JP2023048813A - パラレルリンク機構およびリンク作動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】コンパクト化を図りつつ広範な作動範囲を有するパラレルリンク機構およびリンク作動装置を提供する。
【解決手段】パラレルリンク機構9は、基端側のリンクハブ12に対し先端側のリンクハブ13を3組のリンク機構14を介して姿勢変更可能に連結したものである。各リンク機構14は、基端側の端部リンク部材15、先端側の端部リンク部材16、および中央リンク部材17を有し、4つの回転対偶からなる4節連鎖のリンク機構14をなす。パラレルリンク機構9は、基端側または先端側のリンクハブ12,13の中心軸QA,QBと、基端側または先端側の端部リンク部材15,16と中央リンク部材17との回転対偶部の回転軸である中心軸O2,O3が一致する場合に特異点が発生する。前記特異点が発生する姿勢にならないように中央リンク部材17の軸角γを規定する。
【選択図】図1
【解決手段】パラレルリンク機構9は、基端側のリンクハブ12に対し先端側のリンクハブ13を3組のリンク機構14を介して姿勢変更可能に連結したものである。各リンク機構14は、基端側の端部リンク部材15、先端側の端部リンク部材16、および中央リンク部材17を有し、4つの回転対偶からなる4節連鎖のリンク機構14をなす。パラレルリンク機構9は、基端側または先端側のリンクハブ12,13の中心軸QA,QBと、基端側または先端側の端部リンク部材15,16と中央リンク部材17との回転対偶部の回転軸である中心軸O2,O3が一致する場合に特異点が発生する。前記特異点が発生する姿勢にならないように中央リンク部材17の軸角γを規定する。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば、医療機器、または自動バリ取り機のような産業機器等の高速、高精度、および広範な作動範囲を必要とする機器に用いられるパラレルリンク機構およびリンク作動装置に関する。
特許文献1では、ベースプレートとトラベリングプレートとを有し、両者の間を複数のリンクで結合し、これらのリンクを協調動作させることによりトラベリングプレートを移動させるパラレルリンク機構によって所定の作業を行う作業装置が提案されている。
特許文献2では、コンパクトでありながら、高速、高精度で、広範な作動範囲の動作が可能なリンク作動装置が提案されている。
特許文献2では、コンパクトでありながら、高速、高精度で、広範な作動範囲の動作が可能なリンク作動装置が提案されている。
特許文献1のパラレルリンク機構では、各リンクの作動角が小さいため、トラベリングプレートの作動範囲を大きく設定するためには、リンク長さを長くする必要がある。それにより、機構全体の寸法が大きくなって、装置が大型になってしまうという問題があった。また、リンク長さを長くすると、機構全体の剛性の低下を招く。そのため、トラベリングプレートに搭載されるツールの重量、つまり、トラベリングプレートの可搬重量も小さいものに制限されるという問題もあった。
特許文献2に示すパラレルリンク機構およびリンク作動装置の構成では、パラレルリンク機構の特異点が明確になっておらず、3Dモデルによる解析または実機による確認を行わないと、パラレルリンク機構およびリンク作動装置の動作範囲内において特異点が存在するか分からなかった。そのため、経験上確立されている以上の可動範囲となる最大折れ角90°以上の可動範囲を実現できなかった。
本発明の目的は、コンパクト化を図りつつ広範な作動範囲を有するパラレルリンク機構およびリンク作動装置を提供することである。
本発明のパラレルリンク機構は、基端側のリンクハブに対し先端側のリンクハブが3組以上のリンク機構を介して姿勢を変更可能に連結され、前記各リンク機構が、それぞれ前記基端側のリンクハブおよび前記先端側のリンクハブに一端が回転可能に連結された基端側および先端側の端部リンク部材と、これら基端側および先端側の端部リンク部材の他端に両端がそれぞれ回転可能に連結された中央リンク部材とを有するパラレルリンク機構であって、
前記基端側の端部リンク部材と前記中央リンク部材との回転対偶部の中心軸と、前記基端側のリンクハブの中心軸、または
前記先端側の端部リンク部材と前記中央リンク部材との回転対偶部の中心軸と、前記先端側のリンクハブの中心軸、
の少なくともいずれか一方が一致する場合に、特異点が発生し、前記中央リンク部材と前記基端側の端部リンク部材との回転対偶部の中心軸と、前記中央リンク部材と前記先端側の端部リンク部材との回転対偶部の中心軸の成す角度を、中央リンク部材の軸角γとし、前記特異点が発生する姿勢にならないように前記中央リンク部材の軸角γを規定する。
