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JP2023053600A - 液体吐出装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023053600000001
【課題】液体の固化を抑制しつつ、液体の残量を検知することを目的とする。
【解決手段】液体吐出装置は、液体を貯留する貯留室と、貯留室に位置しており、貯留室に貯留された液体の液面の高さに応じて、軸部を中心として回動する回動部材と、回動部材の回動を検知するセンサ部と、を備え、回動部材は、貯留室に貯留された液体よりも比重が小さいフロート部と、フロート部の上方に位置しており、前記センサ部に検知される被検知部と、を備え、フロート部が備える側面部又は底面部の少なくとも一方から軸部まで延在し、且つ、貯留室に貯留された液体を保持可能な液体保持部と、貯留室に貯留された液体の液面が所定の高さ以下の場合、液体保持部が貯留室に貯留された液体の液面に接触して、軸部の付近における液面の高さを軸部が位置する高さに維持する。
【選択図】図3

Description

本開示は、液体吐出装置に関する。
特許文献1には、回動部材を用いて貯留室内における液体残量を検知する技術が記載されている。特許文献1に係る液体吐出装置は、貯留室内における液面の高さが回動部材を回動させるための軸よりも下がると、インクの吐出を強制停止する。
係る技術によれば、新たなインクが補充されるまで、軸はインクに浸った状態を維持することができる。このため、インクが固化することよって、回動部材が固着してしまう可能性を低くすることができる。
特開2018-122516号公報
しかし、特許文献1に係る液体吐出装置では、液面の高さが回動部材の軸よりも下がると、液体の吐出を継続することができなくなってしまう。
そこで本開示は、液体残量が少なくなった場合においても液体の固化を抑制しつつ、液体の吐出を継続することを目的とする。
本開示に係る液体吐出装置は、液体を貯留する貯留室と、前記貯留室に位置しており、前記貯留室に貯留された液体の液面の高さに応じて、軸部を中心として回動する回動部材と、前記回動部材の回動を検知するセンサ部と、を備え、前記回動部材は、前記貯留室に貯留された液体よりも比重が小さいフロート部と、前記フロート部の上方に位置しており、前記センサ部に検知される被検知部と、を備え、前記フロート部が備える側面部又は底面部の少なくとも一方から前記軸部まで延在し、且つ、前記貯留室に貯留された液体を保持可能な液体保持部と、前記貯留室に貯留された液体の液面が所定の高さ以下の場合、前記液体保持部が前記貯留室に貯留された液体の液面に接触して、前記軸部の付近における液面の高さを前記軸部が位置する高さに維持する、ことを特徴とする。
本開示に係る液体吐出装置によれば、液体残量が少なくなった場合においても液体の固化を抑制しつつ、液体の吐出を継続することができる。
記録装置の概略図。 タンクへのインクの供給を説明する図。 回動部材の模式的な側面図。 回動部材が備える軸周辺の模式的な拡大図。 フロート部の底面に液体保持部が形成された回動部材の模式図。 フロート部の模式図。 フロート部の模式図。 フロート部の模式図。 回動部材の模式図。 回動部材の模式図。 フロート部の模式的な側面図。 フロート部の模式的な側面図。 フロート部の模式的な側面図。
以下、本開示に係る技術の実施形態について図面を参照して説明する。各図面において同じ機能を有する部分には同じ符号を付け、説明を省略する場合がある。以下に説明される実施形態は本開示に係る技術の一例にすぎず、本開示に係る技術の要旨を変更しない範囲で、構成及び方法を適宜に変更できる。
<第1実施形態>
≪液体吐出装置について≫
まず、図1を参照しながら、本実施形態に係る液体吐出装置について説明する。尚、本明細書では、液体吐出装置として、記録媒体Mに対してインクを吐出して記録する記録装置1を例として説明することとする。図1は、本実施形態に係る記録装置1の概略図であり、(a)は斜視図であり、(b)は記録部3の構成を説明するための図である。尚、図1の記録装置1については、本実施形態を適用可能な記録装置1の一例であって、本実施形態を適用可能な記録装置1は、記録装置1に限定されない。図1に示す記録装置1は、原稿台にセットされた原稿を読み取り可能な読取部2と、読取部2で読み取った情報あるいは外部装置から入力された情報等に基づいて、記録媒体Mに対して記録する記録部3とを備えた、所謂、複合機である。読取部2は、記録装置1の上部に位置する。記録部3は、記録装置1の下部に位置している。記録部3は、記録媒体Mを収容する収容トレイ4と、収容トレイ4に収容された記録媒体Mを給送する給送ローラ5と、給送される記録媒体Mを記録ヘッド6(後述する)による記録位置までガイドするガイド部7とを備えている。また、記録部3は、ガイド部7を介して給送された記録媒体Mを搬送する搬送ローラ8と、搬送ローラ8により搬送される記録媒体Mを支持するプラテン9と、プラテン9に支持される記録媒体Mにインクを吐出する記録ヘッド6とを備えている。更に、記録部3は、記録された記録媒体Mを排出トレイ10に排出する排出ローラ11と、チューブ(不図示)を介して記録ヘッド6に供給するインクを貯留するインク貯留部12とを備えている。記録ヘッド6は、複数色のインクを吐出可能であってもよいし、単色のインクのみを吐出可能であってもよい。また、記録後の画像に所定の効果を付与するための処理液を吐出可能な構成であってもよい。複数種類のインク(処理液を含む)を吐出する場合には、それぞれ異なる種類のインクを貯留するインク貯留部12が複数設けられることとなる。また、記録ヘッド6はキャリッジ13に搭載されている。キャリッジ13は、X方向に往復移動可能に構成されている。