JP2023150732A - 呼気成分測定装置、呼気成分測定方法、及び呼気成分測定プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】装置の大型化の抑制を可能とする。【解決手段】呼気成分測定装置は、導入口から導入される気体を収容する収容部と、収容部の体積を変更させる体積変更部と、収容部に備えられ、気体中の測定対象成分の濃度に基づいた出力値を出力するセンサ部とを備える。呼気成分測定装置は、体積変更部を作動させて収容部の体積が変更させられたときのセンサ部の出力値に基づいて導入口から導入された気体中の測定対象成分の濃度の測定を行う測定部を備える。呼気成分測定装置は、測定部による測定前及び測定後の少なくとも一方に体積変更部を作動させる制御部を備える。【選択図】図2
Description
本発明は、呼気成分測定装置、呼気成分測定方法、及び呼気成分測定プログラムに関するものである。
特許文献1には、呼気分析装置が開示されている。
呼気分析装置は、呼気流路内を換気して結露を除去するために、呼気流路内を負圧にするブロワが設けられている。
しかしながら、上述の呼気分析装置にあっては、呼気流路内を換気するために測定対象成分の濃度の測定に不要なブロワを設ける必要がある。
このため、装置の大型化を招いていた。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、装置の大型化の抑制を可能とする。
本発明のある態様の呼気成分測定装置は、導入口から導入される気体を収容する収容部と、前記収容部の体積を変更させる体積変更部と、前記収容部に備えられ、気体中の測定対象成分の濃度に基づいた出力値を出力するセンサ部とを備える。呼気成分測定装置は、前記体積変更部を作動させて前記収容部の体積が変更させられたときの前記センサ部の出力値に基づいて前記導入口から導入された気体中の前記測定対象成分の濃度の測定を行う測定部を備える。呼気成分測定装置は、前記測定部による測定前及び測定後の少なくとも一方に前記体積変更部を作動させる制御部を備える。
この態様によれば、測定対象成分の濃度の測定に用いる体積変更部を利用することで、新たにブロワを設けることなく、測定時以外に内部の気体を排出することができる。
このため、内部と外部との間で気体を出し入れする為に、測定対象成分の濃度の測定に不要なブロワ等の換気のための専用部品を設けなければならない場合と比較して、装置の大型化を抑制することが可能となる。
また、体積変更部を作動して内部と外部との間で気体を出し入れすることによって、内部に残存した気体の成分が測定結果に与える影響を抑制することが可能となる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の一実施形態について説明する。
図1は、一実施形態に係る呼気成分測定装置10を備えた呼気成分測定システム12を示す説明図である。
呼気成分測定システム12は、一例として、被験者の気体である呼気に含まれる呼気成分における測定対象成分の濃度を管理者が管理できるようにするシステムである。
管理者としては、一例として、運送会社の管理部門の管理者が挙げられる。また、被験者としては、一例として、トラックの運転手が挙げられる。
なお、本実施形態では、管理者が運送会社の管理部門の管理者とするとともに、被験者がトラックの運転手の場合を例に挙げて説明するが、本実施形態は、これに限定されるものではない。
例えば、管理者をタクシー会社の管理者とし、被験者をタクシードライバとしてもよい。また、管理者を鉄道会社の管理者とし、被験者を電車の運転手としてもよい。さらに、管理者を航空会社の管理者とし、被験者をパイロットとしてもよい。
呼気成分測定システム12は、呼気成分測定装置10と、呼気成分測定装置10と通信可能に接続される携帯端末14と、携帯端末14と通信可能に接続される管理装置16とを備える。
呼気成分測定装置10は、呼気成分測定プログラムに従って動作する。携帯端末14は、当該携帯端末14にインストールされたアプリケーションプログラムに従って動作する。呼気成分測定装置10と携帯端末14とは、BLE(Bluetooth Low Energy)通信機能によって互いに通信する。
管理装置16は、一例として、パーソナルコンピュータで構成され、パーソナルコンピュータが管理プログラムに従って動作することで管理装置16が構成される。管理装置16は、インターネット等のコンピュータネットワーク18を介して、携帯端末14と接続され、管理装置16は、携帯端末14との間でデータの遣り取りを行う。
これにより、呼気成分測定装置10で測定された測定結果は、BLE通信によって携帯端末14へ送られ、当該携帯端末14に記録及び管理される。また、携帯端末14に送られた測定結果は、コンピュータネットワーク18を介して管理装置16へ送られ、管理装置16に記録及び管理される。
図2は、一実施形態に係る呼気成分測定装置10の内部を示す模式図である。図3は、一実施形態に係る呼気成分測定装置10の本体ユニット20からセンサカートリッジユニット22を取り外した状態を示す図である。
図2及び図3に示すように、呼気成分測定装置10は、本体ユニット20と、本体ユニット20に脱着自在に取り付けられるセンサカートリッジユニット22とを備える。
呼気成分測定装置10は、縦長矩形状の筐体23を備える。筐体23は、本体ユニット20の本体筐体20Aと、センサカートリッジユニット22のカートリッジ筐体22Aとを含む。
本体筐体20Aの背面には、図示しない識別コードが印刷されている。この識別コードは、呼気成分測定装置10毎に異なり、識別コードから、どの呼気成分測定装置10であるかを特定することができる。
(センサカートリッジ)
センサカートリッジユニット22には、カートリッジ基板30が設けられている。カートリッジ基板30には、円筒状の取込部32が設けられている。取込部32は、センサカートリッジユニット22のカートリッジ筐体22Aに設けられた図示しない開口部を介して外部と連通する。
