JP2023513999A - 出荷用キャップ付き外科用ステープル留めデバイス - Google Patents

Abstract

外科用ステープル留めデバイスは、カートリッジアセンブリと、カートリッジアセンブリに解放可能に取り付けられた出荷用キャップとを有する再装填アセンブリを含む。カートリッジアセンブリは、かぎ孔スロットを画定する位置合わせピンを有する位置合わせピンアセンブリを含み、ロック位置とロック解除位置との間で移動可能である。出荷用キャップは、かぎ孔スロットを通して受容されるロックピンを含む。位置合わせピンがロック位置にあるとき、位置合わせピンは、交換可能カートリッジアセンブリからの出荷用キャップの分離を防ぎ、位置合わせピンがロック解除位置にあるとき、位置合わせピンは、交換可能カートリッジアセンブリからの出荷用キャップの分離を可能にする。【選択図】図１

Description

技術は、一般に、外科用ステープル留めデバイスに関し、より具体的には、出荷用キャップを含む外科用ステープル留めデバイスに関する。

圧縮された生体組織を通してステープルの列を適用するための外科用ステープル留めデバイスは、当技術分野で知られており、一般に、組織を切断または切除する前に組織または器官を閉鎖するために、および胸部または腹部の手術中に器官を咬合するために使用される。これらのステープル留めデバイスは、多くの場合、ステープル留めデバイスから取り外し、交換して、ステープル留めデバイスの再使用を容易にすることができるカートリッジまたは再装填アセンブリを含む。

典型的には、ステープル留めデバイスは、アンビルアセンブリおよび交換可能カートリッジアセンブリを有するツールアセンブリと、再装填アセンブリからステープルを射出するための駆動部材と、ツールアセンブリを離間位置とクランプ位置との間で移動させるための接近アセンブリとを含む。交換可能カートリッジアセンブリは、とりわけ、ステープルプッシャと、複数のステープルと、ステープルを受容するための複数のステープルポケットを画定する本体とを含む。プッシャは、本体内で可動であって、ステープルポケットからステープルを射出する。

典型的には、カートリッジアセンブリは、ステープル留めデバイスとは別に保管および出荷され、外科的処置の直前にステープル留めデバイスに固定される。保管および出荷中にプッシャおよびステープルをカートリッジアセンブリ内の適切な位置に維持するために、交換可能カートリッジアセンブリに出荷用キャップを固定するのが一般的である。使用前に交換可能カートリッジアセンブリから出荷用キャップを取り外したとき、ステープル留めデバイスの適切な動作に悪影響を与える位置にプッシャおよびステープルが移動する可能性が高まる。

この開示の態様は、概して、選択的に解放可能な出荷用キャップを有する交換可能カートリッジアセンブリを含む外科用ステープル留めデバイスに関する。開示の１つの態様は、長手方向軸を規定する細長い本体部分であって、遠位部分を有する細長い本体部分と、細長い本体部分の遠位部分上に支持されたエンドエフェクタとを含むステープル留めデバイスに関する。エンドエフェクタは、ベース部分およびジョー部分を有するハウジングであって、ベース部分は細長い本体部分の遠位部分に固定されている、ハウジングと、ジョー部分上に支持されたアンビルアセンブリと、ベース部分上に解放可能に支持されたカートリッジアセンブリであって、位置合わせピンを有する位置合わせピンアセンブリを含む、カートリッジアセンブリと、カートリッジアセンブリに解放可能に取り付けられた出荷用キャップと、を含む。位置合わせピンは、かぎ孔スロットを画定し、ロック位置とロック解除位置との間で移動可能である。出荷用キャップは、かぎ孔スロットを通して受容されるロックピンを含む。位置合わせピンがロック位置にあるとき、位置合わせピンは、交換可能カートリッジアセンブリからの出荷用キャップの分離を防ぎ、位置合わせピンがロック解除位置にあるとき、位置合わせピンは、交換可能カートリッジアセンブリからの出荷用キャップの分離を可能にする。

開示の態様では、かぎ孔スロットは、第１の部分および第２の部分を含み、ロックピンは、シャフト部分およびヘッド部分を含み、シャフト部分は、位置合わせピンがロック位置にあるとき、かぎ孔スロットの第２の部分内に受容されており、位置合わせピンがロック解除位置にあるとき、シャフト部分は、かぎ孔スロットの第１の部分内に受容されている。かぎ孔スロットの第１の部分は長方形であり得、かぎ孔スロットの第２の部分は円形であり得る。ロックピンのヘッド部分は、位置合わせピンがロック位置にあるとき、位置合わせピンと係合し得、位置合わせピンがロック解除位置にあるとき、位置合わせピンを自由に通過し得る。

