本明細書の実施例を詳細に参照し、その例は添付図面に例示できる。以下の説明で、よく知られた機能または構成の具体的な説明が本明細書の要旨を不必要に曇せる場合、その具体的な説明は、簡潔さのために省略することができる。説明された段階および/または動作の進行は、一例示的なものだが、段階および/または動作の順序は、本明細書に記載されたものに限定されず、特定の順序で必ず発生する段階および/または動作を除いて変更され得る。
特に明記しない限り、同一の参照符号は、これらが異なる図面に図示されていても、全体的に類似の構成要素を指すことができる。1つ以上の実施例で、異なる図面で同一の構成要素(または同一の名前を有する構成要素)は、特に明記しない限り、同一または実質的に同一の機能および特性を有することができる。以下の説明で使用される構成要素のそれぞれの名称は、便宜上選択されたもので、実際の製品とは異なり得る。
本明細書の利点および特徴とそれらを達成する方法は添付図面に基づいて詳細に後述する多様な例を参照すると明らかになるであろう。しかし、本明細書は以下で開示する一実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態に構成可能であり、本明細書の一実施例等はただ本明細書の開示を完全にし、本明細書の技術思想が属する技術分野で通常の知識を有する者に技術思想の範疇を完全に知らせるために提供され得る。
本明細書の一実施例を説明するための図面に開示した形状、サイズ、面積、比率、角度、個数などは例示的なものなので、本明細書が図示の事項に限定されるものではない。
本明細書で言及した「含む」、「有する」、「からなる」、「構成する」、「形成される」などが使用されている場合、「だけ」または「のみ」が使用されていない限り、他の部分を追加することができる。本明細書で使用される用語は、単に特定の実施例を説明するために使用され、本明細書示の範囲を限定することを意図するものではない。本明細書で使用される用語は、例示的な実施例を説明するために使用されるだけで、本明細書示の範囲を限定することを意図するものではない。構成要素を単数で表現した用語は、特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合を含む。「実施例」は、例示的な例であり得る。本明細書に記載された「実施例」または「一例」で説明された任意の実装は、必ずしも他の実装に比べて好ましくまたは有利なものと解釈されるべきではない。
1つ以上の実施例において、構成要素、特徴または対応する情報(例えば、レベル、範囲、寸法、サイズなど)は、これらの誤差または公差範囲について明示的な説明が提供されない場合でも、誤差または公差範囲を含むものと解釈され得る。誤差または公差範囲は、様々な要因(例:工程要因、内部または外部衝撃、騒音など)によって生じ得る。
位置関係についての説明の場合、位置関係についての説明である場合、「上または上方に」、「上部に」、「下方または下方に」、「下部に」、「近く」、「隣接して」、「横に」、または「次に」、などを使用して2つの部分の間に位置関係が説明されている場合、「すぐに」、「即時(に)」、「密接(に)」、または「直接(に)」が使用されていない限り、2つの部分の間に1つ以上の他の部分が配置され得る。例えば、構造物が、「上または上方に」、「上部に」、「下または下方に」、「下部に」、「近く」、「隣接して」、「横に」、または「次に」に位置していると説明されている場合、この説明は、構造物が互いに接触する場合、その間に第3構造物が配置される場合を含むものと解釈されなければならない。例えば、構造物が、「上または上方に」、「上部に」、「下または下方に」、「下部に」、「近く」、「隣接に」、「横に」、または「次に」に位置していると説明されている場合、この説明は、構造物が互いに接触する場合、その間に第3構造物が配置または介在される場合を含むものと解釈されなければならない。また、「前」、「後」、「背」、「左」、「右」、「上」、「底」、「下向」、「上向」、「上部」、「下部」、「列」、「行」、「垂直」、「水平」などは、任意の参照フレームを参照する。
時間関係についての説明の場合、「後に」、「に続いて」、「次に」、「前に」などで時間的前後関係が説明されている場合、「すぐに」、「即時(に)」、または「直接(に)」が使用されていない以上、連続的または連続的でない場合も含み得る。
第1、第2などを多様な構成要素を敍述するために使うが、これらの構成要素はこれらの用語に制限されない。これらの用語はただ一構成要素を他の構成要素と区別するために使用するものである。よって、以下で言及する第1構成要素は本明細書の技術的思想内で第2構成要素でもあり得る。さらに、第1要素、第2要素などは、本明細書の範囲から逸脱することなく、当業者の便宜に応じて任意に命名され得る。「第1」、「第2」などの用語は、構成要素を互いに区別するために使用され得るが、構成要素の機能または構造は、構成要素の前の序数または構成要素の名称によって限定されない。
本明細書の構成要素を説明するにあたって、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用され得る。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのもので、その構成要素の本質、基礎、順番または個数な定義するために使用されない。
ある構成要素または層が他の構成要素に「連結」、「結合」または「連結」すると記載されている場合、その構成要素は、その他の構成要素に直接連結するか、または連結することができるが、特に明示的な記載事項がない間接的に連結、または連結することができる各構成要素の間に、他の構成要素また他の層が「配置」または「介在」されることもあると理解されなければならない。
ある構成要素または層が他の構成要素また他の層に「接触」または「重畳」などと記載されている場合、その構成要素は、その他の構成要素また他の層に直接に接触するか、または重畳されることができるが、特に明示的な記載事項がない間接的に接触するか、または重畳されることができる各構成要素また他の層の間に、1つ以上の他の構成要素また他の層が「配置」または「介在」されることもあると理解されなければならない。例えば、本明細書について、「重複するまたは重複し」、「重なり合い」などの用語は、例えば、面と面との連結による「重複する、電気的および/または物理的に連結する」、例えば、面と面との連結による「重なり合い、電気的および/または物理的に連結する」と理解されなければならない。
「少なくとも1つ」の用語は、1つ以上の関連項目から提示可能なすべての組み合わせを含むものと理解されなければならない。例えば、「第1項目、第2項目、および第3項目のうちの少なくとも1つ」の意味は、第1項目、第2項目、または第3項目のうちの2つ以上から提示された項目の組み合わせだけではなく、第1項目、第2項目、および第3項目のいずれかの組み合わせのみを含むとすることができる。
第1構成要素、第2構成要素「および/または」第3構成要素の表現は、第1、第2および第3の構成要素のうちの1つまたは第1、第2および第3の構成要素の任意の組み合わせまたはすべての組み合わせと理解されなければならない。例えば、A、Bおよび/またはCは、Aのみ、Bのみ、Cのみ、A、BおよびCの任意または何らかの組み合わせ、またはA、BおよびCのすべてと見なすことができる。さらに、「構成要素A/構成要素B」の表現は、構成要素Aおよび/または構成要素Bと理解されなければならない。
1つ以上の実施例で、「の間」および「の中」の用語は、特に明記しない限り、便宜のために単に交換可能に使用され得る。例えば、「複数の構成要素の間」の表現は、「複数の構成要素の中」と理解することもできる。他の実施例で、「複数の構成要素の中」の表現は、「複数の構成要素の間」と理解することもできる。1つ以上の実施例で、構成要素の個数は、2であり得る。1つ以上の実施例で、構成要素の個数は、2よりも多いことがあり得る。
1つ以上の実施例で、「互いに異なる」の表現は、任意の構成要素が他の構成要素と異なるものと理解することができる。
1つ以上の実施例で、「の1つ以上」および「のうちの1つ以上」の表現は、特に明記しない限り、便宜のために単に交換可能に使用され得る。例えば、「の1つ以上」の表現は、「のうちの1つ以上」と理解することもできる。例えば、「のうちの1つ以上」の表現は、「の1つ以上」と理解することもできる。
本明細書の1つ以上の実施例のそれぞれの特徴が部分的または全体的に互いに結合または組み合わせ可能で、技術的に多様な連動および駆動が可能であり、各実施例が互いに対して独立的に実施可能であり得、連関の関係で一緒に実施することもできる。1つ以上の実施例で、本明細書の多様な実施例による各装置の構成要素は、動作可能に結合されるか、または構成され得る。
本明細書で使用される用語(技術的および科学的用語を含む)は、本明細書が属する技術分野で通常の知識を有する者によって理解されるものと同一の意味を有し得る。さらに、一般的に使用される辞書で定義された用語のような用語は、例えば、関連技術の文脈でその意味と一致する意味を有することして解釈されるべきであり、特に明記しない限り、理想化されるか、または過度に形式的な意味と解釈されてはならない。
以下、添付の図を参照して本明細書の様々な実施例に係る振動装置、振動装置およびそれらを含む車両について詳細に説明する。各図面の構成要素に対する参照番号は、他の図面に同じ構成要素が図示されていることがあるが、特に明記しない限り、同じ参照番号は、類似の構成要素を指すことができる。さらに、説明の便宜上、図に示した構成要素のスケール、寸法、大きさおよび厚さは、実際と異なるスケール、寸法、大きさおよび厚さを有し得るので、図に示したスケール、寸法、大きさおよび厚さに限定されない。
図1は、本明細書の第1実施例に係る振動装置を示す図であり、図2は、図1に示す線A-A’についての断面図であり、図3は、図1に示す線B-B’についての断面図であり、図4は、図1~図3に示す信号ケーブルと振動発生部との連結構造を示す斜視図である。
図1~図4を参照すると、本明細書の第1実施例に係る振動装置は、振動発生部10、第1カバー部材30、第2カバー部材50、および信号ケーブル90を含み得る。
振動発生部10は、互いに重畳されるか、または互いに重なっている複数の振動部10A、10Bを含み得る。例えば、振動発生部10は、互いに積層されるか、または重なっている複数の振動部10A、10Bを含み得る。例えば、振動発生部10は、第1振動部10Aおよび第1振動部10Aに積層された第2振動部10Bを含み得る。
複数の振動部10A、10Bまたは第1および第2振動部10A、10Bは、互いに連結されるか、または接触され得る。例えば、複数の振動部10A、10Bまたは第1および第2振動部10A、10Bは、連結部材またはコンタクト部材などのような中間媒介物なしに互いに連結されるか、または接続され得る。複数の振動部10A、10Bまたは第1および第2振動部10A、10Bは、互いに直接的に連結されるか、または接触され得る。例えば、複数の振動部10A、10Bまたは第1および第2振動部10A、10Bは、連結部材またはコンタクト部材などのような中間媒介物なしに、互いに直接的に連結されるか、または接続され得る。説明の便宜のために、図1~図4についての説明では、振動発生部10が第1および第2振動部10A、10Bを含むものであると仮定して説明する。
第1および第2振動部10A、10Bのそれぞれは、圧電効果を含む圧電物質(または電気活性物質)または圧電素子を含み得る。例えば、圧電物質(または圧電素子)は、外力によって結晶構造に圧力またはねじれ現象が作用しながら陽(+)イオンと陰(-)イオンの相対的な位置の変化による誘電分極によって電位差が発生され、逆に印加される電圧による電界によって振動が発生される特性を有し得る。
第1振動部10Aおよび第2振動部10Bのそれぞれは、振動層11、第1電極層13、および第2電極層15を含み得る。
振動層11は、圧電効果を含む圧電物質(または電気活性物質)を含み得る。振動層11は、相対的に高い振動の実現が可能なセラミック系の物質で構成するか、またはペロブスカイト(perovskite)結晶構造を有する圧電セラミックで構成され得る。
圧電セラミックは、単結晶構造を有する単結晶セラミックで構成されるか、または多結晶構造を有するセラミック物質または多結晶セラミックで構成され得る。単結晶セラミックの圧電物質は、α-AlPO4、α-SiO2、LiNbO3、Tb2(MoO4)3、Li2B4O7、またはZnOを含み得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。多結晶セラミックの圧電物質は、鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、およびチタン(Ti)を含むPZT(lead zirconate titanate)系物質、または鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、ニッケル(Ni)、およびニオブ(Nb)を含むPZNN(lead zirconate nickel niobate)系物質を含み得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。代案として、振動層11は、鉛(Pb)を含まないCaTiO3、BaTiO3、およびSrTiO3のうちの少なくとも1つ以上を含み得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