センサカートリッジユニット22には、カートリッジ基板30が設けられている。カートリッジ基板30には、円筒状の取込部32が設けられている。取込部32は、センサカートリッジユニット22のカートリッジ筐体22Aに設けられた図示しない開口部を介して外部と連通する。
取込部32には、一例として、図示しないマウスピースを交換自在に取り付け可能である。マウスピースは、円筒状に形成され、例えば、被験者がマウスピースをくわえて呼気を吹き付けた際に、被験者の呼気を取込部32に案内する。
取込部32は、呼気導入口を構成する。
取込部32は、パイプ34を介して、測定センサ36の第一接続部38にされている。測定センサ36からは、接続ノズル40が延出する。接続ノズル40の先端部は、カートリッジ基板30の端縁から突出するとともに、センサカートリッジユニット22から突出する。
測定センサ36は、測定対象成分の濃度を測定するセンサである。
測定センサ36は、測定対象成分の濃度を測定するセンサ部を構成する。測定センサ36は、エアバレル62を有する収容部に備えられ、気体中の測定対象成分の濃度に基づいた出力値を出力する。収容部は、取込部32、パイプ34、接続ノズル40、後述するチューブホルダ52、第一チューブ64、エアバレル62を含んで構成される。
測定対象成分としては、気体である呼気に含まれるアセトン成分、メチルメルカプタンなどの口臭要因ガス成分、又はアルコール成分が挙げられる。
測定センサ36を、アセトン成分を測定するセンサで構成した場合、測定センサ36は、呼気に含まれるアセトンの濃度を測定する。これにより、一例として、体脂肪の燃焼度合いを計測することができる。
また、測定センサ36をメチルメルカプタンなどの口臭要因ガス成分を測定するセンサで構成した場合、測定センサ36は、呼気に含まれる口臭要因ガスの濃度を測定する。これにより、一例として、口臭検査を行うことができる。
そして、測定センサ36を、アルコール成分の濃度を測定するセンサで構成した場合、測定センサ36は、呼気に含まれるアルコールの濃度を測定する。これにより、一例として、運転前のアルコール検査を行うことができる。
本実施形態の測定センサ36は、アルコール成分の濃度を測定するセンサで構成され、測定センサ36で測定する測定対象成分は、アルコール成分である。
測定センサ36は、燃料電池ガスセンサで構成される。燃料電池ガスセンサは、検出したアルコール成分の濃度に応じた電圧を発生する。この電圧を測定することで、気体である流体に含まれるアルコール成分の濃度を測定することができる。
ここで、測定対象成分が含まれる流体としては、空気が挙げられる。本実施形態で説明する流体は、空気を示す。
測定センサ36は、アルコール成分との化学反応を利用してアルコール成分の濃度を測定する。このため、測定センサ36には、使用期間を制限する為のセンサ寿命が定められている。測定センサ36の使用期間がセンサ寿命を経過した場合、センサカートリッジユニット22を交換することで、センサカートリッジユニット22に内蔵された測定センサ36を交換することができる。
カートリッジ基板30には、測定センサ36の使用期間を管理する為の情報を記憶する記憶部であるセンサ用メモリ44が実装されている。
センサ用メモリ44には、測定センサ36の使用を開始した日時を示す使用開始日時が記憶される。
また、カートリッジ基板30には、温度に応じて抵抗値が変化する温度センサを構成する図示しないサーミスタ等の電子部品が実装されている。
測定センサ36、センサ用メモリ44、及びサーミスタは、カートリッジ基板30に形成されたプリント配線を介して、カートリッジ側コネクタ46の接触子に接続されている。カートリッジ側コネクタ46は、カートリッジ基板30の端縁に沿って配置されている。
(本体ユニット)
本体ユニット20には、本体基板50が設けられている。本体基板50の端縁には、チューブホルダ52と、本体側コネクタ54とが設けられている。また、本体基板50には、ポンプ部56と圧力センサ58とが設けられている。
本体ユニット20には、本体基板50が設けられている。本体基板50の端縁には、チューブホルダ52と、本体側コネクタ54とが設けられている。また、本体基板50には、ポンプ部56と圧力センサ58とが設けられている。
ポンプ部56は、ソレノイド60とエアバレル62とで構成される。
チューブホルダ52には、センサカートリッジユニット22を本体ユニット20に取り付けた取付状態において、センサカートリッジユニット22より延出した接続ノズル40が離脱可能に接続される。また、本体側コネクタ54には、取付状態において、センサカートリッジユニット22に設けられたカートリッジ側コネクタ46が離脱可能に接続される。
チューブホルダ52からは第一チューブ64が延出する。第一チューブ64は、ポンプ部56を構成するエアバレル62に接続されている。エアバレル62から第二チューブ66が延出しており、第二チューブ66は、圧力センサ58に接続されている。
これにより、取付状態において、センサカートリッジユニット22の取込部32、パイプ34、測定センサ36、接続ノズル40、本体ユニット20のチューブホルダ52、及び第一チューブ64によって流体が通流する通路68が形成される。また、エアバレル62と圧力センサ58とを接続した第二チューブ66によって、圧力伝達路70が形成される。
エアバレル62は、収縮及び拡張が可能な容器状に形成されている。エアバレル62は、内部空間を介して、第一チューブ64と第二チューブ66と連通する。これにより、第一チューブ64内の圧力は、エアバレル62の内部空間及び第二チューブ66を介して、圧力センサ58に伝達される。
ソレノイド60は、作動軸60Aがエアバレル62に連結されている。ソレノイド60が作動軸60Aを押し出すと、エアバレル62が収縮し、通路68に正圧を発生する。ソレノイド60が作動軸60Aを後退すると、エアバレル62が膨張し、通路68に負圧を発生する。
