I.概論
本開示は、化合物1又はその塩を調製するための方法を提供する。本開示はまた、式1-M、1-N、1-O、1-P、1-Q、1-R、1-S、2-G、2-H、2-I、2-J、2-K、2-L、1-J、1-K、3-F、3-G、2-L、3-H、4-G、4-H、4-I、4-J、4-L、4-M、4-N、5-K、5-L、5-M、5-N、5-P、5-Q、6-M、6-N、7-C、7-D、7-E、7-F、8-B、8-C、8-D、8-E、8-F、9-Aの化合物を調製するための方法を提供する。本開示はまた、式1-I、5-D、5-E、9-H、9-I、9-J、10-B、10-C、10-D、10-E、10-F、及び10-Gの化合物を調製するための方法を提供する。
II.定義
本明細書で使用される略語は、化学及び生物学分野におけるそれらの従来の意味を有する。
本明細書に記載される説明は、請求項に記載した主題の例示として考慮されるべきであり、添付の特許請求の範囲を、例示される特定の実施形態に限定することを意図したものではない、との理解のもとに行われる。本開示全体を通して使用される見出しは便宜上のものであり、決して特許請求の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。いずれかの見出しの下に例示される実施形態を、他のいずれかの見出しの下で例示される実施形態と組み合わせることができる。別途定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。
本明細書では商品名が使用される場合、商品名製品及び商品名製品の活性医薬成分(複数可)を独立して含むことが意図されている。
本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される場合、「a」、「an」、及び「the」という単数形は、別途文脈で明確に示されない限り、複数の指示対象を含む。したがって、例えば、「化合物」への言及は、複数のこのような化合物を含み、「アッセイ」への言及は、1つ以上のアッセイへの言及を含む、などである。
2つの化学基の間にある曲がりくねった線「
」は、この時点で異性体の混合物を示すために使用される。
「異性体」は、同一分子式を有する異なる化合物である。異性体には、立体異性体、鏡像異性体、及びジアステレオマーが含まれる。
「立体異性体」とは、空間における原子の配置という点でのみ異なる異性体である。
「鏡像異性体」とは、互いに重ね合わせることができない鏡像である、一対の立体異性体である。一対の鏡像異性体の1:1混合物は、「ラセミ」混合物である。1:1以外の比の鏡像異性体の混合物は、「スカレミック」混合物である。
「ジアステレマー異性体」又は「ジアステレオマー」とは、少なくとも2個の不斉原子を有するが、互いに鏡像ではない、立体異性体である。
絶対立体化学は、カーン・インゴルド・プレローグR-Sシステムに従って指定される。化合物が純粋な鏡像異性体である場合、各キラル炭素での立体化学はR又はSのいずれかによって指定され得る。絶対配置が未知である分割化合物は、ナトリウムD線の波長で平面偏光を回転させる方向(右旋性又は左旋性)に応じて、(+)又は(-)と呼称され得る。本明細書に記載のある特定の化合物は、結合軸を中心とする1個以上の不斉中心及び/又は制約回転を含み、したがって、絶対立体化学に関して(R)-又は(S)-として定義され得る、鏡像異性体、ジアステレオマー、及び他の立体異性体形態を生じさせることがある。本開示は、ラセミ混合物、スケールミック混合物、ジアステレオ混合物、光学的に純粋な形態及び中間体混合物を含む、そのような可能な異性体の全てを含むことを意図する。光学活性な(R)-及び(S)-異性体は、キラルシントン若しくはキラル試薬を用いて調製され得るか、又は従来の技術を用いて分割され得る。
明示的に別段の定義がある場合を除き、本開示は、1つの互変異性体のみが明示的に表されている場合であっても、本明細書に詳述される化合物の全ての互変異性体を含む(例えば、2つの互変異性体の対が存在し得る場合、両方の互変異性体形態が1つの互変異性体形態の提示によって意図され、記載される)。例えば、(例えば、構造名又は化学名によって)アミドを含有する化合物に言及する場合、対応するイミド酸互変異体が本開示に含まれ、アミドが単独で又はイミド酸と一緒に明示的に記載されているかのように同じように記載されることが理解される。2つを超える互変異性体が存在し得る場合、本開示は、単一の互変異性形態のみが化学名及び/又は構造によって示されている場合であっても、全てのそのような互変異性体を含む。
本明細書に記載される化合物は、キラル中心及び
/又は幾何異性体中心(E及びZ異性体)を有してもよく、全てのそのような光学異性体、鏡像異性体、ジアステレオ異性体及び幾何異性体が包含されることが理解されるべきである。化合物がそれらのキラル形態で表される場合、実施形態は、特定のジアステレオマー的又は鏡像異性的に濃縮された形態を包含するが、これらに限定されないことが理解される。キラリティが特定されていないが存在する場合、実施形態は、特定のジアステレオマー的若しくは鏡像異性的に濃縮された形態、又はそのような化合物のラセミ若しくはスカレミック混合物のうちのいずれかを対象とすることが理解される。
本明細書に開示されるいくつかの実施形態では、反応に使用される触媒は、「非対称」又は触媒であり得る。本明細書で使用される「不斉触媒」という用語は、アキラル中心又は分子のそれぞれキラル中心又は分子へのエナンチオ選択的及び/又はジアステレオ選択的変換を促進する触媒を指す。例えば、不斉触媒は、生成物の鏡像異性体過剰率を生成し得る。例示的な不斉触媒は、遷移金属及びキラルリガンドを含む。キラルリガンドの非限定的な例としては、BINAP/SEGPHOS(登録商標)、サレン、ビスオキサゾリン、酒石酸塩リガンド、キナアルカロイド、DuPhosホスホラン、BPEホスホラン、DSMホスホラミダイト、Solvias(登録商標)Josiphosファミリー、ホスフィン-オキサゾリン、Reetz及びトロストリガンド、並びにChiralQuestホスフィンが挙げられる。
本明細書ではまた、本明細書に記載の化合物の薬学的に許容される水和物、溶媒和物、共結晶、互変異性体、多形体、及びプロドラッグも提供される。
「水和物」という用語は、式I又は本明細書に開示される任意の式の化合物と水とを組み合わせることによって形成される複合体を指す。
「溶媒和物」という用語は、式I又は本明細書に開示される任意の他の式の化合物と、結晶構造内に組み込まれた量の溶媒を含有する溶媒又は結晶性固体とを組み合わせることによって形成される複合体を指す。本明細書中で使用される場合、用語「溶媒和物」は、水和物を含む。
本明細書で与えられる任意の式若しくは構造又は本明細書に記載される任意の式はまた、化合物の非標識形態及び同位体標識形態を表すことも意図している。同位体標識化合物は、1つ以上の原子が、選択された原子質量又は質量数を有する原子によって交換されていることを除き、本明細書で与えられる式によって示される構造を有する。本開示の化合物へと組み込むことができる同位体の例としては、2H(重水素、D)、3H(トリチウム)、11C、13C、14C、15N、18F、31P、32P、35S、36Cl及び125Iなど、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素及び塩素の同位体があるが、これらに限定されない。本開示の様々な同位体標識化合物は、例えば、3H、13C及び14Cなどの放射性同位体が組み込まれたものである。このような同位体標識化合物は、代謝研究、反応速度論研究、ポジトロン断層撮影法(positron emission tomography、PET)又は薬物若しくは基質の組織分布アッセイを含む単光子放射型コンピュータ断層撮影法(single-photon emission computed tomography、SPECT)などの検出技術又は撮像技術において、又は患者の放射線治療において有用であり得る。
本開示はまた、炭素原子に結合した1~n個の水素が重水素によって交換され、nが分子中の水素の数である、式A又は式I又は式I(a)、又は本明細書に開示される任意の式の化合物を含む。このような化合物は、代謝に対する増加した抵抗性を呈し得、したがって、哺乳動物に投与されるとき、式(I)の任意の化合物の半減期を増加させるのに有用であり得る。例えば、Foster,「Deuterium Isotope Effects in Studies of Drug Metabolism」,Trends Pharmacol.Sci.5(12): 524-527(1984)を参照されたい。かかる化合物は、当該技術分野において周知の手段により、例えば、1個以上の水素原子が重水素で置き換えられた出発物質を用いることにより合成される。
本開示の重水素標識又は重水素置換治療用化合物は、分布、代謝、及び排泄(distribution, metabolism and excretion、ADME)に関する改善されたDMPK(drug metabolism and pharmacokinetics)(薬物代謝及び薬物動態)特性を有し得る。重水素などのより重い同位体による置換は、より大きな代謝安定性、例えば、インビボでの半減期の増加、投薬必要量の低減及び/又は治療指数の改善に起因するある特定の治療上の利点をもたらし得る。18F標識化合物は、PET又はSPECTの試験において有用であり得る。本開示の同位体標識化合物及びそのプロドラッグは、概して、容易に入手可能な同位体標識試薬を非同位体標識試薬と置換することによって、スキーム又は以下に説明される例及び調製において開示される手順を実施することによって調製することができる。更に、より重い同位体、特に重水素(すなわち、2H又はD)による置換は、より大きな代謝安定性に起因するある特定の治療上の利点、例えば、インビボでの半減期の延長、又は薬用量必要条件の低減、又は治療指数の改善をもたらし得る。この文脈における重水素は、式I又は本明細書に開示される任意の式の化合物における置換基とみなされることが理解される。
このようなより重い同位体、具体的には重水素の濃度は、同位体濃縮係数によって定義され得る。本開示の化合物において、特定の同位体として特に指定されない任意の原子は、その原子の任意の安定的な同位体を表すことを意味する。別段に記載がない限り、位置が「H」又は「水素」として具体的に指定されているとき、その位置は、水素の自然存在比の同位体組成でその水素を有すると理解される。これ故に、本開示の化合物では、重水素(D)として具体的に指定されるいかなる原子も、重水素を表すことを意味する。
量に関連して使用される「約」という修飾語は、記載された値を含み、文脈によって決定される意味を有する(例えば、特定の量の測定に関連する誤差の程度を含む)。任意の他の定義又はそれとは反対の任意の文脈がない場合、約という用語は、±10%、±5%、又は±3%、又は±2%、又は±1%として解釈され得る。
「キラル」という用語は、それらの鏡像パートナーの非重ね合わせ性(non-superimposability)の特性を有する分子を指し、「アキラル」という用語は、それらの鏡像パートナーに対して重ね合わせることができる分子を指す。
「Cu~v」、すなわち(Cu~Cv)などのプレフィックスは、それに続く基がu~v個の炭素原子を有することを示し、u及びvは整数である。例えば、「C1~6アルキル」は、アルキル基が1~6個の炭素原子を有することを示す。
2つの文字又は記号の間にはないダッシュ(「-」又は「-」)は、置換基についての結合点を示すために使用される。例えば、-C(O)NH2は、炭素原子を介して結合している。化学基の前部又は末端のダッシュは、便宜上のものであり、化学基は、それらの通常の意味を失うことなく、1つ以上のダッシュを伴うか又は伴わずに示され得る。化学的又は構造的に必要とされない限り、化学基が書かれている又は呼称されている順序によって、方向性が示されている又は含意されているものではない。
以下に示すような化学基上の波線、例えば、
は、結合点を示し、すなわち、これは、基が別の記載された基に結合する切断された結合を示す。
「置換された」又は「任意選択的に置換される」という用語は、炭化水素上の1個以上の水素原子(脂肪族又は芳香族のいずれか)が水素以外の1個以上の原子又は基で置換されていることを意味し、指定された炭素原子の正常な原子価は超えないことを条件とする。「置換基」は、「置換されている」ときに炭素上の水素原子を置換する原子又は基である。別段の指定がない限り、基が任意選択的に置換されたものとして説明されている場合、基のいかなる置換基もそれ自体が非置換である。「任意選択的に置換される」という用語は、他に修飾されていない場合、少なくとも以下の任意の置換基を含む:ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、チオール、C1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C2~6アルキニル、C3~10シクロアルキル、C6~10アリール、3~12員ヘテロシクロアルキル、及び5~10員ヘテロアリール、-OC1~6アルキル、-C(O)-C1~6アルキル、-C(O)O-C1~6アルキル、-C(O)-OH、-C(O)-NH2、-C(O)N(C1~6アルキル)(C1~6アルキル)、-C(O)NH(C1~6アルキル)-、OC(O)N(C1~6アルキル)(C1~6アルキル)、OC(O)NH(C1~6アルキル)、-N(C1~6アルキル)(C1~6アルキル)、-NH(C1~6アルキル)、-N(C1~6アルキル)-C(O)-(C1~6アルキル)、NH-C(O)-(C1~6アルキル)、-N(C1~6アルキル)-C(O)O-(C1~6アルキル)、-S(O)2NH2、-S(O)(1又は2)(C1~6アルキル)、-S(O)2N(C1~6アルキル)(C1~6アルキル)、-N(C1~6アルキル)S(O)2Rb-N3、-CN、及び-NO2。
本明細書で使用する場合、「アルキル」は、直鎖又は分岐鎖の飽和一価炭化水素である。アルキル基の例としては、限定されるものではないが、メチル(Me、-CH3)、エチル(Et、-CH2CH3)、1-プロピル(n-Pr、n-プロピル、-CH2CH2CH3)、2-プロピル(i-Pr、i-プロピル、-CH(CH3)2)、1-ブチル(n-Bu、n-ブチル、-CH2CH2CH2CH3)、2-メチル-1-プロピル(i-Bu、i-ブチル、-CH2CH(CH3)2)、2-ブチル(s-Bu、s-ブチル、-CH(CH3)CH2CH3)、2-メチル-2-プロピル(t-Bu、t-ブチル、-C(CH3)3)、1-ペンチル(n-ペンチル、-CH2CH2CH2CH2CH3)、2-ペンチル(-CH(CH3)CH2CH2CH3)、3-ペンチル(-CH(CH2CH3)2)、2-メチル-2-ブチル(-C(CH3)2CH2CH3)、3-メチル-2-ブチル(-CH(CH3)CH(CH3)2)、3-メチル-1-ブチル(-CH2CH2CH(CH3)2)、2-メチル-1-ブチル(-CH2CH(CH3)CH2CH3)、1-ヘキシル(-CH2CH2CH2CH2CH2CH3)、2-ヘキシル(-CH(CH3)CH2CH2CH2CH3)、3-ヘキシル(-CH(CH2CH3)(CH2CH2CH3))、2-メチル-2-ペンチル(-C(CH3)2CH2CH2CH3)、3-メチル-2-ペンチル(-CH(CH3)CH(CH3)CH2CH3)、4-メチル-2-ペンチル(-CH(CH3)CH2CH(CH3)2)、3-メチル-3-ペンチル(-C(CH3)(CH2CH3)2)、2-メチル-3-ペンチル(-CH(CH2CH3)CH(CH3)2)、2,3-ジメチル-2-ブチル(-C(CH3)2CH(CH3)2)、及び3,3-ジメチル-2-ブチル(-CH(CH3)C(CH3)3)が挙げられる。任意のアルキル基が2つ以上の異性体形態(例えば、n-ブチル、sec-ブチル、及びtert-ブチル)で存在し得る場合はいつでも、接頭辞を欠く本明細書中の任意の言及(例えば、「ブチル」)は、通常の異性体(例えば、「n-ブチル」)として解釈されるべきである。したがって、「プロピル」は「n-プロピル」を意味し、「ブチル」は「n-ブチル」を意味する。
「アルケニル」は、少なくとも1つの炭素-炭素二重結合を含有する脂肪族基を指す。アルケニル基の例としては、エテニル、プロペニル、ブタジエニル(1,2-ブタジエニル及び1,3-ブタジエニルなど)が挙げられる。
本明細書で使用する場合、「アルコキシ」は、式-ORAのラジカルを指し、式中、RAは、上記で定義されたようにアルキルラジカルである。アルコキシの非限定的な例としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、及びブトキシが挙げられる。
「アルキニル」は、少なくとも1つの炭素-炭素三重結合を含有する脂肪族基を指す。
「アリール」は、1つ以上の縮合環が完全に又は部分的に不飽和である縮合環系など、単一の環(例えば、単環式)又は複数の環(例えば、多環式)を有するモノラジカル又はジラジカル芳香族炭素環式基を指す。本明細書で使用するアリール基の非限定的な例としては、フェニル、ナフチル、フルオレニル、インダニル、テトラヒドロインダニル、及びアントリルが挙げられる。しかしながら、アリールは、以下に定義されるヘテロアリールを、いかようにも包含せず、かつこのヘテロアリールと重複しない。1個以上のアリール基がヘテロアリール環と縮合している場合、結果として生じる環系はヘテロアリールである。モノ又はジラジカルの分類は、アリール基で鎖が終結するか(モノラジカル)、又はアリール基が鎖内にあるか(ジラジカル)を示す。上記の定義は、アリール基上の追加の置換基を排除しない。例えば、本明細書で使用する場合、「A-アリール-B」中のアリール基はジラジカルであり、「A-B-アリール」中のアリール基はモノラジカルであるが、追加の置換基が各アリール基に存在し得る。
「アリールオキシ」という用語は、O-アリール基を指す。
「シクロアルキル」は、縮合した環系、架橋した環系、及びスピロ環系を含む単環又は多環を有する飽和又は部分飽和環状アルキル基を指す。シクロアルキル基の例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、及びシクロヘキシルが含まれる。「シクロアルキル」は、環内にヘテロ原子を含むいかなる環も含まない。
本明細書で使用する場合、「ハロ」又は「ハロゲン」は、フルオロ(-F)、クロロ(-Cl)、ブロモ(-Br)、及びヨード(-I)を指す。
接頭辞「ハロ」が別の用語に付加される場合、それは、その用語に関連する水素の1つ以上がハロゲン原子によって独立して置換されていることを指す。よって、本明細書で使用する場合、「ハロアルキル」という用語は、本明細書で定義されるようにアルキルを指し、アルキルの1個以上の水素原子は、同一であり得る、又は異なり得るハロゲン置換基で独立して置換される。例えば、C1~6ハロアルキル(又はハロC1~6アルキル)はC1~6アルキルであり、C1~6アルキルの水素原子のうちの1個以上は、ハロ置換基で置換されている。ハロアルキル基の例としては、フルオロメチル、フルオロクロロメチル、ジフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル、トリフルオロメチル、1,1,1-トリフルオロエチル、及びペンタフルオロエチルが挙げられるが、これらに限定されない。関連する用語の最大で全ての水素原子は、ハロゲンによって置換されて、それにより、過フッ素化置換基(例えば、ペルフルオロアルキル)をもたしてもよい。
「ヘテロアリール」は、窒素、酸素、及び硫黄から独立して選択される1個以上の環ヘテロ原子を有する、単環、多環、又は縮合多環を有するラジカル又はジラジカル芳香族基を指す。「ヘテロアリール」内のヘテロ原子は、酸化され得、例えば、-N(O)-、-S(O)-、-S(O)2-であり得る。この用語は、1個以上の縮合環が、完全に又は部分的に不飽和である縮合環系を含む。モノ又はジラジカルの分類は、ヘテロアリール基で鎖が終結するか(モノラジカル)、又はヘテロアリール基が鎖内にあるか(ジラジカル)を示す。上記の定義は、ヘテロアリール基上の追加の置換基を排除しない。例えば、「A-ヘテロアリール-B」中のヘテロアリール基はジラジカルであり、「A-B-ヘテロアリール」中のヘテロアリール基はモノラジカルであるが、追加の置換基が各ヘテロアリール基に存在し得る。ヘテロアリールは、先に定義したようにアリールを包含せず、かつアリールと重複しない。ヘテロアリール基の非限定的な例としては、アゼピニル、アクリジニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイルドリル、ベンゾジオキソリル、ベンゾフラニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾ[b][1,4]ジオキセピニル、1,4-ベンゾジオキサニル、ベンゾナフトフラニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾジオキソリル、ベンゾジオキシニル、ベンゾオキシピラニル、ベンゾピラノニル、ベンゾフラニル、ベンゾフラノニル、ベンゾチエニル(ベンゾチオフェニル)、ベンゾトリアゾリル、ベンゾ[4,6]イミダゾ[1,2-a]ピリジニル、カルバゾリル、シンノリニル、ジベンゾフラニル、ジベンゾチオフェニル、フラニル、フラノニル、イソチアゾリル、イミダゾリル、インダゾリル、インドリル、インダゾリル、イソインドリル、インドリニル、イソインドリニル、イソキノリル、インドリジニル、イソキサゾリル、ナフチリジニル、オキサジアゾリル、2-オキソアゼピニル、オキサゾリル、オキシラニル、1-オキシドピリジニル、1-オキシドピリミジニル、1-オキシドピラニジル、1-オキシドピリダジニル、1-フェニル-1H-ピロリル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、フタラジニル、プテリジニル、プリニル、ピロリル、ピラゾリル、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、キノリニル、キヌクリジニル、イソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、チアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、トリアジニル、及びチオフェニルが挙げられるが、これらに限定されない。
「ヘテロアリールオキシ」という用語は、O-ヘテロアリール基を指す。
「ヘテロシクリル」、「複素環」、又は「複素環式」又は「ヘテロシクロアルキル」という用語は、環内に窒素、硫黄、リン、及び/又は酸素から選択される1個以上のヘテロ原子を有する単環又は複数の縮合環を有するモノラジカル又はジラジカル飽和又は不飽和基を指す。「ヘテロシクリル」内のヘテロ原子は、酸化され得、例えば、-N(O)-、-S(O)-、-S(O)2-であり得る。ヘテロシクリルは、単環又は多環であってもよく、多環は、縮合、架橋、又はスピロであってもよい。少なくとも1つのヘテロ原子を含有するいずれかの非芳香環は、結合に関係なく、ヘテロシクリルと見なされる(すなわち、炭素原子又はヘテロ原子を介して結合することができる)。例示的な複素環基としては、アゼチジニル、ジオキソラニル、チエニル[1,3]ジチアニル、デカヒドロイソキノリル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、イソチアゾリジニル、イソオキサゾリジニル、モルホリニル、オクタヒドロインドリル、オクタヒドロイソインドリル、2-オキソピペラジニル、2-オキソピペリジニル、2-オキソピロリジニル、オキサゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、4-ピペリドニル、ピロリジニル、ピラゾリジニル、キヌクリジニル、チアゾリジニル、テトラヒドロフリル、チエタニル、トリチアニル、テトラヒドロピラニル、チオモルホリニル、チアモルホリニル、1-オキソ-チオモルホリニル、及び1,1-ジオキソ-チオモルホリニルが挙げられるが、これらに限定されない。
「シアノ」という用語は、-CN基を指す。
「オキソ」という用語は、=O基を指す。
「カルボキシ」という用語は、-C(O)-OH基を指す。
「ジオキサン」という用語は、「1,4-ジオキサン」を指す。
本明細書に記載の化合物は、薬学的に許容される塩として調製及び/又は製剤化され得る。薬学的に許容される塩は、遊離塩基の所望の薬理活性を有する化合物の遊離塩基形態の非毒性塩である。これらの塩は、無機若しくは有機酸又は無機若しくは有機塩基から誘導され得る。例えば、塩基性窒素を含有する化合物は、当該化合物を無機酸又は有機酸と接触させることによって、薬学的に許容される塩として調製され得る。薬学的に許容される塩の非限定的な例としては、硫酸塩、ピロ硫酸塩、重硫酸塩、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、ホスフェート、一水素リン酸塩、二水素リン酸塩、メタリン酸塩、ピロリン酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、酢酸塩、プロピオン酸塩、デカン酸塩、カプリル酸塩、アクリル酸塩、ギ酸塩、イソ酪酸塩、カプロン酸塩、ヘプタン酸塩、プロピオル酸塩、シュウ酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、スベリン酸塩、セバシン酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、ブチン-1,4-二酸塩、ヘキシン-1,6-二酸塩、安息香酸塩、クロロ安息香酸塩、メチル安息香酸塩、ジニトロ安息香酸塩、ヒドロキシ安息香酸塩、メトキシ安息香酸塩、フタル酸塩、スルホン酸塩、メチルスルホン酸塩、プロピルスルホン酸塩、ベシル酸塩、キシレンスルホン酸塩、ナフタレン-1-スルホン酸塩、ナフタレン-2-スルホン酸塩、フェニル酢酸塩、フェニルプロピオン酸塩、フェニル酪酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、γ-ヒドロキシ酪酸塩、グリコール酸塩、酒石酸塩、及びマンデル酸塩が挙げられる。他の好適な薬学的に許容される塩のリストは、Remington:The Science and Practice of Pharmacy,21st Edition,Lippincott Wiliams and Wilkins,Philadelphia,Pa.,2006に見出される。
本明細書に開示の化合物の「薬学的に許容される塩」の非限定的な例はまた、アルカリ金属(例えば、ナトリウム、カリウム)、アルカリ土類金属(例えば、マグネシウム)、アンモニウム、及びNY4
+(式中、YはC1~C4アルキルである)など適切な塩基に由来する塩を含む。ナトリウム塩又はカリウム塩などの塩基付加塩も挙げられる。
「非極性」、「極性非プロトン性」、及び「極性プロトン性」という用語は、溶媒を指すために本明細書で使用される場合、本明細書に記載される様々な方法及び工程において使用するための溶媒を分類する手段として意図される。本明細書における分類の目的のために、用語「非極性溶媒」は、任意のエーテル性溶媒、炭化水素溶媒又はハロゲン化溶媒、二酸化炭素、及び二硫化炭素、並びに非極性溶媒として伝統的に分類される他の溶媒を意味する。エーテル系溶媒としては、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、メチルイソプロピルエーテル、メチルt-ブチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、1,2-ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、アニソールなどが挙げられる。炭化水素溶媒としては、石油エーテル、ペンタン(又は混合ペンタン)、ヘプタン(又は混合ヘプタン)、ヘキサン(又は混合ヘキサン)、オクタン、イソオクタン、デカン、ドデカン、シクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、o-キシレン、m-キシレン、p-キシレン、ピリジン、クロロベンゼン、1,2-ジクロロベンゼン、フルオロベンゼン、フェノール、アニソール、トリフルオロトルエン、ヘキサクロロベンゼン、ヘキサフルオロベンゼン、ヘキサフルオロベンゼンおよびベンゾニトリルが挙げられる。ハロゲン化溶媒としては、ジクロロメタン、テトラクロロメタン、クロロホルム、1,1-ジクロロエタン、1,1,1-トリクロロエタン、塩化ビニル、二塩化ビニリデン、トリクロロエチレン、ペルクロロエチレン、クロロベンゼン、1,2-ジクロロベンゼン、フルオロベンゼン、トリフルオロトルエン、ヘキサクロロベンゼン、及びヘキサフルオロベンゼンが含まれる。本明細書における分類の目的のために、用語「極性非プロトン性溶媒」は、任意のエステル、ニトリル、又はケトン溶媒、並びにN,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、スルホラン、N-メチル-2-ピロリジノン、N,N-ジメチルエチレン尿素、N,N-ジメチルプロピレン尿素、ヘキサメチルリン酸トリアミド、炭酸ジメチル、炭酸ジエチル、炭酸エチレン、炭酸プロピレン、及びニトロメタン、並びに伝統的に極性プロトン性溶媒として分類される他の溶媒を意味する。エステル系溶剤としては、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸t-ブチル、酢酸ビニル、酢酸2,2,2-トリクロロエチル、酢酸2-エトキシエチルなどが挙げられる。ニトリル溶媒としては、アセトニトリル、プロピオニトリル、及びベンゾニトリルが挙げられる。ケトン系溶剤としては、アセトン、メチルエチルケトン、メチルn-ブチルケトン、メチルt-ブチルケトン、3-ペンタノン、シクロペンタノン、シクロへキサノン、2,5-ヘキサンジオンなどが挙げられる。本明細書における分類の目的のために、用語「極性プロトン性溶媒」は、任意のアルコール若しくは酸溶媒、又は水、又はアンモニア、並びに極性プロトン性溶媒として伝統的に分類される他の溶媒を意味する。アルコール溶媒としては、メタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、n-ブタノール、イソブタノール、sec-ブタノール、tert-ブタノール、ペンタノール、3-メチル-1-ブタノール、シクロペンタノール、シクロヘキサノール、フェノール、2-メトキシエタノール、2-エトキシエタノール、エチレングリコール、1,2-プロピレングリコール、1,3-プロピレングリコール、グリセロール、1,4-ブタンジオール、及び1,4-シクロヘキサンジオールが挙げられる。酸性溶媒としては、ギ酸、酢酸、トリクロロ酢酸、及びトリフルオロ酢酸が挙げられる。