本明細書の実施例によると、第1振動部10Aおよび第2振動部10Bそれぞれの振動層11は、互いに同じセラミック結晶構造を有するか、または互いに異なるセラミック結晶構造を有し得る。例えば、第1振動部10Aの振動層11と第2振動部10Bの振動層11は、単結晶セラミックまたは多結晶セラミックで構成され得る。例えば、例えば、第1振動部10Aの振動層11と第2振動部10Bの振動層11のうちのいずれか一方は単結晶セラミックで構成され、他方は多結晶セラミックで構成され得る。
第1電極層13は、振動層11の第1面(または下面)に配置され得る。第1電極層13は、振動層11と同じ大きさ有するか、または振動層11よりも小さい大きさを有し得る。
第2電極層15は、振動層11の第1面と異なるか反対の第2面(または上面)に配置され得る。第2電極層15は、振動層11と同じ大きさを有するか、または振動層11よりも小さい大きさを有し得る。例えば、第2電極層15は、振動層11と同じ形状を有し得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
第1および第2振動部10A、10Bの積層構造で、上下に隣接した電極層の間の電気的ショートを防止するために、第1電極層13および第2電極層15のそれぞれは、振動層11の縁部分を除いて残った部分に形成され得る。例えば、第1電極層13および第2電極層15のそれぞれの側面と振動層11の側面との間の距離は、少なくとも0.5mm以上であり得る。例えば、第1電極層13および第2電極層15のそれぞれの側面と振動層11の側面との間の距離は、少なくとも1mm以上であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
本明細書の一実施例に係る第1電極層13および第2電極層15のうちの1つ以上は、透明導電性物質、半透明導電性物質、または不透明導電性物質からなり得る。例えば、透明または半透明の導電性物質は、ITO(indium tin oxide)またはIZO(indium zinc oxide)を含み得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。不透明導電性物質は、金(Au)、銀(Ag)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、モリブデン(Mo)、マグネシウム(Mg)、カーボン(carbon)、またはガラスフリット(glass frit)を含む銀(Ag)などを含むかまたはこれらの合金からなることができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。本明細書の他の実施例によると、第1電極層13および第2電極層15のそれぞれは、振動層11の電気的特性および/または振動特性を向上させるために、比抵抗の低い銀(Ag)を含み得る。例えば、カーボンは、カーボンブラック(carbon black)、ケッチェンブラック(ketjen black)、カーボンナノチューブ、およびグラファイトを含む炭素材料であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
ガラスフリット(glass frit)を含む銀(Ag)からなる第1電極層13および第2電極層15で、ガラスフリットの含量、1wt%以上12wt%以下であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。ガラスフリットは、PbOまたはBi2O3系物質を含み得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
本明細書の実施例によると、第1振動部10Aの第2電極層15は、第2振動部10Bの第1電極層13と電気的に連結されるか、または電気的に接触され得る。例えば、第1振動部10Aの第2電極層15は、第2振動部10Bの第1電極層13と直接的に連結されるか、または直接的に接触され得る。例えば、第1振動部10Aの第2電極層15および第2振動部10Bの第1電極層13は、連結部材またはコンタクト部材などのような中間媒介物なしに、互いに直接的に連結されるか、または電気的に直接接触され得る。これにより、第1振動部10Aの第2電極層15および第2振動部10Bの第1電極層13は、振動発生部10の第3電極層、中間電極層、内部電極層、および共通電極層であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
振動層11は、一定の温度雰囲気または高温から常温に変化される温度雰囲気で、第1電極層13と第2電極層15に印加される一定の電圧によって分極化(または冶金(polling treatment))され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、振動層11は、外部から第1電極層13と第2電極層15に印加される音響信号(またはボイス信号または駆動信号)による逆圧電効果により収縮および/または膨張を交互に繰り返すことにより、振動することができる。例えば、振動層11は、第1電極層13と第2電極層15に印加される音響信号によって垂直方向の振動および平面方向の振動により振動することができる。振動層11は、平面方向の収縮および/または膨張によって振動部材の変位を増加させることができ、これにより振動部材の振動をさらに向上させることができる。
第1振動部10Aの振動層11と第2振動部10Bの振動層11は、互いに同じ方向に分極化されるか、または互いに反対の方向に分極化され得る。例えば、第1振動部10Aの振動層11に形成される分極方向は、第2振動部10Bの振動層11に形成される分極方向と反対の方向であり得る。本明細書の実施例によると、第1振動部10Aの第2電極層15と第2振動部10Bの第1電極層13は、互いに連結されるので、第1振動部10Aの振動層11に形成される分極方向が第2振動部10Bの振動層11に形成される分極方向と反対方向である場合、第1振動部10Aと第2振動部10Bが互いに同じ方向に変位(または振動)することができるので、振動発生部10の振動幅(または変位幅)が最大化され、これにより音圧を向上し得る。
本明細書の実施例によると、第1振動部10Aおよび第2振動部10Bのうちのいずれか一方は、他方の一部領域を露出させるように構成され得る。第1振動部10Aおよび第2振動部10Bのうちのいずれか一方は、他方の一部領域(または一部)を第2カバー部材50側に露出させるように構成され得る。
本明細書の第1実施例に係る振動装置または振動発生部10は、第1振動部10Aおよび第2振動部10Bのうちのいずれか1つに構成された切断部16をさらに含み得る。
第1振動部10Aおよび第2振動部10Bのうちのいずれか1つは、切断部16を含み得る。切断部16は、振動発生部10の第3電極層(または内部電極)の一部を露出させるために、第1振動部10Aおよび第2振動部10Bのうちのいずれか1つに構成され得る。例えば、切断部16は、第1振動部10Aおよび第2振動部10Bのうちのいずれか1つの一部が切断されるか、または面取りされることによって構成され得る。切断部16は、直線形状および曲面形状のうちの1つ以上を含むように構成され得る。切断部16は、エッジ切断部、面取り部(またはチャンファー部)、エッジラウンディング部、内部電極露出部、共通電極露出部、中間電極露出部、または内部露出部であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
本明細書の実施例によると、第1振動部10Aおよび第2振動部10Bのうちのいずれか1つが切断部16を含むことで、第1振動部10Aと第2振動部10Bは、互いに異なる形状を有し得る。例えば、第1振動部10Aおよび第2振動部10Bのうちのいずれか1つは、4個の辺を有し、他の1つは、5個以上の辺を有し得る。例えば、第1振動部10Aおよび第2振動部10Bのうちのいずれか1つは、4個の辺を有する正方形状または長方形状を有することができ、他の1つは、4個の角部を有する矩形状でいずれか1つの角部が切断される、または面取りされた五角形状を有し得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
本明細書の実施例に係る切断部16は、振動発生部10の第3電極層(または内部電極)の一部を露出させるために、第2振動部10Bに構成され得る。
本明細書の実施例に係る第2振動部10Bは、第1振動部10Aの領域の一部領域を露出させるための切断部16を含み得る。例えば、第2振動部10Bは、第1振動部10Aの領域の一部領域を第2カバー部材50側に露出させるための切断部16を含み得る。例えば、第2振動部10Bは、第1振動部10Aの第1および第2電極層13、15のうち第2カバー部材50にさらに近くに配置された電極層を第2カバー部材50側に露出させるための切断部16を含み得る。
切断部16は、第1振動部10Aの第1および第2電極層13、15のうち第2カバー部材50にさらに近くに配置された電極層を露出させるために、第2振動部10Bの領域の一部が除去されることによって構成され得る。例えば、切断部16は、第2振動部10Bの4個の角部のうちの第1角部が切断されるか、または面取りされることによって構成され得る。例えば、切断部16は、直線形状および曲面形状のうちの1つ以上を含むように構成され得る。
本明細書の実施例に係る第1振動部10Aは、第2振動部10Bの切断部16を通して露出され得る。例えば、第1振動部10Aは、第2振動部10Bの切断部16を通して第2カバー部材50と向き合うように露出され得る。例えば、第1振動部10Aの第1および第2電極層13、15のうちの第2カバー部材50にさらに近くに配置された電極層は、第2振動部10Bの切断部16を通して第2カバー部材50と向き合うことができる。例えば、第1振動部10Aの第2電極層15は、第2振動部10Bの切断部16を通して第2カバー部材50と向き合うか第2カバー部材50に露出され得る。
第1カバー部材30は、振動発生部10の第1面に配置され得る。例えば、第1カバー部材30は、振動発生部10の第1振動部10Aを覆うように構成され得る。例えば、第1カバー部材30は、第1振動部10Aの第1電極層13を覆うように構成され得る。したがって、第1カバー部材30は、振動発生部10の第1面と第1振動部10Aを保護することができる。例えば、第1カバー部材30は、第1振動部10Aの第1電極層13と第2電極層15のうちの第2振動部10Bから遠くに離隔した電極層を覆うように構成され得る。例えば、第1カバー部材30は、振動発生部10の第1面と第1振動部10Aの第1電極層13を保護することができる。
第2カバー部材50は、振動発生部10の第2面に配置され得る。例えば、第2カバー部材50は、振動発生部10の第2振動部10Bを覆うように構成され得る。例えば、第2カバー部材50は、第2振動部10Bの第2電極層15を覆うように構成され得る。したがって、第2カバー部材50は、振動発生部10の第2面と第2振動部10Bを保護することができる。例えば、第2カバー部材50は、第2振動部10Bの第1電極層13と第2電極層15のうちの第1振動部10Aから遠くに離隔した電極層を覆うように構成され得る。例えば、第2カバー部材50は、振動発生部10の第2面と第2振動部10Bの第2電極層15を保護することができ、切断部16によって露出された第1振動部10Aの露出領域15aを保護することができる。
本明細書の実施例に係る第1カバー部材30と第2カバー部材50のそれぞれは、プラスチック、繊維、布、紙、皮革、ゴム、および木材のうちの1つ以上の材質を含み得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第1カバー部材30と第2カバー部材50のそれぞれは、互いに同一または異なる材質を含み得る。例えば、第1カバー部材30と第2カバー部材50のそれぞれは、ポリイミド(polyimide)フィルムまたはポリエチレンテレフタレート(polyethylene terephthalate)フィルムであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
本明細書の他の実施例に係る第1カバー部材30と第2カバー部材50のうちの1つ以上は、接着部材を含み得る。例えば、第1カバー部材30と第2カバー部材50のうちの1つ以上は、振動部10A、10Bに結合されるか、または接着された接着部材、および接着部材を覆うか、または保護する保護部材(または剥離部材)を含み得る。例えば、接着部材は、接着性を有しながら圧縮と復元が可能な電気絶縁物質を含み得る。例えば、第1カバー部材30は、振動部10A,10Bに結合されるか、または接着された接着部材、および接着部材を覆うか、または保護する保護部材(または剥離部材)を含み得る。
第1カバー部材30は、第1接着層41を介して、振動発生部10の第1面または第1振動部10Aの第1電極層13の少なくとも一部と連結されるか、または結合され得る。例えば、第1カバー部材30は、第1接着層41を媒介とするフィルムラミネート工程により、振動発生部10の第1面または第1振動部10Aの第1電極層13の少なくとも一部と連結されるか、または結合され得る。
第2カバー部材50は、第2接着層42を介して、振動発生部10の第2面または第2振動部10Bの第2電極層15の少なくとも一部と連結されるか、または結合され得る。例えば、第2カバー部材50は、第2接着層42を媒介とするフィルムラミネート工程により、振動発生部10の第2面または第2振動部10Bの第2電極層15の少なくとも一部と連結されるか、または結合され得る。
