JP2023002445A - 画像処理装置、画像処理方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】各カメラユニットからの映像信号のブレ残りにより生じる複数の映像の繋ぎ目のずれを減少させる。【解決手段】画像処理装置において、複数のカメラユニットにより得られた複数の映像信号のブレ補正を夫々行うブレ補正手段と、前記ブレ補正手段によって前記複数の映像信号のブレ補正を夫々行った後に残ったブレ残りの位相差を取得する位相差取得手段と、前記位相差が所定値以上の場合、前記複数の映像信号の前記ブレ残りの位相を合わせる位相調整手段と、を有する。【選択図】 図2
Description
本発明は、画像処理装置、画像処理方法、及びコンピュータプログラム等に関し、特に複数のカメラユニットからの映像信号を処理する画像処理装置等に関するものである。
近年、多眼カメラのような1つの筐体に複数のカメラユニットが付いている撮像装置(画像処理装置)が使用されている。
この撮像装置では、各カメラユニットを手動又は自動でパンチルト駆動させることができるため、各カメラユニット同士を近づけて撮影することができる。
各カメラユニットを近づけた場合、各カメラユニットの撮影領域の重なりを少なくするために、ズーム操作をおこなって各カメラユニットが撮影する撮影画角は狭く設定することになる。
この撮像装置では、各カメラユニットを手動又は自動でパンチルト駆動させることができるため、各カメラユニット同士を近づけて撮影することができる。
各カメラユニットを近づけた場合、各カメラユニットの撮影領域の重なりを少なくするために、ズーム操作をおこなって各カメラユニットが撮影する撮影画角は狭く設定することになる。
各カメラユニットの撮影画角を狭くすると少しの揺れでも目立ってしまうため、撮像装置で取得したブレ信号からブレ補正量を算出し、電子切り出し位置の変更をおこなう電子式ブレ補正機能を用いてブレを軽減させることが有効になってくる。
しかし、電子式ブレ補正では、切り出し範囲があらかじめ設定されているため、揺れ量が大きい設置場所に設置された場合、切り出し量が足りずにブレ残りが発生してしまう。
しかし、電子式ブレ補正では、切り出し範囲があらかじめ設定されているため、揺れ量が大きい設置場所に設置された場合、切り出し量が足りずにブレ残りが発生してしまう。
ブレ補正後に各カメラユニットでブレ残りが発生している場合、各カメラユニットのブレ残り量が同じで、かつ各カメラユニットのブレ残りの位相が同じであれば、問題はあまりない。即ち、各カメラユニットの映像を隣接するように並べて表示した場合、各カメラユニットの映像間の繋ぎ目部分がずれることなく1つの繋がっている映像のように自然に見える。
しかし、各カメラユニットを手動又は自動でパンチルト駆動することができるメカ機構になっているため、メカ的ながたつきや誤差が生じやすく、それに伴って各カメラユニット間のブレ残りの位相が異なってしまう。
各カメラユニットのブレ残り量が同じであっても、各カメラユニットのブレ残りの位相が異なってしまうと、各カメラユニットの映像を隣接するように並べて表示した場合、問題が生じる。即ち、各カメラユニットの映像間の繋ぎ目部分が、隣の映像とずれて一致せず繋がっていない不自然な映像に見えてしまう。
各カメラユニットのブレ残り量が同じであっても、各カメラユニットのブレ残りの位相が異なってしまうと、各カメラユニットの映像を隣接するように並べて表示した場合、問題が生じる。即ち、各カメラユニットの映像間の繋ぎ目部分が、隣の映像とずれて一致せず繋がっていない不自然な映像に見えてしまう。
特許文献1では、第1の撮像装置で検出した手ブレ量を示す手ブレ補正量信号を第2の撮像装置に供給し、第2の撮像装置で検出した手ブレ量を示す手ブレ補正量信号を第1の撮像装置に供給する。そして、第1の撮像装置と第2の撮像装置において、自装置側で検出した手ブレ量と他装置側で検出した手ブレ量との平均となる手ブレ量に基づいて、夫々手ブレ補正を行うことで三次元酔いの少ない高品位な三次元画像を撮像可能としている。
特許文献2では、振れ信号と動き量から、背景の振れ量を算出して像ブレ補正をおこない、像ブレ補正が行われた複数の撮像画像を合成することで、背景振れが抑制された綺麗なパノラマ画像を取得可能としている。
しかしながら、上記の特許文献に開示された特許文献1では、第1の撮像装置と第2の撮像装置の平均のブレ量を用いて各撮像装置のブレ補正を行っていることで、各撮像装置でブレ残りが発生してしまうが、ブレ残りの位相が異なった場合を考慮していない。そのため、ブレ残りの位相が異なってしまった場合、繋がった画として見えなくなってしまう。
特許文献2に記載の技術では、像ブレ補正を行った複数の撮影画像を合成しているが、像ブレ補正後のブレ残りの位相を考慮していないため、合成したパノラマ画像の繋ぎ目が不自然になってしまう可能性がある。
特許文献2に記載の技術では、像ブレ補正を行った複数の撮影画像を合成しているが、像ブレ補正後のブレ残りの位相を考慮していないため、合成したパノラマ画像の繋ぎ目が不自然になってしまう可能性がある。
そこで、本発明の目的は、上記問題点を踏まえたうえで、複数のカメラユニットからの映像信号のブレ残りにより生じる複数の映像の繋ぎ目のずれを減少できる画像処理装置等を提供することにある。
本発明の画像処理装置は、
複数のカメラユニットにより得られた複数の映像信号のブレ補正を夫々行うブレ補正手段と、
前記ブレ補正手段によって前記複数の映像信号のブレ補正を夫々行った後に残ったブレ残りの位相差を取得する位相差取得手段と、
前記位相差が所定値以上の場合、前記複数の映像信号の前記ブレ残りの位相を合わせる位相調整手段と、を有することを特徴とする。
複数のカメラユニットにより得られた複数の映像信号のブレ補正を夫々行うブレ補正手段と、
前記ブレ補正手段によって前記複数の映像信号のブレ補正を夫々行った後に残ったブレ残りの位相差を取得する位相差取得手段と、
前記位相差が所定値以上の場合、前記複数の映像信号の前記ブレ残りの位相を合わせる位相調整手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、複数のカメラユニットからの映像信号のブレ残りにより生じる複数の映像の繋ぎ目のずれを減少することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について実施例を用いて説明する。尚、各図において、同一の部材ないし要素については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略ないし簡略化する。