開示の他の態様では、外科用ステープル留めデバイスは、展開部材を含む。展開部材の第１の位置から第２の位置への移動が、位置合わせピンをロック解除位置からアンビルアセンブリと係合する前進位置に移動させる。外科用ステープル留めデバイスは、定置ハンドルおよびトリガを有する本体を含み得、定置ハンドルに向かうトリガの動きが、展開部材を第１の位置から第２の位置に移動させる。外科用ステープル留めデバイスは、展開部材と動作可能に係合している少なくとも１つの親指押しボタンを含み得、少なくとも１つの親指押しボタンの動きが、展開部材を第１の位置から第２の位置に移動させる。

開示のいくつかの態様では、出荷用キャップは、カートリッジアセンブリとスナップ嵌め係合している。出荷用キャップは、本体部分およびステープル保持部分を含み得る。位置合わせピンアセンブリは、位置合わせピンをロック位置に偏倚させるためのばねを含み得る。

開示の別の態様は、カートリッジアセンブリと、カートリッジアセンブリに解放可能に取り付けられた出荷用キャップとを含む再装填アセンブリに関する。カートリッジアセンブリは、位置合わせピンを有する位置合わせピンアセンブリを含む。位置合わせピンは、かぎ孔スロットを画定し、ロック位置とロック解除位置との間で移動可能である。出荷用キャップは、かぎ孔スロットを通して受容されるロックピンを含む。位置合わせピンがロック位置にあるとき、位置合わせピンは、交換可能カートリッジアセンブリからの出荷用キャップの分離を防ぎ、位置合わせピンがロック解除位置にあるとき、位置合わせピンは、交換可能カートリッジアセンブリからの出荷用キャップの分離を可能にする。

開示の他の態様では、かぎ孔スロットは、第１の部分および第２の部分を含み、ロックピンは、シャフト部分およびヘッド部分を含む。シャフト部分は、位置合わせピンがロック位置にあるとき、第２の部分内に受容され得、シャフト部分は、位置合わせピンがロック解除位置にあるとき、第１の部分内に受容され得る。第１の部分は長方形であり得、第２の部分は円形であり得る。ロックピンのヘッド部分は、位置合わせピンがロック位置にあるとき、位置合わせピンと係合し得、位置合わせピンがロック解除位置にあるとき、位置合わせピンを自由に通過し得る。

開示のいくつかの態様では、出荷用キャップは、カートリッジアセンブリとスナップ嵌め係合している。出荷用キャップは、本体部分およびステープル保持部分を含み得る。位置合わせピンアセンブリは、位置合わせピンをロック位置に偏倚させるためのばねを含み得る。

本開示の他の特徴は、以下の説明から理解されるであろう。

本開示の様々な態様は、図面を参照して、本明細書で以下に説明される。

エンドエフェクタが開位置にあり、出荷用キャップが交換可能カートリッジアセンブリに取り付けられている、交換可能カートリッジアセンブリを支持するエンドエフェクタを含む、開示による外科用ステープル留めデバイスの側面斜視図である。 取り付けられた出荷用部材を含む交換可能カートリッジアセンブリがエンドエフェクタから取り外されている、図１に示された外科用ステープル留めデバイスのエンドエフェクタの斜視図である。 出荷用キャップが交換可能カートリッジアセンブリから分離されている、図１に示された交換可能カートリッジアセンブリおよび出荷用キャップの底面斜視図である。 出荷用キャップのない、図２に示された交換可能カートリッジアセンブリの側面斜視図である。 出荷用キャップが交換可能カートリッジアセンブリに取り付けられている、図３に示された交換可能カートリッジアセンブリおよび出荷用キャップの底面斜視図である。 図５に示された交換可能カートリッジアセンブリの位置合わせピンの側面斜視図である。 図６に示された位置合わせピンの上面図である。 図５の断面線８－８に沿った断面図である。 図８に示す指示領域の細部の拡大図である。 位置合わせピンがロック解除位置にある、図１の断面線１０－１０に沿った側断面図である。 図１０に示される、指示詳細領域の拡大図である。 図１１に示す指示領域の細部の拡大図である。 交換可能カートリッジアセンブリが装填位置にあり、出荷用キャップが交換可能カートリッジアセンブリから分離されている、図２に示されたエンドエフェクタの側面斜視図である。

