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JP2023035369A - 三方管ユニットの製造方法、三方管ユニット、および、逆止弁ブリッジ冷媒回路モジュール - Google Patents

三方管ユニットの製造方法、三方管ユニット、および、逆止弁ブリッジ冷媒回路モジュール Download PDF

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JP2023035369A JP2021142170A JP2021142170A JP2023035369A JP 2023035369 A JP2023035369 A JP 2023035369A JP 2021142170 A JP2021142170 A JP 2021142170A JP 2021142170 A JP2021142170 A JP 2021142170A JP 2023035369 A JP2023035369 A JP 2023035369A
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Abstract

【課題】冷凍サイクルシステム内の配管を簡素化し省スペース化を図る。【解決手段】一端に第1開口A1を有し他端に第2開口A2を有する主管部13と、主管部の中間部13aから分岐する分岐部14とを備えた三方管12と、順方向C1,C2が同方向となるように中間部の両側に配した第1逆止弁V1及び第2逆止弁V2とを備えた三方管ユニット11を製造する方法で、(1)主管部の周壁を括れさせた第1縮径部と第2縮径部15aを形成する中央側縮径部形成工程と、その後、(2)第1開口から第1逆止弁を嵌挿して第1縮径部に当接させると共に、第2開口から第2逆止弁を嵌挿して第2縮径部に当接させる逆止弁設置工程と、(3)第1逆止弁の第1開口側への位置ずれを防ぐ第3縮径部16を形成すると共に、第2逆止弁の第2開口側への位置ずれを防ぐ第4縮径部16aを形成する端部側縮径部形成工程を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、三方管ユニットの製造方法、三方管ユニット、および、逆止弁ブリッジ冷媒回路モジュールに係り、特に、エアコンなどの冷暖房システムに使用可能な複数の逆止弁を備えた冷媒配管ユニットに関する。
冷凍サイクルを利用した冷凍冷蔵機器や空調機器が今日広く使用されている。例えば、冷房と暖房の双方が可能なヒートポンプ方式の冷暖房空調システムが、カーエアコンなどの輸送機械用エアコンや、住宅・店舗用ルームエアコン、大型ビル用セントラル空調設備などとして利用されている。
また、このような冷凍サイクルで使用される逆止弁や冷媒回路に係る発明を開示するものとして下記特許文献がある。
特開2013-44418号公報(特許第5774943号公報) 特開2001-304442号公報
ところで、かかる冷暖房空調システムでは、冷媒流路を切り替えるために四方弁や逆止弁などの多くの弁装置が備えられ、これらを接続する配管が複雑に入り組んでいる。このため、配管を接続してシステムを構築するとき、あるいはメンテナンス時や修理が必要となったときに作業スペースの確保が難しいと言う問題があり、冷媒配管の簡素化と省スペース化が望まれている。
ところが、冷媒配管の省スペース化(小型化)は必ずしも容易ではない。例えば、ヒートポンプ方式の冷暖房空調システムでは、逆止弁を用いたブリッジ冷媒回路が使用されることがあるが、前記特許文献1に記載の発明に係る逆止弁装置を用いてブリッジ回路を構成すると図37に示すように比較的長い(符号L参照)配管ユニットとなる。
この配管ユニットを省スペース化するには、各逆止弁装置1の長さL1を短くするためにまず各逆止弁装置1の入口ポート2fと出口ポート2g(弁組立体7の両側の小径部2b,2cやテーパ部2d,2e)を短くすることが考えられる。ところが、当該部分を安易に短くすることは出来ない。なぜなら、弁組立体7に含まれる弁体3や弁座部材5やシール部材6は樹脂やゴムで形成されており、これらの部材が各ポート2f,2gに配管を接続するときの溶接の熱を受けて変形することを防ぐ必要があることから、各ポート2f,2gは或る程度の距離(長さ)が必要となるからである。
また、弁組立体7を小型化(短寸化や小径化)できれば大径部2aを短くして逆止弁装置1の各長さL1を短くすることが可能となる。ところが、弁組立体7を短寸化するには、案内部材4に沿って軸方向に摺動する弁体3もその長さ(動作方向の長さ)を短くする必要があるから弁体3が傾きやすくなり、動作不良を起こすおそれが生じる。さらに、弁組立体7の径を小さくすることは、冷媒の流路断面積(冷媒流量)の減少に繋がり好ましくない。
一方、前記特許文献2に記載の発明は、省スペース化を目的の一つとして、三方管Tの中間配管Mを挟んで直管状のパイプPの内部に一対の逆止弁要素E,Eを圧入したブリッジ辺構成要素Fを2つ組み合わせてブリッジ回路を構成している(同文献の図7~図9参照)。
しかしながら、逆止弁を圧入によりパイプ内に固定するには高い寸法精度が求められ、逆止弁要素Mの外径ならびに直管パイプPの内径のばらつき(製造誤差)があれば、逆止弁要素Mの圧入が困難となったり、逆に、逆止弁要素Mの外周面と直管パイプPの内周面との間に隙間が生じて弁漏れが生じるおそれがある。
また三方管Tを、量産に適するバルジ加工やバーリング加工により形成すると、中間配管Mに近いところでは直管パイプPの内周面が荒れやすくなる。このため、特許文献2に記載されるように(同文献の図8及び図9参照)中間配管Mの近くに逆止弁要素Mを配置すると、逆止弁要素外周面と直管パイプ内周面との間に隙間が生じやすく、弁漏れが生じやすくなる。
他方、弁漏れを防ぐため中間配管Mの形成後に直管パイプPの内周面を研磨加工することとすれば、製造工程数の増加を招く。
したがって、本発明の目的は、冷凍サイクルシステム内の配管を簡素化し、省スペース化を実現できる新たな冷媒配管ユニット、特に、逆止弁を備えた三方管ユニットとブリッジ冷媒回路モジュールを提供することにある。
前記課題を解決し目的を達成するため、本願発明に係る三方管ユニットの製造方法(第1~第4の発明)はいずれも三方管の内部に逆止弁を固定することにより三方管と逆止弁を一体化するもので、本願発明に係る三方管ユニット(後に述べる第5~第8の発明)も同様の特徴を備えたものである。以下、各発明について説明する。
〔第1発明〕
本願の第1の発明に係る三方管ユニットの製造方法は、一端に第1開口を有するとともに他端に第2開口を有する主管部および主管部の中間部から分岐して第3開口を有する分岐部を備えた三方管と、第1開口から前記中間部に向かう方向が順方向となるように第1開口と中間部との間に配置された第1逆止弁と、前記中間部から第2開口に向かう方向が順方向となるように中間部と第2開口との間に配置された第2逆止弁とを備えた三方管ユニットを製造する方法である。なお、上記「順方向」とは、冷媒の通過を許容する方向を言い、当該順方向と逆の方向へは冷媒の通過は阻止される。
そして当該製造方法は、(1)上記三方管を用意する工程と、(2)用意した三方管の主管部の周壁を括れさせて第1逆止弁の中間部側への位置ずれを規制する第1縮径部を形成するとともに、主管部の周壁を括れさせて第2逆止弁の中間部側への位置ずれを規制する第2縮径部を形成する、中央側縮径部形成工程と、(3)中央側縮径部形成工程の後に、主管部の一端側から第1逆止弁を主管部内に嵌挿して(嵌め込むように挿入して)第1縮径部に当接させることにより第1逆止弁を位置決めするとともに、主管部の他端側から第2逆止弁を主管部内に嵌挿して第2縮径部に当接させることにより第2逆止弁を位置決めする、逆止弁設置工程と、(4)主管部の周壁を括れさせて第1逆止弁の前記一端側への位置ずれを規制する第3縮径部を形成するとともに、主管部の周壁を括れさせて第2逆止弁の前記他端側への位置ずれを規制する第4縮径部を形成する、端部側縮径部形成工程とを含む。
この第1の発明に係る製造方法では、逆止弁(逆止弁の配置部)の前後(第1開口又は第2開口に近い端部側と中間部に近い中央側)に一対の縮径部を形成し、この一対の縮径部によって各逆止弁(第1逆止弁及び第2逆止弁)を主管部内に挟持するように固定する。縮径部は、例えば後に実施形態で述べるようなプレス加工によって主管部の管壁を括れさせることにより形成すれば良い(後述の第2以降の発明についても同様)。
逆止弁(第1逆止弁及び第2逆止弁)としては、例えば、前記特許文献1に記載の逆止弁装置に含まれる弁組立体を使用することが出来る。この弁組立体は、一端が内側に曲折する曲折部を有する円筒状の案内部材と、この案内部材に収容されて前記曲折部によって開弁作動限が規制される(弁体の開弁方向への移動の限界位置が規定される)弁体と、案内部材の他端に装着され弁体と接離する弁座を備えた弁座部材とを備えている。
また、上記逆止弁は、当該逆止弁の外周面と主管部の内周面との間をシールするシール部材を備えることが好ましい(後述の第2以降の発明についても同様)。例えば、上記弁組立体を使用する場合には、当該弁組立体は、弁座部材の外周面に凹溝を形成し、この凹溝に、主管部の内周面と弁座部材の外周面との間をシールするシール部材を備えれば良い。なお、当該シール部材は、例えば、ゴム製または樹脂製のOリングにより構成することが出来る。
さらに、当該第1発明の一態様では、第1逆止弁と第2逆止弁のうちのいずれか一方または双方が樹脂製の或いはゴム製の構成部材を含み、前記分岐部の第3開口に管状部材をロウ付けしまたは溶接する管状部材接合工程を含むことがある。この場合、当該管状部材接合工程は、三方管を用意する工程と、逆止弁設置工程との間に実施することが好ましい。管状部材を接合するときの熱を受けて、逆止弁に含まれる樹脂製またはゴム製の部材が変形したり変質して特性が劣化することを防ぐためである。またこのように逆止弁を設置する前に管状部材接合工程を実施するようにすれば、分岐部により近い位置に逆止弁を配置することが可能となり、三方管ユニットを小型化(短寸化)することが出来る。
〔第2発明〕