収容トレイ4に収容された記録媒体Mは、給送ローラ5により-Y方向(図面の左方向)に搬送され、ガイド部7によってUターンして、搬送ローラ8により+Y方向(図面の右方向)に搬送される。記録装置1では、記録ヘッド6がキャリッジ13を介してX方向に移動する際に、プラテン9に支持された記録媒体Mに対してインクを吐出して、記録媒体M上に1走査分の記録を行う記録動作を行う。次に、記録媒体Mを+Y方向に所定量だけ搬送し、記録媒体Mにおける記録ヘッド6と対向する位置に、まだ何も記録されていない領域を位置させる搬送動作を行う。その後、再度記録動作を行う。このようにして、記録装置1では、記録動作と搬送動作とを繰り返し実行することで、記録媒体Mに対して所定の画像を記録することとなる。また、表示部14は、記録装置1の各種情報を表示する。インク貯留部12は、インクが収容されたインク収容体30(図2参照)と、インク収容体30に収容されたインクを貯留するタンク20とを備えている。
≪タンク20について≫
図2は、タンク20へのインクの供給を説明する図である。図2(a)は、インク収容体30がタンク20に装着され、インクが補充された際における回動部材24の動作を示す。図2(b)は、インクの消費によるタンク20でのインク量の減少に伴う回動部材24の動作を示す。上述のインク貯留部12は、上述の記録ヘッド6から吐出するインクの種類ごとに設けられている。尚、インク貯留部12は、インクの種類によらず同じ構成となっている。インク貯留部12では、タンク20が備える貯留室21に一時的に貯留されたインクが、チューブを介して記録ヘッド6に供給される。貯留室21から記録ヘッド6へインクが供給されて貯留室21のインク量が減ると、接続されたインク収容体30から貯留室21にインクが供給される。インク収容体30は、液体収納室31と、蓋部と、を備えている。液体収納室31の内部にはインクが収納される。また、液体収納室31の底部には、タンク20が備える接続部材22(後述する)と接続されて、液体収納室31に収納されたインクを貯留室21に供給可能な供給部32が設けられている。即ち、本実施形態では、インク収容体30は、供給部32を介してタンク20と着脱可能な構成となっている。供給部32は、弁バネ構造などの逆止弁を備えている。蓋部には、インク収容体30の内部と外部とを連通する第1大気連通口33が形成されている。
タンク20は、供給部32を介してインク収容体30と接続する接続部材22を備えている。接続部材22は、内部にインク流路が形成された筒形状であって、供給部32を介してインク収容体30が接続されると、供給部32を介して流入するインクを、貯留室21の内部に誘導可能となっている。貯留室21内の底面23には、回動部材24が設けられている。回動部材24は、底面23において支持部材25により回動可能に支持されている。従って、回動部材24は、貯留室21に液体が供給されると、当該液体に浸漬された状態となる。また、貯留室21内には、回動部材24の上方側に、回動部材24の回動を検知可能なセンサ部26が設けられている。貯留室21には、貯留されるインクの液面が到達しない位置に、貯留室21の内部と外部とを連通する第2大気連通口29が形成されている。以下、図3及び図4を用いて回動部材24について説明する。
≪回動部材24について≫
図3は、回動部材24の模式的な側面図である。回動部材24は、Y方向に延在するフロート部241と、フロート部241から上方側(略Z方向)に延在するアーム部と、アーム部の先端に位置する被検知部242とを備えている。フロート部241は、インク収容体30に収納されるインクよりも比重の小さい材料によって形成されている。また、フロート部241は、Y方向に延在する四角柱形状である。四角柱形状とは、実質的に四角柱形状という意味である。フロート部241には、Y方向における一方側、つまり、フロート部241の重心よりも端面(図中最も左側に位置する面)に近い側の下端部には、挿入孔28(図4参照)が形成されている。支持部材25の上部には、軸27を挿入するための孔部25aが形成されている。軸27は、フロート部241が備える挿入孔28及び支持部材25が備える孔部25aを貫通して挿入されている。つまり、フロート部241は、支持部材25にてX方向に延在する軸27に回動可能に支持されている。従って、フロート部241は、軸27を中心にして大きなストロークで回動することができる。尚、回動部材24は、回動することができるのであれば、支持部材25以外の部材に支持されてもよい。以下、軸27と、軸27を支持する支持部材25と、の間の空間を含む空間を、適宜、「軸部」と呼ぶ。例えば、「軸部」には、軸27と、挿入孔28と、の隙間が含まれる。
被検知部242は、アーム部を介してフロート部241の上方側に位置している。従って、被検知部242は、フロート部241の回動に応じて移動可能な構成となっている。被検知部242については、センサ部26において検知可能な材料によって形成される。尚、後述するように、本実施形態ではセンサ部26は、発光部(不図示)と、受光部(不図示)とを備えた光学センサ部である。このため、被検知部242は、発光部からの光を遮光又は減衰する材料によって形成される。
