JP2023061207A - 車両用視認装置 - Google Patents
車両用視認装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2023061207A JP2023061207A JP2021171062A JP2021171062A JP2023061207A JP 2023061207 A JP2023061207 A JP 2023061207A JP 2021171062 A JP2021171062 A JP 2021171062A JP 2021171062 A JP2021171062 A JP 2021171062A JP 2023061207 A JP2023061207 A JP 2023061207A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vehicle
- image
- boundary
- visual recognition
- display
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Image Processing (AREA)
- Closed-Circuit Television Systems (AREA)
- Traffic Control Systems (AREA)
- Image Analysis (AREA)
Abstract
Description
本発明は、車両の乗員の視認を補助する車両用視認装置に関する。
特許文献1には、自車後方が撮影された画像の画像データC、及び自車の両側部から後方が撮像された画像の画像データL、Rの各々をトリミングし、境界BL、BRで合成してディスプレイに表示する車載用画像表示装置が開示されている。車載用画像表示装置では、画像データC、L、Rの合成方法として標準の合成方法が設定されていると共に、標準よりも画像データCのサイズが大きい最大撮像範囲Cmaxが設定されており、境界BL、BRを移動して画像データCの表示サイズを変更する。また、車載用画像表示装置では、センサーによって後方車両を検出し、検出した後方車両の距離やその方向を算出して、自車に対する後方車両の相対速度を算出する。
ここで、車載用画像表示装置では、隣の車線を走行する後方車両の相対速度が速い場合、左右の画像データL、Rが優先的に表示されるように境界BL、BRを変更して、左右の画像データL、Rを拡張している。また、車載用画像表示装置では、隣の車線を走行する後方車両の相対速度が遅い場合、画像データCの最大撮像範囲Cmaxまで後方車両を追従するように連続的又は多段的に境界BLを変更している。
ところで、複数車線の道路を走行する際、後方車両が車線変更を行ったり、走行速度を変更したりすることがある。このため、後方車両の走行状態によっては、モニタに表示される画像では、二つの撮影画像の境界位置が頻繁に変更されることがあり、境界位置の変化が乗員に煩わしいと感じさせてしまうことがある。
本発明は、上記事実を鑑みて成されたものであり、乗員に煩わしさを感じさせてしまうのを抑制して、乗員の視認を補助できる車両用視認装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の第1の態様の車両用視認装置は、車両後方を撮像した第1撮影画像を出力する第1撮像手段、及び撮像領域の一部が前記第1撮像手段の撮像領域に重なるように車両側方から車両後方を撮像した第2撮影画像を出力する第2撮像手段を含む撮像部と、前記第1撮影画像と前記第2撮影画像との重なり領域に設定された画像境界を境界とし、該画像境界に応じて前記第1撮影画像から抽出した第1表示画像と前記第2撮影画像から抽出した第2表示画像とを前記画像境界において繋げて、乗員が視認可能に表示媒体に表示する表示部と、前記第1撮像手段及び前記第2撮像手段の少なくとも一方により撮像される自車の後方を走行する後方車両を検出し、該後方車両の自車に対する進行方向の相対位置、及び車幅方向の相対位置を検出する検出手段と、前記後方車両の画像に対する前記画像境界の位置が予め設定された条件を満たしたときに前記画像境界の位置を設定する際、前記後方車両の前記進行方向の相対位置の変化及び前記車幅方向の相対位置の変化に基づいて前記画像境界の位置を設定する設定手段と、を含む。
第2の態様の車両用視認装置は、第1の態様において、前記設定手段は、前記表示媒体に表示される前記第1表示画像上の前記後方車両の画像サイズの前記第1撮影画像上の前記後方車両の画像サイズに対する割合、又は前記表示媒体に表示される前記第2表示画像上の前記後方車両の画像サイズの前記第2撮影画像上の前記後方車両の画像サイズに対する割合が予め設定している割合以下となった場合、前記画像境界の位置の設定変更を行う。
第3の態様の車両用視認装置は、第1の態様において、前記設定手段は、前記表示媒体に表示される前記後方車両の画像と前記画像境界との間隔が予め設定された間隔以下となったときに、前記画像境界の位置の設定変更を行う。
第4の態様の車両用視認装置は、第1から第3の何れか1の態様において、前記検出手段は、前記第1撮影画像及び前記第2撮影画像を用いて前記後方車両を検出して、該後方車両の前記進行方向の相対位置及び前記車幅方向の相対位置を検出する。
本発明の第1の態様の車両用視認装置では、第1撮像手段が車両後方を撮像して撮影画像とする第1撮影画像を出力し、第2撮像手段が撮像領域の一部が第1撮像手段の撮像領域に重なるように車両側方から車両後方を撮像して撮影画像とする第2撮影画像を出力する。表示部は、第1撮影画像と第2撮影画像との重なり領域に設定された画像境界を境界とし、画像境界に応じて第1撮影画像から抽出された第1表示画像と第2撮影画像から抽出された第2表示画像とを画像境界において繋げて乗員が視認可能となるように表示媒体に表示する。
自車の後方を走行する後方車両は、第1撮像手段及び第2撮像手段の少なくとも一方により撮像される。検出手段は、自車の後方を走行する後方車両を検出する。また、検出手段は、検出された後方車両の自車に対する進行方向の相対位置、及び車幅方向の相対位置を検出する。
ここで、設定手段は、第1撮影画像と第2撮影画像との重なり領域内に画像境界を設定する。この際、設定手段は、後方車両の画像に対する画像境界の位置が予め設定された条件を満たしたときに、後方車両の進行方向の相対位置の変化及び車幅方向の相対位置の変化に基づいて画像境界の位置を設定する。
これにより、後方車両の画像の位置を予測した位置に画像境界を設定することができ、表示媒体に表示される画像に対して乗員が煩わしいと感じるのを抑制して、乗員の視認を補助できる。
第2の態様の車両用視認装置では、後方車両の画像に対する画像境界の位置についての予め設定された条件として、第1撮影画像及び第2撮影画像における後方車両の画像サイズに対する第1表示画像又は第2表示画像における後方車両の画像サイズの割合を適用している。
設定手段は。第1撮影画像上の後方車両の画像サイズに対する第1表示画像上の後方車両の画像サイズの割合、又は第2撮影画像上の後方車両の画像サイズに対する第2表示画像上の後方車両の画像サイズの割合が予め設定している割合以下となった場合、画像境界の位置の設定変更を行う。これにより、効果的に画像境界の設定変更ができて、乗員に煩わしさを感じさせてしまうのを抑制しながら、乗員の視認を補助できる。
第3の態様の車両用視認装置では、後方車両の画像に対する画像境界の位置についての予め設定された条件として、後方車両の画像と画像境界との間隔を適用している。設定手段は、表示媒体に表示される後方車両の画像と画像境界との間隔が予め設定された間隔以下となったときに、画像境界の位置の設定変更を行う。これにより、効果的に画像境界の設定変更ができて、乗員に煩わしさを感じさせてしまうのを抑制しながら、乗員の視認を補助できる。
第4の態様の車両用視認装置では、検出手段が第1撮影画像及び第2撮影画像から後方車両を検出する。また、検出手段は、第1撮影画像及び第2撮影画像から後方車両の進行方向の相対位置、及び後方車両の車幅方向の相対位置を顕出する。
これにより、画像を撮像するための第1撮像手段及び第2撮像手段を用いて後方車両を検出できると共に、後方車両の進行方向の相対位置及び幅方向の相対位置を検出できるので、効率的に乗員の視認を補助できる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
本実施形態に係る車両用視認装置10は、車両12(自車)に設けられて、運転者などの乗員の車両後方の視認を補助する。図1には、本実施形態に係る車両用視認装置10の概略構成がブロック図にて示され、図2には、車両用視認装置10が設けられた車両12の概略が上方視の平面図にて示されている。なお、図面では、車両前側が矢印FRにて示され、車幅方向右側が矢印RHにて示されている。
本実施形態に係る車両用視認装置10は、車両12(自車)に設けられて、運転者などの乗員の車両後方の視認を補助する。図1には、本実施形態に係る車両用視認装置10の概略構成がブロック図にて示され、図2には、車両用視認装置10が設けられた車両12の概略が上方視の平面図にて示されている。なお、図面では、車両前側が矢印FRにて示され、車幅方向右側が矢印RHにて示されている。