「塩」とは、本開示の方法において使用される化合物の酸性又は塩基性塩を指す。本開示において有用な塩として、ヘミ硫酸塩、硫酸塩、塩化物、臭化物、炭酸塩、硝酸塩、及び酢酸塩が挙げられるが、これらに限定されない。ヘミ硫酸塩とは、2つの塩基性基のうちの1つのみが硫酸と塩を形成している化合物を指す。炭酸塩には、炭酸水素(又は重炭酸)塩を含む。薬学的に許容される塩の例示的な例は、鉱酸(塩酸、臭化水素酸、リン酸など)塩、有機酸(酢酸、プロピオン酸、グルタミン酸、クエン酸など)塩、第四級アンモニウム(ヨウ化メチル、ヨウ化エチルなど)塩である。薬学的に許容される塩は非毒性であることが理解される。好適な薬学的に許容される塩に関する追加の情報は、参照により本明細書に組み込まれる、Remington’s Pharmaceutical Sciences, 17th ed., Mack Publishing Company, Easton, Pa., 1985に見出すことができる。
III.化合物を調製する方法
本開示は、化合物1を調製するいくつかの方法を含む。
A.式1-L及び式5-Eから化合物1を調製する方法
一実施形態では、本開示は、スキーム1に示されるように、1-M、1-N、1-O、1-P、1-Q、1-R、1-S、1-K、9-Aから選択される化合物及び化合物1を作製する方法を提供し、Rx及びRyは独立してH、C1~6アルキル又はC6~10アリールであり、アルキルは、C6~10アリールで任意選択的に置換され、R2は、Hであり、R3は、メチルであり、R5は、メチルであり、Rzは、ハロ又はCNであり、各Rnは独立して、C1~6アルキルであるか、又は2つのRn部分が一緒に結合してC2~4アルキル架橋を形成し、架橋は、C1~3アルキル及びフェニルから独立して選択される1~4個の基で任意選択的に置換され、Rpは、-C(=O)-C1~6アルキル、-C(=O)-ヘテロアリール、-C(=O)-O-C1~6アルキル、及び-C(=O)-O-C1~6アルキル-C6~10から選択され、各アリール又はヘテロアリールは、C1~3アルキル及び-OC1~3アルキルから独立して選択される1~4個の基で任意選択的に置換され、各ヘテロアリールは1~4個のヘテロ原子を有し、各ヘテロ原子は、独立して、N、O、及びSから選択され、各ヘテロアリールは、5~10環員を有する。一実施形態では、RzはBrである。一実施形態では、RzはCNである。一実施形態では、Rnは、メチルである。一実施形態では、RzはBrであり、Rnはメチルである。一実施形態では、RxはCNであり、Rnはメチルである。一実施形態では、R5は、メチルである。一実施形態では、RxはHである。一実施形態では、2つのRn部分は一緒に結合して環状アセタールを形成する。一実施形態では、2つのRn部分が一緒に結合して、CH2CH2-、-CH(CH3)CH(CH3)-、-CH2CH(CH3)-、-CH2CH(C6H5)-、-C(CH3)2C(CH3)2-、-CH2CH2CH2-、-CH2CBr2CH2-、-CH2(C=CH)CH2-、-CH2CH(C6H5)CH2-、-CH(CH3)CH2CH(CH3)-、-CH2CH(CH3)CH2-、-CH2C(CH3)2CH2-、-CH2C(CH2CH3)2CH2-、-CH2CH2CH2CH2-、-CH2CH2CH2CH2CH2-、-CH(C6H5)CH(C6H5)、-CH2CH(C6H5)CH2-、及び-(o-C6H4)-から選択される架橋を形成する。一実施形態では、2つのRn部分は一緒に結合して、-C(CH3)2C(CH3)2-を形成する。
一実施形態では、本開示は、化合物1-L及び化合物5-Eから化合物1-Mを調製する方法を提供する。
一実施形態では、本方法は、化合物1-Mを形成するのに有効な時間及び条件下で、適切な溶媒中で化合物1-Lを化合物5-E及び塩基と反応させる工程を含む。一実施形態では、促進剤が存在する。
一実施形態では、塩基は、無機塩基(炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、カリウムtert-ブトキシド、炭酸カルシウム、リン酸カリウム、リン酸ナトリウム)、ナトリウム及びカリウムなどの金属水素化物、ナトリウムメトキシド、ナトリウムtert-ブトキシド、又はリチウムtert-ブトキシド、又はtert-ペントキシド類似体などのアルコキシド、リチウム、ナトリウム及びカリウムヘキサメチルジシラザン及びリチウムジイソプロピルアミドなどのアルカリアミド塩基から選択される。一実施形態では、塩基は、カリウムtert-ブトキシドである。
一実施形態では、促進剤は、NaI及びヨウ化テトラブチルアンモニウムから選択される。
一実施形態では、溶媒は、エーテル(例えば、2-メチルテトラヒドロフラン、tert-ブチルメチルエーテル(MTBE)、シクロペンチルメチルエーテル(CPME)、テトラヒドロフラン(THF))、極性非プロトン性溶媒(例えば、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N,N-ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン(NMP))、ニトリル(例えば、アセトニトリル)、炭化水素溶媒(例えば、トルエン、ヘプタン(n-ヘプタン、ヘプタン類)、ハロゲン化溶媒(例えば、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、クロロホルム、クロロベンゼン)、アルコール(例えば、2-プロパノール)から選択される。一実施形態では、溶媒は、テトラヒドロフラン(THF)である。
一実施形態では、反応の温度は、約-50~100℃である。一実施形態では、反応の温度は、約0~100℃である。一実施形態では、反応の温度は、約-50~-35℃である。一実施形態では、反応の温度は、約0~20℃である。
一実施形態では、本開示は、化合物1-Mから化合物1-Nを調製する方法を提供する。
一実施形態では、この方法は、化合物1-Nを形成するのに有効な時間及び条件下で、適切な溶媒中で化合物1-Mを酸で処理する工程を含む。
一実施形態では、酸は、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸、ピリジニウムp-トルエンスルホネート、硫酸、塩酸、臭化水素酸、酢酸、ギ酸、リン酸、シュウ酸、クエン酸、エルビウム(III)トリフレートなどのルイス酸から選択される。一実施形態では、酸は、メタンスルホン酸である。
一実施形態では、溶媒は、エーテル(例えば、2-メチルテトラヒドロフラン、tert-ブチルメチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン)、極性非プロトン性溶媒(例えば、ジメチルスルホキシド、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン)、ニトリル(例えば、アセトニトリル)、炭化水素(例えば、トルエン、n-ヘプタン)、ハロゲン化溶媒(例えば、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、クロロホルム、クロロベンゼン)、アルコール(例えば、2-プロパノール)、エステル(例えば、酢酸エチル、酢酸イソプロピル)、ケトン(例えば、アセトン、2-ブタノン、4-メチル-2-ペンタノン)、水、又はそれらの組み合わせから選択される。一実施形態では、溶媒は、テトラヒドロフラン(THF)と水の組み合わせである。
一実施形態では、反応の温度は、約0~100℃である。一実施形態では、反応の温度は、約40~60℃である。
一実施形態では、本開示は、化合物1-Nから化合物1-Oを調製する方法を提供する。
一実施形態では、本方法は、化合物1-Oを形成するのに有効な時間及び条件下で、適切な溶媒中で化合物1-Nを還元剤で処理する工程を含む。
一実施形態では、還元剤は、塩酸、酢酸、塩化アンモニウムなどの酸と組み合わせたスズ又は亜鉛、H2又はギ酸塩と組み合わせたPd、Pd(OH)2、Pt、PtO2又はRhなどの遷移金属、Pt/S/Cなどの被毒された不均一触媒、及び鉄粉から選択される。一実施形態では、還元剤は、鉄粉である。
一実施形態では、溶媒は、エーテル(例えば、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、メチルtert-ブチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル)、極性非プロトン性溶媒(例えば、N,N-ジメチルアセトアミド、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリジノン、ジメチルスルホキシド)、ニトリル(例えば、アセトニトリル)、炭化水素(例えば、トルエン、n-ヘプタン)、ハロゲン化溶媒(例えば、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、クロロホルム、クロロベンゼン)、アルコール(例えば、2-プロパノール)、エステル(例えば、酢酸エチル、酢酸イソプロピル)を含む他の溶媒と組み合わせた酸(例えば、酢酸、塩化水素)の混合物から選択される。一実施形態では、溶媒は、酢酸である。
一実施形態では、反応の温度は、約0~100℃である。一実施形態では、反応の温度は、約40~60℃である。
一実施形態では、本開示は、化合物1-Oから化合物1-Pを調製する方法を提供する。
一実施形態では、本方法は、化合物1-Pを形成するのに有効な時間及び条件下で、適切な溶媒中で化合物1-Oを還元剤で処理する工程を含む。一実施形態では、添加剤が存在する。一実施形態では、中間体1-Rが形成される。一実施形態では、中間体1-Sが形成される。
一実施形態では、還元剤は、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素ナトリウム及び水素化ホウ素リチウム、添加剤と組み合わせたトリアルキルシラン(例えば、トリエチルシラン)、被毒不均一触媒(例えば、Pt/S/C)、H2又は添加剤を有するギ酸塩と組み合わせた遷移金属(例えば、Pd又はRh)、Pd及びPt触媒(例えば、Pd(OH)2、PtO2)、並びにトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムから選択される。一実施形態では、還元剤は、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムである。
一実施形態では、添加剤は、トリフルオロ酢酸、ピバル酸、B(OR)3、Ti(OEt)4、及びTi(O-i-Pr)4から選択され、式中、RはC1~6アルキルである。
一実施形態では、溶媒は、エーテル(例えば、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、メチルtert-ブチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル)、極性非プロトン性溶媒(例えば、ジメチルスルホキシド、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン)、ニトリル(例えば、アセトニトリル)、炭化水素(例えば、トルエン、n-ヘプタン)、ハロゲン化溶媒(例えば、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、クロロホルム、クロロベンゼン)、アルコール(例えば、2-プロパノール)、エステル(例えば、酢酸エチル、酢酸イソプロピル)、及び酸(例えば、酢酸)から選択される。一実施形態では、溶媒は、酢酸である。
一実施形態では、反応の温度は、約0~80℃である。一実施形態では、反応の温度は、約10~30℃である。
一実施形態では、本開示は、化合物1-Pから化合物1-Qを調製する方法を提供する。
一実施形態では、本方法は、化合物1-Qを形成するのに有効な時間及び条件下で、適切な溶媒中で化合物1-Pを化合物1-I、還元剤及び酸で処理する工程を含む。
一実施形態では、還元剤は、シラン(例えば、トリイソプロピルシラン、トリフェニルシラン、トリエチルシラン、ジエチルシラン)、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素ナトリウム/酢酸、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、チタンイソプロポキシド/シアノ水素化ホウ素ナトリウム、亜鉛/酢酸、水素化ホウ素ナトリウム/過塩素酸マグネシウム、水素化ホウ素亜鉛/塩化亜鉛、トリアセトキシ水素化ホウ素テトラメチルアンモニウムから選択される。一実施形態では、還元剤は、トリエチルシランである。
一実施形態では、酸は、酢酸、クエン酸、ピバル酸、p-トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、塩酸、及びトリフルオロ酢酸から選択される。一実施形態では、酸は、トリフルオロ酢酸である。
一実施形態では、溶媒は、エーテル(例えば、2-メチルテトラヒドロフラン、テトラヒドロフラン、メチルtert-ブチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル)、炭化水素溶媒(例えば、トルエン、n-ヘプタン)、ハロゲン化溶媒(例えば、1,2-ジクロロエタン、ジクロロメタン、クロロホルム、クロロベンゼン)、極性非プロトン性溶媒(例えば、N,N-ジメチルアセトアミド、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチル-2-ピロリジノン、ジメチルスルホキシド)から選択される。一実施形態では、溶媒は、ジクロロメタンである。
一実施形態では、反応の温度は、約-30~50℃である。一実施形態では、反応の温度は、約10~30℃である。
一実施形態では、本開示は、化合物1-Qから化合物1-Kを調製する方法を提供する。
一実施形態では、本方法は、化合物1-Kを形成するのに有効な時間及び条件下で、適切な溶媒中、触媒の存在下で、化合物1-Qをリガンド、添加剤、及び塩基で処理する工程を含む。一実施形態では、酸が存在する。一実施形態では、Rzは、Brである。
一実施形態では、本方法は、化合物1-Kを形成するのに有効な時間及び条件下で、適切な溶媒中で化合物1-Qを酸及び塩基で処理する工程を含む。一実施形態では、添加剤が存在する。一実施形態では、Rzは、CNである。
一実施形態では、該触媒は、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムジクロリド、ジヨードビス(3-メチル-2(3H)-ベンゾチアゾリリデン)パラジウム、ビス(ベンゾニトリル)ジクロロパラジウム、ジクロロ(1,5-シクロオクタジエン)パラジウム、ジコバルトヘキサカルボニル、及び酢酸パラジウムから選択される。一実施形態では、触媒は酢酸パラジウム(Pd(OAc)2)である。
一実施形態では、リガンドは、トリフェニルホスフィン、2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピルビフェニル(XPhos)及び4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン(XantPhos)から選択される。一実施形態では、リガンドは、2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピルビフェニル(XPhos)である。
一実施形態では、添加剤は、シュウ酸エチル、フッ化カリウム、一酸化炭素、臭化テトラブチルアンモニウム、酸化プロピレン、無水酢酸、及びジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)から選択される。一実施形態では、添加剤はジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)である。
一実施形態では、酸はギ酸である。
一実施形態では、酸は、酢酸、クエン酸、ピバル酸、p-トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、塩酸、及びトリフルオロ酢酸から選択される。一実施形態では、酸は、トリフルオロ酢酸である。
一実施形態では、酸は、メタンスルホン酸、硫酸、リン酸、及び塩酸から選択される。一実施形態では、酸は、塩酸である。
一実施形態では、塩基は、N,N-ジメチルアミノピリジン、N,N,N’,N’-テトラメチルエチレンジアミン、水酸化ナトリウム、酢酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、炭酸カリウム、及びトリエタノールアミンから選択される。一実施形態では、塩基は、トリエチルアミンである。
一実施形態では、塩基は、アルコキシド塩基(例えば、水酸化ナトリウム、ナトリウムメトキシド、カリウムtert-ブトキシド、水酸化リチウム、水酸化セシウム、水酸化バリウム、水酸化カリウム)、炭酸塩塩基(例えば、炭酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム)、ピリジン、トリエチルアミン、安息香酸カリウムから選択される。一実施形態では、塩基は、水酸化カリウムである。
一実施形態では、溶媒は、ベンゼン、トルエン、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルミド、アルコール(例えば、エタノール、メタノール、イソプロパノール、ブタノール)、ジメチルスルホキシド、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、水、及びそれらの組み合わせから選択される。一実施形態では、溶媒は、ジメチルホルミドである。一実施形態では、溶媒は、メタノールと水の組み合わせである。
一実施形態では、反応の温度は、約-30~155℃である。一実施形態では、温度は、約80~110℃である。一実施形態では、温度は、約80~100℃である。
一実施形態では、本開示は、化合物1-K及び化合物6-Lから化合物9-Aを調製する方法を提供する。
一実施形態では、本開示は、化合物9-Aから化合物1を調製する方法を提供する。
一実施形態では、本開示は、スキーム1に示されるように、1-L、5-E、1-M、1-N、1-O、1-P、1-Q、1-K、又は9-Aから選択される化合物から化合物1を作製する方法を提供する。
一実施形態では、本開示は、1-L、5-E、1-M、1-N、1-O、1-P、1-Q、又は1-Kから選択される化合物から化合物9-Aを作製する方法を提供する。
一実施形態では、本開示は、1-L、5-E、1-M、1-N、1-O、1-P、又は1-Qから選択される化合物から化合物1-Kを作製する方法を提供する。
B.式2-Fから化合物1を調製する方法
一実施形態では、本開示は、スキーム2に示されるように、2-G、2-H、2-I、2-J、2-K、2-L、1-J、1-K、9-A及び化合物1から選択される化合物を作製する方法を提供し、式中、R2は、Hであり、R3は、メチルであり、Rx及びRyは独立してH、C1~6アルキル、又はC6~10アリールであり、アルキルは、C6~10アリールで任意選択的に置換され、RaはC1~6アルキルであり、PGはトリ-C1~6アルキルシリル基、ジ-C1~6アルキル-フェニルシリル基、C1~6アルキル-ジ-フェニルシリル基、及びトリ-フェニルシリル基から選択され、Rpは、-C(=O)-C1~6アルキル、-C(=O)-ヘテロアリール、-C(=O)-O-C1~6アルキル、及び-C(=O)-O-C1~6アルキル-C6~10から選択され、各アリール又はヘテロアリールは、C1~3アルキル及び-OC1~3アルキルから独立して選択される1~4個の基で任意選択的に置換され、各ヘテロアリールは1~4個のヘテロ原子を有し、各ヘテロ原子は、独立して、N、O、及びSから選択され、各ヘテロアリールは、5~10環員を有する。一実施形態では、PGは、tert-ブチルジフェニルシリルである。一実施形態では、Raは、メチルである。一実施形態では、Rxは、メチルである。
一実施形態では、本開示は、化合物2-Fから化合物2-Gを調製する方法を提供する。
一実施形態では、本方法は、化合物2-Gを形成するのに有効な時間及び条件下で、適切な溶媒中で化合物2-Fを触媒、酸化剤、及び添加剤と反応させる工程を含む。
一実施形態では、触媒は、塩化ルテニウム、オスミウム酸カリウム、タングストリン酸、及び四酸化オスミウム(OsO4)から選択される。一実施形態では、触媒は、四酸化オスミウム(OsO4)である。
一実施形態では、酸化剤は、オキソン、過マンガン酸カリウム、過ヨウ素酸カリウム、四酢酸鉛、次亜塩素酸ナトリウム、過酸化水素、N-メチルモルホリンN-オキシド(NMO)、過ヨウ素酸ナトリウム(NaIO4)、及びそれらの組み合わせから選択される。
一実施形態では、酸化剤は、N-メチルモルホリンN-オキシド(NMO)と過ヨウ素酸ナトリウム(NaIO4)との組み合わせである。
一実施形態では、添加剤は、酸化アルミニウム、三塩化セリウム、トリメチルアミン、トリフェニルホスフィン、ビス(ジフェニルホスファニル)エタン、ピリジン、2,6-ルチジン、ジメチルスルフィド、ジンク、酢酸炭酸カリウム、トリメトキシホスフィン、及びヨウ化カリウムから選択される。一実施形態では、添加剤は、2,6-ルチジンである。
一実施形態では、溶媒は、メタノール、エタノール、ジクロロメタン、ジクロロエタン、ジオキサン、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、アセトン、tert-ブタノール、テトラヒドロフラン(THF)、水、及びそれらの組み合わせから選択される。一実施形態では、溶媒は、テトラヒドロフラン(THF)と水の組み合わせである。
一実施形態では、反応の温度は、約-80~35℃である。一実施形態では、温度は、約20~35℃である。
一実施形態では、本開示は、化合物2-Gから化合物2-Hを調製する方法を提供する。
一実施形態では、本方法は、化合物2-Hを形成するのに有効な時間及び条件下で、適切な溶媒中で化合物2-Gを促進剤及び塩基と反応させる工程を含む。一実施形態では、添加剤が存在する。
一実施形態では、促進剤は、(ジクロロメチル)ジエトキシホスフィンオキシド、リチウム(トリメチルシリル)ジアゾメタン、(トリメチルシリル)ジアゾメタン、イミダゾールスルホニルアジドヒドロクロリド、(2-オキソプロピル)ホスホン酸ジメチルエステル、p-トルエンスルホニルアジド、アジドトリス(ジエチルアミノ)ホスホニウムブロミド、アセトアミドベンゼンスルホニルアジド、ジエチル(1-ジアゾ-2-オキソプロピル)ホスホネート、カーボンテトラブロミド、カーボンテトラクロリド、トリヨードメタン、トリフェニルホスフィン、ジブロモメチル(トリフェニル)ホスホニウムブロミド、(ヨードメチル)トリフェニルホスホニウムヨージド、イソプロピルホスファイト、塩化クロム、及びジメチル(アセチルジアゾメチル)ホスホネートから選択される。一実施形態では、促進剤は、ジメチル(アセチルジアゾメチル)ホスホネートである。
一実施形態では、塩基は、n-ブチルリチウム、sec-ブチルリチウム、tert-ブチルリチウム、メチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミン、ナトリウムヘキサメチルジシラザン、ジアザビシクロウンデセン、カリウムtert-ブトキシド、カリウムメトキシド、ナトリウムメトキシド、水酸化ナトリウム、炭酸セシウム、及び炭酸カリウムから選択される。一実施形態では、塩基は、炭酸カリウムである。
一実施形態では、添加剤は、フッ化テトラブチルアンモニウムである。
一実施形態では、溶媒は、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジクロロメタン、エタノール、及びメタノールから選択される。一実施形態では、溶媒は、メタノールである。
一実施形態では、反応の温度は、約-80~40℃である。一実施形態では、温度は、約20~30℃である。
一実施形態では、本開示は、化合物2-Hから化合物2-Iを調製する方法を提供する。
一実施形態では、本方法は、化合物2-Iを形成するのに有効な時間及び条件下で、適切な溶媒中で化合物2-Hを塩基及びアルキル化剤で処理する工程を含む。一実施形態では、促進剤が存在する。
一実施形態では、促進剤は、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、トリス(4-メトキシフェニル)ホスフィン、及びヨウ化銅から選択される。
一実施形態では、塩基は、リチウムジイソプロピルアミン、ヘキサメチルジシラザン、ナトリウムヘキサメチルジシラザン、ナトリウムアミド、リチウムアミド、ジイソプロピルアミン、トリエチルアミン、tert-ブチルリチウム、水素化ナトリウム、ナトリウムtert-ブトキシド、カリウムtert-ブトキシド、及びn-ブチルリチウム(n-BuLi)から選択される。一実施形態では、塩基は、n-ブチルリチウム(n-BuLi)である。
一実施形態では、アルキル化試薬は、硫酸ジメチル、メチルトリフレート、メチルトシレート、ブロモメタン、トリメチルトリフルオロメタンスルホナートベンズアミニウム、及びヨウ化メチルから選択される。一実施形態では、アルキル化剤は、ヨウ化メチルである。
一実施形態では、溶媒は、ジメチルスルホキシド、ジオキサン、ジエチルエーテル、DMPUヘキサメチルホスホルアミド、ヘキサン、ヘプタン、ピリジン、及びテトラヒドロフランから選択される。一実施形態では、溶媒は、テトラヒドロフランである。
一実施形態では、反応の温度は、約-80~100℃である。一実施形態では、温度は、約-80~20℃である。
一実施形態では、本開示は、化合物2-Iから化合物2-Jを調製する方法を提供する。
一実施形態では、本方法は、化合物2-Jを形成するのに有効な時間及び条件下で、適切な溶媒中で化合物2-Iを試薬で処理する工程を含む。
一実施形態では、試薬は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、硫酸、トリフルオロ酢酸、リン酸、塩酸、フッ化水素酸、フッ化水素ピリジン、フッ化水素トリエチルアミン、フッ化カリウム、フッ化ナトリウム、フッ化リチウム、フッ化テトラメチルアンモニウム、及びフッ化テトラブチルアンモニウム(TBAF)から選択される。一実施形態では、試薬は、フッ化テトラブチルアンモニウム(TBAF)である。
一実施形態では、溶媒は、エーテル(例えば、2-メチルテトラヒドロフラン、テトラヒドロフラン、メチルtert-ブチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル)、炭化水素溶媒(例えば、トルエン、n-ヘプタン)、ハロゲン化溶媒(例えば、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、クロロホルム、クロロベンゼン)、アルコール(例えば、メタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール)、極性非プロトン性溶媒(例えば、N,N-ジメチルアセトアミド、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチル-2-ピロリジノン、ジメチルスルホキシド)、及び水から選択される。一実施形態では、溶媒は、テトラヒドロフランである。
一実施形態では、反応の温度は、約-20~50℃である。一実施形態では、反応の温度は、約20~30℃である。
一実施形態では、本開示は、化合物2-Jから化合物2-Kを調製する方法を提供する。
一実施形態では、この方法は、化合物2-Kを形成するのに有効な時間及び条件下で、適切な溶媒中、触媒の存在下で、化合物2-Jを酸化剤で処理する工程を含む。一実施形態では、添加剤が存在する。
一実施形態では、酸化剤は、次亜塩素酸ナトリウム/TEMPO、三酸化硫黄ピリジン、ジメチルスルホキシド(DMSO)/塩化オキサリル、DMSO/無水酢酸、ジアセトキシヨードベンゼン/TEMPO、過ルテニウム酸テトラプロピルアンモニウム/N-メチルモルホリンN-オキシド、及びジアセトキシヨードベンゼン(DAIB)から選択される。一実施形態では、酸化剤は、ジアセトキシヨードベンゼン(DAIB)である。
一実施形態では、触媒は、2-アザアダマンタンN-オキシル、9-アザビシクロ[3.3.1]ノナンN-オキシル、9-アザノルアダマンタンN-オキシル、及び(2,2,6,6-テトラメチルピペリジン-1-イル)オキシル(TEMPO)から選択される。一実施形態では、触媒は、(2,2,6,6-テトラメチルピペリジン-1-イル)オキシル(TEMPO)である。
一実施形態では、添加剤は、臭化ナトリウム、臭化リチウム、及び臭化カリウムから選択される。
一実施形態では、溶媒は、エーテル(例えば、2-メチルテトラヒドロフラン、テトラヒドロフラン、メチルtert-ブチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル)、炭化水素溶媒(例えば、トルエン、n-ヘプタン)、ハロゲン化溶媒(例えば、1,2-ジクロロエタン、クロロホルム、ジクロロメタン、クロロベンゼン)、極性非プロトン性溶媒(例えば、N,N-ジメチルアセトアミド、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチル-2-ピロリジノン、ジメチルスルホキシド)、及び水から選択される。一実施形態では、溶媒は、テトラヒドロフランである。