前記基端側の端部リンク部材と前記中央リンク部材との回転対偶部の中心軸と、前記基端側のリンクハブの中心軸、または
前記先端側の端部リンク部材と前記中央リンク部材との回転対偶部の中心軸と、前記先端側のリンクハブの中心軸、
の少なくともいずれか一方が一致する場合に、特異点が発生し、前記中央リンク部材と前記基端側の端部リンク部材との回転対偶部の中心軸と、前記中央リンク部材と前記先端側の端部リンク部材との回転対偶部の中心軸の成す角度を、中央リンク部材の軸角γとし、前記特異点が発生する姿勢にならないように前記中央リンク部材の軸角γを規定する。
前記「特異点」とは、構造的に制御できない姿勢を指す。一般的な垂直多関節ロボットにおける特異点は、複数のアームが一直線状になった姿勢等を指す。
この構成によると、基端側のリンクハブと先端側のリンクハブと3組以上のリンク機構とで、基端側のリンクハブに対し先端側のリンクハブが直交2軸周りに回転自在な2自由度機構が構成される。言い換えると、基端側のリンクハブに対して先端側のリンクハブを、回転が2自由度で姿勢変更自在な機構としている。この2自由度機構は、コンパクトでありながら、基端側のリンクハブに対する先端側のリンクハブの可動範囲を広くとれる。
本パラレルリンク機構は、基端側の端部リンク部材と前記中央リンク部材との回転対偶部の中心軸と、前記基端側のリンクハブの中心軸、または前記先端側の端部リンク部材と前記中央リンク部材との回転対偶部の中心軸と、前記先端側のリンクハブの中心軸、の少なくともいずれか一方が一致する場合に、特異点が発生する。このように特異点が発生する姿勢が明確になるため、前記特異点が発生する姿勢にならないように前記中央リンク部材の軸角γを規定することで、従来技術よりも広範な作動範囲を有するパラレルリンク機構を実現することができる。よって、人の手首のような滑らかに且つ高速にパラレルリンク機構の姿勢を変更することができる。また、特異点が発生する姿勢が明確になるため、パラレルリンク機構の作動範囲に特異点が生じないように自由に設計できるようになる。換言すれば、従来技術よりも設計の自由度を高めたパラレルリンク機構とし得る。
前記基端側のリンクハブの中心軸と、前記先端側のリンクハブの中心軸との折れ角の最大値である最大折れ角をθmaxとしたとき、(γ/2+θmax/2)<90の関係式が成立してもよい。この場合、パラレルリンク機構の作動範囲内に特異点が発生せず、作動範囲内では滑らかな動作を実現できる。作動範囲内に特異点がないため、パラレルリンク機構は予期せぬ方向に動作することがなく、動作中に大きな負荷が発生しないため、耐久性も向上する。
前記基端側のリンクハブの中心軸と、前記先端側のリンクハブの中心軸との折れ角の最大値である最大折れ角θmaxが90°以上であってもよい。これまで半球面方向に対する作業しかできなかったが、最大折れ角θmaxを90°以上とすることで、作動範囲内に特異点を発生させずに、より広い作動範囲を実現できる。
前記軸角γが90°以下であってもよい。この場合、最大折れ角θmaxが90°以上とすることができる。
本発明のリンク作動装置は、本発明の上記いずれかの構成のパラレルリンク機構における前記3組以上のリンク機構のうち2組以上のリンク機構に、前記先端側のリンクハブの姿勢を任意に制御する姿勢制御用アクチュエータを備えた。そのため、本発明のパラレルリンク機構につき前述した各効果が得られる。また、特異点を回避するように動作パターンを生成する必要がなく、熟練の作業者でなくても、容易にティーチング作業等を実施できる。
前記軸角γおよび前記パラレルリンク機構の最大折れ角θmaxの値に応じて、前記姿勢制御用アクチュエータの回転角を制限する回転角制限手段を備えてもよい。この場合、容易に特異点を回避することができる。
本発明のパラレルリンク機構およびリンク作動装置によれば、特異点が発生する姿勢を明確にすることで、従来技術よりも広範な作動範囲を有するパラレルリンク機構を実現することができる。また基端側のリンクハブに対して先端側のリンクハブを、回転が2自由度で姿勢変更自在な機構としているため、コンパクトでありながら、基端側のリンクハブに対する先端側のリンクハブの可動範囲を広くとれる。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態に係るパラレルリンク機構を図1ないし図6と共に説明する。
図1に示すように、パラレルリンク機構9は、基端側のリンクハブ12に対し先端側のリンクハブ13を3組のリンク機構14を介して姿勢変更可能に連結したものである。リンク機構14の組数は4組以上であってもよい。なお図1では、1組のリンク機構14のみが示され、残りの2つのリンク機構が省略されている。
