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JP2023106128A - 機器登録システム、情報処理装置、電子機器、制御方法、及びプログラム - Google Patents

機器登録システム、情報処理装置、電子機器、制御方法、及びプログラム Download PDF

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JP2023106128A JP2022007271A JP2022007271A JP2023106128A JP 2023106128 A JP2023106128 A JP 2023106128A JP 2022007271 A JP2022007271 A JP 2022007271A JP 2022007271 A JP2022007271 A JP 2022007271A JP 2023106128 A JP2023106128 A JP 2023106128A
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Abstract

【課題】外部の装置への機器の登録処理に関する利便性を向上させること。【解決手段】情報処理装置は、電子機器から、電子機器によって生成された第1の情報を取得し、登録装置へ、取得した第1の情報と、情報処理装置のユーザのアカウントを特定可能な第2の情報とを含んだ第1のメッセージを送信し、ユーザ操作を受け付けずに第1の情報を登録装置へ送信するように指示する第2のメッセージを電子機器へ送信し、電子機器は、第1の情報を生成して、情報処理装置が取得することができる状態とし、情報処理装置から、第2のメッセージを受信した場合に、第1の情報と電子機器を示す第3の情報とを含んだ第3のメッセージを、ユーザ操作を受け付けずに登録装置へ送信し、登録装置は、第1のメッセージと第3のメッセージにそれぞれ含まれる第1の情報が一致する場合に、第3の情報によって示される電子機器を、第2の情報によって特定されるユーザのアカウントに関連付けて登録する。【選択図】 図5

Description

本発明は、機器を外部の装置に登録する際の利便性向上技術に関する。
機器の登録やユーザを認証する手続きでは、その正当性を担保することが重要である。そのための仕組みとして、複数の機器やアプリケーションの間で、ネットワークを介して特定の文字列をリレーさせ、文字列が決められた経路を正しくリレーされたことを検証する手法が存在する(特許文献1参照)。特許文献1に記載の手法では、情報機器とデバイスとの間のペアリングを成立させるために、デバイスが、認証サーバから取得したパスコードを用いて認証情報を作成し、その認証情報を画像として符号化して表示することにより情報機器に通知する。そして、情報機器は、その認証情報を付したペアリング要求を認証サーバへ送信し、認証サーバは、その認証情報に対応するパスコードの発行先であるデバイスへ、その認証情報が付されたペアリング要求を転送する。デバイスは、受信したペアリング要求に付された認証情報を解析し、正当性を確認できた場合に、その結果を認証サーバに返却する。このようにして、デバイスが生成した認証情報が、情報機器とサーバとを正しく経由することにより、ペアリング要求の正当性を確認することができる。
特開2018-152783号公報
特許文献1に記載の技術では、情報機器間の認証情報を認証サーバに登録するために、情報機器とデバイスとのそれぞれについてユーザが一定の操作入力をすることが必要である。一方で、電子機器の中には、サイズ等の制約により、操作入力のためのインタフェースが十分に与えられないことがありうる。そのような電子機器が用いられる場合、サーバへの情報登録やサーバを介した認証などを行う際の操作が煩雑となり利便性が十分でない場合がある。
本発明は、外部の装置への機器の登録処理に関する利便性を向上させる技術を提供する。
本発明の一態様に係る機器登録システムは、情報処理装置を操作して電子機器を登録装置に登録させる機器登録システムであって、前記情報処理装置は前記電子機器から、当該電子機器によって生成された第1の情報を取得し、前記登録装置へ、取得した前記第1の情報と、前記情報処理装置のユーザのアカウントを特定可能な第2の情報とを含んだ第1のメッセージを送信し、ユーザ操作を受け付けずに前記第1の情報を前記登録装置へ送信するように指示する第2のメッセージを前記電子機器へ送信する、ように構成され、前記電子機器は、前記第1の情報を生成して、前記情報処理装置が取得することができる状態とし、前記情報処理装置から、前記第2のメッセージを受信した場合に、前記第1の情報と前記電子機器を示す第3の情報とを含んだ第3のメッセージを、ユーザ操作を受け付けずに前記登録装置へ送信する、ように構成され、前記登録装置は、前記第1のメッセージを受信し、前記第3のメッセージを受信し、前記第1のメッセージに含まれる前記第1の情報と、前記第3のメッセージに含まれる前記第1の情報とが一致する場合に、前記第3の情報によって示される前記電子機器を、前記第2の情報によって特定されるユーザのアカウントに関連付けて登録する、ように構成される。
本発明によれば、外部の装置への機器の登録処理に関する利便性を向上させることが可能となる。
システムの構成例を示す図である。 スマートデバイスの構成例を示す図である。 デジタルカメラの構成例を示す図である。 サーバの構成例を示す図である。 機器登録の処理の流れの例を示す図である。 デジタルカメラとスマートデバイスにおいて表示される画面の例を示す図である。 遠隔操作による無線LANの接続設定処理の流れの例を示す図である。 機器登録処理でエラーが発生した場合の処理の流れの例を示す図である。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
(システム構成)
図1に、本実施形態に係る機器登録システムの構成例を示す。機器登録システムは、例えば、デジタルカメラ101、スマートデバイス102、及び、サーバ103を含んで構成される。なお、これらは一例であり、デジタルカメラ101及びスマートデバイス102は、例えば無線通信が可能な通信装置であり、所定の情報処理が可能な情報処理装置でもある。また、デジタルカメラ101及びスマートデバイス102は、有線通信が可能に構成されてもよい。なお、デジタルカメラやスマートデバイスは、通信装置や情報処理装置の一態様に過ぎず、他の形態を有していてもよい。例えば、デジタルカメラは、スキャナやプリンタ、又はセンサデバイスであってもよいし、スマートデバイスはパーソナルコンピュータ(PC)であってもよい。なお、図1では一例としてデジタルカメラ101とスマートデバイス102を1台ずつ示しているが、これらの装置は当然に多数存在しうる。また、サーバ103は、デジタルカメラ101やスマートデバイス102等の多数の電子機器と通信可能であり、これらの電子機器の登録等の処理を実行可能な任意のコンピュータである。なお、サーバ103は、例えば電子機器を認証してその登録を行うことができる情報登録装置である。
デジタルカメラ101及びスマートデバイス102は、例えば、無線Local Area Network(LAN)のアクセスポイント(AP104)や、広域無線通信の無線基地局105を介してネットワーク106に接続可能に構成される。デジタルカメラ101及びスマートデバイス102は、ネットワーク106を介して、そのネットワーク106に接続されたサーバ103と通信可能に構成される。なお、ネットワーク106は、例えばインターネットでありうるが、イントラネットなどであってもよい。また、デジタルカメラ101とスマートデバイス102は、例えばBluetooth(登録商標) Low Energy(BLE)などの近距離無線通信方式により、直接通信を行うことが可能に構成される。
本実施形態では、ユーザがデジタルカメラ101とスマートデバイス102を所有しており、デジタルカメラ101を、サーバ103に機器登録するものとする。例えば、スマートデバイス102は、他の電子機器の登録のためにインストールされた、サーバ103と通信する機器登録アプリケーションを使用可能に構成される。そして、デジタルカメラ101が、認証情報を生成して、その認証情報をスマートデバイス102と共有する。そして、その認証情報が、デジタルカメラ101とスマートデバイス102の双方からそれぞれ独立した伝送路を介してサーバ103に送信される。なお、認証情報は、例えば、デジタルカメラ101が乱数生成プログラムを実行することによって生成する乱数でありうる。サーバ103は、送信された認証情報を検証し、スマートデバイス102とデジタルカメラ101とから同じ認証情報を受信した場合に、デジタルカメラ101を機器登録しうる。ここで、一般に、デジタルカメラ101は、撮像用の操作インタフェースには優れているが、ネットワークへの接続設定などのための操作についてはスマートデバイス102の方が優れている場合が多い。このため、本実施形態では、スマートデバイス102を用いて、デジタルカメラ101の操作負担を減じて、容易にデジタルカメラ101をサーバ103へ機器登録する手法を提供する。
(装置構成)
