JP2023080842A - engine - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、吸気系および排気系を備えるエンジンに関する。 The present invention relates to an engine with an intake system and an exhaust system.
内燃機関であるエンジンの吸気系には、エンジン停止後においても燃料蒸気が残留している場合がある。この吸気系に残留する燃料蒸気の外部放出を防止するため、吸気系には燃料蒸気を捕捉する吸気キャニスタが設けられている(特許文献1~3参照)。
Fuel vapor may remain in the intake system of an engine, which is an internal combustion engine, even after the engine is stopped. In order to prevent the fuel vapor remaining in the intake system from being released to the outside, the intake system is provided with an intake canister that captures the fuel vapor (see
ところで、吸気キャニスタには、燃料蒸気を吸着する吸着フィルタが組み付けられている。この吸着フィルタは、活性炭等からなる粒状の吸着材と、吸着材を挟み込んで保持する不織布等のシート材と、によって構成されることが多い。しかしながら、吸着フィルタのシート材に対して均一に吸着材を分散させることは困難であり、フィルタ各部位の通気抵抗が均一になるように吸着フィルタを製造することは困難であった。つまり、大量生産される吸着フィルタにおいては製品毎の通気抵抗にバラツキが生じており、吸気キャニスタを備えたエンジンの吸入空気量にもバラツキが生じていた。この吸入空気量のバラツキはエンジン制御に影響を与えることから、吸気キャニスタを備えたエンジンにおいて吸入空気量のバラツキを抑制することが求められている。 By the way, the intake canister is assembled with an adsorption filter that adsorbs fuel vapor. This adsorption filter is often composed of a granular adsorbent made of activated carbon or the like and a sheet material such as a non-woven fabric holding the adsorbent by sandwiching it. However, it is difficult to uniformly disperse the adsorbent on the sheet material of the adsorption filter, and it is difficult to manufacture the adsorption filter so that the ventilation resistance of each part of the filter becomes uniform. In other words, in mass-produced adsorption filters, the ventilation resistance of each product varies, and the amount of intake air in an engine equipped with an intake canister also varies. Since the variation in the amount of intake air affects engine control, it is required to suppress the variation in the amount of intake air in an engine equipped with an intake canister.
本発明の目的は、吸入空気量のバラツキを抑制することにある。 SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to suppress variations in intake air amount.
一実施形態のエンジンは、吸気ポートに接続される吸気系と、排気ポートに接続される排気系と、を備えるエンジンであって、前記吸気系に設けられ、第1開閉バルブによって開閉される第1吸気通路と、前記第1吸気通路を迂回して前記吸気系に設けられ、燃料蒸気を吸着する吸気キャニスタを備え、かつ前記吸気キャニスタよりも前記吸気ポート側に位置する第2開閉バルブによって開閉される第2吸気通路と、前記排気系に設けられ、触媒コンバータを備える排気通路と、前記第2吸気通路と前記排気通路とに接続され、第3開閉バルブによって開閉されるパージ通路と、互いに通信可能に接続されるプロセッサおよびメモリを備え、前記第1開閉バルブ、前記第2開閉バルブおよび前記第3開閉バルブを制御する制御システムと、を有し、前記制御システムは、エンジン停止中に、前記第1開閉バルブを閉じて前記第2開閉バルブを開くことにより、前記吸気ポートから前記吸気キャニスタに燃料蒸気を供給可能とし、エンジン運転中に、前記第1開閉バルブを開いて前記第2開閉バルブを閉じることにより、前記第1吸気通路から前記吸気ポートに吸入空気を供給可能とし、エンジン運転中のパージ条件成立時に、前記第2開閉バルブを閉じて前記第3開閉バルブを開くことにより、前記吸気キャニスタから前記パージ通路を介して前記排気通路に燃料蒸気を供給可能とする。 An engine of one embodiment is an engine comprising an intake system connected to an intake port and an exhaust system connected to the exhaust port. 1 intake passage, and an intake canister provided in the intake system bypassing the first intake passage and absorbing fuel vapor, and is opened and closed by a second opening/closing valve located closer to the intake port than the intake canister. an exhaust passage provided in the exhaust system and provided with a catalytic converter; a purge passage connected to the second intake passage and the exhaust passage and opened and closed by a third opening/closing valve; a control system comprising a processor and memory communicatively connected to control the first on-off valve, the second on-off valve, and the third on-off valve, wherein the control system, during an engine stop, By closing the first opening/closing valve and opening the second opening/closing valve, fuel vapor can be supplied from the intake port to the intake canister, and during engine operation, the first opening/closing valve is opened to perform the second opening/closing. By closing the valve, intake air can be supplied from the first intake passage to the intake port, and when purge conditions are satisfied during engine operation, the second opening/closing valve is closed and the third opening/closing valve is opened, Fuel vapor can be supplied from the intake canister to the exhaust passage through the purge passage.
一実施形態のエンジンは、エンジン運転中に、第1開閉バルブを開いて第2開閉バルブを閉じることにより、第1吸気通路から吸気ポートに吸入空気を供給可能とする。これにより、吸入空気量のバラツキを抑制することができる。 The engine of one embodiment enables intake air to be supplied from the first intake passage to the intake port by opening the first opening/closing valve and closing the second opening/closing valve during engine operation. As a result, variations in the amount of intake air can be suppressed.
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一または実質的に同一の構成や要素については、同一の符号を付して繰り返しの説明を省略する。 BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. In the following description, the same or substantially the same configurations and elements are denoted by the same reference numerals, and repeated descriptions are omitted.