又、実施例においては、画像処理装置としてネットワークカメラに適用した例について説明する。しかし、画像処理装置はデジタルスチルカメラ、デジタルムービーカメラ、スマートフォン、パーソナルコンピュータ、車載カメラ、ドローンカメラ、ロボット等の電子機器を含む。
又、実施例においては、画像処理装置としてネットワークカメラに適用した例について説明する。しかし、画像処理装置はデジタルスチルカメラ、デジタルムービーカメラ、スマートフォン、パーソナルコンピュータ、車載カメラ、ドローンカメラ、ロボット等の電子機器を含む。
図1は実施例1における画像処理装置1000の構成例を示すブロック図である。
尚、図1に示される機能ブロックの一部は、画像処理装置1000に含まれる不図示の制御手段としてのコンピュータに、不図示の記憶媒体としてのメモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行させることによって実現されている。しかし、それらの一部又は全部をハードウェアで実現するようにしても構わない。ハードウェアとしては、専用回路(ASIC)やプロセッサ(リコンフィギュラブルプロセッサ、DSP)などを用いることができる。
尚、図1に示される機能ブロックの一部は、画像処理装置1000に含まれる不図示の制御手段としてのコンピュータに、不図示の記憶媒体としてのメモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行させることによって実現されている。しかし、それらの一部又は全部をハードウェアで実現するようにしても構わない。ハードウェアとしては、専用回路(ASIC)やプロセッサ(リコンフィギュラブルプロセッサ、DSP)などを用いることができる。
図1の画像処理装置1000は第1のカメラユニット100と、第2のカメラユニット200とを有する。第1のカメラユニット100の機能ブロックである101~112と、第2のカメラユニット200の機能ブロックである201~212は夫々同じ構成なので、以下では主に第1のカメラユニットの機能ブロックについて説明する。
図1において、第1のカメラユニット100のレンズ群101は、被写体から入射した光を撮像素子103上に集光する光学系である。前記レンズ群101には、被写体に対するピント合わせを行うフォーカスレンズや、画角を調整するズームレンズ等が含まれる。
図1において、第1のカメラユニット100のレンズ群101は、被写体から入射した光を撮像素子103上に集光する光学系である。前記レンズ群101には、被写体に対するピント合わせを行うフォーカスレンズや、画角を調整するズームレンズ等が含まれる。
前記レンズ群101を通してカメラ内に入ってきた被写体像は赤外線カットフィルタIRCF等の光学フィルタ102を通過し、撮像素子103に入射する。
レンズ群101を介して形成された被写体像は、撮像素子103の受光面に配置された所定のパターンのカラーフィルタを通り、撮像素子103の各画素で光電変換され、アナログの画像信号として出力される。
レンズ群101を介して形成された被写体像は、撮像素子103の受光面に配置された所定のパターンのカラーフィルタを通り、撮像素子103の各画素で光電変換され、アナログの画像信号として出力される。
撮像素子103から出力される画像信号は、AGC(Auto Gain Control)104でゲインコントロールによりレベル調整が行われ、A/D変換部105でデジタル画像信号に変換される。
映像信号処理部106ではA/D変換部105からのデジタル画像信号に所定の処理を施し輝度信号と色信号からなる映像信号を出力すると共に、カメラ制御を行うための各種パラメータを生成する。
映像信号処理部106ではA/D変換部105からのデジタル画像信号に所定の処理を施し輝度信号と色信号からなる映像信号を出力すると共に、カメラ制御を行うための各種パラメータを生成する。
尚、カメラ制御を行うための各種パラメータとしては、例えば絞りの制御や、ピント合わせの制御、色味を調整するホワイトバランス制御などに使われるパラメータが含まれる。
露出制御部207は、映像信号処理部106から出力されるパラメータとしての輝度情報から撮影画面内の輝度情報を算出し、撮影画像を所望の明るさに調整するように絞りやAGC104を制御する。
露出制御部207は、映像信号処理部106から出力されるパラメータとしての輝度情報から撮影画面内の輝度情報を算出し、撮影画像を所望の明るさに調整するように絞りやAGC104を制御する。
光学制御部108は、ピント合わせ制御のために、映像信号処理部106で作成された映像信号から高周波成分を抜き出す。そして、前記高周波成分の値をフォーカスピント情報(フォーカス評価値)として、前記フォーカス評価値が最大となるように前記レンズ群101を制御する。又、光学制御部108はレンズ群101の焦点距離調整や、輝度レベルに応じて光学フィルタ102の挿抜制御も行う。
ブレ補正量演算部109は、角速度センサ215から取得したブレ信号としての角速度情報にデジタルフィルタ等の信号処理をおこなうことでブレ補正量を算出する。そして算出されたブレ補正量に応じて後述の画像メモリ409からの映像の切り出し位置(読出し領域)を変更して電子式ブレ補正を行う。即ち、ブレ補正量演算部109は、複数のカメラユニットにより得られた複数の映像信号のブレ補正を映像信号毎にブレ信号を用いて夫々行うブレ補正工程を実行するためのブレ補正手段として機能している。
映像信号出力部110では電子式ブレ補正された映像を所定のフォーマットで出力し、有線又は無線で通信を行う通信部216を介して表示部217に対して送信すると共に、ブレ残り量算出部111に供給する。
ここで、角速度センサ215は、ブレを検出してブレ信号を出力するブレセンサーとして機能している。しかし、ブレセンサーとしては、例えばブレ残り量算出部111により映像信号中の平均動きベクトルの方向と、平均動きベクトルの量から算出することによってブレ信号を出力するものであっても良い。
尚、表示部217は画像処理装置1000とは別体であっても一体であっても良く、ブレ補正後の複数の映像信号の映像を並べて表示する表示手段として機能している。
ここで、角速度センサ215は、ブレを検出してブレ信号を出力するブレセンサーとして機能している。しかし、ブレセンサーとしては、例えばブレ残り量算出部111により映像信号中の平均動きベクトルの方向と、平均動きベクトルの量から算出することによってブレ信号を出力するものであっても良い。
