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JP2023111692A - マイトファジー活性亢進剤 - Google Patents

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JP2023111692A
JP2023111692A JP2022013669A JP2022013669A JP2023111692A JP 2023111692 A JP2023111692 A JP 2023111692A JP 2022013669 A JP2022013669 A JP 2022013669A JP 2022013669 A JP2022013669 A JP 2022013669A JP 2023111692 A JP2023111692 A JP 2023111692A
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mitophagy activity
fermented liquid
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玲奈 丸山
Reina Maruyama
篤史 梶原
Atsushi Kajiwara
麻耶 本郷
Maya Hongo
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Pola Chemical Industries Inc
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Abstract

【課題】
本発明は、マイトファジー活性を亢進する、新規な組成物を提供することを、課題とする。
【解決手段】
オトギリソウエキス、セージエキス、パウダルコエキス、クチナシエキス、オウゴンエキス、ダイズ芽エキス、真珠タンパクエキス、ホワイトストロベリーエキス、ローヤルゼリー発酵液、アッケシソウエキス、デイリリー花発酵液、及びカミツレエキスから選ばれる1以上のエキスを含む、マイトファジー活性亢進剤。
【選択図】 なし

Description

本発明は、ミトコンドリア選択的なオートファジーであるマイトファジーの活性を亢進するための組成物に関する。
細胞内においては、細胞内のタンパク質を分解するための機構が存在し、これをオートファジーという。オートファジーにより、異常なタンパク質や過剰に合成されたタンパク質が分解され、生体の恒常性が維持されている。
マイトファジーは、オートファジーを介したミトコンドリアの選択的分解機構であり、ミトコンドリアの代謝に関与しているとされている。
損傷したミトコンドリアは、活性酸素を産生するため、細胞の酸化が進むが、マイトファジーの活性を亢進することで、これを抑制する効果が期待されている。
例えば特許文献1には、ハス科ハス属に属するハスの花の抽出物は、マイトファジーの活性を亢進する作用を有することが、記載されている。
特開2017-178920号公報
本発明は、マイトファジー活性を亢進する、新規な組成物を提供することを、課題とする。
上記課題を解決する本発明は、オトギリソウエキス、セージエキス、パウダルコエキス、クチナシエキス、オウゴンエキス、ダイズ芽エキス、真珠タンパクエキス、ホワイトストロベリーエキス、ローヤルゼリー発酵液、アッケシソウエキス、デイリリー花発酵液、及びカミツレエキスから選ばれる1以上のエキスを含む、マイトファジー活性亢進剤である。
本発明の好ましい形態では、上記マイトファジー活性亢進剤は、オトギリソウエキスを少なくとも含む。
本発明によれば、細胞におけるマイトファジー活性を亢進することができる。
本発明の好ましい形態では、上記マイトファジー活性亢進剤は、ヒト皮膚線維芽細胞及び/又はヒト表皮角化細胞におけるマイトファジー活性を亢進させるためのものである。
本発明によれば、ヒト皮膚線維芽細胞及び/又はヒト表皮角化細胞におけるマイトファジー活性を亢進させることにより、ミトコンドリア、特に、損傷したミトコンドリアに起因する老化状態や疾病の発生の予防又は改善をすることが期待できる。
本発明の好ましい形態では、上記マイトファジー活性亢進剤は、マイトファジー活性を亢進させるための化粧料である。
本発明によれば、マイトファジー活性を亢進する、新規な組成物を提供することができる。