[車両構成]
図1は本発明の一実施の形態であるエンジン10が搭載された車両11を示す図である。図1に示すように、車両11には、エンジン10およびトランスミッション12からなるパワートレイン13が搭載されている。また、車両11には、ガソリン等の燃料を貯留する燃料タンク14が搭載されている。なお、燃料タンク14に貯留される燃料は、図示しない燃料ポンプや燃料配管等を経て、エンジン10のインジェクタ15に供給される。
[Vehicle configuration]
FIG. 1 shows a
[エンジン構成]
図2はエンジン10に設けられる吸気系30および排気系40の一例を示す図である。図2に示すように、エンジン10は、シリンダブロック20と、これに取り付けられるシリンダヘッド21と、を有している。シリンダブロック20には、クランク軸22が回転自在に収容されるとともに、クランク軸22に連結されるピストン23が往復動自在に収容されている。また、シリンダヘッド21の吸気ポート24には、燃焼室25に吸入空気を案内する吸気系30が接続されており、シリンダヘッド21の排気ポート26には、燃焼室25からの排出ガスを案内する排気系40が接続されている。さらに、シリンダヘッド21には、燃焼室25内に燃料を噴射するインジェクタ15が設けられている。
[Engine configuration]
FIG. 2 is a diagram showing an example of an
[吸気系]
吸気系30は、吸気ポート24に接続される下流吸気通路31と、下流吸気通路31に接続される第1上流吸気通路(第1吸気通路)32と、下流吸気通路31に接続されるとともに第1上流吸気通路32を迂回する第2上流吸気通路(第2吸気通路)33と、を有している。下流吸気通路31には、エアクリーナボックス34、スロットルバルブ35および吸気マニホールド36が設けられている。また、第1上流吸気通路32には、開閉バルブ(第1開閉バルブ)V1aおよび開閉バルブV1bが設けられている。さらに、第2上流吸気通路33には、開閉バルブV2aおよび開閉バルブ(第2開閉バルブ)V2bが設けられるとともに、燃料蒸気を吸着する吸気キャニスタ37が設けられている。第2上流吸気通路33において、開閉バルブV2bは吸気キャニスタ37よりも吸気ポート24側に位置している。
[Intake system]
The
[排気系]
排気系40は、排気ポート26に接続される排気通路41を有している。排気通路41には、排気マニホールド42、触媒コンバータ43,44および消音器45が設けられている。なお、触媒コンバータ43として、例えば三元触媒コンバータを用いることが可能であり、触媒コンバータ44として、例えばリーンNOx吸蔵触媒コンバータを用いることが可能である。また、図示する例では、排気通路41に2つの触媒コンバータ43,44を設けているが、これに限られることはない。例えば、排気通路41に1つの触媒コンバータを設けても良く、排気通路41に3つ以上の触媒コンバータを設けても良い。
[Exhaust system]
The
[吸気エバポ処理システム]
エンジン10は、吸気系30に残存する燃料蒸気(エバポエミッション)を処理する吸気エバポ処理システム50を有している。前述したように、第2上流吸気通路33には、燃料蒸気を吸着する吸気キャニスタ37が設けられている。吸気キャニスタ37は、キャニスタケース38と、これに収容される吸着フィルタ39と、を有している。吸着フィルタ39は、活性炭等からなる粒状の吸着材と、この吸着材を挟み込んで保持する不織布等のシート材と、によって構成される。このような吸着フィルタ39を第2上流吸気通路33に対して設けることにより、後述するように、エンジン停止中において、吸気系30に残存する燃料蒸気を吸着フィルタ39に吸着させることができる。これにより、吸気キャニスタ37によって燃料蒸気を捕捉することができ、炭化水素(hydrocarbon,HC)を含む燃料蒸気の外部放出を防止することができる。
[Intake Evaporation System]
The
また、吸気エバポ処理システム50は、第2上流吸気通路33と排気通路41とを互いに接続する吸気パージ通路(パージ通路)51を有している。吸気パージ通路51の一端部51aは、吸気キャニスタ37と開閉バルブV2bとの間の通路33aに接続されており、吸気パージ通路51の他端部51bは、排気ポート26と触媒コンバータ43との間の通路41aに接続されている。さらに、吸気パージ通路51には、エアポンプ(ポンプ)52および開閉バルブ(第3開閉バルブ)V3が設けられている。後述するように、開閉バルブV3を開いてエアポンプ52を駆動することにより、第2上流吸気通路33から排気通路41に吸入空気を送ることができる。これにより、吸気キャニスタ37から放出される燃料蒸気を、第2上流吸気通路33から吸気パージ通路51を介して排気通路41に供給することができる。なお、エアポンプ52として、例えば、ベーンポンプを用いることが可能である。
The intake
[タンクエバポ処理システム]
エンジン10は、燃料タンク14内に発生する燃料蒸気を処理するタンクエバポ処理システム60を有している。タンクエバポ処理システム60は、燃料タンク14および吸気マニホールド36に接続されるタンクキャニスタ61を有している。燃料タンク14とタンクキャニスタ61とは、2ウェイバルブ62を備えた導入通路63を介して互いに接続されている。また、タンクキャニスタ61と吸気マニホールド36とは、パージバルブ64を備えたタンクパージ通路65を介して互いに接続されている。タンクキャニスタ61内には、燃料蒸気を吸着する活性炭等の吸着材が封入されている。
[Tank evaporation treatment system]
The
燃料タンク14内に燃料蒸気が発生してタンク内圧が上昇すると、導入通路63の2ウェイバルブ62を介して燃料蒸気がタンクキャニスタ61に供給され、タンクキャニスタ61によって燃料蒸気が捕捉される。このように、タンクキャニスタ61によって捕捉された燃料蒸気は、パージバルブ64を開くことでタンクキャニスタ61から吸気マニホールド36に供給される。つまり、タンクパージ通路65のパージバルブ64を開くことにより、タンクキャニスタ61と吸気マニホールド36とは互いに連通した状態になる。これにより、外気がタンクキャニスタ61を通過して吸気マニホールド36に吸引されるため、タンクキャニスタ61から放出される燃料蒸気が外気と共に吸気マニホールド36に供給される。なお、燃料タンク14のタンク内圧が低下した場合には、2ウェイバルブ62を経て燃料タンク14に外気が供給される。
When fuel vapor is generated in the
[制御システム]
図3はエンジン10に設けられる制御システム70の一例を示す図である。図3に示すように、エンジン10には、吸気エバポ処理システム50等を制御するため、エンジン制御ユニット71等の電子制御ユニットからなる制御システム70が設けられている。制御システム70に設けられるセンサとして、車速を検出する車速センサ72、アクセルペダルの操作量を検出するアクセルセンサ73、およびブレーキペダルの操作量を検出するブレーキセンサ74がある。また、制御システム70に設けられるセンサとして、エンジン回転数を検出するエンジン回転センサ75、エンジン10の冷却水温を検出する水温センサ76、および吸気マニホールド36の圧力を検出する吸気圧センサ77がある。