尚、表示部217は画像処理装置1000とは別体であっても一体であっても良く、ブレ補正後の複数の映像信号の映像を並べて表示する表示手段として機能している。
ブレ残り量算出部111は、前記映像信号出力部110から出力された電子式ブレ補正後の映像において、どの程度ブレ残りが発生しているかを算出する。即ち、例えば画面全体の動きベクトルの平均値をブレ残り量とすることができる。
ブレ残り位相取得部112は、前記ブレ残り量算出部111で算出されたブレ残り量を所定の時間間隔でサンプリングし所定期間分記憶し、ブレ残り量の波形信号を生成する。第2のカメラユニットの機能ブロックである201~212においても、第1のカメラユニットの機能ブロックである101~112と同様の動作を行う。
ブレ残り位相取得部112は、前記ブレ残り量算出部111で算出されたブレ残り量を所定の時間間隔でサンプリングし所定期間分記憶し、ブレ残り量の波形信号を生成する。第2のカメラユニットの機能ブロックである201~212においても、第1のカメラユニットの機能ブロックである101~112と同様の動作を行う。
ブレ残り位相差算出部213は、第1のカメラユニットの前記ブレ残り位相取得部112で取得したブレ残り波形信号と第2のカメラユニットのブレ残り位相取得部212で取得したブレ残り量の波形信号を比較する。それによって、第1のカメラユニットと第2のカメラユニットのブレ残りの位相差を算出する。ここで、ブレ残り位相差算出部213は、ブレ補正手段によって複数の映像信号のブレ補正を夫々行った後に残ったブレ残りの位相差を取得する位相差取得工程を実行する位相差取得手段として機能している。
位相差調整部214は、前記ブレ残り位相差算出部213で算出された、第1のカメラユニットと第2のカメラユニットのブレ残りの位相差を基に、どの程度デジタルフィルタの位相を変更するかを算出する。そして、第1のカメラユニットの前記ブレ補正量演算部109で用いているデジタルフィルタ又は、第2のカメラユニットの前記ブレ補正量演算部209で用いているデジタルフィルタの少なくとも一方の位相を変更する。
即ち、位相差調整部214は、位相差が所定値以上の場合、複数の映像信号のブレ残りの位相を合わせる位相調整工程を実行する位相調整手段として機能している。
尚、実施例1においてはデジタルフィルタ(位相進み又は位相遅れフィルタ)の位相を変更しているが、ブレ補正信号の位相を変更するための遅延回路を設けても良い。
尚、実施例1においてはデジタルフィルタ(位相進み又は位相遅れフィルタ)の位相を変更しているが、ブレ補正信号の位相を変更するための遅延回路を設けても良い。
尚、図1に示される画像処理装置の複数の機能ブロック(例えば第1のカメラユニット100、第2のカメラユニット200等)は、実施例1では画像処理装置と同じ筐体に内蔵されている。しかし、同じ筐体に内蔵されていなくても良く、互いに信号路を介して接続された別々の装置により構成しても良い。
即ち、複数のカメラユニット等は別体でも良く、画像処理装置1000は、例えば複数のカメラユニットからの映像信号を処理する汎用コンピュータやサーバー等であっても良い。
即ち、複数のカメラユニット等は別体でも良く、画像処理装置1000は、例えば複数のカメラユニットからの映像信号を処理する汎用コンピュータやサーバー等であっても良い。
図2は実施例1における処理を示すフローチャートである。以下、図2を参照して、本発明の実施例1による、第1のカメラユニットと第2のカメラユニットのブレ残りの位相合わせについて説明する。尚、画像処理装置1000に含まれる不図示の制御手段としてのコンピュータに、不図示の記憶媒体としてのメモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行させることによって図2のフローチャートの夫々の処理が行われる。図3、図7~図12のフローチャートについても同様である。
先ず図2のステップS201において、第1のカメラユニットと第2のカメラユニットのブレ残り量を取得する。即ち、電子式ブレ補正後の映像において、どの程度ブレ残りが発生しているかを、例えば動きベクトル量を用いて算出する。
尚、実施例1では動きベクトル量を用いてブレ残り量を算出しているが、ジャイロ信号を併用してブレ残り量を算出しても良い。
尚、実施例1では動きベクトル量を用いてブレ残り量を算出しているが、ジャイロ信号を併用してブレ残り量を算出しても良い。
ステップS202において、ステップS201で算出したブレ残り量が所定値以上であるかを判定する。判定した結果、ブレ残り量が所定値以上ではない場合(NO)、第1のカメラユニットと第2のカメラユニットの位相を合わせることをせず図2のフローを終了する。
これは、ブレ残り量が微小である場合には第1のカメラユニットと第2のカメラユニットの位相が異なっていても、各カメラユニットの映像を並べて繋げて表示した時に、繋ぎ目部分のずれが微小であり、目立つことがなく不自然にはならないためである。
これは、ブレ残り量が微小である場合には第1のカメラユニットと第2のカメラユニットの位相が異なっていても、各カメラユニットの映像を並べて繋げて表示した時に、繋ぎ目部分のずれが微小であり、目立つことがなく不自然にはならないためである。
ステップS202で判定した結果、ブレ残り量が所定値以上である場合は(YES)、ステップS201で算出した第1のカメラユニットと第2のカメラユニットのブレ残りの位相差が所定値以上であるかを判定する(ステップS203)。
ステップS203で判定した結果、ブレ残りの位相差が所定値より小さい場合(NO)、第1のカメラユニットと第2のカメラユニットの位相を合わせることをせず図2のフローを終了する。
ステップS203で判定した結果、ブレ残りの位相差が所定値より小さい場合(NO)、第1のカメラユニットと第2のカメラユニットの位相を合わせることをせず図2のフローを終了する。
これは、位相差が微小である場合には、各カメラユニットの映像を並べて繋げて表示した時に、繋ぎ目部分のずれが微小であり、目立つことがなく不自然にはならないためである。
ステップS203で判定した結果、ブレ残りの位相差が所定値以上である場合は(YES)、第1のカメラユニットと第2のカメラユニットのブレ残りの位相を合わせる(ステップS204)。このように、本実施例では位相調整手段は、複数の映像信号のブレ残り量が所定値以上の場合であって位相差が所定値以上の場合に、複数の映像信号のブレ残りの位相を合わせている。しかし、複数の映像信号のブレ残り量が所定値以上でなくても、位相差が所定値以上の場合に、複数の映像信号のブレ残りの位相を合わせても良い。