本明細書の実施例に係る第1接着層41と第2接着層42のそれぞれは、接着性を有しながら圧縮と復元が可能な電気絶縁物質を含み得る。例えば、第1接着層41と第2接着層42のそれぞれは、エポキシ(epoxy)樹脂、アクリル(acrylic)樹脂、シリコーン(silicone)樹脂、またはウレタン(urethane)樹脂を含み得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
信号ケーブル90は、振動発生部10の一側で振動発生部10の第1および第2振動部10A、10Bのそれぞれに連結されるように構成され得る。信号ケーブル90は、第1カバー部材30と第2カバー部材50との間で第1および第2振動部10A、10Bのそれぞれに連結され得る。
信号ケーブル90の端部(または末端部)は、第1カバー部材30の一側縁部分(EP)と第2カバー部材50の一側縁部分(EP)との間の部分に配置されるか、または挿入され得る。第1カバー部材30の一側縁部分(EP)と第2カバー部材50の一側縁部分(EP)は、信号ケーブル90の一部を収容するか、または上下に覆うことができる。これにより、信号ケーブル90は、振動発生部10と一体化され得る。例えば、本明細書の第1実施例に係る振動装置1は、信号ケーブル90が一体化された振動装置であり得る。例えば、信号ケーブル90は、フレキシブルケーブル、フレキシブルプリント回路ケーブル、フレキシブルフラットケーブル、片面フレキシブルプリント回路、片面フレキシブルプリント回路ボード、フレキシブル多層プリント回路、またはフレキシブル多層プリント回路ボードで構成され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない
本明細書の実施例に係る信号ケーブル90は、ベース部材91、および複数の信号ライン92a、92b、92cを含み得る。例えば、信号ケーブル90は、ベース部材91、および第1~第3信号ライン92a、92b、92cを含み得る。
ベース部材91は、透明および/または不透明プラスチック材質を含み得る。例えば、ベース部材91は、フッ素樹脂、ポリイミド(polyimide)系樹脂、ポリウレタン(polyurethane)系樹脂、ポリエステル(polyester)系樹脂、ポリエチレン(polyethylene)系樹脂、およびポリプロピレン(polypropylene)系樹脂を含む合成樹脂のうちのいずれか1つ以上で構成し得るが、これに限定されるものではない。ベース部材91は、ベースフィルムまたはベース絶縁フィルムであり得るが、これに限定されるものではない。
ベース部材91は、第1方向(X)に沿って一定の幅を有し、第1方向(X)と交差する第2方向(Y)に沿って長く延長され得る。
第1~第3信号ライン(または複数の信号ライン)92a、92b、92cのそれぞれは、第2方向(Y)に沿って互いに平行になるようにベース部材91の第1面に配置され、第1方向(X)に沿って互いに離隔されるか、または互いに分離配置され得る。第1~第3信号ライン92a、92b、92cのそれぞれは、ベース部材91の第1面で互いに平行に配置され得る。例えば、第1~第3信号ライン92a、92b、92cのそれぞれは、ベース部材91の第1面に形成されるか、または蒸着された金属層(または導電層)のパターニングによってライン形状に構成され得る。
第1~第3信号ライン92a、92b、92cのそれぞれの端部(または末端部)は、互いに分離されることによって、個別的に撓むか曲げられ得る。
第1信号ライン92aの端部(または末端部)は、第1振動部10Aの第1および第2電極層13、15のうちの第1カバー部材30に近い電極層と電気的に連結され得る。例えば、第1信号ライン92aの端部は、第1カバー部材30の一側縁部分(EP)で第1振動部10Aの第1電極層13の少なくとも一部と電気的に連結され得る。例えば、第1信号ライン92aの端部は、第1振動部10Aの第1電極層13の少なくとも一部と電気的に直接連結され得る。例えば、第1信号ライン92aの端部は、第1振動部10Aの第1電極層13と直接的に連結されるか、または直接的に接触され得る。これにより、第1信号ライン92aは、振動駆動回路から供給される第1駆動信号を第1振動部10Aの第1電極層13に供給し得る。
第2信号ライン92bの端部は、第2振動部10Bの第1および第2電極層13、15のうち第2カバー部材50に近い電極層と電気的に連結され得る。例えば、第2信号ライン92bの端部は、第2カバー部材50の一側縁部分(EP)で第2振動部10Bの第2電極層15の少なくとも一部と電気的に連結され得る。例えば、第2信号ライン92bの端部は、第2振動部10Bの第2電極層15の少なくとも一部と電気的に直接連結され得る。例えば、第2信号ライン92bの端部は、第2振動部10Bの第2電極層15と直接的に連結されるか、または直接的に接触され得る。これにより、第2信号ライン92bは、振動駆動回路から供給される第2駆動信号を第2振動部10Bの第2電極層15に供給し得る。例えば、第2駆動信号は、第1駆動信号の位相と同じ位相を有し得る。
第3信号ライン92cの端部は、第2振動部10Bに構成された切断部16で第1振動部10Aの第1および第2電極層13、15のうち第2カバー部材50に近い電極層と電気的に連結され得る。例えば、第3信号ライン92cの端部は、第2カバー部材50の一側縁部分(EP)で第1振動部10Aの第2電極層15の少なくとも一部と電気的に連結され得る。例えば、第3信号ライン92cの端部は、第2振動部10Bの切断部16によって露出された第1振動部10Aの第2電極層15の露出領域15aのうちの少なくとも一部と電気的に連結され得る。例えば、第3信号ライン92cの端部は、第1振動部10Aの第2電極層15と直接的に連結されるか、または直接的に接触され得る。したがって、第3信号ライン92cは、振動駆動回路から供給される第3駆動信号を第1振動部10Aの第2電極層15に供給することができ、これにより、第3駆動信号は第1振動部10Aの第2電極層15を介して第2振動部10Bの第1電極層13に供給されることができる。例えば、第3駆動信号は、第1駆動信号または第2駆動信号の位相の逆位相を有し得る。
第1振動部10Aで、第1電極層13は、第1信号ライン92aを介して第1駆動信号を受信することができ、第2電極層15は、第3信号ライン92cを介して第3駆動信号を受信することができる。これにより、第1振動部10Aは、第1および第3駆動信号に応じて振動層11に発生される逆圧電効果によって収縮および膨張を交互に繰り返すことによって振動(または変位)することができる。
第2振動部10Bで、第1電極層13、第3信号ライン92cおよび第1振動部10Aの第2電極層15を介して第3駆動信号を受信することができ、第2電極層15は、第2信号ライン92bを介して第2駆動信号を受信することができる。これにより、第2振動部10Bは、第2および第3駆動信号に応じて振動層11に発生される逆圧電効果によって収縮および膨張を交互に繰り返すことによって振動(または変位)することができる。
第1振動部10Aと第2振動部10Bは、互いに同じ形状に屈曲(または変位)することができる。したがって、振動発生部10または振動装置は、第1振動部10Aの振動幅(または変位幅)と第2振動部10Bの振動幅(または変位幅)とが合わせられて最大化することができる。例えば、振動発生部10または振動装置は、第1振動部10Aの振動と第2振動部10Bの振動とが互いに補強することで、振動効率または振動特性が向上し、振動幅(または変位幅)が最大化され得る。これにより、低音域帯の音響特性および/または音圧特性が向上し得る。
本明細書の一実施例に係る信号ケーブル90は、絶縁部材93をさらに含み得る。
絶縁部材93は、信号ケーブル90の端部を除いて残った第1~第3信号ライン92a、92b、92cのそれぞれを覆うようにベース部材91の第1面に配置され得る。絶縁部材93は、絶縁層、保護層、カバー層、カバー層フィルム、カバーフィルム、またはカバー絶縁フィルムであり得る。
信号ケーブル90またはベース部材91は、第1信号ライン92aの端部を支持する第1延長部91aを含み得る。第1延長部91aは、ベース部材91に配置された第1信号ライン92aを覆う絶縁部材93の端部から第2方向(Y)に沿って延びることで、第1信号ライン92aを支持することができる。第1信号ライン92aは、第1振動部10Aと直接的に連結されるように、第1延長部91aの上面(または上側面)に配置され得る。
信号ケーブル90またはベース部材91は、第2および第3信号ライン92b、92cのそれぞれの端部を個別的に支持する第2および第3延長部91b、91cを含み得る。第2延長部91bは、ベース部材91の端部から第2方向(Y)に沿って延びることで、第2信号ライン92bを支持することができる。第2信号ライン92bは、第2振動部10Bと直接的に連結されるように、第2延長部91bの下面(または下側面)に配置され得る。第3延長部91cはベース部材91の端部から第2方向(Y)に沿って延びることで、第3信号ライン92cを支持することができる。第3信号ライン92cは第1振動部10Aと直接的に連結されるように、第3延長部91cの下面(または下側面)に配置され得る。
信号ケーブル90は、互いに分離された第1~第3信号ライン92a、92b、92cのそれぞれの端部のそれぞれを支持する第1~第3延長部91a、91b、91cを含み得る。例えば、第1~第3延長部91a、91b、91cは、第1カバー部材30の一側縁部分(EP)と第2カバー部材50の一側縁部分(EP)との間で互いに分離され得る。これにより、第1~第3信号ライン92a、92b、92cのそれぞれの端部(または末端部)は、互いに分離されることによって、個別に撓むか曲がることができる。
本明細書の他の実施例によると、信号ケーブル90またはベース部材91の第1~第3延長部91a、91b、91cのそれぞれは、省略され得る。例えば、第1~第3信号ライン92a、92b、92cのそれぞれは、ベース部材91の端部からフィンガー形状に突出されるか、または延長され、第1カバー部材30の一側縁部分(EP)と第2カバー部材50の一側縁部分(EP)との間で該当電極層13、15とそれぞれ電気的に連結されるか、または電気的に接触され得る。例えば、第1~第3信号ライン92a、92b、92cのそれぞれの端部は、伝導性両面テープを介して該当電極層13、15とそれぞれ電気的に連結されるか、または電気的に接触することで、該当電極層13、15との接着力が確保され得る。
第1カバー部材30と第2カバー部材50との間に挿入された信号ケーブル90の端部(または末端部)は、第1カバー部材30に形成された第1接着層41および第2カバー部材50に形成された第2接着層42を媒介とするフィルムラミネーティング工程によって、第1カバー部材30と第2カバー部材50との間に挿入されて固定され得、これにより、第1信号ライン92aは、第1振動部10Aの第1電極層13と電気的に連結された状態に維持され、第2信号ライン92bは、第2振動部10Bの第2電極層15と電気的に連結された状態に維持され、第3信号ライン92cは、第1振動部10Aの第2電極層15と電気的に連結された状態に維持され得る。そして、信号ケーブル90の端部(または末端部)は、第1カバー部材30と第2カバー部材50との間に挿入(または収容)されて固定されることで、信号ケーブル90の遊動による振動発生部10と信号ケーブル90との間の接続不良が防止され得る。
本明細書の第1実施例に係る振動装置は、信号ケーブル90の第1~第3信号ライン92a、92b、92cが第1カバー部材30と第2カバー部材50との間で振動発生部10の電極層と連結されることで、振動発生部10と信号ケーブル90との間の電気的連結のためのソルダリング工程が不要であるので、構造および製造工程が簡素化され得る。そして、本明細書の第1実施例に係る振動装置は、互いに同一方向に振動(または変位)するように互いに重畳されるか、または互いに重なっている複数の振動部10A、10Bを含むことで、振動効率または振動特性が向上し、振動幅(または変位幅)が最大化されることができ、これにより、低音域帯の音響特性および/または音圧特性が向上し得る。
図5は、図1に示す線A-A’についての他の断面図であり、図6は、図5に示す振動発生部を示す斜視図であり、図7は、図5と図6に示す第1振動部に配置された接着部材を示す斜視図である。図5~図7は、図1~図4を参照して説明した本明細書の第1実施例に係る振動装置に接着部材をさらに構成したものである。したがって、図5~図7に対する説明では、接着部材およびそれに関連される構成を除いて、残りの構成に対して同じ図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することができる。
図5~図7を参照すると、本明細書の第2実施例に係る振動装置または振動発生部10は、接着部材17をさらに含み得る。
接着部材17は、振動発生部10に配置された複数の振動部10A、10Bの間の接着力強化のために構成され得る。接着部材17は、複数の振動部10A、10Bの間の縁部分に沿って配置され得る。接着部材17は、複数の振動部10A、10Bの間の領域(または重畳領域)に形成されるか、または配置され得る。