ここで、開示のステープル留めデバイスを、図面を参照して詳細に説明するが、いくつかの図の各々において、同様の参照番号は、同一または対応する要素を示す。ただし、本開示の開示される態様は、本開示の単なる例示であり、様々な形態で具体化され得ることを理解されたい。周知の機能または構成は、不必要な詳細で本開示を曖昧にすることを避けるために、詳細には記載されない。ゆえに、本明細書で開示される特定の構造的および機能的な詳細は、限定として解釈されるべきではなく、単に特許請求の範囲の基礎として、かつ本開示を実質的に任意の適切な詳細構造に様々に用いることを当業者に教示するための代表的な基礎として解釈されるべきである。加えて、前方、後方、上方、下方、上部、底部、遠位、近位、および同様の用語などの方向を示す用語は、説明の理解を助けるために使用され、本開示を限定することを意図しない。

本明細書では、「近位」という用語は概して、臨床医に近い方のデバイスの当該部分を指すために使用されるのに対し、「遠位」という用語は概して、臨床医から遠い方のデバイスの当該部分を指すために使用される。加えて、「ｅｎｄｏｓｃｏｐｉｃ（内視鏡）」という用語は、通常、内視鏡、腹腔鏡、関節鏡、および／または、小径の切開またはカニューレを通して行なわれるいずれかの他の手術を指すために使用される。さらに、「臨床医」という用語は、概して、医師、看護師、および支援要員を含む医療従事者を指すために使用される。

開示の外科用ステープル留めデバイスは、カートリッジアセンブリおよび出荷用キャップを有する再装填アセンブリを含む。以下で詳細に説明するように、出荷用キャップは、再装填アセンブリが外科用ステープル留めデバイスに適切に取り付けられるまで、交換可能カートリッジアセンブリに固定されたままであるように構成されている。

図１は、概して、ステープル留めデバイス１０として示される、本開示の外科用ステープル留めデバイスを例解する。ステープル留めデバイス１０は、長手方向軸「Ｘ」を規定し、定置ハンドル１４を画定する本体１２と、定置ハンドル１４に対して可動である旋回可能トリガ１６と、本体１２から延在する細長い中央本体部分１８と、クランプスライド部材３０と、細長い中央本体部分１８の遠位端に配置されているエンドエフェクタ２０と、を含む。ステープル留めデバイス１０のエンドエフェクタ２０は、アンビルアセンブリ６０および交換可能カートリッジアセンブリ１００を含む。出荷用キャップ２００が、交換可能カートリッジアセンブリ１００に解放可能に取り付けられて、保管および出荷中に交換可能カートリッジアセンブリ１００を動作可能な状態に維持する。親指押しボタン１２ａが、ステープル留めデバイス１０の本体１２の各側にスライド可能に配置されている。親指押しボタン１２ａ（１つだけが示されている）は、交換可能カートリッジアセンブリ１００の位置合わせピンアセンブリ１４０（図３）の位置合わせピン１４４（図６）を手動で前進させるように移動可能である。

ステープル留めデバイス１０を、開示の態様を完全に開示するのに必要な範囲で説明する。例示的な外科用ステープル留めデバイスの内部構造および機能の詳細な説明については、共同所有の米国特許第６，８１７，５０８号（「‘５０８特許」）および共同所有の米国特許出願公開第２０１８／０１５３５４４号（「‘５４４公報」）を参照されたい。

図２は、ステープル留めデバイス１０（図１）のエンドエフェクタ２０のフレーム５０の遠位部分を示す。フレーム５０の遠位部分は、ベース部分５２と、ベース部分５２から延在するＬ字形ジョー部分５４とを含む。Ｌ字型ジョー部分５４は、長手方向部分５４ａおよび横断方向部分５４ｂを含む。アンビルアセンブリ６０は、フレームアセンブリ５０のジョー部分５４の横断方向部分５４ｂ上に支持され、交換可能カートリッジアセンブリ１００は、フレームアセンブリ５０のベース部分５２内に移動可能に支持されているクランプスライド部材３０によって画定されるヘッド部分３２内に、解放可能に支持される。