ステップS203で判定した結果、ブレ残りの位相差が所定値以上である場合は(YES)、第1のカメラユニットと第2のカメラユニットのブレ残りの位相を合わせる(ステップS204)。このように、本実施例では位相調整手段は、複数の映像信号のブレ残り量が所定値以上の場合であって位相差が所定値以上の場合に、複数の映像信号のブレ残りの位相を合わせている。しかし、複数の映像信号のブレ残り量が所定値以上でなくても、位相差が所定値以上の場合に、複数の映像信号のブレ残りの位相を合わせても良い。
図3は図2のステップS203の詳細を説明するフローチャートである。
以下、図3を参照して、ブレ残りの位相を合わせる詳細フローについて説明する。
先ず、図3のS301において、第1のカメラユニットと第2のカメラユニットのブレ残りの波形信号を取得する。
各カメラユニットのブレ残り量を所定の時間間隔でサンプリングし所定期間分記憶しておくことで、ブレ残りの波形信号を生成する。所定の時間間隔や所定期間は、撮像時間やシステム周波数やブレの周波数に応じて適宜変更する。
以下、図3を参照して、ブレ残りの位相を合わせる詳細フローについて説明する。
先ず、図3のS301において、第1のカメラユニットと第2のカメラユニットのブレ残りの波形信号を取得する。
各カメラユニットのブレ残り量を所定の時間間隔でサンプリングし所定期間分記憶しておくことで、ブレ残りの波形信号を生成する。所定の時間間隔や所定期間は、撮像時間やシステム周波数やブレの周波数に応じて適宜変更する。
ステップS302において、ステップS301で取得した第1のカメラユニットのブレ残りの波形信号と第2のカメラユニットのブレ残りの波形信号を比較し、第1のカメラユニットと第2のカメラユニットのブレ残りの位相差を算出する。
ステップS303において、ステップS302で算出した位相差が所定値以上であるかを判定する。ステップS303で判定した結果、ブレ残りの位相差が所定値以上でない場合(NO)、第1のカメラユニットと第2のカメラユニットの位相を合わせることをせず図3のフローを終了する。
ステップS303において、ステップS302で算出した位相差が所定値以上であるかを判定する。ステップS303で判定した結果、ブレ残りの位相差が所定値以上でない場合(NO)、第1のカメラユニットと第2のカメラユニットの位相を合わせることをせず図3のフローを終了する。
ステップS303で判定した結果、ブレ残りの位相差が所定値以上である場合は(YES)、第1のカメラユニットのブレ補正量演算部109のブレ補正信号の位相を変更する(ステップS304)。
図4はブレ補正量演算部の詳細な構成例を示すブロック図である。
図1のブレ補正量演算部109、209は、画像処理装置に発生した揺れを、角速度センサ215から角速度信号として取得し、取得した角速度情報をA/D変換部402によってデジタル信号として出力する。
ゲイン調整部403は、A/D変換部402によって出力されたデジタル信号に所定の係数を乗算することでデジタル信号の振幅調整をおこなう。
図1のブレ補正量演算部109、209は、画像処理装置に発生した揺れを、角速度センサ215から角速度信号として取得し、取得した角速度情報をA/D変換部402によってデジタル信号として出力する。
ゲイン調整部403は、A/D変換部402によって出力されたデジタル信号に所定の係数を乗算することでデジタル信号の振幅調整をおこなう。
位相進みフィルタ404は、デジタル信号の位相を進めるためのフィルタであり、HPF405は、所定の周波数帯域でフィルタリングをおこなう。
位相遅れフィルタ406は、HPF405によりフィルタリングされた信号に対して、位相を遅らせるためのフィルタである。焦点距離演算部407は、レンズ群101の焦点距離情報を光学制御部108から取得し、焦点距離に応じたブレ補正量になるように信号の大きさを調整する。
位相遅れフィルタ406は、HPF405によりフィルタリングされた信号に対して、位相を遅らせるためのフィルタである。焦点距離演算部407は、レンズ群101の焦点距離情報を光学制御部108から取得し、焦点距離に応じたブレ補正量になるように信号の大きさを調整する。
積分処理部408は、焦点距離演算部407で算出された信号に対して、LPF等を用いて積分をおこなうことで、最終的なブレ補正量を算出する。
画像メモリ409は映像信号処理部106からの映像信号を一時的に記憶するメモリである。
切り出し位置変更部410は積分処理部408から得られたブレ補正量及びブレ方向情報に基づき、画像メモリ409に記憶された画像の切り出し位置を変更することで映像中のブレを補正する。ブレの補正された映像は後段の映像信号出力部110に供給される。
画像メモリ409は映像信号処理部106からの映像信号を一時的に記憶するメモリである。
切り出し位置変更部410は積分処理部408から得られたブレ補正量及びブレ方向情報に基づき、画像メモリ409に記憶された画像の切り出し位置を変更することで映像中のブレを補正する。ブレの補正された映像は後段の映像信号出力部110に供給される。
図3のステップS304では、位相差調整部214の出力に基づき図4の位相進みフィルタ404又は位相遅れフィルタ406の少なくとも一方を変更することで第1のカメラユニットのブレ補正信号の位相を変更している。しかし、前述のようにブレ補正信号の位相を変更するための遅延回路等を別途設けても良い。このように実施例1では、複数の映像信号の少なくとも1つのブレ補正を行うためのブレ信号の位相を調整することで、複数の映像信号のブレ残りの位相を合わせている。
ステップS305では、第1のカメラユニットのデジタルフィルタのブレ補正信号の位相を変更した後の第1のカメラユニットと第2のカメラユニットのブレ残りの位相差を再度算出する。算出の方法は、ステップS301とステップS302でおこなった方法と同様とする。
ステップS305で算出した各カメラユニットのブレ残りの位相差と、ステップS304で第1のカメラユニットのデジタルフィルタを変更する前に、ステップS302で算出した各カメラユニットのブレ残りの位相差と比較する。それによって、各カメラユニットの位相差が減少しているかを判定する(ステップS306)。
