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JP2023123180A - 電子部品 - Google Patents

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JP2023123180A
JP2023123180A JP2022027092A JP2022027092A JP2023123180A JP 2023123180 A JP2023123180 A JP 2023123180A JP 2022027092 A JP2022027092 A JP 2022027092A JP 2022027092 A JP2022027092 A JP 2022027092A JP 2023123180 A JP2023123180 A JP 2023123180A
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case
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貴晃 佐藤
Takaaki Sato
朗丈 増田
Yoshitake Masuda
信弥 伊藤
Shinya Ito
▲徳▼久 安藤
Norihisa Ando
英樹 金子
Hideki Kaneko
健 油川
Ken Yukawa
賢也 玉木
Kenya Tamaki
彰敏 吉井
Akitoshi Yoshii
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TDK Corp
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Abstract

Figure 2023123180000001
【課題】モールド樹脂が製品外面などに予期せず付着することを防止し得る電子部品を提供する。
【解決手段】 開口を備える収容部を有するケースと、前記収容部に配置されるセラミック素子と、前記セラミック素子に接続する電極接続部と、前記収容部から露出する実装部と、前記電極接続部と前記実装部とを接続する端子腕部と、を有する金属端子と、前記開口を塞ぐ閉止板部と、前記閉止板部の周縁から前記収容部の深さ方向に突出し、少なくとも一部が前記収容部の側壁である収容部側壁に対向するカバー縁部と、を有するケースカバーと、前記収容部内に充填されるモールド樹脂と、を有する電子部品。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンデンサ等として用いられる電子部品に関する。
従来から、単板状の誘電体ディスクに対して、金属端子を接続して構成されるコンデンサ等が提案されている。また、このような誘電体ディスクの周辺を外装材でモールドし、面実装に適した形態とした電子部品も提案されている。
しかしながら、従来の面実装用電子部品では、樹脂成形のためのキャビティ内に誘電体ディスクや金属端子を固定したのち、外装材によりモールドする工程を必要とするため、組み立て工程が複雑であるという問題を有する。また、誘電体ディスクのサイズ変更に伴い成形金型を変更する必要があるため、誘電体ディスクのサイズ変更などに対して柔軟に対応することが難しいという問題を有する。
特開平6-196348号公報
本開示では、内部のセラミック素子のサイズ変更などに対して柔軟に対応可能であり、かつ、モールド樹脂が製品外面などに予期せず付着することを防止し得る電子部品を提供する。
上記課題を解決する一形態としての電子部品は、
開口を備える収容部を有するケースと、
前記収容部に配置されるセラミック素子と、
前記セラミック素子に接続する電極接続部と、前記収容部から露出する実装部と、前記電極接続部と前記実装部とを接続する端子腕部と、を有する金属端子と、
前記開口を塞ぐ閉止板部と、前記閉止板部の周縁から前記収容部の深さ方向に突出し、少なくとも一部が前記収容部の前記深さ方向の側壁である収容部側壁に対向するカバー縁部と、を有するケースカバーと、
前記収容部内に充填されるモールド樹脂と、を有する。
このような電子部品は、開口を備えるケースの収容部に、セラミック素子を収容するため、樹脂成形のためのキャビティ内にセラミック素子などを配置して外装材によるモールドを行う工程が必要なく、サイズ変更などに対して柔軟に対応できるとともに、良好な生産性を有する。また、モールド樹脂を収容部に充填することにより内部のセラミック素子等を容易に保護できるとともに、カバー縁部と収容部側壁の間の隙間が、余剰のモールド樹脂を保持するため、未硬化のモールド樹脂が収容部から漏れ出で製品外面などに予期せず付着する問題を防止できる。
また、たとえば、前記カバー縁部は、前記収容部側壁において前記収容部とは反対側を向く側壁外側面に対向してもよい。
このような電子部品は、モールド樹脂の充填量の制御が容易であり、製品外面などに予期せずモールド樹脂が付着する問題を、より効果的に防止できる。
また、たとえば、前記カバー縁部と前記収容部側壁において互いに向き合う面のいずれか一方には、前記カバー縁部と前記収容部側壁との間に形成される隙間の幅を部分的に広くする隙間溝部が形成されていてもよい。
このような電子部品では、隙間により多くのモールド樹脂を保持できるため、製品外面などに予期せずモールド樹脂が付着する問題を、より効果的に防止できる。
また、たとえば、前記カバー縁部と前記収容部側壁において互いに向き合う面のいずれか一方には、前記カバー縁部と前記収容部側壁との間に形成される隙間の幅を部分的に狭くする隙間突起部が形成されていてもよい。
このような電子部品では、隙間突起部が隙間の形状を精度よく決定することができるため、製品外面などに予期せずモールド樹脂が付着する問題を、より効果的に防止できる。また、隙間が狭い部分ではケースカバーとケースとが強固に固定される一方で、隙間が広い部分にはより多くのモールド樹脂が保持される。