エンドエフェクタ２０のフレームアセンブリ５０のベース部分５２およびジョー部分５４の横断方向部分５４ｂは、ステープル留めデバイス１０の長手方向軸「Ｘ」を横切る軸に沿って湾曲している。例えば、エンドエフェクタ２０は、Ｃ字形であり得、または第１の曲率半径および第２の曲率半径を含み得る。第１および第２の曲率半径は、特定の手順に適合するように、かつ／または特定の体腔または体腔内の位置へのアクセスを容易にするように、増加または減少され得る。エンドエフェクタ２０はまた、湾曲様の構成を規定するように互いに接続されている、複数の実質的に線形のセクションによって形成されてもよい。あるいは、エンドエフェクタ２０のフレームアセンブリ５０のベース部分５２およびジョー部分５４の横断方向部分５４ｂは、線形構成を有することができる。アンビルアセンブリ６０および交換可能カートリッジアセンブリ１００の各々は、エンドエフェクタ２０のフレームアセンブリ５０の構成に対応する構成を含む。

図２を引き続き参照すると、ステープル留めデバイス１０のクランプスライド部材３０によって画定されるヘッド部分３２は、交換可能カートリッジアセンブリ１００を支持し、エンドエフェクタ２０のフレームアセンブリ５０のベース部分５２内にスライド可能に支持されている。‘５４４公報に開示されているように、クランプスライド部材３０は、ステープル留めデバイス１０（図１）のトリガ１６（図１）の作動に応答して前進し、交換可能カートリッジアセンブリ１００をアンビルアセンブリ６０に対して前進させる。クランプスライド部材３０のヘッド部分３２は、交換可能カートリッジアセンブリ１００を解放可能に支持するように構成されているチャネル３１を画定する。例示的なエンドエフェクタの構造および動作の詳細な説明については、‘５４４公報を参照されたい。

位置合わせピンプッシャまたは展開部材４０が、ステープル留めデバイス１０の細長い中央本体部分１８内にスライド可能に支持されている。展開部材４０は、交換可能カートリッジアセンブリ１００がエンドエフェクタ２０上に支持されたときに、交換可能カートリッジアセンブリ１００の位置合わせピンアセンブリ１４０の位置合わせピン１４４と係合するように配置されている当接部材４４を含む遠位端を有する。展開部材４０は、位置合わせピンアセンブリ１４０の位置合わせピン１４４を前進および後退させるように動作可能である。より具体的には、展開部材４０は、ステープル留めデバイス１０の接近ストローク中、トリガ１６の動きに応答して、位置合わせピンアセンブリ１４０の位置合わせピン１４４を交換可能カートリッジアセンブリ１００内の位置から前進させてアンビルアセンブリ６０と係合させるように移動可能である。あるいは、展開部材４０を、トリガ１６の作動の前に、親指押しボタン１２ａを使用して手動で前進させて、アンビルアセンブリ６０と係合させることができる。展開部材４０を、開示の態様を完全に開示するのに必要な範囲でのみ説明する。例示的な展開部材の詳細な説明については、‘５０８特許を参照されたい。

ステープル留めデバイス１０の展開部材４０は、当接部材４４（図２）を支持する垂直部分４２（図１０）を含む。当接部材４４は、展開部材４０が前進すると、位置合わせピン１４４がカートリッジ１００内から、アンビルアセンブリ６０の開口部（図示せず）内まで前進するように、交換可能カートリッジアセンブリ１００の位置合わせピンアセンブリ１４０のベース部材１４２と係合するように構成されている。

図３は、交換可能カートリッジアセンブリ１００と、交換可能カートリッジアセンブリ１００から分離された出荷用キャップ２００とを示す。交換可能カートリッジアセンブリ１００および出荷用キャップ２００は一緒になって再装填アセンブリ３００を形成する。ステープル留めデバイス１０の交換可能カートリッジアセンブリ１００は、ベース部分１１２と、ベース部分１１２に接続された位置合わせピン保持部分１１４とを有するハウジング１１０を含む。ベース部分１１２は、ステープルカートリッジ１１６を支持する。プッシャアセンブリ１３０が、ベース部分１１２内に動作可能に支持されており、位置合わせピンアセンブリ１４０は、位置合わせピン保持部分１１４内に動作可能に支持されている。