エアバレル62は、呼気導入口である取込部32から内部に導入される呼気を収容する呼気収容部を構成する。ソレノイド60は、収容部(呼気収容部)であるエアバレル62の体積を変更させる体積変更部を構成する。
本体基板50には、制御部74が設けられている。制御部74は、電子回路で構成され、電子回路は、図示しない乾電池で作動する。
制御部74は、ソレノイド60を作動させてエアバレル62を有する収容部の体積が変更させられたときの測定センサ36の出力値に基づいて取込部32から導入された気体の測定対象成分の濃度の測定を行う。すなわち、制御部74は、測定部を構成する。また、制御部74は、測定部による測定前又は測定後にソレノイド60を作動させる。
制御部74は、本体基板50に形成されたプリント配線を介して、本体側コネクタ54の接触子に接続されている。制御部74は、各コネクタ46、54を介して、センサカートリッジユニット22のカートリッジ基板30に形成された電子回路と電気的に接続される。
(ハードウエア構成)
図4は、一実施形態に係る呼気成分測定装置10のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。図5は、一実施形態に係る呼気成分測定装置10の本体ユニット20にセンサカートリッジユニット22を取付けた状態を示すハードウエア構成の一例を示す図である。
図4は、一実施形態に係る呼気成分測定装置10のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。図5は、一実施形態に係る呼気成分測定装置10の本体ユニット20にセンサカートリッジユニット22を取付けた状態を示すハードウエア構成の一例を示す図である。
呼気成分測定装置10は、被験者の呼気における測定対象成分の濃度を測定するためのコンピュータで構成される。
図4及び図5に示すように、呼気成分測定装置10は、本体ユニット20の制御部74を構成するプロセッサ100を中心に構成されている。プロセッサ100には、記憶部102、入力部104、表示部106、音報知部108、通信部112、及び駆動部114が接続されている。
また、プロセッサ100には、センサカートリッジユニット22に設けられた測定センサ36、センサ用メモリ44、及び温度センサ120が、各コネクタ46、54を介して接続される。
プロセッサ100としては、汎用プロセッサであるCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、又はDSP(digital signal processor)などが挙げられる。また、プロセッサ100としては、専用プロセッサであるGPU(Graphics Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、又はFPGA(Field Programmable Gate Array)などが挙げられる。
記憶部102は、記憶手段を構成する。この記憶部102は、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体であり、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及び記憶装置を含む。記憶装置は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、又はフラッシュメモリ等で実現される。
本実施形態において、記憶部102は、EEPROM122及びRAM124で構成される。
記憶部102を構成するEEPROM122には、呼気成分測定装置10の処理手順を示す呼気成分測定プログラム、及び呼気成分測定プログラムで用いる閾値等を示すデータが記憶されている。
記憶部102は、制御部74がソレノイド60を作動させた回数に基づいて加算されたセンサ使用時間を記憶する。
プロセッサ100は、この記憶部102に記憶された呼気成分測定プログラムに従って各処理を実行する。また、プロセッサ100は、各処理を実行する際に使用するデータをRAM124に読み書きする。
入力部104は、プロセッサ100への入力機器を構成し、入力機器としては、一例として、タクトスイッチ126が用いられる。
表示部106は、表示装置で構成され、表示装置としては、一例として、液晶表示板128(LCD)が用いられる。
音報知部108としては、スピーカー又はブザーが挙げられ、本実施形態では、一例として、圧電ブザー130が用いられる。
通信部112は、データを送受信するためのインターフェースを構成する。通信部112は、プロセッサ100と外部装置との間でデータの送受信を可能とする。通信部112としては、例えばUSB(universal serial bus)又はインターネット接続装置などが挙げられる。
本実施形態の通信部112は、一例として、BLEモジュール132で構成され、プロセッサ100は、BLEモジュール132を介して携帯端末14とBLE通信を行うことで、携帯端末14との間でデータをやり取りする。
なお、通信部112がインターネット接続装置で構成される場合、通信部112は、インターネット網及び電話網などのネットワークを通じて、外部装置であるサーバなどからプログラム及び必要データを受信したり、測定結果を送信したりすることが可能である。
駆動部114は、駆動回路134で構成され、駆動回路134は、ソレノイド60を駆動する。
測定センサ36は、前述したように、燃料電池ガスセンサ136で構成される。センサ用メモリ44は、センサカートリッジユニット22に設けられたセンサ用のEEPROM138で構成される。温度センサ120は、前述したように、サーミスタ140で構成される。
(機能ブロック図)
図6は、一実施形態に係る呼気成分測定装置10の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。図7は、一実施形態に係る呼気成分測定装置10において流体の流れを示す説明図である。