また、たとえば、前記カバー縁部と前記収容部側壁において互いに向き合う面の一方には凸部が形成されていてもよく、他方には前記凸部が入り込む凹部が形成されていてもよい。
このような電子部品では、凹部と凸部が嵌合することにより、ケースとケースカバーの相対位置を精度よく制御することができるため、モールド樹脂を保持する隙間の形状を精度よく制御し、モールド樹脂の流出を効果的に防止できる。また、ケースカバーとケースとの固定強度も向上させることができる。
また、たとえば、前記実装部は、前記開口を介して前記収容部から露出してもよく、
前記実装部は、前記カバー縁部と前記収容部側壁との間の隙間に配置される隙間通過部と、実装面側を向く実装底部と、を有してもよい。
実装部を収容部の開口を介して露出させることにより、ケースの形状を単純化するとともに、開口以外の部分から未硬化のモールド樹脂が流出する問題を防止できる。また、実装部の隙間通過部は、モールド樹脂によりケースやケースカバーに接続されるため、このような電子部品は、外力などに対する耐久性を向上させることができる。
また、たとえば、前記収容部側壁は前記ケースの底板部の周縁を取り囲むように設けられていてもよく、
前記カバー縁部は前記閉止板部の周縁を取り囲むように設けられていてもよい。
収容部側壁やカバー縁部が、底板部や閉止板部の周縁を取り囲むように設けられていることにより、収容部からの未硬化のモールド樹脂の漏れを、より効果的に防止できる。ただし、収容部側壁やカバー縁部が、部分的に途切れる部分があってもよい。
また、たとえば、前記カバー縁部の内側面は、前記収容部側壁の外側面に対向していてもよく、
前記カバー縁部の外側面の一つである第1外側面には第1溝部が形成されていてもよく、
前記カバー縁部において前記第1外側面とは異なる方向を向く第2外側面には、前記第1溝部の形状に対応する第1突起部が形成されていてもよい。
このような電子部品では、複数の電子部品を、第1突起部を第1溝部にはめ込むことにより、容易に一体化させることができる。そのため、たとえば1つの吸着アームを有する実装機により、複数の電子部品をまとめて実装位置に搬送することが可能となり、効率的な実装が可能となる。
また、たとえば、前記収容部において、前記電極部と前記端子腕部との間に配置される絶縁部材をさらに有してもよい。
このような電子部品は、狭い収容部の中で、電極部と金属端子との間の絶縁性を、好適に確保できる。
図1は、第1実施形態に係る電子部品の斜め上方からの概略斜視図である。 図2は、図1に示す電子部品の断面図である。 図3は、図1に示す電子部品の斜め下方からの概略斜視図である。 図4は、図1に示す電子部品のケースカバーおよびモールド樹脂を除く部分を示す平面図である。 図5は、図1に示す電子部品におけるケースカバーの底面図である。 図6は、第2実施形態に係る電子部品の底面図である。 図7は、図6に示す電子部品におけるケースカバーおよびモールド樹脂を除く部分を斜め上方から見た概略斜視図である。 図8は、図6に示す電子部品におけるケースカバーを斜め下方から見た概略斜視図である。 図9は、第1変形例に係るケースカバーを斜め下方から見た概略斜視図である。 図10は、第2変形例に係るケースカバーを斜め下方から見た概略斜視図である。 図11は、第3変形例に係るケースカバーを斜め下方から見た概略斜視図である。 図12は、第4変形例に係るケースカバーを斜め下方から見た概略斜視図である。 図13は、第3実施形態に係る電子部品におけるケースカバーおよび絶縁部材を斜め下方から見た概略斜視図である。 図14は、図13に示す電子部品の断面図である。 図15は、第4実施形態に係る電子部品の斜め上方からの概略斜視図である。 図16は、図15に示す電子部品の底面図である。 図17は、図15に示す電子部品を複数連結した状態を斜め上方から見た概略斜視図である。 図18は、図15に示す電子部品を複数連結した状態を斜め下方から見た概略斜視図である。
以下、図面を用いて各実施形態について説明する。
第1実施形態
図1は、第1実施形態に係る電子部品10の斜め上方からの概略斜視図であり、図2は電子部品10の断面図、図3は電子部品10の斜め下方からの斜視図、図4は電子部品10のケースカバー60およびモールド樹脂を除く部分を示す上面図である。図1~図4に示すように、電子部品10は、内部に収容部21(図2および図4参照)を有するケース20と、収容部21が備える開口21a(図2参照)を塞ぐケースカバー60とを有する。また、図2および図4に示すように、電子部品10は、ケース20内部の収容部21に配置されるセラミック素子30と、セラミック素子30の第1電極部33に接続する第1金属端子40と、セラミック素子30の第2電極部34に接続する第2金属端子50とを有する。
図1に示すように、電子部品10は略矩形平板形状を有するが、電子部品10としてはこれに限定されず、矩形以外の他の多角形平板状の形状であってもよく、円盤状の形状であってもよい。断面図である図2に示すように、電子部品10においてケースカバー60の閉止板部63が配置される側と反対側が、電子部品10を実装する際に、実装対象となる基板などに対向する実装面側となる。
なお、図2に示すように、電子部品10の説明では、ケース20の底板部22の法線方向をZ軸方向、Z軸方向に垂直であって第1実装部42と第2実装部52とを最短距離で結ぶ方向をY軸方向、Z軸方向およびY軸方向に垂直な方向をX軸方向として説明を行う。
