JP2023527654A - 荷物を袋に選別する選別システム - Google Patents

Abstract

荷物を、袋自体における又は袋の口部から突出したスリーブにおける折り畳み可能な開口を通して、袋に選択的に投入するための、選別コンベヤ及び袋詰め装置。スライダは、シュートの端部において、袋の間に位置決めされる。アクチュエータは、スライダをスライドトラックに沿ってスライドさせて、シュートからの荷物を受容するよう一方の袋への開口を選択的に開いて位置決めし、他方の袋への開口は閉じられて離れるよう位置決めされる。【選択図】図１

Description

本発明は、一般的に、動力駆動コンベヤに関し、より詳細には、複数の排出で荷物を複数の袋へと選別する選別コンベヤに関する。

荷物及び小包の処理のような様々な業界において、袋のような割り当てられた宛先に荷物を選別するために、選別コンベヤが使用される。多くの場合、荷物は、主選別コンベヤから、割り当てられた宛先袋に導くシュート上へと排出される。多くの選別宛先が必要とされる場合、主選別コンベヤは長くなり、かなりの床面積を占有し得る。

本発明の特徴を実施化する袋詰め装置の１つのバージョンは、一対のスライドトラックと、スライドトラックに沿って移動可能であり２つの袋に取り付け可能なスライダと、を含む。アクチュエータは、袋のうち第１のものへの開口を開き、袋のうち第２のものへの開口を閉じる、第１の方向と、袋のうち第２のものへの開口を開き、袋のうち第１のものへの開口を閉じる、反対の第２の方向とに、スライダをスライドトラックに沿ってスライドさせる。

本発明の特徴を実施化する選別システムの１つのバージョンは、第１及び第２の宛先袋と、袋詰め装置とを含む。袋詰め装置は、第１及び第２のスライドトラックと、第１及び第２のスライドトラックに沿って移動可能であり、第１及び第２の宛先袋に取り付け可能なスライダと、を含む。スライダに結合されたアクチュエータは、第１の宛先袋への開口を開き、第２の宛先袋への開口を閉じる、第１の方向と、第２の宛先袋への開口を開き、第１の宛先袋への開口を閉じる、反対の第２の方向とに、スライダを第１及び第２のスライドトラックに沿ってスライドさせる。

図１は、シュートから割り当てられた宛先袋に荷物を選択的に選別するための、袋詰め装置における本発明の特徴を実施化する選別コンベヤの１つのバージョンの等角図である。 図２Ａ及び図２Ｂは、２つの選別位置に示された図１の袋詰め装置の側面図である。 図３Ａ～図３Ｅは、図１の袋詰め装置から充填された袋を取り出すためにとられるステップのシーケンスを示す等角図である。 図４は、充填された袋が取り出され、空の袋と交換されることができるように、図１の袋詰め装置においてスライドトラックを接続する及び切り離すために使用される、ラッチ機構の等角図である。 図５は、宛先袋への荷物の配送を検出するための、スライドトラック上の荷重センサの拡大図である。 図６は、図１の選別コンベヤのための制御システムのブロック図である。 図７は、図１の袋詰め装置及び図５の荷重センサとともに使用可能なコントローラにより、選別動作を監視するために実行されるプログラムステップのフロー図である。 図８は、電動ラックピニオンアクチュエータを含む、本発明の特徴を実施化する袋詰め装置の別のバージョンの等角図である。 図９は、袋のうちの１つが取り出された、図８の袋詰め装置の一部の拡大図である。 図１０は、異なる袋保持部を有する、図８におけるような袋詰め装置の別のバージョンの拡大図である。 図１１は、回転可能な車輪付きカートを有する、図８におけるような袋詰め装置の別のバージョンの等角図を示す。 図１２は、図１１の袋詰め装置の上部の拡大図である。 図１３Ａ及び図１３Ｂは、図１１の袋詰め装置におけるロック位置及びロック解除位置におけるロックピンの拡大図である。 図１４は、回転可能なプラットフォーム上に装着された図１１におけるような袋詰め装置の等角図である。 図１５は、図１４の回転可能なプラットフォームの拡大図である。 図１６は、折り畳み可能な袋スリーブを含む、本発明の特徴を実施化する袋詰め装置の別のバージョンの等角図である。 図１７は、図１６の袋詰め装置の上部の分解図である。 図１８は、図１６の袋詰め装置の下部の分解図である。 図１９Ａ～図１９Ｃは、第１の選別位置、移行位置、及び第２の選別位置に示された、本発明の特徴を実施化する袋詰め装置の別のバージョンの等角図である。 図２０は、図１９Ａ～図１９Ｃのスライダアセンブリの拡大等角図である。 図２１Ａ～図２１Ｃは、図１９Ａ～図１９Ｃの袋詰め装置から充填された袋を取り出すためにとられるステップのシーケンスを示す等角図である。

