはエンファシスセグメントSS1-2の2倍であることが好ましい。これにより、PAM4光信号が生成される。マッハツェンダ変調器62においても同様にPAM4光信号が生成される。そして、2個のPAM4光信号が合波される。これにより、各シンボルが4ビットを伝送する光信号が生成される。
図20は、本発明の実施形態に係わる光送信機が実装された光トランシーバの一例を示す。光トランシーバ200は、DSPチップ201、送信回路チップ202、光集積回路チップ203、光源(LD)204、および受信回路チップ205を備える。DSPチップ201は、指定された変調方式に応じて、送信データを表すデータ信号を生成する。送信回路チップ202は、図4等に示す駆動回路100を含み、DSPチップ201により生成されるデータ信号から駆動信号およびエンファシス成分信号を生成できる。光集積回路チップ203は、光変調器203aを備え、光源204から出力される連続光を、エンファシス成分信号が付加された駆動信号で変調して変調光信号を生成する。また、光集積回路チップ203は、不図示のコヒーレント受信器を備え、受信光信号を表す電界情報信号を生成する。受信回路チップ205は、受信光信号を表す電界情報信号からビット列を再生する。この後、DSPチップ201は、復号処理および誤り訂正処理等を行って受信データを再生する。
10 光変調器
14 アンプ
15 遅延回路
16 減算回路
43、44 AND回路
45、46 OR回路
52 LC共振回路
100 駆動回路
14 アンプ
15 遅延回路
16 減算回路
43、44 AND回路
45、46 OR回路
52 LC共振回路
100 駆動回路
Claims (12)
- マッハツェンダ干渉計、及び、前記マッハツェンダ干渉計の光パスを伝搬する光の位相をシフトさせる第1の移相セグメントおよび第2の移相セグメントを備える光変調器と、
前記光変調器を駆動する信号を生成する駆動回路と、を備え、
前記駆動回路は、
送信データを表す入力信号から第1の電気信号を生成する第1の回路と、
前記入力信号に基づいて前記第1の電気信号のエッジを強調する第2の電気信号を生成する第2の回路と、を備え、
前記駆動回路は、前記第1の電気信号を前記第1の移相セグメントに与え、前記第2の電気信号を前記第2の移相セグメントに与える
ことを特徴とする光送信機。 - 前記第2の回路は、
前記入力信号を遅延させて遅延信号を生成する遅延回路と、
前記入力信号から前記遅延信号を減算することにより前記第2の電気信号を生成する減算回路と、を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の光送信機。 - 前記第2の電気信号は、前記第1の電気信号の立上りエッジに対応するオーバシュート成分および前記第1の電気信号の立下りエッジに対応するアンダーシュート成分を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の光送信機。 - 前記第1の回路は、前記入力信号を増幅することにより前記第1の電気信号を生成するアンプ回路である
ことを特徴とする請求項1に記載の光送信機。 - 前記第2の回路と前記第2の移相セグメントとの間に、前記第2の電気信号の周波数特性を調整するためのイコライザを備える
ことを特徴とする請求項1に記載の光送信機。 - 前記イコライザは、インダクタおよび前記インダクタに直列に接続される容量から構成される
ことを特徴とする請求項5に記載の光送信機。 - 前記第2の回路は、
前記入力信号を遅延させて第1の遅延信号を生成する遅延回路と、
前記第1の遅延信号を遅延させて第2の遅延信号を生成する第2の遅延回路と、
前記第2の電気信号として、前記入力信号から前記第1の遅延信号が減算された信号および前記入力信号から前記第2の遅延信号が減算された信号を生成する減算回路と、を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の光送信機。 - 前記入力信号は、非反転信号および反転信号から構成される差動信号であり、
前記第2の回路は、
前記非反転信号および前記反転信号をそれぞれ遅延させて非反転遅延信号および反転遅延信号を生成する遅延回路と、
前記非反転信号に前記反転遅延信号を加算すると共に、前記反転信号に前記非反転遅延信号を加算することにより、前記第2の電気信号を生成する加算回路と、を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の光送信機。 - 前記入力信号は、非反転信号および反転信号から構成される差動信号であり、
前記第2の回路は、
前記非反転信号および前記反転信号を遅延させて非反転遅延信号および反転遅延信号を生成する遅延回路と、
前記第2の電気信号として、前記非反転信号と前記反転遅延信号との論理積を表す第1の論理積信号、前記反転信号と前記非反転遅延信号との論理積を表す第2の論理積信号、前記非反転信号と前記反転遅延信号との論理和を表す第1の論理和信号、および前記反転信号と前記非反転遅延信号との論理和を表す第2の論理和信号を生成する論理回路と、を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の光送信機。 - 前記第2の回路は、インダクタおよび前記インダクタに直列に接続される容量を含むLC共振回路である
ことを特徴とする請求項1に記載の光送信機。 - 前記第1の移相セグメントは抵抗で終端され、前記第2の移相セグメントはインダクタおよび前記インダクタに直列に接続される容量により終端される
ことを特徴とする請求項1に記載の光送信機。 - 前記第1の移相セグメントは抵抗で終端され、前記第2の移相セグメントはオープンスタブにより終端される
ことを特徴とする請求項1に記載の光送信機。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022108925A JP2024007690A (ja) | 2022-07-06 | 2022-07-06 | 光送信機 |
US18/187,058 US20240014905A1 (en) | 2022-07-06 | 2023-03-21 | Optical transmitter that includes optical modulator |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022108925A JP2024007690A (ja) | 2022-07-06 | 2022-07-06 | 光送信機 |
Publications (1)
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JP2024007690A true JP2024007690A (ja) | 2024-01-19 |
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ID=89430880
Family Applications (1)
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JP2022108925A Pending JP2024007690A (ja) | 2022-07-06 | 2022-07-06 | 光送信機 |
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Country | Link |
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US (1) | US20240014905A1 (ja) |
JP (1) | JP2024007690A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024202992A1 (ja) * | 2023-03-31 | 2024-10-03 | 富士通株式会社 | 光送信装置、遅延制御回路、及び遅延制御方法 |
-
2022
- 2022-07-06 JP JP2022108925A patent/JP2024007690A/ja active Pending
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2023
- 2023-03-21 US US18/187,058 patent/US20240014905A1/en active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2024202992A1 (ja) * | 2023-03-31 | 2024-10-03 | 富士通株式会社 | 光送信装置、遅延制御回路、及び遅延制御方法 |
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