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JP2023061111A - ウェアラブル型心電計測装置 - Google Patents

ウェアラブル型心電計測装置 Download PDF

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JP2023061111A
JP2023061111A JP2021170910A JP2021170910A JP2023061111A JP 2023061111 A JP2023061111 A JP 2023061111A JP 2021170910 A JP2021170910 A JP 2021170910A JP 2021170910 A JP2021170910 A JP 2021170910A JP 2023061111 A JP2023061111 A JP 2023061111A
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sensor unit
electrodes
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JP2021170910A
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成宏 宮城
Shigehiro Miyagi
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A&D Holon Holdings Co Ltd
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A&D Co Ltd
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Abstract

【課題】複数の計測機能を切替え可能なウェアラブル型心電計測装置Wを提供する。【解決手段】異なる機能の複数種のセンサユニット30と、複数種のセンサユニット30のうちのいずれかを任意に選んで着脱自在に接続できる本体ユニット10とを備えたウェアラブル型心電計測装置Wであって、センサユニット30は、被検者の身体に当接させる電極35を有し、接続されている本体ユニット10に対して電極35により検出された検出信号を送信するようになっており、本体ユニット10は、複数種のセンサユニット30のうちのいずれかが接続されると、自身に接続されているセンサユニット30の種別を自動的に識別するとともに、接続されているセンサユニット30が送信した検出信号を受信し、識別したセンサユニット30の種別に応じた演算処理により、受信した検出信号から心電を計測するようになっている。【選択図】図2

Description

本発明は、ウェアラブル型心電計測装置に関し、例えば、複数種のセンサユニットを着脱自在に取り付けられる本体ユニットを備え、被検者に応じてセンサユニットを自在に変更して心電のモニタリングができるウェアラブル型心電計測装置に関する。
医療機器としての心電計には様々な種類があり、たとえば「多機能心電計(汎用心電計)」、「心電図モニタ」、「テレメトリー式心電計」、「長時間心電用データレコーダ」、「発作時心臓活動記録装置」等がある。
「多機能心電計」は、主に検査・健診等で心機能を検査する目的で使用され、被検者の体表面に取り付けた9極の電極から12種の誘導を導出することで12種類の心電図の計測を数分間行う。
「心電図モニタ」は、主に容態の変化や異常を検出(監視)する目的で使用され、ベッドサイドモニタと呼ばれる製品に搭載されて術中や入院中の心電図をモニタリングする際に使用される。この「心電図モニタ」は、被検者の体表面に取り付けた3極または5極の電極から1つの誘導を導出し、選ばれた誘導での心電図を長時間表示し続ける一方で、拍数や心電図波形の異常を検出した際はアラーム等を発するようになっている。
「テレメトリー式心電計」は、「心電図モニタ」と同様に、主に容態の変化や異常を検出(監視)する目的で使用され、取得した心電図を無線送信して遠隔で監視するようになっている。この「テレメトリー式心電計」の多くは心電図モニタを小型化することによって可搬性を向上させており、被検者が院内を歩けるなど行動に自由度がある。
「長時間心電用データレコーダ」は、一般的にホルター心電計と呼ばれており、主に日常生活中など長時間での心電図の検査を行うために使用される。
「発作時心臓活動記録装置」は、家庭等の環境にて被検者が日常的な記録又は異変を感じた際に自身で心電図の記録を行う心電計であり、その多くはデバイス両端に金属製の電極が露出し、それを両手で握ることでI誘導の心電図波形が取得するようになっている。
このように医療機器としての心電計には様々な種類があり、心電図の使用目的に応じて種類が選択される。たとえば、表示(監視)の使用目的の場合には「心電図モニタ」や「テレメトリー式心電計」が選択され、一般的には3電極(または5電極)のものが使用される。
3電極の場合、右胸(R電極)、左胸(L電極)、左わき腹(F電極)付近にそれぞれ電極を貼り付けて、心電図は心臓をまたいだ2電極間の電位変化を記録する。R電極とF電極間の心電図(II誘導心電図)を記録することで心臓の右心房にある洞結節から発生した電気的興奮が心室へ伝わっていく過程を明瞭に見ることができ、一部の不整脈を監視することもできる。さらにR電極又はF電極に微弱な電流を流すことで呼吸による胸腔の動きからR電極とF電極のインピーダンスが変化し、この変化を測定することで呼吸数の推定が可能となる。このように、3極の電極を貼り付けるタイプの心電計によれば、精度が高い心電が計測できるとともに、呼吸数の計測も行うことができる。なお、上記のような、複数の電極と、各電極にコードを介して接続されている本体装置とを備えた心電計測装置は、たとえば特許文献1に開示されている。
近年では、表示(監視)のために、2電極のみの装置を胸部に貼り付けて心電図を計測する心電計が用いられている。この心電計は総称して「ウェアラブル型心電計」と呼ばれており、2電極と本体装置(本体ユニット)とが一体になっており、両者を接続するケーブルが無いため、被検者への拘束性が低く、被検者への負担が少ないという利点がある。
この「ウェアラブル型心電計」は表示機を持っていないものが多く、計測した情報は無線通信によってスマートフォンやタブレット等のスマートデバイスへ転送され、無線での心拍数と心電図の表示を行っている。
特開2018-510013号公報
しかし、従来技術の「ウェアラブル型心電計」は、一般的に、2電極を心臓を跨いだ位置に配置できないので、心室が動き始めるタイミングを計測するのみにとどまり、心臓の電気的興奮を明瞭に記録することができないという課題を有している。そのため、従来技術の「ウェアラブル型心電計」は、明瞭な心電図波形を計測できず、心電図波形の監視には不向きであった。
また、従来技術の「ウェアラブル型心電計」は、2電極が胸腔をまたいで設置されていないので、呼吸の推定が困難であるという課題も有している。
このように、従来技術の「ウェアラブル型心電計」は、心拍数だけをモニタリングするには十分な機能を果たすものの、心電図波形や呼吸数をモニタリングする機能を果たすことができない。
そのため、多くの医療機関には、「ウェアラブル型心電計」だけでなく、「心電図モニタ」や「テレメトリー式心電計」も設けられており、被検者の身体の状態やモニタリングしたい情報に応じて、異なる種類の心電計を使い分けて利用している。例えば、「ウェアラブル型心電計」で心電を計測したところ異常値が計測された場合、再度、「心電図モニタ」や「テレメトリー式心電計」を用いて高精度に心電を計測し直すことも行われている。また、患者によっては、手にしか電極を付けられない患者もおり、このようなケースでは両手に電極を付けるクリップ型電極を有する「心電図モニタ」を準備している医療機関もある。
このように、現状では、多くの医療機関では、複数種の心電計を用いているため、コスト(装置自体のコストや管理コスト)が嵩むという問題も生じている。