本発明の特徴を実施化する選別システムの一部が、図１に示されている。選別システムは、主搬送方向１２に荷物を進める動力式ローラコンベヤ、シューソータ、又はコンベヤベルトとして実現されても良い、主選別コンベヤ１０を含む。選択された荷物Ｐは、使用される種類の選別コンベヤとともに使用するのに適した従来の方向転換機構によって、矢印１３の方向に主選別コンベヤ１０からシュート１４上へと選別される。従来の方向転換機構の例は、シュー、プッシャ、クロスベルト、スイベルソータ、並びに米国Ｌｏｕｉｓｉａｎａ州ＨａｒａｈａｎのＩｎｔｒａｌｏｘ，Ｌ．Ｌ．Ｃにより製造及び販売されるＩＮＴＲＡＬＯＸ（登録商標）シリーズ７０００アクティベーテッドローラベルトのようなアクティベーテッドローラベルトを含む。

袋Ｂ１、Ｂ２のいずれかに宛先が割り当てられた荷物Ｐは、主コンベヤ１０からシュート１４上へと選別される。主選別コンベヤ１０に沿って他の宛先に割り当てられた荷物は、それらの選別位置におけるシュート上へと、そして割り当てられた袋の中へと選別される。

図２Ａ及び図２Ｂにも示されるように、袋Ｂ１、Ｂ２はそれぞれ、リップ部１８によって境界付けられた口部１６を有する。リップ部１８は、袋を折り畳み可能なものとする２つのプリーツ付き側面２２、２３によって接合された、２つの対向する平坦な面２０、２１を有する。袋Ｂ１、Ｂ２は、袋詰め装置において、レールの形をとる一対のスライドトラック、すなわち牙状部２４、２５から懸架されている。袋リップ部１８の平坦な面２０、２１における小穴２６、２７は、牙状部２４、２５をスライド可能に受容する。牙状部２４、２５は、床から起立する脚部２８によって水平面内で平行に支持されている。

袋詰め装置におけるスライダ３０は、２つの袋Ｂ１、Ｂ２のリップ部１８の間の牙状部２４、２５上にスライド可能に装着される。特に、スライダ３０は、第１の袋Ｂ１の平坦な面２１と第２の袋Ｂ２の平坦な面２０との間に装着される。スライダ３０は、シュート１４の底部側において一方の端部において取り付けられた、線形アクチュエータのようなアクチュエータ３４のアーム３２に取り付けられている。スライダ３０はまた、袋Ｂ１、Ｂ２に取り付けられている。アクチュエータ３４は、第１の袋Ｂ１の口部１６が開いて第１の袋への開口を形成し、第２の袋Ｂ２の口部が閉じている、図２Ａに示される第１の位置への第１の方向と、第２の袋の口部が開いて第２の袋への開口を形成し、第１の袋の口部が閉じている、図２Ｂに示される第２の位置への反対の第２の方向とに、スライダ３０を牙状部２４、２５に沿ってスライドさせる。図２Ａにおいては、宛先袋Ｂ１に割り当てられた荷物Ｐが、シュート１４を下りて、開いた袋Ｂ１の中に入る。図２Ｂにおいては、宛先袋Ｂ２に割り当てられた荷物Ｐ’が、シュート１４を下りて、開いた袋Ｂ２の中に入る。

第１の位置においては、スライダ３０及び第１の袋Ｂ１の第１の平坦な面２１は、シュート１４の下端３６の直下に位置決めされる。第２の位置においては、スライダ３０及び第２の袋Ｂ２のリップ部の平坦な面２０は、シュート１４の下端３６の外側に位置決めされる。いずれの位置においても、第１の袋Ｂ１の他方の平坦な面２０、及び第２の袋Ｂ２の他方の平坦な面２１は、牙状部２４、２５上の位置に留まっている。そのようにして、スライダ３０に作用するアクチュエータ３４は、一方の袋を開く一方で他方の袋を閉じ、開いた袋の口部を、シュート１４から出る荷物を受容するように位置決めする。