また、フロート部241が備える側面部には、貯留室21に貯留された液体を、毛管力を用いることにより、保持可能な液体保持部243が延在している。尚、液体保持部243は、フロート部241が備える底面部に延在していてもよい。上述の貯留室21内の液面の高さL(図2(b)参照)が、軸27よりも下方になるまでインクが消費されて、フロート部241が図中右方向へ傾くと、液体保持部243は液面に接触する。尚、以下、液体保持部243が備える端部のうち、軸27に近い側の端部を「一端」と呼び、軸27に遠い側の端部を「他端」と呼ぶ。液体保持部243は、フロート部241が備える底面部から挿入孔28の内周面まで連続して形成されている。液体保持部243の他端側が液面に接すると、毛管力が発生し、液体保持部243の一端側まで液体を吸い上げて、軸部の付近における液面の高さLを軸27が位置する高さに維持することができる。毛管力を発生させるために必要となる液体保持部243の形状は、凸型又は凹型のうち少なくとも一方である。本実施形態に示す例では、液体保持部243として、フロート部241の側面に微細な溝(つまり、微細な凹部)が形成されている。液体保持部243の他端は、フロート部241が備える底面部に接している。
これにより、フロート部241の下端部が貯留室21の底面23に接地するまで、貯留室21内のインクを消費したとしても、液体保持部243の他端も底面23に接地することで、底面23に溜まっているインクを吸い上げることができる。更に、図示した様に、液体保持部243の他端側には、液体保持部243の一端側よりも幅が広く形成された拡径部243aが形成されているとよい。これにより、インクを吸い上げる力(つまり、毛管力)を更に高めることができる。勿論、液体保持部243の形状は、液体保持部243の一端側から液体保持部243の他端側にかけて徐々に拡径する形状でもよい。以下、図4を用いて、軸27周りの構成について説明する。
図4は、回動部材24が備える軸27周辺の模式的な拡大図である。図4(a)は、図3のIVa-IVa線断面図を示す。図4(b)は、図4(a)のIVb-IVb線断面図を示す。図4(a)に示す様に、軸27は、支持部材25が備える孔部25aに支持されている。そして、軸27と、挿入孔28と、の間には、小さな隙間(遊び)に存在する。当該隙間に入ったインクが潤滑剤の役割を果たす。これにより、フロート部241が円滑に回動しやすくなる。また、仮に、軸27又は挿入孔28の少なくとも一方に製造上のバラつきがあった場合においても、当該隙間にインクが存在すると、フロート部241が円滑に回動しやすくなる。しかし、当該隙間に溜まったインクが固化すると、フロート部241は円滑に回動できなくなる。例えば、ユーザーの使用状況によっては、インク収容体30の交換を促す通知後も、新たなインク収容体30への交換がなされずに、インクの液面の高さLが軸27より低くなったままで放置される場合がある。インクの液面の高さL(図2参照)が軸27より低くなったままで放置されると、軸27の一部が大気に暴露された状態となる。この状態で長時間放置されると、軸27周りのインク又はフロート部241の他方側の端部周りのインクのうち少なくとも一方が増粘し、最終的に固化してしまう。これにより、回動部材24の回動が阻害され、インクの液面の高さLが所定位置以上であるか否か、つまり、貯留室21におけるインク残量が所定量未満か否かを正確に検知できなくなるおそれがある。従って、インクの液面の高さLが軸27より低くなった場合においても、当該隙間にインクを供給して、フロート部241の円滑な回動を維持すべく、上述の液体保持部243は形成されている。図4(b)に示す様に、液体保持部243の一例として、フロート部241の側面に微小な凹部(溝)が設けられている。そして、液体保持部243の一端が、挿入孔28の内周面と接している。貯留室21内のインクが消費されて、液面の高さLの位置が下がり、液体保持部243の一端が大気中に露出すると、毛管力によってインクが吸い上げられ、当該隙間にインクが供給される。即ち、液面の高さLが、軸27の位置で維持される。このため、当該隙間に溜まったインクが固化することを抑制することができる。
≪インクの残量検知について≫
図2に戻って、記録装置1の説明を続ける。センサ部26は、回動部材24の回動を検知することによって、貯留室21内に貯留されたインクの液面の高さLの位置を光学的に検知する、検知手段である。センサ部26は、発光部及び受光部を備えている。発光部及び受光部は、図2では、X方向に間隔を空けて対抗するように配置されている。尚、回動部材24が回動する際には、発光部と受光部との間を、被検知部242が通過することとなる。そして、センサ部26では、発光部から出力された光の受光部における受光に応じて、異なる検知信号を出力する。具体的には、例えば、センサ部26は、発光部から出力された光が受光部で受光できない、つまり、受光強度が所定強度未満であると、信号レベルが閾値レベル未満の信号であることを表すローレベル信号を出力する。出力されたローレベル信号は、メイン基板(不図示)に実装された制御部(不図示)で受け付けられる。ローレベル信号を受け付けた制御部では、インクの液面の高さが所定位置以上であることを検知する。一方、センサ部26は、発光部から出力された光が受光部で受光できる、つまり、受光強度が所定強度以上であると、信号レベルが閾値レベル以上の信号であることを表すハイレベル信号を出力する。出力されたハイレベル信号は、制御部で受け付けられ、制御部ではインクの液面の高さが所定位置未満であることを検知する。インクが貯留されていない状態のタンク20の接続部材22に、供給部32を介してインク収容体30が接続されると、インク収容体30内のインクが供給部32、接続部材22を介して貯留室21内部に流入する。貯留室21に一定量のインクが貯留されると、インクより比重の小さいフロート部241に受ける浮力が重力に勝り、回動部材24(フロート部241)が図中左方向に回動する。この回動部材24の図中左方向への回動によって、被検知部242も同じ方向に移動する。そして、インクの更なる流入により、貯留室21においてインクの液面の高さLが所定位置以上となると、被検知部242は、図中左方向への移動によって、センサ部26の発光部と受光部との間に位置するようになる。