図2を用いて、デジタルカメラ101の構成例について説明する。デジタルカメラ101は、例えば、レンズ201、撮像部202、画像処理部204及び符号化部205を有する撮像装置である。また、デジタルカメラ101は、装置全体の制御や他の処理のために、制御部203、読み出し専用メモリ(ROM208)、ランダムアクセスメモリ(RAM209)、記憶部210、Bit Move Unit(BMU211)を含む。さらに、デジタルカメラ101は、液晶モニタ207などの表示装置への画像表示のためのVideoRAM(VRAM206)を含む。なお、液晶モニタ207は、デジタルカメラ101に内蔵されてもよいし、例えば、デジタルカメラ101の機器インタフェース(不図示)を介して接続される外部デバイスであってもよい。さらに、デジタルカメラ101は、デジタルカメラ101の外部に存在する他の装置との間での通信のための、近距離無線I/F212及び無線LAN I/F213を含んで構成される。なお、「I/F」はインタフェースの略である。なお、上述の各構成は、システムバス214を介して、相互に通信可能となるように接続される。
レンズ201は、被写体像をデジタルカメラ101内に取り込み、撮像部202は、CCDやCMOS等の撮像素子や各種電子機器を含み、レンズにより光学的に取り込まれた被写体像をデジタルデータに変換する。制御部203は、例えば、Central Processing Unit(CPU)やMicro Processing Unit(MPU)等の1つ以上のプロセッサによって構成されうる。なお、これらのプロセッサは、マルチコアのプロセッサであってもよい。一例において、制御部203は、ROM208や記憶部210に記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより、デジタルカメラ101全体の制御や、後述する各処理ステップを実行するように構成されうる。また、制御部203は、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)や、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)等を含んで構成されてもよい。
画像処理部204は、撮像部202によってデジタルデータに変換されたRAW画像データを取得し、そのRAW画像データに対する画像処理(すなわち、RAW現像処理)を実行する。符号化部205は、画像処理部204において処理された画像データに対して、所定の符号化方式に基づく符号化処理を行う。例えば、符号化部205は、画像データをJPEG形式で符号化しうる。
VRAM206は、液晶モニタ207に表示するために描画された画像データなどのデータを記憶する。例えば、制御部203によって生成されて液晶モニタ207に表示されるべきデータが、VRAM206に一時的に記憶される。VRAM206に記憶されたデータは、所定の規定に従って液晶モニタ207に送信され、これにより、液晶モニタ207に画像が表示される。液晶モニタ207は、例えば、撮像処理によってレンズ201及び撮像部202等を介して取り込まれた画像を表示しうる。また、液晶モニタ207は、撮像関連のメニュー画面とガイド画面や機器登録処理におけるメニュー画面とガイド画面など、各種のGraphical User Interface(GUI)によるメニュー画面などをも表示しうる。
ROM208は、書き換え可能な不揮発性メモリであり、例えば、Operating System(OS)などのプログラムや、外部装置から供給されるプログラムを保持する。また、ROM208は、液晶モニタ207に表示するGUIデータなども保持しうる。RAM209は、揮発性メモリであり、プログラムや撮影された画像データ、通信データなどを一時的に記憶する。記憶部210は、例えば、デジタルカメラ101に着脱可能なメモリカードである。記憶部210は、例えば上述のように、レンズ201及び撮像部202によって撮像され、画像処理部204によって処理されて符号化部205によって符号化された画像データを記憶可能に構成される。BMU211は、例えばメモリ間(例えば、RAM209と他のメモリとの間)や、メモリと各入出力部(例えば、無線LAN I/F213)間のデータ転送を制御する。
近距離無線I/F212は、所定の近距離に存在する他の通信装置(スマートデバイス102)と無線で直接通信するインタフェースである。近距離無線I/F212は、例えばBLEの通信機能を提供するインタフェースでありうるが、Near Field Communication(NFC)などの他の近距離無線通信の規格に従う通信機能を提供してもよい。近距離無線I/F212は、一例において、達成可能な通信速度は低いが、消費電力の面で有利な無線インタフェースであり、スマートデバイス102との間で、通知や簡単なメッセージのやり取りを行う際に使用されうる。無線LAN I/F213は、例えばInstitute of Electrical and Electronics Engineers(IEEE)802.11シリーズ規格に準拠した無線LANによる通信を可能とするインタフェースである。デジタルカメラ101は、例えば、無線LAN I/F213により、AP104等の他の無線LANの通信装置と高速大容量の無線通信を行うことができる。また、デジタルカメラ101は、無線LAN I/F213を用いることにより、AP104を介してネットワーク106に接続し、そのネットワーク106にアクセス可能な他の通信装置(例えばサーバ103)と通信することができる。
なお、本実施形態では、近距離無線I/F212と無線LAN I/F213とが用いられる例について説明するが、これらに限られない。例えば、無線LAN I/F213を用いて、相手装置(例えばスマートデバイス102)と直接通信を行う第1の通信方法と、AP104との通信を行う第2の通信方法を用いるようにしてもよい。すなわち、デジタルカメラ101は、1つの無線I/Fのみを用意し、その通信の相手を変更するように動作してもよい。また、複数の無線I/Fを用いる場合に、BLEと無線LAN以外の組み合わせが用いられてもよい。一例において、デジタルカメラ101は、セルラ通信機能を有してもよい。また、デジタルカメラ101は、例えばUniversal Serial Bus(USB)等の有線I/Fを用いて、スマートデバイス102と有線接続されることにより、直接通信を行うようにしてもよい。
続いて、図3を用いて、スマートデバイス102の構成例について説明する。スマートデバイス102は、例えば、制御部301、ROM302、RAM303、記憶部304、及び、BMU305等を有するスマートフォンなどの情報処理装置でありうる。また、スマートデバイス102は、例えば液晶モニタ308などの表示装置への画像表示のためのVRAM306を含みうる。なお、液晶モニタ308は、スマートデバイス102に内蔵されてもよいし、例えば、スマートデバイス102の機器インタフェース(不図示)を介して接続される外部デバイスであってもよい。また、スマートデバイス102は、例えば入力装置(例えばタッチセンサ307)からの入力を受け付けるように構成されうる。なお、タッチセンサ307などの入力装置は、スマートデバイス102の不図示のインタフェースを介して接続される外部の装置であってもよいし、スマートデバイス102に内蔵されてもよい。また、タッチセンサ307と液晶モニタ308とが一体化されたタッチパネルディスプレイなど、入力と出力が一体化された入出力装置が用いられてもよい。また、スマートデバイス102は、例えばレンズ309及び撮像部310などの撮像装置としての機能を含んで構成されうる。さらに、スマートデバイス102は、近距離無線I/F311や広域無線I/F312を含んだ無線通信装置として機能する。なお、上述の各構成は、システムバス313を介して、相互に通信可能となるように接続される。
制御部301は、例えば、CPUやMPU等の1つ以上のプロセッサによって構成されうる。なお、これらのプロセッサは、マルチコアのプロセッサであってもよい。一例において、制御部301は、ROM302や記憶部304に記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより、スマートデバイス102全体の制御や、後述する各処理ステップを実行するように構成されうる。また、制御部301は、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)や、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)等を含んで構成されてもよい。ROM302は、書き換え可能な不揮発性メモリであり、例えば、Operating System(OS)などのプログラムや、外部装置から供給されるプログラムを保持する。RAM303は、揮発性メモリであり、プログラムやデータを一時的に記憶する。記憶部304は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)、フラッシュメモリで構成されるソリッドステートドライブ(SSD)、ハードディスクとフラッシュメモリを併用したハイブリッドドライブ、メモリカードなどを含んで構成される。記憶部304は、例えば、インストールされる機器登録アプリケーションを保持しうる。BMU305は、例えばメモリ間(例えば、VRAM306と他のメモリとの間)や、メモリと各入出力部(例えば、広域無線I/F312)間のデータ転送を制御する。
VRAM306は、液晶モニタ308に表示するために描画された画像データなどのデータを記憶する。例えば、制御部301によって生成されて液晶モニタ308に表示されるべきデータが、VRAM306に一時的に記憶される。VRAM306に記憶されたデータは、所定の規定に従って液晶モニタ308に送信され、これにより、液晶モニタ308に画像が表示される。タッチセンサ307は、ユーザ操作を受け付ける入力装置である。タッチセンサ307は、例えば、液晶モニタ308に重ね合わせて平面的に構成されることにより、液晶モニタ308と一体に構成されうる。
