図面は、以下の説明および例においてより詳しく説明され、例示のみを目的に与えられ、本開示の典型的または例示的な実施形態を示すものにすぎない。図面は、網羅的であること、または本開示を開示される厳密な形態に限定することは意図されない。本開示が修正または変更とともに実践され得ること、および本開示が特許請求の範囲およびその均等物によってのみ限定され得ることも、理解されたい。
本開示の実施形態は、分析物データのワイヤレス通信のためのシステム、方法、およびデバイスを対象とする。本明細書において説明される様々な配備において、分析物データは、表示デバイスなどに接続するように構成される分析物センサシステムによって生成されるグルコースデータであり得る。本開示の態様を実装すると、本明細書において詳しく説明されるように、分析物センサシステムと他のデバイスとの間のワイヤレス通信に関してその効率を高めることによって、分析物センサシステムの電力消費を減らすことができる。その上、本開示の態様を実装することは、ワイヤレス通信の信頼性、速度、および正確さ、ならびにワイヤレス通信と関連付けられる接続プロトコルに関する性能を、維持および/または改善しながら、電力消費の低減も可能にし得る。具体的には、本開示のいくつかのそのような態様は、たとえば、認証および暗号化、接続プロトコル、アドバタイズメントメッセージの構造および内容、デバイスのペアリング、データ送信、データログ取得などに関する。
本開示のシステム、方法、およびデバイスのいくつかの例示的な実施形態の詳細が、この説明に、および場合によっては、本開示の他の部分に記載される。本開示の他の特徴、目的、および利点が、本開示、説明、図面、例、および特許請求の範囲の精査により当業者に明らかになるだろう。すべてのそのような追加のシステム、方法、デバイス、特徴、および利点が、この説明に含まれ(明確に、または参照によって)、本開示の範囲内にあり、添付の特許請求の範囲の1つまたは複数により保護されることが意図される。
概要
いくつかの実施形態では、ホスト中の分析物の継続的な測定のためのシステムが提供される。システムは、ホスト中の分析物の濃度を継続的に測定するように構成される継続的分析物センサと、センサの使用の間に継続的分析物センサに物理的に接続されるセンサ電子モジュールとを含み得る。ある特定の実施形態では、センサ電子モジュールは、たとえば生のセンサデータ、変換されたセンサデータ、および/または任意の他のセンサデータを含むセンサ情報を生成するために、継続的分析物センサによって測定される分析物濃度と関連付けられるデータストリームを処理するように構成される電子機器を含む。センサ電子モジュールはさらに、異なる表示デバイスが異なるセンサ情報を受信できるように、それぞれの表示デバイスにカスタマイズされたセンサ情報を生成するように構成され得る。
本明細書において使用される「分析物」という用語は、広義の語であり、当業者にとって普通の慣習的な意味を与えられるべきであり(そして特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない)、さらに、限定はされないが、分析され得る体液(たとえば、血液、間質液、脳脊髄液、リンパ液、または尿)の中の物質または化学成分を指す。分析物は、自然界に存在する物質、人工的な物質、代謝物、および/または反応生成物を含み得る。いくつかの実施形態では、センサヘッド、デバイス、および方法による測定の対象である分析物が分析物である。しかしながら、限定はされないが、アカルボキシプロトロンビン、アシルカルニチン、アデニンホスホリボシルトランスフェラーゼ、アデノシンデアミナーゼ、アルブミン、αフェトプロテイン、アミノ酸組成(アルギニン(クレブス回路)、ヒスチジン/ウロカニン酸、ホモシステイン、フェニルアラニン/チロシン、トリプトファン)、アンドロステンジオン、アンチピリン、アラビニトールエナンチオマー、アルギナーゼ、ベンゾイルエクゴニン(コカイン)、ビオチニダーゼ、ビオプテリン、c反応性タンパク質、カルニチン、カルノシナーゼ、CD4、セルロプラスミン、ケノデオキシコール酸、クロロキン、コレステロール、コリンエステラーゼ、共役1-βヒドロキシコール酸、コルチゾール、クレアチンキナーゼ、クレアチンキナーゼMMアイソザイム、サイクロスポリンA、d-ペニシラミン、デエチルクロロキン、デヒドロエピアンドロステロンサルフェート、DNA(アセチル化多型、アルコール脱水素酵素、α1-アンチトリプシン、嚢胞性線維症、デュシェンヌ型/ベッカー型筋ジストロフィー、グルコース-6-リン酸デヒドロゲナーゼ、ヘモグロビンA、ヘモグロビンS、ヘモグロビンC、ヘモグロビンD、ヘモグロビンE、ヘモグロビンF、Dパンジャブ、β-サラセミア、B型肝炎ウイルス、HCMV、HIV-1、HTLV-1、レーベル遺伝性視神経症、MCAD、RNA、PKU、三日熱マラリア原虫、性分化、21-デオキシコルチゾール)、デスブチルハロファントリン、ジヒドロプテリジンレダクターゼ、ジフテリア/破傷風抗毒素、赤血球アルギナーゼ、赤血球プロトポルフィリン、エステラーゼD、脂肪酸/アシルグリシン、遊離β-ヒト絨毛性ゴナドトロピン、遊離赤血球ポルフィリン、遊離チ