実施例において、エキス無添加の培地(ネガティブコントロール)で培養したヒト皮膚線維芽細胞及びヒト表皮角化細胞におけるマイトファジー活性と、オトギリソウエキスを添加した培地で培養したヒト皮膚線維芽細胞及びヒト表皮角化細胞におけるマイトファジー活性を表す図である。 実施例において、エキス無添加の培地(ネガティブコントロール)で培養したヒト皮膚線維芽細胞及びヒト表皮角化細胞におけるマイトファジー活性と、セージエキスを添加した培地で培養したヒト皮膚線維芽細胞及びヒト表皮角化細胞におけるマイトファジー活性を表す図である。 実施例において、エキス無添加の培地(ネガティブコントロール)で培養したヒト表皮角化細胞におけるマイトファジー活性と、パウダルコエキスを添加した培地で培養したヒト表皮角化細胞におけるマイトファジー活性を表す図である。 実施例において、エキス無添加の培地(ネガティブコントロール)で培養したヒト表皮角化細胞におけるマイトファジー活性と、クチナシエキスを添加した培地で培養したヒト表皮角化細胞におけるマイトファジー活性を表す図である。 実施例において、エキス無添加の培地(ネガティブコントロール)で培養したヒト皮膚線維芽細胞及びヒト表皮角化細胞におけるマイトファジー活性と、オウゴンエキスを添加した培地で培養したヒト皮膚線維芽細胞及びヒト表皮角化細胞におけるマイトファジー活性を表す図である。 実施例において、エキス無添加の培地(ネガティブコントロール)で培養したヒト皮膚線維芽細胞及びヒト表皮角化細胞におけるマイトファジー活性と、ダイズ芽エキスを添加した培地で培養したヒト皮膚線維芽細胞及びヒト表皮角化細胞におけるマイトファジー活性を表す図である。 実施例において、エキス無添加の培地(ネガティブコントロール)で培養したヒト表皮角化細胞におけるマイトファジー活性と、真珠タンパクエキスを添加した培地で培養したヒト表皮角化細胞におけるマイトファジー活性を表す図である。 実施例において、エキス無添加の培地(ネガティブコントロール)で培養したヒト皮膚線維芽細胞及びヒト表皮角化細胞におけるマイトファジー活性と、ホワイトストロベリーエキスを添加した培地で培養したヒト皮膚線維芽細胞及びヒト表皮角化細胞におけるマイトファジー活性を表す図である。 実施例において、エキス無添加の培地(ネガティブコントロール)で培養したヒト表皮角化細胞におけるマイトファジー活性と、ローヤルゼリー発酵液を添加した培地で培養したヒト表皮角化細胞におけるマイトファジー活性を表す図である。 実施例において、エキス無添加の培地(ネガティブコントロール)で培養したヒト表皮角化細胞におけるマイトファジー活性と、アッケシソウエキスを添加した培地で培養したヒト表皮角化細胞におけるマイトファジー活性を表す図である。 実施例において、エキス無添加の培地(ネガティブコントロール)で培養したヒト表皮角化細胞におけるマイトファジー活性と、デイリリー花発酵液を添加した培地で培養したヒト表皮角化細胞におけるマイトファジー活性を表す図である。 実施例において、エキス無添加の培地(ネガティブコントロール)で培養したヒト表皮角化細胞におけるマイトファジー活性と、カミツレエキスを添加した培地で培養したヒト表皮角化細胞におけるマイトファジー活性を表す図である。
本発明に係るマイトファジー活性亢進剤は、オトギリソウエキス、セージエキス、パウダルコエキス、クチナシエキス、オウゴンエキス、ダイズ芽エキス、真珠タンパクエキス、ホワイトストロベリーエキス、ローヤルゼリー発酵液、アッケシソウエキス、デイリリー花発酵液、及びカミツレエキスから選ばれる1以上のエキスを含む。
本発明の好ましい形態では、オトギリソウエキスを少なくとも含む。
本発明によれば、細胞におけるマイトファジー活性を亢進することができる。
ミトコンドリアは、ATPの産生に伴って活性酸素を産生するが、損傷したミトコンドリアは、通常の(損傷していない)ミトコンドリアと比較して、多くの活性酸素を産生してしまう。活性酸素は、脳卒中等の生活習慣病や、肌の老化を引き起こすことが知られている。
本発明は、細胞におけるマイトファジー活性を亢進することによって、損傷したミトコンドリアの分解を促進する。これにより、損傷したミトコンドリアが産生する活性酸素に起因する疾病や老化を予防することが期待できる。
