JP2023060479A - 前面に開口部を有するオープンショーケース - Google Patents
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Abstract
【課題】保冷室内の空間を有効に利用できる前面に開口部を有するオープンショーケースを提供する。【解決手段】保冷室20の前面側にエアカーテンCを形成し、保冷室20内を保冷するようにした前面に開口部を有するオープンショーケースであって、最上段の陳列棚25Aの上方空間27Aには、陳列棚25Aの前端部よりも後方に吹出口74が設けられ、上方空間27Aの上部がエアカーテンC用の送風通路Sとなっている。【選択図】図1
Description
本発明は、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、デパート等の食品売場等に設置され、冷蔵または冷凍保存を必要とする例えば飲料・食料品等の商品を陳列するために用いられる前面に開口部を有するオープンショーケースに関する。
前面に開口部を有するオープンショーケースは、前面に開口部を有する断面視略コ字状の外ケースと、該外ケースの内側に設けられる内ケースと、を備え、内ケースの内方には上下複数段の陳列棚が設けられ、各陳列棚の上方に陳列部を有してなる保冷室が形成されるとともに、内ケースと外ケースの間には冷気通路が形成されており、この冷気通路内には冷凍サイクルを行う冷却ユニットを構成する蒸発器及び送風機が配設されている。また、外ケースの上部を構成し背面側から前方に向けて延びる天板の前端下縁において内ケースの上部前端との間に冷気通路の吹出口が形成され、外ケースの下部を構成し背面側から前方に向けて延びる底板の前端上縁において内ケースの下部前端との間に冷気通路の吸込口が形成されている(特許文献1参照)。
このようなオープンショーケースにおいては、送風機を作動させることで蒸発器により冷却された冷気通路内の空気(冷気)は、外ケースの上部に形成される吹出口から吹き出された後、外ケースの下部に形成される吸込口に吸い込まれる。このように、保冷室の前面側にエアカーテンが形成される。冷気は、冷気通路、保冷室前面、冷気通路、・・・において循環されるとともに、この循環する冷気によって、保冷室内に陳列される商品を保冷できるようになっている。
特許文献1のオープンショーケースにあっては、エアカーテンを陳列棚の前端部より前方に形成するために、吹出口は陳列棚の前端部の前方に配置されている。そのため、冷気通路の天井側通路は陳列棚の前端部よりも前方まで延設され、この天井側通路を構成する内ケースの上面部が陳列棚の上方の空間の上部を占有している。また、陳列棚に対する商品の出し入れ時には、陳列棚の前端の落下防止部材を避けるように商品を上方に上げるためのスペースを商品の上方に確保しておく必要がある。つまり、天井側通路を構成する内ケースの上面部の下に、商品を上方に上げるためのスペースを確保する必要があり、保冷室内の空間を有効利用することができないという問題があった。特に近年では、従来品の規格と比べて背の高い飲料容器も増加しており、内ケースの上面部と商品との間にスペースを確保しにくくなっている。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、保冷室内の空間を有効に利用できる前面に開口部を有するオープンショーケースを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の前面に開口部を有するオープンショーケースは、
前面が開放された外ケースと内ケースとの間に冷気通路を備え、前記内ケースに上下に複数の陳列棚を有してなる保冷室を備え、前記冷気通路の吹出口から前記保冷室に吹き出されて吸込口に吸い込まれる冷気により、前記保冷室の前面側にエアカーテンを形成し、該保冷室内を保冷するようにした前面に開口部を有するオープンショーケースであって、
最上段の前記陳列棚の上方空間には、該陳列棚の前端部よりも後方に前記吹出口が設けられ、
前記上方空間の上部がエアカーテン用の送風通路となっていることを特徴としている。
この特徴によれば、上方空間の上部はエアカーテン用の送風通路となっているとともに、最上段の陳列棚に対する商品の出し入れ時に、陳列棚の前端の落下防止部材を避けるように商品を上方に上げるための空間として利用できるため、保冷室内の空間を有効に利用して、前面に開口部を有するオープンショーケースの小型化もしくは陳列可能な商品数を増やす等することができる。また、従来品の規格と比べて背の高い商品を陳列した場合でも、その上方にスペースを確保しやすい。