本明細書の実施例に係る接着部材17は、第1振動部10Aの縁部分と第2振動部10Bの縁部分との間に形成されるか、または配置され得る。例えば、接着部材17は、第2振動部10Bと重畳される第1振動部10Aの縁部分に形成され得る。例えば、接着部材17は、第2振動部10Bの切断部16によって露出される第1振動部10Aの露出領域15aを除いて残った第1振動部10A(または第1振動部10Aの第2電極層15)の側面(または側壁)15sを取り囲み得る。例えば、接着部材17は、第1振動部10Aの振動層11の縁部分と第2振動部10Bの振動層11の縁部分との間に連結されるか、または接着され得る。これにより、第1振動部10Aと第2振動部10Bとの間の接着力が向上することで、第1振動部10Aの第2電極層15と第2振動部10Bの第1電極層13との間の接触力または接着力が向上され、第1振動部10Aおよび第2振動部10Bのそれぞれの振動効率または振動特性が向上し得る。
接着部材17は、第1振動部10Aの第1振動層11の側面(または側壁)から離隔され得、これにより、接着部材17が第1振動部10Aおよび第2振動部10Bから側面方向に溢れることが防止され得る。
接着部材17は、エポキシ(epoxy)樹脂、アクリル(acrylic)樹脂、シリコーン(silicone)樹脂、またはウレタン(urethane)樹脂を含み得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、接着部材17は、アクリルとウレタンのうちの相対的に強い接着力を有し、硬度が高い特性を有するアクリル系物質(または材料)を含み得る。これにより、第1振動部10Aと第2振動部10Bとの間の振動がうまく伝達されることにより、振動効率または振動特性が向上し得る。
本明細書の第2実施例に係る振動装置は、接着部材17による第1振動部10Aと第2振動部10Bとの間の接着力向上によって振動効率または振動特性がさらに向上し得る。
図8は、本明細書の第3実施例に係る振動装置の第1振動部を示す図である。図8は、図1~図7に示す振動装置において第1振動部の第2電極層を変更したものである。したがって、図8に対する説明では、第1振動部の第2電極層およびそれに関連される構成を除いて、残りの構成に対して同じ図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することができる。
図2、図5および図8を参照すると、本明細書の第3実施例に係る振動装置は、電極層の塑性工程(または硬化工程)によって製造されるか、または形成され得る。
本明細書の実施例によると、第1振動部10Aの第2電極層15と第2振動部10Bの第1電極層13は、塑性工程によって互いに直接的に連結され得る。例えば、振動装置の製造工程によれば、第1振動部10Aの第2電極層15および第2振動部10Bの第1電極層13のうちの1つ以上は、仮硬化状態または完全に硬化しなかった状態で互いに重なった後、塑性工程(または硬化工程)によって直接的に互いに連結されるか、または化学的および/または物理的に互いに連結されるか、または互いに結合され得る。例えば、第1振動部10Aの第1電極層13と第2振動部10Bの第2電極層15のそれぞれは、塑性工程(または硬化工程)以前に硬化または完全硬化され得る。例えば、第1振動部10Aの第2電極層15または第2振動部10Bの第1電極層13は、塑性工程の前に硬化または完全硬化され得る。
本明細書の実施例によると、第1振動部10Aの第2電極層15は、1つ以上のスリット18を含み得る。1つ以上のスリット18は、第2電極層15の中心部から第2電極層15の側面を貫通するように延びることができる。1つ以上のスリット18は、第2電極層15の塑性工程で発生するアウトガシング(outgassing)のガスおよび/または焼成工程の熱が排出される経路の役割を果たすことができる。
本明細書の第3実施例に係る振動装置は、第1振動部10Aの第2電極層15に形成された1つ以上のスリット18を含むことで、塑性工程の際に発生するアウトガシングのガスが円滑に排出されることができ、塑性工程の熱によって振動層11に加わるストレスが最小化され得る。
本明細書の他の実施例によると、第2振動部10Bの第1電極層13は、1つ以上のスリットを含むことができ、この場合にも、アウトガシングのガスが円滑に排出されることができ、塑性工程の熱によって振動層11に加わるストレスが最小化され得る。したがって、本明細書の第3実施例に係る振動装置は、第1振動部10Aの第2電極層15および第2振動部10Bの第1電極層13のうちの1つ以上に形成された1つ以上のスリットを含むことで、塑性工程で発生するアウトガシングのガスが円滑に排出されることができ、塑性工程の熱によって振動層11に加わるストレスが最小化され得る。
本明細書の第3実施例に係る振動装置は、第1振動部10Aと第2振動部10Bとの間の接着力向上のために、図7を参照して説明した接着部材17をさらに含むことができ、これについての重複する説明は省略され得る。
接着部材17は、第1振動部10Aの第2電極層15に形成された1つ以上のスリット18と連通される1つ以上の分離部17aを含み得る。これにより、塑性工程の際に発生するアウトガシングのガスは第1振動部10Aの第2電極層15に形成された1つ以上のスリット18および接着部材17に形成された1つ以上の分離部17aを通して排出され得る。
図9は、本明細書の第4実施例に係る振動装置を示す図であり、図10は、図9に示す線C-C’についての断面図である。本明細書の第4実施例に係る振動装置は、第3信号ラインがライン連結部材を介して振動発生部と連結されるという点で、第1~第3実施例に係る振動装置とは異なる。以下で、本明細書の第4実施例に係る振動装置と本明細書の第1~第3実施例に係る振動装置とが互いに異なる構成についてのみ説明し、同じ構成に対しては同じ図面符号を付与し、これについての説明は省略され得る。
図9および図10を参照すると、本明細書の第4実施例に係る振動装置で、ライン連結部材80は、信号ケーブル90の第3信号ライン92cと第1振動部10Aの第2電極層15との間に電気的に連結され得る。例えば、ライン連結部材80は、第1カバー部材30と第2カバー部材50との間で第3信号ライン92cの端部と第1振動部10Aの第2電極層15との間に電気的に連結され得る。これにより、振動駆動回から第3信号ライン92cに供給される第3駆動信号は、ライン連結部材80を介して第1振動部10Aの第2電極層15に供給され得る。例えば、ライン連結部材80は、第3信号ライン92cと第1振動部10Aの第2電極層15との間の接触面積を増加させる効果を有し得る。
ライン連結部材80は、伝導性の両面接着部材を含み得る。例えば、ライン連結部材80は、伝導性両面テープ、伝導性両面接着パッド、または伝導性両面クッションテープであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。本明細書の一実施例に係るライン連結部材80は、金属層、金属層の第1面に結合され、第1振動部10Aの第2電極層15と電気的にコンタクトされるか、または連結された第1粘着層(例えば、第1接着部材)および金属層の第2面に結合され、信号ケーブル90の第3信号ライン92cに結合されるか、または付着された第2粘着層(例えば、第2接着部材)を含み得る。
本明細書の実施例によると、金属層は、銅(Cu)材料を含み得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。第1および第2粘着層のそれぞれは、伝導性物質を含むか含有し得る。
本明細書の第4実施例に係る振動装置は第1~第3実施例に係る振動装置と同等な効果を有する振動装置を提供することができ、ライン連結部材80によって、第1振動部10Aの第2電極層15に印加される第2駆動信号の供給面積が増加し、振動発生部10の振動効率または振動特性が増加し得る。
本明細書の他の実施例によると、ライン連結部材80は、第2振動部10Bの切断部16と重畳されか、または第1振動部10Aの第2電極層15の露出領域15aと重畳される第2カバー部材50と連結または結合され得、この場合、ライン連結部材80は、振動装置のラミネーティング工程で、第3信号ライン92cと第1振動部10Aの第2電極層15と電気的に連結されるか、または結合され得る。
図11は、本明細書の第5実施例に係る振動装置を示す図であり、図12は、図11に示す信号ケーブルの信号ラインと振動発生部との連結構造を示す斜視図である。本明細書の第5実施例に係る振動装置は、切断部が溝形状に構成されるという点で、第1~第4実施例に係る振動装置とは異なる。以下で、本明細書の第5実施例に係る振動装置と本明細書の第1~第3実施例に係る振動装置とが互いに異なる構成についてのみ説明し、同じ構成に対しては同じ図面符号を付与し、これについての説明は省略され得る。
図11および図12を参照すると、本明細書の第5実施例に係る振動装置または振動発生部10は、第2振動部10Bの一側縁部分の一側辺が予め設定された大きさを有するように切断されることによって構成され得る。
切断部16は、第2振動部10Bの一側縁部分の一側辺に凹むように構成され得る。切断部16は、直線形状および曲線形状のうちの1つ以上の形状に凹むように構成され得る。よって、第1振動部10Aは、平面上でM字形状またはU字形状を有し得る。切断部16は、方形状、半円の形状、または半楕円の形状のうちのいずれか1つの形状に構成され得る。これにより、第1振動部10Aの第2電極層15は、第2振動部10Bの切断部16を通して第2カバー部材50と向き合うかまたは第2カバー部材50に露出され得る。
信号ケーブル90は、第1振動部10Aの第1電極層13の少なくとも一部と電気的に連結されるか、または直接的に接触される第1信号ライン92a、第2振動部10Bの第2電極層15の少なくとも一部と電気的に連結されるか、または直接的に接触される第2信号ライン92b、および第2振動部10Bの切断部16によって露出された第1振動部10Aの第2電極層15の少なくとも一部と電気的に連結されるか、または直接的に接触される第3信号ライン92cを含み得る。このような信号ケーブル90は、切断部16の位置によって第1信号ライン92aと第3信号ライン92cの位置が変更されることを除いては、第1~第4実施例に係る振動装置の信号ケーブル90と実質的に同一であるので、これについての重複する説明は省略され得る。
本明細書の第5実施例に係る振動装置は、本明細書の第1~第4実施例に係る振動装置と同じ効果を有するか、または同じ効果を有する振動装置を提供し得る。そして、本明細書の第5実施例に係る振動装置は、第2振動部10Bの一側辺に凹むように構成された切断部16を含むことで、切断部16によって露出された第1振動部10Aの第2電極層15と第3信号ライン92cとの間の接触面積(または連結面積)を増加することができ、これにより、振動発生部10の振動効率または振動特性が向上し得る。
図13A~図13Cは、本明細書の第6実施例に係る振動装置の接着層を示す図である。本明細書の第6実施例に係る振動装置は、第1振動電極層と第2振動電極層との間に接着層が配置されるという点で、本明細書の第1~第5実施例に係る振動装置とは違う。したがって、図13A~図13Cについての説明で、接着層およびこれに関連した構成を除いて残った構成に対しては同じ図面符号を付与し、これについての重複する説明は省略され得る。
図12および図13Aを参照すると、本明細書の第6実施例に係る振動装置は、接着層19をさらに含み得る。
本明細書の実施例に係る接着層(または内部接着層)19は、ライン形状を有するように第1振動部10Aの第2電極層15の一部領域に配置されるか、または形成され得る。例えば、接着層19は、第1振動部10Aの第2電極層15の一部領域に配置された一対の接着ライン19a、19bを含み得る。
一対の接着ライン19a、19bは、第1振動部10Aの第2電極層15の両側の縁部分に互いに平行に配置され得る。例えば、一対の接着ライン19a、19bは、第2方向(Y)に平行に配置され得る。
一対の接着ライン19a、19bは、第1振動部10Aの第2電極層15と第2振動部10Bの第1電極層13との間に配置されるか、または介在され得る。これにより、第1振動部10Aの第2電極層15と第2振動部10Bの第1電極層13は、一対の接着ライン19a、19bによるライン接着方式によって互いに接着されることで、接着力が向上し、これによって振動装置の振動効率または振動特性が増加して音圧が増加し得る。
図12および図13Bを参照すると、本明細書の一実施例に係る接着層(または内部接着層)19は、第1振動部10Aの第2電極層15と第2振動部10Bの第1電極層13との重畳面積の半分(50%)に対応するように、第1振動部10Aの第2電極層15の一側の半分領域に配置され得る。これにより、第1振動部10Aの第2電極層15と第2振動部10Bの第1電極層13は、接着層19による面接着方式によって互いに接着されることで、接着力がさらに向上し、これによって振動装置の振動効率または振動特性が向上して音圧が増加し得る。
図12および図13Cを参照すると、本明細書の一実施例に係る接着層(または内部接着層)19は、第1振動部10Aの第2電極層15と第2振動部10Bの第1電極層13との重畳面積の全体に対応するように、第1振動部10Aの第2電極層15に配置され得る。例えば、接着層19は、第1振動部10Aの第2電極層15の領域のうち第2振動部10Bの切断部16と重畳される領域を除いて残った領域の全体に形成されるか、または配置され得る。これにより、第1振動部10Aの第2電極層15と第2振動部10Bの第1電極層13は、接着層19による全面接着方式によって互いに接着されることで、接着力がさらに向上し、これによって振動装置の振動効率または振動特性が向上して音圧がさらに増加し得る。