ロキシン(FT4)、遊離トリ-ヨードチロニン(FT3)、フマリルアセトアセターゼ、ガラクトース/gal-1-リン酸塩、ガラクトース-1-リン酸ウリジルトランスフェラーゼ、ゲンタマイシン、グルコース-6-リン酸デヒドロゲナーゼ、グルタチオン、グルタチオンペルオキシダーゼ、グリココール酸、グリコシル化ヘモグロビン、ハロファントリン、ヘモグロビン変異体、ヘキソサミニダーゼA、ヒト赤血球炭酸脱水酵素I、17-α-ヒドロキシプロゲステロン、ヒポキサンチンホスホリボシルトランスフェラーゼ、免疫反応性トリプシン、乳酸塩、鉛、リポタンパク質((a)、B/A-1、β)、リゾチーム、メフロキン、ネチルマイシン、フェノバルビトン、フェニトイン、フィタン酸/プリスタン酸、プロゲステロン、プロラクチン、プロリダーゼ、プリンヌクレオシドホスホリラーゼ、キニン、逆位トリヨードチロニン(rT3)、セレン、血清膵臓リパーゼ、シソマイシン、ソマトメジンC、特異的抗体(アデノウイルス、抗核抗体、抗ゼータ抗体、アルボウイルス、オーエスキー病ウイルス、デング熱ウイルス、メジナ虫(Dracunculus medinensis)、単包条虫(Echinococcus granulosus)、赤痢アメーバ(Entamoeba histolytica)、エンテロウイルス、ランブル鞭毛虫(Giardia duodenalisa)、ヘリコバクターピロリ(Helicobacter pylori)、B型肝炎ウイルス、ヘルペスウイルス、HIV-1、IgE(アトピー性疾患)、インフルエンザウイルス、ドノバンリーシュマニア(Leishmania donovani)、レプトスピラ、麻疹/流行性耳下腺炎/風疹、らい菌(Mycobacterium leprae)、肺炎マイコプラズマ(Mycobacterium pneumoniae)、ミオグロビン、回旋糸状虫(Onchocerca volvulus)、パラインフルエンザウイルス、熱帯熱マラリア原虫(Plasmodium falciparum)、ポリオウイルス、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)、呼吸器多核体ウイルス、リケッチア(ツツガムシ病)、マンソン住血吸虫(Schistosoma mansToxoni)、トキソプラズマ原虫(Toxoplasma gondii)、梅毒トレポネーマ(Trepenoma pallidium)、クルーズ/ランゲルトリパノソーマ(Trypanosoma cruzi/rangeli)、水疱性口炎ウイルス、バンクロフト糸状虫(Wuchereria bancrofti)、黄熱病ウイルス)、特異的抗原(B型肝炎ウイルス、HIV-1)、スクシニルアセトン、スルファドキシン、テオフィリン、チロトロピン(TSH)、チロキシン(T4)、チロキシン結合グロブリン、微量元素、トランスフェリン、UDP-ガラクトース-4-エピメラーゼ、尿素、ウロポルフィリノーゲンIシンターゼ、ビタミンA、白血球、および亜鉛プロトポルフィリンを含む、他の分析物も考えられる。血液または間質液中に自然に存在する塩、糖、タンパク質、脂肪、ビタミン、およびホルモンもまた、ある特定の実施形態における分析物を構成し得る。分析物、たとえば、代謝産物、ホルモン、抗原、抗体などが、体液中に自然に存在し得る。代替として、分析物、たとえば、画像診断のための造影剤、放射性同位体、化学薬剤、フッ化炭素ベースの人工血液、または薬剤もしくは医薬組成物が体内に導入されることがあり、これらは、限定はされないが、インスリン、エタノール、大麻(マリファナ、テトラヒドロカンナビノール、ハシシ)、吸入剤(亜酸化窒素、亜硝酸アミル、亜硝酸ブチル、クロロ炭化水素、炭化水素)、コカイン(クラックコカイン)、刺激剤(アンフェタミン、メタンフェタミン、Ritalin、Cylert、Preludin、Didrex、PreState、Voranil、Sandrex、Plegine)、抑制剤(バルビツール酸塩、メタカロン、Valium、Librium、Miltown、Serax、Equanil、Tranxeneなどの精神安定剤)、幻覚剤(フェンシクリジン、リゼルグ酸、メスカリン、ペヨーテ、サイロシビン)、麻薬(ヘロイン、コデイン、モルヒネ、アヘン、メペリジン、Percocet、Percodan、Tussionex、Fentanyl、Darvon、Talwin、Lomotil)、デザイナードラッグ(フェンタニル、メペリジン、アンフェタミン、メタンフェタミン、およびフェンシクリジンの類似体、たとえば、Ecstasy)、アナボリックステロイド、ならびにニコチンを含む。薬剤および医薬組成物の代謝産物も、考えられる分析物である。たとえば、アスコルビン酸、尿酸、ドーパミン、ノルアドレナリン、3-メトキシチラミン(3MT)、3,4-ジヒドロキシフェニル酢酸(DOPAC)、ホモバニリン酸(HVA)、5-ヒドロキシトリプタミン(5HT)、および5-ヒドロキシインドール酢酸(FHIAA)などの、神経化学物質または体内で生成される他の化学物質などの分析物も、分析され得る。
