JP2023174025A - 圧着端子、接続構造体および端子接続方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡便で低コスト化への対応が容易な電食防止技術を提供する。
【解決手段】芯線を覆う絶縁被覆の一部がセミストリップ状態で残る被覆残存部13と、前記一部以外の前記絶縁被覆が前記芯線を覆う絶縁被覆部14と、前記被覆残存部13と前記絶縁被覆部14との間で前記芯線が露出する芯線露出部15と、を備える電線10に取り付けられる圧着端子20であって、前記絶縁被覆部14に圧着されるインシュレーションバレル部22と、前記芯線露出部15に圧着されるワイヤバレル部23と、前記被覆残存部13に圧着される封止バレル部24と、を備え、前記インシュレーションバレル部22、前記ワイヤバレル部23および前記封止バレル部24が前記電線10の伸延方向に沿って順に並ぶように構成されている。
【選択図】図5
【解決手段】芯線を覆う絶縁被覆の一部がセミストリップ状態で残る被覆残存部13と、前記一部以外の前記絶縁被覆が前記芯線を覆う絶縁被覆部14と、前記被覆残存部13と前記絶縁被覆部14との間で前記芯線が露出する芯線露出部15と、を備える電線10に取り付けられる圧着端子20であって、前記絶縁被覆部14に圧着されるインシュレーションバレル部22と、前記芯線露出部15に圧着されるワイヤバレル部23と、前記被覆残存部13に圧着される封止バレル部24と、を備え、前記インシュレーションバレル部22、前記ワイヤバレル部23および前記封止バレル部24が前記電線10の伸延方向に沿って順に並ぶように構成されている。
【選択図】図5
Description
本開示は、圧着端子、接続構造体および端子接続方法に関する。
例えば、車載用のワイヤーハーネスは、芯線がアルミニウムまたはアルミニウム合金で形成された電線(以下「アルミ電線」ということもある。)によって構成されることがある。アルミ電線は、銅または銅合金で形成された圧着端子を圧着接続する場合に、水分の介在により異種金属間腐食(いわゆる電食)が生じ得る。そのため、アルミ電線を用いる場合には、圧着端子との間への水分の侵入を防止する電食防止技術の必要性が求められている(例えば、特許文献1、2参照)。
アルミ電線を用いる場合の電食防止技術は、例えば車載用ワイヤーハーネスに適用する際に重要となる低コスト化への対応を考慮すると、簡便なものであることが好ましい。
本開示は、簡便で低コスト化への対応が容易な電食防止技術を提供することを目的とする。
本開示の一態様によれば、
芯線を覆う絶縁被覆の一部がセミストリップ状態で残る被覆残存部と、前記一部以外の前記絶縁被覆が前記芯線を覆う絶縁被覆部と、前記被覆残存部と前記絶縁被覆部との間で前記芯線が露出する芯線露出部と、を備える電線に取り付けられる圧着端子であって、
前記絶縁被覆部に圧着されるインシュレーションバレル部と、
前記芯線露出部に圧着されるワイヤバレル部と、
前記被覆残存部に圧着される封止バレル部と、を備え、
前記インシュレーションバレル部、前記ワイヤバレル部および前記封止バレル部が前記電線の伸延方向に沿って順に並ぶように構成されている
圧着端子が提供される。
芯線を覆う絶縁被覆の一部がセミストリップ状態で残る被覆残存部と、前記一部以外の前記絶縁被覆が前記芯線を覆う絶縁被覆部と、前記被覆残存部と前記絶縁被覆部との間で前記芯線が露出する芯線露出部と、を備える電線に取り付けられる圧着端子であって、
前記絶縁被覆部に圧着されるインシュレーションバレル部と、
前記芯線露出部に圧着されるワイヤバレル部と、
前記被覆残存部に圧着される封止バレル部と、を備え、
前記インシュレーションバレル部、前記ワイヤバレル部および前記封止バレル部が前記電線の伸延方向に沿って順に並ぶように構成されている
圧着端子が提供される。
また、本開示の他の一態様によれば、
芯線と前記芯線を覆う絶縁被覆とを有する電線の端縁近傍に圧着端子が取り付けられた接続構造体であって、
前記電線は、前記絶縁被覆の一部の移動により当該一部がセミストリップ状態で残る被覆残存部と、前記一部以外の前記絶縁被覆が前記芯線を覆う絶縁被覆部と、前記被覆残存部と前記絶縁被覆部との間で前記芯線が露出する芯線露出部と、を備え、
前記圧着端子は、前記電線の伸延方向に沿って順に並ぶインシュレーションバレル部、ワイヤバレル部および封止バレル部を備え、前記インシュレーションバレル部が前記絶縁被覆部に圧着され、前記ワイヤバレル部が前記芯線露出部に圧着され、前記封止バレル部が前記被覆残存部に圧着されるように構成されている
接続構造体が提供される。
芯線と前記芯線を覆う絶縁被覆とを有する電線の端縁近傍に圧着端子が取り付けられた接続構造体であって、
前記電線は、前記絶縁被覆の一部の移動により当該一部がセミストリップ状態で残る被覆残存部と、前記一部以外の前記絶縁被覆が前記芯線を覆う絶縁被覆部と、前記被覆残存部と前記絶縁被覆部との間で前記芯線が露出する芯線露出部と、を備え、