図2および図4に示すように、ケース20は、凹状の収容部21を有しており、収容部21の内部にセラミック素子30等を収容する。収容部21は、収容部21の開口21a側から見て、ケース20の外形状より一回り小さい矩形形状を有している。収容部21は、ケース20の内部に形成される略直方体状の空間を含む。収容部21の開口21aは、電子部品10の上方(実装面とは反対側)を向く方向に開口するように、ケース20に形成されている。
図2および図4に示すように、ケース20は、略矩形平板状であってケース20の底板を構成する底板部22と、収容部21の側壁である収容部側壁24とを有する。収容部側壁24は、底板部22の周縁から収容部21の深さ方向D1(Z軸方向に平行)に上方へ突出する。図4に示すように、収容部側壁24は、ケース20の底板部22の周縁を取り囲むように設けられており、額縁状の形状を有する。
図4に示すように、収容部側壁24の上端部は、ケース20において開口21aを取り囲む開口縁部24cを構成する。開口縁部24cには、他の部分より高さが低くなっている段差部が2か所に形成されており、段差部により、開口21aがケース20の側面の一部にまで拡張されている。ケース20の段差部は、図4に示すようにケースカバー60がケース20に取付けられた際に、第1金属端子40または第2金属端子50を挿通させる第1の隙間27および第2の隙間28を形成する。
図5は、ケースカバー60を下方(収容部21側)からみた平面図である。図5および電子部品10の断面図である図2に示すように、ケースカバー60は、略矩形平板状であって収容部21の開口21aの少なくとも一部を塞ぐ閉止板部63と、閉止板部63の周縁から収容部21の深さ方向D1に突出するカバー縁部66とを有する。図5に示すように、カバー縁部66は、閉止板部63の周縁を取り囲むように設けられている。
図2に示すように、閉止板部63は、ケース20における実装面側とは反対側である開口21a側に配置される。また、カバー縁部66は、少なくとも一部が収容部21の側壁である収容部側壁24に対向する。ケースカバー60は、矩形平板上の閉止板部63を有する。図2に示すように、カバー縁部66は、収容部側壁24において収容部21とは反対側を向く側壁外側面24aに対向する。ただし、カバー縁部66としては、側壁外側面24aに対向するもののみには限定されず、収容部側壁24において収容部21側を向く側壁内側面24bに対向するものであってもよい。
図2および図3に示すように、カバー縁部66の下端は、ケース20の下端(底板部22の下面)と略同一面まで伸びている。ただし、カバー縁部66の下端とケース20の下面とは、異なる高さであってもよい。
図2においてドットのハッチングで示されるように、収容部21内にはモールド樹脂80が充填されている。収容部21に充填されるモールド樹脂としては、特に限定されないが、たとえばエポキシ系樹脂やシリコン系樹脂などが挙げられるが、特に限定されない。なお、図3および図4では、他の部材の形状を説明するために、モールド樹脂80の表示を省略している。
図2および図3に示すように、カバー縁部66と収容部側壁24において互いに向き合う面である縁部内側面66aと側壁外側面24aとの間には、側部隙間69が形成されている。図2に示すように、カバー縁部66と収容部側壁24との間に形成される側部隙間69は、製造段階において収容部21から溢れた未硬化のモールド樹脂80の樹脂だまりとして機能する。このように、電子部品10では、側部隙間69が、余剰のモールド樹脂80を保持するため、未硬化のモールド樹脂80が収容部21から漏れ出て製品外面などに予期せず付着する問題を防止できる。
図3および図5に示すように、カバー縁部66と収容部側壁24において互いに向き合う面の少なくとも一方(実施形態で縁部内側面66a)には、カバー縁部66と収容部側壁24との間に形成される側部隙間69の幅を部分的に広くする隙間溝部66bが形成されている。このような隙間溝部66bを形成することにより、側部隙間69が保持できるモールド樹脂80の体積が増えるため、未硬化のモールド樹脂80の予期せぬ流出を効果的に防止できる。
なお、電子部品10では、カバー縁部66と収容部側壁24において互いに向き合う面のうち、カバー縁部66の縁部内側面66aに隙間溝部66bが形成されているが、側部隙間69の幅を広げる隙間溝部としてはこれのみには限定されない。たとえば、側部隙間69の幅を広げる隙間溝部は、収容部側壁24側の側壁外側面24aに形成されていてもよく、縁部内側面66aと側壁外側面24aの両方に形成されていてもよい。また、図3に示すように、電子部品10では、縁部内側面66aの2箇所に隙間溝部66bが形成されているが、隙間溝部66bの数は1つであってもよく、3つ以上であってもよい。
電子部品10の断面図である図2に示すように、ケース20では、底板部22の上面が収容部21の底面を構成し、底板部22の下面が開口21aとは反対方向を向き、ケース20の下面を構成する。ケース20の底板部22の下面は、第1金属端子40の第1実装部42および第2金属端子50の第2実装部52の下面と略平行であり、第1金属端子40の第1実装部42および第2金属端子50の第2実装部52の下面より僅かに上方に配置される。ただし、底板部22の下面は、第1金属端子40の第1実装部42および第2実装部52の下面と同一面上に配置されていてもよく、底板部22の下面と第1および第2実装部42、52の下面とのZ軸方向に関する位置関係は、特に限定されない。
図2に示すように、セラミック素子30は、ケース20の収容部21に配置される。セラミック素子30は、互いに対向する第1主面31aと第2主面31bとを有し、略円盤状の外形状を有する。ただし、セラミック素子30は、楕円盤状、矩形平板状など、円盤状以外の形状であってもかまわない。なお、第1主面31aおよび第2主面31bは、セラミック素子30において最も面積の広い1対の面(平面)である。また、図2に示すように、電子部品10に関するセラミック素子30では、2つの主面のうち開口21a側(上方)を向くものが第1主面31aであり、開口21aとは反対側(下方、底面21c側)を向くものが第2主面31bである。ただし、ケース20の開口21aの向きが実施形態に係る電子部品10とは異なるような他の実施形態においては、各主面の向きは、第1実施形態に示す状態とは異なる場合がある。