ステップS305で算出した各カメラユニットのブレ残りの位相差と、ステップS304で第1のカメラユニットのデジタルフィルタを変更する前に、ステップS302で算出した各カメラユニットのブレ残りの位相差と比較する。それによって、各カメラユニットの位相差が減少しているかを判定する(ステップS306)。
ステップS306で判定した結果、各カメラユニットの位相差が減少している場合は(YES)、そのまま何もせず図3のフローを終了する。
ステップS306で判定した結果、各カメラユニットの位相差が減少していない場合は(NO)、ステップS307に進む。そしてステップS307において、第2のカメラユニットのブレ補正量演算部209における位相進みフィルタ、又は位相遅れフィルタの少なくとも一方を変更することでブレ補正信号の位相を変更する(ステップS307)。
ステップS306で判定した結果、各カメラユニットの位相差が減少していない場合は(NO)、ステップS307に進む。そしてステップS307において、第2のカメラユニットのブレ補正量演算部209における位相進みフィルタ、又は位相遅れフィルタの少なくとも一方を変更することでブレ補正信号の位相を変更する(ステップS307)。
上記では、第1のカメラユニットのブレ補正信号の位相を先に変更したが、第2のカメラユニットのブレ補正信号の位相を先に変更しても良い。
このように本実施例では、位相差が所定値以上の場合、複数の映像信号の内の1つの映像信号のブレ残りの位相を調整すると共に、調整後に前記ブレ残りが所定値以上ある場合には更に複数の映像信号の内の他の映像信号のブレ残りの位相を調整している。
このように本実施例では、位相差が所定値以上の場合、複数の映像信号の内の1つの映像信号のブレ残りの位相を調整すると共に、調整後に前記ブレ残りが所定値以上ある場合には更に複数の映像信号の内の他の映像信号のブレ残りの位相を調整している。
図5はブレ残りの波形信号例を示す図である。
図5の点線で描かれた波形信号は、第1のカメラユニットのブレ残りの波形信号を示し、図5の実線で描かれた波形信号は、第2のカメラユニットのブレ残りの波形信号を示す。
第1のカメラユニット又は第2のカメラユニットのデジタルフィルタを変更することで、図5(A)のように各カメラユニットで位相がずれていた波形信号が、図5(B)のように位相が揃った波形信号となる。
図5の点線で描かれた波形信号は、第1のカメラユニットのブレ残りの波形信号を示し、図5の実線で描かれた波形信号は、第2のカメラユニットのブレ残りの波形信号を示す。
第1のカメラユニット又は第2のカメラユニットのデジタルフィルタを変更することで、図5(A)のように各カメラユニットで位相がずれていた波形信号が、図5(B)のように位相が揃った波形信号となる。
図6は、表示部217によって第1のカメラユニットと第2のカメラユニットの映像を並べて繋げて表示した図である。図6のように、各カメラユニットのブレ残りの位相差を合わせなかった場合、図6上図の点線部分ように繋ぎ目部分がずれてしまい不自然な映像になってしまう。
一方、本実施例によれば、各カメラユニットのブレ残りの位相差を合わせることで、図6下図のように繋ぎ目部分がずれることなく自然な映像にすることができる。
一方、本実施例によれば、各カメラユニットのブレ残りの位相差を合わせることで、図6下図のように繋ぎ目部分がずれることなく自然な映像にすることができる。
以下、図7を参照して、本発明の実施例2について説明する。
図7は実施例2の処理フローを示すフローチャートである。ステップS701~S703、S705、S706は図3のステップS301~ステップS303、S305、S306と同じである。
先ず、図7のステップS701において、第1のカメラユニットと第2のカメラユニットのブレ残りの波形信号を取得する。ブレ残りの波形信号の取得方法は、実施例1の図3のフローチャートのステップS301における方法と同様で良い。
図7は実施例2の処理フローを示すフローチャートである。ステップS701~S703、S705、S706は図3のステップS301~ステップS303、S305、S306と同じである。
先ず、図7のステップS701において、第1のカメラユニットと第2のカメラユニットのブレ残りの波形信号を取得する。ブレ残りの波形信号の取得方法は、実施例1の図3のフローチャートのステップS301における方法と同様で良い。
ステップS701で取得した各カメラユニットのブレ残りの波形信号を比較することで、第1のカメラユニットと第2のカメラユニットのブレ残りの位相差を算出する(ステップS702)。
ステップS703において、ステップS702で算出した位相差が所定値以上であるかを判定する。ステップS703で判定した結果、ブレ残りの位相差が所定値以上でない場合(NO)、第1のカメラユニットと第2のカメラユニットの位相を合わせることをせず図7のフローを終了する。
ステップS703において、ステップS702で算出した位相差が所定値以上であるかを判定する。ステップS703で判定した結果、ブレ残りの位相差が所定値以上でない場合(NO)、第1のカメラユニットと第2のカメラユニットの位相を合わせることをせず図7のフローを終了する。
ステップS703で判定した結果、ブレ残りの位相差が所定値以上である場合は(YES)、第1のカメラユニットの撮像タイミングを変更する(ステップS704)。
ステップS705では、第1のカメラユニットの撮像タイミングを変更した後の第1のカメラユニットと第2のカメラユニットのブレ残りの位相差を再度算出する。算出の方法は、ステップS701とステップS702でおこなった方法と同様とする。
ステップS705では、第1のカメラユニットの撮像タイミングを変更した後の第1のカメラユニットと第2のカメラユニットのブレ残りの位相差を再度算出する。算出の方法は、ステップS701とステップS702でおこなった方法と同様とする。
ステップS705で算出した各カメラユニットのブレ残りの位相差と、ステップS702で算出した各カメラユニットのブレ残りの位相差と比較することで、各カメラユニットの位相差が減少しているかを判定する(ステップS706)。
ステップS706で判定した結果、各カメラユニットの位相差が減少している場合は(YES)、そのまま何もせず終了する。
ステップS706で判定した結果、各カメラユニットの位相差が減少している場合は(YES)、そのまま何もせず終了する。
ステップS706で判定した結果、各カメラユニットの位相差が減少していない場合は(NO)、第2のカメラユニットの撮像タイミングを変更する(ステップS707)。
上記では、第1のカメラユニットの撮像タイミングを先に変更したが、第2のカメラユニットの撮像タイミングを先に変更しても良い。