図6は、一実施形態に係る呼気成分測定装置10の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。図7は、一実施形態に係る呼気成分測定装置10において流体の流れを示す説明図である。
図6に示すように、呼気成分測定装置10のプロセッサ100の制御によって実施される機能には、測定部150と、流体制御部152と、報知手段である報知部154と、加算部156とを備える。
呼気成分測定装置10における各部の機能は、図4に示すように、プロセッサ100が記憶部102から読み出した呼気成分測定プログラムを実行することで実現される。
(測定部)
測定部150は、ソレノイド60を作動させてエアバレル62を有する収容部の体積が変更させられたときの測定センサ36の出力値に基づいて取込部32から導入された気体の測定対象成分の濃度の測定を行う。
測定部150は、ソレノイド60を作動させてエアバレル62を有する収容部の体積が変更させられたときの測定センサ36の出力値に基づいて取込部32から導入された気体の測定対象成分の濃度の測定を行う。
すなわち、測定部150は、呼気を通路68内に導入するとともに通路68内に導入した呼気の測定対象成分の濃度が測定センサ36で測定されるようにソレノイド60を制御する。
具体的に説明すると、図7に示すように、呼気成分測定装置10に取り付けられた図示しないマウスピースから呼気が吹き付けられた際には、吹き付けられた呼気の圧力が、通路68、エアバレル62、及び圧力伝達路70を介して、圧力センサ58に伝達される。この呼気の圧力は、圧力センサ58で測定される。
圧力センサ58で測定された圧力が予め設定された基準圧に達した際に、プロセッサ100は、ソレノイド60を作動して、エアバレル62を収縮及び拡張する。すると、マウスピースに吹き付けられた呼気は、通路68内に導入されるとともに、測定センサ36を通過する。このとき、測定センサ36は、通過する呼気に含まれた測定対象成分の濃度を測定する。
ここで、測定対象成分はアルコール成分ある。このため、呼気に含まれるアルコール成分の濃度が測定センサ36で測定される。
(流体制御部)
流体制御部152は、制御部74を構成するプロセッサ100によって構成される。流体制御部152は、測定部150による測定前又は測定部150による測定後に、通路68内と外部との間で流体を出し入れするように、ソレノイド60を制御する。また、流体制御部152は、測定部150による測定前および測定部150による測定後の双方に、通路68内と外部との間で流体を出し入れするように、ソレノイド60を制御してもよい。
流体制御部152は、制御部74を構成するプロセッサ100によって構成される。流体制御部152は、測定部150による測定前又は測定部150による測定後に、通路68内と外部との間で流体を出し入れするように、ソレノイド60を制御する。また、流体制御部152は、測定部150による測定前および測定部150による測定後の双方に、通路68内と外部との間で流体を出し入れするように、ソレノイド60を制御してもよい。
具体的に説明すると、プロセッサ100がソレノイド60を制御してエアバレル62を収縮すると、通路68内の流体は、取込部32を介して呼気成分測定装置10の外部へ排出される。また、プロセッサ100がソレノイド60を制御してエアバレル62を拡張すると、外部の流体が測定センサ36を有する通路68内に導入される。これにより、通路68内の流体が入れ替えられる。
流体制御部152は、測定前にソレノイド60を制御して通路68内と外部との間で流体を出し入れする。これにより、測定部150による測定を開始する前に通路68内の流体を入れ替える。
流体制御部152は、通路68内の流体に含まれる測定対象成分の濃度が所定値以上となり、測定センサ36の出力値が所定値以上となった場合にソレノイド60を制御する。
これにより、呼気成分測定装置10は、測定前に体積変更部であるソレノイド60を制御して、呼気導入口である取込部32を介して流体を内部と外部との間で出し入れする測定前出入動作を行う。
具体的に説明すると、測定部150による測定を開始する測定前において、通路68内の流体に含まれる測定対象成分の濃度が所定値以上の場合にソレノイド60を制御し、測定対象成分の濃度が所定値未満の場合にはソレノイド60を制御しない。
測定対象成分の濃度が所定値以上であるか否かの判断には、測定センサ36の出力値を利用することができる。測定センサ36を利用して測定対象成分の濃度が所定値以上であるか否かを判断する際には、ソレノイド60を作動しない状態において、測定センサ36で測定した測定値が用いられる。
そして、通路68内の流体に所定値以上の濃度の測定対象成分が含まれる場合には、ソレノイド60を制御して、通路68内の流体を入れ替える。
また、流体制御部152は、測定前にソレノイド60を制御する場合、通路68内の流体に含まれる測定対象成分の濃度が所定値未満になるまでソレノイド60の制御を繰り返す。
流体制御部152は、通路68内の流体の測定対象成分の濃度が所定値未満になった場合に測定部150による測定を実施する。
また、流体制御部152は、測定後にソレノイド60を制御する。
具体的に説明すると、呼気成分測定装置10は、測定後に体積変更部であるソレノイド60を作動させ、呼気導入口である取込部32を介して流体を内部と外部との間で出し入れする測定後出入動作を行う。
これにより、流体制御部152は、測定部150による測定によって通路68内に滞留した流体を外部の流体と入れ替える。
(報知部)
報知部154は、測定前出入動作でソレノイド60を作動した場合に、メッセージを報知するように表示部106を制御する。
報知部154は、測定前出入動作でソレノイド60を作動した場合に、メッセージを報知するように表示部106を制御する。
報知するメッセージとしては、一例として、前回の被験者の呼気が残っていた旨を伝えるメッセージ、又は呼気成分測定装置10の保管環境が悪い旨を伝えるメッセージが挙げられる。
また、測定前出入動作でソレノイド60を所定回数以上作動した場合にメッセージを報知するように表示部106を制御する。