タッチセンサ307は、ユーザによって接触された位置に応じた座標情報が出力されるようにした入力デバイスである。タッチセンサ307は、指やペンが接触したこと(タッチダウン)、及び、接触していた指やペンが離れたこと(タッチアップ)を検出しうる。なお、タッチダウンとタッチアップとが連続して行われる操作は「タップ」と呼ばれる。また、タッチセンサ307は、指やペンが接触し続けている状態、及び、何も接触していない状態をも検出しうる。タッチセンサ307は、例えばこれらの操作を検出したこと及び指やペンが接触している位置座標の情報を、制御部301に通知しうる。制御部301は、通知された情報に基づいて、タッチセンサ307を介して、どのようなユーザ操作が受け付けられたかを判定する。タッチセンサ307では、例えば、抵抗膜方式や静電容量方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、画像認識方式、光センサ方式等、様々な方式のいずれかが用いられうる。
レンズ309は、被写体像をスマートデバイス102内に取り込み、撮像部310は、CCDやCMOS等の撮像素子や各種電子機器を含み、レンズにより光学的に取り込まれた被写体像をデジタルデータに変換する。なお、スマートデバイス102は、例えば、RAW画像データに対する現像処理や符号化処理などを行う機能を有しうる。ただし、本実施形態のスマートデバイス102は、一例においてQRコード(登録商標)などの情報を読み取るための撮像機能を有していれば足り、画像処理及び符号化処理の機能を有しなくてもよい。
近距離無線I/F311は、所定の近距離に存在する他の通信装置(スマートデバイス102)と無線で直接通信するインタフェースである。本実施形態では、近距離無線I/F311は、デジタルカメラ101の近距離無線I/F212と同じ無線通信規格に従う通信機能(例えばBLE通信機能)を提供するものとする。広域無線I/F312は、例えばセルラ通信規格などの広域無線通信規格に準拠した無線通信機能を提供する。スマートデバイス102は、例えば、広域無線I/F312により、広域無線通信の基地局(例えば無線基地局105)と無線通信を行うことができる。スマートデバイス102は、広域無線I/F312を用いることにより、無線基地局105を介してネットワーク106に接続し、そのネットワーク106にアクセス可能な他の通信装置(例えばサーバ103)と通信することができる。スマートデバイス102は、このようにしてサーバ103との間で通信することにより、デジタルカメラ101をサーバ103への登録する機器登録処理を補助することができる。
なお、本実施形態では、近距離無線I/F311と広域無線I/F312とが用いられる例について説明するが、これらに限られない。例えば、1つのI/Fを用いて、相手装置(例えばデジタルカメラ101)と直接通信を行う第1の通信方法と、ネットワーク(無線基地局105)との通信を行う第2の通信方法を用いるようにしてもよい。すなわち、スマートデバイス102は、1つの無線I/Fのみを用意し、その通信の相手を変更するように動作してもよい。また、複数の無線I/Fを用いる場合に、BLEと広域無線以外の組み合わせが用いられてもよい。一例において、スマートデバイス102は、無線LANの通信機能を有してもよい。また、スマートデバイス102は、例えばUniversal Serial Bus(USB)等の有線I/Fを用いて、デジタルカメラ101と有線接続されることにより、直接通信を行うようにしてもよい。
続いて、図4を用いて、サーバ103の構成例について説明する。サーバ103は、例えば、汎用のコンピュータによって実現されうる。なお、サーバ103の全ての機能が1つの装置によって実装されてもよいし、サーバ103の機能が分割されて複数の装置によって実装されるようにしてもよい。複数の装置によってサーバ103の機能が実装される場合は、それらの複数の装置は、相互に通信可能となるように、例えばLANによって接続される。サーバ103は、例えば、制御部401、ROM402、RAM403、記憶部404、BMU405、及び通信I/F406を含んで構成される。なお、これらの機能部は、一例において、システムバス407によって相互に通信可能に接続されうる。
制御部401は、例えば、CPUやMPU等の1つ以上のプロセッサによって構成されうる。なお、これらのプロセッサは、マルチコアのプロセッサであってもよい。一例において、制御部401は、ROM402や記憶部404に記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより、サーバ103全体の制御や、後述する各処理ステップを実行するように構成されうる。また、制御部401は、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)や、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)等を含んで構成されてもよい。ROM402は、書き換え可能な不揮発性メモリであり、例えば、Operating System(OS)などのプログラムや、外部装置から供給されるプログラムを保持する。RAM403は、揮発性メモリであり、プログラムやデータを一時的に記憶する。記憶部404は、例えば、HDD、SSD、ハイブリッドドライブ、メモリカードなどを含んで構成される。BMU405は、例えばメモリ間(例えば、RAM403と他のメモリとの間)や、メモリと各入出力部(例えば、通信I/F406)間のデータ転送を制御する。通信I/F406は、例えばネットワーク106に接続して通信するためのインタフェースでありうる。通信I/F406は、例えば、有線通信機能を提供する。サーバ103は、ネットワーク106に接続しているデジタルカメラ101やスマートデバイス102と、通信I/F406を用いて通信することができ、この通信を用いて機器登録に関する処理を実行する。
(処理の流れ)
続いて、機器登録システムにおける処理の流れについて説明する。図5は、機器登録システムにおいて実行される処理の流れの例を示す図である。なお、この処理は、デジタルカメラ101、スマートデバイス102、及びサーバ103のそれぞれにおいて、制御部がROMや記憶部に記憶されているプログラムを実行することによって実行されうる。また、以下で示される処理の順序は一例に過ぎず、必要に応じてその順序が入れ替えられてもよい。なお、本実施形態では、スマートデバイス102が、BLEを用いてデジタルカメラ101を遠隔操作しながら、デジタルカメラ101をサーバ103に機器登録する。すなわち、本実施形態では、スマートデバイス102によるデジタルカメラ101の遠隔操作により、デジタルカメラ101をユーザが操作する機会を低減し、ユーザの利便性を向上させる。
デジタルカメラ101の登録処理は、例えば、ユーザがスマートデバイス102の機器登録アプリケーションを選択することによって開始される(S501)。一例において、スマートデバイス102の液晶モニタ308に表示されている、機器登録アプリケーションのアイコンがユーザによってタップされたことを制御部301が検出したことに応じて、機器登録アプリケーションが起動される。スマートデバイス102は、機器登録アプリケーションが起動されると、サーバ103に対して、事前に登録されているアカウントによるログイン要求を行う(S502)。ここで、スマートデバイス102は、ユーザのアカウント情報とパスワード情報とをサーバ103へ送信する。例えば、スマートデバイス102において、制御部301がROM302に保存されているアカウント情報とパスワードとを読み出して広域無線I/F312に書き込むことによって、これらの情報を送信しうる。なお、所定のログイン要求のためのメッセージ内に、アカウント情報とパスワードとが格納されてサーバ103へ送信されうるが、これに限られない。例えば、サーバ103へアカウント情報とパスワードの組み合わせが送信された場合に、サーバ103がログイン要求を受信したと解釈してもよい。すなわち、明示的なログイン要求メッセージが存在しなくてもよい。なお、スマートデバイス102は、宛先をサーバ103とした情報を無線基地局105へ送信しうる。その情報は、その後、無線基地局105から、ネットワーク106を介して、サーバ103へ伝送される。サーバ103の通信I/F406がその情報を受信し、その情報が制御部401によって読み出されることによって、サーバ103に情報が伝達される。
なお、ユーザは、例えば、スマートデバイス102やPC(不図示)等を用いて、事前にサーバ103に記憶されるアカウントを作成しているものとする。このアカウント作成処理は、従来のアカウント作成処理と同様であるためここでは詳細に説明しない。なお、ユーザのアカウントが存在しない場合、ユーザは、図5の処理を実行する前に、スマートデバイス102等を使用してユーザアカウントを作成する処理を実行する。そして、上述のように、スマートデバイス102を用いて、アカウント情報およびパスワードをサーバ103へ送信する。
サーバ103は、情報を受信すると、その情報に基づいてログイン認証を実行する(不図示)。ログイン認証は、例えば、制御部401が、S502で受信したアカウント情報及びパスワード情報を、記憶部404に記録されているユーザ情報と照合することによって行われる。そして、サーバ103は、認証に成功した場合、ユーザを一意に識別する認証キーを生成して、スマートデバイス102に送信する(F503)。なお、認証キーは、ユーザに対応するアカウントを一意に特定可能な情報とも言える。例えば、制御部401が、所定の認証キー生成プログラムを実行することによって認証キーを生成し、その認証キーが通信I/F406に書き込まれることによって、その認証キーを含んだスマートデバイス102宛てのメッセージが生成されて送信されうる。送信されたメッセージは、例えばネットワーク106及び無線基地局105を経由して、スマートデバイス102の広域無線I/F312に到達する。そして、スマートデバイス102の広域無線I/F312に到達したメッセージが制御部301によって読み出されることによって、そのメッセージ内の情報がスマートデバイス102に伝達される。