出荷用キャップ２００は、本体部分２１０と、本体部分２１０から垂直に延在するステープル保持部分２２０とを含む。出荷用キャップ２００の本体部分２１０は、交換可能カートリッジアセンブリ１００のハウジング１１０の位置合わせピン保持部分１１４に解放可能に係合するように構成されている。より具体的には、本体部分２１０は、交換可能カートリッジアセンブリ１００のハウジング１１０の位置合わせピン保持部分１１４の周りに摩擦によって受容され、それによって、出荷用キャップ２００と交換可能カートリッジアセンブリ１００との間にスナップ嵌め係合を作り出すように構成された、第１および第２の対の弾性アーム２１２、２１４を含む。第１および第２の対の弾性アーム２１２、２１４の各アームは、示されたように、他方から長手方向でオフセットされ得る。ハンドルまたはグリップ部分２１６が、本体部分２１０から、弾性アーム２１２、２１４とは反対の方向の外向きに延在し、交換可能装填ユニット１００からの出荷用キャップ２００の分離を容易にするための、ユーザによる操作可能な係合をなすように構成されている。ロックピン２３０が、ハンドル部分２１６とは反対側の本体部分２１０から延在している。示されたように、ロックピン２３０は、第１および第２の対の弾性アーム２１２、２１４の間に配置されている。ロックピン２３０は、シャフト部分２３２と、シャフト部分２３２の自由端に配置されたヘッド部分２３４とを含む。ロックピン２３０のヘッド部分２３４は、シャフト部分２３２の直径よりも大きい直径を含む。以下に説明するように、ロックピン２３０は、位置合わせピンアセンブリ１４０によって選択的に係合されて、出荷用キャップ２００を交換可能カートリッジアセンブリ１００に選択的にロックして、交換可能カートリッジアセンブリ１００からの出荷用キャップ２００の時期尚早の分離を防ぐように構成されている。

出荷用キャップ２００のステープル保持部分２２０は、ステープルカートリッジ１１６の複数のステープル受容ポケット１１５（図４）に隣接して配置されるように構成されたステープル保持面２２２を含む。ステープル保持面２２２は、交換可能カートリッジアセンブリ１００のステープルカートリッジ１１６内に支持されているステープル（図示せず）が、再装填アセンブリ３００の出荷中、および出荷用キャップ２００が交換可能カートリッジアセンブリ１００から分離される前に、ステープルカートリッジ１１６の複数のステープル受容ポケット１１５内に留まることを保証する。第１および第２の対のクリップ２２４、２２６が、出荷用キャップ２００のステープル保持部分２２０から延在し、交換可能カートリッジアセンブリ１００のハウジング１１０のベース部分１１２とステープル保持部分２２０との間にスナップ嵌め係合を形成する。

図４および図５は、出荷用キャップ２００が取り付けられている（図５）および取り付けられていない（図４）交換可能カートリッジアセンブリ１００を示す。交換可能カートリッジアセンブリ１００を、開示の態様を完全に開示するのに必要な範囲でのみ説明する。カートリッジアセンブリ、例えばプッシャアセンブリの例示的な内部コンポーネントの構造および動作の詳細な説明については、‘５４４公報を参照されたい。

上記したように、交換可能カートリッジアセンブリ１００のハウジング１１０は、ベース部分１１２および位置合わせピン保持部分１１４を含む。位置合わせピン保持部分１１４は、位置合わせピンアセンブリ１４０（図５）を動作可能に受容するための長手方向チャネル１１５（図５）を画定している。位置合わせピンアセンブリ１４０は、終端キャップ１１８によって位置合わせピン保持部分１１４内に維持されている。位置合わせピン保持部分１１４の近位部分は、位置合わせピンアセンブリ１４０と展開部材４０の当接部材４４（図３）との間の解放可能な係合を可能にするくぼみまたはレリーフ１１７（図１０）を画定している。位置合わせピン保持部分１１４は、出荷用キャップ２００が交換可能カートリッジアセンブリ１００に取り付けられたときに出荷用キャップ２００のロックピン２３０を受容するように配置された開口部１１９（図４）をさらに画定している。