本発明において使用するオトギリソウエキス、セージエキス、パウダルコエキス、クチナシエキス、オウゴンエキス、ダイズ芽エキス、真珠タンパクエキス、ホワイトストロベリーエキス、アッケシソウエキス、及びカミツレエキスは、オトギリソウ(Hypericum erectum)、セージ(Salvia officinalis)、パウダルコ(Handroanthus impetiginosus)、クチナシ(Gardenia jasminoides)、ダイズ(Glycine max)、真珠、ホワイトストロベリー(Fragaria x ananassa)、アッケシソウ(Salicornia europaea)、又はカミツレ(Matricaria chamomilla)由来の抽出物自体のみならず、これらの抽出物の画分、精製した画分、抽出物乃至は画分、精製物の溶媒除去物の総称を意味するものとする。またオトギリソウ、セージ、パウダルコ、クチナシ、ダイズ、真珠、ホワイトストロベリー、アッケシソウ及びカミツレ由来の抽出物は、自生若しくは生育された植物、漢方生薬原料等として販売されるものを用いた抽出物、市販されている抽出物等が挙げられる。
上記エキスを植物から抽出する場合、その抽出操作は、植物部位の全草を用いるほか、植物体、地上部、根茎部、木幹部、葉部、茎部、花穂、花蕾等の部位を使用することできるが、予めこれらを粉砕あるいは細切して抽出効率を向上させることが好ましい。抽出溶媒としては、水、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノールなどのアルコール類、1,3-ブタンジオール、ポリプロピレングリコールなどの多価アルコール類、アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフランなどのエーテル類等の極性溶媒から選択される1種乃至は2種以上が好適なものとして例示することができる。抽出溶媒としては、水、アルコール類又は水及びアルコール類の混合物を採用することが好ましい。
上記エキスの具体的な抽出方法としては、例えば、植物体等の抽出に用いる部位乃至はその乾燥物1質量に対して、溶媒を1~30質量部加え、室温であれば数日間、沸点付近の温度であれば数時間浸漬し、室温まで冷却した後、所望により不溶物及び/又は溶媒除去し、カラムクロマトグラフィー等で分画精製する方法が挙げられるが、抽出方法はこれに限定されない。
ローヤルゼリー発酵液は、市販のローヤルゼリーを公知の方法で発酵して得たものを使用しても良く、ローヤルゼリー発酵液として市販されているものを使用してもよい。
デイリリー花発酵液は、自生若しくは生育されたデイリリーの花(好ましくは、あらかじめ粉砕又は細切したもの)を酵母で発酵したものであり、デイリリー花発酵液として市販されているものを使用することもできる。
本発明のマイトファジー活性亢進剤は、製剤化に用いられる任意の成分と適宜組み合わせて任意の剤形を取ることができ、例えば皮膚外用剤や、食用可能なエキスの場合は経口剤とすることもできる。
本発明の好ましい形態では、皮膚外用剤である。
経口剤又は皮膚外用剤は、適宜公知の方法及び機器を使用して製造することができる。
本発明のマイトファジー活性亢進剤を、経口剤とする場合、オトギリソウエキス、セージエキス、パウダルコセキス、クチナシエキス、オウゴンエキス、ダイズ芽エキス、真珠タンパクエキス、ホワイトストロベリーエキス、ローヤルゼリー発酵液、アッケシソウエキス、デイリリー花発酵液、及びカミツレエキスから選ばれる1以上のエキスを有効成分として含む、食品用組成物の形態とすることが好ましい。具体的には、一般食品、錠剤、顆粒剤、ドリンク剤等の剤形を有するサプリメントの形態とすることが好ましい。
経口剤における、上記エキスの含有量は、剤形に応じて、1回あたりの摂取量が抽出物の乾燥質量として、0.1mg以上であり、好ましくは1mg以上であり、より好ましくは10mg以上である。
また、通常、2000mg以下、好ましくは1000mg以下、より好ましくは500mg以下である。
なお、オトギリソウエキス、セージエキス、パウダルコエキス、クチナシエキス、オウゴンエキス、ダイズ芽エキス、真珠タンパクエキス、ホワイトストロベリーエキス、ローヤルゼリー発酵液、アッケシソウエキス、デイリリー花発酵液、及びカミツレエキスから選ばれる2種以上のエキスを含む経口剤である場合、各エキスの含有量の合計が、上記数値範囲内にあればよい。
本発明のマイトファジー活性亢進剤を、皮膚外用剤とする場合、例えば化粧料、医薬部外品、皮膚外用医薬等の形態を例示することができる。また、それらの剤形は特に限定されないが、化粧料とすることがより好ましい。
化粧料としては、洗顔料、クレンジング剤、化粧水、美容液、乳液、クリーム、ジェル、サンケア品等の形態が好ましい。また、フェイスパックのような形態とすることもできる。