[Control system]
FIG. 3 is a diagram showing an example of a
また、制御システム70に設けられるセンサとして、下流吸気通路31を流れる吸入空気量を検出するエアフローセンサ78、排出ガスの酸素濃度から空燃比を検出する空燃比センサ79、触媒コンバータ43の温度を検出する触媒温度センサ80、および触媒コンバータ44の温度を検出する触媒温度センサ81がある。さらに、制御システム70には、制御システム70の起動時や停止時等に手動操作されるプッシュスイッチ82が設けられている。さらに、制御システム70には、走行レンジや駐車レンジを選択する際に手動操作されるセレクトレバー83が設けられている。
Further, as sensors provided in the
図4はエンジン制御ユニット71の基本構造を簡単に示した図である。図4に示すように、エンジン制御ユニット71は、プロセッサ90およびメモリ91等が組み込まれたマイクロコントローラ92を有している。メモリ91には所定のプログラムが格納されており、プロセッサ90によってプログラムの命令セットが実行される。プロセッサ90とメモリ91とは、互いに通信可能に接続されている。なお、図示する例では、マイクロコントローラ92に1つのプロセッサ90と1つのメモリ91が組み込まれているが、これに限られることはなく、マイクロコントローラ92に複数のプロセッサ90を組み込んでも良く、マイクロコントローラ92に複数のメモリ91を組み込んでも良い。
FIG. 4 is a diagram simply showing the basic structure of the
また、エンジン制御ユニット71には、入力変換回路93、駆動回路94、通信回路95、外部メモリ96および電源回路97等が設けられている。入力変換回路93は、各種センサから入力される信号を、マイクロコントローラ92に入力可能な信号に変換する。駆動回路94は、マイクロコントローラ92から出力される信号に基づき、前述した開閉バルブV1a,V1b等のアクチュエータに対する駆動信号を生成する。通信回路95は、マイクロコントローラ92から出力される信号を、図示しない他の制御ユニット等に向けた通信信号に変換する。また、通信回路95は、図示しない他の制御ユニット等から受信した通信信号を、マイクロコントローラ92に入力可能な信号に変換する。さらに、電源回路97は、マイクロコントローラ92、入力変換回路93、駆動回路94、通信回路95および外部メモリ96等に対し、安定した電源電圧を供給する。また、不揮発性メモリ等の外部メモリ96には、非通電時にも保持すべきデータ等が記憶される。
The
[吸気エバポ処理システムの動作モード]
続いて、吸気エバポ処理システム50の動作モードについて説明する。吸気エバポ処理システム50の動作モードとして、エンジン停止中に実行される燃料吸着モードがあり、エンジン運転中に実行される通常モードがある。また、吸気エバポ処理システム50の動作モードとして、エンジン運転中の診断条件成立時に実行されるキャニスタ診断モードがあり、エンジン運転中のパージ条件成立時に実行される燃料パージモードがある。ここで、図5は燃料吸着モードの実行状況を示す図であり、図6は通常モードの実行状況を示す図である。また、図7はキャニスタ診断モードの実行状況を示す図であり、図8は燃料パージモードの実行状況を示す図である。
[Operation Mode of Intake Evaporation System]
Next, operation modes of the intake
<燃料吸着モード>
図5に示すように、吸気エバポ処理システム50の動作モードとして、エンジン停止中に実行される燃料吸着モードがある。この燃料吸着モードを実行する際には、制御システム70によって、開閉バルブV1a,V1bが閉状態に制御され、開閉バルブV2a,V2bが開状態に制御される。このような開閉バルブ制御により、第1上流吸気通路32が遮断されて第2上流吸気通路33が開放されるため、白塗りの矢印で示すように、吸気ポート24から吸気キャニスタ37に燃料蒸気が供給可能となる。これにより、吸気系30に残存する燃料蒸気を外部に放出することなく、吸気キャニスタ37の吸着フィルタ39によって燃料蒸気を捕捉することができる。なお、燃料吸着モードにおいて、開閉バルブV3は閉じられ、エアポンプ52は停止され、パージバルブ64は閉じられる。
<Fuel adsorption mode>
As shown in FIG. 5, the operation mode of the intake
<通常モード>
図6に示すように、吸気エバポ処理システム50の動作モードとして、エンジン運転中に実行される通常モードがある。この通常モードを実行する際には、制御システム70によって、開閉バルブV1a,V1bが開状態に制御され、開閉バルブV2a,V2bが閉状態に制御される。このような開閉バルブ制御により、第1上流吸気通路32が開放されて第2上流吸気通路33が遮断されるため、白塗りの矢印で示すように、第1上流吸気通路32から吸気ポート24に吸入空気が供給可能となる。これにより、吸入空気が吸気キャニスタ37の吸着フィルタ39を通過することなく、第1上流吸気通路32から吸気ポート24に吸入空気を案内することができる。つまり、吸着フィルタ39による流量変動の影響を受けることなく、吸気ポート24に対して吸入空気を安定供給することができるため、各種エンジン制御を適切に実行してエンジン性能を発揮させることができる。
<Normal mode>
As shown in FIG. 6, the operation mode of the intake
ここで、前述したように、吸気キャニスタ37の吸着フィルタ39は、活性炭等からなる粒状の吸着材と、この吸着材を挟み込んで保持する不織布等のシート材と、によって構成される。しかしながら、吸着フィルタ39のシート材に対して均一に吸着材を分散させることは困難であり、フィルタ各部位の通気抵抗が均一になるように吸着フィルタ39を製造することは困難であった。このため、大量生産される吸着フィルタ39においては製品毎の通気抵抗にバラツキが生じる虞があるが、通常モードにおいては、吸入空気が吸気キャニスタ37を通過することなく、吸入空気が第1上流吸気通路32から吸気ポート24に供給される。これにより、吸気ポート24に対して吸入空気を安定供給することができるため、各種エンジン制御を適切に実行してエンジン性能を発揮させることができる。なお、通常モードにおいて、開閉バルブV3は閉じられ、エアポンプ52は停止される。また、通常モードにおいて、エンジン10の運転状況に応じてパージバルブ64を開くことにより、タンクキャニスタ61から燃焼室25に向けて燃料蒸気を供給しても良い。
Here, as described above, the
<キャニスタ診断モード>
図7に示すように、吸気エバポ処理システム50の動作モードとして、エンジン運転中の診断条件成立時に実行されるキャニスタ診断モードがある。なお、エンジン運転中の診断条件については後述する。キャニスタ診断モードを実行する際には、制御システム70によって、開閉バルブV1a,V1bが閉状態に制御され、開閉バルブV2a,V2bが開状態に制御される。このような開閉バルブ制御により、第1上流吸気通路32が遮断されて第2上流吸気通路33が開放されるため、白塗りの矢印で示すように、吸気キャニスタ37を通過して燃料蒸気を取り込んだ吸入空気が吸気ポート24に供給可能となる。これにより、吸気キャニスタ37から放出された燃料蒸気を、吸気ポート24から燃焼室25に供給して燃焼させることができる。ここで、空燃比センサ79を用いて排出ガスの酸素濃度から空燃比を検出することにより、吸気キャニスタ37から燃焼室25に供給された燃料蒸気量を推定することができる。なお、キャニスタ診断モードにおいて、開閉バルブV3は閉じられ、エアポンプ52は停止され、パージバルブ64は閉じられる。
