JP2023502317A - 変異体植物の調製方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の方法は、1個または複数の目的のヌクレオチド(NOI)中に特異的な所定の変異を有する植物を調製する方法を提供する。特異的な所定の変異は好ましくは、所望の形質を有する植物の特定をもたらし得る。
a)種の親植物の再生部分を用意するステップであって、少なくとも5,000、例えば少なくとも10,000、例えば少なくとも15,000、例えば少なくとも20,000、例えば少なくとも25,000、例えば少なくとも30,000個の再生部分を用意する、ステップ;
b)再生部分を変異誘発、好ましくは、ランダム変異誘発のステップに供し、それにより、複数の遺伝子型を表す世代M0の再生部分のプールを生成するステップ;
c)世代M0の再生部分を世代M1の成熟植物に生育させ、成熟植物から世代M1の再生部分を得るステップ;
d)任意選択で、前のステップをX回繰り返して、世代M(1+X)の再生部分を含む世代M(1+X)の植物を得るステップ;
e)複数の世代M1またはM(1+X)植物の再生部分をサブプールに分割するステップであって、各サブプールが、複数の遺伝子型を表す再生部分を含み、1個の所与の成熟植物由来の全ての再生部分が同じサブプール中に配置される、ステップ;
f)各サブプール由来のmRNA試料から得られるgDNA試料またはcDNA試料などの、DNA試料を調製するステップ;
g)高感度検出手段を用いて、変異を含むDNAを含むサブプールを特定するステップ;
h)変異を含むサブプール内の再生部分を特定し、それにより変異体植物を特定するステップ、
を含み、変異誘発のステップが、世代M1の再生部分の細胞当り1~30個の非同義変異の変異誘発の割合をもたらし、好ましくは再生部分が、栄養組織、種子、子実、種子中の生殖系列細胞、植物の穀物または胚芽、花粉または胚芽であり、好ましくは再生部分が、種子である。
用語「サイレント変異」は、生物の配列、例えばゲノム配列中で発生する、アミノ酸配列の変化を生じない変異を指す。従って、サイレント変異は、ゲノムのノンコーディング領域中の任意の変異であり得る、またはそれは、ゲノムのコード領域中の、翻訳産物のアミノ酸配列を変化させない変異であり得る。同義変異は、翻訳産物のアミノ酸配列を変えず、従って一種のサイレント変異である、ヌクレオチド置換を指す。
Nncは、ヌクレオチド変化の総数であり、
Nnaは、分析されたヌクレオチドの数である。
換言すれば、下式で表される:
本発明は、所定の標的配列の目的のヌクレオチド[NOI]中に1個または複数の変異を有する予め定義された種の変異体植物を特定するための方法を提供し、方法は、
a)種の親植物のNp個の再生部分を用意するステップであって、Npが、少なくとも5000の整数である、ステップ;
b)再生部分を変異誘発、好ましくは、ランダム変異誘発のステップに供し、それにより複数の遺伝子型を表す世代M0の再生部分のプールを生成するステップ;
c)世代M0の再生部分を成熟植物に生育させ、それにより成熟植物から世代M1の再生部分を得るステップ;
d)任意選択で、前のステップをX回繰り返して、世代M(1+X)の再生部分を含む世代M(1+X)の植物を得るステップ;
e)複数の世代M1またはM(1+X)植物の再生部分をサブプールに分割するステップであって、各サブプールが、複数の遺伝子型を表す再生部分を含み、1個の所与の成熟植物由来の全ての再生部分が、同じサブプール中に配置される、ステップ;
f)各サブプール由来の、mRNA試料またはgDNA試料から調製されるcDNA試料などの、DNA試料を調製するステップ;
g)高感度検出手段を用いて、変異を含むDNAを含むサブプールを特定するステップ;
h)変異を含むサブプール内の再生部分および/または再生部分の子孫を特定し、それにより変異体植物を特定するステップ、
を含み、変異誘発のステップが、世代M1の再生部分の細胞当り1~30個の非同義変異の変異誘発率をもたらす。
上に概説したステップに加えて、本発明の方法は、1つまたは複数の追加のステップを含み得る。本方法は、例えば、種子などの再生部分のプールを、例えば、変異誘発により調製するステップを含み得る。生物のプールを調製するための方法は、本明細書中の以下の「プール」のセクションに記載される。
本発明は、1個または複数の目的ヌクレオチド中に変異を保持する1種または複数の植物を特定するための方法に関する。特に、本方法は、NOI中に1個または複数の所定の変異を保有する植物の特定を可能にする。NOIは、コード領域の内側またはコード領域の外側に存在し得る。従って、本方法は、従来の育種法になお依拠しながら、特定の変異を有する生物の特定を可能にする。変異は好ましくは、所定の標的配列中にある。
ゲノムDNAの代わりに、mRNA試料から調製されたcDNAがまた、所望の変異を特定するために使用され得る。
本発明の好ましい実施形態では、植物は、緑色植物、例えば、顕花植物、針葉樹、裸子植物、シダ、ヒカゲノカズラ、マツモ、苔類、コケおよび緑藻からなる群から選択される植物であり得る。植物は、例えば、単子葉植物または双子葉植物であり得る。
特に、植物は、栽培植物であり得る。栽培植物は、例えば食品、飼料の供給源として、または物品の生産のための、または審美的目的のための原材料として、ヒトにより栽培される任意の植物であり得る。
植物はまた、トマトを含む、他の栽培植物であってもよい。
本発明の方法は、所与の植物のNp個の再生部分を提供すること、および植物の再生部分を変異誘発して、複数の遺伝子型を発現する再生部分のプールを得ることを含む。植物は、例えば、「植物」のセクションで記された植物のいずれかであり得る。従って、再生部分のプールは、本方法のステップa)で提供された再生部分から得られる変異誘発された再生部分を指す。従って、再生部分のプールは、ステップa)で提供された再生部分の数と同じ再生部分の数からなる。例えば、30,000個の再生部分がステップa)で提供される場合、(変異誘発された)再生部分のプールは、30,000個の変異誘発再生部分になる。
従って、再生部分のプールは、複数の再生部分を含み、これらは全て、同じ種に属するが、それらは植物の異なる遺伝子型を表す。プールは、各遺伝子型の2個以上の再生部分を含み得る。しかしながら、プールは、異なる遺伝子型の複数の再生部分を含まなければならない。
特に、最適Np(ONp)は、下記の実施例7に記載のように決定し得る。
OLSは、下式による最適ライブラリーサイズであり、
Mfは変異頻度であり、
nはスクリーニングされる変異の数であり、
ステップb)は、Mfの変異誘発頻度をもたらすランダム変異誘発のステップを含む。
Gnは特定の植物中の遺伝子の数であり、Glは遺伝子の平均長(bp)であり(Tiessen et al.,2012)、Mfは変異頻度であり、Nsnmは変異誘発による非同義変異の平均数(%)である。
通常、Nsnmは、60~70%の範囲、例えば66%である。正確なNsnmがわからない場合、66%のNsnmを使用できる。
一実施形態では、Npは、0.9*ONp~1.1*ONpの範囲、好ましくは、Npは、0.9*ONp~1.1*ONpの範囲である。
ONpの計算に必要とされる1つまたは複数のパラメーターの実際の値がわからない場合もある。このような場合には、実際の値ではなく予測された値を採用し得る。従って、変異誘発後の収穫率がわからない場合、予測された収穫率を使用し得る。予測収穫率は、類似の変異誘発処置からの当業者の知識に基づいてよい。同様に、正確な変異頻度がわからない場合、予測された変異頻度を使用し得る。予測された変異頻度は、類似の変異誘発処置からの当業者の知識に基づいてよい。
従来から、効率的な変異誘発プロトコルは、育種プログラムの成功にとって非常に重要な基本的要件であると考えられている。
しかし、本発明は、「軽度の」変異誘発の使用を含む方法を提供し、植物毎のコード領域中に1~30個の範囲の非同義変異を生成する。
変異密度=(特定された変異体の数)/((変異誘発された個体の数)x(分析された領域の長さ))。
本発明の方法は、1個または複数のサブプールへと世代M1またはM(1+X)の、種子などの植物の再生部分のプールを分割するステップを含み、各サブプールは、種子などの植物の複数の再生部分を含む。各サブプールは、複数の遺伝子型を表す再生部分を含み、重要なことに、各サブプールは、1個の所与の成熟植物由来の全ての再生部分を含む。
従って、最大サブプールサイズ(SPm)は、下記のように計算され得る:
一実施形態では、各サブプールは、多数の成熟植物からの再生部分を含み、数は、0.5*SPm~SPmの範囲であり、1個の所与の成熟植物由来の全ての再生部分は、同じサブプール中に配置される。一実施形態では、各サブプールは、0.7*SPm~SPmの範囲の成熟植物からの再生部分を含む。
