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JP2022547905A - 三次元フィーチャを有するバッキング層を含む医療用ドレッシング材 - Google Patents

三次元フィーチャを有するバッキング層を含む医療用ドレッシング材 Download PDF

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Abstract

本開示は大まかに言えば、三次元フィーチャ(209)を含むバッキング層(202)を含む医療用ドレッシング材(200)に関する。ドレッシング材は可撓性であり、着用時間が改善される。本開示はまた、このようなドレッシング材を調製する方法に関する。

Description

本開示は、本開示は三次元フィーチャを含むバッキング層を含む医療用ドレッシング材に関する。本開示はまた、このようなドレッシング材を調製する方法に関する。
創傷ケアに際して、創傷及び瘢痕を治療する目的で、そしてこれらがそもそも発生するのを防止する目的で、接着性医療用ドレッシング材がしばしば使用される。
接着性ドレッシング材の1つの問題点は、着用者の皮膚に対する接着結合を失う傾向があることである。ドレッシング材が(例えば関節のところで)運動する、且つ/又は衣服又は物体に擦れる身体部位に貼り付けられると、ドレッシング材は部分的に、又は最悪の場合には皮膚から完全に剥離するようになる場合がある。剥離はこれが部分的なものであっても、ドレッシング材の機能を損なうおそれがある。それというのも、皮膚とドレッシング材の接着性皮膚表面との間に体液のための区画が形成され得るからである。体液が蓄積するのに伴って、これらの区画は大きくなり、ドレッシング材の着用時間が損なわれる。剥離されたドレッシング材は再貼り付けが難しいので、ドレッシング材は典型的には新しいドレッシング材と交換する必要がある。これには多大なコストがかかるおそれがある。
着用時間は、凸状の身体部位、例えば踵、膝、及び肘に対して特に問題をはらむ。このような身体部位は「ドレッシング材着用困難部位(hard to dress-area)」と呼ばれることがある。
「ボーダードレッシング材(border dressings)」と典型的に呼ばれるいくつかのドレッシング材は吸収パッドと、バッキング層と、接着性皮膚接触層とを含む。バッキング層、及び任意には接着性皮膚接触層は、パッドを超えて周囲に延びることにより、ボーダー部分を形成する。ボーダードレッシング材は接着性ボーダーにおいて、又は皮膚に面するドレッシング材層の全面において、皮膚に付着される。
ボーダードレッシング材の場合、ドレッシング材の剥離は吸収パッドのエッジで始まることがある。患者が動くか又は身体部位を曲げると、バッキング層は緊張させられ、パッドから斜め方向に延びる。パッドは一般にバッキング層(及び皮膚接触層)よりも著しく厚い。こうして、パッドのエッジの周りにエアポケットが形成されることがある。バッキング層が伸張させられると、エアポケットは増大し、ドレッシング材の皮膚からの剥離を招く。エアポケット内の体液の蓄積はさらにドレッシング材の着用時間を損なう。
バッキング層に加えられる機械的緊張は、接着性皮膚接触層に剪断応力をもたらすこともある。そして剪断応力は結果として剥離をもたらす。
上記に鑑み、可撓性であり且つ着用時間を改善する医療用ドレッシング材が必要である。
従来技術の上述の欠点及びその他の欠点に鑑み、本開示の目的は、医療用ドレッシング材に関して、具体的には着用時間及び可撓性を改善することに関して改善をもたらすことである。
本開示の第1態様によれば、接着性皮膚接触層とバッキング層とを含む医療用ドレッシング材であって、前記バッキング層が前記皮膚接触層に面する前記第1表面と、反対側の第2表面とを有しており、前記バッキング層が、前記バッキング層の前記第2表面上の突起と、前記バッキング層の前記第1表面上の凹部とを形成する複数の三次元フィーチャを含む、医療用ドレッシング材が提供される。
本発明のコンセプトは、医療用ドレッシング材の可撓性がドレッシング材のバッキング層にも要求を課すという洞察に基づいている。バッキング層は身体の運動に適合し、そしてドレッシング材の伸張中に加えられる応力に耐えることを必要とする。
三次元フィーチャはバッキング層の余分材料区分を形成し、例えば、バッキング層が本質的に平らな場合よりも高い程度まで膝を曲げることに起因してバッキング層が伸張されるのを可能にする。着用者が動いてドレッシング材が伸張されると、三次元フィーチャは平坦化することにより着用者の動きと適合する。
実施態様において、前記皮膚接触層がほぼ平面状である。
換言すれば、皮膚接触層は平らな層である。皮膚接触層はバッキング層の三次元フィーチャの輪郭に追従しない。すなわち、皮膚接触層はバッキング層の第1表面内に形成された凹部に追従しない。その代わりに皮膚接触層は着用者の皮膚に付着し続ける。このことは、襞ができた又は隆起した皮膚接触層が液体漏れを招き、また皮膚からのドレッシング材の剥離を引き起こすおそれがあるので有利である。
実施態様において、医療用ドレッシング材は、前記バッキング層と前記接着性皮膚接触層との間に配置された吸収パッドをさらに含み、前記バッキング層と前記接着性皮膚接触層とが、前記吸収パッドの周囲に延びている。
本発明のコンセプトは、吸収パッドを含むボーダードレッシング材にとって特に有利である。前述のように、パッドの縁部の周りにはギャップが形成されていてよい。パッドは典型的にはバッキング層及び皮膚接触層よりも厚い。本開示のバッキング層はパッドの縁部により容易に適合し、そしてパッドの周りに形成されたギャップを最小化する。
実施態様において、前記バッキング層の前記第1表面が、前記凹部を形成する領域では、前記皮膚接触層、又は存在するならば前記吸収パッドに接着していない。
すなわち、バッキング層の第1表面内に形成された凹部は、下側の皮膚接触層、又は存在するならば吸収パッドに実質的に接着していない。このことは、ドレッシング材(又は着用者)が伸張するか動くのに伴って、バッキング層の延伸を可能にする。
前記三次元フィーチャが、前記バッキング層の少なくとも一部にわたって不連続的又は連続的なパターンを成して配列されている。
