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JP2023031555A - 圧着シート - Google Patents

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JP2023031555A
JP2023031555A JP2021137110A JP2021137110A JP2023031555A JP 2023031555 A JP2023031555 A JP 2023031555A JP 2021137110 A JP2021137110 A JP 2021137110A JP 2021137110 A JP2021137110 A JP 2021137110A JP 2023031555 A JP2023031555 A JP 2023031555A
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尚久 宮▲崎▼
Naohisa Miyazaki
好則 越智
Yoshinori Ochi
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Toppan Edge Inc
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Toppan Forms Co Ltd
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Abstract

【課題】折り部を介して連接した複数の紙片が剥離可能に貼着される圧着シートにおいて、複数の紙片を貼着するための接着力を十分確保しながらも、容易な製造方法で偽造防止を図る。【解決手段】折り部30を介して連接した隠蔽片10と本体片20の互いの貼着面にそれぞれ積層され、隠蔽片10と本体片20とを剥離可能に貼着する擬似接着層3と、擬似接着層3上に、複写されることで潜像パターンを発現させる形態で形成された潜像印刷層11,21とを有し、潜像印刷層11,21の網点濃度が7%以上18%以下である。【選択図】図1

Description

本発明は、折り部を介して連接した複数の紙片が剥離可能に貼着される圧着シートに関し、特に、偽造防止の技術に関する。
従来より、プリペイドカードや各種入場券、商品券や株券等の有価証券においては、広く流通しており比較的容易に換金可能である等の理由から、偽造犯罪が頻発している。特に、近年ではカラーコピー機等の複写機の性能向上と普及に伴い、簡単には真正品と見分けられない偽造品が比較的容易に製造可能になってきており、偽造に対する対策が求められている。
特許文献1には、このような偽造に対する対策を施した圧着はがきが開示されている。特許文献1に開示された圧着はがきにおいては、例えば、用紙の抄造時に透かしとなる部分の紙厚を薄くして白透かしとする方法や、絵柄等の印刷と同時にワックス等を含む透明化インキを印刷することで用紙の光透過度を高めて擬似透かし部とする方法などを用いることにより透かし部を設け、それによりコピー等による偽造を不可能としている。
特開2000-326662号公報
しかしながら、特許文献1に開示された方法は、用紙の抄造時に紙厚を部分的に薄くしたり、特殊なインキを用いたりする方法であるため、製造時の負担が大きく、容易に製造することができないという問題点がある。
また、上述したような偽造防止の分野においては、複写されることで潜像パターンを発現させる形態で潜像印刷層を基材上に形成しておき、複写した場合に潜像パターンを発現させる技術が多く用いられている。このように潜像パターンを発現させるための潜像印刷層が基材上に形成されたものにおいては、潜像印刷層が、潜像パターンを構成するパターン構成部と、それ以外の領域となる背景構成部とから構成されているため、潜像印刷層としてある程度の面積にて印刷が施される必要がある。一方、2つの紙片が剥離可能に貼着される圧着はがきにおいては、基材上に擬似接着層が積層された後に印刷が施される、いわゆる先糊工程が採用されることで、上述した潜像印刷層のようにある程度の面積に印刷が施されてしまうと、2つの紙片を貼着するための接着力が十分に確保できなくなる虞がある。郵便法では、2つの紙片が剥離可能に貼着される圧着はがきは、2つの紙片がその全面にて確実に貼着されている必要があり、接着力が十分に確保されずに郵送途中にてその一部が剥離してしまうことは好ましくない。