位置合わせピンアセンブリ１４０は、ベース部材１４２および位置合わせピン１４４を含む。位置合わせピン１４４は、交換可能カートリッジアセンブリ１００がエンドエフェクタ２０のクランプスライド部材３０（図２）に固定されたとき、ベース部材１４２から遠位側に、アンビルアセンブリ６０（図２）に向かって延在する。別個の構成要素として示されているが、ベース部材１４２および位置合わせピン１４４は、互いに一体的に形成され得ることが想定される。以下に説明するように、位置合わせピンアセンブリ１４０の位置合わせピン１４４は、ロックまたは格納位置（図８）と、交換可能カートリッジアセンブリ１００からの出荷用キャップ２００の分離を可能にするためのロック解除位置（図１２）との間で移動可能である。位置合わせピン１４４は、ロック解除位置から、アンビルアセンブリ６０と係合して、ステープル留めデバイス１０（図１）の動作中に交換可能カートリッジアセンブリ１００とアンビルアセンブリ６０との間の位置合わせを提供するための前進位置（図示せず）にさらに移動可能である。位置合わせピン１４４は、ばね１４６によって格納位置に偏倚されている。

図６および図７は、位置合わせピンアセンブリ１４０の位置合わせピン１４４を示す。位置合わせピン１４４は、位置合わせピンアセンブリ１４０のベース部材１４２と係合するように構成された近位部分１５０ａと、アンビルアセンブリ６０（図２）に形成された開口部（図示せず）内での位置合わせピン１４４の受容を容易にするように構成された先細の遠位部分１５０ｂとを有する細長い本体１５０を含む。位置合わせピン１４４の近位部分１５０ａは、１つ以上のノッチ１４５を含んでもよいし、位置合わせピン１４４とベース部材１４２（図５）との確実な係合を容易にするように別様に構成されてもよい。位置合わせピン１４４の近位部分１５０ａは、摩擦嵌合、接着剤、溶接、または任意の他の適切な方法によって、ベース部材１４２に固定され得る。

位置合わせピン１４４の細長い本体１５０は、かぎ孔スロット１５１を画定している。かぎ孔スロット１５１は、第１の部分１５３と、第１の部分１５３と連絡している第２の部分１５５とを含む。かぎ孔スロット１５１の第１の部分１５３は、出荷用キャップ２００のロックピン２３０のヘッド部分２３４を受容するようにサイズ決定および寸法決定されている。かぎ孔スロット１５１の第２の部分１５５は、ロックピン２３０のシャフト部分２３２の少なくとも一部分を受容するようにサイズ決定および寸法決定されている。示されたように、第１の部分１５３は円形であり、第２の部分は長方形であるが、第１および第２の部分１５３、１５５は任意の形状であり得る。かぎ孔スロット１５１は、位置合わせピン１４４がロック位置にあるとき、かぎ孔スロット１５１の第１の部分１５３が、交換可能カートリッジアセンブリ１００のハウジング１１２の位置合わせピン保持部分１１４の開口部１１９（図４）と整列し、位置合わせピン１４４がロック解除位置にあるとき、第２の部分１５５が開口部１１９と整列するように、位置合わせピン１４４の細長い本体１５０上に配置されている。

図８および図９は、位置合わせピンアセンブリ１４０の位置合わせピン１４４が、交換可能カートリッジアセンブリ１００からの出荷用キャップ２００の分離を防ぐためのロックまたは格納位置にある、交換可能カートリッジアセンブリ１００に取り付けられた出荷用キャップ２００を含む再装填アセンブリ３００を示す。出荷用キャップ２００が交換可能カートリッジアセンブリ１００に取り付けられたとき、ロックピン２３０は、交換可能カートリッジアセンブリ１００のハウジング１１０の位置合わせピン保持部分１１４の開口部１１９（図４）を通して、かつ位置合わせピン１４４の細長い本体１５０のかぎ孔スロット１５１を通して、受容される。位置合わせピン１４４がロックまたは格納位置にあるとき、出荷用キャップ２００のロックピン２３０のシャフト部分２３２は、かぎ孔スロット１５１の第２の部分１５３内に受容される。このようにして、ロックピン２３２のヘッド部分２３４は、位置合わせピン１４４の本体部分１５０と係合し、それによって、ロックピン２３０がかぎ孔スロット１５１を通して引き抜かれるのを防ぎ、したがって、出荷用キャップ２００は交換可能カートリッジアセンブリにロックされる。