一実施形態では、反応の温度は、約-80~50℃である。一実施形態では、温度は、約20~30℃である。
一実施形態では、本開示は、化合物2-K及び化合物5-Iから化合物2-Lを調製する方法を提供する。
一実施形態では、本方法は、化合物2-Lを形成するのに有効な時間及び条件下で、適切な溶媒中、触媒の存在下で、化合物2-Kを化合物5-I、還元剤、及び酸で処理する工程を含む。一実施形態では、添加剤が存在する。
一実施形態では、還元剤は、シラン(例えば、トリイソプロピルシラン、トリフェニルシラン、ジエチルシラン、トリエチルシラン)、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素ナトリウム/酢酸、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、チタンイソプロポキシド/シアノ水素化ホウ素ナトリウム、亜鉛/酢酸、水素化ホウ素ナトリウム/過塩素酸マグネシウム、水素化ホウ素亜鉛/塩化亜鉛、及びトリアセトキシ水素化ホウ素テトラメチルアンモニウムから選択される。一実施形態では、還元剤は、トリエチルシランである。
一実施形態では、酸は、酢酸、クエン酸、ピバル酸、p-トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、塩酸、及びトリフルオロ酢酸から選択される。一実施形態では、酸は、トリフルオロ酢酸である。
一実施形態では、溶媒は、エーテル(例えば、2-メチルテトラヒドロフラン、テトラヒドロフラン、メチルtert-ブチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル)、炭化水素溶媒(例えば、トルエン、n-ヘプタン)、ハロゲン化溶媒(例えば、1,2-ジクロロエタン、クロロホルム、クロロベンゼン)、極性非プロトン性溶媒(例えば、N,N-ジメチルアセトアミド、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチル-2-ピロリジノン、ジメチルスルホキシド)、及びアセトニトリルから選択される。一実施形態では、溶媒は、アセトニトリルである。
一実施形態では、反応の温度は、約-30~50℃である。一実施形態では、温度は、約10~30℃である。
一実施形態では、本開示は、化合物2-Lから化合物1-Jを調製する方法を提供する。
一実施形態では、本開示は、化合物1-Jから化合物1-Kを調製する方法を提供する。
一実施形態では、本開示は、化合物1-K及び化合物6-Lから化合物9-Aを調製する方法を提供する。
一実施形態では、本開示は、化合物9-Aから化合物1を調製する方法を提供する。
一実施形態では、本開示は、スキーム2に示されるように、2-F、2-G、2-H、2-I、2-J、2-K、2-L、1-J、1-K、及び9-Aから選択される化合物から化合物1を作製する方法を提供する。
一実施形態では、本開示は、2-G、2-H、2-I、2-J、2-K、2-L、1-J、及び1-Kから選択される化合物から化合物9-Aを作製する方法を提供する。
一実施形態では、本開示は、2-G、2-H、2-I、2-J、2-K、2-L、及び1-Jから選択される化合物から化合物1-Kを作製する方法を提供する。
一実施形態では、本開示は、2-G、2-H、2-I、2-J、2-K、及び2-Lから選択される化合物から化合物1-Jを作製する方法を提供する。
C.式3-Eから化合物1を調製する方法
一実施形態では、本開示は、スキーム3に示されるように、3-F、3-G、2-L、3-H、1-K、9-A及び化合物1から選択される化合物を作製する方法を提供し、式中、R2は、H、R3メチルであり、Rx及びRyは独立してH、C1~6アルキル、又はC6~10アリールであり、C1~6アルキルは、C6~10アリールで任意選択的に置換され、Raは、C1~6アルキルであり、Rpは、-C(=O)-C1~6アルキル、-C(=O)-ヘテロアリール、-C(=O)-O-C1~6アルキル、及び-C(=O)-O-C1~6アルキル-C6~10アリールから選択され、各C6~10アリール又はヘテロアリールは、C1~3アルキル及び-OC1~3アルキルから独立して選択される1~4個の基で任意選択的に置換され、各ヘテロアリールは1~4個のヘテロ原子を有し、各ヘテロ原子は、独立して、N、O、及びSから選択され、各ヘテロアリールは、5~10環員を有する。一実施形態では、PGは、tert-ブチルジフェニルシリルである。一実施形態では、Raは、メチルである。一実施形態では、Rxは、メチルである。
一実施形態では、本開示は、化合物3-Eから化合物3-F及び3-Gを調製する方法を提供する。
一実施形態では、本方法は、化合物3-F及び3-Gを形成するのに有効な時間及び条件下で、適切な溶媒中で化合物3-Eを求核剤で処理する工程を含む。一実施形態では、促進剤が存在する。
一実施形態では、求核剤は、プロピン、プロピニルリチウム、塩化プロピニルマグネシウム、ジプロピニル亜鉛、プロピル亜鉛クロリド、臭化プロピニルマグネシウム、及び3-ブロモプロピンから選択される。一実施形態では、求核剤は、臭化プロピニルマグネシウムである。
一実施形態では、促進剤は、アルキルリチウム(例えば、n-ブチルリチウム、s-ブチルリチウム、t-ブチルリチウム、メチルリチウム)、グリニャール(例えば、臭化エチルマグネシウム、塩化イソプロピルマグネシウム、臭化ブチルマグネシウム)リチウムジイソプロピルアミン、ヨウ化銅、過塩素酸リチウム、臭化リチウム、塩化ランタン塩化リチウム錯体、三塩化セリウム、三フッ化ホウ素、チタン(IV)イソプロポキシド、亜鉛トリフラート、ジエチル亜鉛、N-メチルエフェドリン、L-酒石酸、R-2,2-ビナフトール、トリメチルアミン、テトラメチルエチレンジアミン、ジイソプロピルアミン、及び亜鉛から選択される。
一実施形態では、溶媒は、エーテル系溶媒(例えば、ジエチルエーテル、2-メチルテトラヒドロフラン、テトラヒドロフラン)、炭化水素溶媒(例えば、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン)、ジメチルスルフィド、ハロゲン化溶媒(例えば、ジクロロメタン)、及び芳香族溶媒(例えば、ベンゼン、トルエン)から選択される。一実施形態では、溶媒は、テトラヒドロフランである。
一実施形態では、反応の温度は、約-80~30℃である。一実施形態では、温度は、約-80~20℃である。
一実施形態では、本開示は、化合物3-Gから化合物2-Lを調製する方法を提供する。
一実施形態では、本方法は、化合物2-Lを形成するのに有効な時間及び条件下で、適切な溶媒中で化合物3-Gをアルキル化試薬及び塩基で処理する工程を含む。
一実施形態では、アルキル化試薬は、ヨードメタンである。
一実施形態では、塩基はナトリウムtert-ブトキシドである。
一実施形態では、溶媒は、テトラヒドロフランである。
一実施形態では、反応の温度は、約0~30℃である。
一実施形態では、本開示は、化合物2-Lから化合物3-Hを調製する方法を提供する。
一実施形態では、この方法は、化合物3-Hを形成するのに有効な時間及び条件下で、適切な溶媒中で化合物2-Lを添加剤で処理する工程を含む。
一実施形態では、添加剤は、水酸化物(例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アンモニウム、水酸化テトラメチルアンモニウム)、アルコキシド(例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウムメトキシド、エトキシド、イソプロポキシド、t-ブトキシド、又はt-ペントキシド)、トリメチルスズヒドロキシド、ナトリウムトリメチルシラノレート、及びカリウムトリメチルシラノレートから選択される塩基である。一実施形態では、添加剤は、水酸化リチウムである。
一実施形態では、添加剤は、無機酸(例えば、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、リン酸)、及び有機酸(例えば、酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸)から選択される酸である。
一実施形態では、溶媒は、エーテル(例えば、2-メチルテトラヒドロフラン、テトラヒドロフラン、メチルtert-ブチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル)、アルコール(メタノール、エタノール、イソプロパノール、t-ブタノール、t-アミルアルコールなど)、水、ハロゲン化溶媒(例えば、1,2-ジクロロエタン、クロロホルム、クロロベンゼン)、及びそれらの組み合わせから選択される。一実施形態では、溶媒は、テトラヒドロフランと水との組み合わせである。
一実施形態では、反応の温度は、約20~100℃である。一実施形態では、温度は、約40~60℃である。
一実施形態では、本開示は、化合物3-Hから化合物1-Kを調製する方法を提供する。
一実施形態では、本開示は、スキーム3に示されるように、3-E、3-G、2-L、3-H、1-K、及び9-Aから選択される化合物から化合物1を作製する方法を提供する。
D.式4-Fから化合物1を調製する方法
一実施形態では、本開示は、スキーム4に示されるように、4-G、4-H、4-I、4-J、4-L、4-M、4-N、及び化合物1から選択される化合物を作製する方法を提供し、式中、R4は、ハロ又はボロン酸エステルであり、RbはC1~6アルキルであり、Rcは、C1~6アルキルであり、Xはハロゲン、ボロン酸塩、-OS(O)2R2、又は-OP(O)(R2)2であり、R2はC1~6アルキル又はC6~10であり、各アルキル又はアリールは、1~4個のハロゲン又はC1~3アルキルで任意選択的に置換され、Rpは、-C(=O)-C1~6アルキル、-C(=O)-ヘテロアリール、-C(=O)-O-C1~6アルキル、及び-C(=O)-O-C1~6アルキル-C6~10から選択され、各アリール又はヘテロアリールは、C1~3アルキル及び-OC1~3アルキルから独立して選択される1~4個の基で任意選択的に置換され、各ヘテロアリールは1~4個のヘテロ原子を有し、各ヘテロ原子は、独立して、N、O、及びSから選択され、各ヘテロアリールは、5~10環員を有する。一実施形態では、Rbは、メチルである。一実施形態では、Rcは、メチルである。一実施形態では、Rpは、1-フェニルエトキシカルボニルである。一実施形態では、Xは、
である。式中、各R7は独立して、H又はC1~3アルキルであり、mは、1、2、又は3であり、nは、0又は1である。一実施形態では、Xは、
である。
一実施形態では、本開示は、化合物4-Fから化合物4-Gを調製する方法を提供する。
一実施形態では、本方法は、化合物4-Gを形成するのに有効な時間及び条件下で、適切な溶媒中で化合物4-Fを促進剤及び酸化剤で処理する工程を含む。
一実施形態では、促進剤は、塩化ルテニウム、オスミウム酸カリウム、タングストリン酸から選択される。一実施形態では、促進剤は、塩化ルテニウムである。
一実施形態では、酸化剤は、オキソン、過マンガン酸カリウム、過ヨウ素酸カリウム、四酢酸鉛、次亜塩素酸ナトリウム、過酸化水素、及び過ヨウ素酸ナトリウムから選択される。一実施形態では、酸化剤は、過ヨウ素酸ナトリウムである。
一実施形態では、溶媒は、エーテル(例えば、2-メチルテトラヒドロフラン、テトラヒドロフラン、メチルtert-ブチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル)、炭化水素溶媒(例えば、トルエン、n-ヘプタン)、ハロゲン化溶媒(例えば、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、クロロホルム、クロロベンゼン)、アルコール(例えば、メタノール、イソプロパノール、n-プロパノール)、極性非プロトン性溶媒(例えば、N,N-ジメチルアセトアミド、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチル-2-ピロリジノン、ジメチルスルホキシド)、アセトニトリル、及びそれらの組み合わせから選択される。一実施形態では、溶媒はアセトニトリルと水の組み合わせである。
一実施形態では、反応の温度は、約-80~80℃である。一実施形態では、温度は、10~30℃である。
一実施形態では、本開示は、化合物4-Gから化合物4-Hを調製する方法を提供する。
一実施形態では、この方法は、化合物4-Hを形成するのに有効な時間及び条件下で、適切な溶媒中で化合物4-GをN-ヒドロキシフタルイミド及び酸活性化剤で処理する工程を含む。
一実施形態では、酸活性化剤は、カルボニルジイミダゾール(CDI)、プロピルホスホン酸無水物(T3P)、1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU)、4-(4,6-ジメトキシ-1,3,5-トリアジン-2-イル)-4-メチルモルホリニウムクロリド(DMTMM)、塩化チオニル、塩化オキサリル、(クロロメチレン)-ジメチルイミニウムクロリド、イソブチルクロロホルメート、N,N,N,N’N’-テトラメチルクロロホルムアミジニウムヘキサフルオロホスフェート(TCFH)、N,N’-ジイソプロピルカルボジイミド、N,N’-ジシクロヘキシルカルボジイミド、ジフェニルクロロホスフェート、2,4,6-トリクロロベンゾイルクロリド、2-クロロ-4,6-ジメトキシ-1,3,5-トリアジン(CDMT)、及びN-(3-ジメチルアミノプロピル)-N-エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC・HCl)から選択される。一実施形態では、酸活性化剤は、N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC・HCl)である。
一実施形態では、溶媒は、エーテル(例えば、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、メチルtert-ブチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル)、エステル(例えば、酢酸エチル、酢酸イソプロピル)、極性非プロトン性溶媒(例えば、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリジノン、ジメチルスルホキシド)、ニトリル(例えば、アセトニトリル)、炭化水素溶媒(例えば、トルエン)、ハロゲン化溶媒(例えば、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、クロロホルム、クロロベンゼン)から選択される。一実施形態では、溶媒は、ジクロロメタンである。
一実施形態では、反応の温度は、約-50~50℃である。一実施形態では、温度は、10~30℃である。
一実施形態では、本開示は、化合物4-Hから化合物4-Iを調製する方法を提供する。
一実施形態では、本方法は、化合物4-Iを形成するのに有効な時間及び条件下で、適切な溶媒中で化合物4-Hをジボロン試薬、促進剤、及び添加剤で処理する工程を含む。
一実施形態では、促進剤は、可視光(380~700nm)、UV光(10~400nm)、青色LED(420nm)から選択される。一実施形態では、促進剤は、青色LED(420nm)である。
一実施形態では、ジボロン反応剤は、ビス(ピナコラト)ジボロン、ビス(ネオペンチルグリコラト)二ホウ素、ビス(ヘキシレングリコラト)ジボロン、2,2’-ビ-1,3,2-ジオキサボリナン、及びビス(カテコラト)ジボロンから選択される。一実施形態では、ジボロン試薬は、ビス(カテコラト)ジボロンである。
一実施形態では、添加剤は、ピナコール、ジエタノールアミン、メチルイミノ二酢酸、及びアルコール(例えば、メタノール、イソプロパノール、n-プロパノール)から選択される。一実施形態では、添加剤は、メチルイミノ二酢酸である。
一実施形態では、溶媒は、エーテル(例えば、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、メチルtert-ブチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル)、エステル(例えば、酢酸エチル、酢酸イソプロピル)、極性非プロトン性溶媒(例えば、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリジノン、ジメチルスルホキシド、ジメチルアセトアミド)、ニトリル(例えば、アセトニトリル)、炭化水素溶媒(例えば、トルエン)、及びハロゲン化溶媒(例えば、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、クロロホルム、クロロベンゼン)から選択される。一実施形態では、溶媒は、ジメチルアセトアミドである。
一実施形態では、反応の温度は、約-80~120℃である。一実施形態では、温度は、10~30℃である。
一実施形態では、本開示は、化合物4-Iから化合物4-Jを調製する方法を提供する。
一実施形態では、本開示は、化合物4-J及び化合物4-Kから化合物4-Lを調製する方法を提供する。
一実施形態では、本開示は、化合物4-Lから化合物4-Mを調製する方法を提供する。
一実施形態では、本開示は、化合物4-Mから化合物4-Nを調製する方法を提供する。
一実施形態では、本開示は、スキーム4に示されるように、4-F、4-G、4-H、4-I、4-J、4-L、4-M、及び4-Nから選択される化合物から化合物1を作製する方法を提供する。
E.式5-Jから化合物1を調製する方法
一実施形態では、本開示は、スキーム5に示されるように、5-K、5-L、5-M、5-N、5-P、5-Q、及び化合物1から選択される化合物を作製する方法を提供し、R4はハロ又はボロン酸エステルであり、Xはハロゲン、ボロン酸塩、-OS(O)2R2、又は-OP(O)(R2)2であり、R2は、C1~6アルキル又はC6~10アリールであり、各アルキル又はアリールは、1~4個のハロゲン又はC1~3アルキルで任意選択的に置換され、各Rnは、独立してC1~6アルキルであり、又は2つのRn部分が一緒に結合して、C2~4アルキル架橋を形成し、架橋は、C1~3アルキル及びフェニルから独立して選択される1~4個の基によって任意選択的に置換され、Rpは、-C(=O)-C1~6アルキル、-C(=O)-ヘテロアリール、-C(=O)-O-C1~6アルキル、及び-C(=O)-O-C1~6アルキル-C6~10から選択され、各アリール又はヘテロアリールは、C1~3アルキル及び-OC1~3アルキルから独立して選択される1~4個の基で任意選択的に置換され、各ヘテロアリールは1~4個のヘテロ原子を有し、各ヘテロ原子は、独立して、N、O、及びSから選択され、各ヘテロアリールは、5~10環員を有する。一実施形態では、Rpは、1-フェニルエトキシカルボニルである。一実施形態では、Rnは、メチルである。一実施形態では、Xは、
であり、式中、各R7は独立して、H又はC1~3アルキルであり、mは、1、2、又は3であり、nは、0又は1である。一実施形態では、Xは、
である。
一実施形態では、Yは、
である。
一実施形態では、本開示は、化合物5-Jから化合物5-Kを調製する方法を提供する。
一実施形態では、本方法は、化合物5-Kを形成するのに有効な時間及び条件下で、適切な溶媒中で化合物5-Jを促進剤及び酸化剤で処理する工程を含む。
一実施形態では、促進剤は、塩化ルテニウム、オスミウム酸カリウム、タングストリン酸から選択される。一実施形態では、促進剤は、塩化ルテニウムである。
一実施形態では、酸化剤は、オキソン、過マンガン酸カリウム、過ヨウ素酸カリウム、四酢酸鉛、次亜塩素酸ナトリウム、過酸化水素、及び過ヨウ素酸ナトリウムから選択される。一実施形態では、酸化剤は、過ヨウ素酸ナトリウムである。
一実施形態では、溶媒は、エーテル(例えば、2-メチルテトラヒドロフラン、テトラヒドロフラン、メチルtert-ブチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル)、炭化水素溶媒(例えば、トルエン、n-ヘプタン)、ハロゲン化溶媒(例えば、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、クロロホルム、クロロベンゼン)、アルコール(例えば、メタノール、イソプロパノール、n-プロパノール)、極性非プロトン性溶媒(例えば、N,N-ジメチルアセトアミド、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチル-2-ピロリジノン、ジメチルスルホキシド)、アセトニトリル、及びそれらの組み合わせから選択される。一実施形態では、溶媒はアセトニトリルと水の組み合わせである。
一実施形態では、反応の温度は、約-80~80℃である。一実施形態では、温度は、約-10~10℃である。
一実施形態では、本開示は、化合物5-Kから化合物5-Lを調製する方法を提供する。
一実施形態では、本方法は、化合物5-Lを形成するのに有効な時間及び条件下で、適切な溶媒中で化合物5-Kを酸で処理する工程を含む。
一実施形態では、酸は、p-トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、HCl、HBrなどの酸、又はエルビウム(III)トリフレートなどのルイス酸から選択される。一実施形態では、酸はメタンスルホン酸である。
一実施形態では、溶媒は、エーテル(例えば、2-メチルテトラヒドロフラン、tert-ブチルメチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、極性非プロトン性溶媒(例えば、ジメチルスルホキシド、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン)、ニトリル(例えば、アセトニトリル)、炭化水素(例えば、トルエン、n-ヘプタン)、ハロゲン化溶媒(例えば、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、クロロホルム、クロロベンゼン)、アルコール(例えば、2-プロパノール)、エステル(例えば、酢酸エチル、酢酸イソプロピル)、ケトン(例えば、アセトン、2-ブタノン、4-メチル-2-ペンタノン)、水、及びそれらの組み合わせから選択される。一実施形態では、溶媒は、テトラヒドロフランと水との組み合わせである。
一実施形態では、反応の温度は、約0~100℃である。一実施形態では、温度は、約60~70℃である。
一実施形態では、本開示は、化合物5-Lから化合物5-Mを調製する方法を提供する。
一実施形態では、本方法は、化合物5-Mを形成するのに有効な時間及び条件下で、適切な溶媒中で化合物5-Lを還元剤で処理する工程を含む。
一実施形態では、還元剤は、塩酸、酢酸、塩化アンモニウムなどの酸と組み合わせたスズ又は亜鉛などの還元剤、H2又はギ酸塩と組み合わせたPd又はRhなどの遷移金属、Pt/S/Cなどの被毒された不均一触媒、及び鉄粉から選択される。一実施形態では、還元剤は、鉄粉である。
一実施形態では、溶媒は、エーテル(例えば、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、メチルtert-ブチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル)、極性非プロトン性溶媒(例えば、N,N-ジメチルアセトアミド、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリジノン、ジメチルスルホキシド)、ニトリル(例えば、アセトニトリル)、炭化水素(例えば、トルエン、n-ヘプタン)、ハロゲン化溶媒(例えば、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、クロロホルム、クロロベンゼン)、アルコール(例えば、2-プロパノール)、エステル(例えば、酢酸エチル、酢酸イソプロピル)、及びそれらの組み合わせを含む他の溶媒と組み合わせた酸(例えば、酢酸、塩化水素)から選択される。一実施形態では、溶媒は酢酸である。
一実施形態では、反応の温度は、約0~100℃である。一実施形態では、温度は、約65~85℃である。
一実施形態では、本開示は、化合物5-Mから化合物5-Nを調製する方法を提供する。
一実施形態では、本開示は、化合物5-N及び化合物5-Oから化合物5-Pを調製する方法を提供する。
一実施形態では、本開示は、化合物5-Pから化合物5-Qを調製する方法を提供する。
一実施形態では、本開示は、スキーム5に示されるように、5-K、5-L、5-M、5-N、5-P、及び5-Qから選択される化合物から化合物1を作製する方法を提供する。
F.式10-Eから化合物1を調製する方法
一実施形態では、本開示は、スキーム6に示されるように、6-M、6-N、4-N、及び化合物1から選択される化合物を作製する方法を提供し、ここで、式中、Rx及びRyは、独立して、H、C1~6アルキル、又はC6~10アリールであり、アルキルは、C6~10アリールで任意選択的に置換され、Rpは、-C(=O)-C1~6アルキル、-C(=O)-ヘテロアリール、-C(=O)-O-C1~6アルキル、及び-C(=O)-O-C1~6アルキル-C6~10アリールから選択され、各アリール又はヘテロアリールは、C1~3アルキル及び-OC1~3アルキルから独立して選択される1~4個の基で任意選択的に置換され、各ヘテロアリールは、1~4個のヘテロ原子を有する。ここで、各ヘテロ原子は、独立して、N、O、及びSから選択され、各ヘテロアリールは、5~10環員を有する。
一実施形態では、本方法は、化合物6-Mを形成するのに有効な時間及び条件下で、適切な溶媒中で適切な触媒を使用して、化合物10-Eと化合物1-Iとの間のクロスメタセシス反応を行う工程を含む。
一実施形態では、Rx及びRyは、両方とも水素である。
一実施形態では、Rpは、1-フェニルエトキシカルボニル、エトキシカルボニル、メトキシカルボニル、t-ブトキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、フェノキシカルボニル、4-メトキシフェノキシカルボニル、及びベンジルオキシカルボニルから選択される。
一実施形態では、Rpは、任意選択的に(R)又は(S)形態である1-フェニルエトキシカルボニルである。
一実施形態では、触媒は、ルテニウム触媒又はモリブデン触媒である。
一実施形態において、触媒は、[1,3-ビス(2,4,6-トリメチルフェニル)-2-イミダゾリジニリデン](2-イソプロポキシフェニルメチレン)ルテニウム(II)、(ベンジリデン)ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)ルテニウム(II)、[1,3-ビス(2,4,6-トリメチルフェニル)-2-イミダゾリジニリデン](ベンジリデン)(トリシクロヘキシルホスフィン)ルテニウム(II)、(o-イソプロポキシフェニルメチレン)(トリシクロヘキシルホスフィン)ルテニウム(II)、[1,3-ビス(2,4,6-トリメチルフェニル)-2-イミダゾリジニリデン](2-イソプロポキシフェニルメチレン)ルテニウム(II)、[1,3-ビス(2-メチルフェニル)-2-イミダゾリジニリデン](ベンジリデン)(トリシクロヘキシルホスフィン)ルテニウム(II)、[1,3-ビス(2,4,6-トリメチルフェニル)-2-イミダゾリジニリデン][3-(2-ピリジニル)プロピリデン]ルテニウム(II)、[1,3-ジメシチル-2-イミダゾリジニリデン](フェニルメチレン)ビス(3-ブロモピリジン)ルテニウム(II)、[1,3-ビス(2,4,6-トリメチルフェニル)-2-イミダゾリジニリデン](3-メチル-2-ブテニリジン)(トリシクロヘキシルホスフィン)ルテニウム(II)、[1,3-ビス(2-メチルフェニル)-2-イミダゾリジニリデン](2-イソプロポキシフェニルメチレン)ルテニウム(II)、[1,3-ジメシチル-2-イミダゾリジニリデン]、[3-(2-ピリジニル)プロピリデン]-ルテニウム(II)、(1,3-ジメシチルイミダゾジリン-2-イリデン)(2-イソプロポキシ-5-ニトロベンジリデン)ルテニウム(II)、トリシクロヘキシルホスフィン[4,5-ジメチル-1,3-ビス(2,4,6-トリメチルフェニル)イミダゾール-2-イリデン][2-チエニルメチレン]ルテニウム(II)ジクロリド、トリシクロヘキシルホスフィン[1,3-ビス(2,4,6-トリメチルフェニル)イミダゾール-2-イリデン][2-チエニルメチレン]ルテニウム(II)ジクロリド、トリシクロヘキシルホスフィン[2,4-ジヒドロ-2,4,5-トリフェニル-3H-1,2,4-トリアゾール-3-イリデン][2-チエニルメチレン]ルテニウム(II)ジクロリド、トリシクロヘキシルホスフィン[1,3-ビス(2,4,6-トリメチルフェニル)イミダゾール-2-イリデン][3-フェニル-1H-インデン-1-イリデン]ルテニウム(II)ジクロリド、及びビス(トリシクロヘキシルホスフィン)-3-フェニル-1H-インデン-1-イリデンルテニウム(II)ジクロリドから選択される。
一実施形態では、触媒は、2,6-ジイソプロピル-フェニルイミド-ネオフィリデン[(S)-(-)-BIPHEN]モリブデン(VI)、ジクロロビス[(2,6-ジイソプロピルフェニル)イミド](1,2-ジメトキシエタン)モリブデン(VI)、及び(T-4)-クロロ(2,2-ジメチルプロピリデン)[2,2’,4,4’,6,6’-ヘキサキス(1-メチルエチル)[1,1’:3’,1-ターフェニル]-2’-オラト][2-メチル-2-プロパンアミノアト(2-)]モリブデン(VI)から選択される。
一実施形態では、適切な触媒は、Hoveyda-Grubbs II触媒(ジクロロ[1,3-ビス(2,4,6-トリメチルフェニル)-2-イミダゾリジニリデン](2-イソプロポキシフェニルメチレン)ルテニウム(II))である。
一実施形態では、溶媒は、非極性溶媒又は極性非プロトン性溶媒である。