本願の第2の発明に係る三方管ユニットの製造方法は、前記第1の発明と同様に、一端に第1開口を有するとともに他端に第2開口を有する主管部および主管部の中間部から分岐して第3開口を有する分岐部を備えた三方管と、第1開口から前記中間部に向かう方向が順方向となるように第1開口と中間部との間に配置された第1逆止弁と、前記中間部から第2開口に向かう方向が順方向となるように中間部と第2開口との間に配置された第2逆止弁とを備えた三方管ユニットを製造する方法であるが、次の各工程(1)~(6)を含む。
すなわち当該製造方法は、(1)一端に第1接続口を有するとともに他端に第2接続口を有する短管部を備え、当該短管部の中間部から分岐するように前記分岐部を備えた短寸三方管を用意する工程と、(2)第1接続口に嵌挿可能なように外径を小さくし且つ第1逆止弁を当接させることが可能なように内径を小さくした第1小径端部を一端に備えた第1延設管を用意する工程と、(3)第2接続口に嵌挿可能なように外径を小さくし且つ第2逆止弁を当接させることが可能なように内径を小さくした第2小径端部を一端に備えた第2延設管を用意する工程と、(4)第1接続口に第1小径端部を嵌挿するとともに第2接続口に第2小径端部を嵌挿することにより短寸三方管に第1延設管と第2延設管とを接続し、第1延設管の他端を前記第1開口とするとともに第2延設管の他端を前記第2開口とし、これら短寸三方管と第1延設管と第2延設管によって三方管を形成する三方管形成工程と、(5)当該三方管形成工程の後に、第1延設管の他端の第1開口から第1逆止弁を第1延設管内に嵌挿して第1小径端部に当接させることにより第1逆止弁を位置決めするとともに、第2延設管の他端の第2開口から第2逆止弁を第2延設管内に嵌挿して第2小径端部に当接させることにより第2逆止弁を位置決めする、逆止弁設置工程と、(6)第1延設管の周壁を括れさせて第1逆止弁の前記他端側への位置ずれを規制する第1縮径部を形成するとともに、第2延設管の周壁を括れさせて第2逆止弁の前記他端側への位置ずれを規制する第2縮径部を形成する、縮径部形成工程とを含む。
前記第1の発明では、逆止弁の前後に一対の縮径部を形成することで逆止弁を挟持したが、この第2の発明、ならびに後述する第3および第4の発明では、各逆止弁に対する中央側(中間部に近い側)の支持構造が異なる。なお、端部側(第1開口又は第2開口に近い側)の支持構造は前記第1の発明と同様で、縮径部により行う。
具体的には、上記第2の発明では、三方管を短寸三方管と、この短寸三方管の両端に接続する延設管(第1延設管及び第2延設管)とにより構成する。各延設管は、短寸三方管の端部に嵌挿して接続可能なように外径を小さくするとともに逆止弁を当接させることが可能なように内径を小さくした小径端部を備えており、この小径端部に逆止弁の中央側の端部を当接させることにより当該逆止弁の中央側端部を支持する。
〔第2発明の変形例〕
また、この第2の発明の変形例として、短寸三方管と延設管の接続構造を逆にすること、つまり、上記小径端部を延設管側ではなく、短寸三方管側に備えるようにしても良く、このような態様によっても上記第2の発明と同様に、逆止弁の中央側端部を小径端部(短寸三方管側に備えた小径端部)によって支持させることが出来る。
より具体的には、当該変形例に係る三方管ユニットの製造方法は、一端に第1開口を有するとともに他端に第2開口を有する主管部および当該主管部の中間部から分岐して第3開口を有する分岐部を備えた三方管と、第1開口から前記中間部に向かう方向が順方向となるように第1開口と前記中間部との間に配置された第1逆止弁と、前記中間部から第2開口に向かう方向が順方向となるように前記中間部と第2開口との間に配置された第2逆止弁とを有する三方管ユニットを製造する方法であって、(1)一端に外径が小さくなった第1小径端部を有するとともに他端に外径が小さくなった第2小径端部を有する短管部を備え、当該短管部の中間部から分岐するように前記分岐部を備えた短寸三方管を用意する工程と、(2)第1小径端部を嵌挿することにより前記短管部と接続することが可能な第1延設管を用意する工程と、(3)第2縮径部を嵌挿することにより前記短管部と接続することが可能な第2延設管を用意する工程と、(4)第1小径端部を第1延設管の一端に嵌挿するとともに第2小径端部を第2延設管の一端に嵌挿することにより短寸三方管に第1延設管と第2延設管を接続し、第1延設管の他端を前記第1開口とするとともに第2延設管の他端を前記第2開口とし、これら短寸三方管と第1延設管と第2延設管とによって前記三方管を形成する三方管形成工程と、(5)三方管形成工程の後に、第1延設管の他端の第1開口から第1逆止弁を第1延設管内に嵌挿して短寸三方管の第1小径端部に当接させることにより第1逆止弁を位置決めするとともに、第2延設管の他端の第2開口から第2逆止弁を第2延設管内に嵌挿して短寸三方管の第2小径端部に当接させることにより第2逆止弁を位置決めする、逆止弁設置工程と、(6)第1延設管の周壁を括れさせて第1逆止弁の前記他端側への位置ずれを規制する第1縮径部を形成するとともに、第2延設管の周壁を括れさせて第2逆止弁の前記他端側への位置ずれを規制する第2縮径部を形成する、縮径部形成工程とを含む。
また上記第2発明および変形例においても、前記第1発明の一態様と同様に、第1逆止弁と第2逆止弁のうちのいずれか一方または双方が樹脂製の或いはゴム製の構成部材を含み、分岐部の第3開口に管状部材をロウ付けしまたは溶接する管状部材接合工程を含むことがある。この場合、第1発明の一態様と同様の理由により、当該管状部材接合工程を、三方管形成工程と逆止弁設置工程との間に実施することが好ましい。
〔第3発明〕
本願の第3の発明に係る三方管ユニットの製造方法は、前記第1および第2の発明と同様に、一端に第1開口を有するとともに他端に第2開口を有する主管部および主管部の中間部から分岐して第3開口を有する分岐部を備えた三方管と、第1開口から前記中間部に向かう方向が順方向となるように第1開口と中間部との間に配置された第1逆止弁と、前記中間部から第2開口に向かう方向が順方向となるように中間部と第2開口との間に配置された第2逆止弁とを備えた三方管ユニットを製造する方法であるが、逆止弁の中央側の支持を主管部内に嵌挿し主管部の中間部に配置したスペーサ管により行う。具体的には、次の各工程(1)~(5)を含む。
すなわち当該製造方法は、(1)上記三方管を用意する工程と、(2)両端に開口を有し且つ周面に上記分岐部と連通可能な周面開口を備え且つ上記主管部内に嵌挿可能なスペーサ管を用意する工程と、(3)当該スペーサ管を上記主管部の中間部に配置するスペーサ管配置工程と、(4)当該スペーサ管配置工程の後に、主管部の一端側から第1逆止弁を主管部内に嵌挿してスペーサ管に当接させることにより第1逆止弁を位置決めするとともに、主管部の他端側から第2逆止弁を主管部内に嵌挿してスペーサ管に当接させることにより第2逆止弁を位置決めする、逆止弁設置工程と、(5)主管部の周壁を括れさせて第1逆止弁の前記一端側への位置ずれを規制する第1縮径部を形成するとともに、主管部の周壁を括れさせて第2逆止弁の前記他端側への位置ずれを規制する第2縮径部を形成する、縮径部形成工程とを含む。
またこの第3の発明においても、前記第1発明の一態様と同様に、第1逆止弁と第2逆止弁のうちのいずれか一方または双方が樹脂製の或いはゴム製の構成部材を含み、分岐部の第3開口に管状部材をロウ付けしまたは溶接する管状部材接合工程を含むことがある。この場合、第1発明の一態様と同様の理由により、当該管状部材接合工程を、三方管を用意する工程と逆止弁設置工程との間に実施することが好ましい。
〔第4発明〕
本願の第4の発明に係る三方管ユニットの製造方法は、前記第1~第3の発明と同様に、一端に第1開口を有するとともに他端に第2開口を有する主管部および主管部の中間部から分岐して第3開口を有する分岐部を備えた三方管と、第1開口から前記中間部に向かう方向が順方向となるように第1開口と中間部との間に配置された第1逆止弁と、前記中間部から第2開口に向かう方向が順方向となるように中間部と第2開口との間に配置された第2逆止弁とを備えた三方管ユニットを製造する方法であるが、第1逆止弁と第2逆止弁を一体に備える逆止弁装置を予め作製しておき、この逆止弁装置を三方管に嵌挿して縮径部によって固定する。具体的には、次の各工程(1)~(4)を含む。
すなわち当該製造方法は、(1)上記三方管を用意する工程と、(2)主管部内に収容可能な逆止弁装置であって、第1逆止弁と、分岐部と連通する周面開口を備え主管部の中間部に配置可能な円筒状のスペーサ管部と、第2逆止弁とが順に配列されるように第1逆止弁とスペーサ管部と第2逆止弁とを一体化してなり、且つ、第1逆止弁から第2逆止弁に向かう方向が順方向となるように第1逆止弁および第2逆止弁を配置した逆止弁装置、を作製する逆止弁装置作製工程と、(3)前記周面開口が分岐部と連通するように逆止弁装置を三方管の主管部内に配置する逆止弁装置設置工程と、(4)逆止弁装置設置工程の後に、主管部の周壁を括れさせて逆止弁装置の第1開口側への位置ずれを規制する第1縮径部を形成するとともに、主管部の周壁を括れさせて逆止弁装置の第2開口側への位置ずれを規制する第2縮径部を形成する、縮径部形成工程とを含む。
また、上記逆止弁装置作製工程は、(5)第1逆止弁を設置可能な逆止弁設置部と、スペーサ管部とを備えた円筒状の管状筐体を用意する工程と、(6)当該管状筐体を括れさせて第1逆止弁の弁体の開弁作動限を規制する縮径部を逆止弁設置部とスペーサ管部との間に形成する縮径部形成工程と、(7)逆止弁設置部に第1逆止弁を設置する工程と、(8)スペーサ管部の逆止弁設置部とは反対側の端部に第2逆止弁を設置する工程とを含むことがある。
さらにこの第4の発明においても、前記第1発明の一態様と同様に、第1逆止弁と第2逆止弁のうちのいずれか一方または双方が樹脂製の或いはゴム製の構成部材を含み、分岐部の第3開口に管状部材をロウ付けしまたは溶接する管状部材接合工程を含むことがある。この場合、第1発明の一態様と同様の理由により、当該管状部材接合工程を、三方管を用意する工程と逆止弁装置設置工程との間に実施することが好ましい。