図３Ａ～図３Ｅは、牙状部から袋を取り出すシーケンスを示す。図３Ａに示されるように、取り外されるべき袋Ｂ１は、まずスライダ３０から切り離される。接続は、袋のリップ部１８上のフック３８がスライダ３０内の穴４０を通って延在することによって形成されても良いが、スライダ上のスナップ及び袋のリップ部１８上の嵌合するスナップのような、他の接続も使用され得る。（図３Ａはまた、第１の袋Ｂ１のリップ部１８の外側の平坦な面２０を適所に緩く保持する保持部として機能する、牙状部におけるくぼみである、戻り止め４２を示している）。図３Ｂにおいて、牙状部２４、２５は、袋支持アセンブリの外端において、脚部２８から引き抜かれる。図４に示されるように、各脚部２８の上端４４は、牙状部２４、２５の中空端において受容されるボールロックピン４８を有する、狭径スタブ４６を有する。脚部２８が牙状部２４、２５から支持された状態で、袋Ｂ１は、図３Ｃに示されるように、牙状部に沿ってその端部を通過するまで外向きにスライドされる。牙状部２４、２５から離れると、図３Ｄに示されるように、袋Ｂ１が運び出されることができる。第２の袋Ｂ２の取り出しは、図３Ｅに示されるように、同様に達成される。袋を交換するためには、この工程が逆転される。

選別コンベヤは、図６に示されるように、プログラマブルロジックコントローラ若しくはその他のプロセッサ又はプログラマブルコンピュータのような、コントローラ５４によって制御される。コントローラは、そのプログラムメモリ内のプログラムステップを実行し、全ての荷物をスキャンするスキャナ５６から荷物識別データを受信する。そのデータから、コントローラ５４は、各荷物を宛先袋に割り当てる。主選別コンベヤに沿った位置センサ５８は、各荷物が追跡されることを可能にする位置情報を、コントローラ５４に提供する。シュートにおける荷重センサ５０によってコントローラ５４に送信される重量信号から、コントローラは、袋に配送された荷物を検出し、適切な配送を確認し、誤った選別（誤った宛先袋に選別された荷物）を報告し、配送されていない荷物を報告し、満杯の袋を報告する。コントローラ５４は、それらの操作上の問題を、モニタ６２上で、又はインジケータ照明若しくは可聴のアラーム若しくはその他のアラートを用いて、操作者に通知する。コントローラ５４はまた、主コンベヤ及び各シュートにおけるスライダアクチュエータ３４を駆動するモータ６０を制御する。

荷物が誤った宛先袋に選別されることが起こり得る。図５は、上端において牙状部２４にスライド可能に取り付けられたプレート５２に装着された、荷重センサ５０を示す。プレート５２の他方の端は固定されている。荷物が開いた袋Ｂ１に着地すると、牙状部２４は荷重センサ５０に接触するよう下向きに撓み、該センサが次いで、袋Ｂ１の増大した重量を報告して、袋の１つにおける荷物の受容を示す。荷重センサ５０は、重量を選別コンベヤコントローラに報告し、該コントローラが、重量の増大を荷物の検出として解釈する。そして、割り当てられた荷物の宛先、各シュートにおけるスライダの状態、及び割り当てられた各袋の位置の知識を用いて、コントローラは、荷物が誤って選別されたか否かを決定することができる。荷重センサは、各牙状部に取り付けられても良いし、又は１つだけに取り付けられても良い。