一実施形態では、溶媒は、エーテル(例えば、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、メチルtert-ブチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、ジオキサン)、炭化水素溶媒(例えば、トルエン、n-ヘキサン、n-ヘプタン、アニソール、トリフルオロトルエン、ヘキサフルオロベンゼン、フルオロベンゼン、キシレン)、及びハロゲン化溶媒(例えば、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、クロロホルム、クロロベンゼン)から選択される。
一実施形態では、極性非プロトン性溶媒は、エステル(例えば、酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル)、ケトン(例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、2-ペンタノン)、及び炭酸塩(例えば、炭酸ジメチル、炭酸ジエチル、炭酸ジイソプロピル)から選択される。
一実施形態では、反応の温度は、約0~150℃である。
一実施形態では、反応の温度は、約20~90℃である。
一実施形態では、反応の温度は、約40~90℃である。
一実施形態では、反応の温度は、約20~60℃である。
一実施形態では、反応の温度は、約40~80℃である。
一実施形態では、反応の温度は、約80℃である。
一実施形態では、この方法は、第三級アミン化合物6-Nを形成するのに有効な時間及び条件下で、適切な溶媒中の化合物6-Mを還元剤で処理する工程を含む。
一実施形態では、還元剤は、水素化物還元剤、シラン還元剤、又は水素化から選択される。
一実施形態では、還元剤は、水素化物還元剤である。
一実施形態では、水素化物還元剤は、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素亜鉛、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、及びトリアセトキシ水素化ホウ素テトラメチルアンモニウムから選択される。
一実施形態では、水素化物還元剤は、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム又はシアノ水素化ホウ素ナトリウムである。
一実施形態では、水素化物還元剤は、水素化物還元活性を調節するための試薬(例えば、チタンイソプロポキシド、チタンエトキシド、ホウ酸塩、過塩素酸マグネシウム、又は塩化亜鉛)と組み合わされる。
一実施形態では、シラン還元剤は、トリエチルシランである。
一実施形態では、反応は、酸(例えば、酢酸、トリフルオロ酢酸、クエン酸、ピバル酸、p-トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、及び塩酸から選択される)を更に含む。
一実施形態では、適切な溶媒は、非極性溶媒、極性プロトン性溶媒、又は極性非プロトン性溶媒である。
一実施形態では、非極性溶媒は、エーテル(例えば、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、メチルtert-ブチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、ジオキサン)、炭化水素溶媒(例えば、トルエン、n-ヘキサン、n-ヘプタン)、及びハロゲン化溶媒(例えば、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、クロロホルム、クロロベンゼン)から選択される。
一実施形態では、極性プロトン性溶媒は、アルコール(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール)及び酸(例えば、酢酸、ギ酸、トリフルオロ酢酸)から選択される。
一実施形態では、極性非プロトン性溶媒は、N,N-ジメチルアセトアミド、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチル-2-ピロリジノン、ジメチルスルホキシド、エステル(例えば、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸イソプロピル)、及びニトリル(例えば、アセトニトリル)から選択される。
一実施形態では、適切な溶媒は、ジクロロメタンである。
一実施形態では、反応の温度は、-30~80℃、例えば、0~80℃、又は10~30℃である。
一実施形態では、本開示は、化合物6-Nから化合物4-Nを調製する方法を提供する。
一実施形態では、本開示は、スキーム6に示されるように、10-E、6-M、6-N、及び4-Nから選択される化合物から化合物1を作製する方法を提供する。
G.式7-Aから化合物1を調製する方法
一実施形態では、本開示は、スキーム7に示されるように、7-C、7-D、7-E、7-F、4-N、及び化合物1から選択される化合物を作製する方法を提供し、式中、Rx及びRyは独立してH、C1~6アルキル、又はC6~10アリールであり、アルキルは、C6~10アリールで任意選択的に置換され、Rvは、C1~6アルキル、C1~6アルコキシ、ハロから独立して選択され、C1~6アルキル及びC1~6アルコキシは、アリール、C1~6アルキル、C1~6アルコキシ及びハロから選択される1~3個の置換基で選択的に置換され、Rqは、シリル基、アルキルカルボニル基(例えば、アセチル、イソブチリル、ピバロイルなどの-C(=O)-C1~6アルキル、又は2-フェニルエチルカルボニル又は1-フェニルエチルカルボニルなどの-C(=O)-C1~6アルキル(アリール))、アリールカルボニル基(例えば、ベンゾイル)、アルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、t-ブトキシカルボニル若しくはベンジルオキシカルボニルなどの-C(=O)-O-C1~6アルキル、又は2-フェニルエトキシカルボニル又は1-フェニルエトキシカルボニルなどの-C(=O)-O-C1~6アルキル(アリール)、アリールオキシカルボニル基(例えば、フェノキシカルボニル)、第三級アルキル基(例えば、t-ブチル又はトリチル)、C1~6アルコキシC1~6アルキル基(例えば、メトキシメチル又はエトキシメチルなどのC1~6アルコキシメチル)、C1~6アルキルアリール基(例えば、ベンジル、3,5-ジメトキシベンジル、1-メチルベンジル)、ジアリールアルキル基(例えば、ジフェニルメチルなどのC1~6アルキル(アリール)(アリール)、アルキルスルホニル基(例えば、メタンスルホニル又はイソプロピルスルホニルなどのSO2C1~6アルキル)、及びアリールスルホニル基(例えば、ベンゼンスルホニル、トルエンスルホニルなどのSO2-アリール)から選択され、各フェニル又はヘテロアリールは、C1~3アルキル及び-OC1~3アルキルから独立して選択される1~4個の基で任意選択的に置換され、各ヘテロアリールは1~4個のヘテロ原子を有し、各ヘテロ原子は独立してN、O、及びSから選択され、各ヘテロアリールは5~10個の環員を有する。
一実施形態では、本方法は、第三級アミン化合物7-Cを形成するのに有効な時間及び条件下で、適切な溶媒中で還元剤を使用して、第二級アミン化合物7-Aをアルデヒド化合物7-Bで処理する工程を含む。
一実施形態では、Rx及びRyが、各々、Hである。
一実施形態では、Rqは、-C(=O)-C1~6アルキル(例えば、アセチル、イソブチリル、ピバロイル)、-C(=O)-アリール(例えば、ベンゾイル)、-C(=O)-O-C1~6アルキル(例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、t-ブトキシカルボニル、又はベンジルオキシカルボニル)、-C(=O)-O-C1~6アルキル(アリール)(例えば、2-フェニルエトキシカルボニル又は1-フェニルエトキシカルボニル)、及び-C(=O)-O-アリール(例えば、フェノキシカルボニル)から選択される。
一実施形態では、Rqは、1-フェニルエトキシカルボニル、エトキシカルボニル、メトキシカルボニル、t-ブトキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、フェノキシカルボニル、4-メトキシフェノキシカルボニル、及びベンジルオキシカルボニルから選択される。
一実施形態では、Rqは、任意選択で(R)又は(S)形態の1-フェニルエトキシカルボニルである。
一実施形態では、Rqは、トリアルキルシリル基(例えば、トリメチルシリル、トリエチルシリル、トリプロピルシリル、トリイソプロピルシリル、t-ブチルジメチルシリル)、ジアルキルアリールシリル基(例えば、ジメチルフェニルシリル)、アルキルジアリールシリル基(例えば、t-ブチルジフェニルシリル)、及びトリアリールシリル基(例えば、トリフェニルシリル)から選択される。
一実施形態では、Rqは、tert-ブチルジフェニルシリル基及びtert-ブチルジメチルシリル基から選択される。
一実施形態では、還元剤は、水素化物還元剤、シラン還元剤、又は水素化剤から選択される。
一実施形態では、還元剤は、水素化物還元剤である。
一実施形態では、水素化物還元剤は、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素亜鉛、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、及びトリアセトキシ水素化ホウ素テトラメチルアンモニウムから選択される。
一実施形態では、水素化物還元剤は、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム又はシアノ水素化ホウ素ナトリウムである。
一実施形態では、水素化物還元剤は、水素化物還元活性を調節するための試薬(例えば、チタンイソプロポキシド、チタンエトキシド、ホウ酸塩、過塩素酸マグネシウム、又は塩化亜鉛)と組み合わされる。
一実施形態では、シラン還元剤は、トリエチルシランである。
一実施形態では、反応は、酸を更に含む。酸は、酢酸、トリフルオロ酢酸、クエン酸、ピバル酸、p-トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、及び塩酸から選択される。
一実施形態では、適切な溶媒は、非極性溶媒、極性プロトン性溶媒、又は極性非プロトン性溶媒である。
一実施形態では、非極性溶媒は、エーテル(例えば、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、メチルtert-ブチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、ジオキサン)、炭化水素溶媒(例えば、トルエン、n-ヘキサン、n-ヘプタン)、及びハロゲン化溶媒(例えば、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、クロロホルム、クロロベンゼン)から選択される。
一実施形態では、極性プロトン性溶媒は、アルコール(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール)及び酸(例えば、酢酸、ギ酸、トリフルオロ酢酸)から選択される。
一実施形態では、極性非プロトン性溶媒は、N,N-ジメチルアセトアミド、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチル-2-ピロリジノン、ジメチルスルホキシド、エステル(例えば、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸イソプロピル)、及びニトリル(例えば、アセトニトリル)から選択される。
一実施形態では、適切な溶媒は、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、又はアセトニトリルである。
一実施形態では、反応の温度は、-30~80℃、例えば、0~80℃、又は10~30℃である。
一実施形態では、本方法は、化合物7-Dを形成するのに有効な時間及び条件下で、適切な溶媒中で適切な触媒を使用して、化合物7-Cに対して閉環アルキンメタセシスを行う工程を含む。
一実施形態では、触媒は、ルテニウム触媒又はモリブデン触媒である。
一実施形態において、触媒は、(SP-5-32)-ニトリド(ピリジン)トリス(1,1,1-トリフェニルシラノラート)モリブデン(VI)、[アミドトリス(2,3,4,5,6ペンタフルオロフェニル)ボラト(3-)κN]ビス(1,1,1トリメチルシラノラート)[1,1,1-トリメチルシリル)シランアミナト]モリブデン(VI)、(T-4)-トリス(2-メチル-2-プロパノラト)ニトリドモリブデン(VI)、(T-4)-ニトリドビス(1,1,1-トリメチルシラノラート)[1,1,1-トリメチル-N-(トリメチルシリル)シランアミナト]モリブデン(VI)、[アミドトリス(2,3,4,5,6-ペンタフルオロフェニル)ボラト(3-)-κN]トリス(1,1,1-トリフェニルシラノラート)モリブデン(IV)、及びモリブデンヘキサカルボニルから選択される。
一実施形態では、反応は、添加剤、例えば、5Åモレキュラーシーブ又は4-(トリフルオロメチル)フェノールを更に含む。
一実施形態では、溶媒は、非極性溶媒もしくは極性非プロトン性溶媒、又はそれらの任意の組み合わせである。
一実施形態では、エーテル(例えば、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、メチルtert-ブチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、ジオキサン)、炭化水素溶媒(例えば、ベンゼン、トルエン、n-ヘキサン、n-ヘプタン、アニソール、トリフルオロトルエン、ヘキサフルオロベンゼン、フルオロベンゼン、キシレン)、及びハロゲン化溶媒(例えば、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、クロロホルム、クロロベンゼン、ブロモベンゼン)から溶媒が選択される。
一実施形態では、極性非プロトン性溶媒は、エステル(例えば、酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル)、ケトン(例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、2-ペンタノン)、及び炭酸塩(例えば、炭酸ジメチル、炭酸ジエチル、炭酸ジイソプロピル)から選択される。
一実施形態では、反応の温度は、約0~150℃である。
一実施形態では、反応の温度は、約20~90℃である。
一実施形態では、反応の温度は40℃~90℃である。
一実施形態では、反応の温度は20℃~60℃である。
一実施形態では、反応の温度は40℃~80℃である。
一実施形態では、反応の温度は、約80℃である。
一実施形態では、この方法は、ビニルシラン化合物7-Eを形成するのに有効な時間及び条件下で、適切な溶媒中でシラン試薬及び触媒を用いて化合物7-Dをヒドロシリル化する工程を含む。
一実施形態では、各Rvは、独立して、H、C1~6アルキル(例えば、メチル、エチル、イソプロピル、プロピル)、C1~6アルコキシ(例えば、メトキシ、エトキシ)、ハロ(例えば、クロロ、ブロモ)から選択され、C1~6アルキル及びC1~6アルコキシは、アリール(例えば、フェニル)、C1~6アルキル、C1~6アルコキシ、及びハロから選択される1~3個の置換基で任意選択的に置換される。
一実施形態では、Rvは、独立してメチル、エチル、メトキシ、エトキシ、ベンジル、及びクロロから選択される。
一実施形態では、基Si(Rv)3は、トリメチルシリル、トリエチルシリル、トリメトキシシリル、トリエトキシシリル、ベンジルジメチルシリル、クロロジメチルシリル、及びエトキシジメチルシリルから選択される。
一実施形態では、シラン試薬は、式H-Si(Rv)3を有する試薬である。
一実施形態では、シラン反応剤は、1,1,3,3-テトラメチルジシロキサン、トリメトキシヒドロシラン、トリエトキシシラン、トリメチルヒドロシラン、ベンジルジメチルシラン、ジメチルクロロシラン、エトキシ(ジメチル)シラン、及びトリエチルシランから選択される。
一実施形態では、触媒は、ルテニウム、ロジウム、又は白金触媒である。
一実施形態では、該触媒は、(トリス(アセトニトリル)(η5-ペンタメチルシクロペンタジエニル)ルテニウム(II)ヘキサフルオロホスフェート、ベンゼンジクロロルテニウム(II)ダイマー、ジクロロジパラシメン)ルテニウム(II)ダイマー、(ビス(1,5-シクロオクタジエン)ロジウム(II)テトラフルオロボレート水和物、(ビスシクロ[2.2.21]ヘプタ-2,5-ジエン)ロジウム(I)クロリドダイマー、トリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)クロリド、クロロ白金酸水和物、及び白金(0)-1,3-ジビニル-1,1,3,3-テトラメチルジシロキサン錯体から選択される。
一実施形態では、溶媒は、非極性溶媒、極性プロトン性溶媒、もしくは極性非プロトン性溶媒、又はそれらの任意の組合せであるか、又は溶媒が純シラン試薬である。
一実施形態では、エーテル(例えば、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、メチルtert-ブチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、又はジオキサン)、炭化水素溶媒(例えば、トルエン、n-ヘキサン、n-ヘプタン、アニソール、トリフルオロトルエン、ヘキサフルオロベンゼン、フルオロベンゼン、又はキシレン)、及びハロゲン化溶媒(例えば、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、クロロホルム、又はクロロベンゼン)から溶媒が選択される。
一実施形態では、極性非プロトン性溶媒は、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、N-メチル-2-ピロリドン、スルホラン、エステル(例えば、酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、又は酢酸イソブチル)、ケトン(例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、又は2-ペンタノン)、及び炭酸塩(例えば、炭酸ジメチル、炭酸ジエチル、又は炭酸ジイソプロピル)から選択される。
一実施形態では、極性プロトン性溶媒は、アルコール(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、又はイソプロパノール)である。
一実施形態では、反応の温度は、0~100℃、例えば、20~80℃、又は40℃~80℃、又は20℃~60℃、又は50℃~90℃である。
一実施形態では、本方法は、適切な溶媒中で適切な脱保護剤を用いて化合物7-Eを脱保護して、化合物7-F又は化合物4-Nのいずれかを得る工程を含む。
一実施形態では、脱保護剤は、フッ化物剤である。
一実施形態では、フッ化物剤は、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化水素カリウム、フッ化テトラ-n-ブチルアンモニウム、トリエチルアミントリヒドロフルオリド、及びフッ化水素酸から選択される。
一実施形態では、保護基Rqはシリル保護基であり、脱保護の生成物は化合物4-Nである。
一実施形態では、脱保護剤は、有機酸である。
一実施形態では、有機酸は、ギ酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、酢酸、4-トルエンスルホン酸、及びトリフルオロメタンスルホン酸から選択される。
一実施形態では、保護基Rqは、シリル保護基又はカルバメート保護基であり、脱保護の生成物は化合物4-Nである。
一実施形態では、溶媒は、非極性溶媒、極性プロトン性溶媒、もしくは極性非プロトン性溶媒、又はそれらの任意の組合せであるか、あるいは溶媒は、ニート脱保護試薬(例えば、有機酸)である。
一実施形態では、溶媒は、エーテル(例えば、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、メチルtert-ブチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、ジオキサン)、炭化水素溶媒(例えば、トルエン、n-ヘキサン、n-ヘプタン、アニソール、トリフルオロトルエン、ヘキサフルオロベンゼン、フルオロベンゼン、キシレン)、及びハロゲン化溶媒(例えば、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、クロロホルム、クロロベンゼン)から選択される。
一実施形態では、極性非プロトン性溶媒は、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、N-メチル-2-ピロリドン、スルホラン、エステル(例えば、酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル)、ケトン(例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、2-ペンタノン)、及びニトリル(例えば、アセトニトリル)から選択される。
一実施形態では、極性プロトン性溶媒は、アルコール(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール)、水、又はそれらの組み合わせである。
一実施形態では、反応の温度は、0~100℃、例えば、20~80℃、又は40℃~80℃、又は20℃~60℃、又は50℃~90℃である。
一実施形態では、本方法は、化合物7-Fを化合物4-Nに変換する工程を含む。
一実施形態では、本方法は、化合物4-Nを化合物1に変換する工程を含む。
一実施形態では、本開示は、スキーム7に示されるように、7-A、7-B、7-C、7-D、7-E、7-F、及び4-Nから選択される化合物から化合物1を作製する方法を提供する。
H.式8-Aから化合物1を調製する方法
一実施形態では、本開示は、スキーム8に示されるように、8-B、8-C、8-D、8-E、8-F、6-N、及び化合物1から選択される化合物を作製する方法を提供し、式中、Rx及びRyは、独立して、H、C1~6アルキル、又はC6~10アリールであり、アルキルは、C6~10アリールで任意選択的に置換され、PGは、シリル基、アルキルカルボニル、アリールカルボニル基、アルコキシカルボニル基、シリルアルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル、又はC1~6アルキルアリール基から選択され、Rpは、-C(=O)-C1~6アルキル、-C(=O)-ヘテロアリール、-C(=O)-O-C1~6アルキル、及び-C(=O)-O-C1~6アルキル-C6~10アリールから選択され、各アリール又はヘテロアリールは、C1~3アルキル及び-OC1~3アルキルから独立して選択される1~4個の基で任意選択的に置換され、各ヘテロアリールは、1~4個のヘテロ原子を有し、各ヘテロ原子は、独立して、N、O、及びSから選択され、各ヘテロアリールは、5~10環員を有する。
一実施形態では、本方法は、化合物8-Bを形成するのに有効な時間及び条件下で、適切な溶媒中で適切な触媒を使用して、クロスメタセシス反応で化合物6-Lを化合物8-Aと反応させる工程を含む。
一実施形態では、PGは、シリル基、アルキルカルボニル基(例えば、アセチル、イソブチリル、ピバロイルなどの-C(=O)-C1~6アルキル)、アリールカルボニル基(例えば、ベンゾイル)、アルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、t-ブトキシカルボニル、又はベンジルオキシカルボニルなどの-C(=O)-O-C1~6アルキル)、シリルアルコキシカルボニル基(例えば、2-(トリメチルシリル)エトキシカルボニルなどの-C(=O)-O-C1~6アルキル-Si(C1~6アルキル)3)、アリールオキシカルボニル基(例えば、フェノキシカルボニル)、又はC1~6アルキルアリール基(例えば、ベンジル、4-メトキシベンジル、3,5-ジメトキシベンジル)から選択される。
一実施形態では、PGは、シリル基、アルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、t-ブトキシカルボニル、又はベンジルオキシカルボニルなどの-C(=O)-O-C1~6アルキル)、シリルアルコキシカルボニル基(例えば、2-(トリメチルシリル)エトキシカルボニルなどの-C(=O)-O-C1~6アルキル-Si(C1~6アルキル)3)、又はC1~6アルキルアリール基(例えば、ベンジル、4-メトキシベンジル、3,5-ジメトキシベンジル)から選択される。
一実施形態では、置換基PGは、トリアルキルシリル基(例えば、トリメチルシリル、トリエチルシリル、トリプロピルシリル、トリイソプロピルシリル、t-ブチルジメチルシリル)、ジアルキルアリールシリル基(例えば、ジメチルフェニルシリル)、アルキルジアリールシリル基(例えば、t-ブチルジフェニルシリル)、及びトリアリールシリル基(例えば、トリフェニルシリル)から選択される。
一実施形態では、Rx及びRyは、両方とも、水素である。
一実施形態では、Rpは、1-フェニルエトキシカルボニル、エトキシカルボニル、メトキシカルボニル、t-ブトキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、フェノキシカルボニル、4-メトキシフェノキシカルボニル、及びベンジルオキシカルボニルから選択される。
一実施形態では、Rpは、任意選択的に(R)又は(S)形態である1-フェニルエトキシカルボニルである。
一実施形態では、好適な触媒は、ルテニウム触媒又はモリブデン触媒である。
一実施形態では、適切な触媒は、[1,3-ビス(2,4,6-トリメチルフェニル)-2-イミダゾリジニリデン](2-イソプロポキシフェニルメチレン)ルテニウム(II)、(ベンジリデン)ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)ルテニウム(II)、[1,3-ビス(2,4,6-トリメチルフェニル)-2-イミダゾリジニリデン](ベンジリデン)(トリシクロヘキシルホスフィン)ルテニウム(II)、(o-イソプロポキシフェニルメチレン)(トリシクロヘキシルホスフィン)ルテニウム(II)、[1,3-ビス(2,4,6-トリメチルフェニル)-2-イミダゾリジニリデン](2-イソプロポキシフェニルメチレン)ルテニウム(II)、[1,3-ビス(2-メチルフェニル)-2-イミダゾリジニリデン](ベンジリデン)(トリシクロヘキシルホスフィン)ルテニウム(II)、[1,3-ビス(2,4,6-トリメチルフェニル)-2-イミダゾリジニリデン][3-(2-ピリジニル)プロピリデン]ルテニウム(II)、[1,3-ジメシチル-2-イミダゾリジニリデン](フェニルメチレン)ビス(3-ブロモピリジン)ルテニウム(II)、[1,3-ビス(2,4,6-トリメチルフェニル)-2-イミダゾリジニリデン](3-メチル-2-ブテニリジン)(トリシクロヘキシルホスフィン)ルテニウム(II)、[1,3-ビス(2-メチルフェニル)-2-イミダゾリジニリデン](2-イソプロポキシフェニルメチレン)ルテニウム(II)、[1,3-ジメシチル-2-イミダゾリジニリデン]、[3-(2-ピリジニル)プロピリデン]-ルテニウム(II)、(1,3-ジメシチルイミダゾジリン-2-イリデン)(2-イソプロポキシ-5-ニトロベンジリデン)ルテニウム(II)、トリシクロヘキシルホスフィン[4,5-ジメチル-1,3-ビス(2,4,6-トリメチルフェニル)イミダゾール-2-イリデン][2-チエニルメチレン]ルテニウム(II)ジクロリド、トリシクロヘキシルホスフィン[1,3-ビス(2,4,6-トリメチルフェニル)イミダゾール-2-イリデン][2-チエニルメチレン]ルテニウム(II)ジクロリド、トリシクロヘキシルホスフィン[2,4-ジヒドロ-2,4,5-トリフェニル-3H-1,2,4-トリアゾール-3-イリデン][2-チエニルメチレン]ルテニウム(II)ジクロリド、トリシクロヘキシルホスフィン[1,3-ビス(2,4,6-トリメチルフェニル)イミダゾール-2-イリデン][3-フェニル-1H-インデン-1-イリデン]ルテニウム(II)ジクロリド、及びビス(トリシクロヘキシルホスフィン)-3-フェニル-1H-インデン-1-イリデンルテニウム(II)ジクロリドから選択される。
一実施形態では、触媒は、2,6-ジイソプロピル-フェニルイミド-ネオフィリデン[(S)-(-)-BIPHEN]モリブデン(VI)、ジクロロビス[(2,6-ジイソプロピルフェニル)イミド](1,2-ジメトキシエタン)モリブデン(VI)、及び(T-4)-クロロ(2,2-ジメチルプロピリデン)[2,2’,4,4’,6,6’-ヘキサキス(1-メチルエチル)[1,1’:3’,1-ターフェニル]-2’-オラト][2-メチル-2-プロパンアミノアト(2-)]モリブデン(VI)から選択される。
一実施形態では、適切な触媒は、Hoveyda-Grubbs II触媒(ジクロロ[1,3-ビス(2,4,6-トリメチルフェニル)-2-イミダゾリジニリデン](2-イソプロポキシフェニルメチレン)ルテニウム(II))である。
一実施形態では、適切な溶媒は、非極性溶媒又は極性非プロトン性溶媒である。
一実施形態では、溶媒は、エーテル(例えば、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、メチルtert-ブチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、ジオキサン)、炭化水素溶媒(例えば、トルエン、n-ヘキサン、n-ヘプタン、アニソール、トリフルオロトルエン、ヘキサフルオロベンゼン、フルオロベンゼン、キシレン)、及びハロゲン化溶媒(例えば、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、クロロホルム、クロロベンゼン)から選択される。