また、医療機関だけでなく、在宅や介護の領域においても、被検者の心電や心拍の計測が行われている。この場合も、心拍だけをモニタリングをしたいときには「ウェアラブル型心電計」で十分であるものの、心電図波形や呼吸数のモニタリングが必要なときには、医療機関に設けられている「心電図モニタ」や「テレメトリー式心電計」のような本格的な装置が必要になる。なお、在宅や介護の領域において、複数種の機能の心電計を設けた場合、医療機関と同様、コストが嵩むという問題が生じる。特に、在宅において、医療機関のように、複数種の機能の心電計を設けることは、コストや設置スペースの関係上、現実的ではない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、複数の計測機能を切替え可能なウェアラブル型心電計測装置を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明は、異なる機能の複数種のセンサユニットと、複数種の前記センサユニットのうちのいずれかを任意に選んで着脱自在に接続できる本体ユニットとを備え、前記センサユニットに前記本体ユニットを接続した状態で被検者に装着されるウェアラブル型心電計測装置であって、前記センサユニットは、被検者の身体に当接させる電極を有し、接続されている前記本体ユニットに対して前記電極により検出された検出信号を送信するようになっており、前記本体ユニットは、複数種のセンサユニットのうちのいずれかが接続されると、自身に接続されているセンサユニットの種別を自動的に識別するとともに、該接続されているセンサユニットが送信した検出信号を受信し、前記識別したセンサユニットの種別に応じた演算処理により、該受信した検出信号から心電を計測するようになっていることを特徴とする。
このように、本発明の構成によれば、機能が異なる複数種のセンサユニットのうちのいずれかを任意に選んで、本体ユニットに対して着脱自在に接続して、被検者の身体に装着して心電を計測することができる。
したがって、医療機関等において、機能が異なる複数種の心電計測装置を準備して管理する必要がなくなるため、医療機関等のコスト(装置自体のコストや管理コスト)を軽減することができる。
また、本発明の構成によれば、医療機関で求められる「心電図波形や呼吸数」を含む生体情報の計測機能と、在宅や介護の領域において広く用いられている「心拍数」等の生体情報を計測する計測機能とが、同一のデバイスで且つ被検者への負担が少ないウェアラブル型のデバイスにおいて提供することができる。
なお、本発明によれば、例えば、予備の本体ユニットを準備しておけば、電池切れや、本体ユニットが故障したようなときにも、簡単に、本体ユニットの交換を行うことで電池切れや故障に対応することができる。
また、本発明によれば、本体ユニットが、自身にセンサユニットが接続されると、自動的にセンサユニットの種別を識別して、識別したセンサユニットの種別に応じた演算処理により、センサユニットが検出した検出信号から心電を算出するようになっている。
したがって、医師や看護師等のユーザは、被検者の身体の状態やモニタリングしたい情報に応じて、本体ユニットに対して、所望のセンサユニットを接続したり、接続されているセンサユニットを取り替えるという簡単な操作をすれば、面倒な設定作業をすることなく、被検者の身体に装着して心電を計測することができる。
また、前記本体ユニットと前記センサユニットとを接続するコネクタ部には、前記センサユニットを識別するための識別用ピンが設けられており、複数種の前記センサユニットは、その種別毎に、前記識別用ピンの接続状態が異なっており、前記本体ユニットは、前記コネクタ部の識別用ピンの接続状態で、自身に接続されているセンサユニットの種別を識別するようになっていることが望ましい。
また、複数種の前記センサユニットには、3つの電極を備えた3電極・ケーブル型のセンサユニットと、2つの電極を備えた2電極・ケーブル型のセンサユニットと、2つの電極を備えたパッチ型のセンサユニットと、2つの電極を備えたクリップ型のセンサユニットとが含まれており、前記3電極・ケーブル型のセンサユニットは、2つの電極が被検者の心臓を跨いだ胸部・左右両側の任意の位置に調整して配置でき、且つ1つの電極が被検者の腹部側の任意の位置に調整して配置できるように電線で接続されており、前記2電極・ケーブル型のセンサユニットは、2つの電極が被検者の心臓を跨いだ胸部側と腹部側の任意の位置に調整して配置できるように電線で接続されており、前記パッチ型のセンサユニットは、2つの電極・同士が近接した位置で且つ所定寸法・離間した状態で配置されており、前記クリップ型のセンサユニットは、被検者の左右の両手首を挟持する、一対のクリップと、1対の前記クリップにそれぞれ取り付けられた電極とを備え、前記クリップが被検者の両手首を挟持すると、前記両手首にそれぞれ電極が押し当てられて当接させた状態が維持されるようになっていることが望ましい。
また、前記パッチ型のセンサユニットには、第1のパッチ型のセンサユニットと、第2のパッチ型のセンサユニットが含まれており、前記第1のパッチ型のセンサユニットは、前記本体ユニットに着脱自在に接続される第1電極ユニットと、前記第1電極ユニットに着脱自在に電気的に接続される2つの電極と、前記第1電極ユニットに取り付けられた前記本体ユニットが載置される基材シートとを有し、前記第2のパッチ型のセンサユニットは、、前記本体ユニットに着脱自在に接続される第2電極ユニットと、前記第2電極ユニットに取り付けられた前記本体ユニットが載置される基材シート一体化電極とを有し、前記基材シート一体化電極は、絶縁材料により形成された基材シート部と、該基材シート部の左右両端部に形成されたシート状の導電ゲル部とを有し、該左右両端部の導電ゲル部が一対の電極になっており、前記本体部が前記基材シート部の上に載置され、前記電極ユニットが、前記導電ゲル部に電気的に接続されるようになっていることが望ましい。
本発明によれば、複数の計測機能を切替え可能なウェアラブル型心電計測装置を提供することができる。
本発明の実施形態のウェアラブル型心電計測装置の外観を示した模式図であり、(a)が3電極・ケーブル型のセンサユニットを取り付けたウェアラブル型心電計測装置を示した模式図であり、(b)が2電極・ケーブル型のセンサユニットを取り付けたウェアラブル型心電計測装置を示した模式図であり、(c)がパッチ型のセンサユニットを取り付けたウェアラブル型心電計測装置を示した模式図であり、(d)がクリップ型のセンサユニットを取り付けたウェアラブル型心電計測装置を示した模式図である。 本発明の実施形態のウェアラブル型心電計測装置が被検者に装着されている状態を示した模式図であり、(a)が3電極・ケーブル型のセンサユニットを取り付けたウェアラブル型心電計測装置が被検者に装着されている状態を示した模式図であり、(b)が2電極・ケーブル型のセンサユニットを取り付けたウェアラブル型心電計測装置が被検者に装着されている状態を示した模式図であり、(c)がパッチ型のセンサユニットを取り付けたウェアラブル型心電計測装置が被検者に装着されている状態を示した模式図であり、(d)クリップ型のセンサユニットを取り付けたウェアラブル型心電計測装置が被検者に装着されている状態を示した模式図である。 本発明の実施形態の3電極・ケーブル型のセンサユニットを取り付けたウェアラブル型心電計測装置を斜め上方から視た模式図である。 本発明の実施形態の3電極・ケーブル型のセンサユニットを取り付けたウェアラブル型心電計測装置の構成部品を展開して示した模式図である。 本発明の実施形態のウェアラブル型心電計測装置を構成する本体ユニットの構成部品を展開して示した模式図である。 本発明の実施形態の2電極・ケーブル型のセンサユニットを取り付けたウェアラブル型心電計測装置を斜め上方から視た模式図である。 本発明の実施形態の2電極・ケーブル型のセンサユニットを取り付けたウェアラブル型心電計測装置の構成部品を展開して示した模式図である。 本発明の実施形態のパッチ型のセンサユニットを取り付けたウェアラブル型心電計測装置を斜め上方から視た模式図である。 本発明の実施形態のパッチ型のセンサユニットを取り付けたウェアラブル型心電計測装置の構成部品を展開して示した模式図である。 本発明の実施形態のクリップ型のセンサユニットを取り付けたウェアラブル型心電計測装置を斜め上方から視た模式図である。 本発明の実施形態のクリップ型のセンサユニットを取り付けたウェアラブル型心電計測装置の構成部品を展開して示した模式図である。 本発明の実施形態のウェアラブル型心電計測装置の機能ブロック図を示した模式図である。 本発明の実施形態のウェアラブル型心電計測装置のセンサユニットのピンアサインと、本体ユニットのピンアサインとの関係を示した模式図である。 本発明の実施形態のウェアラブル型心電計測装置の本体ユニットが接続されているセンサユニットを識別するためのピンの接続状態を説明するための模式図であり、(a)が本体ユニットに3電極・ケーブル型のセンサユニットが接続されている状態のピンの接続関係を示して模式図であり、(b)が本体ユニットに2電極・ケーブル型のセンサユニットが接続されている状態のピンの接続関係を示した模式図であり、(c)が本体ユニットにパッチ型のセンサユニットが接続されている状態の接続関係を示して模式図であり、(d)が本体ユニットにクリップ型のセンサユニットが接続されている状態の接続関係を示して模式図である。 本発明の実施形態のウェアラブル型心電計測装置のセンサユニットを識別するために識別用ピンの接続状態を説明するための模式図である。 図9に示したパッチ型のセンサユニットの変形例を取り付けたウェアラブル型心電計測装置を斜め上方から視た模式図である。 図9に示したパッチ型のセンサユニットの変形例を取り付けたウェアラブル型心電計測装置の構成部品を展開して示した模式図である。 図9に示したパッチ型のセンサユニットの変形例を構成する電極ユニットを説明するための模式図である。