図1に示すように、車両用視認装置10は、撮像部を構成する撮像手段としての複数のカメラ14、表示部を構成する表示媒体としてのモニタ16、及びカメラ14の撮影画像に応じた画像をモニタ16に表示するための視認処理装置18を備えている。
カメラ14には、第1撮像手段としてのリアカメラ14A、及び第2撮像手段としてのサイドカメラ14L、14Rが用いられており、カメラ14は撮像素子により画像(映像)を撮像する。図2に示すように、リアカメラ14Aは、車両12の後部かつ車幅方向中央部(例えば、リアバンパの車幅方向中央部)に配置され、車両12の後方を所定の画角(撮像領域)で撮像する。
サイドカメラ14L、14Rは、サイドカメラ14Lが車両12の車幅方向左側のドア12Lに取り付けられ、サイドカメラ14Rが車両12の車幅方向右側のドア12Rに取り付けられている。なお、車両12がドアミラーを備えている場合、サイドカメラ14L、14Rは、車両12のドアミラー(図示省略)に取付けられてもよい。また、サイドカメラ14L、14Rは、車両12において、フロントフェンダーなどの車体側面側に取り付けられてもよい。
サイドカメラ14L、14Rは、各々車両12側方から車両後方を所定の画角(撮影領域)で撮像する。サイドカメラ14L、14Rは、各々の撮影領域の一部がリアカメラ14Aの撮影領域と重なるように配置されている。このため、車両12の後方は、リアカメラ14A、及びサイドカメラ14L、14Rにより車体の左斜め後方から右斜め後方の範囲に渡って広角に撮像される。
モニタ16は、薄型で車幅方向に長い矩形状とされており、モニタ16は、車室内において車両前側のフロントウインドシールドガラスの上部付近(インナーミラーに対応する位置)に配置されている。また、モニタ16は、表示面が車両後方に向けられて車室内の乗員に視認可能とされており、モニタ16は、カメラ14の撮影画像が表示されることでインナーミラーとして機能する。なお、モニタ16は、インストルメントパネルに設けられてもよく、モニタ16は、乗員の視認を妨げることなく、かつ乗員が容易に視認可能な任意の位置に設けることができる。
視認処理装置18は、リアカメラ14A、及びサイドカメラ14L、14Rの各々の撮影画像を合成して(繋ぎ合わせて)、車両後方を広角で映した後方画像(車外後方画像)を生成し、生成した後方画像をモニタ16に表示するように制御する。なお、車両用視認装置10は、室内カメラにより撮像された車室内の画像を後方画像に重ねてモニタ16に表示するようにしてもよい。
視認処理装置18には、CPU、ROM、RAM、不揮発性の記憶媒体としてのストレージ、及び入出力インターフェース等がそれぞれバスによって相互に接続されたマイクロコンピュータ(図示省略)を備えている。視認処理装置18では、ROMやストレージ等に記憶されたプログラムがCPUにより読み出されて、RAMに展開されながら実行されることで、プログラムに応じた機能が実現される。なお、視認処理装置18には、CPUに限らずGPU(Graphic Processing Unit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などを用いることもできる。
図1に示すように、視認処理装置18には、画像処理部20、視点変換部22、画像抽出部24及び表示処理部26が含まれている。視認処理装置18では、CPUにより所定のプログラムが実行されることで、画像処理部20、視点変換部22、画像抽出部24及び表示処理部26として機能する。
視認処理装置18には、リアカメラ14A、サイドカメラ14L、14R及びモニタ16の各々が接続されており、視認処理装置18では、リアカメラ14A及びサイドカメラ14L、14Rの各々の撮影画像からモニタ16に表示する表示画像(後方画像)を生成する。図3には、撮影画像及びモニタ16に表示される後方画像の概略が模式図にて示されている。なお、モニタ16には、リアカメラ14A及びサイドカメラ14L、14Rの撮影画像が左右反転されると共に、左右のサイドカメラ14Lとサイドカメラ14Rの撮影画像が入れ代えられて(全体として左右反転されて)表示される。
図3に示すように、画像処理部20は、リアカメラ14A、及びサイドカメラ14L、14Rの各々の撮影画像を読み込んで、所定の画像処理を実行することでリアカメラ14Aにより撮像された第1撮影画像としての撮影画像(画像データ)28A、サイドカメラ14L、14Rの各々により撮像された第2撮影画像としての撮影画像(画像データ)28L、28Rを出力する。なお、画像処理部20では、同一の対象物の画像サイズが、撮影画像28A、28L、28Rの間で同様となるように処理される。
リアカメラ14A及びサイドカメラ14L、14Rの各々の間では、撮影画像の視点位置が異なっている。ここから、視点変換部22では、リアカメラ14A、及びサイドカメラ14L、14Rの各々の撮影画像28A、28L、28Rに対して視点変換処理を行う。視点変換処理では、例えば、モニタ16の中心位置(車幅方向及び上下方向の中心位置)よりも車両前側に仮想視点が設定され、リアカメラ14A、及びサイドカメラ14L、14Rの各々の撮影画像28A、28L、28Rが仮想視点から見た画像に変換される。
また、視点変換処理においては、仮想視点と共に、車両12の後方の所定位置における仮想面とされる仮想スクリーンが設定される。仮想スクリーンは平面であってもよく湾曲面であってもよく、モニタ16が車両後方に向けて凸状に湾曲されている場合、仮想スクリーンは、車両後方に凸状とされた湾曲面(車両12から見て凹状の湾曲面)とされることが好ましい。視点変換処理では、撮影画像28A、28L、28Rの各々を仮想視点から見て仮想スクリーン上に投影された画像に変換する任意の手法を適用できる。
これにより、撮影画像28A、28L、28Rは、視点変換部22において同一の仮想視点及び仮想スクリーンが適用されて視点変換処理が行われることで、撮影画像28A、28L又は撮影画像28A、28Rに映っている同一の対象物が重なるように見える。
画像抽出部24では、撮影画像28A、28L、28Rの各々からモニタ16に表示するための第1表示画像としての表示画像30A及び第2表示画像としての表示画像30L、30Rを抽出する。この際、画像抽出部24では、撮影画像28Aと撮影画像28Lとの重なり領域内に画像境界32Lが設定され、撮影画像28Aと撮影画像28Rとの重なり領域内に画像境界32Rが設定されることで、画像境界32L、32R及びモニタ16における表示領域に応じて撮影画像28A、28L、28Rの各々に対してトリミング処理を行う。これにより、画像抽出部24は、撮影画像28Aから表示画像30Aを抽出し、撮影画像28Lから表示画像30Lを抽出し、撮影画像28Rから表示画像30Rを抽出する。また、画像抽出部24は、画像境界32L、32Rの位置が車幅方向に移動(設定変更)されることで、撮影画像28A、28L、28Rの各々におけるトリミング位置を変更して表示画像30A、30L、30Rを抽出する。画像境界32L、32Rは、各々仮想スクリーン上における表示画像30A、30L、及び表示画像30A、30Rの境界に相当し、画像境界32L、32Rが移動されることで仮想スクリーン上における表示画像30A、30L及び表示画像30A、30Rの境界が移動される。
画像境界32L、32Rには、標準位置(原位置、デフォルト位置、例えば、図3に示される位置)L0、R0が設定されている。画像境界32Lは、撮影画像28Aと撮影画像28Lとの重なり領域内において、車幅方向内側の位置32Linから車幅方向外側の位置32Loutまでの範囲で設定される。また、画像境界32Rは、撮影画像28Aと撮影画像28Rとの重なり領域内において、車幅方向内側の位置32Rinから車幅方向外側の位置32Routまでの範囲で設定される。さらに、通常、画像境界32Lは、位置32Lin~32Loutの間の標準位置L0に配置され、画像境界32Rは、位置32Rin~32Routの間の標準位置R0に配置される。
表示画像30Aは、画像境界32L、32Rが位置32Lin、32Rinとされることで、車幅方向に最も狭めされ、画像境界32L、32Rが位置32Lout、32Routとされることで、車幅方向に最も広げられる。したがって、画像境界32L、32Rが設定さることで、撮影画像28A、28L、28Rの各々における表示画像30A、30L、32Rのトリミング位置(範囲)が定まる。なお、画像境界32L、32Rは、別々に設定されてもよく、同様に設定されてもよい(一方が、車幅方向内側に移動される場合、他方も車幅方向内側に移動される)。以下では、画像境界32L、32Rを特に区別せずに説明する。
表示処理部26は、表示画像30A、30L、30Rを繋ぎ合せてモニタ16に表示する後方画像(後方画像の画像データ)を生成する。これにより、モニタ16に表示される後方画像は、表示画像30A、30L、30Rが画像境界32L、32Rにおいて繋ぎ合わせられた合成画像となっている。
一方、車両用視認装置10では、車両12の後方を走行する車両(対象物)としての後方車両34が撮像されると、撮像された後方車両34の車両画像34Aがモニタ16に表示される。車両用視認装置10では、後方車両34の車両画像34Aがモニタ16上での位置の変化を予測し、予測した後方車両34の位置に応じてモニタ16上の画像境界32L、32Rを設定することで、モニタ16に表示された後方車両34(車両A)の視認性向上が図られるようにしている。