貯留室21においてインクの液面の高さLが所定位置以上となるとは、換言すると、貯留室21に所定量以上のインクが貯留されることである。尚、インクの液面の高さLが所定位置以上となっている間、被検知部242は、発光部と、受光部と、の間に留まっている(図2(a)参照)。このように、インクの液面の高さLが所定位置以上であると、被検知部242によって発光部から出力された光が受光部で受光されない(又は減衰されて受光部に到達する)ため、センサ部26はローレベル信号を制御部へ出力する。これにより、制御部では、インクの液面の高さLが所定位置以上の高さであることを検知する。反対に、貯留室21から記録ヘッド6(図1参照)へインクが供給されることで、貯留室21及びインク収容体30内のインクが減り、貯留室21におけるインクの液面が低下する。貯留室21におけるインクの量が減少し、貯留室21内におけるインクの量が一定未満となると、フロート部241に作用する浮力より重力が勝るようになる。これにより、回動部材24(フロート部241)が図中右方向(図2(b)参照)に回動する。この回動部材24の図中右方向への回動によって、被検知部242も同じ方向に移動する。そして、記録ヘッド6へのインクの更なる供給によって、貯留室21のインクの液面の高さLが所定位置よりも低くなると、被検知部242は、図中右方向への移動によって、センサ部26の発光部と受光部との間から退避した位置へ移動する。尚、インクの液面の高さLが所定位置より低くなっている間、被検知部242は、発光部と、受光部と、の間から退避した位置にある(図2(b)参照)。このように、インクの液面の高さLが所定位置未満であると、被検知部242によって発光部から出力された光を受光部で受光できる(又は減衰されずに受光部に到達する)ため、センサ部26はハイレベル信号を制御部へ出力する。これにより、制御部では、インクの液面の高さLが所定位置未満であることを検知する。ここで、記録装置1では、インクの液面の高さLが所定位置より低くなったことを検知した時点で、例えば、記録装置1に設けられた表示部14(図1(a)参照)に、ユーザーに対してインク収容体30の交換を促す通知がなされる。
≪まとめ≫
本開示に係る液体吐出装置によれば、液体残量が少なくなった場合においても液体の固化を抑制しつつ、液体の吐出を継続することができる。更に、本開示に係る液体吐出装置によれば、貯留室内における液面の高さLが回動部材24を回動させるための軸27の高さ以下になった場合においても液体の固化を抑制しつつ、液体残量の検知を続けることができる。その結果、記録装置1が備える制御部は、インク収容体30の交換が必要になったことを、適切なタイミングでユーザーに報知することができる。従って、ユーザーは適切なタイミングで、表示部14に表示された通知を確認して、インク収容体30の交換を行うことができる。
<第2実施形態>
次に、図5を用いて、第2実施形態による液体吐出装置について説明する。尚、以下の説明においては、上記第1実施形態と同様に、記録媒体Mに対してインクを吐出して記録する記録装置1を例として説明する。また、上記第1実施形態による記録装置1と同一又は相当する構成については、同一の符号を用いることにより、その詳細な説明は適宜に省略する。
本実施形態では、液体の固化をより抑制できる液体吐出装置を提供することを目的とする。図5は、本実施形態に係るフロート部241の模式図である。図5(a)は、本実施形態に係るフロート部241の底面244の模式図である。図5(a)に示す様に、本実施形態に係るフロート部241の底面244には、底面244から軸27と挿入孔28との隙間に連通する液体導入孔245が形成されている。
係る構成によれば、フロート部241の底面244からもインクを吸い上げ、軸部にインクを供給することができる。これにより、液体の固化をより抑制することができる。
図5(b)は、本実施形態に係る液体導入孔245の変形例を示す図である。図5(b)に示す様に、液体導入孔245は、フロート部241の内部に形成され、挿入孔28を貫通する様に形成されてもよい。図5(d)は、図5(b)に係る回動部材24を図4のVd-Vd線で切った場合の模式的な断面図である。
係る構成によれば、フロート部241の外部から取り込んだインクを、液体導入孔245を介して軸部にインクを供給することができる。これにより、液体の固化をより抑制することができる。尚、図示した例では、分かりやすさのために、軸27にも液体導入孔245が形成されているが、軸27は、液体導入孔245を備えていなくてもよい。
図5(c)は、本実施形態に係るフロート部241の模式的な側面図である。図5(c)に示す様に、本実施形態に係る液体保持部243は、フロート部241の側面部から挿入孔28の外周に沿って形成されている。係る構成によれば、フロート部241の側面部から供給されたインクを挿入孔28の周縁にも溜めることができるようになる。さらに、挿入孔28の周縁にも溜めたインクを軸部に供給しやすくなる。
これにより、液体の固化をより抑制することができる。本実施形態に係る液体保持部243は、挿入孔28の周縁にも形成されている。また、フロート部241の底面244から軸部に連通する液体導入孔245を形成してもよい。従って、本実施形態に係る液体吐出装置によれば、液体の固化をより抑制しつつ、液体の残量を検知することができる。
<第3実施形態>
次に、図6を用いて、第3実施形態による液体吐出装置について説明する。尚、以下の説明においては、上記第1実施形態と同様に、記録媒体Mに対してインクを吐出して記録する記録装置1を例として説明する。また、上記第1実施形態による記録装置1と同一又は相当する構成については、同一の符号を用いることにより、その詳細な説明は適宜に省略する。
