JP2023158690A - ビタミンb2含有飲料 - Google Patents
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Abstract
ビタミンB2類、マルトデキストリン、及びイソマルツロースを含有した飲料において、ビタミンB2の含量低下を抑制した飲料を提供することを目的とする。さらに、ビタミンB2類、マルトデキストリン、及びイソマルツロースを含有した飲料において、ビタミンB2類由来の不快臭を緩和した、飲料を提供することを目的とする。
【解決手段】
a)リボフラビン換算で0.0011~0.01w/w%のビタミンB2類、及び、b)15w/w%以上のマルトデキストリン、及び、c)イソマルツロースを含有することを特徴とする飲料、さらに、d)0.00025~0.0025w/w%のビタミンB1類を含有することを特徴とする飲料である。
【選択図】なし
Description
近年、運動時などのエネルギー補給を目的とした清涼飲料水(ゼリー飲料を含む)として、エネルギー源となる糖質であるマルトデキストリンやイソマルツロース、エネルギー産生に寄与するビタミンBを含む製品が流通・販売されている。
さらに、ビタミンB2類とマルトデキストリンを特定濃度以上含有し、かつイソマルツロースを含有する飲料に、ビタミンB1類を特定濃度配合すると、ビタミンB2類由来の不快臭を緩和した飲料を提供できることを見出し、本発明を完成した。
かかる知見により得られた本発明の態様は次のとおりである。
(1)a)リボフラビン換算で0.0011~0.01w/w%のビタミンB2、その誘導体、及びそれらの塩からなる群から選択される少なくとも1種のビタミンB2類、及び、b)15w/w%以上のマルトデキストリン、及び、c)イソマルツロースを含有することを特徴とする飲料、
(2)c)イソマルツロースの濃度が0.1~10w/w%である、(1)に記載の飲料、
(3)a)ビタミンB2類がリボフラビン、リボフラビン酪酸エステル、及びリボフラビンリン酸エステルナトリウムからなる群から選択される少なくとも1種である、(1)~(2)に記載の飲料、
(4)液状、又はゲル状である、(1)~(3)のいずれかに記載の飲料
(5)pHが2.0~5.0である(1)~(4)のいずれかに記載の飲料、
(6)d)0.00025~0.0025w/w%のビタミンB1、その誘導体、及びそれらの塩からなる群から選択される少なくとも1種のビタミンB1類を含有することを特徴とする、(1)~(5)のいずれかに記載の飲料、
(7)d)ビタミンB1類がチアミン、フルスルチアミン、チアミンジスルフィド、ベンフォチアミン、ラウリル硫酸チアミン、及びそれらの塩からなる群から選択される少なくとも1種である、(6)に記載の飲料、
である。
さらに、ビタミンB2類由来の不快臭を緩和した飲料を提供することが可能となった。
(比較例1)
まず、10mg/100gとなるようにリボフラビンを精製水(温水)に溶解させたリボフラビン溶液と、精製水にクエン酸一水和物、クエン酸三ナトリウム二水和物およびイソマルツロースを添加し、溶解させ、それぞれの濃度が1.0g/27g、0.5g/27g、5.0g/27gとなるようなクエン酸・イソマルツロース溶液を調製した。
次に、最終的な処方量になるようにリボフラビン溶液およびクエン酸・イソマルツロース溶液をはかりとり、マルトデキストリンを添加し、よく撹拌したのちに全量調整し、サンプル溶液を調製した。調製したサンプル溶液はスクリュー管(マルエム社製、No.6)に30mLずつ充填し、85℃で20分間の殺菌を行い、飲料(液体飲料)を調製した。
まず、10mg/100gとなるようにリボフラビンを精製水(温水)に溶解させたリボフラビン溶液と、精製水にクエン酸一水和物およびクエン酸三ナトリウム二水和物、イソマルツロースを添加し、それぞれの濃度が1.0g/54g、0.5g/54g、5g/54gとなるようなクエン酸・イソマルツロース溶液を調製した。