例えば、三次元フィーチャは、バッキング層の表面にわたって延びるジグザグ状、格子状、又は波状パターンで形成されていてよい。あるいは、三次元フィーチャはバッキング層の表面にわたって不連続パターンを成して配列されている。例えば、円形、長円形、方形、楕円形、ひし形、又は豆形の三次元フィーチャのパターンが考えられる。
三次元フィーチャのパターンは、ドレッシング材の視覚的外観を改善するという利点をも有している。
実施態様において、三次元フィーチャの前記パターンが、前記バッキング層の表面積の少なくとも30%、好ましくは70%、及びより好ましくは少なくとも90%にわたって延びている。
ドレッシング材全体の可撓性を最大化するために、ボーダー又は中心部分だけではなく、バッキング層(及びドレッシング材)のできる限り広い表面にわたってパターン付きバッキング層を有することが有利である。
実施態様において、前記ドレッシング材が長手(y)方向と横(x)方向とを有し、そして前記三次元フィーチャが、前記長手(y)方向及び横(x)方向のうちの少なくとも一方、好ましくは両方に延びるように配列されている。
三次元フィーチャは、長手(y)方向又は横(x)方向の1つの方向だけに、又は実質的に1つの方向により大きく延びるように配列されてよい。このことは、ドレッシング材の可撓性又は伸張能力を1つの特定の方向に選択的に導きたい場合には有用であり得る。
可撓性及び着用時間を最大化するために、三次元フィーチャは長手(y)方向と横(x)方向との両方に延びるように配列することができる。ドレッシング材はこれにより、ドレッシング材が身体部位にどのように貼り付けられるかとは無関係に両方向に可撓性になる。
実施態様において、前記三次元フィーチャの高さが0.3~10mm、好ましくは0.5~5.0mm、より好ましくは0.8~3.0mmである。
これらの寸法は、ドレッシング材及び身体部位が伸張するのに伴って延伸するのに十分な余分のバッキング層材料を残す。
三次元フィーチャの高さは、所望の伸張度に応じて変化させてよい。この高さはバッキング層の厚さにも依存する。例えばバッキング層が厚ければ厚いほど、三次元フィーチャの高さを大きくすることができ、これに対して、バッキング層が薄ければ薄いほど、高さを小さくすることができる。
実施態様において、前記バッキング層の厚さが不均一である。
従って、バッキング層はバッキング層の残余部分よりも薄いゾーンを含む。このことの効果は、バッキング層の延伸能力、ひいては着用時間が改善されることである。さらに、ドレッシング材の通気性が改善される。
実施態様において、それぞれの三次元フィーチャが上側部分と、少なくとも1つの傾斜部分とを含み、前記バッキング層の厚さが前記三次元フィーチャの前記上側部分内で、前記三次元フィーチャの前記少なくとも1つの傾斜部分内よりも大きい。
従って、各突起の傾斜部分におけるバッキング材料はより薄い。このことは、バッキング層の能力を高める一方、バッキング層及びドレッシング材の通気性をも高める。
これは、バッキング層がパッドの縁部により良好に適合し、このような縁部の周りのギャップ形成を最小化するという効果をも有する。
実施態様において、前記傾斜部分が、前記三次元フィーチャの前記上側部分よりも少なくとも10%薄く、好ましくは少なくとも20%薄く、そしてより好ましくは少なくとも30%薄い。
ドレッシング材の可撓性、ひいては着用時間を向上させるために、前記吸収パッドが、前記吸収パッドを少なくとも部分的に通って延びる複数の切込みを含んでよい。
本開示の第2態様によれば、医療用ドレッシング材のためのバッキング層を形成する方法であって、前記バッキング層が複数の三次元フィーチャを含み、前記方法が、
- バッキング層を用意し、
- a) 前記バッキング層を100~200℃、好ましくは140~180℃の温度まで加熱し、そして
b) 前記バッキング層の第1表面を、三次元構造のパターンを含む表面を有する成形工具と接触させる
ことにより、
前記バッキング層内に複数の三次元フィーチャを形成する
ことを含む、医療用ドレッシング材のためのバッキング層を形成する方法が提供される。
本開示の第3態様によれば、医療用ドレッシング材を形成する方法であって、
- 複数の三次元フィーチャを含むバッキング層を用意し、
- 前記バッキング層を接着性皮膚接触層上に配置し、
- 前記バッキング層と前記皮膚接触層との間に吸収パッドを任意に配置する
ことを含み、
前記バッキング層が、前記皮膚接触層に面する第1表面と、反対側の第2表面とを有し、そして
前記複数の三次元フィーチャが、
a) 前記バッキング層を100~200℃、好ましくは140~180℃の温度まで加熱し、そして
b) 前記バッキング層の前記第1表面を、三次元構造のパターンを含む表面を有する成形工具と接触させる
ことにより形成される、医療用ドレッシング材を形成する方法が提供される。
バッキング層をその融点近くの温度まで先ず加熱し、次いで成形工具の構造化表面に晒すことにより、バッキング層内に突起を形成する。成形工具の構造化表面は、バッキング層内に形成されるべき三次元フィーチャのパターンに相応している。
工程b)は好ましくは、10~50℃の温度、好ましくは20~40℃の温度で実施される。これにより、バッキング層を硬化させ、バッキング層内に三次元フィーチャのパターンを付加する。
三次元フィーチャのパターンは、集成時に皮膚接触層、及び存在するならば吸収パッドと接触するべきバッキング層の表面上に凹部を形成し、そしてバッキング層の、反対側の(第2)表面(ドレッシング材の最も外側の表面)上に突起を形成する。
実施態様において、前記バッキング層に真空を印加することによって、前記バッキング層を伸張する工程をさらに含む。
真空の印加は、バッキング層が伸張され、バッキング層内に不均一な厚さを提供することを可能にする。
好ましくは、前記工程b)と前記工程c)とが同時に実施される。
このように、バッキング層を構造化モールドと接触させるのと同時に真空を印加する。従って、三次元パターンのパターンは固定され、同時に伸張される。この結果さらに、三次元フィーチャの傾斜部分は突起の上側部分よりも薄くなる。
添付の請求項及び下記説明を見れば、本開示のさらなる特徴及び利点が明らかになる。本開示の種々異なる特徴を組み合わせて、本開示の範囲を逸脱することなしに、下記のもの以外の実施態様を生み出し得ることは当業者には明らかである。
具体的な特徴及び利点を含む本開示の種々の態様は、以下の詳細な説明及び添付の図面から容易に理解される。