本実施形態では、液体の固化をより抑制できる液体吐出装置を提供することを目的とする。図6は、本実施形態に係るフロート部241の模式図である。図6(a)に示す様に、フロート部241の底面244は屈曲している。以下、底面244の屈曲した部分を屈曲部246と呼ぶ。本実施形態では、図2に示した貯留室21内のインクが消費されるに従って、屈曲部246が貯留室21内の底面23に接地する。屈曲部246が貯留室21内の底面23に接地すると、第1の隙間246a及び第2の隙間246bにメニスカスが形成される。つまり、屈曲部246が貯留室21内の底面23に接地すると、第1の隙間246a及び第2の隙間246bにインクが溜まる。図6(c)に示す様に、本実施形態に係るフロート部241の底面244には、液体保持部243が形成されている。尚、図6(c)では、見ることができないが、第2の隙間246b側の底面244にも本実施形態に係る液体保持部243は延在してもよい。フロート部241の底面244に液体保持部243が形成されていると、液体保持部243が大気に露出する部分が少なくなる。このため、液体保持部243が保持している液体が蒸発してしまうことを抑制することができる。更に、フロート部241の底面244には、液体導入孔245(図5(a)参照)が形成されており、液体保持部243の一端側が挿入孔28の内周面に接している。
係る構成によれば、第1の隙間246a及び第2の隙間246bに溜まったインクを、液体保持部243を介して、軸部にインクを吸い上げることができるようになる。これにより、本実施形態に係る液体吐出装置によれば、液体の固化をより抑制しつつ、液体の残量を検知することができる。
続けて、本実施形態の変形例を説明する。図6(b)に示す様に、屈曲部246から挿入孔28までの距離が近いとよい。屈曲部246から挿入孔28までの距離が近いと、軸27の外周面と、挿入孔28の内周面と、の間に液体を供給しやすくなる。更に、屈曲部246から挿入孔28までの距離が近いと、第1の隙間246a(図6(b)参照)が狭くなるので、第1の隙間246aが広く形成される場合(図6(a)参照)に比べると、インクが溜まりやすくなる。また、図6(d)に示す様に、屈曲部246は、拡径部243aを備えているとよい。屈曲部246に拡径部243aを形成すると、液体保持部243の一端側よりも、屈曲部246付近の方が、幅が広くなる。このため、拡径部243aを形成しない場合に比べると、インクを溜められる量が増える。従って、屈曲部246に拡径部243aを形成すると、軸部へ供給できる液体の量を増やすことができる。
係る構成によれば、液体の固化をより抑制しつつ、液体の残量を検知することができる。尚、本実施形態においても、フロート部241の側面部に液体保持部243を形成してよい。この場合、フロート部241の側面からも液体が吸い上げられるので、更に液体の固化をより抑制しつつ、液体の残量を検知することができる。
<第4実施形態>
次に、図7を用いて、第4実施形態による液体吐出装置について説明する。尚、以下の説明においては、上記第1実施形態と同様に、記録媒体Mに対してインクを吐出して記録する記録装置1を例として説明する。また、上記第1実施形態による記録装置1と同一又は相当する構成については、同一の符号を用いることにより、その詳細な説明は適宜に省略する。
上述の通り、貯留室21(図2参照)内の液体が消費されるに従って、貯留室21内の底面23には、インクが点在して残ることとなる。そこで本実施形態では、貯留室21内の底面23に点在する液体を吸い上げることで、液体の固化をより抑制できる液体吐出装置を提供することを目的とする。
図7は、本実施形態に係るフロート部241の模式図である。図7(a)に示す様に、本実施形態に係るフロート部241の底面244には、少なくとも1つの凸部250が形成されている。そして、凸部250の表面に液体保持部243を形成すると、凸部250の表面に延在した液体保持部243を介して、貯留室21内の底面23に点在するインクを毛管力により吸い上げることができるようになる。凸部250の表面に形成された液体保持部243が吸い上げたインクは、フロート部241の側面に形成された液体保持部243を介して軸部へ供給される。また、凸部250の表面に液体保持部243をより多く形成することで、軸部へ供給するインクをより多くすることができる。更に、図7(b)に示す様に、本実施形態においても拡径部243aを形成するとよい。これにより、更に強い毛管力を発生させて、インクを吸い上げることができるようになる。
凸部250の形状は、インクを吸い上げることができる限りにおいて限定されない。例えば、図7(c)に示す様に、底面視において、凸部250が「H型」となるように液体保持部243を形成してもよい。図示した例では、図面の上下方向に液体保持部243が形成されているが、図面の左右方向に液体保持部243を形成してもよい。他の例として、図7(d)に示す様に、底面視において、凸部250が「十字型」となるように液体保持部243を形成してもよい。他の例として、図7(e)に示す様に、多角柱(図示した例では四角柱)の凸部250における各面が突起部分を備えるように液体保持部243を形成してもよい。他の例として、図7(f)に示す様に、底面視において、凸部250が「ギザ状」となるように液体保持部243を形成してもよい。他の例として、図7(g)に示す様に、円柱型の凸部250の表面に液体保持部243が形成されてもよい。
本実施形態に係る液体吐出装置によれば、貯留室21内の底面23に点在する液体を吸い上げることで、液体の固化をより抑制しつつ、液体の残量を検知することができる。
<第5実施形態>
次に、図8を用いて、第5実施形態による液体吐出装置について説明する。尚、以下の説明においては、上記第1実施形態と同様に、記録媒体Mに対してインクを吐出して記録する記録装置1を例として説明する。また、上記第1実施形態による記録装置1と同一又は相当する構成については、同一の符号を用いることにより、その詳細な説明は適宜に省略する。