誤って選別された荷物を検出及び報告するためにコントローラにより実行されるプログラムメモリ内のプログラムステップが、図７に示されている。袋を継続的に監視している荷重センサからの重量信号が、袋における荷物の受容を検出するため、コントローラにより使用される。荷物が検出されると、コントローラは次いで、前のパラグラフにおいて説明されたように、荷物が誤って選別されたか否か、すなわち、誤った袋に配送されたか否かを決定する。荷物が誤った宛先袋に配送されたと決定された場合は、コントローラは、インジケータ照明、ディスプレイ上のメッセージ若しくは表示、アラーム、又はその他のアラートによって、誤って選別された荷物が入った袋を操作者に通知する。そうでない場合は、コントローラは、適切な宛先袋への荷物の配送を確認し、袋の重量を累算する。いずれの場合においても、コントローラは次いで、袋の累算重量が最大重量値を超えているか否かを決定する。そうである場合、コントローラは、袋が満杯であることを操作者に通知して、空の袋と交換できるようにし、コントローラは次いで、交換用袋について累算重量をゼロにリセットする。荷物が配送されたと予測されたが、予測された宛先袋においては荷重センサによって検出されなかった場合には、コントローラは、荷物が配送されなかったことを操作者に通知する。荷物が検出及び配送されなかったが、何も予測されていなかった場合には、コントローラはアラートを送信しない。

袋詰め装置の別のバージョンが、図８に示されている。袋詰め装置１４０は、線形アクチュエータの代わりに電動ラックピニオンアクチュエータが使用される点で、図１の袋詰め装置と異なっている。ラックピニオンアクチュエータは、一方の端部においてスライダ１４４に取り付けられたラックギア１４２を含む。モータ１４８のシャフト上のピニオンギア１４６は、ラックギア１４２に係合している。モータのシャフト及びピニオンギア１４６の回転は、ラックギア１４２及びスライダ１４４を、そのスライドトラック１５０に沿って並進させ、袋Ｂ１、Ｂ２への開口を開閉する。同様の電動ラックピニオンアクチュエータが、スライダ１４４の他方の側に取り付けられても良い。モータ１４８は、例えば、シュート１４から懸架されたモータマウント１４９によって支持される。

袋Ｂをスライダ１５２に取り出し可能に取り付けるための代替の手段が、図９及び図１０に示される。図９においては、袋のリップ部１５６をスライダに取り付けるために、図３Ａに示されるフックの代わりに、スライダ１５２の両面において横方向に離隔されたばねゲート１５４が使用されている。ばねゲート１５４は、ばねによってスライダ１５２に対して付勢された、下部ピボット端１５８及び上部自由端１５９を有する。ゲート１５４は、袋のリップ部１５６における小穴を通って延在している。ばねゲート１５４は、袋の据え付け及び取り外しのために、わずかな外向きの圧力の下で容易に開く。ばねゲートの代わりに、袋の小穴を通るばねラッチ１６０が、図１０において袋Ｂをスライダ１５２に解放可能に取り付けるために使用される。ばねラッチ１６０に依存するフック１６２は、袋Ｂを保持するために袋の小穴を引っ掛ける。

図１１は、結果として得られる袋カートが容易な袋の挿入及び取り出しのために回転することを可能にする、車輪付きプラットフォーム１６６を有する袋詰め装置１６４を示す。プラットフォーム１６６は、各コーナーにキャスタホイール１６８を有する。

図１２に示されるように、アクチュエータ１７２が両端に取り付けられたロックバー１７０が、スライダ１５２の上に位置している。ボルト１７４は、ボルトヘッドと反対側のねじ切りされた端部との間に、ねじ切りされていないシャンクを有する。ボルト１７４は、ロックバー１７０の上部中央におけるねじ切りされていない貫通穴を通って延在し、スライダ１５２の上部中央におけるねじ切りされた穴にねじ込まれる。このようにして、スライダ１５２、ボルト１７４、及び袋Ｂ１、Ｂ２は、容易な袋の交換のため、図１１に示されるように、キャスタホイール１６８上でロックバー１７０に対して回転させられることができる。

ロックピン１７６は、ロックバー１７０における穴を通って、スライダ１５２の上部における整列された穴の中へと延在し、袋詰め装置の通常の操作の間に、ロックバーに対するスライダの回転を防止する。袋Ｂが交換される必要がある場合、操作者は、そのハンドル１７８によってロックピン１７６を図１３Ａに示されるロック位置から図１３Ｂに示されるロック解除位置まで持ち上げる。ロックバー１７０の上部に固定されたＵ字形ピン支持部１８４の底面に形成されたばね座部１８２とばね保持部スタブ１８６との間の、ロックピン１７６の引っ張り棒部分のまわりに巻かれたばね１８０は、ロックピンを図１３Ａにおけるそのロック位置へと付勢する。スライダ１５２をロックバー１７０からロック解除するためには、操作者は、ハンドル１７８をばね圧に抗して上方に引いて、ロックピン１７６の端部をスライダにおける穴から持ち上げ、それにより、袋詰め装置が袋へのアクセスのために回転させられるようにする。