図2に示すように、セラミック素子30は、第1主面31aに形成される第1電極部33と、第2主面31bに形成される第2電極部34と、第1電極部33と第2電極部34との間に挟まれる誘電体部35とを有する。誘電体部35の材質は、特に限定されず、たとえばチタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、チタン酸バリウムまたはこれらの混合物などの誘電体材料で構成される。なお、セラミック素子30は、第1電極部33と第2電極部34との間に誘電体部35を挟むコンデンサ等のみには限定されない。たとえば、セラミック素子は、第1電極部と第2電極部との間に半導体セラミックスを挟むバリスタやサーミスタであってもよい。
第1電極部33および第2電極部34の材質も特に限定されず、通常、銅や銅合金、ニッケルやニッケル合金などが用いられるが、銀や銀とパラジウムの合金なども使用することができる。第1電極部33および第2電極部34の厚みは、特に限定されないが、通常10~50μm程度である。なお、第1および第2電極部33、34の表面には、Ni、Cu、Sn等から選ばれる少なくとも1種の金属被膜が形成されていてもよい。
図2に示すように、ケース20における収容部21の開口21aから底面21cまでの距離である収容部深さW2は、セラミック素子30における第1主面31aから第2主面31bとの距離である素子厚みW1より大きい。これにより、電子部品10は、収容部21の開口21aからセラミック素子30の一部が露出することなく、セラミック素子30の全体を収容部21に収容することができる。また、このような電子部品10は、ケースカバー60の形状を単純化することができる。また、収容部21にモールド樹脂80を充填し、モールド樹脂80でセラミック素子30全体を覆うことができる。
図2および図4に示すように、電子部品10は一対の金属端子である第1金属端子40および第2金属端子50を有する。それぞれの金属端子40、50は、セラミック素子30に接続する電極接続部(第1電極接続部44、第2電極接続部54)と、収容部21から露出する実装部(第1実装部42、第2実装部52)と、電極接続部と実装部とを接続する端子腕部(第1端子腕部46、第2端子腕部56)とを有する。
第1金属端子40と第2金属端子50とは、電子部品10において互いに間隔を空けて配置されており、電気的に絶縁されている。第1金属端子40および第2金属端子50は、たとえば導電性の金属板材を機械加工して形成されるが、金属端子40、50の形成方法は、特に限定されない。
図2および図4に示すように、第1金属端子40は、セラミック素子30における第1電極部33に接続する第1電極接続部44と、開口21a(開口21aの一部である第1の隙間27を含む)を介して収容部21から露出する第1実装部42と、第1電極接続部44と第1実装部42とを接続する第1端子腕部46とを有する。第1金属端子40のうち、第1電極接続部44と第1端子腕部46(第1の隙間27に配置される部分を含む)は、収容部21および開口21aに配置されているのに対して、第1実装部42は収容部21および開口21aから露出する。
図2に示すように、第1実装部42は、略L字状の形状を有する。第1実装部42は、側部隙間69に配置される隙間通過部42bと、隙間通過部42bより第1金属端子40における第1電極接続部44側とは反対側の端部42cに近い部分であって実装面側を向く実装底部42aとを有する。隙間通過部42bは、第1端子腕部46から垂直に屈曲して側壁外側面24aに沿って下方に延びた後、底板部22の下面を僅かに下方側に超えた位置から略垂直に屈曲する。第1実装部42の先端は、底板部22の下面と略平行な方向に沿って、ケース20から離間する方向に延びる。ただし、第1実装部42の形状としては図2に示す形状のみには限定されず、第1実装部42の先端が、底板部22の下面と対向していてもよい。
図2および図4に示すように、第1金属端子40において、第1電極接続部44および第1端子腕部46に相当する部分は、略矩形平板状である。第1電極接続部44および第1端子腕部46に相当する平板状の部分のうち、セラミック素子30の第1主面31aに対向する部分が第1電極接続部44である。また、第1端子腕部46は、第1主面31aの延長面に沿って、第1電極接続部44から第1の隙間27へと延びる部分である。
図2に示すように、第2金属端子50は、セラミック素子30の第2電極部34に接続する第2電極接続部54と、開口21a(開口21aの一部である第2の隙間28を介して収容部21から露出する第2実装部52と、第2電極接続部54と第2実装部52とを接続する第2端子腕部56とを有する。第2金属端子50のうち、第2電極接続部54と第2端子腕部56(第2の隙間28に配置される部分を含む)は、収容部21および開口21aに配置されているのに対して、第2実装部52は収容部21および開口21aから露出する。
図2に示すように、第2実装部52は、略L字状の形状を有し、第1実装部42に対して略対称に配置される。第2実装部52は、側部隙間69に配置される隙間通過部52bと、隙間通過部52bより第2金属端子50における第2電極接続部54側とは反対側の端部52cに近い部分であって実装面側を向く実装底部52aとを有する。隙間通過部52bは、第1端子腕部56から垂直に屈曲して側壁外側面24aに沿って下方に延びた後、底板部22の下面を僅かに下方側に超えた位置から略垂直に屈曲する。第2実装部52の形状も、第1実装部42と同様に、図2に示す形状のみには限定されない。