本発明のマイトファジー活性亢進剤を、皮膚外用剤の形態とする場合、塗布後に除去しない形態としてもよく、塗布後一定時間(例えば、5~10分)経過後にふき取り又は洗浄により除去する形態としてもよい。
皮膚外用剤における、上記エキスの含有量(乾燥重量)は、0.00001質量%以上であり、好ましくは0.0001質量%以上であり、より好ましくは0.001質量%以上であり、さらに好ましくは0.01質量%以上であり、さらにより好ましくは0.1質量%以上である。
また、通常80質量%以下、好ましくは30質量%以下、より好ましくは10質量%以下である。
上記範囲とすることで、細胞におけるマイトファジー活性を亢進することができる。
なお、オトギリソウエキス、セージエキス、パウダルコエキス、クチナシエキス、オウゴンエキス、ダイズ芽エキス、真珠タンパクエキス、ホワイトストロベリーエキス、ローヤルゼリー発酵液、アッケシソウエキス、デイリリー花発酵液、及びカミツレエキスから選ばれる2種以上のエキスを含む皮膚外用剤である場合、各エキスの含有量の合計が、上記数値範囲内にあればよい。
上記エキスを化粧料に配合する場合、マイトファジー活性の亢進効果を損ねない範囲で、美白成分、しわ改善成分、抗炎症成分、オトギリソウエキス、セージエキス、パウダルコエキス、クチナシエキス、オウゴンエキス、ダイズ芽エキス、真珠タンパクエキス、ホワイトストロベリーエキス、ローヤルゼリー発酵液、アッケシソウエキス、デイリリー花発酵液、及びカミツレエキス以外の動植物由来の抽出物、有効成分以外に通常化粧料で使用される成分を、任意成分として配合してもよい。
これらの任意成分は、市販されているものを入手して配合してもよく、公知の方法で合成したものを配合してもよい。また、各任意成分は、2以上の効果(例えば、美白効果としわ改善効果)を有していてもよい。
美白成分としては、一般的に化粧料で用いられている成分を、特に制限なく使用することができる。
例えば、4-n-ブチルレゾルシノール、アスコルビン酸グルコシド、3-О-エチルアスコルビン酸、トラネキサム酸、アルブチン、1-トリフェニルメチルピペリジン、1-トリフェニルメチルピロリジン、2-(トリフェニルメチルオキシ)エタノール、2-(トリフェニルメチルアミノ)エタノール、2-(トリフェニルメチルオキシ)エチルアミン、トリフェニルメチルアミン、トリフェニルメタノール、トリフェニルメタン及びアミノジフェニルメタン、N-(o-トルオイル)システイン酸、N-(m-トルオイル)システイン酸、N-(p-トルイル)システイン酸、N-(p-メトキシベンゾイル)システイン酸、N-ベンゾイル-セリン、N-(p-メチルベンゾイル)セリン、N-(p-エチルベンゾイル)セリン、N-(p-メトキシベンゾイル)セリン、N-(p-フルオロベンゾイル)セリン、N-(p-トリフルオロメチルベンゾイル)セリン、N-(2-ナフトイル)セリン、N-(4-フェニルベンゾイル)セリン、N-(p-メチルベンゾイル)セリンメチルエステル、N-(p-メチルベンゾイル)セリンエチルエステル、N-(2-ナフトイル)セリンメチルエステル、N-ベンゾイル-O-メチルセリン、N-(p-メチルベンゾイル)-O-メチルセリン、N-(p-メチルベンゾイル)-O-アセチルセリン、N-(2-ナフトイル)-O-メチルセリン、デクスパンテノールW、ナイアシンアミド等が挙げられる。
化粧料における美白成分の含有量は、通常0.0001~30質量%であり、0.001~10質量%が好ましく、0.01~5質量%がより好ましい(抽出物の場合は乾燥質量)。
しわ改善成分としては、一般的に化粧料で用いられている成分を、特に制限なく使用することができる。
例えば、ビタミンA又はその誘導体としてレチノール、レチナール、レチノイン酸、トレチノイン、イソトレチノイン、レチノイン酸トコフェロール、パルミチン酸レチノール、酢酸レチノールが挙げられる。また、ウルソール酸ベンジルエステル、ウルソール酸リン酸エステル、ベツリン酸ベンジルエステル、ベンジル酸リン酸エステル、三フッ化イソプロピルオキソプロピルアミノカルボニルピロリジンカルボニルメチルプロピルアミノカルボニルベンゾイルアミノ酢酸ナトリウム、ナイアシンアミド等が挙げられる。
化粧料におけるしわ改善成分の含有量は、通常0.0001~30質量%であり、0.001~10質量%が好ましく、0.01~5質量%がより好ましい(抽出物の場合は乾燥質量)。
抗炎症成分としては、例えば、クラリノン、グラブリジン、グリチルリチン酸、グリチルレチン酸、パントテニルアルコール、ナイアシンアミド、トラネキサム酸等が挙げられ、グリチルリチン酸及びその塩、グリチルレチン酸アルキル及びその塩、並びに、グリチルレチン酸及びその塩が好ましく挙げられる。