この場合、報知するメッセージとしては、一例として、呼気成分測定装置10の保管環境が悪い旨を伝えるメッセージ、又は使用環境が悪い旨を伝えるメッセージが挙げられる。
(加算部)
加算部156は、測定前出入動作でソレノイド60を作動した作動回数を、測定対象成分の濃度を測定する測定センサ36の使用期間の計算に用いる測定回数に加算することによってセンサ使用時間を加算する。
加算部156は、測定前出入動作でソレノイド60を作動した作動回数を、測定対象成分の濃度を測定する測定センサ36の使用期間の計算に用いる測定回数に加算することによってセンサ使用時間を加算する。
通路68内の流体を入れ替える動作においても、測定センサ36は流体に晒され、測定センサ36の精度を維持する為に規定されたセンサ寿命を消耗し得る。このため、本実施形態では、測定前出入動作でソレノイド60を作動した作動回数を測定回数に加算する。
センサ使用時間を累積する方法としては、本実施形態で示すように、センサ使用回数を累積してセンサ使用時間を算出する方法と、センサ使用時間を累積する方法が挙げられる。
センサ使用時間を累積する場合について具体的に説明する。
センサ使用時間を累積する場合、測定センサ36がアルコール成分を含んだ気体(呼気ガスのみも含む)に暴露された時間の累積値をセンサ使用時間とする。そして、センサ使用時間が、予め定めた閾値を超えた場合に、測定センサ36が寿命であることを報知する。
本実施形態では、測定前出入動作又は測定後出入動作の直前にアルコール成分の濃度が所定値以上であることを検知した場合には第1所定値をセンサ使用時間に加算する。
また、測定前出入動作又は測定後出入動作の直前にアルコール濃度が所定値未満の場合には、第1閾値よりも小さい値である第2所定値をセンサ使用時間に加算する。
これにより、測定センサ36がアルコールに暴露された時間及びアルコール濃度の低い空気に晒された時間を推定し、推定した時間をセンサ使用時間に加算する。
次に、センサ使用時間の利用例について説明する。
センサ使用時間は、特許第6229836号に記載されたセンサ使用時間を用いることができる。
すなわち、圧力センサ58の出力から呼気が吹き付けられたこと検出した時刻から、測定センサ36が測定対象成分のガスの濃度に対して単調非減少となる時間である復帰時間が経過した時刻までの経過時間を計時する。計時した経過時間をセンサ使用時間に逐次加算する。
そして、センサ使用時間が、予め定めた所定の閾値を超えたと判定した場合に、測定センサ36の交換をすべきであると判定し、その旨を報知する。
ガス濃度は、測定センサ36が出力した測定対象成分のガスの濃度に応じた電気信号の値が当該電気信号のピーク値の所定の閾値以下である場合に、ピーク値及び測定センサ36が出力した測定対象成分のガスの濃度に応じた電気信号の値に基づいて計測する。
また、センサ使用時間であるところの測定センサ36が外気に曝露された時間に応じた値の総和を、測定センサ36の交換の通知を行う所定の値で除算して得られる割合を、劣化の度合いとして算出し、算出された劣化の度合いを報知してもよい。
さらに、センサ用メモリ44に記憶された使用開始日時とセンサ使用時間とに基づいて、測定センサ36の使用期間が所定の値を超えたと判定した場合に測定センサ36の交換をすべきであると判定し、これを報知してもよい。
(動作説明)
次に、呼気成分測定装置10の動作を、図8及び図9を用いるとともに、プロセッサ100が実行する処理手順に従って説明する。また、プロセッサ100が記憶部102に記憶された呼気成分測定プログラムに従って動作することにより呼気成分測定方法が実施される。
次に、呼気成分測定装置10の動作を、図8及び図9を用いるとともに、プロセッサ100が実行する処理手順に従って説明する。また、プロセッサ100が記憶部102に記憶された呼気成分測定プログラムに従って動作することにより呼気成分測定方法が実施される。
なお、記憶部102のRAM124には、ソレノイド60の作動回数を記憶する為の領域が「N」として確保される。また、記憶部102のRAM124には、測定センサ36による測定回数を記憶する為の領域が「S」として確保される。
また、「S」に記憶される測定回数は、呼気成分測定処理以外の処理において、測定センサの使用期間の計算に用いられる。そして、使用期間が予め定められたセンサ寿命を超えた場合には、当該測定センサ36の使用が禁止される。
図8は、一実施形態に係る呼気成分測定装置10の動作の一例を示すフローチャートである。図9は、図8に続くフローチャートである。
プロセッサ100が呼気成分測定プログラムに従って動作し呼気成分測定処理を実行すると、プロセッサ100は、呼気成分測定装置10に設けられたタクトスイッチ126がオン操作されることによって電源がオンされたか否かを判断する(ステップS1)。
ステップS1において、電源がオンされていない場合には、プロセッサ100は、電源がオンされるまでステップS1で待機する。
ステップS1において、電源がオンされた場合、プロセッサ100は、記憶部102に確保された「N」を「0」にする(ステップS2)。そして、プロセッサ100は、測定センサ36からの電圧を検出して測定対象成分の濃度を測定し、測定した測定対象成分の濃度が予め定められた所定値以上であるか否かを判断する(ステップS3)。
ここで、所定値としては、一例として、測定対象成分の濃度であるアルコール成分の濃度が自動車の運転に適さない濃度を示す値が挙げられる。
測定対象成分の濃度が所定値未満の場合、通路68内の流体に含有されたアルコール成分の濃度は、自動車の運転に適さない濃度未満である。このため、後述する測定処理においてアルコール成分を含まない呼気を測定した場合に、測定されるアルコール成分の濃度が所定値以上になることは少なく、誤検知が生ずる虞は少ない。
このため、ステップS3において、測定対象成分の濃度が所定値未満であり、測定センサ36の出力値が所定値未満の場合、プロセッサ100は、測定処理を実行する(ステップS9)。
