JP2023136264A - フィルターの廃棄方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】有害物質が吸着したフィルターを廃棄する際に、有害物質がフィルターから脱落することを防止可能なフィルターの廃棄方法を提供する。【解決手段】使用済みのフィルターを廃棄する際に、該フィルターの装着時における外気側表面に粘着テープを貼合した後に廃棄することを特徴とする、フィルターの廃棄方法。【選択図】図2
Description
本発明は、フィルターの廃棄方法に関し、特に空気清浄機に装着して使用したフィルターの廃棄方法に関する。
空気清浄機は花粉やたばこの煙など、人体にとって好ましくない物質(有害物質)を大気中から除去する目的で用いられる。また、近年の新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、該ウイルスの除去効果を有する空気清浄機なども望まれており、例えば特許文献1において開示されるような、フィルターにより空気を濾過する空気清浄部を有する空気清浄機が知られている。
空気清浄機は一般的に、活性炭や不織布などを利用したフィルターに有害物質を吸着させることで、大気中の有害物質をフィルタリングしている。使用済みのフィルターは、例えば家庭などでは、一般的な廃棄物と共にそのまま廃棄されることが多いが、廃棄する際に吸着した有害物質がフィルターから脱落し大気中に飛散してしまうことから、作業者が有害物質に再度暴露されるおそれがあった。従って、フィルターを廃棄する際に作業者の危険性をできるだけ低減することが可能なフィルターの廃棄方法が求められていた。
一方、特開2020-162855号公報(特許文献2)には、掃除機用紙パックの固定方法を掃除機外部からマグネットを使い固定解除ができる構造にすることで、掃除機用紙パックの交換時に力を必要とせず、掃除機用紙パック自体も変形することなく周辺の汚染を防ぐことが可能な有害物回収用掃除機が開示されている。紙パックの場合、紙パック内部にゴミがたまるので、周囲を汚染させることなく該紙パックをビニール袋等で覆うことは可能であるが、空気清浄機のフィルターの場合、前述したウイルスに代表される有害物質を吸着する捕集面が外気側(機器とは反対側に位置し空気が流入する側)に露出しているので、使用済みのフィルターを交換する際に、該有害物質がフィルターから脱落するおそれがあった。
本発明の目的は、有害物質が吸着したフィルターを廃棄する際に、有害物質がフィルターから脱落することを防止可能なフィルターの廃棄方法を提供することにある。
上述した課題は、以下の発明により解決される。
使用済みのフィルターを廃棄する際に、該フィルターの装着時における外気側表面に粘着テープを貼合した後に廃棄することを特徴とする、フィルターの廃棄方法。
使用済みのフィルターを廃棄する際に、該フィルターの装着時における外気側表面に粘着テープを貼合した後に廃棄することを特徴とする、フィルターの廃棄方法。
本発明により、有害物質が吸着したフィルターを廃棄する際に、有害物質がフィルターから脱落することを防止可能なフィルターの廃棄方法を提供することができる。
以下、本発明の詳細について図を用いて説明する。
本発明のフィルターの廃棄方法は、使用済みのフィルターを廃棄する際に、フィルターの外気側表面に粘着テープを貼合した後に廃棄する。一方、外気側表面に粘着テープを貼合した後であれば、該使用済みフィルターの機器側表面においても粘着テープを貼合することが可能である。また本発明のフィルターの廃棄方法は、フィルターにより捕集する物質の捕集面が、機器とは反対側の外気側に位置するフィルターであれば、何れの用途に用いられるフィルターであっても適用することが可能であるが、特に好適な適用方法として空気清浄機に用いるフィルターの廃棄方法が挙げられる。以下、本発明のフィルターの廃棄方法を、有害物質の捕集面が機器の外気側となるようにフィルターを装着した空気清浄機の一例を用いて、詳細に説明する。
図1はフィルターを装着した空気清浄機の概略断面図である。図1において空気清浄機1は、外気流入口10と内気流出口11を有し、外気流入口10と内気流出口11を接続する気体流路16内に送風手段12を有する。さらに外気流入口10の外気側に交換が可能なフィルター13を有する。図1の空気清浄機は、例えば図示しない固定具によりヒトの首から掛けることが可能であり、そのようにして装着した場合、外気流入口10は装着者の前方より外気を取り入れ、内気流出口11から装着者の顎近傍下部から上方に向けて空気を送風することで、例えば飲食時や会話時における飛沫感染の予防に利用することができる。空気清浄機1はフィルター13の外側(送風手段12と反対側)にフィルターを覆う筐体(図示していない)を有することも可能であるが、フィルター13を廃棄する際にフィルターを覆う筐体を外す作業が必要となるので(フィルター13から有害物質が脱落する可能性が発生するので)好ましくない。よってフィルター13は外気流入口10に簡易に固定されていることが好ましく、例えば外気流入口10の一部に磁石が取り付けられ、フィルター13に鉄などの金属部が設けられ、これによりフィルター13を固定する方法や、あるいはフィルター13の一部(例えば外周部など)を弱粘着テープ、面ファスナーなどで外気流入口10に固定する方法などが挙げられる。
フィルター13としては公知のフィルター材料を用いることができる。例えば不織布、織布、ガーゼ、紙等が挙げられ、中でも不織布を用いることは通気性と有害物質の吸着性を両立する観点から好ましい。不織布を構成する繊維は限定されず、ガラス、ポリオレフィン樹脂(ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等)、ポリスチレン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリスルホン樹脂、フッ素樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、セルロース系材料(酢酸セルロース、天然セルロース、レーヨン等)あるいはこれらの共重合体や複合体等の公知の繊維が例示される。中でもポリオレフィン樹脂およびポリエステル樹脂はウイルス吸着性能に優れることから好ましい。