図1は、従来技術のドレッシング材を示す図である。 図2aは、本開示の1実施態様に基づくドレッシング材を示す図である。 図2bは、図2aのドレッシング材のバッキング層の第1表面を示す拡大図である。 図3aは、本開示の4つの模範的実施態様に基づくドレッシング材であって、三次元フィーチャの種々異なるパターンを有するバッキング層を含むドレッシング材を示す上面図である。 図3bは、本開示の4つの模範的実施態様に基づくドレッシング材であって、三次元フィーチャの種々異なるパターンを有するバッキング層を含むドレッシング材を示す上面図である。 図3cは、本開示の4つの模範的実施態様に基づくドレッシング材であって、三次元フィーチャの種々異なるパターンを有するバッキング層を含むドレッシング材を示す上面図である。 図3dは、本開示の4つの模範的実施態様に基づくドレッシング材であって、三次元フィーチャの種々異なるパターンを有するバッキング層を含むドレッシング材を示す上面図である。 図3eは、図3aの三次元フィーチャを示す拡大図である。 図3fは、図3aの1つの三次元フィーチャを示す断面図である。 図4は、本開示の1実施態様に基づくドレッシング材であって、パッドが切込みを備えたドレッシング材を示す分解図である。 図5は、本開示に基づくバッキング層を形成する方法を示す図である。 図6は、本開示のドレッシング材の着用時間を基準ドレッシング材と比較して評価するために使用される試験設備を示す図である。 図7は、本開示に基づく2つのドレッシング材のバッキング層の水蒸気透過性の改善を、基準ドレッシング材と比較して示す図である。 図8は、図3cの三次元フィーチャのパターンを構成するために利用される金属網を示す図である。
本発明の好ましい実施態様が示された添付の図面を参照しつつ、本発明を以下に詳述する。しかしながら本発明は数多くの異なる形態で具体化されてよく、本明細書中に示された実施態様に限定されるものと解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施態様は徹底性及び完全性を目的として提供されるものであって、本発明の範囲を当業者に十分に伝える。
図1は従来技術に基づくドレッシング材100を概略的に示している。ドレッシング材は創傷接触層101とバッキング層102とを含む。創傷接触層101とバッキング層102との間に、創傷用パッド103が配置されている。ドレッシング材は、着用者の皮膚105上に形成された創傷104に貼り付けられる。
従来技術に基づくドレッシング材は、創傷用パッド103の周囲に環状のエアポケット又はエアギャップ106が形成されることに起因して、使用中に皮膚105から剥離する傾向が強い。このようなギャップ106内には着用者の伸張又は運動中に圧力が形成されることがある。伸張力が加えられると、バッキング層102はパッド103から斜め方向に、また下側の創傷接触層102へ向かって下方に伸張してエッジに緊張をもたらし、ひいては剥離がパッド103の縁部において開始するのが典型的である。
さらに、ドレッシング材が鉛直方向位置で着用者に、例えば立っている人の脚に貼り付けられると、重力が滲出液を創傷用パッド103からギャップ106内へ強制的に移動させることがある。体液が蓄積すると、ドレッシング材の剥離はさらに悪化する。
図2は本開示に基づくドレッシング材200を概略的に示している。ドレッシング材200は、接着性皮膚接触層201とバッキング層202とを含み、バッキング層202は、皮膚接触層201に面する第1表面207と、反対側の第2表面208とを有している。バッキング層202は、バッキング層202の第2表面208上の突起210と、バッキング層202の第1表面207上の凹部211とを形成する複数の三次元フィーチャ209を含む。
図2に示されているように、皮膚接触層201はほぼ平面状であり、着用者の皮膚に接着している。
本明細書中に使用されているように、「ほぼ平面状」という用語は、皮膚接触層がほぼ平らであることを意味する。皮膚接触層には突起がない。皮膚接触層はバッキング層の三次元フィーチャの輪郭に追従しないように配置されている。換言すれば、バッキング層の第1表面内に形成された凹部は、皮膚接触層のいかなる部分によっても「占有」されていない。
図2に示された実施態様では、バッキング層202と接着性皮膚接触層201との間に吸収パッド203が配置されている。バッキング層202と接着性皮膚接触層201とは吸収パッド203の周囲に延びている。
従って、ドレッシング材200のパッド203の周りで、接着性皮膚接触層201とバッキング層202とによってボーダー部分212が形成されている。
吸収パッド203はほぼ平面状である。換言すれば、吸収パッド203には突起がない。パッド203はバッキング層202の三次元フィーチャ209の輪郭に追従しない。
本開示は吸収パッド203に使用に限定されることは決してない。本開示と関連する利点は、バッキング層202及び皮膚接触層201のみを含むドレッシング材に等しく適用し得る。
しかしながら、いわゆる「ボーダードレッシング材」はこの分野では広く使用されており、本発明のコンセプトはこのようなドレッシング材にとって特に有利である。
図2に示されているように、三次元フィーチャ209を含むバッキング層202は吸収パッド203の縁部に近接して配置されているので、パッド203の周囲にはギャップは事実上形成されず、あるいはわずかしか形成されない。バッキング層202は三次元フィーチャ209によって提供される余分のバッキング層材料に起因して、より厚いパッド203に適合する。使用時には、着用者、ひいてはドレッシング材が動くと、三次元フィーチャ209は平坦化し、着用者の運動とともに伸長する。パッド縁部の近くに形成される緊張はこれによりかなり低減される。したがって、剥離のリスク、並びにパッド203の縁部の周りに圧力が形成されるリスクは低減される。
バッキング層202は皮膚接触層201に部分的に取り付けられていてよい。バッキング層202は、存在する場合に吸収パッド203に部分的に取り付けられていてよい。バッキング層202は皮膚接触層201に、そして(存在するならば)吸収パッド203に、三次元フィーチャ209がないバッキング層領域内に部分的に取り付けられていてよい。