一方、ステップS3において、測定対象成分の濃度が所定値以上の場合、測定処理において誤検知が生ずる恐れがある。
このため、ステップS3において、測定対象成分の濃度が所定値以上であり、測定センサ36の出力値が所定値以上の場合、プロセッサ100は、駆動部114に駆動信号を出力してソレノイド60を作動する(ステップS4)。これにより、測定前においてソレノイド60を作動して通路68内と外部との間で流体を出し入れする。
具体的に説明すると、駆動信号を受けたソレノイド60は、作動軸60Aを押し出した後に後退する。ソレノイド60が作動軸60Aを押し出すと、エアバレル62が収縮し、エアバレル62内の流体が通路68内に供給される。すると、通路68内の流体が取込部32を介して呼気成分測定装置10の外部へ排出される。
そして、ソレノイド60が作動軸60Aを後退すると、エアバレル62が拡張し、通路68内に負圧が発生する。すると、外部の空気が測定センサ36を有する通路68内に導入される。
これにより、通路68内の空気が入れ替えられる。
そして、プロセッサ100は、「N」に1を加えてソレノイド60の作動回数を加算した後(ステップS5)、「N」が6以下であるか否かを判断する(ステップS6)。
「N」が6を超えていた場合、測定前に通路68内の流体を5回入れ替えても測定対象成分の濃度が所定値未満にならず、何らかの異常の発生が予測される。
このため、ステップS6において、「N」が6を超えていた場合、プロセッサ100は、当該呼気成分測定装置10の電源をオフして(ステップS15)、当該呼気成分測定処理を終了する。
なお、本実施形態では、ステップS6において、「N」が6を超えているか否かを判断したが、本実施形態は、これに限定されるものではない。「N」と比較する数値は、6以外の数値であってもよく、任意に定めることができる。
一方、ステップS6において、「N」が6以下の場合、プロセッサ100は、「N」が2以上であるか否かを判断する(ステップS7)。
「N」が2以上の場合、測定前に通路68内の流体を入れ替えても、測定対象成分の濃度が所定値未満になっていない。
この場合、呼気成分測定装置10の近くにアルコールを含む例えば除菌シートが配置され、呼気成分測定装置10が除菌シートからのアルコール成分に晒されたことが考えられる。
呼気成分測定装置10が除菌シートからのアルコール成分に晒される場面としては、呼気成分測定装置10を除菌シートと共に保管場所に保管した場合が挙げられる。この場合、呼気成分測定装置10の保管環境が悪いと考えられる。
また、呼気成分測定装置10が除菌シートからのアルコール成分に晒される場面としては、呼気成分測定装置10を使用する際に、近くに除菌シートがある場合が挙げられる。この場合、呼気成分測定装置10の使用環境が悪いと考えられる。
このため、ステップS7において、「N」が2以上の場合、プロセッサ100は、呼気成分測定装置10の保管環境又は使用環境が悪い旨のメッセージを表示部106に表示することで、メッセージを被験者に報知する(ステップS8)。
なお、本実施形態では、ステップS7において、「N」が2以上であるか否かを判断したが、本実施形態は、これに限定されるものではない。「N」と比較する数値は、2以外の数値であってもよく、任意に定めることができる。
そして、プロセッサ100は、ステップS3以降を実行することで、通路68内の流体に含まれる測定対象成分の濃度が所定値未満になるまでソレノイド60の作動(ステップS4)を繰り返す。
ステップS9において、プロセッサ100は、被験者の呼気の測定対象成分の濃度を測定する。
すなわち、ソレノイド60を作動して通路68内に呼気を導入するとともに、通路68内に導入した呼気の測定対象成分の濃度を測定する。
具体的に説明すると、プロセッサ100は、図7に示すように、呼気成分測定装置10に取り付けられた図示しないマウスピース内に吹き付けられた呼気の圧力を圧力センサ58で測定する。この圧力センサ58で測定された圧力が予め設定された基準圧に達した場合、プロセッサ100は、ソレノイド60を作動してエアバレル62を収縮及び拡張する。このとき、プロセッサ100は、測定回数を示す「S」に1を加える。
これにより、マウスピースに吹き付けられた呼気を通路68内に導入し、通路68内に導入された呼気に含まれるアルコール成分の濃度を測定センサ36で測定する。
そして、プロセッサ100は、測定センサ36による測定結果を、一例として、表示部106に表示する。また、プロセッサ100は、一例として携帯端末14から取得した時刻に関連付けて記憶部102に記憶するとともに、通信部112を介して携帯端末14へ送信する。すると、測定結果は、携帯端末14から管理装置16へ送られ、管理装置16に記録及び管理される。
次に、プロセッサ100は、駆動部114に駆動信号を出力してソレノイド60を作動する(ステップS10)。なお、ソレノイド60の作動による流体の流れは、ステップS4と同じなので、説明を割愛する。
これにより、通路68内と外部との間で流体を出し入れし、測定処理で呼気が導入された通路68内の流体を入れ替え、次の被験者の呼気を測定する際に、通路68内に残留した呼気が測定結果に与え得る影響を抑制する。
そして、プロセッサ100は、「N」に1を加えてソレノイド60の作動回数を加算した後(ステップS11)、測定対象成分の濃度が予め定められた所定値未満であるか否かを判断する(ステップS12)。ここで、測定対象成分の濃度の判断方法は、ステップS3と同じなので説明は割愛する。
測定対象成分の濃度が所定値以上であり、測定センサ36の出力値が所定値以上の場合、次の被験者の呼気を連続して測定する際に、次の被験者の呼気にアルコール成分が含まれていないにも関わらず、アルコール成分が検出されるという誤検知が生ずる恐れがある。
このため、ステップS12において、測定対象成分の濃度が所定値以上の場合、プロセッサ100は、測定対象成分の濃度が所定値未満となるまで、ソレノイド60の作動(ステップS10)から測定成分の判断(ステップS12)までを繰り返す。