化粧料中における抗炎症成分の含有量は、通常0.01~30質量%であり、0.1~10質量%が好ましく、1~5質量%がより好ましい(抽出物の場合は乾燥質量)。
動植物由来の抽出物としては、例えば、アケビエキス、アスナロエキス、アスパラガスエキス、アボガドエキス、アマチャエキス、アーモンドエキス、アルニカエキス、アロニアエキス、アンズエキス、イチョウエキス、ウイキョウエキス、ウドエキス、エゾウコギエキス、エンメイソウエキス、オウバクエキス、オタネニンジンエキス、オドリコソウエキス、カキョクエキス、カッコンエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、カンゾウエキス、キウイエキス、キューカンバーエキス、グアバエキス、クマザサエキス、クルミエキス、黒米エキス、クロレラエキス、クワエキス、ケイケットウエキス、ゲットウヨウエキス、ゲンチアナエキス、コメエキス、コメ発酵エキス、コメヌカ発酵エキス、コメ胚芽油、サルビアエキス、サボンソウエキス、ササエキス、サンシャエキス、サンショウエキス、シイタケエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シソエキス、シナノキエキス、シモツケソウエキス、ショウキョウエキス、ショウブ根エキス、スギナエキス、ステビアエキス、ステビア発酵物、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、ゼニアオイエキス、センキュウエキス、センブリエキス、ソウハクヒエキス、ダイオウエキス、ダイズエキス、タイソウエキス、タンポポエキス、チョウジエキス、トウガラシエキス、トウキエキス、トウキンセンカエキス、トウニンエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ニンニクエキス、ハイビスカスエキス、バクモンドウエキス、ハスエキス、パセリエキス、バーチエキス、ハマメリスエキス、ヒキオコシエキス、ヒノキエキス、ビワエキス、フキタンポポエキス、フキノトウエキス、ブクリョウエキス、ヘチマエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、マツエキス、ミズバショウエキス、メリッサエキス、モズクエキス、モモエキス、ヤグルマギクエキス、ユリエキス、ヨクイニンエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、リンゴエキス、ルイボス茶エキス、レイシエキス、レタスエキス、レンギョウエキス、レンゲソウエキス、ローズマリーエキス、ワレモコウエキス等のエキスが好ましいものとして挙げられる。
化粧料中における前記任意の動植物由来抽出物の含有量(乾燥質量)は、通常0.01~30質量%であり、0.1~10質量%が好ましく、0.3~3質量%がより好ましい。
有効成分以外に通常化粧料で使用される成分としては、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3-ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、ルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2-ペンタンジオール、2,4-ヘキシレングリコール、1,2-ヘキサンジオール、1,2-オクタンジオール等のポリオール、脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類、イミダゾリン系両性界面活性剤(2-ココイル-2-イミダゾリニウムヒドロキサイド-1-カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類、ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE-ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE-グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2-オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック(登録商標)型