このように、実施例2においては、位相調整手段は、複数のカメラユニットの少なくとも1つの撮像タイミングを調整することにより複数の映像信号のブレ残りの位相を合わせている。
上記では、第1のカメラユニットの撮像タイミングを先に変更したが、第2のカメラユニットの撮像タイミングを先に変更しても良い。
このように、実施例2においては、位相調整手段は、複数のカメラユニットの少なくとも1つの撮像タイミングを調整することにより複数の映像信号のブレ残りの位相を合わせている。
図8は実施例3における処理を示すフローチャートである。図8において、ステップS801~S803、S805、S806は図7のステップS701~S703、S705、S706と同じであるので説明は一部省略する。
実施例3においては、各カメラユニットの位相を合わせるために角速度センサの出力であるジャイロ信号のサンプリングタイミングを変更する。
実施例3においては、各カメラユニットの位相を合わせるために角速度センサの出力であるジャイロ信号のサンプリングタイミングを変更する。
即ち、図8では第1のカメラユニットと第2のカメラユニットのブレ残りの位相差をステップS803で判定した結果、ブレ残りの位相差が所定値以上である場合は(YES)、ステップS804に進む。そして、ステップS804で、第1のカメラユニットのブレ信号としてのジャイロ信号を取得するサンプリングタイミングを変更することで、各カメラユニット間の相差を合わせる(ステップS804)
更にステップS806で位相差が減少していない場合にはステップS807で第2のカメラユニットのジャイロ信号を取得するサンプリングタイミングを変更する。
このように、実施例3では、複数の映像信号の少なくとも1つのブレ補正を行うための前記ブレ信号としての角速度センサの出力のサンプリングタイミングを変更することで複数の映像信号のブレ残りの位相を合わせている。
このように、実施例3では、複数の映像信号の少なくとも1つのブレ補正を行うための前記ブレ信号としての角速度センサの出力のサンプリングタイミングを変更することで複数の映像信号のブレ残りの位相を合わせている。
図9は実施例4における処理を示すフローチャートである。図9において、ステップS901~S903、S905、S906は図8のステップS801~S803、S805、S806と同じであるので説明は一部省略する。
実施例4においては、各カメラユニットの位相を合わせるために撮像時間を変更する。ここで撮像時間は、メカ的なシャッタのシャッタスピードを変更することによって変更しても良いし、撮像素子の蓄積時間を変更することによって変更しても良い。或いは両者を組み合わせて変更しても良い。
実施例4においては、各カメラユニットの位相を合わせるために撮像時間を変更する。ここで撮像時間は、メカ的なシャッタのシャッタスピードを変更することによって変更しても良いし、撮像素子の蓄積時間を変更することによって変更しても良い。或いは両者を組み合わせて変更しても良い。
図9においては、第1のカメラユニットと第2のカメラユニットのブレ残りの位相差をステップS903で判定した結果、ブレ残りの位相差が所定値以上である場合は(YES)、ステップS904に進む。そしてステップS904において、第1のカメラユニットの撮像時間を変更することで、各カメラユニット間の位相差を合わせる(ステップS904)。
更にステップS906で位相差が減少していない場合にはステップS907において、第2のカメラユニットの撮像時間を変更することで、各カメラユニット間の位相差を合わせる。
このように、実施例4においては、位相調整手段は、複数のカメラユニットの少なくとも1つの撮像時間を調整することにより複数の映像信号のブレ残りの位相を合わせている。
このように、実施例4においては、位相調整手段は、複数のカメラユニットの少なくとも1つの撮像時間を調整することにより複数の映像信号のブレ残りの位相を合わせている。
図10は実施例5における処理を示すフローチャートである。
実施例1~4では、各カメラユニットのブレ残りの位相差を合わせるために、ブレ補正信号の位相や撮像タイミングや撮像時間のみを変更した。しかし実施例5では、ブレ残りの位相差に応じて、撮像タイミングとブレ補正信号の位相をともに変更する。
実施例1~4では、各カメラユニットのブレ残りの位相差を合わせるために、ブレ補正信号の位相や撮像タイミングや撮像時間のみを変更した。しかし実施例5では、ブレ残りの位相差に応じて、撮像タイミングとブレ補正信号の位相をともに変更する。
先ずステップS1001において、第1のカメラユニットと第2のカメラユニットのブレ残りの位相差を算出する。そしてステップS1002において、算出された位相差が第1の閾値(Th1)以上であるかを判定する。
ステップS1002で判定した結果、位相差が第1の閾値以上ではない場合(NO)、ステップS1005に進む。
ステップS1002で判定した結果、位相差が第1の閾値以上ではない場合(NO)、ステップS1005に進む。
一方、ステップS1002で判定した結果、位相差が第1の閾値以上である場合(YES)、ステップS1003において第1のカメラユニット又は第2のカメラユニットの撮像タイミングを最初に変更する。
ステップS1003で撮像タイミングを変更した後、ステップS1004において第1のカメラユニットと第2のカメラユニットのブレ残りの位相差を再度算出し、ステップS1005に進む。
ステップS1003で撮像タイミングを変更した後、ステップS1004において第1のカメラユニットと第2のカメラユニットのブレ残りの位相差を再度算出し、ステップS1005に進む。
ステップS1005ではブレ残りの位相差が第1の閾値以下かつ第2の閾値(Th2)以上かつ第1の閾値(Th1)未満になっているかを判定する(ステップS1005)。ここで、Th2<Th1とする。
ステップS1005で判定した結果、ブレ残りの位相差が第2の閾値以上かつ第1の閾値未満である場合(YES)、ステップS1006に進む。そしてステップS1006において、第1のカメラユニット又は第2のカメラユニットのブレ補正で用いるデジタルフィルタによりブレ補正信号の位相を変更する。
ステップS1005でNOの場合には、そのまま何もせず図10のフローを終了する。
ステップS1005で判定した結果、ブレ残りの位相差が第2の閾値以上かつ第1の閾値未満である場合(YES)、ステップS1006に進む。そしてステップS1006において、第1のカメラユニット又は第2のカメラユニットのブレ補正で用いるデジタルフィルタによりブレ補正信号の位相を変更する。