警告
ある特定の実施形態では、1つまたは複数の警告が、センサ電子モジュールと関連付けられる。たとえば、各警告は、それぞれの警告がいつ発せられたかを示す1つまたは複数の警告条件を含み得る。たとえば、低血糖警告は、最低限のグルコースレベルを示す警告条件を含み得る。警告条件は、データの傾向、および/または複数の異なるセンサからのセンサデータなどの、変換されたセンサデータにも基づき得る(たとえば、警告は、グルコースセンサと温度センサの両方からのセンサデータに基づき得る)。たとえば、低血糖警告は、警告を発する前に存在しなければならないホストのグルコースレベルにおける最低限の必要とされる傾向を示す、警告条件を含み得る。本明細書において使用される「傾向」という用語は全般に、たとえば継続グルコースセンサからの校正またはフィルタリングされたデータなどの、経時的に取得されるデータの何らかの特質を示すデータを指す。傾向は、変換されたまたは生のセンサデータを含む、センサデータなどのデータの振幅、変化率、加速、方向などを示し得る。
ある特定の実施形態では、警告の各々は、警告の発出に応答して実行されるべき1つまたは複数の行動と関連付けられる。警告行動は、たとえば、センサ電子モジュールのディスプレイに情報を表示することもしくはセンサ電子モジュールに結合される可聴のもしくは振動のアラームを作動させることなどの、アラームを作動させること、および/または、センサ電子モジュールの外部の1つもしくは複数の表示デバイスにデータを送信することを含み得る。発出された警告と関連付けられるあらゆる配信行動のために、1つまたは複数の配信オプションが、送信されるべきデータの内容および/もしくはフォーマット、データが送信されるべきデバイス、データがいつ送信されるべきか、ならびに/またはデータの配信のための通信プロトコルを定義する。
ある特定の実施形態では、複数の配信行動(各々がそれぞれの配信オプションを有する)は、異なる内容およびフォーマットを有する表示可能なセンサ情報が、たとえば、単一の警告の発出に応答してそれぞれの表示デバイスに送信されるように、単一の警告と関連付けられ得る。たとえば、携帯電話は、最小限の表示可能なセンサ情報(特に携帯電話での表示のためにフォーマットされ得る)を含むデータパッケージを受信することができ、一方、デスクトップコンピュータは、共通の警告の発出に応答してセンサ電子モジュールによって生成される表示可能なセンサ情報の大半(またはすべて)を含むデータパッケージを受信することができる。有利なことに、センサ電子モジュールは、単一の表示デバイスと結び付けられず、むしろ、直接、系統的に、同時に(たとえば、ブロードキャストを介して)、定常的に、定期的に、ランダムに、オンデマンドで、クエリに応答して、警告またはアラームに基づいて、などで、複数の異なる表示デバイスと通信するように構成される。
いくつかの実施形態では、より正確に、未解決の危険についてより適時に、誤ったアラームを避けながら、かつ患者にとってより煩わしくないように、現在のまたは予測される危険を推定するインテリジェントで動的な推定アルゴリズムを組み合わせる警告条件を含む、臨床的リスク警告が提供される。一般に、臨床的リスク警告は、分析物値、変化率、加速、臨床的リスク、統計的確率、既知の生理学的制約、および/または個々の生理学的パターンに基づく、動的でインテリジェントな推定アルゴリズムを含み、それにより、より適切で、臨床的に安全な、かつ患者に優しいアラームを提供する。全体が参照により本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第2007/0208246号は、本明細書において説明される臨床的リスク警告(またはアラーム)と関連付けられるいくつかのシステムおよび方法を説明する。いくつかの実施形態では、臨床的リスク警告は、ユーザが自分の健康状態に注意することを可能にするために、所定の期間の間に発出され得る。加えて、臨床的リスク警告は、患者の状態が改善しているとき、反復的な臨床的アラーム(たとえば、視覚的な、可聴の、または振動の)により患者を煩わせないように、臨床的リスクゾーンから出ると無効にされ得る。いくつかの実施形態では、動的でインテリジェントな推定は、分析物濃度、変化率、および動的でインテリジェントな推定アルゴリズムの他の態様に基づいて、患者が臨床的リスクを回避する確率を決定する。臨床的リスクを回避する可能性が最低限である、またはない場合、臨床的リスク警告が発出される。しかしながら、臨床的リスクを回避する可能性がある場合、システムは、ある所定の長さの時間待機して、臨床的リスクを回避する可能性を再分析するように構成される。いくつかの実施形態では、臨床的リスクを回避する可能性があるとき、システムはさらに、目標、治療法の勧告、または患者が臨床的リスクを予防的に回避するのを助けることができる他の情報を提供するように構成される。