また、前記第1から第4の発明(第2発明の変形例を含む)における、三方管を用意する工程は、前記分岐部をバルジ加工またはバーリング加工により形成する分岐部形成工程を含む場合がある。
〔第5発明〕
本願の第5の発明は、逆止弁を備えた三方管ユニットに係るもので、当該三方管ユニットは、前記第1の発明に係る製造方法により製造される三方管ユニットと同様の特徴を有する。
具体的には、当該三方管ユニットは、一端に第1開口を有するとともに他端に第2開口を有する主管部および主管部の中間部から分岐して第3開口を有する分岐部を備えた三方管と、第1開口から中間部に向かう方向が順方向となるように主管部内に嵌挿され第1開口と中間部との間に配置された第1逆止弁と、中間部から第2開口に向かう方向が順方向となるように主管部内に嵌挿され中間部と第2開口との間に配置された第2逆止弁とを有する三方管ユニットであって、主管部は、当該主管部の周壁を括れさせた第1縮径部および第2縮径部からなる一対の縮径部を第1開口と中間部との間に有するとともに、主管部の周壁を括れさせた第3縮径部および第4縮径部からなる一対の縮径部を中間部と第2開口との間に有し、第1縮径部と第2縮径部とにより第1逆止弁を挟持するとともに、第3縮径部と第4縮径部とにより第2逆止弁を挟持してある。
〔第6発明〕
本願の第6の発明は、逆止弁を備えた三方管ユニットに係るもので、当該三方管ユニットは、前記第2の発明に係る製造方法により製造される三方管ユニットと同様の特徴を有する。
具体的には、当該三方管ユニットは、一端に第1開口を有するとともに他端に第2開口を有する主管部および主管部の中間部から分岐して第3開口を有する分岐部を備えた三方管と、第1開口から中間部に向かう方向が順方向となるように主管部内に嵌挿され第1開口と中間部との間に配置された第1逆止弁と、中間部から第2開口に向かう方向が順方向となるように主管部内に嵌挿され中間部と第2開口との間に配置された第2逆止弁とを有する三方管ユニットであって、前記三方管は、一端に第1接続口を有するとともに他端に第2接続口を有する短管部を備え、短管部の中間部から分岐するように前記分岐部を備えた短寸三方管と、第1接続口に嵌挿可能なように外径および内径を小さくした第1小径端部を一端に備えるとともに第1開口を他端に備え、第1小径端部を第1接続口に接続した第1延設管と、第2接続口に嵌挿可能なように外径および内径を小さくした第2小径端部を一端に備えるとともに第2開口を他端に備え、第2小径端部を第2接続口に接続した第2延設管とからなり、第1延設管は、当該第1延設管の周壁を括れさせた第1縮径部を有し、第2延設管は、当該第2延設管の周壁を括れさせた第2縮径部を有し、第1逆止弁は、第1小径端部と第1縮径部とにより挟持され、第2逆止弁は、第2小径端部と第2縮径部とにより挟持されている。
〔第6発明の変形例〕
本願の第6の発明は、逆止弁を備えた三方管ユニットに係るもので、当該三方管ユニットは、前記第2発明の変形例に係る製造方法により製造される三方管ユニットと同様の特徴を有する。
具体的には、当該三方管ユニットは、一端に第1開口を有するとともに他端に第2開口を有する主管部および主管部の中間部から分岐して第3開口を有する分岐部を備えた三方管と、第1開口から中間部に向かう方向が順方向となるように主管部内に嵌挿され第1開口と中間部との間に配置された第1逆止弁と、中間部から第2開口に向かう方向が順方向となるように主管部内に嵌挿され中間部と第2開口との間に配置された第2逆止弁とを有する三方管ユニットであって、前記三方管は、一端に外径が小さくなった第1小径端部を有するとともに他端に外径が小さくなった第2小径端部を有する短管部を備え、短管部の中間部から分岐するように前記分岐部を備えた短寸三方管と、第1小径端部を嵌挿することにより短管部と接続することが可能な第1接続口を一端に備えるとともに第1開口を他端に備え、第1小径端部を第1接続口に接続した第1延設管と、第2小径端部を嵌挿することにより短管部と接続することが可能な第2接続口を一端に備えるとともに第2開口を他端に備え、第2小径端部を第2接続口に接続した第2延設管とからなり、第1延設管は、当該第1延設管の周壁を括れさせた第1縮径部を有し、第2延設管は、当該第2延設管の周壁を括れさせた第2縮径部を有し、第1逆止弁は、第1小径端部と第1縮径部とにより挟持され、第2逆止弁は、第2小径端部と第2縮径部とにより挟持されている。
〔第7発明〕
本願の第7の発明は、逆止弁を備えた三方管ユニットに係るもので、当該三方管ユニットは、前記第3の発明に係る製造方法により製造される三方管ユニットと同様の特徴を有する。
具体的には、当該三方管ユニットは、一端に第1開口を有するとともに他端に第2開口を有する主管部および主管部の中間部から分岐して第3開口を有する分岐部を備えた三方管と、第1開口から中間部に向かう方向が順方向となるように主管部内に嵌挿され第1開口と中間部との間に配置された第1逆止弁と、中間部から第2開口に向かう方向が順方向となるように主管部内に嵌挿され中間部と第2開口との間に配置された第2逆止弁とを有する三方管ユニットであって、当該三方管ユニットは、両端に開口を有し且つ周面に前記分岐部と連通可能な周面開口を有し且つ当該周面開口が前記分岐部と連通するように主管部内の中間部に嵌挿されたスペーサ管をさらに備え、主管部は、当該主管部の周壁を括れさせた第1縮径部と第2縮径部とを有し、第1逆止弁は、第1縮径部とスペーサ管の一端とにより挟持され、第2逆止弁は、第2縮径部とスペーサ管の他端とにより挟持されている。
〔第8発明〕
本願の第8の発明は、逆止弁を備えた三方管ユニットに係るもので、当該三方管ユニットは、前記第4の発明に係る製造方法により製造される三方管ユニットと同様の特徴を有する。
具体的には、当該三方管ユニットは、一端に第1開口を有するとともに他端に第2開口を有する主管部および主管部の中間部から分岐して第3開口を有する分岐部を備えた三方管と、主管部内に嵌挿された逆止弁装置とを有する三方管ユニットである。
また、上記逆止弁装置は、第1逆止弁とスペーサ管部と第2逆止弁とが順に配列されるようにこれら第1逆止弁とスペーサ管部と第2逆止弁とを一体化してなり、第1逆止弁は、第1開口から中間部に向かう方向が順方向となるように第1開口と中間部との間に配置され、スペーサ管部は、前記分岐部と連通する周面開口を備え、前記周面開口が前記分岐部と連通するように主管部の中間部に配置され、第2逆止弁は、中間部から第2開口に向かう方向が順方向となるように中間部と第2開口との間に配置され、主管部は、当該主管部の周壁を括れさせた一対の縮径部を有し、これら一対の縮径部により逆止弁装置が主管部内に挟持されている。
また、上記第5から第8の発明(第6発明の変形例を含む)に係る三方管ユニットでは、第1逆止弁が当該第1逆止弁の外周面と主管部の内周面との間をシールするシール部材を備え、第2逆止弁が当該第2逆止弁の外周面と主管部の内周面との間をシールするシール部材を備えていることが好ましい。弁漏れを防ぐためである。
〔第9発明〕
本願の第9の発明は、前記第5から第8の発明(第6発明の変形例を含む)に係る三方管ユニットを利用して構成したブリッジ冷媒回路モジュールに係るもので、このような発明によれば、冷媒配管の省スペース化に資する長さ寸法の小さな逆止弁ブリッジ冷媒回路モジュールを提供することが出来る。
具体的には、当該ブリッジ冷媒回路モジュールは、4つの逆止弁をブリッジ状に接続し、冷媒の導入または排出を行う4つのポートとして第1ポート、第2ポート、第3ポートおよび第4ポートを備えた逆止弁ブリッジ冷媒回路モジュールであって、前記第5から第8の発明(第6発明の変形例を含む)のいずれかの三方管ユニットからなる第1回路要素と、前記第5から第8の発明(第6発明の変形例を含む)のいずれかの三方管ユニットからなる第2回路要素と、第1回路要素と第2回路要素とを接続する第1三方接続管と、第1回路要素と第2回路要素とを接続する第2三方接続管とを備える。
そして、上記第1三方接続管は、第1回路要素の第1開口と第2回路要素の第1開口とを接続する第1接続管路と、第1接続管路から分岐し且つ第1回路要素の第1開口と第2回路要素の第1開口とに連通する第1端部開口を有する第1分岐管路とを有し、上記第2三方接続管は、第1回路要素の第2開口と第2回路要素の第2開口とを接続する第2接続管路と、第2接続管路から分岐し且つ第2回路要素の第2開口と第2回路要素の第2開口とに連通する第2端部開口を有する第2分岐管路とを有し、第1端部開口を前記第1ポートとし、第2端部開口を前記第2ポートとし、第1回路要素の第3開口を前記第3ポートとし、第2回路要素の第3開口を前記第4ポートとした。
本発明によれば、冷凍サイクルシステム内の配管を簡素化し、省スペース化を図ることが出来る。