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、折り部を介して連接した複数の紙片が剥離可能に貼着される圧着シートにおいて、複数の紙片を貼着するための接着力を十分確保し、かつ、容易な製造方法で偽造防止を図ることができる圧着シートを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
折り部を介して連接した第1の紙片と第2の紙片とが剥離可能に貼着される圧着シートであって、
前記第1の紙片と第2の紙片の互いの貼着面にそれぞれ積層され、前記第1の紙片と前記第2の紙片とを剥離可能に貼着する擬似接着層と、
前記擬似接着層上の少なくとも一部に、複写されることで潜像パターンを発現させる形態で形成された潜像印刷層とを有し、
前記潜像印刷層は、網点濃度が7%以上18%以下である。
上記のように構成された本発明においては、折り部を介して連接した第1の紙片と第2の紙片とが剥離可能に貼着される圧着シートにおいて、第1の紙片と第2の紙片の互いの貼着面の略全面にそれぞれ積層された擬似接着層上の少なくとも一部に、複写されることで潜像パターンを発現させる形態で潜像印刷層が形成されていることにより、複写された場合に潜像パターンが発現し、それにより偽造防止が図られるが、潜像印刷層の網点濃度が7%以上であることで、複写された場合に潜像パターンが確実に発現しながらも、潜像印刷層の網点濃度が18%以下であることで、第1の紙片と第2の紙片とが剥離可能に貼着された場合に十分な接着力が確保され、かつ、擬似接着層上に潜像印刷層を形成するという容易な製造方法で偽造防止が図られる。
また、潜像印刷層が、第1の紙片と第2の紙片とのそれぞれにおいて、第1の紙片と第2の紙片とが折り部を介して折り畳まれた場合に重なり合わない領域に形成されていれば、第1の紙片と第2の紙片とが剥離可能に貼着された場合に、その全面にてさらに十分な接着力が確保される。
また、潜像印刷層が、第1の紙片と第2の紙片とのそれぞれにおいて、第1の紙片と第2の紙片とが折り部を介して折り畳まれた場合に重なり合う領域に形成されている場合は、潜像印刷層の網点濃度が7%以上14%以下であることで、さらに十分な接着力が確保される。
本発明によれば、折り部を介して連接した第1の紙片と第2の紙片とが剥離可能に貼着される圧着シートにおいて、第1の紙片と第2の紙片の互いの貼着面の略全面にそれぞれ積層された擬似接着層上に、複写されることで潜像パターンを発現させる形態で形成された潜像印刷層の網点濃度が7%以上であることにより、複写された場合に潜像パターンを確実に発現させながらも、潜像印刷層の網点濃度が18%以下であることにより、2つの紙片を貼着するための接着力を十分確保し、かつ、容易な製造方法で偽造防止を図ることができる。
また、潜像印刷層が、第1の紙片と第2の紙片とのそれぞれにおいて、第1の紙片と第2の紙片とが折り部を介して折り畳まれた場合に重なり合わない領域に形成されているものにおいては、第1の紙片と第2の紙片とが剥離可能に貼着された場合に、その全面にてさらに十分な接着力を確保することができる。
また、潜像印刷層が、第1の紙片と第2の紙片とのそれぞれにおいて、第1の紙片と第2の紙片とが折り部を介して折り畳まれた場合に重なり合う領域に形成されているものにおいては、潜像印刷層の網点濃度が7%以上14%以下であることにより、さらに十分な接着力を確保することができる。
