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JP2023050327A - ロータ、回転電機及び駆動装置 - Google Patents

ロータ、回転電機及び駆動装置 Download PDF

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JP2023050327A JP2021160376A JP2021160376A JP2023050327A JP 2023050327 A JP2023050327 A JP 2023050327A JP 2021160376 A JP2021160376 A JP 2021160376A JP 2021160376 A JP2021160376 A JP 2021160376A JP 2023050327 A JP2023050327 A JP 2023050327A
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magnet
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rotor
projections
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篤司 菅谷
Atsushi Sugaya
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Nidec Corp
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Abstract

【課題】ロータコアの構成部材を共通化して製造を容易にし、かつロータの磁気特性を安定させることができるロータ、回転電機及び駆動装置を提供する。【解決手段】マグネット36の外側面は、軸方向から見て、第1方向D1に延びる第1面36aと、軸方向から見て、第1方向D1に対して垂直な第2方向D2に延びる第2面36bと、を有する。マグネット孔38は、軸方向に沿って複数設けられる第1孔部38aと、軸方向に隣り合う第1孔部38a間に配置され、第1孔部38aと連通する第2孔部と、を有する。第1孔部38aの内壁は、第1面36aと対向する第1突起38aaと、第2面と対向する第2突起38abと、を有する。軸方向に並ぶ第1突起38aa間、及び、軸方向に並ぶ第2突起38ab間に、それぞれ、介在部37の一部を配置可能な隙間Gが設けられる。【選択図】図5

Description

本発明は、ロータ、回転電機及び駆動装置に関する。
従来、ロータには、ロータコアと、ロータコアのスロットの内部に配置される磁石と、スロットの内周面と磁石の側面との間に充填される樹脂と、を備えるものがある(例えば、特許文献1)。また、ロータコアと、ロータコアの孔に挿入される永久磁石と、孔と永久磁石との間に介在する接着シートと、を備えるロータも知られている(例えば、特許文献2)。
特許第4143631号公報 特開2006-311782号公報
この種のロータでは、ロータコアのマグネット孔にマグネットを位置決めした状態で安定して保持することが求められる。また、マグネットを樹脂で保持する場合、または発泡シートで保持する場合に関らず、ロータコアの構成部材を共通化して製造を容易にし、かつロータの磁気特性を安定させる点に改善の余地があった。
本発明は、マグネット孔にマグネットを保持する介在部の種類等に関らず、ロータコアの構成部材を共通化して製造を容易にし、かつロータの磁気特性を安定させることができるロータ、回転電機及び駆動装置を提供することを目的の1つとする。
本発明のロータの一つの態様は、中心軸を中心とする環状のロータコアと、前記ロータコアの軸方向に延びるマグネット孔に配置されるマグネットと、前記マグネット孔の内壁と前記マグネットとの間に介在する介在部と、を備える。前記マグネットの外側面は、軸方向から見て、第1方向に延びる第1面と、軸方向から見て、前記第1方向に対して垂直な第2方向に延びる第2面と、を有する。前記マグネット孔は、軸方向に沿って複数設けられる第1孔部と、軸方向に隣り合う前記第1孔部間に配置され、前記第1孔部と連通する第2孔部と、を有する。前記第1孔部の内壁は、前記第1面と対向する第1突起と、前記第2面と対向する第2突起と、を有する。軸方向に並ぶ前記第1突起間、及び、軸方向に並ぶ前記第2突起間に、それぞれ、前記介在部の一部を配置可能な隙間が設けられる。
本発明の回転電機の一つの態様は、前述のロータと、前記ロータの径方向外側に配置されるステータと、を備える。
本発明の駆動装置の一つの態様は、前述の回転電機と、前記ロータに接続される伝達装置と、を備える。
本発明の前記態様のロータ、回転電機及び駆動装置によれば、マグネット孔にマグネットを保持する介在部の種類等に関らず、ロータコアの構成部材を共通化して製造を容易にし、かつロータの磁気特性を安定させることができる。
図1は、本実施形態の駆動装置を模式的に示す概略構成図である。 図2は、ロータの一部を示す正面図である。 図3は、ロータコアの一部を示す斜視図である。 図4は、ロータコアが有する複数のラミネーションのうちの1つを軸方向から見た正面図(平面図)である。 図5は、図2のロータの一部を拡大して示す正面図である。 図6は、発泡シートを示す側面図である。 図7は、発泡シートを示す斜視図である。 図8は、発泡シートのマグネットへの取り付け方法を説明する斜視図である。 図9は、本実施形態の第1変形例のロータの一部を示す正面図である。 図10は、本実施形態の第2変形例のロータの一部を拡大して示す正面図である。 図11は、本実施形態の第3変形例のロータの一部を拡大して示す正面図である。 図12は、本実施形態の第4変形例のロータの一部を拡大して示す正面図である。 図13は、本実施形態の第5変形例のロータを示す断面図である。
以下の説明では、実施形態の駆動装置が水平な路面上に位置する車両に搭載された場合の位置関係を基に、鉛直方向を規定して説明する。つまり、以下の実施形態において説明する鉛直方向に関する相対位置関係は、駆動装置が水平な路面上に位置する車両に搭載された場合に少なくとも満たしていればよい。
図面においては、適宜3次元直交座標系としてXYZ座標系を示す。XYZ座標系において、Z軸方向は、鉛直方向である。+Z側は、鉛直方向上側であり、-Z側は、鉛直方向下側である。以下の説明では、鉛直方向上側を単に「上側」と呼び、鉛直方向下側を単に「下側」と呼ぶ。X軸方向は、Z軸方向と直交する方向であって駆動装置が搭載される車両の前後方向である。以下の実施形態において、+X側は、車両における前側であり、-X側は、車両における後側である。Y軸方向は、X軸方向とZ軸方向との両方と直交する方向であって、車両の左右方向、すなわち車幅方向である。以下の実施形態において、+Y側は、車両における左側であり、-Y側は、車両における右側である。前後方向及び左右方向は、鉛直方向と直交する水平方向である。
なお、前後方向の位置関係は、以下の実施形態の位置関係に限られず、+X側が車両の後側であり、-X側が車両の前側であってもよい。この場合には、+Y側は、車両の右側であり、-Y側は、車両の左側である。また、本明細書において、「平行な方向」は略平行な方向も含み、「直交する方向」は略直交する方向も含む。
適宜図に示す中心軸Jは、鉛直方向と交差する方向に延びる仮想軸である。より詳細には、中心軸Jは、鉛直方向と直交するY軸方向、つまり車両の左右方向に延びている。以下の説明においては、特に断りのない限り、中心軸Jに平行な方向を単に「軸方向」と呼び、中心軸Jを中心とする径方向を単に「径方向」と呼び、中心軸Jを中心とする周方向、つまり中心軸Jの軸回りを単に「周方向」と呼ぶ。軸方向のうち左側(+Y側)を「軸方向一方側」と呼び、軸方向のうち右側(-Y側)を「軸方向他方側」と呼ぶ。
適宜図に示す矢印θは、周方向を示している。以下の説明においては、周方向のうち左側から見て中心軸Jを中心として反時計回りに進む側、すなわち矢印θが向く側(+θ側)を「周方向一方側」と呼び、周方向のうち左側から見て中心軸Jを中心として時計回りに進む側、すなわち矢印θが向く側と逆側(-θ側)を「周方向他方側」と呼ぶ。
図1に示す本実施形態の駆動装置100は、ハイブリッド自動車(HEV)、プラグインハイブリッド自動車(PHV)、電気自動車(EV)等、モータを動力源とする車両に搭載され、その動力源として使用される。すなわち、駆動装置100は、車両の車軸64を回転させる。
駆動装置100は、回転電機10と、伝達装置60と、を備える。伝達装置60は、回転電機10の後述するロータ30に接続され、ロータ30の回転つまり回転電機10の回転を、車両の車軸64に伝達する。本実施形態の伝達装置60は、ギヤハウジング61と、ロータ30に接続される減速装置62と、減速装置62に接続される差動装置63と、を有する。
ギヤハウジング61は、減速装置62と差動装置63とオイルOとを内部に収容している。オイルOは、ギヤハウジング61内の下部領域に貯留されている。オイルOは、後述する冷媒流路90内を循環する。オイルOは、回転電機10を冷却する冷媒として使用される。また、オイルOは、減速装置62及び差動装置63に対して潤滑油として使用される。オイルOとしては、例えば、冷媒及び潤滑油の機能を奏するために、比較的粘度の低いオートマチックトランスミッション用潤滑油(ATF:Automatic Transmission Fluid)と同等のオイルを用いることが好ましい。