本実施形態では、液体の固化をより抑制できる液体吐出装置を提供することを目的とする。図8は、本実施形態に係るフロート部241の模式図である。図8(a)は、本実施形態に係るフロート部241の模式的な側面図である。図8(b)は、本実施形態に係るフロート部241の模式的な底面図である。図8(c)は、本実施形態の変形例を示した模式的な底面図である。図8(a)に示す様に、本実施形態に係るフロート部241の底面244は屈曲している。フロート部241の底面244は、貯留室21(図2参照)の底面23に接地する接地面260と、貯留室21(図2参照)の底面23に接地しない非接地面と、を備える。図8(b)に示す様に、接地面260には、凹凸部261が形成されている。例えば、凹凸部261には、複数のスリットが形成されている。そして、フロート部241の内部には、凹凸部261から軸部に向かって連通する液体保持部243が形成されている。
係る構成によれば、接地面260に形成された凹凸部261から軸27の外周面と、挿入孔28の内周面と、の間へ液体を供給することができる。これにより、液体の固化をより抑制することができる。
更に、凹凸部261に保持された液体は、凹凸部261と、貯留室21の底面23と、の間にメニスカスを形成し、フロート部241の回動が固定されるため、液体残量の誤検知を抑制することもできる。
続けて、本実施形態の変形例を説明する。図8(c)に示す様に、凹凸部261は、一つの凹部と、当該凹部の中に点在する複数の凸部と、を備えていてもよい。係る構成によっても、接地面260に形成された凹凸部261から軸27の外周面と、挿入孔28の内周面と、の間へ液体を供給することができる。これにより、液体の固化をより抑制することができる。尚、本実施形態に係るフロート部241の側面及び非接地面の少なくとも一方に、凹型の液体保持部243を形成してもよい。係る構成によれば、更に液体を保持することができるようになるので、液体の固化をより抑制することができる。
<第6実施形態>
次に、図9を用いて、第6実施形態による液体吐出装置について説明する。尚、以下の説明においては、上記第1実施形態と同様に、記録媒体Mに対してインクを吐出して記録する記録装置1を例として説明する。また、上記第1実施形態による記録装置と同一又は相当する構成については、同一の符号を用いることにより、その詳細な説明は適宜に省略する。
本実施形態では、液体の固化をより抑制できる液体吐出装置を提供することを目的とする。図9は、本実施形態に係る回動部材24の模式図である。図9(a)は、本実施形態に係る回動部材24の模式的な側面図である。図9(b)は、本実施形態に係る軸部付近の模式的な側面図である。本実施形態では、フロート部241の側面に設けられた微小突起部270によって、液体保持部243が構成されている。係る構成によれば、第1実施形態と同様に、液体保持部243(微小突起部270)を介して、軸27の外周面と、挿入孔28の内周面と、の間に液体を供給することができる。
図9(c)~図9(f)は、図9(a)のXc-Xc線断面図である。微小突起部270の形状は、毛管力によりインクを吸い上げることが可能である限りにおいて限定されない。例えば、微小突起部270は、図9(c)に示す様に、フロート部241から離れる方向に向かって幅が変わらない形状でもよい。他の例として、微小突起部270は、図9(d)に示す様に、フロート部241から離れる方向に向かって縮径する形状でもよい。他の例として、微小突起部270は、図9(e)に示す様に、フロート部241から離れる方向に向かって拡径する形状でもよい。他の例として、微小突起部270は、図9(f)に示す様に、凹状の液体保持部243に微小突起部270を形成してもよい。特に、図9(f)の形状によれば、液体の保持力を更に高めることができる。本実施形態に係る液体吐出装置によれば、液体の固化をより抑制しつつ、液体の残量を検知することができる。
<第7実施形態>
次に、図10を用いて、第7実施形態による液体吐出装置について説明する。尚、以下の説明においては、上記第1実施形態と同様に、記録媒体Mに対してインクを吐出して記録する記録装置1を例として説明する。また、上記第1実施形態による記録装置1と同一又は相当する構成については、同一の符号を用いることにより、その詳細な説明は適宜に省略する。
本実施形態では、液体の固化をより抑制できる液体吐出装置を提供することを目的とする。図10は、本実施形態に係る回動部材24の模式図である。図10(a)は、本実施形態に係る回動部材24の模式的な側面図である。図10(b)は、本実施形態に係るフロート部241及び軸27の模式的な断面図である。図10(a)に示す様に、本実施形態では、フロート部241の底面244に微小突起部270が形成されている。つまり、微小突起部270の両脇に液体が溜まるので、微小突起部270の両脇が液体保持部243となる。そして、図10(b)に示す様に、フロート部241の底面244には、軸27の外周面と、挿入孔28の内周面と、の間に液体を導入するための液体導入孔245が形成されている。
係る構成によれば、微小突起部270を介して吸い上げた液体を、液体導入孔245から軸部に、供給することができる。勿論、微小突起部270の一端は、挿入孔28の外周を這いまわして挿入孔28の内周面と接してもよい。係る構成によれば、液体保持部243をフロート部241の側面に形成した場合よりも軸27の外周面と、挿入孔28の内周面と、の間に液体を供給しやすくなる。