ステップS1005でNOの場合には、そのまま何もせず図10のフローを終了する。
図11は実施例6における処理を示すフローチャートである。
実施例1~5では、隣接表示をするためのカメラユニットの数が2つの場合を例として説明したが、実施例6では隣接表示をするためのカメラユニットの数が3つ以上の場合、どのカメラユニットを主として位相を合わせるかを決定する。
先ずステップS1101では、隣接表示を行うためのカメラユニット数を取得する。取得したカメラユニットの数が3つ以上であるかを判定し(ステップS1102)、判定した結果、カメラユニット数が3つ以上ではない場合(NO)、そのまま何も処理をせず図11のフローを終了する。
実施例1~5では、隣接表示をするためのカメラユニットの数が2つの場合を例として説明したが、実施例6では隣接表示をするためのカメラユニットの数が3つ以上の場合、どのカメラユニットを主として位相を合わせるかを決定する。
先ずステップS1101では、隣接表示を行うためのカメラユニット数を取得する。取得したカメラユニットの数が3つ以上であるかを判定し(ステップS1102)、判定した結果、カメラユニット数が3つ以上ではない場合(NO)、そのまま何も処理をせず図11のフローを終了する。
ステップS1102で判定した結果、カメラユニット数が3つ以上である場合(YES)、画像内に人物が映っているカメラユニットが存在するかを判定する(ステップS1003)。
ステップS1103で判定した結果、画像内に人物が映っているカメラユニットが存在する場合(YES)、画像内に人物が映っているカメラユニットに位相を合わせるように、他のカメラユニットの位相を調整する(ステップS1104)。
ステップS1103で判定した結果、画像内に人物が映っているカメラユニットが存在する場合(YES)、画像内に人物が映っているカメラユニットに位相を合わせるように、他のカメラユニットの位相を調整する(ステップS1104)。
ステップS1103で判定した結果、画像内に人物が映っているカメラユニットが存在しない場合、そのまま何も処理をせず終了する。尚、実施例6では3つ以上のカメラユニットの映像を隣接表示する場合に、人物が映っているカメラユニットに他のカメラユニットの位相を合わせるようにした。しかし、予め特定の被写体を指定した場合には、その特定の被写体が映っているカメラユニットの位相に他のカメラユニットの位相を合わせるようにしても良い。
更に、2つのカメラユニットの映像を隣接表示する場合においても、特定の被写体が映っているカメラユニットの位相に他のカメラユニットの位相を合わせるようにしても良い。
このように、本実施例では、位相調整手段は、位相差が所定値以上の場合、複数の映像信号の内の1つの映像信号のブレ残りの位相に合わせて他の映像信号のブレ残りの位相を調整している。しかも、複数の映像信号の内の所定の被写体が映っている映像信号のブレ残りの位相に合わせて他の映像信号のブレ残りの位相を調整している。
このように、本実施例では、位相調整手段は、位相差が所定値以上の場合、複数の映像信号の内の1つの映像信号のブレ残りの位相に合わせて他の映像信号のブレ残りの位相を調整している。しかも、複数の映像信号の内の所定の被写体が映っている映像信号のブレ残りの位相に合わせて他の映像信号のブレ残りの位相を調整している。
図12は実施例7における処理を示すフローチャートである。
実施例7では、カメラユニットに発生しているブレ(振動)の周波数をブレセンサーとしての角速度センサ215等で検出し、その周波数に応じて、位相合わせの強度を変更する。
先ずステップS1201において、カメラユニットに発生しているブレ(振動)の周波数検出をブレセンサーとしての角速度センサ215等から得られたブレ信号に基づきおこなう。ステップS1201において、検出されたブレ(振動)の周波数が所定の周波数以下かを判定する(ステップS1202)。
ステップS1202で判定した結果、検出されたブレ(振動)の周波数が所定の周波数以下である場合(YES)、ステップS1203において、位相を合わせる度合いを大きくする。即ち、より位相が合うようにする。
一方、ステップS1202で判定した結果、検出されたブレ(振動)の周波数が所定の周波数より大きい場合(NO)、ステップS1204において、位相を合わせる度合いを小さくする。
実施例7では、カメラユニットに発生しているブレ(振動)の周波数をブレセンサーとしての角速度センサ215等で検出し、その周波数に応じて、位相合わせの強度を変更する。
先ずステップS1201において、カメラユニットに発生しているブレ(振動)の周波数検出をブレセンサーとしての角速度センサ215等から得られたブレ信号に基づきおこなう。ステップS1201において、検出されたブレ(振動)の周波数が所定の周波数以下かを判定する(ステップS1202)。
ステップS1202で判定した結果、検出されたブレ(振動)の周波数が所定の周波数以下である場合(YES)、ステップS1203において、位相を合わせる度合いを大きくする。即ち、より位相が合うようにする。
一方、ステップS1202で判定した結果、検出されたブレ(振動)の周波数が所定の周波数より大きい場合(NO)、ステップS1204において、位相を合わせる度合いを小さくする。
以上、本発明をその好適な実施例に基づいて詳述してきたが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨に基づき種々の変形が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。
尚、本実施例における制御の一部又は全部を上述した実施例の機能を実現するコンピュータプログラムをネットワーク又は各種記憶媒体を介して画像処理装置等に供給するようにしてもよい。そしてその画像処理装置等におけるコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。その場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することとなる。
1000 画像処理装置
100 第1のカメラユニット
200 第2のカメラユニット
109 ブレ補正量演算部
111 ブレ残り量算出部
112 ブレ残り位相取得部
213 ブレ残り位相差算出部
214 位相差調整部
215 角速度センサ
100 第1のカメラユニット
200 第2のカメラユニット