図4には、車両12と後方車両34の概略が上方視の平面図にて示されている。車両12に対する後方車両34の相対位置は、車両12の中心を原点とし、車両12の車幅方向をX軸方向、車両12の進行方向をZ軸方向としたX-Z座標(X、Z)で示される。
車両用視認装置10には、後方車両34を検出するための検出手段が設けられている。検出手段は、車両12の後方を走行する後方車両34を検出し、検出した後方車両34の車両12に対する進行方向の相対位置、及び車両12に対する車幅方向の相対位置を検出する。
検出手段には、ミリ波と呼ばれる周波数が30GHz~300GHzの電波を使用し、対象物の位置や距離を測ることができるミリ波レーダ方式を適用できる。また、検出手段には、赤外光などの光(レーザ光)を用いて光の照射方向及び対象物で反射した光が受光されるまでの時間を計測するLiDAR(Light Detection Ranging)方式などの公知の方式を適用できる。
また、車両用視認装置10では、撮像手段としてリアカメラ14A、及びサイドカメラ14L、14Rが設けられており、リアカメラ14Aとサイドカメラ14L、14Rとの間では、一部の撮像領域が重複している(重なり合っている)。また、リアカメラ14A及びサイドカメラ14L、14Rは、車体への取付位置が定まっている(固定されている)と共に、車体に対する撮影方向の角度(例えば、車体前後方向に沿う中心線に対する角度)が定まっている。ここから、検出手段には、リアカメラ14A及びサイドカメラ14L、14Rを用いる構成も適用できる。なお、検出手段には、複数の方式が適用されてもよく、例えば、撮像手段を適用する構成とミリ波レーダ方式、又は、撮像手段を適用する構成とLiDAR方式が併用されてもよく、これにより、検出精度を向上できる。
検出手段として撮像手段を適用する構成には、複数台のカメラを用いる一般的な方法としてステレオカメラ方式があり、検出手段には、ステレオカメラ方式を適用できる。また、検出手段として撮像手段を適用する構成には、一つの撮影画像を用いる検出システムがあり、一つの撮影画像であれば1台のカメラで構成できる。
一つの撮影画像を用いる検出システムでは、例えば、HOG(Histogram of Oriented Gradients)特徴量などを用いて撮影画像上の対象物(後方車両34)を検出し、検出した撮影画像上の対象物の座標から投影法を用いて距離を特定する。HOG特徴量は、局所領域における輝度値の勾配とその方向をヒストグラム化した量である。算出した特徴量は、機械学習により統計的な識別に有効な特徴を抽出でき、これにより、撮影画像における対象物の検出に適用できる識別器が得られる。
車両12のカメラ14の路面からの取付け高さは、車両12ごとに定まる。また、カメラ14の光軸と路面とが平行であれば、撮影画像上において後方車両34が接地している路面の高さは、後方車両34までの距離、画像の縦幅、ピクセル単位での焦点距離から得られ、後方車両34が接地している路面の高さは撮影画像上から得ることができる。ここから、検出した対象物の座標から距離を特定する投影法においては、一つの撮影画像から後方車両34、及び後方車両34までの距離を取得できるので、自車に対する実際の後方車両34の位置座標(路面をX-Z座標面とした場合のX-Z座標)を取得できる。
車両用視認装置10には、検出手段として一つの撮影画像から後方車両34を検出して、後方車両34までの距離を取得することで、後方車両34の位置座標を取得する構成が適用されている。視認処理装置18には、検出手段を構成する検出部36及び位置演算部38が形成されている。また、視認処理装置18には、位置予測部40及び境界設定部42が形成されており、境界設定部42は、画像境界32L、32Rを設定する設定手段として機能する。視認処理装置18では、CPUにより所定のプログラムが実行されることで、検出部36、位置演算部38、位置予測部40及び境界設定部42としての機能が実現される。
検出部36では、リアカメラ14Aの撮影画像28A及びサイドカメラ14L、14Rの撮影画像28L、28Rを読込み、撮影画像28A、28L、28Rの各々に対して後方車両34の検出のための所与の画像処理、及び演算処理を行う。また、検出部36では、所与の処理が行われた撮影画像28A、28L、28Rから後方車両34を検出し、後方車両34の車両12に対する距離D及び角度θ(車両12に対する後方車両34の方位に相当する角度)を特定する。
位置演算部38では、後方車両34の距離D及び角度θから車両12に対する後方車両34の位置情報としての位置座標(Dz、Dx)を演算する。位置座標(Dz、Dx)は、Z軸成分(Dz)が車両12(後方車両34)の進行方向の相対位置を示し、X軸成分(Dx)が車両12(後方車両34)の車幅方向の相対位置を示す。位置座標(Dz、Dx)により、後方車両34について進行方向に対する相対位置(Dz)、及び車幅方向に対する相対位置(Dx)が得られる。
検出部36及び位置演算部38は、所定の時間間隔で後方車両34の検出、及び検出した後方車両34の位置座標(Dz、Dx)を取得する。位置予測部40は、後方車両34の位置座標(Dz、Dx)におけるZ軸成分(Dz)の変化を検出し、後方車両34が車両12に接近しているか、車両12から離れているか、又は車両12との間隔が保たれているか否かを示せる相対速度Vzを検出する。また、位置予測部40は、後方車両34の位置座標におけるX軸成分(Dx)及びX軸成分の変化を検出し、後方車両34が車幅方向において車両12に接近しているか、車両12から離れているか等を示せる相対速度Vxを検出する。
すなわち、位置予測部40は、車両12に対する後方車両34の相対速度Vz及び相対速度Vxを取得する。また、位置予測部40は、後方車両34の位置座標(Dz、Dx)及び相対速度Vz、Vxに基づき後方車両34が車両12と同様の車線を走行しているか、別の車線(右側車線又は左側車線)を走行しているか、車線変更しているかなどを判定する。さらに、位置予測部40は、後方車両34が車線変更している場合、位置座標(Dz、Dx)及び相対速度Vxに基づき、後方車両34が車両12とは異なる車線に移動しているか、又は車両12と同様の車線に移動しているかなどを判定する。
境界設定部42は、撮影画像28Aと撮影画像28Lとの重なり領域内において画像境界32Lを設定する共に、撮影画像28Aと撮影画像28Rとの重なり領域内において画像境界32Rを設定する。また、境界設定部42では、後方車両34の車両画像34Aに対する画像境界32L、32Rの位置が予め設定された条件を満たしたときに、後方車両34の車両画像34Aの画像サイズ及び位置(撮影画像28A、28L、28R上の位置)、及び後方車両34の相対速度Vz、Vxに応じて画像境界32L、32Rの設定変更を行う。なお、後方車両34の車両画像34Aの画像サイズや位置は、後方車両34の位置座標(Dz、Dx)によって定まることから、後方車両34の車両画像34Aの画像サイズ及び位置に換えて後方車両34の位置座標(Dz、Dx)を適用してもよい。
境界設定部42では、後方車両34の車両画像34Aに対する画像境界32L、32Rの位置について予め設定された条件に達すると、後方車両34の相対速度Vz、Vx等に基づいて画像境界32L、32Rの設定(設定変更)を行う。
境界設定部42では、相対速度Vz、Vx等に基づき画像境界32L、32Rの位置を設定(設定変更)する際、画像境界32L、32Rが後方車両34に対して相対位置の変化する方向とは反対側となるように設定する。
また、境界設定部42は、後方車両34が検出されていない場合のように、予め設定された条件が満たされない場合や予め設定された条件から大きく離れる場合、予め設定された条件を満たさない範囲で画像境界32L、32Rを標準位置L0、R0に向けて移動するように設定する。
次に本実施形態の作用を説明する。
車両用視認装置10は、例えば、車両12のイグニッションスイッチ(IGスイッチ)がオンされるなどして、モニタ16への画像表示の開始が指示されると動作を開始し、IGスイッチがオフされるなどして画像表示の終了が指示されると、所定時間の経過後などの予め定められたタイミングで動作を終了する。
車両用視認装置10は、例えば、車両12のイグニッションスイッチ(IGスイッチ)がオンされるなどして、モニタ16への画像表示の開始が指示されると動作を開始し、IGスイッチがオフされるなどして画像表示の終了が指示されると、所定時間の経過後などの予め定められたタイミングで動作を終了する。
車両用視認装置10では、動作の開始が指示されるとリアカメラ14A及びサイドカメラ14L、14Rが動作されると共に、視認処理装置18が動作されて、モニタ16に後方画像を表示させる。図5には、視認処理装置18が動作されることで実行される表示処理の概略が流れ図にて示されている。
図5のフローチャートにおいて視認処理装置18は、最初のステップ100で各カメラ14(リアカメラ14A及びサイドカメラ14L、14R)の撮影画像を読込んで所定の画像処理を実行する(ステップ102)。これにより、車両後方の撮影画像28A及び車両側方から後方の撮影画像28L、28Rが生成される。次のステップ104において視認処理装置18は、撮影画像28A、28L、28Rに対して所定の視点変換処理を行う。
