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JP2023552864A - Il-17モジュレータとしてのイミダゾピリダジン誘導体 - Google Patents

Il-17モジュレータとしてのイミダゾピリダジン誘導体 Download PDF

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JP2023552864A JP2023535832A JP2023535832A JP2023552864A JP 2023552864 A JP2023552864 A JP 2023552864A JP 2023535832 A JP2023535832 A JP 2023535832A JP 2023535832 A JP2023535832 A JP 2023535832A JP 2023552864 A JP2023552864 A JP 2023552864A
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Abstract

したがって、ヒトIL-17活性の強力なモジュレータである本明細書で定義される一連の置換されたイミダゾ[1,2-b]ピリダジン誘導体は、炎症性障害および自己免疫障害を含む様々なヒト疾患の処置および/または予防に有益である。

Description

本発明は、複素環式化合物、および治療におけるそれらの使用に関する。より詳細には、本発明は、薬理学的に活性な置換されたイミダゾ[1,2-b]ピリダジン誘導体に関する。これらの化合物は、IL-17活性のモジュレータとして作用し、したがって、有害な炎症性障害および自己免疫障害を含む病的状態を処置および/または予防するための医薬品として有益である。
IL-17A(最初にCTLA-8と命名され、IL-17としても既知である)は、炎症促進性サイトカインであり、IL-17ファミリーの初期メンバーである(Rouvier et al.,J.Immunol.,1993,150,5445-5456)。続いて、最も密接に関連するIL-17F(ML-1)を含むファミリーの5つのさらなるメンバー(IL-17BからIL-17F)が同定され、これはIL-17Aと約55%のアミノ酸配列相同性を共有する(Moseley et al.,Cytokine Growth Factor Rev.,2003,14,155-174)。IL-17AおよびIL-17Fは、IL-21およびIL-22シグネチャサイトカインも発現する、最近定義されたTヘルパー細胞の自己免疫関連サブセットTh17によって発現される(Korn et al.,Ann.Rev.Immunol.,2009,27,485-517)。IL-17AおよびIL-17Fはホモ二量体として発現されるが、IL-17A/Fヘテロ二量体としても発現され得る(Wright et al.,J.Immunol.,2008,181,2799-2805)。IL-17AおよびFは、受容体IL-17R、IL-17RC、またはIL-17RA/RC受容体複合体を介してシグナル伝達する(Gaffen,Cytokine,2008,43,402-407)。IL-17AおよびIL-17Fの両方は、いくつかの自己免疫疾患に関連している。
したがって、ヒトIL-17活性の強力なモジュレータである本発明による化合物は、炎症性障害および自己免疫障害を含む様々なヒト疾患の処置および/または予防に有益である。
さらに、本発明による化合物は、新しい生物学的試験の開発および新しい薬理学的薬剤の探索に使用するための薬理学的基準として有益であり得る。したがって、本発明の化合物は、薬理学的に活性な化合物を検出するためのアッセイにおける放射性リガンドとして有用であり得る。
国際公開第2013/116682号および国際公開第2014/066726号は、IL-17の活性をモジュレートし、炎症性疾患を含む医学的状態の処置に有用であると述べられている別々のクラスの化学化合物に関する。
国際公開第2018/229079号および国際公開第2020/011731号は、IL-17活性のモジュレータとして作用し、したがって有害な炎症性障害および自己免疫障害を含む病的状態の処置に有益であると述べられているスピロ環式分子を記載している。
国際公開第2019/138017号は、IL-17活性のモジュレータとして作用し、したがって有害な炎症性障害および自己免疫障害を含む病的状態の処置に有益であると述べられている、ベンズイミダゾール誘導体およびその類似体を含む融合二環式イミダゾール誘導体のクラスを記載している。
国際公開第2019/223718号は、IL-17Aを阻害し、免疫調節剤として有用であると述べられている複素環式化合物(ベンズイミダゾール誘導体が含まれる)を記載している。
IL-17活性を調節することができると述べられている複素環式化合物はまた、国際公開第2020/127685号、国際公開第2020/146194号、および国際公開第2020/182666号に記載されている。
国際公開第2020/120140号および国際公開第2020/120141号、ならびに同時係属中の国際出願第PCT/IB2020/055970号、PCT/EP2020/067758号、およびPCT/EP2020/067759号(国際公開第2020/261141号、国際公開第2020/260425号、および国際公開第2020/260426号として、いずれも2020年12月30日に公開された)は、IL-17活性のモジュレータとして作用し、したがって有害な炎症性障害および自己免疫障害を含む病的状態の処置に有益であると述べられている別個のクラスの化学化合物を記載している。
しかしながら、これまでに利用可能な先行技術のいずれも、本発明によって提供される置換されたイミダゾ[1,2-b]ピリダジン誘導体の正確な構造クラスを開示も示唆もしていない。
ヒトIL-17活性の強力なモジュレータであるだけでなく、本発明による化合物は、他の顕著な利点を有する。特に、本発明の化合物は、ミクロソームまたは肝細胞インキュベーションのいずれかで決定されるように、貴重な代謝安定性を示す。本発明の化合物はまた、標準的なアッセイ、例えば、Caco-2透過性アッセイによって決定される有用な透過性を示す。
本発明は、式(I)の化合物もしくはそのN-オキシド、またはその薬学的に許容され得る塩であって:

式中、
Eは、式(Ea)、(Eb)、(Ec)、(Ed)、または(Ee)の基を表し:

式中、アスタリスク(*)は、分子の残りの部分との結合点を表し;
Aは、式(Aa)、(Ab)、(Ac)、(Ad)、または(Ae)の基を表し:

式中、アスタリスク(*)は、分子の残りの部分との結合点を表し;
Yは、-O-、-N(R)-、-C(R5a)(R5b)-、-S-、-S(O)-、-S(O)-、または-S(O)(N-R)-を表し;
Zは、ヘテロアリールを表し、この基は、1つまたは複数の置換基によって場合により置換されていてもよく;
1aは、水素、フルオロ、クロロ、メチル、ジフルオロメチル、またはトリフルオロメチルを表し;
1bは、水素、フルオロ、クロロ、メチル、ジフルオロメチル、またはトリフルオロメチルを表し;
は、-OR2aを表し;またはRは、C3-9シクロアルキル、C4-12ビシクロアルキル、C3-7ヘテロシクロアルキル、もしくはC4-9ヘテロビシクロアルキルを表し、これらの基のいずれも、1つもしくは複数の置換基によって場合により置換されていてもよく;
2aは、C1-6アルキルを表し;またはR2aは、C3-9シクロアルキルを表し、この基は、1つもしくは複数の置換基によって場合により置換されていてもよく;
は、-NR3a3bを表し;またはRは、式(Wa)の基を表し:

式中、アスタリスク(*)は、分子の残りの部分との結合点を表し;
Wは、3から6個の炭素原子、1個の窒素原子、ならびにN、O、およびSから独立して選択される0、1、2、もしくは3個のさらなるヘテロ原子を含有するが、1個以下のOもしくはS原子を含有する、場合により置換された飽和単環式環の残基を表し;または
Wは、4から10個の炭素原子、1個の窒素原子、ならびにN、O、およびSから独立して選択される0、1、2、もしくは3個のさらなるヘテロ原子を含有するが、1個以下のOもしくはS原子を含有する、場合により置換された飽和二環式環系の残基を表し;または
Wは、5から10個の炭素原子、1個の窒素原子、ならびにN、O、およびSから独立して選択される0、1、2、もしくは3個のさらなるヘテロ原子を含有するが、1個以下のOもしくはS原子を含有する、場合により置換された飽和スピロ環式環系の残基を表し;
3aは、水素またはC1-6アルキルを表し;
3bは、C1-6アルキル、C3-7シクロアルキル、C3-7シクロアルキル(C1-6)アルキル、C4-12ビシクロアルキル、アリール、アリール(C1-6)アルキル、C3-7ヘテロシクロアルキル、C3-7ヘテロシクロアルキル(C1-6)アルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリール(C1-6)アルキルを表し、これらの基のいずれも、1つもしくは複数の置換基によって場合により置換されていてもよく;
4aは、水素、フルオロ、もしくはヒドロキシを表し;またはR4aは、C1-6アルキルを表し、この基は、1つもしくは複数の置換基によって場合により置換されていてもよく;
4bは、水素もしくはフルオロを表し;またはR4bは、C1-6アルキルを表し、この基は、1つもしくは複数の置換基によって場合により置換されていてもよく;または
4aおよびR4bは、それらが両方とも結合している炭素原子と一緒になって、C3-9シクロアルキルもしくはC3-7ヘテロシクロアルキルを表し、これらの基のいずれかは、1つもしくは複数の置換基によって場合により置換されていてもよく;
5aは、水素、フルオロ、メチル、ジフルオロメチル、もしくはトリフルオロメチルを表し;
5bは、水素、フルオロ、メチル、もしくはヒドロキシを表し;または
5aおよびR5bは、それらが両方とも結合している炭素原子と一緒になって、シクロプロピルを表し;
は、-OR6aもしくは-NR6b6cを表し;またはRは、C1-6アルキル、C3-9シクロアルキル、C3-9シクロアルキル(C1-6)アルキル、アリール、アリール(C1-6)アルキル、C3-7ヘテロシクロアルキル、C3-7ヘテロシクロアルキル-(C1-6)アルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアリール(C1-6)アルキルを表し、これらの基のいずれも、1つもしくは複数の置換基によって場合により置換されていてもよく;
6aは、C1-6アルキルを表し;またはR6aは、C3-9シクロアルキルもしくはC3-7ヘテロシクロアルキルを表し、これらの基のいずれかは、1つもしくは複数の置換基によって場合により置換されていてもよく;
6bは、水素もしくはC1-6アルキルを表し;
6cは、水素もしくはC1-6アルキルを表し;または
6bおよびR6cは、それらが両方とも結合している窒素原子と一緒になって、アゼチジン-1-イル、ピロリジン-1-イル、オキサゾリジン-3-イル、イソオキサゾリジン-2-イル、チアゾリジン-3-イル、イソチアゾリジン-2-イル、ピペリジン-1-イル、モルホリン-4-イル、チオモルホリン-4-イル、ピペラジン-1-イル、ホモピペリジン-1-イル、ホモモルホリン-4-イル、もしくはホモピペラジン-1-イルを表し、これらの基のいずれも、1つもしくは複数の置換基によって場合により置換されていてもよく;
は、-COR7a、-CO7aもしくは-SO7bを表し;またはRは、水素を表し;またはRは、C1-6アルキル、C3-9シクロアルキル、もしくはC3-7ヘテロシクロアルキルを表し、これらの基のいずれも、1つもしくは複数のフッ素原子によって場合により置換されていてもよく;
7aは、1つまたは複数のフッ素原子によって場合により置換されたC1-6アルキルを表し;
7bは、C1-6アルキルを表し;
は、C1-6アルキルを表す、式(I)の化合物もしくはそのN-オキシド、またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
本発明はまた、上で定義された式(I)の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
本発明はまた、治療に使用するための、上で定義された式(I)の化合物もしくはそのN-オキシド、またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
本発明はまた、IL-17機能のモジュレータの投与が示される障害の処置および/または予防に使用するための、上で定義された式(I)の化合物もしくはそのN-オキシド、またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
本発明はまた、IL-17機能のモジュレータの投与が示される障害の処置および/または予防のための医薬品を製造するための、上で定義された式(I)の化合物もしくはそのN-オキシド、またはその薬学的に許容され得る塩の使用を提供する。
本発明はまた、IL-17機能のモジュレータの投与が示される障害の処置および/または予防のための方法であって、有効量の上で定義された式(I)の化合物もしくはそのN-オキシド、またはその薬学的に許容され得る塩を、このような処置を必要とする患者に投与することを含む、方法を提供する。
上記の式(I)の化合物中の基のいずれかが場合により置換されていると述べられている場合、この基は、非置換であってもよく、または1つもしくは複数の置換基によって置換されていてもよい。一般に、そのような基は、非置換である、または1、2、3、もしくは4個の置換基で置換される。典型的には、そのような基は、非置換である、または1、2、もしくは3個の置換基で置換される。好適には、そのような基は、非置換である、または1もしくは2個の置換基で置換される。
医薬に使用する場合、式(I)の化合物の塩は薬学的に許容され得る塩である。しかしながら、他の塩は、式(I)の化合物またはそれらの薬学的に許容され得る塩の調製において有用であり得る。薬学的に許容され得る塩の選択および調製の基礎となる標準的な原理は、例えば、Handbook of Pharmaceutical Salts:Properties,Selection and Use,編集P.H.Stahl&C.G.Wermuth,Wiley-VCH,2002年に記載されている。式(I)の化合物の好適な薬学的に許容され得る塩としては、例えば、式(I)の化合物の溶液を薬学的に許容され得る酸の溶液と混合することによって形成され得る酸付加塩が挙げられる。
本発明はまた、その範囲内に上記式(I)の化合物の共結晶を含む。「共結晶」という技術用語は、中性分子成分が一定の化学量論比で結晶性化合物内に存在する状況を説明するために使用される。薬学的共結晶の調製は、活性薬学的成分の結晶形態に修飾を行うことを可能にし、これにより、意図された生物学的活性を損なうことなく、その物理化学的特性を変化させることができる(Pharmaceutical Salts and Co-crystals,ed.J.Wouters&L.Quere,RSC Publishing,2012参照)。
本発明で使用される化合物に存在し得る好適なアルキル基としては、直鎖および分岐C1-6アルキル基、例えば、C1-4アルキル基が挙げられる。典型的な例としては、メチル基およびエチル基、ならびに直鎖または分岐プロピル基、ブチル基、およびペンチル基が挙げられる。特定のアルキル基としては、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、sec-ブチル、イソブチル、tert-ブチル、2,2-ジメチルプロピルおよび3-メチルブチルが挙げられる。「C1-6アルコキシ」、「C1-6アルキルチオ」、「C1-6アルキルスルホニル」、および「C1-6アルキルアミノ」などの派生表現は、それに応じて解釈されるべきである。
本明細書で使用される「C3-9シクロアルキル」という用語は、飽和単環式炭化水素に由来する3~9個の炭素原子の一価基を指し、そのベンゾ縮合類似体を含み得る。好適なC3-9シクロアルキル基としては、シクロプロピル、シクロブチル、ベンゾシクロブテニル、シクロペンチル、インダニル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、およびシクロノナニルが挙げられる。
本明細書で使用される「C4-12ビシクロアルキル」という用語は、飽和二環式炭化水素に由来する4~12個の炭素原子の一価基を指す。典型的なビシクロアルキル基としては、ビシクロ[1.1.1]ペンタニル、ビシクロ[3.1.0]ヘキサニル、ビシクロ[4.1.0]ヘプタニル、およびビシクロ[2.2.2]オクタニルが挙げられる。
本明細書で使用される「アリール」という用語は、単一の芳香環または複数の縮合芳香環に由来する一価の炭素環式芳香族基を指す。好適なアリール基としては、フェニルおよびナフチル、好ましくはフェニルが挙げられる。
好適なアリール(C1-6)アルキル基としては、ベンジル、フェニルエチル、フェニルプロピル、およびナフチルメチルが挙げられる。
本明細書で使用される「C3-7ヘテロシクロアルキル」という用語は、3から7個の炭素原子と、酸素、硫黄、および窒素から選択される少なくとも1つのヘテロ原子とを含む飽和単環式環を指し、そのベンゾ縮合類似体を含み得る。好適なヘテロシクロアルキル基としては、オキセタニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ジヒドロベンゾ-フラニル、ジヒドロベンゾチエニル、ピロリジニル、インドリニル、イソインドリニル、オキサゾリジニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、イミダゾリジニル、テトラヒドロピラニル、クロマニル、テトラヒドロ-チオピラニル、ピペリジニル、1,2,3,4-テトラヒドロキノリニル、1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリニル、ピペラジニル、1,2,3,4-テトラヒドロキノキサリニル、ヘキサヒドロ-[1,2,5]チアジアゾロ[2,3-a]-ピラジニル、ホモピペラジニル、モルホリニル、ベンゾオキサジニル、チオモルホリニル、アゼパニル、オキサゼパニル、ジアゼパニル、チアジアゼパニル、およびアゾカニルが挙げられる。
本明細書で使用される「C4-9ヘテロビシクロアルキル」という用語は、炭素原子の1つまたは複数が酸素、硫黄、および窒素から選択される1つまたは複数のヘテロ原子によって置き換えられているC4-9ビシクロアルキルに対応する。典型的なヘテロビシクロアルキル基としては、6-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサニル、3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル、2-オキサ-5-アザビシクロ[2.2.1]-ヘプタニル、6-アザビシクロ[3.2.0]ヘプタニル、6-オキサビシクロ[3.1.1]ヘプタニル、3-アザビシクロ[3.1.1]-ヘプタニル、3-アザビシクロ[4.1.0]ヘプタニル、2-オキサビシクロ[2.2.2]オクタニル、キヌクリジニル、2-オキサ-5-アザビシクロ[2.2.2]オクタニル、8-オキサビシクロ[3.2.1]オクタニル、3-アザビシクロ[3.2.1]オクタニル、8-アザビシクロ[3.2.1]オクタニル、3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタニル、3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]-オクタニル、3,6-ジアザビシクロ[3.2.2]ノナニル、3-オキサ-7-アザビシクロ[3.3.1]ノナニル、3,7-ジオキサ-9-アザビシクロ[3.3.1]ノナニル、および3,9-ジアザビシクロ[4.2.1]ノナニルが挙げられる。
本明細書で使用される「ヘテロアリール」という用語は、単環または複数の縮合環に由来する少なくとも5個の原子を含有する一価芳香族基を指し、1つまたは複数の炭素原子は、酸素、硫黄、および窒素から選択される1つまたは複数のヘテロ原子によって置き換えられている。好適なヘテロアリール基としては、フリル、ベンゾフリル、ジベンゾフリル、チエニル、ベンゾチエニル、チエノ[2,3-c]ピラゾリル、チエノ[3,4-b]-[1,4]ジオキシニル、ジベンゾチエニル、ピロリル、インドリル、ピロロ[2,3-b]ピリジニル、ピロロ[3,2-c]-ピリジニル、ピロロ[3,4-b]ピリジニル、ピラゾリル、ピラゾロ[1,5-a]ピリジニル、4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリジニル、ピラゾロ[3,4-d]ピリミジニル、ピラゾロ[1,5-a]-ピラジニル、インダゾリル、4,5,6,7-テトラヒドロインダゾリル、オキサゾリル、ベンゾオキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、ベンゾチアゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、ベンズイミダゾリル、イミダゾ[2,1-b]-チアゾリル、イミダゾ[1,2-a]ピリジニル、5,6,7,8-テトラヒドロイミダゾ[1,2-a]ピリジニル、イミダゾ-[4,5-b]ピリジニル、イミダゾ[1,2-b]ピリダジニル、プリニル、イミダゾ[1,2-a]ピリミジニル、イミダゾ-[1,2-c]ピリミジニル、イミダゾ[1,2-a]ピラジニル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、[1,2,4]-トリアゾロ[1,5-a]ピリジニル、[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジニル、[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジニル、5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジニル、[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジニル、6,8-ジヒドロ-5H-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジニル、ベンゾトリアゾリル、テトラゾリル、ピリジニル、キノリニル、イソキノリニル、ナフチリジニル、ピリダジニル、シンノリニル、フタラジニル、ピリミジニル、キナゾリニル、ピラジニル、キノキサリニル、プテリジニル、トリアジニル、およびクロメニル基が挙げられる。
本明細書で使用される「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素、臭素、およびヨウ素原子、典型的にはフッ素、塩素、または臭素を含むことを意図している。
式(I)の化合物が1つまたは複数の不斉中心を有する場合、それに応じてエナンチオマーとして存在し得る。本発明による化合物が2つ以上の不斉中心を有する場合、それらはさらにジアステレオマーとして存在し得る。本発明は、すべてのそのようなエナンチオマーおよびジアステレオマーの使用、ならびにラセミ体を含む任意の割合のそれらの混合物に及ぶと理解されるべきである。式(I)および以下に示される式は、特に明記または示されない限り、すべての個々の立体異性体およびそれらのすべての可能な混合物を表すことが意図される。加えて、式(I)の化合物は、互変異性体、例えば、ケト(CH2C=O)?エノール(CH=CHOH)互変異性体またはアミド(NHC=O)?ヒドロキシイミン(N=COH)互変異性体として存在し得る。式(I)および以下に示される式は、特に明記または示されない限り、すべての個々の互変異性体およびそれらのすべての可能な混合物を表すことが意図される。
式(I)または以下に示される式に存在する各々の個々の原子は、実際には、その天然に存在する同位体のいずれかの形態で存在してもよく、最も豊富な同位体が好ましいことを理解されたい。したがって、例として、式(I)または以下に示される式に存在する各々の個々の水素原子は、H、H(重水素)、またはH(トリチウム)原子、好ましくはHとして存在し得る。同様に、例として、式(I)または以下に示される式に存在する各々の個々の炭素原子は、12C、13C、または14C原子、好ましくは12Cとして存在し得る。
第1の実施形態では、Eは式(Ea)の基を表す。第2の実施形態では、Eは式(Eb)の基を表す。第3の実施形態では、Eは式(Ec)の基を表す。第4の実施形態では、Eは式(Ed)の基を表す。第5の実施形態では、Eは式(Ee)の基を表す。
好適には、Eは式(Ea)または(Ed)の基を表す。
一般に、本発明は、式(IA-1)、(IA-2)、(IA-3)、(IA-4)、もしくは(IA-5)の化合物もしくはそのN-オキシド、またはその薬学的に許容され得る塩を提供する:

式中、A、R1a、R1b、およびRは、上で定義された通りである。
好適には、本発明は、上で定義された式(IA-1)もしくは(IA-4)の化合物もしくはそのN-オキシド、またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
一般に、Aは式(Aa)、(Ab)、(Ac)、または(Ad)の基を表す。
第1の実施形態では、Aは式(Aa)の基を表す。第2の実施形態では、Aは式(Ab)の基を表す。第3の実施形態では、Aは式(Ac)の基を表す。第4の実施形態では、Aは式(Ad)の基を表す。第5の実施形態では、Aは式(Ae)の基を表す。
典型的には、Aは式(Aa)、(Ac)、(Ad)、または(Ae)の基を表す。
好適には、Aは式(Ac)の基を表す。
一般に、本発明は、式(IB-1)、(IB-2)、(IB-3)、(IB-4)、もしくは(IB-5)の化合物もしくはそのN-オキシド、またはその薬学的に許容され得る塩を提供する:

式中、E、Y、Z、R1a、R1b、R、R、R4a、R4b、およびRは、上で定義された通りである。
より詳細には、本発明は、上で定義された式(IB-1)、(IB-2)、(IB-3)、または(IB-4)の化合物もしくはそのN-オキシド、またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
典型的には、本発明は、上で定義された式(IB-1)、(IB-3)、(IB-4)、または(IB-5)の化合物もしくはそのN-オキシド、またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
好適には、本発明は、上で定義された式(IB-3)の化合物もしくはそのN-オキシド、またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
第1の実施形態では、Yは-O-を表す。第2の実施形態では、Yは-N(R)-を表す。第3の実施形態では、Yは-C(R5a)(R5b)-を表す。第4の実施形態では、Yは-S-を表す。第5の実施形態では、Yは-S(O)-を表す。第6の実施形態では、Yは-S(O)-を表す。第7の実施形態では、Yは-S(O)(N-R)-を表す。
典型的には、Yは、-O-、-N(R)-、-C(R5a)(R5b)-、または-S(O)-を表し、式中、R5a、R5b、およびRは、上で定義された通りである。
適切には、Yは、-N(R)-または-C(R5a)(R5b)-を表し、式中、R5a、R5b、およびRは、上で定義された通りである。
好適には、Yは、-C(R5a)(R5b)-を表し、式中、R5aおよびR5bは、上で定義された通りである。
一般に、Zは、フリル、ベンゾフリル、ジベンゾフリル、チエニル、ベンゾチエニル、チエノ[2,3-c]ピラゾリル、チエノ[3,4-b][1,4]ジオキシニル、ジベンゾチエニル、ピロリル、インドリル、ピロロ[2,3-b]ピリジニル、ピロロ[3,2-c]ピリジニル、ピロロ[3,4-b]ピリジニル、ピラゾリル、ピラゾロ[1,5-a]ピリジニル、4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリジニル、ピラゾロ[3,4-d]-ピリミジニル、ピラゾロ[1,5-a]ピラジニル、インダゾリル、4,5,6,7-テトラヒドロインダゾリル、オキサゾリル、ベンゾオキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、ベンゾチアゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、ベンズイミダゾリル、イミダゾ[2,1-b]チアゾリル、イミダゾ[1,2-a]ピリジニル、5,6,7,8-テトラヒドロ-イミダゾ[1,2-a]ピリジニル、イミダゾ[4,5-b]ピリジニル、イミダゾ[1,2-b]ピリダジニル、プリニル、イミダゾ[1,2-a]ピリミジニル、イミダゾ[1,2-c]ピリミジニル、イミダゾ[1,2-a]ピラジニル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジニル、[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]-ピリジニル、[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジニル、5,6,7,8-テトラヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]-ピリジニル、[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジニル、6,8-ジヒドロ-5H-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]-ピラジニル、ベンゾトリアゾリル、テトラゾリル、ピリジニル、キノリニル、イソキノリニル、ナフチリジニル、ピリダジニル、シンノリニル、フタラジニル、ピリミジニル、キナゾリニル、ピラジニル、キノキサリニル、プテリジニル、トリアジニル、またはクロメニルを表し、これらの基のいずれも、1つまたは複数の置換基によって場合により置換されていてもよい。
適切には、Zは、ピラゾリル、ピラゾロ[1,5-a]ピリジニル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、イミダゾ[1,2-a]ピリジニル、イミダゾ[1,2-a]ピラジニル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジニル、[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジニル、[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジニル、テトラゾリル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、またはピラジニルを表し、これらの基のいずれも、1つまたは複数の置換基によって場合により置換されていてもよい。
典型的には、Zは、イミダゾリル、トリアゾリル、[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジニル、またはテトラゾリルを表し、これらの基のいずれも、1つまたは複数の置換基によって場合により置換されていてもよい。
より詳細には、Zは、[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジニルまたはテトラゾリルを表し、これらの基のいずれかは、1つまたは複数の置換基によって場合により置換されていてもよい。
好適には、Zは、トリアゾリルを表し、この基は、1つまたは複数の置換基によって場合により置換されていてもよい。
Z上の任意選択の置換基の典型的な例としては、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1-6アルキル、ジフルオロメチル、ジフルオロエチル、トリフルオロ(C1-6)アルキル、シクロプロピル、ジフルオロシクロプロピル、ジフルオロシクロブチル、シクロプロピルメチル、ジフルオロシクロプロピルメチル、フルオロビシクロ[1.1.1]-ペンタニル、シアノビシクロ[1.1.1]ペンタニル、スピロ[2.2]ペンタニル、メチルスピロ[2.2]ペンタニル、ヒドロキシ、ヒドロキシ(C1-6)アルキル、オキソ、C1-6アルコキシ、ジフルオロメトキシ、ジフルオロエトキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、フェノキシ、メチレンジオキシ、ジフルオロメチレンジオキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6アルキルスルホニル、アミノ、C1-6アルキルアミノ、ジ(C1-6)アルキル-アミノ、アミノ(C1-6)アルキル、ジ(C1-6)アルキルアミノ(C1-6)アルキル、C2-6アルキルカルボニルアミノ、C2-6アルコキシカルボニルアミノ、C1-6アルキルスルホニルアミノ、ホルミル、C2-6アルキルカルボニル、カルボキシ、C2-6アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1-6アルキルアミノカルボニル、ジ(C1-6)アルキルアミノカルボニル、アミノスルホニル、C1-6アルキルアミノスルホニル、ジ(C1-6)アルキルアミノスルホニルおよびジ(C1-6)アルキル-スルホキシイミノから独立して選択される1、2、または(可能な場合)3つの置換基が挙げられる。
Z上の任意選択の置換基の適切な例としては、ハロゲン、シアノ、C1-6アルキル、ジフルオロメチル、ジフルオロエチル、トリフルオロ(C1-6)アルキル、シクロプロピル、ジフルオロシクロプロピル、ジフルオロシクロブチル、シクロプロピルメチル、ジフルオロシクロプロピルメチル、シアノビシクロ[1.1.1]-ペンタニル、およびC1-6アルキルアミノから独立して選択される1、2、または(可能な場合)3つの置換基が挙げられる。
Z上の任意選択の置換基の例示的な例としては、ハロゲンおよびトリフルオロ(C1-6)アルキルから独立して選択される1、2、または(可能な場合)3つの置換基が挙げられる。
Z上の任意選択の置換基の好適な例としては、トリフルオロ(C1-6)アルキルから独立して選択される1、2、または(可能な場合)3つの置換基が挙げられる。
Z上の特定の置換基の典型的な例としては、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、ニトロ、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、tert-ブチル、ジフルオロメチル、ジフルオロエチル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、トリフルオロプロピル、2-メチル-3,3,3-トリフルオロプロピル、シクロプロピル、ジフルオロシクロプロピル、ジフルオロシクロブチル、シクロプロピルメチル、ジフルオロ-シクロプロピルメチル、フルオロビシクロ[1.1.1]ペンタニル、シアノビシクロ[1.1.1]ペンタニル、スピロ-[2.2]ペンタニル、メチルスピロ[2.2]ペンタニル、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシイソプロピル、オキソ、メトキシ、イソプロポキシ、ジフルオロメトキシ、ジフルオロエトキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、フェノキシ、メチレンジオキシ、ジフルオロメチレンジオキシ、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、アミノメチル、ジメチルアミノメチル、アセチルアミノ、メトキシカルボニルアミノ、メチル-スルホニルアミノ、ホルミル、アセチル、カルボキシ、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、アミノ-カルボニル、メチルアミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニル、アミノスルホニル、メチルアミノ-スルホニル、ジメチルアミノスルホニル、およびジメチルスルホキシイミノから独立して選択される1、2、または(可能な場合)3つの置換基が挙げられる。
Z上の特定の置換基の適切な例としては、フルオロ、シアノ、メチル、ジフルオロ-メチル、ジフルオロエチル、トリフルオロエチル、トリフルオロプロピル、2-メチル-3,3,3-トリフルオロプロピル、シクロプロピル、ジフルオロシクロプロピル、ジフルオロシクロブチル、シクロプロピルメチル、ジフルオロ-シクロプロピルメチル、シアノビシクロ[1.1.1]ペンタニルおよびメチルアミノから独立して選択される1、2、または(可能な場合)3つの置換基が挙げられる。
Z上の特定の置換基の例示的な例としては、フルオロおよびトリフルオロエチルから独立して選択される1、2、または(可能な場合)3つの置換基が挙げられる。
Z上の特定の置換基の好適な例としては、トリフルオロエチルから独立して選択される1、2、または(可能な場合)3つの置換基が挙げられる。
Zの典型的な値としては、トリフルオロエチルピラゾリル、(メチル)(トリフルオロエチル)-ピラゾリル、ピラゾロ[1,5-a]ピリジニル、メチルインダゾリル、トリフルオロエチルイソオキサゾリル、(メチル)-(トリフルオロエチル)イソオキサゾリル、トリフルオロエチルイソチアゾリル、トリフルオロエチルイミダゾリル、シクロプロピルメチルイミダゾリル、(メチル)(トリフルオロエチル)イミダゾリル、イミダゾ[1,2-a]-ピリジニル、ジフルオロエチルトリアゾリル、トリフルオロエチルトリアゾリル、ジフルオロシクロプロピルトリアゾリル、ジフルオロシクロブチルトリアゾリル、シクロプロピルメチルトリアゾリル、シアノビシクロ[1.1.1]ペンタニル-トリアゾリル、(フルオロ)(トリフルオロエチル)トリアゾリル、(メチル)(トリフルオロエチル)トリアゾリル、(ジフルオロ-メチル)(トリフルオロエチル)トリアゾリル、(シクロプロピルメチル)(ジフルオロメチル)トリアゾリル、(メチル-アミノ)(トリフルオロエチル)トリアゾリル、[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジニル、フルオロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジニル、シアノ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジニル、ベンゾトリアゾリル、トリフルオロエチルテトラゾリル、トリフルオロエチルピリジニル、トリフルオロエチルピリダジニル、トリフルオロエチルピリミジニル、およびトリフルオロエチルピラジニルが挙げられる。
Zの例示的な値としては、シクロプロピルメチルイミダゾリル、ジフルオロエチル-トリアゾリル、トリフルオロエチルトリアゾリル、ジフルオロシクロブチルトリアゾリル、シクロプロピルメチルトリアゾリル、シアノビシクロ[1.1.1]ペンタニルトリアゾリル、フルオロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジニル、シアノ[1,2,4]-トリアゾロ[4,3-a]ピリジニルおよびトリフルオロエチルテトラゾリルが挙げられる。
Zの適切な値としては、フルオロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジニルおよびトリフルオロエチルテトラゾリルが挙げられる。
Zの好適な値としては、トリフルオロエチルトリアゾリルが挙げられる。
好適には、Zは、式(Za)、(Zb)、(Zc)、(Zd)、(Ze)、(Zf)、(Zg)、(Zh)、(Zj)、(Zk)、(Zl)、(Zm)、(Zn)、(Zp)、(Zq)、(Zr)、(Zs)、(Zt)、(Zu)、(Zv)、(Zw)、(Zx)、(Zy)、(Zz)、(Zaa)、または(Zab)の基を表し:


式中、
アスタリスク(*)は、分子の残りの部分との結合点を表し;
1zは、水素、C1-6アルキル、ジフルオロメチル、ジフルオロエチル、トリフルオロ(C1-6)-アルキル、シクロプロピル、ジフルオロシクロプロピル、ジフルオロシクロブチル、シクロプロピルメチル、ジフルオロ-シクロプロピルメチル、フルオロビシクロ[1.1.1]ペンタニル、シアノビシクロ[1.1.1]ペンタニル、スピロ[2.2]ペンタニル、メチルスピロ[2.2]ペンタニル、ヒドロキシ(C2-6)アルキル、C1-6アルキルスルホニル、アミノ(C2-6)アルキル、ジ(C1-6)アルキルアミノ(C1-6)アルキル、C2-6アルキルカルボニル、C2-6アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1-6アルキルアミノカルボニル、ジ(C1-6)アルキルアミノカルボニル、アミノスルホニル、C1-6アルキルアミノスルホニル、またはジ(C1-6)アルキルアミノスルホニルを表し;および
2zは、水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1-6アルキル、ジフルオロメチル、トリフルオロ(C1-6)アルキル、シクロプロピル、ジフルオロシクロプロピル、ジフルオロシクロブチル、シクロプロピル-メチル、ジフルオロシクロプロピルメチル、フルオロビシクロ[1.1.1]ペンタニル、シアノビシクロ[1.1.1]-ペンタニル、スピロ[2.2]ペンタニル、メチルスピロ[2.2]ペンタニル、ヒドロキシ、ヒドロキシ(C1-6)アルキル、C1-6アルコキシ、ジフルオロメトキシ、ジフルオロエトキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、フェノキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6アルキルスルホニル、アミノ、C1-6アルキルアミノ、ジ(C1-6)アルキル-アミノ、アミノ(C1-6)アルキル、ジ(C1-6)アルキルアミノ(C1-6)アルキル、C2-6アルキルカルボニルアミノ、C2-6アルコキシカルボニルアミノ、C1-6アルキルスルホニルアミノ、ホルミル、C2-6アルキルカルボニル、カルボキシ、C2-6アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1-6アルキルアミノカルボニル、ジ(C1-6)アルキルアミノカルボニル、アミノスルホニル、C1-6アルキルアミノスルホニル、ジ(C1-6)アルキルアミノスルホニル、またはジ(C1-6)アルキル-スルホキシイミノを表す。
Zの特定の値は、上で定義された式(Zk)、(Zm)、(Zp)、(Zq)、(Zt)、(Zu)、(Zv)、(Zw)、および(Zx)の基を含む。
Zの好適な値は、上で定義された式(Zu)および(Zw)の基を含む。
適切には、Zは、上で定義された式(Zq)の基を表す。
典型的には、R1zは、水素、C1-6アルキル、ジフルオロエチル、トリフルオロ(C1-6)アルキル、ジフルオロシクロプロピル、ジフルオロシクロブチル、シクロプロピルメチル、ジフルオロシクロプロピルメチル、またはシアノビシクロ[1.1.1]ペンタニルを表す。
1zの適切な値としては、水素、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、tert-ブチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロエチル、トリフルオロエチル、トリフルオロプロピル、2-メチル-3,3,3-トリフルオロプロピル、シクロプロピル、ジフルオロシクロプロピル、ジフルオロシクロブチル、シクロプロピルメチル、ジフルオロシクロプロピルメチル、フルオロビシクロ[1.1.1]ペンタニル、シアノ-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル、スピロ[2.2]ペンタニル、メチルスピロ[2.2]ペンタニル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシイソプロピル、メチルスルホニル、アミノエチル、ジメチルアミノメチル、アセチル、メトキシ-カルボニル、エトキシカルボニル、アミノカルボニル、メチルアミノカルボニル、ジメチルアミノ-カルボニル、アミノスルホニル、メチルアミノスルホニル、およびジメチルアミノスルホニルが挙げられる。
1zの典型的な値としては、水素、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、tert-ブチル、ジフルオロエチル、トリフルオロエチル、トリフルオロプロピル、2-メチル-3,3,3-トリフルオロプロピル、ジフルオロシクロプロピル、ジフルオロシクロブチル、シクロプロピルメチル、ジフルオロシクロプロピルメチル、およびシアノビシクロ[1.1.1]ペンタニルが挙げられる。
1zの例示的な値としては、ジフルオロエチル、トリフルオロエチル、ジフルオロシクロブチル、シクロプロピルメチル、およびシアノビシクロ[1.1.1]ペンタニルが挙げられる。
好適には、R1zはトリフルオロエチルを表す。
典型的には、R2zは、水素、ハロゲン、シアノ、C1-6アルキル、トリフルオロ(C1-6)アルキル、シクロプロピルメチル、ジフルオロシクロプロピルメチル、またはC1-6アルキルアミノを表す。
好適には、R2zは、水素、ハロゲン、またはシアノを表す。第1の実施形態では、R2zは水素を表す。第2の実施形態では、R2zは、ハロゲン、特にフルオロを表す。第3の実施形態では、R2zはシアノを表す。
2zの適切な値としては、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、ニトロ、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、tert-ブチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、トリフルオロ-エチル、トリフルオロプロピル、2-メチル-3,3,3-トリフルオロプロピル、シクロプロピル、ジフルオロシクロプロピル、ジフルオロシクロブチル、シクロプロピルメチル、ジフルオロシクロプロピルメチル、フルオロビシクロ[1.1.1]-ペンタニル、シアノビシクロ[1.1.1]ペンタニル、スピロ[2.2]ペンタニル、メチルスピロ[2.2]ペンタニル、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシイソプロピル、メトキシ、イソプロポキシ、ジフルオロメトキシ、ジフルオロエトキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、フェノキシ、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、アミノ-メチル、ジメチルアミノメチル、アセチルアミノ、メトキシカルボニルアミノ、メチルスルホニル-アミノ、ホルミル、アセチル、カルボキシ、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、アミノカルボニル、メチルアミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニル、アミノスルホニル、メチルアミノスルホニル、ジメチルアミノスルホニル、およびジメチルスルホキシイミノが挙げられる。
2zの典型的な値としては、水素、フルオロ、シアノ、メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロエチル、トリフルオロプロピル、2-メチル-3,3,3-トリフルオロプロピル、シクロプロピルメチル、ジフルオロシクロプロピルメチル、およびメチルアミノが挙げられる。
2zの好適な値としては、水素、フルオロ、およびシアノが挙げられる。
2zの特定の値は、フルオロである。
第1の実施形態では、R1aは水素を表す。第2の実施形態では、R1aはフルオロを表す。第3の実施形態では、R1aはクロロを表す。第4の実施形態では、R1aはメチルを表す。第5の実施形態では、R1aはジフルオロメチルを表す。第6の実施形態では、R1aはトリフルオロメチルを表す。
典型的には、R1aは、水素、フルオロ、クロロ、またはメチルを表す。
一般に、R1aは、水素またはフルオロを表す。
好適には、R1aは水素を表す。
第1の実施形態では、R1bは水素を表す。第2の実施形態では、R1bはフルオロを表す。第3の実施形態では、R1bはクロロを表す。第4の実施形態では、R1bはメチルを表す。第5の実施形態では、R1bはジフルオロメチルを表す。第6の実施形態では、R1bはトリフルオロメチルを表す。
典型的には、R1bは、水素、フルオロ、クロロ、またはメチルを表す。
一般に、R1bは、水素またはフルオロを表す。
好適には、R1bは水素を表す。
好適には、Rは、C3-9シクロアルキル、C4-12ビシクロアルキル、またはC3-7ヘテロシクロアルキルを表し、これらの基のいずれも、1つまたは複数の置換基によって場合により置換されていてもよい。
適切には、Rは、C3-9シクロアルキルまたはC4-12ビシクロアルキルを表し、これらの基のいずれかは、1つまたは複数の置換基によって場合により置換されていてもよい。
の典型的な例としては、シクロブチル、ビシクロ[1.1.1]ペンタニル、アゼチジニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、およびモルホリニルが挙げられ、これらの基のいずれも、1つまたは複数の置換基によって場合により置換されていてもよい。
の適切な例としては、ビシクロ[1.1.1]ペンタニルおよびピロリジニルが挙げられ、これらの基のいずれかは、1つまたは複数の置換基によって場合により置換されていてもよい。
の好適な例としては、ビシクロ[1.1.1]ペンタニルが挙げられ、この基は、1つまたは複数の置換基によって場合により置換されていてもよい。
上の任意選択の置換基の典型的な例としては、ハロゲンから独立して選択される1、2、3、または4つの置換基が挙げられる。
上の特定の置換基の典型的な例としては、フルオロから独立して選択される1、2、3、または4つの置換基が挙げられる。
の典型的な値としては、ジフルオロシクロブチル、フルオロビシクロ[1.1.1]ペンタニル、ジフルオロアゼチジニル、ジフルオロピロリジニル、テトラフルオロピロリジニル、ジフルオロテトラヒドロピラニル、およびテトラフルオロモルホリニルが挙げられる。
の適切な値としては、フルオロビシクロ[1.1.1]ペンタニルおよびテトラフルオロ-ピロリジニルが挙げられる。
の好適な値としては、フルオロビシクロ[1.1.1]ペンタニルが挙げられる。
第1の実施形態では、R2aはC1-6アルキルを表す。第2の実施形態では、R2aは、場合により置換されたC3-9シクロアルキルを表す。
典型的には、R2aはC1-6アルキルを表し、またはR2aはシクロブチルを表し、この基は、1つまたは複数の置換基によって場合により置換されていてもよい。
2a上の任意選択の置換基の典型的な例としては、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1-6アルキル、トリフルオロ-メチル、ヒドロキシ、ヒドロキシ(C1-6)アルキル、オキソ、C1-6アルコキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロ-メトキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6アルキルスルホニル、アミノ、アミノ(C1-6)アルキル、C1-6アルキルアミノ、ジ(C1-6)アルキルアミノ、C2-6アルキルカルボニルアミノ、C2-6アルコキシカルボニルアミノ、C1-6アルキルスルホニルアミノ、ホルミル、C2-6アルキルカルボニル、カルボキシ、C2-6アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1-6アルキルアミノカルボニル、ジ(C1-6)アルキルアミノカルボニル、アミノスルホニル、C1-6アルキルアミノスルホニル、およびジ(C1-6)アルキルアミノスルホニルから独立して選択される1、2、または3つの置換基が挙げられる。
2a上の任意選択の置換基の好適な例としては、ハロゲンから独立して選択される1、2、または3つの置換基が挙げられる。
2a上の特定の置換基の典型的な例としては、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、ニトロ、メチル、エチル、イソプロピル、tert-ブチル、トリフルオロメチルヒドロキシ、ヒドロキシメチル、オキソ、メトキシ、tert-ブトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、アミノ、アミノメチル、アミノエチル、メチルアミノ、tert-ブチルアミノ、ジメチルアミノ、アセチルアミノ、メトキシカルボニルアミノ、メチルスルホニルアミノ、ホルミル、アセチル、カルボキシ、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、tert-ブトキシカルボニル、アミノカルボニル、メチルアミノ-カルボニル、ジメチルアミノカルボニル、アミノスルホニル、メチルアミノスルホニル、およびジメチル-アミノスルホニルから独立して選択される1、2、または3つの置換基が挙げられる。
2a上の特定の置換基の好適な例としては、フルオロから独立して選択される1、2、または3つの置換基が挙げられる。
2aの特定の値の例示的な例としては、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、tert-ブチル、シクロブチル、およびジフルオロシクロブチルが挙げられる。
第1の実施形態では、Rは-NR3a3bを表す。第2の実施形態では、Rは、上で定義された式(Wa)の基を表す。
第1の実施形態では、R3aは水素を表す。第2の実施形態では、R3aは、C1-6アルキル,特にメチルまたはエチルを表す。その実施形態の第1の態様では、R3aはメチルを表す。その実施形態の第2の態様では、R3aはエチルを表す。
典型的には、R3bは、C1-6アルキルまたはC3-7シクロアルキル(C1-6)アルキルを表し、これらの基のいずれかは、1つまたは複数の置換基によって場合により置換されていてもよい。
好適には、R3bは、C1-6アルキルを表し、この基は、1つまたは複数の置換基によって場合により置換されていてもよい。
第1の実施形態では、R3bは、場合により置換されたC1-6アルキルを表す。第2の実施形態では、R3bは、場合により置換されたC3-7シクロアルキルを表す。第3の実施形態では、R3bは、場合により置換されたC3-7シクロアルキル(C1-6)アルキルを表す。第4の実施形態では、R3bは、場合により置換されたC4-12ビシクロアルキルを表す。第5の実施形態では、R3bは、場合により置換されたアリールを表す。第6の実施形態では、R3bは、場合により置換されたアリール(C1-6)アルキルを表す。第7の実施形態では、R3bは、場合により置換されたC3-7ヘテロシクロアルキルを表す。第8の実施形態では、R3bは、場合により置換されたC3-7ヘテロシクロアルキル(C1-6)アルキルを表す。第9の実施形態では、R3bは、場合により置換されたヘテロアリールを表す。第10の実施形態では、R3bは、場合により置換されたヘテロアリール(C1-6)アルキルを表す。
3bの適切な例としては、エチル、プロピル、イソプロピル、2-メチルプロピル、およびシクロプロピルメチルが挙げられ、これらの基のいずれも、1つまたは複数の置換基によって場合により置換されていてもよい。
3bの典型的な例としては、エチル、イソプロピル、2-メチルプロピル、およびシクロプロピルメチルが挙げられ、これらの基のいずれも、1つまたは複数の置換基によって場合により置換されていてもよい。
3bの好適な例としては、エチルが挙げられ、この基は、1つまたは複数の置換基によって場合により置換されていてもよい。
3b上の任意選択の置換基の典型的な例としては、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1-6アルキル、トリフルオロ-メチル、ヒドロキシ、C1-6アルコキシ、ジフルオロメトキシ、ジフルオロエトキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6アルキルスルホニル、アミノ、C1-6アルキル-アミノ、ジ(C1-6)アルキルアミノ、C2-6アルキルカルボニルアミノ、C2-6アルコキシカルボニルアミノ、C1-6アルキルスルホニルアミノ、ホルミル、C2-6アルキルカルボニル、カルボキシ、C2-6アルコキシカルボニル、アミノ-カルボニル、C1-6アルキルアミノカルボニル、ジ(C1-6)アルキルアミノカルボニル、アミノスルホニル、C1-6アルキルアミノスルホニル、ジ(C1-6)アルキルアミノスルホニル、およびジ(C1-6)アルキルスルホキシイミノから独立して選択される1、2、または3つの置換基が挙げられる。
3b上の任意選択の置換基の適切な例としては、ハロゲン、トリフルオロメチル、およびC1-6アルキルアミノ-カルボニルから独立して選択される1、2、または3つの置換基が挙げられる。
3b上の任意選択の置換基の好適な例としては、ハロゲンから独立して選択される1、2、または3つの置換基が挙げられる。
3b上の特定の置換基の典型的な例としては、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、ニトロ、メチル、エチル、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、メトキシ、イソプロポキシ、ジフルオロメトキシ、ジフルオロエトキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、エチル-スルホニル、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、アセチルアミノ、メトキシカルボニルアミノ、メチルスルホニルアミノ、ホルミル、アセチル、カルボキシ、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、アミノカルボニル、メチルアミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニル、アミノスルホニル、メチルアミノスルホニル、ジメチルアミノスルホニル、およびジメチルスルホキシイミノから独立して選択される1、2、または3つの置換基が挙げられる。
3b上の特定の置換基の適切な例としては、フルオロ、トリフルオロメチル、およびメチルアミノ-カルボニルから独立して選択される1、2、または3つの置換基が挙げられる。
3b上の特定の置換基の好適な例としては、フルオロから独立して選択される1、2、または3つの置換基が挙げられる。
3bの典型的な値としては、ジフルオロエチル、トリフルオロエチル、トリフルオロイソプロピル、メチルアミノカルボニル-2-メチルプロピル、(シクロプロピル)(トリフルオロメチル)メチル、およびジフルオロシクロプロピルメチルが挙げられる。さらなる値としては、ジフルオロプロピルが挙げられる。
3bの代表的な値としては、トリフルオロエチル、ジフルオロプロピル、トリフルオロ-イソプロピル、メチルアミノカルボニル-2-メチルプロピル、および(シクロプロピル)(トリフルオロメチル)-メチルが挙げられる。
3bの適切な値としては、トリフルオロエチル、トリフルオロイソプロピル、メチルアミノカルボニル-2-メチルプロピル、および(シクロプロピル)(トリフルオロメチル)メチルが挙げられる。
3bの好適な値としては、トリフルオロエチルが挙げられる。
第1の実施形態では、Wは、3から6個の炭素原子、1個の窒素原子、ならびにN、O、およびSから独立して選択される0、1、2、または3個のさらなるヘテロ原子を含有するが、1個以下のOまたはS原子を含有する、場合により置換された飽和単環式環の残基を表す。その実施形態の第1の態様では、Wは、3または4個の炭素原子、1個の窒素原子、ならびにN、O、およびSから独立して選択される0、1、2、または3個のさらなるヘテロ原子を含有するが、1個以下のOまたはS原子を含有する、場合により置換された飽和単環式環の残基を表す。
第2の実施形態では、Wは、4から10個の炭素原子、1個の窒素原子、ならびにN、O、およびSから独立して選択される0、1、2、または3個のさらなるヘテロ原子を含有するが、1個以下のOまたはS原子を含有する、場合により置換された飽和二環式環系の残基を表す。その実施形態の第1の態様では、Wは、5、6、または7個の炭素原子、1個の窒素原子、ならびにN、O、およびSから独立して選択される0、1、2、または3個のさらなるヘテロ原子を含有するが、1個以下のOまたはS原子を含有する、場合により置換された飽和二環式環系の残基を表す。
第3の実施形態では、Wは、5から10個の炭素原子、1個の窒素原子、ならびにN、O、およびSから独立して選択される0、1、2、または3個のさらなるヘテロ原子を含有するが、1個以下のOまたはS原子を含有する、場合により置換された飽和スピロ環式環系の残基を表す。その実施形態の第1の態様では、Wは、5、6、または7個の炭素原子、1個の窒素原子、ならびにN、O、およびSから独立して選択される0、1、2、または3個のさらなるヘテロ原子を含有するが、1個以下のOまたはS原子を含有する、場合により置換された飽和スピロ環式環系の残基を表す。
好適には、Wは、3または4個の炭素原子、1個の窒素原子、および0または1個の酸素原子を含有する、場合により置換された飽和単環式環の残基を表す。第1の実施形態では、Wは、3または4個の炭素原子および1個の窒素原子を含有する、場合により置換された飽和単環式環の残基を表す。その実施形態の第1の態様では、Wは、3個の炭素原子および1個の窒素原子を含有する、場合により置換された飽和単環式環の残基を表す。その実施形態の第2の態様では、Wは、4個の炭素原子および1個の窒素原子を含有する、場合により置換された飽和単環式環の残基を表す。第2の実施形態では、Wは、4個の炭素原子、1個の窒素原子、および1個の酸素原子を含有する、場合により置換された飽和単環式環の残基を表す。
第1の実施形態では、式(Wa)の基は、1個の窒素原子を含有し、さらなるヘテロ原子を含有しない飽和単環式環を表す(すなわち、場合により置換されたアゼチジン-1-イル、ピロリジン-1-イル、ピペリジン-1-イル、またはヘキサヒドロアゼピン-1-イル環である)。第2の実施形態では、式(Wa)の基は、1個の窒素原子、ならびにN、O、およびSから選択される1個のさらなるヘテロ原子を含有する飽和単環式環を表す。その実施形態の第1の態様では、式(Wa)の基は、場合により置換されたモルホリン-4-イル部分である。第3の実施形態では、式(Wa)の基は、1個の窒素原子、ならびにN、O、およびSから選択される2個のさらなるヘテロ原子を含有し、そのうちの1個以下がOまたはSである飽和単環式環を表す。第4の実施形態では、式(Wa)の基は、1個の窒素原子、ならびにN、O、およびSから選択される3個のさらなるヘテロ原子を含有し、そのうちの1個以下がOまたはSである飽和単環式環を表す。
式(Wa)の基の典型的な値としては、アゼチジン-1-イル、ピロリジン-1-イル、オキサゾリジン-3-イル、チアゾリジン-3-イル、イソチアゾリジン-2-イル、イミダゾリジン-1-イル、ピペリジン-1-イル、ピペラジン-1-イル、ホモピペラジン-1-イル、モルホリン-4-イル、チオモルホリン-4-イル、アゼパン-1-イル、[1,4]オキサゼパン-4-イル、[1,4]ジアゼパン-1-イル、[1,4]チアジアゼパン-4-イル、アゾカン-1-イル、3-アザビシクロ-[3.1.0]ヘキサン-3-イル、2-オキサ-5-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-5-イル、6-アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン-6-イル、3-アザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル、6-オキサ-3-アザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル、3-アザビシクロ-[4.1.0]ヘプタン-3-イル、2-オキサ-5-アザビシクロ[2.2.2]オクタン-5-イル、3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル、8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル、3-オキサ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル、3,8-ジアザビシクロ-[3.2.1]オクタン-3-イル、3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル、3,6-ジアザビシクロ[3.2.2]ノナン-3-イル、3,6-ジアザビシクロ[3.2.2]ノナン-6-イル、3-オキサ-7-アザビシクロ[3.3.1]ノナン-7-イル、3,7-ジオキサ-9-アザビシクロ[3.3.1]ノナン-9-イル、3,9-ジアザビシクロ[4.2.1]ノナン-3-イル、3,9-ジアザビシクロ[4.2.1]-ノナン-9-イル、5-アザスピロ[2.3]ヘキサン-5-イル、5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル、2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル、2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル、3-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル、6-チア-2-アザ-スピロ[3.3]ヘプタン-2-イル、2-オキサ-6-アザスピロ[3.4]オクタン-6-イル、2-オキサ-6-アザスピロ[3.5]ノナン-6-イル、7-オキサ-2-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル、2-オキサ-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-イル、2,4,8-トリアザスピロ[4.5]-デカン-2-イル、2,4,8-トリアザスピロ[4.5]デカン-4-イル、および2,4,8-トリアザスピロ[4.5]デカン-8-イルが挙げられ、これらの基のいずれも、1つまたは複数の置換基によって場合により置換されていてもよい。
第1の実施形態では、式(Wa)の基は非置換である。第2の実施形態では、式(Wa)の基は、1つまたは複数の置換基、典型的には1から6個の置換基、好適には2から4個の置換基によって置換される。その実施形態の第1の態様では、式(Wa)の基は、1個の置換基によって置換される。その実施形態の第2の態様では、式(Wa)の基は、2個の置換基によって置換される。その実施形態の第3の態様では、式(Wa)の基は、3個の置換基によって置換される。その実施形態の第4の態様では、式(Wa)の基は、4個の置換基によって置換される。その実施形態の第5の態様では、式(Wa)の基は、5個の置換基によって置換される。その実施形態の第6の態様では、式(Wa)の基は、6個の置換基によって置換される。
式(Wa)の基上の任意選択の置換基の典型的な例としては、ハロゲン、C1-6アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、ヒドロキシ(C1-6)アルキル、C1-6アルコキシ、ジフルオロ-メトキシ、トリフルオロメトキシ、C1-6アルコキシ(C1-6)アルキル、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルホニル、シアノ、オキソ、ホルミル、C2-6アルキルカルボニル、カルボキシ、カルボキシ(C1-6)アルキル、C2-6アルコキシカルボニル、C2-6アルコキシカルボニル(C1-6)アルキル、アミノ、アミノ(C1-6)アルキル、C1-6アルキルアミノ、ジ(C1-6)アルキル-アミノ、C2-6アルキルカルボニルアミノ、C2-6アルコキシカルボニルアミノ、C1-6アルキルスルホニルアミノ、アミノカルボニル、C1-6アルキルアミノカルボニル、およびジ(C1-6)アルキルアミノカルボニルが挙げられる。
式(Wa)の基上の任意選択の置換基の好適な例としては、ハロゲンが挙げられる。
式(Wa)の基上の特定の置換基の典型的な例としては、フルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、エチル、イソプロピル、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、メトキシ、イソプロポキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、メトキシメチル、メチルチオ、エチルチオ、メチルスルホニル、シアノ、オキソ、ホルミル、アセチル、エチルカルボニル、tert-ブチルカルボニル、カルボキシ、カルボキシメチル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、tert-ブトキシ-カルボニル、メトキシカルボニルメチル、エトキシカルボニルメチル、アミノ、アミノメチル、メチル-アミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、アセチルアミノ、tert-ブトキシカルボニルアミノ、メチル-スルホニルアミノ、アミノカルボニル、メチルアミノカルボニル、およびジメチルアミノカルボニルが挙げられる。
式(Wa)の基上の特定の置換基の好適な例としては、フルオロが挙げられる。
一般に、R4aは水素もしくはフルオロを表し、またはR4aはC1-6アルキルを表し、この基は、1つまたは複数の置換基によって場合により置換されていてもよい。
典型的には、R4aは水素を表し、またはR4aはC1-6アルキルを表し、この基は、1つまたは複数の置換基によって場合により置換されていてもよい。
好適には、R4aは、C1-6アルキルを表し、この基は、1つまたは複数の置換基によって場合により置換されていてもよい。
第1の実施形態では、R4aは水素を表す。第2の実施形態では、R4aはフルオロを表す。第3の実施形態では、R4aはヒドロキシを表す。第4の実施形態では、R4aは、C1-6アルキル、特にメチルまたはエチルを表し、この基は、1つまたは複数の置換基によって場合により置換されていてもよい。その実施形態の第1の態様では、R4aは、場合により置換されたメチルを表す。その実施形態の第2の態様では、R4aは、場合により置換されたエチルを表す。
4a上の任意選択の置換基の典型的な例としては、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1-6アルコキシ、ジフルオロメトキシ、ジフルオロエトキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6アルキルスルホニル、アミノ、C1-6アルキルアミノ、ジ(C1-6)アルキルアミノ、C2-6アルキル-カルボニルアミノ、C2-6アルコキシカルボニルアミノ、C1-6アルキルスルホニルアミノ、ホルミル、C2-6アルキル-カルボニル、カルボキシ、C2-6アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1-6アルキルアミノカルボニル、ジ-(C1-6)アルキルアミノカルボニル、アミノスルホニル、C1-6アルキルアミノスルホニル、ジ(C1-6)アルキルアミノ-スルホニル、およびジ(C1-6)アルキルスルホキシイミノから独立して選択される1、2、または3つの置換基が挙げられる。
4a上の任意選択の置換基の好適な例としては、ハロゲンから独立して選択される1、2、または3つの置換基が挙げられる。
4a上の特定の置換基の典型的な例としては、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、メトキシ、イソプロポキシ、ジフルオロメトキシ、ジフルオロエトキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロ-エトキシ、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、エチルスルホニル、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、アセチルアミノ、メトキシカルボニルアミノ、メチルスルホニルアミノ、ホルミル、アセチル、カルボキシ、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、アミノカルボニル、メチルアミノ-カルボニル、ジメチルアミノカルボニル、アミノスルホニル、メチルアミノスルホニル、ジメチルアミノ-スルホニル、およびジメチルスルホキシイミノから独立して選択される1、2、または3つの置換基が挙げられる。
4a上の特定の置換基の好適な例としては、フルオロから独立して選択される1、2、または3つの置換基が挙げられる。
4aの例示的な値としては、水素、フルオロ、ヒドロキシ、メチル、ジフルオロエチル、およびトリフルオロエチルが挙げられる。
4aの典型的な値としては、メチル、ジフルオロエチル、およびトリフルオロエチルが挙げられる。
4aの好適な値としては、ジフルオロエチルが挙げられる。
一般に、R4bは、水素、フルオロ、またはC1-6アルキルを表す。
第1の実施形態では、R4bは水素を表す。第2の実施形態では、R4bはフルオロを表す。第3の実施形態では、R4bは、C1-6アルキル、特にメチルまたはエチルを表し、この基は、非置換であってもよく、または1つもしくは複数の置換基によって置換されていてもよい。その実施形態の第1の態様では、R4bは、非置換メチルまたは置換されたメチルを表す。その実施形態の第2の態様では、R4bは、非置換エチルまたは置換されたエチルを表す。
4b上の任意選択の置換基の典型的な例としては、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1-6アルコキシ、ジフルオロメトキシ、ジフルオロエトキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6アルキルスルホニル、アミノ、C1-6アルキルアミノ、ジ(C1-6)アルキルアミノ、C2-6アルキル-カルボニルアミノ、C2-6アルコキシカルボニルアミノ、C1-6アルキルスルホニルアミノ、ホルミル、C2-6アルキル-カルボニル、カルボキシ、C2-6アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1-6アルキルアミノカルボニル、ジ-(C1-6)アルキルアミノカルボニル、アミノスルホニル、C1-6アルキルアミノスルホニル、ジ(C1-6)アルキルアミノ-スルホニル、およびジ(C1-6)アルキルスルホキシイミノから独立して選択される1、2、または3つの置換基が挙げられる。
4b上の特定の置換基の典型的な例としては、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、メトキシ、イソプロポキシ、ジフルオロメトキシ、ジフルオロエトキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロ-エトキシ、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、エチルスルホニル、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、アセチルアミノ、メトキシカルボニルアミノ、メチルスルホニルアミノ、ホルミル、アセチル、カルボキシ、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、アミノカルボニル、メチルアミノ-カルボニル、ジメチルアミノカルボニル、アミノスルホニル、メチルアミノスルホニル、ジメチルアミノ-スルホニル、およびジメチルスルホキシイミノから独立して選択される1、2、または3つの置換基が挙げられる。
4bの典型的な値としては、水素およびフルオロが挙げられる。
あるいは、R4aおよびR4bは、一緒になって、場合により置換された環状部分を形成してもよい。したがって、R4aおよびR4bは、それらが両方とも結合している炭素原子と一緒になって、C3-7シクロアルキルまたはC3-7ヘテロシクロアルキルを表してもよく、これらの基のいずれかは、非置換であってもよく、または1つもしくは複数の置換基、典型的には1つもしくは2つの置換基によって置換されていてもよい。
第1の実施形態では、R4aおよびR4bは、それらが両方とも結合している炭素原子と一緒になって、C3-7シクロアルキルを好適に表すことができ、この基は、非置換であってもよく、または1つもしくは複数の置換基、典型的には1つもしくは2つの置換基によって置換されていてもよい。その実施形態の一般的な例示として、R4aおよびR4bは、それらが両方とも結合している炭素原子と一緒になって、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、またはシクロヘキシルを好適に表すことができ、これらの基のいずれも、非置換であってもよく、または1つもしくは複数の置換基、典型的には1つもしくは2つの置換基によって置換されていてもよい。その実施形態の特定の例示として、R4aおよびR4b、それらが両方とも結合している炭素原子と一緒になって、シクロブチルまたはシクロヘキシルを好適に表すことができ、これらの基のいずれかは、非置換であってもよく、または1つもしくは複数の置換基、典型的には1つもしくは2つの置換基によって置換されていてもよい。その実施形態の第1の態様では、R4aおよびR4bは、それらが両方とも結合している炭素原子と一緒になって、シクロプロピル環を好適に表すことができ、これは、非置換であってもよく、または1つもしくは複数の置換基、典型的には1つもしくは2つの置換基によって置換されていてもよい。その実施形態の第2の態様では、R4aおよびR4bは、それらが両方とも結合している炭素原子と一緒になって、シクロブチル環を好適に表すことができ、これは、非置換であってもよく、または1つもしくは複数の置換基、典型的には1つもしくは2つの置換基によって置換されていてもよい。その実施形態の第3の態様では、R4aおよびR4bは、それらが両方とも結合している炭素原子と一緒になって、シクロペンチル環を好適に表すことができ、これは、非置換であってもよく、または1つもしくは複数の置換基、典型的には1つもしくは2つの置換基によって置換されていてもよい。その実施形態の第4の態様では、R4aおよびR4bは、それらが両方とも結合している炭素原子と一緒になって、シクロヘキシル環を好適に表すことができ、これは、非置換であってもよく、または1つもしくは複数の置換基、典型的には1つもしくは2つの置換基によって置換されていてもよい。
第2の実施形態では、R4aおよびR4bは、それらが両方とも結合している炭素原子と一緒になって、C3-7ヘテロシクロアルキルを好適に表すことができ、この基は、非置換であってもよく、または1つもしくは複数の置換基、典型的には1つもしくは2つの置換基によって置換されていてもよい。その実施形態の一般的な例示として、R4aおよびR4bは、それらが両方とも結合している炭素原子と一緒になって、オキセタニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、またはピペリジニルを好適に表すことができ、これらの基のいずれも、非置換であってもよく、または1つもしくは複数の置換基、典型的には1つもしくは2つの置換基によって置換されていてもよい。その実施形態の特定の例示として、R4aおよびR4b、それらが両方とも結合している炭素原子と一緒になって、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、またはピペリジニルを好適に表すことができ、これらの基のいずれも、非置換であってもよく、または1つもしくは複数の置換基、典型的には1つもしくは2つの置換基によって置換されていてもよい。その実施形態の第1の態様では、R4aおよびR4bは、それらが両方とも結合している炭素原子と一緒になって、オキセタニル環を好適に表すことができ、これは、非置換であってもよく、または1つもしくは複数の置換基、典型的には1つもしくは2つの置換基によって置換されていてもよい。その実施形態の第2の態様では、R4aおよびR4bは、それらが両方とも結合している炭素原子と一緒になって、ピロリジニル環を好適に表すことができ、これは、非置換であってもよく、または1つもしくは複数の置換基、典型的には1つもしくは2つの置換基によって置換されていてもよい。その実施形態の第3の態様では、R4aおよびR4bは、それらが両方とも結合している炭素原子と一緒になって、テトラヒドロピラニル環を好適に表すことができ、これは、非置換であってもよく、または1つもしくは複数の置換基、典型的には1つもしくは2つの置換基によって置換されていてもよい。その実施形態の第4の態様では、R4aおよびR4bは、それらが両方とも結合している炭素原子と一緒になって、ピペリジニル環を好適に表すことができ、これは、非置換であってもよく、または1つもしくは複数の置換基、典型的には1つもしくは2つの置換基によって置換されていてもよい。
典型的には、R4aおよびR4bは、それらが両方とも結合している炭素原子と一緒になって、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、オキセタニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、またはピペリジニルを表してもよく、これらの基のいずれも、非置換であってもよく、または1つもしくは複数の置換基、典型的には1つもしくは2つの置換基によって置換されていてもよい。
適切には、R4aおよびR4bは、それらが両方とも結合している炭素原子と一緒になって、シクロヘキシルまたはテトラヒドロピラニルを表してもよく、これらの基のいずれかは、非置換であってもよく、または1つもしくは複数の置換基、典型的には1つもしくは2つの置換基によって置換されていてもよい。
好適には、R4aおよびR4bは、それらが両方とも結合している炭素原子と一緒になって、シクロヘキシルを表してもよく、この基は、非置換であってもよく、または1つもしくは複数の置換基、典型的には1つもしくは2つの置換基によって置換されていてもよい。
4aおよびR4bによって形成された環状部分上の任意選択の置換基の典型的な例としては、C1-6アルキル、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、ヒドロキシ、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキル-スルフィニル、C1-6アルキルスルホニル、C2-6アルキルカルボニル、C2-6アルコキシカルボニル、アミノ、C1-6アルキル-アミノ、およびジ(C1-6)アルキルアミノから独立して選択される1、2、または3つの置換基が挙げられる。
4aおよびR4bによって形成された環状部分上の任意選択の置換基の好適な例としては、ハロゲンから独立して選択される1、2、または3つの置換基が挙げられる。
4aおよびR4bによって形成された環状部分上の特定の置換基の典型的な例としては、メチル、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、ヒドロキシ、メトキシ、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、アセチル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、アミノ、メチル-アミノ、およびジメチルアミノから独立して選択される1、2、または3つの置換基が挙げられる。
4aおよびR4bによって形成された環状部分上の特定の置換基の好適な例としては、フルオロから独立して選択される1、2、または3つの置換基が挙げられる。
4aおよびR4bによって形成された環状部分の典型的な例としては、シクロプロピル、ジフルオロシクロブチル、シクロペンチル、ジフルオロシクロヘキシル、オキセタニル、メトキシカルボニル-ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、およびメトキシカルボニルピペリジニルが挙げられる。
4aおよびR4bによって形成された環状部分の代表的な例としては、ジフルオロシクロヘキシルおよびテトラヒドロピラニルが挙げられる。
4aおよびR4bによって形成された環状部分の好適な例としては、ジフルオロ-シクロヘキシルが挙げられる。
第1の実施形態では、R5aは水素を表す。第2の実施形態では、R5aはフルオロを表す。第3の実施形態では、R5aはメチルを表す。第4の実施形態では、R5aはジフルオロメチルを表す。第5の実施形態では、R5aはトリフルオロメチルを表す。
典型的には、R5aは、水素、フルオロ、またはトリフルオロメチルを表す。
好適には、R5aは、フルオロまたはトリフルオロメチルを表す。
適切には、R5aはフルオロを表す。
第1の実施形態では、R5bは水素を表す。第2の実施形態では、R5bはフルオロを表す。第3の実施形態では、R5bはメチルを表す。第4の実施形態では、R5bはヒドロキシを表す。
典型的には、R5bは、水素、フルオロ、またはヒドロキシを表す。
好適には、R5bは、フルオロまたはヒドロキシを表す。
適切には、R5bはフルオロを表す。
あるいは、R5aおよびR5bは、一緒になって、スピロ結合を形成してもよい。したがって、R5aおよびR5bは、それらが両方とも結合している炭素原子と一緒になって、シクロプロピルを表してもよい。
典型的には、Rは-OR6aもしくは-NR6b6cを表し、またはRは、C1-6アルキル、C3-9シクロアルキル、C3-9シクロアルキル(C1-6)アルキル、アリール、アリール(C1-6)アルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアリール-(C1-6)アルキルを表し、これらの基のいずれも、1つまたは複数の置換基によって場合により置換されていてもよい。
適切には、Rは-OR6aもしくは-NR6b6cを表し、またはRは、アリールもしくはヘテロアリールを表し、これらの基のいずれかは、1つまたは複数の置換基によって場合により置換されていてもよい。
好適には、Rは-OR6aを表し、またはRはヘテロアリールを表し、この基は、1つまたは複数の置換基によって場合により置換されていてもよい。
第1の実施形態では、Rは、場合により置換されたC1-6アルキルを表す。第2の実施形態では、Rは、場合により置換されたC3-9シクロアルキルを表す。第3の実施形態では、Rは、場合により置換されたC3-9シクロアルキル(C1-6)アルキルを表す。第4の実施形態では、Rは、場合により置換されたアリールを表す。第5の実施形態では、Rは、場合により置換されたアリール(C1-6)アルキルを表す。第6の実施形態では、Rは、場合により置換されたC3-7ヘテロシクロアルキルを表す。第7の実施形態では、Rは、場合により置換されたC3-7ヘテロシクロアルキル(C1-6)アルキルを表す。第8の実施形態では、Rは、場合により置換されたヘテロアリールを表す。第9の実施形態では、Rは、場合により置換されたヘテロアリール(C1-6)アルキルを表す。第10の実施形態では、Rは-OR6aを表す。第11の実施形態では、Rは-NR6a6bを表す。
の典型的な例としては、-OR6aまたは-NR6a6b、およびメチル、エチル、プロピル、2-メチルプロピル、ブチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロヘキシル、シクロヘキシルメチル、フェニル、ベンジル、フェニルエチル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、トリアゾリル、ピリジニル、トリアゾリル-メチル、ベンゾトリアゾリルメチル、またはピリジニルメチルが挙げられ、これらの基のいずれも、1つまたは複数の置換基によって場合により置換されていてもよい。
の代表的な例としては、-OR6aまたは-NR6a6b;およびフェニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、またはトリアゾリルが挙げられ、これらの基のいずれも、1つもしくは複数の置換基によって場合により置換されていてもよい。
の例示的な例としては、-OR6a、およびピラゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、またはトリアゾリルが挙げられ、これらの基のいずれも、1つまたは複数の置換基によって場合により置換されていてもよい。
の好適な例としては、ピラゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、およびトリアゾリルが挙げられ、これらの基のいずれも、1つまたは複数の置換基によって場合により置換されていてもよい。
の適切な例としては、ピラゾリルおよびオキサジアゾリルが挙げられ、これらの基のいずれかは、1つまたは複数の置換基によって場合により置換されていてもよい。
の特定の例としては、オキサジアゾリルが挙げられ、この基は、1つまたは複数の置換基によって場合により置換されていてもよい。
上の任意選択の置換基の典型的な例としては、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1-6アルキル、トリフルオロ-メチル、シクロプロピル、フェニル、フルオロフェニル、ヒドロキシ、ヒドロキシ(C1-6)アルキル、オキソ、C1-6アルコキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6アルキルスルホニル、アミノ、アミノ(C1-6)アルキル、C1-6アルキルアミノ、ジ(C1-6)アルキルアミノ、ピロリジニル、テトラヒドロ-ピラニル、モルホリニル、ピペラジニル、C2-6アルキルカルボニルアミノ、C2-6アルキルカルボニルアミノ-(C1-6)アルキル、C2-6アルコキシカルボニルアミノ、C1-6アルキルスルホニルアミノ、ホルミル、C2-6アルキル-カルボニル、カルボキシ、C2-6アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1-6アルキルアミノカルボニル、ジ(C1-6)アルキルアミノカルボニル、アミノスルホニル、C1-6アルキルアミノスルホニル、ジ(C1-6)アルキルアミノ-スルホニル、およびジ(C1-6)アルキルスルホキシイミニルから独立して選択される1、2、または3つの置換基が挙げられる。
上の任意選択の置換基の適切な例としては、ハロゲン、C1-6アルキル、およびシクロプロピルから独立して選択される1、2、または3つの置換基が挙げられる。
上の任意選択の置換基の好適な例としては、C1-6アルキルおよびシクロプロピルから独立して選択される1、2、または3つの置換基が挙げられる。
上の特定の置換基の典型的な例としては、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、ニトロ、メチル、エチル、イソプロピル、tert-ブチル、トリフルオロメチル、シクロプロピル、フェニル、フルオロフェニル、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、オキソ、メトキシ、tert-ブトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、アミノ、アミノメチル、アミノエチル、メチル-アミノ、tert-ブチルアミノ、ジメチルアミノ、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、モルホリニル、ピペラジニル、アセチルアミノ、アセチルアミノエチル、メトキシカルボニルアミノ、メチルスルホニル-アミノ、ホルミル、アセチル、カルボキシ、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、tert-ブトキシカルボニル、アミノカルボニル、メチルアミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニル、アミノスルホニル、メチルアミノスルホニル、ジメチルアミノスルホニル、およびジメチルスルホキシイミニルから独立して選択される1、2、または3つの置換基が挙げられる。
上の特定の置換基の適切な例としては、フルオロ、メチル、エチル、イソプロピル、およびシクロプロピルから独立して選択される1、2、または3つの置換基が挙げられる。
上の特定の置換基の好適な例としては、メチル、エチル、イソプロピル、およびシクロプロピルから独立して選択される1、2、または3つの置換基が挙げられる。
上の特定の値の例示的な例としては、メチル、ジフルオロメチル、メチルスルホニルメチル、アミノメチル、メチルアミノメチル、ジフルオロエチル、カルボキシエチル、ジフルオロプロピル、2-メチルプロピル、ブチル、シアノシクロプロピル、メチルシクロプロピル、エチル-シクロプロピル、ジメチルシクロプロピル、トリフルオロメチルシクロプロピル、フェニルシクロプロピル、フルオロフェニルシクロプロピル、ヒドロキシシクロプロピル、アミノシクロプロピル、シクロブチル、トリフルオロメチルシクロブチル、シクロヘキシル、シクロヘキシルメチル、フェニル、フルオロフェニル、クロロ-フェニル、シアノフェニル、メチルフェニル、ヒドロキシフェニル、メチルスルホニルフェニル、ジメチル-スルホキシイミニルフェニル、ベンジル、フルオロベンジル、ジフルオロベンジル、クロロベンジル、(クロロ)(フルオロ)-ベンジル、ジクロロベンジル、(クロロ)(ジフルオロ)ベンジル、ブロモベンジル、シアノベンジル、メチル-ベンジル、ジメチルベンジル、トリフルオロメチルベンジル、フェニルベンジル、ヒドロキシベンジル、ヒドロキシメチルベンジル、ベンゾイル、メトキシベンジル、ジメトキシベンジル、トリフルオロメトキシ-ベンジル、メチルスルホニルベンジル、アミノメチルベンジル、アミノエチルベンジル、ジメチルアミノ-ベンジル、ピロリジニルベンジル、(ジメチル)(ピロリジニル)ベンジル、モルホリニルベンジル、(ジメチル)(モルホリニル)ベンジル、ピペラジニルベンジル、アセチルアミノエチルベンジル、フェニルエチル、クロロフェニルエチル、メチルピラゾリル、エチルピラゾリル、イソプロピルピラゾリル、(メチル)-(テトラヒドロピラニル)ピラゾリル、メチルイソオキサゾリル、エチルイソオキサゾリル、メチルオキサジアゾリル、エチルオキサジアゾリル、シクロプロピルオキサジアゾリル、イソプロピルトリアゾリル、ピリジニル、トリアゾリルメチル、ベンゾトリアゾリルメチル、ピリジニルメチル、およびアミノピリジニルメチルが挙げられる。
の好ましい値としては、メチルピラゾリル、エチルピラゾリル、イソプロピル-ピラゾリル、メチルイソオキサゾリル、エチルイソオキサゾリル、メチルオキサジアゾリル、エチルオキサジアゾリル、シクロプロピルオキサジアゾリル、およびイソプロピルトリアゾリルが挙げられる。
の典型的な値としては、イソプロピルピラゾリル、エチルイソオキサゾリル、メチル-オキサジアゾリル、エチルオキサジアゾリル、シクロプロピルオキサジアゾリル、およびイソプロピルトリアゾリルが挙げられる。
の選択された値としては、メチルピラゾリル、エチルピラゾリル、メチルオキサジアゾリル、およびエチルオキサジアゾリルが挙げられる。
の選択された値の特定の例としては、メチルオキサジアゾリルおよびエチルオキサジアゾリルが挙げられる。第1の実施形態では、Rはメチルオキサジアゾリルを表す。第2の実施形態では、Rは、場合により置換されたエチルオキサジアゾリルを表す。
一般に、R6aはC1-6アルキルを表し、またはR6aはC3-9シクロアルキルを表し、この基は、1つまたは複数の置換基によって場合により置換されていてもよい。
第1の実施形態では、R6aはC1-6アルキルを表す。第2の実施形態では、R6aは、場合により置換されたC3-9シクロアルキルを表す。第3の実施形態では、R6aは、場合により置換されたC3-7ヘテロシクロアルキルを表す。
適切には、R6aはC1-6アルキルを表し、またはR6aはシクロブチルもしくはオキセタニルを表し、これらの基のいずれかは、1つまたは複数の置換基によって場合により置換されていてもよい。
典型的には、R6aはC1-6アルキルを表し、またはR6aはシクロブチルを表し、この基は、1つまたは複数の置換基によって場合により置換されていてもよい。
6a上の任意選択の置換基の典型的な例としては、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1-6アルキル、トリフルオロ-メチル、ヒドロキシ、ヒドロキシ(C1-6)アルキル、オキソ、C1-6アルコキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロ-メトキシ、C1-6アルキルチオ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6アルキルスルホニル、アミノ、アミノ(C1-6)アルキル、C1-6アルキルアミノ、ジ(C1-6)アルキルアミノ、C2-6アルキルカルボニルアミノ、C2-6アルコキシカルボニルアミノ、C1-6アルキルスルホニルアミノ、ホルミル、C2-6アルキルカルボニル、カルボキシ、C2-6アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1-6アルキルアミノカルボニル、ジ(C1-6)アルキルアミノカルボニル、アミノスルホニル、C1-6アルキルアミノスルホニル、およびジ(C1-6)アルキルアミノスルホニルから独立して選択される1、2、または3つの置換基が挙げられる。
6a上の任意選択の置換基の好適な例としては、ハロゲンから独立して選択される1、2、または3つの置換基が挙げられる。
6a上の特定の置換基の典型的な例としては、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、ニトロ、メチル、エチル、イソプロピル、tert-ブチル、トリフルオロメチルヒドロキシ、ヒドロキシメチル、オキソ、メトキシ、tert-ブトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル、アミノ、アミノメチル、アミノエチル、メチルアミノ、tert-ブチルアミノ、ジメチルアミノ、アセチルアミノ、メトキシカルボニルアミノ、メチルスルホニルアミノ、ホルミル、アセチル、カルボキシ、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、tert-ブトキシカルボニル、アミノカルボニル、メチルアミノ-カルボニル、ジメチルアミノカルボニル、アミノスルホニル、メチルアミノスルホニル、およびジメチル-アミノスルホニルから独立して選択される1、2、または3つの置換基が挙げられる。
6a上の特定の置換基の好適な例としては、フルオロから独立して選択される1、2、または3つの置換基が挙げられる。
6aの特定の値の代表的な例としては、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、tert-ブチル、シクロブチル、ジフルオロシクロブチル、およびオキセタニルが挙げられる。
6aの特定の値の例示的な例としては、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、tert-ブチル、シクロブチル、およびジフルオロシクロブチルが挙げられる。
典型的には、R6aはシクロブチルを表す。
典型的には、R6bは、水素またはメチルを表す。
第1の実施形態では、R6bは水素を表す。第2の実施形態では、R6bは、C1-6アルキル、特にメチルを表す。
典型的には、R6cは、水素またはメチルを表す。
第1の実施形態では、R6cは水素を表す。第2の実施形態では、R6cは、C1-6アルキル、特にメチルを表す。
あるいは、部分-NR6b6cは、アゼチジン-1-イル、ピロリジン-1-イル、オキサゾリジン-3-イル、イソキサゾリジン-2-イル、チアゾリジン-3-イル、イソチアゾリジン-2-イル、ピペリジン-1-イル、モルホリン-4-イル、チオモルホリン-4-イル、ピペラジン-1-イル、ホモピペリジン-1-イル、ホモモルホリン-4-イル、またはホモピペラジン-1-イルを好適に表すことができ、これらの基のいずれも、1つまたは複数の置換基によって場合により置換されていてもよい。
複素環式部分-NR6b6c上の好適な置換基の選択された例としては、C1-6アルキル、C1-6アルキルスルホニル、ヒドロキシ、ヒドロキシ(C1-6)アルキル、アミノ(C1-6)アルキル、シアノ、オキソ、C2-6アルキルカルボニル、カルボキシ、C2-6アルコキシカルボニル、アミノ、C2-6アルキルカルボニル-アミノ、C2-6アルキルカルボニルアミノ(C1-6)アルキル、C2-6アルコキシカルボニルアミノ、C1-6アルキルスルホニル-アミノ、およびアミノカルボニルが挙げられる。
複素環式部分-NR6b6c上の特定の置換基の選択された例としては、メチル、メチルスルホニル、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、アミノメチル、シアノ、オキソ、アセチル、カルボキシ、エトキシカルボニル、アミノ、アセチルアミノ、アセチルアミノメチル、tert-ブトキシ-カルボニルアミノ、メチルスルホニルアミノ、およびアミノカルボニルが挙げられる。
一般に、Rは、-COR7a、-CO7a、もしくは-SO7bを表し、またはRは水素を表し、またはRはC1-6アルキルもしくはC3-9シクロアルキルを表し、これらの基のいずれかは、1つまたは複数のフッ素原子によって場合により置換されていてもよい。
より詳細には、Rは、-COR7a、-CO7a、もしくは-SO7bを表し、またはRは水素を表し、またはRはC1-6アルキルを表し、この基は、1個または複数のフッ素原子、一般に1個、2個、または3個のフッ素原子、典型的には2個のフッ素原子によって場合により置換されていてもよい。
典型的には、RはC3-7ヘテロシクロアルキルを表し、この基は、1つまたは複数のフッ素原子によって場合により置換されていてもよい。
好適には、Rは-CO7aを表す。
第1の実施形態では、Rは-COR7aを表す。第2の実施形態では、Rは-CO7aを表す。第3の実施形態では、Rは-CO7aを表す。第4の実施形態では、Rは水素を表す。第5の実施形態では、Rは、1個または複数のフッ素原子、典型的には1個、2個、または3個のフッ素原子によって場合により置換された、C1-6アルキルを表す。その実施形態の一態様では、Rは、非置換C1-6アルキル、特にメチルまたはエチルを表す。その実施形態の別の態様では、Rは、1、2、または3個のフッ素原子、典型的には2個のフッ素原子によって置換されたC1-6アルキルを表す。その態様の例としては、ジフルオロエチルが挙げられる。第6の実施形態では、Rは、1個または複数のフッ素原子、典型的には1個、2個、または3個のフッ素原子によって場合により置換された、C3-9シクロアルキルを表す。その実施形態の一態様では、Rは、非置換C3-9シクロアルキル、特にシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、またはシクロヘキシルを表す。その実施形態の別の態様では、Rは、1、2、または3個のフッ素原子、典型的には2個のフッ素原子によって置換されたC3-9シクロアルキルを表す。その態様の例としては、ジフルオロシクロブチルが挙げられる。第7の実施形態では、Rは、1個または複数のフッ素原子、典型的には1個、2個、または3個のフッ素原子によって場合により置換された、C3-7ヘテロシクロアルキルを表す。その実施形態の一態様では、Rは、非置換C3-7ヘテロシクロアルキル、特にオキセタニルを表す。その実施形態の別の態様では、Rは、1個、2個、または3個のフッ素原子、典型的には2個のフッ素原子によって置換された、C3-7ヘテロシクロアルキルを表す。
の特定の値としては、オキセタニルが挙げられる。
典型的には、R7aは、1個、2個、または3個のフッ素原子によって場合により置換された、C1-6アルキルを表す。
好適には、R7aは、C1-6アルキルまたはジフルオロ(C1-6)アルキルを表す。
第1の実施形態では、R7aは、C1-6アルキル,特にメチルまたはエチルを表す。その実施形態の第1の態様では、R7aはメチルを表す。その実施形態の第2の態様では、R7aはエチルを表す。第2の実施形態では、R7aは、ジフルオロ(C1-6)-アルキル、特にジフルオロエチルを表す。
7aの特定の値としては、メチルおよびジフルオロエチルが挙げられる。
好適には、R7bは、メチルまたはエチルを表す。第1の実施形態では、R7bはメチルを表す。第2の実施形態では、R7bはエチルを表す。
好適には、Rは、メチルまたはエチルを表す。第1の実施形態では、Rはメチルを表す。第2の実施形態では、Rはエチルを表す。
本発明による化合物の様々なサブクラスは、式(IIA-1)、(IIA-2)、(IIB-1)、および(IIB-2)の化合物およびそのN-オキシド、ならびにその薬学的に許容され得る塩によって表され:


式中、
Xは、CHまたはNを表し;
16は、メチル、エチル、イソプロピル、またはシクロプロピルを表し;および
Aは、上で定義された通りである。
第1の実施形態では、XはCHを表す。第2の実施形態では、XはNを表す。
第1の実施形態では、R16はメチルを表す。第2の実施形態では、R16はエチルを表す。第3の実施形態では、R16はイソプロピルを表す。第4の実施形態では、R16はシクロプロピルを表す。
典型的には、R16は、メチル、エチル、またはシクロプロピルを表す。
好適には、R16は、メチルまたはエチルを表す。
本発明による特定の新規化合物としては、その調製が添付の例に記載されている化合物の各々、ならびにその薬学的に許容され得る塩および溶媒和物が挙げられる。
本発明による化合物は、炎症性障害および自己免疫障害を含む様々なヒト疾患の処置および/または予防に有益である。
本発明による化合物は、炎症促進性IL-17サイトカインによって媒介される、または炎症促進性IL-17サイトカインのレベルの増加に関連する病的障害の処置および/または予防に有用である。一般に、病的状態は、感染症(ウイルス、細菌、真菌、および寄生虫)、感染症に関連する内毒素ショック、関節炎、関節リウマチ、乾癬性関節炎、全身性若年性特発性関節炎(JIA)、全身性エリテマトーデス(SLE)、喘息、慢性閉塞性気道疾患(COAD)、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、急性肺損傷、骨盤炎症性疾患、アルツハイマー病、クローン病、炎症性腸疾患、過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎、キャッスルマン病、軸性脊椎関節炎、強直性脊椎炎および他の脊椎関節症、皮膚筋炎、心筋炎、ブドウ膜炎、眼球突出、自己免疫性甲状腺炎、ペロニー病、セリアック病、胆嚢疾患、毛嚢炎、腹膜炎、乾癬、アトピー性皮膚炎、化膿性汗腺炎、血管炎、外科的癒着、脳卒中、自己免疫性糖尿病、I型糖尿病、ライム関節炎、髄膜脳炎、中枢神経系および末梢神経系の免疫介在性炎症性疾患、例えば、多発性硬化症およびギラン・バレー症候群、他の自己免疫障害、膵炎、外傷(手術)、移植片対宿主病、移植拒絶反応、線維化障害、例えば、肺線維症、肝線維症、腎線維症、強皮症、または全身性硬化症、癌(黒色腫、肝芽腫、肉腫、扁平上皮癌、移行上皮癌、卵巣癌などの固形腫瘍、および血液悪性腫瘍の両方、特に急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、慢性リンパ性白血病、胃癌、および結腸癌)、心筋梗塞などの虚血性疾患およびアテローム性動脈硬化症を含む心臓病、血管内凝固、骨吸収、骨粗鬆症、歯周炎、低塩酸症、ならびに痛み(特に炎症に伴う痛み)からなる群から選択される。
国際公開第2009/089036号は、眼炎症性障害、特にドライアイ症候群(DES)を含む眼表面炎症性障害の重症度を阻害または軽減するためにIL-17活性のモジュレータを投与し得ることを明らかにしている。その結果、本発明による化合物は、IL-17媒介性眼炎症性障害、特にドライアイ症候群を含むIL-17媒介性眼表面炎症性障害の処置および/または予防に有用である。眼表面炎症性障害としては、ドライアイ症候群、全層角膜移植術、角膜移植、層状または部分厚移植、選択的内皮移植、角膜血管新生、人工角膜手術、角膜眼表面炎症状態、結膜瘢痕性障害、眼の自己免疫状態、類天疱瘡症候群、スティーブンス・ジョンソン症候群、眼アレルギー、重度のアレルギー性(アトピー性)眼疾患、結膜炎、および微生物性角膜炎が挙げられる。ドライアイ症候群の特定のカテゴリーとしては、乾性角結膜炎(KCS)、シェーグレン症候群、シェーグレン症候群関連乾性角結膜炎、非シェーグレン症候群関連乾性角結膜炎、乾性角膜炎、乾性症候群、眼球乾燥症、涙液層障害、涙液量の減少、涙液減少症(ATD)、マイボーム腺の機能不全、および蒸発損失が挙げられる。
例示的には、本発明の化合物は、関節炎、関節リウマチ、乾癬、乾癬性関節炎、全身性若年性特発性関節炎(JIA)、全身性エリテマトーデス(SLE)、喘息、慢性閉塞性気道疾患、慢性閉塞性肺疾患、アトピー性皮膚炎、化膿性汗腺炎、強皮症、全身性硬化症、肺線維症、炎症性腸疾患(クローン病および潰瘍性大腸炎を含む)、軸性脊椎関節炎、強直性脊椎炎、および他の脊椎関節症、癌、ならびに痛み(特に炎症に伴う痛み)からなる群から選択される病的障害の処置および/または予防に有用であり得る。
好適には、本発明の化合物は、乾癬、乾癬性関節炎、化膿性汗腺炎、軸性脊椎関節炎、または強直性脊椎炎の処置および/または予防に有用である。
本発明はまた、上記の本発明による化合物またはその薬学的に許容され得る塩を、1つまたは複数の薬学的に許容され得る担体と組み合わせて含む医薬組成物を提供する。
本発明による医薬組成物は、経口、頬側、非経口、経鼻、局所、眼、もしくは直腸投与に適した形態、または吸入もしくは吹送による投与に適した形態をとることができる。
経口投与の場合、医薬組成物は、例えば、結合剤(例えば、アルファ化トウモロコシデンプン、ポリビニルピロリドン、またはヒドロキシプロピルメチルセルロース);充填剤(例えば、乳糖、微結晶セルロース、またはリン酸水素カルシウム);潤滑剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム、タルク、またはシリカ);崩壊剤(例えば、ジャガイモデンプンまたはグリコール酸ナトリウム);または湿潤剤(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム)などの薬学的に許容され得る賦形剤を用いて従来の手段により調製された錠剤、トローチ剤、またはカプセルの形態をとることができる。錠剤は、当技術分野で周知の方法によってコーティングされ得る。経口投与用の液体製剤は、例えば、溶液、シロップ、もしくは懸濁液の形態をとることができ、または使用前に水もしくは他の好適なビヒクルで構成するための乾燥製品として提供することができる。そのような液体製剤は、懸濁化剤、乳化剤、非水性ビヒクル、または保存剤などの薬学的に許容され得る添加剤を用いて従来の手段によって調製することができる。調製物はまた、必要に応じて、緩衝塩、香味剤、着色剤、または甘味剤を含有し得る。
経口投与のための調製物は、活性化合物の制御放出を与えるように好適に製剤化され得る。
頬側投与の場合、組成物は、従来の様式で製剤化された錠剤またはトローチ剤の形態をとることができる。
本発明による化合物は、注射による、例えば、ボーラス注射または注入による非経口投与のために製剤化され得る。注射用製剤は、単位剤形、例えば、ガラスアンプル、または複数回投与容器、例えば、ガラスバイアルで提供され得る。注射用組成物は、油性または水性ビヒクル中の懸濁液、溶液、またはエマルジョンなどの形態をとることができ、懸濁化剤、安定化剤、保存剤、および/または分散剤などの製剤化剤を含有することができる。あるいは、活性成分は、使用前に好適なビヒクル、例えば、滅菌パイロジェンフリー水で構成するための粉末形態であってもよい。
上記の製剤に加えて、本発明による化合物は、デポー製剤として製剤化することもできる。そのような長時間作用性製剤は、埋め込みまたは筋肉内注射によって投与され得る。
経鼻投与または吸入による投与の場合、本発明による化合物は、適切な噴射剤、例えば、ジクロロジフルオロメタン、フルオロトリクロロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン、二酸化炭素、または他の適切なガスもしくはガスの混合物を使用して、加圧パックまたはネブライザー用のエアロゾルスプレーの形態で都合よく送達することができる。
組成物は、所望であれば、活性成分を含有する1つまたは複数の単位剤形を含有し得るパックまたはディスペンサーデバイスで提供され得る。パックまたはディスペンサーデバイスは、投与のための指示書を伴うことができる。
局所投与の場合、本発明による化合物は、1つまたは複数の薬学的に許容され得る担体に懸濁または溶解された活性成分を含有する好適な軟膏に都合よく製剤化され得る。特定の担体としては、例えば、鉱油、液体石油、プロピレングリコール、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、乳化ワックス、および水が挙げられる。あるいは、本発明による化合物は、1つまたは複数の薬学的に許容され得る担体に懸濁または溶解された活性成分を含有する好適なローションに製剤化され得る。特定の担体としては、例えば、鉱油、モノステアリン酸ソルビタン、ポリソルベート60、セチルエステルワックス、セテアリルアルコール、ベンジルアルコール、2-オクチルドデカノール、および水が挙げられる。
眼投与の場合、本発明による化合物は、殺菌剤または殺真菌剤、例えば、硝酸フェニル水銀、塩化ベンジルアルコニウム、または酢酸クロルヘキシジンなどの防腐剤を含むまたは含まない、等張pH調整滅菌生理食塩水中の微粒子化懸濁液として都合よく製剤化され得る。あるいは、眼投与のために、本発明による化合物をワセリンなどの軟膏に製剤化され得る。
直腸投与の場合、本発明による化合物は、坐剤として都合よく製剤化され得る。これらは、活性成分を、室温では固体であるが直腸温度では液体であり、したがって直腸内で融解して活性成分を放出する好適な非刺激性賦形剤と混合することによって調製することができる。そのような物質としては、例えば、ココアバター、蜜蝋、およびポリエチレングリコールが挙げられる。
特定の状態の予防または処置に必要な本発明による化合物の量は、選択される化合物および処置される患者の状態に応じて変化する。しかしながら、一般に、1日投与量は、経口投与または頬側投与の場合、約10ng/kgから1000mg/kg、典型的には100ng/kgから100mg/kg、例えば、約0.01mg/kgから40mg/kg体重、非経口投与の場合、約10ng/kgから50mg/kg体重、および経鼻投与または吸入もしくは吹送による投与の場合、約0.05mgから約1000mg、例えば、約0.5mgから約1000mgの範囲であり得る。
所望であれば、本発明による化合物は、別の薬学的に活性な薬剤、例えば、抗炎症性分子と同時投与され得る。
上記の式(I)の化合物は、式R-COHのカルボン酸を式(III)の化合物と反応させることを含む方法によって調製することができ:

式中、A、E、R1a、R1bおよびRは、上で定義された通りである。
反応は、カップリング剤および塩基の存在下で都合よく達成される。好適なカップリング剤としては、1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU);および2,4,6-トリプロピル-1,3,5,2,4,6-トリオキサトリホスホリナン-2,4,6-トリオキシドが挙げられる。好適な塩基としては、有機アミン、例えば、N,N-ジイソプロピルエチルアミンなどのトリアルキルアミン;またはピリジンが挙げられる。反応は、好適な溶媒、例えば、テトラヒドロフランなどの環状エーテル;またはN,N-ジメチル-ホルムアミドもしくはN,N-ジメチルアセトアミドなどの双極性非プロトン性溶媒;またはジクロロメタンなどの塩素化溶媒;または酢酸エチルなどの有機エステル溶媒中、周囲温度または高温で都合よく行われる。
あるいは、反応は、N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド(EDC)などのカップリング剤の存在下で都合よく達成され得る。反応は、好適な溶媒、例えば、アセトニトリルなどの有機ニトリル溶媒中、適切な温度、例えば、0℃の領域の温度で好適に行われる。
がC1-6アルキル、例えば、メチルを表す場合、上記の式(I)の化合物は、式R-COClの化合物、例えば、塩化アセチルを、上で定義された式(III)の化合物と反応させることを含む方法によって調製することができる。反応は、塩基の存在下で都合よく達成される。好適な塩基としては、有機アミン、例えば、N,N-ジイソプロピルエチルアミンなどのトリアルキルアミンが挙げられる。反応は、好適な溶媒、例えば、テトラヒドロフランなどの環状エーテル中、周囲温度で都合よく行われる。
が-OR6aを表す場合、上記の式(I)の化合物は、(i)式R6a-OHの化合物を、理想的には塩基、例えば、トリエチルアミンなどの有機アミンの存在下で、N,N’-ジスクシンイミジルカーボネートと反応させるステップと、(ii)得られた物質を上で定義された式(III)の化合物と反応させるステップと、を含む、2ステップ法によって調製することができる。ステップ(i)および(ii)は、好適な溶媒、例えば、ジクロロメタンなどの塩素化溶媒またはアセトニトリルなどの有機ニトリル溶媒中、周囲温度で都合よく行われる。
上記の式(III)の中間体は、式(IV)の化合物からのN-保護基Rの除去によって調製することができ:

式中、A、E、R1a、およびR1bは、上で定義された通りであり、Rは、N-保護基を表す。
N-保護基Rは、好適にはtert-ブトキシカルボニル(BOC)であり、この場合、その除去は、酸、例えば、塩酸などの鉱酸またはトリフルオロ酢酸などの有機酸での処置によって都合よく引き起こされ得る。
あるいは、N-保護基Rは、ベンジルオキシカルボニルであってもよく、この場合、その除去は、接触水素化によって、典型的には水素化触媒、例えば、パラジウム炭素または水酸化パラジウム炭素の存在下での水素ガスまたはギ酸アンモニウムでの処置によって都合よく引き起こされ得る。N-保護基Rがベンジルオキシカルボニルである変形方法では、その除去は、三臭化ホウ素での処置によって引き起こされ得る。
別の手順では、Aが式(Ac)の基を表す上記の式(I)の化合物は、
(i)式(V)の化合物を鹸化するステップと:

式中、E、R1a、R1b、R4a、R4b、およびRは、上で定義された通りであり、Alkは、C1-4アルキル、例えば、メチル、エチル、またはtert-ブチルを表し;
(ii)化合物(III)と式R-COHのカルボン酸との間の反応について上記のものと同様の条件下での、それによって得られたカルボン酸誘導体と式R-Hの化合物との反応と、を含む、2ステップ法によって調製することができる。
同様に、Aが式(Ac)の基を表す上記の式(IV)の中間体は、
(i)式(VI)の化合物を鹸化するステップと:

式中、E、R1a、R1b、R4a、R4b、R、およびAlkは、上で定義された通りであり;
(ii)化合物(III)と式R-COHのカルボン酸との間の反応について上記のものと同様の条件下での、それによって得られたカルボン酸誘導体と式R-Hの化合物との反応と、を含む、2ステップ法によって調製することができる。
Alkがメチルまたはエチルを表す場合、ステップ(i)における鹸化反応は、一般に塩基での処置によって引き起こされる。好適な塩基としては、無機水酸化物、例えば、水酸化リチウムまたは水酸化ナトリウムなどのアルカリ金属水酸化物が挙げられる。反応は、水および好適な有機溶媒、例えば、テトラヒドロフランなどの環状エーテルまたはメタノールなどのC1-4アルカノール中、周囲温度または高温で都合よく行われる。
あるいは、Alkがtert-ブチルを表す場合、ステップ(i)における鹸化反応は、一般に、酸、例えば、トリフルオロ酢酸などの有機酸での処置によって引き起こされ得る。反応は、好適な有機溶媒、例えば、ジクロロメタンなどの塩素化溶媒中、周囲温度で都合よく行われる。
ステップ(ii)において有用に使用されてもよい代替のカップリング剤としては、2-クロロ-1-メチルピリジニウムヨージドが挙げられる。
上記の式(V)の中間体は、化合物(III)と式R-COHのカルボン酸との間の反応について上記のものと同様の条件下で、式R-COHのカルボン酸を式(VII)の化合物と反応させることによって調製することができ:

式中、E、R1a、R1b、R4a、R4b、RおよびAlkは、上で定義された通りである。
上記の式(VII)の中間体は、式(IV)の化合物からのN-保護基Rの除去について上記のものと同様の条件下で、上で定義される式(VI)の化合物からN-保護基Rを除去することによって調製することができる。
上記の式(VI)の中間体は、式(VIII)の化合物を式(IX)の化合物と反応させることによって調製することができ:

式中、E、R1a、R1b、R4a、R4b、Alk、およびRは、上で定義された通りであり、Lは、好適な脱離基を表す。
脱離基Lは、典型的にはハロゲン原子、例えば、ブロモである。
反応は、塩基の存在下で典型的には達成される。好適には、塩基は、無機塩基、例えば、重炭酸ナトリウムなどの重炭酸塩、またはピリジンなどの有機塩基であってもよい。反応は、好適な溶媒、例えば、イソプロパノールなどのC1-4アルカノール、または1,4-ジオキサンなどの環状エーテル中、高温で都合よく引き起こされる。
別の手順では、Aが式(Aa)または(Ab)の基を表す上記の式(I)の化合物は、化合物(III)と式R-COHのカルボン酸との間の反応について上記のものと同様の条件下で、
式R-COHのカルボン酸を式(X)の化合物と反応させるステップを含む方法によって調製することができ:

式中、
は、式(Aa-1)または(Ab-1)の基を表し:

式中、アスタリスク(*)は、分子の残りの部分との結合点を表し;
E、Y、R1a、R1b、R、およびRは、上で定義された通りである。
上記の式(X)の中間体は、式(XI)の化合物からのN-保護基Rの除去によって調製することができ:

式中、
は、式(Aa-2)または(Ab-2)の基を表し:

式中、アスタリスク(*)は、分子の残りの部分との結合点を表し;
は、N-保護基を表し;
E、Y、R1a、R1b、およびRは、上で定義された通りである。
N-保護基Rは、好適にはtert-ブトキシカルボニル(BOC)であり、この場合、その除去は、酸、例えば、塩酸などの鉱酸またはトリフルオロ酢酸などの有機酸での処置によって都合よく引き起こされ得る。
上記の式(XI)の中間体は、以下のステップ:
(i)上記のものと同様の条件下での、式(XII)の化合物からのN-保護基Rの除去:

式中、E、A、R1a、R1b、およびRは、上で定義された通りであり;
(ii)化合物(III)と式R-COHのカルボン酸との間の反応について上記のものと同様の条件下での、それによって得られた物質と、式R-COHのカルボン酸との反応
を含む、2ステップ手順によって調製することができる。
上記の式(XII)の中間体は、遷移金属触媒の存在下で、式A-COHの化合物を式(XIII)の化合物と反応させることによって調製することができ:

式中、E、A、R1a、R1b、およびRは、上で定義された通りであり、Lは、好適な脱離基を表す。
脱離基Lは、好適にはハロゲン原子、例えば、クロロまたはブロモである。
反応に使用される好適な遷移金属触媒としては、[4,4’-ビス(1,1-ジメチルエチル)-2,2’-ビピリジン-N1,N1’]ビス-{3,5-ジフルオロ-2-[5-(トリフルオロメチル)-2-ピリジニル-N]フェニル-C}イリジウム(III)ヘキサフルオロホスフェートが挙げられる。反応は、一般に、塩化ニッケル(II)エチレングリコールジメチルエーテル錯体および4,4’-ジ-tert-ブチル-2,2’-ジピリジルの存在下で行われる。反応は、塩基、例えば、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エンなどの有機塩基、または炭酸セシウムなどの無機塩基の存在下で、好適に引き起こされ、反応物は、典型的には、明るい光源に曝露される。好適な明るい光源は、典型的には、ACS Cent.Sci.,2017,3,647-653に記載される「一体型光反応器」を備える。反応は、好適な溶媒、例えば、N,N-ジメチルホルムアミドなどの双極性非プロトン性溶媒中、周囲温度で都合よく実行される。
上記の式(XIII)の中間体は、化合物(VIII)と化合物(IX)との反応について上記のものと同様の条件下で、上で定義された式(IX)の化合物を式(XIV)の化合物と反応させることによって調製することができ:

式中、R1a、R1b、およびLは、上で定義された通りである。
あるいは、上記の式(XII)の中間体は、化合物(VIII)と化合物(IX)との反応について上記のものと同様の条件下で、上で定義された式(IX)の化合物を式(VIIIA)の化合物と反応させることによって調製することができ:

式中、A、R1a、およびR1bは、上で定義された通りである。
上記の式(VIIIA)の中間体は、化合物(XIII)と式A-COHの化合物との反応について上記のものと同様の条件下で、式A-COHの化合物を上で定義された式(XIV)の化合物と反応させることによって調製することができる。
別の手順では、上で定義された通り、Aが式(Ad)の基を表し、およびZが、式(Zt)の基を表す(式中、R2zが水素を表す)、式(I)の化合物は、式R1z-NHの化合物およびオルトギ酸トリアルキルHC(O-Alkを、式(XV)の化合物と反応させるステップを含む方法によって調製することができ:

式中、E、R1a、R1b、R4a、R4b、R、R1z、およびAlkは、上で定義された通りである。
反応は、酢酸の存在下で、高温で都合よく行われる。反応は、典型的には、好適な溶媒、例えば、1,4-ジオキサンなどの環状エーテル中で実行することができる。
上記の式(XV)の中間体は、上で定義された式(V)の化合物をヒドラジン水和物と反応させることによって調製することができる。
反応は、好適な溶媒、例えば、エタノールなどのC1-4アルカノール中、高温で都合よく行われる。
上で定義された通り、Aが式(Ad)の基を表し、およびZが式(Zu)の基を表す、上記の式(IV)の中間体は、以下のステップ:
(i)塩基での処置による、上で定義された式(VI)の化合物の鹸化と、
(ii)化合物(III)と式R-COHのカルボン酸との間の反応について上記のものと同様の条件下での、それによって得られたカルボン酸誘導体と式(XVI)の化合物との反応と、

式中、R2zは、上で定義された通りであり、
(iii)塩基の存在下でトリフェニルホスフィンで処置することによる、得られた物質の環化と、を含む、3ステップ手順によって調製することができる。
ステップ(i)における鹸化反応は、一般に塩基での処置によって引き起こされる。好適な塩基としては、無機水酸化物、例えば、水酸化リチウムなどのアルカリ金属水酸化物が挙げられる。
ステップ(iii)で使用される好適な塩基としては、有機アミン、例えば、トリエチルアミンなどのトリアルキルアミンが挙げられる。反応は、ヘキサクロロエタンおよび好適な溶媒、例えば、テトラヒドロフランなどの環状エーテルの存在下で、周囲温度で都合よく行われる。
別の手順では、Aが式(Ad)の基を表し、およびZが、上で定義された式(Zw)または(Zx)の基を表す(式中、R1zが水素以外である)、式(I)の化合物は、以下のステップ:
(i)アルカリ金属アジドを式(XVII)の化合物と反応させるステップと、

式中、E、R1a、R1b、R4a、R4b、およびRは、上で定義された通りであり;
(ii)得られた物質を式R1z-Lの化合物と反応させるステップと、式中、R1zは、上で定義された通りであり(および水素以外である)、Lは、好適な脱離基を表す、を含む、2ステップ手順によって調製することができる。
ステップ(i)において、アルカリ金属アジドは、好適にはアジ化ナトリウムである。反応は、塩化アンモニウムおよび好適な溶媒、例えば、N,N-ジメチルホルムアミドなどの双極性非プロトン性溶媒の存在下で、高温で都合よく行われる。
脱離基Lは、好適にはスルホニルオキシ誘導体、例えば、トリフルオロ-メタンスルホニルオキシであってもよい。
ステップ(ii)は、一般に、塩基の存在下で達成される。好適な塩基としては、アルカリ金属炭酸塩、例えば、炭酸カリウムが挙げられる。反応は、好適な溶媒、例えば、アセトンなどのカルボニル含有溶媒中、高温で都合よく引き起こされる。
上記の式(XVII)の中間体は、以下のステップ:
(i)上で定義された式(XIII)の化合物をアンモニアと反応させるステップと、
(ii)ピリジンの存在下で、それによって得られた物質を無水トリフルオロ酢酸と反応させるステップと、を含む、2ステップ手順によって調製することができる。
ステップ(i)は、好適な溶媒、例えば、メタノールなどのC1-4アルカノール中、高温で都合よく行われる。
ステップ(ii)は、好適な溶媒、例えば、1,4-ジオキサンなどの環状エーテル中、周囲温度で都合よく実行される。
Aが式(Ad)の基を表し、およびZが、上で定義された式(Zq)の基を表す(式中、R2zが水素である)、上記の式(IV)の中間体は、遷移金属触媒の存在下で、式R1z-Nのアジド誘導体を式(XVIII)の化合物と反応させることによって調製することができ、

式中、E、R1a、R1b、R4a、R4b、R1z、およびRは、上で定義された通りである。
上記の反応に使用される好適な遷移金属触媒としては、クロロ-(ペンタメチルシクロペンタジエニル)(シクロオクタジエン)ルテニウム(II)が挙げられる。
反応は、好適な溶媒または溶媒の混合物中、高温で都合よく実行される。典型的な溶媒としては、アルキルエーテル、例えば、tert-ブチルメチルエーテル、または1,2-ジメトキシエタン;および環状エーテル、例えば、テトラヒドロフランが挙げられる。
上記の式(XVIII)の中間体は、式(XIX)の化合物をジメチル(1-ジアゾ-2-オキソプロピル)ホスホネートと反応させることによって調製することができ、

式中、E、R1a、R1b、R4a、R4b、およびRは、上で定義された通りである。
反応は、一般に、塩基の存在下で行われる。好適には、塩基は、アルカリ金属炭酸塩、例えば、炭酸カリウムであってもよい。反応は、好適な溶媒または溶媒の混合物中、周囲温度で都合よく引き起こされる。典型的な溶媒としては、C1-4アルカノール、例えば、メタノール;および塩素化溶媒、例えば、ジクロロ-メタンが挙げられる。
上記の式(XIX)の中間体は、以下のステップ:
(i)式(XX)の化合物からのO-保護基Rの除去:

式中、E、R1a、R1b、R4a、R4b、およびRは、上で定義された通りであり、Rは、O-保護基を表し;
(ii)それによって得られた化合物の、酸化剤での処置と、を含む、2ステップ手順によって調製することができる。
O-保護基Rは、好適にはアセチルである。
がアセチルを表す場合、上記のステップ(i)におけるその除去は、塩基での処置によって都合よく引き起こされ得る。好適には、塩基は、アルカリ金属炭酸塩、例えば、炭酸カリウムであってもよい。反応は、好適な溶媒、例えば、メタノールなどのC1-4アルカノール中、周囲温度で都合よく引き起こされる。
上記のステップ(ii)で使用される好適な酸化剤としては、1,1,1-トリス(アセチルオキシ)-1,1-ジヒドロ-1,2-ベンジオドキソール-3-(1H)-オン(デス・マーチンペルヨージナン)が挙げられる。反応は、好適な溶媒、例えば、ジクロロメタンなどの塩素化溶媒中、周囲温度で都合よく引き起こされる。
あるいは、上記のステップ(ii)で使用される酸化剤は、三酸化硫黄ピリジン錯体を含んでもよく、この場合、反応は、塩基の存在下で都合よく達成され得る。好適には、塩基は、有機アミン、例えば、N,N-ジイソプロピルエチルアミンであってもよい。
上記の式(XX)の中間体は、化合物(VIII)と化合物(IX)との反応について上記のものと同様の条件下で、上で定義された式(IX)の化合物を式(XXI)の化合物と反応させることによって調製することができ:

式中、R1a、R1b、R4a、R4bおよびRは、上で定義された通りである。
Aが式(Ad)の基を表し、およびZが、上で定義された式(Zw)の基を表す、上記の式(IV)の中間体は、アジドトリメチルシランを式(XXII)の化合物と反応させることによって調製することができ:

式中、E、R1a、R1b、R4a、R4b、R1z、およびRは、上で定義された通りである。
反応は、一般に、トリフェニルホスフィンおよびアゾジカルボキシレートエステル、例えば、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(DIAD)の存在下で達成される。反応は、好適な溶媒、例えば、テトラヒドロフランなどの環状エーテル中、周囲温度で都合よく引き起こされる。
上記の式(XXII)の中間体は、
(i)塩基での処置による、上で定義された式(VI)の化合物の鹸化と、
(ii)化合物(III)と式R-COHのカルボン酸との間の反応について上記のものと同様の条件下での、それによって得られたカルボン酸誘導体と式R1z-NHの化合物との反応と、
(iii)それによって得られたカルボキサミド誘導体の、ローソン試薬(2,4-ビス(4-メトキシフェニル)-1,3-ジチア-2,4-ジホスフェタン2,4-ジスルフィド)での処置と、を含む、3ステップ法によって調製することができる。
ステップ(i)における鹸化反応は、一般に塩基での処置によって引き起こされる。好適な塩基としては、無機水酸化物、例えば、水酸化リチウムなどのアルカリ金属水酸化物が挙げられる。
ステップ(iii)は、好適な溶媒、例えば、1,4-ジオキサンなどの環状エーテル中、高温で都合よく行われる。
別の手順では、Aが式(Ae)の基を表す(式中、YがN-Rを表し、およびRが-COR7aを表す)、上記の式(I)の化合物は、化合物(III)と式R-COHのカルボン酸との間の反応について上記のものと同様の条件下で、
式R7a-COHのカルボン酸を式(XXIII)の化合物と反応させるステップを含む方法によって調製することができ:

式中、
11は、式(Ae-1)の基を表し:

式中、アスタリスク(*)は、分子の残りの部分との結合点を表し;
E、R1a、R1b、R、およびRは、上で定義された通りである。
同様に、Aが式(Ae)の基を表す(式中、YがN-Rを表し、およびRが-COR7aを表す)、上記の式(IV)の中間体は、化合物(III)と式R-COHのカルボン酸との間の反応について上記のものと同様の条件下で、式R7a-COHのカルボン酸を式(XXIV)の化合物と反応させることによって調製することができ:

式中、E、A11、R1a、R1b、およびRは、上で定義された通りである。
Aが式(Ae)の基を表す(式中、YがN-Rを表し、およびRが-CO7aを表す)、上記の式(I)の化合物は、上で定義された式(XXIII)の化合物を式L4a-CO7aの化合物と反応させるステップを含む方法によって調製することができ、式中、L4aは、好適な脱離基を表し、R7aは、上で定義された通りである。
同様に、Aが式(Ae)の基を表す(式中、YがN-Rを表し、およびRが-CO7aを表す)、上記の式(IV)の中間体は、上で定義された式(XXIV)の化合物を式L4a-CO7aの化合物と反応させることによって調製することができ、式中、L4aおよびR7aは、上で定義された通りである。
脱離基L4aは、好適にはハロゲン原子、例えば、クロロである。あるいは、脱離基L4aは、好適には2,5-ジオキソピロリジン-1-イルオキシであってもよい。
反応は、塩基の存在下で都合よく達成される。好適な塩基としては、有機アミン、例えば、N,N-ジイソプロピルエチルアミンまたはトリエチルアミンなどのトリアルキルアミンが挙げられる。反応は、好適な溶媒、例えば、ジクロロメタンなどの塩素化溶媒中、周囲温度で都合よく行われる。
Aが式(Ae)の基を表す(式中、YがN-Rを表し、およびRが-SO7bを表す)、上記の式(I)の化合物は、上で定義された式(XXIII)の化合物を式L4b-SO7bの化合物と反応させるステップを含む方法によって調製することができ、式中、L4bは、好適な脱離基を表し、R7bは、上で定義された通りである。
同様に、Aが式(Ae)の基を表す(式中、YがN-Rを表し、およびRが-SO7bを表す)、上記の式(IV)の中間体は、上で定義された式(XXIV)の化合物を式L4b-SO7bの化合物と反応させることによって調製することができ、式中、L4bおよびR7bは、上で定義された通りである。
脱離基L4bは、好適にはハロゲン原子、例えば、クロロである。
反応は、塩基の存在下で都合よく達成される。好適な塩基としては、有機アミン、例えば、N,N-ジイソプロピルエチルアミンまたはトリエチルアミンなどのトリアルキルアミンが挙げられる。反応は、好適な溶媒、例えば、ジクロロメタンなどの塩素化溶媒中、周囲温度で都合よく行われる。
Aが式(Ae)の基を表す(式中、YがN-Rを表し、およびRが、1つまたは複数のフッ素原子によって場合により置換された、C1-6アルキルを表す)、上記の式(I)の化合物は、上で定義された式(XXIII)の化合物を式L-R7cの化合物と反応させるステップを含む方法によって調製することができ、式中、Lは、好適な脱離基を表し、およびR7cは、1つまたは複数のフッ素原子によって場合により置換された、C1-6アルキルを表す。
同様に、Aが式(Ae)の基を表す(式中、YがN-Rを表し、およびRが、1つまたは複数のフッ素原子によって場合により置換された、C1-6アルキルを表す)、上記の式(IV)の中間体は、上で定義された式(XXIV)の化合物を式L-R7cの化合物と反応させることによって調製することができ、式中、LおよびR7cは、上で定義された通りである。
脱離基Lは、好適にはスルホニルオキシ誘導体、例えば、トリフルオロ-メタンスルホニルオキシであってもよい。
反応は、塩基の存在下で都合よく達成される。好適な塩基としては、有機アミン、例えば、トリエチルアミンなどのトリアルキルアミンが挙げられる。反応は、好適な溶媒、例えば、ジクロロメタンなどの塩素化溶媒中、周囲温度で都合よく行われる。
Aが式(Ae)の基を表す(式中、YがN-Rを表し、およびRが、1つまたは複数のフッ素原子によって場合により置換された、C3-9シクロアルキルまたはC結合C3-7ヘテロシクロアルキル(例えば、3,3-ジフルオロ-シクロブチルまたはオキセタン-3-イル)を表す)、上記の式(I)の化合物は、還元剤の存在下で、上で定義された式(XXIII)の化合物を、1つまたは複数のフッ素原子によって場合により置換された、適切なシクロアルカノンまたはヘテロシクロアルカノン(例えば、3,3-ジフルオロシクロブタノンまたはオキセタン-3-オン)と反応させるステップを含む方法によって調製することができる。
同様に、Aが式(Ae)の基を表す(式中、YがN-Rを表し、およびRが、1つまたは複数のフッ素原子によって場合により置換された、C3-9シクロアルキルまたはC結合C3-7ヘテロシクロアルキル(例えば、3,3-ジフルオロ-シクロブチルまたはオキセタン-3-イル)を表す)、上記の式(IV)の中間体は、還元剤の存在下で、上で定義された式(XXIV)の化合物を、1つまたは複数のフッ素原子によって場合により置換された、適切なシクロアルカノンまたはヘテロシクロアルカノン(例えば、3,3-ジフルオロシクロブタノンまたはオキセタン-3-オン)と反応させることによって調製することができる。
還元剤は、好適にはトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムである。反応は、酢酸の存在下で都合よく行われる。
理解されるように、上記の式(XXIII)の化合物は、それ自体が、上で定義された式(I)の化合物に相当し、式中、Aは、式(Ae)の基を表す(式中、Yは、N-Rを表し、およびRは、水素を表す)。
上記の式(XXIII)の化合物は、式(I)の対応する化合物を、酸、例えば、塩酸などの鉱酸、またはトリフルオロ酢酸などの有機酸と反応させることによって都合よく調製することができ、式中、Aは、式(Ae)の基を表し、およびYは、N-Rを表す(式中、Rは、-CO7aを表し、およびR7aは、tert-ブチルを表す)。
同様に、上記の式(XXIV)の中間体は、式(IV)の対応する化合物を、酸、例えば、塩酸などの鉱酸、またはトリフルオロ酢酸などの有機酸と反応させることによって都合よく調製することができ、式中、Aは、式(Ae)の基を表し、およびYは、N-Rを表す(式中、Rは、-CO7aを表し、およびR7aは、tert-ブチルを表す)。
Aが式(Ae)の基を表す、上記の式(IV)の中間体は、以下のステップ:
(i)式(XXV)の化合物を鹸化するステップと:

式中、
12は、式(Ae-2)の基を表し:

式中、アスタリスク(*)は、分子の残りの部分との結合点を表し;
E、Y、R1a、R1b、R、およびAlkは、上で定義された通りであり;
(ii)化合物(III)と式R-COHのカルボン酸との間の反応について上記のものと同様の条件下での、それによって得られたカルボキサミド誘導体と式R-Hの化合物との反応と、
(iii)Y含有環のC=C二重結合を還元するステップと、を含む、3ステップ手順によって調製することができる。
ステップ(i)における鹸化反応は、一般に塩基での処置によって引き起こされる。好適な塩基としては、無機水酸化物、例えば、水酸化リチウムまたは水酸化ナトリウムなどのアルカリ金属水酸化物が挙げられる。ステップ(i)は、水および/または好適な有機溶媒、例えば、テトラヒドロフランなどの環状エーテルまたはメタノールもしくはエタノールなどのC1-4アルカノール中、周囲温度または高温で都合よく引き起こされる。
ステップ(ii)において有用に使用されてもよい代替のカップリング剤としては、2-クロロ-1-メチルピリジニウムヨージドが挙げられる。
ステップ(iii)におけるC=C二重結合の還元は、接触水素化によって、典型的には水素化触媒、例えば、パラジウム炭素または水酸化パラジウム炭素の存在下での水素ガスまたはギ酸アンモニウムでの処置によって都合よく引き起こされ得る。
上記の式(XXV)の中間体は、遷移金属触媒の存在下で、式A12-Lの化合物を式(XXVI)の化合物と反応させることによって調製することができ:

式中、Mは、-B(OH)、または有機ジオール、例えば、ピナコール、1,3-プロパンジオール、もしくはネオペンチルグリコールで形成されたその環状エステルを表し、Lは、好適な脱離基を表し、E、A12、R1a、R1b、およびRは、上で定義された通りである。
脱離基Lは、好適にはハロゲン原子、例えば、クロロまたはブロモである。あるいは、脱離基Lは、好適にはスルホニルオキシ誘導体、例えば、メタンスルホニルオキシまたはトリフルオロメタンスルホニルオキシであってもよい。
遷移金属触媒は、好適にはトリス(ジベンジリデンアセトン)-パラジウム(0)であってもよく、これは典型的には、2-ジシクロヘキシル-ホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピルビフェニル(XPhos)と併せて使用されてもよい。典型的には、反応は、リン酸カリウムの存在下で、高温で行われる。
あるいは、遷移金属触媒は、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-フェロセン]ジクロロパラジウム(II)であってもよい。反応は、炭酸カリウムの存在下で、高温で都合よく行うことができる。
あるいは、上記の式(XXV)の中間体は、遷移金属触媒の存在下で、化合物(XXVI)と式A12-Lの化合物との間の反応について上記のものと同様の条件下で、式A12-Mの化合物を上で定義された式(XIII)の化合物と反応させることによって調製することができる。
例として、Mがピナコールで形成された-B(OH)の環状エステルを表す、上記の式(XXVI)の中間体は、遷移金属触媒の存在下で、ビス(ピナコラト)ジボロンを上で定義された式(XIII)の化合物と反応させることによって調製することができる。
同様に、Mがピナコールで形成された-B(OH)の環状エステルを表す、式A12-Mの中間体は、遷移金属触媒の存在下で、ビス(ピナコラト)ジボロンを上で定義された式A12-Lの化合物と反応させることによって調製することができる。
遷移金属触媒は、好適にはトリス(ジベンジリデンアセトン)-パラジウム(0)であってもよく、これは典型的には、2-ジシクロヘキシル-ホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピルビフェニル(XPhos)と併せて使用されてもよい。典型的には、反応は、酢酸カリウムの存在下で、高温で行われる。
それらが市販されていない場合、式(VIII)、(IX)、(XIV)、(XVI)、および(XXI)の出発物質は、添付の例に記載されているものと同様の方法によって、または当技術分野で周知の標準的な方法によって調製することができる。
上記プロセスのいずれかから最初に得られた式(I)の任意の化合物は、適切な場合には、その後、当技術分野で既知の技術によって式(I)のさらなる化合物に作られ得ることが理解されよう。例として、N-BOC部分を含む化合物(BOCはtert-ブトキシ-カルボニルの略語である)は、酸、例えば、塩酸などの鉱酸、またはトリフルオロ酢酸などの有機酸での処置によってN-H部分を含む対応する化合物に変換され得る。
N-H官能基を含む化合物は、典型的には、塩基、例えば、炭酸ナトリウムなどの無機炭酸塩の存在下で、好適なハロゲン化アルキル、例えば、ヨードメタンでの処置によってアルキル化、例えば、メチル化することができる。
N-H官能基を含む化合物は、典型的には、塩基、例えば、N,N-ジイソプロピルエチルアミンまたはトリエチルアミンなどの有機塩基の存在下で、好適なハロゲン化アシル、例えば、塩化アセチルでの処置によってアシル化、例えば、アセチル化することができる。同様に、N-H官能基を含む化合物は、典型的には、塩基、例えば、トリエチルアミンなどの有機塩基の存在下で、好適なアシル無水物、例えば、無水酢酸での処置によってアシル化、例えば、アセチル化することができる。
同様に、N-H官能基を含む化合物は、典型的には、塩基、例えば、トリエチルアミンなどの有機塩基の存在下で、適切なC1-4アルキルスルホニルクロリド試薬、例えば、メチルスルホニルクロリドでの処置によって、N-S(O)Alk官能基(式中、Alkは、上で定義された通りである)を含む対応する化合物に変換され得る。
同様に、N-H官能基を含む化合物は、典型的には、塩基、例えば、トリエチルアミンまたはN,N-ジイソプロピルエチル-アミンなどの有機塩基の存在下で、適切なクロロギ酸またはカルバモイルクロリド試薬での処置によって、それぞれカルバメートまたは尿素部分を含む対応する化合物に変換され得る。あるいは、N-H官能基を含む化合物は、典型的には、塩基、例えば、トリエチルアミンなどの有機塩基の存在下で、適切なアミン-置換された(3-メチルイミダゾール-3-イウム-1-イル)メタノンヨージド誘導体での処置によって、尿素部分を含む対応する化合物に変換され得る。あるいは、N-H官能基を含む化合物は、典型的には、塩基、例えば、トリエチルアミンなどの有機塩基の存在下で、適切なイソシアネート誘導体Alk-N=C=Oでの処置によって、尿素部分N-C(O)N(H)Alk(式中、Alkは、上で定義された通りである)を含む対応する化合物に変換され得る。
N-H官能基を含む化合物は、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムなどの還元剤の存在下で、適切なアルデヒドまたはケトンでの処置によって、N-C(H)官能基を含む対応する化合物に変換され得る。
1-4アルコキシカルボニル部分-COAlk(式中、Alkは、上で定義された通りである)を含む化合物は、塩基、例えば、水酸化リチウムなどのアルカリ金属水酸化物塩での処置によって、カルボン酸(-COH)部分を含む対応する化合物に変換され得る。あるいは、tert-ブトキシ-カルボニル部分を含む化合物は、トリフルオロ酢酸での処置によって、カルボン酸(-COH)部分を含む対応する化合物に変換され得る。
カルボン酸(-COH)部分を含む化合物は、化合物(III)と式R-COHのカルボン酸との間の反応について上記のものと同様の条件下で、適切なアミンでの処置によって、アミド部分を含む対応する化合物に変換され得る。
1-4アルコキシカルボニル部分-COAlk(式中、Alkは、上で定義された通りである)を含む化合物は、水素化アルミニウムリチウムなどの還元剤での処置によって、ヒドロキシメチル(-CHOH)部分を含む対応する化合物に変換され得る。
1-4アルキルカルボニルオキシ部分-OC(O)Alk(式中、Alkは、上で定義された通りである)を含む化合物、例えば、アセトキシは、塩基、例えば、水酸化ナトリウムなどのアルカリ金属水酸化物塩での処置によって、ヒドロキシ(-OH)部分を含む対応する化合物に変換され得る。
ハロゲン原子を含む化合物、例えば、ブロモは、有機ジオール、例えば、ピナコール、1,3-プロパンジオールまたはネオペンチルグリコールで形成された、適切に置換されたアリール、ヘテロシクロアルケニル、またはヘテロアリールボロン酸、またはその環状エステルでの処置によって、場合により置換されたアリール、ヘテロシクロアルケニル、またはヘテロアリール部分を含む対応する化合物に変換され得る。反応は、典型的には、遷移金属触媒および塩基の存在下で引き起こされる。遷移金属触媒は、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)であってもよい。あるいは、遷移金属触媒は、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)であってもよく、これは、2-ジシクロヘキシル-ホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピルビフェニル(XPhos)と併せて有利に使用されてもよい。好適には、塩基は、炭酸ナトリウムまたは炭酸カリウムなどの無機塩基であってよい。
ハロゲン原子を含む化合物、例えば、ブロモは、(i)ビス(ピナコラト)ジボロンとの反応と、(ii)それによって得られた化合物と適切に置換されたブロモアリールまたはブロモヘテロアリール誘導体との反応と、を含む2ステップ手順によって、場合により置換されたアリールまたはヘテロアリール部分を含む対応する化合物に変換され得る。ステップ(i)は、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]-ジクロロパラジウム(II)、および酢酸カリウムなどの遷移金属触媒の存在下で都合よく引き起こされる。ステップ(ii)は、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]-ジクロロパラジウム(II)などの遷移金属触媒、および塩基、例えば、炭酸ナトリウムまたは炭酸カリウムなどの無機塩基の存在下で都合よく引き起こされる。
シアノ(-CN)部分を含む化合物は、(i)理想的にはチタン(IV)イソプロポキシドの存在下での、塩化メチルマグネシウムとの反応と、(ii)得られた物質の、水素化ホウ素ナトリウムなどの還元剤での処置と、を含む2ステップ法によって、1-アミノエチル部分を含む対応する化合物に変換され得る。過剰の塩化メチルマグネシウムがステップ(i)において使用される場合、1-アミノ-1-メチルエチル部分を含む対応する化合物を得ることができる。
部分-S-に含む化合物は、(ジアセトキシヨード)ベンゼンおよびアンモニウムカルバメートでの処置によって、部分-S(O)(NH)-を含む対応する化合物に変換され得る。
C=C二重結合を含む化合物は、水素化触媒、例えば、パラジウム炭素の存在下でのガス状水素での処置によって、CH-CH単結合を含む対応する化合物に変換され得る。
芳香族窒素原子を含む化合物は、好適な酸化剤、例えば、3-クロロ過安息香酸での処置によって、N-オキシド部分を含む対応する化合物に変換され得る。
生成物の混合物が本発明による化合物の調製のための上記の方法のいずれかから得られる場合、所望の生成物は、分取HPLC、または例えば、適切な溶媒系と組み合わせてシリカおよび/もしくはアルミナを利用するカラムクロマトグラフィなどの従来の方法によって適切な段階でそこから分離することができる。
本発明による化合物を調製するための上記の方法が立体異性体の混合物を生じる場合、これらの異性体は従来の技術によって分離することができる。特に、式(I)の化合物の特定のエナンチオマーを得ることが所望される場合、これは、エナンチオマーを分割するための任意の好適な従来の手順を使用して、エナンチオマーの対応する混合物から生成され得る。したがって、例えば、ジアステレオマー誘導体、例えば、塩は、式(I)のエナンチオマー、例えば、ラセミ体と、適切なキラル化合物、例えば、キラル塩基との混合物の反応によって生成され得る。次いで、ジアステレオマーを、任意の好都合な手段によって、例えば、結晶化によって分離してもよく、所望のエナンチオマーを、例えば、ジアステレオマーが塩である場合には酸での処置によって回収してもよい。別の分割プロセスにおいて、式(I)のラセミ体をキラルHPLCを用いて分離することができる。さらに、所望であれば、特定のエナンチオマーは、上記の方法のうちの1つにおいて適切なキラル中間体を使用することによって得ることができる。あるいは、特定のエナンチオマーは、エナンチオマー特異的酵素生体内変換、例えば、エステラーゼを用いたエステル加水分解を行い、次いで、エナンチオマー的に純粋な加水分解された酸のみを未反応のエステル対掌体から精製することによって得ることができる。クロマトグラフィ、再結晶、および他の従来の分離手順は、本発明の特定の幾何異性体を得ることが望ましい中間体または最終生成物と共に使用することもできる。
上記の合成配列のいずれかの間、関係する分子のいずれかの感受性基または反応性基を保護することが必要および/または望ましい場合がある。これは、Greene’s Protective Groups in Organic Synthesis,編集P.G.M.Wuts,John Wiley&Sons,第5編,2014年に記載されているような従来の保護基によって達成され得る。保護基は、当技術分野で既知の方法を利用して、任意の好都合な後続の段階で除去することができる。
本発明による化合物は、ヒト真皮線維芽細胞からのIL-17誘導性IL-6放出を強力に阻害する。したがって、下記のHDF細胞株アッセイで試験した場合、本発明の化合物は、5.0以上、一般に6.0以上、通常は7.0以上、典型的には7.2以上、好適には7.5以上、理想的には7.8以上、好ましくは8.0以上のpIC50値を示す(pIC50は-log10[IC50]に等しく、IC50はモル濃度として表されるので、当業者は、より高いpIC50の数値がより活性な化合物を示すことを理解するであろう)。
真皮線維芽細胞株からのIL-17A誘導性IL-6放出の阻害
このアッセイの目的は、ヒト初代細胞系におけるIL-17タンパク質に対する中和能を試験することである。IL-17単独での正常ヒト真皮線維芽細胞(HDF)の刺激は非常に弱いシグナルしかもたらさないが、TNFαなどの特定の他のサイトカインと組み合わせて、炎症性サイトカイン、すなわち、IL-6の産生において相乗効果を認めることができる。
HDFを、TNF-α(25pM)と組み合わせたIL-17A(50pM)で刺激した。次いで、得られたIL-6応答を、Cisbio製の均一時間分解FRETキットを使用して測定した。キットは、2つのモノクローナル抗体を利用し、一方はEuクリプテート(ドナー)で標識され、他方はd2またはXL665(アクセプタ)で標識される。シグナルの強度は、サンプル中に存在するIL-6の濃度に比例する(比は665/620×104によって計算される)。
このアッセイでは、ヒト真皮線維芽細胞からのIL-17誘導性IL-6放出を阻害する化合物の能力を測定する。
HDF細胞(Sigma#106-05n)を完全培地(DMEM+10%FCS+2mMのL-グルタミン)中で培養し、標準的な技術を使用して組織培養フラスコ中で維持した。細胞を、TrypLE(Invitrogen#12605036)を使用してアッセイ当日の朝に組織培養フラスコから回収した。完全培地(45mL)を使用してTrypLEを中和し、細胞を300×gで3分間遠心分離した。細胞を完全培地(5mL)に再懸濁して計数し、3.125×10細胞/mLの濃度に調整した後、40μL/ウェルで384ウェルアッセイプレート(Corning#3701)に添加した。細胞を37℃/5%COで最低3時間放置して、プレートに接着させた。
化合物をDMSOで段階希釈した後、水性希釈液を384ウェル希釈プレート(Greiner#781281)に入れ、滴定プレートからの5μLを45μLの完全培地に移し、混合して10%DMSOを含有する溶液を得た。
TNFαおよびIL-17サイトカインの混合物を完全培地中で最終濃度がTNFα 25pM/IL-17A 50pMに調製し、次いで、30μLの溶液を384ウェル試薬プレート(Greiner#781281)に添加した。
水性希釈プレートからの10μLを、30μLの希釈サイトカインを含有する試薬プレートに移して、2.5%DMSO溶液を得た。化合物をサイトカイン混合物と共に37℃で5時間インキュベートした。インキュベーション後、10μLをアッセイプレートに移して、0.5%DMSO溶液を得、次いで、37℃/5%COで18~20時間インキュベートした。
Cisbio IL-6 FRETキット(Cisbio#62IL6PEB)から、ユウロピウムクリプテートおよびAlexa 665を再構成緩衝液で希釈し、キットインサートに従って1:1で混合した。白色低容量384ウェルプレート(Greiner#784075)にFRET試薬(10μL)を添加し、次いで、上清(10μL)をアッセイプレートからGreiner試薬プレートに移した。混合物を穏やかに振盪しながら(<400rpm)室温で3時間インキュベートした後、Synergy Neo 2プレートリーダー(励起:330nm;発光:615/645nm)で読み取った。
上記のHDF細胞株アッセイで試験した場合、添付の例の化合物は以下のpIC50値を示すことが分かった。
以下の例は、本発明による化合物の調製を例示する。