なお、本実施形態では、ステップS3の判断に用いる所定値とステップS12の判断に用いる所定値とが同じ値の場合を例に挙げて説明するが、本実施形態は、これに限定されるものではない。ステップS3の判断に用いる所定値とステップS12の判断に用いる所定値とを異なる値にしてもよく、各値は任意に定めることができる。
一方、測定対象成分の濃度が所定値未満の場合、次の被験者においてアルコール成分を含まない呼気を測定した際に、測定されるアルコール成分の濃度が所定値以上になることは少なく、誤検知が生ずる虞は少ない。
このため、ステップS12において、測定対象成分の濃度が所定値未満の場合、プロセッサ100は、次のステップS13を実行する。
ステップS13において、プロセッサ100は、当該呼気成分測定処理において測定処理以外でソレノイドを作動した作動回数を示す「N」を、ソレノイド60による測定回数を示す「S」に加算する。
ここで、通路68内の流体を入れ替える動作においても、測定センサ36は流体に晒され、測定センサ36の精度を維持する為に規定されたセンサ寿命を消耗し得る。このため、測定処理以外でソレノイド60を作動した作動回数を、測定対象成分の濃度を測定する測定センサ36の使用期間の計算に用いる測定回数に加算する。
そして、プロセッサ100は、入力部104を構成する例えばスイッチからの入力に基づいて、呼気成分の測定を終了するか否かを判断する(ステップS14)。
ステップS14の判断において、呼気成分の測定を終了しない場合、ステップS2を実施して、次の被験者の呼気成分の測定に備える。
一方、ステップS14の判断において、呼気成分の測定を終了する場合、プロセッサ100は、当該呼気成分測定装置10の電源をオフして(ステップS15)、当該呼気成分測定処理を終了する。
(作用及び効果)
次に、本実施形態による作用効果について説明する。
次に、本実施形態による作用効果について説明する。
本実施形態における呼気成分測定装置10は、取込部32から導入される気体を収容するエアバレル62と、エアバレル62の体積を変更させるソレノイド60とを備える。呼気成分測定装置10は、収容部に備えられ、気体中の測定対象成分の濃度に基づいた出力値を出力する測定センサ36を備える。呼気成分測定装置10は、ソレノイド60を作動させてエアバレル62の体積が変更させられたときの測定センサ36の出力値に基づいて取込部32から導入された気体中の測定対象成分の濃度の測定を行う測定部150を備える。呼気成分測定装置10は、測定部150による測定前及び測定後の少なくとも一方にソレノイド60を作動させる制御部74を備える。
この構成によれば、測定対象成分の濃度の測定に用いるソレノイド60を利用することで、新たにブロワを設けることなく、測定時以外に内部のエアバレル62を有した収容部内の気体である流体を排出することができる。具体的に説明すると、通路68内と外部との間で流体を出し入れすることができる。
このため、通路68内と外部との間で流体を出し入れする為に、測定対象成分の濃度の測定に不要なブロワを設けなければならない場合と比較して、装置の大型化を抑制することが可能となる。
また、ソレノイド60を作動して通路68内と外部との間で流体を出し入れすることによって、通路68内に残存した流体に含まれる成分が測定結果に与える影響を抑制することが可能となる。
これにより、誤検知の抑制が可能となる。
本実施形態における呼気成分測定装置10において、測定対象成分はアルコール成分である。
この構成によれば、呼気に含まれるアルコール成分の濃度を測定することができる。これにより、運転前のアルコール検査を実施することができる。
本実施形態における呼気成分測定装置10において、制御部74は、測定センサ36による測定前にソレノイド60を作動させる。
この構成によれば、通路68内の流体が測定結果に与える影響を抑制することが可能となる。
なお、通路68内の流体としては、通路68内に残留した被験者の呼気、呼気成分測定装置10を保管している間に通路68内に侵入した保管場所の空気、又は呼気成分測定装置10を使用する際に通路68内に侵入した使用場所の空気などが挙げられる。
本実施形態における呼気成分測定装置10において、制御部74は、測定部150による測定前に測定センサ36の出力値が所定値以上の場合にソレノイド60を作動させる。
この構成によれば、通路68内の流体に含まれる測定対象成分の濃度に関わらず、測定前にソレノイド60を毎回作動する場合と比較して、消費電力を抑えることができる。
本実施形態における呼気成分測定装置10は、制御部74がソレノイド60を作動させた場合に、メッセージを報知する報知部154を備える。
この構成によれば、通路68内の流体に含まれる測定対象成分の濃度が所定値以上であったことをメッセージとして被験者に報知することが可能となる。
本実施形態における呼気成分測定装置10は、制御部74は、ソレノイド60を作動させた後であって測定部150による測定前に測定センサ36の出力値が所定値以上の場合に再度ソレノイド60を作動させる。
この構成によれば、通路68内に残存した流体に含まれる成分が測定結果に与える影響をさらに抑制することが可能となる。これにより、誤検知の抑制効果を高めることができる。
本実施形態における呼気成分測定装置10は、報知部154は、制御部74が測定部150による測定前に所定回数以上ソレノイド60を作動させた場合にメッセージを報知する。
この構成によれば、呼気成分測定装置10を保管している間に保管場所の空気に含まれる成分が通路68内に侵入した、又は呼気成分測定装置10を使用する際に使用場所の空気に含まれる成分が通路68内に侵入したことが予測される。
このため、保管場所の変更を促す旨、又は使用場所の変更を促す旨など、具体的なメッセージを報知することが可能となる。
本実施形態における呼気成分測定装置10は、測定センサ36のセンサ使用時間を記憶する記憶部102を有し、記憶部102は、制御部74がソレノイド60を作動させた回数に基づいて加算されたセンサ使用時間を記憶する。