別の実施態様では、バッキング層202は皮膚接触層203に、ドレッシング材のボーダー部分212を形成する領域内で部分的に取り付けられている。
典型的には、バッキング層202の第1表面207は皮膚接触層201又は存在するならば吸収パッド203に、凹部211を形成する領域内では接着されていない。
皮膚接触層201及び任意には吸収パッド203とバッキング層202との間の凹部211によって提供される小さなギャップは、ドレッシング材(及び患者)が動くと伸張されるのを可能にする。
バッキング層202が伸張されると、三次元フィーチャ209は平坦化する。伸張中、第1表面207の凹部211によって形成されたギャップは小さくなり、そして三次元フィーチャ209の上側部分は結果として皮膚接触層201と接触することができる。しかしながら、ドレッシング材200がその非伸張モードに戻ると、この部分的な接着接触はほとんど消滅し、三次元フィーチャ209はその突出パターンに事実上戻ることになる。
三次元フィーチャは図3a~dに示されているように、バッキング層にわたって不連続的又は連続的なパターンを成して配列されていてよい。
図3aは、ドレッシング材300であって、三次元フィーチャ309がバッキング層302の表面にわたって「豆(bean)」形フィーチャの不連続パターン313を成して配列されている、ドレッシング材300を示している。
図3bは、ドレッシング材であって、三次元フィーチャ309がジグザグ形パターン314を成して配列されている、ドレッシング材を示している。このようなパターンは、ドレッシング材を横(x)方向により大きく伸張するように構成すべき実施態様において特に有用であり得る。
図3cは、ドレッシング材であって、三次元フィーチャ309が不連続な格子パターン又は「ひし形」パターンを成して配列されている、ドレッシング材を示している。
図3dは、不連続な円形の三次元フィーチャ309のパターンを示している。
三次元フィーチャ309のパターンは、バッキング層の表面積の少なくとも30%、好ましくは少なくとも70%、より好ましくは少なくとも90%にわたって延びている。
図3a~3dに示されているように、パターンは、バッキング層302の全表面積にわたって延びるように配置されている。
こうして、可撓性は最適化され、ドレッシング材の視覚的外観はさらに改善される。
ドレッシング材は、長手(y)方向と横(x)方向とを有し、そして前記三次元フィーチャ309は、長手(y)方向及び横(x)方向のうちの少なくとも一方、好ましくは両方に延びるように配列されている。
三次元フィーチャが長手(y)方向及び横(x)方向の両方に延びるように配列されていると、ドレッシング材の可撓性を改善することができる。
別の実施態様では、三次元フィーチャは、長手(y)方向及び横(x)方向のうちの一方だけに延びるか、又は一方に著しくより大きく延びるように構成されていてよい。
このことは、褥瘡予防を目的として構成されたドレッシング材、例えば仙骨用ドレッシング材にとって有利である場合がある。例えば、褥瘡を発生させるリスクのある寝たきりの患者は、ベッドで体位交換されるために介護者の助けを必要とする場合がある。このような横方向の運動はドレッシング材及びバッキング層に応力を引き起こすおそれがあり、体位交換時にはドレッシング材は運動方向に可撓性であることが好ましい。反対に、ドレッシング材(及びバッキング層)は、長手方向により剛性であることが好ましい。
三次元フィーチャ309のパターンはまた、ドレッシング材300の視覚的外観を改善するという付加的な効果を有する。ドレッシング材の正しい貼り付け方について使用者をガイドすることもできる。例えば、1つの方向での伸張が特に望まれる身体部位にドレッシング材を貼り付けようとする場合には、パターンは、この効果を達成するためにドレッシング材をどのように貼り付けるかについて、使用者をガイドすることができる。
図3fに示されているように、三次元フィーチャ309の高さhは0.3~10mm、好ましくは0.5~5.0mm、より好ましくは1.0~3.0mmである。
本明細書中に使用される「高さ」とは、三次元フィーチャのz方向における最大の延びを意味し、バッキング層の1つの突起の上側部分から平らな表面まで測定される。
これらの寸法は適宜に使用され、バッキング層302が適切に伸張し、着用者の身体運動に適合するのを可能にする。
バッキング層は不均一な厚さを有していてよい。換言すれば、バッキング層はより薄い材料ゾーンを含む。伸張能力はこれにより改善され、そしてこれに応じて、着用時間が向上する。さらに、バッキング層の通気性が改善される。このことは液体処理に重要である。
バッキング層は、三次元フィーチャが配置されている領域において、三次元フィーチャがないバッキング層領域よりも薄いのが典型的である。
実施態様において、それぞれの三次元フィーチャ309が上側部分315と、少なくとも1つの傾斜部分316とを含み、バッキング層302の厚さが三次元フィーチャ309の上側部分315内で、三次元フィーチャ309の少なくとも1つの傾斜部分316内よりも大きい。
例えば、傾斜部分316は、前記三次元フィーチャ309の前記上側部分315よりも少なくとも10%薄く、好ましくは少なくとも20%薄く、そしてより好ましくは少なくとも30%薄い。
こうして、バッキング層の可撓性及び通気性が向上する。
具体的には不連続な三次元フィーチャが考えられる実施態様の場合、三次元フィーチャ309のそれぞれのフィーチャの長さ対幅の比は少なくとも2:1、好ましくは少なくとも3:1であってよい。
1つの突起の幅及び長さが図3eに示されている。
好適な幅wは0.5mm~10mm、例えば2mm~5mmであってよい。
好適な幅lは1mm~20mm、例えば4mm~10mmであってよい。
長さl及び幅wは、例えばドレッシング材の所望の可撓性に基づいていてよく、そしてドレッシング材のサイズ、及びドレッシング材が貼り付けられるべき身体部分とに応じて変化させることもできる。
三次元フィーチャ間の最小空間aは、少なくとも1mmであってよい。例えば、三次元フィーチャの空間は2mm~15mmである。図3eに示されているように、最小空間aは例えば(長手(y)方向及び横(x)方向に対して)対角線方向又は斜め方向の延びに沿っていてよい。
三次元フィーチャ間の最小空間aは、三次元フィーチャの高さに依存する。例えば空間は、三次元フィーチャの高さが大きい場合には広く、そしてその逆も同じである。