略語
DCM:ジクロロメタン
THF:テトラヒドロフラン
MeOH:メタノール
EtOH:エタノール
DMSO:ジメチルスルホキシド
DIPEA:N,N-ジイソプロピルエチルアミン
DMF:N,N-ジメチルホルムアミド
DMA:N,N-ジメチルアセトアミド
EtOAc:酢酸エチル
TFA:トリフルオロ酢酸
IPA:イソプロピルアルコール
DMAP:4-(ジメチルアミノ)ピリジン
TBME:tert-ブチルメチルエーテル
LDA:リチウムジイソプロピルアミド
NBS:N-ブロモスクシンイミド
DIAD:ジイソプロピルアゾジカルボキシレート
Xantphos:4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン
T3P(登録商標):無水プロピルホスホン酸溶液
HATU:1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェート
{Ir[dF(CF)ppy](dtbpy)}PF:[4,4’-ビス(1,1-ジメチルエチル)-2,2’-ビピリジン-N1,N1’]ビス-{3,5-ジフルオロ-2-[5-(トリフルオロメチル)-2-ピリジニル-N]フェニル-C}イリジウム(III)ヘキサフルオロ-ホスフェート
ローソン試薬:2,4-ビス(4-メトキシフェニル)-1,3-ジチア-2,4-ジホスフェタン2,4-ジスルフィド
h:時間
r.t.:室温
M:質量;モル
RT:保持時間
HPLC:高速液体クロマトグラフィ
LCMS:液体クロマトグラフィ質量分析
SFC:超臨界流体クロマトグラフィ
FCC:フラッシュカラムクロマトグラフィ
分析および分離方法
方法1
X-Bridge C18 Waters 2.1×20mm、2.5μmカラム
カラム温度:40℃
移動相A:水中10mMギ酸アンモニウム+0.1%アンモニア溶液
移動相B:アセトニトリル+5%水+0.1%アンモニア溶液
グラジエントプログラム:流速1mL/分
時間 A% B%
0.00 95.00 5.00
4.00 5.00 95.00
5.00 5.00 95.00
5.10 95.00 5.00
方法2
Waters UPLC(登録商標)BEH(商標)C18,部品番号186002352、2.1×100mm、1.7μmカラム
カラム温度:40℃
移動相A:pH10に緩衝した2mM重炭酸アンモニウム
移動相B:アセトニトリル
グラジエントプログラム流速0.6mL/分
時間 A% B%
0.00 95.00 5.00
5.30 0 100
5.80 0 100
5.82 95.00 5.00
7.00 95.00 5.00
方法3
Phenomenex、Kinetex-XB C18、2.1mm×100mm、1.7μmカラム
カラム温度:40℃
移動相A:水中0.1%ギ酸
移動相B:アセトニトリル中0.1%ギ酸
グラジエントプログラム:流速0.6mL/分;注入量1μL
時間 A% B%
0.00 95 5
5.30 0 100
5.80 0 100
5.82 95 5
7.00 95 5
UV215nm、PDAスペクトル200~400nm、ステップ1nm
MSDスキャンポジティブ150-850
方法4
X-Bridge C18 Waters 2.1×20mm、2.5μmカラム
移動相A:水中10mMギ酸アンモニウム+0.1%アンモニア溶液
移動相B:アセトニトリル+5%水+0.1%アンモニア溶液
グラジエントプログラム:流速1mL/分
時間 A% B%
0.00 95.00 5.00
1.50 5.00 95.00
2.25 5.00 95.00
2.50 95.00 5.00
方法5
X-Bridge C18 Waters 2.1×20mm、2.5μmカラム
カラム温度:40℃
移動相A:水中10mMギ酸アンモニウム+0.1%ギ酸
移動相B:アセトニトリル+5%水+0.1%ギ酸
グラジエントプログラム:流速1mL/分
時間 A% B%
0.00 95.00 5.00
1.50 5.00 95.00
2.25 5.00 95.00
2.50 95.00 5.00
方法6
X-Bridge C18 Waters 2.1×20mm、2.5μmカラム
カラム温度:40℃
移動相A:水中10mMギ酸アンモニウム+0.1%ギ酸
移動相B:アセトニトリル+5%水+0.1%ギ酸
グラジエントプログラム:流速1mL/分
時間 A% B%
0.00 95.00 5.00
4.00 5.00 95.00
5.00 5.00 95.00
5.10 95.00 5.00
方法7
Phenomenex Gemini NX-C18 2×20mm、3μmカラム
移動相A:水中10mMギ酸アンモニウム+0.1%アンモニア溶液
移動相B:アセトニトリル+5%水+0.1%アンモニア溶液
グラジエントプログラム:流速1mL/分
時間 A% B%
0.00 95.00 5.00
4.00 5.00 95.00
5.00 5.00 95.00
5.10 95.00 5.00
方法8
Waters Acquity UPLC BEH C18 2.1×50mm、1.7μmカラム
移動相A:水中10mMギ酸アンモニウム+0.1%アンモニア溶液
移動相B:アセトニトリル+5%水+0.1%アンモニア溶液
グラジエントプログラム:流速1.5mL/分
時間 A% B%
0.00 95.00 5.00
0.10 95.00 5.00
3.50 5.00 95.00
4.00 5.00 95.00
4.05 95.00 5.00
方法9
Waters Sunfire C18 30×100mm、10μmカラム
カラム温度:室温
移動相A:水+0.1%ギ酸
移動相B:アセトニトリル+0.1%ギ酸
グラジエントプログラム:流速40mL/分
時間 A% B%
0.00 70 30
0.55 70 30
11.0 5 95
13.1 5 95
13.31 70 30
方法10
Waters Acquity UPLC BEH C18 2.1×50mm、1.7μmカラム
移動相A:水中10mMギ酸アンモニウム+0.1%ギ酸
移動相B:アセトニトリル+5%水+0.1%ギ酸
グラジエントプログラム:流速1.5mL/分
時間 A% B%
0.00 95.00 5.00
0.10 95.00 5.00
3.50 5.00 95.00
4.00 5.00 95.00
4.05 95.00 5.00
方法11
Phenomenex Gemini NX-C18 2×20mm、3μmカラム
移動相A:水中10mMギ酸アンモニウム+0.1%アンモニア溶液
移動相B:アセトニトリル+5%水+0.1%アンモニア溶液
グラジエントプログラム:流速1mL/分
時間 A% B%
0.00 95.00 5.00
1.50 5.00 95.00
2.25 5.00 95.00
2.50 95.00 5.00
中間体1
tert-ブチルN-(6-クロロ-5-メチルピリダジン-3-イル)カルバメート
DMF(45mL)中6-クロロ-5-メチルピリダジン-3-アミン(4.21g、29.3mmol)およびDIPEA(20mL、0.117mol)の撹拌溶液に、ジ-tert-ブチルジカーボネート(14.55g、66.7mmol)およびDMAP(358mg、2.93mmol)を連続的に添加した。反応混合物をr.t.で3h撹拌し、次いで、高真空下で濃縮乾固した。得られた褐色固体をメタノール(45mL)に溶解し、および炭酸二カリウム(4.05g、29.3mmol)を添加した。反応混合物をr.t.で16h撹拌し、次いで、真空下で濃縮し、EtOAc(250mL)に再溶解し、水(200mL)で洗浄した。得られた懸濁液を、EtOAc(500mL)で洗浄しながら、Celite(登録商標)のパッドで濾過した。層を分離し、水層をEtOAc(2×50mL)で再抽出した。合わせた有機相をブライン(40mL)で洗浄し、次いで、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。得られた褐色固体を、ヘプタン中0~50%EtOAcで溶出するシリカカラムクロマトグラフィによって精製して、標記化合物(6.87g、79%)を白色固体として得た。
Figure 2023552864000040
中間体2
2-[6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-クロロピリダジン-4-イル]酢酸
-50℃の中間体1(5.02g、20.6mmol)のTHF(60mL)中溶液に、THF/n-ヘプタン/エチルベンゼン中2M LDA(31mL、61.8mmol)を滴加した。反応混合物を-50℃で5分間撹拌し、次いで、-30℃までゆっくり昇温させ、20分間撹拌した。ガス状COを反応混合物にバブリングした(添加時に内部温度が-10℃に達した)。反応混合物を-50℃に再冷却し、さらに40分間撹拌し、次いで、飽和NHCl水溶液(20mL)およびEtOAc(20mL)で希釈した。有機層を廃棄した。水層のpHを2M HCl水溶液を使用してpH3~4に調整した。得られた水層を酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、標記化合物(4.7g、62%)を橙色油として得た。
Figure 2023552864000041
中間体3
2-[6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-クロロピリダジン-4-イル]酢酸メチル
中間体2(79%、4.70g、12.9mmol)のメタノール(40mL)中溶液に、1、4-ジオキサン中4M HCl(10mL、40.0mmol)を添加した。反応混合物を4h撹拌した。反応物のpHを飽和NaHCO水溶液を使用してpH7に調整し、次いで、水(100mL)を添加した。得られた固体沈殿物を真空濾過によって回収し、最小量の水で洗浄し、次いで、真空オーブン中40℃で16h乾燥させて、標記化合物(3.83g、93%)を白色固体として得た。
Figure 2023552864000042
中間体4
メチル2-[6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-クロロピリダジン-4-イル]-4,4-ジフルオロブタ-2-エノエート
中間体3(1.22g、4.04mmol)の1,4-ジオキサン(24mL)中溶液に、トリエチルアミン(1127μL、8.09mmol)および1-エトキシ-2,2-ジフルオロエタノール(637mg、5.05mmol)を添加した。反応混合物を102℃で3h加熱した。さらなる分のトリエチルアミン(0.56mL、4.04mmol)および1-エトキシ-2,2-ジフルオロエタノール(0.56mL、5.05mmol)を添加した。反応混合物を102℃でさらに3h加熱し、次いで、真空下で濃縮した。得られた褐色油を、ヘプタン中0~40%EtOAcで溶出するシリカカラムクロマトグラフィによって精製して、標記化合物(965mg、66%)を白色固体として得た。
Figure 2023552864000043
中間体5
メチル2-(6-アミノ-3-クロロピリダジン-4-イル)-4,4-ジフルオロブタ-2-エノエート
中間体4(90%、528mg、1.31mmol)を、r.t.で2h、DCM(2.5mL)およびTFA(1.5mL、19.6mmol)中で撹拌した。反応混合物をDCM(30mL)で希釈し、飽和NaHCO水溶液(2×10mL)およびブライン(10mL)で洗浄し、次いで、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、標記化合物(純度90%)(357mg、93%)を黄色油として得た。
Figure 2023552864000044
中間体6
メチル2-{2-[(S)-ベンジルオキシカルボニルアミノ(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)メチル]-6-クロロ-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-7-イル}-4,4-ジフルオロブタ-2-エノエート
中間体5(90%、357mg、1.22mmol)およびベンジルN-[(1S)-3-ブロモ-1-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)-2-オキソプロピル]カルバメート(640mg、1.58mmol)を、乾燥1,4-ジオキサン(5mL)中で撹拌し、2,6-ジメチルピリジン(369μL、3.17mmol)を添加した。反応混合物を密封し、80℃で3.5h加熱した。残渣を酢酸エチル(50mL)で希釈し、水(20mL)、飽和NHCl水溶液(20mL)、水(20mL)、およびブライン(20mL)で洗浄し、次いで、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。物質を、ヘプタン中0~100%酢酸エチルの勾配で溶出するシリカカラムクロマトグラフィによって精製して、標記化合物(純度90%)(673mg、87%)を黄色/橙色泡として得た。
Figure 2023552864000045
中間体7
メチル2-{2-[(S)-アミノ(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)メチル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-7-イル}-4,4-ジフルオロブタノエート
中間体6(90%、600mg、0.949mmol)をメタノール(20mL)に溶解し、1M HCl水溶液(5.0mL、5.00mmol)を添加し、引き続いて10%Pd/C(50%湿潤)(5.0%、202mg、0.0949mmol)を添加した。反応混合物を1気圧のH下で2.5h撹拌し、次いで、Celite(登録商標)で濾過し、真空下で濃縮して、メタノールの大部分を除去した。残渣を酢酸エチル(50mL)で希釈し、飽和NaHCO水溶液(30mL)で洗浄した。水層を酢酸エチル(20mL)でさらに抽出した。有機抽出物を合わせ、ブライン(20mL)で洗浄し、次いで、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、DCM中0~90%MeOHの勾配で溶出するシリカカラムクロマトグラフィによって精製して、標記化合物(純度95%)(260mg、65%)を橙色油として得た。
Figure 2023552864000046
中間体8
メチル2-{2-[(S)-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)メチル]イミダゾ-[1,2-b]ピリダジン-7-イル}-4,4-ジフルオロブタノエート
中間体7(95%、500mg、1.18mmol)をDCM(20mL)に溶解し、ジ-tert-ブチルジカーボネート(309mg、1.42mmol)を添加した。反応混合物をr.t.で2.5h撹拌し、次いで、DCM(20mL)で希釈し、水(2×20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、標記化合物(純度90%)(660mg、100%)を褐色泡として得た。
Figure 2023552864000047
中間体9
2-{2-[(S)-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)メチル]イミダゾ[1,2-b]-ピリダジン-7-イル}-4,4-ジフルオロブタン酸
中間体8(90%、660mg、1.18mmol)を水(5mL)、メタノール(5mL)、およびTHF(5mL)に溶解した。水酸化リチウム水和物(1:1:1)(198mg、4.73mmol)を添加し、反応混合物を45分間撹拌し、次いで、真空下で濃縮して、有機溶媒の大部分を除去した。残りの混合物を酢酸エチル(30mL)および水(30mL)で希釈し、次いで、水性部分を1M HCl水溶液(5mL)を使用してpH5に調整した。混合物を分離し、水層を酢酸エチル(30mL)でさらに抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、標記化合物(純度95%)(610mg、100%)を黄色泡として得た。
Figure 2023552864000048
中間体10
tert-ブチルN-[(S)-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル){7-[3,3-ジフルオロ-1-(2,2,2-トリフルオロエチル-カルバモイル)プロピル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル}メチル]カルバメート
中間体9(95%、610mg、1.19mmol)をDMF(8mL)に溶解した。2,2,2-トリフルオロエタンアミン(0.10mL、1.30mmol)およびDIPEA(0.41mL、2.37mmol)を添加し、引き続いてHATU(541mg、1.42mmol)を添加した。反応混合物をr.t.で70分間撹拌し、次いで、さらに2,2,2-トリフルオロエタンアミン(0.10mL、1.30mmol)およびHATU(150mg、0.39mmol)を添加した。反応混合物を20分間撹拌し、次いで、水(20mL)で希釈し、超音波処理した。混合物を濾過し、粘着性固体を少量の水で洗浄した。固体を酢酸エチルに溶解し、次いで、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、標記化合物(純度90%)(753mg、100%)を橙色泡として得た。
Figure 2023552864000049
中間体11
2-{2-[(S)-アミノ(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)メチル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-7-イル}-4,4-ジフルオロ-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)ブタンアミド
中間体10(90%、753mg、1.19mmol)をDCM(7.5mL)およびTFA(2.5mL)中で45分間撹拌し、次いで、真空下で濃縮した。残渣をDCM(50mL)に溶解し、飽和NaHCO水溶液(2×20mL)およびブライン(20mL)で洗浄し、次いで、硫酸ナトリウムで乾燥させ、および真空下で濃縮した。物質を、DCM中0~10%MeOHの勾配で溶出するシリカカラムクロマトグラフィによって精製して、標記化合物(364mg、65%)を淡褐色固体として得た。
Figure 2023552864000050
中間体12
エチル2-(2-{(S)-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)[(4-メチル-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボニル)アミノ]-メチル}イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-7-イル)-4,4-ジフルオロブタノエート
HATU(161mg、0.423mmol)を、DMF(3mL)中4-メチル-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボン酸(54mg、0.423mmol)と、DIPEA(123μL、0.705mmol)との混合物にr.t.で添加した。反応混合物をr.t.で5分間撹拌し、次いで、中間体21(128mg、0.282mmol)およびDIPEA(123μL、0.705mmol)のDMF(3mL)中溶液を添加した。反応混合物をr.t.で16h撹拌し、次いで、EtOAc(50mL)で希釈し、水(3×60mL)で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮乾固した。粗残渣物を、ヘプタン中10~60%EtOAcで溶出するシリカカラムクロマトグラフィによって精製して、標記化合物(112mg、55%)を黄褐色ゴムとして得た。
Figure 2023552864000051
中間体13
2-(2-{(S)-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)[(4-メチル-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボニル)アミノ]-メチル}イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-7-イル)-4,4-ジフルオロブタン酸
水酸化リチウム一水和物(20mg、0.468mmol)と、中間体12(112mg、0.213mmol)とのTHF(2.5mL)、水(0.4mL)、およびメタノール(1mL)中混合物をr.t.で16h撹拌した。反応混合物を真空下で低体積に濃縮し、EtOAc(50mL)で希釈し、次いで、pH3に達するまで0.5M HCl水溶液を添加した。層を分離し、水層をEtOAc(2×30mL)で抽出した。有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、次いで、真空下で濃縮乾固して、標記化合物(90mg、82%)を黄色固体として得た。
Figure 2023552864000052
中間体14
tert-ブチルN-[(1R)-2-メチル-1-(メチルカルバモイル)プロピル]カルバメート
N-(tert-ブトキシカルボニル)-D-バリン(1200mg、5.52mmol)のDCM(25mL)中溶液に、DIPEA(2.2mL、12.2mmol)および(1H-ベンゾトリアゾール-1-イルオキシ)[トリス-(ジメチルアミノ)]ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(2443mg、5.52mmol)を添加した。メチル-アミン(2M、4.4mL、8.84mmol)を添加し、溶液を18h撹拌した。DCM(25mL)を添加し、反応混合物を飽和NHCl水溶液(10mL)および飽和NaHCO水溶液(10mL)で洗浄し、次いで、硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を除去した。得られた固体を、ヘプタン中0~50%EtOAcで溶出するシリカカラムクロマトグラフィによって精製すると、標記化合物(1.32g、98%)が白色固体として得られた。
Figure 2023552864000053
中間体15
(2R)-2-アミノ-N,3-ジメチルブタンアミドトリフルオロ酢酸塩
中間体14(300mg、1.30mmol)のDCM(3mL)中溶液に、TFA(3mL)を添加した。反応混合物を1h撹拌した。溶媒を除去し、過剰のTFAを1:1 DCM/ヘプタンと共沸させて、標記化合物(50%TFAを含有する)(474mg、149%)を淡黄色油として得た。
Figure 2023552864000054
中間体16
2-[6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-クロロピリダジン-4-イル]酢酸エチル
1,4-ジオキサン(4M,4.6mL,18.6mmol)中HClを、中間体2(3.56g、12.4mmol)のエタノール(44.5mL)中溶液にr.t.で添加した。反応混合物をr.t.で22h撹拌し、次いで、EtOAc(100mL)で希釈し、飽和NaHCO水溶液(30mL)で洗浄した。水相をEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次いで、濾過し、濃縮乾固した。残渣を、ヘプタン中10~30%EtOAcで溶出するシリカカラムクロマトグラフィによって精製して、標記化合物(3.17g、81%)をオフホワイト固体として得た。
Figure 2023552864000055
中間体17
エチル2-[6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-クロロピリダジン-4-イル]-4,4-ジフルオロブタ-2-エノエート
1-エトキシ-2,2-ジフルオロエタノール(90%、3.0mL、24.5mmol)を、中間体16(1.55g、4.91mmol)およびトリエチルアミン(2.7mL、19.6mmol)の1,4-ジオキサン(10mL)中溶液にr.t.で添加した。反応混合物を圧力丸底フラスコ中100℃で16h撹拌し、次いで、濃縮乾固した。残渣を、ヘプタン中10~20%EtOAcで溶出するシリカカラムクロマトグラフィによって精製して、標記化合物(1.39g、62%)を黄色ゴムとして得た。
Figure 2023552864000056
中間体18
エチル2-[6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-クロロピリダジン-4-イル]-4,4-ジフルオロブタノエート
水素化ホウ素ナトリウム(27mg、0.719mmol)を、中間体17(255mg、0.675mmol)のDCM(3.5mL)中溶液に-4℃で添加し、次いで、エタノール(3.5mL)を添加した。反応混合物を撹拌しながら-4℃で15分間維持した。飽和NHCl水溶液(30mL)を添加し、反応混合物を-4℃で15分間撹拌し、次いで、水(30mL)およびDCM(60mL)で希釈した。層を分離し、水層をDCM(2×30mL)で抽出した。合わせた有機相を相分離フィルタで濾過し、次いで、真空下で濃縮乾固して、標記化合物(261mg、83%)を淡黄色ゴムとして得た。
Figure 2023552864000057
中間体19
エチル2-(6-アミノ-3-クロロピリダジン-4-イル)-4,4-ジフルオロブタノエート
TFA(1.1mL、14.4mmol)を、中間体18(281mg、0.741mmol)のDCM(1.1mL)中溶液にr.t.で添加した。反応混合物をr.t.で3h撹拌し、次いで、DCM(10mL)で希釈し、飽和NaHCO水溶液(10mL)を添加した。層を分離し、水相をDCM(2×10mL)で再抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次いで、真空下で濃縮乾固して、標記化合物(207mg、86%)を黄褐色ゴムとして得た。
Figure 2023552864000058
中間体20
エチル2-{2-[(S)-ベンジルオキシカルボニルアミノ(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)メチル]-6-クロロ-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-7-イル}-4,4-ジフルオロブタノエート
2,6-ジメチルピリジン(220μL、1.89mmol)を、中間体19(203mg、0.726mmol)およびベンジルN-[(1S)-3-ブロモ-1-(4,4-ジフルオロ-シクロヘキシル)-2-オキソプロピル]カルバメート(381mg、0.944mmol)の1,4-ジオキサン(2.9mL)中撹拌混合物に添加した。反応混合物を圧力バイアル中80℃で4h撹拌した。残渣をEtOAc(50mL)で希釈し、水(20mL)およびブライン(10mL)で洗浄し、次いで、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮乾固した。粗残渣物を、ヘプタン中10~100%EtOAcで溶出するシリカカラムクロマトグラフィによって精製して、標記化合物(355mg、84%)を黄褐色ゴムとして得た。
Figure 2023552864000059
中間体21
エチル2-{2-[(S)-アミノ(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)メチル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-7-イル}-4,4-ジフルオロブタノエート塩酸塩
中間体20(165mg、0.282mmol)をエタノール(7mL)および1M HCl水溶液(1.4mL、1.41mmol)に溶解した。反応混合物を真空と窒素との間で3回循環させ、次いで、10%Pd/C(50%湿潤、120mg、0.0564mmol)を添加した。反応混合物を水素雰囲気下、r.t.で3h撹拌し、次いで、Celite(登録商標)のパッドで濾過した。固体をEtOH(50mL)およびEtOAc(50mL)で洗浄した。合わせた濾液を濃縮乾固し、真空下でトルエン(3×3mL)と共沸して、標記化合物(16mg、100%)を黄褐色固体として得た。
Figure 2023552864000060
中間体22
エチル1-(3,6-ジクロロピリダジン-4-イル)-4,4-ジフルオロシクロヘキサンカルボキシレート
ヘキサン中n-ブチルリチウム(2.5M、7.2mL、18.0mmol)を、無水トルエン(24mL)中ジシクロヘキシルアミン(3.6mL、18.1mmol)の撹拌溶液に窒素下で0℃で滴加した。得られた白色懸濁液を0℃で20分間、次いで、20℃で30分間撹拌した後、0℃に冷却した。エチル4,4-ジフルオロシクロヘキサン-カルボキシレート(2.19mL、12.53mmol)を滴加した。得られた黄橙色の濁った懸濁液を、0℃で15分間、次いで、20℃で15分間撹拌し、次いで、4-ブロモ-3,6-ジクロロピリダジン(95%、2.50g、10.4mmol)およびメタンスルホナト(トリ-t-ブチルホスフィノ)(2’-メチルアミノ-1,1’-ビフェニル-2-イル)-パラジウム(II)[P(t-Bu)3パラダサイクル第四世代](CAS番号1621274-11-0)(620mg、1.06mmol)を入れた乾燥フラスコに窒素下で添加した。混合物を20℃で窒素下で18h撹拌し、次いで、DCM(50mL)で希釈し、0.5M塩酸水溶液(50mL)でクエンチする。懸濁液をCelite(登録商標)パッドで濾過し、DCM(50mL)および水(30mL)で洗浄した。有機相を分離し、水層をDCM(2×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を0.5M塩酸水溶液(50mL)およびブライン(50mL)で洗浄し、次いで、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、ヘプタン中0~30%EtOAcの勾配で溶出するシリカカラムクロマトグラフィによって精製して、標記化合物(純度76%)(859mg、19%)を橙色ワックス状固体として得た。
Figure 2023552864000061
中間体23
エチル1-[6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-クロロピリダジン-4-イル]-4,4-ジフルオロ-シクロヘキサンカルボキシレート
中間体22(79%、900mg、2.10mmol)、tert-ブチルカルバメート(296.5mg、2.53mmol)、および炭酸セシウム(972mg、1.59mmol)を、無水1,4-ジオキサン(10.6mL)に懸濁し、5分間超音波処理しながら窒素でパージした。トリス-(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(77.4mg、84.5μmol)、およびXantphos(97.2mg、0.17mmol)を添加した。混合物を5分間超音波処理しながら窒素でパージし、次いで、窒素下で密封し、90℃で18h加熱し、EtOAc(20mL)で希釈した。固体をCelite(登録商標)で濾過し、EtOAc(3×30mL)で洗浄することによって除去した。濾液を真空中で濃縮した。残渣を、ヘプタン中0~40%EtOAcの勾配で溶出するシリカカラムクロマトグラフィによって精製して、標記化合物(純度91%)(597mg、62%)を黄褐色粉末として得た。
Figure 2023552864000062
中間体24
エチル1-(6-アミノ-3-クロロピリダジン-4-イル)-4,4-ジフルオロシクロヘキサンカルボキシレート
TFA(2mL、26.9mmol)を、中間体23(91%、615mg、1.33mmol)のDCM(14mL)中撹拌溶液に添加した。反応混合物を20℃で4h撹拌し、次いで、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30mL)でクエンチし、DCM(30mL)で希釈した。二相混合物を20℃で5分間撹拌し、次いで、有機相を分離し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)で洗浄した。合わせた水性洗浄液をDCM(2×30mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(30mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、次いで、真空中で濃縮して、標記化合物(純度90%)(474mg、100%)を橙黄色粉末として得た。
Figure 2023552864000063
中間体25
エチル1-{2-[(S)-ベンジルオキシカルボニルアミノ(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)メチル]-6-クロロ-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-7-イル}-4,4-ジフルオロシクロヘキサンカルボキシレート
中間体24(90%、474mg、1.33mmol)、ベンジルN-[(1S)-3-ブロモ-1-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)-2-オキソプロピル]カルバメート(639mg、1.58mmol)、および炭酸水素ナトリウム(247mg、2.94mmol)のIPA(7.3mL)中懸濁液を窒素下で密封し、65℃で18h加熱した。冷却後、混合物を水(30mL)および飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)で希釈し、次いで、EtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(30mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、ヘプタン中5~60%EtOAcの勾配で溶出するシリカカラムクロマトグラフィによって精製して、標記化合物(純度90%)(788mg、85%)を橙色粘性油として得た。
Figure 2023552864000064
中間体26
エチル1-{2-[(S)-アミノ(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)メチル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-7-イル}-4,4-ジフルオロシクロヘキサンカルボキシレート塩酸塩
中間体25(90%、788mg、1.13mmol)および10%パラジウム炭素(50%水湿潤、188mg、0.09mmol)の4:1 EtOH/水(17.5mL)中懸濁液を水素雰囲気下に置き、20℃で18h撹拌した。反応混合物をCelite(登録商標)で濾過し、EtOH(5×50mL)で洗浄し、次いで、真空中で濃縮して、標記化合物(純度95%)(536mg、91%)を黄褐色粉末として得た。
Figure 2023552864000065
中間体27
エチル1-(2-{(S)-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)[(4-メチル-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボニル)アミノ]-メチル}イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-7-イル)-4,4-ジフルオロシクロヘキサンカルボキシレート
HATU(400mg、1.05mmol)を、中間体26(95%、400mg、0.77mmol)、4-メチル-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボン酸(124mg、0.97mmol)、およびDIPEA(0.35mL、2.00mmol)の無水DMF(4mL)中撹拌溶液に添加した。反応混合物を20℃で窒素下で18h撹拌し、次いで、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)でクエンチし、水(10mL)で希釈した。物質をEtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を0.5M塩酸/ブライン水溶液(1:1、20mL)および水/ブライン(1:1、3×20mL)で連続的に洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、次いで、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、ヘプタン中0~60%EtOAcの勾配で溶出するシリカカラムクロマトグラフィによって精製して、標記化合物(純度93%)(321mg、68%)をオフホワイト粉末として得た。
Figure 2023552864000066
中間体28
1-(2-{(S)-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)[(4-メチル-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボニル)アミノ]-メチル}イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-7-イル)-4,4-ジフルオロシクロヘキサンカルボン酸
水酸化リチウム水溶液(1M、2.8mL、2.8mmol)を、中間体27(93%、320mg、0.53mmol)のMeOH(11mL)中撹拌溶液に添加した。混合物を50℃で24h加熱した。冷却後、揮発性物質を真空中で除去し、水性残渣を水(30mL)で希釈した。pHを1M 塩酸水溶液でpH1に調整し、物質をEtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(30mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、次いで、濾過し、真空中で濃縮して、標記化合物(92%純度)(330mg、定量的)をオフホワイト粉末として得た。
Figure 2023552864000067
中間体29
メチル2-[6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ピリダジン-4-イル]-4,4-ジフルオロブタノエート
下で中間体4(2.20g、6.05mmol)のエタノール(60mL)中溶液に、10%パラジウム炭素(220mg、0.207mmol)を添加した。反応フラスコをH雰囲気下に置き、反応混合物をr.t.で20h撹拌し、次いで、Celite(登録商標)のパッドで濾過し、真空中で濃縮した。粗物質を、イソヘキサン中0~50%EtOAcの勾配で溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィによって精製して、標記化合物(278mg、14%)を無色アモルファス固体として得た。
Figure 2023552864000068
中間体30
メチル2-(6-アミノピリダジン-4-イル)-4,4-ジフルオロブタノエート
中間体29(345mg、1.04mmol)のDCM(4.2mL)中溶液に、TFA(4.2mL)を添加した。反応混合物を40℃で30分間加熱し、次いで、真空中で濃縮した。残渣をDCM(20mL)および飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)に溶解した。水層をDCM(2×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を相分離器に通し、次いで、真空中で濃縮して、標記化合物(157mg、65%)をオフホワイトアモルファス固体として得た。
Figure 2023552864000069
中間体31
メチル2-{2-[(S)-ベンジルオキシカルボニルアミノ(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)メチル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-7-イル}-4,4-ジフルオロブタノエート
中間体30(150mg、0.649mmol)およびベンジルN-[(1S)-3-ブロモ-1-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)-2-オキソプロピル]カルバメート(315mg、0.779mmol)のIPA(3.2mL)中溶液に、重炭酸ナトリウム(82mg、0.98mmol)を添加した。反応混合物を80℃で一晩撹拌し、次いで、真空中で濃縮した。残渣をEtOAc(20mL)に溶解した。有機層を水(20mL)で洗浄し、水層をEtOAc(2×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を相分離器に通し、真空中で濃縮した。粗物質を、イソヘキサン中0~80%EtOAcの勾配で溶出するシリカカラムクロマトグラフィによって精製して、標記化合物(151mg、43%)をオフホワイトアモルファス固体として得た。
Figure 2023552864000070
中間体32
2-{2-[(S)-ベンジルオキシカルボニルアミノ(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)メチル]イミダゾ[1,2-b]-ピリダジン-7-イル}-4,4-ジフルオロブタン酸
中間体31(151mg、0.281mmol)のTHF(1.2mL)および水(0.3mL)中溶液に、水酸化リチウム一水和物(24mg、0.56mmol)を添加した。反応混合物を40℃で1h撹拌し、次いで、2M塩酸水溶液(0.28mL)で中和し、真空中で濃縮して、標記化合物(146mg、99%)を黄色アモルファス固体として得た。
Figure 2023552864000071
中間体33
ベンジルN-{(S)-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)[7-(3,3-ジフルオロ-1-{[(1S)-2,2,2-トリフルオロ-1-メチルエチル]カルバモイル}プロピル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]メチル}カルバメート
中間体32(146mg、0.279mmol)、(S)-2-アミノ-1,1,1-トリフルオロプロパン塩酸塩(53mg、0.34mmol)、およびDIPEA(0.15mL、0.84mmol)のDMF(2.8mL)中溶液に、HATU(131mg、0.335mmol)を添加した。反応混合物をr.t.で10分間撹拌し、次いで、真空中で濃縮した。残渣をDCM(20mL)に溶解し、水(20mL)で洗浄した。水層をDCM(2×20mL)で抽出し、合わせた有機抽出物を相分離器に通し、真空中で濃縮した。粗物質を、イソヘキサン中0~60%EtOAcの勾配で溶出するシリカカラムクロマトグラフィによって精製して、標記化合物(176mg、98%)をオフホワイトアモルファス固体として得た。
Figure 2023552864000072
中間体34