図2および図4に示すように、第2金属端子50において第2電極接続部54に相当する部分は平板状であるが、第2端子腕部56に相当する部分は2つの屈曲箇所を含む。第2電極接続部54は、セラミック素子30の第2主面31bに対向する。また、第2電極接続部54は、収容部21の底面を構成する底板部22に面している。したがって、第2電極接続部54は、収容部21の底板部22とセラミック素子30の第2主面31bとによって、上下方向から挟まれるように配置される。
図2に示すように、第2金属端子50の第2端子腕部56は、以下のような3つの部分を有する。第2端子腕部56の第1の部分56bは、第2主面31bの延長面に沿って、第2電極接続部54から収容部側壁24へと延びる。また、第2端子腕部56の第2の部分は、第2主面31bの延長面に沿う第1の部分56bから略垂直に屈曲して、底板部22から上方の開口21aに向かって延びる立ち上がり部56aである。また、図4および図5に示すように、第2端子腕部56の第3の部分56cは、立ち上がり部56aから略垂直に屈曲して、第2の隙間28に配置される。第3の部分56cの先端は、第2実装部52に接続する。
第1金属端子40および第2金属端子50の材質は、導電性を有する金属材料であれば特に限定されず、たとえば鉄、ニッケル、銅、銀等若しくはこれらを含む合金を用いることができる。また、第1金属端子40および第2金属端子50の表面には、Ni、Sn、Cu等の金属被膜が形成されていてもよい。
電子部品10は、ケースカバー60が収容部21を封止することにより、セラミック素子30などの収容部21に配置される部材を好適に保護することができる。図4に示す開口21aを取り囲む額縁状の開口縁部24cが、図2に示す閉止板部63のカバー下面63aに接続し、ケースカバー60の閉止板部63が、収容部21の開口21aを塞ぐ。ただし、ケースカバー60とケース20との間には、図2に示すように、第1金属端子40が挿通する第1の隙間27と、第2金属端子50が挿通する第2の隙間28とが形成される。また、ケースカバー60のカバー縁部66とケース20の収容部側壁24との間には、側部隙間69が形成される。
図5に示すケースカバー60における縁部内側面66aに囲まれる面積は、図4に示すケース20における側壁外側面24aに囲まれる面積より僅かに大きい。これにより、図2に示すように、ケース20に対してケースカバー60を組み立てた際に、適切な幅の側部隙間69を形成することができる。たとえば、側部隙間69は、周方向の平均で0.3~0.7mm程度とすることにより、未硬化のモールド樹脂の流出を防止しつつ、ケースカバー60に対するケース20の相対的な位置ずれを抑制することができる。なお、図3のような隙間溝部66bが形成される場合は、隙間溝部66b以外の側部隙間69の幅は実質的にゼロであってもよい。
ケース20およびケースカバー60は、たとえば、樹脂による射出成形などにより製造することができる。ただし、ケース20およびケースカバー60の材質は、樹脂のみには限定されない。
図1~図5に示す電子部品10は、例えば以下のような工程により製造することができる。まず、セラミック素子30と、第1金属端子40および第2金属端子50を準備し、セラミック素子30に対して第1金属端子40と第2金属端子50とを接続する。セラミック素子30と第1金属端子40および第2金属端子50との接続は、はんだや導電性接着剤などを用いて行うことができる。
次に、第1金属端子40、第2金属端子50およびセラミック素子30が一体となった中間製造品を、ケース20の収容部21に配置したのち、開口21aから収容部21に未硬化のモールド樹脂を注入する。モールド樹脂が未硬化の状態で、ケース20に対してケースカバー60を取り付け、その後にモールド樹脂が硬化することにより、モールド樹脂を介して、ケースカバー60とケース20とが強固に固定される。このようにして、図1~図5に示すような電子部品10を製造することができる。
なお、セラミック素子30に対して、第1金属端子40および第2金属端子50を接続する工程は、第1金属端子40および第2金属端子50の実装底部42a、52aが折り曲げられていない状態で行われてもよい。
このように、図1~図5に示す電子部品10は、ケース20内の収容部21にセラミック素子30を収容するため、樹脂成形のためのキャビティ内にセラミック素子30などを配置して外装材によるモールドを行う工程が必要なく、生産性が良好である。
電子部品10は、ケース20内にセラミック素子30等を収容できるので、ケース20内に収まる範囲であれば、セラミック素子30のサイズ変更にも柔軟に対応できる。また、第1実装部42および第2実装部52が、セラミック素子30の第1主面31aおよび第2主面31bに平行であるため、電子部品10は、低背化の観点で有利であり、かつ、面実装に適する。
また、電子部品10は、モールド樹脂80を収容部21に充填することにより内部のセラミック素子30等を容易に保護できる。さらに、電子部品10は、カバー縁部66と収容部側壁24の間の側部隙間69が、余剰のモールド樹脂80を保持するため、未硬化のモールド樹脂が収容部21から漏れ出で製品外面などに予期せず付着する問題を防止できる。なお、カバー縁部66および収容部側壁24は、閉止板部63または底板部22の周縁を連続的に取り囲むことがモールド樹脂の漏れを防ぐ観点で好ましいが、部分的に不連続部が形成されていてもよい。
第2実施形態
図6は、第2実施形態に係る電子部品210の底面図であり、図7は電子部品210のケースカバー260およびモールド樹脂を除く部分を示す斜視図であり、図8は、電子部品210のケースカバー260の斜め下方からの斜視図である。第2実施形態に係る電子部品210は、ケース220の収容部側壁224における側壁外側面224aの形状と、ケースカバー260のカバー縁部266における縁部内側面266aの形状が異なることを除き、第1実施形態に係る電子部品10と同様である。電子部品210の説明では、電子部品10との相違点を中心に説明を行い、電子部品10との共通点については、電子部品10と共通の符号を付し、説明を省略する。