前面が開放された外ケースと内ケースとの間に冷気通路を備え、前記内ケースに上下に複数の陳列棚を有してなる保冷室を備え、前記冷気通路の吹出口から前記保冷室に吹き出されて吸込口に吸い込まれる冷気により、前記保冷室の前面側にエアカーテンを形成し、該保冷室内を保冷するようにした前面に開口部を有するオープンショーケースであって、
最上段の前記陳列棚の上方空間には、該陳列棚の前端部よりも後方に前記吹出口が設けられ、
前記上方空間の上部がエアカーテン用の送風通路となっていることを特徴としている。
この特徴によれば、上方空間の上部はエアカーテン用の送風通路となっているとともに、最上段の陳列棚に対する商品の出し入れ時に、陳列棚の前端の落下防止部材を避けるように商品を上方に上げるための空間として利用できるため、保冷室内の空間を有効に利用して、前面に開口部を有するオープンショーケースの小型化もしくは陳列可能な商品数を増やす等することができる。また、従来品の規格と比べて背の高い商品を陳列した場合でも、その上方にスペースを確保しやすい。
前記陳列棚の前端部よりも前方には、前記吹出口の吹き出し方向と対向する整風板部を備えていることを特徴としている。
この特徴によれば、吹出口から吹き出された冷気は整風板部によって吸込口に向けて誘導され、保冷室の前面側の開放部分に流れ方向が整えられ効果的なエアカーテンを形成することができる。
この特徴によれば、吹出口から吹き出された冷気は整風板部によって吸込口に向けて誘導され、保冷室の前面側の開放部分に流れ方向が整えられ効果的なエアカーテンを形成することができる。
前記吹出口は、前記保冷室の背部に位置する前記冷気通路を画成する背面部に形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、吹出口を保冷室の後端に配置することで、最上段の陳列棚により多くの商品を陳列することができる。
この特徴によれば、吹出口を保冷室の後端に配置することで、最上段の陳列棚により多くの商品を陳列することができる。
前記吹出口は、前記保冷室の背部に位置する前記冷気通路を画成する背面部に形成されており、前記背面部と、前記整風板部とは、前後に連続して形成されていること特徴としている。
この特徴によれば、吹出口が形成される背面部と整風板部とが連続していることで、吹出口から吹き出す冷気を整風板部に確実に誘導することができる。
この特徴によれば、吹出口が形成される背面部と整風板部とが連続していることで、吹出口から吹き出す冷気を整風板部に確実に誘導することができる。
前記背面部と前記整風板部とは、前後方向に延びる上面部の前後両端にそれぞれ一体に連続して形成されており、前記上面部が前記上方空間の上面を区画していること特徴としている。
この特徴によれば、背面部と整風板部の形成時に、上方空間の上面も同時に形成でき、保冷室の組み立て作業が簡素となる。
この特徴によれば、背面部と整風板部の形成時に、上方空間の上面も同時に形成でき、保冷室の組み立て作業が簡素となる。
前記吹出口は、前記背面部に水平方向に並んで複数形成される孔から構成されていること特徴としている。
この特徴によれば、左右方向に均一に冷気を吹き出させることができる。
この特徴によれば、左右方向に均一に冷気を吹き出させることができる。
本発明に係る前面に開口部を有するオープンショーケースを実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例に係る前面に開口部を有するオープンショーケースにつき、図1から図5を参照して説明する。以下、図1の紙面左側を前面に開口部を有するオープンショーケースの正面側(前方側)とし、その前方側から見たときの上下左右方向を基準として説明する。
本実施例の前面に開口部を有するオープンショーケース1(以下、単に「オープンショーケース」という。)は、スーパーマーケット、コンビニエンスストア等において食品等の商品を保冷した状態で陳列するために設置される。図1に示されるように、オープンショーケース1は、上方に設けられ商品(図示略)が冷却・収納されるケース本体2と、該ケース本体2の下方に設けられる基台3と、から主に構成され、後述する冷気通路7に収容される蒸発器8及び送風機9と図示しない冷凍機ユニット(圧縮機、凝縮器、送風機等)とを冷媒配管により接続して構成される冷凍サイクルが行われることにより、ケース本体2内に画成される保冷室20内を冷却可能なオープンショーケースである。
オープンショーケース1は、前面側が開放された略コ字形を成す断熱構造の外ケース22と、その内方において同じく前面側が開放された略L字形の内ケース23と、から構成されるケース本体2を備え、内ケース23の内方の空間に保冷室20が形成されている。