図１１におけるようなキャスタホイールを有する回転可能な袋詰め装置の代わりに、図１４の袋詰め装置１９０は、車輪のないものである。その脚部１９２は、図１５に示されるように、その底部側から中心において下方に延在するピボットピン１９６を有する、下部プラットフォーム１９４に装着されている。ピボットピン１９６は、床に装着されたベアリングブロック１９８に受容される。ベアリングブロック１９８は、袋詰め装置１９０を支持し、袋の交換のために該装置が回転させられることを可能にする。

袋詰め装置２００の別のバージョンが、図１６に示されている。以上に説明された袋詰め装置との相違点の１つは、シュート１４と袋Ｂ１、Ｂ２との間にスリーブＳ１、Ｓ２が介挿されていることである。スリーブの上部リップ部２０２は、スライダ２０４に、及び小穴２０８を通してスライドトラック２０６に、取り付けられている。スリーブＳ１、Ｓ２は、そのリップ部２０２から下向きに、袋Ｂ１、Ｂ２の口部へと延在している。袋Ｂ１、Ｂ２の口部は、永続的に開いたままであっても良く、一方で、スリーブＳ１、Ｓ２の口部２１０は、袋への折り畳み可能な開口として機能する。

図１７に示されるように、スライダ２０４は、アクチュエータ２１２に取り付けられており、該アクチュエータは、スライドトラックを形成する２本の棒状のレール２１４に沿って、スライダ及びスリーブＳ１、Ｓ２の上部リップ部２０２を移動させる。レール２１４は、端部において、シュート１４の底部に装着されたレール支持部２１６に取り付けられている。レール２１４はまた、スライダ２０４及びアクチュエータ２１２へのその取り付け部によって支持されている。レール２１２の長さに沿って離隔されたリングの対の形をとるスリーブ止め部２１８は、レールに沿ったスリーブＳ１、Ｓ２の並進範囲を、各対の間で画定する。また、スリーブＳ１、Ｓ２の外側リップ部は、スリーブ保持部として機能するリングの各対の止め部２１８の間に保持されている。スライダ２０４における小穴２２２のまわりのリング磁石２２０は、スリーブのリップ部２０２における小穴の周囲の鉄製金属リング２２４を引き付けて、スリーブＳ１、Ｓ２をスライダに保持する。スライダ２０４がスライドトラック２１４上で前後に動かされると、一方のスリーブを開き他方を閉じて、それにより、開いたスリーブに落とされた荷物が、関連する袋に投入される。

袋Ｂ１、Ｂ２は、図１８に示されるように、袋スタンド２２６において支持されている。袋スタンド２２６は、それぞれが上部においてフック２３０を有する４本の脚部２２８を有する。袋Ｂ１、Ｂ２は、袋のリップ部２３４における小穴２３２に受容されたフック２３０から、その外側の側面において懸架されている。中央の袋支持スタンド２３６は、下部プラットフォーム２４０に装着された脚部２３８を有する。袋支持スタンド２３６は、袋Ｂ１、Ｂ２の内側リップ部が小穴を通して引っ掛けられるフック２４２を、各面に有している。袋スタンドが容易に移動させられることを可能にするため、プラットフォーム２４０の底部に、キャスタホイール２４４が取り付けられても良い。

袋の中に荷物を投入するための袋詰め装置の別のバージョンが、図１９Ａに示されている。この袋詰め装置は、袋支持アセンブリ７４と、管状部材から構成されたカート７０と、を含む。カート７０は、底部において床と接触するキャスタホイール７２を有する。カート７０の上端には、スライダ７６の対向する側において２つの袋Ｂ１、Ｂ２を支持する袋支持アセンブリ７４がある。袋支持アセンブリ７４は、スライダ７６と、一方の端部においてカート７０の上部における支柱８０に、他方の端部において袋Ｂ１、Ｂ２の上部を覆うリップ部８２の外側の面に取り付けられたコイルばね７８と、スライダを選択的に動かして袋を開閉するスライドアクチュエータアセンブリ８４と、を含む。