一方で、ユーザは、デジタルカメラ101において機器登録処理を選択する操作を実行する(S504)。これにより、デジタルカメラ101における機器登録処理が開始される。なお、以降は、デジタルカメラ101の操作はスマートデバイス102を介して遠隔で行われ、ユーザはデジタルカメラ101を操作せずに、スマートデバイス102のみを操作することによってデジタルカメラ101の登録処理が行われる。すなわち、ユーザは、デジタルカメラ101側の操作として機器登録処理を行うことを選択する操作のみを行えばよく、煩雑な操作を行う必要がなくなる。
デジタルカメラ101は、機器登録処理を開始すると、まず、乱数を生成する(S506)。以下では、この乱数を示す任意の形式の情報を、乱数情報と呼ぶ。なお、乱数情報は生成された乱数そのものであってもよいし、例えば、2進数で生成された乱数を10進表現もしくは16進表現した情報、または、乱数を所定の関数に入力して得られる情報であってもよい。デジタルカメラ101では、例えば、制御部203が乱数生成プログラムを実行することによって、乱数情報が生成される。なお、生成された乱数情報は、例えばRAM209において保持される。なお、乱数情報はデジタルカメラ101によって生成された情報の一例であり、乱数以外の情報がデジタルカメラ101によって生成されてもよい。例えば、情報生成時刻を所定の関数に入力した結果の値が乱数に代えて用いられてもよい。デジタルカメラ101は、S505で生成した乱数情報に基づいてQRコードなどの乱数情報を取得可能な画像を生成し(S506)、その画像を表示する(S507)。例えば、制御部203が、QRコード生成用のプログラムを実行することによりQRコードを生成し、生成したQRコードの画像データをRAM209に記憶させる。そして、制御部203は、BMU211を制御して、RAM209に記憶されているQRコードの画像データをVRAM206に転送して液晶モニタ207に表示させる。例えば、液晶モニタ207には、図6(A)のような画面601が表示されうる。一実施形態として、図6(A)のように、QRコードを表示し、スマートデバイス102を用いてそのQRコードを読み取るようにユーザを促す情報が示されうる。なお、QRコードは、撮像によって乱数情報を取得可能な画像の一例であり、他の形式の画像が用いられてもよい。
デジタルカメラ101は、QRコードの生成及び表示を行う一方で、BLE通信用の、自装置のBluetoothアドレス(以下では「パブリックアドレス」と呼ぶ。)を読み出す(S508)。このアドレスは、BLE規格で決められている自装置のパブリックアドレスであり、例えば、ROM208に記憶される。そして、デジタルカメラ101は、読み出したパブリックアドレスをアドレス情報とするアドバタイズ設定を行い(S509)、BLEのアドバタイズパケットを繰り返し送出する(S510)。例えば、制御部203は、ROM208からパブリックアドレスのデータを読み出し、アドレス情報としてそのパブリックアドレスを使用するように近距離無線I/F212を設定する。近距離無線I/F212は、この設定に従って、外部の機器に対してアドバタイズパケットの送出を行う。なお、アドバタイズパケットのペイロードであるアドバタイズデータには、デジタルカメラ101の機種名を設定しうる。これによれば、スマートデバイス102においてユーザがデジタルカメラ101を発見することを容易にすることができる。
一方で、スマートデバイス102では、実行中の機器登録アプリケーションにおいてユーザによるQRコードの読み取り操作を受け付ける(S511)。一例において、スマートデバイス102において実行中の機器登録アプリケーションは、例えばS503において認証キーの通知が受信された際に、液晶モニタ308に表示されている画面を自動で遷移させ、QRコードの読み取りをユーザに促してもよい。なお、この画面において、さらに、デジタルカメラ101の機器登録処理を選択するS504の操作をユーザに促してもよい。S507において液晶モニタ207に表示されたQRコードに対して、ユーザがスマートデバイス102のレンズ309を向けてQRコードを読み取る(S512)と、スマートデバイス102はそのQRコードを解析して情報を取得する(S513)。スマートデバイス102は、制御部301の制御の下で、レンズ309及び撮像部310を介してQRコードの画像を取り込み、そのQRコードをRAM303に保存する。そして、制御部301は、RAM303に保存されたQRコードデータに対するQRコード解析プログラムを実行することにより、QRコードに埋め込まれている情報を取得する。これにより、スマートデバイス102は、デジタルカメラ101がQRコードに埋め込んだ乱数情報を取得する。
また、スマートデバイス102は、QRコードの読み取りと並行して又はQRコードの読み取りの後に、デジタルカメラ101とのBLEによる接続のために、BLEのスキャンを実行する(S513)。スマートデバイス102は、例えば、制御部301によって近距離無線I/F311を制御することにより、BLEのスキャン処理を実行する。なお、一例において、スマートデバイス102は、QRコードの読み取りより前にBLEのスキャンを実行してもよい。例えば、スマートデバイス102は、S503において認証キーを受信した後にBLEのスキャンを開始しうる。そして、スマートデバイス102は、デジタルカメラ101等の他の装置からのアドバタイズパケットを受信したことに応じて、S511のQRコードの読み取りを促す画面を表示させてもよい。スマートデバイス102は、BLEスキャンにより周囲の機器を発見すると、例えば、その発見された機器のリストを液晶モニタ308に表示してユーザに提示しうる。例えば、制御部301がリスト画面を生成して、そのリスト画面のデータをVRAM306に書き込むことにより、リストが液晶モニタ308に表示される。S508においてデジタルカメラ101がアドバタイズデータに機種名を設定している場合、その機種名によって発見された機器が示されたリスト画面が提示されうる。これにより、ユーザは、発見された機器の中からデジタルカメラ101を容易に識別することができる。
本実施形態では、ユーザがこのリストの中から、デジタルカメラ101を選択したものとする(S514)。スマートデバイス102は、例えば、制御部301が、リスト画面におけるデジタルカメラ101に対応する位置において、ユーザによるタッチセンサ307のタップを検出することにより、この選択を検出する。スマートデバイス102は、S514において選択されたデジタルカメラ101に対してBLE接続要求を送信する(S515)。スマートデバイス102は、例えば、制御部301が、近距離無線I/F311に対して接続要求のメッセージを書き込むことによって、そのメッセージをデジタルカメラ101へ送信する。デジタルカメラ101は、近距離無線I/F212においてそのメッセージを受信し、制御部203においてそのメッセージに対する解析を行うことにより、スマートデバイス102からの接続要求が届いたことを認識する。これにより、デジタルカメラ101とスマートデバイス102は、BLEの接続確立処理を実行する(S516)。例えば、デジタルカメラ101とスマートデバイス102は、それぞれ、制御部203及び制御部301の制御の下で、近距離無線I/F212と近距離無線I/F311を用いてメッセージを送受信することにより、BLEの接続を確立する。この時、例えば、その後のBLE通信を暗号化する(すなわち、通信路を暗号化する)設定を行うことにより、そのBLE通信の秘匿性を担保することができる。
スマートデバイス102は、S503において取得した認証キーと、S512において取得した乱数情報とを含んだメッセージを、サーバ103へ送信する(S517)。一例において、スマートデバイス102は、サーバ103の認証用のURL(Uniform Resource Locator)へ、認証キー及び乱数情報を含んだメッセージを送信する。スマートデバイス102は、制御部301の制御の下で、RAM303で保持されている各情報を用いて送信メッセージを生成して、広域無線I/F312に書き込むことにより、認証キー及び乱数情報をサーバ103へ送信する。サーバ103は、ネットワーク106を介して、通信I/F406においてそのメッセージを受信し、制御部401においてそのメッセージを解析することにより、この認証キーと乱数情報とを取得する。
この認証キー及び乱数情報は、デジタルカメラ101の機器登録要求と言うことができる。ただし、この時点では、デジタルカメラ101が生成した乱数情報のみがサーバ103へ通知されるため、サーバ103はどのような電子機器が登録の対象であるか、及び、実際にその電子機器が存在していることを認識していない。このため、サーバ103は、この認証キーと乱数情報とを取得すると、仮登録処理を行う(S518)。この仮登録処理は、認証キーによって特定されるアカウントに関連付けられる追加の電子機器を一時的に登録する処理である。サーバ103は、例えば、制御部401の制御の下で、S517において取得した認証キーと乱数情報とをRAM403に一時記憶する。なお、サーバ103は、例えば仮登録処理の完了後、一定時間内にデジタルカメラ101からの乱数情報の通知がなかった場合には、仮登録を抹消するように動作しうる。サーバ103は、仮登録処理の完了後、スマートデバイス102へ仮登録完了通知メッセージを送信する(S519)。サーバ103は、例えば、制御部401が仮登録完了通知メッセージを生成して、通信I/F406に書き込むことにより、このメッセージを送信する。スマートデバイス102は、ネットワーク106を経由して、広域無線I/F312においてこの仮登録完了通知メッセージを受信し、制御部301がそのメッセージを解析することにより、仮登録が完了したことを認識する。