この後、視認処理装置18では、ステップ106において画像境界32L、32Rを設定し、ステップ108において、視点変換処理された撮影画像28A、28L、28Rの各々に対し、画像境界32L、32Rに合せてトリミング処理を行って表示画像30A、30L、30Rを抽出する。
次に、視認処理装置18は、ステップ110において表示画像30A、30L、30Rを繋ぎ合せて、モニタ16に表示する後方画像を生成し、ステップ112において後方画像をモニタ16に表示させる。
これにより、車室内のモニタ16には、リアカメラ14A及びサイドカメラ14L、14Rによる撮影画像に応じた後方画像が表示され、モニタ16に表示された後方画像により車室内の乗員の車両後方の視認が補助される。また、モニタ16には、リアカメラ14Aの撮影画像28Aから抽出された表示画像30A、及びサイドカメラ14L、14Rの各々の撮影画像28L、28Rから抽出された表示画像30L、30Rが表示されるので、乗員は、車両左側後方から車両右側後方までの広範囲で視認が補助される。
一方、車両用視認装置10(視認処理装置18)は、車両12の後方を走行する後方車両34を検出し、後方車両34の走行位置に応じて画像境界32L、32Rを設定することで、後方車両34の車両画像34Aが効果的にモニタ16に表示される。
図6には、視認処理装置18において画像境界32L、32Rの位置を設定するための画像境界設定処理の概略が流れ図にて示されている。また、図7から図10の各々には、後方車両34の走行位置(車両12に対する相対位置)に応じたモニタ16の表示が概略図にて示されている。
図6のフローチャートは、図5においてステップ106に移行することで実行され、視認処理装置18では、表示画像30A、30L、30Rの何れかで後方車両34の車両画像34Aを優先的に表示するための画像境界32L、32Rを設定する。
モニタ16に表示される後方画像においては、後方車両34の走行に応じて車両画像34Aの大きさ(画像サイズ)や位置(モニタ16の後方画像における位置)が変化する。これにより、車両画像34Aに画像境界32L、32Rの少なくとも一方が必要以上に重なったり、画像境界32L、32Rが頻繁に移動したりすると、車両画像34Aの視認性の低下やモニタ16に表示される後方画像の見た目が悪くなる(見辛くなる)などの問題が生じる。
ここから、視認処理装置18は、車両画像34Aの相対移動(相対移動に伴う画像サイズ及び位置の変化を含む)に応じ、必要な範囲内で画像境界32L、32Rの少なくとも一方を移動(位置の設定変更)させる。なお、画像境界32L、32Rの移動には、後方車両34の車両画像34Aを表示するための表示画像の変更(表示画像30A、30L、30Rの間の切換え)が含まれる。
視認処理装置18は、図6の最初のステップ120において、撮影画像28A、28L、28Rを用いて後方車両34(後方車両34の車両画像34A)の検出処理を行い、ステップ122において、後方車両34が検出されたか否かを判定する。この際、後方車両34が検出されていなければ(極めて後方に離れている場合も含む)、視認処理装置18は、ステップ122において否定判定してステップ124に移行し、画像境界32L、32Rを標準位置L0、R0に設定し、この後、次の処理に移行する。これにより、通常、モニタ16には、画像境界32L、32Rが標準位置L0、R0とされた後方画像が表示される(図示省略)。なお、視認処理装置18は、車両用視認装置10の起動開始時においても、画像境界32L、32Rを標準位置L0、R0に設定する。
一方、視認処理装置18では、撮影画像28A、28L、28Rの何れかにおいて後方車両34(車両画像34A)が検出されていると、ステップ122において肯定判定してステップ126に移行する。
視認処理装置18は、ステップ126に移行すると、後方車両34の相対位置(位置座標(Dz、Dx))を検出するために、車両12に対する後方車両34の距離D及び角度θを検出する。次のステップ128において、視認処理装置18は、距離D及び角度θを用いて位置座標(Dz、Dx)を取得(演算)する。また、視認処理装置18は、ステップ130において、相対位置の変化(前回の位置座標と今回の位置情報との差)に基づいて、車両12に対する後方車両34の進行方向の相対速度Vz、及び車幅方向の相対速度Vxを取得する。
これにより、視認処理装置18では、相対速度Vzから後方車両34が接近するか否かを予測(判定)できると共に、相対速度Vxから車線移動を予測(判定)でき、視認処理装置18は、後方車両34の移動状況の予測が可能になる。
この後、ステップ132において視認処理装置18は、車両画像34Aと画像境界32L又は画像境界32R(又は画像境界32L、32Rの各々)とが所定条件(予め設定された条件)を満たしているか否かを判定する。この際、視認処理装置18では、現在の画像境界32L、32Rが車両画像34Aに対して視認性が後方画像の見た目に影響しない程度で離れている場合、予め設定している条件を満たしていないと判断される場合、視認処理装置18は、ステップ132において否定判定して、次の処理に移行する。これにより、モニタ16に表示される後方画像は、画像境界32L、32Rが変更されない。
一方、視認処理装置18では、後方車両34の車両画像34Aに対する画像境界32L及び画像境界32Rの少なくとも一方の位置が予め設定された条件を満たしていると、ステップ132において肯定判定してステップ134に移行する。
ここで、後方車両34の車両画像34Aに対する画像境界32L、32Rの位置の条件(予め設定している条件)としては、後方車両34の車両画像34Aと画像境界32L及び画像境界32Rの少なくとも一方との間隔dが予め設定されたしきい値d1以下となったか否かを適用できる。この場合、間隔dがしきい値d1以下(d≦d1)であると、視認処理装置18では、ステップ132において肯定判定する。
また、モニタ16に表示された後方車両34の車両画像34Aに画像境界32L、32Rの少なくとも一方が重なることで、モニタ16に表示された車両画像34Aの画像サイズが小さくなる。この画像サイズとしては、画像面積を適用してもよく、車両画像34Aの車幅方向に沿う寸法(横幅に対応する画素数等)を適用できる。
ここから、後方車両34の車両画像34Aに対する画像境界32L、32Rの位置についての予め設定された条件としては、撮影画像28A上の車両画像34Aの画像サイズに対するモニタ16に表示される表示画像30A上の車両画像34Aの画像サイズが予め設定された割合以下となったか否かを適用できる。また、この条件としては、撮影画像28L上の車両画像34Aの画像サイズに対するモニタ16に表示される表示画像30L上の車両画像34Aの画像サイズ、又は、撮影画像28R上の車両画像34Aの画像サイズに対するモニタ16に表示される表示画像30R上の車両画像34Aの画像サイズが予め設定された割合以下となったか否かを適用できる。
例えば、車両画像34Aの車幅方向の端部に画像境界32L(又は画像境界32R)が接している(間隔d=0)場合、撮影画像28A上の車両画像34Aの画像サイズに対するモニタ16に表示される表示画像30A上の車両画像34Aの画像サイズの割合が10割(100%)となる。これに対し、撮影画像28A上の車両画像34Aの全幅に対して、画像境界32Lが左側から1/10となる位置に重なっている場合、撮影画像28A上の車両画像34Aの画像サイズに対する表示画像30A上の車両画像34Aの画像サイズの割合は9割となる。
このような割合に対するしきい値としては、10割未満(例えば9割5分)から5割を超える割合(例えば7割以上)の範囲で任意に設定した値を適用できる。また、割合は、これに限らず、車両画像34Aの見た目が損なわれていない(乗員の視認性が損なわれているとはみなせない)最小の値を超える範囲を適用できる。
また、後方車両34の車両画像34Aに対する画像境界32L、32Rの位置についての予め設定された条件としては、これらに限らず、車両画像34Aに画像境界32L、32Rが接近又は重なった状態を判定できる各種の条件の適用が可能である。
視認処理装置18は、ステップ134において、後方車両34の位置座標(Dz、Dx)(車両画像34Aの画像サイズと位置)、及び相対速度Vz、Vxに基づいて画像境界32L、32Rの位置の設定変更を行う。この際、視認処理装置18は、後方車両34の車両画像34Aが表示される(映る)表示画像(表示画像30A、30L、30Rの何れか)を予測すると共に、後方車両34の相対速度Vz、Vxに応じて画像境界32L、32Rの位置を設定する。
画像境界32L、32Rの設定において、視認処理装置18は、後方車両34の車両画像34A座標の画像サイズ及び位置から撮影画像28A、28L、28Rの何れの画像上に車両画像34Aが表示されているかを特定する。また、視認処理装置18は、後方車両34の進行方向の相対速度Vz、及び車幅方向の相対速度Vxから車両画像34Aが撮影画像28A、28L、28Rのうちの何れの画像上に映るか(移動するか)を予測する。