すなわち、通路68内の流体を入れ替える動作においても、測定センサ36は流体に晒され、測定センサ36の精度を維持する為に規定されたセンサ寿命を消耗し得る。
そこで、この構成において、呼気成分の測定以外にソレノイド60を作動した作動回数を使用期間の計算に用いるセンサ使用時間に加算することで、適切な使用時間において測定センサ36の使用を禁止することが可能となる。
また、センサ使用時間から測定センサ36の使用期間等のセンサ寿命の判断を行うことができる。
本実施形態における呼気成分測定装置10において、制御部74は、測定部150による測定後にソレノイド60を作動させる。
この構成によれば、測定後においてソレノイド60を作動して通路68内と外部との間で流体を出し入れすることによって、通路68に残存する呼気を外部の流体に入れ替えることができる。
これにより、呼気成分の測定を連続して実施する際に、通路68に残存した呼気成分が自然拡散するまで待ってから次の被験者の呼気成分を測定する場合と比較して、呼気成分の測定間隔を短くすることが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
10 呼気成分測定装置
32 取込部
34 パイプ
36 測定センサ
40 接続ノズル
52 チューブホルダ
56 ポンプ部
60 ソレノイド
60A 作動軸
62 エアバレル
64 第一チューブ
68 通路
74 制御部
100 プロセッサ
102 記憶部
106 表示部
108 音報知部
114 駆動部
136 燃料電池ガスセンサ
150 測定部
152 流体制御部
154 報知部
156 加算部
32 取込部
34 パイプ
36 測定センサ
40 接続ノズル
52 チューブホルダ
56 ポンプ部
60 ソレノイド
60A 作動軸
62 エアバレル
64 第一チューブ
68 通路
74 制御部
100 プロセッサ
102 記憶部
106 表示部
108 音報知部
114 駆動部
136 燃料電池ガスセンサ
150 測定部
152 流体制御部
154 報知部
156 加算部
Claims (11)
- 導入口から導入される気体を収容する収容部と、
前記収容部の体積を変更させる体積変更部と、
前記収容部に備えられ、気体中の測定対象成分の濃度に基づいた出力値を出力するセンサ部と、
前記体積変更部を作動させて前記収容部の体積が変更させられたときの前記センサ部の出力値に基づいて前記導入口から導入された気体中の前記測定対象成分の濃度の測定を行う測定部と、
前記測定部による測定前及び測定後の少なくとも一方に前記体積変更部を作動させる制御部と、
を備える呼気成分測定装置。 - 請求項1に記載の呼気成分測定装置であって、
前記測定対象成分はアルコール成分である、
呼気成分測定装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の呼気成分測定装置であって、
前記制御部は、前記測定部による測定前に前記体積変更部を作動させる、
呼気成分測定装置。 - 請求項3に記載の呼気成分測定装置であって、
前記制御部は、前記測定部による測定前に前記センサ部の前記出力値が所定値以上の場合に前記体積変更部を作動させる、
呼気成分測定装置。 - 請求項4に記載の呼気成分測定装置であって、
前記制御部は、前記体積変更部を作動させた後であって前記測定部による測定前に前記センサ部の前記出力値が前記所定値以上の場合に再度前記体積変更部を作動させる、
呼気成分測定装置。 - 請求項5に記載の呼気成分測定装置であって、
前記制御部が前記体積変更部を作動させた場合に、メッセージを報知する報知部、
をさらに備える呼気成分測定装置。 - 請求項6に記載の呼気成分測定装置であって、
前記報知部は、前記制御部が前記測定部による測定前に所定回数以上前記体積変更部を作動させた場合にメッセージを報知する、
呼気成分測定装置。 - 請求項3から請求項7のいずれか一項に記載の呼気成分測定装置であって、
前記センサ部のセンサ使用時間を記憶する記憶部を有し、
前記記憶部は、前記制御部が前記体積変更部を作動させた回数に基づいて加算された前記センサ使用時間を記憶する、
呼気成分測定装置。 - 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の呼気成分測定装置であって、
前記制御部は、前記測定部による測定後に前記体積変更部を作動させる、
呼気成分測定装置。 - 導入口から導入される気体を収容する収容部と、前記収容部の体積を変更させる体積変更部と、前記収容部に備えられ、気体中の測定対象成分の濃度に基づいた出力値を出力するセンサ部と、前記体積変更部を作動させて前記収容部の体積が変更させられたときの前記センサ部の出力値に基づいて前記導入口から導入された気体の前記測定対象成分の濃度の測定を行う測定部と、を備えた呼気成分測定装置で実行される呼気成分測定方法であって、
少なくとも前記測定部による測定前又は測定後に前記体積変更部を作動させるステップを有する、
呼気成分測定方法。 - 導入口から導入される気体を収容する収容部と、前記収容部の体積を変更させる体積変更部と、前記収容部に備えられ、気体中の測定対象成分の濃度に基づいた出力値を出力するセンサ部と、前記体積変更部を作動させて前記収容部の体積が変更させられたときの前記センサ部の出力値に基づいて前記導入口から導入された気体の前記測定対象成分の濃度の測定を
行う測定部と、を備えた呼気成分測定装置のプロセッサに、
少なくとも前記測定部による測定前又は測定後に前記体積変更部を作動させる手順、
を実行させるための呼気成分測定プログラム。
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WO2023190913A1 (ja) | 2023-10-05 |
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