本発明の第1の実施形態に係るパラレルリンク機構を図1ないし図6と共に説明する。
図1に示すように、パラレルリンク機構9は、基端側のリンクハブ12に対し先端側のリンクハブ13を3組のリンク機構14を介して姿勢変更可能に連結したものである。リンク機構14の組数は4組以上であってもよい。なお図1では、1組のリンク機構14のみが示され、残りの2つのリンク機構が省略されている。
各リンク機構14は、基端側の端部リンク部材15、先端側の端部リンク部材16、および中央リンク部材17を有し、4つの回転対偶からなる4節連鎖のリンク機構をなす。
基端側および先端側の端部リンク部材15,16はL字形状(図2A)であり、一端がそれぞれ基端側のリンクハブ12および先端側のリンクハブ13に回転可能に連結されている。中央リンク部材17は、両端に基端側および先端側の端部リンク部材15,16の他端がそれぞれ回転可能に連結されている。
基端側および先端側の端部リンク部材15,16はL字形状(図2A)であり、一端がそれぞれ基端側のリンクハブ12および先端側のリンクハブ13に回転可能に連結されている。中央リンク部材17は、両端に基端側および先端側の端部リンク部材15,16の他端がそれぞれ回転可能に連結されている。
パラレルリンク機構9は、2つの球面リンク機構を組み合わせた構造である。基端側のリンクハブ12と基端側の端部リンク部材15の各回転対偶部、および基端側の端部リンク部材15と中央リンク部材17の各回転対偶部の中心軸が、基端側の球面リンク中心PAで交差している。同様に、先端側のリンクハブ13と先端側の端部リンク部材16の各回転対偶部、および先端側の端部リンク部材16と中央リンク部材17の各回転対偶部の中心軸が、先端側の球面リンク中心PBで交差している。
また、基端側のリンクハブ12と基端側の端部リンク部材15との回転対偶部の中心と基端側の球面リンク中心PA間の距離は同じである。基端側の端部リンク部材15と中央リンク部材17との回転対偶部の中心と基端側の球面リンク中心PA間の距離は同じである。同様に、先端側のリンクハブ13と先端側の端部リンク部材16との回転対偶部の中心と先端側の球面リンク中心PB間の距離は同じである。先端側の端部リンク部材16と中央リンク部材17との回転対偶部の中心と先端側の球面リンク中心PB間の距離は同じである。このパラレルリンク機構9では、中央リンク部材17の軸角γが60°に規定されている。前記軸角とは、中央リンク部材17と基端側の端部リンク部材15との回転対偶部の中心軸と、中央リンク部材17と先端側の端部リンク部材16との回転対偶部の中心軸の成す角度である。
図2Aに、基端側のリンクハブ12と基端側の端部リンク部材15の回転対偶部T1、基端側の端部リンク部材15と中央リンク部材17の回転対偶部T2が示されている。図3に示す先端側の端部リンク部材16と中央リンク部材17の回転対偶部T3は、図2Bに拡大して示す回転対偶部T2と同様の形状である。図3に示す先端側のリンクハブ13と先端側の端部リンク部材16の回転対偶部T4は、図2Bに拡大して示す回転対偶部T1と同様の形状である。
また、図2Aに示すように、基端側のリンクハブ12と基端側の端部リンク部材15との各回転対偶部T1の中心軸O1と、基端側の端部リンク部材15と中央リンク部材17との各回転対偶部T2の中心軸O2とが成す角度(アーム角)αが例えば90°となっている。但し、前記角度αは90°以外であってもよい。
3組のリンク機構14は、幾何学的に同一形状をなす。幾何学的に同一形状とは、図3に示すように、各リンク部材15,16,17を直線で表現した幾何学モデル、すなわち各回転対偶部T1,T2,T3,T4と、これら回転対偶部T1,T2,T3,T4間を結ぶ直線とで表現したモデルが、どのような姿勢をとっていても、中央リンク部材17の中央部に対する基端側部分と先端側部分が対称を成す形状であることを言う。なお各回転対偶部T1,T2,T3,T4を、以下の説明において各回転対偶部T1等と言う場合がある。図3は、1組のリンク機構14を直線で表現した図である。この実施形態のパラレルリンク機構9は回転対称タイプで、基端側のリンクハブ12および基端側の端部リンク部材15と、先端側のリンクハブ13および先端側の端部リンク部材16との位置関係が、中央リンク部材17の中心線Cに対して回転対称となる位置構成になっている。
基端側のリンクハブ12と先端側のリンクハブ13と3組のリンク機構14とで、基端側のリンクハブ12に対し先端側のリンクハブ13が直交2軸周りに回転自在な2自由度機構が構成されている。言い換えると、基端側のリンクハブ12に対して先端側のリンクハブ13を、回転が2自由度で姿勢変更自在な機構としている。この2自由度機構は、コンパクトでありながら、基端側のリンクハブ12に対する先端側のリンクハブ13の可動範囲を広くとれる。