本発明の他の目的、特徴および利点は、図面に基いて述べる以下の本発明の実施の形態の説明により明らかにする。なお、各図中、同一の符号は、同一又は相当部分を示す。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る三方管ユニットを示す縦断面図である。 図2は、前記第1実施形態の三方管ユニットに備える逆止弁(閉弁状態)を拡大して示す縦断面図である。 図3は、前記第1実施形態の三方管ユニットに備える逆止弁(開弁状態)を拡大して示す縦断面図である。 図4は、前記第1実施形態に係る三方管ユニットの製造方法の一工程(中央側縮径部形成工程)を示す縦断面図である。 図5は、前記第1実施形態に係る三方管ユニットの製造方法の一工程(中央側縮径部形成工程が完了した状態)を示す縦断面図である。 図6は、前記第1実施形態に係る三方管ユニットの製造方法の一工程(管状部材接合工程が完了した状態)を示す縦断面図である。 図7は、前記第1実施形態に係る三方管ユニットの製造方法の一工程(逆止弁設置工程が完了した状態)を示す縦断面図である。 図8は、前記第1実施形態に係る三方管ユニットの製造方法の一工程(端部側縮径部形成工程)を示す縦断面図である。 図9は、前記第1実施形態に係る三方管ユニットの製造方法の一工程(端部側縮径部形成工程において第1逆止弁を固定する端部側縮径部を形成した状態)を示す縦断面図である。 図10は、前記第1実施形態に係る三方管ユニットの製造方法の一工程(端部側縮径部形成工程が完了した状態)を示す縦断面図である。 図11は、前記第1実施形態に係る三方管ユニットの製造方法の一工程(第1逆止弁側の継手部の形成工程)を示す縦断面図である。 図12は、本発明の第2の実施形態に係る三方管ユニットを示す縦断面図である。 図13は、前記第2実施形態に係る三方管ユニットの製造方法の一工程(三方管形成工程)を示す縦断面図である。 図14は、前記第2実施形態に係る三方管ユニットの製造方法の一工程(管状部材接合工程が完了した状態)を示す縦断面図である。 図15は、前記第2実施形態に係る三方管ユニットの製造方法の一工程(逆止弁設置工程が完了した状態)を示す縦断面図である。 図16は、前記第2実施形態に係る三方管ユニットの製造方法の一工程(縮径部形成工程において第1逆止弁を固定した状態)を示す縦断面図である。 図17は、本発明の第3の実施形態に係る三方管ユニットを示す縦断面図である。 図18は、前記第3実施形態に係る三方管ユニットの製造方法の一工程(三方管の形成工程)を示す縦断面図である。 図19は、前記第3実施形態に係る三方管ユニットの製造方法の一工程(管状部材接合工程が完了した状態)を示す縦断面図である。 図20は、前記第3実施形態に係る三方管ユニットの製造方法の一工程(逆止弁設置工程が完了した状態)を示す縦断面図である。 図21は、本発明の第4の実施形態に係る三方管ユニットを示す縦断面図である。 図22は、前記第4実施形態に係る三方管ユニットの製造方法の一工程(管状部材接合工程が完了した状態)を示す縦断面図である。 図23は、前記第4実施形態に係る三方管ユニットの製造方法の一工程(第1逆止弁とスペーサ管と第2逆止弁)を拡大して示す縦断面図である。 図24は、前記第4実施形態に係る三方管ユニットの製造方法の一工程(スペーサ管配置工程および逆止弁設置工程が完了した状態)を示す縦断面図である。 図25は、前記第4実施形態に係る三方管ユニットの製造方法の一工程(縮径部形成工程が完了した状態)を示す縦断面図である。 図26は、本発明の第5の実施形態に係る三方管ユニットを示す縦断面図である。 図27は、前記第5実施形態に係る三方管ユニットの製造方法の一工程(逆止弁装置作製工程)を拡大して示す縦断面図である。 図28は、前記第5実施形態に係る三方管ユニットで使用する逆止弁装置を拡大して示す縦断面図である。 図29は、前記第5実施形態に係る三方管ユニットの製造方法の一工程(管状部材接合工程が完了した状態)を示す縦断面図である。 図30は、前記第5実施形態に係る三方管ユニットの製造方法の一工程(逆止弁装置設置工程が完了した状態)を示す縦断面図である。 図31は、前記第5実施形態に係る三方管ユニットの製造方法の一工程(縮径部形成工程が完了した状態)を示す縦断面図である。 図32は、本発明の第6実施形態に係る逆止弁ブリッジ冷媒回路モジュールを示す縦断面図である。 図33は、前記第6実施形態に係る逆止弁ブリッジ冷媒回路モジュールを使用したヒートポンプ式冷暖房システムの一例(冷房運転状態)を示す図である。 図34は、前記第6実施形態に係る逆止弁ブリッジ冷媒回路モジュールを使用したヒートポンプ式冷暖房システムの一例(暖房運転状態)を示す図である。 図35は、前記冷暖房システムの逆止弁ブリッジ冷媒回路モジュール(冷房運転状態)における冷媒の流れを示す図である。 図36は、前記冷暖房システムの逆止弁ブリッジ冷媒回路モジュール(暖房運転状態)における冷媒の流れを示す図である。 図37は、特許文献1に記載の逆止弁装置を使用して形成した逆止弁ブリッジ冷媒回路モジュールを示す縦断面図である。
〔第1実施形態〕
図1から図9は、本発明の第1の実施形態に係る三方管ユニット11を示すものである。これらの図に示すようにこの三方管ユニット11は、三方管12の内部に2つの逆止弁V1,V2を備えたもので、三方管12は、直線状に延びる主管部13と、主管部13の中央部(本発明に言う中間部)13aから分岐する分岐部14とを有する。また、主管部13は、冷媒を流入させる第1開口A1を一端に有し、冷媒を流出させる第2開口A2を他端に有する。分岐部14は、その先端(主管部13と連通する端部とは反対側の端部)に冷媒を流入または流出させる第3開口A3を有し、この第3開口A3にはさらに継手管(本発明に言う管状部材)18を接合してある。
なお、第3開口A3に接合する管状部材としては、使用する冷凍サイクルシステムに応じて直管(ストレート管)以外の様々な管、例えばエルボ管(L字状に曲がった配管)や分岐を有する配管もしくは他の各種形状の異形管を接続しても良い(後述の他の実施形態についても同様)。また、第1開口A1を含む主管部13の一端部と、上記第2開口A2を含む主管部13の他端部には、管径を小さく絞った継手部17,17aをそれぞれ形成し、他の継手や配管を接続できるようにしてある。
また、2つの逆止弁V1,V2のうち第1の逆止弁V1は第1開口A1と中央部13aとの間に配置し、第2の逆止弁V2は中央部13aと第2開口A2との間に配置する。また両逆止弁V1,V2は、冷媒の通過を許容する順方向C1,C2が揃うように、つまり第1逆止弁V1の順方向C1と第2逆止弁V2の順方向C2が同じ方向(図1の左から右に向かう方向)になるように設置する。
また、主管部13の管軸方向への位置ずれを防ぎ各逆止弁V1,V2を主管部13内に固定するため、各逆止弁V1,V2の両端部に主管部13の管壁(周壁)をリング状に括れさせた(言い換えれば、主管部13の内径が小さくなるようにリング状に凹ませた)一対の縮径部15,16;15a,16aを形成し、各一対の縮径部により逆止弁をそれぞれ挟持する。すなわち、主管部13の左側に形成した一対の縮径部である、中央部13aに近い中央側縮径部15と、主管部13の端部に近い端部側縮径部16とにより第1逆止弁V1を挟持し、主管部13の右側に形成した一対の縮径部である、中央部13aに近い中央側縮径部15aと、主管部13の端部に近い端部側縮径部16aとにより第2逆止弁V2を挟持する。なお、各逆止弁V1,V2は、主管部13に差し入れて隙間なく主管部13内に嵌め込めるように主管部13の内径に略等しい外径を有する。
各逆止弁(第1逆止弁V1及び第2逆止弁V2)としては、本実施形態では、前記特許文献1記載の逆止弁装置に含まれる弁組立体を使用するが(後述する他の実施形態も同様)、これに限定されるものではなく、逆止弁としての機能(順方向に冷媒を通過させ、逆方向への冷媒の流通を阻止する)を有するものであれば他の構造を有するものであっても構わない。
上記弁組立体は、図2~図3に拡大して示すように、一端が内側に曲折する曲折部4bを有する円筒状の案内部材4と、この案内部材4に収容されて曲折部4bによって開弁作動限が規制される(弁体3の開弁方向への移動の限界位置が規定される)弁体3と、案内部材4の他端に装着され弁体3が接離する弁座5aを備えた弁座部材5と、弁座部材5の外周面と主管部13の内周面との間をシールするシール部材6とを備えている。
シール部材6は、例えばゴム製のOリングからなり、弁座部材5の外周面に形成した凹溝5bに嵌入させることにより固定してある。また弁体3は、弁部3aの背面側(曲折部4bに近い側)に軸方向(弁体3の動作方向)に延びる4枚の羽根状部3bを有する。さらに、弁座部材5は真鍮等の金属製、弁体3は例えば樹脂材料からなり、三方管12は銅やステンレスなどの金属材料からなる。
この弁組立体(第1逆止弁V1及び第2逆止弁V2)は、図2に示すように曲折部4b側(図2の右側/「流出側」とも言う)の圧力が弁座部材5側(図2の左側/「流入側」とも言う)の圧力より高い状態では、弁体3の弁部3aが弁座部材5の弁座5aに当接して弁口が閉じられ、冷媒の流れが遮断される。
一方、弁座部材5側(流入側)の圧力が曲折部4b側(流出側)の圧力より高くなると、図3に示すように弁体3が案内部材4(円筒状の基部4a)の内面に沿って曲折部4b側(右方)へ移動することにより弁部3aが弁座5aから離れて弁口が開き、4つの羽根状部3bの間の空隙を通って冷媒が流れ、弁組立体V1,V2を通過するようになる(図3の矢印F参照)。そして弁体3は、曲折部4bに当接することにより停止し、開弁状態が維持される。
図4~図11を参照して上記三方管ユニット11の製造方法を説明する。
まず、主管部13と分岐部14を備えた三方管12を用意するが(三方管を用意する工程)、この三方管12はバルジ加工(バーリング加工でも良い)によりストレート管の中央部を塑性変形させてストレート管(主管部13)から分岐するに分岐部14を形成することにより行えば良い(後述する第2及び第3実施形態の短寸三方管32,42についても同様)。
次に、用意した三方管12の分岐部14(主管部13の中央部13a)の両側に中央側縮径部15,15aを形成する(中央側縮径部形成工程)。具体的には、図4に示すように主管部13に嵌挿可能な円柱状の治具(円柱状の金属型)22を主管部13の左端から主管部13内に差し入れ、左側の中央側縮径部15の形成位置近傍まで差し込んだ後、割型プレス21の上型21aと下型21bとで上下から主管部13をプレスすることにより(矢印S参照)リング状の縮径部15を形成する。当該上型21aと下型21bは、合わせると主管部13の外径より小さなリング状の開口が形成されるようになっており、この開口の内周面によって主管部13の周壁を絞る(凹ませる)ことにより縮径部15を形成する。
なお、プレス加工中、治具22は縮径部15の片側(主管部13の端部側)にのみ配置し、中央部13a側には配置していないが、中央部13a側には逆止弁は(他の何らかの部材や部品等も)設置されることがないことから、多少不規則な変形が生じたとしても許容される(当該三方管ユニット11の機能を損なうことはない)からである。
そして、右側の中央側縮径部15aも左側と同様に形成する。両中央側縮径部15,15aを形成した状態を図5に示す。なお、この中央側縮径部形成工程は、次に述べる管状部材接合工程の後で且つ後述する逆止弁設置工程の前に実施しても良い。