この後、視認処理装置18では、モニタ16に表示される後方画像上の車両画像34Aの画像サイズ、車両画像34Aの位置、及び車両画像34Aの移動方向(相対速度Vz、Vx)に応じ、表示画像30A、30L、30Rから車両画像34Aを優先表示させる表示画像を設定する。また、視認処理装置18は、画像境界32L、32Rに対して相対移動した車両画像34Aが接近するのを抑制できるように画像境界32L又は画像境界32R(又は画像境界32Lと画像境界32R)を設定する。
例えば、後方車両34が車両12の真後ろ(同じ車線)を走行することで車両画像34Aが表示画像30Aに表示される。視認処理装置18は、表示画像30A上において車両画像34Aが画像境界32Rに接した場合、車両画像34Aと画像境界32Rとの間隔が所定間隔になるまで車両画像34Aが画像境界32Rに接近した場合、車両画像34Aの車幅方向の端部に画像境界32Rが重なった場合等の車両画像34Aに対して画像境界32L、32Rが予め設定している条件を満たす(満たすと予測される場合を含んでもよい)ことで、該当する画像境界32L、32R(例えば画像境界32R)の位置の設定変更を行う。
この際、視認処理装置18は、例えば、画像境界32Rを車幅方向の外側(位置32Rout側、表示画像30Rを狭める方向)に移動させる。また、車両画像34Aが表示画像30A内を画像境界32Rに向けて移動していることから、視認処理装置18では、車両画像34Aを表示画像30Rに表示できる場合、画像境界32Rを車幅方向の内側(位置32Rin側、表示画像30Rを広げる方向)に移動させる。すなわち、車両画像34Aに対して画像境界32L、32Rが予め設定している条件を満たす場合において、相対速度Vx(相対速度Vxの絶対値)が比較的大きいことで、後方車両34の車線変更を予測できる。ここから、視認処理装置18では、画像境界32Rを車幅方向内側に移動するように設定する。
また、車両12の走行車線の右側の車線を走行することで車両画像34Aが表示画像30Rに表示される。この状態から、後方車両34が車両12から離れることで予め設定している条件が満たされると、視認処理装置18は、画像境界32Rを車幅方向の外側(位置32Rout側)に移動させることで、車両画像34Aが表示画像30Aに表示されるようにする。
なお、後方車両34の相対速度Vzが負(Vz<0)となっていることで、車両12の真後ろを走行する後方車両34が車両12からさらに離れ、画像境界32Rから離れる。この場合、視認処理装置18は、車両画像34Aが画像境界32Rから所定間隔以上離れた場合に、画像境界32Rを標準位置R0に移動させてもよい。
視認処理装置18では、車両画像34Aの画像サイズ、車両画像34Aの位置、及び相対速度Vz、Vxに基づいて画像境界32L、32Rの位置の設定(設定変更)を行う際、後方車両34の進行方向の相対速度Vzが予め設定しているしきい値Vzthを超えているか否かを確認する。このしきい値Vzthとしては、例えばVzth=0(km/h)を適用でき、これにより、後方車両34が接近しているか否かを判定できる。
視認処理装置18では、相対速度Vzがしきい値Vzth以下(Vz≦Vzth)であると、後方車両34が車両12から離れつつあり、少なくとも車両12に接近しないと判断する。また、視認処理装置18は、後方車両34がリアカメラ14Aの撮影画像28Aに映っていると、表示画像30Aに車両画像34Aが表示されるように画像境界32L、32Rを設定する(例えば、画像境界32L、32Rを車幅方向外側の位置32Lout、32Rout側に設定する。これにより、モニタ16に表示される後方画像において画像境界32L、32Rが移動するのを抑制できるので、車両画像34Aの視認性が低下するのを抑制できると共に、後方画像が見辛くなるのを抑制できる。
また、視認処理装置18では、相対速度Vzがしきい値Vzthを超えていると(Vz>Vzth)、後方車両34が車両12に接近しつつあると判断する。後方車両34が車両12に接近しつつある場合、視認処理装置18は、後方車両34の車幅方向に対する相対速度Vxが予め設定されたしきい値Vxthを超えているか否かを判定することで、後方車両34が車線変更すると予測されるか否かを確認する。この際、視認処理装置18では、後方車両34が走行する車線の確認も行う(例えば、後方車両34の車両画像34Aの画像サイズ及び車両画像34Aの撮影画像28A、28L、28R上の位置を適用)。
後方車両34の車線変更は、車幅方向の相対速度Vx(相対速度Vxの絶対値)から予測でき、車線変更の方向は、相対速度Vxの符号(正負の符号)から予測できる。また、相対速度Vxは、その値(絶対値)が小さい場合、車線変更がなされていないと判定できる。ここから、しきい値Vxthには、後方車両34が車線変更のために移動していると判断できる車幅方向の相対速度Vxの最低値を適用できる。
相対速度Vzがしきい値Vzthを超えており(Vz>Vzth)、後方車両34が車両12に接近しつつあると判定できる場合、視認処理装置18は、後方車両34の車両画像34Aの画像サイズ及び車両画像34Aの撮影画像28A、28L、28R上の位置)を用い、後方車両34の走行車線が自車と同じ車線か否かを確認する。
また、視認処理装置18は、相対速度Vxの絶対値がしきい値Vxth以上となっていると(|Vx|≧Vxth)、後方車両34が車線変更すると予測する(車線変更していると判断する)。また、視認処理装置18は、後方車両34が車線変更すると予測する場合、相対速度Vxの符号から後方車両34が右側に車線変更するか(例えば、相対速度Vx>0)、後方車両34が左側に車線変更するか(例えば、相対速度Vx<0)を予測する。これに対して、視認処理装置18は、相対速度Vxの絶対値がしきい値Vxthに満たない場合(|Vx|<Vxth)、後方車両34が車線変更しないと予測する(車線変更していないと判断する)。
視認処理装置18は、後方車両34の相対速度Vxから車線変更と判定されず、かつ後方車両34の車両画像34Aの画像サイズ、及び車両画像34Aの撮影画像28A上の位置から後方車両34が車両12と同じ車線(自車の真後ろ)を走行していると判定できる場合、リアカメラ14Aで撮像された表示画像30Aを優先表示するように画像境界32L、32Rを設定する。また、後方車両34が車両12に接近していることで、車両画像34A(画像サイズ)は次第に大きくなる。ここから、視認処理装置18は、画像境界32L、32Rを最初は標準位置L0、R0に設定するが、車両画像34Aと画像境界32R(又は32L)が予め設定された条件を満たすと、条件を満たした画像境界32R(又は画像境界32L)を車幅方向外側(例えば、位置32Lout、32Rout)に設定する。
一方、視認処理装置18は、後方車両34の車両画像34Aの画像サイズ及び車両画像34Aの撮影画像28A、28L、28Rの位置から後方車両34が車両12の隣の車線を走行しながら車両12に接近していると判定される場合、車両画像34Aを表示画像30L又は表示画像30Rに優先表示されるように画像境界32L又は画像境界32Rを設定する。
この場合、後方車両34が車両12から離れている状態では、後方車両34がリアカメラ14Aに撮像され、車両画像34Aが表示画像30Aに表示される。また、後方車両34が車両12に接近するにしたがって、後方車両34がサイドカメラ14R(又はサイドカメラ14L)に撮像される。視認処理装置18は、後方車両34がサイドカメラ14R(又はサイドカメラ14L)に撮像されると、画像境界32R(又は画像境界32L)を車幅方向の内側(位置32Rin)(又は位置32Lin)に設定する。これにより、後方車両34の車両画像34Aが表示画像30R(又は30L)に表示されるので、後方車両34がさらに車両12に接近しても、画像境界32R(又は画像境界32L)の移動が不要になる(移動を抑制できる)。
また、視認処理装置18は、車両12が走行している車線の隣の車線を走行しながら接近する後方車両34について、相対速度Vxから車線変更が予測されるか否かを判定する。視認処理装置18は、相対速度Vxの絶対値がしきい値Vxthに満たない場合(|Vx|<Vxth)、後方車両34が車線変更していないと判定(予測)する。この場合、視認処理装置18は、隣の車線を走行している後方車両34の車両画像34Aを表示するための画像境界32L、32Rについての設定を維持する。これにより、車両画像34Aが表示画像30R(又は表示画像30L)に表示されるので、後方車両34がさらに車両12に接近しても、画像境界32R(又は画像境界32L)の移動が不要になる(移動を抑制できる)。
さらに、視認処理装置18は、相対速度Vzから車両12に接近しつつあると判定している後方車両34の車両画像34Aの画像サイズ及び車両画像34Aの位置、並びに相対速度Vxから、例えば、後方車両34が隣の車線から車両12と同じ車線に車線変更すると判定(予測)すると、この判定結果に基づいて画像境界32L、32Rの設定を行う。例えば、視認処理装置18は、隣(右隣)の車線から車両12と同じ車線に車線変更すると判定すると、車両画像34Aをリアカメラ14Aで撮像された表示画像30Aを優先表示させるように画像境界32Rを設定する。