前記圧着端子は、前記電線の伸延方向に沿って順に並ぶインシュレーションバレル部、ワイヤバレル部および封止バレル部を備え、前記インシュレーションバレル部が前記絶縁被覆部に圧着され、前記ワイヤバレル部が前記芯線露出部に圧着され、前記封止バレル部が前記被覆残存部に圧着されるように構成されている
接続構造体が提供される。
また、本開示のさらに他の一態様によれば、
芯線と前記芯線を覆う絶縁被覆とを有する電線の端縁近傍に圧着端子を取り付ける端子接続方法であって、
前記電線の端縁近傍の前記絶縁被覆の一部の移動により、前記絶縁被覆の一部がセミストリップ状態で残る被覆残存部と、前記一部以外の前記絶縁被覆が前記芯線を覆う絶縁被覆部と、前記被覆残存部と前記絶縁被覆部との間で前記芯線が露出する芯線露出部と、を前記電線に設ける工程と、
前記電線の伸延方向に沿ってインシュレーションバレル部、ワイヤバレル部および封止バレル部が順に並ぶように構成された圧着端子を用いて、前記インシュレーションバレル部を前記絶縁被覆部に圧着し、前記ワイヤバレル部を前記芯線露出部に圧着し、前記封止バレル部を前記被覆残存部に圧着することで、前記電線の端縁近傍に前記圧着端子を接続するとともに当該電線における被覆残存部を前記封止バレル部で圧着封止する工程と、
を備える端子接続方法が提供される。
芯線と前記芯線を覆う絶縁被覆とを有する電線の端縁近傍に圧着端子を取り付ける端子接続方法であって、
前記電線の端縁近傍の前記絶縁被覆の一部の移動により、前記絶縁被覆の一部がセミストリップ状態で残る被覆残存部と、前記一部以外の前記絶縁被覆が前記芯線を覆う絶縁被覆部と、前記被覆残存部と前記絶縁被覆部との間で前記芯線が露出する芯線露出部と、を前記電線に設ける工程と、
前記電線の伸延方向に沿ってインシュレーションバレル部、ワイヤバレル部および封止バレル部が順に並ぶように構成された圧着端子を用いて、前記インシュレーションバレル部を前記絶縁被覆部に圧着し、前記ワイヤバレル部を前記芯線露出部に圧着し、前記封止バレル部を前記被覆残存部に圧着することで、前記電線の端縁近傍に前記圧着端子を接続するとともに当該電線における被覆残存部を前記封止バレル部で圧着封止する工程と、
を備える端子接続方法が提供される。
本開示によれば、絶縁被覆を利用した簡便な構成で電線と圧着端子との間への水分の侵入を防止することができ、電食を防止しつつ容易に低コスト化に対応することが可能となる。
以下、本開示の一実施形態に係る圧着端子、接続構造体および端子接続方法について、図面を参照しながら説明する。
(1)発明者が得た知見
はじめに、発明者が得た知見について説明する。
はじめに、発明者が得た知見について説明する。
電線の端縁近傍に取り付けられる圧着端子としては、銅または銅合金で形成されており、電線の芯線に圧着されるワイヤバレル部と、その芯線を覆う絶縁被覆に圧着されるインシュレーションバレル部と、を備えて構成されたものが広く用いられる。このような圧着端子は、既述のように、芯線がアルミニウムまたはアルミニウム合金で形成されたアルミ電線に取り付ける場合に、水分の介在により電食が生じ得る。つまり、アルミ電線に取り付ける場合には、圧着端子との間への水分の侵入が問題となる。特に、電線の端末側においては、芯線が露出することから、水分の侵入が発生しやすい。
水分の侵入を防止する電食防止技術としては、例えば、ワイヤバレル部に絶縁コーティングを施して、端子圧着後の芯線を絶縁コーティングで封止することで、芯線への水分の付着(電食)を防ぐことが知られている(特許文献1参照)。しかしながら、絶縁コーティングを施す手間やコスト等を要するため、必ずしも簡便で低コスト化への対応が容易な電食防止技術であるとは言えない。また、他にも、例えば、露出する芯線を導電性のある中間キャップで被覆し、その中間キャップを介してワイヤバレル部を圧着することで、芯線への水分の付着(電食)を防ぐことが知られている(特許文献2参照)。しかしながら、中間キャップを介在させる手間やコスト等を要するため、必ずしも簡便で低コスト化への対応が容易な電食防止技術であるとは言えない。
本願の発明者は、上述のような問題に対して、鋭意検討を行った。その結果、電線の端縁近傍においては、絶縁被覆を部分的に除去して芯線を露出させてワイヤバレル部を圧着するところ、その除去すべき絶縁被覆を利用して芯線の端末側を封止するという着想を得るに至った。そして、これにより、非常に簡便な構成で電線と圧着端子との間への水分の侵入を防止することができ、電食を防止しつつ容易に低コスト化に対応することができることを見出した。
本開示の実施形態は、以上のような本願の発明者による新規の知見に基づいて案出されたものである。
(2)圧着端子の構成
次に、本実施形態に係る圧着端子の構成について説明し、あわせて圧着端子が取り付けられる電線の構成についても説明する。
次に、本実施形態に係る圧着端子の構成について説明し、あわせて圧着端子が取り付けられる電線の構成についても説明する。
本実施形態に係る圧着端子は、銅または銅合金等の導電性を有した金属材料からなる薄板部材にプレス抜き加工を行って成形されたもので、電線端末に取り付けられて用いられるものである。なお、圧着端子には、錫メッキ等の表面処理が施されていてもよい。