いくつかの実施形態では、プールは90~1000個のサブプールの範囲に分割される。
各サブプールは好ましくは、複数の遺伝子型を発現する複数の植物の再生部分を含む。好ましくは、各サブプールは、異なる遺伝子型を有する、少なくとも10個、より好ましくは少なくとも100個、さらにより好ましくは少なくとも200個、さらにより好ましくは少なくとも300個、さらにより好ましくは少なくとも400個、さらにより好ましくは少なくとも500個、またさらにより好ましくは少なくとも1,000個、さらにより好ましくは少なくとも5,000個の植物の再生部分を含む。いくつかの実施形態では、各サブプールは、異なる遺伝子型を有する、500~5,000個の範囲、例えば600~2,000個の範囲の再生部分を含む。
いくつかの実施形態では、各サブプールは、1,000~2,000個の範囲の異なる遺伝子型を表す再生部分を含む。
プールをサブプールに分割する方法の一例を、図3に提供する。
-植物、例えば、穀物粒の種子などの複数の再生部分を用意するステップ;
-種子を変異誘発し、それによりM0世代の種子などの再生部分を得るステップ;
-世代M0の種子などの再生部分を成熟植物へと生育し、成熟植物からの種子などの再生部分を得るステップであって、種子などの再生部分が世代M1の種子である、ステップ;
-任意選択で先のステップをX回繰り返して、世代M(1+X)の種子などの再生部分を含む植物を得るステップ;
-成熟植物から世代M1またはM(1+X)の種子などの再生部分を取得し、それにより種子などの再生部分のプール(例えば、穀物粒のプール)を得るステップ;
-プールをサブプールに分割するステップであって、所与の成熟植物からの種子などの全ての再生部分(例えば、穀物粒)が、同じサブプールに配置される、ステップ。
従って、本方法は、次のステップを含み得る:
-植物、例えば、穀物粒の種子などの複数の植物の再生部分を用意するステップ;
-再生部分を変異誘発し、それにより世代M0の再生部分を得るステップ;
-任意選択で世代M0の再生部分を培養し、成熟植物から種子などの再生部分を得るステップであって、再生部分が世代M1の再生部分である、ステップ;
-任意選択で先のステップをX回繰り返して、世代M(1+X)の再生部分を含む植物を得るステップ;
-世代M0、M1またはM(1+X)の種子などの再生部分を別々の圃場区画で成熟植物へと培養するステップであって、成熟植物の再生部分が再生部分のプールを構成する、ステップ;
-領域を圃場サブ区画に分割するステップ;
-1個の圃場サブ区画の全ての植物の全ての種子などの再生部分を収穫し、それにより「穀物トータル(Grain total)」と呼ばれることもある、再生部分のサブプール(例えば、穀物粒などの種子のサブプール)を得るステップ。
本発明の方法は、種子などの再生部分のプールをサブプールに分割するステップを含む。各サブプールからのDNA試料を次に、調製し、変異を含むDNAを含むサブプールを特定するために使用する。
i.実施例10に記載のように、最適な画分サイズは、植物当りの再生部分の平均数およびGECN数に基づいて計算し得る。従って、一実施形態では、DNA試料がサブプールの再生部分の分画から次のように調製されることが好ましい:各サブプールをランダムに分割し、第1の画分がサブプールの再生部分の(GECN*100/RPP)%~(GECN*500/RPP)%の範囲を含み;第1の画分が再生部分の多くて50%を含む;
ii.各サブプールの第1の画分全体のDNA試料を調製するステップであって、
RPPが成熟植物当りの再生部分の数である、ステップ。
画分の分析、および従って、サブプールの特定は、次のステップを含む:
a)それぞれが1個の画分内の各遺伝子型からのDNAを含む、DNA試料を調製するステップであって、これは、例えば、以下の「DNA試料の調製」のセクションで本明細書に記載されるように実施され得る、ステップ;
b)目的のNOI中の変異の存在を検出するために高感度検出手段を使用するステップ。
ステップa)は特に、DNA(またはRNA)が画分全体から抽出されることを含み得る。
1個または複数の特定の変異を含む画分を特定するための方法の一例は、以下のステップを含む:
-サブプールを用意し、各サブプールを複数画分に分割するステップ;
-各サブプールの全画分から試料を調製するステップ;
-試料から、ゲノムDNAまたはmRNAなどの、DNA試料を調製するステップ;
-例えばマイクロタイタープレートで、例えばプレートの個々のウェルで、サブプールの全てからの個々のDNA試料の全てでPCR増幅を行うステップ;
-NOI中に変異を含む試料を選択するステップ。
本発明の方法は、DNA試料を、1個の画分内に含まれる再生部分のそれぞれに対し、個別に調製する必要はない。実際に、全画分がDNA試料を得るために使用されることが好ましく、DNA試料は実際には、画分内に含まれる全ての遺伝子型からのDNAを含むプールされたDNA試料である。DNA試料は、gDNA試料であり得る、またはそれはcDNA、例えば、mRNA試料から当該技術分野において既知のようにして作製されたcDNA試料であり得る。従って、好ましくは方法は、各植物または1個の画分またはサブプールの再生部分について個別のDNA試料を調製するステップを含まない。
本発明の方法は、核酸配列を検出する手段、好ましくは高感度検出手段を用いて、サブプールの画分を特定する、および従って対応する目的のサブプールを特定するステップを含む。用語「高感度検出手段」は、変異体生物の遺伝子型が非変異体生物の遺伝子型と多くて1個のヌクレオチドだけ異なるような場合であっても、少なくとも300個の生物のライブラリー中の1個の変異体生物の検出を可能にするような検出手段を指す。好ましくは、検出手段は、変異体ゲノムが299個の他のゲノムとは1個のみのヌクレオチドだけ異なる場合であっても、300個のゲノムのライブラリー中の1個の変異体ゲノムの検出を可能にするのに十分に好感度である。いくつかの実施形態では、検出手段は、少なくとも300個の植物などの生物のライブラリー中の1個の植物などの変異体生物、例えば少なくとも400個の生物のライブラリー中の1個の変異、例えば少なくとも500個の生物のライブラリー中の1個の変異、例えば少なくとも600個の生物のライブラリー中の1個の変異、例えば少なくとも700個の生物のライブラリー中の1個の変異、例えば少なくとも800個の生物のライブラリー中の1個の変異、例えば少なくとも900個の生物のライブラリー中の1個の変異、例えば少なくとも1,000個の生物のライブラリー中の1個の変異、例えば少なくとも1,100個の生物のライブラリー中の1個の変異、例えば少なくとも1,200個の生物のライブラリー中の1個の変異、例えば少なくとも1,300個の生物のライブラリー中の1個の変異、例えば少なくとも1,400個の生物のライブラリー中の1個の変異、例えば少なくとも1,500個の生物のライブラリー中の1個の変異、例えば少なくとも1,600個の生物のライブラリー中の1個の変異、例えば少なくとも1,700個の生物のライブラリー中の1個の変異、例えば少なくとも1,800個の生物のライブラリー中の1個の変異、例えば少なくとも1,900個の生物のライブラリー中の1個の変異、例えば少なくとも2,000個の生物のライブラリー中の1個の変異、例えば少なくとも2,500個の生物のライブラリー中の1個の変異、例えば少なくとも3,000個の生物のライブラリー中の1個の変異、例えば少なくとも4,000個の生物のライブラリー中の1個の変異、例えば少なくとも5,000個のまたはそれを超える生物のライブラリー中の1個の変異の検出を可能にする。
一般に、区画化dPCR増幅は、下記のステップを含む方法で行われる:
-DNA試料、標的配列に隣接するプライマーセットおよびPCR試薬を含むdPCR増幅を準備するステップ;
-試料中の核酸分子が局在化され複数の空間的に分離された区画内に濃縮されるように、dPCR増幅を区画化するステップ;
-dPCR増幅を実施するステップ;
-dPCRベースの増幅産物を検出するステップ。
サブプールの特定のステップの前に、本発明の方法はまた、目的の変異を含む種子などの再生部分を含むサブプールの特定を容易にする、サブプールを組織化するステップを含み得る。
いくつかの実施形態では、本方法は、数回のPCR増幅を実施することを包含し、これらのPCRの少なくともいくつかは、複数の区画化PCR増幅を含み得る。