スマートデバイス102は、仮登録完了通知メッセージを受信すると、S516において確立されたBLE接続を用いて、デジタルカメラ101へ、サーバ103に対して乱数情報を送信させる指示を送信する(S520)。スマートデバイス102は、例えば、制御部301が乱数情報送信指示のメッセージを生成して、近距離無線I/F311に書き込むことによって、このメッセージをデジタルカメラ101へ送信しうる。なお、このメッセージは、デジタルカメラ101に、ユーザ操作を受け付けずにサーバ103へ乱数情報を送信させる遠隔操作情報である。デジタルカメラ101は、近距離無線I/F212によってこのメッセージを受信し、制御部203がそのメッセージを解析することによって、乱数情報をサーバ103へ送信すべきであることを認識することができる。
この時点で、S507でデジタルカメラ101において表示されたQRコードの役割が終了する。このため、デジタルカメラ101は、液晶モニタ207に表示していたQRコードの表示を自動的に終了する(S521)。なお、デジタルカメラ101は、例えばS516でBLE接続を確立した時点でQRコードの表示を終了してもよい。一方で、デジタルカメラ101は、S520において乱数情報送信指示を受信したことにより、機器登録処理が正常に進行していることを認識することができるため、この時点までQRコードの表示を継続してもよい。デジタルカメラ101は、QRコードの表示の終了により、液晶モニタ207をブラックアウトさせてもよいし、続いてS522において実行される無線LANの接続処理を伝える画面を液晶モニタ207に表示させてもよい。画面の切り換えは、例えばROM208に保存されている画面データをVRAM206に転送し、その画面データが液晶モニタ207に出力されることによって実行されうる。
デジタルカメラ101は、QRコードの表示を終了させる一方で、無線LANの接続処理を行う(S522)。ここでは、一例として、デジタルカメラ101が接続先のAP104との間で接続設定を完了しているものとする。この場合、デジタルカメラ101は、例えば、制御部203が、ROM208に保存されているAP104の情報を読み出し、無線LAN I/F213を制御することにより、AP104との接続が確立する。
デジタルカメラ101は、AP104との無線LANの接続を確立すると、S505で生成した乱数情報と自装置に固有の情報を、サーバ103へ送信する(S523)。デジタルカメラ101は、例えば、制御部203の制御の下で、RAM209から乱数情報を読み出すと共にROM208から自装置に固有の情報を読み出し、読み出した情報を含んだメッセージを無線LAN I/F213に書き込むことにより情報を送信する。ここで、デジタルカメラ101に固有の情報は、例えば、カメラのシリアルナンバーやMACアドレス、機種IDなどのデジタルカメラ101に対して一意に割り当てられた情報を含む。サーバ103は、AP104及びネットワーク106を介して通信I/F406に到達したメッセージを、制御部401によって解析することにより、乱数情報およびデジタルカメラ101に固有の情報を取得する。そして、サーバ103は、S517においてスマートデバイス102から受信した乱数情報と、S523においてデジタルカメラ101から受信した乱数情報とを比較する処理を実行する(S524)。サーバ103は、例えば、制御部401によって、RAM403に仮登録状態として一時保存されているスマートデバイス102から受信した乱数情報と、S523でデジタルカメラ101から受信した乱数情報とが一致するか否かを判定する。ここでは、2つの乱数情報が一致したものとする。
サーバ103は、S524において乱数情報が一致したと判定すると、デジタルカメラ101を、ユーザのアカウントに関連付ける処理を実行する(S525)。なお、ここでのユーザのアカウントは、例えば、S502においてスマートデバイス102からサーバ103へ送信したアカウントIDに関連付けられているアカウントである。サーバ103は、このアカウントをS517で受信した認証キーによって特定可能であり、認証キーによって特定したアカウントにデジタルカメラ101を関連付ける処理を実行する。なお、アカウントの特定は、S518の仮登録処理の時点で行われてもよく、サーバ103は、S518の時点で、詳細を不明とした電子機器をアカウントと関連付けて記憶しておいてもよい。そして、サーバ103は、S524において2つの乱数情報が一致すると判定した場合には、そのデジタルカメラ101の詳細な情報によって電子機器の情報を上書きすることによって、デジタルカメラ101をアカウントと関連付けて登録することができる。また、サーバ103は、S524において2つの乱数情報が一致しないと判定した場合には、記憶していた詳細が不明な電子機器の情報を削除しうる。なお、サーバ103は、この時に、アカウントに関連付けて記憶する情報として、カメラ固有UUID(Universal Unique IDentifier)を生成する。サーバ103は、例えば、制御部401において、乱数情報が一致することを判定したことに応じてカメラ固有UUIDの生成プログラムを起動して実行する。そして、サーバ103は、制御部401の管理の下で、記憶部404に記憶されているユーザのアカウント情報にその生成したカメラ固有UUIDを関連付けて記憶する。なお、サーバ103は、カメラ固有UUIDと共に、S523で受信したデジタルカメラ101に固有の情報をそのアカウントに関連付けて、記憶部404に記憶させうる。このようにして、サーバ103において、スマートデバイス102のユーザのアカウントにデジタルカメラ101が関連付けられ、デジタルカメラ101の登録が完了する。
サーバ103は、デジタルカメラ101の登録を完了すると、生成したカメラ固有UUIDを含んだ機器登録完了メッセージをデジタルカメラ101へ送信する(S526)。サーバ103は、例えば、制御部401によってカメラ固有UUIDを含んだ機器登録完了メッセージを生成して通信I/F406に書き込むことにより、そのメッセージをデジタルカメラ101へ宛てて送信する。デジタルカメラ101は、ネットワーク106及びAP104を経由して無線LAN I/F213に到来したメッセージを、制御部203によって解析することにより、機器登録が完了したことを認識し、かつ、カメラ固有UUIDを取得しうる。デジタルカメラ101は、この機器登録完了メッセージを受信すると、無線LANの切断処理を実行する(S527)。デジタルカメラ101は、例えば、制御部203によって無線LAN I/F213が操作されることにより、切断処理を実行する。また、デジタルカメラ101は、S526において取得したカメラ固有UUIDを、例えばROM208に保存する(S528)。デジタルカメラ101は、例えば、制御部203がS526においてメッセージを解析することによって取得したカメラ固有UUIDをROM208に書き込むことにより、そのカメラ固有UUIDの情報を保存する。そして、デジタルカメラ101は、機器登録完了画面を液晶モニタ207に表示して、処理を終了する(S529)。デジタルカメラ101は、例えば、制御部203の制御の下で、BMU211によってROM208に保存されている画面データをVRAM206に転送することにより、液晶モニタ207に機器登録完了画面を表示させる。
以上のようにして、スマートデバイス102を用いて、サーバ103に対するデジタルカメラ101の機器登録を行うことができる。この処理では、ユーザがデジタルカメラ101を操作するのは、S504において機器登録処理を選択するときのみである。すなわち、機器登録処理においてデジタルカメラ101側で生成して送信する必要がある乱数情報に関して、ユーザがデジタルカメラ101を何ら操作する必要がない。このため、デジタルカメラ101に対する操作を大幅に減らしながら、デジタルカメラ101をサーバ103に登録することができる。このように、主として、ユーザ操作を受け付けるインタフェースが相対的に優れているスマートデバイス102を用いてほとんどのユーザ操作が受け付けられるため、デジタルカメラ101の機器登録処理における操作性を向上させることができる。この結果、ユーザは、デジタルカメラ101を用いて、サーバ103が提供する各種サービスを容易に活用することができるようになる。
本実施形態では、S505で生成した乱数情報をデジタルカメラ101からスマートデバイス102に出力する方法として、画面601で説明したように、QRコードを用いた手法について説明したが、これに限られない。例えば、デジタルカメラ101は、S507において、乱数情報を示す図6(B)の画面611のような画面を液晶モニタ207に表示してもよい。この場合、S511及びS512の処理は省略され、スマートデバイス102において、画面612のような画面を液晶モニタ308に表示させて、デジタルカメラ101の液晶モニタ207に表示されている乱数情報の入力をユーザに促しうる。ユーザが、デジタルカメラ101の画面611に表示されている乱数情報を、スマートデバイス102の画面612に表示されているソフトウェアキーボードをタップして入力することにより、スマートデバイス102が乱数情報を取得することが可能となる。