図10(c)~図10(e)は、図10(a)のXIc-XIc線断面図である。微小突起部270の形状は、毛管力により液体を吸い上げることが可能な限りにおいて特に限定されない。例えば、図10(c)に示す様に、微小突起部270の形状は、フロート部241の底面244から下方に向かって幅が変わらない形状でもよい。他の例として、図10(d)に示す様に、微小突起部270の形状は、フロート部241の底面244から下方に向かって幅が縮径する形状でもよい。他の例として、図10(e)に示す様に、微小突起部270の形状は、フロート部241の底面244から下方に向かって幅が拡径する形状でもよい。 本実施形態に係る液体吐出装置によれば、液体の固化をより抑制しつつ、液体の残量を検知することができる。尚、本実施形態に係るフロート部241の側面に微小突起部270を形成してもよい。係る構成によれば、液体の固化を更に抑制しつつ、液体の残量を検知することができる。
<第8実施形態>
次に、図11を用いて、第8実施形態による液体吐出装置について説明する。尚、以下の説明においては、上記第1実施形態と同様に、記録媒体Mに対してインクを吐出して記録する記録装置1を例として説明する。また、上記第3実施形態による記録装置1と同一又は相当する構成については、同一の符号を用いることにより、その詳細な説明は適宜に省略する。
本実施形態では、液体の固化をより抑制できる液体吐出装置を提供することを目的とする。図11は、本実施形態に係るフロート部241の模式的な側面図である。本実施形態では、フロート部241の底面244には、屈曲部246が設けられている。本実施形態では屈曲部246から挿入孔28に向かって微小突起部270が形成されている。更にフロート部241の底面244には、液体導入孔245(図10(b)参照)が形成されている。
係る構成によれば、屈曲部246から挿入孔28までしか液体保持部243を形成しない場合であっても、軸部に液体を供給することができる。尚、本実施形態では、液体導入孔245を形成せずに、微小突起部270を周縁(つまり、フロート部241の側面)に這わせて、微小突起部270が、挿入孔28の内周面に接する様に形成されてもよい。勿論、フロート部241の側面に、更なる微小突起部270を形成してもよい。
<第9実施形態>
次に、図12を用いて、第9実施形態による液体吐出装置について説明する。尚、以下の説明においては、上記第1実施形態と同様に、記録媒体Mに対してインクを吐出して記録する記録装置1を例として説明する。また、上記第4実施形態による記録装置1と同一又は相当する構成については、同一の符号を用いることにより、その詳細な説明は適宜に省略する。
上述の通り、貯留室21(図2参照)内の液体が消費されるに従って、貯留室21内の底面23には、インクが点在して残ることとなる。そこで本実施形態では、貯留室21内の底面23に点在する液体を吸い上げることで、液体の固化をより抑制できる液体吐出装置を提供することを目的とする。図12は、本実施形態に係るフロート部241の模式的な側面図である。本実施形態では、フロート部241の底面244に少なくとも1つ以上の凸部250が設けられる。凸部250の表面には、上下方向に延在する溝部251が形成されている。そして、フロート部241の側面には、溝部251と交差する様に微小突起部270が延在している。図示した様に、微小突起部270の一端側は、挿入孔28の内周面に接している。つまり、本実施形態に係る液体保持部243は、溝部251と、微小突起部270と、が連続して形成される構成である。
係る構成によれば、貯留室21内の底面23に点在する液体を、溝部251を用いて吸い上げて、微小突起部270を介して、軸部に液体を供給することができる。本実施形態に係る液体吐出装置によれば、液体の固化をより抑制しつつ、液体の残量を検知することができる。
<第10実施形態>
次に、図13を用いて、第10実施形態による液体吐出装置について説明する。尚、以下の説明においては、上記第1実施形態と同様に、記録媒体Mに対してインクを吐出して記録する記録装置1を例として説明する。また、上記第5実施形態による記録装置1と同一又は相当する構成については、同一の符号を用いることにより、その詳細な説明は適宜に省略する。
本実施形態では、液体の固化をより抑制できる液体吐出装置を提供することを目的とする。図13は、本実施形態に係るフロート部241の模式的な側面図である。図13に示す様に、本実施形態に係るフロート部241の底面244は屈曲している。フロート部241の底面244は、貯留室21(図2参照)の底面23に接地する接地面260と、貯留室21(図2参照)の底面23に接地しない非接地面と、を備える。接地面260には、凹凸部261(図8(b)又は図8(c)参照)が形成されている。フロート部241の内部には、凹凸部261から軸部に向かって連通する液体保持部243が形成されている。更に、底面244が備える非接地面には、微小突起部270が形成されている。
係る構成によれば、接地面260に形成された凹凸部261と、非接地面に形成された微小突起部270と、から軸27の外周面と、挿入孔28の内周面と、の間へ液体を供給することができる。これにより、液体の固化をより抑制することができる。尚、本実施形態に係るフロート部241の側面に、凹型の液体保持部243及び微小突起部270のうち少なくとも一方を形成してもよい。
≪第1実施形態~第10実施形態のまとめ≫
上述の通り、液体保持部243の形状は、凸状又は凹状のうち少なくとも一方である。液体保持部243の形状を凸状又は凹状のうち少なくとも一方とすることで、液面の高さL(図2(b)参照)が、軸27よりも低い位置になるまでインクが消費されても毛管力によって軸27の外周面と、挿入孔28の内周面と、の間へ液体を供給することができる。従って、第1実施形態~第10実施形態の何れの構成によっても、回動部材24が、軸27を中心として円滑に回動できる状態が維持される。