中央側縮径部15,15aを形成したら、図6に示すように分岐管14に継手管18をロウ付けして接合する(管状部材接合工程)。逆止弁V1,V2を配置する前に継手管18を接合することで、逆止弁V1,V2に含まれる金属製の弁座部材5や樹脂製の弁体3、ゴム製のシール部材6が接合時に加熱されて変形したり変質することを回避するためである。したがって本実施形態(後述の第2から第5実施形態も同様)によれば、分岐部14(主管部中央部13a)に近い位置に逆止弁V1,V2を配置することが可能で、三方管ユニット11の全長を短くすることが出来る。なお、分岐管14に接合する管状部材は、直管(ストレート管)だけでなく、エルボ管等の他の形状を有する異形管であっても良いことは既に述べた通りである。
継手管18の接合後、第1逆止弁V1を主管部13の左端から挿入し、図7に示すように左側の中央側縮径部15に突き当たるまで押し込むとともに、主管部13の右側から第2逆止弁V2を右側の中央側縮径部15aに突き当たるまで押し込む(逆止弁設置工程)。
そして、図8に示すように第1逆止弁V1の近傍位置(当該形成する縮径部16の幅分だけ第1逆止弁V1との間に隙間が出来る位置)まで円柱状の治具22を差し込み、前記中央側縮径部15と同様に、割型プレス21により縮径部(端部側縮径部)16を形成する(図9参照)。これにより第1逆止弁V1は、中央側縮径部15と端部側縮径部16とにより挟まれ、左右どちらへも位置ずれすることがなく主管部13内に固定される。また、第1逆止弁V1と同様に端部側縮径部16aをプレス加工により形成し、両縮径部15a,16aにより第2逆止弁V2を挟持して主管部13内に固定する(図10参照)(端部側縮径部形成工程)。
なお、上述の記載においては、中央側縮径部15,15aおよび端部側縮径部16,16aをプレス成形したが、ロール金型を用いてロールかしめを行っても良い。また本実施形態では、両逆止弁(第1逆止弁V1と第2逆止弁V2)を主管部13内に配置してから両逆止弁V1,V2の端部を固定する端部側縮径部16,16aを形成したが、第1逆止弁V1を主管部13内に配置し、当該第1逆止弁V1を固定する端部側縮径部16を形成した後に、第2逆止弁V2を主管部13内に配置し、当該第2逆止弁V2を固定する端部側縮径部16aを形成するようにしても良い(後述の第2及び第3実施形態についても同様)。
さらに、図11に示すように主管部13の左端に円柱状の治具(円柱状の金属型)24を差し込み、回転金型23(23a,23b)を用いたスピニング加工により絞り、管径の小さな継手部17を形成する。主管部13の右端にも同様に継手部17aを形成すれば、前記図1に示した本実施形態の三方管ユニット11が完成する。
〔第2実施形態〕
図12は、本発明の第2の実施形態に係る三方管ユニット31を示すものである。同図に示すようにこの三方管ユニット31は、前記第1実施形態に係る三方管ユニット11と同様に、三方管の分岐部34を挟んで左右両側に逆止弁V1,V2をそれぞれ備えたものであるが、各逆止弁V1,V2の中央側の支持構造が前記第1実施形態とは異なる。以下、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付して重複した説明を省略し、相違点を中心に説明する(後に述べる第3以降の実施形態についても同様)。
本実施形態では、三方管(主管部)を3つの部材で構成し、これら部材の接続部を逆止弁V1,V2の中央側の支持手段として利用する。具体的には、本実施形態の三方管31は、第1実施形態より主管部が短い(この短い主管部を「短管部」と称する)短寸三方管32と、短管部33の一端側の開口33aに接続した直線状の管状部材である第1延設管35と、短管部33の他端側の開口33bに接続した直線状の管状部材である第2延設管36とからなる。
各延設管(第1延設管35及び第2延設管36)は、前記第1実施形態の主管部13と同様に逆止弁V1,V2を嵌挿可能な(ちょうど嵌め込むように挿入できる)内径を有する。また各延設管35,36は、短寸三方管32に差し込めるように外径を小さくし且つ延設管35,36内に嵌挿した逆止弁V1,V2を当接させて支持できるように内径を小さく形成した小径端部35a,36aを一端(短寸三方管32との接続側の端部)に備えている。
本実施形態の三方管ユニット31を製造するには、図13に示すように短寸三方管32と第1延設管35と第2延設管36とを用意し、図14に示すように短寸三方管32の短管部33の一端側開口33aに小径端部35aを差し込んでロウ付けすることにより第1延設管35を短寸三方管32に接合するとともに、短管部32の他端側開口33bに小径端部36aを差し込んでロウ付けすることにより第2延設管36を短寸三方管32に接合し、三方管を形成する(三方管形成工程)。また、短寸三方管32の第3開口A3に継手管18をロウ付けして接合する(管状部材接合工程)。
その後、図15に示すように第1延設管35の他端(短寸三方管32との接続側端部とは反対側の端部)から第1延設管35内に第1逆止弁V1を挿入し、小径端部35aに突き当たるまで押し込むとともに、第2延設管36の他端(短寸三方管32との接続側端部とは反対側の端部)から第2延設管36内に第2逆止弁V2を挿入し、小径端部36aに突き当たるまで押し込む(逆止弁設置工程)。
そして、図16に示すように、第1実施形態と同様に端部側縮径部16を形成すれば、小径端部35aと端部側縮径部16とにより第1逆止弁V1を挟持し、第1延設管35内に固定することが出来る。また、第2逆止弁V2についても同様に、端部側縮径部16a(図17参照)を形成することにより第2延設管36内に固定すれば良い(縮径部形成工程)。なお、本実施形態においても、順方向が同じ向きになるように各逆止弁(第1逆止弁V1と第2逆止弁V2)を設置する。
〔第3実施形態〕
図17は、本発明の第3の実施形態に係る三方管ユニット41を示すものである。この三方管ユニット41は、前記第2実施形態の三方管ユニット31と同様に三方管を短寸三方管42と2本の延設管45,46とにより構成したものであるが、小径端部43a,43bを延設管45,46側ではなく短寸三方管42側に備えた。
製造にあたっては、図18から図19に示すように短寸三方管42の短管部43の両端に備えた小径端部43a,43bを第1延設管45と第2延設管46とにそれぞれ差し込み、ロウ付けすることにより三方管を形成する(三方管形成工程)とともに、短寸三方管42の分岐部44に継手管18をロウ付けして接合する(管状部材接合工程)。
その後、図20に示すように第1延設管45に第1逆止弁V1を挿入し、短寸三方管42の小径端部43aに突き当たるまで第1逆止弁V1を押し込むとともに第2延設管46に第2逆止弁V2を挿入し、短寸三方管42の小径端部43bに突き当たるまで第2逆止弁V2を押し込む(逆止弁設置工程)。
そして、前記図16に示したのと同様に端部側縮径部16を形成すれば第1逆止弁V1を第1延設管45内に固定することができ、端部側縮径部16aを形成すれば第2逆止弁V2を第2延設管46内に固定することが出来る(縮径部形成工程)。本実施形態によっても小径端部43a,43bと端部側縮径部16,16aとにより逆止弁V1,V2を三方管内に固定することが出来る。
〔第4実施形態〕
図21は、本発明の第4の実施形態に係る三方管ユニット51を示すもので、本実施形態では第1逆止弁V1と第2逆止弁V2との間にスペーサ管を介在させることで両逆止弁V1,V2の中央部側を支持する。
製造工程に沿ってより具体的に説明すると、図22に示すように前記第1実施形態と同様の三方管12を用意して予め継手管18を分岐部14にロウ付けする(管状部材接合工程)とともに、図23に示すように第1逆止弁V1とスペーサ管52と第2逆止弁V2を用意する。スペーサ管52は、両端が開口した直線状の短い管状部材で、三方管12の主管部13に嵌挿可能なように逆止弁V1,V2と同じ外径を有する。またスペーサ管52は、スペーサ管52の内部と分岐部14とを連通させる周面開口53を周面に備えている。
図24に示すように周面開口53が分岐部14(第3開口A3)と対向するようにスペーサ管52を三方管12の主管部13の中央部13aに嵌挿し(スペーサ管配置工程)、第1逆止弁V1を主管部13の一端から、また第2逆止弁V2を主管部13の他端からそれぞれ嵌挿してスペーサ管52に密着させる(逆止弁設置工程)。
そして、図25に示すように、これら密着させた第1逆止弁V1とスペーサ管52と第2逆止弁V2の全体を挟むように一対の端部側縮径部16,16aを三方管12の主管部13に形成すれば(縮径部形成工程)、第1逆止弁V1とスペーサ管52と第2逆止弁V2全体を一体に主管部13内に固定することが出来る。なお、スペーサ管配置工程において主管部13にスペーサ管52を固定する凹部をポンチ加工で形成しても良い。また、管状部材接合工程においてスペーサ管52も同時に接合しても良い。
〔第5実施形態〕
図26は、本発明の第5の実施形態に係る三方管ユニット61を示すものである。同図に示すようにこの三方管ユニット61は、前記第4実施形態の第1逆止弁V1とスペーサ管52(本実施形態ではスペーサ部62)と第2逆止弁V2とを一体化した逆止弁装置66を予め作製しておき、これを三方管12内に設置するものである。
すなわち当該逆止弁装置66は、図27から図28に示すように、前記第1逆止弁V1の案内部材4を流出側に延ばすことにより前記案内部材4と前記スペーサ管52を一体化し、案内部材4と同様の(弁体3の軸方向への移動をガイドする)機能を有する案内部63と、前記スペーサ管52と同様に周面開口53を備え同様の機能を有するスペーサ部62とを形成した。
また前記曲折部4bに代え、周壁を括れさせた縮径部64を案内部63とスペーサ部62との間に形成する。この縮径部64は、前記曲折部4bと同じ機能を有するもので、図28に示す閉弁状態から開弁時には弁体3はスペーサ部62に向け進行するが、当該縮径部64に当接することにより停止し、第1逆止弁V1が全開状態となる。なお、当該縮径部64は、弁体3や弁座部材5を案内部63に設置する前に、第1実施形態(図4~図5)の中央側縮径部15と同様にして形成すれば良い。