2-{2-[(S)-アミノ(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)メチル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-7-イル}-4,4-ジフルオロ-N-[(1S)-2,2,2-トリフルオロ-1-メチルエチル]ブタンアミド
下で中間体33(176mg、0.274mmol)のエタノール(2.7mL)中溶液に、10%パラジウム炭素(88mg、0.08mmol)を添加した。反応フラスコをH雰囲気下に置き、反応混合物をr.t.で3h撹拌し、次いで、Celite(登録商標)のパッドで濾過し、真空中で濃縮して、標記化合物(109mg、82%)を緑色油として得た。
Figure 2023552864000073
中間体35
5-(ジシクロプロピルメチル)イミダゾリジン-2,4-ジオン
炭酸ジアンモニウム(47.10g、0.501mol)、2,2-ジシクロプロピルアセトアルデヒド(95%、26.10g、0.200mol)、およびシアン化カリウム(13.09g、0.201mol)のエタノール(140mL)および水(140mL)の混合物中撹拌混合物を60℃で18h加熱した。冷却した反応混合物に、2N HCl(200mL)、次いで、6N HCl(100mL)を少しずつ添加した。さらなる2N HCl(60mL)を添加し、混合物をr.t.で1h撹拌する。さらなる2N HCl(50mL)を混合物に添加し、固体を濾別し、次いで、水(2×200mL)で洗浄し、乾燥させると、標記化合物(純度95%)(32.81g、80%)が白色固体として得られた。
Figure 2023552864000074
中間体36
2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-3,3-ジシクロプロピルプロパン酸
中間体35(95%、1.00g、4.89mmol)の1,4-ジオキサン(6mL)中撹拌溶液に、5M水酸化ナトリウム水溶液(6.0mL、30.0mmol)を添加した。混合物を100℃で18h加熱し、次いで、1,4-ジオキサン(6mL)および水(6mL)を添加し、混合物を120℃で2日間加熱した。冷却した反応混合物に、TBME(10mL)および水(10mL)を添加した。二相混合物を濾過した。濾液に、6N HCl(6mL)およびTBME(10mL)を添加した。未溶解の固体を濾別した。濾液にTBME(10mL)を添加した。層を分離し、水層をTBME(3×10mL)で洗浄した。水層に5N NaOH水溶液(0.5mL)を添加し、溶液のpHを6N HCl/5N NaOH水溶液を使用してpH7に調整した。水溶液(約40mL)に、THF(20mL)、次いで、NaHCO(1.01g)、次いで、炭酸二ナトリウム(1.01g、9.53mmol)、次いで、1-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)ピロリジン-2,5-ジオン(0.90g、3.61mmol)をr.t.で添加する。混合物をr.t.で2.5日間撹拌し、次いで、TBME(20mL)、引き続いて水(30mL)を添加した。有機層を分離した。水層に水(10mL)を添加した。水層をTBME(10mL)で洗浄し、次いで、濾過し、TBME(10mL)で洗浄した。水層のpHを6N HCl(約4mL)を使用してpH3に調整した。前のバッチからの結晶を播種し、次いで、フラスコを外部から冷却し、2h放置した。内容物を濾別し、次いで、水(2×10mL)で洗浄し、乾燥させると、標記化合物(719mg、49%)が白色固体として得られた。
Figure 2023552864000075
中間体37
tert-ブチル4-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-5,5-ジシクロプロピル-3-オキソペンタノエート
中間体36(1.00g、3.30mmol)を窒素下で無水THF(12mL)に溶解し、DIPEA(650μL、3.72mmol)、引き続いてHATU(1.40g、3.68mmol)を添加した。混合物を窒素下で1.5h撹拌した。別のフラスコに、THF/ヘプタン/エチルベンゼン(2M、7.0mL、14.0mmol)および無水THF(10mL)中LDAの溶液を窒素下に置き、-78℃に冷却した。酢酸tert-ブチル(1.9mL、14.2mmol)を約5分間にわたって滴加した。得られた溶液を窒素下で-78℃で1h撹拌し、次いで、内部温度を-60℃未満に維持しながら、活性化酸の別個の溶液を滴加した。得られた混合物を窒素下で-78℃で1h撹拌し、次いで、飽和NHCl水溶液(50mL)の添加によって-78℃でクエンチした。混合物をr.t.に加温し、次いで、EtOAc(100mL)で抽出した。有機層をブライン(50mL)で洗浄し、次いで、乾燥させ(NaSO)、真空下で濃縮乾固した。残渣を、ヘプタン中0~20%EtOAcで溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィによって精製して、標記化合物(純度85%)(1.15g、74%)を淡黄色油として得た。
Figure 2023552864000076
中間体38
ベンジルN-[3-ブロモ-1-(ジシクロプロピルメチル)-2-オキソプロピル]カルバメート
中間体37(85%、1.15g、2.43mmol)をメタノール(5mL)に溶解し、2,6-ジメチルピリジン(30μL、0.258mmol)、引き続いてNBS(440mg、2.47mmol)を添加した。反応混合物を窒素下で18h撹拌し、EtOAc(50mL)で希釈し、水およびブラインの50%混合物(2×40mL)で洗浄し、ブライン(20mL)で洗浄し、次いで、乾燥させ(NaSO)、真空下で濃縮乾固した。残渣をトルエン(11mL)に溶解し、TFA(1.4mL、18.8mmol)を添加した。反応混合物を窒素下で80℃で2.5h撹拌し、次いで、r.t.に冷却し、真空下で濃縮乾固した。残渣を、ヘプタン中30~100%DCM、引き続いてDCM中0~100%EtOAcで溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィによって精製して、標記化合物(純度87%)(780mg、73%)を無色固体として得た。
Figure 2023552864000077
中間体39
エチル2-{2-[1-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-2,2-ジシクロプロピルエチル]-6-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-7-イル}-4,4-ジフルオロブタノエート
中間体19(365mg、1.305mmol)および中間体38(90%、606.6mg、1.435mmol)を乾燥THF(10mL)に溶解し、炭酸水素ナトリウム(328.9mg、3.915mmol)を添加した。反応混合物を撹拌しながら70℃で18h加熱し、次いで、r.t.に冷却した。得られた固体を濾別し、DCMで洗浄した。濾液を真空下で濃縮した。物質を、ヘプタン中0~40%酢酸エチルの勾配で溶出するシリカカラムクロマトグラフィによって精製して、標記化合物(566mg、77%)を黄色/橙色泡として得た。
Figure 2023552864000078
中間体40
エチル2-{2-[(1S)-1-アミノ-2,2-ジシクロプロピルエチル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-7-イル}-4,4-ジフルオロブタノエート塩酸塩
中間体39(275mg、0.490mmol)をEtOH(15mL)に溶解し、1M HCl水溶液(2.45mL、2.450mmol)を添加し、引き続いて10%Pd/C(50%湿潤)(5.0%、52.16mg、0.0245mmol)を添加した。反応混合物を1気圧のH下で3h撹拌し、次いで、Celite(登録商標)で濾過し、真空下で濃縮して、溶媒を除去した。残渣を、真空下でトルエン(3×3mL)と共沸して、標記化合物(190mg、90%)を黄色固体として得た。
Figure 2023552864000079
中間体41
エチル2-(2-{(1S)-2,2-ジシクロプロピル-1-[(4-メチル-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボニル)アミノ]-エチル}イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-7-イル)-4,4-ジフルオロブタノエート
中間体40(190mg、0.443mmol)および4-メチル-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボン酸(68mg、0.531mmol)を無水DMF(3mL)中で撹拌した。DIPEA(232μL、1.329mmol)を添加し、引き続いてHATU(202mg、0.531mmol)を添加した。混合物をr.t.で3h撹拌し、次いで、EtOAc(30mL)で希釈し、水(3×20mL)で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次いで、濾過し、真空下で濃縮乾固した。粗残渣物を、ヘプタン中0~40%酢酸エチルの勾配で溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィによって精製して、標記化合物(156mg、71%)を黄色固体として得た。
Figure 2023552864000080
中間体42
2-(2-{(1S)-2,2-ジシクロプロピル-1-[(4-メチル-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボニル)アミノ]エチル}-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-7-イル)-4,4-ジフルオロブタン酸
水酸化リチウム一水和物(29mg、0.679mmol)と、中間体41(155mg、0.308mmol)とのTHF(4mL)、水(0.6mL)、およびメタノール(1.5mL)中混合物をr.t.で16h撹拌した。反応混合物を真空下で低体積に濃縮し、次いで、酢酸エチル(50mL)で希釈した。HCl水溶液(0.5M)をpH3に達するまで添加した。層を分離し、水層をEtOAc(2×30mL)で抽出した。有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、次いで、濾過し、真空下で濃縮乾固して、標記化合物(142mg、97%)を黄色固体として得た。
Figure 2023552864000081
中間体43
リチウム2-{2-[(S)-ベンジルオキシカルボニルアミノ(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)メチル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-7-イル}-4,4-ジフルオロブタノエート
水酸化リチウム一水和物(56mg、1.29mmol)と、中間体58(324mg、0.589mmol)とのTHF(7mL)、水(1.5mL)、およびメタノール(3mL)中混合物をr.t.で2h撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮乾固し、トルエン(5mL)に再溶解し、真空中で再濃縮した。残渣をトルエン(5mL)に再溶解し、真空中でさらに2回再濃縮して乾固して、標記化合物(311mg、95%)を黄色固体として得た。
Figure 2023552864000082
中間体44
ベンジルN-[(S)-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル){7-[3,3-ジフルオロ-1-(2,2,2-トリフルオロエチル-カルバモイル)プロピル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル}メチル]カルバメート
HATU(671mg、1.77mmol)を、中間体43(311mg、0.589mmol)およびDIPEA(308μL、1.77mmol)の無水DMF(8mL)中混合物にr.t.で添加した。反応混合物をr.t.で5分間撹拌し、次いで、2,2,2-トリフルオロエタンアミン(139μL、1.77mmol)を添加した。反応混合物をr.t.で16h撹拌し、次いで、EtOAc(50mL)で希釈し、水(3×60mL)で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次いで、濾過し、濃縮乾固した。得られた粗物質を、FCC(Biotage Isolera、SiO、勾配溶出10~60%EtOAc:ヘプタン)によって精製して、標記化合物(246mg、68%)を黄色ゴムとして得た。
Figure 2023552864000083
中間体45
ベンジルN-[(S)-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル){7-[3,3-ジフルオロ-1-(2,2,2-トリフルオロエチル-カルバモチオイル)プロピル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル}メチル]カルバメート
ローソン試薬(85mg、0.210mmol)を窒素下で、中間体44(211mg、0.350mmol)の無水1,4-ジオキサン(2mL)中溶液に添加した。反応混合物を90℃で22h撹拌し、次いで、EtOAc(60mL)で希釈し、飽和NaHCO水溶液(20mL)で洗浄した。水層をEtOAc(2×30mL)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、次いで、濾過し、真空中で濃縮乾固した。得られた粗物質を、FCC(Biotage Isolera、勾配溶出10~60%EtOAc:ヘプタン)によって精製して、標記化合物(154mg、71%)を黄褐色ゴムとして得た。
Figure 2023552864000084
中間体46
ベンジルN-[(S)-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)(7-{3,3-ジフルオロ-1-[1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-テトラゾール-5-イル]プロピル}イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル)メチル]カルバメート
トリフェニルホスフィン(98mg、0.373mmol)を、中間体45(154mg、0.249mmol)、DIAD(73μL、0.373mmol)、およびアジド(トリメチル)シラン(98μL、0.746mmol)の無水THF(0.8mL)中溶液にr.t.で添加した。反応混合物をr.t.で3日間撹拌し、次いで、EtOAc(40mL)で希釈し、飽和NaHCO水溶液で洗浄した。水相をEtOAc(3×30mL)で再抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次いで、濾過し、真空中で濃縮乾固した。得られた粗物質を、FCC(Biotage Isolera、SiO、勾配溶出10~50%EtOAc:ヘプタン)によって精製して、標記化合物(122mg、62%)を黄褐色ゴムとして得た。
Figure 2023552864000085
中間体47
(S)-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)(7-{3,3-ジフルオロ-1-[1-(2,2,2-トリフルオロエチル)テトラゾール-5-イル]-プロピル}イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル)メタンアミン
中間体46(122mg、0.194mmol)をEtOH(14mL)および水(1.4mL)に溶解した。反応混合物を真空と窒素との間で3回循環させ、次いで、パラジウム炭素(10%充填、50%水)(5.0%、83mg、0.0388mmol)を添加した。反応混合物を真空と水素との間で3回循環させ、次いで、水素雰囲気下、r.t.で22h撹拌した。反応容器を、真空と窒素との間で3回循環させることによって水素をパージした。反応混合物をCelite(登録商標)のパッドで濾過し、固体をEtOH(3×30mL)で洗浄した。合わせた濾液を濃縮乾固し、次いで、真空下でトルエン(3×3mL)と共沸して、標記化合物(96mg、100%)を淡黄褐色ゴムとして得た。
Figure 2023552864000086
中間体48
ベンジルN-[(S)-(7-クロロイミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル)(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)メチル]-カルバメート
ベンジルN-[(1S)-3-ブロモ-1-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)-2-オキソプロピル]-カルバメート(1.65g、4.08mmol)、5-クロロピリダジン-3-アミントリフルオロ酢酸塩(900mg、3.670mmol)、および重炭酸ナトリウム(650mg、7.74mmol)の2-プロパノール(40mL)中溶液を、80℃で18h撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮した。残渣を、イソヘキサン中0~35%EtOAcの勾配で溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィによって精製し、次いで、水/アセトニトリルから凍結乾燥させて、標記化合物(758mg、47%)を淡色粉末として得た。
Figure 2023552864000087
中間体49
-tert-ブチルO-エチル4-{2-[(S)-ベンジルオキシカルボニルアミノ(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)-メチル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-7-イル}-2,5-ジヒドロピロール-1,3-ジカルボキシレート
ビス(ピナコラト)ジボロン(370mg、1.46mmol)、酢酸カリウム(325mg、3.28mmol)、トリス(ジベンジリデンアクテオン)ジパラジウム(0)(120mg、0.13mmol)、XPhos(130mg、0.26mmol)、およびO-tert-ブチルO-エチル4-(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)-2,5-ジヒドロ-ピロール-1,3-ジカルボキシレート(国際公開第2020/261141、中間体4)(513mg、1.3mmol)をバイアルに入れ、引き続いて無水1,4-ジオキサン(2.6mL)を入れた。反応混合物を完全に脱気し、次いで、100℃で2h加熱した。中間体48(460mg、1.06mmol)を添加し、引き続いて三塩基性リン酸カリウム(425mg、2.00mmol)の水(1.1mL)中溶液を添加した。混合物を再び脱気し、90℃で1h加熱し、次いで、EtOAc(50mL)で希釈し、水(2×50mL)で洗浄した。水層をEtOAc(50mL)で再抽出した。合わせた有機抽出物を疎水性フリットに通し、真空中で濃縮した。残渣を、イソヘキサン中0~100%EtOAcの勾配で溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィによって精製し、次いで、水/アセトニトリルから凍結乾燥させて、標記化合物(486mg、72%)を淡黄色固体として得た。
Figure 2023552864000088
中間体50
リチウム4-{2-[(S)-ベンジルオキシカルボニルアミノ(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)メチル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-7-イル}-1-(tert-ブトキシカルボニル)-2,5-ジヒドロピロール-3-カルボキシレート
中間体49のEtOH(9mL)中撹拌溶液に、水(3mL)中水酸化リチウム一水和物(67mg、1.60mmol)を添加した。5h後、反応混合物を真空中で濃縮し、次いで、水/アセトニトリルから凍結乾燥させて、標記化合物(489mg、定量的)を黄色固体として得た。
Figure 2023552864000089
中間体51
tert-ブチル3-{2-[(S)-ベンジルオキシカルボニルアミノ(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)メチル]イミダゾ-[1,2-b]ピリダジン-7-イル}-4-(3,3,4,4-テトラフルオロピロリジン-1-カルボニル)-2,5-ジヒドロピロール-1-カルボキシレート
中間体50(473mg、0.77mmol)のDMF(2.60mL)およびDIPEA(0.53mL、3.0mmol)中溶液に、3,3,4,4-テトラフルオロピロリジン塩酸塩(167mg、0.93mmol)、引き続いてHATU(328mg、0.85mmol)を添加した。混合物を2h撹拌し、次いで、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(30mL)およびDCM(30mL)で希釈した。有機層を分離し、水層をDCM(3×30mL)で再抽出した。合わせた有機層を乾燥させ、濃縮した。残渣を、イソヘキサン中0~100%EtOAcの勾配で溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィによって精製し、次いで、水/アセトニトリルから凍結乾燥させて、標記化合物(475mg、84%)を淡黄色固体として得た。
Figure 2023552864000090
中間体52
tert-ブチル(3RS,4RS)-3-{2-[(S)-アミノ(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)メチル]イミダゾ[1,2-b]-ピリダジン-7-イル}-4-(3,3,4,4-テトラフルオロピロリジン-1-カルボニル)ピロリジン-1-カルボキシレート
中間体51(280mg、0.38mmol)のEtOH(4mL)中撹拌溶液に、水酸化パラジウム炭素(30mg、0.043mmol)およびギ酸アンモニウム(481mg、7.63mmol)を添加した。反応混合物を完全に脱気し、次いで、水素雰囲気下に18h置いた。さらなる分の水酸化パラジウム炭素(26mg)を添加した。反応混合物を脱気し、水素雰囲気下に36h置き、次いで、Celite(登録商標)で濾過し、真空中で濃縮した。残渣をDCM(10mL)に溶解し、1.5M炭酸ナトリウム水溶液(10mL)で洗浄した。水層をDCM(10mL)で再抽出した。合わせた有機抽出物を相分離器に通し、次いで、真空中で濃縮して、標記化合物(ピロリジンシス異性体の混合物)(230mg、定量的)を黒色泡として得た。
Figure 2023552864000091
中間体53
tert-ブチル(3RS,4RS)-3-(2-{(S)-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)[(4-メチル-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボニル)アミノ]メチル}イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-7-イル)-4-(3,3,4,4-テトラフルオロピロリジン-1-カルボニル)ピロリジン-1-カルボキシレート
中間体52(230mg、0.38mmol)のDMF(3.2mL)およびDIPEA(0.20mL、1.1mmol)中溶液に、4-メチル-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボン酸(65mg、0.48mmol)、引き続いてHATU(189mg、0.48mmol)を添加した。反応混合物を1.5h撹拌し、次いで、水(25mL)で希釈し、EtOAc(3×25mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を相分離器に通し、真空中で濃縮した。残渣を、イソヘキサン中0~100%EtOAcの勾配で溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィによって精製し、次いで、水/アセトニトリルから凍結乾燥させて、標記化合物(ピロリジンシス異性体の混合物)(171mg、44%)をオフホワイト固体として得た。
Figure 2023552864000092
中間体54
N-[(S)-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル){7-[(3RS,4RS)-4-(3,3,4,4-テトラフルオロピロリジン-1-カルボニル)ピロリジン-3-イル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル}メチル]-4-メチル-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキサミド
中間体53(75mg、0.10mmol)のDCM(2mL)中溶液に、1,4-ジオキサン(2mL)中4M HClを添加した。反応混合物を1.5h撹拌し、次いで、真空中で濃縮した。残渣をEtOAc(20mL)と飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)とに分配した。層を分離し、水層をEtOAc(2×20mL)で再抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ、真空中で濃縮し、次いで、水/アセトニトリルから凍結乾燥させて、標記化合物(ピロリジンシス異性体の混合物)(63.3mg、98%)をオフホワイト固体として得た。
Figure 2023552864000093
中間体55
tert-ブチル2-(6-アミノピリダジン-4-イル)-4,4-ジフルオロピペリジン-1-カルボキシレート
5-クロロピリダジン-3-アミン(300mg、2.31mmol)、1-(tert-ブトキシカルボニル)-4,4-ジフルオロピペリジン-2-カルボン酸(920mg、3.47mmol)、{Ir[dF(CF)ppy](dtbpy)}PF(50.0mg、44.6μmol)、塩化ニッケル(II)エチレングリコールジメチルエーテル錯体(50.0mg、0.228mmol)、4,4’-ジ-tert-ブチル-2,2’-ビピリジン(93.0mg、0.346mmol)、および炭酸セシウム(1.13g、3.47mmol)のDMF(25mL)中溶液を5分間窒素ガスでパージし、次いで、450nmのLED下で72h照射した。溶媒を減圧下で除去した。残渣を、EtOAc中0~20%MeOHで溶出するシリカカラムクロマトグラフィによって精製し、粗標記化合物(440mg、60%)を橙色固体として得、これをさらに精製することなく利用した。
Figure 2023552864000094
中間体56
tert-ブチル2-{2-[(S)-ベンジルオキシカルボニルアミノ(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)メチル]イミダゾ-[1,2-b]ピリダジン-7-イル}-4,4-ジフルオロピペリジン-1-カルボキシレート
中間体55(430mg、1.37mmol)、ベンジルN-[(1S)-3-ブロモ-1-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)-2-オキソプロピル]カルバメート(660mg、1.63mmol)、および重炭酸ナトリウム(140mg、1.66mmol)の2-プロパノール(15mL)中溶液を80℃で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を、ヘキサン中0~40%EtOAcで溶出するシリカカラムクロマトグラフィによって精製し、標記化合物(86mg、7%)を橙色固体として得た。
Figure 2023552864000095
中間体57
tert-ブチル2-(2-{(S)-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)[(4-メチル-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボニル)-アミノ]メチル}イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-7-イル)-4,4-ジフルオロピペリジン-1-カルボキシレート
中間体56(87.0mg、98μmol)、1,4-ジオキサン中塩化水素(4.0M、70.0μL、0.28mmol)、およびパラジウム炭素(10重量/重量%充填、20.0mg)のエタノール(5mL)中混合物を、水素雰囲気下、r.t.で5h撹拌した。反応混合物を濾過し、エタノール(5mL)で洗浄した。濾液を濃縮した。残渣を、HATU(47.0mg、0.12mmol)、4-メチル-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボン酸(16.0mg、0.12mmol)、およびDIPEA(0.10mL、0.60mmol)と合わせ、DMF(1.0mL)に懸濁した。混合物をr.t.で2h撹拌し、次いで、溶媒を減圧下で除去した。残渣を、ヘキサン中0~40%EtOAcで溶出するシリカカラムクロマトグラフィによって精製して、標記化合物(46mg、78%)を黄色油として得た。
Figure 2023552864000096
中間体58
エチル2-{2-[(S)-ベンジルオキシカルボニルアミノ(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)メチル]イミダゾ[1,2-b]-ピリダジン-7-イル}-4,4-ジフルオロブタノエート
中間体21(2.80g、6.17mmol)およびトリエチルアミン(2.58mL、18.5mmol)のDCM(62mL)中溶液に、N-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)スクシンイミド(1.90g、7.41mmol)を添加した。反応混合物をr.t.で10分間撹拌し、次いで、DCM(40mL)で希釈し、水(100mL)で洗浄した。水層をDCM(2×50mL)で希釈し、合わせた有機抽出物をブライン(100mL)で洗浄した。有機層を相分離器に通し、真空中で濃縮した。粗物質を、イソヘキサン中0~60%EtOAcの勾配で溶出するシリカカラムクロマトグラフィによって精製して、標記化合物(3.13g、92%)をオフホワイトアモルファス固体として得た。
Figure 2023552864000097
中間体59
2-{2-[(S)-ベンジルオキシカルボニルアミノ(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)メチル]イミダゾ[1,2-b]-ピリダジン-7-イル}-4,4-ジフルオロブタン酸
中間体58(1.20g、2.18mmol)のTHF(8.8mL)および水(2.2mL)中溶液に、水酸化リチウム一水和物(186mg、4.36mmol)を添加した。反応混合物を40℃に加温し、3.5h撹拌し、次いで、HCl水溶液(2M、2.2mL)で中和し、真空中で濃縮して、標記化合物(1.32g、116%)を黄色アモルファス固体として得た。
Figure 2023552864000098
中間体60
ベンジルN-{(S)-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)[7-(3,3-ジフルオロ-1-{[(5-フルオロピリジン-2-イル)-アミノ]カルバモイル}プロピル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]メチル}カルバメート
中間体59(1.14g、2.18mmol)のEtOAc(21.8mL)中溶液に、ピリジン(0.88mL、10.9mmol)、引き続いてT3P(登録商標)溶液(EtOAc、3.24mL中1.68mol/L、5.45mmol)を添加した。混合物を5分間撹拌し、次いで、(5-フルオロピリジン-2-イル)-ヒドラジン(339mg、2.62mmol)を添加した。反応混合物を40℃に加温し、5分間撹拌し、次いで、r.t.に冷却した。少量の氷片を添加し、混合物をさらに5分間撹拌した。EtOAc(50mL)を添加し、有機層を水(50mL)で洗浄した。水層をEtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を相分離器に通し、真空中で濃縮した。粗物質を、イソヘキサン中0~100%EtOAcの勾配で溶出するシリカカラムクロマトグラフィによって精製して、標記化合物(755mg、55%)を橙色アモルファス固体として得た。
Figure 2023552864000099
中間体61
ベンジルN-[(S)-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル){7-[3,3-ジフルオロ-1-(6-フルオロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]-ピリジン-3-イル)プロピル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル}メチル]カルバメート
0℃の中間体60(750mg、1.19mmol)のTHF(3mL)中溶液に、トリエチルアミン(0.66mL、4.75mmol)、引き続いてトリフェニルホスフィン(623mg、2.38mmol)およびヘキサクロロエタン(568mg、2.38mmol)を添加した。反応混合物を40℃に加温し、1.5h撹拌し、次いで、EtOAc(40mL)で希釈し、水(40mL)で洗浄した。水層をEtOAc(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層を相分離器に通し、真空中で濃縮した。粗物質を、イソヘキサン中0~100%EtOAcの勾配で溶出するシリカカラムクロマトグラフィによって精製して、標記化合物(706mg、97%)をオフホワイトアモルファス固体として得た。
Figure 2023552864000100
中間体62
(S)-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル){7-[3,3-ジフルオロ-1-(6-フルオロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-3-イル)プロピル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル}メタンアミン
0℃の中間体61(700mg、1.14mmol)のDCM(11.4mL)中溶液に、三臭化ホウ素溶液(DCM中1.0M)(2.28mL、2.28mmol)を滴加した。反応混合物をr.t.に加温し、1.5h撹拌し、次いで、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)でクエンチした。水層をDCM(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を相分離器に通し、真空中で濃縮した。粗物質を、DCM中0~20%MeOHの勾配で溶出するシリカカラムクロマトグラフィによって精製して、標記化合物(361mg、66%)を無色アモルファス固体として得た。
Figure 2023552864000101
中間体63
tert-ブチルN-(5-クロロピリダジン-3-イル)カルバメート
3,5-ジクロロピリダジン(60.00g、0.403mol)、tert-ブチルカルバメート(48.63g、0.415mol)、炭酸セシウム(266g、0.819mol)、およびXantphos(23.51g、40.6mmol)の乾燥1,4-ジオキサン(0.6L)中窒素脱気混合物に、酢酸パラジウム(II)(4.60g、20.5mmol)を添加した。反応混合物をさらに脱気し、次いで、80℃で18h加熱した。冷却した反応混合物をCelite(登録商標)で濾過し、1,4-ジオキサン(4×150mL)ですすいだ。濾液を真空中で濃縮し、次いで、DCM(0.25L)、水(0.25L)、およびブライン(0.25L)を添加した。二相系をガラス繊維紙で濾過し、有機層を保持した。水層をDCM(100mL)で再抽出した。有機層を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥させ、次いで、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をDCM(100mL)に溶解し、ヘプタン中0~30%EtOAcで溶出する乾燥フラッシュクロマトグラフィによって精製して、標記化合物(37.8g、41%)をオフホワイト固体として得た。
Figure 2023552864000102
中間体64
メチル4-[6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ピリダジン-4-イル]テトラヒドロピラン-4-カルボキシレート
THF(10mL)中メチルテトラヒドロピラン-4-カルボキシレート(0.51mL、3.8mmol)および中間体63(0.44g、1.92mmol)の溶液を、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(トルエン中1.0M)(5.8mL、5.8mmol)に窒素下0℃で滴加した。反応混合物を0℃で3h、次いで、r.t.でさらに2h撹拌し、次いで、飽和NHCl水溶液(50mL)およびDCM(40mL)の添加によってクエンチした。層を分離し、水層をDCM(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層を相分離器に通し、真空中で濃縮した。粗残渣物を、ヘキサン中0~100%EtOAcの勾配で溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィによって精製して、標記化合物(350mg、54%)を白色固体として得た。
Figure 2023552864000103
中間体65
メチル4-(6-アミノピリダジン-4-イル)テトラヒドロピラン-4-カルボキシレート
中間体64(341mg、1.01mmol)のDCM(5mL)中溶液に、TFA(2.5mL)を添加した。反応混合物をr.t.で1h撹拌し、次いで、真空中で濃縮し、DCM(20mL)で希釈した。有機層を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)で洗浄し、水層をMeOHのDCM中混合物(2%、2×20mL)で逆抽出した。合わせた有機抽出物を相分離器に通し、次いで、真空中で濃縮して、標記化合物(250mg)を無色アモルファス固体として得、これをさらに精製することなく利用した。
Figure 2023552864000104
中間体66
メチル4-{2-[(S)-ベンジルオキシカルボニルアミノ(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)メチル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-7-イル}テトラヒドロピラン-4-カルボキシレート
中間体65(240mg、1.01mmol)、ベンジルN-[(1S)-3-ブロモ-1-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)-2-オキソプロピル]カルバメート(613mg、1.52mmol)、および重炭酸ナトリウム(170mg、2.02mmol)の混合物に、2-プロパノール(5mL)を添加した。反応混合物を80℃で一晩撹拌し、次いで、真空中で濃縮した。残渣をEtOAc(20mL)に溶解し、水(20mL)で洗浄した。水層をEtOAc(2×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を相分離器に通し、真空中で濃縮した。粗物質を、イソヘキサン中0~80%EtOAcの勾配で溶出するカラムクロマトグラフィ(Biotage SFAR HC DUO、25g、Isolera)によって精製して、標記化合物(304mg、53%)を橙色固体として得た。
Figure 2023552864000105
中間体67
リチウム4-{2-[(S)-ベンジルオキシカルボニルアミノ(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)メチル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-7-イル}テトラヒドロピラン-4-カルボキシレート
中間体66(300mg、0.53mmol)をTHF(2mL)に溶解し、水(1mL)に溶解した水酸化リチウム一水和物(53mg、1.24mmol)で処理した。溶解を助けるためにMeOH(1mL)を添加した。混合物を一晩撹拌し、次いで、真空中で蒸発させて、標記化合物(304mg、92%)を白色固体として得、これをさらに精製することなく利用した。
Figure 2023552864000106
中間体68
ベンジルN-[(S)-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル){7-[4-(2,2-ジフルオロプロピルカルバモイル)-テトラヒドロピラン-4-イル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル}メチル]カルバメート
中間体67(302mg、0.535mmol)および2,2-ジフルオロプロピルアミン塩酸塩(82mg、0.59mmol)をDCM(10mL)に懸濁し、DIPEA(3mL、17.2mmol)で処理した。混合物を1分間撹拌し、次いで、HATU(218mg、0.562mmol)を添加した。溶解を助けるためにDMF(1mL)を添加した。混合物を一晩撹拌したままにし、次いで、EtOAc(50mL)とブライン(50mL)とを分離した。有機層をブライン(3×20mL)で洗浄し、次いで、疎水性フリットに通し、真空中で蒸発させた。褐色ゴムを、DCM中0~100%勾配のEtOAcで溶出するシリカカラムクロマトグラフィによって精製して、標記化合物(250mg、73%)を得た。
Figure 2023552864000107
中間体69
4-{2-[(S)-アミノ(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)メチル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-7-イル}-N-(2,2-ジフルオロプロピル)テトラヒドロピラン-4-カルボキサミド
中間体68(245mg、0.397mmol)をエタノール(10mL)に溶解し、窒素で脱気した。パラジウム炭素(50mg、0.047mmol)を添加した。反応混合物を水素ガス雰囲気下に置き、r.t.で24h撹拌し、次いで、Celite(登録商標)で濾過し、DCMで洗浄し、真空中で蒸発させ、標記化合物(200mg、97%)を淡灰色固体として得た。
Figure 2023552864000108
例1