<Canister diagnosis mode>
As shown in FIG. 7, as an operation mode of the intake
<燃料パージモード>
図8に示すように、吸気エバポ処理システム50の動作モードとして、エンジン運転中のパージ条件成立時に実行される燃料パージモードがある。なお、エンジン運転中のパージ条件については後述する。燃料パージモードを実行する際には、制御システム70によって、開閉バルブV1a,V1b,V2bが閉状態に制御され、開閉バルブV2aが開状態に制御される。また、制御システム70によって、吸気パージ通路51の開閉バルブV3が開状態に制御され、吸気パージ通路51のエアポンプ52が駆動される。このような開閉バルブ制御により、白塗りの矢印で示すように、吸気キャニスタ37を通過して燃料蒸気を取り込んだ吸入空気は、吸気パージ通路51のエアポンプ52および開閉バルブV3を経て排気通路41に供給可能となる。これにより、吸気キャニスタ37から放出された燃料蒸気を、排気通路41の触媒コンバータ43,44に供給して触媒上で燃焼させることができる。なお、燃料パージモードにおいて、エンジン10の運転状況に応じてパージバルブ64を開くことにより、タンクキャニスタ61から燃焼室25に向けて燃料蒸気を供給しても良い。
<Fuel Purge Mode>
As shown in FIG. 8, as an operation mode of the intake
[燃料吸着制御]
以下、制御システム70によって実行される燃料吸着制御について説明する。図9は燃料吸着制御の実行手順の一例を示すフローチャートである。図9のフローチャートに示される各ステップには、制御システム70を構成する1つまたは複数のプロセッサ90によって実行される処理が示されている。
[Fuel adsorption control]
The fuel adsorption control executed by the
図9に示すように、ステップS10では、運転手によるエンジン停止操作が行われているか否かが判定される。ここで、エンジン停止操作とは、例えば、エンジン運転中の停車後に駐車レンジが選択された状態のもとで、運転手がプッシュスイッチ82を押し込む操作である。ステップS10において、エンジン停止操作が行われていると判定された場合には、ステップS11に進み、アイドリング中のエンジン10が停止状態に制御され、ステップS12に進み、吸気エバポ処理システム50が燃料吸着モードに制御される。つまり、制御システム70は、開閉バルブV1a,V1b,V3を閉状態に制御し、開閉バルブV2a,V2bを開状態に制御する。このように、エンジン停止中においては、図5に示した燃料吸着モードが実行されるため、吸気系30に残存する燃料蒸気を外部に放出することなく、吸気キャニスタ37によって燃料蒸気を捕捉することができる。
As shown in FIG. 9, in step S10, it is determined whether or not the driver is performing an engine stop operation. Here, the engine stop operation is, for example, an operation in which the driver pushes the
[燃料パージ制御]
続いて、制御システム70によって実行される燃料パージ制御について説明する。図10および図11は燃料パージ制御の実行手順の一例を示すフローチャートである。なお、図10および図11のフローチャートにおいては、符号A,Bの箇所で互いに接続されている。図10および図11のフローチャートに示される各ステップには、制御システム70を構成する1つまたは複数のプロセッサ90によって実行される処理が示されている。
[Fuel purge control]
Next, the fuel purge control executed by
図10に示すように、ステップS20では、運転手によるエンジン始動操作が行われているか否かが判定される。ここで、エンジン始動操作とは、例えば、エンジン停止中に駐車レンジが選択された状態のもとで、運転手がブレーキペダルを踏み込みながらプッシュスイッチ82を押し込む操作である。ステップS20において、エンジン始動操作が行われていると判定された場合には、ステップS21に進み、図示しないスタータモータ等を用いてエンジン10が始動される。続いて、ステップS22に進み、パージ完了フラグFpが解除され(Fp=0)、ステップS23に進み、吸気エバポ処理システム50の通常モードが実行される。なお、パージ完了フラグFpとは、燃料パージモードが実行された場合に設定される制御フラグである。
As shown in FIG. 10, in step S20, it is determined whether or not the driver is performing an engine start operation. Here, the engine start operation is, for example, an operation in which the driver pushes the
ステップS23において、制御システム70は、開閉バルブV2a,V2b,V3を閉状態に制御し、開閉バルブV1a,V1bを開状態に制御する。これにより、図6に示した通常モードが実行されるため、吸入空気が吸気キャニスタ37を通過することなく、吸入空気が第1上流吸気通路32から吸気ポート24に供給される。このように、エンジン運転中には、吸気ポート24に対して吸入空気を安定供給することができるため、各種エンジン制御を適切に実行してエンジン性能を発揮させることができる。また、エンジン運転中においては、吸気キャニスタ37に蓄えられた燃料蒸気を処理するため、ステップS24以降の各ステップに進み、キャニスタ診断モードや燃料パージモードの実行条件が判定される。
In step S23, the
図10に示すように、ステップS24では、パージ完了フラグFpが解除(Fp=0)されているか否かが判定される。ステップS24において、パージ完了フラグFpが設定されていると判定された場合(Fp=1)、つまり燃料パージモードが既に実行されていると判定された場合には、吸気エバポ処理システム50を通常モードに維持したままルーチンを抜ける。一方、ステップS24において、パージ完了フラグFpが解除されていると判定された場合(Fp=0)、つまり燃料パージモードが未だ実行されていないと判定された場合には、ステップS25に進み、所定の診断条件が成立するか否かが判定される。ステップS25において診断条件が成立する場合とは、例えば、下記の条件A1~A4の全てが成立する場合である。
条件A1:エンジンの暖機が完了していること
条件A2:タンクキャニスタから燃料蒸気が放出されていないこと
条件A3:触媒コンバータの温度が下限値以上であること