以下、本発明の実施形態のウェアラブル型心電計測装置について図面に基づいて説明する。
先ず、本発明の実施形態のウェアラブル型心電計測装置の概略構成について、図1及び図2を用いて説明する。
<ウェアラブル型心電計測装置Wの概略構成>
図1、2に示すように、本実施形態のウェアラブル型心電計測装置(以下、単に「心電計測装置」)Wは、機能が異なる複数種のセンサユニット30(30a、30b、30c、30d)と、複数種のセンサユニット30を任意に選んで着脱自在に接続できる本体ユニット10とを備え、センサユニット10に本体ユニット10を接続した状態で被検者に装着されて利用されるようになっている。
また、本体ユニット10は、複数種のセンサユニット30のうちのいずれかが接続されると、自身に接続されているセンサユニット30の種別を自動的に識別(判定)し、識別したセンサユニット30の種別に応じた演算処理により、受信した検出信号から心電等を計測するようになっている。
なお、後段で説明するが、図1に示す符号25は、本体ユニット10を覆う発泡体カバーを示しており、符号35(35a、35d)は、電極を示している。
そして、医師や看護師等のユーザは、被検者の身体の状態や計測したい計測値に応じて、複数種のセンサユニット30(30a、30b、30c、30d)のうちのいずれかを選定し、本体ユニット10に選定したセンサユニット30を接続し(図1参照)、図2に示すように、選定したセンサユニット30に応じた「被検者の身体の部位」に心電計測装置Wを装着して心電のモニタリングを行うようになっている。
ここで、図1(a)には、本体ユニット10に、3つの電極(R電極、L電極、F電極)35aを有する「3電極・ケーブル型のセンサユニット30a」を接続した心電計測装置Wを示している。
この心電計測装置Wは、図2(a)に示すように、被検者の胸部の心臓を跨いだ左右両側の位置に2つの電極(R電極、L電極)35aを貼り付けて当接させ、2つの電極(R電極、L電極)35aよりも下側の位置(腹部側の位置)に、1つの電極(F電極)35aを貼り付けて当接させることで、「心電(心電図波形(心電誘導切替可))、心拍数、呼吸曲線及び呼吸数」を計測できるようになっている。
また、図1(b)には、本体ユニット10に、2つの電極(R電極、L電極)を有する「2電極・ケーブル型のセンサユニット35b」を接続した心電計測装置Wを示している。
この心電計測装置Wは、図2(b)に示すように、被検者の右側・胸部の上方の位置と、被検者の左側・腹部の位置に2つの電極(R電極、L電極)35aを貼り付けて当接させることで、「心電(心電図波形(心電誘導切替不可))、心拍数、呼吸曲線及び呼吸数」を計測できるようになっている。
図1(c)には、本体ユニット10に、2つの電極(R電極、L電極)を有する「パッチ型のセンサユニット30c」を接続した心電計測装置Wを示している。
この心電計測装置Wは、図2(c)に示すように、被検者の右側・胸部の位置に2つの電極(R電極、L電極)35aを貼り付けて当接させることで、「心電(心電図波形(心電誘導切替不可))及び心拍数」を計測できるようになっている。
また、図1(d)には、本体ユニット10に、2つの電極(R電極、L電極)を有する「クリップ型のセンサユニット30d」を接続した心電計測装置Wを示している。
この心電計測装置Wは、図2(d)に示すように、被検者の左右の手首を、電極35dを備えたクリップで挟み、被検者の左右の手首にそれぞれ電極35dを接触させて当接させることで、「心電(心電図波形(心電誘導切替不可))及び心拍数」を計測できるようになっている。
次に、本実施形態の心電計測装置Wの構成について詳細に説明する。
<3電極・ケーブル型のセンサユニット30aを接続した心電計測装置W>
先ず、本実施形態の心電計測装置Wの構成のうち「3電極・ケーブル型のセンサユニット30a」を接続した心電計測装置Wについて、図3~5を参照しながら説明する。
ここで、図3は、本実施形態の3電極・ケーブル型のセンサユニットを取り付けた心電計測装置を斜め上方から視た模式図である。図4は、本実施形態の3電極・ケーブル型のセンサユニットを取り付けた心電計測装置の構成部品を展開して示した模式図である。図5は、本実施形態のウェアラブル型心電計測装置を構成する本体ユニットの構成部品を展開して示した模式図である。
図3、4に示すように、本実施形態の3電極・ケーブル型のセンサユニット30aを取り付けた心電計測装置Wは、3つの電極35aを有するセンサユニット30aと、センサユニット30aに着脱自在に接続される本体ユニット10と、本体ユニット10を覆う発泡体カバー25とを備えている。
発泡体カバー25は、底面が開口している箱状に形成されており、本体ユニット10に外嵌され、本体ユニット10の上面部及び側面部(前後・左右の側面部)を覆うようになっている。
また、センサユニット30aは、図4に示すように、本体ユニット10に着脱自在に接続される電極ユニット33aと、電極ユニット33aに着脱自在に接続される3つの電極35aと、電極ユニット33aに取り付けられ且つ本体ユニット10が載置される基材シート37とを有している。
このセンサユニット30aは、2つの電極35aが被検者の心臓を跨いだ胸部・左右両側の任意の位置に調整して配置でき、且つ1つの電極35aが被検者の腹部側の任意の位置に調整して配置できるように電線(ケーブル)で接続されている。
なお、電極35aは、シート状に形成されており、その一方面の中心部に、雄型スナップ(コネクタ部材)35bが突設している市販されているものを用いることができる。図示する電極35aは、シート状の導電性粘着ゲルの一方面に雄型スナップ(コネクタ部材)35bが形成されている。なお、電極35aには、例えば、スリーエムジャパン株式会社製の「モニタリング電極2228」を用いることができる。
また、電極ユニット33aは、電極35aが取付けられる第1接続部33a1と、電極35aが取付けられる第2接続部33a2と、電極35aが取付けられる第3接続部33a3と、本体ユニット10に着脱自在に接続されるコネクタ部36とを有している。
第1接続部33a1は、第2接続部33a2と屈曲可能な接続アーム34aを介して接続されているとともに、第3接続部33a3と屈曲可能な接続アーム34bを介して接続されている。また、第1接続部33a1は、コネクタ部36に接続アーム34cを介して接続されている。
また、コネクタ部36は、各接続部(第1接続部33a1、第2接続部33a2、第3接続部33a3)と電気的に接続されている。
なお、第1接続部33a1と第2接続部33a2を接続する接続アーム34aは、第1接続部33a1に取り付けられた電極35aと、第2接続部33a2に取付られた電極35aとが、被検者の心臓を跨いだ胸部・左右両側の位置に配置できる長さ寸法に設計されている。例えば、接続アーム34aは、屈曲させることで、第1接続部33a1に取り付けられた電極35aと、第2接続部33a2に取付られた電極35aとの間隔が「10~20cm」の長さ寸法に調整できるようになっている。
また、第1接続部33a1と第3接続部33a3を接続する接続アーム34bは、第1接続部33a1に取り付けられている電極35が、被検者の右側・胸部の位置に配置したときに、第3接続部33a3に取付られている電極35aが、被検者の左側・腹部側の位置に配置できる長さ寸法に設計されている。例えば、接続アーム34bは、屈曲させることで、第1接続部33a1に取り付けられた電極35aと、第3接続部33a3に取付られた電極35aとの間隔が「10~20cm」の長さ寸法に調整できるようになっている。
コネクタ部36は、第1接続部33a1に近接配置される設計になっているため、第1接続部33a1とコネクタ部36を接続する接続アーム34cは、接続アーム34a、34bよりも短い長さ寸法(例えば、「2~3cm」の長さ寸法)になっている。