図１９Ａ～図１９Ｃは、第１の袋Ｂ１に第１の荷物Ｐを投入し、次いで第２の袋Ｂ２に第２の荷物Ｐ’を投入するシーケンスを示す。図１９Ａにおいて、スライダ７６は、第２の袋Ｂ２を閉じ、第１の袋Ｂ１の口部を開けて、それにより、第１の袋のリップ部８２の内側の面８６が、荷物Ｐを受容するためにシュート９０の下端８８の下にある、該スライダの並進範囲の端部における第１の位置において示されている。図１９Ｂは、図１９Ｃに示されるように、第１の袋Ｂ１を閉じ、第２の袋Ｂ２を開いて、荷物Ｐ’をシュート９０から受容するように、第２の位置にスライドするときの移行位置におけるスライダ７６を示している。一方の端部において支柱８０に取り付けられたコイルばね７８は、他方の端部において袋Ｂ１、Ｂ２のリップ部８２の外側の面に、リップ部における小穴９２を通してフック９８によって取り付けられている。ばね７８は、袋Ｂ１、Ｂ２の外側の面をスライダ７６から離れるように付勢する力を加え、このことは、荷物の投入の間に袋を開いた状態に保つことを支援する。カート７０におけるフック９４は、袋Ｂ１、Ｂ２の面に取り付けられたリング９６に引っ掛けて、袋の主な支持を提供する。

スライダ７６及びスライドアクチュエータアセンブリ８４の詳細が、図２０に示されている。スライダ７６はプレートであり、プレートの各面において袋の小穴に引っ掛けるための一対のフック９８を有し、それにより、袋の内側リップ部が、スライダプレートとともに移動する。上部及び下部スタブ１００、１０２は、スライダ７６の反対側の側面から横方向外側に突出している。Ｔ字型ガイド１０４、１０６は、スライダ７６をブラケットで取り付ける。ガイド１０４、１０６のクロスバー１０５は、上部スタブ１００が受容される水平スロット１０８を有する。クロスバー１０５における水平スロット１００は、スライダプレート７６の上端の並進範囲を画定するスライドトラックを形成する。Ｔ字型ガイド１０４、１０６の支柱１１０は、スライダ７６の下部スタブ１０２を受容する垂直スロット１１２を有し、プレートが水平スロット１０８に沿って並進するときに、傾く動きの自由をスライダに与える。線形アクチュエータ１１４は、結合部１１８によって上部スタブ１００に取り付けられる延長アーム１１６を有する。

図１９Ｃに示されるように、アクチュエータ１１４は、外向きに曲がった直立管状部材１２２の頂部において、保持リング１２０によってカート７０に取り付けられている。図１９Ａにおいては、アクチュエータのアーム１１６は、第１の袋Ｂ１の口部を開き、第２の袋Ｂ２の口部を閉じるよう、伸長されて示されている。図１９Ｃにおいては、アクチュエータのアーム１１６は、第２の袋Ｂ２を開き、第１の袋Ｂ１を閉じるよう、後退させられて示されている。図１９Ｂ及び図２０に見られるように、カート７０の水平部材１２８に取り付けられたＴ字型ガイド１０４の外側の側面における保持リング１２４、１２６は、ガイドを適所に保持する。

図２１Ａ～図２１Ｃは、袋Ｂ１、Ｂ２がどのようにカート７０から取り出されるかを示している。まず、コイルばね７８が、袋のリップ部８２における小穴９２から引っ掛かりを外される。次いで、カートの側面のフレームにヒンジで取り付けられた端部ゲート１３０、１３２が、図２１Ａに示されるように、揺動させられて開かれる。次に、図２１Ｂに示されるように、シュート９０の外側にある第１の袋Ｂ１が、スライダプレート７６から引っ掛かりを外され、カート７０の端部における開いたゲートウェイを通して取り出される。図２１Ｃに示されるように、カート７０が次いで、１８０°又は第２の袋Ｂ２にアクセスして他方の開いた端部を通して該袋を取り出すのに必要なだけ回転させられる。交換用袋は、取り外しステップを逆順に実行することによって、カートに据え付けられる。