保冷室20は、内ケース23の背板23a、内ケース23の底部23b、内ケース23の下部の前端に取り付けられて起立する板状部材4、パネル体50,50、後述する吹出・整風部材10から画成され、前面側が開放されている。
また、図では詳述しないが、ケース本体2の左右両側部には、略L字状を成す断熱構造の側壁5,5が取付けられている。また、側壁5,5には、それぞれ内ケース23の内方の空間に形成される保冷室20の左右両側方の開放部分を塞ぐように透光性を有するパネル体50,50(側板)が取付けられている。
また、ケース本体2の上部の前端には、保冷室20内を照らすための照明器具等を取付けるためのキャノピ6が設けられている。キャノピ6は、ケース本体2の左右両側部に取付けられる側壁5,5の間に設けられ、側壁5,5の上部前端とキャノピ6の前面側の側面視形状が揃えられることにより美観が高められている。
保冷室20を構成する内ケース23の背板23aの左右端には、前後方向に延びるブラケット24A~24Cの後端の鈎部が係止される係止孔が上下方向に形成された縦杆部材(図示略)が立設されており、ブラケット24A~24Cを取り付ける係止孔を選択することで、ブラケット24A~24Cに支持される棚板25A~25C(陳列棚)の高さを適宜調整することができる。これにより、保冷室20において、棚板25A~25C及び内ケース23の底部23bに設けられる底板26の上面に、それぞれ商品を陳列できるようになっている。本実施例では特に最上段の棚板25Aの上方空間27Aについて、後述する。
また、棚板25A~25Cの前端には、左右方向に延びるレール部材28が設けられており、レール部材28には、例えば商品名、値段等の商品情報が記載されたプライスカードや客に対する商品の訴求力を高めるために販売促進用のPOP等を任意の位置に取付け可能となっている。さらに、レール部材28には、左右方向かつ棚板25A~25Cよりも上方に延びる板状の落下防止部材29が立設されており、棚板25A~25Cの前端からの商品の落下を防いでいる。尚、以下、本実施例における25A~25C(陳列棚)の前端とは、レール部材28及び落下防止部材29を含めた構造を示すものとする。
図1に示されるように、ケース本体2には、外ケース22と内ケース23との間に略L字形を成す冷気通路7が形成されている。冷気通路7は、ケース本体2の下部の内部で前後方向に延びる下部側通路71と、該下部側通路71と連通しケース本体2の背面側の内部で上下方向に延びる背面側通路72と該背面側通路72と連通しケース本体2の上部の前端下縁から前方斜め下方に延びて開口する吹出口74と、ケース本体2の下部の前端上縁で上方に開口し下部側通路71と連通する吸込口75と、から構成されている。尚、冷気通路7において、下部側通路71、背面側通路72、吸込口75の左右方向の寸法は略同一となるように形成されている。
下部側通路71は、内ケース23の底部23bと、外ケース22の底部22bとの上下間に形成され、前後方向に延びてケース本体2の背面側で背面側通路72と連通している。また、下部側通路71内には、冷媒を利用した冷凍サイクルにより熱交換を行いその周囲の空気を冷却する蒸発器8と、下部側通路71内の空気(冷気)を送り出す送風機9が配設されている。
背面側通路72は、ケース本体2の背面側を構成する内ケース23の背板23aと、外ケース22の背板22aとの前後間に形成されている。
オープンショーケース1においては、冷気通路7の上流側を構成する下部側通路71内に配設される送風機9を作動させることにより、蒸発器8によって冷却された冷気が下流側の背面側通路72を通って上方の吹出口74から保冷室20内に吹き出されるとともに、保冷室20内の冷気が吸込口75から下部側通路71内に吸い込まれるようになっている。
図1に示されるように、吹出・整風部材10は、内ケース23の背板23aの上方と外ケース22の上部22cに固定されている。図2と図3に示されるように、吹出・整風部材10は、金属製の板材を折曲加工することにより下向きコ字状に形成され、内ケース23の背板23aの上方に配置される略鉛直方向に延びる背面部11と、背面部11と直交して外ケース22の上部22cに沿う上面部12と、上面部12の前端から下方に延びる整風板部13(整風板)と、を有して構成されている。吹出・整風部材10は背面部11と上面部12に形成された取付孔31に挿通されるネジ(図示略)により内ケース23と外ケース22に固定されている。
上面部12、背面部11、整風板部13は、保冷室20を画成しているとともに、最上段の棚板25Aとともに上方空間27Aを画成している。特に背面部11は冷気通路7(背面側通路72)と保冷室20とを区画している。背面部11は、上面部12と整風板部13よりも左右寸法が小となっており、ここでは図示しないが、背面部11の左右にブラケット24A~24Cの後端の鈎部が係止される係止孔が形成された縦杆部材(図示略)が位置するようになっている。つまり、背面部11は内ケース23の背板23aの幅寸法と同寸となっている。