N-[(S)-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル){7-[3,3-ジフルオロ-1-(2,2,2-トリフルオロエチルカルバモイル)-プロピル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル}メチル]-4-メチル-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキサミド
2-クロロ-1-メチルピリジニウムヨージド(21mg、0.0809mmol)のDMA(0.2mL)中溶液に、DIPEA(0.055mL、0.311mmol)および2,2,2-トリフルオロ-エタンアミン(0.0074mL、0.0933mmol)を添加した。DMA中の中間体13(31mg、0.0622mmol)を添加した。反応混合物を50℃で18h加熱し、次いで、冷却し、EtOAc(10mL)、水(10mL)、およびブライン(10mL)で希釈した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を真空下で除去した。得られた褐色油を、ヘプタン中0~50%EtOAcで溶出するシリカカラムクロマトグラフィによって精製して、標記化合物(19mg、53%)を淡褐色ゴムとして得た。
Figure 2023552864000110
例2

N-{(S)-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)[7-(3,3-ジフルオロ-1-{[(1R)-2-メチル-1-(メチルカルバモイル)-プロピル]カルバモイル}プロピル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル]メチル}-4-メチル-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキサミド
中間体13(40mg、0.0803mmol)のDMF(1mL)中溶液に、DIPEA(70μL、0.401mmol)、中間体15(89mg、0.241mmol)、およびHATU(37mg、0.0963mmol)を添加した。反応混合物を18h撹拌し、次いで、水(10mL)で希釈し、EtOAc(25mL)で抽出した。有機層を水(3×10mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、次いで、溶媒を除去した。得られた油を、ヘプタン中0~70%EtOAcで溶出するシリカカラムクロマトグラフィによって精製して、標記化合物(30mg、61%)を白色固体として得た。
Figure 2023552864000112
例3Aおよび3B

N-[(S)-{7-[(1R)-1-{[(1S)-1-シクロプロピル-2,2,2-トリフルオロエチル]カルバモイル}-3,3-ジフルオロ-プロピル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル}(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)メチル]-4-メチル-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキサミド
N-[(S)-{7-[(1S)-1-{[(1S)-1-シクロプロピル-2,2,2-トリフルオロエチル]カルバモイル}-3,3-ジフルオロ-プロピル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル}(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)メチル]-4-メチル-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキサミド
DMA(1mL)中の中間体13(94mg、0.188mmol)を、2-クロロ-1-メチルピリジニウムヨージド(63mg、0.244mmol)、(1S)-1-シクロプロピル-2,2,2-トリフルオロエタンアミン(31mg、0.225mmol)、およびDIPEA(164μL、0.939mmol)のDMA(1mL)中溶液に添加した。反応混合物を密閉管中50℃で1h加熱し、次いで、水(10mL)で希釈し、酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、ヘプタン中0~100%酢酸エチルの勾配で溶出するシリカカラムクロマトグラフィ、次いで、0.1%ギ酸を含む5~100%アセトニトリル水溶液で溶出する逆相カラムクロマトグラフィ、次いで、分取HPLC(方法9)によって精製した。立体異性体をキラルHPLC(Chiralcel OD-H、20×250mm、5μm、95%ヘプタンおよび5%IPAで18mL/分で溶出する)によって分離して、標記化合物(ピーク1、13mg、11%;およびピーク2、22mg、19%)を白色固体として得た。
ピーク1:
Figure 2023552864000114

キラルLC(Chiralcel OD-H、4.6×250mm、5μm、95%ヘプタンおよび5%IPAで1mL/分で溶出する、45分間)RT21.55分。
ピーク2:
Figure 2023552864000115

キラルLC(Chiralcel OD-H、4.6×250mm、5μm、95%ヘプタンおよび5%IPAで1mL/分で溶出する、45分間)RT32.88分。
一般方法1
中間体11(72mg、0.153mmol)および特定のカルボン酸誘導体(0.169mmol)をDMF(1mL)中で撹拌した。DIPEA(0.055mL、0.307mmol)を添加し、引き続いてHATU(70mg、0.184mmol)を添加した。反応混合物を40分間撹拌し、次いで、酢酸エチル(3mL)で希釈した。得られた物質を水(2mL)、飽和NHCl水溶液(2mL)、水(2mL)、およびブライン(2mL)で洗浄し、次いで、真空下で濃縮した。残渣を、0.1%ギ酸を含む5~100%アセトニトリル水溶液の勾配で溶出する逆相カラムクロマトグラフィ、引き続いて分取HPLC(方法9)によって精製した。
例4Aおよび4B

4-シクロプロピル-N-[(S)-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル){7-[(1R)-3,3-ジフルオロ-1-(2,2,2-トリフルオロ-エチルカルバモイル)プロピル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル}メチル]-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキサミド
4-シクロプロピル-N-[(S)-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル){7-[(1R)-3,3-ジフルオロ-1-(2,2,2-トリフルオロ-エチルカルバモイル)プロピル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル}メチル]-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキサミド
一般方法1にしたがって4-シクロプロピル-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボン酸(26mg、0.169mmol)から調製し、引き続いてキラルSFC(Chiralcel OJ-H、10×250mm、5μm、5%MeOHおよび95%COで15mL/分で溶出する)によって立体異性体を分離して、標記化合物(ピーク1、10mg、11%;およびピーク2、10mg、11%)を白色固体として得た。
ピーク1:
Figure 2023552864000117

キラルSFC(Cellulose-3、4.6×250mm、5μm、5%MeOHおよび95%COで4mL/分で溶出する、18分間)RT6.40分。
ピーク2:
Figure 2023552864000118

キラルSFC(Cellulose-3、4.6×250mm、5μm、5%MeOHおよび95%COで4mL/分で溶出する、18分間)RT11.16分。
例5

N-[(S)-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル){7-[3,3-ジフルオロ-1-(2,2,2-トリフルオロエチルカルバモイル)-プロピル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル}メチル]-4-エチル-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキサミド
一般方法1にしたがって4-エチル-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボン酸(24mg、0.169mmol)から調製して、標記化合物(50mg、54%)を白色固体として得た。
Figure 2023552864000120
例6Aおよび6B

N-[(S)-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル){7-[(1R)-3,3-ジフルオロ-1-(2,2,2-トリフルオロエチルカルバモイル)-プロピル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル}メチル]-4-エチルイソキサゾール-3-カルボキサミド
N-[(S)-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル){7-[(1S)-3,3-ジフルオロ-1-(2,2,2-トリフルオロエチルカルバモイル)-プロピル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル}メチル]-4-エチルイソキサゾール-3-カルボキサミド
一般方法1にしたがって4-エチルイソキサゾール-3-カルボン酸(24mg、0.169mmol)から調製し、引き続いてキラルSFC(Chiralcel OJ-H、10×250mm、5μm、5%IPAおよび95%COで15mL/分で溶出する)によって立体異性体を分離して、標記化合物(ピーク1、10mg、11%;およびピーク2、8mg、9%)を白色固体として得た。
ピーク1:
Figure 2023552864000122

キラルSFC(Chiralpak IC、4.6×250mm、5μm、10%IPAおよび90%COで4mL/分で溶出する、6分間)RT2.88分。
ピーク2:
Figure 2023552864000123

キラルSFC(Chiralpak IC、4.6×250mm、5μm、10%IPAおよび90%COで4mL/分で溶出する、6分間)RT4.15分。
例7

N-[(S)-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル){7-[3,3-ジフルオロ-1-(2,2,2-トリフルオロエチルカルバモイル)-プロピル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル}メチル]-2-イソプロピルピラゾール-3-カルボキサミド
一般方法1にしたがって1-イソプロピル-1H-ピラゾール-5-カルボン酸(26mg、0.169mmol)から調製して、標記化合物(53mg、56%)を白色固体として得た。
Figure 2023552864000125
例8

N-[(S)-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル){7-[3,3-ジフルオロ-1-(2,2,2-トリフルオロエチルカルバモイル)-プロピル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル}メチル]-2-イソプロピル-1,2,4-トリアゾール-3-カルボキサミド
一般方法1にしたがって2-イソプロピル-1,2,4-トリアゾール-3-カルボン酸(26mg、0.169mmol)から調製して、標記化合物(48mg、50%)を白色固体として得た。
Figure 2023552864000127
例9

N-[(S)-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル){7-[4,4-ジフルオロ-1-(2,2,2-トリフルオロエチルカルバモイル)-シクロヘキシル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル}メチル]-4-メチル-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキサミド
HATU(131mg、0.34mmol)を、中間体28(92%、150mg、0.26mmol)、2,2,2-トリフルオロエタンアミン(42μL、0.53mmol)、およびDIPEA(92μL、0.53mmol)の無水DMF(2.6mL)中撹拌溶液に添加した。反応混合物を20℃で窒素下で18h撹拌し、次いで、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)でクエンチし、水(10mL)で希釈した。得られた物質をEtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を0.5M塩酸/ブライン水溶液(1:1、20mL)および水/ブライン(1:1、3×20mL)で連続的に洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、次いで、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、塩基性分取HPLCによって精製して、標記化合物(純度98%)(118mg、73%)を白色粉末として得た。
Figure 2023552864000129
例10Aおよび10B

4-シクロプロピル-N-[(S)-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル){7-[(1S)-3,3-ジフルオロ-1-{[(1S)-2,2,2-トリフルオロ-1-メチルエチル]カルバモイル}プロピル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル}メチル]-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキサミド
4-シクロプロピル-N-[(S)-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル){7-[(1R)-3,3-ジフルオロ-1-{[(1S)-2,2,2-トリフルオロ-1-メチルエチル]カルバモイル}プロピル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル}メチル]-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキサミド
中間体34(109mg、0.226mmol)、4-シクロプロピル-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボン酸(35mg、0.23mmol)、およびDIPEA(88mg、0.68mmol)のDMF(2.3mL)中溶液に、HATU(106mg、0.270mmol)を添加した。反応混合物をr.t.で5分間撹拌し、次いで、DCM(20mL)で希釈し、水(20mL)で洗浄した。水層をDCM(2×20mL)で抽出し、合わせた有機抽出物を相分離器に通し、真空中で濃縮した。粗物質を、イソヘキサン中0~80%EtOAcの勾配で溶出するシリカカラムクロマトグラフィによって精製した。得られたジアステレオマー混合物(1:1)を、CO中3%MeOH(+0.1%NHOH)で溶出するキラルSFC精製(Chiralpak IC 250×20mm、5μmカラム、流速100mL/分、60バール、カラム温度40℃)に供して、凍結乾燥後、標記化合物(ピーク1、20mg、20%;およびピーク2、23mg、23%)を得た。
ピーク1:
Figure 2023552864000131

キラルSFC(Chiralpak IC 150×4.6mm、3μmカラム、流速3mL/分、3~40%MeOH(+0.1%NHOH)法で溶出する、6.5分ランタイムを使用する)RT1.67分(>99%)。
ピーク2:
Figure 2023552864000132

キラルSFC(Chiralpak IC 150×4.6mm、3μmカラム、流速3mL/分、3~40%MeOH(+0.1%NHOH)法で溶出する、6.5分ランタイムを使用する)RT1.85分(98%)。
例11

N-(2,2-ジシクロプロピル-1-{7-[3,3-ジフルオロ-1-(2,2,2-トリフルオロエチルカルバモイル)プロピル]-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル}エチル)-4-メチル-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキサミド
DMA(1mL)中の中間体42(140mg、0.295mmol)を、2-クロロ-1-メチルピリジニウムヨージド(98mg、0.383mmol)、2,2,2-トリフルオロエタンアミン(52.6mg、0.531mmol)、およびDIPEA(154.6μL、0.885mmol)のDMA(1mL)中溶液に添加した。反応混合物を密閉管中50℃で2h加熱し、次いで、水(10mL)で希釈し、酢酸エチル(2×15mL)で抽出した。有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、ヘプタン中0~50%酢酸エチルの勾配で溶出するカラムクロマトグラフィによって精製して、標記化合物(131mg、80%)をオフホワイト固体として得た。
Figure 2023552864000134
例12

N-[(S)-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル){7-[(1S)-3,3-ジフルオロ-1-(6-フルオロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]-ピリジン-3-イル)プロピル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル}メチル]-4-メチル-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキサミド
N-[(S)-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル){7-[(1R)-3,3-ジフルオロ-1-(6-フルオロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]-ピリジン-3-イル)プロピル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル}メチル]-4-メチル-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキサミド
中間体62(50mg、0.10mmol)、4-メチル-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボン酸(17mg、0.13mmol)、およびDIPEA(0.05mL、0.31mmol)のDMF(0.52mL)中溶液に、HATU(49mg、0.13mmol)を添加した。反応混合物をr.t.で10分間撹拌し、次いで、DCM(5mL)および水(5mL)で希釈した。水層をDCM(2×5mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を相分離器に通し、真空中で濃縮した。粗物質を、イソヘキサン中0~100%EtOAcの勾配で溶出するシリカカラムクロマトグラフィ、引き続いて分取HPLCによって精製して、2つの立体異性体の混合物を得た。所望の立体異性体を、第2の溶出ピーク、RT7.29分として、キラルHPLC(Chiralpak IC 250×20mm、5μm、3~40%MeOH(+0.1%NHOH)で100mL/分で溶出する)によって単離して、標記化合物(3.5mg、27%)を無色アモルファス固体として得た。望ましくない第1の溶出ピークはRT6.91分を有する。ジフルオロエチル基に隣接する炭素原子の絶対立体化学は不明である。
Figure 2023552864000136

キラルLC(Chiralpak IC 150×4.6mm、3μm、3~40%MeOH(+0.1%NHOH)で3mL/分で溶出する、6.5分間):RT4.54分。
例13

N-[(S)-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル){7-[1-(オキセタン-3-イル)-4-(3,3,4,4-テトラフルオロピロリジン-1-カルボニル)ピロリジン-3-イル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル}メチル]-4-メチル-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキサミド
中間体54(63mg、0.10mmol)のDCM(3mL)中溶液に、オキセタン-3-オン(7.3μL、0.11mmol)および酢酸(6.48μL、0.11mmol)を添加した。混合物を5分間撹拌し、次いで、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(35mg、0.16mmol)を添加した。混合物を18h撹拌し、次いで、さらなる分のオキセタン-3-オン(7.3μL、0.11mmol)およびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(35mg、0.16mmol)を添加した。反応混合物をr.t.で5h撹拌し、次いで、DCM(20mL)とブライン(20mL)とに分配した。層を分離し、水層をDCM(2×20mL)で再抽出した。合わせた有機抽出物を相分離器に通し、真空中で濃縮した。残渣を、EtOAc中0~40%MeOHの勾配で溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィによって精製した。得られた物質(ピロリジンシス異性体の1:1混合物)を、キラルSFC精製(Chiralpak IC 250×20mm、5μmカラム、流速100mL/分、カラム温度40℃、3~40%MeOH(+0.1%NHOH)法で溶出する)に供して、標記化合物(9mg、13%)を第1の溶出ピークとして得た。ピロリジン環の絶対立体化学は不明である。
Figure 2023552864000138

キラルSFC(Chiralpak IC 150×4.6mm、3μmカラム、流速3mL/分、3~40%MeOH(+0.1%NHOH)法で溶出する、6.5分ランタイムを使用する):RT3.99分。
例14

N-[(S)-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル){7-[4-(2,2-ジフルオロプロピルカルバモイル)テトラヒドロピラン-4-イル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル}メチル]-4-メチル-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキサミド
中間体69(50mg、0.095mmol)、DIPEA(0.03mL、0.2mmol)、および4-メチル-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボン酸(15mg、0.11mmol)をDCM(5mL)に溶解し、次いで、HATU(50mg、0.13mmol)を添加した。反応混合物を一晩撹拌し、次いで、DCM(10mL)で希釈し、水(10mL)で洗浄し、疎水性フリットに通し、蒸発させた。残渣をMeOHに溶解し、次いで、分取HPLCによって精製して、標記化合物(10mg、18%)を白色固体として得た。
Figure 2023552864000140
例15

N-[(S)-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル)(7-{(1S*)-3,3-ジフルオロ-1-[1-(2,2,2-トリフルオロエチル)テトラゾール-5-イル]プロピル}イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル)メチル]-4-メチル-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキサミド
HATU(111mg、0.291mmol)を、4-メチル-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボン酸(37mg、0.291mmol)およびDIPEA(0.081mL、0.466mmol)の無水DMF(3mL)中混合物にr.t.で添加した。反応混合物をr.t.で5分間撹拌し、次いで、中間体47(96mg、0.194mmol)を添加した。反応混合物をr.t.で16h撹拌し、次いで、EtOAc(50mL)で希釈し、水(10mL)で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次いで、濾過し、真空中で濃縮乾固した。得られた物質を、FCC(Biotage Isolera、SiO、10~50%EtOAc:ヘプタンでの勾配溶出)、引き続いてキラル分取SFC LCMS(Waters 2998 PDA検出器に接続されたWaters Thar 3100 SFCシステム、Chiralcel OJ-H、10×250mm、5μmを使用し、8%アセトニトリル:92%COで15mL/分で溶出する)によって精製して、標記化合物(所望の異性体)(5.7mg)を得た。テトラゾール炭素に隣接する立体化学は任意に割り当てられている。第2の異性体(望ましくない)も単離した。
Figure 2023552864000142

キラルLC(Waters 2998 PDA検出器に接続されたWaters Thar 3100 SFCシステム、Cellulose-3、4.6×250mm、5μmを使用し、15%アセトニトリル:85%COで4mL/分で溶出する、6分間):RT1.77分(望ましくない異性体:RT3.29分)。
例16

N-[(S)-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル){7-[4,4-ジフルオロ-1-(3-フルオロビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-カルボニル)ピペリジン-2-イル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル}メチル]-4-メチル-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキサミド
中間体57(46mg、76μmol)およびTFA(1.0mL)のDCM(1.5mL)中溶液をr.t.で2h撹拌し、次いで、反応混合物を濃縮した。残渣をMeOH(0.5mL)に溶解した。溶液をSCXカラムに充填し、MeOH、次いで、7Nメタノール性アンモニアで溶出した。塩基性溶離液を濃縮した。残渣を、3-フルオロビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-カルボン酸(32.0mg、0.25mmol)、HATU(94.0mg、0.25mmol)、DIPEA(60μL、0.34mmol)、およびDMF(1.0mL)と混合した。混合物をr.t.で1h撹拌し、次いで、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中0~50%EtOAcの勾配で溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィによって精製した。得られた黄色固体(30mg)のジアステレオマー分離を、Chiralpak IC 150×4.6mm、3μmカラム(流速3mL/分、7.5分ランタイムで、3~40%メタノール(+0.1%アンモニア溶液)で溶出する)を備えたSFC Prep 100で行い、標記化合物(第1の溶出ピーク)(9mg、20%)を反対側のジアステレオマーと共に得た。ピペリジン環の2位における絶対立体化学は不明である。
Figure 2023552864000144

キラルLC(Waters UPC2-Qdaシステム、Chiralpak IC、150×4.6mm、3μm、3~40%メタノール(+0.1%アンモニア溶液)で3mL/分で溶出する、6.5分ラン):RT2.93分.
例17

4-シクロプロピル-N-[(S)-(4,4-ジフルオロシクロヘキシル){7-[4-(2,2-ジフルオロプロピルカルバモイル)-テトラヒドロピラン-4-イル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-2-イル}メチル]-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボキサミド
中間体69(50mg、0.095mmol)、DIPEA(0.03mL、0.2mmol)、および4-シクロプロピル-1,2,5-オキサジアゾール-3-カルボン酸(20mg、0.13mmol)をDCM(5mL)に溶解し、次いで、HATU(50mg、0.13mmol)を添加した。反応混合物を一晩撹拌し、次いで、DCM(10mL)で希釈し、水(10mL)で洗浄し、疎水性フリットに通し、真空中で蒸発させた。残渣をMeOHに溶解し、次いで、塩基性C18、分取HPLCによって精製して、標記化合物(26mg、44%)を白色固体として得た。
Figure 2023552864000146

Claims (18)

  1. 式(I)の化合物もしくはそのN-オキシド、またはその薬学的に許容され得る塩であって:

    式中、
    Eは、式(Ea)、(Eb)、(Ec)、(Ed)、または(Ee)の基を表し:

    式中、アスタリスク(*)は、分子の残りの部分との結合点を表し;
    Aは、式(Aa)、(Ab)、(Ac)、(Ad)、または(Ae)の基を表し:

    式中、アスタリスク(*)は、分子の残りの部分との結合点を表し;
    Yは、-O-、-N(R)-、-C(R5a)(R5b)-、-S-、-S(O)-、-S(O)-、または-S(O)(N-R)-を表し;
    Zは、ヘテロアリールを表し、この基は、1つまたは複数の置換基によって場合により置換されていてもよく;
    1aは、水素、フルオロ、クロロ、メチル、ジフルオロメチル、またはトリフルオロメチルを表し;
    1bは、水素、フルオロ、クロロ、メチル、ジフルオロメチル、またはトリフルオロメチルを表し;
    は、-OR2aを表し;またはRは、C3-9シクロアルキル、C4-12ビシクロアルキル、C3-7ヘテロシクロアルキル、もしくはC4-9ヘテロビシクロアルキルを表し、これらの基のいずれも、1つもしくは複数の置換基によって場合により置換されていてもよく;
    2aは、C1-6アルキルを表し;またはR2aは、C3-9シクロアルキルを表し、この基は、1つもしくは複数の置換基によって場合により置換されていてもよく;
    は、-NR3a3bを表し;またはRは、式(Wa)の基を表し:

    式中、アスタリスク(*)は、分子の残りの部分との結合点を表し;
    Wは、3から6個の炭素原子、1個の窒素原子、ならびにN、O、およびSから独立して選択される0、1、2、もしくは3個のさらなるヘテロ原子を含有するが、1個以下のOもしくはS原子を含有する、場合により置換された飽和単環式環の残基を表し;または
    Wは、4から10個の炭素原子、1個の窒素原子、ならびにN、O、およびSから独立して選択される0、1、2、もしくは3個のさらなるヘテロ原子を含有するが、1個以下のOもしくはS原子を含有する、場合により置換された飽和二環式環系の残基を表し;または
    Wは、5から10個の炭素原子、1個の窒素原子、ならびにN、O、およびSから独立して選択される0、1、2、もしくは3個のさらなるヘテロ原子を含有するが、1個以下のOもしくはS原子を含有する、場合により置換された飽和スピロ環式環系の残基を表し;
    3aは、水素またはC1-6アルキルを表し;
    3bは、C1-6アルキル、C3-7シクロアルキル、C3-7シクロアルキル(C1-6)アルキル、C4-12ビシクロアルキル、アリール、アリール(C1-6)アルキル、C3-7ヘテロシクロアルキル、C3-7ヘテロシクロアルキル(C1-6)アルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリール(C1-6)アルキルを表し、これらの基のいずれも、1つもしくは複数の置換基によって場合により置換されていてもよく;
    4aは、水素、フルオロ、もしくはヒドロキシを表し;またはR4aは、C1-6アルキルを表し、この基は、1つもしくは複数の置換基によって場合により置換されていてもよく;
    4bは、水素もしくはフルオロを表し;またはR4bは、C1-6アルキルを表し、この基は、1つもしくは複数の置換基によって場合により置換されていてもよく;または
    4aおよびR4bは、それらが両方とも結合している炭素原子と一緒になって、C3-9シクロアルキルもしくはC3-7ヘテロシクロアルキルを表し、これらの基のいずれかは、1つもしくは複数の置換基によって場合により置換されていてもよく;
    5aは、水素、フルオロ、メチル、ジフルオロメチル、もしくはトリフルオロメチルを表し;
    5bは、水素、フルオロ、メチル、もしくはヒドロキシを表し;または
    5aおよびR5bは、それらが両方とも結合している炭素原子と一緒になって、シクロプロピルを表し;
    は、-OR6aもしくは-NR6b6cを表し;またはRは、C1-6アルキル、C3-9シクロアルキル、C3-9シクロアルキル(C1-6)アルキル、アリール、アリール(C1-6)アルキル、C3-7ヘテロシクロアルキル、C3-7ヘテロシクロアルキル-(C1-6)アルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアリール(C1-6)アルキルを表し、これらの基のいずれも、1つもしくは複数の置換基によって場合により置換されていてもよく;
    6aは、C1-6アルキルを表し;またはR6aは、C3-9シクロアルキルもしくはC3-7ヘテロシクロアルキルを表し、これらの基のいずれかは、1つもしくは複数の置換基によって場合により置換されていてもよく;
    6bは、水素もしくはC1-6アルキルを表し;
    6cは、水素もしくはC1-6アルキルを表し;または
    6bおよびR6cは、それらが両方とも結合している窒素原子と一緒になって、アゼチジン-1-イル、ピロリジン-1-イル、オキサゾリジン-3-イル、イソオキサゾリジン-2-イル、チアゾリジン-3-イル、イソチアゾリジン-2-イル、ピペリジン-1-イル、モルホリン-4-イル、チオモルホリン-4-イル、ピペラジン-1-イル、ホモピペリジン-1-イル、ホモモルホリン-4-イル、もしくはホモピペラジン-1-イルを表し、これらの基のいずれも、1つもしくは複数の置換基によって場合により置換されていてもよく;
    は、-COR7a、-CO7aもしくは-SO7bを表し;またはRは、水素を表し;またはRは、C1-6アルキル、C3-9シクロアルキル、もしくはC3-7ヘテロシクロアルキルを表し、これらの基のいずれも、1つもしくは複数のフッ素原子によって場合により置換されていてもよく;
    7aは、1つまたは複数のフッ素原子によって場合により置換されたC1-6アルキルを表し;
    7bは、C1-6アルキルを表し;
    は、C1-6アルキルを表す、
    式(I)の化合物もしくはそのN-オキシド、またはその薬学的に許容され得る塩。
  2. Eが、請求項1に定義される式(Ea)または(Ed)の基を表す、請求項1に記載の化合物。
  3. Aが、請求項1に定義される式(Aa)、(Ac)、(Ad)、または(Ae)の基を表す、請求項1または2に記載の化合物。
  4. が、ヘテロアリールを表し、この基は、1つまたは複数の置換基によって場合により置換されていてもよい、請求項1から3のいずれか一項に記載の化合物。
  5. 式(IIA-1)によって表される請求項1に記載の化合物もしくはそのN-オキシド、またはその薬学的に許容され得る塩であって:

    式中、
    Xは、CHまたはNを表し;
    16は、メチル、エチル、イソプロピル、またはシクロプロピルを表し;
    Aは、請求項1に定義される通りである、
    式(IIA-1)によって表される請求項1に記載の化合物もしくはそのN-オキシド、またはその薬学的に許容され得る塩。
  6. 式(IIA-2)によって表される請求項1に記載の化合物もしくはそのN-オキシド、またはその薬学的に許容され得る塩であって:

    式中、
    Aは、請求項1に定義される通りであり、
    XおよびR16は、請求項5に定義される通りである、
    式(IIA-2)によって表される請求項1に記載の化合物もしくはそのN-オキシド、またはその薬学的に許容され得る塩。
  7. 式(IIB-1)によって表される請求項1に記載の化合物もしくはそのN-オキシド、またはその薬学的に許容され得る塩であって:

    式中、
    Aは、請求項1に定義される通りであり、
    XおよびR16は、請求項5に定義される通りである、
    式(IIB-1)によって表される請求項1に記載の化合物もしくはそのN-オキシド、またはその薬学的に許容され得る塩。
  8. 式(IIB-2)によって表される請求項1に記載の化合物もしくはそのN-オキシド、またはその薬学的に許容され得る塩であって:

    式中、
    Aは、請求項1に定義される通りであり、
    XおよびR16は、請求項5に定義される通りである、
    式(IIB-2)によって表される請求項1に記載の化合物もしくはそのN-オキシド、またはその薬学的に許容され得る塩。
  9. 本明細書において例のいずれか1つに具体的に開示されている、請求項1に記載の化合物。
  10. 治療に使用するための、請求項1に定義される式(I)の化合物もしくはそのN-オキシド、またはその薬学的に許容され得る塩。
  11. IL-17機能のモジュレータの投与が示される障害の処置および/または予防に使用するための、請求項1に定義される式(I)の化合物もしくはそのN-オキシド、またはその薬学的に許容され得る塩。
  12. 炎症性障害または自己免疫障害の処置および/または予防に使用するための、請求項1に定義される式(I)の化合物もしくはそのN-オキシド、またはその薬学的に許容され得る塩。
  13. 薬学的に許容され得る担体と会合した、請求項1に定義される式(I)の化合物もしくはそのN-オキシド、またはその薬学的に許容され得る塩を含む、医薬組成物。
  14. さらなる薬学的活性成分をさらに含む、請求項13に記載の医薬組成物。
  15. IL-17機能のモジュレータの投与が示される障害の処置および/または予防のための医薬品を製造するための、請求項1に定義される式(I)の化合物もしくはそのN-オキシド、またはその薬学的に許容され得る塩の使用。
  16. 炎症性障害または自己免疫障害の処置および/または予防のための医薬品を製造するための、請求項1に定義される式(I)の化合物もしくはそのN-オキシド、またはその薬学的に許容され得る塩の使用。
  17. IL-17機能のモジュレータの投与が示される障害の処置および/または予防のための方法であって、有効量の請求項1に定義される式(I)の化合物もしくはそのN-オキシド、またはその薬学的に許容され得る塩を、このような処置を必要とする患者に投与することを含む、方法。
  18. 炎症性障害または自己免疫障害の処置および/または予防のための方法であって、有効量の請求項1に定義される式(I)の化合物もしくはそのN-オキシド、またはその薬学的に許容され得る塩を、このような処置を必要とする患者に投与することを含む、方法。

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