本実施形態に係る圧着端子が取り付けられる電線は、芯線がアルミニウムまたはアルミニウム合金で形成されたアルミ電線である。さらに詳しくは、本実施形態に係る圧着端子の取り付けのために、電線の端縁近傍が以下に述べるように構成されている。
図1は、本実施形態に係る圧着端子が取り付けられる電線の端縁近傍の構成例を示す説明図である。
図例のように、電線10は、アルミニウムまたはアルミニウム合金で形成された金属撚り線等の芯線11の外周が、樹脂被膜等の絶縁被覆12によって覆われて構成されている。そして、電線10の端縁近傍において、芯線11を覆う絶縁被覆12の一部がセミストリップ状態で残る被覆残存部13と、その一部以外の絶縁被覆12が芯線11を覆う絶縁被覆部14と、被覆残存部13と絶縁被覆部14との間で芯線11が露出する芯線露出部15と、を備えている。
ここで、セミストリップ状態とは、芯線11を露出させるために剥き取る絶縁被覆12の一部を、芯線11から完全に除去せずに残したままとした状態のことをいう。セミストリップ状態の被覆残存部13は、絶縁被覆12内に芯線11が存在しない中空部分13aと、絶縁被覆12内に芯線11が存在する中実部分13bと、を有することになる。
図例のように、電線10は、アルミニウムまたはアルミニウム合金で形成された金属撚り線等の芯線11の外周が、樹脂被膜等の絶縁被覆12によって覆われて構成されている。そして、電線10の端縁近傍において、芯線11を覆う絶縁被覆12の一部がセミストリップ状態で残る被覆残存部13と、その一部以外の絶縁被覆12が芯線11を覆う絶縁被覆部14と、被覆残存部13と絶縁被覆部14との間で芯線11が露出する芯線露出部15と、を備えている。
ここで、セミストリップ状態とは、芯線11を露出させるために剥き取る絶縁被覆12の一部を、芯線11から完全に除去せずに残したままとした状態のことをいう。セミストリップ状態の被覆残存部13は、絶縁被覆12内に芯線11が存在しない中空部分13aと、絶縁被覆12内に芯線11が存在する中実部分13bと、を有することになる。
このように構成された電線10の端縁近傍への取り付けのために、本実施形態に係る圧着端子は、以下に述べるように構成されている。
図2は、本実施形態に係る圧着端子の構成例を示す斜視図であり、図3は、本実施形態に係る圧着端子の構成例を示す側面図である。
図例のように、本実施形態に係る圧着端子20は、少なくとも、接続部21と、インシュレーションバレル部22と、ワイヤバレル部23と、封止バレル部24と、連結部25と、を備えている。そして、取り付け対象となる電線10の伸延方向に沿って、インシュレーションバレル部22、ワイヤバレル部23、連結部25、封止バレル部24および接続部21が順に並ぶように構成されている。
図例のように、本実施形態に係る圧着端子20は、少なくとも、接続部21と、インシュレーションバレル部22と、ワイヤバレル部23と、封止バレル部24と、連結部25と、を備えている。そして、取り付け対象となる電線10の伸延方向に沿って、インシュレーションバレル部22、ワイヤバレル部23、連結部25、封止バレル部24および接続部21が順に並ぶように構成されている。
接続部21は、例えば角筒状に形成されており、その筒内に接続相手となる圧着端子の接続部(ただし不図示)が嵌合し得るように構成されたものである。なお、接続部21は、接続相手が嵌合し得るものであれば、角筒状に限定されることはなく、他の形状に形成されたものであってもよい。また、ここでは、接続部21が角筒状に形成されている場合、すなわち雌型端子を構成する場合を例に挙げているが、これに限定されることはなく、接続部21は雄型端子を構成するものであってもよい。
インシュレーションバレル部22は、接続部21から最も離れた側に位置するように配されており、電線10の絶縁被覆部14に圧着され得るように構成された、いわゆるオープンバレル形式のものである。
ワイヤバレル部23は、インシュレーションバレル部22よりも接続部21に近い側に位置するように配されており、電線10の芯線露出部15に圧着され得るように構成されたオープンバレル形式のものである。
封止バレル部24は、ワイヤバレル部23よりも接続部21に近い側に位置するように配されており、電線10の被覆残存部13に圧着され得るように構成されたオープンバレル形式のものである。
また、封止バレル部24は、電線10の被覆残存部13における絶縁被覆12の中空部分13aに対応する第一バレル片部24aと、その被覆残存部13における絶縁被覆12の中実部分13bに対応する第二バレル片部24bと、を有している。そして、第一バレル片部24aのバレル高さが第二バレル片部24bのバレル高さよりも大きく形成されている。
ここで、バレル高さとは、オープンバレル形式のバレル底面からバレル片先端までの高さのことをいう。したがって、第一バレル片部24aにおけるバレル底面からバレル片先端までの高さをH1、第二バレル片部24bにおけるバレル底面からバレル片先端までの高さをH2とすると、H1>H2の関係が成り立つことになる。各バレル高さH1,H2の差分は、詳細を後述するように、絶縁被覆12の中空部分13aを封止し得るように設定されていればよい。