吹出・整風部材10は、上面部12が外ケース22の上部22cに面で当接し、背面部11が内ケース23の背板23aの上端より上方の開口部30を閉塞するように取り付けられている。また、背板23aには、前後に貫通する孔15が複数形成され、これら孔15は背面側通路72に連通する吹出口74を構成している。孔15はそれぞれ上面部12に対して平行、すなわち水平方向に形成されている。
上面部12と整風板部13との屈曲箇所10a、つまり上面部12の前端であり整風板部13の基端は、最上段の棚板25Aの前端よりも前方に位置している。整風板部13は下方に向けて延出し、かつ前方にわずかに立ち上がるように傾斜して形成されている。つまり、整風板部13は最上段の棚板25Aの前端よりも前方にて吹出口74を構成する孔15の形成方向に対向するように形成されている。詳しくは、図5(b)に示されるように、整風板部13は、吹出口74を構成する最下段の孔15の開口下端縁15a(図3参照)の水平方向前方に対向する長さで、すなわち少なくとも最下端13aが開口下端縁15aよりも下方に位置するように形成されている。
背面部11は、上端と下端が後方に向けて折り曲げられており、図3に示されるように、前面11aが内ケース23の背板23aの前面と面一となっている。また、背面部11の折り曲げられた下端部11bは、背板23aの折り曲げられた上端部123と平行に対向して当接されることから、背面側通路72を通る冷気が、これら背面部11と背板23aとの付き当て面から漏れ出にくくなっている。
図1に示されるように、整風板部13は、吸込口75よりも後方に位置しながら、前方にわずかに立ち上がるように傾斜しているため、吹出口74から吹き出された冷気は、整風板部13によって吸込口75に向けて誘導され、吸込口75にて吸い込まれ、保冷室20の前面側の開放部分に冷気の気流によって流れ方向が整えられた効果的なエアカーテンCが形成される。また、吸込口75から吸い込まれた冷気は、下部側通路71内に流入して、送風機9により再び蒸発器8に送られることにより、冷気通路7を冷気が効率的に循環するようになっている。
加えて、エアカーテンCを構成する冷気の一部が保冷室20内に流入することにより、保冷室20内が冷却された状態を維持できるようになっている。特に相対的に高い温度になりやすい保冷室20の最上段の上方空間27Aには、吹出口74から吹き出された冷気が一部降り注がれ、当該上方空間27Aに陳列された商品を効果的に冷やして冷却効果を確保することができる。
図4に示されるように、従業員は、最上段の上方空間27Aにおいて、吹出口74に前後に重ならないように棚板25Aに商品Gを陳列する。吹出口74の前方には、吹出口74を構成する孔15の形成方向に対向するように整風板部13が配けられているため、最上段の上方空間27Aの上部、少なくとも商品より上方の領域(開口下端縁15aから前方に延びる仮想線Eよりも上方の領域(図5(b)参照))は、吹出口74と整風板部13とが対向する棚板Aの上方空間の上部はエアカーテンC用の送風通路Sとして機能する。
また、前述したように、整風板部13が最上段の棚板25Aの前端よりも前方に位置していることから、吹出口74から吹き出され整風板部13に案内された冷気は、最上段の棚板25Aに当たることなく、吹出方向に向けて流速が略維持された状態で吸込口75に吸い込まれ、エアカーテンCを有効に形成することができる。
また、図5(a)と(b)に示されるように、最上段の上方空間27Aの上部、少なくとも商品より上方の領域は、吹出口74と整風板部13とが対向する棚板25Aの上方空間の上部はエアカーテンC用の送風通路Sとして機能するとともに、最上段の棚板25Aに対する商品の出し入れ時に、棚板Aの前端の落下防止部材29を避けるように商品を上方に上げるための空間Sとしても利用できるため、保冷室20内の空間を有効に利用して、オープンショーケース1の小型化もしくは陳列可能な商品数を増やす等することができる。尚、図5(a)に示されるように、商品の出し入れ時には、上方に上げた商品が送風通路Sに侵入するものの、一時的であるため、エアカーテンCへの影響は極わずかである。また、従来品の規格と比べて背の高い商品を陳列した場合でも、その上方にスペースを確保しやすい。
また、吹出口74は、保冷室20の背部に位置する冷気通路7を画成する背面部11に形成されている。これによれば、吹出口74を保冷室20の後端に配置することで、最上段の棚板Aの上方空間により多くの商品を陳列することができる。