また、第1接続部33a1は、合成樹脂材等の絶縁材で形成されたハウジングを備え、ハウジングの内部に、電極35aの雄型スナップ35bが着脱自在に挿嵌され取り付けられる雌型スナップ(接続端子(図示せず))が収容されている。そして、第1接続部33a1の雌型スナップ(接続端子)に電極35aの雄型スナップ35bを挿嵌させることで、第1接続部33a1の雌型スナップ(接続端子)と電極35aが電気的に接続される。
また、第2接続部33a2及び第3接続部33a3は、合成樹脂材等の絶縁材で形成されたハウジングを備え、ハウジングの内部に、電極35aの雄型スナップ35bが着脱自在に挿嵌され取り付けられる雌型スナップ(接続端子(図示せず))が収容されている。そして、第2接続部33a2(又は第3接続部33a3)の雌型スナップ(接続端子)に電極35aの雄型スナップ35bを挿嵌させることで、第2接続部33a2(又は第3接続部33a3)と電極35aが電気的に接続される。
また、コネクタ部36は、中空箱状のハウジングと、ハウジングの内部に設置されているセンサユニット固有基板39(図12参照)と、ハウジングの一方面(上面)に設けられ且つセンサユニット固有基板39に電気的に接続されているスプリングピン(接続部)とを備えている。このスプリングピン(接続部)が、本体ユニット10に設けられたコンタクト(接続部)に着脱自在に接続されることで、センサユニット30aと、本体ユニット10とが電気的に接続される。
なお、後述するが、スプリングピン(接続部)は、「Rピン、Lピン、Fピン、Aピン、Bピン、VCCピン、GNDピン」を有しており、「Rピン、Lピン、Fピン」がそれぞれ、電極35a(電極35aが接続された各接続部(第1、2、3接続部33a1,33a2、33a3))に電気的に接続されており、「Aピン、Bピン、VCCピン、GNDピン」がセンサユニット固有基板39に電気的に接続されている(図13参照)。また、「Aピン、Bピン」が、センサユニット30を識別するための識別用ピンになっている。
また、接続アーム34a、34b、34cは、合成樹脂材等の絶縁材で形成されたチューブ状の円管部を備え、円管部の内部に電線が配線されており、この電線により、各接続部(第1接続部33a1、第2接続部33a2、第3接続部33a3)の雌型スナップ(接続端子)を介して、各電極35aと、コネクタ部36とが電気的に接続されるようになっている。
また、基材シート37には、電極35aの雄型スナップ35bを挿通させる貫通孔37aが形成されている。
そして、基材シート37の上面に、本体ユニット10と、本体ユニット10に接続されたセンサユニット30aのうちの「第1接続部33a1、接続アーム34c、コネクタ部36」が載置される。また、第1接続部33a1に接続される電極35aは、基材シート37の裏面側の位置であり、且つ雄型スナップ35bが、基材シート37の貫通孔37aを挿通するように配置される。
また、図5に示すように、本体ユニット10は、略矩形箱状のケース部100を備え、このケース部100の内部に、メイン基板101と、表示部(OLED(Organic Light-Emitting Diode))114及び操作部(タクトスイッチ)115が搭載されたサブ基板102と、メイン基板101の上に設けられ且つサブ基板102を支持するシャーシー103とが収容されている。
また、ケース部100の下方側には、心電計測装置Wに電力を供給するバッテリー(電源部)119が、ケース部100に対して交換自在に収容されている。
ケース部100の底面側には、センサユニット30(30a、30b、30c、30d)と電気的に接続するコネクタユニット(コネクタ部)116が設けられている。コネクタ部116は、センサユニット30(30a、30b、30c、30d)のコネクタ部36のスプリングピンに着脱自在接続するためのコンタクトを有している。なお、コネクタ部116は、メイン基板101と電気的に接続されている。
また、ケース部100は、上面が開口している中空箱状の下ケース100aと、下ケースの上方を覆う略板状の上ケース100bと、下ケース100aの下面に設けられたバッテリー交換口を開閉するための略板状のバッテリーカバー100cとを備えている。
なお、上ケース100bは、その上面部に表示部114及び操作部115を露出させるための開口部100b1、100b2が設けられている。
そして、ケース部100には、「開口部100b1から露出している表示部114と、100b2から露出している操作部115」を塞ぐ、板状の銘板(スイッチ部エンボス)100dが設けられている。
上記のメイン基板100は、CPU、メモリ(主記憶装置、補助記憶装置)等が搭載されており、コネクタ部116に接続されているセンサユニット30の種別を識別するとともに、センサユニット30が検出した検出信号を取得して、識別したセンサユニット30の種別に応じた演算処理により、取得した検出信号から心電を算出する処理を行う。
また、メイン基板101は、サブ基板102に電気的に接続されており、サブ基板102上の表示部114に操作画面を表示したり、サブ基板102の操作部115から各種操作要求を受け付けたりする。また、メイン基板101は、表示部114に、演算処理により得られた心電の値を表示したりする。
<2電極・ケーブル型のセンサユニット30bを接続した心電計測装置W>
次に、本実施形態の心電計測装置Wの構成のうち「2電極・ケーブル型のセンサユニット30b」を接続した心電計測装置Wについて、図6、7を参照しながら説明する。
ここで、図6は、本実施形態の2電極・ケーブル型のセンサユニットを取り付けた心電計測装置を斜め上方から視た模式図である。図7は、本実施形態の2電極・ケーブル型のセンサユニットを取り付けたウェアラブル型心電計測装置の構成部品を展開して示した模式図である。
図6、7に示すように、本実施形態の2電極・ケーブル型のセンサユニット30bを取り付けた心電計測装置Wは、2つの電極35aを有するセンサユニット30bと、センサユニット30bに着脱自在に接続される本体ユニット10と、本体ユニット10を覆う発泡体カバー25とを備えている。
なお、本体ユニット10、発泡体カバー25は、上述した図3~5を用いて説明したものと同じである。
また、センサユニット30bは、図7に示すように、本体ユニット10に着脱自在に接続される電極ユニット33bと、電極ユニット33bに着脱自在に接続される2つの電極35aと、電極ユニット33bに取り付けられ且つ本体ユニット10が載置される基材シート37とを有している。
このセンサユニット30bは、2つの電極35aが被検者の心臓を跨いだ胸部と腹部の任意の位置に調整して配置できるように電線で接続されている。
なお、基材シート37は、上述した図3、4を用いて説明したものと同じである。
また、電極ユニット33bは、電極35aが取付けられる第1接続部33b1と、電極35aが取付けられる第2接続部33b2と、本体ユニット10に着脱自在に接続されるコネクタ部36とを有している。
第1接続部33b1は、第2接続部33b2と屈曲可能な接続アーム34dを介して接続されている。また、第1接続部33b1は、コネクタ部36に接続アーム34eを介して接続されている。
また、コネクタ部36は、各接続部(第1接続部33b1、第2接続部33b2)と電気的に接続されている。
なお、第1接続部33b1と第2接続部33b2を接続する接続アーム34dは、第1接続部33b1に取り付けられた電極35aと、第2接続部33b2に取付られた電極35aとが、被検者の心臓を跨いだ胸部と腹部に配置できる長さ寸法に設計されている。例えば、接続アーム34aは、屈曲させることで、第1接続部33b1に取り付けられた電極35aと、第2接続部33b2に取付られた電極35aとの間隔が、「10~20cm」の長さ寸法に調整できるようになっている。
コネクタ部36は、第1接続部33b1に近接配置される設計にしているため、第1接続部33b1とコネクタ部36を接続する接続アーム34dは、接続アーム34cよりも短い長さ寸法(例えば、「2~3cm」の長さ寸法)になっている。
また、第1接続部33b1は、合成樹脂材等の絶縁材で形成されたハウジングを備え、ハウジングの内部に、電極35aの雄型スナップ35bが着脱自在に挿嵌され取り付けられる雌型スナップ(接続端子(図示せず))が収容されている。そして、第1接続部33b1の雌型スナップ(接続端子)に電極35aの雄型スナップ35bを挿嵌させることで、第1接続部33b1の雌型スナップ(接続端子)と電極35aが電気的に接続される。