いくつかの実施形態では、センサ電子モジュールは、センサ電子モジュールの通信範囲内にある1つまたは複数の表示デバイスを探し、それにセンサ情報(たとえば、表示可能なセンサ情報、1つもしくは複数のアラーム条件、および/または他のアラーム情報を含むデータパッケージ)をワイヤレスに通信するように構成される。したがって、表示デバイスは、センサ情報の少なくともいくつかを表示し、および/またはホスト(および/または世話人)にアラームを出すように構成され、アラーム機構は表示デバイスに位置する。
いくつかの実施形態では、センサ電子モジュールは、センサ電子モジュールを介して、ならびに/または、アラームが1つもしくは複数の表示デバイスによって(たとえば順番に、および/もしくは同時に)始動されるべきであることを示すデータパッケージの送信を介して、1つまたは複数の異なるアラームを提供するように構成される。ある特定の実施形態では、センサ電子モジュールは、アラーム条件が存在することを示すデータフィールドを提供するだけであり、表示デバイスは、アラーム条件の存在を示すデータフィールドを読み取ると、アラームを発出すると決定することができる。いくつかの実施形態では、センサ電子モジュールは、発出された1つまたは複数の警告に基づいて、1つまたは複数のアラームのうちのいずれを発出すべきかを決定する。たとえば、警告の発出が重篤な低血糖症を示すとき、センサ電子モジュールは、センサ電子モジュール上でアラームを作動させること、ディスプレイ上でアラームの作動を示す監視デバイスにデータパッケージを送信すること、およびテキストメッセージとして世話人にデータパッケージを送信することなどの、複数の行動を実行することができる。例として、ホストの状態を示す表示可能なセンサ情報(たとえば、「重篤な低血糖症」)を含むテキストメッセージが、カスタム監視デバイス、携帯電話、ページャデバイスなどに現れ得る。
いくつかの実施形態では、センサ電子モジュールは、発出された警告にホストが応答する(たとえば、センサ電子モジュールおよび/または表示デバイス上の、スヌーズならびに/またはオフ機能および/もしくはボタンを、押すまたは選択することによって)ためにある期間待機するように構成され、その後で、1つまたは複数の警告に応答があるまで、追加の警告が(たとえば、段階的に大きくなる方式で)発出される。いくつかの実施形態では、センサ電子モジュールは、インスリンポンプなどの、アラーム条件(たとえば、低血糖症)と関連付けられる医療デバイスに制御信号(たとえば、停止信号)を送信するように構成され、停止警告はポンプを介したインスリン投与の停止を引き起こす。
いくつかの実施形態では、センサ電子モジュールは、直接、系統的に、同時に(たとえば、ブロードキャストを介して)、定常的に、定期的に、ランダムに、オンデマンドで、警告またはアラームに基づいて、クエリ(表示デバイスからの)に応答して、などで、アラーム情報を送信するように構成される。いくつかの実施形態では、システムはさらに、センサ電子モジュールのワイヤレス通信距離を、たとえば10メートル、20メートル、30メートル、70メートル、75メートル、100メートル、150メートル、または200メートル以上に伸ばすことができるようにリピータを含み、リピータは、センサ電子モジュールから離れた位置にある表示デバイスに、センサ電子モジュールからのワイヤレス通信を中継するように構成される。リピータは、糖尿病の子供がいる家族にとって有用であり得る。たとえば、親が子供と離れて寝るような大きな家などにおいて、親が表示デバイスを持ち運ぶこと、または固定された位置に置くことを可能にする。
表示デバイス
いくつかの実施形態では、センサ電子モジュールは、表示デバイスのリストから表示デバイスを探し、および/またはそれとのワイヤレス通信を試みるように構成される。いくつかの実施形態では、センサ電子モジュールは、所定のおよび/もしくはプログラム可能な順序(たとえば、等級および/または段階的)で表示デバイスのリストを探し、ならびに/またはそれとのワイヤレス通信を試みるように構成され、たとえば、第1の表示デバイスとの通信および/またはそれへのアラーム発出の試みが失敗すると、第2の表示デバイスとの通信および/またはそれへのアラーム発出の試みが引き起こされる、などである。1つの例示的な実施形態では、センサ電子モジュールは、(1)デフォルト表示デバイスまたはカスタム分析物監視デバイス、(2)ホストおよび/もしくは世話人へのテキストメッセージ、ホストおよび/もしくは世話人への音声メッセージ、ならびに/または911などの、可聴のおよび/または視覚的な方法を介した携帯電話、(3)タブレット、(4)スマートウォッチなどの、表示デバイスのリストを使用して順番に、ホストまたは世話人を探し、アラームを出すことを試みるように構成される。