次に、最終的な処方量になるようにリボフラビン溶液およびクエン酸・イソマルツロース溶液をはかりとり、必要に応じてマルトデキストリンを添加し、よく撹拌し、溶解させたのちに全量調整し、サンプル溶液を調製した。調製したサンプル溶液はスクリュー管(マルエム社製、No.6)に30mLずつ充填し、85℃で20分間の殺菌を行い、飲料(液体飲料)を調製した。
まず、10mg/100gとなるようにリボフラビンを精製水(温水)に溶解させたリボフラビン溶液と、精製水にクエン酸一水和物およびクエン酸三ナトリウム二水和物を添加し、それぞれの濃度が1.0g/54g、0.5g/54gとなるようなクエン酸溶液を調製した。
次に、最終的な処方量になるようにリボフラビン溶液およびクエン酸溶液をはかりとり、マルトデキストリンを添加し、必要に応じてイソマルツロースを添加し、よく撹拌し、溶解させたのちに全量調整し、サンプル溶液を調製した。調製したサンプル溶液はスクリュー管(マルエム社製、No.6)に30mLずつ充填し、85℃で20分間の殺菌を行い、飲料(液体飲料)を調製した。
まず、10mg/100gとなるようにリボフラビンを精製水(温水)に溶解させたリボフラビン溶液と、精製水にクエン酸一水和物およびクエン酸三ナトリウム二水和物、イソマルツロースを添加し、溶解させ、それぞれの濃度が1.0g/27g、0.5g/27g、5.0g/27gとなるようなクエン酸・イソマルツロース溶液を調製した。
次に、最終的な処方量になるようにリボフラビン溶液およびクエン酸・パラチノース溶液をはかりとり、必要に応じてマルトデキストリンを添加し、よく撹拌し、溶解させたのちに全量調整し、サンプル溶液を調製した。調製したサンプル溶液はスクリュー管(マルエム社製、No.6)に30mLずつ充填し、85℃で20分間の殺菌を行い、飲料(液体飲料)を調製した。
まず、10mg/100gとなるようにリボフラビンを精製水(温水)に溶解させたリボフラビン溶液と、精製水にクエン酸一水和物、クエン酸三ナトリウム二水和物およびイソマルツロースを添加し、溶解させ、それぞれの濃度が1.0g/27g、0.5g/27g、5.0g/27gとなるようなクエン酸・イソマルツロース溶液を調製した。
次に、0.36g/90gとなるように精製水にネイティブ型ジェランガムを添加し、分散させ、攪拌させながら100℃まで加熱をし、100℃で3分間、温度を維持し、ジェランガム溶液を調製した。調製したジェランガム溶液は、温度を70℃以上で維持したまま攪拌をさせておいた。
その後、最終的な処方量になるようにジェランガム溶液、リボフラビン溶液およびクエン酸・イソマルツロース溶液をはかりとり、必要に応じてマルトデキストリンを添加し、よく撹拌し、溶解させたのちに全量調整し、サンプル溶液を調製した。調製したサンプル溶液は透明なスタンディングパウチ(ヤマトマテリアル社製、Ibis 100-SP)に100gずつ充填し、85℃で20分間の殺菌を行い、その後水冷し、飲料(ゼリー飲料)を調製した。
まず、10mg/100gとなるようにリボフラビンを精製水(温水)に溶解させたリボフラビン溶液と、精製水に100mg/100gとなるようにチアミン硝酸塩を溶解させたチアミン溶液と、精製水にクエン酸一水和物、クエン酸三ナトリウム二水和物、イソマルツロースおよびマルトデキストリンを添加し、溶解させ、それぞれの濃度が1.0g/108g、0.5g/108g、5.0g/108g、28.0g/108gとなるようなクエン酸・イソマルツロース・マルトデキストリン溶液を調製した。
次に、最終的な処方量になるようにリボフラビン溶液、チアミン溶液、クエン酸・イソマルツロース・マルトデキストリン溶液をはかりとり、よく撹拌させたのちに全量調整し、サンプル溶液を調製した。調製したサンプル溶液はスクリュー管(マルエム社製、No.6)に30mLずつ充填し、85℃で20分間の殺菌を行い、飲料(液体飲料)を調製した。
まず、10mg/100gとなるようにリボフラビンを精製水(温水)に溶解させたリボフラビン溶液を調製した。