差動装置63は、リングギヤ63aを有する。リングギヤ63aには、回転電機10から出力されるトルクが減速装置62を介して伝えられる。リングギヤ63aの下側の端部は、ギヤハウジング61内に貯留されたオイルOに浸漬している。リングギヤ63aが回転することで、オイルOがかき上げられる。かき上げられたオイルOは、例えば、減速装置62及び差動装置63に潤滑油として供給される。
回転電機10は、駆動装置100を駆動する部分である。回転電機10は、例えば、伝達装置60の軸方向他方側に位置する。本実施形態において回転電機10は、モータである。回転電機10は、モータハウジング20と、中心軸Jを中心として回転可能なロータ30と、ステータ40と、冷媒供給部50と、を備える。
モータハウジング20は、ロータ30及びステータ40を内部に収容する。モータハウジング20は、ギヤハウジング61の軸方向他方側に繋がっている。モータハウジング20は、周壁部21と、隔壁部22と、蓋部23と、を有する。本実施形態では、周壁部21と隔壁部22とは、一体に形成される。蓋部23は、周壁部21及び隔壁部22とは別体である。
周壁部21は、中心軸Jを囲み、軸方向他方側に開口する筒状である。隔壁部22は、周壁部21の軸方向一方側の端部に繋がっている。隔壁部22は、モータハウジング20の内部とギヤハウジング61の内部とを軸方向に隔てている。隔壁部22は、モータハウジング20の内部とギヤハウジング61の内部とを繋ぐ隔壁開口22aを有する。隔壁部22には、ベアリング34が保持されている。蓋部23は、周壁部21の軸方向他方側の端部に固定されている。蓋部23は、周壁部21の軸方向他方側の開口を塞いでいる。蓋部23には、ベアリング35が保持されている。
図1及び図2に示すように、ロータ30は、中心軸Jを中心とする環状のロータコア32と、マグネット36と、介在部37と、シャフト31と、を有する。
図1に示すように、シャフト31は、軸方向に延び、ロータコア32に固定される。詳しくは、シャフト31の外周面と、後述するロータコア32の中央孔32aの内周面とが、互いに固定される。シャフト31は、中心軸Jを中心として回転可能である。シャフト31は、ベアリング34,35によって回転可能に支持されている。本実施形態においてシャフト31は、中空シャフトである。シャフト31は、中心軸Jを中心とする円筒状である。シャフト31には、シャフト31の内部とシャフト31の外部とを繋ぐ孔部33が設けられている。シャフト31は、モータハウジング20の内部とギヤハウジング61の内部とに跨って延びている。シャフト31の軸方向一方側の端部は、ギヤハウジング61の内部に突出している。シャフト31の軸方向一方側の端部には、減速装置62が接続されている。
ロータコア32は、中心軸Jを中心とする略円筒状である。ロータコア32は、ロータコア32を軸方向に貫通する中央孔32aを有する。中央孔32aは、中心軸Jを中心とする略円孔状である。中央孔32aには、シャフト31が軸方向に通される。中央孔32aの内周面は、シャフト31の外周面と固定される。
ロータコア32は、磁性体製である。図3に示すように、ロータコア32は、軸方向に積層される複数のラミネーション80を有する。ラミネーション80は、板状の部材である。ラミネーション80の板面は、軸方向を向く。図4は、ロータコア32が有する複数のラミネーション80のうちの1つを、軸方向から見た正面図(平面図)である。図4に示すように、ラミネーション80は、中心軸Jを中心とする略円環板状である。ラミネーション80は、例えば電磁鋼板である。
図2及び図4に示すように、ロータコア32は、複数のマグネット孔38を有する。各マグネット孔38は、ロータコア32のうち中央孔32a以外の部分に配置される。より詳細には、軸方向から見たときに、各マグネット孔38は、中央孔32aの径方向外側かつ周方向に間隔をあけて配置される。各マグネット孔38は、ロータコア32を軸方向に貫通する。すなわち、マグネット孔38は、軸方向に延びる。図2に示すように、各マグネット孔38には、それぞれ、マグネット36が配置される。すなわち、マグネット36は複数設けられる。マグネット36は、各マグネット孔38に1つずつ配置される。マグネット36の種類は、特に限定されない。マグネット36は、例えば、ネオジム磁石であってもよいし、フェライト磁石であってもよい。図8に示すように、マグネット36は、例えば、軸方向に長い直方体状である。マグネット36は、例えば、ロータコア32の軸方向一端部から軸方向他端部まで延びる。なお、マグネット36の軸方向の寸法は、ロータコア32の軸方向の寸法(マグネット孔38の軸方向の寸法)よりも短くてもよい。
図2に示すように、複数のマグネット孔38は、軸方向から見て、径方向と垂直な方向に延びる第1マグネット孔38Aと、軸方向から見て、径方向外側へ向かうに従い周方向に向けて延びる一対の第2マグネット孔38B,38Cと、を含む。なお、第1マグネット孔38Aは、必ずしも径方向と垂直な方向にまっすぐに延びる必要はなく、周方向に延びていればよい。
一対の第2マグネット孔38B,38Cは、周方向に互いに隣り合って配置される。周方向に並ぶ一対の第2マグネット孔38B,38Cのうち、一方の第2マグネット孔38Bは、軸方向から見て、径方向外側へ向かうに従い周方向一方側(+θ側)に向けて延びる。周方向に並ぶ一対の第2マグネット孔38B,38Cのうち、他方の第2マグネット孔38Cは、軸方向から見て、径方向外側へ向かうに従い周方向他方側(-θ側)に向けて延びる。すなわち、一対の第2マグネット孔38B,38Cの周方向の間の距離は、径方向外側に向かうにつれて、徐々に大きくなる。第1マグネット孔38Aは、周方向において、一対の第2マグネット孔38B,38Cの各径方向外側の端部間に配置される。
本実施形態では、図2に示すように、1つの第1マグネット孔38Aと、一対の第2マグネット孔38B,38Cと、を含むマグネット孔38の組Sが、軸方向から見て三角形状に配置される。すなわち、1つの組Sが備える1つの第1マグネット孔38A及び2つの第2マグネット孔38B,38Cが、軸方向から見て、1つの略三角形の3辺を構成するように配置される。マグネット孔38の組Sは、ロータコア32に、周方向に並んで複数設けられる(図4を参照)。本実施形態ではマグネット孔38の組Sが、周方向に等間隔をあけて8つ設けられる。なお組Sは、複数のマグネット孔38が集まって構成されているマグネット孔集合部や、軸方向から見たときにマグネット36を保持する領域であるマグネット保持領域等と言い換えてもよい。
本実施形態では、第1マグネット孔38Aに配置されるマグネット36は、径方向に磁化されている。すなわち、第1マグネット孔38Aに配置されるマグネット36の径方向外側の部位がN極(またはS極)である。第1マグネット孔38Aに配置されるマグネット36の径方向内側の部位が径方向外側の磁極と異なる磁極(すなわち、S極(またはN極))である。
同様に、本実施形態では、一対の第2マグネット孔38B、38Cに配置されるマグネット36は、軸方向から見たときのマグネット36の長手方向に対して垂直な方向に磁化されている。すなわち、一方の第2マグネット孔38Bに配置されるマグネット36の周方向他方側の部分がN極(またはS極)である。第2マグネット孔38Bに配置されるマグネット36の周方向一方側の部分が、周方向他方側の磁極と異なる磁極(すなわち、S極(またはN極))である。
他方の第2マグネット孔38Cに配置されるマグネット36の周方向一方側の部分がN極(またはS極)である。第2マグネット孔38Cに配置されるマグネット36の周方向他方側の部分が、周方向一方側の磁極と異なる磁極(すなわち、S極(またはN極))である。
図2に示すように、第1マグネット孔38A及び第2マグネット孔38B,38Cは、互いに共通する構成を有する。以下、第1マグネット孔38A及び第2マグネット孔38B,38Cに共通する構成について、図2から図5を参照して説明する。なお図5は、図2のロータ30の一部を拡大して示す正面図である。
本実施形態では、図2に示すように軸方向から見て、各マグネット孔38のそれぞれに関して、マグネット36の磁化方向と平行な方向を第1方向D1と呼び、磁化方向と垂直な方向を第2方向D2と呼ぶ。各マグネット孔38は、軸方向から見て、第2方向D2に延びる。また、各マグネット孔38に配置されるマグネット36も、軸方向から見て、第2方向D2に延びる。第1マグネット孔38Aの場合、第2方向D2は、径方向と垂直な方向である。第2マグネット孔38B,38Cの場合、第2方向D2は、径方向外側へ向かうに従い周方向に向けて延びる方向である。すなわち、第2マグネット孔38Bの場合の第2方向D2は、図2に示すように、径方向外側へ向かうに従い周方向一方側に向けて延びる方向である。第2マグネット孔38Cの場合の第2方向D2は、図2に示すように、径方向外側へ向かうに従い周方向他方側に向けて延びる方向である。
マグネット36の外側面は、軸方向から見て、第1方向D1に延びる第1面36aと、軸方向から見て、第1方向D1に対して垂直な第2方向D2に延びる第2面36bと、第1面36aと第2面36bとが接続される角部36cと、を有する。