実施形態に応じて、センサ電子モジュールからデータパッケージを受信する1つまたは複数の表示デバイスは「ダミーディスプレイ」であり、それらは、追加の処理(たとえば、センサ情報のリアルタイム表示に必要な前向きアルゴリズム処理)なしで、センサ電子モジュールから受信される表示可能なセンサ情報を表示する。いくつかの実施形態では、表示可能なセンサ情報は、表示可能なセンサ情報の表示の前に、表示デバイスによる処理を必要としない変換されたセンサデータを備える。一部の表示デバイスは、表示可能なセンサ情報の表示を可能にするように構成される表示命令を含むソフトウェア(表示可能なセンサ情報を表示し、表示可能なセンサ情報を取得するようにセンサ電子モジュールに任意選択でクエリするように構成される命令を備える、ソフトウェアプログラミング)を含み得る。いくつかの実施形態では、表示デバイスは、製造業者における表示命令を用いてプログラムされ、表示デバイスの剽窃を防ぐためのセキュリティおよび/または認証を含み得る。いくつかの実施形態では、表示デバイスは、ダウンロード可能なプログラム(たとえば、限定はされないがAppstoreまたはGoogle Playなどの、インターネットを介してダウンロード可能なJava Script、アプリなど)を介して、表示可能なセンサ情報を表示するように構成されるので、プログラムのダウンロードをサポートする任意の表示デバイス(たとえば、Javaアプレットをサポートする任意の表示デバイス)が、表示可能なセンサ情報(たとえば、携帯電話、タブレット、PDA、PCなど)を表示するように構成され得る。
いくつかの実施形態では、ある特定の表示デバイスが、センサ電子モジュールと直接ワイヤレスに通信していることがあるが、中間のネットワークハードウェア、ファームウェア、および/またはソフトウェアが、直接のワイヤレス通信に含まれることがある。いくつかの実施形態では、リピータ(たとえば、Bluetoothリピータ)が、センサ電子モジュールのテレメトリモジュールからすぐ近くの距離以上離れた位置に、送信される表示可能なセンサ情報を再送信するために使用されてもよく、表示可能なセンサ情報のかなりの処理が発生しないとき、レピータは直接のワイヤレス通信を可能にする。いくつかの実施形態では、受信機(たとえば、Bluetooth受信機)が、場合によっては異なるフォーマットで、たとえばテキストメッセージでTV画面に、送信された表示可能なセンサ情報を再送信するために使用されてもよく、センサ情報のかなりの処理が発生しないとき、受信機は直接のワイヤレス通信を可能にする。ある特定の実施形態では、センサ電子モジュールは、1つまたは複数の表示デバイスに表示可能なセンサ情報を直接ワイヤレスに送信するので、センサ電子モジュールから送信される表示可能なセンサ情報は、表示可能なセンサ情報の中間処理なしで表示デバイスによって受信される。
ある特定の実施形態では、1つまたは複数の表示デバイスは、内蔵された認証機構を含み、認証は、センサ電子モジュールと表示デバイスとの間の通信のために必要とされる。いくつかの実施形態では、センサ電子モジュールと表示デバイスとの間のデータ通信を認証するために、鍵認証などのチャレンジレスポンスプロトコルが提供され、ここで、チャレンジは、鍵、もしくはハッシュ、または鍵に基づくもしくは鍵から導出される他の値に対する要求であり、有効なレスポンスは、正しい鍵、もしくはハッシュ、または鍵に基づくもしくは鍵から導出される他の値であるので、表示デバイスとのセンサ電子モジュールのペアリングが、鍵を介してユーザおよび/または製造業者によって達成され得る。これは、いくつかの場合、双方向認証と呼ばれ得る。鍵は、ソフトウェアまたはハードウェアレベルの鍵であり得る。加えて、鍵はパスワード(たとえば、ユーザもしくは他のエンティティによってランダムに生成もしくは設定される)であってもよく、および/または、固有の識別特徴(たとえば、指紋もしくは網膜情報)もしくは識別情報などから導出されてもよい。
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の表示デバイスは、表示可能なセンサ情報についてセンサ電子モジュールにクエリするように構成され、表示デバイスは、たとえばクエリに応答して、オンデマンドでセンサ電子モジュール(たとえば、スレーブデバイス)からのセンサ情報を要求するマスターデバイスとして動作する。いくつかの場合には、表示デバイスがマスターとして動作し、センサ電子モジュールがスレーブとして動作するが、他の場合には、これらの役割は逆になり得る。たとえば、通信の性質などに応じて、役割は逆になり得る。いくつかの実施形態では、センサ電子モジュールは、1つまたは複数の表示デバイスへのセンサ情報の系統的な、定常的な、および/または定期的な送信(たとえば、30秒ごと、1分ごと、2分ごと、7分ごと、または10分以上ごと)のために構成される。