109 ブレ補正量演算部
111 ブレ残り量算出部
112 ブレ残り位相取得部
213 ブレ残り位相差算出部
214 位相差調整部
215 角速度センサ
Claims (17)
- 複数のカメラユニットにより得られた複数の映像信号のブレ補正を夫々行うブレ補正手段と、
前記ブレ補正手段によって前記複数の映像信号のブレ補正を夫々行った後に残ったブレ残りの位相差を取得する位相差取得手段と、
前記位相差が所定値以上の場合、前記複数の映像信号の前記ブレ残りの位相を合わせる位相調整手段と、を有することを特徴とする画像処理装置。 - 前記位相調整手段は、前記複数の映像信号のブレ残り量が所定値以上の場合に、前記複数の映像信号の前記ブレ残りの位相を合わせることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記位相差取得手段は、前記ブレ残りの波形信号を用いて前記ブレ残りの前記位相差を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
- 更にブレを検出してブレ信号を出力するブレセンサーを有し、
前記ブレ補正手段は、前記複数の映像信号毎に前記ブレセンサーから得られた前記ブレ信号を用いてブレ補正を行うことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 前記位相調整手段は、前記複数の映像信号の少なくとも1つのブレ補正を行うための前記ブレ信号の位相を調整することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
- 前記位相調整手段は、前記複数の映像信号の少なくとも1つのブレ補正を行うための前記ブレ信号のサンプリングタイミングを調整することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
- 前記位相調整手段は、前記複数のカメラユニットの少なくとも1つのカメラユニットの撮像タイミングを調整することを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記位相調整手段は、前記複数のカメラユニットの少なくとも1つのカメラユニットの撮像時間を調整することを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記位相調整手段は、前記位相差が前記所定値以上の場合、前記複数の映像信号の内の1つの映像信号の前記ブレ残りの位相を調整すると共に、調整後に前記ブレ残りが所定値以上ある場合には更に前記複数の映像信号の内の他の映像信号の前記ブレ残りの位相を調整することを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記位相調整手段は、前記位相差が前記所定値以上の場合、前記複数の映像信号の内の1つの映像信号の前記ブレ残りの位相に合わせて他の映像信号の前記ブレ残りの位相を調整することを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記位相調整手段は、前記位相差が前記所定値以上の場合、前記複数の映像信号の内の所定の被写体が映っている映像信号の前記ブレ残りの位相に合わせて他の映像信号の前記ブレ残りの位相を調整することを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。
- 更にブレを検出してブレ信号を出力するブレセンサーを有し、
前記ブレセンサーにより出力されるブレ信号の周波数に応じて、位相差を合わせる度合いを変更することを特徴とする請求項1に記載の画像処置装置。 - 検出された周波数が所定の周波数以下の場合、位相差を合わせる度合いを強くすることを特徴とする請求項12に記載の画像処置装置。
- 検出された周波数が所定の周波数より大きい場合、位相差を合わせる度合いを弱くすることを特徴とする請求項12に記載の画像処置装置。
- 前記複数のカメラユニットは、同じ筐体に内蔵されていることを特徴とする請求項1~11のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 複数のカメラユニットにより得られた複数の映像信号のブレ補正を夫々行うブレ補正工程と、
前記ブレ補正工程によって前記複数の映像信号のブレ補正を夫々行った後に残ったブレ残りの位相差を取得する位相差取得工程と、
前記位相差が所定値以上の場合、前記複数の映像信号の前記ブレ残りの位相を合わせる位相調整工程と、を有することを特徴とする画像処理方法。 - 請求項1~15のいずれか1項に記載の画像処理装置の各手段をコンピュータにより制御するためのコンピュータプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US17/842,048 US20220408022A1 (en) | 2021-06-22 | 2022-06-16 | Image processing apparatus, image processing method, and storage medium |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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JP2021102904 | 2021-06-22 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023002445A true JP2023002445A (ja) | 2023-01-10 |
Family
ID=84797728
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022006392A Pending JP2023002445A (ja) | 2021-06-22 | 2022-01-19 | 画像処理装置、画像処理方法、及びコンピュータプログラム |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023002445A (ja) |
-
2022
- 2022-01-19 JP JP2022006392A patent/JP2023002445A/ja active Pending
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