また、乱数情報がBLE通信を用いて通知されてもよい。この場合、例えば、S511及びS512の処理が省略され、S516でBLE接続が確立された後に、デジタルカメラ101とスマートデバイス102との間で乱数情報が交換される。ここで、図6(C)のように、デジタルカメラ101の液晶モニタ207に画面621のような乱数情報を示す画面を表示し、さらに、スマートデバイス102の液晶モニタ308に、乱数情報が一致していることの確認を促す画面622を表示させてもよい。この場合、ユーザは、2つの乱数情報を比較して、それらの乱数情報が一致する場合には画面622のOKボタンをタップする。これにより、スマートデバイス102が、デジタルカメラ101によって生成された乱数情報を取得することができる。
なお、上述の例では、デジタルカメラ101がBLE接続する際のアドレスデータとして、S508でROM208から読みだしたパブリックアドレスを用いる場合について説明したが、これに限られない。例えば、BLEの規格で規定されているランダムアドレスが使用されてもよい。この場合、デジタルカメラ101は、制御部203によってランダムアドレスを生成するプログラムを実行することによりランダムアドレスを生成して、上述のパブリックアドレスに代えてそのランダムアドレスを用いてBLE接続処理を行う。ランダムアドレスを機器登録処理においてのみ使用するワンタイムのアドレスとすることにより、機器登録処理においてデジタルカメラ101は常に新しいBLE機器として振る舞うことができる。これは、例えば、デジタルカメラ101が、スマートデバイス102とは異なる別のデバイスと既にBLE接続を既に確立している場合などに有効である。デジタルカメラ101は、例えば撮影した画像データを別のデバイスへ転送する場合など、機器登録以外にBLE通信を活用することが想定される。この場合、デジタルカメラ101が、画像転送のために別のデバイスとBLE接続を確立している状況で、スマートデバイス102との間で、図5の処理を開始する場合がありうる。このような場合、固定的なアドレスを用いる条件では、新たにスマートデバイス102とのBLE接続を行うために、例えば図5の処理の前に別のデバイスとのBLE接続を切断して接続先を切り替えるためのユーザ操作による設定を行う必要がある。一方で、図5の処理において使用されるアドレスをランダムアドレスとすることにより、処理の前にユーザがBLEの接続を切り替えるための設定操作を行う必要がなくなる。デジタルカメラ101は、例えば、S504の機器登録処理の開始操作を受け付けることによって自動的に他のデバイスとのBLE接続を切断した後は、ランダムアドレスを用いて新規のBLEデバイスとして機器登録処理を実行しうる。これにより、ユーザがBLE通信を可能な複数のデバイスを運用しているケースであっても、機器登録処理向けにデジタルカメラ101を操作して、BLE接続対象とするスマートデバイスを選択させる必要がなくなる。
また、上述の例では、S516でBLE通信を行う際に暗号化された通信路を確立する例について説明したが、通信路の暗号化を行わずに通信が行われるようにしてもよい。一例において、BLEの通信路を暗号化するのではなく、送受信されるペイロードデータを暗号化するようにしてもよい。この場合であっても、データの秘匿性を担保することは可能である。BLEの通信を暗号化しないことにより、例えば、スマートデバイス102において、BLEの接続設定を残さないようにすることができる。すなわち、ユーザに、スマートデバイス102上でのBLE設定を意識させないようにすることができる。例えば、ユーザがスマートデバイス102を機器登録のみに使用する場合に、機器登録の終了後にそのためのBLE接続設定が残らず、ユーザによる設定情報の削除などの操作を省くことができる。
また、上述の例では、デジタルカメラ101がS506において乱数情報を用いてQRコードを生成する例を説明したが、これに限られない。例えば、デジタルカメラ101は、乱数情報に加えて、S508で読み出されたパブリックアドレスや上述のランダムアドレスなどのBLEの接続のためのアドレスデータを加えたデータを用いてQRコードを生成してもよい。また、デジタルカメラ101は、乱数情報(及び必要に応じてアドレスデータ)に加えて、デジタルカメラ101の機種名などの情報を加えたデータを用いて、QRコードを生成してもよい。これにより、スマートデバイス102は、S511においてQRコードを読み取った段階で、接続対象となるデジタルカメラ101のBLE情報を特定することができる。この場合、スマートデバイス102は、S513及びS514の処理を省略して、S515において、デジタルカメラ101との間でのBLE接続の確立を試みることができる。また、スマートデバイス102は、S513及びS514の処理を実行する場合に、スキャンした結果とQRコードで取得した情報とを照合することにより、ユーザに対して接続対象となるデジタルカメラ101を明示的に提示することができる。このため、スマートデバイス102は、S514におけるユーザの選択操作を簡易にすることができる。このように、QRコードによって提示する情報を増やすことにより、BLE接続に関するユーザ操作を簡素化することができる。
また、上述の例では、S522における無線LANの接続処理について、デジタルカメラ101が予めAP104との接続設定を完了している場合について説明したが、図5の処理においてその接続設定が行われるようにしてもよい。なお、この接続設定が、スマートデバイス102による遠隔操作によって行われることにより、ユーザの操作負担を低減することができる。この場合の処理の流れの例について、図7を用いて説明する。図7の処理は、例えば、図5のS521の処理とS522の処理との間に実行される。
図7の処理では、デジタルカメラ101は、まず、S516において確立したBLE接続を介して、スマートデバイス102に対して、無線LANの接続設定開始を通知する(S701)。デジタルカメラ101は、例えば、制御部203が近距離無線I/F212に対して、無線LANの接続設定開始を通知するメッセージを書き込むことによって、このメッセージをスマートデバイス102へ送信する。スマートデバイス102は、例えば、近距離無線I/F311に到達したメッセージを制御部301が解析することにより、デジタルカメラ101における無線LANの接続設定が開始されることを認識する。デジタルカメラ101は、メッセージの送信後に、周囲に存在するAPをスキャンして(S702)、そのスキャンによって発見されたAPのリストをスマートデバイス102へ送信する(S703)。デジタルカメラ101は、例えば、制御部203の制御の下で、無線LAN I/F212に周囲の電波を監視させ、接続先の候補となる無線LANのAPの情報を取得する。また、デジタルカメラ101は、例えば、制御部203の制御の下で、発見したAPのリストを通知するためのメッセージを近距離無線I/F212に書き込むことにより、そのリストをスマートデバイス102へ送信する。なお、リストに含められるAPの情報は、例えば、各APの(Service Set IDentifier)でありうる。すなわち、デジタルカメラ101からスマートデバイス102へ、SSIDのリストが送信されうる。
スマートデバイス102は、近距離無線I/F311によって受信されたメッセージを制御部301によって解析し、デジタルカメラ101の周囲に存在するAPのリストを特定する。そして、スマートデバイス102は、その特定されたAPのリストを液晶モニタ308に表示させる(S704)。スマートデバイス102は、例えば、例えば制御部301の制御の下で、特定されたAP(SSID)のリストを描画した画面データをVRAM306に記憶させることにより、液晶モニタ308にその画面を表示させる。そして、スマートデバイス102は、デジタルカメラ101が接続すべきAPのユーザ選択を受け付ける(S705)。スマートデバイス102は、例えば、液晶モニタ308に表示されたAP(SSID)のリストのうちの選択されたAP(SSID)を、タッチセンサ307に対するタップ位置に基づいて特定する。また、スマートデバイス102は、S705で選択されたAP(SSID)に接続するためのパスワードのユーザによる入力を受け付ける(S706)。スマートデバイス102は、例えば、液晶モニタ308上のソフトウェアキーボードに対するユーザ操作を受け付けることにより、パスワードの入力を受け付ける。スマートデバイス102は、S705において選択されたAPのSSIDと、S706において入力されたパスワード情報とを、デジタルカメラ101に提供する(S707)。スマートデバイス102は、例えば、制御部301がユーザ入力によって特定したAPのSSIDを示す情報およびパスワード情報を含んだメッセージを近距離無線I/F311に書き込むことによって、このメッセージをデジタルカメラ101へ送信する。デジタルカメラ101は、近距離無線I/F212において受信されたメッセージを、制御部203が解析することにより、接続すべきAPのSSIDを特定し、かつ、そのAPへ接続するためのパスワード情報を特定することができる。
このように、上述の一連の処理により、デジタルカメラ101は、スマートデバイス102から、無線LANの接続設定情報を取得することができる。すなわち、デジタルカメラ101は、接続対象となるAPのSSIDとパスワード情報とを取得することができる。このため、デジタルカメラ101は、その取得した情報に基づいて、S522の無線LANの接続処理を行うことができるようになる。これにより、図5の処理を実行する際に、デジタルカメラ101が接続すべき無線LANのAPの情報を保持していなくても、ユーザは、デジタルカメラ101を操作せずに、スマートデバイス102を操作するだけで機器登録に必要な処理を行うことができる。
(エラー発生時の処理)
