JP2023033290A - 接合体、及び、絶縁回路基板 - Google Patents
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Abstract
Description
風力発電、電気自動車、ハイブリッド自動車等を制御するために用いられる大電力制御用のパワー半導体素子においては、発熱量が多いことから、これを搭載する基板としては、例えばSi3N4(窒化ケイ素)などからなるセラミックス基板と、このセラミックス基板の一方の面に導電性の優れた金属板を接合して形成した回路層と、を備えた絶縁回路基板が、従来から広く用いられている。なお、絶縁回路基板としては、セラミックス基板の他方の面に金属板を接合して金属層を形成したものも提供されている。
この構成の接合体においては、銅部材とセラミックス部材との接合界面に形成された活性元素酸化物層の厚さが5nm以上とされているので、セラミックス部材と銅部材とが確実に接合され、接合強度を確保することが可能となる。一方、活性元素酸化物層の厚さが200nm以下とされているので、比較的硬くて脆い活性元素酸化物層の厚さが薄く、例えば冷熱サイクル負荷時の熱応力によってセラミックス部材に割れが生じることを抑制できる。
ここで、セラミックス部材側に形成される活性金属酸化物層が非晶質であった場合には、超音波を負荷させた際に、非晶質の活性金属酸化物層を起点としてクラックが発生し、回路層が剥離してしまうおそれがあった。
この構成の接合体によれば、前記活性金属化合物層の厚さが1.5nm以上150nm以下の範囲内とされているので、接合界面に適度な厚さの活性金属化合物層が存在し、冷熱サイクルを負荷した際に割れが生じることを抑制でき、冷熱サイクル信頼性に優れている。
この構成の接合体によれば、前記活性金属化合物層が活性金属の窒化物、活性金属の酸化物を含んでいるので、セラミックス部材と銅部材との接合性が向上し、超音波を負荷した際のセラミックス部材と銅部材との剥離をさらに抑制することができる。
この場合、前記セラミックス基板の前記回路層とは反対側の面に形成された金属層によって、回路層側の熱を効率良く放熱することが可能となる。また、セラミックス基板の反りの発生を抑制することができる。
この場合、セラミックス基板の回路層とは反対側の面に、銅又は銅合金からなる金属層が形成されているので、放熱性に優れた絶縁回路基板を実現できる。
この場合、セラミックス基板の回路層とは反対側の面に、変形抵抗が小さいアルミニウム又はアルミニウム合金からなる金属層を接合することによって、セラミックス基板に熱応力が加わった際に、この熱応力をアルミニウム又はアルミニウム合金からなる金属層によって吸収でき、セラミックス基板の熱応力による破損を抑制することが可能になる。
以下に、本発明の第一の実施形態について、図1から図4を参照して説明する。
本発明の実施形態である接合体は、Si系セラミックスからなるセラミックス部材としてのセラミックス基板11と、銅又は銅合金からなる銅部材としての銅板22(回路層12)とが接合されることによって構成された絶縁回路基板10とされている。なお、Si系セラミックスとは、Si元素を含む化合物で構成されたセラミックスのことを指す。
図1に、本発明の実施形態である絶縁回路基板10及びこの絶縁回路基板を用いたパワーモジュール1を示す。
ここで、第1はんだ層2及び第2はんだ層8は、例えばSn-Ag系、Sn-In系、若しくはSn-Ag-Cu系のはんだ材とされている。
このヒートシンク51は、本実施形態においては、絶縁回路基板10の金属層13に第2はんだ層8を介して接合されている。
図2に示すように、セラミックス基板11と回路層12(銅板22)との接合界面、及び、セラミックス基板11と金属層13(銅板23)との接合界面には、接合層30が形成されている。
この接合層30は、図2に示すように、セラミックス基板11側に形成された活性金属を含む化合物からなる活性金属化合物層31と、活性金属化合物層31と回路層12(銅板22)及び金属層13(銅板23)との間に形成された合金層32と、を備えている。
ここで、本実施形態においては、活性金属化合物層31の厚さは、1.5nm以上150nm以下の範囲内であることが好ましい。
ここで、Cu-P系ろう材24の厚さは、10μm以上50μm以下の範囲とされている。