本発明の方法は、標的配列に隣接する1つまたは複数のプライマーセットの使用を含む。標的配列に隣接する別個の「プライマーのセット」は、標的配列の5'末端と同一の配列を含む1つのプライマー(「フォワードプライマー」とも称される)、および標的配列の3'末端に相補的な配列を含む1つのプライマー(「リバースプライマー」とも称される)を含む。プライマーセットは、標的配列の増幅を可能にする条件下で、標的配列およびPCR試薬を含む核酸と共にPCRに添加されると標的配列を増幅できる。異なるプライマーのセットが本発明の異なるステップのPCR増幅のために使用されることも可能であるが、同じプライマーセットを、本発明による方法の全てのPCR増幅に使用し得る。
いくつかの実施形態では、本発明の方法は、対象のNOI中に変異を含む標的配列を含むPCR増幅産物を検出するステップを含む。PCR増幅産物は、任意の有用な手段により検出され得る。
-Clegg,Meth.Enzymol.,211:353-388(1992);Wo et al.,Anal.Biochem.,218:1-13 (1994);Pesce et al.,editors,Fluorescence Spectroscopy(Marcel Dekker,New York,1971);White et al.,Fluorescence Analysis:A Practical Approach(Marcel Dekker,New York,1970);など、
-文献はまた、蛍光および発色性分子の包括的リストおよびレポーター-クエンチャー対を選択するためのそれらの関連する光学特性を提供する文献を含む(例えば、Berlman,Handbook of Fluorescence Spectra of Aromatic Molecules,2nd Edition(Academic Press,New York,1971);Griffiths,Colour and Constitution of Organic Molecules(Academic Press,New York,1976);Bishop,editor,Indicators(Pergamon Press,Oxford,1972);Haugland,Handbook of Fluorescent Probes and Research Chemicals(Molecular Probes,Eugene,1992)Pringsheim,Fluorescence and Phosphorescence(Interscience Publishers,New York,1949);など)。
-さらに、以下の参考文献に例示されるように、オリゴヌクレオチドに添加できる共通の反応基を介した共有結合のためのレポーター分子およびクエンチャー分子を誘導体化するための文献中に広範な指針がある:Haugland(上記引用)、Ullman et al.,米国特許第3,996,345号、Khanna et al.,米国特許第4,351,760号、など。
試料は、例えば、対照PCR増幅との比較で、
1)存在比率の増加、および/または、
2)変異体液滴の濃度の増加、および/または、
3)平均よりも50%以上のスケールでの変異体イベントの数の増加、
により特徴付けられる場合に、NOI中に変異を含む標的DNAを含有すると見なされ得る。
目的の変異を含むDNAを有する再生部分を含むサブプールが特定されると、本方法は一般的に、変異を含むサブプール内の再生部分を特定するステップを含む。
一実施形態では、目的の再生部分は、次のステップを含む方法により特定される:
-植物の複数の再生部分を含むサブプールを用意するステップであって、サブプールが、NOIの1個またはいくつかの変異を含む再生部分を含む、ステップ;
-サブプールの再生部分を、二次サブプールに分割するステップ;
-植物に生育させるのに十分に無傷の状態で再生部分を保つ様式で二次サブプールの各再生部分から試料を取得し、各二次サブプールの全ての再生部分からの全ての試料を混合するステップ;
-DNA試料を混合試料から調製するステップ;
-変異を含むDNAを含む二次サブプールを特定するステップ;
-変異を含む二次サブプール内の再生部分特定するステップ。
本発明の方法は、ライブラリー構築のために、最良の栽培品種および最高度育種系統を用いることを可能にする。これは、所望形質が、例えば領域適合、高収率、気候変動に強いおよび/または病気に強い育種ストックの望ましい基礎環境に持ち込まれることを確実にする。上で説明したように、本方法は、戻し交雑の必要性を低減または除去する。本発明の方法は、ランダム変異誘発に基づく。対照的に、GMまたは遺伝子編集技術は通常、形質転換ステップを必要とし、従って形質転換できる種、または組織培養で活発に成長するが局所環境に十分に適合しない非エリートの形質転換性品種に限定される。
高い変異誘発率は、収率の不利益をもたらすことが多い。本方法は、本明細書で上記のように、低い変異誘発率に基づくので、親植物と類似の収率を有する変異誘発された植物を得ることができる。変異体植物は、特に、親植物の総(作物)収率の、少なくとも90%、例えば少なくとも91%、例えば少なくとも92%、例えば少なくとも93%、例えば少なくとも94%、例えば少なくとも95%、例えば少なくとも96%、例えば少なくとも97%、例えば少なくとも98%、例えば少なくとも99%、または例えば100%のまたはそれを超える収率を生じ得る。いくつかの実施形態では、変異体植物は、親植物の総収率より高い収率を有する場合がある。従って、いくつかの実施形態では、変異体植物は、親植物の総収率の105%以上、例えば110%以上、例えば120%以上、例えば130%以上、例えば140%以上、例えば150%以上、例えば175%以上、例えば200%以上である収率を生じ得る。
実施例1-低変異密度プロトコル
変異を誘発するために、大麦植物から収集した穀粒を、Kleinhofs et al.,(1978)により提供された詳細、および米国特許第7,838,053号で提供されたものに従って、変異誘発物質アジ化ナトリウム(NaN3)を含む溶液中でインキュベートした。変異誘発のために使用したアジ化ナトリウムの濃度は、2時間で0.3mMに減らした。
RNアーゼH2依存性PCR(rhPCR)(Dobosy et al.,2011)は、いわゆる「ブロックプライマー」を利用することにより、PCR増幅の特異度を改善できる。これらのプライマーは、単一リボヌクレオチド残基および3’ブロッキング部分を含み、これは、PCR中のプライマーの伸長を防止する。しかし、プライマーは、RNアーゼH2により活性化され得、これはその後、それらがPCR増幅中に伸長されることを可能にする。RNアーゼH2切断は、ブロックプライマーが完全一致に結合する場合にのみ起こる。たとえ1個のみのヌクレオチドが変化しているミスマッチでも、切断を著しく抑制できる。これは、ブロックプライマーが、非特異的なまたは望ましくないアンプリコンの増幅を特異的に阻止するように設計でき、従って、希な特定のヌクレオチド置換を検出するための極めて敏感なツールを提供することを意味する。rhPCRプライマーの5’-末端の相補的な、フルオロフォア標識プローブは、特定のアンプリコンのrhPCR中に良好なプライマー伸長の定量を可能にする。
我々は、6000個の大麦植物(栽培品種Quench)のライブラリーの配列を決定した。穀物は、2時間0.3mMのアジ化ナトリウムを用いて変異させた。6000個の個別のM3穂からなるライブラリーを構築した。穂当り1つの穀物をDNA抽出に利用した。
3個の変異体は、次の変異部位に対応する:
1.アミノ酸変化S330>N(タンパク質)に対応するヌクレオチドG989>A(cDNA)
2.アミノ酸変化P364>L(タンパク質)に対応するヌクレオチドC1091>T(cDNA)
3.アミノ酸変化を与えなかったヌクレオチドC858>T(cDNA)
3個の変異体は、次の変異部位に対応する:
4.アミノ酸変化H328>Y(タンパク質)に対応するヌクレオチドC982>T(cDNA)
5.アミノ酸変化A274>T(タンパク質)に対応するヌクレオチドG820>A(cDNA)
6.アミノ酸変化A284>V(タンパク質)に対応するヌクレオチドC851>T(cDNA)
大麦栽培品種Planetの変異誘発を、1.3百万bp中約1変異の変異密度(コード領域中約24個の非同義変異に相当し、非同義変異を含まない99.94%の遺伝子に相当する)を得るために、実施例1に記載のように実施した。
大麦栽培品種Paustianの変異誘発を、実施例1で記載のように実施して、コード領域中の25個の非同義変異に相当する、約1.3百万bp中約1個の変異率を得た。我々は、110,000個のM1個体のプール由来の374個のサブプールのライブラリーをスクリーニングして、1つの陽性サブプールを特定した。陽性サブプールの亜画分をその後、再度スクリーニングして、変異体穀物を特定した。スクリーニングを、HvGR-RBP1座位での所望の変異を特定するために特に設計したプライマーおよびプローブを用いて、国際公開第2018/001884号に記載のようにddPCRにより実施した。