不連続パターンは、ドレッシング材の長手(y)方向及び横(x)方向に延びる個々の三次元フィーチャから成る列の形態で配置された三次元フィーチャを含んでよい。
図3eに示されているように、各フィーチャ309の中心点317は、隣接する三次元フィーチャ列の各フィーチャの中心点からオフセットされていてよい。オフセットとは、横(x)方向又は長手(y)方向に延び且つ所定の列内に配置された三次元フィーチャの中心点317の間に引かれた線に対して平行に中心点が整列されておらず、配列されていないことを意味する。
三次元フィーチャ(309)によって占められる面積は例えば、バッキング層の総面積の例えば10~50%、好ましくは20~40%であってよい。
図4は、本開示の1実施態様に基づくドレッシング材を示している。
ドレッシング材は、バッキング層402と、皮膚接触層401と、3つのパッド層418,419及び420を含む吸収パッド403とを含む。
吸収パッド403は、吸収パッド203を少なくとも部分的に通って延びる複数の切込み421を含む。図4では、切込み420はパッド層のうちの2つの層419及び420に設けられているが、しかしドレッシング材の層のうちの1つの層にだけ切込みを有することも等しく考えられる。
種々の形状を有してよい切込み421は、パッドをより可撓性にし、ドレッシング材全体の可撓性を高める。
図4に示された切込み421は不連続な彫り込み部分(incisions)群として提供されている。各彫り込み部分群は共通の開始点から延びる3つの彫り込み部分を含む。彫り込み部分間の角度は40~150°であってよい。図4では、1つの彫り込み部分群421内部の彫り込み部分間の角度は120°である。
従って、パッド又はパッド層は、パッドの長手(y)方向及び横(x)方向の両方に切り込まれるので、パッドはすべての方向で可撓性になる。
前述の種々の実施態様では、バッキング層は薄いフィルム、シート、又はメンブレンであってよい。バッキング層に適した材料の一例としては、ポリウレタン、ポリエチレン、又はポリアミドフィルム、シリコーンフィルム、ポリエステル系不織布材料、及びポリエステル系不織布材料とポリウレタンフィルムとの積層体が挙げられる。バッキング層が厚さ5~40μm、例えば15~25μmのポリウレタンフィルムであると好適である。
本開示に基づくパッドは、単層又は複層から形成されてよい。
パッドは発泡体又はゲルを含んでよい。パッドは超吸収性材料、例えば超吸収性ポリマー(SAP)又は超吸収性繊維(SAF)を含んでもよい。
例えば、吸収パッドは、互いに積層された異なる特性を有する2つ又は3つ以上の層を含んでよい。
実施態様において、吸収パッドは第1吸収層と、液体捕捉層、例えば不織布と、第2吸収層とを含む。第1吸収層は超吸収層であってよく、そして第2吸収層は吸収発泡体を含んでよい。典型的には、第1吸収層と第2吸収層との間に液体捕捉層が配置されており、第2吸収層は吸収パッドの最下層である。第2吸収層内に使用するのに適した発泡体材料の一例としてはポリウレタン発泡体が挙げられる。
超吸収層は超吸収性ポリマー(SAP)又は超吸収性繊維を含んでよい。「超吸収性ポリマー」又は「SAP」は、水性流体中でその自重の最大300倍を吸収し得るポリマーである。超吸収性ポリマーは、水膨潤性且つ吸水性のポリマーであって、ヒドロゲル形成時に大量の流体を吸収し得るポリマーによって構成されている。本開示に基づいて使用するための超吸収性ポリマーは、無機又は有機の架橋型親水性ポリマー、例えばポリビニルアルコール、ポリエチレンオキシド、架橋型ポリアクリレート、及びこれに類するものであってよい。典型的には、超吸収性ポリマー(SAP)はナトリウムアクリレートを含む。SAP材料は粒子、繊維、フレーク、又は類似のものの形態を成していてよい。
液体分配層は、滲出液を効率的に分配する能力を有するいかなる材料をも含んでよい。例えば液体分配層は不織布材料を含んでよい。不織布はこのようなものとして、適宜にバランスのとれた剛性を層に、そしてドレッシング材に与える。不織布は、吸収層によって吸収された液体を効率的に分配し広げることもできるので、液体は広い面積にわたってバッキング層を通して蒸発させることができる。例えば、不織布はビスコース、ポリエステル、又はこれらのブレンドを含んでよい。
層は、圧力及び熱を用いて接着、ラミネート加工によって接合することができる。
吸収パッドは付加的な層、例えば液体輸送層、互いに積層された発泡体と不織布層との種々の組み合わせを含んでよい。
図4を参照すると、層418は吸収性発泡体を含み、層419は液体捕捉層であり、そして層420は超吸収層である。
このような層状パッド構造は皮膚に近い体液の蓄積を防止する。
吸収パッド403の厚さは1~10mmであってよい。好ましくは、パッドの厚さは2.5~6mm、例えば3~5mmである。吸収パッド403の厚さは乾燥状態で測定される。
記載された種々の実施態様では、「皮膚接触層」という用語は、着用者の皮膚と接触する層を意味する。皮膚接触層は、創傷を含むか否かにかかわらず皮膚に付着するように構成されている。
好ましくは、皮膚接触層はシリコーン系接着剤を含む。このような接着剤は皮膚にやさしく、皮膚の損傷を招くことなしにドレッシング材の取り外しを可能にする。
好適なシリコーンゲルの例は二成分RTVシステム、例えば本明細書中で言及されたQ72218 (Dow Corning)、及びSilGel 612 (Wacker Chemic AG) 、並びにNuSilシリコーンエラストマーを含む。本発明の実施態様では、接着剤はASTM D 937及びDIN 51580に基づく方法によって測定して8~22mm、例えば12~17mmの軟らかさ(貫入)を有する軟質シリコーンゲルを含んでよい。前記方法は欧州特許出願第14194054.4号に記載されている。
皮膚接触層は1つ又はいくつかの層を含んでよい。実施態様では、皮膚接触層は通気性ポリオレフィン系フィルム(例えばポリエチレン、ポリアミド、ポリエステル、ポリウレタン)とシリコーン接着層とを含む。
図4に示されているように、皮膚接触層401は穿孔されていてよい。穿孔422は典型的には皮膚接触層40を通って延びている。穿孔は、接着層によって提供される皮膚に対する密なフィットを損なうことなしに、パッド403内への急速吸収を可能にする。性能422は、皮膚接触層401の様々な領域に沿って異なる形状及び密度を有してよく、規則的又は不規則的なパターンを成して配列されてよい。