ここで、基端側および先端側の球面リンク中心PA,PBを通り、基端側および先端側のリンクハブ12,13と基端側および先端側の端部リンク部材15,16の各回転対偶の中心軸O1(図2A)と直角に交わる直線を基端側および先端側のリンクハブ12,13の中心軸QA,QBとする。この場合に、基端側のリンクハブ12の中心軸QAに対して、先端側のリンクハブ13の中心軸QBが傾斜した垂直角度を、折れ角θという。この折れ角θの最大値を最大折れ角θmaxという。本実施形態のパラレルリンク機構9では、最大折れ角θmaxを後述するように90°以上にしている。また、基端側のリンクハブ12に対する先端側のリンクハブ13の旋回角φを0°~360°の範囲に設定できる。旋回角φは、基端側のリンクハブ12の中心軸QAに対して先端側のリンクハブ13の中心軸QBが傾斜した水平角度のことである。
基端側のリンクハブ12に対する先端側のリンクハブ13の姿勢変更は、基端側のリンクハブ12の中心軸QAと先端側のリンクハブ13の中心軸QBとの交点Oを回転中心として行われる。図1は、基端側のリンクハブ12の中心軸QAと先端側のリンクハブ13の中心軸QBが同一線上にある状態を示し、図3は中心軸QAに対して中心軸QBが或る作動角(折れ角)をとった状態を示す。基端側のリンクハブ12に対する先端側のリンクハブ13の姿勢が変化しても、基端側と先端側の球面リンク中心PA,PB間の距離Lは変化しない。
図1に示すように、パラレルリンク機構9の原点姿勢(折れ角θ=90°)では、基端側の端部リンク部材15に対する、後述する基端部材6の成す角度はγ/2となる。折れ角θが大きくなるにつれて、基端部材6に対する基端側の端部リンク部材15の成す角度は大きくなり、図4に示すように、最大で(γ/2+θ/2)となる。パラレルリンク機構9の最大折れ角をθmaxとした場合、基端部材6に対する基端側の端部リンク部材15の成す角度は、(γ/2±θmax/2)となる。
本パラレルリンク機構9は、図5に示すように、基端側または先端側のリンクハブ12,13の中心軸QA,QBと、基端側または先端側の端部リンク部材15,16と中央リンク部材17との回転対偶部の回転軸である中心軸O2,O3が一致する姿勢で特異点を有する。前記特異点とは、構造的に制御できない姿勢を指し、一般的な垂直多関節ロボットでは複数のアームが一直線状になった姿勢等を指す。本パラレルリンク機構9では、図6等に示す特異点になると構造上制御できなくなり、例えば、特異点に到達後に元の位置に戻そうとすると、先端側のリンクハブ13または基端側のリンクハブ12が反対方向に動いて、パラレルリンク機構9の対称性が崩れてしまう場合がある。
そこで、本パラレルリンク機構9では、図5等に示す特異点が発生する姿勢にならないように中央リンク部材17の軸角γを規定する。
本パラレルリンク機構9が特異点に到達する姿勢は、基端部材6(または後述の先端部材40)に対して、複数のリンク機構14のうち1つのリンク機構14の基端側の端部リンク部材15(または先端側の端部リンク部材16)が90°になる位置、つまり、基端側のリンクハブ12(または先端側のリンクハブ13)の中心軸QA(QB)と、基端側の端部リンク部材15(または先端側の端部リンク部材16)と中央リンク部材17との回転対偶部の回転軸である中心軸O2(O3)が一致する姿勢である。
本パラレルリンク機構9が特異点に到達する姿勢は、基端部材6(または後述の先端部材40)に対して、複数のリンク機構14のうち1つのリンク機構14の基端側の端部リンク部材15(または先端側の端部リンク部材16)が90°になる位置、つまり、基端側のリンクハブ12(または先端側のリンクハブ13)の中心軸QA(QB)と、基端側の端部リンク部材15(または先端側の端部リンク部材16)と中央リンク部材17との回転対偶部の回転軸である中心軸O2(O3)が一致する姿勢である。
このため、(γ/2±θmax/2)が90°未満となるように、軸角γおよび最大折れ角θmaxを決定すればよい。つまり、式(1)を満たすパラレルリンク機構9であれば、特異点を持たない。この場合、パラレルリンク機構9の作動範囲内に特異点が発生せず、作動範囲内では滑らかな動作を実現できる。作動範囲内に特異点がないため、パラレルリンク機構9は予期せぬ方向に動作することがなく、動作中に大きな負荷が発生しないため、耐久性も向上する。
(γ/2±θmax/2)<90 …式(1)
設計上では、10%以上の安全率をみて軸角γおよび最大折れ角θmaxを決定するのがよく、式(2)を満たすパラレルリンク機構9とするのがよい。式(2)のL1は安全率である。この安全率L1は、試験およびシミュレーションのいずれか一方または両方により定められる。