本発明の圧着シートの実施の一形態を示す図であり、(a)は一方の面を示す図、(b)は(a)に示したA-A’断面図、(c)は(a)に示したB-B’断面図、(d)は他方の面を示す図である。 図1に示した圧着はがきの製造方法を説明するための図である。 図1に示した圧着はがきを開封する際の使用方法及びその際の作用を説明するための図である。 図1に示した圧着はがきの潜像印刷層が形成された面をコピー機で複写した場合の作用を説明するための図である。 図1に示した圧着はがきにおいて、潜像印刷層の網点濃度に応じた本体片と隠蔽片との接着力及び複写時の潜像パターンの視認性を評価した結果を示す図である。 本発明の圧着シートの他の実施の形態を示す図であり、(a)は一方の面を示す図、(b)は(a)に示したA-A’断面図、(c)は他方の面を示す図である。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の圧着シートの実施の一形態を示す図であり、(a)は一方の面を示す図、(b)は(a)に示したA-A’断面図、(c)は(a)に示したB-B’断面図、(d)は他方の面を示す図である。
本形態における圧着シートは図1に示すように、本体片20と隠蔽片10とがそれぞれの一辺を連接辺として連接されたベースシート2の一方の面の全面に擬似接着層3が積層され、本体片20の擬似接着層3上の一部に潜像印刷層21が積層され、隠蔽片10の擬似接着層3上の一部に潜像印刷層11が積層されてなる圧着はがき1である。なお、擬似接着層3は、ベースシート2の一部に積層されていなくてもよく、その場合も含めて、擬似接着層3がベースシート2の略全面に積層されていると定義する。
本体片20は本願発明にて第1の紙片となるものである。本体片20と隠蔽片10との連接辺には、ハーフスリットや筋押し、ミシン等によって折り部30が形成されており、これにより、ベースシート2が折り部30を介して折り畳み可能となっている。擬似接着層3は、擬似接着層3が積層された面が内側となるようにベースシート2が折り部30を介して折り畳まれた場合に本体片20と隠蔽片10とを剥離可能かつ剥離後の再貼着が不可能に貼着するものであって、周知のものを用いることができる。
本体片20の擬似接着層3が積層された面には、この圧着はがき1を用いて通知する通知情報が印字される通知情報表示欄22が擬似接着層3上に印刷により表示されているとともに、通知情報表示欄22に重ならない領域に上述したように潜像印刷層21が形成、積層されている。また、圧着はがき1が郵便はがきである旨を示す種別表示23が印字されている。
潜像印刷層21は、パターン構成部21aと背景構成部21bとから構成されている。パターン構成部21aは、後述するように圧着はがき1の潜像印刷層21が形成された面をコピー機で複写した場合に発現する潜像パターンを構成するものであり、背景構成部21bは、それ以外の領域であって、圧着はがき1の潜像印刷層21が形成された面をコピー機で複写した場合に視認されなくなるものである。パターン構成部21aは、周知の技術を用いて形成することができる。例えば、潜像印刷層21として、擬似接着層3上に、パターン構成部21aと背景構成部21bとでその大きさが互いに若干異なる複数のドットが規則的または不規則的に並ぶように印刷を施すことが考えられる。このようにドットの大きさを異ならせる場合は、パターン構成部21aを構成する1つのドットの大きさを、背景構成部21bを構成する1つのドットの大きさよりも若干大きくすることが考えられる。このような構成とした場合、潜像印刷層21を肉眼で視認すると、パターン構成部21aを構成するドットと背景構成部21bを構成するドットとを明確に区別できないことでパターン構成部21aによる潜像パターンが認識しにくい。しかしながら、潜像印刷層21をコピー機で複写すると、パターン構成部21aを構成するドットと背景構成部21bを構成するドットとが明確に区別されることで、パターン構成部21aによる潜像パターンがはっきりと視認されることになる。このように、潜像印刷層21は、その一部に、肉眼では視認しにくいものの、コピー機で複写した場合に発現する潜像パターンを有している。
本体片20の擬似接着層3が積層された面とは反対側の面には、そのほぼ全面に地紋印刷層24が積層されている。