次に、ネイティブ型ジェランガムとイソマルツロースを粉体混合し、それぞれの濃度が約0.36g/90gおよび約5.0g/90gとなるように精製水に添加し、分散させ、攪拌させながら100℃まで加熱をし、100℃で3分間、温度を維持した。その後、温度を70℃以上で維持したまま、マルトデキストリン、クエン酸一水和物、クエン酸三ナトリウム二水和物、リボフラビン溶液を添加し、それぞれの濃度が28.0g/162g、1.0g/162g、0.5g/162g、2.0mg/162gとなるような共通溶液を調製した。なお、調製した共通溶液は、温度を70℃以上で維持したまま攪拌をさせておいた。
その後、最終的な処方量になるように共通溶液をはかりとり、必要に応じてチアミン硝酸塩を添加し、よく撹拌し、溶解させたのちに全量調整し、サンプル溶液を調製した。調製したサンプル溶液は透明なスタンディングパウチ(ヤマトマテリアル社製、Ibis 100-SP)に100gずつ充填し、85℃で20分間の殺菌を行い、その後水冷し、飲料(ゼリー飲料)を調製した。
表1~4に示す実施例1~6及び比較例1~6の飲料に関して、5℃暗所保管した飲料中のリボフラビン量と、遮光した状態で、65℃の恒温槽にて5日間保管したのち室温に戻し、遮光を外して、光試験機にてCIE標準光源D65で3000Luxにて15分間の光照射を行った飲料中のリボフラビン量を、それぞれHPLC(液体クロマトグラフィー)法を用いてn=3で測定した。5℃暗所保管した飲料中のリボフラビン量の平均値に対し、遮光した状態で、65℃の恒温槽にて5日間保管したのち室温に戻し、遮光を外して、光試験機にてCIE標準光源D65で3000Luxにて15分間の光照射を行った飲料中のリボフラビン量の平均値を、リボフラビンの残存率(%)として算出した。実施例1~6及び比較例1~6の算出結果を表1~4に示す。
表5、6の実施例7~12、及び比較例7の飲料の、室温での不快臭を評価した。
遮光した状態で、40℃75%RHの恒湿恒温槽にて5日間保管したのち室温に戻し、遮光を外して、光試験機にてCIE標準光源D65で3000Luxにて24時間の光照射を行った飲料を、表7に示す評価基準で、試験者3名で絶対評価した。
なお、飲料はそれぞれの試験者ごとに別のものを使用し、飲料(液体飲料)に関しては、スクリュー管から直接においをかいで評価し、飲料(ゼリー飲料)に関しては、プロマックスカップ(旭化成パックス製、EI―90D)に約25g注いだ状態でにおいをかいで評価し、各試験者の評価点の平均値を算出した。評価結果を表5、6に示す。
また、ビタミンB2類、マルトデキストリン、イソマルツロースを含有し、ビタミンB2類由来の不快臭を緩和した飲料を提供することが可能となった。
Claims (7)
- a)リボフラビン換算で0.0011~0.01w/w%のビタミンB2、その誘導体、及びそれらの塩からなる群から選択される少なくとも1種のビタミンB2類、b)15w/w%以上のマルトデキストリン、及び、c)イソマルツロースを含有することを特徴とする飲料。
- c)イソマルツロースの濃度が0.1~10w/w%である、請求項1に記載の飲料。
- a)ビタミンB2類がリボフラビン、リボフラビン酪酸エステル、及びリボフラビンリン酸エステルナトリウムからなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1又は2に記載の飲料。
- 液状又はゲル状である、請求項1又は2に記載の飲料。
- pHが2~7である、請求項1又は2に記載の飲料。
- d)0.00025~0.0025w/w%のビタミンB1、その誘導体、及びそれらの塩からなる群から選択される少なくとも1種のビタミンB1類を含有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の飲料。
- d)ビタミンB1類がチアミン、フルスルチアミン、チアミンジスルフィド、ベンフォチアミン、ラウリル硫酸チアミン、及びそれらの塩からなる群から選択される少なくとも1種である、請求項6に記載の飲料。
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