上述の実施形態では、例えば情報の照合に成功し、エラーなく機器登録が完了する場合の処理の流れについて説明した。ここでは、機器登録処理中にエラーが発生した場合の処理について説明する。図8(A)は、S517においてスマートデバイス102が送信した認証キー又は乱数情報に誤りがあった場合の処理例を示している。また、図8(B)は、S523においてデジタルカメラ101が送信した乱数情報又はカメラ情報に誤りがあった場合の処理例を示している。
図8(A)において、サーバ103は、S517で受信された認証キー又は乱数情報においてエラーを検出する(S801)。ここでは、サーバ103は、例えば、認証キーがサーバ103によって発行されたものと一致しない場合や、乱数情報が機器登録処理において使用されない長さや値を有する情報である場合に、エラーが発生したと判定しうる。サーバ103は、例えば、制御部401において、S517で情報を取得した際に、このような判定を行う。サーバ103は、エラーを検出すると、スマートデバイス102に対して、仮登録失敗を通知する。サーバ103は、例えば、制御部401によって、仮登録が失敗したことを示すメッセージが生成されて通信I/F406にそのメッセージが書き込まれることにより、仮登録の失敗をスマートデバイス102へ通知する。スマートデバイス102は、ネットワーク106及び無線基地局105を介して広域無線I/F312でメッセージを受信すると、制御部301によってそのメッセージを解析して、仮登録処理が失敗したことを認識する。
スマートデバイス102は、仮登録処理の失敗を認識すると、デジタルカメラ101に対して、リセット指示を通知する(S803)。スマートデバイス102は、例えば、制御部301によってリセット指示通知を含んだメッセージが生成されて近距離無線I/F311に書き込まれることにより、デジタルカメラ101にリセット指示通知を送信する。デジタルカメラ101は、近距離無線I/F212によってメッセージを受信すると、制御部203がそのメッセージを解析することにより、リセット指示が通知されたことを認識する。デジタルカメラ101は、S803のリセット指示に対して、スマートデバイス102へ承諾通知メッセージを送信する(S804)。デジタルカメラ101は、例えば、制御部203がリセット承諾通知メッセージを生成して近距離無線I/F212にそのメッセージを書き込むことにより、スマートデバイス102へそのメッセージを送信する。スマートデバイス102は、近距離無線I/F311によってそのメッセージを受信して、制御部301によってそのメッセージを解析することにより、リセット指示が承諾されたことを認識する。
ここまでの一連の処理により、機器登録においてエラーが発生したことに応じて、デジタルカメラ101とスマートデバイス102との双方において、リセット処理の開始が決定される。そして、デジタルカメラ101の近距離無線I/F212とスマートデバイス102の近距離無線I/F311との間でのBLE接続を切断する処理が行われる(S805)。例えば、デジタルカメラ101では、制御部203が近距離無線I/F212を制御し、スマートデバイス102では、制御部301が近距離無線I/F311を制御することにより、この切断処理が実行される。また、デジタルカメラ101は、エラー発生を伝える画面を液晶モニタ207に表示する(S806)。デジタルカメラ101は、例えば、制御部203による制御の下、BMU211によってROM208に保存されているエラー画面のデータがVRAM206に転送されることにより、液晶モニタ207にエラー画面を表示させる。そして、デジタルカメラ101は、機器登録処理の初期化を実行する(S807)。この初期化処理では、制御部203によって、図5の処理が開始されてから機器登録処理に関連して取得され又は設定された情報の全てが削除される。また、スマートデバイス102は、機器登録処理のやり直しを促す画面を表示する(S808)。スマートデバイス102は、例えば、制御部301が画面データを生成して、VLAM306に書き込むことにより、機器登録処理の再実行を促す画面を液晶モニタ308に表示させる。そして、スマートデバイス102は、機器登録処理の初期化を実行する(S809)。この初期化処理では、によって、図5の処理が開始されてから機器登録処理に関連して取得され又は設定された情報の全てが削除される。
続いて、図8(B)を用いて、S523においてエラーが発生した場合について説明する。サーバ103は、デジタルカメラ101から受信したメッセージに含まれる乱数情報又はカメラ情報に誤りがあったと判定した場合にエラーが発生したと判定しうる(S821)。サーバ103は、例えば、S523で取得した乱数情報が、S517で取得した乱数情報と一致しなかった場合や、カメラ情報が異常値を示す場合などに、エラーが発生したと判定する。サーバ103は、例えば制御部401により、上述の判定を実行しうる。サーバ103は、エラーの発生を検出すると、デジタルカメラ101に対して登録失敗メッセージを送信する(S822)。サーバ103は、例えば、制御部401が登録失敗メッセージを生成して、通信I/F406にそのメッセージを書き込むことにより、登録の失敗をデジタルカメラ101へ通知する。
デジタルカメラ101は、ネットワーク106及びAP104を経由して無線LAN I/F213でメッセージを受信すると、制御部203がそのメッセージを解析することにより、機器登録に失敗したことを認識する。デジタルカメラ101は、機器登録に失敗したことを認識すると、スマートデバイス102に対して、エラー発生通知メッセージを送信する(S823)。デジタルカメラ101は、例えば、制御部203によってエラー発生通知メッセージを生成して、近距離無線I/F212にそのメッセージを書き込むことにより、エラー発生をスマートデバイス102へ通知する。スマートデバイス102は、近距離無線I/F311によってそのメッセージを受信し、制御部301によってそのメッセージを解析することにより、エラーが発生したことを認識する。スマートデバイス102は、エラー発生を認識すると、図8(A)のS803以降の処理を実行して、デジタルカメラ101及びスマートデバイス102の双方の初期化処理を行う。
以上のようにして、図5の機器登録処理においてエラーが発生した場合に、BLE通信によりエラー情報が共有され、その後に、スマートデバイス102が主導して、デジタルカメラ101及びスマートデバイス102における機器登録処理を初期化する。これにより、エラーが発生した場合に、デジタルカメラ101とスマートデバイス102との間で状態が一致しなくなることを防ぐことができ、これらの装置の双方を機器登録処理前の状態に自動で戻すことができる。このため、ユーザが、デジタルカメラ101とスマートデバイス102との双方を操作して状態を戻す必要がなくなる。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
101:デジタルカメラ、102:スマートデバイス、103:サーバ

Claims (39)

  1. 情報処理装置を操作して電子機器を登録装置に登録させる機器登録システムであって、
    前記情報処理装置は
    前記電子機器から、当該電子機器によって生成された第1の情報を取得し、
    前記登録装置へ、取得した前記第1の情報と、前記情報処理装置のユーザのアカウントを特定可能な第2の情報とを含んだ第1のメッセージを送信し、
    ユーザ操作を受け付けずに前記第1の情報を前記登録装置へ送信するように指示する第2のメッセージを前記電子機器へ送信する、ように構成され、
    前記電子機器は、
    前記第1の情報を生成して、前記情報処理装置が取得することができる状態とし、
    前記情報処理装置から、前記第2のメッセージを受信した場合に、前記第1の情報と前記電子機器を示す第3の情報とを含んだ第3のメッセージを、ユーザ操作を受け付けずに前記登録装置へ送信する、ように構成され、
    前記登録装置は、
    前記第1のメッセージを受信し、
    前記第3のメッセージを受信し、
    前記第1のメッセージに含まれる前記第1の情報と、前記第3のメッセージに含まれる前記第1の情報とが一致する場合に、前記第3の情報によって示される前記電子機器を、前記第2の情報によって特定されるユーザのアカウントに関連付けて登録する、ように構成される、
    ことを特徴とする機器登録システム。
  2. 情報処理装置であって、
    電子機器から、当該電子機器によって生成された第1の情報を取得する取得手段と、
    前記電子機器を登録させる先の登録装置へ、取得した前記第1の情報と、前記情報処理装置のユーザのアカウントを特定可能な第2の情報とを含んだ第1のメッセージを送信する第1の通信手段と、
    ユーザ操作を受け付けずに前記第1の情報を前記登録装置へ送信するように指示する第2のメッセージを前記電子機器へ送信する第2の通信手段と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  3. 前記第2の通信手段は、前記電子機器と直接通信する、ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記第2の通信手段は、Bluetooth Low Energy(BLE)により前記電子機器と通信する、ことを特徴とする請求項2又は3に記載の情報処理装置。