第1面36aは、マグネット36の外側面に一対設けられる。マグネット36の外側面において、マグネット36の一対の第1面36aは、第2方向D2において離れて位置する。一対の第1面36aは、第2方向D2において互いに反対側を向く。第2面36bは、マグネット36の外側面に一対設けられる。マグネット36の外側面において、マグネット36の一対の第2面36bは、第1方向D1において離れて位置する。一対の第2面36bは、第1方向D1において互いに反対側を向く。角部36cは、軸方向から見て、マグネット36の外側面のコーナに配置される。角部36cは、マグネット36の外側面に4つ設けられる。
マグネット孔38の内壁は、軸方向から見て第2方向D2に延び、第1方向D1において第2面36bと向かい合う対向壁面38cを有する。対向壁面38cは、第1方向D1を向く面である。対向壁面38cは、第1方向D1と垂直な方向に広がる。対向壁面38cは、マグネット孔38の内壁に一対設けられる。マグネット孔38の内壁において、一対の対向壁面38cは、第1方向D1において離れて位置する。一対の対向壁面38cは、第1方向D1において、互いに向かい合って配置される。
なお本実施形態では、図2に示すように、各マグネット孔38の一対の対向壁面38cのうち、径方向内側に位置する一方の対向壁面38cが、少なくとも径方向外側を向く。一方の対向壁面38cは、マグネット36の一対の第2面36bのうち、径方向内側に位置する一方の第2面36bと向かい合う。
各マグネット孔38の一対の対向壁面38cのうち、径方向外側に位置する他方の対向壁面38cは、少なくとも径方向内側を向く。他方の対向壁面38cは、マグネット36の一対の第2面36bのうち、径方向外側に位置する他方の第2面36bと向かい合う。
図3に示すように、マグネット孔38は、軸方向に沿って複数設けられる第1孔部38aと、軸方向に隣り合う第1孔部38a間に配置され、第1孔部38aと連通する第2孔部38bと、を有する。本実施形態では、第2孔部38bも軸方向に沿って複数設けられる。第1孔部38aと第2孔部38bとは、軸方向から見て互いに重なる。第1孔部38aと第2孔部38bとは、軸方向に沿って交互に配置される。第1孔部38a及び第2孔部38bは、それぞれ、ラミネーション80を軸方向に貫通する孔である。本実施形態によれば、複数のラミネーション80を軸方向に積層することで、マグネット孔38の第1孔部38aと第2孔部38bとを軸方向に並べて配置できる。このため、ロータ30の製造が容易である。
図2、図3及び図5に示すように、第1孔部38aの内壁は、第1面36aと対向する第1突起38aaと、第2面36bと対向する第2突起38abと、第1突起38aaと第2突起38abとの間に配置される凹部38acと、を有する。
第1突起38aaは、第1孔部38aの内壁に少なくとも1つ設けられる。本実施形態では、第1突起38aaが、第1孔部38aの内壁に第2方向D2に互いに間隔をあけて複数設けられる。具体的に、第1突起38aaは、第1孔部38aの内壁に一対設けられる。第1突起38aaは、対向壁面38cから突出する。より詳細には、本実施形態では第1突起38aaが、マグネット孔38の一対の対向壁面38cのうち、径方向内側に位置する一方の対向壁面38cから突出する。
第1突起38aaは、マグネット36の第1面36aと第2方向D2において対向する。なお第1突起38aaは、第1面36aと接触していてもよく、または隙間をあけて対向していてもよい。本実施形態によれば、第1突起38aaが、マグネット36の第1面36aと対向するので、マグネット孔38内でマグネット36が第2方向D2に位置決めされ、マグネット36を後述する発泡シート37Aや樹脂37Bなどの介在部37により保持する際に、マグネット36が第2方向D2に移動することが抑えられる。
図2に示すように本実施形態では、一対の第1突起38aaが、一対の第1面36aと対向する。より詳細には、第2方向D2一方側に位置する第1突起38aaは、マグネット36の第2方向D2一方側に位置する第1面36aと対向する。第2方向D2他方側に位置する第1突起38aaは、マグネット36の第2方向D2他方側に位置する第1面36aと対向する。すなわち、第2方向D2において、隣り合う2つの第1突起38aaの間に、マグネット36が配置される。本実施形態によれば、複数の第1突起38aaによって、第2方向D2の両側でマグネット36を押さえることができる。マグネット孔38に対するマグネット36の第2方向D2の位置決めをより安定して行うことができる。
図3に示すように、第1突起38aaは、マグネット孔38の内壁に、軸方向に沿って複数設けられる。軸方向に並ぶ第1突起38aa間には、隙間が設けられる。本実施形態では、複数の第1突起38aaが軸方向に並んで構成される第1突起38aaの列が、マグネット孔38の第2方向D2一方側の端部と、第2方向D2他方側の端部とに、それぞれ設けられる。
図2、図3及び図5に示すように、第2突起38abは、第1孔部38aの内壁に少なくとも1つ設けられる。本実施形態では、第2突起38abが、第1孔部38aの内壁に第2方向D2に互いに間隔をあけて複数設けられる。具体的に、第2突起38abは、第1孔部38aの内壁に一対設けられる。第2突起38abは、対向壁面38cから突出する。より詳細には、本実施形態では第2突起38abが、マグネット孔38の一対の対向壁面38cのうち、径方向内側に位置する一方の対向壁面38cから突出する。
第2突起38abが対向壁面38cから第1方向D1に突出する寸法は、第1突起38aaが対向壁面38cから第1方向D1に突出する寸法よりも、小さい。第2突起38abは、第2方向D2において、隣り合う2つの第1突起38aa間に配置される。
第2突起38abは、マグネット36の第2面36bと第1方向D1において対向する。本実施形態によれば、第2突起38abによって、マグネット孔38内でマグネット36が第1方向D1に位置決めされ、マグネット36を介在部37により保持する際に、マグネット36が第1方向D1に移動することが抑えられる。
図2に示すように本実施形態では、第1孔部38aの一対の第2突起38abが、マグネット36の一対の第2面36bのうち、径方向内側に位置する一方の第2面36bと対向する。より詳細には、第2方向D2一方側に位置する第2突起38abは、一方の第2面36bのうち第2方向D2一方側の端部と対向する。第2方向D2他方側に位置する第2突起38abは、一方の第2面36bのうち第2方向D2他方側の端部と対向する。
図5に示すように、本実施形態では、第2面36bと第2突起38abとの間に、隙間Gが設けられる。第2面36bと第2突起38abとの間に隙間Gが設けられることで、マグネット孔38にマグネット36を挿入する際に、第1方向D1においてクリアランスが設けられる。このため、マグネット36の第1方向D1の寸法精度を過度に厳密にしなくても、マグネット孔38にマグネット36を安定して挿入することができ、マグネット36に関するコストを低減できる。なお、第2突起38abは、これに限らず、第2面36bと接触していてもよい。
図3に示すように、第2突起38abは、マグネット孔38の内壁に、軸方向に沿って複数設けられる。軸方向に並ぶ第2突起38ab間には、隙間が設けられる。本実施形態では、複数の第2突起38abが軸方向に並んで構成される第2突起38abの列が、マグネット孔38の第2方向D2一方側の端部と、第2方向D2他方側の端部とに、それぞれ設けられる。
図5に示すように、凹部38acは、第2方向D2において、第1突起38aaと第2突起38abとの間に配置される。凹部38acは、第1方向D1において、第1突起38aa及び第2突起38abよりも窪む凹状である。凹部38acは、第1孔部38aの内壁に少なくとも1つ設けられる。本実施形態では図2に示すように、凹部38acが、第1孔部38aの内壁に、第2方向D2に互いに間隔をあけて複数設けられる。具体的に、凹部38acは、第1孔部38aの内壁に一対設けられる。
凹部38acは、マグネット36の角部36cと対向する。本実施形態では、マグネット36の複数の角部36cのうち、一方の対向壁面38cと対向する2つの角部36cのうちの1つと、1つの凹部38acとが、互いに対向する。図5に示すように、凹部38acは、第1方向D1において、角部36cから離れて配置される。本実施形態によれば、マグネット36の角部36cが凹部38acと対向して配置されることで、角部36cが第1孔部38aの内壁と接触することが抑制される。マグネット36の角部36cが欠けるようなことが抑制される。
図2、図3及び図5に示すように、第2孔部38bの内壁は、第3突起38baを有する。第3突起38baは、第2孔部38bの内壁に少なくとも1つ設けられる。第3突起38baは、対向壁面38cから突出する。より詳細には、本実施形態では第3突起38baが、マグネット孔38の一対の対向壁面38cのうち、径方向内側に位置する一方の対向壁面38cから突出する。
第3突起38baは、マグネット36の第1面36aと、第2方向D2に間隔をあけて向かい合う。すなわち、第3突起38baは、第2方向D2において、第1面36aから離れて配置される。