本実施形態では、真空加熱炉内の圧力は10-6Pa以上10-3Pa以下の範囲内としている。
また、加熱温度は770℃以上980℃以下の範囲内、加熱温度での保持時間を5分以上150分以下の範囲内に設定している。さらに、600℃から730℃までの昇温速度を5℃/min以上20℃/min以下の範囲内に設定している。
以上のことから、本実施形態では、チタン材25の厚さを0.05μm以上2μm以下の範囲内に設定している。
なお、セラミックス基板11と銅板22,23とを確実に接合するためには、チタン材25の厚さの下限を0.3μm以上とすることが好ましく、0.5μm以上とすることがさらに好ましい。一方、セラミックス基板11の分解を抑制するためには、チタン材25の厚さの上限を1.8μm以下とすることが好ましく、1.5μm以下とすることがさらに好ましい。
以上のことから、本実施形態では、Cu-P系ろう材24の厚さを10μm以上50μm以下の範囲内に設定している。
なお、セラミックス基板11と銅板22,23とを確実に接合するためには、Cu-P系ろう材24の厚さの下限を15μm以上とすることが好ましく、20μm以上とすることがさらに好ましい。一方、セラミックス基板11の分解を抑制するためには、Cu-P系ろう材24の厚さの上限を40μm以下とすることが好ましく、35μm以下とすることがさらに好ましい。
以上のことから、本実施形態では、接合工程S02における加熱温度を770℃以上980℃以下の範囲内に設定している。
なお、セラミックス基板11と銅板22,23とを確実に接合するためには、接合工程S02における加熱温度の下限を810℃以上とすることが好ましく、850℃以上とすることがさらに好ましい。一方、セラミックス基板11の熱劣化を抑制するためには、接合工程S02における加熱温度の上限を950℃以下とすることが好ましく、930℃以下とすることがさらに好ましい。
以上のことから、本実施形態では、加熱温度での保持時間を5分以上150分以下の範囲内に設定している。
なお、セラミックス基板11と銅板22,23とを確実に接合するためには、接合工程S02における加熱温度での保持時間の下限を15分以上とすることが好ましく、30分以上とすることがさらに好ましい。一方、セラミックス基板11の分解を抑制するためには、接合工程S02における加熱温度での保持時間の上限を120分以下とすることが好ましく、100分以下とすることがさらに好ましい。
以上のことから、本実施形態では、接合工程S02における600℃から730℃までの昇温速度を5℃/min以上20℃/min以下の範囲内に設定している。
なお、セラミックス基板11の分解を抑制するためには、接合工程S02における600℃から730℃までの昇温速度の下限を7℃/min以上とすることが好ましく、10 ℃/min以上とすることがさらに好ましい。一方、熱衝撃によるマイクロクラックの発生を抑制するためには、接合工程S02における600℃から730℃までの昇温速度の上限を15℃/min以下とすることが好ましく、13℃/min以下とすることがさらに好ましい。
さらに、絶縁回路基板10の回路層12の一方の面に、半導体素子3をはんだ付けにより接合する(半導体素子接合工程S04)。
以上の工程により、図1に示すパワーモジュール1が製出される。
なお、活性金属化合物層31の厚さの下限は3nm以上であることが好ましく、5nm以上であることがさらに好ましい。一方、活性金属化合物層31の厚さの上限は60nm以下であることが好ましく、20nm以下であることがさらに好ましい。
さらに、活性金属化合物層31がチタン酸化物で構成されているので、セラミックス基板11と回路層12及び金属層13との接合性が向上し、セラミックス基板11と回路層12及び金属層13との剥離をさらに抑制することができる。
また、金属層13が銅又は銅合金で構成されているので、放熱性に優れた絶縁回路基板10を実現できる。
次に、本発明の第二の実施形態について説明する。なお、第一の実施形態と同一の構成のものについては、同一の符号を付して記載し、詳細な説明を省略する。
図5に、本発明の第二の実施形態に係る絶縁回路基板110を備えたパワーモジュール101を示す。
図6に示すように、セラミックス基板11と回路層112(銅板122)との接合界面には、接合層130が形成されている。