また、第2接続部33b2は、合成樹脂材等の絶縁材で形成されたハウジングを備え、ハウジングの内部に、電極35aの雄型スナップ35bが着脱自在に挿嵌され取り付けられる雌型スナップ(接続端子(図示せず))が収容されている。そして、第2接続部33b2の雌型スナップ(接続端子)に電極35aの雄型スナップ35bを挿嵌させることで、第2接続部33b2と電極35aが電気的に接続される。
また、図示しない、コネクタ部36のスプリングピン(接続部)は、「Rピン、Lピン、Fピン、Aピン、Bピン、VCCピン、GNDピン」を有し、「Rピン、Lピン」がそれぞれ、電極35a(電極35aに接続された各接続部(第1、2接続部33b1,33b2))に電気的に接続されており、「Aピン、Bピン、VCCピン、GNDピン」がセンサユニット固有基板39(図12、13参照)に電気的に接続されている。また、また、「Aピン、Bピン」が、センサユニット30を識別するための識別用ピンになっている。
また、接続アーム34d、34eは、合成樹脂材等の絶縁材で形成されたチューブ状の円管部を備え、円管部の内部に電線が配線されており、この電線により、各接続部(第1接続部33b1、第2接続部33b2)の雌型スナップ(接続端子)を介して、各電極35aと、コネクタ部36とが電気的に接続されるようになっている。
また、基材シート37の上面に、本体ユニット10と、本体ユニット10に接続されたセンサユニット30bのうちの「第1接続部33b1、接続アーム34e、コネクタ部36」が載置される。また、第1接続部33b1に接続される電極35aは、基材シート37の裏面側の位置であり、且つ雄型スナップ35bが、基材シート37の貫通孔37aを挿通するように配置されている。
<パッチ型のセンサユニット30cを接続した心電計測装置W>
次に、本実施形態の心電計測装置Wの構成のうち「パッチ型のセンサユニット30c」を接続した心電計測装置Wについて、図8、9を参照しながら説明する。
ここで、図8は、本実施形態のパッチ型のセンサユニットを取り付けた心電計測装置を斜め上方から視た模式図である。図9は、本実施形態のパッチ型のセンサユニットを取り付けた型心電計測装置の構成部品を展開して示した模式図である。
図8、9に示すように、心電計測装置Wは、2つの電極35aを有する「パッチ型のセンサユニット30c」と、センサユニット30cに着脱自在に接続される本体ユニット10と、本体ユニット10を覆う発泡体カバー25とを備えている。
パッチ型のセンサユニット30cは、2つの電極35a・同士が近接した位置で且つ所定寸法・離間した状態で配置されている。また、パッチ型のセンサユニット30cは、2電極・ケーブル型のセンサユニット30bと比べて、2つの電極35a同士が近接した位置に配置されたコンパクトな形状になっており、本体ユニット10を取り付けると、センサユニット30cの2つの電極35aの一部(半分位)が本体ユニット10の下方側に重なって配置されるようになっている。
なお、本体ユニット10及び発泡体カバー25は、上述した図3~5を用いて説明したものと同じである。
具体的には、センサユニット30cは、図9に示すように、本体ユニット10に着脱自在に接続される電極ユニット33cと、電極ユニット33cに着脱自在に接続される2つの電極35aと、電極ユニット33cに取り付けられ且つ本体ユニット10が載置される基材シート38とを有している。
また、電極ユニット33cは、電極35aが取付けられる第1接続部33c1と、電極35aが取付けられる第2接続部33c2と、本体ユニット10に着脱自在に接続されるコネクタ部36とを有している。
第1接続部33c1は、接続アーム34fを介してコネクタ部36に接続されている。また、第2接続部33c1は、接続アーム34gを介してコネクタ部36に接続されている。
なお、第1接続部33c1とコネクタ部36を接続する接続アーム34fは、第1接続部33c1に取り付けられる電極35aの一部が、コネクタ部36に取り付けられた本体ユニット10に下方側に重なる位置に配置できる長さ寸法に設計されている。例えば、接続アーム34fは、屈曲させることで、「2~3cm」の長さ寸法に調整できるようになっている。
また、第2接続部33c2とコネクタ部36を接続する接続アーム34gは、第2接続部33c2に取り付けられる電極35aの一部が、コネクタ部36に取り付けられた本体ユニット10に下方側に重なる位置に配置できる長さ寸法に設計されている。例えば、接続アーム34fは、屈曲させることで、「2~3cm」の長さ寸法に調整できるようになっている。
また、第1接続部33c1(第2接続部33c2)は、合成樹脂材等の絶縁材で形成されたハウジングを備え、ハウジングの内部に、電極35aの雄型スナップ35bが着脱自在に挿嵌され取り付けられる雌型スナップ(接続端子(図示せず))が収容されている。そして、第1接続部33c1(第2接続部33c2)の雌型スナップ(接続端子)に電極35aの雄型スナップ35bを挿嵌させることで、第1接続部33c1(第2接続部33c2)の雌型スナップ(接続端子)と電極35aが電気的に接続される。
なお、図示しない、コネクタ部36のスプリングピン(接続部)は、「Rピン、Lピン、Fピン、Aピン、Bピン、VCCピン、GNDピン」を有し、「Rピン、Lピン」がそれぞれ、電極35a(電極35aに接続された各接続部(第1、2接続部33c1,33c2))に電気的に接続されており、「Aピン、Bピン、VCCピン、GNDピン」がセンサユニット固有基板39(図12、13参照)に電気的に接続されている。また、「Aピン、Bピン」が、センサユニット30を識別するための識別用ピンになっている。
また、接続アーム34f、34gは、合成樹脂材等の絶縁材で形成されたチューブ状の円管部を備え、円管部の内部に電線が配線されており、この電線により、各接続部(第1接続部33c1、第2接続部33c2)の雌型スナップ(接続端子)を介して、各電極35aと、コネクタ部36とが電気的に接続されるようになっている。
なお、基材シート38には、電極35aの雄型スナップ35bを挿通させる1対の貫通孔38aが形成されている。
そして、基材シート38の上面に、本体ユニット10と、本体ユニット10に接続された電極ユニット33cの電極35a以外の構成が載置される。また、電極ユニット33cの電極35aは、基材シート38の裏面側の位置であり、且つ雄型スナップ35bが、基材シート38の貫通孔38aを挿通するように配置されている。
<クリップ型のセンサユニット30dを接続した心電計測装置W>
次に、本実施形態の心電計測装置Wの構成のうち「クリップ型のセンサユニット30d」を接続した心電計測装置Wについて、図10、11を参照しながら説明する。
ここで、図10は、本実施形態のクリップ型のセンサユニットを取り付けた心電計測装置を斜め上方から視た模式図である。図11は、本実施形態のクリップ型のセンサユニットを取り付けた心電計測装置の構成部品を展開して示した模式図である。
図10、11に示すように、心電計測装置Wは、2つの電極35dを有する「クリップ型のセンサユニット30d」と、センサユニット30dに着脱自在に接続される本体ユニット10とを備えている。
クリップ型のセンサユニット30dは、被検者の左右の両手首を挟持する、一対のクリップ40と、両クリップ40にそれぞれ取り付けられた電極35dとを備え、クリップ40が被検者の両手首を挟持すると、両手首にそれぞれ電極35dが押し当てられて当接させた状態が維持されるようになっている。
具体的には、センサユニット30dは、図11に示すように、一対のクリップ40と、一方のクリップ40に取り付けられる電極35dと、他方のクリップ40に取り付けられる電極35dと、一方のクリップ40の外側部に設けられたホルダ部41と、ホルダ部41に取り付けられたコネクタ部36と、一方の電極35dとコネクタ部36とを電気的に接続する接続アーム34iと、他方の電極35dとコネクタ部36とを電気的に接続する接続アーム34hとを備えている。
また、コネクタ部36と、一方の電極35dとを接続する接続アーム34iは、数センチ(2~3cm」)程度の長さ寸法になっている。また、コネクタ部36と、他方の電極35dとを接続する接続アーム34hは、一対のクリップ40が左右の両手首の間隔に配置できる長さ寸法(例えば、「30~40cm」)になっている。
クリップ40は、手首を挟持する「一対の把持片40a、40b」を有し、手首の外側に当接する把持片40aの内側部(把持片40bとの相対向面)に、断面視L字状の板状の電極35dが取付けられている。