図13A~図13Cに示す接着層19は、感圧接着剤(Pressure sensitive adhesive)、光学接着剤、または硬化型エポキシ接着剤を含み得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。接着層19は、伝導性粒子、伝導性ナノ粒子、伝導性ナノワイヤ、または導電ボールを含む伝導性接着層であり得る。伝導性接着層19は第1振動部10Aの第2電極層15と第2振動部10Bの第1電極層13との間の接着力および電気伝導度を向上させることができ、これによって振動装置の振動効率または振動特性が向上して音圧がさらに増加し得る。
図14は、図1に示す線A-A’についての他の断面図であり、図15は、図14に示す振動発生部を示す図である。図14および図15に示す本明細書の第7実施例に係る振動装置は本明細書の第1実施例に係る振動装置にコンタクト部材を追加的に構成したものである。以下、本明細書の第1実施例に係る振動装置と異なる構成を中心に本明細書の第7実施例に係る振動装置について説明する。図14および図15に示す本明細書の実施例は、第2、第4、および第5実施例に係る振動装置に適用され得る。
図1、図14、および図15を参照すると、本明細書の第7実施例に係る振動装置は、コンタクト部材20をさらに含み得る。
コンタクト部材20は、第1振動部10Aと第2振動部10Bとの間に配置されるか、または介在され得る。例えば、コンタクト部材20は、第1振動部10Aの第2電極層15と第2振動部10Bの第1電極層13との間に配置されるか、または介在され得る。例えば、コンタクト部材20は、第1振動部10Aの第2電極層15および第2振動部10Bの第1電極層13のそれぞれと電気的に連結されるか、または電気的に接続され得る。例えば、コンタクト部材20は、内部連結部材、内部コンタクト部材、電極コンタクト部材、または層間接続部材であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されるものではない。
本明細書の実施例に係るコンタクト部材20は、伝導性の両面接着部材を含み得る。例えば、コンタクト部材20は、伝導性両面テープ、伝導性両面接着パッド、または伝導性両面クッションテープであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。本明細書の一実施例に係るコンタクト部材20は、金属層、金属層の第1面に結合され、第1振動部10Aの第2電極層15と電気的にコンタクトされるか、または連結された第1粘着層(例えば、第1接着部材)および金属層の第2面に結合され、信号ケーブル90の第3信号ライン92cに結合されるか、または付着された第2粘着層(例えば、第2接着部材)を含み得る。
本明細書の実施例によると、金属層は、銅(Cu)材料を含み得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。第1および第2粘着層のそれぞれは、伝導性物質を含むか含有し得る。
コンタクト部材20は、第1振動部10Aの第2電極層15と同じ形状を有し得る。例えば、コンタクト部材20は、第1振動部10Aの第2電極層15と同じかそれより小さい大きさを有し得る。例えば、コンタクト部材20は、第2振動部10Bに構成された切断部16と重畳され得る。これにより、コンタクト部材20は、第2振動部10Bに構成された切断部16を通して露出され得る。
第2振動部10Bに構成された切断部16によって露出されたコンタクト部材20の露出領域20aは、信号ケーブル90の第3信号ライン92cと電気的に連結されるか、または電気的に接続され得る。これにより、信号ケーブル90の第3信号ライン92cに供給される第3駆動信号は、コンタクト部材20を介して第1振動部10Aの第2電極層15に印加され得、同時にコンタクト部材20を介して第2振動部10Bの第1電極層13に印加され得る。
第1振動部10Aで、第1電極層13は、第1信号ライン92aを介して第1駆動信号を受信することができ、第2電極層15は、第3信号ライン92cおよびコンタクト部材20を介して第3駆動信号を受信することができる。これにより、第1振動部10Aは、第1および第3駆動信号に応じて振動層11に発生される逆圧電効果によって収縮および膨張を交互に繰り返すことによって振動(または変位)することができる。
第2振動部10Bで、第1電極層13は、第3信号ライン92cおよびコンタクト部材20を介して第3駆動信号を受信することができ、第2電極層15は、第2信号ライン92bを介して第2駆動信号を受信することができる。これにより、第2振動部10Bは、第2および第3駆動信号に応じて振動層11に発生される逆圧電効果によって収縮および膨張を交互に繰り返すことによって振動(または変位)することができる。
本明細書の第7実施例に係る振動装置は、本明細書の第1実施例に係る振動装置と同じ効果を有するか、または同じ効果を有する振動装置を提供することができ、コンタクト部材20によって第1振動部10Aの第2電極層15と第2振動部10Bの第1電極層13との間の接着力が向上することで、振動装置の振動効率または振動特性が向上して音圧が増加し得る。
図16は、本明細書の第8実施例に係る振動装置を示す図であり、図17は、図16に示す振動発生部を示す分解斜視図であり、図18は、図16に示す線D-D’についての断面図であり、図19は、図16に示す信号ケーブルと振動発生部との連結構造を示す斜視図である。図16~図19は、本明細書の第7実施例に係る振動装置の第2振動部およびコンタクト部材を変更したものである。以下、本明細書の第7実施例に係る振動装置と異なる構成を中心に本明細書の第8実施例に係る振動装置について説明する。図16~図19に示す本明細書の実施例は第2、第4、および第5実施例に係る振動装置に適用され得る。
図16~図19を参照すると、本明細書の第8実施例に係る振動装置で、第2振動部10Bは、第1振動部10Aと同じ形状および同じ大きさを有するように構成され得る。例えば、第2振動部10Bは、コンタクト部材20を挟んで第1振動部10Aと重畳されるか、または重なることができる。これにより、第1振動部10Aの第2電極層15と第2振動部10Bの第1電極層13は、コンタクト部材20を介して面対面に接触され得、第1振動部10Aの第2電極層15と第2振動部10Bの第1電極層13との間の接着力が向上することで、振動装置の振動効率または振動特性が向上して音圧が増加し得る。
コンタクト部材20は、第1振動部10Aと第2振動部10Bとの間に配置され、振動発生部10の一側の縁部分の外部に突出された突出部21を含み得る。突出部21は、第2方向(Y)に沿ってコンタクト部材20の一側辺から突出され得る。突出部21は、第1カバー部材30および第2カバー部材50のそれぞれと重畳される範囲内でコンタクト部材20の一側辺から突出され得る。
信号ケーブル90は、第1振動部10Aの第1電極層13の少なくとも一部と電気的に連結されるか、または直接的に接触される第1信号ライン92a、第2振動部10Bの第2電極層15の少なくとも一部と電気的に連結されるか、または直接的に接触される第2信号ライン92b、およびコンタクト部材20の突出部21の少なくとも一部と電気的に連結されるか、または直接的に接触される第3信号ライン92cを含み得る。このような信号ケーブル90は、コンタクト部材20の突出部21の位置によって第1信号ライン92aと第3信号ライン92cの位置が変更されることを除いては、第1実施例に係る振動装置の信号ケーブル90と実質的に同一であるので、これについての重複する説明は省略され得る。
本明細書の第8実施例に係る振動装置は、本明細書の第1実施例に係る振動装置と同じ効果を有するか、または同じ効果を有する振動装置を提供し得る。そして、本明細書の第8実施例に係る振動装置は、コンタクト部材20によって第1振動部10Aと第2振動部10Bの間の接着力が向上することで、振動装置の振動効率または振動特性が向上して音圧が増加し得る。本明細書の第8実施例に係る振動装置は、コンタクト部材20の突出部21を含むことで、第2振動部10Bに切断部16を形成しなくても、コンタクト部材20の突出部21を介して第1振動部10Aおよび第2振動部10Bの中間電極層(または共通電極層)に駆動信号を供給することができ、これにより、第2振動部10Bの面積増加によって振動効率または振動特性が向上し得る。
図20は、本明細書の第9実施例に係る振動装置を示す図であり、図21は、図20に示す線E-E’についての断面図であり、図22は、図21に示す振動発生部を示す分解斜視図であり、図23は、図20に示す信号ケーブルと振動発生部との連結構造を示す斜視図である。図20~図23は、本明細書の第1実施例に係る振動装置に第3振動部を追加的に構成し、信号ケーブルを変更したものである。以下、本明細書の第1実施例に係る振動装置と異なる構成を中心に本明細書の第9実施例に係る振動装置について説明する。図20~図23に示す本明細書の第9実施例は、第2~第8実施例に係る振動装置に適用され得る。本明細書の第2~第8実施例に係る振動装置についての説明は、図20~図23に示す振動装置についての説明に含まれ得る。
図20~図23を参照すると、本明細書の第9実施例に係る振動装置の振動発生部10は、第3振動部10Cをさらに含み得る。
第3振動部10Cは、第1振動部10Aと第1カバー部材30との間に配置され得る。第3振動部10Cは、第1振動部10Aと直接的に連結されるか、または接触され得る。例えば、第3振動部10Cは、第1振動部10Aに積層されるか、または重なることができる。第3振動部10Cと第1振動部10Aは、連結部材またはコンタクト部材などのような中間媒介物なしに、互いに直接的に連結されるか、または電気的に直接接触され得る。
第3振動部10Cは、圧電効果を含む圧電物質(または電気活性物質)または圧電素子を含み得る。第3振動部10Cは、振動層11、第1電極層13、および第2電極層15を含むことができ、これは図1~図4を参照して説明した第1および第2振動部10A、10Bのそれぞれと実質的に同一であるので、これについての重複する説明は省略され得る。
本明細書の実施例によると、第3振動部10Cの第2電極層15は、第1振動部10Aの第1電極層13と電気的に連結されるか、または電気的に接触され得る。例えば、第3振動部10Cの第2電極層15は、第1振動部10Aの第1電極層13と直接的に連結されるか、または接触され得る。例えば、第3振動部10Cの第2電極層15と第1振動部10Aの第1電極層13は、連結部材またはコンタクト部材などのような中間媒介物なしに、互いに直接的に連結されるか、または電気的に直接接触され得る。これにより、第1振動部10Aの第1電極層13と第3振動部10Cの第2電極層15は、振動発生部10の第4電極層、第2中間電極、第2内部電極、および第2共通電極であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、第1振動部10Aの第2電極層15および第2振動部10Bの第1電極層13は、振動発生部10の第3電極層、第1中間電極、第1内部電極、および第1共通電極であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
第1振動部10Aの振動層11は、第2振動部10Bの振動層11とは反対の方向に分極化され得、第3振動部10C振動層11とは、同じ方向に分極化され得る。これにより、第1~第3振動部10A、10B、10Cが、互いに同じ方向に変位(または振動)することができるので、振動発生部10の振動幅(または変位幅)がさらに最大化されることができ、これにより音圧がさらに向上し得る。
本明細書の第9実施例に係る振動装置または振動発生部10は、第2振動部10Bに構成された第1切断部16、および第3振動部10Cに構成された第2切断部26をさらに含み得る。
第1切断部16は、第1振動部10Aの第1および第2電極層13、15のうち第2カバー部材50にさらに近くに配置された電極層の第1領域を露出させるために、第2振動部10Bの領域の一部が除去されることによって構成され得る。例えば、第1切断部16は、第2振動部10Bの4個の角部分のうち第1角部分が切断されるか、または面取りされることによって構成され得る。例えば、第1切断部16は、直線形状および曲線形状のうちの1つ以上の形状に構成され得る。このような第1切断部16は、図1~図4を参照して説明した切断部16と実質的に同一であるので、これについての重複する説明は省略され得る。
第2切断部26は、第3振動部10Cの第1および第2電極層13、15のうち第1カバー部材30にさらに近くに配置された電極層の第2領域を露出させるために、第3振動部10Cの領域の一部が除去されることによって構成され得る。例えば、第2切断部26は、第3振動部10Cの4個の角部分のうち第2角部分が切断されるか、または面取りされることによって構成され得る。例えば、第2切断部26は、第2振動部10Bの4個の角部分のうち第1角部分に平行な第3振動部10Cの4個の角部分のうち第2角部分が切断されるか、または面取りされることによって構成され得る。例えば、第2切断部26は、直線形状および曲線形状のうちの1つ以上の形状に構成され得る。第2切断部26は、第1切断部16と同一または異なる形状を有するように構成され得る。例えば、第2切断部26は、第1切断部16よりも小さい大きさを有するように構成され得る。
本明細書の実施例によると、第1振動部10Aの第1電極層13の一部は、第3振動部10Cの第2切断部26を通して第1カバー部材30と向き合うように露出され得る。第1振動部10Aの第2電極層15の一部は、第2振動部10Bの第1切断部16を通して第2カバー部材50と向き合うように露出され得る。