(γ/2±θmax/2)×L1<90 …式(2)
(γ/2±θmax/2)<90 …式(1)
設計上では、10%以上の安全率をみて軸角γおよび最大折れ角θmaxを決定するのがよく、式(2)を満たすパラレルリンク機構9とするのがよい。式(2)のL1は安全率である。この安全率L1は、試験およびシミュレーションのいずれか一方または両方により定められる。
(γ/2±θmax/2)×L1<90 …式(2)
本実施形態では、γ=60°のため、最大折れ角θmaxを120°未満とすれば特異点が発生せず、これまでのパラレルリンク機構とは異なり、最大折れ角θmaxが90°以上を実現できる。設計上では、安全率をみて、最大折れ角θmaxを103.6°以下とするのがよい。
図1に示すように、基端側のリンクハブ12は、平板状の基端部材6と、この基端部材6と一体に設けられた3個の回転軸連結部材21(図2A)とを有する。図2Aに示す基端部材6は中央部に円形の貫通孔6aを有し、この貫通孔6aの周囲に3個の回転軸連結部材21が円周方向に等間隔で配置されている。貫通孔6aの中心は、基端側のリンクハブ12の中心軸QA(図1)上に位置する。
各回転対偶部T1等に軸受23がそれぞれ設けられている。図2Bに示すように、基端側のリンクハブ12(図2A)と基端側の端部リンク部材15の回転対偶部T1では、各回転軸連結部材21に軸受23を介して、回転軸22が回転自在に連結されている。この回転軸22の軸心は、基端側のリンクハブ12の中心軸QA(図1)と交差する。回転軸22に、この回転軸22と一体に回転するように、基端側の端部リンク部材15の一端が連結されている。
回転軸22は、軸方向中間の小径部で2個の軸受23を介して回転軸連結部材21に回転自在に支持されている。前記2個の軸受23は、回転軸連結部材21に設けられた内径溝に外輪外周面が嵌合状態で設定され固定されている。他の回転対偶部T2,T3,T4(図3)に設けられる軸受の種類および設置方法も略同様である。
基端側の端部リンク部材15の一端に切欠き部25が形成され、この切欠き部25の両側部分が内外一対の回転軸支持部27,26を構成している。これら一対の回転軸支持部27,26に貫通孔がそれぞれ形成されている。回転軸連結部材21が切欠き部25内に配置され、回転軸22の前記小径部が前記貫通孔および軸受23の内輪内周面に挿通されている。回転軸22の軸方向先端に形成された雄ねじ部は、内側の回転軸支持部27よりも内側(図2B下側)に突出している。前記雄ねじ部にナットNtが螺着されている。内側の回転軸支持部27と、この回転軸支持部27に対向する内輪端面との間に、スペーサSpが介在されると共に、外側の回転軸支持部26と、この回転軸支持部26に対向する内輪端面との間に、スペーサSpが介在されている。したがって、前記ナットNtの螺着時に軸受23に予圧が付与される。
基端側の端部リンク部材15と中央リンク部材17の回転対偶部T2には、中央リンク部材17の一端に軸受23を介して、回転軸22が連結されている。すなわち基端側の端部リンク部材15の他端には、中央リンク部材17の一端に回転自在に連結された回転軸22が連結されている。この回転軸22は、小径部で2個の軸受23を介して中央リンク部材17の一端に回転自在に支持されている。基端側の端部リンク部材15の他端に切欠き部37が形成され、この切欠き部37の両側部分が内外一対の回転軸支持部39,38を構成している。これら一対の回転軸支持部39,38に貫通孔がそれぞれ形成されている。
切欠き部37内に中央リンク部材17の一端が配置され、前記小径部が前記貫通孔および軸受23の内輪内周面に挿通されている。さらに回転軸22の雄ねじ部にナットNtが螺着されている。軸受23の内輪端面と一対の回転軸支持部39,38との間に、スペーサSp,Spが介在されており、前記ナットNtの螺着時に軸受23に予圧が付与される。
図1に示すように、先端側のリンクハブ13は、平板状の先端部材40と、この先端部材40の底面に円周方向等配で設けられた3個の回転軸連結部材41とを有する。各回転軸連結部材41が配置される円周の中心は、先端側のリンクハブ13の中心軸QB上に位置する。各回転軸連結部材41には、軸心が先端側のリンクハブ13の中心軸QBと交差する回転軸22が回転自在に連結されている。前記回転軸22に先端側の端部リンク部材16の一端が連結されている。先端側の端部リンク部材16の他端には、中央リンク部材17の他端に回転自在に連結された回転軸22が連結されている。