バッキング層と皮膚接触層との厚さ比は典型的には少なくとも1:2、好ましくは少なくとも1:3である。
使用中にドレッシング材を所定の位置に保持するために、パッド403の表面にわたって接着剤の均一な分布を有することが有利である。
別の態様によれば、本開示は、医療用ドレッシング材のためのバッキング層を形成する方法であって、前記バッキング層が複数の三次元フィーチャを含み、前記方法が、
- バッキング層を用意し、
- a) 前記バッキング層を100~200℃、好ましくは140~180℃の温度まで加熱し、そして
b) 前記バッキング層の第1表面を、三次元構造のパターンを含む表面を有する成形工具と接触させる
ことにより、
前記バッキング層内に複数の三次元フィーチャを形成する
ことを含む、医療用ドレッシング材のためのバッキング層を形成する方法に関する。
図5は、このようなバッキング層をロール・トゥ・ロール法によって形成する様子を概略的に示している。
バッキング層を加熱ロール523へ輸送するコンベアベルト上へ、バッキング層502を供給する。加熱前に、バッキング層502に保護剥離層524を被せる。保護剥離層524は加熱前に取り外す。加熱ロール523の表面の温度は100~200℃、好ましくは140~180℃であり、バッキング層の融点にほとんど達するのに十分な時間、典型的には10~30秒間にわたってバッキング層502を加熱する。あるいは、バッキング層は赤外光源525からの輻射によって加熱されてもよい。
加熱後、バッキング層502を第2ロール、すなわち三次元構造527のパターンを含む表面を有する成形工具526に移す。
工程b)は典型的には10~50℃の温度、好ましくは20~40℃の温度で実施される。これにより、バッキング層502を硬化させ、成形工具526の三次元構造527を付加する。
図5の矢印によって示されているように、バッキング層の第1表面に真空を加えることができる。真空源は、成形工具526の一体部分であってよく、あるいは外部真空源であってもよい。
好ましくは、工程b)と工程c)とは同時に実施される。
真空印加は、バッキング層502内の三次元フィーチャの固定を向上させる。真空印加はまたバッキング層502を伸張させるので、不均一の厚さが得られる。バッキング層を伸張するのと同時にバッキング層の表面を構造化成形工具526と接触させる結果として、フィーチャの対応上側部分よりも薄い傾斜部分を含む三次元フィーチャがもたらされる。
三次元フィーチャがバッキング層502内に付加されると、バッキング層に保護剥離層528を被せ、そしてドレッシング材の残りの構成部分との集成前に保管する。
バッキング層内に三次元フィーチャを付加するために必要となる時間は、典型的には約1~10秒間であり、成形工具526の温度、すなわちバッキング層502が加熱工程後に室温に達したときの温度に依存する。
バッキング層は続いて接着性皮膚接触層上に、又は存在するならば吸収パッド上に配置することもできる。
本開示の方法はロール・トゥ・ロールの利用に限定されない。フィルムを加熱するいかなる技術を用いてもよい。成形工具は、構造化パターンを発生させ得るものならばいかなる工具であってもよく、図5に示されているような円筒形ロールに限定されない。例えば、平面状のスタンピングプレス、又は任意の他のエンボシング工具を利用することができる。
別の態様によれば、医療用ドレッシング材を形成する方法であって、
- 複数の三次元フィーチャを含むバッキング層を用意し、
- 前記バッキング層を接着性皮膚接触層上に配置し、
- 前記バッキング層と前記皮膚接触層との間に吸収パッドを任意に配置する
ことを含み、
前記バッキング層が、前記皮膚接触層に面する第1表面と、反対側の第2表面とを有し、そして
前記複数の三次元フィーチャが、
a) 前記バッキング層を100~200℃、好ましくは140~180℃の温度まで加熱し、そして
b) 前記バッキング層の前記第1表面を、三次元構造のパターンを含む表面を有する成形工具と接触させる
ことにより形成される、医療用ドレッシング材を形成する方法が提供される。
上記バッキング層を形成する方法の工程及び特徴は、医療用ドレッシング材を形成する方法に当てはめることもできる。
実施例1:着用時間の評価
本開示に基づくドレッシング材の効果を評価するために、着用時間を評価し、基準ドレッシング材と比較した。
第1試験の設定では、比較分析のために4つの異なるタイプのドレッシング材を調製した。ドレッシング材はすべて同様の構造を有したが、しかしバッキング層に関して、そして吸収パッドの厚さに関して異なっていた。
基準ドレッシング材(ドレッシング材C及びD)は、皮膚接触層、すなわち200gsmのシリコーンゲル接着剤で被覆された20μm(13%の開放表面積)ポリウレタンフィルムと、ポリウレタン発泡剤(それぞれ3.3mm及び5.2mm)から成る吸収パッドとを含んでいた。バッキング層は20μmのポリウレタンプラスチック(フラット)フィルムから形成された。アクリル系接着剤を使用してドレッシング材を集成し、すなわちバッキング層を吸収パッド及び皮膚接触層のボーダー部分に取り付けた。各ドレッシング材のサイズは10x10cmであり、中心位置の創傷用パッドは6.5x6.1cmであった。
本発明に基づくドレッシング材(ドレッシング材A及びB)は、真空機械Formech 300XQを使用して150~180℃でバッキング層をエンボシング加工する点で、基準ドレッシング材とは異なった。真空及び熱を加え、そして直径が0.9mmであり各糸間の間隔が3mmである糸を有する金属網とバッキング層を接触させた。ドレッシング材A及びBのバッキング層の三次元フィーチャのパターンは、図3に示されたパターンである。金属網は対応の構造化パターンを有し、図3eにおいて定義されたパラメータに関して、各「豆」の幅wは1.0mmであり、長さlは3.5mmであった。豆形構造間の間隔aは1.0mmであった。
下記ドレッシング材を試験した。
ドレッシング材A:吸収パッド厚が3.3mmの本発明のドレッシング材
ドレッシング材B:吸収パッド厚が5.2mmの本発明のドレッシング材
ドレッシング材C:吸収パッド厚が3.3mmの基準ドレッシング材
ドレッシング材D:吸収パッド厚が5.2mmの基準ドレッシング材