図6に示すように、電子部品210でも、電子部品10と同様に、カバー縁部266の縁部内側面266aと収容部側壁224の側壁外側面224aとが互いに向き合っている。また、縁部内側面266aと側壁外側面224aとの間には、余剰のモールド樹脂80(図2参照)の製品外面への流出を防止する側部隙間269が形成されている。
図7に示すように、互いに向き合う縁部内側面266aおよび側壁外側面224aの一方である側壁外側面224aには、凸部224dが形成されている。また、図8に示すように、互いに向き合う縁部内側面266aおよび側壁外側面224aの他方である縁部内側面266aには、凸部224dが入り込む凹部266bが形成されている。
図6に示すように、凸部224dは、側壁外側面224aから縁部内側面266a向かって突出している。凸部224dの突出高さh1の値は、縁部内側面266aに形成される凹部266bの深さD2の値より大きく、凸部224dが凹部266bに入り込む部分では、側部隙間269における他の部分より隙間の幅が小さくなっている。
図6~図8に示す電子部品210は、凹部266bと凸部224dとが嵌合することにより、ケース220とケースカバー260の相対位置を精度よく制御することができるため、モールド樹脂80を保持する側部隙間269の形状を精度よく制御し、モールド樹脂80の流出を効果的に防止できる。また、ケースカバー260とケース220との固定強度も向上させることができる。
また、図6に示すように、電子部品210では、凸部224dが凹部266bに嵌合している部分以外の側部隙間269の幅を、凸部224dを形成しない場合に比べて均一に広げることができる。したがって、電子部品210では、モールド樹脂80を保持する側部隙間269の容積を偏りなく大きくして、モールド樹脂80の流出防止効果を向上させることができる。また、電子部品210は、電子部品10との共通点については、電子部品10と同様の効果を奏する。
第1変形例
図9は、第1変形例に係るケースカバー560を斜め下方から見た外観図である。ケースカバー560は、第1実施形態に係る電子部品10において、図5に示すケースカバー60に代えて用いることができる。図9に示すケースカバー560では、カバー縁部566の縁部内側面566aを構成する4つの平面に対して1つずつ、合計4つの隙間溝部566bが形成されている。
ケースカバー560のように、縁部内側面566aの各面に隙間溝部566bを形成することにより、たとえば縁部内側面566aと側壁外側面24a(図3参照)との間の隙間のうち、隙間溝部566bまでの距離が遠い位置から、未硬化のモールド樹脂が流出する問題を、効果的に防止できる。ただし、縁部内側面566aに形成される隙間溝部566bの数は、モールド樹脂の粘性や充填率のバラツキなどに応じて変更することができ、実施形態や変形例に示されるもののみには限定されない。
第1変形例に係るケースカバー560を、図5に示すケースカバー60に代えて用いる電子部品についても、共通部分については、第1実施形態に係る電子部品10と同様の効果を奏する。
第2変形例
図10は、第2変形例に係るケースカバー660を斜め下方から見た外観図である。ケースカバー660は、第2実施形態に係る電子部品210において、図8に示すケースカバー260に代えて用いることができる。図10に示すケースカバー660では、カバー縁部666の縁部内側面666aを構成する各平面には、突起や溝が形成されていない。
図10に示すケースカバー660を、図7等に示すケース220に適用すると、図7に示す側壁外側面224aは図10に示す縁部内側面666aに対向する。この場合、側壁外側面224aに形成される凸部224dは、カバー縁部666と収容部側壁224との間に形成される側部隙間の幅を部分的に狭くする隙間突起部として機能する。
このように、第2変形例に係るケースカバー660を、図8に示すケースカバー260に代えて用いる電子部品においても、隙間突起部として機能する凸部224dにより、ケースカバー660のケース220に対する組み立て精度が向上する。また、側部隙間が狭い部分ではケースカバー660とケース220とが強固に固定される一方で、側部隙間が広い部分には、より多くのモールド樹脂が保持される。また、第2変形例に係るケースカバー660を、図8に示すケースカバー60に代えて用いる電子部品についても、共通部分については、第2実施形態に係る電子部品210と同様の効果を奏する。
第3変形例
図11は、第3変形例に係るケースカバー760を斜め下方から見た外観図である。ケースカバー760は、第1実施形態に係る電子部品10において、図5に示すケースカバー60に代えて用いることができる。図11に示すケースカバー760では、カバー縁部766の縁部内側面766aを構成する4つの平面の接続位置、すなわち、枠状の縁部内側面766aの4隅に、合計4つの隙間溝部766bが形成されている。
ケースカバー760のように、縁部内側面766aの各平面の接続位置である4隅に隙間溝部766bを形成することにより、たとえば縁部内側面766aと側壁外側面24a(図3参照)との間の隙間に、略等間隔に隙間溝部766bが配置される。これにより、余剰のモールド樹脂が好適に隙間溝部766bに流動し、製品外面に未硬化のモールド樹脂が流出する問題を効果的に防止できる。また、第3変形例に係るケースカバー760を、図5に示すケースカバー60に代えて用いる電子部品についても、共通部分については、第1実施形態に係る電子部品10と同様の効果を奏する。