いくつかの実施形態では、センサ電子モジュールは、発出された警告(たとえば、1つまたは複数の警告条件により発出される)と関連付けられるデータパッケージを送信するように構成される。しかしながら、データ送信の上で説明されたステータスの任意の組合せが、ペアリングされたセンサ電子モジュールと表示デバイスの任意の組合せ、または表示デバイス自体の任意の組合せを用いて実装され得る。たとえば、1つまたは複数の表示デバイスは、センサ電子モジュールデータベースにクエリを行うために、および1つまたは複数のアラーム条件が満たされることにより発出されるアラーム情報を受信するために構成され得る。加えて、センサ電子モジュールは、1つまたは複数の表示デバイス(以前の例において説明されたのと同じまたは異なる表示デバイス)へのセンサ情報の定期的な送信のために構成されてもよく、それにより、システムは、センサ情報がどのように取得されるかに関して異なるように機能する表示デバイスを含むことができる。
いくつかの実施形態では、表示デバイスは、センサ電子モジュールのメモリの中のデータベースへの直接のクエリ、および/または、それからのデータコンテンツの構成されたもしくは構成可能なパッケージに対する要求を含む、ある特定のタイプのデータコンテンツについて、センサ電子モジュールの中のデータストレージメモリにクエリを行うように構成され、すなわち、センサ電子モジュールに記憶されているデータは、センサ電子モジュールが通信している表示デバイスに基づいて、構成可能であり、クエリ可能であり、あらかじめ決められており、および/またはあらかじめパッケージングされている。いくつかの追加のまたは代替の実施形態では、センサ電子モジュールは、どの表示デバイスが特定の送信を受信すべきであるかについての知識に基づいて、表示可能なセンサ情報を生成する。加えて、一部の表示デバイスは、校正情報の手動入力、校正情報の自動配信、および/または表示デバイスに組み込まれる一体型の参照分析物モニタなどを通じて、校正情報を取得し、校正情報をセンサ電子モジュールにワイヤレスに送信することが可能である。そのすべての全体が参照によって本明細書に組み込まれる、米国特許出願公開第2006/0222566号、2007/0203966号、2007/0208245号、および2005/0154271号は、表示デバイスに組み込まれる一体型の参照分析物モニタを提供するためのシステムおよび方法、ならびに/または、本明細書において開示される実施形態とともに実装され得る他の校正方法を説明する。いくつかの実施形態では、そのようなセンサ電子モジュールは、校正情報がセンサ電子モジュールに送信される必要がないように、工場で校正され得る。
一般に、複数の表示デバイス(たとえば、カスタム分析物監視デバイス(分析物表示デバイスとも呼ばれ得る)、携帯電話、タブレット、スマートウォッチ、参照分析物モニタ、薬品投与デバイス、医療デバイス、およびパーソナルコンピュータ)は、センサ電子モジュールとワイヤレスに通信するように構成され得る。複数の表示デバイスが、センサ電子モジュールからワイヤレスに通信される表示可能なセンサ情報の少なくとも一部を表示するように構成され得る。表示可能なセンサ情報は、生データなどのセンサデータ、ならびに/または、たとえば、分析物濃度値、変化率情報、傾向情報、警告情報、センサ診断情報、および/もしくは校正情報などの変換されたセンサデータを含み得る。
継続的センサ
図1Aを参照すると、いくつかの実施形態では、分析物センサ10は、継続グルコースセンサ、たとえば皮下の、経皮的(transdermal)(たとえば、経皮的(transcutaneous))な、または血管内のデバイスを含む。いくつかの実施形態では、そのようなセンサまたはデバイスは、複数の間欠的な血液サンプルを分析することができる。グルコースセンサは、酵素的な、化学的な、物理的な、電気化学的な、分光測定による、旋光測定による、熱量測定による、イオンフォレシスによる、放射測定による、免疫化学的なものなどを含む、グルコース測定のあらゆる方法を使用することができる。
グルコースセンサは、ホストにおけるグルコースの濃度を示すデータストリームを提供するために、侵襲的な、最小限に侵襲的な、および非侵襲的な感知技法(たとえば、蛍光モニタリング)を含む、任意の既知の方法を使用することができる。データストリームは通常は生のデータ信号であり、これは、患者または世話人(たとえば、親、親戚、保護者、教師、医師、看護師、もしくはホストの健康に関心をもつ任意の他の個人)などのユーザにグルコースの有用な値を提供するために使用される、校正および/またはフィルタリングされたデータストリームへと変換される。
グルコースセンサは、グルコースの濃度を測定することが可能な任意のデバイスであり得る。以下で説明される1つの例示的な実施形態によれば、埋め込み可能なグルコースセンサが使用され得る。しかしながら、本明細書において説明されるデバイスおよび方法は、グルコースの濃度を検出し、グルコースの濃度を表す出力信号を(たとえば、分析物データの形で)提供することが可能な、任意のデバイスに適用され得る。