図6は、着用時間評価のために使用した試験設備を示す。
試験設備600は、関節、例えば膝(直径80mm)を模倣するためにサイズを有する円筒形ヒンジ602を備えたプラスチック板601であった。板601の上面にポリウレタンプラスチックフィルム603を取り付けることにより、皮膚を模倣した。ドレッシング材604を貼り付けると、水平平面からの角度の変向はほぼ10度であった。次のステップとして、ストラップを取り付けることによって板601を傾斜させ、水平平面からの変向は今やほぼ55度であった。ドレッシング材のボーダー部分の少なくとも一部がフィルム603から剥離を開始するまで、ドレッシング材604を貼り付けたときからの時間(秒)を測定した。5つの異なるドレッシング材(A~D)集合を試験し、結果を下記表1に示す。時間は各ドレッシング材集合の平均である。
Figure 2022547905000002
表1に示されているように、着用時間は本発明に基づくドレッシング材によって有意に改善された。
第2試験設定において、本開示に基づく2つの付加的なドレッシング材(ドレッシング材E及びF)を試験した。ドレッシング材Eは、上記ドレッシング材B及びD(5.2mm発泡剤パッド)と同じ構造を有したが、しかしバッキング層における三次元フィーチャのパターンに関しては異なっていた。ドレッシング材Eのバッキング層のための三次元フィーチャのパターンは、図3cに示されたパターンであった。真空機械Formech 300XQを使用して150~180℃でバッキング層をエンボシング加工した。真空及び熱を加え、そしてバッキング層を図8に示された金属網829と接触させた。糸830の直径は1.0mmであり、網パターン内の各「ひし形」831の幅w2は6.0mmであり、そして長さl2は10mmであった。各ひし形の深さ(形成されるべき三次元フィーチャの高さに相当する)は1.2mmであった。ドレッシング材Fはドレッシング材Eと同じ三次元フィーチャパターンを有したが、しかし吸収パッドの構造に関して異なっていた。パッドは3つの異なる層、すなわち下から上へ向かって、ポリウレタン発泡層、不織布層、及び超吸収層を含んでいた。超吸収層及び不織布層は図4の層420(切り込みが符号421として示されている)に基づく切込みを含んでいた。ドレッシング材Fの吸収パッドの厚さは約5mmであった。
(図6に示された)第1試験設定において用いられたものと同じ試験設備を利用して、ドレッシング材の着用時間を評価した。ドレッシング材Eの8つの試料を試験し、ドレッシング材Fの3つの試料を試験した。下記表2は、ボーダー部分の少なくとも一部が剥離開始するまでの平均時間(秒)を要約する。
Figure 2022547905000003
表2に示されているように、着用時間は本開示に基づくドレッシング材によって有意に改善された。試験は600秒後にストップさせた。ドレッシング材Fはまだ完全に取り付けられており、剥離の兆候はなかった。このことは創傷用パッド(パッド形成層内の切込みによる)及びバッキング層(三次元フィーチャによる)の両方に可撓性を誘導するという相乗効果に起因するといえる。
実施例2:水蒸気透過の評価
本開示に基づくドレッシング材の効果を評価するために、バッキング層を通る水蒸気損失を評価し、基準ドレッシング材と比較した。
比較分析(ドレッシング材F,G及びH)のために3つの異なるドレッシング材を使用した。ドレッシング材Fは前述の構造を有した。すべてのドレッシング材(F,G及びH)は同様の構造を有したが、しかしバッキング層(ドレッシング材Fの構造に関する上記参照)に関しては異なった。ドレッシング材H(基準ドレッシング材)のバッキング層は20μmのポリウレタンフィルム(フラット層)を含んでいた。本発明のドレッシング材Fのバッキング層は、図3cに示された三次元フィーチャ(ひし形三次元フィーチャ)のパターンを備えた20μmポリウレタンフィルムを含み、そしてドレッシング材Gのバッキング層(20μmポリウレタンフィルム)は、図3dに示された三次元フィーチャ(円形三次元フィーチャ)のパターンを有した。三次元フィーチャのパターンは、前述のものと同じ機械設備によって形成した。円形突起を形成するために利用される金属網は、直径4.7mmの円形構造フィーチャを含んでいた。1つの円と隣接する円との中心間の距離は6.7mmであった。各円の深さ(形成されるべき三次元フィーチャの高さに相当)は2.0mmであった。
バッキングフィルムを通る水蒸気を試験するために、各生成物試料を透明プラスチック紙(サイズはほぼ12x16cm)上に置いた。乾燥試料及びプラスチック紙を秤量した(W1)。プラスチック紙を秤量後に取り外し、ほぼ20mlの液体(水道水)を生成物に、皮膚接触層を通して添加した。円板(厚さ11mm及び直径71mm)に取り付けられたプレキシガラス管(長さ75mm及び内径16mm)によって、液体を生成物に添加した。円板を使用して、ドレッシング材の皮膚接触層に対して平らな表面を形成し、そしてパッド全体にわたる液体の均一な分配を保証した。プレキシガラス管を含む円板を、液体の添加前に各ドレッシング材の中心に位置決めした。液体は創傷用パッドに入ることが可能にされたので、パッドは均一に湿潤するようになる。すべてのドレッシング材が同じ湿潤表面積を有することを保証するために、ドレッシング材をわずかに揉む。プラスチック紙を再び貼り付け、そして湿潤生成物試料(プラスチック紙を含む)を再び秤量した(W2)。続いて、生成物試料を加熱板上に置いた。30分後、試料を取り出し、そしてさらに再秤量した(プラスチック紙を含む)(W3)。試料を加熱板上に戻し、そしてそれぞれ30分又は60分後に再秤量した。バッキングフィルムを通る水蒸気損失の質量(WX-W1)を計算した。図7は、本発明によるドレッシング材による、経時的に基準と比較して改善された水蒸気透過性を示している。図7は本発明のドレッシング材F及びGの各ドレッシング材集合における5つのドレッシング材の平均を示している。
図7に示されているように、バッキング層を通る水蒸気透過性は、本発明によるドレッシング材によって有意に改善された。
本開示のすべての態様の用語、定義、及び実施態様は、本開示の他の態様に、変更するところは変更して当てはまる。
本発明をその特定の例示的な実施態様を参照しながら説明してきたが、数多くの異なる変更、変形、及びこれと類似のものが当業者には明らかである。