一実施形態では、極性非プロトン性溶媒は、エステル(例えば、酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル)、ケトン(例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、2-ペンタノン)、及び炭酸塩(例えば、炭酸ジメチル、炭酸ジエチル、炭酸ジイソプロピル)から選択される。
一実施形態では、反応の温度は、0~150℃、例えば、0~120℃、例えば、20~90℃、又は40~90℃、又は20~60℃、又は40~80℃、又は約80℃である。
一実施形態では、本方法は、エーテル付加化合物8-Cを形成するのに有効な時間及び条件下で、化合物8-Gを、4-フルオロ-5-X-安息香酸で処理する工程を含み、式中、Xは、ブロモ、クロロ、ヨード、スルホネート(例えば、トリフルオロメタンスルホネート、メチルスルホネート、p-トルエンスルホネート、イミダゾリルスルホネート)及びホスフィネート(例えば、ジフェニルホスフィネート)から選択され、各Rnは、独立して、C1~6アルキル(例えば、メチル、エチル又はイソプロピル)であるか、又は2つのRn部分が一緒に結合して、C2~10アルキル又はC2~10アルケニル架橋(すなわち、環状アセタール)を形成し、架橋は、1~4個のC1~6アルキル、ハロ、又はアリールで任意選択的に置換され、又は、2つのRn部分は一緒に結合して、任意選択的に置換された1,2-ヒドロキシアリール架橋(例えば、カテコール架橋)を形成する。
一実施形態では、Rn化合物8-Gの2つのRn化合物8-Gの部分が一緒に結合して、CH2CH2-、-CH(CH3)CH(CH3)-、-CH2CH(CH3)-、-CH2CH(C6H5)-、-C(CH3)2C(CH3)2-CH2CH2CH2-CH2CBr2CH2-CH2(C=CH)CH2-CH2CH(C6H5)CH2-、-CH(CH3)CH2CH(CH3)-、-CH2CH(CH3)CH2-CH2C(CH3)2CH2-CH2C(CH2CH3)2CH2-CH2CH2CH2CH2-CH2CH2CH2CH2CH2-、-CH(C6H5)CH(C6H5)、-CH2CH(C6H5)CH2-、及び-(o-C6H4)-から選択される架橋を形成する。
一実施形態では、化合物8-Gを適切な溶媒に溶解又は懸濁させ、強塩基及び任意選択的に促進剤(例えば、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化テトラブチルアンモニウム)で処理する。
一実施形態では、塩基は、無機水素化物(例えば、水素化ナトリウム、水素化カリウム)、アルコキシド(例えば、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムt-ブトキシド、カリウムメトキシド、カリウムエトキシド、カリウムt-ブトキシド、リチウムt-ブトキシド、カリウムt-ペントキシド、ナトリウムt-ペントキシド、リチウムt-ペントキシド)、無機水酸化物(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム)、アミド塩基(ナトリウムヘキサメチルジシラジド、リチウムヘキサメチルジシラジド、カリウムヘキサメチルジシラジド、リチウムジイソプロピルアミド、ナトリウムジイソプロピルアミド、カリウムジイソプロピルアミド)、オルガノリチウム塩基(例えば、メチルリチウム、エチルリチウム、ブチルリチウム、s-ブチルリチウム、t-ブチルリチウム)、グリニャール試薬(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル又はブチル塩化又は臭化マグネシウム)、及び無機塩基(例えば、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、リン酸カリウム(一塩基性、二塩基性、又は三塩基性)、リン酸ナトリウム(一塩基性、二塩基性、又は三塩基性))から選択される。
一実施形態では、適切な溶媒は、非極性溶媒又は極性非プロトン性溶媒である。
一実施形態では、非極性溶媒は、エーテル(例えば、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、メチルtert-ブチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、ジオキサン)、炭化水素溶媒(例えば、トルエン、n-ヘキサン、n-ヘプタン、ベンゼン、トリフルオロトルエン、ベンゾニトリル、キシレン)、及びハロゲン化溶媒(例えば、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、クロロホルム、クロロベンゼン)から選択される。
一実施形態では、極性非プロトン性溶媒は、ホルムアミド、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、N-メチル-2-ピロリドン、スルホラン、エステル(例えば、酢酸メチル、酢酸エチル、n-酢酸ブチル、酢酸イソプロピル、酢酸イソブチル)、ケトン(例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルブチルケトン、2-プロパノン、3-ペンタノン)、及びニトリル(例えば、アセトニトリル、プロピオニトリル、ベンゾニトリル)から選択される。
一実施形態では、反応の温度は、-80~120℃、例えば、-45~10℃、又は-30~10℃、又は-10~5℃、又は約0℃、又は-10~50℃、又は-10~30℃、又は10~30℃、又は25~120℃、又は50~80℃である。
一実施形態では、本方法は、化合物8-Dを形成するのに有効な時間及び条件下で、適切な溶媒中で酸活性化剤及び塩基を用いて化合物8-Bを安息香酸化合物8-Cでアシル化する工程を含む。
一実施形態では、酸活性化剤は、N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC-HCl)、(PhO)2POCl、カルボニルジイミダゾール(CDI)、プロピルホスホン酸無水物(T3P)、1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU)、4-(4,6-ジメトキシ-1,3,5-トリアジン-2-イル)-4-メチルモルホリニウムクロリド(DMTMM)、塩化チオニル、塩化オキサリル、塩化スルフリル、イソブチルクロロホルメート、N,N,N’N’-テトラメチルクロロホルムアミジニウムヘキサフルオロホスフェート、2,4,6-トリクロロベンゾイルクロリド、N,N’-ジイソプロピルカルボジイミド、及びN,N’-ジシクロヘキシルカルボジイミドから選択される。
一実施形態では、酸活性化剤は、N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC-HCl)である。
一実施形態では、塩基は、第三級アミン(例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、N-メチルモルホリン、N-エチルモルホリン、トリプロピルアミン、N,N-ジイソプロピルエチルアミン、トリブチルアミン、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン、1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、N-メチルピロリジン)、芳香族アミン(例えば、ピリジン、2,6-ルチジン、ピコリン、コリジン、イミダゾール、1-メチルイミダゾール、インドール、イソインドール、キノリン、イソキノリン、4-ジメチルアミノピリジン)、水酸化物(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化テトラブチルアンモニウム)、及び無機塩基(例えば、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、重炭酸ナトリウム、リン酸カリウム(一塩基性、二塩基性又は三塩基性)、及びリン酸ナトリウム(一塩基性、二塩基性又は三塩基性))から選択される。
一実施形態では、反応は、ジクロロメチレン-ジメチルイミニウムクロリド、4-ジメチルアミノピリジン(DMAP)、N-メチルイミダゾール、1-ヒドロキシ-7-アザベンゾトリアゾール(HOAt)、及び1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)から選択される促進剤を更に含む。
一実施形態では、酸活性化剤はEDC-HClであり、塩基は1-メチルイミダゾールであり、促進剤はDMAPである。
一実施形態では、適切な溶媒は、任意選択的に水又は二相反応を含む、非極性溶媒もしくは極性非プロトン性溶媒、又はそれらの組合せである。
一実施形態では、非極性溶媒は、エーテル(例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、メチルtert-ブチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、ジオキサン)、炭化水素溶媒(例えば、トルエン、n-ヘキサン、n-ヘプタン、ベンゼン、キシレン)、及びハロゲン化溶媒(例えば、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、クロロホルム、クロロベンゼン)から選択される。
一実施形態では、極性非プロトン性溶媒は、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリジノン、ジメチルスルホキシド、スルホラン、エステル(例えば、酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル)、炭酸塩(例えば、炭酸ジメチル、炭酸ジエチル)、及びニトリル(例えば、アセトニトリル)から選択される。
一実施形態では、反応の温度は、-50~60℃、例えば、0~60℃、又は10~40℃、又は20~40℃である。
一実施形態では、本方法は、化合物8-Eを形成するのに有効な時間及び条件下で、適切な溶媒中で化合物8-Dを脱保護剤で処理する工程を含む。
一実施形態では、PGは、シリル基、アルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、t-ブトキシカルボニル、又はベンジルオキシカルボニルなどの-C(=O)-O-C1~6アルキル)、シリルアルコキシカルボニル基(例えば、2-(トリメチルシリル)エトキシカルボニルなどの-C(=O)-O-C1~6アルキル-Si(C1~6アルキル)3)、又はC1~6アルキルアリール基(例えば、ベンジル、4-メトキシベンジル、3,5-ジメトキシベンジル)から選択される。
一実施形態では、置換基PGは、トリアルキルシリル基(例えば、トリメチルシリル、トリエチルシリル、トリプロピルシリル、トリイソプロピルシリル、t-ブチルジメチルシリル)、ジアルキルアリールシリル基(例えば、ジメチルフェニルシリル)、アルキルジアリールシリル基(例えば、t-ブチルジフェニルシリル)、及びトリアリールシリル基(例えば、トリフェニルシリル)から選択される。
一実施形態では、Rpは、1-フェニルエトキシカルボニル、エトキシカルボニル、メトキシカルボニル、t-ブトキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、フェノキシカルボニル、4-メトキシフェノキシカルボニル、及びベンジルオキシカルボニルから選択される。
一実施形態では、Rpは、任意選択的に(R)又は(S)形態である1-フェニルエトキシカルボニルである。
一実施形態では、脱保護試薬は、無機塩基(例えば、その水溶液)、酸(例えば、その水溶液又は有機溶媒中の溶液)、フッ化物剤(例えば、有機溶媒中)、水素化剤(例えば、不均一触媒(例えば、遷移金属触媒)若しくは均一触媒(例えば、可溶性遷移金属錯体)と組み合わせた水素、又は相間移動水素化系)から選択され、任意選択的に相間移動剤を更に含んでいてもよい。
一実施形態では、脱保護剤は、フッ化物剤又は酸である。
一実施形態では、脱保護試薬は、塩酸(例えば、HCl水溶液、エーテル中のHCl、メタノール中のHCl、イソプロパノール中のHCl)、臭化水素酸(例えば、HBr水溶液)、硫酸、ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、リン酸、メタンスルホン酸、4-トルエンスルホン酸、フッ化水素酸、フッ化水素ピリジン、フッ化水素トリエチルアミン、フッ化カリウム、フッ化ナトリウム、フッ化リチウム、フッ化セシウム、重フッ化カリウム、フッ化テトラメチルアンモニウム、フッ化テトラエチルアンモニウム、及びフッ化テトラブチルアンモニウムから選択される。
一実施形態では、適切な溶媒は、非極性溶媒、極性プロトン性溶媒、もしくは極性非プロトン性溶媒、又はそれらの混合物であり、任意選択的に二相反応として水を含む。
一実施形態では、非極性溶媒は、エーテル(例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、メチルtert-ブチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、ジオキサン)、炭化水素溶媒(例えば、トルエン、n-ヘキサン、n-ヘプタン、ベンゼン、キシレン)、及びハロゲン化溶媒(例えば、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、クロロホルム、クロロベンゼン)から選択される。
一実施形態では、極性プロトン性溶媒は、任意選択的に水と組み合わせたアルコール溶媒(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、tert-ブタノール、tert-アミルアルコール)であるか、又は極性プロトン性溶媒は水である。
一実施形態では、極性非プロトン性溶媒は、N,N-ジメチルアセトアミド、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチル-2-ピロリジノン、及びジメチルスルホキシド、スルホラン、ニトリル(例えば、アセトニトリル、プロピオニトリル)、及びエステル(酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、炭酸ジメチル)から選択される。
一実施形態では、反応の温度は、-15~60℃、例えば、0℃~60℃、又は-5~40℃、又は0℃~30℃、又は10℃~30℃である。
一実施形態では、本方法は、化合物8-Fを形成するのに有効な時間及び条件下で、適切な溶媒中で化合物8-Eを還元剤で処理する工程を含む。
一実施形態では、還元剤は、水素化物還元剤、シラン還元剤、又は水素化から選択される。
一実施形態では、還元剤は、水素化物還元剤である。
一実施形態では、水素化物還元剤は、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素亜鉛、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、及びトリアセトキシ水素化ホウ素テトラメチルアンモニウムから選択される。
一実施形態では、水素化物還元剤は、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム又はシアノ水素化ホウ素ナトリウムである。
一実施形態では、水素化物還元剤は、水素化物還元活性を調節するための試薬(例えば、チタンイソプロポキシド、チタンエトキシド、ホウ酸塩、過塩素酸マグネシウム、又は塩化亜鉛)と組み合わされる。
一実施形態では、シラン還元剤は、トリエチルシランである。
一実施形態では、反応は、酸(例えば、酢酸、トリフルオロ酢酸、クエン酸、ピバル酸、p-トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、及び塩酸から選択される)を更に含む。
一実施形態では、適切な溶媒は、非極性溶媒、極性プロトン性溶媒、又は極性非プロトン性溶媒である。
一実施形態では、非極性溶媒は、エーテル(例えば、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、メチルtert-ブチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、ジオキサン)、炭化水素溶媒(例えば、トルエン、n-ヘキサン、n-ヘプタン)、及びハロゲン化溶媒(例えば、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、クロロホルム、クロロベンゼン)から選択される。
一実施形態では、極性プロトン性溶媒は、アルコール(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール)及び酸(例えば、酢酸、ギ酸、トリフルオロ酢酸)から選択される。
一実施形態では、極性非プロトン性溶媒は、N,N-ジメチルアセトアミド、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチル-2-ピロリジノン、ジメチルスルホキシド、エステル(例えば、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸イソプロピル)、及びニトリル(例えば、アセトニトリル)から選択される。
一実施形態では、適切な溶媒は、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、又はアセトニトリルである。
一実施形態では、反応の温度は、-30~80℃、例えば、-30~50℃、又は0~50℃、又は10~30℃である。
一実施形態では、本方法は、化合物6-Nを形成するのに有効な時間及び条件下で、適切な溶媒中で化合物8-Fを塩基及び任意選択で触媒及び任意選択でリガンドで処理する工程を含む。
一実施形態では、塩基は、無機塩基(例えば、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム及び炭酸セシウム、リン酸ナトリウムまたはリン酸カリウム(各々が一塩基性、二塩基性または三塩基性の形態))、有機塩基(例えば、アルカリ金属カルボキシレート、例えば酢酸ナトリウム又は酢酸カリウム、ピバレート、又はプロピオン酸塩)、水酸化物(例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化タートラブチルアンモニウム)およびアルコキシド(例えば、ナトリウムtert-ブトキシド、カリウムtert-ブトキシド、ナトリウムt-ペントキシド)から選択される。
一実施形態では、反応は、例えば、酢酸パラジウム(II)、ピバル酸パラジウム(II)、プロピオン酸パラジウム(II)、トリフルオロ酢酸パラジウム(II)、臭化パラジウム(II)、塩化パラジウム(II)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)、(SP-4-3)-[(2R)-1-[(1R)-1-[ビス(1,1-ジメチルエチル)ホスフィノ-κP]エチル]-2-(ジシクロヘキシルホスフィノ-κP)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)、(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’、4’、6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート、[(2-ジ-tert-ブチルホスフィノ-3,6-ジメトキシ-2’、4’、6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニル)-2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート、(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’、6’-ジメトキシビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート、[ジ(1-アダマンチル)-ブチルホスフィン)-2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル))]パラジウム(II)メタンスルホネート、[(2-ジ-シクロヘキシルホスフィノ-3,6-ジメトキシ-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニル)-2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート、[(2-ジ-tert-ブチルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニル)-2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート、[(1,3,5,7-テトラメチル-6-フェニル-2,4,6-トリオキサ-6-ホスファアダマンタン)-2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート、[(2-{ビス[3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ホスフィン}-3,6-ジメトキシ-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニル)-2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート、(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ビス(N,N-ジメチルアミン)-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート、(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジイソプロポキシ-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート、[(2-ジ-tert-ブチルホスフィノ-3-メトキシ-6-メチル-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニル)-2-(2-アミノビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート、[2-(ジ-1-アダマンチルホスフィノ)-2’,4’,6’-トリイソプロピル-3,6-ジメトキシビフェニル][2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート、[(ジ-tert-ブチルネオペンチルホスフィン)-2-(2-アミノビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート、メシル(2-(ジ-tert-ブチルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)、メタンスルホナト(ジ-tert-ブチル)メチルホスフィノ(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル-2-イル)パラジウム(II)、メタンスルホナト2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2-(N,N-ジメチルアミノ)ビフェニル(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル-2-イル)パラジウム(II)から選択される触媒を更に含む。
一実施形態では、反応は、例えば、トリフェニルホスフィン、トリ-オルト-トリルホスフィン、トリ-tert-ブチルホスフィン、ジ-tert-ブチル-(メチル)ホスフィン、ジ-tert-ブチル(フェニル)ホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィン、トリ-イソプロピルホスフィン、n-ブチルジアダマンチルホスフィン、2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル、4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン、ビス[(2-ジフェニルホスフィノ)フェニル]エーテル、1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン、(2R)-1-[(1R)-1-[ビス(1,1-ジメチルエチル)ホスフィノ]エチル]-2-(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェロセン、1,3-ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン、5-(ジ-tert-ブチルホスフィノ)-1’,3’,5’-トリフェニル-1’H-[1,4’]ビピラゾール、ジ(1-アダマンチル)-2-モルホリノフェニルホスフィン、N,N’-(2,6-ジイソプロピルフェニル)ジヒドロイミダゾリウムクロリド、(2-ビフェニル)ジ-tert-ブチルホスフィン、(2-ビフェニリル)ジ-tert-ブチルホスフィン、2-(ジ-tert-ブチルホスフィノ)ビフェニル、(2-ビフェニル)ジシクロヘキシルホスフィン、2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’-(N,N-ジメチルアミノ)ビフェニル、2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジイソプロポキシビフェニル、2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,6’-ジメトキシビフェニル、2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピルビフェニル、2-(ジシクロヘキシルホスフィノ)3,6-ジメトキシ-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニル、2-ジ-tert-ブチルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピルビフェニル、2-(ジ-tert-ブチルホスフィノ)-2’,4’,6’-トリイソプロピル-3,6-ジメトキシ-1,1’-ビフェニル、2-ジ-tert-ブチルホスフィノ-3,4,5,6-テトラメチル-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニルから選択されるリガンドを更に含む。
一実施形態では、適切な溶媒は、非極性溶媒、極性プロトン性溶媒、又は極性非プロトン性溶媒である。
一実施形態では、非極性溶媒は、エーテル(例えば、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、メチルtert-ブチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、ジオキサン、ジメトキシエタン)、炭化水素溶媒(例えば、トルエン、n-ヘキサン、n-ヘプタン、ベンゼン、トリフルオロトルエン、キシレン)、及びハロゲン化溶媒(例えば、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、クロロホルム、クロロベンゼン)から選択される。
一実施形態では、極性プロトン性溶媒は、アルコール(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、tert-ブタノール、2-メチル-2-ブタノール)である。
一実施形態では、極性非プロトン性溶媒は、N,N-ジメチルアセトアミド、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチル-2-ピロリジノン、ジメチルスルホキシド、スルホラン、及びニトリル(例えば、アセトニトリル、プロピオニトリル、ベンゾニトリル)から選択される。
一実施形態では、適切な溶媒は、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、又はアセトニトリルである。
一実施形態では、反応の温度は、25~120℃、例えば、40~100℃、又は60~80℃である。
一実施形態では、本方法は、化合物8-B、8-C、8-D、8-E、8-F、又は6-Nのうちの1つ以上による化合物を生成する。
一実施形態では、生成物化合物6-Nは、化合物4-N又は化合物1に更に合成される。
一実施形態では、本開示は、スキーム8に示されるように、8-A、6-L、8-B、8-C、8-D、8-E、8-F、8-G、及び6-Nから選択される化合物から化合物1を作製する方法を提供する。
I.式9-Gから化合物1を調製する方法
一実施形態では、本開示は、スキーム9に示されるように、9-H、9-I、9-J、及び化合物1から選択される化合物を作製する方法を提供し、式中、R2はHであり、R3及びR5はそれぞれ独立してCH3であり、R12は
であり、Ru及びRwは、それぞれ独立して、H、C1~6アルキル、又はC6~10アリールであり、アルキルは、C6~10アリールで任意選択的に置換され、Rpは、-C(=O)-C1~6アルキル、-C(=O)-ヘテロアリール、-C(=O)-O-C1~6アルキル、及び-C(=O)-O-C1~6アルキル-C6~10アリールから選択され、各アリール又はヘテロアリールは、C1~3アルキル及び-OC1~3アルキルから独立して選択される1~4個の基で任意選択的に置換され、各ヘテロアリールは、1~4個のヘテロ原子を有し、各ヘテロ原子は、N、O、及びSから独立して選択され、各ヘテロアリールは、5~10個の環員を有する。一実施形態では、RuはHである。一実施形態では、RwはHである。一実施形態では、Rpは、1-フェニルエトキシカルボニルである。一実施形態では、Rpは、
である。
一実施形態では、本開示は、化合物9-G及び化合物9-Kから化合物9-Hを調製する方法を提供する。