隠蔽片10は本願発明にて第2の紙片となるものである。隠蔽片10の擬似接着層3が積層された面には、この圧着はがき1を用いて通知する通知情報が印字される通知情報表示欄12が擬似接着層3上に印刷により表示されているとともに、通知情報表示欄12に重ならない領域に上述したように潜像印刷層11が形成、積層されている。なお、潜像印刷層11は、ベースシート2が折り部30を介して折り畳まれた場合に本体片20の潜像印刷層21と重なり合わない領域に形成されている。また、隠蔽片10には、ベースシート2が折り部30を介して折り畳まれた場合に本体片20の種別表示23に対向する領域に、種別表示23を表出させるための孔部13が設けられているとともに、折り部30に隣接しない1つの角部が切り欠かれることで切り欠き14が形成されている。
潜像印刷層11は、パターン構成部11aと背景構成部11bとから構成されている。パターン構成部11aは、本体片20のパターン構成部21aと同様に、圧着はがき1の潜像印刷層11が形成された面をコピー機で複写した場合に発現する潜像パターンを構成するものであり、背景構成部11bは、それ以外の領域であって、本体片20の背景構成部21bと同様に、圧着はがき1の潜像印刷層11が形成された面をコピー機で複写した場合に視認されなくなるものである。これらパターン構成部11a及び背景構成部11bは、例えば本体片20のパターン構成部21a及び背景構成部21bと同様の構成とすることで、潜像印刷層11を肉眼で視認するとパターン構成部11aによる潜像パターンが認識しにくく、潜像印刷層11をコピー機で複写するとパターン構成部11aによる潜像パターンがはっきりと視認されることになる。
隠蔽片10の擬似接着層3が積層された面とは反対側の面には、この圧着はがき1の送付先を示す宛先情報が印字される宛先情報表示領域15が設けられている。
なお、潜像印刷層11,21としては、上述したように、パターン構成部11a,21aと背景構成部11b,21bとでその大きさが互いに若干異なる複数のドットが規則的または不規則的に並ぶように印刷を施すことによるものに限らず、擬似接着層3上に、複数の線が互いに並行するように印刷を施し、そのうち、パターン構成部11a,21aのみ、線の幅や向きを異ならせることによるもの等、複写されることで潜像パターンを発現させる形態で形成されるものであればよい。
以下に、上記のように構成された圧着はがき1の製造方法について説明する。
図2は、図1に示した圧着はがき1の製造方法を説明するための図である。
図1に示した圧着はがき1を製造する場合はまず、ベースシート2の一方の面の全面に、貼着後の剥離を可能とし、かつ剥離後の再貼着を不可能とする擬似接着剤を塗布することで擬似接着層3を積層する(図2(a))。
次に、ベースシート2の擬似接着層3が積層された面において、隠蔽片10と本体片20のそれぞれに、上述した構成を有する潜像印刷層11,21を印刷によって形成し、さらに、通知情報表示欄12,22を示す罫線等を印刷する(図2(b))。また、本体片20の擬似接着層3が積層された面とは反対側の面に、地紋印刷層24を印刷によって積層する。
次に、隠蔽片10に設けられた通知情報表示欄12と本体片20に設けられた通知情報表示欄22のそれぞれに、この圧着はがき1を用いて通知する通知情報12a,12bを印字する(図2(c))。
その後、擬似接着層3が積層された面が内側となるように折り部30を介して折り畳み、本体片20と隠蔽片10とを擬似接着層3によって剥離可能に貼着する。
以下に、上述した圧着はがき1の使用方法及びその際の作用について説明する。
図3は、図1に示した圧着はがき1を開封する際の使用方法及びその際の作用を説明するための図である。
図1に示した圧着はがき1は、図3(a)に示すように、隠蔽片10の宛先情報表示領域15に印字された宛先情報15aにしたがって圧着はがき1の送付先に届けられた後、本体片20から隠蔽片10が剥離されることで開封される。その際、隠蔽片10にはその角部に切り欠き14が設けられているため、この切り欠き14を剥離開始端として本体片20から容易に剥離開封することができる。