目的の変異体の特定における成功の確率を高めるために、各種要因が考慮され得る。まず第1に、ライブラリーサイズが最適化され得る。最適なライブラリーサイズ(OLS)は、いくつかの因子に依存する。所望の変異が翻訳停止変異である場合、いくつかの可能なコドンを標的化できる。これは、より小さいライブラリーがより高い成功の確率につながり得ることを意味する。所望の変異がアミノ酸変化のための特定のヌクレオチド変化またはコドンである場合、ただ1つの、ときには少数のイベントが、所望の結果を与え、より大きなライブラリーが成功の確率を高めるために好ましい。
ライブラリーサイズLSおよび変異頻度Mfのライブラリーを用いて少なくとも1個の所望の変異を特定する確率は従って、下記のように計算できる:
PS=1-MfLS
例えば、1,000,000個の変異誘発された菜種植物(それぞれが1/500kbpの変異頻度を有する)由来のM1種子のライブラリーでは、以下のように計算される標的化座位で少なくとも1個の特定のヌクレオチドを特定する0.86の確率がある:
PS=1-(499999/500000)1000000=0.86
この式は、特定の確率を達成するために必要とされるライブラリーの最適なサイズを決定するためにも使用できる。最適なライブラリーサイズは、ライブラリーの最大サイズに等しく、これは、上記例では、1,000,000個のユニークなゲノムに等しい。
従って、最適なライブラリーサイズは、以下のように計算できる:
OLSは、最適なライブラリーサイズであり;
PSは成功確率(%)であり;
Mfは変異頻度であり、および
nはスクリーニングされる変異の数である。
Nncは、ヌクレオチド変化の総数であり、
Nnaは、分析されたヌクレオチドの数である。
Mf=2/(1,000,000)=1/(500,000)
最適なライブラリーサイズは、実施例1に記載のように決定し得る。
本発明の方法のためにランダム変異誘発に供される最適な数の再生部分(ONp)が次に、決定され得る。換言すれば、ONpは、成功の確率を達成するために変異される再生部分(例えば、種子)の最適な数に等しい。最適なONpは、最適なライブラリーサイズ、生殖系列細胞数(GECN)および材料の発芽比率を利用して下記のように計算される;
OLSは、実施例6で記載のように計算される最適なライブラリーサイズであり;
Grは、ランダム変異誘発後の予測発芽比率(%)であり;
GECNは、生殖系列細胞数である。
大きなライブラリーを最も効率的な方法でスクリーニングするために、本発明は、少なくとも初期プールをサブプールに分割するステップ、スクリーンされる変異を含む再生部分を含むサブプールをスクリーニングするステップ、その後続いて、特定されたサブプール内でスクリーンされる変異を含む特定の再生部分を特定するステップを含む多段法を提唱する。本発明の方法は、合理的な時間と作業努力の範囲内で、極めて多数の再生部分のスクリーニングを可能にする。
従って、所与のサブプール(本明細書では、最大サブプールサイズ(SPm)と呼ばれる)に再生部分を提供する成熟植物の最大数は、下記のように計算できる:
式中、検出感度は、Y個中の1個であり;および
GECNは、生殖系列細胞数である。
実施例9-再生部分(Np)の開始最適数および最適なサブプールサイズの決定
スクリーニング用のプールのサイズを制限する多くの植物特異的因子が存在する。これらの因子は、下記であり得る:
-特定サイズのプールを貯蔵するコスト
-単一植物またはその再生部分を特定のプールサイズから特定できる容易さ
-単一植物を特定のプールサイズから特定できる速度
-単一植物を特定するコスト。
サブプールが生成されると、本発明の方法は、DNA試料を調製するステップを含む。一般に、DNA試料は、全サブプールをランダム数の画分に分割し、次に全画分からDNAを調製することにより調製される。植物に応じて、各サブプールは、同じ遺伝子型を有する多数の再生部分を含む。数は、成熟植物(RPp)当りの再生部分の総数、ならびにGECN数に依存する。GECN数が1の場合、サブプールは、同じ遺伝子型を有するRPp個の再生部分を含む。
最適な画分サイズは、理論的には、各遺伝子型が1個の再生部分で表される、画分サイズである。従って、最適な画分サイズは、下記のように計算され得る:
「低い変異誘発の割合」は、作物間で変わる。特に、作物の倍数性は、作物が特定の変異処理に対しどのように厳密に反応するかにおいて、重要な役割を果たす(Tsai et al 2013)。これはまた、六倍体、四倍体または二倍体ゲノムで耐えられる変異の数(変異頻度)に基づき観察できる(Kurowska et al 2013)。上で説明されるように、変異頻度は下記で提供される:
非同義変異を含まない遺伝子(GFoNSM)の%は、次の式に従って計算できる:
この例では、Nsnmは、66%である。
REF1遺伝子は、菜種中の主な抗栄養化合物であるシナピンの生合成に関与する(Emrani et al.,2015)。我々は、軽度に変異誘発された(すなわち、低い変異誘発の割合)セイヨウアブラナ植物のライブラリー中のREF1ノックアウトを特定することを目的とした。この四倍体作物の従来の変異誘発されたライブラリーでは、全遺伝子の3.5%超がコーディング変異を含む。軽度に変異誘発されたライブラリーでは、全遺伝子の1%未満が、コード領域に変異を含む。我々は、GBSシークエンシング手法を用いて、我々の集団中の変異の数および変異起源の数を特定した。商業的に入手できるGBSシークエンシング手法を用いて、変異されたセイヨウアブラナ個体由来の12種の植物の配列を決定した。我々は、データ分析のために下記のフィルターを利用した:
-全分析試料中で少なくとも8回の配列リードによりカバーされない分析からの座位の除去。
-参照ゲノム上で解釈される50塩基対距離以内の追加の変化を有する分析からの変化を有する座位の除去。
-外れ値であると決定される、分析からの試料の除去。
-その座位がいくつかの対照試料中で変化を示す場合、分析における座位変化を無視する。
-配列リードの25%以上の変化を示さない座位からの分析における座位変化を無視する。
-試料群でならびに対照試料で変化を示す座位について分析における座位変化を無視する。
-試料群で2個以上の試料で変化を示さない座位について分析における座位変化を無視する。
この情報を用いて最適なライブラリーサイズを決定でき、これは、REF1中の未成熟終止に至る少なくとも1個のヌクレオチド置換を特定する95%の確率をもたらす。
セイヨウアブラナ栽培品種Epureの変異誘発ライブラリーを調製した。ライブラリーを、国際出願PCT/EP2017/065516に記載のプーリングおよび分割方法を用いて整理した。200,000個の種子のプールを、0.25%のEMSで16時間、室温で処理し、標準的手順を用いて圃場で繁殖させた。34,992個の植物を、約300個の植物のプール中で収穫した。DNAを、収穫した材料の25%から抽出し、ライブラリースクリーニングに利用した。
1.所定の標的配列中の、目的のヌクレオチド[NOI]中に1個または複数の変異を有する予め定義された種の変異体植物を特定するための方法であって、
a)上記の種の親植物のNp個の再生部分を用意するステップであって、Npが5,000超、例えば10,000超、例えば15,000超、例えば20,000超、例えば25,000超、例えば30,000超の整数である、ステップ;
b)上記の再生部分を変異誘発、好ましくはランダム変異誘発に供し、それにより、複数の遺伝子型を表す世代M0の再生部分のプールを生成する、ステップ;
c)世代M0の上記の再生部分を世代M1の成熟植物に生育させ、上記の成熟植物から世代M1の再生部分を得るステップ;
d)任意選択で前のステップをX回繰り返して、世代M(1+X)の再生部分を含む世代M(1+X)の植物を得るステップ;
e)複数の世代M1またはM(1+X)植物の再生部分をサブプールに分割するステップであって、各サブプールが複数の遺伝子型を表す再生部分を含み、1個の所与の成熟植物由来の全ての再生部分が、同じサブプール中に配置される、ステップ;
f)各サブプール由来のmRNA試料から得られるgDNA試料またはcDNA試料などの、DNA試料を調製するステップ;
g)高感度検出手段を用いて、変異を含むDNAを含むサブプールを特定するステップ;
h)上記の変異を含む上記のサブプール内の再生部分を特定し、それにより上記の変異体植物を特定するステップ、
を含み、上記の変異誘発のステップが、世代M1の再生部分の細胞当り1~30個の非同義変異の変異誘発の割合をもたらす、方法。
2.所定の標的配列の目的のヌクレオチド[NOI]中の1個または複数の変異を有する予め定義された種の変異体植物を特定するための方法であって、