図2に示すように、本実施形態では、第1マグネット孔38Aの場合と、第2マグネット孔38Bの場合と、第2マグネット孔38Cの場合とで、第2孔部38bに設けられる第3突起38baの数や配置が異なる。
第1マグネット孔38Aの場合、第3突起38baは、第2孔部38bの内壁に第2方向D2に互いに間隔をあけて複数設けられる。具体的に、第3突起38baは、第2孔部38bの内壁に一対設けられる。一対の第3突起38baは、第2孔部38bの周方向の両端部に配置される。一対の第3突起38baは、第2孔部38bの第2方向D2一方側の端部と、第2方向D2他方側の端部とに配置される。
一対の第3突起38baは、マグネット36の一対の第1面36aと、それぞれ間隔をあけて向かい合う。より詳細には、第2方向D2一方側に位置する第3突起38baは、マグネット36の第2方向D2一方側に位置する第1面36aと、第2方向D2に間隔をあけて向かい合う。第2方向D2他方側に位置する第3突起38baは、マグネット36の第2方向D2他方側に位置する第1面36aと、第2方向D2に間隔をあけて向かい合う。
第2マグネット孔38Bの場合、第3突起38baは、第2孔部38bの内壁に1つ設けられる。1つの第3突起38baは、第2孔部38bの径方向外側の端部に配置される。1つの第3突起38baは、第2孔部38bの第2方向D2一方側の端部に配置される。1つの第3突起38baは、マグネット36の一対の第1面36aのうち、第2方向D2一方側に位置する第1面36aと、第2方向D2に間隔をあけて向かい合う。
第2マグネット孔38Cの場合、第3突起38baは、第2孔部38bの内壁に1つ設けられる。1つの第3突起38baは、第2孔部38bの径方向外側の端部に配置される。1つの第3突起38baは、第2孔部38bの第2方向D2他方側の端部に配置される。1つの第3突起38baは、マグネット36の一対の第1面36aのうち、第2方向D2他方側に位置する第1面36aと、第2方向D2に間隔をあけて向かい合う。
図2及び図5に示すように、介在部37は、マグネット孔38の内壁とマグネット36との間に介在する。介在部37は、各マグネット孔38にそれぞれ設けられる。すなわち、介在部37は、複数設けられる。本実施形態では介在部37が、発泡シート37Aを有する。発泡シート37Aは、マグネット孔38の内壁とマグネット36との間に少なくとも1つ設けられる。発泡シート37Aは、対向壁面38cと第2面36bとの間に介在する。より詳細には、本実施形態では発泡シート37Aが、マグネット孔38の径方向内側に位置する一方の対向壁面38cと、マグネット36の径方向内側に位置する一方の第2面36bと、の間に介在する。
本実施形態では、図2に各矢印で示すように、ロータ30の製造時に、加熱により膨張した発泡シート37Aが、マグネット36を少なくとも径方向外側へ向けて押すので、マグネット36の径方向外側に位置する他方の第2面36bが、マグネット孔38の径方向外側に位置する他方の対向壁面38cに押し付けられる。この状態で発泡シート37Aが硬化することにより、マグネット36の他方の第2面36bと、マグネット孔38の他方の対向壁面38cとが密着した状態が維持される。このため、ロータ30の回転時に、マグネット36に遠心力が作用しても、マグネット36がマグネット孔38内で径方向外側に位置ずれしたり、がたついたりすることが抑制される。したがって、マグネット36の位置ずれやがたつき等による磁気特性の変化を抑制できる。
図2に示すように、各マグネット孔38では、第2方向D2において、隣り合う2つの第2突起38abの間に、発泡シート37Aの一部が配置される。本実施形態によれば、複数の第2突起38abによって、第2方向D2の両側で発泡シート37Aを押さえることができる。マグネット孔38に対する発泡シート37Aの第2方向D2の位置決めを安定して行うことができる。
より詳細には、図8に示すように、発泡シート37Aは、シート状の部材であり、マグネット36の外側面に取り付けられた状態で、マグネット36とともにマグネット孔38内に挿入される。本実施形態では発泡シート37Aが、軸方向に延びる長方形つまり四角形のシート状である。しかしながら、発泡シート37Aは、これに限らず、例えば四角形以外の多角形状や楕円形状、円形状等のシート状であってもよい。マグネット孔38内に配置された発泡シート37Aは、加熱により発泡して体積が膨張し、膨張した状態で硬化する。膨張した発泡シート37Aは、マグネット36をマグネット孔38の内壁に向かって押し付ける。これにより発泡シート37Aは、マグネット孔38内にマグネット36を保持する。
図6に示すように、発泡シート37Aは、複数の層が積層されて構成されている。本実施形態では発泡シート37Aが、基材層37aと、一対の発泡接着層37b,37cと、剥離ライナー37eと、を有する。
基材層37aは、フィルム状であり、例えば樹脂製である。基材層37aは、例えば、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリフェニレンスルファイド(PPS)、ポリエチレンテレフタラート(PET)、またはポリイミド(PI)等により構成される。
一対の発泡接着層37b,37cはそれぞれ、例えば、熱硬化性樹脂と、加熱により発泡可能な発泡剤と、を含む。前記発泡剤は、例えば、熱硬化性樹脂の硬化温度よりも低い温度で発泡し、かつ最も膨張した状態(最大発泡状態)に至るものが好ましい。これにより、ロータ加熱時に温度が上昇する過程において、発泡剤の発泡が完了した後で熱硬化性樹脂の硬化が開始されるため、発泡シート37Aが安定して膨張させられ、発泡シート37Aによって、マグネット36をマグネット孔38の内壁に安定して固定することができる。
前記発泡剤には、低融点の有機溶剤、例えば、アルコール等を内包するマイクロカプセルなどを用いることができる。また、前記熱硬化性樹脂は、熱硬化性接着剤によって構成されることが好ましい。前記熱硬化性接着剤としては、例えば、フェノール系接着剤、ウレタン系接着剤、エポキシ系接着剤等が挙げられる。なお、前記熱硬化性接着剤としてエポキシ系接着剤を用いた場合には、接着強度及び耐薬品性等に優れることから、より好ましい。
一対の発泡接着層37b,37cのうち、一方の発泡接着層37bは、基材層37aの一方の面(例えば表面)に配置され、他方の発泡接着層37cは、基材層37aの他方の面(例えば裏面)に配置される。他方の発泡接着層37cは、発泡シート37Aの厚さ方向において基材層37aと反対側を向く面に、接着面37dを有する。
剥離ライナー37eは、接着面37dを被覆する。図7に示すように、剥離ライナー37eは、接着面37dに剥離可能に取り付けられる。剥離ライナー37eは、発泡シート37Aをマグネット36に取り付ける際に、発泡シート37Aから取り外される。図8に示すように、剥離ライナー37eが取り外されて露出した接着面37dを、マグネット36の外側面に貼り付けることにより、発泡シート37Aはマグネット36に取り付けられる。より詳細には、発泡シート37Aは、マグネット36の外側面のうち、一方の第2面36bに取り付けられる。
図3及び図5に示すように、各マグネット孔38では、軸方向に並ぶ第1突起38aa間、及び、軸方向に並ぶ第2突起38ab間に、それぞれ、介在部37の一部を配置可能な隙間が設けられる。本実施形態では、図5に示すように、軸方向に並ぶ第2突起38ab間の隙間に、発泡シート37Aの一部が配置される。詳しくは、介在部37が発泡シート37Aを有する場合には、ロータ30の製造時に、加熱により膨張した発泡シート37Aの一部が、軸方向に並ぶ第2突起38ab間の隙間に入り込み、硬化する。これによりアンカー効果が得られ、マグネット孔38に対して発泡シート37Aが移動することが抑えられる。したがって、マグネット孔38にマグネット36を位置決めした状態で安定して保持することができる。また、加熱により膨張した発泡シート37Aの一部が第2突起38ab間の隙間に入り込むことで、発泡シート37Aがロータコア32の軸方向を向く端面にはみ出すようなことが抑えられる。このため、例えば、複数のロータコア32を軸方向に密着させて配置する場合などにおいて、ロータコア32の端面にはみ出て硬化した発泡シート37Aが、ロータコア32同士の密着等の邪魔になるようなことが抑えられる。
本実施形態では、ロータコア32が有する複数のラミネーション80が、互いに同一形状である。図4に示すように、各ラミネーション80は、第1孔部38aと、第1孔部38aとは周方向の位置が異なる第2孔部38bと、を有する。詳しくは、ラミネーション80は、周方向に沿って延びる少なくとも1つの第1領域A1と、周方向に沿って延びる少なくとも1つの第2領域A2と、を有する。第1領域A1と第2領域A2とは、周方向に並んで配置される。具体的に、第1領域A1と第2領域A2とは、周方向に交互に配置される。第1孔部38aは、ラミネーション80の第1領域A1に配置される。第2孔部38bは、ラミネーション80の第2領域A2に配置される。詳しくは、第1孔部38aは、第1領域A1に複数設けられる。第2孔部38bは、第2領域A2に複数設けられる。