第1カバー部材30は、振動発生部10の第1面に配置され得る。例えば、第1カバー部材30は、振動発生部10の第3振動部10Cを覆うように構成され得る。例えば、第1カバー部材30は、第3振動部10Cの第1電極層13を覆うように構成され得る。したがって、第1カバー部材30は、振動発生部10の第1面と第3振動部10Cを保護することができる。例えば、第1カバー部材30は、振動発生部10の第1面と第3振動部10Cの第1電極層13を保護することができ、第2切断部26によって露出された第1振動部10Aの露出領域(または第1露出領域)13aを保護することができる。
第2カバー部材50は、振動発生部10の第2面に配置され得る。例えば、第2カバー部材50は、振動発生部10の第2振動部10Bを覆うように構成され得る。例えば、第2カバー部材50は、第2振動部10Bの第2電極層15を覆うように構成され得る。したがって、第2カバー部材50は、振動発生部10の第2面と第2振動部10Bを保護することができる。例えば、第2カバー部材50は、振動発生部10の第2面と第2振動部10Bの第2電極層15を保護することができ、第1切断部16によって露出された第1振動部10Aの露出領域(または第2露出領域)15aを保護することができる。
第1カバー部材30は、第1接着層41を介して、振動発生部10の第1面または第3振動部10Cの第1電極層13の少なくとも一部と連結されるか、または結合され得る。例えば、第1カバー部材30は、第1接着層41を媒介とするフィルムラミネート工程により、振動発生部10の第1面または第3振動部10Cの第1電極層13の少なくとも一部と連結されるか、または結合され得る。
第2カバー部材50は、第2接着層42を介して、振動発生部10の第2面または第2振動部10Bの第2電極層15の少なくとも一部と連結されるか、または結合され得る。例えば、第2カバー部材50は、第2接着層42を媒介とするフィルムラミネート工程により、振動発生部10の第2面または第2振動部10Bの第2電極層15の少なくとも一部と連結されるか、または結合され得る。
信号ケーブル90は、振動発生部10の一側で振動発生部10の第1~第3振動部10A、10B、10Cのそれぞれに連結されるように構成され得る。信号ケーブル90は、第1カバー部材30と第2カバー部材50との間で第1~第3振動部10A、10B、10Cのそれぞれに連結され得る。例えば、信号ケーブル90は、第1カバー部材30と第2カバー部材50との間で第1~第3振動部10A、10B、10Cのそれぞれと電気的に連結されるか、または直接接触され得る。
本明細書の実施例に係る信号ケーブル90は、ベース部材91、および複数の信号ライン92a、92b、92cを含み得る。例えば、信号ケーブル90は、ベース部材91、および第1~第4信号ライン92a、92b、92c、92dを含み得る。信号ケーブル90は、第4信号ライン92dをさらに含むという点を除き、本明細書の第1実施例に係る振動装置の信号ケーブル90と実質的に同一であるので、第1~第3信号ライン92a、92b、92cについての重複する説明は省略され、または簡略化され得る。
第1信号ライン92aの端部は、第3振動部10Cの第2切断部26によって露出された第1振動部10Aの第1電極層13の露出領域13aの少なくとも一部と電気的に連結され得る。例えば、第1信号ライン92aの端部は、第1振動部10Aの第1電極層13と直接的に連結されるか、または直接的に接触され得る。したがって、第1信号ライン92aは、振動駆動回路から供給される第1駆動信号を第1振動部10Aの第1電極層13に供給することができ、これにより、第1駆動信号は、第1振動部10Aの第1電極層13を介して第3振動部10Cの第2電極層15に供給され得る。
本明細書の他の実施例によると、第1信号ライン92aの端部は、図9および図10を参照して説明したライン連結部材80に対応する第1ライン連結部材を介して第1振動部10Aの第1電極層13の露出領域13aの少なくとも一部と電気的に連結されることができるので、ライン連結部材80についての説明は、図20~図23についての説明に含まれ得る。
第2信号ライン92bの端部は、第2振動部10Bの第2電極層15の少なくとも一部と電気的に連結され得る。例えば、第2信号ライン92bの端部は、第2振動部10Bの第2電極層15と直接的に連結されるか、または直接的に接触され得る。したがって、第2信号ライン92bは、振動駆動回路から供給される第2駆動信号を第2振動部10Bの第2電極層15に供給することができる。例えば、第2駆動信号は、第1駆動信号の位相と同じ位相を有し得る。
第3信号ライン92cの端部は、第2振動部10Bの第1切断部16によって露出された第1振動部10Aの第2電極層15の露出領域15aの少なくとも一部と電気的に連結され得る。例えば、第3信号ライン92cの端部は、第1振動部10Aの第2電極層15と直接的に連結されるか、または直接的に接触され得る。したがって、第3信号ライン92cは、振動駆動回路から供給される第3駆動信号を第1振動部10Aの第2電極層15に供給することができ、これにより、第3駆動信号は、第1振動部10Aの第2電極層15を介して第2振動部10Bの第1電極層13に供給されることができる。例えば、第3駆動信号は、第1駆動信号または第2駆動信号の位相の逆位相を有し得る。
本明細書の他の実施例によると、第3信号ライン92cの端部は、図9および図10を参照して説明したライン連結部材80に対応する第1ライン連結部材を介して第1振動部10Aの第2電極層15の露出領域15aの少なくとも一部と電気的に連結されることができるので、ライン連結部材80についての説明は、図20~図23についての説明に含まれ得る。
第4信号ライン92dの端部は、第3振動部10Cの第1電極層13の少なくとも一部と電気的に連結され得る。例えば、第3信号ライン92cの端部は、第3振動部10Cの第1電極層13と直接的に連結されるか、または直接的に接触され得る。したがって、第4信号ライン92dは、振動駆動回路から供給される第4駆動信号を第3振動部10Cの第1電極層13に供給することができる。例えば、第4駆動信号は、第3駆動信号の位相と同じ位相を有することができ、第1駆動信号または第2駆動信号の位相の逆位相を有し得る。
第1振動部10Aで、第1電極層13は、第1信号ライン92aを介して第1駆動信号を受信することができ、第2電極層15は、第3信号ライン92cを介して第3駆動信号を受信することができる。これにより、第1振動部10Aは、第1および第3駆動信号に応じて振動層11に発生される逆圧電効果によって収縮および膨張を交互に繰り返すことによって振動(または変位)することができる。
第2振動部10Bで、第1電極層13、第3信号ライン92cおよび第1振動部10Aの第2電極層15を介して第3駆動信号を受信することができ、第2電極層15は、第2信号ライン92bを介して第2駆動信号を受信することができる。これにより、第2振動部10Bは、第2および第3駆動信号に応じて振動層11に発生される逆圧電効果によって収縮および膨張を交互に繰り返すことによって振動(または変位)することができる。
第3振動部10Cで、第1電極層13は、第4信号ライン92dを介して第4駆動信号を受信することができ、第2電極層15は、第1信号ライン92aおよび第1振動部10Aの第1電極層13を介して第1駆動信号を受信することができる。これにより、第3振動部10Cは、第1および第4駆動信号に応じて振動層11に発生される逆圧電効果によって収縮および膨張を交互に繰り返すことによって振動(または変位)することができる。
第1~第3振動部10A、10B、10Cは、互いに同じ形状に屈曲(または変位)することができる。したがって、振動発生部10または振動装置は、第1~第3振動部10A、10B、10Cのそれぞれの振動幅(または変位幅)が合わせられて最大化することができる。例えば、振動発生部10または振動装置は、第1~第3振動部10A、10B、10Cのそれぞれの振動とが互いに補強することで、振動効率または振動特性が向上し、振動幅(または変位幅)が最大化され得る。これにより、低音域帯の音響特性および/または音圧特性が向上し得る。
本明細書の第9実施例に係る振動装置は、本明細書の第1実施例に係る振動装置と同じ効果を有するか、または同じ効果を有する振動装置を提供することができ、互いに同一方向に振動(または変位)するように互いに重畳されるか、または互いに重なっている第1~第3振動部10A、10B、10Cを含むことで、振動効率または振動特性が向上し、振動幅(または変位幅)がさらに最大化されることができ、これにより、低音域帯の音響特性および/または音圧特性がさらに向上し得る。
本明細書の第9実施例に係る振動装置で、振動発生部10は、図5~図7を参照して説明した接着部材を含み得る。例えば、接着部材は、第1振動部10Aの縁部分と第2振動部10Bの縁部分との間に配置された第1接着部材、および第1振動部10Aの縁部分と第3振動部10Cの縁部分との間に配置された第2接着部材を含むことができ、この場合、第1~第3振動部10A、10B、10Cの間の接着力が向上し得る。
本明細書の第9実施例に係る振動装置で、振動発生部10は、図8を参照して説明した1つ以上のスリットを含み得る。例えば、1つ以上のスリットは、第1振動部10Aの第2電極層15および第2振動部10Bの第1電極層13のうちの1つ以上に形成され、第1振動部10Aの第2電極層15および第3振動部10Cの第2電極層15のうちの1つ以上に形成され得る。この場合、塑性工程の際に発生するアウトガシングのガスが円滑に排出され得、塑性工程の熱によって振動層11に加わるストレスを最小化され得る。振動発生部10で、第1接着部材および第2接着部材のそれぞれは、1つ以上のスリットと連通される1つ以上の分離部を含むことができ、この場合、塑性工程の際に発生するアウトガシングのガスが円滑に排出され得る。
本明細書の第9実施例に係る振動装置で、振動発生部10は、図13A~図13Bを参照して説明した接着層を含み得る。例えば、接着層は、第1振動部10Aの第2電極層15と第2振動部10Bの第1電極層13との間にある第1接着層、および第1振動部10Aの第1電極層13と第3振動部10Cの第2電極層15との間にある第2接着層を含むことができ、この場合、第1~第3振動部10A、10B、10Cの間の接着力が向上し得る。
本明細書の第9実施例に係る振動装置で、振動発生部10は、図14および図15を参照して説明したコンタクト部材を含み得る。例えば、コンタクト部材は、第1振動部10Aの第2電極層15と第2振動部10Bの第1電極層13との間にある第1コンタクト部材、および第1振動部10Aの第1電極層13と第3振動部10Cの第2電極層15との間にある第2コンタクト部材を含むことができ、この場合、第1~第3振動部10A、10B、10Cの間の接着力が向上し得る。
本明細書の第9実施例に係る振動装置で、振動発生部10は、図16~図19を参照して説明したコンタクト部材の突出部を含み得る。例えば、コンタクト部材の突出部は、第1コンタクト部材から振動発生部10より突出した第1突出部、および第1突出部から離隔するように第2コンタクト部材から振動発生部10より突出した第2突出部を含むことができ、第3信号ライン92cは、第1突出部の一部と連結され、第1信号ライン92aは第2突出部の一部と連結され得、この場合、第2振動部10Bおよび第3振動部10Cのそれぞれの面積増加によって振動効率または振動特性が向上し得る。
図24は、本明細書の一実施例に係る装置を示す図であり、図25は、図24に示す線F-F’についての断面図である。
図24および図25を参照すると、本明細書の一実施例に係る装置は、受動振動部材100および1つ以上の振動発生装置200を含み得る。
本明細書の実施例に係る「装置」は、表示装置、音響装置、音響発生装置、サウンドバー、アナログサイネージ、またはデジタルサイネージなどであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
表示装置は、白黒またはカラー映像を実現する複数の画素を含む表示パネル、および表示パネルを駆動するための駆動部を含み得る。例えば、本明細書の実施例に係る映像は、電子映像、デジタル映像、静止映像、またはビデオ映像などを含むことができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、表示パネルは、液晶表示パネル、有機発光表示パネル、発光ダイオード表示パネル、電気泳動表示パネル、電子湿潤表示パネル、マイクロ発光ダイオード表示パネル、または量子ドット発光表示パネルなどであるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、有機発光表示パネルにおいて、画素は、有機発光層などの有機発光素子を含むことができ、画素は、カラー映像を構成する複数の色のうちのいずれか1つを実現する副画素であり得る。これにより、本明細書の実施例に係る「装置」は、液晶表示パネルまたは有機発光表示パネルなどの表示パネルを含む完成品(complete productまたはfinal product)であるノートブックコンピュータ、テレビ、コンピュータモニタ、車両用または自動車用装置(automotive apparatus)または車両(vehicle)の他形態などを含む電装装置(equipment apparatus)、スマートフォンまたは電子パッドなどのモバイル電子装置(mobile electronic apparatus)などのようなセット電子装置(set electronic apparatus)またはセット装置(set deviceまたはset apparatus)も含み得る。