条件A4:空燃比センサを用いたフィードバック制御が実行されていること
As shown in FIG. 10, in step S24, it is determined whether or not the purge completion flag Fp is cleared (Fp=0). In step S24, if it is determined that the purge completion flag Fp is set (Fp=1), that is, if it is determined that the fuel purge mode has already been executed, the intake
Condition A1: The engine has been warmed up Condition A2: No fuel vapor is emitted from the tank canister Condition A3: The temperature of the catalytic converter is above the lower limit Condition A4: An air-fuel ratio sensor is used Feedback control is running
前述したように、診断条件の1つとして、「条件A1:エンジンの暖機が完了していること」がある。エンジン10の暖機運転中とは、暖機完了に向けてエンジン10が過渡的に制御されている状況である。このため、エンジン暖機中に吸気キャニスタ37から燃料蒸気を放出することは、触媒コンバータ43,44による排出ガス処理に影響を与える虞がある。そこで、エンジン10が暖機運転中である場合には、キャニスタ診断モードの実行が禁止される。また、診断条件の1つとして、「条件A2:タンクキャニスタから燃料蒸気が放出されていないこと」がある。後述するキャニスタ診断モードにおいては、吸気キャニスタ37から放出される燃料蒸気量Eeが推定される。このため、吸気キャニスタ37とは別個のタンクキャニスタ61から燃料蒸気が放出されている場合には、吸気キャニスタ37から放出される燃料蒸気量Eeが誤って推定される虞がある。そこで、タンクキャニスタ61から燃料蒸気が放出されている場合には、キャニスタ診断モードの実行が禁止される。
As described above, one of the diagnostic conditions is "Condition A1: The engine has been warmed up." The warm-up operation of the
また、診断条件の1つとして、「条件A3:触媒コンバータの温度が下限値以上であること」がある。触媒コンバータ43,44によって燃料蒸気を処理するためには、触媒コンバータ43,44の温度を所定の下限値以上に上昇させることにより、触媒コンバータ43,44を活性状態にする必要がある。つまり、触媒コンバータ43,44が低温の不活性状態である場合に、吸気キャニスタ37から燃料蒸気を放出することは、触媒コンバータ43,44による燃料蒸気の処理を困難にする要因である。このため、触媒コンバータ43,44の温度が下限値を下回る場合には、キャニスタ診断モードの実行が禁止される。さらに、診断条件の1つとして、「条件A4:空燃比センサを用いたフィードバック制御が実行されていること」がある。後述するキャニスタ診断モードにおいては、吸気キャニスタ37から放出される燃料蒸気量Eeが空燃比を用いて推定されるため、空燃比センサ79を用いたフィードバック制御が機能していない場合には燃料蒸気量Eeを推定することが困難である。このため、空燃比センサ79を用いたフィードバック制御が機能していない場合には、キャニスタ診断モードの実行が禁止される。
Also, one of the diagnostic conditions is "Condition A3: the temperature of the catalytic converter is equal to or higher than the lower limit value". In order to process the fuel vapor by the
そして、ステップS25において、前述した診断条件が成立していないと判定された場合には、キャニスタ診断モードを適切に実行することが困難であるため、ステップS23に戻り、吸気エバポ処理システム50の通常モードが継続される。一方、ステップS25において、診断条件が成立していると判定された場合には、ステップS26に進み、吸気エバポ処理システム50のキャニスタ診断モードが実行される。つまり、制御システム70は、開閉バルブV1a,V1b,V3を閉状態に制御し、開閉バルブV2a,V2bを開状態に制御する。このように、エンジン運転中の診断条件成立時においては、図7に示したキャニスタ診断モードが実行されるため、吸気キャニスタ37から放出された燃料蒸気を燃焼室25に供給して燃焼させることができる。
If it is determined in step S25 that the above-described diagnostic conditions are not met, it is difficult to properly execute the canister diagnostic mode. Mode continues. On the other hand, when it is determined in step S25 that the diagnostic condition is established, the process proceeds to step S26, in which the canister diagnostic mode of the intake
続くステップS27では、吸気キャニスタ37から放出された燃料蒸気量Eeが空燃比に基づき推定される。ここで、空燃比センサ79を用いて排出ガスの酸素濃度から空燃比を検出することにより、吸気キャニスタ37から燃焼室25に供給された単位時間当たりの燃料蒸気量Eeを推定することができる。例えば、空燃比をストイキに向けて制御する場合において、インジェクタ15からの燃料噴射量が減少するほどに、吸気キャニスタ37から放出される燃料蒸気量Eeが多いと推定される。また、空燃比をストイキに向けて制御する場合において、インジェクタ15からの燃料噴射量が増加するほどに、吸気キャニスタ37から放出される燃料蒸気量Eeが少ないと推定される。
In the subsequent step S27, the fuel vapor amount Ee released from the
図11に示すように、続くステップS28では、パージ条件の1つとして、推定された燃料蒸気量Eeが閾値E1を上回るか否かが判定される。ステップS28において、燃料蒸気量Eeが閾値E1以下であると判定された場合には、吸気キャニスタ37内の燃料蒸気量が少なく燃料パージモードの実行が不要であることから、ステップS33に進み、キャニスタ診断モードから通常モードに切り替えてルーチンを抜ける。一方、ステップS28において、燃料蒸気量Eeが閾値E1を上回ると判定された場合には、吸気キャニスタ37内の燃料蒸気量が多く燃料パージモードの実行が必要であることから、ステップS29に進み、他のパージ条件として、所定の放出条件が成立するか否かが判定される。ステップS29において放出条件が成立する場合とは、例えば、下記の条件B1~B4の全てが成立する場合である。