不織布を構成する繊維の平均繊維径は特に限定されないが、有害物質の吸着性能が優れたものになること、および圧力損失を抑える観点から50μm以下であることが好ましく、30μm以下がより好ましい。平均繊維径の下限は0.1μm以上であることが好ましい。平均繊維径の測定方法としては、不織布の厚さ方向における断面を拡大した顕微鏡写真から50点の繊維を選出し、繊維断面における直径の算術平均値を用いることができる。なお、繊維断面形状が円形でない場合には、同じ断面積を有する円の直径を繊維径とする。
不織布を構成する繊維の繊維長は特に限定されず、短繊維であっても長繊維であってもよい。
上記した繊維は、溶融紡糸法、乾式紡糸法、湿式紡糸法、直接紡糸法(メルトブロー法、スパンボンド法、静電紡糸法など)、複合繊維から繊維を抽出する方法、繊維を叩解して繊維を得る方法など公知の方法で得ることができる。
繊維を不織布にする方法としては、ニードル、水流等によって交絡させる方法、バインダーを用いて一体化させる方法、加熱処理により繊維同士を溶融し一体化させる方法等の公知の方法を用いることができる。直接紡糸法を用いて繊維を得る場合、紡糸直後に捕集して不織布としてもよい。不織布は、材料、平均繊維径、製造方法の異なる2種類以上の繊維から構成されていてもよい。
不織布の見かけ密度は特に限定されないが、圧力損失を抑える観点から、250kg/m3以下であることが好ましい。なお、見かけ密度とは不織布1m3あたりの質量を意味する。
不織布は公知の後処理を施されていてもよい。例えば特開2011-235219号公報等で開示されている方法に従い、極性液体を用いて帯電させる、いわゆるエレクトレット処理を施していてもよい。
フィルター13の圧力損失は特に限定されないが、十分な風量を得るためには圧力損失は小さい方が好ましい。具体的にはJIS T9001に準じて測定した圧力損失が60Pa/cm2未満であることが好ましい。
フィルター13の微小粒子捕集効率は特に限定されないが、JIS T9001に準じたPFE試験にて95%以上であることが好ましい。
フィルター13は抗菌・抗ウイルス剤(例えば塩化ベンザルコニウム等)、消臭剤(活性炭等)、光安定剤(ヒンダードアミン系化合物等)、光触媒(二酸化チタン等)、紫外線吸収剤、酸化防止剤、可塑剤、顔料、染料、帯電防止剤、滑剤、界面活性剤等の公知の添加剤を含んでいてもよい。
フィルター13は単層構造であってもよく、2層以上の構造であってもよい。例えばスパンボンド法で得られた繊維を含有する不織布と、メルトブロー法で得られた繊維を含有する不織布とを組み合わせる等、異なる仕様の不織布を2層以上重ねた構造であってもよい。
図2は本発明を説明するための一例として、使用後のフィルターの外気側表面に粘着テープを貼合した状態を示す概略断面図を示した。図2においてフィルター13は粘着テープ20により覆われている。またこの様に本発明のフィルターの廃棄方法においては、有害物質が吸着したフィルターに粘着テープを貼合する作業を、該フィルターが機器に装着された状態で行うことが、有害物質の飛散を防止する観点から、好ましい。粘着テープ20は、フィルター13全面を覆うことが望ましく、粘着テープ20の面積は、フィルター13の面積に対し110~200%であることが好ましい。また該粘着テープの周囲には、該粘着テープの貼合作業を行う際の作業性を高めるため、非粘着部を設けることも可能である。粘着テープ20の粘着力は、フィルター13以外に図示しない筐体に、該粘着テープ20が貼りついた際にも容易に取り外すことを可能とし、またフィルター13より粘着テープ20が容易には取れないよう、対アクリル板接着力として2~10N/25mmであることが好ましい。粘着テープ20が有する基材としては紙、フィルム、金属など公知のものが使えるが、透気度の低い基材、例えばガーレー透気度で1000秒以上の基材が好ましく、不透気性の紙あるいはフィルムが好ましい。粘着テープ20が有する粘着剤はアクリル粘着剤、シリコーン粘着剤、ウレタン粘着剤、デンプン、にかわなど公知の粘着剤を用いることができ、該粘着剤は銀化合物や銅化合物などの抗菌抗ウイルス剤を含有することもできる。
上記のようにして粘着テープ20が貼合された使用済みのフィルター13は、有害物質がフィルターから脱落することなく、容易に空気清浄機から取り外すことができる。また取り外されたフィルター13のもう一方の面に対しても、粘着テープを貼合することも可能である。
本発明のフィルターの廃棄方法は、例えば飲食等を伴う場所で使用する空気清浄機のフィルターを廃棄する際に好適であり、また使用済みのマスクなどの廃棄にも適用できる。
1 空気清浄機
10 外気流入口
11 内気流出口
12 送風手段
13 フィルター
16 気体流路
20 粘着テープ
10 外気流入口
11 内気流出口
12 送風手段
13 フィルター
16 気体流路
20 粘着テープ
Claims (1)
- 使用済みのフィルターを廃棄する際に、該フィルターの装着時における外気側表面に粘着テープを貼合した後に廃棄することを特徴とする、フィルターの廃棄方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022041788A JP2023136264A (ja) | 2022-03-16 | 2022-03-16 | フィルターの廃棄方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022041788A JP2023136264A (ja) | 2022-03-16 | 2022-03-16 | フィルターの廃棄方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2023136264A true JP2023136264A (ja) | 2023-09-29 |
Family
ID=88145660
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022041788A Pending JP2023136264A (ja) | 2022-03-16 | 2022-03-16 | フィルターの廃棄方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023136264A (ja) |
-
2022
- 2022-03-16 JP JP2022041788A patent/JP2023136264A/ja active Pending
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