アナログサイネージは、広告用看板、ポスター、案内板などであり得る。アナログサイネージは、文章、絵、およびサインなどのコンテンツを含み得る。コンテンツは、装置の受動振動部材100側から視認可能に配置され得る。コンテンツは、受動振動部材100に直接に付着され得、コンテンツが印刷などによって付着された紙などの媒体は、受動振動部材100に付着されることもできる。
受動振動部材100は、1つ以上の振動発生装置200の駆動(または振動)によって振動することができる。例えば、受動振動部材100は、1つ以上の振動発生装置200の駆動によって振動および音響のうちの1つ以上を発生することができる。
本明細書の一実施例に係る受動振動部材100は、黒白またはカラー映像を実現する複数の画素を有する表示部(または画面)を含む表示パネルであり得る。これにより、受動振動部材100は、1つ以上の振動発生装置200の駆動によって振動および音響のうちの1つ以上を発生することができる。例えば、受動振動部材100は、表示部に映像を表示しながら振動発生装置200の駆動によって振動することで、表示部に映像と同期される音響を発生するか出力することができる。例えば、受動振動部材100は、振動対象物、表示部材、表示パネル、サイネージパネル、受動振動プレート、前面カバー、前面部材、振動パネル、サウンドパネル、受動振動パネル、音響出力プレート、音響振動プレート、または映像スクリーンなどであることができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
本明細書の他の実施例に係る受動振動部材100は、1つ以上の振動発生装置200によって振動して音響を出力するのに適した材料特性を有する金属材質を含むか、または非金属材質(または複合非金属材質)を含む振動プレートであり得る。例えば、受動振動部材100は、金属、プラスチック、木材、紙、繊維、布、皮革、ゴム、ガラス、カーボン、および鏡のうちの1つ以上の材質を含む振動プレートであり得る。例えば、紙は、スピーカー用コーン紙(cone paper)であり得る。例えば、コーン紙は、パルプまたは発泡プラスチックなどであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
本明細書の他の実施例に係る受動振動部材100は、映像を表示する画素を有する表示パネルを含むか、または非表示パネルを含み得る。例えば、受動振動部材100は、映像を表示する画素を有する表示パネル、表示装置から映像が投射されるスクリーンパネル、照明パネル、サイネージパネル、運送手段の内装材、運送手段の外装材、運送手段のガラス窓、運送手段の座席内装材、建物の天井材、建物の内装材、建物のガラス窓、航空機の内装材、航空機のガラス窓、および鏡のうちのいずれか1つ以上を含み得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、非表示パネルは、発光ダイオード照明パネル(または装置)、有機発光照明パネル(または装置)、または無機発光照明パネル(または装置)を含み得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
1つ以上の振動発生装置200は、受動振動部材100を振動させるように構成され得る。1つ以上の振動発生装置200は、連結部材150を介して受動振動部材100の背面100aに連結されるように構成され得る。これにより、1つ以上の振動発生装置200は、受動振動部材100を振動させることで、受動振動部材100の振動によって振動および音響のうちの1つ以上を発生するか、または出力することができる。
1つ以上の振動発生装置200は、図1~図23を参照して説明した振動装置のうちの1つ以上を含み得る。したがって、図1~図23に示す振動装置についての説明は、図24および図25に示す振動発生装置200についての説明に含まれることができるので、これに対しては同じ図面符号を付与し、これに対する重複する説明は省略され得る。
連結部材150は、振動発生装置200と受動振動部材100との間に配置され得る。 連結部材150は、振動発生装置200の少なくとも一部と受動振動部材100との間に連結され得る。本明細書の実施例に係る連結部材150は、振動発生装置200の縁部分を除いた振動発生装置200の中心部と受動振動部材100との間に連結され得る。例えば、連結部材150は、部分付着方式によって振動発生装置200の中心部と受動振動部材100との間に連結され得る。振動発生装置200の中心部(または真中部)は、振動の中心となる部分であるので、振動発生装置200の振動が連結部材150を介して効率的に受動振動部材100に伝達され得る。振動発生装置200の縁部分は、連結部材150および/または受動振動部材100に連結されず、連結部材150および受動振動部材100のそれぞれから離隔されて浮かされた状態であるので、振動発生装置200の屈曲振動(またはベンディング振動)の際、振動発生装置200の縁部分の振動が連結部材150および/または受動振動部材100によって抑制(または減少)しないので、振動発生装置200の振動幅(または変位幅)が増大され得る。したがって、振動発生装置200の振動による受動振動部材100の振動幅(または変位幅)が増大され、これにより受動振動部材100の振動によって発生される低音域帯の音響特性および/または音圧特性がさらに向上し得る。
本明細書の他の実施例に係る連結部材150は、全面接着方式によって1つ以上の振動発生装置200の前面全体と受動振動部材100の背面100aと連結されるか、または接着され得る。
本明細書の実施例に係る連結部材150は、表示パネルまたは受動振動部材100の背面と1つ以上の振動発生装置200のそれぞれとに対して強い密着力または接着力を有する接着層を含む材質から構成することができる。例えば、連結部材150は、フォームパッド、両面テープ、または接着剤などを含むことができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、連結部材150の接着層は、エポキシ(epoxy)、アクリル(acrylic)、シリコーン(silicone)、またはウレタン(urethane)を含むことができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、連結部材150の接着層は、アクリルとウレタンのうちの相対的に強い接着力を有し、硬度の高い特性を有するアクリル系の物質(または材質)を含み得る。これにより、1つ以上の振動発生装置200の振動が受動振動部材100に効率よく伝達され得る。
本明細書の一実施例に係る装置は、支持部材300および結合部材350をさらに含み得る。
支持部材300は、受動振動部材100の背面100aに配置され得る。支持部材300は、1つ以上の振動発生装置200を覆うように受動振動部材100の背面100aに配置され得る。支持部材300は、受動振動部材100の背面100aおよび1つ以上の振動発生装置200の全部を覆うように受動振動部材100の背面100aに配置され得る。例えば、支持部材300は、受動振動部材100と同じ大きさを有し得る。例えば、支持部材300は、1つ以上の振動発生装置200との間にギャップ空間(GS)を挟んで受動振動部材100の背面の全体を覆うことができる。ギャップ空間(GS)は、互いに向き合う受動振動部材100と支持部材300との間に配置された結合部材350によって設けることができる。ギャップ空間(GS)は、エアギャップ、収納空間、振動空間、または音響箱などと表現することができるが、この用語に限定されるものではない。
支持部材300は、グラス材質、金属材質、およびプラスチック材質のうちのいずれかの材質を含み得る。支持部材300は、ガラス材質、金属材質、およびプラスチック材質のうちの少なくとも1つ以上の材質を積層した積層構造を含み得る。
受動振動部材100および支持部材300のそれぞれは、正方形状または長方形状を有し得るが、これに限定されず、多角の形状、非多角の形状、円形状、または楕円の形状を有し得る。例えば、本明細書の一実施例に係る装置が音響装置またはサウンドバーに適用されるとき、受動振動部材100および支持部材300のそれぞれは、長辺の長さが短辺の長さより2倍以上長い長方形を有し得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
結合部材350は、受動振動部材100の背面の縁部分と支持部材300の前面の縁部分との間に連結されるように構成されることで、互いに向き合う受動振動部材100と支持部材300との間にギャップ空間(GS)を設けることができる。
本明細書の一実施例に係る結合部材350は、接着性を有しながら圧縮および復元が可能な弾性材料を含み得る。例えば、結合部材350は、両面テープ、単面テープ、または両面接着フォームパッドを含み得るが、これらに限定されず、接着性を有しながら圧縮および復元が可能なゴムパッドまたはシリコンパッドなどのような弾性パッドを含み得る。例えば、結合部材350は、エラストマー(elastomer)から形成され得る。
本明細書の一実施例によると、支持部材300は、受動振動部材100の背面の縁部分を支持する側壁部をさらに含み得る。支持部材300の側壁部は、支持部材300の前面の縁部分から受動振動部材100の背面の縁部分側に突出されるか、または曲げられることで、受動振動部材100と支持部材300との間にギャップ空間(GS)を設けることができる。この場合、結合部材350は、支持部材300の側壁部と受動振動部材100の背面の縁部分との間に連結されるように構成され得る。これにより、支持部材300は、1つ以上の振動発生装置200を覆い、受動振動部材100の背面100aを支持することができる。例えば、支持部材300は、1つ以上の振動発生装置200を覆い、受動振動部材100の背面の縁部分を支持することができる。
本明細書の他の実施例によると、受動振動部材100は、支持部材300の前面の縁部分と連結される側壁部をさらに含み得る。受動振動部材100の側壁部は、受動振動部材100の背面の縁部分から支持部材300の前面の縁部分側に突出されるか、または折り曲げられることで、受動振動部材100と支持部材300との間にギャップ空間(GS)を設けることができる。受動振動部材100は、側壁部によって剛性が増加し得る。この場合、結合部材350は、受動振動部材100の側壁部と支持部材300の前面の縁部分との間に連結されるように構成され得る。これにより、支持部材300は、1つ以上の振動発生装置200を覆い、受動振動部材100の背面100aを支持することができる。例えば、支持部材300は、1つ以上の振動発生装置200を覆い、受動振動部材100の背面の縁部分を支持することができる。
本明細書の一実施例に係る装置は、エンクロージャ250をさらに含み得る。
エンクロージャ250は、1つ以上の振動発生装置200を個別的に覆うように受動振動部材100の背面の縁部分に連結されるか、または結合され得る。例えば、エンクロージャ250は、結合部材251を介して受動振動部材100の背面100aに連結されるか、または結合され得る。エンクロージャ250は、受動振動部材100の背面100aに、1つ以上の振動発生装置200を覆うか、または囲む密閉空間を構成することができる。例えば、エンクロージャ250は、密閉部材、密閉キャップ、密閉ボックス、またはサウンドボックスであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。密閉空間は、エアギャップ、振動空間、音響空間、または響箱であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
エンクロージャ250は、金属材質または非金属材質(または複合非金属材質)のうちの1つ以上の材質を含み得る。例えば、エンクロージャ250は、金属、プラスチック、カーボン、および木材のうちの1つ以上の材質を含み得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
本明細書の一実施例に係るエンクロージャ250は、受動振動部材100または1つ以上の振動発生装置200の振動時に、受動振動部材100に作用する空気(air)によるインピーダンス成分を一定に維持させることができる。例えば、受動振動部材100の周囲の空気(air)は、受動振動部材100の振動に対して抵抗するようになり、周波数によって異なる抵抗とリアクタンス成分を有するインピーダンス成分として作用ことになる。これにより、エンクロージャ250は、受動振動部材100の背面100aに、1つ以上の振動発生装置200を囲む密閉空間を構成することで、空気(air)によって受動振動部材100に作用するインピーダンス成分(または、エアインピーダンスまたは弾性インピーダンス)を一定に維持させ、これにより低音域帯の音響特性および/または音圧特性を向上させ、高音域帯の音響の音質を向上させることができる。
下記の表1は、本明細書のいくつかの実施例に係る装置の実験例2~6の構成に対する音響出力特性を示すものである。実験例1は、単一の振動部で振動発生部を構成した場合の平均音圧(SPL)である。実験例2は、2個の振動部を直接積層して振動発生部を構成した場合の平均音圧である。実験例3は、2個の振動部をライン付着方式で積層して振動発生部を構成した場合の平均音圧である。実験例4は、2個の振動部を部分付着方式で積層して振動発生部を構成した場合の平均音圧である。実験例5は、2個の振動部を全面付着方式で積層して振動発生部を構成した場合の平均音圧である。実験例6は、3個の振動部を全面付着方式で積層して振動発生部を構成した場合の平均音圧である。