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2-デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類、表面処理されていても良い、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類、表面処理されていても良い、酸化コバルト、群青、紺青、酸化亜鉛の無機顔料類、表面処理されていても良い、酸化鉄二酸化チタン焼結体等の複合顔料、表面処理されていても良い、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパール剤類、レーキ化されていても良い赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類、ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB6塩酸塩,ビタミンB6トリパルミテート,ビタミンB6ジオクタノエート,ビタミンB2又はその誘導体,ビタミンB12,ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類、α-トコフェロール,β-トコフェロール,γ-トコフェロール,ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類が挙げられる。
本発明の好ましい形態では、上記マイトファジー活性亢進剤は、ヒト皮膚線維芽細胞及び/又はヒト表皮角化細胞におけるマイトファジー活性を亢進させるための組成物である。
本発明のより好ましい形態では、上記マイトファジー活性亢進剤は、ヒト皮膚線維芽細胞及びヒト表皮角化細胞におけるマイトファジー活性を亢進させるための組成物である。
ヒト皮膚線維芽細胞では、加齢による肌の老化状態(例えば、しみ、しわ、たるみ等)が表出しやすい。また、活性酸素は、ヒト皮膚線維芽細胞における加齢による肌の老化状態の表出の原因のひとつであることが知られている。本発明によれば、ヒト皮膚線維芽細胞におけるマイトファジー活性を亢進し、損傷したミトコンドリアの分解が促進される。これにより、損傷したミトコンドリアによる活性酸素の産生が抑制されるため、本発明は、上記加齢による肌の老化状態の表出の抑制及び/又は改善をすることができると期待される。
また、ヒト表皮角化細胞では、乾燥やターンオーバーの乱れ等、上記ヒト皮膚線維芽細胞において加齢により表出する上記老化状態よりも軽度な老化状態が生じやすい。これら軽度な老化状態の表出も、活性酸素がその発生の原因のひとつであることが知られている。本発明によれば、ヒト表皮角化細胞におけるマイトファジー活性を亢進し、損傷したミトコンドリアの分解が促進される。これにより、活性酸素の産生が抑制されるため、本発明は上記軽度な老化状態が生じることを抑制及び/又は改善することができると期待される。
以下、実施例を参照して本発明をより詳細に説明するが、本発明の技術的範囲は、以下の実施例に限定されない。
マイトファジー検出キット(同人化学社)を用いて、各エキスを添加した培地及びエキス無添加培地で培養したヒト表皮角化細胞(NHEK)及び/又はヒト皮膚線維芽細胞(NHDF)におけるマイトファジーを検出した。
<試験方法>
(1)ヒト表皮角化細胞及びヒト皮膚線維芽細胞を、各細胞に適した培地に4×10cells/wellで播種し、37℃で24時間培養した。
(2)各試料について培地を除去後、PBS(-) 500uL/wellで2回ずつ洗浄した。
(3)キットに従い用事調製した100nM Mtphagy Dye working solutionを150uL/well添加し、37℃で30分間インキュベートした。
(4)上澄みを除去後、PBS(-) 500uL/wellで2回ずつ洗浄した。
(5)オトギリソウエキス、セージエキス、パウダルコエキス、クチナシエキス、オウゴンエキス、ダイズ芽エキス、真珠タンパクエキス、ホワイトストロベリーエキス、ローヤルゼリー発酵液、アッケシソウエキス、デイリリー花発酵液、又はカミツレエキスを、最終濃度0.1%となるように各細胞に適した培地に添加し、それぞれのエキスを含む培地を上記(4)で洗浄した細胞に添加した。また、エキスを添加しない培地を、上記(4)で洗浄した細胞に添加して、ネガティブコントロールとした。それぞれの細胞を、37℃で24時間培養した。