a)上記の種の親植物のNp個の再生部分を用意するステップであって、Npが、少なくとも5,000、例えば少なくとも10,000、例えば少なくとも15,000、例えば少なくとも20,000、例えば少なくとも25,000、例えば少なくとも30,000の整数である、ステップ;
b)上記の再生部分を、低い変異誘発の割合をもたらす変異誘発、好ましくはランダム変異誘発に供し、それにより複数の遺伝子型を表す世代M0の再生部分のプールを生成するステップ;
c)世代M0の上記の再生部分を世代M1の成熟植物に生育させ、上記の成熟植物から世代M1の再生部分を得るステップ;
d)任意選択で前のステップをX回繰り返して、世代M(1+X)の再生部分を含む世代M(1+X)の植物を得るステップ;
e)複数の世代M1またはM(1+X)植物の再生部分をサブプールに分割するステップであって、各サブプールが複数の遺伝子型を表す再生部分を含み、1個の所与の成熟植物由来の全ての再生部分が、同じサブプール中に配置される、ステップ;
f)各サブプール由来のmRNA試料から得られるgDNA試料またはcDNA試料などの、DNA試料を調製するステップ;
g)高感度検出手段を用いて、変異を含むDNAを含むサブプールを特定するステップ;
h)上記の変異を含む上記のサブプール内の再生部分を特定し、それにより上記の変異体植物を特定するステップ、
を含み、二倍体植物での低い変異誘発の割合が、平均で全ての遺伝子の少なくとも99.8%、好ましくは少なくとも99.9%が、非同義変異を含まないことであり、より高い倍数性の植物では、平均で全ての遺伝子の少なくとも98.0%、好ましくは少なくとも99.0%が、世代M1の再生部分中に非同義変異を含まないことであり、好ましくは再生部分が、栄養組織、種子、子実、種子中の生殖系列細胞、上記の植物の穀物または胚芽、花粉または胚芽であり、好ましくは再生部分が、種子である、方法。
3.ステップe)が、
i.サブプールの最適サイズを決定するステップであって、最大サブプールサイズ(SPm)が下記である、ステップ;
を含み、高感度検出手段の検出感度が、Y個中1個であり、植物が、GECNの遺伝的に有効な細胞数を有する、方法により実施される、項目1または2に記載の方法。
4.遺伝的に有効な細胞数(GECN)を有する予め定義された植物種の植物、またはその再生部分を特定する方法であって、植物が、標的配列中の、目的のヌクレオチド[NOI]中にn個の所定の変異の少なくとも1個を有し、Y個中1個の検出感度で核酸配列を検出するための検出手段を採用し、
a)上記の種の親植物のNp個の再生部分を用意するステップであって、Npが、1,000超の整数、例えば少なくとも5,000、例えば少なくとも10,000、例えば少なくとも15,000、例えば少なくとも20,000、例えば少なくとも25,000、例えば少なくとも30,000の整数である、ステップ;
b)上記の再生部分を変異誘発、好ましくはランダム変異誘発のステップに供し、それにより複数の遺伝子型を表す世代M0の再生部分のプールを生成するステップ;
c)世代M0の上記の再生部分を成熟植物に生育させ、上記の成熟植物から世代M1の再生部分を得るステップ;
d)任意選択で、先のステップをX回繰り返して、世代M(1+X)の再生部分を含む植物を得るステップ;
e)世代M1またはM(1+X)の上記の再生部分を:
i)サブプールの最適サイズを決定するステップであって、最大サブプールサイズ(SPm)が、下記である、ステップ;
を含む方法によりサブプールに分割するステップ;
f)各サブプールから、gDNA試料またはcDNA試料などの、DNA試料を調製するステップ;
g)上記の検出手段を用いて、変異を含む再生部分を含むサブプールを特定するステップ;
h)上記の変異を含む上記のサブプール内で再生部分を特定し、それにより上記の変異体植物を特定するステップ、
を含む、方法。
5.核酸配列を検出するための検出手段が、高感度検出手段である、項目3または4に記載の方法。
6.各サブプールが、0.5*SPm~SPmの範囲の成熟植物からの再生部分を含む、項目1~5のいずれか1項に記載の方法。
7.各サブプールが、0.7*SPm~SPmの範囲の成熟植物からの再生部分を含む、項目1~6のいずれか1項に記載の方法。
8.Npが、0.7*ONp~1.3*ONpの範囲であり、
OLSは、下式による最適ライブラリーサイズであり、
Mfは変異頻度であり、
nはスクリーニングされる変異の数であり、
ステップb)が、Mfの変異誘発頻度をもたらすランダム変異誘発のステップを含む、項目1~7のいずれか1項に記載の方法。
9.収穫率が、変異誘発後の上記の植物種の発芽比率(%)である、項目8に記載の方法。
10.Npが、0.8*ONp~1.2*ONpの範囲である、項目1~9のいずれか1項に記載の方法。
11.Npが、0.9*ONp~1.1*ONpの範囲である、項目1~10のいずれか1項に記載の方法。
12.再生部分が、種子である、項目1~11のいずれか1項に記載の方法。
13.成功確率が、少なくとも85%、好ましくは少なくとも90%、より好ましくは少なくとも95%、例えば少なくとも98%である、項目1~12のいずれか1項に記載の方法。
14.少なくとも30,000個の再生部分が、ステップa)で用意され、例えば少なくとも40,000個の再生部分、例えば少なくとも50,000個の再生部分、例えば少なくとも60,000個の再生部分、例えば少なくとも70,000個の再生部分、例えば少なくとも80,000個の再生部分、例えば少なくとも90,000個の再生部分、例えば少なくとも100,000個の再生部分、例えば少なくとも200,000個の再生部分、例えば少なくとも300,000個の再生部分、例えば少なくとも400,000個の再生部分、例えば少なくとも500,000個の再生部分、例えば少なくとも600,000個の再生部分、例えば少なくとも700,000個の再生部分、例えば少なくとも800,000個の再生部分、例えば少なくとも900,000個の再生部分、例えば少なくとも106個の再生部分、例えば少なくとも2.106個の再生部分、例えば少なくとも3.106個の再生部分、例えば少なくとも4.106個の再生部分、例えば少なくとも5.106個の再生部分、例えば少なくとも6.106個の再生部分、例えば少なくとも7.106個の再生部分、例えば少なくとも8.106個の再生部分、例えば少なくとも9.106個の再生部分、例えば少なくとも107個のまたはそれを超える再生部分が、ステップa)で用意される、項目1~13のいずれか1項に記載の方法。。
15.変異誘発の割合が、1,000個の遺伝子毎に多くて1個の変異、例えば5,000個の遺伝子毎に多くて1個の変異、例えば10,000個の遺伝子毎に多くて1個の変異、例えば20,000個の遺伝子毎に多くて1個の変異、例えば30,000個の遺伝子毎に多くて1個の変異である、項目1~14のいずれか1項に記載の方法。
16.上記の変異誘発が、コード領域で多くて25個の非同義変異をもたらす、例えばコード領域で多くて20個の非同義変異、例えばコード領域で多くて15個の非同義変異、例えばコード領域で多くて10個の非同義変異、例えばコード領域で多くて5個の非同義変異、例えば世代M1の植物のコード領域で1個のサイレント変異をもたらす、項目1~15のいずれか1項に記載の方法。
17.植物が、二倍体植物であり、上記の低い変異誘発の割合が、少なくとも500,000個中1個の変異頻度、例えば少なくとも750,000個中1個、例えば少なくとも1,000,000個中1個の変異頻度である、項目1~16のいずれか1項に記載の方法。
18.植物が、四倍体植物であり、上記の低い変異誘発の割合が、少なくとも70,000個中1個の変異頻度、例えば少なくとも100,000個中1個、例えば少なくとも300,000個中1個の変異頻度である、項目1~17のいずれか1項に記載の方法。
19.植物が、六倍体植物であり、上記の低い変異誘発の割合が、少なくとも40,000個中1個の変異頻度、例えば少なくとも80,000個中1個、例えば少なくとも200,000個中1個の変異頻度である、項目1~18のいずれか1項に記載の方法。
20.変異誘発が、化学的変異誘発または放射線変異誘発である、項目1~19のいずれか1項に記載の方法。
21.変異誘発が、アジ化ナトリウム(NaN3)、エチレンイミン、ヒドロキシルアミン(NH2OH)、N-メチル-N’-ニトロ-N-ニトロソソグアニジン(MNNG)、ジアゾメタン、メチルニトロソグアニジン(MNNG)およびエチルメタンスルホネート(EMS)、ならびにエチルメタンスルホネート(EMS)、ジエチルスルホネート(DES)もしくはN-エチル-N-ニトロソウレア(ENU)などのスルホネート、またはエチル-2-クロロエチルスルフィドなどの硫黄マスタードなど、または2-クロロエチルジメチルアミンなどのナイトロジェンマスタードなど、またはエチレンオキシドなどのエポキシドなどのアルキル化剤からなる群より選択される変異誘発化学薬品などの変異誘発化学薬品により実施される化学的変異誘発である、項目1~20のいずれか1項に記載の方法。