第4変形例
図12は、第4変形例に係るケースカバー860を斜め下方から見た外観図である。ケースカバー860は、第1実施形態に係る電子部品10において、図5に示すケースカバー60に代えて用いることができる。図12に示すケースカバー860では、カバー縁部866の縁部内側面866aを構成する4つの平面のうち対向する2つの面に各2つずつ、合計4つの隙間溝部866bが形成されている。
ケースカバー860を用いた電子部品では、隙間溝部866bが、縁部内側面866aと側壁外側面24a(図3参照)との間の隙間に均等に配置されない。しかしながら、余剰のモールド樹脂が流出しやすい位置は、ケース内部に配置されるセラミック素子30や金属端子40、50の形状や、未硬化のモールド樹脂の塗布位置などにより、偏りを生じる場合がある。ケースカバー860は、隙間溝部866bをモールド樹脂が流出しやすい位置などに偏って配置しておくことにより、製品外面に未硬化のモールド樹脂が流出する問題を効果的に防止できる。また、第5変形例に係るケースカバー860を、図5に示すケースカバー60に代えて用いる電子部品についても、共通部分については、第1実施形態に係る電子部品10と同様の効果を奏する。
第3実施形態
図13は、第3実施形態に係る電子部品310に用いられるケースカバー360を斜め下方から見た外観図であり、図14は、電子部品310の断面図である。第3実施形態に係る電子部品310は、ケースカバー360と一体である絶縁部材370を有する点で、第2実施形態に係る電子部品210とは異なるが、その他の点では、第2実施形態に係る電子部品210と同様である。電子部品310の説明では、第2実施形態に係る電子部品210との相違点を中心に説明を行い、電子部品210との共通点については、説明を省略する。
図13に示すように、絶縁部材370は、閉止板部63における収容部21側の面であるカバー下面63aに設けられている。図14に示すように、絶縁部材370は、ケースカバー60のカバー下面63aから下方(底面21c側)へ突出し、収容部21内に配置される。絶縁部材370は、収容部21において、セラミック素子30の第1電極部33と第2金属端子50の第2端子腕部56との間に配置される。
図14に示すように、絶縁部材370は、セラミック素子30の第1主面31aの延長面31aaに交差するように、ケース20の収容部21に配置されることが好ましい。さらに、第1主面31aの延長面31aaに沿って第1電極部33と第2端子腕部56(特に立ち上がり部56a)とを最短距離で結ぶ仮想線(図14では延長面31aaに一致)を、絶縁部材370が遮ることも好ましい。このような配置とすることにより、第1電極部33と、第2電極部34に電気的に接続する第2端子腕部56との絶縁性を効果的に向上させることができる。
図14に示すように、第2電極部34に電気的に接続する第2金属端子50は、開口21a(第2の隙間28を含む)を介して収容部21から露出する。そのため、電子部品310では、第2端子腕部56における立ち上がり部56aまたは第3の部分56cが、セラミック素子30において開口21a側を向く第1電極部33の近くに配置される。しかしながら、電子部品310では、絶縁部材370が第1電極部33と第2端子腕部56(特に立ち上がり部56a)の間に配置されることにより、第1電極部33と第2端子腕部56との絶縁距離を、狭い収容部21内においても、適切に確保できる。
電子部品310が有するケースカバー360のカバー縁部266における縁部内側面266aには、図8に示すカバー縁部266と同様に、2つの凹部266bが形成されている。電子部品310でも、ケースカバー360がケース220に組み立てられた状態では、図6に示す電子部品210と同様に、縁部内側面266aに形成される凹部266bには、側壁外側面224aに形成される凸部224dが入り込んでいる。
図14に示すように、縁部内側面266aと側壁外側面224aとの間には、側部隙間269が形成されており、側部隙間269が、余剰のモールド樹脂80を保持する。その他、第3実施形態に係る電子部品310についても、共通部分については、第2実施形態に係る電子部品210と同様の効果を奏する。
第4実施形態
図15は、第4実施形態に係る電子部品410の斜め上方からの概略斜視図であり、図16は、電子部品410の底面図である。第4実施形態に係る電子部品410は、ケースカバー460のカバー縁部466が有する4つの外側面(第1~第4外側面467a~467d)に、第1溝部468a、第2溝部468cまたは第1突起部468b、第2突起部468dが形成されている点で、第2実施形態に係る電子部品210とは異なるが、その他の点では、電子部品210と同様である。電子部品210の説明では、電子部品210との相違点を中心に説明を行い、電子部品210との共通点については、説明を省略する。
図15および図16に示すように、カバー縁部266の外側面の一つである第1外側面467aには、第1溝部468aが形成されている。また、カバー縁部266において第1外側面467aとは異なる方向(実施形態では反対方向)を向く第2外側面467bには、第1溝部468aの形状に対応する第1突起部468bが形成されている。
図18に示すように、複数の電子部品410は、1つの電子部品410の第1溝部468aに、他の1つの電子部品410の第1突起部468bを嵌合させることにより、接着剤等を用いなくても、互いに連結できるようになっている。図18では、3つの電子部品410を、第1突起部468bおよび第1溝部468aを用いてY軸方向に連結しているが、連結する電子部品410の数は、2つであってもよく、4つ以上であってもよい。