  5. 前記第2の通信手段は、前記電子機器によるアドバタイズパケットに基づいて前記電子機器とBLEの接続を確立して、前記電子機器と通信する、ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記第1の通信手段は、広域無線通信を用いて前記登録装置と通信する、ことを特徴とする請求項2から5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記取得手段は、前記電子機器において前記第1の情報に基づいて生成されて表示された画像を読み取ることにより、当該第1の情報を取得する、ことを特徴とする請求項2から6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記取得手段は、前記画像を読み取ることにより、前記第1の情報に加えて前記電子機器と前記第2の通信手段で通信するための情報を取得する、ことを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 前記電子機器と前記第2の通信手段で通信するための情報は、前記電子機器を特定する情報と前記第2の通信手段による通信における前記電子機器のアドレスとの少なくともいずれかを含む、ことを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
  10. 前記取得手段は、前記第2の通信手段を用いて前記第1の情報を取得する、ことを特徴とする請求項2から6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  11. 前記第2の通信手段を用いて前記第1の情報が取得された場合に、取得された当該第1の情報を示すと共に、前記電子機器において表示される前記第1の情報との比較をユーザに促す情報を表示する表示手段をさらに有する、ことを特徴とする請求項10に記載の情報処理装置。
  12. 前記電子機器に表示された前記第1の情報を、ユーザに前記情報処理装置への入力を促す画面を表示する表示手段をさらに有し、
    前記取得手段は、前記画面において前記ユーザによって入力された情報を前記第1の情報として取得する、
    ことを特徴とする請求項2から6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  13. 前記取得手段は、前記第1の通信手段を用いて、前記登録装置に対して、前記アカウントへのログインを行うことにより、前記第2の情報を前記登録装置から受信する、ことを特徴とする請求項2から12のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  14. 前記第1の情報は乱数情報である、ことを特徴とする請求項2から13のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  15. 前記第2の通信手段による通信は、暗号化されていない通信路において、暗号化されたペイロードデータを送受信する、ことを特徴とする請求項2から14のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  16. 前記第2の通信手段を介して、前記電子機器が前記登録装置と通信するための設定情報を提供する提供手段をさらに有する、ことを特徴とする請求項2から15のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  17. 前記第1の通信手段により前記登録装置において登録に失敗したことの通知を前記登録装置から受信した場合に、前記第2の通信手段は、登録処理をリセットすることを指示するメッセージを前記電子機器へ送信する、ことを特徴とする請求項2から16のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  18. 電子機器であって、
    第1の情報を生成する生成手段と、
    情報処理装置が取得することができる状態で前記第1の情報を出力する出力手段と、
    前記情報処理装置から、ユーザ操作を受け付けずに前記第1の情報を前記電子機器が登録されるべき登録装置へ送信するように指示する第1のメッセージを受信する第1の通信手段と、
    前記第1のメッセージを受信した場合に、前記第1の情報と前記電子機器を示す第3の情報とを含んだ第2のメッセージを、ユーザ操作を受け付けずに前記登録装置へ送信する第2の通信手段と、
    を有することを特徴とする電子機器。
  19. 前記第2の通信手段は、前記情報処理装置と直接通信する、ことを特徴とする請求項18に記載の電子機器。
  20. 前記第2の通信手段は、Bluetooth Low Energy(BLE)により前記情報処理装置と通信する、ことを特徴とする請求項18又は19に記載の電子機器。
  21. 前記第2の通信手段は、アドレスを設定したアドバタイズパケットを送出し、
    当該アドバタイズパケットを受信した前記情報処理装置との間でBLEの接続を確立して、前記情報処理装置と通信する、ことを特徴とする請求項20に記載の電子機器。
  22. 前記アドレスは、前記電子機器において生成されたランダムアドレスである、ことを特徴とする請求項21に記載の電子機器。
  23. 前記電子機器を前記登録装置へ登録させるためのユーザ操作が受け付けられたことに応じて、前記生成手段による前記第1の情報の生成と、前記出力手段による当該第1の情報の出力と、前記第2の通信手段による前記アドバタイズパケットの送出とが行われる、ことを特徴とする請求項21又は22に記載の電子機器。
  24. 前記第1の通信手段は、無線Local Area Network(LAN)を用いて前記登録装置と通信する、ことを特徴とする請求項18から23のいずれか1項に記載の電子機器。
  25. 前記出力手段は、前記第1の情報に基づいて画像を生成し、当該画像を表示することにより、前記第1の情報を出力する、ことを特徴とする請求項18から24のいずれか1項に記載の電子機器。
  26. 前記出力手段は、前記第1の情報に加えて前記情報処理装置が前記電子機器と前記第2の通信手段で通信するための情報に基づいて、前記画像を生成する、ことを特徴とする請求項25に記載の電子機器。
  27. 前記情報処理装置が前記電子機器と前記第2の通信手段で通信するための情報は、前記電子機器を特定する情報と前記第2の通信手段による通信における前記電子機器のアドレスとの少なくともいずれかを含む、ことを特徴とする請求項26に記載の電子機器。
  28. 前記出力手段は、前記第2の通信手段を用いて前記第1の情報を出力する、ことを特徴とする請求項18から24のいずれか1項に記載の電子機器。
  29. 前記出力手段は、前記第2の通信手段を用いて前記第1の情報が出力された場合に、当該第1の情報を表示すると共に前記情報処理装置において受信された前記第1の情報との比較を促す情報を表示する、ことを特徴とする請求項28に記載の電子機器。
  30. 前記出力手段は、前記第1の情報を画面に表示して、前記情報処理装置に対してユーザが当該第1の情報を入力することを可能とすることにより、前記第1の情報を出力する、ことを特徴とする請求項18から24のいずれか1項に記載の電子機器。
  31. 前記第1の情報は乱数情報である、ことを特徴とする請求項18から30のいずれか1項に記載の電子機器。
  32. 前記第2の通信手段による通信は、暗号化されていない通信路において、暗号化されたペイロードデータを送受信する、ことを特徴とする請求項18から31のいずれか1項に記載の電子機器。
  33. 前記第2の通信手段を介して、前記第1の通信手段により前記登録装置と通信するための設定情報を前記情報処理装置から受信し、
    前記第1の通信手段は、前記設定情報を用いて前記登録装置と通信する、ことを特徴とする請求項18から32のいずれか1項に記載の電子機器。
  34. 前記第1の通信手段により前記登録装置において登録に失敗したことの通知を前記登録装置から受信した場合に、前記第2の通信手段は、エラーが発生したことの通知を前記情報処理装置へ送信する、ことを特徴とする請求項18から33のいずれか1項に記載の電子機器。
  35. 前記登録装置において登録に失敗した場合に、前記情報処理装置からの指示に基づいて、登録処理をリセットする、ことを特徴とする請求項18から34のいずれか1項に記載の電子機器。
  36. 情報処理装置によって実行される制御方法であって、
    電子機器から、当該電子機器によって生成された第1の情報を取得することと、
    前記電子機器を登録させる先の登録装置へ、取得した前記第1の情報と、前記情報処理装置のユーザのアカウントを特定可能な第2の情報とを含んだ第1のメッセージを送信することと、
    ユーザ操作を受け付けずに前記第1の情報を前記登録装置へ送信するように指示する第2のメッセージを前記電子機器へ送信することと、
    を含むことを特徴とする制御方法。
  37. 電子機器によって実行される制御方法であって、
    第1の情報を生成することと、
    情報処理装置が取得することができる状態で前記第1の情報を出力することと、
    前記情報処理装置から、ユーザ操作を受け付けずに前記第1の情報を前記電子機器が登録されるべき登録装置へ送信するように指示する第1のメッセージを受信することと、
    前記第1のメッセージを受信した場合に、前記第1の情報と前記電子機器を示す第3の情報とを含んだ第2のメッセージを、ユーザ操作を受け付けずに前記登録装置へ送信することと、
    を含むことを特徴とする制御方法。
  38. コンピュータを請求項2から17のいずれか1項に記載の情報処理装置として機能させるためのプログラム。
  39. コンピュータを請求項18から35のいずれか1項に記載の電子機器として機能させるためのプログラム。
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