先端側のリンクハブ13と先端側の端部リンク部材16の回転対偶部T4(図3)には、各回転軸連結部材41に設けられた2個の軸受を介して、回転軸22が回転自在に連結されている。先端側の端部リンク部材16と中央リンク部材17の回転対偶部T3(図3)には、中央リンク部材17の他端に設けられた2個の軸受を介して回転軸22が回転自在に連結されている。
<作用効果>
以上説明したパラレルリンク機構9によると、基端側のリンクハブ12と先端側のリンクハブ13と3組以上のリンク機構14とで、基端側のリンクハブ12に対し先端側のリンクハブ13が直交2軸周りに回転自在な2自由度機構が構成される。言い換えると、基端側のリンクハブ12に対して先端側のリンクハブ13を、回転が2自由度で姿勢変更自在な機構としている。この2自由度機構は、コンパクトでありながら、基端側のリンクハブ12に対する先端側のリンクハブ13の可動範囲を広くとれる。
以上説明したパラレルリンク機構9によると、基端側のリンクハブ12と先端側のリンクハブ13と3組以上のリンク機構14とで、基端側のリンクハブ12に対し先端側のリンクハブ13が直交2軸周りに回転自在な2自由度機構が構成される。言い換えると、基端側のリンクハブ12に対して先端側のリンクハブ13を、回転が2自由度で姿勢変更自在な機構としている。この2自由度機構は、コンパクトでありながら、基端側のリンクハブ12に対する先端側のリンクハブ13の可動範囲を広くとれる。
図5に示すように、本パラレルリンク機構9は、基端側のリンクハブ12(または先端側のリンクハブ13)の中心軸QA(QB)と、基端側の端部リンク部材15(または先端側の端部リンク部材16)と中央リンク部材17との回転対偶部の回転軸である中心軸O2(O3)が一致する場合に、特異点が発生する。このように特異点が発生する姿勢が明確になるため、前記特異点が発生する姿勢にならないように中央リンク部材17の軸角γを規定することで、従来技術よりも広範な作動範囲を有するパラレルリンク機構9を実現することができる。よって、人の手首のような滑らかに且つ高速にパラレルリンク機構9の姿勢を変更することができる。また、特異点が発生する姿勢が明確になるため、パラレルリンク機構9の作動範囲に特異点が生じないように自由に設計できるようになる。換言すれば、従来技術よりも設計の自由度を高めたパラレルリンク機構9とし得る。
<リンク作動装置:図7~図9B>
図7に示すように、本発明の実施形態に係るリンク作動装置7は、前述の第1の実施形態に係るパラレルリンク機構9と、このパラレルリンク機構9の先端側のリンクハブ13の姿勢を任意に制御する姿勢制御用アクチュエータ10と、各姿勢制御用アクチュエータ10を回転駆動する制御を行う図9Aの制御部Cuとを備える。リンク作動装置7は、前述のパラレルリンク機構9に代えて、後述する第2の実施形態のパラレルリンク機構9A(図11)を適用してもよい。
図7に示すように、本発明の実施形態に係るリンク作動装置7は、前述の第1の実施形態に係るパラレルリンク機構9と、このパラレルリンク機構9の先端側のリンクハブ13の姿勢を任意に制御する姿勢制御用アクチュエータ10と、各姿勢制御用アクチュエータ10を回転駆動する制御を行う図9Aの制御部Cuとを備える。リンク作動装置7は、前述のパラレルリンク機構9に代えて、後述する第2の実施形態のパラレルリンク機構9A(図11)を適用してもよい。
<姿勢制御用アクチュエータ>
この例では、3組のリンク機構14のすべてに姿勢制御用アクチュエータ10が設けられている。各姿勢制御用アクチュエータ10は、図9Bに示す減速機構52を備えたロータリアクチュエータであり、基端側のリンクハブ12の基端部材6(図8)の表面に回転軸22と同軸上に設置されている。姿勢制御用アクチュエータ10は減速機構52と一体に設けられ、モータ固定部材53により減速機構52が基端部材6(図8)に固定されている。なお、図9Aに示す3組のリンク機構14のうち少なくとも2組に姿勢制御用アクチュエータ10を設ければ、基端側のリンクハブ12に対する先端側のリンクハブ13(図8)の姿勢を確定することができる。
この例では、3組のリンク機構14のすべてに姿勢制御用アクチュエータ10が設けられている。各姿勢制御用アクチュエータ10は、図9Bに示す減速機構52を備えたロータリアクチュエータであり、基端側のリンクハブ12の基端部材6(図8)の表面に回転軸22と同軸上に設置されている。姿勢制御用アクチュエータ10は減速機構52と一体に設けられ、モータ固定部材53により減速機構52が基端部材6(図8)に固定されている。なお、図9Aに示す3組のリンク機構14のうち少なくとも2組に姿勢制御用アクチュエータ10を設ければ、基端側のリンクハブ12に対する先端側のリンクハブ13(図8)の姿勢を確定することができる。
<制御部>