22.ランダム変異誘発のステップが、アジ化ナトリウムを用いて、好ましくは1mM以下で2時間以下、例えば0.9mM以下、例えば0.8mM以下、例えば0.7mM以下、例えば0.6mM以下、例えば0.5mM以下、例えば0.4mM以下、例えば0.3mM以下の濃度で2時間以下実施される、項目1~21のいずれか1項に記載の方法。
ランダム変異誘発のステップが、EMSを用いて、好ましくは4%以下の濃度で2時間以下、例えば3%以下、例えば2%以下、例えば1.5%以下、例えば1%以下、例えば0.75%以下、例えば0.5%以下、例えば0.4%以下、例えば0.3%以下、例えば0.2%以下、例えば0.1%以下、例えば0.1%で24時間実施される、項目1~21のいずれか1項に記載の方法。
24.変異誘発が、少なくとも90%の再生部分が変異誘発のステップで生き残る、例えば少なくとも91%の再生部分、例えば少なくとも92%の再生部分、例えば少なくとも93%の再生部分、例えば少なくとも94%の再生部分、例えば少なくとも95%の再生部分、例えば少なくとも96%の再生部分、例えば少なくとも97%の再生部分、例えば少なくとも98%の再生部分、または例えば少なくとも99%の再生部分が変異誘発のステップで生き残るような条件で実施される、項目1~23のいずれか1項に記載の方法。
25.上記の変異体植物が、標的配列中の変異に起因する表現型の形質を除き、親植物と同じ表現型を有する、項目1~24のいずれか1項に記載の方法。
26.上記の変異体植物の外観、高さ、生物量、収率、粒径、適応度、葉形状および味覚の1つまたは複数が、親植物と同じであり、好ましくは上記の変異体植物の外観、高さ、生物量、葉形状および味覚の全てが、親植物と同じである、項目1~25のいずれか1項に記載の方法。
27.上記の変異体植物の(作物)収率が、親植物の総(作物)収率の、少なくとも90%、例えば少なくとも91%、例えば少なくとも92%、例えば少なくとも93%、例えば少なくとも94%、例えば少なくとも95%、例えば少なくとも96%、例えば少なくとも97%、例えば少なくとも98%、例えば少なくとも99%、例えば少なくとも100%、例えば少なくとも105%、例えば少なくとも110%、例えば少なくとも125%、例えば少なくとも150%、例えば少なくとも175%、例えば少なくとも200%、またはそれより多くに相当する、項目1~26のいずれか1項に記載の方法。
28.上記の変異体植物の穀物品質が、親植物の穀物品質と実質的に同じ、またはそれより高い穀物品質である、項目1~27のいずれか1項に記載の方法。
29.目的の変異が、1.5百万個の植物当り1個の変異に相当する頻度で起こる、項目1~28のいずれか1項に記載の方法。
30.少なくとも5,000個の再生部分、例えば少なくとも10,000個の再生部分、例えば少なくとも15,000個の再生部分、例えば少なくとも20,000個の再生部分、例えば少なくとも25,000個の再生部分、例えば少なくとも30,000個の再生部分、例えば少なくとも40,000個の再生部分、例えば少なくとも50,000個の再生部分、例えば少なくとも60,000個の再生部分、例えば少なくとも70,000個の再生部分、例えば少なくとも80,000個の再生部分、例え少なくとも90,000個の再生部分、例えば少なくとも100,000個の再生部分、例えば少なくとも200,000個の再生部分、例えば少なくとも300,000個の再生部分、例えば少なくとも400,000個の再生部分、例えば少なくとも500,000個の再生部分、例えば少なくとも600,000個の再生部分、例えば少なくとも700,000個の再生部分、例えば少なくとも800,000個の再生部分、例えば少なくとも900,000個の再生部分、例えば少なくとも106個の再生部分、例えば少なくとも106個の成熟植物、例えば少なくとも2.106個の成熟植物、例えば少なくとも3.106個の成熟植物、例えば少なくとも4.106個の成熟植物、例えば少なくとも5.106個の成熟植物、例えば少なくとも6.106個の成熟植物、例えば少なくとも7.106個の成熟植物、例えば少なくとも8.106個の成熟植物、例えば少なくとも9.106個の成熟植物、例えば少なくとも107個の成熟植物が、ステップc)で得られる、項目1~29のいずれか1項に記載の方法。
31.世代M0の再生部分の生存率が、ステップa)で用意される再生部分の生存率と同じ、またはそれより大きい、項目1~30のいずれか1項に記載の方法。
32.上記の変異体植物の不稔性が、30%未満である、項目1~31のいずれか1項に記載の方法。
33.植物が、アブラナ科、マメ科、イネ科、ヒユ科、キク科、ナス科、アカネ科またはラン科に属する植物などの、作物植物または顕花植物である、項目1~32のいずれか1項に記載の方法。
34.植物が、穀類、豆果およびアブラナ科からなる群より選択される、項目1~33のいずれか1項に記載の方法。
35.植物が、大麦である、項目1~34のいずれか1項に記載の方法。
36.植物種が、平均数のRPpの植物当りの再生部分を有し、ステップf)が、
i.各サブプールをランダムに分割するステップであって、第1の画分がサブプールの再生部分の(GECN*100/RPP)%~(GECN*500/RPP)%の範囲を含み;上記の第1の画分が上記の再生部分の多くて50%を含む、ステップ;
ii.各サブプールの第1の画分全体のDNA試料の調製ステップ;
を含む、項目1~35のいずれか1項に記載の方法。
37.ステップf)が:
-各サブプールを複数画分に分割するステップ;
-各サブプールの全画分のmRNA試料から得られるgDNA試料またはcDNA試料などのDNA試料を調製するステップ;
を含む、項目1~36のいずれか1項に記載の方法。
38.ステップf)が、各サブプールを少なくとも2つの画分、例えば少なくとも3つの画分、例えば少なくとも4つの画分に分割し、各サブプールの全画分からDNA試料を調製するステップにより実施される、項目1~37のいずれか1項に記載の方法。
39.ステップf)が、各サブプールの再生部分の10~50%の範囲を含む画分を得、各サブプールの全画分からDNA試料を調製するステップを含む、項目1~38のいずれか1項に記載の方法。
40.検出手段または高感度検出手段が、少なくとも1,000個中1個の検出感度、例えば1,000~10,000個の範囲の個数中1個の検出感度、例えば1,000~5,000個の範囲の個数中1個の検出感度を有する、項目1~39のいずれか1項に記載の方法。
41.各サブプールに対するステップg)が:
-サブプールの画分由来のDNA試料、それぞれ標的配列に隣接する1つまたは複数のプライマーセットおよびPCR試薬を含む、1回または複数のPCR増幅を実施し、それにより標的配列を増幅するステップ;
-NOI中1個または複数の変異を含む標的配列を含むPCR増幅産物を検出するステップ;
を含む、項目1~40のいずれか1項に記載の方法。
42.1回または複数のPCR増幅が、複数の空間的に分離された区画に分割される、項目41に記載の方法。
43.空間的に分離された区画が、水-油エマルション液滴などの液滴である、項目42に記載の方法。
44.各液滴が、0.1~10nLの範囲の平均体積を有する、項目43に記載の方法。
45.各PCRが、1,000~100,000個の範囲の空間的に分離された区画に区画化される、項目42~44のいずれか1項に記載の方法。
46.PCR試薬が、1個または複数の変異検出プローブを含み、各変異検出プローブが、検出可能な手段に任意に連結されたオリゴヌクレオチドを含み、オリゴヌクレオチドが、NOIの所定の変異を含む、標的配列に同一であるか、または相補的である、項目41~45のいずれか1項に記載の方法。
47.PCR試薬が、1個または複数の参照検出プローブを含み、各参照検出プローブが、検出可能な手段に任意に連結されたオリゴヌクレオチドを含み、オリゴヌクレオチドが、参照NOIを含む、標的配列に同一であるか、または相補的である、項目41~46のいずれか1項に記載の方法。
48.変異体検出プローブが、フルオロフォアおよびクエンチャーに連結され、参照検出プローブが、異なるフルオロフォアおよびクエンチャーに連結される、項目47に記載の方法。
49.PCR試薬が、参照検出プローブと比較して、少なくとも2倍過剰の変異体検出プローブを含む、請求項47または48に記載の方法。
50.PCRが、RNアーゼH依存性PCRである、項目40~49のいずれか1項に記載の方法。