また、一方のクリップ40の挟持片40aの外側部にホルダ部41が設けられている。このホルダ部41は、板状の底面部41aと、底面部41aの上下両端部から底面部41aに対して略直角方向に延びる1対の支持片41b、41bとを備えており、底面部41aに、コネクタ部36が取り付けられている。このコネクタ部36に、本体ユニット10のコネクタユニット116を装着すると、1対の支持片41b、41bが、本体ユニット10の上下面を挟持して支持するようになっている。
次に、本実施形態のウェアラブル型心電計測装置Wの機能構成について図12~15を参照しながら説明する。
なお、図12は、本実施形態の心電計測装置の機能ブロック図を示した模式図である。図13は、本実施形態の心電計測装置のセンサユニットのピンアサインと、本体ユニットのピンアサインとの関係を示した模式図である。図14は、本実施形態のウェアラブル型心電計測装置の本体ユニットが接続されているセンサユニットを識別するためのピンの接続状態を説明するための模式図であり、(a)が本体ユニットに3電極・ケーブル型のセンサユニットが接続されている状態のピンの接続関係を示して模式図であり、(b)が本体ユニットに2電極・ケーブル型のセンサユニットが接続されている状態のピンの接続関係を示した模式図であり、(c)が本体ユニットにパッチ型のセンサユニットが接続されている状態の接続関係を示して模式図であり、(d)が本体ユニットにクリップ型のセンサユニットが接続されている状態の接続関係を示して模式図である。また、図15は、本実施形態のウェアラブル型心電計測装置のセンサユニットを識別するために識別用ピンの接続状態を説明するための模式図である。
<心電計測装置Wの機能構成>
図12に示すように、心電計測装置Wの本体ユニット10は、デバイス制御部110と、センサユニット識別部111と、心電図計測部112と、第1外部通信部(USB)113と、表示部114と、操作部115と、コネクタユニット(コネクタ部)116と、第2外部通信部(BLE(Bluetooth Low Energy))117と、心電波形記録部118とを備えている。
なお、第1外部通信部113は、外部機器と有線でデータをやり取りする通信部であり、USBケーブルを介してPC(パーソナルコンピュータ)50等に接続され、PC50等に計測した心電等の計測データを送信したり、PC50等から各種情報を受信したりする。
第2外部通信部117は、外部機器と無線でデータをやり取りする通信部であり、PC50やタブレット端末60に計測した心電等の計測データを送信したり、PC50やタブレット端末60から各種情報を受信したりする。
心電電極コネクタ部120は、本体ユニット10側のコネクタ部116と、センサユニット30側のコネクタ部36とにより構成され、コネクタ部116にコネクタ部36を接続している状態のときに、心電電極コネクタ部120として機能する。
また、心電電極コネクタ部120の本体ユニット10側のコネクタ部116は、図13に示すように、「Rピン、Lピン、Fピン、Aピン、Bピン、VCCピン、GNDピン」を有している。また、センサユニット30a側のコネクタ部36は、コネクタユニット116と同様、「Rピン、Lピン、Fピン、Aピン、Bピン、VCCピン、GNDピン」を有している。
そして、センサユニット30のコネクタ部36は、3電極のものは、「Rピン、Lピン、Fピン」がそれぞれ、各電極35に接続され、「Aピン、Bピン、VCCピン、GNDピン」がセンサユニット固有基板39に接続されており、「Aピン、Bピン」が、センサユニット30を識別するための識別用ピンになっている。
なお、センサユニット30のコネクタ部36は、2電極のものは、「Rピン、Lピン」がそれぞれ、各電極35に接続され且つFピンとLピンとが短絡され、「Aピン、Bピン、VCCピン、GNDピン」がセンサユニット固有基板39に接続されている。
また、センサユニット30では、コネクタ部36の「Aピン、Bピン、VCCピン、GNDピン」が、センサユニット30の種別毎に、図14(a)~(d)に示す状態になるように、センサユニット固有基板39に接続されている。
具体的には、図14(a)に示すように、3電極・ケーブル型のセンサユニット30aは、コネクタ部36の「Aピン及びBピン」がいずれも「GNDピン」に接続されている。そのため、3電極・ケーブル型のセンサユニット30aに接続された本体ユニット10のコネクタ部116では、「Aピン及びBピン」が「Lоw(L)」の状態になる。
また、図14(b)に示すように、2電極・ケーブル型のセンサユニット30bは、コネクタ部36の「Aピン」が「GNDピン」に接続され、「Bピン」が「VCCピン」に接続されている。そのため、2電極・ケーブル型のセンサユニット30bに接続された本体ユニット10では、コネクタ部116の「Aピン」が「Lоw(L)」の状態に、「Bピン」が「Hight(H)」の状態になる。
また、図14(c)に示すように、2電極・パッチ型のセンサユニット30cは、コネクタ部36の「Aピン」が「VCCピン」に接続され、「Bピン」が「GNDピン」に接続されている。そのため、2電極・パッチ型のセンサユニット30cに接続された本体ユニット10では、コネクタ部116の「Aピン」が「Hight(H)」の状態に、「Bピン」が「Lоw(L)」の状態になる。
また、図14(d)に示すように、2電極・クリップ型のセンサユニット30dは、コネクタ部36の「Aピン及びBピン」がいずれも「VCCピン」に接続されている。そのため、2電極・クリップ型のセンサユニット30dに接続された本体ユニット10のコネクタ部116では、「Aピン及びBピン」が「Hight(H)」の状態になる。
図12に戻り、心電計測装置Wの本体ユニット10の構成を説明する。
デバイス制御部110は、本体ユニット10の各機能部(センサユニット識別部111、心電図計測部112、第1外部通信部113、表示部114、操作部115、第2外部通信部117、心電波形記録部118)に接続されており、本体ユニット10の全体の動作を制御する。
デバイス制御部110は、センサユニット識別部111が識別した「センサユニット30の種別」を受け取ると、心電図計測部112に受け取った「センサユニット30の種別」を通知する。
また、デバイス制御部110は、心電図計測部112が計測した計測情報(「心電図波形及び心拍数」或いは「心電図波形、心拍数、呼吸曲線及び呼吸数」)を取得して、心電波形記録部118に計測情報を記憶させたり、或いは、計測情報を表示する計測画像(心電図波形等の画像)を生成して、表示部114に計測画像を表示する。
また、デバイス制御部110は、操作部115からの操作要求を受けたり、第1外部通信部113や第2外部通信部117を介して、PC50やタブレット端末60等の外部装置に計測情報を送信したり、或いは、外部装置から各種情報を受信したりする。
センサユニット識別部111は、心電電極コネクタ部120の「識別用ピン(Aピン及びBピン)」から受ける信号により、接続されているセンサユニット30の種別を識別する。
本実施形態では、センサユニット識別部111は、図15の表に示すように、「Aピン及びBピン」の接続されている状態に応じて、接続されている「センサユニット30の種別」を識別し、デバイス制御部110に識別した「センサユニット30の種別」を送信する。
具体的には、センサユニット識別部111は、「Aピン及びBピン」がいずれも「Lоw(L)」の状態のときには、接続されているセンサユニット30の種別が「3電極・ケーブル型のセンサユニット30a」であると識別する。
センサユニット識別部111は、「Aピン」が「Lоw(L)」であり、且つ「Bピン」が「Hight(H)」の状態のときには、接続されているセンサユニット30の種別が「2電極・ケーブル型のセンサユニット30b」であると識別する。
センサユニット識別部111は、「Aピン」が「Hight(H)」であり、且つ「Bピン」が「Lоw(L)」の状態のときには、接続されているセンサユニット30の種別が「パッチ型のセンサユニット30c」であると識別する。
センサユニット識別部111は、「Aピン及びBピン」がいずれも「Hight(H)」の状態のときには、接続されているセンサユニット30の種別が「クリップ型のセンサユニット30d」であると識別する。
心電図計測部112は、デバイス制御部110を介して、センサユニット識別部111が識別した「センサユニット30の種別」を取得する。また、心電計測部112は、心電電極コネクタ部120を介して、電極35が検出した検出信号を受信して、取得した「センサユニット30の種別」に応じた演算処理で、受信した検出信号から計測情報(「心電図波形及び心拍数」或いは「心電図波形、心拍数、呼吸曲線及び呼吸数」)を算出する。また、心電図計測部112は、デバイス制御部110に、算出した計測情報を送信する。