ある特定の実施形態では、分析物センサ10は、米国特許第8,001,067号および米国特許出願公開第2005/0027463(A1)号を参照して説明されるものなどの、埋め込み可能なグルコースセンサである。実施形態では、分析物センサ10は、米国特許出願公開第2006/0020187(A1)号を参照して説明されるものなどの、経皮的グルコースセンサである。実施形態では、分析物センサ10は、米国特許出願公開第2007/0027385(A1)号、2006年10月4日に出願された同時係属中の米国特許出願公開第2008/0119703(A1)号、2007年3月26日に出願された米国特許出願公開第2008/0108942(A1)号、および2007年2月14日に出願された米国特許出願第2007/0197890(A1)号などにおいて説明されるように、ホストの血管に、または体外に埋め込まれるように構成される。実施形態では、継続グルコースセンサは、たとえば、Say他の米国特許第8,565,509号において説明されるものなどの、経皮的センサを含む。実施形態では、分析物センサ10は、たとえば、Bonnecaze他の米国特許第8,579,690号およびSay他の米国特許第8,484,046号を参照して説明されるものなどの、皮下センサを含む継続グルコースセンサである。実施形態では、継続グルコースセンサは、たとえば、Colvin他の米国特許第8,512,939号を参照して説明されるものなどの、詰め替え可能な皮下センサを含む。継続グルコースセンサは、たとえば、Schulman他の米国特許第8,477,395号を参照して説明されるものなどの、血管内センサを含み得る。継続グルコースセンサは、たとえば、Mastrototaro他の米国特許第8,424,847号を参照して説明されるものなどの、血管内センサを含み得る。
図2Aおよび図2Bは、本開示のある特定の態様による、分析物センサシステム8の実施形態を実装することに関連して使用され得る筐体200の斜視図および断面図である。筐体200は、ある特定の実施形態では、マウンティングユニット214およびそれに取り付けられたセンサ電子モジュール12を含む。マウンティングユニット214と、それと嵌合するセンサ電子モジュール12とを含む筐体200が、機能的な位置に示されている。いくつかの実施形態では、ハウジングまたはセンサポッドとも呼ばれるマウンティングユニット214は、ホストまたはユーザの皮膚に固定するように適合される基部234を含む。基部234は、種々の硬いまたは軟らかい材料から形成されてもよく、使用時にホストからのデバイスの突出を最小限にするために薄型であってもよい。いくつかの実施形態では、基部234は少なくとも部分的に可撓性のある材料から形成され、これは、ホストがデバイスを使用しているときにホストの動きに関連する動き関連のアーティファクトの影響を残念ながら受けることがある他の経皮的センサを上回る、多数の利点をもたらすことができる。マウンティングユニット214および/またはセンサ電子モジュール12は、センサ挿入部位を保護するために、および/またはフットプリント(ホストの皮膚の表面積の利用率)を最小限にするために、センサ挿入部位を覆って配置され得る。
いくつかの実施形態では、マウンティングユニット214とセンサ電子モジュール12との間の取り外し可能な接続が提供され、これは製造可能性の向上を可能にし、すなわち、分析物センサシステム8を更新または維持管理するときに、比較的安価である可能性のあるマウンティングユニット214を廃棄することができ、一方で、比較的高価なセンサ電子モジュール12は、複数のセンサシステムとともに再使用可能であり得る。いくつかの実施形態では、センサ電子モジュール12は、たとえば、センサ情報の校正および/もしくは表示に有用な他のアルゴリズムをフィルタリングし、校正し、ならびに/または実行するように構成される、信号処理(プログラミング)を用いて構成される。しかしながら、一体型の(取り外し可能ではない)センサ電子モジュールが構成されてもよい。
いくつかの実施形態では、コンタクト238が、以後コンタクトサブアセンブリ236と呼ばれるサブアセンブリに接して、またはその中に取り付けられ、コンタクトサブアセンブリ236は、マウンティングユニット214の基部234およびヒンジ248内にはまるように構成され、ヒンジ248は、コンタクトサブアセンブリ236が、マウンティングユニット214に対する第1の位置(挿入のための)と第2の位置(使用のための)との間で旋回することを可能にする。本明細書において使用される「ヒンジ」という用語は広義の語であり、限定はされないが、接着ヒンジ、スライディングジョイントなどの、種々の旋回機構、関節接続機構、および/またはヒンジ機構のいずれかを指すことを含むものとして、普通の意味で使用される。ヒンジという用語は、関節接続がその周りで生じる支点または固定点を必ずしも示唆しない。いくつかの実施形態では、コンタクト238は、カーボンブラックエラストマーなどの導電性のエラストマー材料から形成され、それを通ってセンサ10が延びる。