51.ステップa)の変異誘発が、ランダム変異誘発である、項目1~50のいずれか1項に記載の方法。
52.異なる遺伝子型を有する世代M0の106個の再生部分、例えば少なくとも2.106個の再生部分、例えば少なくとも3.106個の再生部分、例えば少なくとも4.106個の再生部分、例えば少なくとも5.106個の再生部分、例えば少なくとも6.106個の再生部分、例えば少なくとも7.106個の再生部分、例えば少なくとも8.106個の再生部分、例えば少なくとも9.106個の再生部分、例えば少なくとも107個のまたはそれより多い再生部分が、ステップb)で得られる、項目1~51のいずれか1項に記載の方法。
53.方法が、プール内の生物、またはその再生部分の生殖のステップを含み、生殖のステップが、生物をサブプールに分割するステップe)と同時に、またはその後に実施され得る、項目1~52のいずれか1項に記載の方法。
54.世代M(1+X)の植物を得るステップを含み、所与のM0世代植物の全ての子孫の全ての再生部分が、同じサブプール中に配置される、項目1~53のいずれか1項に記載の方法。
55.特定されたサブプール内の再生部分を特定するステップが:
i)再生部分を植物に生育させるステップ;
ii)植物のそれぞれからDNA試料を調製するステップ;
iii)変異を含む植物を特定するステップ、
を含む、項目1~54のいずれか1項に記載の方法。
56.ステップe)の再生部分が、世代M2である、項目1~55のいずれか1項に記載の方法。
57.ステップh)が、下記のステップを含む、項目1~56のいずれか1項に記載の方法:
-植物の複数の再生部分を含むサブプールを用意するステップであって、サブプールが、NOIの1個またはいくつかの変異を含む再生部分を含む、ステップ;
-サブプールの再生部分を、二次サブプールに分割するステップ;
-植物に生育させるのに十分に無傷の状態で再生部分を保つ方法により二次サブプールの各再生部分から試料を取得し、各二次サブプールの全ての再生部分からの全ての試料を混合するステップ;
-DNA試料を混合試料から調製するステップ;
-変異を含むDNAを含む二次サブプールを特定するステップ。
58.試料が、再生部分、好ましくは種子に穿孔し、その後得られた粉末を収集することにより得られる、項目57に記載の方法。
59.下記ステップをさらに含む、項目57または58に記載の方法:
-NOI中に変異を含む再生部分を含む特定された二次サブプールを用意するステップであって、再生部分が、種子である、ステップ;
-二次サブプール内の全ての種子を栽培して発芽させ、任意に各種子から植物を発育させるステップ;
-各発芽した種子から試料を得るステップ;
-試料について、NOI中の変異の存在を試験し、それによりNOI中に変異を保持する植物を特定するステップ;
-任意選択で、植物を成熟まで生育させるステップ。
60.ステップf)の後で実施される以下のステップをさらに含む、項目59に記載の方法:
-各サブプールから各DNA試料の画分を得るステップ;
-複数の画分をスーパープールへと組み合わせ、それにより複数のサブプールからのDNA試料を含むDNAスーパープールを得るステップであって、各サブプールからのDNAが、1つのスーパープール中にのみ存在する、ステップ;
-それぞれがDNA試料のスーパープールを含む複数のPCR増幅を実施するステップであって、各PCR増幅が、それぞれがDNA試料の一部、それぞれ標的配列に隣接する1つまたは複数のプライマーセットおよびPCR試薬を含む、複数の区画化PCR増幅を含み、それにより標的配列を増幅する、ステップ;
-NOI中に変異を含む1個または複数の標的配列を含むPCR増幅産物を検出し、それにより変異を含むスーパープールを特定するステップ。
61.PCR増幅が、1個の変異を含むサブプールからのDNAの試料でのみ実施される、項目60に記載の方法。
62.5~100個の範囲のスーパープールが、調製される、項目60または61に記載の方法。
63.DNA試料のスーパープールを含むPCR増幅が、以下のステップを含む方法により実施される、項目60~62のいずれか1項に記載の方法:
-DNA試料、標的配列に隣接する1つまたは複数のプライマーセットおよびPCR試薬を含むPCR増幅を準備するステップ;
-PCR増幅を複数の空間的に分離された区画に分割するステップであって、各区画が、0.1~10pLの範囲の平均体積を有する、ステップ;
-PCR増幅を実施するステップ;
-PCR増幅産物を検出するステップ。
64.PCRが、RNアーゼH依存性PCRである、項目60~63のいずれか1項に記載の方法。
65.各PCRが、空間的に分離された区画などの少なくとも1,000,000個の区画に区画化される、項目60~64のいずれか1項に記載の方法。
66.空間的に分離された区画が、水-油エマルション液滴などの液滴である、項目60~65のいずれか1項に記載の方法。
67.変異が、所定のポリペプチド中の予測された機能喪失型変異であり、予測されたスクリーニング変異数が、ポリペプチドのアミノ酸数の5%である、項目1~66のいずれか1項に記載の方法。
68.スクリーニングされる変異の数が、1である、項目1~67のいずれか1項に記載の方法。
69.変異が、単一ヌクレオチドの置換である、項目1~68のいずれか1項に記載の方法。
70.標的配列中の1個の所定の変異を特定する方法であり、標的配列に隣接する1つのみのプライマーセットを用いる、請求項1~69のいずれか1項に記載の方法。
71.PCR試薬が、ただ1つの変異検出プローブを含む、項目41~70のいずれか1項に記載の方法。
72.再生部分が、栄養組織、種子、子実、種子中の生殖系列細胞、植物の穀物または胚芽、花粉または胚芽であり、好ましくは再生部分が、種子である、項目1~71のいずれか1項に記載の方法。
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Claims (19)
- 所定の標的配列中で、目的のヌクレオチド[NOI]中に1個または複数の変異を有する予め定義された種の変異体植物を特定するための方法であって、
a)前記種の親植物のNp個の再生部分を用意するステップであって、Npが、少なくとも5,000、少なくとも10,000など、少なくとも15,000など、少なくとも20,000など、少なくとも25,000など、少なくとも30,000などの整数である、ステップ;
b)低い割合の変異誘発をもたらす、変異誘発、好ましくはランダム変異誘発のステップに前記再生部分を供する、それにより複数の遺伝子型を表す世代M0の再生部分のプールを生成するステップ;
c)世代M1の成熟植物へと世代M0の前記再生部分を生育させるおよび前記成熟植物から世代M1の再生部分を得るステップ;
d)世代M(1+X)の再生部分を含む世代M(1+X)の植物を得るために前のステップをX回任意選択で繰り返すステップ;
e)各サブプールが複数の遺伝子型を表す再生部分を含む、サブプールへと複数の世代M1またはM(1+X)植物の再生部分を分割するステップであって、1個の所与の成熟植物由来の全ての再生部分が、同じサブプール中に配置される、ステップ;
f)各サブプールから、mRNA試料から得られるgDNA試料またはcDNA試料などの、DNA試料を調製するステップ;
g)高感度検出手段を用いて前記変異を含むDNAを含むサブプールを特定するステップ;
h)前記変異を含む前記サブプール内の再生部分を特定する、それにより前記変異体植物を特定するステップ;
を含み、
二倍体植物における低い割合の変異誘発が、平均で全ての遺伝子の少なくとも99.8%、好ましくは少なくとも99.9%が、非同義変異を含まないことかつより高い倍数性の植物において平均で全ての遺伝子の少なくとも98.0%、好ましくは少なくとも99.0%が、世代M1の再生部分中に非同義変異を含まないことであり、好ましくは前記再生部分が、栄養組織、種子、子実、種子中の生殖系列細胞、前記植物の穀物または胚芽、花粉または胚芽であり、好ましくは前記再生部分が、種子である、方法。 - 前記変異誘発の割合が、1,000個の遺伝子毎に多くて1個の変異、5,000個の遺伝子毎に多くて1個の変異など、10,000個の遺伝子毎に多くて1個の変異など、20,000個の遺伝子毎に多くて1個の変異など、30,000個の遺伝子毎に多くて1個の変異などである、請求項1に記載の方法。
- 前記変異誘発が、世代M1の植物においてコード領域中で多くて25個の非同義変異をもたらす、コード領域中で多くて20個の非同義変異など、コード領域中で多くて15個の非同義変異など、コード領域中で多くて10個の非同義変異など、コード領域中で多くて5個の非同義変異など、コード領域中で1個のサイレント変異などをもたらす、請求項1または2に記載の方法。