具体的には、心電図計測部112は、取得した「センサユニット30の種別」が「3電極・ケーブル型のセンサユニット30a」の場合、心電電極コネクタ部120を介して、3つの電極35aが検出した検出信号を受信し、「3電極・ケーブル型のセンサユニット30a」に対応する演算処理により、受信した検出信号を用いて「心電図波形(心電誘導切替可)、心拍数、呼吸曲線及び呼吸数」を算出する。
また、心電図計測部112は、取得した「センサユニット30の種別」が「2電極・ケーブル型のセンサユニット30b」の場合、心電電極コネクタ部120を介して、2つの電極35aが検出した検出信号を受信し、「2電極・ケーブル型のセンサユニット30b」に対応する演算処理により、受信した検出信号を用いて「心電図波形(心電誘導切替不可)、心拍数、呼吸曲線及び呼吸数」を算出する。
また、心電図計測部112は、取得した「センサユニット30の種別」が「パッチ型のセンサユニット30c」の場合、心電電極コネクタ部120を介して、2つの電極35aが検出した検出信号を受信し、「パッチ型のセンサユニット30c」に対応する演算処理により、受信した検出信号を用いて「心電図波形(心電誘導切替不可)及び心拍数」を算出する。
また、心電図計測部112は、取得した「センサユニット30の種別」が「クリップ型のセンサユニット30d」の場合、心電電極コネクタ部120を介して、2つの電極35dが検出した検出信号を受信し、「クリップ型のセンサユニット30d」に対応する演算処理により、受信した検出信号を用いて「心電図波形(心電誘導切替不可)及び心拍数」を算出する。
なお、デバイス制御部110、センサユニット識別部111、心電図計測部112、第1外部通信部113、第2外部通信部117の機能は、例えば、メイン基板101により実現される。
例えば、メイン基板101のメモリに各部(デバイス制御部110、センサユニット識別部111、心電図計測部112、第1外部通信部113、第2外部通信部117)の機能を実現するコンピュータプログラムを記憶させておく。そして、各部(デバイス制御部110、センサユニット識別部111、心電図計測部112、第1外部通信部113、第2外部通信部117)の機能は、メイン基板100のCPUが、前記コンピュータプログラムを実行することにより実現される。
また、心電波形記録部は、メイン基板100のメモリの所定領域に形成されている。
また、表示部114は、サブ基板102に搭載された有機OLディスプレイ(ОLED)により構成されている。この表示部114は、デバイス制御部110に制御され、心電図計測部112が算出した計測情報から生成した計測画像(心電図波形等の画像)を表示したり、各種操作情報を表示したりする。
なお、本実施形態では、表示部114に、有機OLディスプレイ(ОLED)を用いているが特にこれに限定されるものではない。計測画像や各種操作情報等を表示できるものであれば有機デバイス以外のものでも良い。
また、操作部115は、サブ基板102に搭載されたタクトスイッチにより構成されている。また、操作部115は、ユーザからの要求を受け付けると、デバイス制御部110に受け付けた要求を送信する。
このように、本実施形態の心電計測装置Wの構成によれば、機能が異なる複数種のセンサユニット30(センサユニット30a、30b、30c、30d)のうちの任意のものを選んで、本体ユニット10に対して、着脱自在に接続して、被検者の身体に装着して心電を計測することができる。
すなわち、本実施形態の構成によれば、医療機関で求められる「心電図波形や呼吸数」を含む生体情報の計測機能と、在宅や介護の領域において広く用いられている「心拍数」を計測する計測機能とが、同一のデバイスで且つ被検者への負担が少ないウェアラブル型のデバイスにおいて提供することができる。
したがって、本実施形態によれば、医療機関等において、機能が異なる複数種の心電計測装置を準備して管理する必要がなくなるため、医療機関等のコスト(装置自体のコストや管理コスト)を軽減することができる。また、本実施形態によれば、ウェアラブル型のデバイスで、医療機関で求められる「心電図波形や呼吸数」を含む生体情報が計測できるため、被検者の計測の際の負担が軽減される。
また、本実施形態の構成によれば、同一のデバイスで且つウェアラブル型のデバイスにより、複数種の計測機能が提供されるため、在宅や介護の領域においても、コストや設置スペースの増加を招くことなく、「心電図波形や呼吸数」を含む詳細な生体情報の計測が実現できる。
また、本実施形態の心電計測装置Wでは、本体ユニット10は、自身にセンサユニット30が接続されると、自動的にセンサユニット30の種別を識別し、識別したセンサユニット30の種別に応じた演算処理により、センサユニット30が検出した検出信号(検出信号)から心電を算出するようになっている。
したがって、医師や看護師等のユーザは、被検者の身体の状態やモニタリングしたい情報に応じて、本体ユニット10に対して、センサユニット30を接続したり、接続されているセンサユニット30を取り替えるという簡単な操作をすれば、面倒な設定作業をすることなく、被検者の身体に装着して心電を計測することができる。
例えば、本体ユニット10にパッチ型のセンサユニット30cを接続して被検者の心電を簡易的に計測してみたところ、異常値が計測されてしまい、再度、高精度に心電を計測して見たいケースが生じたとする。このようなケースでは、医師や看護師等のユーザは、本体ユニット10に接続されている「パッチ型のセンサユニット30c」を、「3電極・ケーブル型のセンサユニット30a」に取り替えて、被検者の身体に装着して心電を計測すれば良い。すなわち、本実施形態によれば、上記のようなケースにおいて、他の計測装置(例えば、据え置き型の心電計測装置)を準備して、心電図を再計測する必要がないため、医療従事者等のユーザの負担を軽減することができる。
また、本実施形態の構成によれば、医療機関等において、予備の本体ユニット10を準備しておけば、電池切れや、本体ユニット10が故障したようなときにも、簡単に、本体ユニット10の交換を行うことで電池切れや故障に対応することができる。
なお、本実施形態の心電計測装置Wは、ウェアラブル型のため、高精度に心電を計測する「3電極・ケーブル型のセンサユニット30a」を接続して心電図を計測するときでも、据え置き型の心電計測装置と比べて、被検者に対する負担が小さくなる。
以上、説明した通り、本実施形態によれば、複数の計測機能を切替え可能なウェアラブル型心電計測装置Wを提供することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内において種々の変更が可能である。
上述した実施形態の心電計測装置Wでは、4種類のセンサユニット30(30a、30b、30c、30d)を任意に選んで、本体ユニット10に、任意に選んだセンサユニット30を着脱自在に接続できる構成になっているが、センサユニット30の数や種類はあくまでも一例である。
例えば、心電計測装置Wは、上述した4種類のセンサユニット30(30a、30b、30c、30d)に加えて、図16~18に示す「2電極のパッチ型のセンサユニット30e」を着脱自在に取り付けられるようになっていても良い。
ここで、図16は、上述したパッチ型のセンサユニット(図9参照)の変形例を取り付けたウェアラブル型心電計測装置を斜め上方から視た模式図である。図17は、上述したパッチ型のセンサユニットの変形例を取り付けたウェアラブル型心電計測装置の構成部品を展開して示した模式図である。図18は、上述したパッチ型のセンサユニットの変形例を構成する電極ユニットを説明するための模式図である。
図16、17に示す「ウェアラブル型心電計測装置W」は、上述の図8、9に示した「ウェアラブル型心電計測装置W」の「パッチ型のセンサユニット30c」を、「パッチ型のセンサユニット30e」に変更したものであり、センサユニット30e以外の構成は、図8、9に示すものと同じである。
具体的には、図17に示すように、ウェアラブル型心電計測装置Wは、基材シート一体化電極70を備えた「パッチ型のセンサユニット30e」と、センサユニット30eのコネクタ部36に着脱自在に接続される本体ユニット10と、本体ユニット10を覆う発泡体カバー25とを備えている。
このウェアラブル型心電計測装置Wは、センサユニット30eを取り付けた本体ユニット10に発泡体カバー25を被せると、図16に示すように、「本体ユニット10及びセンサユニット30e」の両方が発泡体カバー25に覆われて隠れて配置されるようになっている。
また、センサユニット30eは、図17に示すように、本体ユニット10に着脱自在に接続される電極ユニット33eと、電極ユニット33eに取り付けられた本体ユニット10が載置される基材シート一体化電極70とを有している。