1つの実施形態では、本方法は、化合物9-Hを形成するのに有効な時間及び条件下で、適切な溶媒中で化合物9-Gを、化合物9-K、酸活性化剤、促進剤、及び塩基と反応させる工程を含む。
一実施形態では、酸活性化剤は、N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩、カルボニルジイミダゾール(CDI)、プロピルホスホン酸無水物(T3P)、1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU)、4-(4,6-ジメトキシ-1,3,5-トリアジン-2-イル)-4-メチルモルホリニウムクロリド(DMTMM)、塩化チオニル、塩化オキサリル、(クロロメチレン)-ジメチルイミニウムクロリド、イソブチルクロロホルメート、N,N,N,N’,N’-テトラメチルクロロホルムアミジニウムヘキサフルオロホスフェート(TCFH)、N,N’-ジイソプロピルカルボジイミド、N,N’ジシクロヘキシルカルボジイミド、ジフェニルクロロホスフェート、2,4,6-トリクロロベンゾイルクロリド、及び2クロロ4,6ジメトキシ1,3,5トリアジン(CDMT)から選択される。一実施形態では、酸活性化剤は、N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩である。
一実施形態では、促進剤は、4-ジメチルアミノピリジン、N-メチルイミダゾール、1-ヒドロキシ-7-アザベンゾトリアゾール(HOAt)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)、N,N-ジメチルアセトアミド、及びN-メチルイミダゾールから選択される。一実施形態では、促進剤は、4-ジメチルアミノピリジンである。
一実施形態では、塩基は、第三級アミン(例えば、N-メチルモルホリン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、N,N-ジイソプロピルエチルアミン、トリブチルアミン、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン、1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、DABCO)、芳香族アミン(例えば、ピリジン、2,6-ルチジン、コリジン、1-メチルイミダゾール)、無機塩基(例えば、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム及び炭酸水素誘導体、一塩基性、二塩基性及び三塩基性リン酸カリウム及びリン酸ナトリウム)から選択される。一実施形態では、塩基は、1-メチルイミダゾールである。
一実施形態では、溶媒は、エーテル(例えば、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、メチルtert-ブチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル)、エステル(例えば、酢酸エチル、酢酸イソプロピル)、極性非プロトン性溶媒(例えば、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリジノン、ジメチルスルホキシド)、ニトリル(例えば、アセトニトリル)、炭化水素溶媒(例えば、トルエン)、ハロゲン化溶媒(例えば、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、クロロホルム、クロロベンゼン)、及びそれらの組合せから選択される。一実施形態では、溶媒は、アセトニトリルである。
一実施形態では、反応の温度は、約-50~50℃である。一実施形態では、温度は、約10~30℃である。
一実施形態では、本開示は、化合物9-Hから化合物9-Iを調製する方法を提供する。
一実施形態では、この方法は、化合物9-Iを形成するのに有効な時間及び条件下で、適切な溶媒中で化合物9-Hを酸と反応させる工程を含む。
一実施形態では、酸は、クエン酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸、ピリジニウムp-トルエンスルホネート、硫酸、塩酸、臭化水素酸、酢酸、ギ酸、リン酸、シュウ酸から選択される。一実施形態では、酸はクエン酸である。
一実施形態では、溶媒は、エーテル(例えば、テトラヒドロフラン、メチルtert-ブチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル)、エステル(例えば、酢酸エチル、酢酸イソプロピル)、極性非プロトン性溶媒(例えば、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリジノン、ジメチルスルホキシド)、ニトリル(例えば、アセトニトリル)、炭化水素溶媒(例えば、トルエン)、ハロゲン化溶媒(例えば、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、クロロホルム、クロロベンゼン)、2-メチルテトラヒドロフラン、水、及びそれらの組み合わせから選択される。一実施形態において、溶媒は、2-メチルテトラヒドロフランと水との組み合わせである。
一実施形態では、反応の温度は、約-50~70℃である。一実施形態では、温度は、約50~70℃である。
一実施形態では、本開示は、化合物9-I及び化合物9-Lから化合物9-Jを調製する方法を提供する。
一実施形態では、本方法は、化合物9-Jを形成するのに有効な時間及び条件下で、適切な溶媒中で化合物9-Iを化合物9-L、酸活性化剤、促進剤、及び塩基と反応させる工程を含む。
一実施形態では、酸活性化剤は、N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩、カルボニルジイミダゾール(CDI)、プロピルホスホン酸無水物(T3P)、1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU)、4-(4,6-ジメトキシ-1,3,5-トリアジン-2-イル)-4-メチルモルホリニウムクロリド(DMTMM)、塩化チオニル、塩化オキサリル、(クロロメチレン)-ジメチルイミニウムクロリド、イソブチルクロロホルメート、N,N,N,N’,N’-テトラメチルクロロホルムアミジニウムヘキサフルオロホスフェート(TCFH)、N,N’-ジイソプロピルカルボジイミド、N,N’ジシクロヘキシルカルボジイミド、ジフェニルクロロホスフェート、2,4,6-トリクロロベンゾイルクロリド、2クロロ4,6ジメトキシ1,3,5トリアジン(CDMT)から選択される。一実施形態では、酸活性化剤は、N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩である。
一実施形態では、促進剤は、4-ジメチルアミノピリジン、N-メチルイミダゾール、1-ヒドロキシ-7-アザベンゾトリアゾール(HOAt)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチルイミダゾールから選択される。一実施形態では、促進剤は、4-ジメチルアミノピリジンである。
一実施形態では、塩基は、第三級アミン(例えば、N-メチルモルホリン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、N,N-ジイソプロピルエチルアミン、トリブチルアミン、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン、1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、DABCO)、芳香族アミン(例えば、ピリジン、2,6-ルチジン、コリジン、1-メチルイミダゾール)、無機塩基(例えば、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム及び炭酸水素誘導体、一塩基性、二塩基性及び三塩基性リン酸カリウム及びリン酸ナトリウム)から選択される。一実施形態では、塩基は、1-メチルイミダゾールである。
一実施形態では、溶媒は、エーテル(例えば、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、メチルtert-ブチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル)、エステル(例えば、酢酸エチル、酢酸イソプロピル)、極性非プロトン性溶媒(例えば、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリジノン、ジメチルスルホキシド)、他のニトリル(例えば、アセトニトリル)、炭化水素溶媒(例えば、トルエン)、ハロゲン化溶媒(例えば、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、クロロホルム、クロロベンゼン)、及びそれらの組合せから選択される。一実施形態では、溶媒は、アセトニトリルである。
一実施形態では、反応の温度は、約-50~50℃である。一実施形態では、温度は、約10~30℃である。
一実施形態では、本方法は、化合物9-Gを化合物9-Hに変換する工程を含む。
一実施形態では、本方法は、化合物9-Hを9-Iに変換する工程を含む。
一実施形態では、本方法は、化合物9-Iを9-Jに変換する工程を含む。
一実施形態では、本開示は、9-H、9-I、及び9-Jから選択される化合物を作製する方法を提供する。
一実施形態では、本開示は、スキーム9に示されるように、9-G、9-H、9-I、9-L、及び9-Jから選択される化合物から化合物1を作製する方法を提供する。
J.10-Aから式1-Iを調製する方法
一実施形態では、本開示は、スキーム10に示されるように、10-B、10-C、10-D、10-E、10-F、10-G、及び1-Iから選択される化合物を作製する方法を提供し、式中、R5はメチルであり、R8はC1~6アルキルであり、アルキルはC6~10アリールで任意選択的に置換され、RxはH又はC1~6アルキルである。一実施形態では、R8は、イソプロピル、n-ブチル、又はベンジルである。一実施形態では、R8は、メチルである。一実施形態では、R8は、エチルである。一実施形態では、Rxは、Hである。
一実施形態では、PGは、シリル(例えば、tert-ブチルジフェニルシリル、tert-ブチルジメチルシリル(TBS))、アルキルカルボニル(例えば、COMe)、アリールカルボニル(例えば、COPh)、アルコキシカルボニル(例えば、CO2tBu)、アリールオキシカルボニル(CO2Ph)、アルキル(例えば、トリチル)、アルコキシメチル(例えば、MOM)から選択される。一実施形態では、PGは、トリ-C1~6アルキルシリル基、ジ-C1~6アルキル-フェニルシリル基、C1~6アルキル-ジ-フェニルシリル基、及びトリ-フェニルシリル基から選択される。一実施形態では、PGは、tert-ブチルジメチルシリル(TBS)である。
一実施形態では、本開示は、化合物10-Aから化合物10-Bを調製する方法を提供する。
一実施形態では、この方法は、化合物10-Bを形成するのに有効な時間及び条件下で、適切な溶媒中で化合物10-Aを保護試薬及び塩基で処理する工程を含む。
一実施形態では、保護試薬は、塩化シリル(例えば、クロロトリメチルシラン、クロロトリエチルシラン、クロロトリプロピルシラン、塩化トリイソプロピルシリル、例えば、クロロトリエチルシラン)から選択される。tert-ブチルジフェニルシリルクロリド、クロロジメチルフェニルシラン、クロロトリフェニルシランtert-ブチル(クロロ)ジメチルシラン)、シリルトリフルオロメタンスルホネート(例えば、トリメチルシリルトリフルオロメタンスルホネート、トリエチルシリルトリフルオロメタンスルホネート、トリイソプロピルシリルトリフルオロメタンスルホネート、tertブチルジメチルシリルトリフルオロメタンスルホネート、ジメチルフェニルシリルトリフルオロメタンスルホネート、トリフェニルシリルトリフルオロメタンスルホネート)、臭化シリル(例えば、ブロモトリメチルシラン、ブロモトリエチルシラン、ブロモトリプロピルシラン、臭化トリイソプロピルシリルtert-臭化ブチルジメチルシリル、ブロモジメチルフェニルシラン、ブロモトリフェニルシラン)、N,O-ビス(トリメチルシリル)アセトアミド、N,O-ビス(トリメチルシリル)トリフルオロアセトアミド、N-メチル-N(トリメチルシリル)トリフルオロアセトアミド、ハロゲン化ベンジル(例えば、3,5-ジメトキシベンジルクロリド、3,5-ジメトキシベンジルブロミド)、炭酸ジベンジル、酸塩化物(例えば、ピバロイルクロリド、1-アダマンタンカルボニルクロリド)、無水物(例えば、ジ-tert-ブチルカーボネート)、クロロホルメート(例えば、クロロギ酸メチル、クロロギ酸エチル、クロロギ酸ベンジル、クロロギ酸フェニル)、塩化アルキル(例えば、塩化トリチル)、塩化アルコキシメチル(例えば、塩化メトキシメチル)から選択される。一実施形態では、保護試薬は、tert-ブチル(クロロ)ジメチルシランである。
一実施形態では、塩基は、第三級アミン(例えば、N-メチルモルホリン、トリプロピルアミン、N,N-ジイソプロピルエチルアミン、トリブチルアミン、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン、1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン)、芳香族アミン類(例えば、ピリジン、2,6-ルチジン、コリジン、1-メチルイミダゾール、イミダゾール)、無機塩基類(例えば、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、リン酸カリウム、リン酸ナトリウム)から選択される。一実施形態では、塩基は、イミダゾールである。
一実施形態では、適切な溶媒は、エーテル(例えば、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、メチルtert-ブチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル)、炭化水素溶媒(例えば、トルエン、N-ヘプタン)、ハロゲン化溶媒(例えば、1,2-ジクロロエタン、クロロホルム、ジクロロメタン、クロロベンゼン)、極性非プロトン性溶媒(例えば、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリジノン、ジメチルスルホキシド)、ニトリル(例えば、アセトニトリル)、及びそれらの組み合わせから選択される。一実施形態では、溶媒は、ジクロロメタンである。
一実施形態では、反応の温度は、約-30~60℃である。一実施形態では、反応の温度は、約10~30℃である。
一実施形態では、本開示は、化合物10-Bから化合物10-Cを調製する方法を提供する。
一実施形態では、この方法は、化合物10-Cを形成するのに有効な時間及び条件下で、適切な溶媒中で化合物10-Bをグリニャール試薬及び促進剤で処理する工程を含む。
一実施形態では、グリニャール試薬は、他のエーテル性溶媒(例えば、メチルtert-ブチルエーテル、ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、ジオキサン)中の臭化エチルマグネシウム、エーテル性溶媒(例えば、テトラヒドロフラン、メチルtert-ブチルエーテル、ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、ジオキサン)中の塩化エチルマグネシウム、臭化n-プロピルマグネシウム、臭化2-フェニルエチルマグネシウムから選択される。一実施形態では、グリニャール試薬は、臭化エチルマグネシウムである。
一実施形態では、チタン(IV)アルコキシド(例えば、チタン(IV)メトキシド、チタン(IV)エトキシド、チタン(IV)プロポキシド、チタン(IV)イソプロポキシド、チタン(IV)ブトキシド)から選択される。一実施形態では、促進剤は、チタン(IV)イソプロポキシドである。
一実施形態では、適切な溶媒は、エーテル(例えば、2-メチルテトラヒドロフラン、メチルtert-ブチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル)、炭化水素(例えば、トルエン、N-ヘプタン)、極性非プロトン性溶媒(例えば、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリジノン、ジメチルスルホキシド)、ニトリル(例えば、アセトニトリル)、及びそれらの組み合わせから選択される。一実施形態では、溶媒は、テトラヒドロフランである。
一実施形態では、反応の温度は、約-20~30℃である。一実施形態では、反応の温度は、約-5~15℃である。
一実施形態では、本開示は、化合物10-Cから化合物10-Dを調製する方法を提供する。
一実施形態では、この方法は、化合物10-Dを形成するのに有効な時間及び条件下で、適切な溶媒中で化合物10-Cをハロゲン化試薬及び塩基で処理する工程を含む。
一実施形態では、ハロゲン化試薬は、N-ブロモフタルイミド、臭素、1,3-ジブロモ-5,5-ジメチルヒダントイン、N-ブロモサッカリン、次亜臭素酸、N-クロロフタルイミド、N-クロロスクシンイミド、N-クロロサッカリン、1,3-ジクロロ-5,5-ジメチルヒダントイン、N-ヨードスクシニド、N-ヨードフタルイミド、N-ブロモスクシンイミド、ヨウ素から選択される。一実施形態では、ハロゲン化試薬は、N-ブロモスクシンイミドである。
一実施形態では、塩基は、第三級アミン(例えば、N-メチルモルホリン、トリプロピルアミン、N,N-ジイソプロピルエチルアミン、トリブチルアミン、トリエチルアミン、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン、1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、DABCO)、芳香族アミン(例えば、ピリジン、2,6-ルチジン、コリジン、1-メチルイミダゾール)から選択される。一実施形態では、塩基は、トリエチルアミンである。
一実施形態では、エーテル(例えば、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、メチルtert-ブチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテルが選択される)、炭化水素溶媒(例えば、トルエン、n-ヘプタン)、エステル(例えば、酢酸エチル、酢酸イソプロピル)、ハロゲン化溶媒(例えば、1,2-ジクロロエタン、ジクロロメタン、クロロホルム、クロロベンゼン)、及びそれらの組み合わせから選択される。一実施形態では、溶媒は、ジクロロメタンである。
一実施形態では、反応の温度は、約-20~30℃である。一実施形態では、反応の温度は、約-5~20℃である。
一実施形態では、本開示は、化合物10-Dから化合物10-Eを調製する方法を提供する。
一実施形態では、この方法は、化合物10-Eを形成するのに有効な時間及び条件下で、適切な溶媒中、適切なpHで、酵素、補助因子、リサイクル系、及び緩衝液で化合物10-Dを処理する工程を含む。
一実施形態では、酵素は、選択されたケトレダクターゼである。一実施形態では、ハロゲン化試薬は、CRED-A151である。
一実施形態では、補助因子は、NADPである。一実施形態では、補助因子は、NADである。
一実施形態では、リサイクル系は、イソプロパノール、亜リン酸デヒドロゲナーゼ(PDH)及び亜リン酸、ギ酸デヒドロゲナーゼ(FDH)及びギ酸アンモニウム、グルコースデヒドロゲナーゼ(GDH)、及びグルコース一水和物から選択される。一実施形態では、リサイクル系は、グルコースデヒドロゲナーゼ(GDH)及びグルコース一水和物である。
一実施形態では、緩衝液は、水性緩衝液(例えば、リン酸ナトリウム)である。一実施形態では、緩衝液は、0.1Mクエン酸緩衝水溶液である。
一実施形態では、pH値は、4~9である。一実施形態では、pH値は、6.2である。
一実施形態では、エーテル(例えば、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、メチルtert-ブチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル)、極性非プロトン性溶媒(例えば、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリジノン、DMSO)、及びそれらの組み合わせから選択される。一実施形態では、溶媒は、DMSOである。
一実施形態では、反応の温度は、約20~40℃である。一実施形態では、反応の温度は、約25~35℃である。
一実施形態では、本開示は、化合物10-Eから化合物10-Fを調製する方法を提供する。
一実施形態では、本方法は、化合物10-Fを形成するのに有効な時間及び条件下で、適切な溶媒中で化合物10-Eを塩基及びメチル化試薬で処理する工程を含む。
一実施形態では、メチル化試薬は、硫酸ジメチル、ヨードメタン、メチルトリフレート、メチルトシレートから選択される。一実施形態では、メチル化試薬は、ヨードメタンである。
一実施形態では、塩基は、水素化ナトリウム、カリウムtert-ブトキシド、リチウムtert-ブトキシド、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、カリウムtert-ペントキシド、ナトリウムtert-ペントキシド、リチウムtert-ペントキシド、ナトリウムヘキサメチルジシラジド、リチウムヘキサメチルジシラジド、カリウムヘキサメチルジシラジド、リチウムジイソプロイルアミド、ナトリウムジイソプロイルアミド、カリウムジイソプロイルアミド、ナトリウムtert-ブトキシドから選択される。一実施形態では、塩基は、ナトリウムtert-ブトキシドである。
一実施形態では、適切な溶媒は、エーテル(例えば、2-メチルテトラヒドロフラン、メチルtert-ブチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン)、炭化水素溶媒(例えば、トルエン、N-ヘプタン)、ハロゲン化溶媒(例えば、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、クロロホルム、クロロベンゼン)、アルコール(例えば、tert-ブタノール、tert-アミルアルコール)、極性非プロトン性溶媒(例えば、N,N-ジメチルアセトアミド、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチル-2-ピロリジノン、ジメチルスルホキシド)、水、及びそれらの組み合わせから選択される。一実施形態では、溶媒は、テトラヒドロフランである。
一実施形態では、反応の温度は、約-78~50℃である。一実施形態では、反応の温度は、約-10~10℃である。
一実施形態では、本開示は、化合物10-Fから化合物10-Gを調製する方法を提供する。
一実施形態では、本方法は、化合物10-Gを形成するのに有効な時間及び条件下で、適切な溶媒中で化合物10-Fを脱保護試薬で処理する工程を含む。
一実施形態では、脱保護試薬は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、硫酸、トリフルオロ酢酸、リン酸、フッ化水素酸、塩酸(濃)、フッ化水素ピリジン、フッ化水素トリエチルアミン、フッ化カリウム、フッ化ナトリウム、フッ化リチウム、フッ化セシウム、フッ化テトラメチルアンモニウム、フッ化テトラブチルアンモニウムから選択される。一実施形態では、脱保護試薬は塩酸(濃)である。
一実施形態では、適切な溶媒は、エーテル(例えば、2-メチルテトラヒドロフラン、メチルtert-ブチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル)、炭化水素溶媒(例えば、トルエン、N-ヘプタン)、ハロゲン化溶媒(例えば、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、クロロホルム、クロロベンゼン)、アルコール(例えば、エタノール、N-プロパノール、イソプロパノール、メタノール)、極性非プロトン性溶媒(例えば、N,N-ジメチルアセトアミド、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチル-2-ピロリジノン、ジメチルスルホキシド)、水、及びそれらの組み合わせから選択される。一実施形態では、溶媒は、メタノールである。
一実施形態では、反応の温度は、約-15~50℃である。一実施形態では、反応の温度は、約10~30℃である。
一実施形態では、本開示は、スキーム10に示されるように、10-A、10-B、10-C、10-C、10-D、10-E、10-F、及び10-Gから選択される化合物から化合物1-Iを作製する方法を提供する。
一実施形態では、本開示は、スキーム1及びスキーム10に示されるように、1-I、10-A、10-B、10-C、10-C、10-D、10-E、10-F、及び10-Gから選択される化合物から化合物1を作製する方法を提供する。
K.5-Cから式5-Eを調製する方法
一実施形態では、本開示は、スキーム11に示されるように、5-Cから5-Eの化合物を作製する方法を提供し、式中、RmはC1~6アルキルであり、2つのRn部分は一緒に結合して、C2~4アルキル架橋を形成し、架橋はC1~3アルキル及びフェニルから独立して選択される1~4個の基で任意選択的に置換される。一実施形態では、Rmは、メチルである。一実施形態では、2つのRn部分が一緒に結合して、-CH2CH2-、-CH(CH3)CH(CH3)-、-CH2CH(CH3)-、-CH2CH(C6H5)-、-C(CH3)2C(CH3)2-、-CH2CH2CH2-、-CH2CBr2CH2-、-CH2(C=CH)CH2-、-CH2CH(C6H5)CH2-、-CH(CH3)CH2CH(CH3)-、-CH2CH(CH3)CH2-、-CH2C(CH3)2CH2-、-CH2C(CH2CH3)2CH2-、-CH2CH2CH2CH2-、-CH2CH2CH2CH2CH2-、-CH(C6H5)CH(C6H5)、-CH2CH(C6H5)CH2-、及び-(o-C6H4)-から選択される架橋を形成する。一実施形態では、2つのRn部分は一緒に結合して、-C(CH3)2C(CH3)2-を形成する。
一実施形態では、本開示は、化合物5-Cから化合物5-Dを調製する方法を提供する。
一実施形態では、本方法は、化合物5-Dを形成するのに有効な時間及び条件下で、適切な溶媒中で化合物5-Cを酸で処理する工程を含む。
一実施形態では、酸は、メタンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、トリフルオロメタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、カンファースルホン酸、ピリジニウムp-トルエンスルホネート、硫酸、塩酸、臭化水素酸、酢酸、ギ酸、リン酸、及びシュウ酸から選択される。一実施形態では、酸は、p-トルエンスルホン酸である。
一実施形態では、適切な溶媒は、ハロゲン化溶媒(例えば、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、クロロホルム、クロロベンゼン)、エーテル(例えば、テトラヒドロフラン、2-メチルテトラヒドロフラン、メチルtert-ブチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル)、芳香族溶媒(例えば、ベンゼン、トリフルオロトルエン、キシレン、トルエン)、極性非プロトン性溶媒(例えば、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリジノン、ジメチルスルホキシド)、炭化水素溶媒(例えば、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ヘキサン、ヘプタン)、及びそれらの組合せから選択される。一実施形態では、溶媒は、トルエンである。
一実施形態では、反応の温度は、約0~60℃である。一実施形態では、反応の温度は、約45℃である。
一実施形態では、本開示は、化合物5-Dから化合物5-Eを調製する方法を提供する。
一実施形態では、本方法は、化合物5-Eを形成するのに有効な時間及び条件下で、適切な溶媒中で化合物5-Dを塩基で処理する工程を含む。
一実施形態では、塩基は、水酸化物塩基(例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム)、炭酸塩基(例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム)、リン酸塩基、カリウムtert-ブトキシド、カリウムメトキシド、及びナトリウムメトキシドから選択される。一実施形態では、塩基は、水酸化ナトリウムである。
一実施形態では、適切な溶媒は、2-メチルテトラヒドロフラン、ハロゲン化溶媒(例えば、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、クロロホルム、クロロベンゼン)、エーテル(例えば、テトラヒドロフラン、メチルtert-ブチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル)、アルコール(例えば、エタノール、メタノール、N-プロパノール、イソプロパノール)、芳香族溶媒(例えば、ベンゼン、トリフルオロトルエン、キシレン)、極性非プロトン性溶媒(例えば、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリジノン、ジメチルスルホキシド)、炭化水素溶媒(例えば、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ヘキサン、ヘプタン)、及びそれらの組み合わせから選択される。一実施形態では、溶媒は、2-メチルテトラヒドロフランとエタノールとの組み合わせである。
一実施形態では、反応の温度は、約0~60℃である。一実施形態では、反応の温度は、約20℃である。