条件B1:エンジンの暖機が完了していること
条件B2:触媒コンバータの温度が下限値以上であること
条件B3:エンジンが燃料カット中であること
条件B4:触媒コンバータの温度が上限値以下であること
As shown in FIG. 11, in subsequent step S28, as one of the purge conditions, it is determined whether or not the estimated fuel vapor amount Ee exceeds the threshold value E1. If it is determined in step S28 that the fuel vapor amount Ee is equal to or less than the threshold value E1, the amount of fuel vapor in the
Condition B1: Engine warm-up completed Condition B2: Catalytic converter temperature above lower limit Condition B3: Engine fuel cut Condition B4: Catalytic converter temperature below upper limit to be
前述したように、放出条件の1つとして、「条件B1:エンジンの暖機が完了していること」がある。エンジン10の暖機運転中とは、暖機完了に向けてエンジン10が過渡的に制御されている状況である。このため、エンジン暖機中に吸気キャニスタ37から燃料蒸気を放出することは、触媒コンバータ43,44による排出ガス処理に影響を与える虞がある。そこで、エンジン10が暖機運転中である場合には、燃料パージモードの実行が禁止される。また、放出条件の1つとして、「条件B2:触媒コンバータの温度が下限値以上であること」がある。触媒コンバータ43,44によって燃料蒸気を処理するためには、触媒コンバータ43,44の温度を所定の下限値以上に上昇させることにより、触媒コンバータ43,44を活性状態にする必要がある。つまり、触媒コンバータ43,44が低温の不活性状態である場合に、吸気キャニスタ37から燃料蒸気を放出することは、触媒コンバータ43,44による燃料蒸気の処理を困難にする要因である。このため、触媒コンバータ43,44の温度が下限値を下回る場合には、燃料パージモードの実行が禁止される。
As described above, one of the release conditions is "Condition B1: The engine has been warmed up." The warm-up operation of the
また、放出条件の1つとして、「条件B3:エンジンが燃料カット中であること」がある。後述する燃料パージモードにおいては、吸気キャニスタ37から放出される燃料蒸気が、吸気パージ通路51から排気通路41に供給されて触媒コンバータ43,44で処理される。すなわち、燃料パージモードにおける燃料蒸気の処理能力を確保するため、触媒コンバータ43,44に到達する未燃ガスが減少する状況、つまりエンジン10の燃料カット中に燃料パージモードを実行することが望ましい。そこで、インジェクタ15から燃料噴射が行われている場合には、燃料パージモードの実行が禁止される。さらに、放出条件の1つとして、「条件B4:触媒コンバータの温度が上限値以下であること」がある。後述する燃料パージモードにおいては、吸気キャニスタ37から放出される燃料蒸気が、吸気パージ通路51から排気通路41に供給されて触媒コンバータ43,44で処理される。このため、燃料パージモードを実行した場合には、触媒コンバータ43,44の温度上昇を招くことになる。そこで、燃料パージモードによる温度上昇から触媒コンバータ43,44を保護するため、触媒コンバータ43,44の温度が所定の上限値を上回る場合には、燃料パージモードの実行が禁止される。
Also, as one of the release conditions, there is "Condition B3: The engine is in fuel cut". In a fuel purge mode, which will be described later, fuel vapor emitted from the
ステップS29において、放出条件が成立していないと判定された場合には、燃料パージモードを適切に実行することが困難であるため、ステップS34に進み、吸気エバポ処理システム50の通常モードが実行される。一方、ステップS29において、放出条件が成立していると判定された場合には、燃料パージモードを適切に実行することが可能であるため、ステップS30に進み、吸気エバポ処理システム50の燃料パージモードが実行される。つまり、制御システム70は、開閉バルブV1a,V1b,V2bを閉状態に制御し、開閉バルブV2a,V3を開状態に制御する。このように、エンジン運転中のパージ条件成立時においては、図8に示した燃料パージモードが実行されるため、吸気キャニスタ37から放出された燃料蒸気を、排気通路41の触媒コンバータ43,44に供給して触媒上で燃焼させることができる。
If it is determined in step S29 that the discharge condition is not satisfied, it is difficult to properly execute the fuel purge mode, so the process proceeds to step S34, where the normal mode of the intake
続くステップS31では、吸気キャニスタ37内の燃料蒸気を処理する燃料パージが完了したか否かが判定される。このステップS31においては、例えば、所定時間に亘って燃料パージモードが実行された場合に、燃料パージモードによる燃料パージが完了したと判定される。ステップS31において、燃料パージが完了していないと判定された場合には、ステップS30に戻り、燃料パージモードの実行が継続される。一方、ステップS31において、燃料パージが完了したと判定された場合には、ステップS32に進み、パージ完了フラグFpが設定(Fp=1)され、ステップS33に進み、吸気エバポ処理システム50の通常モードが実行される。
In subsequent step S31, it is determined whether or not the fuel purge for processing the fuel vapor in the
[他の実施形態(燃料パージ制御)]
図10および図11に示したフローチャートでは、燃料パージ制御において、キャニスタ診断モードを実行することにより、吸気キャニスタ37から放出される燃料蒸気量Eeを推定し、燃料パージモードを実行するか否かを判定しているが、これに限られることはない。例えば、吸気キャニスタ37から放出される燃料蒸気量Eeを推定することなく、燃料パージモードを実行しても良い。ここで、図12および図13は燃料パージ制御の実行手順の他の例を示すフローチャートである。なお、図12および図13のフローチャートにおいては、符号Cの箇所で互いに接続されている。また、図12および図13において、図10および図11に示されるステップと同様のステップについては、同一の符号を付してその説明を省略する。