基材シート一体化電極70は、絶縁材料により形成された基材シート部71と、基材シート部71の左右両端部に形成されたシート状の導電ゲル部(導電性粘着ゲルにより形成された導電ゲル部)72、72と有している。この基材シート一体化電極70は、左右両端部に形成された導電ゲル部72、72が一対の電極になっている。
なお、基材シート部71の上に本体部10が載置され、導電ゲル部72に電極ユニット33eが当接されて、導電ゲル部72と電極ユニット33eが電気的に接続されるようになっている。
また、電極ユニット33eは、基材シート一体化電極70の一方の導電ゲル部72に接続される第1接続部33e1と、基材シート一体化電極70の他方の導電ゲル部72に接続される第2接続部33e2と、本体ユニット10に着脱自在に接続されるコネクタ部36とを有している。また、第1接続部33e1は、接続アーム34fを介してコネクタ部36に接続されている。また、第2接続部33e2は、接続アーム34gを介してコネクタ部36に接続されている。
なお、電極ユニット33eのうち、コネクタ部36、接続アーム34f、34gは、上述した図9に示したものと同じである。
また、図18に示すように、電極ユニット33eの第1接続部33e1(及び第2接続部33e2)は、合成樹脂材等の絶縁材で形成されたハウジングを備え、ハウジングの内部に、導電ゲル72部に当接させて電気的に接続させる金属製のパッド電極33e5が収容されている。
電極ユニット33eのパッド電極33e5と、基材シート一体化電極70の導電ゲル部72を当接させることで、基材シート一体化電極70の導電ゲル部72と電極ユニット33eが導通するようになっている。
具体的には、電極ユニット33eのパッド電極33e5が、基材シート一体化電極70の導電ゲル部72の一方面(表面)に当接させることにより、電極ユニット33eが基材シート一体化電極70に電気的に接続される。
なお、本変形例の「2電極パッチ型のセンサユニット30e」は、上述した「2電極パッチ型のセンサユニット30c」と同様、コネクタ部36の「Aピン」が「VCCピン」に接続され、「Bピン」が「GNDピン」に接続されている(図14(c)参照)。そのため、本変形例の「2電極・パッチ型のセンサユニット30e」に接続された本体ユニット10では、コネクタ部116の「Aピン」が「Hight(H)」の状態に、「Bピン」が「Lоw(L)」の状態になる。
そして、本変形例の「2電極パッチ型のセンサユニット30e」を取り付けたウェアラブル型心電計測装置Wは、被検者の右側・胸部の位置に基材シート一体化電極70の導電ゲル72、72の他方面を貼り付けて当接させることで、「心電図波形(心電誘導切替不可)及び心拍数」を計測できるようになっている。
また、本変形例の「2電極パッチ型のセンサユニット30e」は、基材シート一と電極が一体になっている構成のため、上述の図9で示した「パッチ型のセンサユニット30c」と比べて、被検者への装着が簡単になっている。
W…ウェアラブル型心電計測装置
10…本体ユニット
100…ケース部
100a…下ケース
100b…上ケース
100b1、100b2…開口部
100c…バッテリーカバー
100d…銘板(スイッチ部エンボス)
101…メイン基板
102…サブ基板
103…シャーシー
110…デバイス制御部
111…センサユニット識別部
112…心電図計測部
113…第1外部通信部(USB)
114…表示部(OLED)
115…操作部(タクトスイッチ)
116…コネクタユニット(コネクタ部)
117…第2外部通信部(BLE)
118…心電波形記録部
119…バッテリー
120…心電電極コネクタ部

30、30a、30b、30c、30d、30e…センサユニット
33a、33b、33c、33d、33e…電極ユニット
33a1、33b1、33c1…第1接続部
33a2、33b2、33c2…第2接続部
33a3…第3接続部
33e5…パッド電極
34a、34b、34c、34d、34e、34f、34g、34h、34i…接続アーム
35、35a、35d…電極
35b…雄型スナップ
36…コネクタ部
37、38…基材シート
37a、38a…貫通孔
39…センサユニット固有基板
40…クリップ
40a、40b…把持片
41…ホルダ部
41a…低面部
41b…支持片
70…基材シート一体化電極
71…基材シート部
72…導電ゲル部

50…PC
60…タブレット

Claims (4)

  1. 異なる機能の複数種のセンサユニットと、複数種の前記センサユニットのうちのいずれかを任意に選んで着脱自在に接続できる本体ユニットとを備え、前記センサユニットに前記本体ユニットを接続した状態で被検者に装着されるウェアラブル型心電計測装置であって、
    前記センサユニットは、被検者の身体に当接させる電極を有し、接続されている前記本体ユニットに対して前記電極により検出された検出信号を送信するようになっており、
    前記本体ユニットは、複数種のセンサユニットのうちのいずれかが接続されると、自身に接続されているセンサユニットの種別を自動的に識別するとともに、該接続されているセンサユニットが送信した検出信号を受信し、前記識別したセンサユニットの種別に応じた演算処理により、該受信した検出信号から心電を計測するようになっていることを特徴とするウェアラブル型心電計測装置。
  2. 前記本体ユニットと前記センサユニットとを接続するコネクタ部には、前記センサユニットを識別するための識別用ピンが設けられており、
    複数種の前記センサユニットは、その種別毎に、前記識別用ピンの接続状態が異なっており、
    前記本体ユニットは、前記コネクタ部の識別用ピンの接続状態で、自身に接続されている前記センサユニットの種別を識別するようになっていることを特徴とする請求項1に記載のウェアラブル型心電計測装置。
  3. 複数種の前記センサユニットには、3つの電極を備えた3電極・ケーブル型のセンサユニットと、2つの電極を備えた2電極・ケーブル型のセンサユニットと、2つの電極を備えたパッチ型のセンサユニットと、2つの電極を備えたクリップ型のセンサユニットとが含まれており、
    前記3電極・ケーブル型のセンサユニットは、2つの電極が被検者の心臓を跨いだ胸部・左右両側の任意の位置に調整して配置でき、且つ1つの電極が被検者の腹部側の任意の位置に調整して配置できるように電線で接続されており、
    前記2電極・ケーブル型のセンサユニットは、2つの電極が被検者の心臓を跨いだ胸部側と腹部側の任意の位置に調整して配置できるように電線で接続されており、
    前記パッチ型のセンサユニットは、2つの電極・同士が近接した位置で且つ所定寸法・離間した状態で配置されており、
    前記クリップ型のセンサユニットは、被検者の左右の両手首を挟持する、一対のクリップと、1対の前記クリップにそれぞれ取り付けられた電極とを備え、前記クリップが被検者の両手首を挟持すると、前記両手首にそれぞれ電極が押し当てられて当接させた状態が維持されるようになっていることを特徴とする請求項1又は2に記載のウェアラブル型心電計測装置。
  4. 前記パッチ型のセンサユニットには、第1のパッチ型のセンサユニットと、第2のパッチ型のセンサユニットが含まれており、
    前記第1のパッチ型のセンサユニットは、前記本体ユニットに着脱自在に接続される第1電極ユニットと、前記第1電極ユニットに着脱自在に電気的に接続される2つの電極と、前記第1電極ユニットに取り付けられた前記本体ユニットが載置される基材シートとを有し、
    前記第2のパッチ型のセンサユニットは、、前記本体ユニットに着脱自在に接続される第2電極ユニットと、前記第2電極ユニットに取り付けられた前記本体ユニットが載置される基材シート一体化電極とを有し、前記基材シート一体化電極は、絶縁材料により形成された基材シート部と、該基材シート部の左右両端部に形成されたシート状の導電ゲル部とを有し、該左右両端部の導電ゲル部が一対の電極になっており、前記本体部が前記基材シート部の上に載置され、前記電極ユニットが、前記導電ゲル部に電気的に接続されるようになっていることを特徴とする請求項3に記載のウェアラブル型心電計測装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2025070320A1 (ja) * 2023-09-28 2025-04-03 テルモ株式会社 生体情報検出装置

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