本発明は、いくつかの例示的なバージョンに関して説明されたが、他のバージョンも可能である。例えば、いずれのバージョンにおけるアクチュエータも、空気圧、油圧若しくは電磁アクチュエータのような線形アクチュエータとして、ラックピニオンアクチュエータとして、又はスライドトラックに沿ってスライダを並進させることが可能な他の同等の装置によって、実現されることができる。別の例としては、様々な袋詰め装置は、フック、ばねゲート、ばねラッチ、磁気的引力、又は袋の交換を容易にする任意の付属品によって、袋又はスリーブをスライドに取り付けることができる。また、「荷物」なる用語は、例えば、封筒、カートン、箱、及び小包のような、任意の搬送可能なオブジェクトを一般的に指すことを意図される。また、袋詰め装置のうちのいくつかにおいて示された他の特徴は、袋詰め装置のうちの他のものにおいても使用可能である。したがって、これらの数例が示唆するように、請求の範囲は、詳細に開示された例示的なバージョンに限定されることを意図されたものではない。

Claims (26)

1. 袋詰め装置であって、
   一対のスライドトラック、
   前記スライドトラックに沿って移動可能であり、２つの袋に取り付け可能な、スライダ、
   アクチュエータであって、前記アクチュエータは、前記スライダに結合され、前記袋のうち第１のものへの開口を開き、前記袋のうち第２のものへの開口を閉じる、第１の方向と、前記袋のうち前記第２のものへの開口を開き、前記袋のうち前記第１のものへの前記開口を閉じる、反対の第２の方向とに、前記スライダを前記スライドトラックに沿ってスライドさせる、アクチュエータ、
   を含む、袋詰め装置。
2. 前記スライダは、その横方向に反対側の側面から突出するスタブを有し、前記スライドトラックは、前記スタブを受容するスロットを有する第１及び第２のガイドを含む、請求項１に記載の袋詰め装置。
3. 前記袋に取り付けられ、前記袋の開口の一方の側を前記スライダから離れるように付勢するばねを含む、請求項２に記載の袋詰め装置。
4. 前記スライドトラックは、前記スライダを通って延在し、袋のリップ部を通って延在するように適合された、第１及び第２のレールを含む、請求項１に記載の袋詰め装置。
5. 前記第１及び第２のレールはそれぞれ、前記スライダとは反対側の前記袋の側面を保持するための、前記レールの長さに沿って離隔された位置における第１及び第２の戻り止めを有する、請求項４に記載の袋詰め装置。
6. 前記レールを平行に支持するために前記第１及び第２のレールの各端部に取り付けられた脚部を含み、前記脚部は、袋を前記第１及び第２のレールにスライドさせて付けるか、又は前記第１及び第２のレールからスライドさせて外すために取り外し可能である、請求項４に記載の袋詰め装置。
7. 前記スライダは、フック、ばねゲート、ばねラッチ、又は磁気的引力によって袋に取り付け可能である、請求項１に記載の袋詰め装置。
8. 前記スライダの上のロックバーと、前記ロックバーを通って延在し、前記スライダが前記ロックバーに対して回転することを可能にするよう前記スライダに付着されたピボットピンと、を含む、請求項１に記載の袋詰め装置。
9. ロックピンであって、前記ロックピンは、前記ロックバーに付着され、スライダが前記ロックバーに対して回転するのを防止するロック位置へと、前記スライダ内に延出可能であり、前記スライダが前記ロックバーに対して回転することを可能にするロック解除位置へと、前記ロックバーから後退可能である、ロックピンを含む、請求項８に記載の袋詰め装置。
10. 前記アクチュエータは、線形アクチュエータ又は電動ラックピニオンである、請求項１に記載の袋詰め装置。
11. 前記スライダに取り付けられ前記袋への開口を形成するスリーブを含む、請求項１に記載の袋詰め装置。
12. 荷物を選別するための選別システムであって、
    それぞれが開口を有する第１及び第２の宛先袋、
    袋詰め装置であって、
    第１及び第２のスライドトラック、
    前記第１及び第２のスライドトラックに沿って移動可能であり、前記第１及び第２の宛先袋に取り付け可能な、スライダ、