[Another embodiment (fuel purge control)]
In the flow charts shown in FIGS. 10 and 11, in the fuel purge control, the fuel vapor amount Ee released from the
図12および図13に示すように、エンジン始動後に、ステップS23に進み、吸気エバポ処理システム50の通常モードが実行される。続いて、ステップS24に進み、パージ完了フラグFpが解除(Fp=0)されているか否かが判定される。ステップS24において、パージ完了フラグFpが解除されていると判定された場合(Fp=0)、つまり燃料パージモードが未だ実行されていないと判定された場合には、ステップS29に進み、パージ条件として、所定の放出条件が成立するか否かが判定される。
As shown in FIGS. 12 and 13, after the engine is started, the process proceeds to step S23, and the normal mode of the intake
ステップS29において、放出条件が成立していると判定された場合には、燃料パージモードを適切に実行することが可能であるため、ステップS30に進み、吸気エバポ処理システム50の燃料パージモードが実行される。このように、エンジン運転中のパージ条件成立時においては、図8に示した燃料パージモードが実行されるため、吸気キャニスタ37から放出された燃料蒸気を、排気通路41の触媒コンバータ43,44に供給して触媒上で燃焼させることができる。
If it is determined in step S29 that the release condition is satisfied, the fuel purge mode can be appropriately executed, so the process proceeds to step S30, and the fuel purge mode of the intake
[他の実施形態(開閉バルブ)]
図2に示した例では、第1上流吸気通路32に2つの開閉バルブV1a,V1bを設け、第2上流吸気通路33に2つの開閉バルブV2a,V2bを設けているが、これに限られることはない。ここで、図14はエンジン10に設けられる吸気系30の他の例を示す図である。なお、図14において、図2に示した部品と同様の部品については、同一の符号を付してその説明を省略する。
[Other embodiment (open/close valve)]
In the example shown in FIG. 2, the first
図14に示すように、吸入空気を案内する吸気系30は、吸気ポート24に接続される下流吸気通路31と、下流吸気通路31に接続される第1上流吸気通路(第1吸気通路)32と、下流吸気通路31に接続されるとともに第1上流吸気通路32を迂回する第2上流吸気通路(第2吸気通路)33と、を有している。第1上流吸気通路32には、開閉バルブ(第1開閉バルブ)V1aが設けられている。また、第2上流吸気通路33には、開閉バルブ(第2開閉バルブ)V2bおよび吸気キャニスタ37が設けられている。この第2上流吸気通路33において、開閉バルブV2bは吸気キャニスタ37よりも吸気ポート24側に位置している。図14に示すように、第1上流吸気通路32には1つの開閉バルブV1aが設けられており、第2上流吸気通路33には1つの開閉バルブV2bが設けられている。このように、吸気エバポ処理システム100を構成した場合であっても、この吸気エバポ処理システム100を前述の吸気エバポ処理システム50と同様に機能させることができる。
As shown in FIG. 14, an
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。前述の説明では、1つの制御ユニット71によって制御システム70を構成しているが、これに限られることはない。例えば、複数の制御ユニットによって制御システム70を構成しても良い。また、図示する例では、開閉バルブV1a,V1b,V2a,V2bとして、バタフライバルブを用いているが、これに限られることはない。例えば、開閉バルブV1a,V1b,V2a,V2bとして、スライドバルブを用いても良い。また、図示する例では、開閉バルブV3として、2位置に作動する流路遮断バルブを用いているが、これに限られることはなく、吸気パージ通路51の流路断面積を制御する流量制御バルブを用いても良い。
It goes without saying that the present invention is not limited to the above-described embodiments, and various modifications can be made without departing from the gist of the present invention. In the above description, one
前述の説明では、診断条件として条件A1~A4を用いているが、これに限られることはなく、条件A1~A4の少なくとも何れか1つを用いて診断条件が成立するか否かを判定しても良く、他の条件を用いて診断条件が成立するか否かを判定しても良い。また、前述の説明では、パージ条件を構成する放出条件として条件B1~B4を用いているが、これに限られることはなく、条件B1~B4の少なくとも何れか1つを用いて放出条件が成立するか否かを判定しても良く、他の条件を用いて放出条件が成立するか否かを判定しても良い。 In the above description, the conditions A1 to A4 are used as diagnostic conditions, but the present invention is not limited to this, and it is determined whether or not the diagnostic conditions are established using at least one of the conditions A1 to A4. Alternatively, other conditions may be used to determine whether the diagnostic conditions are satisfied. In the above description, the conditions B1 to B4 are used as the release conditions constituting the purge conditions, but the release condition is established using at least one of the conditions B1 to B4 without being limited thereto. Alternatively, it may be determined whether the release condition is satisfied using another condition.