また、吹出口74が形成される背面部11と、整風板部13とは、前後に連続して形成されているため、吹出口から吹き出す冷気を整風板部13に確実に誘導することができる。また、背面部11と整風板部13とが一体であることからオープンショーケース1における保冷室20の組み立て作業が簡素となっている。
また、背面部11と整風板部13と上面部12が一体の吹出・整風部材10を構成し、上面部が最上段の棚板25Aの上方空間27Aの上面を区画している。これによれば、背面部11と整風板部13の形成時に、上方空間27Aの上面も同時に形成でき、保冷室20の組み立て作業が簡素となる。
また、図3に示されるように、吹出・整風部材10の背面部11は、上端部が上面部12と背面部11との屈曲箇所10bに向けて後方に傾斜する傾斜面11cを構成している。これによれば、背面側通路72の上端まで流れた冷気を吹出口74に誘導することができ、エアカーテンCを形成する冷気の流速の減衰を抑制することができる。
また、吹出口74は水平方向に等間隔で、複数形成される孔15から構成されており、左右方向に均一に冷気を吹き出させることができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では背面部11と上面部12と整風板部13とが一体の吹出・整風部材10を構成しているが、これに限らず、別体であってもよい。例えば、上面部12を省略してもよく、この場合整風板部は単体で外ケース22の上部22cに直接取り付けられる構成であってもよいし、背面部単体では内ケース23の上端の開口部30を覆うように、内ケース23に重畳して固定される構成であってもよい。尚、背面部11と整風板部13は別体であっても、前後に隙間なく連続して形成されていれば、吹出口74から吹き出す冷気を整風板部13に確実に誘導することができる。
また、整風板部13は、傾斜した下端部が棚板25Aの前端よりも前方に位置すれば、その基端は棚板25Aの前端よりも後方となるように設けられてもよい。
また、吹出口74を構成する複数の孔15は、水平方向に等間隔に形成されていなくてもよく、例えば異なる孔径の組み合わせや、異なる離間距離で配列されていてもよいし、開口率の異なる孔もしくはスリットの組み合わせにより構成されていてもよい。
また、前記実施例において吹出口74は、前後方向に貫通形成された複数の孔15から構成されているが、これに限らず、例えばハニカム構造や、背面部11に矩形状の大型の開口を形成し、この開口の後方に金属板を湾曲させて形成したルーバーやベーンにより風向を開口方向に誘導する構成としてもよい。
また吹出口74は、吹出口74を保冷室20の後端に形成される構成に限らず、例えば
内ケース23の上端を棚板25Aの前端よりも後方において前方に屈曲させ、この屈曲させた内ケース23の前端部と外ケース22の上部22cとの上下間で吹出口を構成してもよい。尚、この場合には、内ケース23の前端部よりも前方側が、商品を上方に上げるための空間Sとして利用される棚板25Aの上方空間となる。
内ケース23の上端を棚板25Aの前端よりも後方において前方に屈曲させ、この屈曲させた内ケース23の前端部と外ケース22の上部22cとの上下間で吹出口を構成してもよい。尚、この場合には、内ケース23の前端部よりも前方側が、商品を上方に上げるための空間Sとして利用される棚板25Aの上方空間となる。
また、内ケース23の背板23aに貫通孔を設けることにより、背面側通路72内の冷気の一部を保冷室20に導入させてもよい。
また、オープンショーケースは、保冷室20の前面側に加えて左右側面側に開放部分を有するものであってもよい。
また、前記実施例において整風板部13は、金属製の板材を折曲加工することにより背面部11、上面部12、整風板部13を一体に備える吹出・整風部材10により構成されているが、これに限らず、背面部11及び上面部12とは別体の単独の部材で構成されていてもよく、単に整風の機能を持つものに限らず、ナイトカバー取付板や照明取付板が整風の機能を兼ねてもよく、この場合にはナイトカバー取付板や照明取付板が整風板部を構成する。
1 オープンショーケース
2 ケース本体
4 板状部材
5 側壁
7 冷気通路
8 蒸発器
9 送風機
10 吹出・整風部材
11 背面部
12 上面部
13 整風板部
15 孔
20 保冷室
22 外ケース
22a 背板
22b 底部
22c 上部
23 内ケース
23a 背板
23b 底部
24A~25D ブラケット
25A~25D 棚板(陳列棚)
26 底板
27A 上方空間
29 落下防止部材
30 開口部
50 パネル体
74 吹出口
75 吸込口
123 上端部
E 仮想線