本体片20から隠蔽片10が剥離されると、図3(b)に示すように、隠蔽片10の通知情報表示欄12に印字された通知情報12aと、本体片20の通知情報表示欄22に印字された通知情報22aとがそれぞれ視認可能となり、それにより、通知情報12a,22aが圧着はがき1の送付先に通知されることになる。本体片20に形成された潜像印刷層21においては、背景構成部21b内に潜像パターンを発現させるパターン構成部21aを有しているものの、潜像印刷層21を肉眼で視認した場合、パターン構成部21aを構成するドットと背景構成部21bを構成するドットとを明確に区別できないことでパターン構成部21aによる潜像パターンが認識しにくくなっている。また同様に、隠蔽片10に形成された潜像印刷層11においては、背景構成部11b内に潜像パターンを発現させるパターン構成部11aを有しているものの、潜像印刷層11を肉眼で視認した場合、パターン構成部11aを構成するドットと背景構成部11bを構成するドットとを明確に区別できないことでパターン構成部11aによる潜像パターンが認識しにくくなっている。
図4は、図1に示した圧着はがき1の潜像印刷層11,21が形成された面をコピー機で複写した場合の作用を説明するための図である。
図1に示した圧着はがき1においては、潜像印刷層11,21において、擬似接着層3上に、パターン構成部11a,21aと背景構成部11b,21bとでその大きさが互いに若干異なる複数のドットが規則的または不規則的に並ぶように印刷を施されており、パターン構成部11a,21aを構成する1つのドットの大きさが、背景構成部11b,21bを構成する1つのドットの大きさよりも若干大きくなっているため、潜像印刷層11,21をコピー機で複写した場合、パターン構成部11a,21aを構成するドットと背景構成部11b,21bを構成するドットとが明確に区別され、それにより、図4に示すように、例えば、背景構成部11b,21bが視認できなくなる一方、パターン構成部11a,21aによる潜像パターン16,25がはっきりと視認されることになる。
このようにして図1に示した圧着はがき1においては、肉眼で視認した場合には潜像印刷層11,21による潜像パターン16,25が認識しにくくなっている一方、コピー機で複写した場合に潜像パターン16,25がはっきりと視認されることになり、偽造防止を図ることができる。
以下に、潜像印刷層11,21の網点濃度について説明する。
上述した圧着はがき1のように、ベースシート2上に擬似接着層3が積層され、この擬似接着層3上に、通知情報表示欄12,22を示す罫線等が印刷されるとともに、潜像印刷層11,21が印刷によって形成される場合、これらの印刷における網点濃度によっては、本体片20と隠蔽片10とを貼着するための接着力が十分に確保できなくなる虞がある。特に、潜像印刷層11,21においては、上述したように、潜像パターンを構成するパターン構成部11a,21aと、それ以外の領域となる背景構成部11b,21bとから構成されていることで、潜像印刷層11,21としてある程度の面積にて印刷が施される必要があるため、本体片20と隠蔽片10とを貼着するための接着力が十分に確保できなくなる可能性が高くなる。
そこで、本形態の圧着はがき1においては、潜像印刷層11,21の網点濃度を調整することで、本体片20と隠蔽片10とを貼着するための接着力を十分に確保している。
図5は、図1に示した圧着はがき1において、潜像印刷層11,21の網点濃度に応じた本体片20と隠蔽片10との接着力及び複写時の潜像パターンの視認性を評価した結果を示す図である。
図1に示した圧着はがき1と同様に、本体片20と隠蔽片10とが折り部30を介して折り畳み可能に構成されたベースシート2の一方の面の全面に擬似接着層3が積層された構成について、図5に示すように、擬似接着層3上に形成、積層された潜像印刷層11,21の網点濃度を変化させ、複写時の潜像パターンの視認性と、本体片20と隠蔽片10との接着力についてそれぞれ評価した。複写時の潜像パターンの視認性については、複写後に潜像パターンが明確に発現し、複写前後で潜像パターンを明確に区別できる場合を“〇”とし、複写後に潜像パターンが発現し、複写前後で潜像パターンを区別できる場合を“△”とし、パターン構成部11a,21aと背景構成部11b,21bとでコントラストがなく、複写後に潜像パターンが発現しない場合を“×”とした。また、本体片20と隠蔽片10との接着力については、GAP300μmでシーリングした際の接着力が1.60N/6”以上のものを“〇”とし、GAP300μmでシーリングした際の接着力が1.00N/6”以上、1.60N/6”未満のものを“△”とし、GAP300μmでシーリングした際の接着力が1.00N/6”未満のものを“×”とした。