図9Aに示す制御部Cuが、各姿勢制御用アクチュエータ10を回転駆動する制御を行うことで、その回転が図9Bに示す減速機構52を介して減速して基端側の端部リンク部材15に伝達される。それにより図10に示すように、基端側のリンクハブ12に対する先端側のリンクハブ13の姿勢が任意に変更される。先端側のリンクハブ13の先端部材40には、図示外のエンドエフェクタが取り付けられている。前記エンドエフェクタは、例えば、グリッパを含むハンド、洗浄用ノズル、ディスペンサ、溶接トーチ、画像処理機器等が挙げられる。
図9Aに示す制御部Cuが、各姿勢制御用アクチュエータ10を回転駆動する制御を行うことで、その回転が図9Bに示す減速機構52を介して減速して基端側の端部リンク部材15に伝達される。それにより図10に示すように、基端側のリンクハブ12に対する先端側のリンクハブ13の姿勢が任意に変更される。先端側のリンクハブ13の先端部材40には、図示外のエンドエフェクタが取り付けられている。前記エンドエフェクタは、例えば、グリッパを含むハンド、洗浄用ノズル、ディスペンサ、溶接トーチ、画像処理機器等が挙げられる。
回転角制限手段である制御部Cu(図9A)は、軸角γ(図8)およびパラレルリンク機構9の最大折れ角θmaxの値に応じて、図9Aに示すように、それぞれの姿勢制御用アクチュエータ10の回転角β1,β2,β3を制限するソフトリミット機能を有する。この場合、制御部Cuのプログラム等により容易に特異点を回避することができ、例えば、姿勢制御用アクチュエータ10に機械的なブレーキ機構等を設けて特異点を回避するよりも、コスト低減を図れるうえ、リンク作動装置7のコンパクト化を図ることができる。
<他の実施形態について>
以下の説明においては、各実施形態で先行して説明している事項に対応している部分には同一の参照符号を付し、重複する説明を略する。構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分は、特に記載のない限り先行して説明している形態と同様とする。同一の構成は同一の作用効果を奏する。各実施形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施形態同士を部分的に組合せることも可能である。
以下の説明においては、各実施形態で先行して説明している事項に対応している部分には同一の参照符号を付し、重複する説明を略する。構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分は、特に記載のない限り先行して説明している形態と同様とする。同一の構成は同一の作用効果を奏する。各実施形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施形態同士を部分的に組合せることも可能である。
[第2の実施形態:図11~図12]
図11に示すように、軸角γが90°のパラレルリンク機構9Aであってもよい。このパラレルリンク機構9の場合、図12に示すように、折れ角θ=90°で特異点があり、前述の第1の実施形態と比べて作動範囲が狭くなる。つまり、軸角γが小さいほど、パラレルリンク機構の作動範囲は大きくなり、軸角γを90°以下に設定すれば、最大折れ角θmaxが90°以上のパラレルリンク機構を実現できる。
図11に示すように、軸角γが90°のパラレルリンク機構9Aであってもよい。このパラレルリンク機構9の場合、図12に示すように、折れ角θ=90°で特異点があり、前述の第1の実施形態と比べて作動範囲が狭くなる。つまり、軸角γが小さいほど、パラレルリンク機構の作動範囲は大きくなり、軸角γを90°以下に設定すれば、最大折れ角θmaxが90°以上のパラレルリンク機構を実現できる。
姿勢制御用アクチュエータ10は、ブレーキ付きのものを使用してもよい。
参考提案例として、特異点に到達する前に、中央リンク部材、基端側または先端側の端部リンク部材、先端部材、基端部材等を他部品と干渉させ、干渉により特異点に到達しないようにすることも可能である。
この参考提案例に係るパラレルリンク機構は、以下のように記載される。
基端側のリンクハブに対し先端側のリンクハブが3組以上のリンク機構を介して姿勢を変更可能に連結され、前記各リンク機構が、それぞれ前記基端側のリンクハブおよび前記先端側のリンクハブに一端が回転可能に連結された基端側および先端側の端部リンク部材と、これら基端側および先端側の端部リンク部材の他端に両端がそれぞれ回転可能に連結された中央リンク部材とを有するパラレルリンク機構であって、
前記基端側の端部リンク部材と前記中央リンク部材との回転対偶部の中心軸と、前記基端側のリンクハブの中心軸、または
前記先端側の端部リンク部材と前記中央リンク部材との回転対偶部の中心軸と、前記先端側のリンクハブの中心軸、