なお、第一バレル片部24aと第二バレル片部24bとの形成幅(すなわち、電線10の伸延方向における形成幅)については、特に限定されるものではなく、絶縁被覆12の中空部分13aおよび中実部分13bの大きさを考慮しつつ適宜設定されたものであればよい。
ここで、バレル高さとは、オープンバレル形式のバレル底面からバレル片先端までの高さのことをいう。したがって、第一バレル片部24aにおけるバレル底面からバレル片先端までの高さをH1、第二バレル片部24bにおけるバレル底面からバレル片先端までの高さをH2とすると、H1>H2の関係が成り立つことになる。各バレル高さH1,H2の差分は、詳細を後述するように、絶縁被覆12の中空部分13aを封止し得るように設定されていればよい。
なお、第一バレル片部24aと第二バレル片部24bとの形成幅(すなわち、電線10の伸延方向における形成幅)については、特に限定されるものではなく、絶縁被覆12の中空部分13aおよび中実部分13bの大きさを考慮しつつ適宜設定されたものであればよい。
連結部25は、ワイヤバレル部23と封止バレル部24との間に位置するように配されており、これらワイヤバレル部23と封止バレル部24とを連結するように構成されたものである。ワイヤバレル部23と封止バレル部24とを連結することから、連結部25は、ワイヤバレル部23と封止バレル部24のバレル高さが相違する場合には、その相違に応じて連結部25のバレル片先端が傾斜するように形成されることになる。
以上のような構成の圧着端子20において、インシュレーションバレル部22および封止バレル部24のバレル底面と、ワイヤバレル部23のバレル底面とは、電線10の絶縁被覆12の厚さに対応した大きさの段差を有して構成されていることが好ましい。つまり、ワイヤバレル部23のバレル底面のほうが、インシュレーションバレル部22および封止バレル部24のバレル底面よりも、図3中の上方側に位置するように、それぞれが形成されていることが好ましい。このように構成されていれば、電線10に圧着端子20を取り付けた際に、絶縁被覆12の存在箇所と芯線11の露出箇所とで当該芯線11の中心位置にずれが生じるのを防ぎ得るようになる。
(3)端子接続方法の手順
次に、以上のような構成の圧着端子20を電線10の端縁近傍に取り付ける場合の作業手順、すなわち本実施形態に係る端子接続方法の手順について説明する。
次に、以上のような構成の圧着端子20を電線10の端縁近傍に取り付ける場合の作業手順、すなわち本実施形態に係る端子接続方法の手順について説明する。
(手順の概要)
本実施形態に係る端子接続方法は、大別すると、圧着端子20が取り付けられる電線10についての準備工程と、準備した電線10に圧着端子20を圧着する圧着工程と、を備える。
本実施形態に係る端子接続方法は、大別すると、圧着端子20が取り付けられる電線10についての準備工程と、準備した電線10に圧着端子20を圧着する圧着工程と、を備える。
(準備工程)
図4は、本実施形態に係る端子圧着方法における準備工程の具体的な手順の一例を示す説明図である。図4において(a)~(c)は準備工程における各手順での電線10の端縁近傍の状態を示している。
図4は、本実施形態に係る端子圧着方法における準備工程の具体的な手順の一例を示す説明図である。図4において(a)~(c)は準備工程における各手順での電線10の端縁近傍の状態を示している。
準備工程では、まず、図4(a)に示すように、圧着端子20の取り付け対象となる電線10を用意する。そして、用意した電線10の端縁近傍において、図4(b)に示すように、その端縁から予め設定されたストリップ長の箇所に対して、ワイヤーストリッパーに代表される専用装置や工具により、絶縁被覆12のみを切断する切込み16を設ける。切込み16を設けた後は、さらに、図4(c)に示すように、絶縁被覆12の一部(すなわち、切込み16よりも先の絶縁被覆12の部分)を剥き取る方向に移動させる(図中矢印参照)。ただし、このとき、絶縁被覆12の一部を完全には除去せずにセミストリップ状態で残るようにする。セミストリップ状態にするための絶縁被覆12の移動量は、必要となる芯線露出部15の長さを確保し得るものであればよい。
このような手順を経ることで、準備工程では、圧着端子20の取り付け対象となる電線10に対して、被覆残存部13と絶縁被覆部14と芯線露出部15とを設ける。
(圧着工程)
図5は、本実施形態に係る端子圧着方法における圧着工程の具体的な手順の一例を示す説明図である。図5において、(a)は圧着端子20の各バレル内への電線10の装着前の状態を示しており、(b)は圧着端子20の各バレル内に電線10を装着した状態を示しており、(c)は圧着端子20の各バレルを圧着した後の状態を示している。