また、スペーサ部62の端部(縮径部64と反対側の端部)には、第2逆止弁V2の流入側(弁座部材5)を固定する。なお、第2逆止弁V2の弁座部材5には、スペーサ部62に嵌入可能な段差部65(図27参照)を形成してある。
製造にあたっては、上記逆止弁装置66を作製する(逆止弁装置作製工程)とともに、図29に示すように三方管12を用意し、分岐部14に継手管18をロウ付けして接合する(管状部材接合工程)。その後、図30に示すように逆止弁装置66を三方管12の主管部13に嵌挿し、スペーサ部62の周面開口53が分岐部14(第3開口A3)と対向するように主管部13の中央に逆止弁装置66を配置する(逆止弁装置配置工程)。なお、逆止弁装置配置工程において、スペーサ部62を備えた第1逆止弁V1のみを主管部13に挿入し、この状態で主管部13にスペーサ部62を固定する凹部をポンチ加工で形成し、その後、第2開口A2から第2逆止弁V2を主管部13に挿入してスペーサ部62に当接させるように配置しても良い。
そして、前記第4実施形態と同様に一対の端部側縮径部16,16aを主管部13の周壁に形成すれば逆止弁装置66を主管部13内に固定することが出来る。すなわち、図31に示すように逆止弁装置66を挟むように逆止弁装置66の左右両側に縮径部16,16aをそれぞれ形成すれば良い(縮径部形成工程)。
〔第6実施形態〕
図32は、本発明の第6の実施形態に係る逆止弁ブリッジ冷媒回路モジュール71を示すものである。同図に示すようにこの冷媒回路モジュール71は、本発明に係る三方管ユニット11を2つ組み合わせ、冷媒を流入または流出させる4つのポートP1,P2,P3,P4を備えたブリッジ回路を形成したものである。
具体的には、当該モジュール71は、前記第1実施形態に係る三方管ユニット11からなる第1回路要素72と、同じく前記第1実施形態に係る三方管ユニット11からなる第2回路要素73と、これら第1回路要素72と第2回路要素73を接続する第1三方接続管74と、第2三方接続管77とを有する。
また、第1三方接続管74は、第1回路要素72の第1開口A1と第2回路要素73の第1開口A1とを接続する第1接続管路75と、第1接続管路75の中間部から分岐して第1回路要素72の第1開口A1と第2回路要素73の第1開口A1とに連通する第1端部開口76aを端部に有する第1分岐管路76とを有する。また、第2三方接続管77は、第1回路要素72の第2開口A2と第2回路要素73の第2開口A2とを接続する第2接続管路78と、第2接続管路78の中間部から分岐して第1回路要素72の第2開口A2と第2回路要素73の第2開口A2とに連通する第2端部開口79aを端部に有する第2分岐管路79とを有する。
そして、第1端部開口76aを第1ポートP1とし、第2端部開口79aを第2ポートP2とし、第1回路要素72の第3開口A3に接合した継手管18の先端開口を第3ポートP3とし、第2回路要素73の第3開口A3に接合した継手管18の先端開口を第4ポートP4とする。
なお、本実施形態では、第1回路要素72と第2回路要素73として第1実施形態に係る三方管ユニット11を使用したが、これらに代え、前記第2から第5実施形態に係るいずれかの三方管ユニット31,41,51,61を使用しても良いし、本発明に基いて構成した他の三方管ユニットを使用することも可能である。また以下、第1回路要素72の第1逆止弁V1および第2逆止弁V2と区別するため、第2回路要素73の第1逆止弁V3を「第3逆止弁」と、また第2回路要素73の第2逆止弁V4を「第4逆止弁」とそれぞれ称する。
本実施形態に係るモジュールは、例えば、次のようなヒートポンプ方式の冷暖房システムに使用することが出来る。
〔冷暖房システム〕
図33から図34に示すようにこの冷暖房システムは、室外機81と、室内機91と、これら室外機81と室内機91の間に備えたブリッジ冷媒回路71とを備えている。室外機81は、圧縮機82と、冷媒流路を切り替える四方弁83と、熱源側熱交換器である室外熱交換器84と、室外ファン85と、室外膨張弁86と、アキュムレータ87とを有する。室内機91は、利用側熱交換器である室内熱交換器92と、室内ファン93と、室内膨張弁94とを有する。
ブリッジ冷媒回路71は、本実施形態に係るモジュール71により構成し、第1ポートP1を室内熱交換器92の出口側配管に接続し、第2ポートP2を室内膨張弁94を介して室内熱交換器92の入口側配管に接続する。また、第3ポートP3を四方弁83を介して室外熱交換器84に接続し、第4ポートP4を室外膨張弁86を介して室外熱交換器84に接続する。
〔冷房運転〕
図33および図35は冷房運転時の冷媒の流れを示している。これらの図に示すように冷房運転時には、四方弁83では図33に実線で示す内部流路が形成され、圧縮機82から吐出された高温高圧の冷媒が四方弁83を介して室外熱交換器84に流入する。そして、室外熱交換器84で外気と熱交換されて凝縮した冷媒は、第4ポートP4からブリッジ回路71に流入し、第4逆止弁V4を通って第2ポートP2を通じてブリッジ回路71から流出し、室内機91に流入する。室内機91では、冷媒は室内膨張弁94によって急激に減圧され温度が低下する。そして、室内熱交換器92で室内空気と熱交換され蒸発した冷媒は、第1ポートP1からブリッジ回路71に流入し、第1逆止弁V1を通って第3ポートP3を通じてブリッジ回路71から流出し、室外機81に戻される。室外機81では、冷媒は四方弁83およびアキュムレータ87を順に通過し、圧縮機82で再び圧縮されて室外熱交換器84に送られる。
ここで、図35中の矢印付きの実線は、高圧冷媒の流れを示し、矢印付きの破線は、低圧冷媒の流れを示している。本実施形態のブリッジ回路モジュール71では、冷房時には高圧冷媒が第4ポートP4から流入して第4逆止弁V4を通って第2ポートP2から流出するから、第2逆止弁V2と第3逆止弁V3は流入側より流出側の圧力が高くなり、これら第2逆止弁V2と第3逆止弁V3は閉弁状態となる。したがって、第1ポートP1から流入した低圧冷媒は、第3逆止弁V3を通過することなく第1逆止弁V1を通過し、第2逆止弁V2を通ることなく第3ポートP3からブリッジ回路71の外へ流出する。
〔暖房運転〕
図34および図36は暖房運転時の冷媒の流れを示している。これらの図に示すように暖房運転時には、四方弁83では図34に実線で示す内部流路が形成され、圧縮機82から吐出された高温高圧の冷媒は、四方弁83を介してブリッジ回路71に送られ、第3ポートP3からブリッジ回路71内に流入した後、第2逆止弁V2を通過し、第2ポートP2から流出して室内機91へ送られる。そして、室内熱交換器92で室内空気と熱交換され凝縮した冷媒は、第1ポートP1からブリッジ回路71に流入し、第3逆止弁V3を通って第4ポートP4を通じてブリッジ回路71から流出し、室外機81へ戻される。室外機81では、冷媒は室外膨張弁86によって急激に減圧され温度が低下する。そして、室外熱交換器84で外気と熱交換され蒸発した冷媒は、四方弁83およびアキュムレータ87を順に通過し、圧縮機82で再び圧縮されて室内機91へと送られる。
ここで、前記図35と同様に図36中の矢印付きの実線は、高圧冷媒の流れを示し、矢印付きの破線は、低圧冷媒の流れを示している。本実施形態のブリッジ回路モジュール71では、暖房時には高圧冷媒が第3ポートP3から流入して第2逆止弁V2を通って第2ポートP2から流出するから、第1逆止弁V1と第4逆止弁V4は流入側より流出側の圧力が高くなり、これら第1逆止弁V1と第4逆止弁V4は閉弁状態となる。したがって、第1ポートP1から流入した低圧冷媒は、第1逆止弁V1を通過することなく第3逆止弁V3を通過し、第4逆止弁V4を通ることなく第4ポートP4からブリッジ回路71の外へ流出する。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内で種々の変更を行うことができることは当業者に明らかである。
例えば、前記第6実施形態のモジュール71を備えた冷暖房システムは一例として示したものであって、例えば室外機81と室内機91をそれぞれ複数台備えたり、あるいはデフロスト運転を可能とするための配管や流路切替手段、流路開閉器のような他の様々な機器をさらに備えるなど前記実施形態とは異なる各種の冷媒回路構成を有する冷暖房システムや、他の冷凍サイクルシステムにおいて本発明の三方管ユニットならびに逆止弁ブリッジ冷媒回路モジュールは利用可能である。
1,66 逆止弁装置
2a 大径部
2b,2c 小径部
2d,2e テーパ部
2f 入口ポート
2g 出口ポート
3 弁体
3a 弁部
3b 羽根状部
4 案内部材
4a 円筒状の基部
4b 曲折部
5 弁座部材
5a 弁座
5b 凹溝
6 シール部材
7 弁組立体
11,31,41,51,61 三方管ユニット
12 三方管
13 主管部
13a 主管部の中央部
14,34,44 分岐部
15,15a 中央側縮径部
16,16a 端部側縮径部
17,17a 継手部
18 継手管
21 割型プレス
21a 上型
21b 下型
22,24 治具
23,23a,23b 回転金型
32,42 短寸三方管
33,43 短管部
33a 短管部の一端側開口
33b 短管部の他端側開口
35,45 第1延設管
35a,36a,43a,43b 小径端部
36,46 第2延設管
52 スペーサ管
53 周面開口
62 スペーサ部
63 案内部
64 縮径部
65 段差部
71 ブリッジ冷媒回路(逆止弁ブリッジ冷媒回路モジュール)
72 第1回路要素
73 第2回路要素
74 第1三方接続管
75 第1接続管路
76 第1分岐管路
76a 第1端部開口
77 第2三方接続管
78 第2接続管路
79 第2分岐管路
79a 第2端部開口
81 室外機
82 圧縮機
83 四方弁
84 室外熱交換器
85 室外ファン
86 室外膨張弁
87 アキュムレータ
91 室内機
92 室内熱交換器
93 室内ファン
94 室内膨張弁
A1 第1開口
A2 第2開口
A3 第3開口
C1,C2 順方向
F 冷媒の流れ
P1 第1ポート
P2 第2ポート
P3 第3ポート
P4 第4ポート
V1 第1逆止弁
V2 第2逆止弁
V3 第3逆止弁
V4 第4逆止弁