複写時の潜像パターンの視認性については図5に示すように、潜像印刷層11,21の網点濃度が7%以上であれば、複写後に潜像パターンが発現し、複写前後で潜像パターンを区別することができる。
また、本体片20と隠蔽片10との接着力については、図5に示すように、本体片20と隠蔽片10との一方のみに潜像印刷層が積層されたもの(片面スクリーン)については、潜像印刷層の網点濃度が18%以下であれば、GAP300μmでシーリングした際に1.60N/6”以上の接着力が得られ、潜像印刷層の網点濃度が19%~20%であれば、GAP300μmでシーリングした際に1.00N/6”以上、1.60N/6”未満の接着力が得られた。
すなわち、潜像印刷層が、本体片20と隠蔽片10とのそれぞれに設けられた場合でも、本体片20と隠蔽片10とが折り部30を介して折り畳まれた場合に重なり合わない領域に形成されていれば、潜像印刷層の網点濃度を20%以下とすることで、GAP300μmでシーリングした際に1.00N/6”以上、1.60N/6”未満の接着力が得られ、さらに、潜像印刷層11,21の網点濃度を18%以下とすることで、GAP300μmでシーリングした際に1.60N/6”以上の接着力が得られ、その全面にてさらに十分な接着力を確保することができる。
一方、図5に示すように、本体片20と隠蔽片10との両方に潜像印刷層が積層されたもの(両面スクリーン)については、潜像印刷層の網点濃度が14%以下であれば、GAP300μmでシーリングした際に1.60N/6”以上の接着力が得られ、潜像印刷層の網点濃度が15%~20%であれば、GAP300μmでシーリングした際に1.00N/6”以上、1.60N/6”未満の接着力が得られた。
すなわち、潜像印刷層が、本体片20と隠蔽片10とのそれぞれにおいて、本体片20と隠蔽片10とが折り部30を介して折り畳まれた場合に重なり合う領域に形成されている場合は、潜像印刷層の網点濃度を20%以下とすることで、GAP300μmでシーリングした際に1.00N/6”以上、1.60N/6”未満の接着力が得られ、さらに、潜像印刷層の網点濃度を14%以下とすることで、GAP300μmでシーリングした際に1.60N/6”以上の接着力が得られ、さらに十分な接着力を確保することができる。
このように、折り部30を介して連接した本体片20と隠蔽片10とが剥離可能に貼着される圧着はがき1においては、本体片20と隠蔽片10の互いの貼着面にそれぞれ積層された擬似接着層3上に、複写されることで潜像パターンを発現させる形態で形成された潜像印刷層11,21の網点濃度が7%以上であることにより、複写された場合に潜像パターンを確実に発現させながらも、潜像印刷層11,21の網点濃度が18%以下であることにより、本体片20と隠蔽片10とを貼着するための接着力を十分確保し、かつ、擬似接着層2上に潜像印刷層11,21を形成するという容易な製造方法で偽造防止を図ることができる。
また、潜像印刷層11,21が、本体片20と隠蔽片10とのそれぞれにおいて、本体片20と隠蔽片10とが折り部30を介して折り畳まれた場合に重なり合わない領域に形成されていれば、本体片20と隠蔽片10とが剥離可能に貼着された場合に、隠蔽片10と本体片20との全面にてさらに十分な接着力を確保することができる。
また、潜像印刷層が、本体片20と隠蔽片10とのそれぞれにおいて、本体片20と隠蔽片10とが折り部を介して折り畳まれた場合に重なり合う領域に形成されているものであっても、潜像印刷層の網点濃度を7%以上14%以下とすることで、さらに十分な接着力を確保することができる。
(他の実施の形態)
図6は、本発明の圧着シートの他の実施の形態を示す図であり、(a)は一方の面を示す図、(b)は(a)に示したA-A’断面図、(c)は他方の面を示す図である。
本形態における圧着シートは図6に示すように、図1に示したものに対して、本体片120のうち、パターン構成部121aと背景構成部121bとからなる潜像印刷層121が積層された領域に通知情報表示欄122が設けられているとともに、隠蔽片110のうち、パターン構成部111aと背景構成部111bとからなる潜像印刷層111が積層された領域に通知情報表示欄112が設けられている点が異なる圧着はがき101である。