この接合層130は、図6に示すように、セラミックス基板11側に形成された活性金属を含む化合物からなる活性金属化合物層131と、活性金属化合物層131と回路層112(銅板122)との間に形成された合金層132と、を備えている。
ここで、本実施形態においては、活性金属化合物層131の厚さは、1.5nm以上150nm以下の範囲内であることが好ましい。
なお、Cu-P系ろう材24及びチタン材25の厚さ等は、第一の実施形態と同等の条件とした。
本実施形態では、真空加熱炉内の圧力は10-6Pa以上10-3Pa以下の範囲内としている。
また、加熱温度は770℃以上980℃以下の範囲内、加熱温度での保持時間を5分以上150分以下の範囲内に設定している。さらに、600℃から730℃までの昇温速度を5℃/min以上20℃/min以下の範囲内に設定している。
ここで、本実施形態では、Al-Si系ろう材27として、Siを7mass%以上12mass%以下の範囲内で含有するアルミニウム合金からなるろう材箔を用いており、Al-Si系ろう材27の厚さが5μm以上30μm以下の範囲内とされている。
本実施形態では、真空加熱炉内の圧力は10-6Pa以上10-3Pa以下の範囲内としている。
また、加熱温度は580℃以上650℃以下の範囲内、加熱温度での保持時間は1分以上180分以下の範囲内とされている。
さらに、絶縁回路基板110の回路層112の一方の面に、半導体素子3をはんだ付けにより接合する(半導体素子接合工程S106)。
以上の工程により、図5に示すパワーモジュール101が製出される。
なお、活性金属化合物層131の厚さの下限は3nm以上であることが好ましく、5nm以上であることがさらに好ましい。一方、活性金属化合物層131の厚さの上限は60nm以下であることが好ましく、20nm以下であることがさらに好ましい。
さらに、活性金属化合物層131がチタン酸化物で構成されているので、セラミックス基板11と回路層112との接合性が向上し、セラミックス基板11と回路層112との剥離をさらに抑制することができる。
また、金属層113がアルミニウム又はアルミニウム合金で構成されているので、熱応力を金属層113で吸収することができ、冷熱サイクル時におけるセラミックス基板11への負荷を抑制することができる。
例えば、本実施形態では、セラミックス基板の回路層とは反対側の面に金属層を形成したものとして説明したが、これに限定されることはなく、金属層を設けなくてもよい。
さらに、ヒートシンクと金属層との間に、アルミニウム又はアルミニウム合金若しくはアルミニウムを含む複合材(例えばAlSiC等)からなる緩衝層を設けてもよい。
また、本実施形態では、活性金属化合物層として、チタン酸化物からなるものとして説明したが、これに限定されることはなく、チタン窒化物からなるものとしてもよい。
さらに、セラミックス基板と銅板とを接合する際に用いるろう材として、Cu-P-Sn-Niろう材を例に挙げて説明したが、これに限定されることはなく、他のろう材を用いてもよい。
表1記載の材質からなるセラミックス基板(26mm×26mm×0.32mm厚)の一方の面に、表1記載のろう材及び活性金属材を用いて、無酸素銅からなる銅板(6mm×6mm×0.3mm厚)を順に積層し、積層体を形成する。
そして、積層体を表2に示す荷重で加圧した状態で真空加熱炉に投入し、加熱することによってセラミックス基板の一方の面に銅板を接合した。加熱温度及び時間は表2記載の通りとした。
透過型電子顕微鏡(FEI社製Titan ChemiSTEM、加速電圧200kV)を用いて倍率80000倍で測定し、エネルギー分散型X線分析法(サーモサイエンティフィック社製NSS7)により、N、O及び活性金属元素の元素マッピングを取得した。活性金属元素とNまたはOが同一領域に存在する場合に活性金属化合物層が有ると判断した。
さらに活性金属化合物層の高分解能像に格子縞が観察されており、かつ高分解能像を高速フーリエ変換することで得られる回折像に回折斑点が確認された場合に結晶質であると判断した。
評価結果を表2に示す。
得られた接合体に対して、超音波金属接合機(超音波工業株式会社製:60C-904)を用いて、銅端子(10mm×5mm×1mm厚)をコプラス量0.3mmの条件で超音波接合した。