Claims (18)

  1. 一端に第1開口を有するとともに他端に第2開口を有する主管部および当該主管部の中間部から分岐して第3開口を有する分岐部を備えた三方管と、
    前記第1開口から前記中間部に向かう方向が順方向となるように前記第1開口と前記中間部との間に配置された第1逆止弁と、
    前記中間部から前記第2開口に向かう方向が順方向となるように前記中間部と前記第2開口との間に配置された第2逆止弁と
    を備えた三方管ユニット
    を製造する方法であって、
    前記三方管を用意する工程と、
    前記主管部の周壁を括れさせて前記第1逆止弁の前記中間部側への位置ずれを規制する第1縮径部を形成するとともに、前記主管部の周壁を括れさせて前記第2逆止弁の前記中間部側への位置ずれを規制する第2縮径部を形成する、中央側縮径部形成工程と、
    当該中央側縮径部形成工程の後に、前記主管部の一端側から前記第1逆止弁を前記主管部内に嵌挿して前記第1縮径部に当接させることにより当該第1逆止弁を位置決めするとともに、前記主管部の他端側から前記第2逆止弁を前記主管部内に嵌挿して前記第2縮径部に当接させることにより当該第2逆止弁を位置決めする、逆止弁設置工程と、
    前記主管部の周壁を括れさせて前記第1逆止弁の前記一端側への位置ずれを規制する第3縮径部を形成するとともに、前記主管部の周壁を括れさせて前記第2逆止弁の前記他端側への位置ずれを規制する第4縮径部を形成する、端部側縮径部形成工程と
    を含むことを特徴とする
    三方管ユニットの製造方法。
  2. 前記第1逆止弁および前記第2逆止弁のうちのいずれか一方または双方は、樹脂製またはゴム製の構成部材を含み、
    前記三方管ユニットの製造方法は、前記第3開口に管状部材をロウ付けしまたは溶接する管状部材接合工程を含み、
    当該管状部材接合工程を、前記三方管を用意する工程と、前記逆止弁設置工程との間に実施する
    請求項1に記載の三方管ユニットの製造方法。
  3. 一端に第1開口を有するとともに他端に第2開口を有する主管部および当該主管部の中間部から分岐して第3開口を有する分岐部を備えた三方管と、
    前記第1開口から前記中間部に向かう方向が順方向となるように前記第1開口と前記中間部との間に配置された第1逆止弁と、
    前記中間部から前記第2開口に向かう方向が順方向となるように前記中間部と前記第2開口との間に配置された第2逆止弁と
    を備えた三方管ユニット
    を製造する方法であって、
    一端に第1接続口を有するとともに他端に第2接続口を有する短管部を備え、当該短管部の中間部から分岐するように前記分岐部を備えた短寸三方管を用意する工程と、
    前記第1接続口に嵌挿可能なように外径を小さくし且つ前記第1逆止弁を当接させることが可能なように内径を小さくした第1小径端部を一端に備えた第1延設管を用意する工程と、
    前記第2接続口に嵌挿可能なように外径を小さくし且つ前記第2逆止弁を当接させることが可能なように内径を小さくした第2小径端部を一端に備えた第2延設管を用意する工程と、
    前記第1接続口に前記第1小径端部を嵌挿するとともに前記第2接続口に前記第2小径端部を嵌挿することにより前記短寸三方管に前記第1延設管と前記第2延設管とを接続し、前記第1延設管の他端を前記第1開口とするとともに前記第2延設管の他端を前記第2開口とし、これら短寸三方管と第1延設管と第2延設管によって前記三方管を形成する三方管形成工程と、
    当該三方管形成工程の後に、前記第1延設管の他端の前記第1開口から前記第1逆止弁を前記第1延設管内に嵌挿して前記第1小径端部に当接させることにより当該第1逆止弁を位置決めするとともに、前記第2延設管の他端の前記第2開口から前記第2逆止弁を前記第2延設管内に嵌挿して前記第2小径端部に当接させることにより当該第2逆止弁を位置決めする、逆止弁設置工程と、
    前記第1延設管の周壁を括れさせて前記第1逆止弁の前記他端側への位置ずれを規制する第1縮径部を形成するとともに、前記第2延設管の周壁を括れさせて前記第2逆止弁の前記他端側への位置ずれを規制する第2縮径部を形成する、縮径部形成工程と
    を含むことを特徴とする
    三方管ユニットの製造方法。
  4. 一端に第1開口を有するとともに他端に第2開口を有する主管部および当該主管部の中間部から分岐して第3開口を有する分岐部を備えた三方管と、
    前記第1開口から前記中間部に向かう方向が順方向となるように前記第1開口と前記中間部との間に配置された第1逆止弁と、
    前記中間部から前記第2開口に向かう方向が順方向となるように前記中間部と前記第2開口との間に配置された第2逆止弁と
    を備えた三方管ユニット
    を製造する方法であって、
    一端に外径が小さくなった第1小径端部を有するとともに他端に外径が小さくなった第2小径端部を有する短管部を備え、当該短管部の中間部から分岐するように前記分岐部を備えた短寸三方管を用意する工程と、
    前記第1小径端部を嵌挿することにより前記短管部と接続することが可能な第1延設管を用意する工程と、
    前記第2縮径部を嵌挿することにより前記短管部と接続することが可能な第2延設管を用意する工程と、
    前記第1小径端部を前記第1延設管の一端に嵌挿するとともに前記第2小径端部を前記第2延設管の一端に嵌挿することにより前記短寸三方管に前記第1延設管と前記第2延設管を接続し、前記第1延設管の他端を前記第1開口とするとともに前記第2延設管の他端を前記第2開口とし、これら短寸三方管と第1延設管と第2延設管とによって前記三方管を形成する三方管形成工程と、
    当該三方管形成工程の後に、前記第1延設管の他端の前記第1開口から前記第1逆止弁を前記第1延設管内に嵌挿して前記短寸三方管の前記第1小径端部に当接させることにより当該第1逆止弁を位置決めするとともに、前記第2延設管の他端の前記第2開口から前記第2逆止弁を前記第2延設管内に嵌挿して前記短寸三方管の前記第2小径端部に当接させることにより当該第2逆止弁を位置決めする、逆止弁設置工程と、
    前記第1延設管の周壁を括れさせて前記第1逆止弁の前記他端側への位置ずれを規制する第1縮径部を形成するとともに、前記第2延設管の周壁を括れさせて前記第2逆止弁の前記他端側への位置ずれを規制する第2縮径部を形成する、縮径部形成工程と
    を含むことを特徴とする
    三方管ユニットの製造方法。
  5. 前記第1逆止弁および前記第2逆止弁のうちのいずれか一方または双方は、樹脂製またはゴム製の構成部材を含み、
    前記三方管ユニットの製造方法は、前記第3開口に管状部材をロウ付けしまたは溶接する管状部材接合工程を含み、
    当該管状部材接合工程を、前記三方管形成工程と、前記逆止弁設置工程との間に実施する
    請求項3または4に記載の三方管ユニットの製造方法。
  6. 一端に第1開口を有するとともに他端に第2開口を有する主管部および当該主管部の中間部から分岐して第3開口を有する分岐部を備えた三方管と、
    前記第1開口から前記中間部に向かう方向が順方向となるように前記第1開口と前記中間部との間に配置された第1逆止弁と、
    前記中間部から前記第2開口に向かう方向が順方向となるように前記中間部と前記第2開口との間に配置された第2逆止弁と
    を備えた三方管ユニット
    を製造する方法であって、
    前記三方管を用意する工程と、
    両端に開口を有し且つ周面に前記分岐部と連通可能な周面開口を備え且つ前記主管部内に嵌挿可能なスペーサ管を用意する工程と、
    当該スペーサ管を前記主管部の前記中間部に配置するスペーサ管配置工程と、
    当該スペーサ管配置工程の後に、前記主管部の一端側から前記第1逆止弁を前記主管部内に嵌挿して前記スペーサ管に当接させることにより当該第1逆止弁を位置決めするとともに、前記主管部の他端側から前記第2逆止弁を前記主管部内に嵌挿して前記スペーサ管に当接させることにより当該第2逆止弁を位置決めする、逆止弁設置工程と、
    前記主管部の周壁を括れさせて前記第1逆止弁の前記一端側への位置ずれを規制する第1縮径部を形成するとともに、前記主管部の周壁を括れさせて前記第2逆止弁の前記他端側への位置ずれを規制する第2縮径部を形成する、縮径部形成工程と
    を含むことを特徴とする
    三方管ユニットの製造方法。
  7. 前記第1逆止弁および前記第2逆止弁のうちのいずれか一方または双方は、樹脂製またはゴム製の構成部材を含み、
    前記三方管ユニットの製造方法は、前記第3開口に管状部材をロウ付けしまたは溶接する管状部材接合工程を含み、
    当該管状部材接合工程を、前記三方管を用意する工程と、前記逆止弁設置工程との間に実施する
    請求項6に記載の三方管ユニットの製造方法。
  8. 一端に第1開口を有するとともに他端に第2開口を有する主管部および当該主管部の中間部から分岐して第3開口を有する分岐部を備えた三方管と、
    前記第1開口から前記中間部に向かう方向が順方向となるように前記第1開口と前記中間部との間に配置された第1逆止弁と、
    前記中間部から前記第2開口に向かう方向が順方向となるように前記中間部と前記第2開口との間に配置された第2逆止弁と
    を備えた三方管ユニット
    を製造する方法であって、
    前記三方管を用意する工程と、
    前記主管部内に収容可能な逆止弁装置であって、前記第1逆止弁と、前記分岐部と連通する周面開口を備え前記主管部の前記中間部に配置可能な円筒状のスペーサ管部と、前記第2逆止弁とが順に配列されるように当該第1逆止弁と当該スペーサ管部と当該第2逆止弁とを一体化してなり、且つ、前記第1逆止弁から前記第2逆止弁に向かう方向が順方向となるように前記第1逆止弁および前記第2逆止弁を配置した逆止弁装置、を作製する逆止弁装置作製工程と、
    前記周面開口が前記分岐部と連通するように前記逆止弁装置を前記三方管の前記主管部内に配置する逆止弁装置設置工程と、