    アクチュエータであって、前記アクチュエータは、前記スライダに結合され、前記第１の宛先袋への前記開口を開き、前記第２の宛先袋への前記開口を閉じる、第１の方向と、前記第２の宛先袋への前記開口を開き、前記第１の宛先袋への前記開口を閉じる、反対の第２の方向とに、前記スライダを前記第１及び第２のスライドトラックに沿ってスライドさせる、アクチュエータ、を含む、袋詰め装置、を含む、選別システム。
13. 前記スライダは、第１の端部から第２の端部まで幅方向に延在し、前記第１の宛先袋に隣接する第１の側から前記第２の宛先袋に隣接する第２の側まで厚さ方向に延在し、前記アクチュエータは、前記第１及び第２の端部において前記スライダの前記第２の側に取り付けられた遠位端を有するアームを有する、第１及び第２の線形アクチュエータを含む、請求項１２に記載の選別システム。
14. 前記第１及び第２の宛先袋への前記開口は、口部を囲むリップ部を有し、前記第１及び第２のスライドトラックは、前記スライダ並びに前記第１及び第２の宛先袋のリップ部を通って延在する第１及び第２のレールを含み、前記アクチュエータは、前記第１及び第２のレールに沿って前記スライダをスライドさせる、請求項１２に記載の選別システム。
15. 前記第１及び第２のレールは、それぞれ前記レールの長さに沿って離隔された位置において第１及び第２の保持部を有し、前記第１の保持部は、前記スライダとは反対側の前記リップ部の面において前記第１の宛先袋の開口の前記リップ部の一部を保持し、前記第２の保持部は、前記スライダとは反対側の前記リップ部の面において前記第２の宛先袋の開口の前記リップ部の一部を保持する、請求項１４に記載の選別システム。
16. 前記第１及び第２の保持部の各々が、前記第１若しくは第２のレールにおける戻り止め、又は前記リップ部を保持する前記第１若しくは第２のレールに受容されたリングの対である、請求項１５に記載の選別システム。
17. 前記第１及び第２のスライドトラックを平行に支持するために前記第１及び第２のスライドトラックの各端部に取り付けられた脚部を含み、前記脚部は、前記第１及び第２の宛先袋を、前記第１及び第２のスライドトラックにスライドさせて付けるか、又は前記第１及び第２のスライドトラックからスライドさせて外すために取り外し可能である、請求項１２に記載の選別システム。
18. 前記開口を通して前記第１及び第２の宛先袋へと荷物を落とすように位置決めされた、上端から下端に向かって下り勾配になっているシュートを含む、請求項１２に記載の選別システム。
19. 前記第１又は第２の宛先袋における荷物の投入を検出するための、前記第１又は第２のスライドトラックに装着された荷重センサを含む、請求項１２に記載の選別システム。
20. 各荷物を前記第１及び第２の宛先袋のうちの一方に割り当て、前記第１又は第２の宛先袋への荷物の配送を示す前記荷重センサからの信号を受信する、コントローラを含み、前記コントローラは、前記荷物が誤って選別された場合に操作者に通知する、請求項１９に記載の選別システム。
21. 前記第１又は第２の宛先袋に配送された各荷物の重量を示す前記荷重センサからの信号を受信し、前記第１又は第２の宛先袋の総重量を累算し、前記累算された重量を最大重量値と比較し、前記累算された重量が前記最大重量値を超える場合、宛先袋が満杯であることを操作者に通知する、コントローラを含む、請求項１９に記載の選別システム。
22. 前記スライダに取り付けられ、前記第１及び第２の袋の中へと延在して前記第１及び第２の宛先袋への前記開口を形成する、第１及び第２のスリーブを含む、請求項１２に記載の選別システム。
23. 前記第１の宛先袋と前記第２の宛先袋との間であって前記スライダの下方に、前記第１及び第２の宛先袋を支持する袋支持スタンドを含む、請求項２２に記載の選別システム。
24. 前記袋詰め装置は回転可能である、請求項１２に記載の選別システム。
25. 前記スライダは、その横方向に反対側の側面から突出するスタブを有し、前記第１及び第２のスライドトラックは、前記スタブを受容するスロットを有する第１及び第２のガイドを含む、請求項１２に記載の選別システム。
26. 前記第１及び第２の宛先袋の前記開口に取り付けられ、前記スライダとは反対側の当該宛先袋の開口の側を前記スライダから離れるように付勢するばねを含む、請求項２５に記載の袋詰め装置。
    

Images