図面、開示内容、及び添付の請求項を検討することから、本開示を実施する上で開示された実施態様の変形例を当業者によって理解し、もたらすことができる。さらに、請求項において、「含む(comprising)」という用語は他のエレメント又は工程を排除するものではなく、不定冠詞「a」又は「an」は複数形を排除しない。

Claims (17)

  1. 接着性皮膚接触層(201)とバッキング層(202)とを含む医療用ドレッシング材(220)であって、前記バッキング層(202)が前記皮膚接触層(201)に面する第1表面(207)と、反対側の第2表面(208)とを有するものにおいて、前記バッキング層(202)が、前記バッキング層(202)の前記第2表面(208)上の突起(210)と、前記バッキング層(202)の前記第1表面(207)上の凹部(211)とを形成する複数の三次元フィーチャ(209)を含むことを特徴とする、医療用ドレッシング材(200)。
  2. 前記皮膚接触層(201)がほぼ平面状である、請求項1に記載の医療用ドレッシング材(200)。
  3. 前記バッキング層(202)と前記接着性皮膚接触層(201)との間に配置された吸収パッド(203)をさらに含み、前記バッキング層(202)と前記接着性皮膚接触層(201)とが、前記吸収パッド(203)の周囲に延びている、請求項1又は2に記載の医療用ドレッシング材(200)。
  4. 前記バッキング層(202)の前記第1表面(207)が、前記凹部(211)を形成する領域では、前記皮膚接触層(201)、又は存在するならば前記吸収パッド(203)に接着していない、請求項1から3までのいずれか1項に記載の医療用ドレッシング材(200)。
  5. 前記三次元フィーチャ(209)が、前記バッキング層(202)の少なくとも一部にわたって不連続的又は連続的なパターンを成して配列されている、請求項1から4までのいずれか1項に記載の医療用ドレッシング材(200)。
  6. 前記三次元フィーチャ(209)のパターンが、前記バッキング層(202)の表面積の少なくとも30%、好ましくは少なくとも70%、そしてより好ましくは少なくとも90%にわたって延びている、請求項5に記載の医療用ドレッシング材(200)。
  7. 前記ドレッシング材(200)が長手(y)方向と横(x)方向とを有し、そして前記三次元フィーチャ(209)が、前記長手(y)方向及び前記横(x)方向のうちの少なくとも一方、好ましくは両方に延びるように配列されている、請求項1から6までのいずれか1項に記載の医療用ドレッシング材(200)。
  8. 前記三次元フィーチャ(209)の高さが0.3~10mm、好ましくは0.5~5.0mm、より好ましくは1.0~3.0mmである、請求項1から7までのいずれか1項に記載の医療用ドレッシング材(200)。
  9. 前記バッキング層(202)の厚さが不均一である、請求項1から8までのいずれか1項に記載の医療用ドレッシング材(200)。
  10. それぞれの三次元フィーチャ(209)が上側部分(315)と、少なくとも1つの傾斜部分(316)とを含み、前記バッキング層(202)の厚さが前記三次元フィーチャ(209)の前記上側部分(315)内で、前記三次元フィーチャ(209)の前記少なくとも1つの傾斜部分(316)内よりも大きい、請求項1から9までのいずれか1項に記載の医療用ドレッシング材(200)。
  11. 前記傾斜部分(316)が、前記三次元フィーチャ(209)の前記上側部分(315)よりも少なくとも10%薄く、好ましくは少なくとも20%薄く、そしてより好ましくは少なくとも30%薄い、請求項1から10までのいずれか1項に記載の医療用ドレッシング材(200)。
  12. 前記吸収パッド(203)が、前記吸収パッド(203)を少なくとも部分的に通って延びる複数の切込み(421)を含む、請求項11に記載の医療用ドレッシング材(200)。
  13. 医療用ドレッシング材(200)のためのバッキング層(202)を形成する方法であって、前記バッキング層が複数の三次元フィーチャ(209)を含み、前記方法が、
    - バッキング層(502)を用意すること、
    - 前記バッキング層(502)内に複数の三次元フィーチャ(209)を形成することであって、
    c) 前記バッキング層(502)を100~200℃、好ましくは140~180℃の温度まで加熱することと、
    d) 前記バッキング層(502)の第1表面を、三次元構造(527)のパターンを含む表面を有する成形工具(526)と接触させることと、によって、前記バッキング層(502)内に複数の三次元フィーチャ(209)を形成すること、
    を含む、医療用ドレッシング材(200)のためのバッキング層(202)を形成する方法。
  14. 前記工程b)が10~50℃の温度、好ましくは20~40℃の温度で実施される、請求項13に記載の方法。
  15. 前記バッキング層(502)に真空を印加することによって、前記バッキング層(502)を伸張する工程c)をさらに含む、請求項13又は14に記載の方法。
  16. 前記工程b)と前記工程c)とが同時に実施される、請求項15に記載の方法。
  17. 医療用ドレッシング材(200)を形成する方法であって、
    -複数の三次元フィーチャ(209)を含むバッキング層(202)を用意すること、
    -前記バッキング層(202)を接着性皮膚接触層(201)上に配置すること、
    -前記バッキング層(202)と前記皮膚接触層(201)との間に吸収パッド(203)を任意に配置すること、
    を含み、
    前記バッキング層(202)が、前記皮膚接触層(201)に面する第1表面(207)と、反対側の第2表面(208)とを有し、
    前記複数の三次元フィーチャ(209)が、
    e) 前記バッキング層(202)を100~200℃、好ましくは140~180℃の温度まで加熱することと、
    f) 前記バッキング層(202)の前記第1表面(207)を、三次元構造(527)のパターンを含む表面を有する成形工具(526)と接触させることと、
    により形成される、医療用ドレッシング材(200)を形成する方法。
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