即ち、第1実施形態乃至第10実施形態の何れの構成によっても、液体残量が少なくなった場合においても液体の固化を抑制しつつ、液体残量の検知を続けることができる。その結果、記録装置1が備える制御部は、インク収容体30の交換が必要になったことを、適切なタイミングでユーザーに報知することができる。従って、ユーザーは適切なタイミングで、表示部14に表示された通知を確認して、インク収容体30の交換を行うことができる。
<その他の実施形態>
液体保持部243の構成は、例示した構成に限られない。液体保持部243の構成は、毛管力によってインクを吸い上げて、軸部へ液体を供給することができることが可能であれば、どのような構成でもよい。
本開示に係る貯留室21内に貯留される液体は、インクに限定されない。例えば、記録時にインクに先立って記録媒体Mに吐出される前処理液等が、本開示に係る技術に基づいて残量検知されてもよい。
実施形態1では、軸27と、フロート部241と、は別部材であったが、軸27と、フロート部241と、を一体成型してもよい。この場合は、フロート部241から軸27の表面に液体保持部243を連続形成し、軸27と、支持部材25の孔部25aと、の隙間に液体を供給すればよい。これにより、液体の固化を抑制しつつ、液体の残量を検知することができる。
実施形態1では、フロート部241には、液面よりも比重が小さい材料が用いられていた。しかし、フロート部241の材料に、液体よりも比重が大きい材料を用いた場合でも、フロート部241を中空構造にしてフロート部241全体として液体よりも比重が小さくなっていればよい。つまり、フロート部241の形状は、浮袋状にしてもよい。
液体保持部243は、複数形成されるとよい。液体保持部243が複数形成されると、更に毛管力を高めることができる。例えば、フロート部241の側面に液体保持部243が複数形成されている場合、インクの液面が泡立っていたとしてもインクの泡を切りやすくなる。これにより、フロート部241を滑らかに回動させることができる。
24 回動部材
27 軸
28 挿入孔
241 フロート部
242 被検知部
243 液体保持部

Claims (12)

  1. 液体を貯留する貯留室と、
    前記貯留室に位置しており、前記貯留室に貯留された液体の液面の高さに応じて、軸部を中心として回動する回動部材と、
    前記回動部材の回動を検知するセンサ部と、
    を備え、
    前記回動部材は、
    前記貯留室に貯留された液体よりも比重が小さいフロート部と、
    前記フロート部の上方に位置しており、前記センサ部に検知される被検知部と、
    を備え、
    前記フロート部が備える側面部又は底面部の少なくとも一方から前記軸部まで延在し、且つ、前記貯留室に貯留された液体を保持可能な液体保持部と、
    前記貯留室に貯留された液体の液面が所定の高さ以下の場合、前記液体保持部が前記貯留室に貯留された液体の液面に接触して、前記軸部の付近における液面の高さを前記軸部が位置する高さに維持する、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記液体保持部は、前記貯留室に貯留された液体の液面が、前記軸部よりも低い位置に位置する場合、前記貯留室に貯留された液体の液面に接触する、
    請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記液体保持部は、毛管力によって液体を吸い上げる、
    請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記回動部材は、前記フロート部を回動させるための軸が挿入されている挿入孔を備え、
    前記液体保持部の一端は、前記挿入孔の内周面に接し、
    前記液体保持部の他端は、前記フロート部が備える底面部に接しており、
    前記液体保持部は、前記フロート部が備える底面部から前記挿入孔の内周面まで連続して形成されている、
    請求項1乃至3の何れか1項に記載の液体吐出装置。
  5. 前記フロート部には、前記軸部に液体を導入するための液体導入孔が形成されている、
    請求項4に記載の液体吐出装置。
  6. 前記液体保持部の他端側は、前記液体保持部の一端側よりも幅が広い、
    請求項1乃至5の何れか1項に記載の液体吐出装置。
  7. 前記液体保持部の形状は、凸型又は凹型のうち少なくとも一方である、
    請求項1乃至6の何れか1項に記載の液体吐出装置。
  8. 前記液体保持部は、複数形成されている、
    請求項1乃至7の何れか1項に記載の液体吐出装置。
  9. 前記貯留室に貯留された液体の液面の高さが所定の高さ以下の場合、前記フロート部の底面部は、前記貯留室の底面部に接地し、
    前記液体保持部は、前記フロート部の底面部に形成されている、
    請求項1乃至8の何れか1項に記載の液体吐出装置。
  10. 前記フロート部の底面は、屈曲した屈曲部を備えており、
    前記貯留室に貯留された液体の液面の高さが所定の高さ以下の場合、前記屈曲部は、前記貯留室の底面部に接地する、
    請求項9に記載の液体吐出装置。
  11. 前記フロート部の底面部には、少なくとも1つ以上の凸部が形成されており、
    前記凸部の表面には、凹部が形成されており、
    前記貯留室に貯留された液体の液面の高さが所定の高さ以下の場合、前記凸部は、前記貯留室の底面部に接地し、前記凹部を介して液体を吸い上げる、
    請求項10に記載の液体吐出装置。
  12. 前記フロート部の底面部において、前記貯留室の底面に接地する接地面には凹凸部が形成されている、
    請求項9乃至11の何れか1項に記載の液体吐出装置。
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