図１０～図１２は、位置合わせピンアセンブリ１４０の位置合わせピン１４４が、交換可能カートリッジアセンブリ１００からの出荷用キャップ２００の分離を可能にするためのロック解除位置にある、交換可能カートリッジアセンブリ１００に取り付けられた出荷用キャップ２００を含む再装填アセンブリ３００を示す。位置合わせピン１４４がロック解除位置にあるとき、出荷用キャップ２００のロックピン２３０のシャフト部分２３２は、かぎ孔スロット１５１の第１の部分１５３内に受容され、したがって、ロックピン２３０のヘッド部分２３４が第１の部分１５３と整列される。このようにして、ロックピン２３０は、かぎ孔スロット１５１の第１の部分を通して自由に引き抜かれ、それによって、交換可能カートリッジアセンブリ１００からの出荷用キャップ２００の分離が可能になる。

再装填アセンブリ３００の交換可能カートリッジアセンブリ１００がステープル留めデバイス１０のエンドエフェクタ２０（図１）内に装填されると、位置合わせピンアセンブリ１４０の位置合わせピン１４４は、図１０～図１２の矢印「Ａ」によって示されるように、ばね１４６の偏倚に逆らってロック解除位置に移動する。より具体的には、交換可能カートリッジアセンブリ１００をエンドエフェクタ２０内に装填することは、交換可能カートリッジアセンブリ１００のハウジング１１０の本体部分１１２を、クランプスライド部材３０のヘッド部分３２との間のチャネル３１（図２）と整列させることと、図１０の矢印「Ｂ」によって示されるように、交換可能カートリッジアセンブリ１００をチャネル３１内で近位側に移動させることと、を含む。交換可能カートリッジアセンブリ１００が近位側に移動すると、展開部材４２の当接部分４４が、位置合わせピンアセンブリ１４０のベース部材１４２と係合し、位置合わせピン１４４を交換可能カートリッジアセンブリ１００のハウジング１１０に対して移動させ、それによって、出荷用アセンブリ２００を交換可能カートリッジアセンブリ１００からロック解除する。

図１３は、ステープル留めデバイス１０（図１）のフレームアセンブリ５０に固定された交換可能カートリッジアセンブリ１００と、位置合わせピン１４４（図１２）がロック解除位置に移動した後に交換可能カートリッジアセンブリ１００から分離された出荷用キャップ２００と、を示す。

当業者は、本明細書に具体的に記載され、添付の図面に示されているデバイスおよび方法が、開示されたステープル留めデバイスの非限定的な例示的な態様であることを理解するであろう。本開示の１つの例示的な態様に関連して図示または説明される要素および特徴は、本開示の範囲から逸脱することなく、別の要素および特徴と組み合わせることができることが想定される。同様に、当業者は、開示された結紮クリップの上記の態様に基づいて、開示のさらなる特徴および利点を理解するであろう。したがって、本開示は、添付の特許請求の範囲によって指示される場合を除いて、具体的に図示および記載されたものによって限定されるべきではない。

Claims (17)