一実施形態では、本開示は、スキーム1及びスキーム11に示されるように、5-C、5-D、及び5-Eから選択される化合物から化合物1を作製する方法を提供する。
IV.化合物
一実施形態では、本開示は、
から選択される化合物を提供し、
式中、
各Rnは独立して、C1~6アルキルであるか、又は2つのRn部分が一緒に結合して、C2~4アルキル架橋を形成し、前記架橋は、C1~3アルキル及びフェニルから独立して選択される1~4個の基で任意選択的に置換され、Rzは、ハロゲン又はCNである。
一実施形態では、Rnは、メチルである。
一実施形態では、2つのRn部分が一緒に結合して、-CH2CH2-、-CH(CH3)CH(CH3)-、-CH2CH(CH3)-、-CH2CH(C6H5)-、-C(CH3)2C(CH3)2-、-CH2CH2CH2-、-CH2CBr2CH2-、-CH2(C=CH)CH2-、-CH2CH(C6H5)CH2-、-CH(CH3)CH2CH(CH3)-、-CH2CH(CH3)CH2-、-CH2C(CH3)2CH2-、-CH2C(CH2CH3)2CH2-、-CH2CH2CH2CH2-、-CH2CH2CH2CH2CH2-、-CH(C6H5)CH(C6H5)、-CH2CH(C6H5)CH2-、及び-(o-C6H4)-から選択される架橋を形成する。
一実施形態では、2つのRn部分は一緒に結合して、-C(CH3)2C(CH3)2-を形成する。
一実施形態では、本開示は、
から選択される化合物を提供する。
一実施形態では、本開示は、
から選択される化合物を提供する。
一実施形態では、本開示は、
から選択される化合物を提供する。
一実施形態では、本開示は、
から選択される化合物を提供し、
式中、
Xは、ハロゲン、
C(O)2R1、-OS(O)2R2、又は-OP(O)(R2)2であり、R1は、H又はC1~6アルキルであり、各R2は、C1~6アルキル又はC6~10アリールであり、各R7は独立して、H又はC1~3であり、各アルキル又はアリールは、1~4個のハロゲン又はC1~3アルキルで任意選択的に置換され、mは、1、2、又は3であり、nは、0又は1であり、
R4は、ハロゲンであり、Rcは、C1~6アルキルである。
一実施形態では、Xは、ハロゲン、COOH、
から選択される。
一実施形態では、本開示は、
から選択される化合物を提供する。
一実施形態では、本開示は、
から選択される化合物を提供する。
V.実施例
EX-52のEX-109への酸化開裂:
EX-52(1.0当量、換算係数)、塩化ルテニウム(III)水和物(0.1当量)、過ヨウ素酸ナトリウム(6.0当量)、及び1:1 v/vアセトニトリル:水(20体積)を反応器に投入した。反応混合物を約20℃で約16時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(50体積)及び5重量%酢酸水溶液(50体積)で希釈した。水層を酢酸エチル(50体積)で2回抽出し、合わせた有機層を10重量%チオ硫酸ナトリウム水溶液(15体積)及び水(15体積)で洗浄した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、EX-109を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ7.40-7.26(m,5H),5.78(q,J=6.6Hz,1H),3.83(dd,J=14.6,6.3Hz,1H),3.68(dd,J=14.5,6.0Hz,1H),2.72-2.54(m,2H),2.42(dd,J=16.2,6.7Hz,1H),2.12(s,3H),1.59(d,J=6.6Hz,3H),1.20(d,J=6.7Hz,3H)。
EX-109のEX-110へのエステル化:
反応器に、EX-109(1.0当量、換算係数)、N-ヒドロキシフタルイミド(2.0当量)、EDC・HCl(2.0当量)、及びジクロロメタン(10体積)を投入した。反応混合物を約20℃で約2時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(50体積)で希釈し、有機層を5重量%酢酸水溶液(20体積)、3M炭酸カリウム水溶液(20体積)、及び水(20体積)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物を、酢酸エチル、ヘプタン、及び酢酸を使用するクロマトグラフィによって精製して、EX-110を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ7.88(dt,J=7.3,3.6Hz,2H),7.80(dq,J=6.7,4.0,3.6Hz,2H),7.39-7.25(m,4H),5.76(q,J=6.6Hz,1H),3.74(qd,J=14.6,6.2Hz,2H),2.94(dd,J=15.2,4.6Hz,1H),2.76(ddt,J=22.5,15.3,6.9Hz,2H),2.10(d,J=5.8Hz,3H),1.57(d,J=6.6Hz,3H),1.28(d,J=6.6Hz,3H)。
EX-110のEX-111へのホウ素化:
反応容器に、EX-110(1.0当量、換算係数)、ビス(カテコラト)ジボロン(1.3当量)、及びジメチルアセトアミド(20体積)を投入した。反応混合物を約20℃で約3時間、34W青色LEDランプで照射した。メチルイミノ二酢酸(5.0当量)を加え、反応混合物を約50~60℃まで約1時間加熱した。反応混合物を酢酸エチル(100体積)及び水(50体積)で希釈した。水層を酢酸エチル(75体積)で2回抽出し、合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(50体積)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物を、ジクロロメタン及びメタノールを使用してクロマトグラフィによって精製して、EX-111を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ7.34(dd,J=8.3,5.3Hz,4H),7.28(s,1H),5.72(q,J=6.6Hz,1H),3.84(dd,J=16.8,3.1Hz,2H),3.73-3.54(m,4H),2.65(s,3H),2.46-2.36(m,1H),2.08(s,3H),1.55(d,J=6.6Hz,3H),1.16(d,J=6.9Hz,3H),0.91(dd,J=14.3,4.9Hz,1H),0.62(dd,J=14.4,8.0Hz,1H)。
EX-84の酸化開裂及びEX-112への脱保護:
反応器に、EX-84(1.0当量、換算係数)、塩化ルテニウム(III)水和物(0.3当量)、過ヨウ素酸ナトリウム(6.0当量)、及び1:1 v/vアセトニトリル:メタノール(20体積)を投入した。反応混合物を約0℃で約2時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(80体積)及び5重量%酢酸水溶液(40体積)で希釈した。混合物をセライトで濾過し、濾液を酢酸エチル(40体積)で2回抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物にテトラヒドロフラン中の15v/v%水(10体積)を投入した。溶液にメタンスルホン酸(2体積)を投入し、約65℃で約18時間撹拌した。反応混合物を約20℃まで冷却し、次いで混合物を酢酸エチル(20体積)及び水(20体積)で希釈した。水層を酢酸エチル(20mL)で抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物を、酢酸エチル及びヘプタンを使用してクロマトグラフィによって精製して、EX-112を得た。1H NMR(400MHz,DMSO)δ12.12(s,1H),9.68(s,1H),8.40(d,J=2.1Hz,1H),8.19(dd,J=8.9,2.1Hz,1H),7.51(s,2H),7.48(d,J=5.9Hz,1H),7.36(d,J=8.4Hz,1H),7.31(d,J=2.3Hz,1H),7.27(dd,J=8.4,2.3Hz,1H),4.75(d,J=9.6Hz,1H),4.46(d,J=9.5Hz,1H),3.61-3.45(m,2H),2.79(t,J=6.3Hz,2H),2.49-2.42(m,2H),2.28-2.15(m,2H),2.02(dd,J=8.5,3.2Hz,1H),1.85(t,J=4.6Hz,1H),1.77(dt,J=9.0,4.4Hz,1H),1.07(t,J=7.5Hz,3H)。
EX-112のEX-113への還元的環化:
反応器に、EX-112(1.0当量、換算係数)、鉄(10.0当量)、及び酢酸(10体積)を充填した。混合物を約70℃で約2時間撹拌した。反応混合物を約20℃に冷却し、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(2.0体積)を充填した。混合物を約20℃で約30時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(150体積)で希釈し、セライトで濾過した。有機層を水(40体積)で2回に分けて洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して乾燥させた。粗生成物を、酢酸エチル、ヘプタン、及び酢酸を使用するクロマトグラフィによって精製して、EX-113を得た。1H NMR(400MHz,DMSO)δ12.09(s,1H),7.83(d,J=8.5Hz,1H),7.41(d,J=2.1Hz,1H),7.32(s,2H),7.25(dd,J=8.3,2.1Hz,2H),7.15(d,J=2.4Hz,1H),6.79(d,J=8.2Hz,1H),5.96-5.85(m,1H),4.12-4.02(m,2H),3.50-3.40(m,2H),3.31(d,J=4.4Hz,2H),3.26(d,J=3.3Hz,1H),3.19(dd,J=13.6,4.6Hz,1H),2.71(q,J=6.7,5.9Hz,2H),2.22(dd,J=15.1,7.6Hz,1H),1.83(d,J=11.8Hz,1H),1.74(d,J=24.7Hz,2H),1.55(t,J=10.3Hz,1H),1.07(d,J=6.3Hz,3H)。
EX-9のEX-114への酸化開裂:
反応器に、EX-9(1.0当量、換算係数)、メチルモルホリンN-オキシド(1.5当量)、テトラヒドロフラン(10体積)、及び水(1体積)を投入し、攪拌した。均一になったら、2,6-ルチジン(2.0当量)及び四酸化オスミウム(0.05当量、水中4重量%)を添加し、反応物を約20℃で約3日間撹拌した。その時点で、過ヨウ素酸ナトリウム(2.5当量)を加え、約6時間撹拌した。その後、反応物を酢酸エチル(60体積)及び水(30体積)で希釈した後、それを分液漏斗に投入し、得られた層を分離した。水層を酢酸エチル(2回、合計100体積)で抽出し、有機層をクエン酸の30重量%水溶液(1回、30体積)、水(1回、30体積)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(1回、30体積)で洗浄した後、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。次いで、乾燥させた有機層を濾過し、濃縮して、EX-114を得た。粗物質をEX-115の調製に直接使用した。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ9.51(d,J=2.5Hz,1H),7.70-7.58(m,5H),7.39-7.27(m,8H),3.61-3.47(m,2H),3.45-3.36(m,1H),3.34(s,3H),2.55-2.43(m,2H),1.89-1.68(m,4H),1.01(s,12H)。
EX-114からEX-115へのSeyferth-Gilbert同族体化:
攪拌前に、反応器にEX-114(1.0当量、換算係数)、炭酸カリウム(3.5当量)、及びメタノール(100体積)を投入した。均一になったら、ジメチル(1-アゾアセトニル)ホスホネート(1.5当量、アセトニトリル中10重量%溶液)を投入し、次いで、約20℃で約14時間撹拌した。その時点で、反応物をメチルtert-ブチルエーテル(200体積)で希釈した後、混合物を分液漏斗に移した。有機層を重炭酸ナトリウムの2.5重量%水溶液(2回、合計200体積)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(1回、100体積)で洗浄した後、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。次いで、乾燥させた有機層を濾過し、濃縮し、酢酸エチル及びヘプタンを使用してカラムクロマトグラフィによって精製して、EX-115を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ7.71(dt,J=8.0,2.1Hz,4H),7.50-7.36(m,6H),3.97(dd,J=6.0,2.1Hz,1H),3.69(d,J=5.4Hz,2H),3.42(s,3H),2.66-2.42(m,2H),2.02-1.74(m,4H),1.11(s,9H)。
EX-115のEX-116へのメチル化:
反応器に、EX-115(1.0当量、換算係数)及びテトラヒドロフラン(3.0体積)を投入した後、フラスコを約-80℃に冷却した。得られた溶液にn-ブチルリチウム(2.0当量、ヘキサン中2.5M)を投入し、約-80℃で約1時間エージングさせた後、ヨウ化メチル(2.0当量)を投入し、約20℃まで一晩加温した。この時点で、トリエチルアミン(1.5当量)、メチルtert-ブチルエーテル(50体積)及び水(50体積)を添加した後、粗反応物を分液漏斗に移し、得られた相を分離した。水層をメチルtert-ブチルエーテルで抽出し(2回、合計150体積)、有機層を0.1M塩酸水溶液(50体積)、水(50体積)、及び飽和塩化ナトリウム水溶液(50体積)で洗浄した後、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。次いで、乾燥させた有機層を濾過し、濃縮して、EX-116を得た。粗物質をEX-117の調製に直接使用した。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ7.69(ddt,J=6.6,2.6,1.6Hz,5H),7.48-7.34(m,5H),3.90(dq,J=6.1,2.1Hz,1H),3.72-3.63(m,2H),3.37(s,3H),3.23(s,3H),2.57-2.39(m,2H),1.88(dd,J=7.5,2.5Hz,4H)1.08(s,9H)。
EX-116のEX-117への脱シリル化:
反応器に、EX-116(1.0当量、換算係数)及びテトラヒドロフラン(10体積)を約25℃で投入した。次いでフッ化テトラブチルアンモニウム(3.0当量、テトラヒドロフラン中1M)を添加し、約20時間撹拌した。この時点で、水(50体積)を添加した後、分液漏斗に移し、得られた相を分離した。水層を酢酸エチル(2回、合計200体積)で抽出し、合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(1回、100体積)で洗浄した後、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。次いで、乾燥させた有機層を濾過し、濃縮し、酢酸エチル及びヘプタンを使用してカラムクロマトグラフィによって精製して、EX-117を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ3.72(dd,J=9.0,2.1Hz,1H),3.56(dd,J=10.5,4.3Hz,1H),3.47-3.35(m,4H),2.37-2.17(m,2H),2.05-1.79(m,6H),1.71(dq,J=10.5,9.2,8.6Hz,1H),1.64-1.47(m,1H)。
EX-117のEX-118への酸化:
反応器に、約20℃で、EX-117(1.0当量、換算係数)、アセトニトリル(18体積)、ヨードベンゼンジアセテート(1.1当量)及びテトラメチルピペリジニルオキシル(0.075当量)を投入した後、約20時間撹拌した。その後、得られた溶液はEX-118を含有し、EX-119の調製に直接使用した。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ9.75(d,J=1.7Hz,1H),3.98-3.86(m,1H),3.42(s,3H),3.18(q,J=8.7Hz,1H),2.91-2.74(m,2H),2.12-1.88(m,6H)。
EX-118のEX-119への還元的アミノ化:
反応器に、アセトニトリルに溶解したEX-12(1.1当量)、EX-118(1当量、換算係数)、アセトニトリル(40体積)、硫酸マグネシウム(200重量%)、トリエチルシラン(2.0当量)、及びTFA(2当量)を投入し、約20℃で約3時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタン(250体積)で希釈し、セライトを通じて濾過した。有機層を2M炭酸カリウム水溶液(400体積)及び水(400体積)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。粗生成物を、酢酸エチル及びヘプタンを使用するクロマトグラフィによって精製して、EX-119を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ7.75(d,J=8.5Hz,1H),7.50-7.41(m,2H),7.21(dd,J=8.5,2.2Hz,1H),7.13(d,J=2.2Hz,1H),6.96(d,J=8.1Hz,1H),4.21-4.08(m,2H),3.93(s,3H),3.75-3.62(m,2H),3.48(s,3H),3.36(d,J=14.3Hz,1H),3.28(dd,J=14.9,8.7Hz,1H),2.86-2.77(m,2H),2.64(pd,J=8.8,3.3Hz,1H),2.34(p,J=8.4Hz,1H),2.10-1.99(m,2H),1.98-1.80(m,7H),1.83-1.64(m,1H),1.62-1.51(m,1H),1.36(t,J=6.8Hz,1H)。
EX-120のEX-121及びEX-122への臭化プロピニルマグネシウム付加:
反応器に、EX-120(1.0当量、換算係数)及びテトラヒドロフラン(18V)を投入した後、溶液を撹拌し、約-80℃に冷却した。内容物に臭化プロピニルマグネシウム(1.5当量、テトラヒドロフラン中0.5M溶液)を投入し、約-80℃で約1時間撹拌した後、約20℃に加温した。その後、反応物を塩化アンモニウムの25重量%水溶液(30体積)で処理し、次いで分液漏斗に移した。得られた層を分離した。水層を酢酸エチル(2回、合計30体積)で抽出した後、合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(1回、10体積)で洗浄し、次いで硫酸ナトリウム上で乾燥させた。次いで、乾燥させた有機層を濾過し、濃縮し、酢酸エチル及びヘプタンを使用するカラムクロマトグラフィによって精製して、EX-121及びEX-122を得た。EX-121:1H NMR(400MHz,CDCl3)δ7.74(d,J=8.5Hz,1H),7.57(d,J=1.9Hz,1H),7.41(dd,J=8.2,1.9Hz,1H),7.17(dd,J=8.5,2.3Hz,1H),7.09(d,J=2.3Hz,1H),6.93(d,J=8.2Hz,1H),4.41(tt,J=4.6,2.4Hz,1H),4.15-4.08(m,2H),3.91(s,3H),3.80(dd,J=15.0,2.7Hz,1H),3.65(d,J=14.2Hz,1H),3.33(d,J=14.3Hz,1H),3.23(dd,J=14.9,9.0Hz,1H),3.05(d,J=4.4Hz,1H),2.85-2.67(m,3H),2.33(qd,J=8.6,6.1Hz,1H),2.13-1.97(m,2H),2.01-1.86(m,2H),1.91-1.72(m,1H),1.74-1.62(m,1H),1.59-1.47(m,1H),1.35-1.26(m,4H)。EX-122:1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ7.73(d,J=8.5Hz,1H),7.62(d,J=2.0Hz,1H),7.39(dd,J=8.2,2.0Hz,1H),7.18(dd,J=8.5,2.4Hz,1H),7.10(d,J=2.3Hz,1H),6.92(d,J=8.2Hz,1H),4.33(dq,J=6.9,2.2Hz,1H),4.19-4.06(m,2H),3.91(s,3H),3.83(dd,J=15.0,2.6Hz,1H),3.63(d,J=14.2Hz,1H),3.28(d,J=14.2Hz,1H),3.18(dd,J=15.0,8.7Hz,1H),2.78(q,J=5.4Hz,2H),2.65-2.51(m,1H),2.30(p,J=8.4Hz,1H),2.06-1.46(m,12H)。
EX122のEX119へのメチル化:
反応器に、EX122(1当量、換算係数)、続いてテトラヒドロフラン(10体積)、ヨードメタン(5.0当量)を投入し、約0℃に冷却した。ナトリウムtert-ブトキシド(1.5当量、テトラヒドロフラン中2M)を投入し、混合物を約0℃で約4時間撹拌した。この時点で、ナトリウムtert-ブトキシドの追加部分(0.25当量、テトラヒドロフラン中2M)を約0℃で投入し、約4時間撹拌した。トリエチルアミン(4.1当量)を投入し、混合物をメチルtert-ブチルエーテル(30体積)及び水(20体積)で希釈した。層を分離し、水層をメチルtert-ブチルエーテルで逆抽出した(2回、合計35体積)。合わせた有機層を水(10体積)中のメタ重亜硫酸ナトリウム(5当量)の溶液、次いで飽和塩化ナトリウム水溶液(20体積)で洗浄し、次いで硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物を、酢酸エチル及びヘキサンを使用してクロマトグラフィによって精製して、EX-119を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ7.71(d,J=8.5Hz,1H),7.47-7.38(m,2H),7.18(dd,J=8.5,2.3Hz,1H),7.10(d,J=2.3Hz,1H),6.93(d,J=8.2Hz,1H),4.19-4.05(m,2H),3.90(s,3H),3.77-3.73(m,1H),3.67-3.63(m,1H),,3.40-3.24(m,5H),2.80-2.76(m,3H),2.31(tq,J=8.7,5.3Hz,1H),2.06-1.71(m,10H),1.53-1.42(t,J=12.7Hz,1H),1.28(t,J=7.1Hz,1H)。
EX-119のEX-123への鹸化:
反応器に、EX-119(1.0当量、換算係数)、テトラヒドロフラン(20体積)、水(20体積)、及び水酸化リチウム(10当量)を投入した後、反応物を約5日間加熱した(50℃)。その時点で、反応物を20℃に冷却した後、1M塩酸水溶液(60体積)を投入し、反応物を分液漏斗に移し、得られた層を分離した。水層を酢酸エチル(3回、合計60体積)で抽出した後、合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させた。次いで、乾燥させた有機層を濾過し、濃縮し、酢酸エチル及びヘプタンを使用するカラムクロマトグラフィによって精製して、EX-123を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ12.18(s,1H),7.73(d,J=8.4Hz,1H),7.56-7.47(m,2H),7.19(d,J=8.3Hz,1H),7.13-7.08(m,1H),6.96(d,J=8.1Hz,1H),4.20-4.08(m,2H),3.90(d,J=7.1Hz,1H),3.79-3.68(m,2H),3.47(s,3H),3.36(d,J=14.2Hz,1H),3.32-3.21(m,1H),2.79(q,J=6.3,5.5Hz,2H),2.61(q,J=8.4,7.8Hz,1H),2.30(q,J=8.5Hz,1H),2.06(d,J=11.9Hz,3H),1.93(t,J=8.6Hz,3H),1.88-1.66(m,4H),1.60-1.48(m,1H)。
EX-124を得るためのEX-11と4-ブロモ-1-フルオロ-2-ニトロベンゼンのSNAr:
反応器に、EX-11(1.0当量、換算係数)、4-ブロモ-1-フルオロ-2-ニトロベンゼン(1.05当量)、及びテトラヒドロフラン(10体積)を投入した。反応混合物に、カリウムtert-ブトキシドのテトラヒドロフラン溶液(2.4当量)を約10分間かけて加えた。反応混合物を約20℃で約1時間撹拌した。反応混合物を水(10体積)でクエンチし、酢酸エチル(40体積)で抽出した。合わせた有機層を食塩水(20体積)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物を、酢酸エチル及びヘプタンを使用してクロマトグラフィによって精製して、EX-124を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ8.04(d,J=2.5Hz,1H),7.71(d,J=8.4Hz,1H),7.62(dd,J=8.9,2.5Hz,1H),7.20-7.09(m,2H),6.96(d,J=8.9Hz,1H),4.75(s,1H),4.20(d,J=8.6Hz,1H),4.10(d,J=8.5Hz,1H),3.50(s,3H),3.43(s,3H),2.87-2.68(m,2H),2.19-2.04(m,1H),2.01-1.87(m,2H),1.79-1.64(m,1H)。
EX-124のEX-126へのアセタール加水分解及び還元的環化:
バイアルに、EX-124(1.0当量、換算係数)、水(2体積)及びテトラヒドロフラン(10体積)を投入した。溶液にメタンスルホン酸(4当量)を投入し、約50℃で約48時間撹拌した。反応混合物を約20℃に冷却し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10体積)を投入した後、粗反応混合物を酢酸エチル(30体積)で抽出した。有機層を水(15体積)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。粗生成物(EX-125)を次の工程で直接使用した。バイアルに、EX-125(1.0当量、換算係数)、鉄(10当量)、及び酢酸(10体積)を投入した。混合物を約50℃で約18時間撹拌した。反応混合物を約20℃に冷却し、ジクロロメタン(20体積)で希釈した後、セライトのパッドを介して反応混合物を濾過した。次いで、溶液にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(1.2当量)を加え、約20℃で約3時間撹拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10体積)でクエンチした後、得られた溶液をジクロロメタン(100体積)で抽出した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。粗生成物を、酢酸エチル及びヘプタンを使用してクロマトグラフィによって精製して、EX-126を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ7.85(d,J=8.4Hz,1H),7.19(dd,J=8.5,2.4Hz,1H),7.10(d,J=2.3Hz,1H),6.86-6.74(m,3H),4.14(q,J=12.2Hz,2H),3.86(s,1H),3.50(d,J=13.7Hz,1H),3.33(d,J=13.6Hz,1H),2.75(t,J=6.3Hz,2H),1.93-1.53(m,4H)。
EX-11でのEX-126のEX-127への還元的アミノ化:
バイアルに、EX-126(1当量、換算係数)、EX-11(1.2当量、アセトニトリル中6.5重量%溶液)、トリフルオロ酢酸(0.5当量)、トリエチルシラン(2.0当量)、及びアセトニトリル(10体積)を投入した後、約20℃で約24時間撹拌した。次いで、混合物を濃縮乾固させ、酢酸エチル及びヘプタンを使用するクロマトグラフィによって直接精製して、EX-127を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ7.72(d,J=8.5Hz,1H),7.19(dd,J=8.5,2.4Hz,1H),7.09(d,J=2.3Hz,1H),6.92(d,J=1.3Hz,1H),6.77(d,J=1.5Hz,2H),5.64-5.50(m,1H),5.29-5.19(m,2H),4.10-3.97(m,2H),3.79-3.68(m,2H),3.50(t,J=8.4Hz,1H),3.42(s,3H),3.25(d,J=14.3Hz,1H),3.06(dd,J=15.0,9.8Hz,1H),2.82-2.73(m,2H),2.49(q,J=8.7Hz,1H),2.05-1.57(m,8H),1.45(t,J=12.5Hz,1H)。
EX-127のEX-60へのカルボキシル化:
EX-127(1.0当量、換算係数)、酢酸パラジウム(0.1当量)、4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン(0.1当量)、ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.2当量の1.0Mジクロロメタン溶液)、ジメチルホルムアミド(20体積)、蟻酸(3.5当量)、及びトリメチルアミン(2.0当量)をバイアルに投入した後、バイアルを密封し、約90℃で約18時間加熱した。反応物を約20℃に冷却した後、濃縮乾固させ、酢酸エチル及びヘプタンを使用するクロマトグラフィーによって直接精製して、EX-60を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ7.71(d,J=8.5Hz,1H),7.54-7.42(m,2H),7.17(dd,J=8.5,2.3Hz,1H),7.08(d,J=2.4Hz,1H),6.93(d,J=8.2Hz,1H),5.64-5.51(m,1H),5.26-5.15(m,2H),4.18-4.05(m,2H),3.76(dd,J=14.8,3.3Hz,1H),3.67(d,J=14.4Hz,1H),3.49(t,J=8.1Hz,1H),3.39-3.27(m,4H),3.19(dd,J=14.9,9.4Hz,1H),2.87-2.68(m,2H),2.54(tq,J=11.8,4.7,3.0Hz,1H),2.17-1.96(m,3H),1.97-1.73(m,3H),1.73-1.41(m,3H)。
EX-128を得るためのEX-11と4-フルオロ-3-ニトロベンゾニトリルのSNAr:
バイアルに、EX-11(1.0当量、換算係数)、4-フルオロ-3-ニトロベンゾニトリル(1.2当量)、及びテトラヒドロフラン(10体積)を添加した後、バイアルを約-40℃に冷却した。反応混合物に、カリウムtert-ブトキシドのテトラヒドロフラン溶液(1.2当量)を約10分間かけて投入した。反応混合物を約-40℃で約1時間撹拌した。反応混合物を約20℃に加温した後、水(10体積)でクエンチし、酢酸エチル(40体積)で抽出した。合わせた有機層を食塩水(20体積)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物を、酢酸エチル及びヘプタンを使用してクロマトグラフィによって精製して、EX-128を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ8.12(d,J=2.1Hz,1H),7.72(dd,J=8.7,2.2Hz,1H),7.61-7.54(m,1H),7.12-7.01(m,3H),4.62(s,1H),4.24-4.09(m,2H),3.40(s,3H),3.34(s,3H),2.68(td,J=15.8,14.2,7.5Hz,2H),2.04(t,J=10.5Hz,1H),1.86(t,J=9.0Hz,2H),1.47(s,1H)。
EX-128のEX-130へのアセタール加水分解及び還元環化:
バイアルに、EX-128(1.0当量、換算係数)、水(2体積)及びテトラヒドロフラン(10体積)を投入した。溶液にメタンスルホン酸(4当量)を投入し、約50℃で約48時間撹拌した。反応混合物を約20℃に冷却し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10体積)を投入した後、粗反応混合物を酢酸エチル(30体積)で抽出した。有機層を水(15体積)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。粗生成物(EX-129)を次の工程で直接使用した。
バイアルに、EX-129(1.0当量、換算係数)、鉄(10当量)、及び酢酸(10体積)を投入した。混合物を約50℃で約18時間撹拌した。反応混合物を約20℃に冷却し、ジクロロメタン(20体積)で希釈した後、セライトのパッドを介して反応混合物を濾過した。次いで、溶液にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(1.2当量)を投入し、約20℃で約3時間撹拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10体積)でクエンチした後、得られた溶液をジクロロメタン(100体積)で抽出した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。粗生成物を、酢酸エチル及びヘプタンを使用してクロマトグラフィによって精製して、EX-130を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ7.83(d,J=8.5Hz,1H),7.19(dd,J=8.5,2.4Hz,1H),7.10(d,J=2.3Hz,1H),7.03(dd,J=8.2,1.9Hz,1H),6.97-6.88(m,2H),4.02(s,1H),3.51(d,J=13.7Hz,1H),3.36(d,J=13.8Hz,1H),2.76(dd,J=7.3,5.3Hz,2H),1.97-1.72(m,3H),1.66(ddd,J=12.2,9.6,2.7Hz,1H),1.34-1.21(m,2H)。
EX-11でのEX-130のEX-131への還元的アミノ化:
バイアルに、EX-130(1当量、換算係数)、EX-11(1.2当量、アセトニトリル中6.5重量%溶液)、トリフルオロ酢酸(0.5当量)、トリエチルシラン(2.0当量)、及びアセトニトリル(10体積)を投入した後、約20℃で約24時間撹拌した。次いで、混合物を濃縮乾固させ、酢酸エチル及びヘプタンを使用してクロマトグラフィによって直接精製して、EX-131を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ7.62(d,J=8.5Hz,1H),7.10(dd,J=8.5,2.3Hz,1H),7.00(dd,J=6.0,2.1Hz,2H),6.93-6.80(m,2H),5.57-5.40(m,1H),5.25-5.07(m,2H),4.01(s,2H),3.79-3.53(m,2H),3.49-3.07(m,5H),3.06-2.83(m,1H),2.78-2.60(m,2H),2.45-2.26(m,1H),2.05-1.28(m,8H),0.86-0.74(m,1H)。
EX-131のEX-60のニトリル加水分解:
バイアルに、EX-131(1当量、換算係数)、メタノール(40体積)、水(4体積)、及び水酸化カリウム(10当量)を添加した後、約110℃で約48時間撹拌した。次いで、反応混合物にHCl水溶液(1.0M、20体積)を投入し、約100℃に約2時間加熱した後、約20℃に冷却した。次いで、反応物を濃縮し、酢酸エチル及びヘプタンを使用してクロマトグラフィによって直接精製して、EX-60を得た。
EX-132のEX-133へのアセタール形成及びアセテート加水分解:
Dean-Stark装置を取り付けた反応器に、EX-132(1.0当量、換算係数)、ピナコール(2.0当量)、p-トルエンスルホン酸(0.05当量)、及びトルエン(15体積)を投入した。反応混合物を約45℃に加熱し、部分真空を適用した。混合物を約24時間撹拌した。混合物を濃縮乾固させ、粗物質をMeTHF(10体積)で希釈した。1NのNaOH水溶液(3当量)及びEtOH(4体積)を投入し、得られた二相混合物を約5時間撹拌した。層を分離し、有機層をNaCl水溶液(15体積)で洗浄した。次いで、有機層を濃縮乾固し、得られた残渣をEtOH(21体積)に溶解した。水(37体積)を滴下方式で添加した。得られたスラリーを濾過し、水(10体積)ですすぎ、乾燥させてEX-133を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.37(d,J=8.4Hz,1H),7.10(d,J=8.9Hz,2H),5.27(s,1H),3.89(d,J=11.3Hz,1H),3.56(d,J=11.4Hz,1H),2.74(q,J=7.1,6.1Hz,2H),2.02-1.87(m,3H),1.82-1.71(m,1H),1.65-1.50(m,1H),1.28-1.10(m,12H)。
EX-134を得るためのEX-133と4-ブロモ-1-フルオロ-2-ニトロベンゼンのSNAr:
反応器にEX-133及びテトラヒドロフラン(10体積)を投入し、約0℃に冷却した。テトラヒドロフラン中のカリウムtert-ブトキシド(2.5当量)を約20分かけて添加し、続いて4-ブロモ-1-フルオロ-2-ニトロベンゼンを約20分かけて添加した。反応混合物を0℃で約2時間撹拌し、次いで水(5体積)でクエンチした。混合物を濃縮し、次いで、酢酸エチル(10体積)で溶解した。有機層を飽和塩化ナトリウム溶液(5体積)で洗浄した。相を分離し、次いで、水層を酢酸エチル(10体積)で2回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物を、酢酸エチル及びヘプタンを使用してシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、EX-134を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ7.97(d,J=2.4Hz,1H),7.68-7.53(m,2H),7.12(d,J=7.2Hz,2H),6.96(d,J=9.0Hz,1H),5.39(s,1H),4.38-4.17(m,2H),2.78(t,J=6.3Hz,2H),2.26-1.71(m,4H),1.40-0.85(m,12H)。
EX-134のEX-125へのピナコール加水分解:
反応器にEX-134及びテトラヒドロフラン(10体積)、続いて水(2体積)及びMSA(4当量)を投入した。反応混合物を還流下で約17時間撹拌し、次いで20℃で水中の飽和NaHCO3(7体積)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(10体積)で抽出した。相を分離し、水層を酢酸エチル(10体積)で抽出した。合わせた有機層を水(10体積)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物を、酢酸エチル及びヘプタンを使用してシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、EX-125を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ9.56(d,J=0.8Hz,1H),8.01(d,J=2.5Hz,1H),7.64(dd,J=8.9,2.5Hz,1H),7.26-6.98(m,4H),4.52(d,J=9.0Hz,1H),4.21(dd,J=8.9,0.9Hz,1H),2.89(td,J=7.1,6.5,3.4Hz,2H),2.38-2.14(m,2H),2.06-1.88(m,2H)。
EX-135を得るためのEX-133と4-フルオロ-3-ニトロベンゾニトリルのSNAr:
反応器にEX-133及びテトラヒドロフラン(10体積)を投入し、約-20℃に冷却した。テトラヒドロフラン(2.5当量)中のカリウムtert-ブトキシドを約40分かけて添加し、続いて4-フルオロ-3-ニトロベンゾニトリルを約10分かけて添加した。反応混合物を0℃で約2時間撹拌し、次いで水(5体積)でクエンチした。混合物を濃縮し、次いで、酢酸エチル(10体積)で溶解した。有機層を飽和塩化ナトリウム溶液(5体積)で洗浄した。相を分離し、次いで、水層を酢酸エチル(10体積)で2回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物を、酢酸エチル及びヘプタンを使用してシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、EX-135を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ7.97(d,J=2.1Hz,1H),7.61(dd,J=8.8,2.1Hz,1H),7.36(d,J=8.3Hz,1H),7.04-6.89(m,3H),5.19(s,1H),4.24-4.11(m,2H),2.61(t,J=6.3Hz,2H),2.10-1.52(m,4H),1.20-0.68(m,12H)。
EX-135のEX-129へのピナコール加水分解:
反応器にEX-135及びテトラヒドロフラン(10体積)、続いて水(2体積)及びMSA(4当量)を投入した。反応混合物を還流下で約17時間撹拌し、次いで20℃で水中の飽和NaHCO3(7体積)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(10体積)で抽出した。相を分離し、水層を酢酸エチル(10体積)で抽出した。合わせた有機層を水(10体積)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物を、酢酸エチル及びヘプタンを使用してシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、EX-129を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ9.53(d,J=0.8Hz,1H),8.19(d,J=2.1Hz,1H),7.83(dd,J=8.8,2.1Hz,1H),7.27-7.04(m,4H),4.62(d,J=9.1Hz,1H),4.29(dd,J=9.1,1.0Hz,1H),2.97-2.83(m,2H),2.40-1.88(m,4H)。
EX-51及びEX-72のアミドカップリング及びEX-136への脱保護:
不活性反応容器に、EX-51(1.0当量、換算係数)、EX-72(1.06当量)、4-ジメチルアミノピリジン(1.0当量)、及びアセトニトリル(15体積)を投入した。この混合物に、1-メチルイミダゾール(3.0当量)及びN-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩(1.3当量)を投入し、内容物を約20℃で約20時間撹拌した。ジクロロメタン(15体積)及び10%(w/w)クエン酸水溶液(12体積)を容器に投入し、層を分離した。水層をジクロロメタン(15体積)で洗浄し、層を分離した。合わせた有機層を減圧下で濃縮し、次いで、2-メチルテトラヒドロフラン(20体積)を投入した。内容物を約60℃で撹拌し、次いで10%(w/w)クエン酸水溶液(12体積)を投入した。内容物を約60℃で約48時間撹拌し、次いで層を分離した。水層を2-メチルテトラヒドロフラン(10体積)で洗浄し、層を分離した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。粗生成物を、酢酸エチル及びヘキサンを使用してクロマトグラフィによって精製して、EX-136を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ7.72(s,1H),5.80-5.60(m,1H),5.15-4.99(m,2H),3.98(s,3H),3.73(s,3H),3.50(dd,J=14.3,5.0Hz,1H),3.22(dd,J=14.3,7.2Hz,1H),2.38-2.07(m,3H),1.13(d,J=6.7Hz,3H)。
EX-60及びEX-136のEX-73へのアミドカップリング:
不活性反応容器に、EX-60(1.0当量、換算係数)、EX-136(1.06当量)、4-ジメチルアミノピリジン(1.0当量)、及びアセトニトリル(10体積)を投入した。この混合物に、1-メチルイミダゾール(3.0当量)及びN-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩(1.3当量)を投入し、内容物を約20℃で約24時間撹拌した。酢酸エチル(10体積)及び10%(w/w)クエン酸水溶液(10体積)を容器に投入し、層を分離した。粗生成物を、化合物1へのEX-73の閉環メタセシスを利用して化合物1に進め、真正物質と一致させた。
EX-137のEX-138へのエステル化:
不活性反応容器に、EX-137(1.0当量、換算係数)、エタノール(5体積)、及び硫酸(0.02体積)を投入した。次いで、反応混合物を約80℃まで加熱し、一晩撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮乾固させた。次いで、残留物をメチルtert-ブチルエーテル(2体積)で希釈し、続いて重炭酸ナトリウム飽和水溶液(2体積)を添加した。層を分離し、水層をメチルtert-ブチルエーテル(2体積)で逆抽出し、合わせた有機層を15重量%塩化ナトリウム水溶液(2体積)で洗浄した。層を分離し、有機層を硫酸ナトリウム上に置いた。乾燥剤を濾過によって除去し、濾液を濃縮して、EX-138を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ4.20-4.09(m,4H),3.41-3.36(m,2H),2.19-2.16(m,4H),1.59-1.18(m,6H)
EX-138からEX-139の酵素加水分解:
反応器に、EX-138(1.0当量、換算係数)、アセトン(4体積)、0.1MのpH7リン酸緩衝液(20体積)、及びLipozyme CALB L(0.05体積)を投入した。反応混合物を約30℃に加温し、1NのNaOHの添加によりpHを7.0~7.5の間に維持した。約4時間後、反応混合物をジクロロメタン(10体積)で希釈し、1MのHCl水溶液(5体積)で酸性化した。層を分離させ、水層をジクロロメタン(10体積)で逆抽出した。有機層を合わせ、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。乾燥剤を濾過により除去し、次いで濾液を真空下で濃縮乾固させて、EX-139を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ12.31(s,1H),4.07(q,J=7.1Hz,2H),3.30-3.16(m,2H),2.15-1.94(m,4H),1.17(t,J=7.1Hz,3H)。
EX-139からEX-140の還元:
2-メチルテトラヒドロフラン(10体積)に、ボランジメチルスルフィド錯体(1.5当量)を添加し、得られた溶液を約0℃に冷却し、続いて、内部温度を約10℃未満に維持するような速度で、2-メチルテトラヒドロフラン(5体積)中のEX-139(1.0当量、換算係数)の溶液を添加した。添加が完了したら、反応混合物をほぼ室温に加温し、約2時間撹拌した。メタノール(10体積)をゆっくり添加することにより反応混合物をクエンチした。得られた溶液を濃縮乾固させ、得られた物質をメタノール(10体積)で希釈した。溶液を濃縮乾固させ、メタノール(10体積)で希釈した。溶液を濃縮乾固させて、EX-140を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ4.14(qd,J=7.1,0.7Hz,2H),3.63(qd,J=10.9,6.2Hz,2H),2.95-2.87(m,1H),2.77-2.66(m,1H),2.28-2.12(m,1H),2.12-2.02(m,1H),2.00-1.84(m,2H),1.72(ddt,J=11.1,10.1,9.0Hz,1H),1.25(t,J=7.2Hz,3H)。
EX-140のEX-141へのシリル保護:
不活性反応容器に、EX-140(1.0当量、換算係数)及びジクロロメタン(10体積)を投入し、混合物を約0℃に冷却した。この混合物に、イミダゾール(2.5当量)及びtert-ブチルジメチルシリルクロリド(1.2当量)を投入し、内容物を約20℃に加温しながら約17時間撹拌した。ジクロロメタン(10体積)及び水(10体積)を容器に投入し、層を分離した。水(10体積)を有機層に加え、層を分離した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮して、EX-141を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ4.11(q,J=7.1Hz,2H),3.65-3.52(m,2H),2.95(qd,J=8.8,0.9Hz,1H),2.78-2.61(m,1H),2.21-1.98(m,2H),1.89-1.77(m,2H),1.24(t,J=7.1Hz,3H),0.90(s,9H),0.05(s,6H)。
EX-141のEX-142へのクリンコビッチシクロプロパン化:
不活性反応容器に、EX-141(1.0当量、換算係数)及びTHF(10体積)を投入し、混合物を約0℃に冷却した。この混合物に、チタン(IV)イソプロポキシド(1.0当量)、続いて2-MeTHF中の臭化エチルマグネシウムの40重量%溶液(3.0当量)を投入し、内容物を約20℃に加温しながら約17時間撹拌した。クエン酸の20重量%水溶液(6.5体積)及び塩化アンモニウムの25重量%水溶液(6.5体積)を合わせ、容器に投入し、層を分離した。MTBE(22体積)を水層に投入し、層を分離した。15重量%塩化ナトリウム水溶液(6.5体積)を合わせた有機層に投入し、層を分離した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、EX-142を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ3.70(dd,J=9.7,4.5Hz,1H),3.45(t,J=9.9Hz,1H),2.61-2.51(m,1H),2.38-2.24(m,1H),1.81-1.66(m,2H),1.57-1.41(m,1H),1.23(qd,J=10.0,8.4Hz,1H),0.90(s,9H),0.74(ddd,J=10.8,6.3,5.1Hz,1H),0.66-0.52(m,2H),0.37(ddd,J=10.4,6.7,5.1Hz,1H),0.09(d,J=1.1Hz,6H)。
EX-143のEX-144への保護:
反応器に、EX-143(1.0当量、換算係数)及びジクロロメタン(8体積)を投入した。得られた混合物を約0℃に冷却し、イミダゾール(2.5当量)及びtert-ブチルジメチルクロロシラン(1.2当量)を投入した。反応混合物を約12時間撹拌し、次いで、水(10体積)及びジクロロメタン(8体積)を投入した。層を分離し、有機層を水(10体積)で洗浄した。層を分離し、有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮してEX-144を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ3.16(s,3H),3.59-3.49(m,2H),2.96-2.92(m,1H),2.70-2.59(m,1H),2.13-1.94(m,2H),1.86-1.71(m,2H),0.85(s,9H),0.01(s,6H)
EX-144のEX-142へのクリンコビッチシクロプロパン化:
反応器に、EX-144(1.0当量、換算係数)及びテトラヒドロフラン(11体積)を投入し、約0℃に冷却した。チタン(IV)イソプロポキシド(1.0当量)を混合物に投入し、続いて2-メチルテトラヒドロフラン中の40重量%臭化エチルマグネシウム(3.0当量)を約0℃で約1時間かけて添加した。混合物を約22℃に加温し、25重量%塩化アンモニウム水溶液(6体積)、続いて20重量%クエン酸溶液(6体積)でクエンチした。水層を除去し、メチルtert-ブチルエーテル(22体積)で逆抽出した。有機層を合わせ、15重量%塩化ナトリウム水溶液(7体積)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、EX-142を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ3.70(dd,J=9.7,4.5Hz,1H),3.45(t,J=9.9Hz,1H),2.61-2.51(m,1H),2.38-2.24(m,1H),1.81-1.66(m,2H),1.57-1.41(m,1H),1.23(qd,J=10.0,8.4Hz,1H),0.90(s,9H),0.74(ddd,J=10.8,6.3,5.1Hz,1H),0.66-0.52(m,2H),0.37(ddd,J=10.4,6.7,5.1Hz,1H),0.09(d,J=1.1Hz,6H)。
EX-142からのEX-145の合成:
反応器に、ジクロロメタン(8体積)中EX-142(1.0当量、換算係数)を投入し、約0℃に冷却した。N-ブロモスクシンイミド(1.05当量)を一度に投入し、約0℃で約1.5時間撹拌した。トリエチルアミン(2.0当量)を0℃で投入し、約0℃で約2.5時間撹拌した。反応混合物を20重量%塩化アンモニウム溶液(6体積)でクエンチし、次いで約20℃に調整した。層を分離し、有機層を5重量%重炭酸ナトリウム溶液(8体積)、続いて15重量%塩化ナトリウム水溶液(15体積)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、次いで濃縮して、EX-145を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ6.27-6.36(m,1H),6.22-6.13(m,1H),5.75-5.70(m,1H),3.61-3.51(m,2H),3.43-3.33(m,1H),2.66-2.55(m,1H),2.18-2.07(m,1H),2.00-1.91(m,1H),1.85-1.76(m,2H),0.85(s,9H),0.01(s,6H)。
EX-145のEX-146へのケトレダクターゼ還元:
反応容器に、NAD(1.0重量%)、GDH(2.0重量%)、グルコース一水和物(1.2当量)、pH6.2の0.1Mクエン酸緩衝液水溶液(17体積)、及びDMSO(2体積)中のEX-145の溶液(1.0当量)を投入した。この混合物にCRED-A151(50重量%)を投入し、内容物を約30℃で約14時間撹拌した。追加のNAD(0.2重量%)、GDH(0.4重量%)、及びCRED-A151(10重量%)を容器に投入し、内容物を約9時間撹拌した。1Mクエン酸緩衝液(pH3.6)を容器に投入して、内容物のpHを約4.5に調整し、次いで内容物を約4℃に冷却した。飽和塩化ナトリウム水溶液(20体積)及びMTBE(120体積)を容器に投入し、層を分離した。有機層をセライトを通じて濾過した。飽和塩化ナトリウム水溶液(20体積)を有機層に加え、層を分離した。これをもう一度繰り返した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、EX-146を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ5.72(ddd,J=17.0,10.4,6.5Hz,1H),5.24(ddd,J=17.1,2.0,1.2Hz,1H),5.07(ddd,J=10.4,1.9,1.0Hz,1H),3.94-3.81(m,2H),3.70(dd,J=9.6,4.4Hz,1H),3.38(dd,J=10.7,9.6Hz,1H),2.39-2.22(m,1H),2.09-1.95(m,1H),1.91-1.75(m,2H),1.70-1.41(m,2H),0.91(s,9H),0.09(s,6H)。
EX-146からEX-147へのメチル化:
不活性反応容器に、EX-146(1.0当量、換算係数)及びTHF(10体積)を投入し、混合物を約0℃に冷却した。この混合物に、ナトリウムtert-ブトキシド(3.0当量)及びヨードメタン(6.0当量)を投入し、内容物を約0℃で約2時間撹拌した。トリエチルアミン(7.6当量)を容器に投入し、内容物を約0℃で約1時間撹拌した。MTBE(20体積)及び水(20体積)を容器に投入し、層を分離した。MTBE(20体積)を水層に投入し、層を分離した。15重量%塩化ナトリウム水溶液(20体積)を合わせた有機層に投入し、層を分離した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、EX-147を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ5.61(ddd,J=16.6,10.8,7.8Hz,1H),5.23-5.13(m,2H),3.64(dd,J=10.2,4.9Hz,1H),3.52(dd,J=10.2,6.8Hz,1H),3.44(t,J=7.5Hz,1H),3.26(s,3H),2.38-2.24(m,1H),2.22-2.10(m,1H),1.94-1.81(m,1H),1.84-1.72(m,1H),1.72-1.58(m,2H),0.90(s,9H),0.04(s,6H)。
EX-147のEX-148への脱保護:
不活性反応容器に、EX-147(1.0当量、換算係数)及びメタノール(10体積)を投入した。この混合物に濃HCl(3.0当量)を投入し、内容物を約22℃で約3時間撹拌した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液(12体積)及びジクロロメタン(12体積)を容器に投入し、層を分離した。ジクロロメタン(12体積)を水層に投入し、層を分離した。これをもう一度繰り返した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮してEX-148を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ5.53(ddd,J=16.4,11.2,8.2Hz,1H),5.35-5.21(m,2H),3.61(dd,J=10.4,4.3Hz,1H),3.44-3.34(m,2H),3.32(s,3H),2.34(qd,J=12.6,12.2,9.2Hz,1H),2.14-1.96(m,1H),1.94-1.75(m,2H),1.67-1.48(m,2H)。
上述の開示は、理解の明確さのために説明及び例示としてある程度詳細に記載されているが、添付の特許請求の範囲内で、特定の変更及び改変が実施され得ることが当業者に理解されるであろう。加えて、本明細書において提供される各参考文献は、各参考文献が参照により個別に組み込まれているかのような程度まで、その全体が参照により組み込まれる。本出願と、本明細書に提供される参照文献との間に矛盾が存在する場合、本出願が優先するものとする。