    前記逆止弁装置設置工程の後に、前記主管部の周壁を括れさせて前記逆止弁装置の前記第1開口側への位置ずれを規制する第1縮径部を形成するとともに、前記主管部の周壁を括れさせて前記逆止弁装置の前記第2開口側への位置ずれを規制する第2縮径部を形成する、縮径部形成工程と
    を含むことを特徴とする
    三方管ユニットの製造方法。
  9. 前記逆止弁装置作製工程は、
    前記第1逆止弁を設置可能な逆止弁設置部と、前記スペーサ管部とを備えた円筒状の管状筐体を用意する工程と、
    当該管状筐体を括れさせて前記第1逆止弁の弁体の開弁作動限を規制する縮径部を前記逆止弁設置部と前記スペーサ管部との間に形成する縮径部形成工程と、
    前記逆止弁設置部に前記第1逆止弁を設置する工程と、
    前記スペーサ管部の前記逆止弁設置部とは反対側の端部に前記第2逆止弁を設置する工程と
    を含む
    請求項8に記載の三方管ユニットの製造方法。
  10. 前記第1逆止弁および前記第2逆止弁のうちのいずれか一方または双方は、樹脂製またはゴム製の構成部材を含み、
    前記三方管ユニットの製造方法は、前記第3開口に管状部材をロウ付けしまたは溶接する管状部材接合工程を含み、
    当該管状部材接合工程を、前記三方管を用意する工程と、前記逆止弁装置設置工程との間に実施する
    請求項8または9に記載の三方管ユニットの製造方法。
  11. 前記三方管を用意する工程は、
    バルジ加工またはバーリング加工により前記分岐部を形成する分岐部形成工程
    を含む
    請求項1から10のいずれか一項に記載の三方管ユニットの製造方法。
  12. 一端に第1開口を有するとともに他端に第2開口を有する主管部および当該主管部の中間部から分岐して第3開口を有する分岐部を備えた三方管と、
    前記第1開口から前記中間部に向かう方向が順方向となるように前記主管部内に嵌挿され前記第1開口と前記中間部との間に配置された第1逆止弁と、
    前記中間部から前記第2開口に向かう方向が順方向となるように前記主管部内に嵌挿され前記中間部と前記第2開口との間に配置された第2逆止弁と
    を有する三方管ユニットであって、
    前記主管部は、
    当該主管部の周壁を括れさせた第1縮径部および第2縮径部からなる一対の縮径部を前記第1開口と前記中間部との間に有するとともに、
    当該主管部の周壁を括れさせた第3縮径部および第4縮径部からなる一対の縮径部を前記中間部と前記第2開口との間に有し、
    前記第1縮径部と前記第2縮径部とにより前記第1逆止弁を挟持するとともに、
    前記第3縮径部と前記第4縮径部とにより前記第2逆止弁を挟持してある
    ことを特徴とする三方管ユニット。
  13. 一端に第1開口を有するとともに他端に第2開口を有する主管部および当該主管部の中間部から分岐して第3開口を有する分岐部を備えた三方管と、
    前記第1開口から前記中間部に向かう方向が順方向となるように前記主管部内に嵌挿され前記第1開口と前記中間部との間に配置された第1逆止弁と、
    前記中間部から前記第2開口に向かう方向が順方向となるように前記主管部内に嵌挿され前記中間部と前記第2開口との間に配置された第2逆止弁と
    を有する三方管ユニットであって、
    前記三方管は、
    一端に第1接続口を有するとともに他端に第2接続口を有する短管部を備え、当該短管部の中間部から分岐するように前記分岐部を備えた短寸三方管と、
    前記第1接続口に嵌挿可能なように外径および内径を小さくした第1小径端部を一端に備えるとともに前記第1開口を他端に備え、前記第1小径端部を前記第1接続口に接続した第1延設管と、
    前記第2接続口に嵌挿可能なように外径および内径を小さくした第2小径端部を一端に備えるとともに前記第2開口を他端に備え、前記第2小径端部を前記第2接続口に接続した第2延設管と
    からなり、
    前記第1延設管は、当該第1延設管の周壁を括れさせた第1縮径部を有し、
    前記第2延設管は、当該第2延設管の周壁を括れさせた第2縮径部を有し、
    前記第1逆止弁は、前記第1小径端部と前記第1縮径部とにより挟持され、
    前記第2逆止弁は、前記第2小径端部と前記第2縮径部とにより挟持されている
    ことを特徴とする三方管ユニット。
  14. 一端に第1開口を有するとともに他端に第2開口を有する主管部および当該主管部の中間部から分岐して第3開口を有する分岐部を備えた三方管と、
    前記第1開口から前記中間部に向かう方向が順方向となるように前記主管部内に嵌挿され前記第1開口と前記中間部との間に配置された第1逆止弁と、
    前記中間部から前記第2開口に向かう方向が順方向となるように前記主管部内に嵌挿され前記中間部と前記第2開口との間に配置された第2逆止弁と
    を有する三方管ユニットであって、
    前記三方管は、
    一端に外径が小さくなった第1小径端部を有するとともに他端に外径が小さくなった第2小径端部を有する短管部を備え、当該短管部の中間部から分岐するように前記分岐部を備えた短寸三方管と、
    前記第1小径端部を嵌挿することにより前記短管部と接続することが可能な第1接続口を一端に備えるとともに前記第1開口を他端に備え、前記第1小径端部を前記第1接続口に接続した第1延設管と、
    前記第2小径端部を嵌挿することにより前記短管部と接続することが可能な第2接続口を一端に備えるとともに前記第2開口を他端に備え、前記第2小径端部を前記第2接続口に接続した第2延設管と
    からなり、
    前記第1延設管は、当該第1延設管の周壁を括れさせた第1縮径部を有し、
    前記第2延設管は、当該第2延設管の周壁を括れさせた第2縮径部を有し、
    前記第1逆止弁は、前記第1小径端部と前記第1縮径部とにより挟持され、
    前記第2逆止弁は、前記第2小径端部と前記第2縮径部とにより挟持されている
    ことを特徴とする三方管ユニット。
  15. 一端に第1開口を有するとともに他端に第2開口を有する主管部および当該主管部の中間部から分岐して第3開口を有する分岐部を備えた三方管と、
    前記第1開口から前記中間部に向かう方向が順方向となるように前記主管部内に嵌挿され前記第1開口と前記中間部との間に配置された第1逆止弁と、
    前記中間部から前記第2開口に向かう方向が順方向となるように前記主管部内に嵌挿され前記中間部と前記第2開口との間に配置された第2逆止弁と
    を有する三方管ユニットであって、
    当該三方管ユニットは、両端に開口を有し且つ周面に前記分岐部と連通可能な周面開口を有し且つ当該周面開口が前記分岐部と連通するように前記主管部内の前記中間部に嵌挿されたスペーサ管をさらに備え、
    前記主管部は、当該主管部の周壁を括れさせた第1縮径部と第2縮径部とを有し、
    前記第1逆止弁は、前記第1縮径部と前記スペーサ管の一端とにより挟持され、
    前記第2逆止弁は、前記第2縮径部と前記スペーサ管の他端とにより挟持されている
    ことを特徴とする三方管ユニット。
  16. 一端に第1開口を有するとともに他端に第2開口を有する主管部および当該主管部の中間部から分岐して第3開口を有する分岐部を備えた三方管と、
    前記主管部内に嵌挿された逆止弁装置と
    を有する三方管ユニットであって、
    前記逆止弁装置は、第1逆止弁とスペーサ管部と第2逆止弁とが順に配列されるようにこれら第1逆止弁とスペーサ管部と第2逆止弁とを一体化してなり、
    前記第1逆止弁は、前記第1開口から前記中間部に向かう方向が順方向となるように前記第1開口と前記中間部との間に配置され、
    前記スペーサ管部は、前記分岐部と連通する周面開口を備え、前記周面開口が前記分岐部と連通するように前記主管部の前記中間部に配置され、
    前記第2逆止弁は、前記中間部から前記第2開口に向かう方向が順方向となるように前記中間部と前記第2開口との間に配置され、
    前記主管部は、当該主管部の周壁を括れさせた一対の縮径部を有し、
    これら一対の縮径部により前記逆止弁装置が前記主管部内に挟持されている
    ことを特徴とする三方管ユニット。
  17. 前記第1逆止弁は、当該第1逆止弁の外周面と前記主管部の内周面との間をシールするシール部材を備え、
    前記第2逆止弁は、当該第2逆止弁の外周面と前記主管部の内周面との間をシールするシール部材を備えている
    請求項12から16のいずれか一項に記載の三方管ユニット。
  18. 4つの逆止弁をブリッジ状に接続し、冷媒の導入または排出を行う4つのポートとして第1ポート、第2ポート、第3ポートおよび第4ポートを備えた逆止弁ブリッジ冷媒回路モジュールであって、
    請求項12から17のいずれか一項に記載の三方管ユニットからなる第1回路要素と、
    請求項12から17のいずれか一項に記載の三方管ユニットからなる第2回路要素と、
    前記第1回路要素と前記第2回路要素とを接続する第1三方接続管と、
    前記第1回路要素と前記第2回路要素とを接続する第2三方接続管と
    を備え、
    前記第1三方接続管は、
    前記第1回路要素の第1開口と前記第2回路要素の第1開口とを接続する第1接続管路と、
    前記第1接続管路から分岐し且つ前記第1回路要素の第1開口と前記第2回路要素の第1開口とに連通する第1端部開口を有する第1分岐管路と
    を有し、
    前記第2三方接続管は、
    前記第1回路要素の第2開口と前記第2回路要素の第2開口とを接続する第2接続管路と、
    前記第2接続管路から分岐し且つ前記第2回路要素の第2開口と前記第2回路要素の第2開口とに連通する第2端部開口を有する第2分岐管路と
    を有し、
    前記第1端部開口を前記第1ポートとし、前記第2端部開口を第2ポートとし、前記第1回路要素の第3開口を第3ポートとし、前記第2回路要素の第3開口を第4ポートとした
    ことを特徴とする逆止弁ブリッジ冷媒回路モジュール。
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