図4に示すように、軸方向から見て、第1領域A1の中心軸Jを中心とする中心角αと、第2領域A2の中心軸Jを中心とする中心角βとは、互いに等しい。本実施形態では、中心角α,βが、それぞれ180°である。ただしこれに限らず、中心角α,βは、例えば、それぞれ90°であってもよい。この場合、第1領域A1と第2領域A2とは、ラミネーション80に各2つ設けられる。また、中心角α,βは、例えば、それぞれ45°であってもよい。この場合、第1領域A1と第2領域A2とは、ラミネーション80に各4つ設けられる。すなわち、ラミネーション80の中心角α,βの各角度と、第1領域A1及び第2領域A2の各数とは、本実施形態の例に限られない。
図3に示すように、軸方向に隣り合うラミネーション80同士は、互いに周方向に中心角α(β)の角度でずらされて配置される。これにより、一のラミネーション80の第1領域A1と、一のラミネーション80と軸方向に並ぶ他のラミネーション80の第2領域A2とが、軸方向から見て重なる。より詳細には、一のラミネーション80の第1孔部38aと、他のラミネーション80の第2孔部38bとが、軸方向から見て重なる。
本実施形態によれば、各ラミネーション80の周方向の位置をずらして軸方向に積層することにより、すなわちラミネーション80の回転積層により、ラミネーション80を一種類の部品に共通化しつつ、軸方向に第1孔部38aと第2孔部38bとが並ぶマグネット孔38を設けることができる。このため、ロータ30の製造が容易である。
なお、特に図示しないが、複数のラミネーションは、第1孔部38aを有し第2孔部38bを有さない第1ラミネーションと、第2孔部38bを有し第1孔部38aを有さない第2ラミネーションと、を有し、少なくとも1枚の第1ラミネーションと少なくとも1枚の第2ラミネーションとが、軸方向に並んで配置されてもよい。この場合においても、第1ラミネーションの第1孔部38aと、第2ラミネーションの第2孔部38bとが、軸方向から見て重なって配置されることで、軸方向に第1孔部38aと第2孔部38bとが並ぶマグネット孔38を設けることが可能である。
また、上述の実施形態においては、各ラミネーション80の周方向の位置をずらして軸方向に積層する。しかしながら、軸方向に隣り合うラミネーション80同士は、互いに周方向にずらされて配置されなくてもよい。すなわち、周方向の位置が同一である状態で軸方向に積層された複数枚のラミネーション80が、少なくとも1枚の他のラミネーション80と、周方向に中心角α(またはβ)の角度でずらされて、配置されてもよい。この場合、周方向の位置が同一である状態で軸方向に積層された複数枚のラミネーション80では、複数の第1孔部38aまたは複数の第2孔部38bが、軸方向に隣り合って並ぶ。そのため、複数の第1突起38aaが軸方向に隣り合う。複数の第2突起38abが軸方向に隣り合う。複数の凹部38acが軸方向に隣り合う。
なお、複数のラミネーションは、第1孔部38aを有し第2孔部38bを有さない第1ラミネーションと、第1孔部38aおよび第2孔部38bを有するラミネーションと、を有してもよい。複数のラミネーションは、第2孔部38bを有し第1孔部38aを有さない第2ラミネーションと、第1孔部38aおよび第2孔部38bを有するラミネーションと、を有してもよい。複数のラミネーションは、第1ラミネーション、第2ラミネーションおよび、第1孔部38aおよび第2孔部38bを有するラミネーションを含んでもよい。
図2及び図5に示すように、マグネット孔38は、フラックスバリア38eを有する。フラックスバリア38eは、第2方向D2においてマグネット36と隣り合って配置される。本明細書において「フラックスバリア」とは、磁束の流れを抑制できる部分である。つまり、フラックスバリアには、磁束が通りにくい。フラックスバリアは、磁束の流れを抑制できるならば、特に限定されず、空隙部を含んでもよいし、樹脂部等の非磁性部を含んでもよい。本実施形態においてフラックスバリア38eは、ロータコア32を軸方向に貫通する孔によって構成された空隙部である。本実施形態ではフラックスバリア38eが、第2方向D2において、マグネット孔38の両端部に一対設けられる。
図3及び図4に示すように、フラックスバリア38eは、第1孔部38aに配置される第1フラックスバリア部38eaと、第1フラックスバリア部38eaと連通し、第2孔部38bに配置される第2フラックスバリア部38ebと、を有する。本実施形態では、第1フラックスバリア部38eaは、第1孔部38aの第2方向D2の両端部に一対配置される。第2フラックスバリア部38ebは、第2孔部38bの第2方向D2の両端部に一対配置される。第1フラックスバリア部38eaと第2フラックスバリア部38ebとは、軸方向から見て互いに重なる。第1フラックスバリア部38eaと第2フラックスバリア部38ebとは、軸方向に沿って交互に配置される。本実施形態によれば、複数のラミネーション80を軸方向に積層することで、フラックスバリア38eの第1フラックスバリア部38eaと第2フラックスバリア部38ebとを軸方向に並べて配置できる。
図1に示すように、ステータ40は、ロータ30と径方向に隙間を介して対向している。より詳細には、ステータ40は、ロータ30の径方向外側に配置される。ステータ40は、モータハウジング20の内部に固定されている。ステータ40は、ステータコア41と、コイルアセンブリ42と、を備える。
ステータコア41は、回転電機10の中心軸Jを囲む環状である。ステータコア41は、ロータ30の径方向外側に位置する。ステータコア41は、ロータ30を囲んでいる。ステータコア41の外周面は、モータハウジング20の内周面と接触する部分を有する。ステータコア41は、モータハウジング20に図示しないボルト等の締結部材によって固定される。
コイルアセンブリ42は、周方向に沿ってステータコア41に取り付けられる複数のコイル42cを有する。複数のコイル42cは、図示しない絶縁材料からなる部材を介してステータコア41に配置される。複数のコイル42cは、周方向に沿って配置されている。より詳細には、複数のコイル42cは、周方向に沿って一周にわたって等間隔に配置されている。図示は省略するが、コイルアセンブリ42は、各コイル42cを結束する結束部材などを有してもよいし、各コイル42c同士を繋ぐ渡り線を有してもよい。
コイルアセンブリ42は、ステータコア41から軸方向に突出するコイルエンド42a,42bを有する。コイルエンド42aは、ステータコア41から軸方向一方側に突出する部分である。コイルエンド42bは、ステータコア41から軸方向他方側に突出する部分である。コイルエンド42aは、コイルアセンブリ42に含まれる各コイル42cのうちステータコア41よりも軸方向一方側に突出する部分を含む。コイルエンド42bは、コイルアセンブリ42に含まれる各コイル42cのうちステータコア41よりも軸方向他方側に突出する部分を含む。本実施形態において、軸方向から見たときに、コイルエンド42a,42bの外観は、中心軸Jを中心とする略環状である。図示は省略するが、コイルエンド42a,42bは、各コイル42cを結束する結束部材などを含んでもよいし、各コイル42c同士を繋ぐ渡り線を含んでもよい。
冷媒供給部50は、軸方向に延びる管状である。本実施形態において冷媒供給部50は、軸方向に延びるパイプである。冷媒供給部50の軸方向両端部は、モータハウジング20に支持されている。冷媒供給部50の軸方向一方側の端部は、例えば、隔壁部22に支持されている。冷媒供給部50の軸方向他方側の端部は、例えば、蓋部23に支持されている。冷媒供給部50は、ステータ40の径方向外側に位置する。本実施形態において冷媒供給部50は、ステータ40の上側に位置する。
冷媒供給部50は、ステータ40に冷媒としてのオイルOを供給する供給口50aを有する。本実施形態において供給口50aは、冷媒供給部50内に流入したオイルOの一部を冷媒供給部50の外部に噴射させる噴射口である。供給口50aは、冷媒供給部50に複数設けられる。
本実施形態において駆動装置100には、冷媒としてのオイルOが循環する冷媒流路90が設けられている。冷媒流路90は、モータハウジング20の内部とギヤハウジング61の内部とに跨って設けられている。冷媒流路90は、ギヤハウジング61内に貯留されたオイルOが回転電機10に供給されて再びギヤハウジング61内に戻る経路である。冷媒流路90には、ポンプ71と、クーラ72と、冷媒供給部50と、が設けられている。冷媒流路90は、第1流路部91と、第2流路部92と、第3流路部93と、第4流路部94と、第5流路部95と、を有する。本実施形態において、第5流路部95は「流路」と言い換えてもよい。
第1流路部91、第2流路部92、及び第3流路部93は、例えば、ギヤハウジング61の壁部に設けられている。第4流路部94は、例えば、蓋部23に設けられている。第1流路部91は、ギヤハウジング61の内部のうちオイルOが貯留されている部分とポンプ71とを繋いでいる。第2流路部92は、ポンプ71とクーラ72とを繋いでいる。第3流路部93は、クーラ72と冷媒供給部50の内部とを繋いでいる。本実施形態において第3流路部93は、冷媒供給部50の軸方向一方側の端部に繋がっている。第4流路部94は、冷媒供給部50の内部とシャフト31の内部とを繋いでいる。本実施形態において第4流路部94は、冷媒供給部50の軸方向他方側の端部とシャフト31の軸方向他方側の端部とに繋がっている。