1. 外科用ステープル留めデバイスであって、
   長手方向軸を規定する細長い本体部分であって、前記細長い本体部分は遠位部分を有する、細長い本体部分と、
   前記細長い本体部分の前記遠位部分上に支持されているエンドエフェクタであって、前記エンドエフェクタは、
   ベース部分およびジョー部分を有するハウジングであって、前記ベース部分は、前記細長い本体部分の前記遠位部分に固定されている、ハウジングを含む、エンドエフェクタと、
   前記ジョー部分上に支持されているアンビルアセンブリと、
   前記ベース部分上に解放可能に支持されているカートリッジアセンブリであって、前記カートリッジアセンブリは、位置合わせピンを有する位置合わせピンアセンブリを含み、前記位置合わせピンは、かぎ孔スロットを画定し、ロック位置とロック解除位置との間で移動可能である、カートリッジアセンブリと、
   前記カートリッジアセンブリに解放可能に取り付けられた出荷用キャップであって、前記出荷用キャップは、前記かぎ孔スロットを通して受容されるロックピンを含み、前記位置合わせピンが前記ロック位置にあるとき、前記位置合わせピンは、交換可能カートリッジアセンブリからの前記出荷用キャップの分離を防ぎ、前記位置合わせピンが前記ロック解除位置にあるとき、前記位置合わせピンは、前記交換可能カートリッジアセンブリからの前記出荷用キャップの分離を可能にする、出荷用キャップと、を備える、外科用ステープル留めデバイス。
2. 前記かぎ孔スロットは、第１の部分および第２の部分を含み、前記ロックピンは、シャフト部分およびヘッド部分を含み、前記シャフト部分は、前記位置合わせピンが前記ロック位置にあるとき、前記かぎ孔スロットの前記第２の部分内に受容されており、前記シャフト部分は、前記位置合わせピンがロック解除位置にあるとき、前記かぎ孔スロットの前記第１の部分内に受容されている、請求項１に記載の外科用ステープル留めデバイス。
3. 前記かぎ孔スロットの前記第１の部分は長方形であり、前記かぎ孔スロットの前記第２の部分は円形である、請求項２に記載の外科用ステープル留めデバイス。
4. 前記ロックピンの前記ヘッド部分は、前記位置合わせピンが前記ロック位置にあるとき、前記位置合わせピンと係合し、前記位置合わせピンが前記ロック解除位置にあるとき、前記位置合わせピンを自由に通過する、請求項２に記載の外科用ステープル留めデバイス。
5. 展開部材をさらに含み、前記展開部材の第１の位置から第２の位置への移動が、前記位置合わせピンを、前記ロック解除位置から、前記アンビルアセンブリと係合する前進位置に移動させる、請求項１に記載の外科用ステープル留めデバイス。
6. 定置ハンドルおよびトリガを有する本体をさらに含み、前記定置ハンドルに向かう前記トリガの動きが、前記展開部材を前記第１の位置から前記第２の位置に移動させる、請求項５に記載の外科用ステープル留めデバイス。
7. 前記展開部材と動作可能に係合している少なくとも１つの親指押しボタンをさらに含み、前記少なくとも１つの親指押しボタンの動きが、前記展開部材を前記第１の位置から第２の位置に移動させる、請求項５に記載の外科用ステープル留めデバイス。
8. 出荷用キャップが、前記カートリッジアセンブリとスナップ嵌め係合している、請求項１に記載の外科用ステープル留めデバイス。
9. 前記出荷用キャップは、本体部分およびステープル保持部分を含む、請求項１に記載の外科用ステープル留めデバイス。
10. 前記位置合わせピンアセンブリは、前記位置合わせピンを前記ロック位置に偏倚させるためのばねをさらに含む、請求項１に記載の外科用ステープル留めデバイス。
11. 再装填アセンブリであって、
    位置合わせピンを有する位置合わせピンアセンブリを含むカートリッジアセンブリであって、前記位置合わせピンは、かぎ孔スロットを画定し、ロック位置とロック解除位置との間で移動可能である、カートリッジアセンブリと、
    前記カートリッジアセンブリに解放可能に取り付けられた出荷用キャップであって、前記出荷用キャップは、前記かぎ孔スロットを通して受容されるロックピンを含み、前記位置合わせピンが前記ロック位置にあるとき、前記位置合わせピンは、前記交換可能カートリッジアセンブリからの前記出荷用キャップの分離を防ぎ、前記位置合わせピンが前記ロック解除位置にあるとき、前記位置合わせピンは、前記交換可能カートリッジアセンブリからの前記出荷用キャップの分離を可能にする、出荷用キャップと、を備える、再装填アセンブリ。
12. 前記かぎ孔スロットは、第１の部分および第２の部分を含み、前記ロックピンは、シャフト部分およびヘッド部分を含み、前記シャフト部分は、前記位置合わせピンが前記ロック位置にあるとき、前記第２の部分内に受容されており、前記シャフト部分は、前記位置合わせピンが前記ロック解除位置にあるとき、前記第１の部分内に受容されている、請求項１１に記載の外科用ステープル留めデバイス。
13. 前記第１の部分は長方形であり、前記第２の部分は円形である、請求項１２に記載の再装填アセンブリ。
14. 前記ロックピンの前記ヘッド部分は、前記位置合わせピンが前記ロック位置にあるとき、前記位置合わせピンと係合し、前記位置合わせピンが前記ロック解除位置にあるとき、前記位置合わせピンを自由に通過する、請求項１２に記載の外科用ステープル留めデバイス。
15. 出荷用キャップが、前記カートリッジアセンブリとスナップ嵌め係合している、請求項１１に記載の外科用ステープル留めデバイス。
16. 前記出荷用キャップは、本体部分およびステープル保持部分を含む、請求項１１に記載の外科用ステープル留めデバイス。
17. 前記位置合わせピンアセンブリは、前記位置合わせピンを前記ロック位置に偏倚させるためのばねをさらに含む、請求項１１に記載の外科用ステープル留めデバイス。

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