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JP2023164224A - 高い抗酸化性を持つ、風味良好なグリーンコーヒー - Google Patents

高い抗酸化性を持つ、風味良好なグリーンコーヒー Download PDF

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JP2023164224A
JP2023164224A JP2022083413A JP2022083413A JP2023164224A JP 2023164224 A JP2023164224 A JP 2023164224A JP 2022083413 A JP2022083413 A JP 2022083413A JP 2022083413 A JP2022083413 A JP 2022083413A JP 2023164224 A JP2023164224 A JP 2023164224A
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JP
Japan
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green coffee
flavor
green
beans
coffee
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JP2022083413A
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敦 池本
Atsushi Ikemoto
文柄 高橋
Fumie Takahashi
深雪 森合
Miyuki Moriai
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Zentai No Tsunagari Co Ltd
Original Assignee
Zentai No Tsunagari Co Ltd
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Abstract

【課題】本発明はコーヒー生豆に加水・加温することで、抗酸化性を高め、良好な風味を持つグリーンコーヒーとすることを目的とする。【解決手段】コーヒー生豆に対する加水割合を変化させ、45℃以上の中温域を単一もしくは複数組み合わせ加温することで、抗酸化性が高くなることを確認した。この加水・加温して得られたグリーンコーヒー抽出物をエタノール濃度80%となるように希釈した液体を波長610nmで吸光度を調べたところ、0.290以下となることを明らかにした。さらに、この処理したグリーンコーヒー抽出物の風味が良好となることを官能評価で示し、このグリーンコーヒーを使った加工物も良好な味覚風味となることを確認した。