(6)上記(3)で添加したMtphagy Dyeとリソソームの共局在を確認するため、キットに従い用事調整した1uM Lyso Dye DMSO stock solutionを150uL/well各試料に加え、37℃で30分間インキュベートした。
(7)上澄みを除去後、PBS(-)500uL/wellで1回洗浄し、再度等量のPBS(-)を添加し、各細胞の染色度合いを、蛍光顕微鏡(KEYENCE BZ-X800)にて10×20倍(対物レンズ)で観察した。
観察結果を、図1~図12に示す。
染色の度合いを目視で確認し、エキス無添加の培地で培養した各細胞(ネガティブコントロール)の蛍光強度と比較して、各エキスを添加した培地で培養した各細胞の蛍光強度が強い場合には、当該細胞におけるマイトファジー活性が亢進されたと評価した。
図1、図2、図5、図6、図7及び図8に示す通り、オトギリソウエキス、セージエキス、オウゴンエキス、ダイズ芽エキス、又はホワイトストロベリーエキスを添加した培地で培養した細胞は、エキス無添加の培地(ネガティブコントロール)で培養した細胞と比較して、蛍光強度が強くなっていた。すなわち、オトギリソウエキス、セージエキス、オウゴンエキス、ダイズ芽エキス、又はホワイトストロベリーエキスを添加した培地で培養したヒト皮膚線維芽細胞及びヒト表皮角化細胞において、マイトファジー活性が亢進されたことが示唆された。
また、図3、図4、図7、図9、図10、図11及び図12に示す通り、パウダルコエキス、クチナシエキス、真珠タンパクエキス、ローヤルゼリー発酵液、アッケシソウエキス、デイリリー花発酵液、又はカミツレエキスを添加した培地で培養したヒト表皮角化細胞は、エキス無添加の培地(ネガティブコントロール)で培養したヒト表皮角化細胞と比較して、蛍光強度が強くなっていた。すなわち、パウダルコエキス、クチナシエキス、真珠タンパクエキス、ローヤルゼリー発酵液、アッケシソウエキス、デイリリー花発酵液、又はカミツレエキスを添加した培地で培養したヒト表皮角化細胞において、マイトファジー活性が亢進されたことが示唆された。
また上記の通り、損傷したミトコンドリアは、活性酸素を産生し、この活性酸素により、ヒト皮膚線維芽細胞における加齢による肌の老化状態(例えば、しみ、しわ、たるみ等)の表出や、ヒト表皮角化細胞における軽度な老化状態(乾燥やターンオーバーの乱れ等)の表出の原因のひとつとなることが知られている。
したがって、上記エキスの少なくとも何れかを含む組成物は、ヒト皮膚線維芽細胞及び/又はヒト皮膚表皮角化細胞においてマイトファジー活性を亢進することによって、損傷したミトコンドリアによる活性酸素の産生を抑制し、もって肌の老化状態及び/又は軽度な老化状態の表出を抑制及び/又は予防することができることが期待できる。換言すれば、本発明に係るマイトファジー活性亢進剤は、老化状態及び/又は軽度な老化状態の表出を抑制及び/又は予防するための剤(化粧料を含む)として使用できることが示唆された。
以下、本発明に係るマイトファジー活性亢進剤の製造例を示す。単位は質量%である。
<製法例>
1.各相の調製
(A)相:水にエタノールを溶解した後、オトギリソウエキスを配合し、均一溶解液を作る。
(B)相:80℃以上に加熱し、均一に溶解させる。
(C)相:キサンタンガムをBG中に分散させる。
(D)相:水にグリセリンを溶解した後、クエン酸及びクエン酸Naを溶解させてpH緩衝溶液を作る。
2.作製方法
(1)(A)に加熱した(B)を加え数分間撹拌後、30℃まで冷却する。
(2)(D)に(C)を撹拌しながら混合し、均一溶解するまで撹拌する。
(3)(A)と(B)の混合相を(C)と(D)の混合相に、ゆっくり投入する。
本発明によれば、細胞におけるマイトファジー活性を亢進できる組成物を提供することができる。

Claims (4)

  1. オトギリソウエキス、セージエキス、パウダルコエキス、クチナシエキス、オウゴンエキス、ダイズ芽エキス、真珠タンパクエキス、ホワイトストロベリーエキス、ローヤルゼリー発酵液、アッケシソウエキス、デイリリー花発酵液、及びカミツレエキスから選ばれる1以上のエキスを含む、マイトファジー活性亢進剤。
  2. オトギリソウエキスを少なくとも含む、請求項1に記載のマイトファジー活性亢進剤。
  3. ヒト皮膚線維芽細胞及び/又はヒト表皮角化細胞におけるマイトファジー活性を亢進させる、請求項1又は2に記載のマイトファジー活性亢進剤。
  4. 化粧料である、請求項1~3の何れか一項に記載のマイトファジー活性亢進剤。

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