- 前記変異誘発が、放射線誘導変異誘発またはアジ化ナトリウム(NaN3)、エチレンイミン、ヒドロキシルアミン(NH2OH)、N-メチル-N’-ニトロ-N-ニトロソソグアニジン(MNNG)、ジアゾメタン、メチルニトロソグアニジン(MNNG)およびエチルメタンスルホネート(EMS)ならびにエチルメタンスルホネート(EMS)、ジエチルスルホネート(DES)もしくはN-エチル-N-ニトロソウレア(ENU)などのスルホネート、またはエチル-2-クロロエチルスルフィドなどの、硫黄マスタードなど、または2-クロロエチルジメチルアミンなどのナイトロジェンマスタードなど、またはエチレンオキシドなどの、エポキシドなどのアルキル化剤からなる群より選択される変異誘発化学薬品などの変異誘発化学薬品を用いて実施される化学的変異誘発であり、好ましくは前記ランダム変異誘発のステップが、好ましくは2時間以下の間1mM以下、0.9mM以下など、0.8mM以下など、0.7mM以下など、0.6mM以下など、0.5mM以下など、0.4mM以下など、0.3mM以下などの濃度で、アジ化ナトリウムを用いて実施される、または前記ランダム変異誘発ステップが、好ましくは2時間以下の間4%以下、3%以下など、2%以下など、1.5%以下など、1%以下など、0.75%以下など、0.5%以下など、0.4%以下など、0.3%以下など、0.2%以下など、0.1%以下など、24時間以下の間0.1%などの濃度で、EMSを用いて実施される、請求項1~3のいずれ1項に記載の方法。
- 前記変異体植物が、前記標的配列中の変異に起因する表現型の形質を除き、前記親植物と同じ表現型を有する、請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
- 目的の変異が、1.5百万個の植物当り1個の変異に相当する頻度で起こる、請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
- 前記成功の確率が、少なくとも85%、好ましくは少なくとも90%、より好ましくは少なくとも95%、少なくとも98%などである、請求項1~7のいずれか1項に記載の方法。
- 少なくとも5,000個の再生部分、少なくとも10,000個の再生部分など、少なくとも15,000個の再生部分など、少なくとも20,000個の再生部分など、少なくとも25,000個の再生部分など、少なくとも30,000個の再生部分など、少なくとも40,000個の再生部分など、少なくとも50,000個の再生部分など、少なくとも60,000個の再生部分など、少なくとも70,000個の再生部分など、少なくとも80,000個の再生部分など、少なくとも90,000個の再生部分など、少なくとも100,000個の再生部分など、少なくとも200,000個の再生部分など、少なくとも300,000個の再生部分など、少なくとも400,000個の再生部分など、少なくとも500,000個の再生部分など、少なくとも600,000個の再生部分など、少なくとも700,000個の再生部分など、少なくとも800,000個の再生部分など、少なくとも900,000個の再生部分など、少なくとも106個の再生部分など、少なくとも106個の成熟植物など、少なくとも2.106個の成熟植物など、少なくとも3.106個の成熟植物など、少なくとも4.106個の成熟植物など、少なくとも5.106個の成熟植物など、少なくとも6.106個の成熟植物など、少なくとも7.106個の成熟植物など、少なくとも8.106個の成熟植物など、少なくとも9.106個の成熟植物など、少なくとも107個の成熟植物などが、ステップc)で得られる、請求項1~8のいずれか1項に記載の方法。
- 前記植物が、アブラナ科、マメ科、イネ科、ヒユ科、キク科、ナス科、アカネ科またはラン科に属する植物などの、作物植物または顕花植物であり、好ましくは前記植物が、大麦である、請求項1~9のいずれか1項に記載の方法。
- ステップf)が:
-複数画分へと各サブプールを分割するステップ;
-各サブプールの全画分の、mRNA試料から得られるgDNA試料またはcDNA試料などの、DNA試料を調製するステップ;
を含む、請求項1~11のいずれか1項に記載の方法。 - 前記植物種が、RPpの植物当りの再生部分の平均数を有し、かつステップf)が、
i.複数画分へと各サブプールをランダムに分割するステップであって、第1の画分が、前記サブプールの再生部分の(GECN*100/RPP)%~(GECN*500/RPP)%の範囲を含み;かつ前記第1の画分が、前記再生部分の多くて50%を含む、ステップ;
ii.各サブプールの全第1の画分のDNA試料を調製するステップ;
を含む、請求項1~12のいずれか1項に記載の方法。 - ステップf)が、少なくとも2つの画分、少なくとも3つの画分など、少なくとも4つの画分などへと各サブプールを分割する、および各サブプールの全画分からDNA試料を調製するステップにより実施され、および/またはステップf)が、10~50%の範囲の各サブプールの再生部分を含む画分を得るおよび各サブプールの全画分からDNA試料を調製するステップを含み、および/または
各サブプールに対するステップg)が:
-サブプールの前記画分由来の前記DNA試料、それぞれ標的配列に隣接する1つまたは複数のプライマーセットおよびPCR試薬を含む、1回または複数のPCR増幅を実施する、それにより前記標的配列を増幅するステップ;
-前記NOI中に1個または複数の変異を含む前記標的配列を含むPCR増幅産物を検出するステップ;
を含む、請求項1~13のいずれか1項に記載の方法。 - 異なる遺伝子型を有する世代M0の106個の再生部分、少なくとも2.106個の再生部分など、少なくとも3.106個の再生部分など、少なくとも4.106個の再生部分など、少なくとも5.106個の再生部分など、少なくとも6.106個の再生部分など、少なくとも7.106個の再生部分など、少なくとも8.106個の再生部分など、少なくとも9.106個の再生部分など、少なくとも107個のまたはそれを超える再生部分などが、ステップb)で得られる、請求項1~14のいずれか1項に記載の方法。
- 前記方法が、プール内の、前記生物、またはその再生部分の生殖のステップを含み、かつ前記生殖のステップが、サブプールへと前記生物を分割するステップe)と同時に、またはその後に実施され得、および/またはステップe)の前記再生部分が、世代M2のものである、請求項1~15のいずれか1項に記載の方法。
- ステップh)が:
-植物の複数の再生部分を含むサブプールを用意するステップであって、前記サブプールが、前記NOIの1個またはいくつかの変異を含む再生部分を含む、ステップ;
-二次サブプールへと前記サブプールの再生部分を分割するステップ;
-植物へと発育させるのに十分に無傷で再生部分を残す様式で、前記二次サブプールの再生部分から試料を取得する、かつ各二次サブプールの全ての再生部分由来の全試料を組み合わせるステップ;
-前記組み合わせた試料からDNA試料を調製するステップ;
-前記変異を含むDNAを含む二次サブプールを特定するステップ;
を含む、請求項1~16のいずれか1項に記載の方法。 - -前記NOI中に変異を含む再生部分を含む前記特定された二次サブプールを用意するステップであって、前記再生部分が、種子である、ステップ;
-発芽させるために前記二次サブプール内の全ての種子を栽培する、および任意選択で各種子から植物を発育させるステップ;
-各発芽した種子から試料を得るステップ;
-NOI中の前記変異の存在について前記試料を試験する、それによりNOI中に変異を保持する植物を特定するステップ;
-任意選択で前記植物を成熟まで生育させるステップ;
をさらに含む、請求項17に記載の方法。 - ステップf)の後に実施される次のステップ:
-各サブプールから各DNA試料の画分を得るステップ;
-スーパープールへと複数の画分を組み合わせる、それにより複数のサブプールからのDNA試料を含むDNAスーパープールを得るステップであって、各サブプールからのDNAが、1つのスーパープール中にのみ存在する、ステップ;
-それぞれがDNA試料のスーパープールを含む、複数のPCR増幅を実施するステップであって、各PCR増幅が、それぞれが前記DNA試料の一部、それぞれ標的配列に隣接する1つまたは複数のプライマーセットおよびPCR試薬を含む、複数の区画化PCR増幅を含み、それにより前記標的配列を増幅する、ステップ;
-前記NOI中に変異を含む1個または複数の標的配列を含むPCR増幅産物を検出する、それにより前記変異を含むスーパープールを特定するステップ、
をさらに含み、好ましくはPCR増幅が、1個の前記変異を含むサブプールからのDNAの試料に対してのみ実施される、請求項18に記載の方法。
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