Description

本発明は、コーヒー生豆に加水・温度処理をすることで得られるグリーンコーヒー、それの抗酸化性の上昇、科学的特徴、食味の向上、それを使った食品に関するものである。
コーヒーにはクロロゲン酸を主とするポリフェノールが多く含まれ、これらが抗酸化性を示すことで様々な健康効果があると報告されている。
抗酸化性を示すクロロゲン酸を増加させる方法として特許文献1があるが、これは加熱の際にトルマリンやアピオスの葉を使用するなど、コーヒー生豆以外の材料が必要となる。コーヒー生豆のみを原料とし、抗酸化性を上昇させた例は見当たらない。
このクロロゲン酸は加熱により分解するため、焙煎したコーヒーは生豆に比べてクロロゲン酸が著しく減少する。これを解決する方法としてコーヒー生豆を焙煎しない「グリーンコーヒー」が発売されている。しかしながら従来のグリーンコーヒーはコーヒー生豆が持つ青臭さを強く有しており、飲みづらいものとなっている。
特開2018-130115号公報
本発明の課題は、コーヒー生豆を加水・加温することでグリーコーヒーの抗酸化性を高め、従来のグリーコーヒーの臭みや不快な味を改善し、良好なグリーコーヒー抽出物またはこれを加工した食品を得ることである。
また、加水・加温して得られるグリーンコーヒーの科学的特徴を波長の吸収をもって示すことである。
加水割合を変化させ加温したもの、45℃以上の温度を単一でかけたもの、複数組み合わせて加温したもの、これらから得られたグリーンコーヒーを粉砕して、抗酸化性の指標となるDPPHラジカル消去活性を測定し、いずれにおいても抗酸化性が上昇することを確認した。
加水・加温して得られるグリーンコーヒーを科学的に特徴づけるため、グリーンコーヒーの抽出物をエタノールで希釈して、濁度を波長610nmで吸光度を測定し、未処理のグリーコーヒーと比べて吸光度が小さいことを確認した。
加水・加温して得られるグリーンコーヒーの抽出物と、未処理のグリーンコーヒーの抽出物を官能試験にかけ、加水・加温して得られるグリーンコーヒーが未処理のグリーンコーヒーと比べて風味が良好となることを確認した。
加水・加温して得られるグリーンコーヒーを菓子・料理に加工し、これが良好な味となることを確認した。
本発明の請求項1、請求項2、請求項3、請求項4あるいは請求項5によれば、抗酸化性を高めたグリーンコーヒーでありながら、従来の青臭さや不快味を低減し、良い香りと味を持つグリーンコーヒー抽出物あるいはそれを利用した食品へ活用できる。
抗酸化性の上昇を確認するために、コーヒー生豆に加水・加温をしてから、ポリフェノール酸化酵素を失活させるために108℃10分の加熱をした。
サンプル1は加水の後、45℃以上の単一温度に3時間以上加温したものである。
サンプル2から5は、加水の後、45℃以上の温度を複数組み合わせて3時間以上加温したものであり、それぞれ組み合わせ方を変えている。
サンプル6は、コーヒー生豆100重量部に対して水を20重量部加え、45℃以上で3時間以上加温したものである。
なお、比較のためにコーヒー生豆もポリフェノール酸化酵素失活の為同様に108℃10分の処理をした。
サンプル1から6、および比較に水を加えて粉砕し、遠心分離した上清を凍結乾固し、0.02g/mLとなるように水に溶解して、DPPHラジカル消去活性を測定し、加水分を考慮して計算して、コーヒー生豆100g当たりのトロロックス容量で示した。
結果を表1に示す。
Figure 2023164224000001
以上のことから、加水・加温して得られるグリーンコーヒーは、処理をしていないグリーコーヒーに比べて1.1倍以上の抗酸化性を示し、抗酸化性を高めるには45℃以上の中温域を複数組み合わせて加温することが最適だと確認できた。
コーヒー生豆を加水・加温し、ポリフェノール酸化酵素を失活させるために108℃10分の加熱処理をしたグリーコーヒーを粉砕し、コーヒー生豆の10倍量の水を入れ105℃10分の加熱をし、遠心分離(14000rpm 10分)で上清をとり抽出液を作成し、それを最終エタノール濃度80%となるようにエタノールで希釈し冷蔵庫で30分静置し、沈殿物が均一となるようによく攪拌し、波長610nmの吸収を測定した。
なお、比較のため処理をしていないコーヒー生豆を108℃10分の加熱処理をしたものを、同様にして抽出液を作成し、エタノールを同様に加えて、波長610nmの吸収を測定した。
使用したコーヒー生豆は7種類であり、産地、品種の違い(アラビカ種またはロブスタ種)、カフェインレス処理の有無で比較できるように選択した。
産地、品名、610nmの吸収波長の結果を以下の表2に示す。
Figure 2023164224000002
この結果から、加水・加温をして得られるグリーコーヒーは産地の違い・品種の違い・カフェインレス処理の有無に関わらず、610nmの吸収波長が0.138以下となることが確認された。
加水・加温したグリーンコーヒーと未処理のグリーンコーヒーをそれぞれ8gフレンチプレスコーヒーメーカーに入れ、90℃のお湯300mLを注ぎ、5回かき混ぜ、蓋をし、3分30秒間経過したら金網フィルターを5秒かけて押し下げて抽出液を作成し、これをSD法により官能評価を行った。
-3から+3までの7段階尺度を用い、項目評価は甘い香りの強弱、青臭さの強弱、甘みの強弱、苦味の強弱、酸味の強弱、うまみの強弱、後味の良さ、おいしさの8項目とした。
パネルは20名とし、各試料の各々の項目の平均値を求めた。
表3に結果をまとめた。
Figure 2023164224000003
表3に示したように、処理をしたグリーンコーヒーは甘い香りが上昇し、青臭さが低減して、甘みが向上し、後味の良さ、美味しさも評価が高くなった。
このことから、加水・加温することにより、グリーンコーヒーの香り・味覚共に良好になったと判断できた。
焙煎コーヒー20gと粉砕した加水・加温したグリーンコーヒーまたは未処理のグリーンコーヒー8gを、温めておいたフレンチプレスコーヒーメーカーに入れ、90℃のお湯300mLを注ぎ、5回かき混ぜ、蓋をし、3分30秒間経過したら金網フィルターを5秒かけて押し下げ抽出液を作成し、これをSD法により官能評価を行った。
-3から+3までの7段階尺度を用い、項目評価は甘い香りの強弱、青臭さの強弱、甘みの強弱、苦味の強弱、酸味の強弱、うまみの強弱、後味の良さ、おいしさの8項目とした。パネルは20名とし、各試料の各々の項目の平均値を求めた。
表4に結果をまとめた。
Figure 2023164224000004
表4に示したように、処理をしたグリーンコーヒーと焙煎コーヒーのブレンドは甘い香りが上昇し、甘み、うま味が上がり、後味の良さと美味しさの評価も高かった。
加水・加温したグリーンコーヒーは、焙煎コーヒーに混ぜても、十分な美味しさを提供し得ることが判明した。
コーヒー生豆を加水・加温して、最終水分量83%としたグリーンコーヒーを121℃10分の高圧加熱をして、冷ました後に、チョコレートをコーティングして、試食したところ良味であった。
コーヒー生豆に加水・加温して得られた、最終水分量20%のグリーンコーヒーを粉砕し、20gをお茶パックに入れ、研いだお米2合と水と共に炊飯器に入れて炊いたものを試食したところ、風味が良いお茶ご飯ができた。
コーヒー生豆に加水・加温し、最終水分量8%にしたグリーンコーヒーを微粉末にし、クッキー生地370gに対しこれを15g入れて混ぜて焼き上げると、甘みのある香りのする風味豊かなクッキーとなった。
実施例5、実施例6および実施例7の結果から、加水・加温して得られたグリーンコーヒーは様々な加工食品へと応用できることが示された。

Claims (5)

  1. コーヒー生豆100重量部に対して水を20-71重量部加えた上で、45℃以上の中温域に3時間以上保持する処理して得られる、水分値8-83%であること特徴とするグリーンコーヒー。
  2. 処理をして得られるグリーンコーヒーの抗酸化性が1.1倍以上となることを特徴とする請求項1記載のグリーンコーヒー。
  3. 処理して得られるグリーンコーヒーを粉砕し、コーヒー生豆の10倍量の水を入れ105℃10分の加熱をし、遠心分離で上清をとった抽出物を、最終エタノール濃度80%となるようにエタノールで希釈した溶液の波長610nm吸光度が0.290以下となる請求項1記載のグリーンコーヒー。
  4. 処理して得られるグリーンコーヒーを原料とする食品の味と香りが、処理工程前よりも良好となるような請求項1記載のグリーンコーヒー。
  5. 上記請求項1乃至4のいずれかに一つに記載のグリーンコーヒーまたはその抽出物を使用したことを特徴とする食品。
JP2022083413A 2022-04-28 2022-04-28 高い抗酸化性を持つ、風味良好なグリーンコーヒー Pending JP2023164224A (ja)

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マクアケ [オンライン], 2020.10.10 [検索日 2023.02.22], インターネット:<URL:HTTPS://WWW.MAKUAKE.COM/, JPN6023009062, ISSN: 0005012877 *

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