第5流路部95つまり流路は、少なくともシャフト31内及びロータコア32内にわたって配置される。すなわち、ロータ30は、流路である第5流路部95を備える。流路は、シャフト31内に配置されるシャフト流路95aと、シャフト流路95aと繋がり、フラックスバリア38e内に配置されるフラックスバリア流路95dと、を有する。本実施形態では、シャフト流路95aとフラックスバリア流路95dとが、シャフト31の孔部33、及び、孔部33とフラックスバリア流路95dとを接続しロータコア32内を延びる連通流路(図示省略)を介して、互いに繋がる。フラックスバリア流路95dは、ロータコア32の軸方向の全長にわたって延びる。本実施形態では、シャフト流路95aから孔部33及び連通流路を通ってフラックスバリア流路95dに流入したオイルOの一部が、フラックスバリア流路95dを軸方向一方側に向けて流れ、また、フラックスバリア流路95dに流入したオイルOの他の一部が、フラックスバリア流路95dを軸方向他方側に向けて流れる。図2に示すように、フラックスバリア流路95dは、第2方向D2において、マグネット孔38の両端部に一対設けられる。
第5流路部95つまり流路は、さらに、図3及び図5に示すように、軸方向に並ぶ第1突起38aa間の隙間に配置される第1突起間流路95eと、軸方向に並ぶ第2突起38ab間の隙間に配置される第2突起間流路95fと、を有する。より詳細には、第1突起間流路95eは、第2方向D2において、マグネット孔38の両端部にそれぞれ配置される。第2突起間流路95fは、第2方向D2において、マグネット孔38の両端部にそれぞれ配置される。第1突起間流路95eは、マグネット孔38において、軸方向に沿って複数設けられる。第2突起間流路95fは、マグネット孔38において、軸方向に沿って複数設けられる。フラックスバリア流路95d、第1突起間流路95e及び第2突起間流路95fは、互いに連通する。
図1に示すように、ギヤハウジング61内に貯留されたオイルOは、ポンプ71により第1流路部91を通って吸い上げられ、ポンプ71から第2流路部92を通ってクーラ72内に流入する。クーラ72内に流入したオイルOは、クーラ72内で冷却された後、第3流路部93を通って、冷媒供給部50の内部へと流れる。冷媒供給部50内に流入したオイルOの一部は、供給口50aから噴射されて、ステータ40に供給される。冷媒供給部50内に流入したオイルOの他の一部は、第4流路部94を通ってシャフト31の内部に流入する。シャフト31内に流入したオイルOの一部は、シャフト流路95a、孔部33、連通流路、フラックスバリア流路95d、第1突起間流路95e及び第2突起間流路95fを通過して、ステータ40に飛散する。シャフト31内に流入したオイルOの他の一部は、シャフト流路95aを通過し、シャフト31の軸方向一方側の開口からギヤハウジング61の内部に排出され、再びギヤハウジング61内に貯留される。
ロータ30及びステータ40に供給されたオイルOは、ロータ30及びステータ40から熱を奪う。ロータ30及びステータ40を冷却したオイルOは、下側に落下して、モータハウジング20内の下部領域に溜まる。モータハウジング20内の下部領域に溜ったオイルOは、隔壁部22に設けられた隔壁開口22aを介してギヤハウジング61内に戻る。以上のようにして、冷媒流路90は、ギヤハウジング61内に貯留されたオイルOをロータ30及びステータ40に供給する。
本実施形態によれば、フラックスバリア流路95dに冷媒としてのオイルOを流すことで、マグネット36を冷却できる。このため、マグネット36の温度上昇による磁気特性の変化を抑制できる。また、回転電機10に外部から衝撃が加わりロータ30に伝わった場合などに、フラックスバリア流路95dを流れるオイルOによって振動を減衰させる効果(ダンパー効果)が得られる。さらに、フラックスバリア流路95dを介して、第1突起間流路95e及び第2突起間流路95fにオイルOが流れることにより、マグネット36とオイルOとの接触面積が大きくなるため、マグネット36をより安定して冷却できる。また、第1突起間流路95e及び第2突起間流路95fを流れるオイルOによっても、衝撃が緩和され、振動が減衰する。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されず、例えば下記に説明するように、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において構成の変更等が可能である。なお、各変形例の図示においては、前述の実施形態と同じ構成要素には同一の符号を付し、下記では主に異なる点について説明する。
図9は、前述の実施形態で説明したロータ30の第1変形例を示す部分正面図である。第1変形例においても、前述の実施形態と同様に、第1マグネット孔38A及び第2マグネット孔38B,38Cは、互いに共通する構成を有する。以下、第1マグネット孔38A及び第2マグネット孔38B,38Cに共通する構成について、図9を参照して説明する。なお図9では、マグネット孔38の一例として、第1マグネット孔38Aを示す。
図9に示す第1変形例では、第1突起38aaが、マグネット孔38の一対の対向壁面38cのうち、径方向外側に位置する他方の対向壁面38cからも突出する。より詳細には、第1変形例では、第1孔部38aの内壁のうち、径方向内側に位置する一方の対向壁面38cに位置する壁部に、第2方向D2に互いに間隔をあけて、第1突起38aaが複数設けられる。図9に示す例では、第1孔部38aの一方の対向壁面38cに位置する壁部に、一対の第1突起38aaが設けられる。第1孔部38aの内壁のうち、径方向外側に位置する他方の対向壁面38cに位置する壁部に、第2方向D2に互いに間隔をあけて、第1突起38aaが複数設けられる。図9に示す例では、第1孔部38aの他方の対向壁面38cに位置する壁部に、一対の第1突起38aaが設けられる。
第1孔部38aの他方の対向壁面38cに位置する壁部に設けられる一対の第1突起38aaのうち、第2方向D2一方側に位置する第1突起38aaは、マグネット36の第2方向D2一方側に位置する第1面36aと対向する。第1孔部38aの他方の対向壁面38cに位置する壁部に設けられる一対の第1突起38aaのうち、第2方向D2他方側に位置する第1突起38aaは、マグネット36の第2方向D2他方側に位置する第1面36aと対向する。すなわち、第1孔部38aの他方の対向壁面38cに位置する壁部において、第2方向D2に隣り合う2つの第1突起38aaの間に、マグネット36が配置される。なお図9に示す例では、第2方向D2一方側が、周方向一方側(+θ側)に相当し、第2方向D2他方側が、周方向他方側(-θ側)に相当する。
第1変形例によれば、マグネット孔38の他方の対向壁面38cにおいても、複数の第1突起38aaによって、第2方向D2の両側でマグネット36を押さえることができる。マグネット孔38に対するマグネット36の第2方向D2の位置決めをより安定して行うことができる。
第1変形例では、第1孔部38aの一方の対向壁面38cに位置する壁部に設けられる一対の第1突起38aaのうち、第2方向D2一方側に位置する第1突起38aaと、第1孔部38aの他方の対向壁面38cに位置する壁部に設けられる一対の第1突起38aaのうち、第2方向D2一方側に位置する第1突起38aaとは、第1方向D1に並んで配置される。また、第1孔部38aの一方の対向壁面38cに位置する壁部に設けられる一対の第1突起38aaのうち、第2方向D2他方側に位置する第1突起38aaと、第1孔部38aの他方の対向壁面38cに位置する壁部に設けられる一対の第1突起38aaのうち、第2方向D2他方側に位置する第1突起38aaとは、第1方向D1に並んで配置される。すなわち、第1突起38aaは、第1方向D1に並んで第1孔部38aの内壁に複数設けられる。より詳細には、第1変形例では、第1孔部38aの第2方向D2一方側の端部において、一対の第1突起38aaが、第1方向D1に並んで配置される。また、第1孔部38aの第2方向D2他方側の端部において、一対の第1突起38aaが、第1方向D1に並んで配置される。
特に図示しないが、第1変形例において、マグネット孔38の一方の対向壁面38cに配置される第1突起38aaは、軸方向に沿って複数設けられる。より詳細には、複数の第1突起38aaが軸方向に並んで構成される第1突起38aaの列が、一方の対向壁面38cの第2方向D2一方側の端部と、第2方向D2他方側の端部とに、それぞれ設けられる。また、マグネット孔38の他方の対向壁面38cに配置される第1突起38aaも、軸方向に沿って複数設けられる。より詳細には、複数の第1突起38aaが軸方向に並んで構成される第1突起38aaの列が、他方の対向壁面38cの第2方向D2一方側の端部と、第2方向D2他方側の端部とに、それぞれ設けられる。各第1突起38aaの列において、軸方向に並ぶ第1突起38aa間には、それぞれ隙間が設けられる。
第1変形例では、第2突起38abが、他方の対向壁面38cからも突出する。より詳細には、第1変形例では、第1孔部38aの内壁のうち、径方向内側に位置する一方の対向壁面38cに位置する壁部に、第2方向D2に互いに間隔をあけて、第2突起38abが複数設けられる。図9に示す例では、第1孔部38aの一方の対向壁面38cに位置する壁部に、一対の第2突起38abが設けられる。第1孔部38aの内壁のうち、径方向外側に位置する他方の対向壁面38cに位置する壁部に、第2方向D2に互いに間隔をあけて、第2突起38abが複数設けられる。図9に示す例では、第1孔部38aの他方の対向壁面38cに位置する壁部に、一対の第2突起38abが設けられる。