音響出力特性は、音響測定装備によって測定することができる。音響出力特性は、APX525(Audio Precision社製)であり得る。音響測定装備は、制御用PC(Control PC)、音を送受信するサウンドカード、サウンドカードから発生した音を振動装置に増幅して伝達するアンプ(amplifier)、および振動装置の駆動によって表示パネルで発生する音響を収集するマイクから構成され得る。例えば、マイクは振動装置の中心に配置され、表示パネルとマイクとの間の距離は、30cmであり得る。音響は、振動装置に対してマイクを垂直にして測定することができる。マイクで収集された音響は、サウンドカードを介して制御用PCに入力され、これを制御用プログラムで確認して振動装置の音響を分析するようになる。例えば、パルスプログラムを用いて20Hz~20kHzの周波数範囲の周波数応答特性を測定することができる。0.15~20kHzでのサインスイープ(sine sweep)で1/3オクターブスムージング(octave smoothing)を適用して測定することができる。
表を参照すると、本明細書の実施例に係る実験例2~6のそれぞれは、単一の振動部で構成された実験例1より平均音圧が高いことが分かる。実験例2は、実験例1と比較して、平均音圧が高いことが分かる。実験例3~5のそれぞれは、実験例1と比較して、2個の振動部の間に形成される接着層の面積が増加するほど平均音圧が増加する傾向があることが分かる。
したがって、本明細書の実施例に係る振動装置は、互いに重なるか積層された複数の振動部を含むことで、音響特性および/または音圧特性が向上することができ、複数の振動部の間の接着層の面積によって音響特性および/または音圧特性がさらに向上することができる。
本明細書の実施例に係る振動装置およびこれを含む装置は、以下のように説明することができる。
本明細書の実施例に係る振動装置は、第1振動部および第1振動部と重畳された第2振動部を含む振動発生部、振動発生部の第1面にある第1カバー部材、振動発生部の第1面と反対の第2面にある第2カバー部材、および第1カバー部材と第2カバー部材との間で第1振動部および第2振動部に連結された第1~第3信号ラインを有する信号ケーブルを含み得る。
本明細書の1つ以上の実施例によると、第2振動部は、第1振動部の一部を露出させるための切断部を含み、第1振動部は、切断部を通して第2カバー部材と向き合う露出領域を含み得る。
本明細書の1つ以上の実施例によると、第1~第3信号ラインのうちのいずれか1つは、第1振動部の露出領域に連結され得る。
本明細書の1つ以上の実施例によると、第1振動部および第2振動部のそれぞれは、圧電物質を含む振動層、振動層の第1面にある第1電極層、および振動層の第1面と反対の第2面にある第2電極層を含み得る。
本明細書の1つ以上の実施例によると、第2振動部の第1電極層は、第1振動部の第2電極層と接触され得る。
本明細書の1つ以上の実施例によると、第2振動部は、第1振動部の第2電極層の一部を露出させる切断部を含み、第1~第3信号ラインのうちのいずれか1つは、第2振動部の切断部によって露出された第1振動部の第2電極層の一部と連結され得る。
本明細書の1つ以上の実施例によると、振動発生部は、第1~第3信号ラインのうちのいずれか1つと第2振動部の切断部によって露出された第1振動部の第2電極層を連結するライン連結部材をさらに含み、第2振動部は、第1振動部の第2電極層の一部を露出させる切断部を含み、第1~第3信号ラインのうちのいずれか1つは、ライン連結部材を介して第2振動部の切断部によって露出された第1振動部の第2電極層の一部と連結され得る。
本明細書の1つ以上の実施例によると、第2振動部は、第1振動部の第2電極層の一部を露出させる切断部を含み、第1信号ラインは、第1振動部の第1電極層と連結され、第2信号ラインは、第2振動部の第2電極層と連結され、第3信号ラインは、第2振動部の切断部によって露出された第1振動部の第2電極層の一部と連結され得る。
本明細書の1つ以上の実施例によると、振動発生部は、第1振動部および第2振動部のそれぞれの縁部分の間に配置された接着部材をさらに含み得る。
本明細書の1つ以上の実施例によると、第1振動部の第2電極層および第2振動部の第1電極層のうちの1つ以上は、1つ以上のスリットを含み得る。
本明細書の1つ以上の実施例によると、振動発生部は、第1振動部および第2振動部のそれぞれの縁部分の間に配置された接着部材をさらに含み、接着部材は、1つ以上のスリットと連通される1つ以上の分離部を含み得る。
本明細書の1つ以上の実施例によると、振動発生部は、第1振動部の第2電極層と第2振動部の第1電極層との間にある接着層をさらに含み得る。
本明細書の1つ以上の実施例によると、振動発生部は、第1振動部と第2振動部との間にあるコンタクト部材をさらに含み得る。
本明細書の1つ以上の実施例によると、コンタクト部材は、伝導性の両面接着部材であり得る。
本明細書の1つ以上の実施例によると、コンタクト部材は、振動発生部から突出された突出部を含み、第1~第3信号ラインのうちのいずれか1つは、突出部の一部と連結され得る。
本明細書の1つ以上の実施例によると、振動発生部は、第1振動部と重畳された第3振動部をさらに含み、信号ケーブルは、第3振動部に連結された第4信号ラインをさらに含み得る。
本明細書の1つ以上の実施例によると、第1~第3振動部のそれぞれは、圧電物質を含む振動層、振動層の第1面にある第1電極層、および振動層の第1面と反対の第2面にある第2電極層を含み得る。
本明細書の1つ以上の実施例によると、第2振動部の第1電極層は、第1振動部の第2電極層と接触され、第1振動部の第1電極層は、第3振動部の第1電極層と接触され得る。
本明細書の1つ以上の実施例によると、第2振動部は、第1振動部の第2電極層の第1領域を露出させる第1切断部を含み、第3振動部は、第1振動部の第1電極層の第2領域を露出させる第2切断部を含み得る。
本明細書の1つ以上の実施例によると、第1信号ラインは、第3振動部の第2切断部によって露出された第1振動部の第1電極層の一部と連結され、第2信号ラインは、第2振動部の第2電極層と連結され、第3信号ラインは、第2振動部の第1切断部によって露出された第1振動部の第2電極層の一部と連結され、第4信号ラインは、第3振動部の第1電極層と連結され得る。
本明細書の1つ以上の実施例によると、振動発生部は、第1信号ラインと第3振動部の第2切断部によって露出された第1振動部の第1電極層の一部を連結する第1ライン連結部材、および第3信号ラインと第2振動部の第1切断部によって露出された第1振動部の第2電極層の一部を連結する第2ライン連結部材をさらに含み、第1信号ラインは、第1ライン連結部材を介して第3振動部の第2切断部によって露出された第1振動部の第1電極層の一部と連結され、第3信号ラインは、第2ライン連結部材を介して第2振動部の第1切断部によって露出された第1振動部の第2電極層の一部と連結され得る。
本明細書の1つ以上の実施例によると、振動発生部は、第1振動部および第2振動部のそれぞれの縁部分の間に配置された第1接着部材、および第1振動部および第3振動部のそれぞれの縁部分の間に配置された第2接着部材をさらに含み得る。
本明細書の1つ以上の実施例によると、第1振動部の第2電極層および第2振動部の第1電極層のうちの1つ以上は、1つ以上のスリットを含み、第1振動部の第1電極層および第3振動部の第2電極層のうちの1つ以上は、1つ以上のスリットを含み得る。
本明細書の1つ以上の実施例によると、振動発生部は、第1振動部および第2振動部のそれぞれの縁部分の間に配置された第1接着部材、および第1振動部および第3振動部のそれぞれの縁部分の間に配置された第2接着部材をさらに含み、第1接着部材および第2接着部材のそれぞれは、1つ以上のスリットと連通される1つ以上の分離部を含み得る。
本明細書の1つ以上の実施例によると、振動発生部は、第1振動部の第2電極層と第2振動部の第1電極層との間にある第1接着層、および第1振動部の第1電極層と第3振動部の第2電極層との間にある第2接着層をさらに含み得る。
本明細書の1つ以上の実施例によると、振動発生部は、第1振動部と第2振動部との間にある第1コンタクト部材、および第1振動部と第3振動部との間にある第2コンタクト部材をさらに含み得る。
本明細書の1つ以上の実施例によると、第1コンタクト部材および第2コンタクト部材のそれぞれは、伝導性の両面接着部材であり得る。
本明細書の1つ以上の実施例によると、第1コンタクト部材は、振動発生部から突出された第1突出部を含み、第2コンタクト部材は、振動発生部から突出された第2突出部を含み、第1信号ラインは、第2突出部の一部と連結され、第3信号ラインは、第1突出部の一部と連結され得る。
本明細書の実施例に係る装置は、受動振動部材、および受動振動部材に連結され、受動振動部材を振動させる振動発生装置を含み、振動発生装置は、振動装置を含み、振動装置は、第1振動部および第1振動部と重畳された第2振動部を含む振動発生部、振動発生部の第1面にある第1カバー部材、振動発生部の第1面と反対の第2面にある第2カバー部材、および第1カバー部材と第2カバー部材との間で第1振動部および第2振動部に連結された第1~第3信号ラインを有する信号ケーブルを含み得る。
本明細書の1つ以上の実施例によると、装置は、受動振動部材の背面に配置され、振動発生装置を覆うエンクロージャをさらに含み得る。
本明細書の1つ以上の実施例によると、受動振動部材は、金属、プラスチック、紙、繊維、布、皮革、木材、ゴム、ガラス、カーボン、および鏡のうちの1つ以上の材質を含み得る。
本明細書の1つ以上の実施例によると、受動振動部材は、映像を表示する画素を有する表示パネル、表示装置から映像が投影されるスクリーンパネル、発光ダイオード照明パネル、有機発光照明パネル、無機発光照明パネル、サイネージパネル、運送手段の内装材、運送手段の外装材、運送手段のガラス窓、運送手段の座席内装材、建物の天井材、建物の内装材、建物のガラス窓、航空機の内装材、航空機のガラス窓、および鏡のうちの1つ以上を含み得る。
本明細書の1つ以上の実施例に係る装置は、受動振動部材、連結部材、および連結部材により受動振動部材に連結され、受動振動部材を振動させる振動発生装置、振動発生装置は、振動装置を含み、振動装置は、第1振動部および第1振動部と重畳された第2振動部を含む振動発生部、振動発生部の第1面にある第1カバー部材、振動発生部の第1面と反対の第2面にある第2カバー部材、および第1カバー部材と第2カバー部材との間で第1振動部および第2振動部に連結された第1~第3信号ラインを有する信号ケーブルを含み得る。
本明細書の1つ以上の実施例によると、連結部材は、受動振動部材と振動発生装置の中心部との間に連結され、振動発生装置の縁部分は、連結部材および/または受動振動部材に連結されず、連結部材および受動振動部材のそれぞれから離隔されて浮かされた状態であり得る。
本明細書の1つ以上の実施例によると、連結部材は、接着層を含む物質を含み、連結部材は、振動発生装置の前面全体および受動振動部材の背面に連結されるか、または接着され得る。
本明細書の1つ以上の実施例に係る振動装置は、装置に配置される振動装置に適用され得る。本明細書の1つ以上の実施例に係る装置(または表示装置)は、モバイルデバイス、映像電話器、スマートウォッチ(smart watch)、ウォッチフォン(watch phone)、ウェアラブル機器(wearable apparatus)、フォルダブル機器(foldable apparatus)、ローラブル機器(rollable apparatus)、ベンダブル機器(bendable apparatus)、フレキシブルデバイス(flexible apparatus)、カーブ・ド・機器(curved apparatus)、スライディング機器(sliding apparatus)、可変機器(variable apparatus)、電子手帳、電子ブック、PMP(portable multimedia player)、PDA(personal digital assistant)、MP3プレーヤー、モバイル医療機器、デスクトップPC(desktop PC)、ラップトップPC(laptop PC)、ネットブックコンピュータ(netbook computer)、ワークステーション、(workstation)、ナビゲーション、車両用ナビゲーション、車両用表示装置、車両用装置、劇場用装置、劇場用表示装置、テレビ、ウオールペーパー(wallpaper)機器、サイネージ(signage)機器、ゲーム機器、ノートパソコン、モニター、カメラ、ビデオカメラ、および家電機器などに適用され得る。そして、本明細書の1つ以上の実施例に係る振動発生装置は、有機発光照明装置または無機発光照明装置に適用され得る。振動発生装置が照明装置に適用される場合、照明装置は、照明およびスピーカーの役割をすることができる。そして、本明細書の1つ以上の実施例に係る振動発生装置がモバイルデバイスなどに適用される場合、振動発生装置は、スピーカー、レシーバー、およびハプティックのうちの1つ以上であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
以上で説明した本明細書は、前述した実施例および添付された図に限定されるものではなく、本明細書の技術的思想を逸脱しない範囲内で、多様に置換、変形および変更が可能であることが本明細書の属する技術分野で通常の知識を有する者にとって明らかであろう。したがって、本明細書の範囲は、後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味および範囲そしてその等価概念から導き出されるすべての変更または変形された形態が、本明細書の範囲に含まれるものと解釈されなければならない。