図5は、本実施形態に係る端子圧着方法における圧着工程の具体的な手順の一例を示す説明図である。図5において、(a)は圧着端子20の各バレル内への電線10の装着前の状態を示しており、(b)は圧着端子20の各バレル内に電線10を装着した状態を示しており、(c)は圧着端子20の各バレルを圧着した後の状態を示している。
圧着工程では、まず、図5(a)に示すように、準備工程で被覆残存部13、絶縁被覆部14および芯線露出部15を設けた電線10と、その電線10の端縁近傍に取り付ける圧着端子20と、を用意する。そして、用意した電線10および圧着端子20について、図5(b)に示すように、圧着端子20におけるインシュレーションバレル部22のバレル内に電線10の絶縁被覆部14が位置し、圧着端子20におけるワイヤバレル部23のバレル内に電線10の芯線露出部15が位置し、圧着端子20における封止バレル部24のバレル内に電線10の被覆残存部13が位置するように、それぞれを配置する。
その後、圧着工程では、図5(c)に示すように、圧着端子20のインシュレーションバレル部22を電線10の絶縁被覆部14に圧着し、圧着端子20のワイヤバレル部23を電線10の芯線露出部15に圧着し、圧着端子20の封止バレル部24を電線10の被覆残存部13に圧着する。これらの圧着は、圧着アプリケータや端子圧着機等の専用装置を用いて行えばよい。これにより、圧着端子20は、電線10の端縁近傍に取り付けられることになる。
つまり、本実施形態においては、電線10の端縁近傍への圧着端子20の取り付けにあたり、電線10における絶縁被覆12の一部をセミストリップ状態で残しておき、そのセミストリップ状態の絶縁被覆12(すなわち被覆残存部13)に対してインシュレーションバレル部22、ワイヤバレル部23とは別の封止バレル部24を圧着するようになっている。
(4)接続構造体の構成
次に、以上のような手順の端子接続方法によって得られる電線10と圧着端子20との接続構造体、すなわち本実施形態に係る接続構造体の構成について説明する。
次に、以上のような手順の端子接続方法によって得られる電線10と圧着端子20との接続構造体、すなわち本実施形態に係る接続構造体の構成について説明する。
図6は、本実施形態に係る接続構造体の構成例を示す説明図である。図6において、(a)は接続構造体の側面図、(b)は接続構造体の側断面図、(c)はD-D断面図、(d)はE-E断面図、(e)はF-F断面図を、それぞれ示している。
本実施形態に係る接続構造体は、電線10の端縁近傍に圧着端子20が取り付けられることで構成されている。さらに詳しくは、図6(a)および(b)に示すように、圧着端子20のインシュレーションバレル部22が電線10の絶縁被覆部14に圧着され、圧着端子20のワイヤバレル部23が電線10の芯線露出部15に圧着され、圧着端子20の封止バレル部24が電線10の被覆残存部13に圧着されて構成されている。
このような構成の接続構造体では、図6(e)に示すように、ワイヤバレル部23の芯線露出部15への圧着により、その芯線11に対して圧着端子20が直接接触することになり、これにより芯線11と圧着端子20との導通が確保される。また、インシュレーションバレル部22の絶縁被覆部14への圧着により、ワイヤバレル部23のみならずインシュレーションバレル部22でも電線10が保持されることになり、例えば圧着端子20の取り付け後に電線10に負荷がかかった場合であっても、その負荷によるワイヤバレル部23での芯線11の断線発生を抑制することができる。
さらに、本実施形態に係る接続構造体では、インシュレーションバレル部22およびワイヤバレル部23の圧着とは別に、図6(c)に示すように、セミストリップ状態の絶縁被覆12(すなわち被覆残存部13)に対して封止バレル部24を圧着するようになっている。これにより、被覆残存部13を構成する絶縁被覆12が封止バレル部24によって潰されるように塞がれ、その絶縁被覆12によって電線10の芯線露出部15よりも端縁側の部分が封止されることになる。
特に、本実施形態において、封止バレル部24は、第一バレル片部24aと第二バレル片部24bとを有している。そのため、図6(b)および(d)に示すように、絶縁被覆12の中実部分13bに第二バレル片部24bが圧着されることで、セミストリップ状態の絶縁被覆12が脱落しないように保持される。さらには、図6(b)および(c)に示すように、第二バレル片部24bよりもバレル高さが大きい第一バレル片部24aが絶縁被覆12の中空部分13aに圧着されることで、その中空部分13aが塞がれるように完全に密封されることになる。これにより、圧着端子20の取り付け後における電線10は、芯線露出部15よりも端縁側の部分で芯線11が露出してしまうことがない。