の少なくともいずれか一方が一致する場合に、特異点が発生し、前記特異点が発生する姿勢にならないように、前記中央リンク部材、前記基端側または先端側の端部リンク部材、前記先端側のリンクハブ、および前記基端側のリンクハブの少なくともいずれか1つを他部品と干渉させるパラレルリンク機構。
この参考提案例に係るパラレルリンク機構は、以下のように記載される。
基端側のリンクハブに対し先端側のリンクハブが3組以上のリンク機構を介して姿勢を変更可能に連結され、前記各リンク機構が、それぞれ前記基端側のリンクハブおよび前記先端側のリンクハブに一端が回転可能に連結された基端側および先端側の端部リンク部材と、これら基端側および先端側の端部リンク部材の他端に両端がそれぞれ回転可能に連結された中央リンク部材とを有するパラレルリンク機構であって、
前記基端側の端部リンク部材と前記中央リンク部材との回転対偶部の中心軸と、前記基端側のリンクハブの中心軸、または
前記先端側の端部リンク部材と前記中央リンク部材との回転対偶部の中心軸と、前記先端側のリンクハブの中心軸、
の少なくともいずれか一方が一致する場合に、特異点が発生し、前記特異点が発生する姿勢にならないように、前記中央リンク部材、前記基端側または先端側の端部リンク部材、前記先端側のリンクハブ、および前記基端側のリンクハブの少なくともいずれか1つを他部品と干渉させるパラレルリンク機構。
以上、本発明の実施形態を説明したが、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
7…リンク作動装置、9,9A…パラレルリンク機構、10…姿勢制御用アクチュエータ、12…基端側のリンクハブ、13…先端側のリンクハブ、14…リンク機構、15…基端側の端部リンク部材、16…先端側の端部リンク部材、17…中央リンク部材、Cu…制御部(回転角制限手段)
Claims (6)
- 基端側のリンクハブに対し先端側のリンクハブが3組以上のリンク機構を介して姿勢を変更可能に連結され、前記各リンク機構が、それぞれ前記基端側のリンクハブおよび前記先端側のリンクハブに一端が回転可能に連結された基端側および先端側の端部リンク部材と、これら基端側および先端側の端部リンク部材の他端に両端がそれぞれ回転可能に連結された中央リンク部材とを有するパラレルリンク機構であって、
前記基端側の端部リンク部材と前記中央リンク部材との回転対偶部の中心軸と、前記基端側のリンクハブの中心軸、または
前記先端側の端部リンク部材と前記中央リンク部材との回転対偶部の中心軸と、前記先端側のリンクハブの中心軸、
の少なくともいずれか一方が一致する場合に、特異点が発生し、前記中央リンク部材と前記基端側の端部リンク部材との回転対偶部の中心軸と、前記中央リンク部材と前記先端側の端部リンク部材との回転対偶部の中心軸の成す角度を、中央リンク部材の軸角γとし、前記特異点が発生する姿勢にならないように前記中央リンク部材の軸角γを規定するパラレルリンク機構。 - 請求項1に記載のパラレルリンク機構において、前記基端側のリンクハブの中心軸と、前記先端側のリンクハブの中心軸との折れ角の最大値である最大折れ角をθmaxとしたとき、(γ/2+θmax/2)<90の関係式が成立するパラレルリンク機構。
- 請求項1または請求項2に記載のパラレルリンク機構において、前記基端側のリンクハブの中心軸と、前記先端側のリンクハブの中心軸との折れ角の最大値である最大折れ角θmaxが90°以上であるパラレルリンク機構。
- 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のパラレルリンク機構において、前記軸角γが90°以下であるパラレルリンク機構。
- 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のパラレルリンク機構における前記3組以上のリンク機構のうち2組以上のリンク機構に、前記先端側のリンクハブの姿勢を任意に制御する姿勢制御用アクチュエータを備えたリンク作動装置。
- 請求項5に記載のリンク作動装置において、前記軸角γおよび前記パラレルリンク機構の最大折れ角θmaxの値に応じて、前記姿勢制御用アクチュエータの回転角を制限する回転角制限手段を備えたリンク作動装置。
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JP2016112638A (ja) * | 2014-12-15 | 2016-06-23 | Ntn株式会社 | リンク作動装置 |
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