上記のように構成された圧着はがき101においても、図1に示したものと同様に、肉眼で視認した場合、潜像印刷層111,121においては、パターン構成部111a,121aを構成するドットと背景構成部111b,121bを構成するドットとを明確に区別できないことでパターン構成部111a,121aによる潜像パターンが認識しにくくなっているものの、コピー機で複写した場合、パターン構成部111a,121aを構成するドットと背景構成部111b,121bを構成するドットとが明確に区別され、それにより、例えば、背景構成部111b,121bが視認できなくなる一方、パターン構成部111a,121aによる潜像パターンがはっきりと視認されることになる。これにより、偽造防止を図ることができるが、その際、潜像印刷層111,121の網点濃度を7%以上とすることにより、コピー機で複写された場合に潜像パターンを確実に発現させながらも、潜像印刷層111,121の網点濃度を14%以下とすることにより、本体片120と隠蔽片110とを貼着するための接着力を十分確保することができる。
なお、図6に示した実施の形態においては、本体片120にて積層された潜像印刷層121と、隠蔽片110にて積層された潜像印刷層111とのそれぞれが、本体片120の通知情報表示欄122と、隠蔽片110の通知情報表示欄112とのそれぞれとほぼ同じ大きさのものを例に挙げて説明したが、本体片120にて積層された潜像印刷層121と、隠蔽片110にて積層された潜像印刷層111とのそれぞれが、本体片120の通知情報表示欄122と、隠蔽片110の通知情報表示欄112とのそれぞれの一部分に重なるように設けられた構成であってもよい。
また、上述した実施の形態においては、本体片20,120と隠蔽片10,110とが折り部30を介して連接し、これら本体片20,120と隠蔽片10,110とが擬似接着層3によって剥離可能に貼着される圧着はがき1,101を例に挙げて説明したが、3つの紙片が折り部を介して連接し、これら3つの紙片がZ状に折り畳まれて剥離可能に貼着される圧着はがき等の圧着シートにおいても、その貼着面に上述した擬似接着層3と潜像印刷層11,21,111,121の構成を適用することで同様の作用が生じて同様の効果を得ることができる。
1,101 圧着はがき
2 ベースシート
3 擬似接着層
10,110 隠蔽片
11,21,111,121 潜像印刷層
11a,21a,111a,121a パターン構成部
11b,21b,111b,121b 背景構成部
12,22,112,122 通知情報表示欄
12a,22a 通知情報
13 孔部
14 切り欠き
15 宛先情報表示領域
15a 宛先情報
16,25 潜像パターン
20,120 本体片
23 種別表示
24 地紋印刷層
30 折り部

Claims (3)

  1. 折り部を介して連接した第1の紙片と第2の紙片とが剥離可能に貼着される圧着シートであって、
    前記第1の紙片と第2の紙片の互いの貼着面の略全面にそれぞれ積層され、前記第1の紙片と前記第2の紙片とを剥離可能に貼着する擬似接着層と、
    前記擬似接着層上の少なくとも一部に、複写されることで潜像パターンを発現させる形態で形成された潜像印刷層とを有し、
    前記潜像印刷層は、網点濃度が7%以上18%以下である、圧着シート。
  2. 請求項1に記載の圧着シートにおいて、
    前記潜像印刷層は、前記第1の紙片と前記第2の紙片とのそれぞれにおいて、前記第1の紙片と前記第2の紙片とが前記折り部を介して折り畳まれた場合に重なり合わない領域に形成されている、圧着シート。
  3. 請求項1に記載の圧着シートにおいて、
    前記潜像印刷層は、前記第1の紙片と前記第2の紙片とのそれぞれにおいて、前記第1の紙片と前記第2の紙片とが前記折り部を介して折り畳まれた場合に重なり合う領域に形成され、前記網点濃度が7%以上14%以下である、圧着シート。
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