つまり、本実施形態においては、セミストリップ状態で残された絶縁被覆12にインシュレーションバレル部22およびワイヤバレル部23とは別の封止バレル部24を圧着することで、芯線露出部15よりも端縁側における芯線11の圧着封止を行う構成となっている。そのため、絶縁コーティング(特許文献1参照)や中間キャップ(特許文献2参照)等の電食防止技術を要することなく、本来であれば除去すべき絶縁被覆12を利用して、芯線11の端末側を封止することができる。したがって、特に水分の侵入が発生しやすい電線10の端末側において、非常に簡便な構成で電線10と圧着端子20との間への水分の侵入を防止することができる。このことは、アルミニウムまたはアルミニウム合金で形成された芯線11を有するアルミ電線10の場合であっても、容易に低コスト化に対応することを可能にしつつ、電食を有効に防止し得ることを意味する。
また、本実施形態においては、圧着端子20が連結部25を備えていることから、ワイヤバレル部23と封止バレル部24との間についても芯線11が露出してしまうことがない。例えば、封止バレル部24の形成箇所では、図6(c)および(d)に示すように、その封止バレル部24の圧着後には両側のバレル片部同士が接触することになるので、これによりバレル上方側(すなわちバレル底面に対向する側)が封止される。ワイヤバレル部23の形成箇所でも、図6(e)に示すように、そのワイヤバレル部23の圧着後には両側のバレル片部同士が接触することになるので、これによりバレル上方側が封止される。同様に、ワイヤバレル部23と封止バレル部24とが連結部25によって連結されており、ワイヤバレル部23、封止バレル部24および連結部25が一体となるバレル片部を構成していれば、ワイヤバレル部23と封止バレル部24との間についても、両側のバレル片部同士の接触によりバレル上方側が封止されるので、芯線11が露出してしまうことがない。したがって、ワイヤバレル部23と封止バレル部24との間についても、非常に簡便な構成で電線10と圧着端子20との間への水分の侵入を防止することができる。
なお、本実施形態において、連結部25は、封止バレル部24に付随して、その封止バレル部24とワイヤバレル部23との間に設けられていればよく、ワイヤバレル部23とインシュレーションバレル部22との間については、特に限定されるものではない。したがって、ワイヤバレル部23とインシュレーションバレル部22との間については、水分の侵入を防止する場合に、例えば熱収縮チューブで覆うといった公知の手法を用いればよい。
(5)本実施形態により得られる効果
本実施形態によれば、以下に示す一つまたは複数の効果が得られる。
本実施形態によれば、以下に示す一つまたは複数の効果が得られる。
(a)本実施形態では、セミストリップ状態で残された絶縁被覆12にインシュレーションバレル部22およびワイヤバレル部23とは別の封止バレル部24を圧着することで、芯線露出部15よりも端縁側における芯線11の圧着封止を行う。つまり、特に水分の侵入が発生しやすい電線10の端末側について、セミストリップ状態の絶縁被覆12を利用しつつ、圧着端子20の封止バレル部24の圧着によって封止する。したがって、絶縁被覆12を利用した簡便な構成で電線10と圧着端子20との間への水分の侵入を防止することができ、アルミニウムまたはアルミニウム合金で形成された芯線11を有するアルミ電線10の場合であっても、容易に低コスト化に対応することを可能にしつつ、電食を有効に防止することが可能になる。
(b)本実施形態では、封止バレル部24が第一バレル片部24aと第二バレル片部24bとを有しており、第一バレル片部24aのバレル高さが第二バレル片部24bのバレル高さよりも大きく形成されている。そのため、絶縁被覆12の中実部分13bへの第二バレル片部24bの圧着により、セミストリップ状態の絶縁被覆12が脱落しないように保持されるとともに、絶縁被覆12の中空部分13aへの第一バレル片部24aの圧着により、その中空部分13aが塞がれるように完全に密封されることになる。したがって、電線10への圧着端子20の取り付け後には芯線露出部15よりも端縁側の部分で芯線11が露出してしまうことがなく、セミストリップ状態の絶縁被覆12を利用した電線10の端末側における芯線11の圧着封止に用いて非常に好適なものとなる。
(c)本実施形態では、圧着端子20が連結部25を備えており、その連結部25によってワイヤバレル部23と封止バレル部24とが連結されている。そのため、ワイヤバレル部23、封止バレル部24および連結部25が一体となるバレル片部を構成することになり、両側のバレル片部同士の接触によってワイヤバレル部23と封止バレル部24との間についてもバレル上方側が封止されるので、芯線11が露出してしまうことがない。したがって、ワイヤバレル部23と封止バレル部24との間についても、非常に簡便な構成で電線10と圧着端子20との間への水分の侵入を防止することができる。
(d)本実施形態では、電線10の芯線11がアルミニウムまたはアルミニウム合金によって形成されている。つまり、本実施形態では、アルミ電線10に対して圧着端子20の取り付けを行う。その場合であっても、圧着端子20の圧着後においては、電線10と圧着端子20との間への水分の侵入を防止することができ、電食を有効に防止することができる。しかも、このことを非常に簡便な構成で実現するので、容易に低コスト化に対応することが可能となり例えば車載用ワイヤーハーネスに適用する際に非常に有効なものとなる。