接合後に、銅板とセラミックス基板の接合界面の剥離が生じたものを「××」と評価した。また、明確な剥離が確認されなかったものについては、さらに超音波探傷装置(株式会社日立ソリューションズ製FineSAT200)を用いて、銅板とセラミックス基板の接合界面を検査し、剥離が観察されたものを「×」、どちらも確認されなかったものを「○」と評価した。評価結果を表2に示す。
また、図9を参照すると、本発明例1においては、セラミックス基板の界面部分に結晶質の活性金属化合物層(ルチル型のTi-O層)が形成されていることが確認される。
さらに、図10を参照すると、本発明例1においては、比較例1に比べて、セラミックス基板の界面部分における活性金属濃度(Ti濃度)が高くなっていることが確認される。
表3記載の材質からなるセラミックス基板(40mm×40mm×0.32mm厚)の両面に、表3記載のろう材及び活性金属材を用いて、無酸素銅からなる銅板(37mm×37mm×0.8mm厚)を順に積層し、積層体を形成する。
そして、積層体を表4に示す荷重で加圧した状態で真空加熱炉に投入し、加熱することによってセラミックス基板の両面にそれぞれ銅板を接合した。加熱温度及び時間は表4記載の通りとした。
透過型電子顕微鏡(FEI社製Titan ChemiSTEM、加速電圧200kV)を用いて倍率80000倍で測定し、エネルギー分散型X線分析法(サーモサイエンティフィック社製NSS7)により、N、O及び活性金属元素の元素マッピングを取得した。活性金属元素とNまたはOが同一領域に存在する場合に活性金属化合物層が有ると判断した。
5視野で観察を行い、活性金属元素とNまたはOが同一領域に存在する範囲の面積を測定した幅で割ったものの平均値を「活性金属化合物層の厚さ」とした。
冷熱衝撃試験機(エスベック株式会社製TSA-72ES)を用いて、気相で-50℃×10min←→175℃×10minの冷熱サイクルを2000サイクルまで実施した。
200サイクル毎にセラミックス基板の割れの有無を、超音波探傷装置(日立パワーソリューションズ製FineSAT200)による界面検査によって判定した。
以上のことから、さらに冷熱サイクル信頼性が必要な場合には、活性金属化合物層の厚さが1.5nm以上150nm以下の範囲内、さらには1.5nm以上20nm以下の範囲内、とすることが好ましい。
3 半導体素子(電子部品)
10,110 絶縁回路基板(接合体)
11 セラミックス基板(セラミックス部材)
12,112 回路層
13,113 金属層
22,23,122 銅板(銅部材)
30,130 接合層
31,131 活性金属化合物層
Claims (7)
- Si系セラミックスからなるセラミックス部材と、銅又は銅合金からなる銅部材とが接合されてなる接合体であって、
前記セラミックス部材と前記銅部材との間に形成された接合層においては、前記セラミックス部材側に、活性金属を含む化合物からなる結晶質の活性金属化合物層が形成されており、
前記接合体に超音波を負荷した後、前記銅部材と前記セラミックス部材との接合界面を超音波探傷装置で検査した際に剥離が確認されないことを特徴とする接合体。 - 前記活性金属化合物層の厚さが1.5nm以上150nm以下の範囲内とされていることを特徴とする請求項1に記載の接合体。
- 前記活性金属化合物層は、活性金属の窒化物、又は、活性金属の酸化物のいずれかを含有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の接合体。
- 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の接合体を備えた絶縁回路基板であって、
前記セラミックス部材からなるセラミックス基板と、このセラミックス基板の一方の面に形成された前記銅部材からなる回路層と、を備えていることを特徴とする絶縁回路基板。 - 前記セラミックス基板の前記回路層とは反対側の面に、金属層が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の絶縁回路基板。
- 前記金属層は銅又は銅合金からなることを特徴とする請求項5に記載の絶縁回路基板。
- 前記金属層はアルミニウム又はアルミニウム合金からなることを特徴とする請求項5に記載の絶縁回路基板。
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