この場合、視認処理装置18は、表示画像30Aに車両画像34Aを優先表示させるように設定した際、後方車両34がリアカメラ14Aに撮像されると、画像境界32Rを車幅方向の外側(位置32Rout)に設定する。これにより、車両画像34Aが表示画像30Aに表示され、後方車両34が車両12に接近しても、画像境界32Rの移動を不要にできる。
図7には、後方車両34が車両12と同じ車線を走行しながら、時刻T0(図7(A)参照)、時刻T1(図7(B)参照)、時刻T2(図7(C)参照)と時間経過に伴って接近する場合の概略が示されている。この場合、視認処理装置18は、リアカメラ14Aにより撮像された表示画像30A(撮影画像28A)に車両画像34Aが優先表示されるように画像境界32L、32Rを設定する。
例えば、時刻T0(図7(A))において、画像境界32L、32Rは各々標準位置L0、R0に設定される。また、時刻T1(図7(B))及びT2(図7(C))に示すように、車両画像34Aが画像境界32L、32Rに接近しなければ(所定の条件を満たしていなければ)、画像境界32L、32Rが移動されずに保持される。
また、仮に、時刻T2以降において、後方車両34がさらに接近して、車両画像34Aが画像境界32L及び画像境界32Rの少なくとも一方との間で所定の条件を満たすと、該当する画像境界32R(又は画像境界32L)を、車幅方向外側となる位置32Rout(又は位置32Lout)に変更するだけでよい。これにより、後方車両34が車両12に接近しても、画像境界32L、32Rが変更されるのを抑えることができる。
また、視認処理装置18は、車両12と同じ車線を走行しながら接近する後方車両34が車線変更をすると予測される場合、相対速度Vxによって定まる表示画像30L又は表示画像30Rに車両画像34Aが優先表示されるように画像境界32L又は画像境界32Rを設定する。この際、視認処理装置18は、相対速度Vxが正の場合(相対速度Vx>0)、車両画像34Aが表示画像30Rに優先表示されるようにし、相対速度Vxが負の場合(相対速度Vx<0)、車両画像34Aが表示画像30Lに優先表示されるようにする。
後方車両34の相対速度Vxを考慮していない場合、後方車両34がリアカメラ14Aに撮像されていると、表示画像30Aに車両画像34Aが表示されるように画像境界32L、32Rが設定され、後方車両34が接近してリアカメラ14Aとサイドカメラ14R(又はサイドカメラ14L)にも撮影されていると、画像境界32R(又は画像境界32L)が車両画像34Aに合せて車幅方向外側に移動される。この後、後方車両34を撮像する割合がリアカメラ14A側よりもサイドカメラ14R(又はサイドカメラ14L)側が大きくなると、画像境界32R(又は画像境界32L)が突然のように車幅方向内側に移動してしまう。
これに対して、後方車両34の相対速度Vxを用いることで後方車両34の車線変更を予測でき、後方車両34の車線変更を予測することで、車両画像34Aを優先表示する表示画像を表示画像30Aから表示画像30R(又は表示画像30L)に切換えできるように画像境界32L、32Rを設定する。これにより、視認処理装置18では、車線変更した後方車両34、又は後方車両34が車線変更しながら車両12に接近しても、画像境界32L、32Rの位置が急に変化するのを抑制できる。
図8には、時刻T0(図8(A)参照)~時刻T1(図8(B)参照)まで車両12と同じ車線を走行していた後方車両34が、右側の車線に車線変更した後、時刻T3(図8(C)参照)、時刻T4(図8(D)参照)と時間経過に伴って接近した場合の概略が示されている。この場合、視認処理装置18は、後方車両34が隣の車線(右側の車線)に車線変更すると判定(予測)すると、画像境界32Rを車幅方向の内側となる位置32Rinに設定する。
すなわち、図8(A)及び図8(B)に示すように、後方車両34が車両12と同じ車線を走行している状態では、画像境界32L、32Rが標準位置L0、R0に設定される。こののち、後方車両34の車線変更が判定されると、画像境界32Rを車幅方向の内側(位置32Rin)となるように設定される。これにより、図8(C)に示すように、モニタ16には、表示画像30Rに車両画像34Aが表示される。また。図8(D)に示すように、後方車両34がさらに車両12(車両12の側方)に接近しても、画像境界32Rが車両画像34Aに重なってしまうことがない。したがって、車両12と同じ車線を走行していた後方車両34が車線変更しながら車両12に接近しても、画像境界32L、32Rの移動を抑えて、後方車両34の車両画像34Aを適切にモニタ16に表示できる。
一方、仮に、車両12と後方車両34との相対速度に基づいて画像境界を設定するようにしている場合、後方車両34が車両12より速い走行速度で隣の車線(例えば、右側の車線)を走行することで、後方車両34の車両画像が右側の表示画像に表示されるように画像境界が移動される(例えば、標準位置又は標準位置よりも車幅方向内側に移動される)。これにより、後方車両34が車両12に接近しても画像境界を移動させる必要がなくなる。
しかし、隣の車線を走行している後方車両34の車両画像が右側の表示画像に表示された状態で後方車両34が車幅方向において車両12に接近する方向へ移動(隣の車線から車両12と同じ車線に車線変更)すると、後方車両34の車両画像が画像境界に接近するため、更に画像境界が移動されることになる。
これにより、車両12と後方車両34との相対速度に基づいて画像境界を設定するようにしている場合、隣の車線を走行する後方車両34が車両12に接近しつつ車両12と同じ車線に車線変更すると、画像境界の切換りが繰返されて乗員に煩わしさを感じさせてしまう。
図9(A)から図9(D)には、右側車線を走行している後方車両34が車両12に接近しながら車両12と同じ車線に車線変更する場合における視認処理装置18によるモニタ16の表示が概略図にて示されている。なお、図9(A)から図9(D)は、時間経過順としている。
図9(A)に示すように、右側車線を走行している後方車両34が車両12の後方に大きく離れてリアカメラ14Aに撮影されている状態では、視認処理装置18は、表示画像30Aに後方車両34の車両画像34Aが表示されるように画像境界32L、32Rを設定する。この際、画像境界32L、32Rは、標準位置L0、R0に設定される。ここで車両12と後方車両34との相対速度に基づいて画像境界を設定するようにしている場合、図9(B)に示すように、後方車両34がサイドカメラ14Rに撮像されていると、表示画像30Rに後方車両34の車両画像34Aが表示されるように画像境界32Rが車幅方向内側に移動(例えば、画像境界32Rが位置32Rinに移動)し、さらに、後方車両34が車幅方向において車両12に接近していることで後方車両34の車両画像34Aが画像境界32Rに接近するため、図9(C)に示すように、画像境界32Rを車幅方向外側の位置(例えば、位置32Rout)に移動させる。このため、車両12と後方車両34との相対速度に基づいて画像境界を設定するようにしている場合、画像境界の切換りが繰返され、乗員に煩わしさを感じさせてしまうことになる。
これに対して、車両12に対する後方車両34の車幅方向に沿う後方車両34の相対速度Vxを用いる場合、後方車両34が車両12に接近しながら右側車線から車両12と同じ車線に移動すると、視認処理装置18が検出している相対速度Vxの値が負となると共に、絶対値がしきい値Vxthを超える。このため、視認処理装置18は、画像境界32Rを車幅方向の内側の位置に移動させることなく、車幅方向の外側の位置(例えば、位置Rout)に設定する。
これにより、後方車両34が車両12に接近しながら右隣の車線から車両12と同じ車線に車線変更すると、図9(C)及び図9(D)に示すように、モニタ16に表示される画像境界32Rが車幅方向外側(標準位置R0又は位置32Rout)に移動され、後方車両34の車両画像34Aが表示画像30Aに表示される。したがって、視認処理装置18では、後方車両34が車両12に接近しつつ隣(右隣)の車線から車両12と同じ走行車線に車線変更しても、画像境界32L、32Rの切換りが繰返されるのを抑えることができて、車両画像34Aを適切にモニタ16に表示でき、画像境界32L、32Rが乗員に煩わしさを感じさせてしまうのを防止できる。
一方、道路には、走行車線が片側3車線以上の道路がある。このような道路において、仮に、車両12と後方車両34との相対速度に基づいて画像境界を設定するようにしている場合、最も右側の車線を走行している車両12により遅い走行速度で後方車両34が左となりの線を走行することで、画像境界が車幅方向外側となるように移動される。
しかし、左隣の車線を走行している後方車両34の車両画像が中央の表示画像に表示された状態で後方車両34が車幅方向において車両12から離れる方向へ車線変更(左隣の車線からさらに左側の車線に車線変更)すると、後方車両34の車両画像が画像境界に接近するので、更に画像境界を移動させることになる。このため、車両12と後方車両34との相対速度に基づいて画像境界を設定するようにしている場合、隣の車線を走行する後方車両34が車両12から後方に離れつつ車両12から離れる方向へ車線変更すると画像境界の切換りが繰返されてしまう。これにより、画像境界の移動が頻繁に繰返されて乗員に煩わしさを感じさせてしまう。