(6)変形例等
以上に、本開示の一実施形態を具体的に説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
以上に、本開示の一実施形態を具体的に説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上述の実施形態では、準備工程において、切込み16より先の絶縁被覆12の一部をセミストリップ状態で残す場合を例に挙げている(図4参照)。その場合、絶縁被覆12の中空部分13aの長さは、芯線露出部15における芯線11の露出長と同一になる。ただし、絶縁被覆12の中空部分13aの長さは、封止バレル部24の圧着によって封止可能な長さであれば、必ずしも芯線11の露出長と同一である必要はなく、芯線11の露出長よりも短いほうが圧着端子20の小型化(省スペース化)のために好ましいこともあり得る。このことから、準備工程は、以下のような手順で行うようにしてもよい。
図7は、他の実施形態に係る端子圧着方法における準備工程の具体的な手順の一例を示す説明図である。図7において(a)~(d)は準備工程における各手順での電線10の端縁近傍の状態を示している。
図例においては、図7(a)に示すように、圧着端子20の取り付け対象となる電線10を用意した後、図7(b)に示すように、絶縁被覆12の中空部分13aの長さを調節するための切込み17を設け、さらに、図7(c)に示すように、芯線露出部15を形成するための切込み16を設ける。その後、図7(d)に示すように、絶縁被覆12の一部を移動させつつセミストリップ状態で残すことで、被覆残存部13および芯線露出部15を形成するとともに、切込み17よりも先の絶縁被覆12の部分を除去する。
このような手順の準備工程を経れば、絶縁被覆12の中空部分13aの長さを調節して、その中空部分13aの長さよりも芯線露出部15における芯線11の露出長を長くすることが可能となる。したがって、芯線11の端末側の圧着封止を確実に行いつつ、絶縁被覆12の中空部分13aが必要以上に長くなることを抑制でき、圧着端子20の小型化(省スペース化)にも容易に対応し得るようになる。
図7は、他の実施形態に係る端子圧着方法における準備工程の具体的な手順の一例を示す説明図である。図7において(a)~(d)は準備工程における各手順での電線10の端縁近傍の状態を示している。
図例においては、図7(a)に示すように、圧着端子20の取り付け対象となる電線10を用意した後、図7(b)に示すように、絶縁被覆12の中空部分13aの長さを調節するための切込み17を設け、さらに、図7(c)に示すように、芯線露出部15を形成するための切込み16を設ける。その後、図7(d)に示すように、絶縁被覆12の一部を移動させつつセミストリップ状態で残すことで、被覆残存部13および芯線露出部15を形成するとともに、切込み17よりも先の絶縁被覆12の部分を除去する。
このような手順の準備工程を経れば、絶縁被覆12の中空部分13aの長さを調節して、その中空部分13aの長さよりも芯線露出部15における芯線11の露出長を長くすることが可能となる。したがって、芯線11の端末側の圧着封止を確実に行いつつ、絶縁被覆12の中空部分13aが必要以上に長くなることを抑制でき、圧着端子20の小型化(省スペース化)にも容易に対応し得るようになる。
また、上述の実施形態では、封止バレル部24が第一バレル片部24aと第二バレル片部24bとを有している場合を例に挙げたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、セミストリップ状態の絶縁被覆12を利用した芯線11の圧着封止が可能であれば、封止バレル部24の全体にわたりバレル高さが同一となるように形成されていてもよい。また、第一バレル片部24aと第二バレル片部24bとを有する場合であっても、これらとはバレル高さが異なる部分を、封止バレル部24がさらに有するように構成されていてもよい。
また、上述の実施形態では、ワイヤバレル部23と封止バレル部24とが連結部25によって連結されている場合を例に挙げたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、圧着端子20が連結部25を備えない構成としてもよい。その場合であっても、圧着端子20が封止バレル部24を備えていれば、セミストリップ状態の絶縁被覆12を利用した芯線11の圧着封止が可能となる。
また、上述の実施形態では、芯線11がアルミニウムまたはアルミニウム合金によって形成されるアルミ電線10に圧着端子20を取り付ける場合を例に挙げたが、必ずしもこれに限定されるものではない。つまり、上述の実施形態に係る圧着端子20、接続構造体および端子接続方法は、アルミ電線10以外の電線にも適用することが可能であり、その場合でも非常に簡便な構成で電線10と圧着端子20との間への水分の侵入を防止することができる。