第1孔部38aの他方の対向壁面38cに位置する壁部に設けられる一対の第2突起38abのうち、第2方向D2一方側に位置する第2突起38abは、マグネット36の径方向外側に位置する他方の第2面36bのうち、第2方向D2一方側の端部と対向する。第1孔部38aの他方の対向壁面38cに位置する壁部に設けられる一対の第2突起38abのうち、第2方向D2他方側に位置する第2突起38abは、マグネット36の他方の第2面36bのうち、第2方向D2他方側の端部と対向する。すなわち、第2変形例では、第2突起38abは、マグネット36の各第2面36bと対向して第1孔部38aの内壁に複数設けられる。
特に図示しないが、第1変形例において、マグネット孔38の一方の対向壁面38cに配置される第2突起38abは、軸方向に沿って複数設けられる。より詳細には、複数の第2突起38abが軸方向に並んで構成される第2突起38abの列が、一方の対向壁面38cの第2方向D2一方側の端部と、第2方向D2他方側の端部とに、それぞれ設けられる。また、マグネット孔38の他方の対向壁面38cに配置される第2突起38abも、軸方向に沿って複数設けられる。より詳細には、複数の第2突起38abが軸方向に並んで構成される第2突起38abの列が、他方の対向壁面38cの第2方向D2一方側の端部と、第2方向D2他方側の端部とに、それぞれ設けられる。各第2突起38abの列において、軸方向に並ぶ第2突起38ab間には、それぞれ隙間が設けられる。
第1変形例において、発泡シート37Aは、複数設けられる。複数の発泡シート37Aのうち少なくとも1つは、マグネット孔38の径方向内側に位置する一方の対向壁面38cと、マグネット36の径方向内側に位置する一方の第2面36bと、の間に介在する。複数の発泡シート37Aのうち他の少なくとも1つは、マグネット孔38の径方向外側に位置する他方の対向壁面38cと、マグネット36の径方向外側に位置する他方の第2面36bと、の間に介在する。
第1変形例では、一方の対向壁面38cにおいて軸方向に並ぶ第2突起38ab間の隙間に、径方向内側に位置する発泡シート37Aの一部が配置される。より詳細には、一方の対向壁面38cの第2方向D2一方側に位置して軸方向に並ぶ第2突起38ab間の隙間に、径方向内側に位置する発泡シート37Aの第2方向D2一方側の端部が配置される。一方の対向壁面38cの第2方向D2他方側に位置して軸方向に並ぶ第2突起38ab間の隙間に、径方向内側に位置する発泡シート37Aの第2方向D2他方側の端部が配置される。
他方の対向壁面38cにおいて軸方向に並ぶ第2突起38ab間の隙間に、径方向外側に位置する発泡シート37Aの一部が配置される。より詳細には、他方の対向壁面38cの第2方向D2一方側に位置して軸方向に並ぶ第2突起38ab間の隙間に、径方向外側に位置する発泡シート37Aの第2方向D2一方側の端部が配置される。他方の対向壁面38cの第2方向D2他方側に位置して軸方向に並ぶ第2突起38ab間の隙間に、径方向外側に位置する発泡シート37Aの第2方向D2他方側の端部が配置される。
第1変形例では、ロータ30の製造時に、径方向内側に位置する発泡シート37Aが加熱により膨張し、この発泡シート37Aの一部が、一方の対向壁面38cにおいて軸方向に並ぶ第2突起38ab間の隙間に入り込み、硬化する。また、径方向外側に位置する発泡シート37Aが加熱により膨張し、この発泡シート37Aの一部が、他方の対向壁面38cにおいて軸方向に並ぶ第2突起38ab間の隙間に入り込み、硬化する。これによりアンカー効果が得られ、マグネット孔38に対して各発泡シート37Aが移動することが抑えられる。
図10は、前述の実施形態で説明したロータ30の第2変形例を示す部分正面図であり、第1突起38aa及び第2突起38ab付近を拡大して表している。図10に示す第2変形例では、軸方向に並ぶ第1突起38aa間の隙間にも、発泡シート37Aの一部が配置される。さらに、凹部38acにも、発泡シート37Aの一部が配置される。第2変形例によれば、加熱により膨張した発泡シート37Aの一部が、軸方向に並ぶ第1突起38aa間の隙間に入り込んで硬化するので、アンカー効果がより高められる。また、加熱により膨張した発泡シート37Aの一部が、凹部38acに入り込んで硬化するので、アンカー効果がより高められる。なお第2変形例において、軸方向に並ぶ第2突起38ab間の隙間に発泡シート37Aの一部が配置されなくてもよい。
図11は、前述の実施形態で説明したロータ30の第3変形例を示す部分正面図であり、第1突起38aa及び第2突起38ab付近を拡大して表している。図11に示す第3変形例では、介在部37が、発泡シート37Aの代わりに樹脂37Bを有する。樹脂37Bは、マグネット孔38の内壁とマグネット36との間に介在する。より詳細には、一方の対向壁面38cと一方の第2面36bとの間、フラックスバリア38e、軸方向に並ぶ第1突起38aa間の隙間、及び、軸方向に並ぶ第2突起38ab間の隙間のうち、少なくとも1つ以上に樹脂37Bの一部が配置される。なお特に図示しないが、第3変形例において、他方の対向壁面38cと他方の第2面36bとの間に、樹脂37Bの一部が配置されてもよい。第3変形例では、樹脂37Bが、マグネット孔38の内壁とマグネット36との間の全域にわたって充填される。
第3変形例のように、介在部37が樹脂37Bを有する場合には、溶融した樹脂37Bをマグネット孔38に射出成形する際、軸方向に並ぶ第1突起38aa間及び軸方向に並ぶ第2突起38ab間の各隙間を通して、樹脂37Bがマグネット孔38全体に行き渡りやすくなり、安定して充填され固化される。このため、マグネット孔38の内部に意図しない空隙ができにくく、マグネット孔38にマグネット36を位置決めした状態で安定して保持することができる。
このように前述の実施形態及び各変形例によれば、介在部37が発泡シート37Aを有する場合、または樹脂37Bを有する場合に関らず、ロータコア32の構成部材を共通化できる。このため、介在部37の種類等に関らず、ロータ30の製造が容易であり、かつロータ30の磁気特性が安定する。
第3変形例では、介在部37が樹脂37Bを有し、第1フラックスバリア部38ea及び第2フラックスバリア部38ebに、それぞれ、樹脂37Bの一部が配置される。第3変形例によれば、溶融した樹脂37Bをマグネット孔38に射出成形する際、例えばフラックスバリア38eをゲートにすることで、第1フラックスバリア部38ea及び第2フラックスバリア部38ebにそれぞれ樹脂37Bの一部が配置され、軸方向に並ぶ第1突起38aa間及び軸方向に並ぶ第2突起38ab間の各隙間を通して、樹脂37Bがマグネット孔38全体に行き渡りやすい。
図12は、前述の実施形態で説明したロータ30の第4変形例を示す部分正面図であり、第1突起38aa及び第2突起38ab付近を拡大して表している。図12に示す第4変形例では、介在部37が、対向壁面38cと第2面36bとの間に介在する発泡シート37Aと、少なくとも一部がフラックスバリア38eに配置される樹脂37Bと、を有する。図12に示す例では、軸方向に並ぶ第1突起38aa間に、樹脂37Bの一部が配置される。また、軸方向に並ぶ第2突起38ab間に、発泡シート37Aの一部及び樹脂37Bの一部が配置される。ただしこれに限らず、第4変形例では、軸方向に並ぶ第2突起38ab間に発泡シート37Aの一部が配置され、軸方向に並ぶ第1突起38aa間に、発泡シート37Aの一部及び樹脂37Bの一部が配置されてもよい。すなわち、第4変形例では、軸方向に並ぶ第1突起38aa間に、樹脂37Bの一部及び発泡シート37Aの一部の少なくともいずれかが配置され、軸方向に並ぶ第2突起38ab間に、発泡シート37Aの一部及び樹脂37Bの一部の少なくともいずれかが配置される。
図13は、前述の実施形態で説明したロータ30の第5変形例を示す断面図である。図13に示す第5変形例では、ロータ30が、ロータコア32の軸方向の両端部に配置される一対のエンドプレート51を備える。エンドプレート51は、例えば、中心軸Jを中心とする略円環板状である。第5変形例では、エンドプレート51は、ロータコア32と固定される。エンドプレート51は、マグネット孔38の少なくとも一部を、軸方向から覆う。第5変形例によれば、エンドプレート51によって、マグネット孔38への異物進入が抑制され、またマグネット36のロータコア32からの脱落が抑えられる。
図13に示す第5変形例においても、第5流路部95が、フラックスバリア流路95d、第1突起間流路95e及び第2突起間流路95fを有する。第5変形例では、シャフト流路95aと、フラックスバリア流路95d、第1突起間流路95e及び第2突起間流路95fとが、シャフト31の孔部33、及び、エンドプレート51内を延びるエンドプレート流路95cを介して、互いに繋がる。エンドプレート流路95cは、孔部33と、フラックスバリア流路95d、第1突起間流路95e及び第2突起間流路95fと、を接続する。また、シャフト流路95aから孔部33及びエンドプレート流路95cを通ってフラックスバリア流路95d、第1突起間流路95e及び第2突起間流路95fに流入したオイルOは、第5流路部95を軸方向一方側に向けて流れる。