図10(A)から図10(C)には、車両12の隣(左隣)の車線を車両12により遅い速度で走行する後方車両34が、車幅方向において車両12から離れる方向に車線変更する場合における視認処理装置18によるモニタ16の表示が概略図にて示されている。なお、図10(A)から図10(C)は、時間経過順としている。
図10(A)に示すように、車両12が走行する車線の左側車線を走行している後方車両34がサイドカメラ14Lに撮影されている状態では、表示画像30Lに後方車両34の車両画像34Aが表示されるように画像境界32Lが標準位置L0(又は位置32Linでもよい)に設定される。
また、図10(B)に示すように、後方車両34が遠ざかる(後方に離れる)ことで、画像境界32Lが車幅方向外側(例えば位置32Lout)に移動され、さらに、後方車両34が車幅方向において車両12から離れる方向に移動していると、後方車両34の車両画像が画像境界に接近する。このため、車両12と後方車両34との相対速度に基づいて画像境界を設定するようにしていると、画像境界32Lが車幅方向内側の位置(例えば、位置32Lin)に移動され(例えば、図10(C)参照)、画像境界の切換りが繰返され、乗員に煩わしさを感じさせてしまう。
これに対して、後方車両34の相対速度Vxを用いる場合、後方車両34が車両12から後方に離れながら車両12の隣車線からさらに左隣の車線(車幅方向外側の車線)に車線変更しようとすると、視認処理装置18が検出している相対速度Vxの絶対値がしきい値Vxthを超えると共に、相対速度Vxの値が正となる。視認処理装置18は、相対速度Vxの絶対値がしきい値Vxthを超え、相対速度Vxの値が正となると、画像境界32Lを車幅方向の外側の位置に移動させることなく、車幅方向の内側の位置(例えば、位置32Lin)に移動させる。
これにより、後方車両34が車両12から後方に離れながら車両12の左隣の車線からさらに左隣の車線に車線変更すると、図10(C)に示すように、モニタ16に表示される画像境界32Lが車幅方向内側(標準位置L0又は位置32Lin)に移動され、後方車両34の車両画像34Aが表示画像30Lに表示される。
したがって、視認処理装置18は、後方車両34が車両12の隣の車線を車両12から離れつつ車両12からさらに離れる方向に車線変更しても、画像境界32L、32Rの位置の切換りが繰返されるのを抑えることができて、車両画像34Aを適切にモニタ16に表示でき、画像境界32L、32Rが乗員の車両後方の視認に煩わしさを感じさせてしまうのを防止できる。
このように、車両用視認装置10では、車両12に対する後方車両34の進行方向の相対速度Vzに加え、車両12を基準とした後方車両34の位置座標(Dz、Dx)、及び座標位置(Dz、Dx)の変化から得られる車両12に対する後方車両34の車幅方向の相対速度Vxを用いて、撮影画像28A、28L、28Rから表示画像30A、30L、30Rをトリミングするための画像境界32L、32Rを設定している。このため、車両用視認装置10では、後方車両34の車線変更を予測(判定)でき、予測した車線変更に合せて画像境界32L、32Rを設定できる。これにより、車両用視認装置10では、モニタ16に表示される後方画像において画像境界32L、32Rが頻繁に変更するのを抑えることができ、乗員の視認を効果的に補助できる。
すなわち、車両用視認装置10では、後方車両34の進行方向の相対速度Vz及び後方車両34の車幅方向の相対速度Vxを検出し、検出した相対速度Vz、Vxに基づいて後方車両34(車両画像34A)の移動位置を予測して画像境界32L、32Rを設定するようにしている。このため、車両用視認装置10では、後方車両34が接近しながら車両12と同じ車線に車線変更する場合、予め画像境界32L、32Rを車幅方向の外側となる位置にできる。また、車両用視認装置10では、後方車両34が離れながら車両12の走行車線から隣の車線に車線変更する場合、画像境界32L、32Rを予め車幅方向の内側となる位置にできる。これにより、車両用視認装置10では、後方車両34の走行状態の変化に応じて頻繁に画像境界の位置を変更する必要がなく、モニタ16の表示が乗員に煩わしさを生じさせるのを抑制しながら乗員の視認を補助できる。
また、車両用視認装置10では、後方車両34が車両12の走行車線から隣の車線に車線変更しながら接近する場合、視認処理装置18がサイドカメラ14L又はサイドカメラ14Rの表示画像30L又は表示画像30Rに後方車両34が表示されるように画像境界32L、32Rを設定する。これにより、車両用視認装置10では、後方車両34が接近してきても画像境界32L、32Rが移動させなければならなくなるのを抑制できるので、乗員に煩わしさを生じさせることなく、乗員の後方視認を補助できる。
また、車両用視認装置10では、後方車両34が隣の車線から車両12の走行車線に車線変更しながら接近する場合、視認処理装置18がリアカメラ14Aの表示画像30Aに後方車両34が表示されるように画像境界32L、32Rを設定する。これにより、車両用視認装置10では、後方車両34が接近してきても画像境界32L、32Rが移動させなければならなくなるのを抑制できるので、乗員に煩わしさを生じさせることなく、乗員の後方視認を補助できる。
さらに、車両用視認装置10では、視認処理装置18がリアカメラ14A及びサイドカメラ14L、14Rの撮影画像28A、28L、28Rを用いて後方車両34の検出、及び検出した後方車両34の位置情報の検出を行う。このため、後方車両34の検出及び後方車両34の位置座標(Dz、Dx)の検出するための検出手段をリアカメラ14A及びサイドカメラ14L、14Rとは別に設ける必要がない。これにより、車両用視認装置10では、モニタ16に後方画像を表示するための手段を有効に利用して、乗員に煩わしさを生じさせる画像境界32L、32Rの位置の変化を効果的に抑制しながら乗員の視認を補助できる。
また、車両用視認装置10では、後方車両34の車両画像34Aに重ならないように画像境界32L、32Rを移動できるので、後方車両34の車両画像34Aが画像境界32L、32Rに重なることにより視認性が低下してしまうのを効果的に抑制できて、乗員の視認を補助できる。
このような本発明に係る車両用視認装置は、以下の態様を含むことができる。
車両用視認装置の設定手段は、車幅方向において自車に対する後方車両の相対速度の大きさが所定値を超えて自車から離れる方向に移動する場合、画像境界を第1撮影画像側に移動するように設定する。これにより、第2表示画像に後方車両の画像を表示できて、後方車両が自車の走行する車線の隣の車線に移動しても、画像境界が移動するのを抑制できる。
車両用視認装置の設定手段は、車幅方向において自車に対する後方車両の相対速度の大きさが所定値を超えて自車から離れる方向に移動する場合、画像境界を第1撮影画像側に移動するように設定する。これにより、第2表示画像に後方車両の画像を表示できて、後方車両が自車の走行する車線の隣の車線に移動しても、画像境界が移動するのを抑制できる。
また、車両用視認装置の設定手段は、車幅方向において自車に対する後方車両の相対速度の大きさが所定値を超えて自車に接近する方向に移動する場合、画像境界が第2撮影画像側に移動するように設定する。これにより、第1表示画像に後方車両の画像を表示できて、後方車両が自車の走行する車線に移動しても、画像境界が移動するのを抑制できる。
車両用視認装置の設定手段は、車幅方向において自車に対する後方車両の相対速度の大きさが所定値以下であり、自車に対する後方車両の進行方向への相対速度が所定速度を超えている場合、画像境界が第1撮影画像側に移動するように設定する。これにより、第2表示画像に後方車両の画像を表示できて、後方車両が自車の走行する車線の隣の車線に斜線変更しても、画像境界が移動するのを抑制できる。
車両用視認装置の設定手段は、車幅方向において自車に対する後方車両の相対速度の大きさが所定値以下であり、自車に対する後方車両の進行方向への相対速度が所定速度以下の場合、画像境界が第2撮影画像とは反対側に移動するように設定する。これにより、第1表示画像に後方車両の画像を表示できて、後方車両が自車の走行する車線に移動しても、画像境界が移動するのを抑制できる。
10・・・車両用視認装置、12・・・車両(自車)、14A・・・リアカメラ(撮像部、第1撮像手段、検出手段)、14L、14R・・・サイドカメラ(撮像部、第2撮像手段、検出手段)、16・・・モニタ(表示部、表示媒体)、18・・・視認処理装置(設定手段、表示部、検出手段)、28A・・・撮影画像(第1撮影画像)、28L、28R・・・撮影画像(第2撮影画像)、30A・・・表示画像(第1表示画像)、30L、30R・・・表示画像(第2表示画像)、32L、32R・・・画像境界、34、48・・・後方車両、36・・・検出部(検出手段)、42・・・境界設定部(設定手段)。
Claims (4)
- 車両後方を撮像した第1撮影画像を出力する第1撮像手段、及び撮像領域の一部が前記第1撮像手段の撮像領域に重なるように車両側方から車両後方を撮像した第2撮影画像を出力する第2撮像手段を含む撮像部と、
前記第1撮影画像と前記第2撮影画像との重なり領域に設定された画像境界を境界とし、該画像境界に応じて前記第1撮影画像から抽出した第1表示画像と前記第2撮影画像から抽出した第2表示画像とを前記画像境界において繋げて、乗員が視認可能に表示媒体に表示する表示部と、