また、図15および図16に示すように、カバー縁部266の外側面の一つである第3外側面467cには、第2溝部468cが形成されている。さらに、カバー縁部266において第3外側面467cとは異なる方向(実施形態では反対方向)を向く第4外側面467dには、第2溝部468cの形状に対応する第2突起部468dが形成されている。
図17に示すように、複数の電子部品410は、1つの電子部品410の第2溝部468cに、他の1つの電子部品410の第2突起部468dを嵌合させることにより、接着剤等を用いなくても、互いに連結できるようになっている。第2突起部468dおよび第2溝部468cを用いてX軸方向に連結する電子部品410の数は、図17に示す3つのみには限定されず、任意の電子部品410を連結可能である。また、第1突起部468bおよび第1溝部468aと、第2突起部468dおよび第2溝部468cとの両方を用いて、複数の電子部品410を二次元方向(X軸方向およびY軸方向)に連結することも可能である。
その他、第4実施形態に係る電子部品410については、共通部分については、第2実施形態に係る電子部品210と同様の効果を奏する。
以上、実施形態および変形例を挙げて電子部品10、210、310、410等の説明を行ってきたが、各部の形状や構造等は、これらの実施形態や変形例のみに限定されず、同様の機能を有する他の形状や構造等に変更しうることは言うまでもない。たとえば、電子部品10、210、310、410では、ケース20の底板部22側が実装面となっているが、これとは異なり、金属端子30、40の先端がケースカバー60、260、360、460の閉止板部63側に露出するなどして、ケースカバー60、260、360、460の閉止板部63側が実装面となっていてもよい。
10、210、310、410…電子部品
20、220…ケース
21…収容部
21a…開口
21c…底面
22…底板部
24、224…収容部側壁
24a、224a…側壁外側面
24b…側壁内側面
24c…開口縁部
27…第1の隙間
28…第2の隙間
30…セラミック素子
31a…第1主面
31aa…延長面
33…第1電極部
31b…第2主面
34…第2電極部
35…誘電体部
40…第1金属端子
44…第1電極接続部
42…第1実装部
42b…隙間通過部
42c…反対側の端部
42a…実装底部
46…第1端子腕部
50…第2金属端子
54…第2電極接続部
52…第2実装部
52b…隙間通過部
52c…反対側の端部
52a…実装底部
56…第2端子腕部
56a…立ち上がり部
56b…第1の部分
56c…第3の部分
60、260、360、460、560、660、760、860…ケースカバー
63…閉止板部
63a…カバー下面
66、266、466、566、666、766、866…カバー縁部
66a、266a、566a、666a、766a、866a…縁部内側面
66b、566b、766b、866b…隙間溝部
266b…凹部
69、269…側部隙間
467a~467d…第1~第4外側面
468a…第1溝部
468b…第1突起部
468c…第2溝部
468d…第2突起部
370…絶縁部材
80…モールド樹脂
D1…深さ方向
h1…高さ
D2…深さ
224d…凸部

Claims (9)

  1. 開口を備える収容部を有するケースと、
    前記収容部に配置されるセラミック素子と、
    前記セラミック素子に接続する電極接続部と、前記収容部から露出する実装部と、前記電極接続部と前記実装部とを接続する端子腕部と、を有する金属端子と、
    前記開口を塞ぐ閉止板部と、前記閉止板部の周縁から前記収容部の深さ方向に突出し、少なくとも一部が前記収容部の側壁である収容部側壁に対向するカバー縁部と、を有するケースカバーと、
    前記収容部内に充填されるモールド樹脂と、を有する電子部品。
  2. 前記カバー縁部は、前記収容部側壁において前記収容部とは反対側を向く側壁外側面に対向する請求項1に記載の電子部品。
  3. 前記カバー縁部と前記収容部側壁において互いに向き合う面の少なくとも一方には、前記カバー縁部と前記収容部側壁との間に形成される隙間の幅を部分的に広くする隙間溝部が形成されている請求項1または請求項2に記載の電子部品。
  4. 前記カバー縁部と前記収容部側壁において互いに向き合う面の少なくとも一方には、前記カバー縁部と前記収容部側壁との間に形成される隙間の幅を部分的に狭くする隙間突起部が形成されている請求項1から請求項3までのいずれかに記載の電子部品。
  5. 前記カバー縁部と前記収容部側壁において互いに向き合う面の一方には凸部が形成されており、他方には前記凸部が入り込む凹部が形成されている請求項1から請求項3までのいずれかに記載の電子部品。
  6. 前記実装部は、前記開口を介して前記収容部から露出し、
    前記実装部は、前記カバー縁部と前記収容部側壁との間の隙間に配置される隙間通過部と、実装面側を向く実装底部と、を有する請求項1から請求項5までのいずれかに記載の電子部品。
  7. 前記収容部側壁は前記ケースの底板部の周縁を取り囲むように設けられており、
    前記カバー縁部は前記閉止板部の周縁を取り囲むように設けられている請求項1から請求項6までのいずれかに記載の電子部品。
  8. 前記カバー縁部の内側面は、前記収容部側壁において前記収容部とは反対側を向く側壁外側面に対向しており、
    前記カバー縁部の外側面の一つである第1外側面には第1溝部が形成されており、
    前記カバー縁部において前記第1外側面とは異なる方向を向く第2外側面には、前記第1溝部の形状に対応する第1突起部が形成されている請求項1から請求項7までのいずれかに記載の電子部品。
  9. 前記収容部において、前記電極部と前記端子腕部との間に配置される絶縁部材をさらに有する請求項1から請求項8までのいずれかに記載の電子部品。
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