前述の実施形態では、マグネット孔38の第2孔部38bの内壁が、少なくとも1つの第3突起38baを有する例を挙げたが、これに限らない。第2孔部38bの内壁は、第3突起38baを有さなくてもよい。
また、前述の実施形態では、図2に示すように、3つのマグネット孔38の組Sが、軸方向から見て三角形状に配置される例を挙げたが、これに限らない。すなわち、組Sが備えるマグネット孔38の数や配置等は、前述の実施形態に限定されない。例えば、組Sは、第1マグネット孔38Aを有し、第2マグネット孔38B,38Cを有さなくてもよい。あるいは、組Sは、第2マグネット孔38B,38Cを有し、第1マグネット孔38Aを有さなくてもよい。また、組Sは、第1マグネット孔38Aが径方向に並んで複数設けられる構成であってもよい。あるいは、組Sは、第2マグネット孔38B,38Cが径方向に並んで複数設けられる構成であってもよい。
また、冷媒流路90を循環する冷媒は、オイルOに限らない。冷媒は、例えば、絶縁液であってもよいし、水であってもよい。冷媒が水である場合、ステータ40の表面に絶縁処理を施してもよい。
本発明が適用される回転電機は、モータに限られず、発電機であってもよい。回転電機の用途は、特に限定されない。回転電機は、例えば、車軸64を回転させる用途以外の用途で車両に搭載されてもよいし、車両以外の機器に搭載されてもよい。また、回転電機が用いられる際の姿勢は、特に限定されない。
本発明の趣旨から逸脱しない範囲において、前述の実施形態及び変形例等で説明した各構成を組み合わせてもよく、また、構成の付加、省略、置換、その他の変更が可能である。また本発明は、前述した実施形態等によって限定されず、特許請求の範囲によってのみ限定される。
10…回転電機、30…ロータ、31…シャフト、32…ロータコア、36…マグネット、36a…第1面、36b…第2面、36c…角部、37…介在部、37A…発泡シート、37B…樹脂、38…マグネット孔、38a…第1孔部、38aa…第1突起、38ab…第2突起、38ac…凹部、38b…第2孔部、38c…対向壁面、38e…フラックスバリア、38ea…第1フラックスバリア部、38eb…第2フラックスバリア部、40…ステータ、60…伝達装置、80…ラミネーション、95a…シャフト流路、95d…フラックスバリア流路、95e…第1突起間流路、95f…第2突起間流路、100…駆動装置、D1…第1方向、D2…第2方向、G…隙間、J…中心軸

Claims (18)

  1. 中心軸を中心とする環状のロータコアと、
    前記ロータコアの軸方向に延びるマグネット孔に配置されるマグネットと、
    前記マグネット孔の内壁と前記マグネットとの間に介在する介在部と、を備え、
    前記マグネットの外側面は、
    軸方向から見て、第1方向に延びる第1面と、
    軸方向から見て、前記第1方向に対して垂直な第2方向に延びる第2面と、を有し、
    前記マグネット孔は、
    軸方向に沿って複数設けられる第1孔部と、
    軸方向に隣り合う前記第1孔部間に配置され、前記第1孔部と連通する第2孔部と、を有し、
    前記第1孔部の内壁は、
    前記第1面と対向する第1突起と、
    前記第2面と対向する第2突起と、を有し、
    軸方向に並ぶ前記第1突起間、及び、軸方向に並ぶ前記第2突起間に、それぞれ、前記介在部の一部を配置可能な隙間が設けられる、
    ロータ。
  2. 前記ロータコアは、軸方向に積層される複数のラミネーションを有し、
    前記第1孔部及び前記第2孔部は、それぞれ、前記ラミネーションを軸方向に貫通する孔である、
    請求項1に記載のロータ。
  3. 前記複数のラミネーションは、互いに同一形状であり、
    各前記ラミネーションは、
    前記第1孔部と、
    前記第1孔部とは周方向の位置が異なる前記第2孔部と、を有し、
    一の前記ラミネーションの前記第1孔部と、一の前記ラミネーションと軸方向に並ぶ他の前記ラミネーションの前記第2孔部とが、軸方向から見て重なる、
    請求項2に記載のロータ。
  4. 前記第1突起は、前記第1孔部の内壁に前記第2方向に互いに間隔をあけて複数設けられ、
    前記第2方向において、隣り合う2つの前記第1突起の間に、前記マグネットが配置される、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のロータ。
  5. 前記マグネット孔の内壁は、軸方向から見て前記第2方向に延び、前記第1方向において前記第2面と向かい合う対向壁面を有し、
    前記介在部は、発泡シートを有し、
    前記発泡シートは、前記対向壁面と前記第2面との間に介在し、
    前記第2突起は、前記第1孔部の内壁に前記第2方向に互いに間隔をあけて複数設けられ、
    前記第2方向において、隣り合う2つの前記第2突起の間に、前記発泡シートの一部が配置される、
    請求項1から4のいずれか1項に記載のロータ。
  6. 前記介在部は、発泡シートまたは樹脂を有し、
    軸方向に並ぶ前記第1突起間の隙間に、前記発泡シートの一部または前記樹脂の一部が配置される、
    請求項1から5のいずれか1項に記載のロータ。
  7. 前記介在部は、発泡シートまたは樹脂を有し、
    軸方向に並ぶ前記第2突起間の隙間に、前記発泡シートの一部または前記樹脂の一部が配置される、
    請求項1から6のいずれか1項に記載のロータ。
  8. 前記マグネットの外側面は、前記第1方向において互いに反対側を向く一対の前記第2面を有し、
    前記第2突起は、各前記第2面と対向して前記第1孔部の内壁に複数設けられ、
    前記第1突起は、前記第1方向に並んで前記第1孔部の内壁に複数設けられる、
    請求項1から7のいずれか1項に記載のロータ。
  9. 前記マグネットの外側面は、前記第1面と前記第2面とが接続される角部を有し、
    前記第1孔部の内壁は、前記第1突起と前記第2突起との間に配置される凹部を有し、
    前記凹部は、前記角部と対向する、
    請求項1から8のいずれか1項に記載のロータ。
  10. 前記第2面と前記第2突起との間に、隙間が設けられる、
    請求項1から9のいずれか1項に記載のロータ。
  11. 前記マグネット孔は、前記第2方向において前記マグネットと隣り合って配置されるフラックスバリアを有し、
    前記フラックスバリアは、
    前記第1孔部に配置される第1フラックスバリア部と、
    前記第1フラックスバリア部と連通し、前記第2孔部に配置される第2フラックスバリア部と、を有し、
    前記介在部は、樹脂を有し、
    前記第1フラックスバリア部及び前記第2フラックスバリア部に、それぞれ、前記樹脂の一部が配置される、
    請求項1から10のいずれか1項に記載のロータ。
  12. 前記マグネット孔は、前記第2方向において前記マグネットと隣り合って配置されるフラックスバリアを有し、
    前記マグネット孔の内壁は、軸方向から見て前記第2方向に延び、前記第1方向において前記第2面と向かい合う対向壁面を有し、
    前記介在部は、
    前記対向壁面と前記第2面との間に介在する発泡シートと、
    少なくとも一部が前記フラックスバリアに配置される樹脂と、を有する、
    請求項1から11のいずれか1項に記載のロータ。
  13. 軸方向に延び、前記ロータコアに固定されるシャフトと、
    少なくとも前記シャフト内及び前記ロータコア内にわたって配置される流路と、を備え、
    前記マグネット孔は、前記第2方向において前記マグネットと隣り合って配置されるフラックスバリアを有し、
    前記流路は、
    前記シャフト内に配置されるシャフト流路と、
    前記シャフト流路と繋がり、前記フラックスバリア内に配置されるフラックスバリア流路と、を有する、
    請求項1から12のいずれか1項に記載のロータ。
  14. 前記流路は、
    軸方向に並ぶ前記第1突起間の隙間に配置される第1突起間流路と、
    軸方向に並ぶ前記第2突起間の隙間に配置される第2突起間流路と、を有し、
    前記フラックスバリア流路、前記第1突起間流路及び前記第2突起間流路が、互いに連通する、
    請求項13に記載のロータ。
  15. 前記マグネットは、軸方向から見て、前記第2方向に延び、
    前記第2方向は、径方向と垂直な方向である、
    請求項1から14のいずれか1項に記載のロータ。
  16. 前記マグネットは、軸方向から見て、前記第2方向に延び、
    前記第2方向は、径方向外側へ向かうに従い周方向に向けて延びる方向である、
    請求項1から14のいずれか1項に記載のロータ。
  17. 請求項1から16のいずれか1項に記載のロータと、
    前記ロータの径方向外側に配置されるステータと、を備える、
    回転電機。
  18. 請求項17に記載の回転電機と、
    前記ロータに接続される伝達装置と、を備える、
    駆動装置。
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