前述の説明では、運転手のエンジン停止操作によって制御されたエンジン停止中に、吸気エバポ処理システム50の燃料吸着モードを実行しているが、これに限られることはない。例えば、アイドリングストップ制御等によって制御された自動的なエンジン停止中に、吸気エバポ処理システム50の燃料吸着モードを実行しても良い。また、前述の説明では、運転手のエンジン始動操作によって制御されたエンジン運転中に、吸気エバポ処理システム50の通常モードを実行しているが、これに限られることはない。例えば、アイドリングストップ制御等によって制御された自動的なエンジン運転中に、吸気エバポ処理システム50の通常モードを実行しても良い。
In the above description, the fuel adsorption mode of the intake
10 エンジン
24 吸気ポート
26 排気ポート
30 吸気系
32 第1上流吸気通路(第1吸気通路)
33 第2上流吸気通路(第2吸気通路)
33a 通路
37 吸気キャニスタ
40 排気系
41 排気通路
41a 通路
43,44 触媒コンバータ
51 吸気パージ通路(パージ通路)
51a 一端部
51b 他端部
52 エアポンプ(ポンプ)
70 制御システム
90 プロセッサ
91 メモリ
V1a 開閉バルブ(第1開閉バルブ)
V2b 開閉バルブ(第2開閉バルブ)
V3 開閉バルブ(第3開閉バルブ)
Ee 燃料蒸気量
E1 閾値
10
33 Second upstream intake passage (second intake passage)
51a One end 51b The
70
V2b open/close valve (second open/close valve)
V3 open/close valve (third open/close valve)
Ee Fuel vapor amount E1 Threshold
Claims (4)
前記吸気系に設けられ、第1開閉バルブによって開閉される第1吸気通路と、
前記第1吸気通路を迂回して前記吸気系に設けられ、燃料蒸気を吸着する吸気キャニスタを備え、かつ前記吸気キャニスタよりも前記吸気ポート側に位置する第2開閉バルブによって開閉される第2吸気通路と、
前記排気系に設けられ、触媒コンバータを備える排気通路と、
前記第2吸気通路と前記排気通路とに接続され、第3開閉バルブによって開閉されるパージ通路と、
互いに通信可能に接続されるプロセッサおよびメモリを備え、前記第1開閉バルブ、前記第2開閉バルブおよび前記第3開閉バルブを制御する制御システムと、
を有し、
前記制御システムは、
エンジン停止中に、前記第1開閉バルブを閉じて前記第2開閉バルブを開くことにより、前記吸気ポートから前記吸気キャニスタに燃料蒸気を供給可能とし、
エンジン運転中に、前記第1開閉バルブを開いて前記第2開閉バルブを閉じることにより、前記第1吸気通路から前記吸気ポートに吸入空気を供給可能とし、
エンジン運転中のパージ条件成立時に、前記第2開閉バルブを閉じて前記第3開閉バルブを開くことにより、前記吸気キャニスタから前記パージ通路を介して前記排気通路に燃料蒸気を供給可能とする、
エンジン。 An engine comprising an intake system connected to an intake port and an exhaust system connected to an exhaust port,
a first intake passage provided in the intake system and opened and closed by a first opening/closing valve;
A second intake that is provided in the intake system bypassing the first intake passage, has an intake canister that adsorbs fuel vapor, and is opened and closed by a second opening/closing valve positioned closer to the intake port than the intake canister. passageway and
an exhaust passage provided in the exhaust system and including a catalytic converter;
a purge passage connected to the second intake passage and the exhaust passage and opened and closed by a third opening/closing valve;
a control system comprising a processor and a memory communicatively connected to each other for controlling the first on-off valve, the second on-off valve and the third on-off valve;
has
The control system is
By closing the first opening/closing valve and opening the second opening/closing valve while the engine is stopped, fuel vapor can be supplied from the intake port to the intake canister;
During engine operation, by opening the first opening/closing valve and closing the second opening/closing valve, intake air can be supplied from the first intake passage to the intake port;
When a purge condition is satisfied during engine operation, the second opening/closing valve is closed and the third opening/closing valve is opened, thereby allowing fuel vapor to be supplied from the intake canister to the exhaust passage through the purge passage.
engine.
前記パージ通路の一端部は、前記吸気キャニスタと前記第2開閉バルブとの間の通路に接続され、
前記パージ通路の他端部は、前記排気ポートと前記触媒コンバータとの間の通路に接続される、
エンジン。 2. The engine of claim 1, wherein
one end of the purge passage is connected to a passage between the intake canister and the second opening/closing valve;
the other end of the purge passage is connected to a passage between the exhaust port and the catalytic converter;
engine.
前記パージ通路に設けられ、前記第2吸気通路から前記排気通路に向けて吸入空気を送るポンプを有する、
エンジン。 3. The engine according to claim 1 or 2,
a pump provided in the purge passage for sending intake air from the second intake passage toward the exhaust passage;
engine.
前記制御システムは、エンジン運転中の診断条件成立時に、前記第1開閉バルブを閉じて前記第2開閉バルブを開くことにより、前記吸気キャニスタから前記吸気ポートに燃料蒸気を供給可能とし、かつ前記吸気キャニスタから放出される燃料蒸気量を空燃比に基づき推定し、
前記パージ条件には、推定された前記燃料蒸気量が閾値を上回ることが含まれる、
エンジン。 In the engine according to any one of claims 1 to 3,
The control system enables fuel vapor to be supplied from the intake canister to the intake port by closing the first opening/closing valve and opening the second opening/closing valve when a diagnostic condition is satisfied while the engine is running. estimating the amount of fuel vapor emitted from the canister based on the air-fuel ratio,
the purge condition includes that the estimated fuel vapor amount is above a threshold;
engine.
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