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2 ケース本体
4 板状部材
5 側壁
7 冷気通路
8 蒸発器
9 送風機
10 吹出・整風部材
11 背面部
12 上面部
13 整風板部
15 孔
20 保冷室
22 外ケース
22a 背板
22b 底部
22c 上部
23 内ケース
23a 背板
23b 底部
24A~25D ブラケット
25A~25D 棚板(陳列棚)
26 底板
27A 上方空間
29 落下防止部材
30 開口部
50 パネル体
74 吹出口
75 吸込口
123 上端部
E 仮想線
S 空間(送風通路)
Claims (6)
- 前面が開放された外ケースと内ケースとの間に冷気通路を備え、前記内ケースに上下に複数の陳列棚を有してなる保冷室を備え、前記冷気通路の吹出口から前記保冷室に吹き出されて吸込口に吸い込まれる冷気により、前記保冷室の前面側にエアカーテンを形成し、該保冷室内を保冷するようにした前面に開口部を有するオープンショーケースであって、
最上段の前記陳列棚の上方空間には、該陳列棚の前端部よりも後方に前記吹出口が設けられ、
前記上方空間の上部がエアカーテン用の送風通路となっていることを特徴とする前面に開口部を有するオープンショーケース。 - 前記陳列棚の前端部よりも前方には、前記吹出口の吹き出し方向と対向する整風板部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の前面に開口部を有するオープンショーケース。
- 前記吹出口は、前記保冷室の背部に位置する前記冷気通路を画成する背面部に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の前面に開口部を有するオープンショーケース。
- 前記吹出口は、前記保冷室の背部に位置する前記冷気通路を画成する背面部に形成されており、前記吹出口が形成される前記背面部と、前記整風板部とは、前後に連続して形成されていることを特徴とする請求項2に記載の前面に開口部を有するオープンショーケース。
- 前記背面部と前記整風板部とは、前後方向に延びる上面部の前後両端にそれぞれ一体に連続して形成されており、前記上面部が前記上方空間の上面を区画していることを特徴とする請求項4に記載の前面に開口部を有するオープンショーケース。
- 前記吹出口は、前記背面部に水平方向に並んで、複数形成される孔から構成されていることを特徴とする請求項3から5のいずれかに記載の前面に開口部を有するオープンショーケース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021170111A JP2023060479A (ja) | 2021-10-18 | 2021-10-18 | 前面に開口部を有するオープンショーケース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2021170111A JP2023060479A (ja) | 2021-10-18 | 2021-10-18 | 前面に開口部を有するオープンショーケース |
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JP2023060479A true JP2023060479A (ja) | 2023-04-28 |
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Family Applications (1)
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JP2021170111A Pending JP2023060479A (ja) | 2021-10-18 | 2021-10-18 | 前面に開口部を有するオープンショーケース |
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2021
- 2021-10-18 JP JP2021170111A patent/JP2023060479A/ja active Pending
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Legal Events
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A621 | Written request for application examination |
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