前記第1撮像手段及び前記第2撮像手段の少なくとも一方により撮像される自車の後方を走行する後方車両を検出し、該後方車両の自車に対する進行方向の相対位置、及び車幅方向の相対位置を検出する検出手段と、
前記後方車両の画像に対する前記画像境界の位置が予め設定された条件を満たしたときに前記画像境界の位置を設定する際、前記後方車両の前記進行方向の相対位置の変化及び前記車幅方向の相対位置の変化に基づいて前記画像境界の位置を設定する設定手段と、
を含む車両用視認装置。 - 前記設定手段は、前記表示媒体に表示される前記第1表示画像上の前記後方車両の画像サイズの前記第1撮影画像上の前記後方車両の画像サイズに対する割合、又は前記表示媒体に表示される前記第2表示画像上の前記後方車両の画像サイズの前記第2撮影画像上の前記後方車両の画像サイズに対する割合が予め設定している割合以下となった場合、前記画像境界の位置の設定変更を行う請求項1に記載の車両用視認装置。
- 前記設定手段は、前記表示媒体に表示される前記後方車両の画像と前記画像境界との間隔が予め設定された間隔以下となったときに、前記画像境界の位置の設定変更を行う請求項1に記載の車両用視認装置。
- 前記検出手段は、前記第1撮影画像及び前記第2撮影画像を用いて前記後方車両を検出して、該後方車両の前記進行方向の相対位置及び前記車幅方向の相対位置を検出する請求項1から請求項3の何れか1項に記載の車両用視認装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2021171062A JP2023061207A (ja) | 2021-10-19 | 2021-10-19 | 車両用視認装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2021171062A JP2023061207A (ja) | 2021-10-19 | 2021-10-19 | 車両用視認装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2023061207A true JP2023061207A (ja) | 2023-05-01 |
Family
ID=86239161
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2021171062A Pending JP2023061207A (ja) | 2021-10-19 | 2021-10-19 | 車両用視認装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2023061207A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US12541945B2 (en) | 2023-09-06 | 2026-02-03 | Socionext Inc. | Monitoring device, monitoring system, and monitoring method |
Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007104373A (ja) * | 2005-10-05 | 2007-04-19 | Alpine Electronics Inc | 車両用画像表示装置 |
| JP2010287163A (ja) * | 2009-06-15 | 2010-12-24 | Alpine Electronics Inc | 車載用画像表示装置および画像のトリミング方法 |
| JP2016097896A (ja) * | 2014-11-25 | 2016-05-30 | アイシン精機株式会社 | 画像表示制御装置 |
| JP2019101879A (ja) * | 2017-12-05 | 2019-06-24 | トヨタ自動車株式会社 | 画像表示装置 |
| JP2020088415A (ja) * | 2018-11-15 | 2020-06-04 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用電子ミラーシステム |
-
2021
- 2021-10-19 JP JP2021171062A patent/JP2023061207A/ja active Pending
Patent Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007104373A (ja) * | 2005-10-05 | 2007-04-19 | Alpine Electronics Inc | 車両用画像表示装置 |
| JP2010287163A (ja) * | 2009-06-15 | 2010-12-24 | Alpine Electronics Inc | 車載用画像表示装置および画像のトリミング方法 |
| JP2016097896A (ja) * | 2014-11-25 | 2016-05-30 | アイシン精機株式会社 | 画像表示制御装置 |
| JP2019101879A (ja) * | 2017-12-05 | 2019-06-24 | トヨタ自動車株式会社 | 画像表示装置 |
| JP2020088415A (ja) * | 2018-11-15 | 2020-06-04 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用電子ミラーシステム |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US12541945B2 (en) | 2023-09-06 | 2026-02-03 | Socionext Inc. | Monitoring device, monitoring system, and monitoring method |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN104185010B (zh) | 在前方路缘观察系统中的增强的立体视图生成 | |
| EP3378702B1 (en) | Viewing device for vehicle | |
| JP5316550B2 (ja) | 後方視界支援システム | |
| KR100936558B1 (ko) | 차량용 주변 감시 장치 및 영상 표시 방법 | |
| JP5136071B2 (ja) | 車両用後方監視装置および車両後方監視方法 | |
| JP3695319B2 (ja) | 車両周辺モニタ装置 | |
| JP4907883B2 (ja) | 車両周辺画像表示装置および車両周辺画像表示方法 | |
| US20150109444A1 (en) | Vision-based object sensing and highlighting in vehicle image display systems | |
| JP6649914B2 (ja) | 画像表示装置 | |
| JP5966513B2 (ja) | 車両の後側方撮影装置 | |
| JP2013183298A (ja) | 車両用後方視界支援装置及び車両用後方視界支援方法 | |
| US20210331680A1 (en) | Vehicle driving assistance apparatus | |
| JP7327171B2 (ja) | 車両用電子ミラーシステム | |
| CN111032430A (zh) | 车辆用视觉识别装置 | |
| JP2023061207A (ja) | 車両用視認装置 | |
| CN113051997A (zh) | 用于监视车辆周围环境的设备和非暂时性计算机可读介质 | |
| JP2025178387A (ja) | 車両用表示制御装置、車両用表示システム、車両用表示制御方法及びプログラム | |
| JP6555240B2 (ja) | 車両用撮影表示装置及び車両用撮影表示プログラム | |
| JP6148848B2 (ja) | 車載画像処理装置 | |
| JP6955844B2 (ja) | 運転支援方法及び運転支援装置 | |
| WO2023026696A1 (ja) | 車両用視認装置 | |
| JP2020128172A (ja) | 車両用表示装置 | |
| JP6878109B2 (ja) | 画像表示装置 | |
| JP2009029340A (ja) | 画像処理装置 | |
| JP7294388B2 (ja) | 運転支援装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20240528 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20250306 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20250415 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20250909 |