10…電線、11…芯線、12…絶縁被覆、13…被覆残存部、13a…中空部分、13b…中実部分、14…絶縁被覆部、15…芯線露出部、20…圧着端子、21…接続部、22…インシュレーションバレル部、23…ワイヤバレル部、24…封止バレル部、24a…第一バレル片部、24b…第二バレル片部、25…連結部
Claims (8)
- 芯線を覆う絶縁被覆の一部がセミストリップ状態で残る被覆残存部と、前記一部以外の前記絶縁被覆が前記芯線を覆う絶縁被覆部と、前記被覆残存部と前記絶縁被覆部との間で前記芯線が露出する芯線露出部と、を備える電線に取り付けられる圧着端子であって、
前記絶縁被覆部に圧着されるインシュレーションバレル部と、
前記芯線露出部に圧着されるワイヤバレル部と、
前記被覆残存部に圧着される封止バレル部と、を備え、
前記インシュレーションバレル部、前記ワイヤバレル部および前記封止バレル部が前記電線の伸延方向に沿って順に並ぶように構成されている
圧着端子。 - 前記封止バレル部は、前記被覆残存部における前記絶縁被覆の中空部分に対応する第一バレル片部と、前記被覆残存部における前記絶縁被覆の中実部分に対応する第二バレル片部と、を有し、
前記第一バレル片部のバレル高さが前記第二バレル片部のバレル高さよりも大きく形成されている
請求項1に記載の圧着端子。 - 前記ワイヤバレル部と前記封止バレル部とを連結する連結部を備える
請求項1または2に記載の圧着端子。 - 芯線と前記芯線を覆う絶縁被覆とを有する電線の端縁近傍に圧着端子が取り付けられた接続構造体であって、
前記電線は、前記絶縁被覆の一部の移動により当該一部がセミストリップ状態で残る被覆残存部と、前記一部以外の前記絶縁被覆が前記芯線を覆う絶縁被覆部と、前記被覆残存部と前記絶縁被覆部との間で前記芯線が露出する芯線露出部と、を備え、
前記圧着端子は、前記電線の伸延方向に沿って順に並ぶインシュレーションバレル部、ワイヤバレル部および封止バレル部を備え、前記インシュレーションバレル部が前記絶縁被覆部に圧着され、前記ワイヤバレル部が前記芯線露出部に圧着され、前記封止バレル部が前記被覆残存部に圧着されるように構成されている
接続構造体。 - 前記封止バレル部は、前記被覆残存部における前記絶縁被覆の中空部分に対応する第一バレル片部と、前記被覆残存部における前記絶縁被覆の中実部分に対応する第二バレル片部と、を有し、
前記第一バレル片部のバレル高さが前記第二バレル片部のバレル高さよりも大きく形成されている
請求項4に記載の接続構造体。 - 前記圧着端子は、前記ワイヤバレル部と前記封止バレル部とを連結する連結部を備える
請求項4または5に記載の接続構造体。 - 前記電線は、前記芯線がアルミニウムまたはアルミニウム合金によって形成されるアルミ電線である
請求項4に記載の接続構造体。 - 芯線と前記芯線を覆う絶縁被覆とを有する電線の端縁近傍に圧着端子を取り付ける端子接続方法であって、
前記電線の端縁近傍の前記絶縁被覆の一部の移動により、前記絶縁被覆の一部がセミストリップ状態で残る被覆残存部と、前記一部以外の前記絶縁被覆が前記芯線を覆う絶縁被覆部と、前記被覆残存部と前記絶縁被覆部との間で前記芯線が露出する芯線露出部と、を前記電線に設ける工程と、
前記電線の伸延方向に沿ってインシュレーションバレル部、ワイヤバレル部および封止バレル部が順に並ぶように構成された圧着端子を用いて、前記インシュレーションバレル部を前記絶縁被覆部に圧着し、前記ワイヤバレル部を前記芯線露出部に圧着し、前記封止バレル部を前記被覆残存部に圧着することで、前記電線の端縁近傍に前記圧着端子を接続するとともに当該電線における被覆残存部を前記封止バレル部で圧着封止する工程と、
を備える端子接続方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022086631A JP2023174025A (ja) | 2022-05-27 | 2022-05-27 | 圧着端子、接続構造体および端子接続方法 |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2023174025A true JP2023174025A (ja) | 2023-12-07 |
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JP2022086631A Pending JP2023174025A (ja) | 2022-05-27 | 2022-05-27 | 圧着端子、接続構造体および端子接続方法 |
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Country | Link |
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-
2022
- 2022-05-27 JP JP2022086631A patent/JP2023174025A/ja active Pending
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