図2Aをさらに参照すると、ある特定の実施形態では、マウンティングユニット214には、マウンティングユニットの背面に配置される接着パッド208が設けられ、解放可能なバッキング層を含む。したがって、バッキング層を取り除き、マウンティングユニット214の基部234の少なくとも一部分をホストの皮膚に押し付けることで、マウンティングユニット214がホストの皮膚に接着する。追加または代替として、接着を確実にするために、および任意選択で、傷の出口部位(またはセンサ挿入部位)(図示せず)の周りの気密または止水を確実にするために、接着パッドは、センサ挿入が完了した後で、分析物センサシステム8および/またはセンサ10の一部またはすべてを覆って配置され得る。適切な接着パッドは、その領域(たとえば、ホストの皮膚)を伸ばし、長くし、それに順応し、および/または通気性をもたらすように、選ばれ設計され得る。図2Aおよび図2Bを参照して説明される実施形態は、全体が参照によって本明細書に組み込まれる、米国特許第7,310,544号を参照してより詳しく説明される。構成および配置が、本明細書において説明されるマウンティングユニット/センサ電子モジュールの実施形態と関連付けられる、耐水性、防水性、および/または気密性をもたらし得る。
いくつかの実施形態の態様に関連して使用するのに適した様々な方法およびデバイスが、すべての目的のために全体が参照によって本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第2009/0240120(A1)号において開示される。
例示的な構成
再び図1Aを参照すると、分析物センサシステムの態様を実装することに関連して使用され得るシステム100が図示されている。いくつかの場合、システム100は、本明細書において説明される様々なシステムを実装するために使用され得る。実施形態におけるシステム100は、本開示のある特定の態様による、分析物センサシステム8、表示デバイス110、120、130、および140を含む。示される実施形態における分析物センサシステム8は、センサ電子モジュール12と、センサ電子モジュール12と関連付けられる継続的分析物センサ10とを含む。センサ電子モジュール12は、表示デバイス110、120、130、および140のうちの1つまたは複数とワイヤレスに通信(たとえば、直接または間接的に)していてもよい。実施形態では、システム100はまた、医療デバイス136、健康管理従事者デバイス150、サーバシステム134、工場試験ステーション351、および工場校正ステーション381を含む。センサ電子モジュール12はまた、医療デバイス136、健康管理従事者デバイス150、サーバシステム134とワイヤレスに通信(たとえば、直接または間接的に)していてもよい。同様に、いくつかの例では、表示デバイス110~140はまた、医療デバイス136、健康管理従事者デバイス150、サーバシステム134とワイヤレスに通信(たとえば、直接または間接的に)していてもよい。図1Aに示される様々な結合は、以下でも言及されるように、ワイヤレスアクセスポイント138により容易にされ得る。
ある特定の実施形態では、センサ電子モジュール12は、センサデータの処理および校正と関連付けられる前向きアルゴリズムを含む、継続的な分析物センサデータを測定して処理することと関連付けられる電子回路を含む。センサ電子モジュール12は、継続的分析物センサ10に物理的に接続されてもよく、継続的分析物センサ10と一体であってもよく(それに解放不可能に取り付けられる)、またはそれに解放可能に取り付け可能であってもよい。センサ電子モジュール12は、グルコースセンサを介して分析物のレベルの測定を可能にする、ハードウェア、ファームウェア、および/またはソフトウェアを含み得る。たとえば、センサ電子モジュール12は、ポテンショスタット、センサに電力を供給するための電源、信号処理とデータ記憶に有用な他の構成要素、およびセンサ電子モジュールから1つまたは複数の表示デバイスにデータを送信するためのテレメトリモジュールを含み得る。電子機器は、プリント回路基板(PCB)などに取り付けられてもよく、様々な形態をとってもよい。たとえば、電子機器は、特定用途向け集積回路(ASIC)、マイクロコントローラ、および/またはプロセッサなどの集積回路(IC)の形態をとり得る。
センサ電子モジュール12は、センサデータなどのセンサ情報を処理し、変換されたセンサデータおよび表示可能なセンサ情報を生成するように構成される、センサ電子機器を含み得る。センサ分析物データを処理するためのシステムと方法の例は、本明細書において、ならびに、米国特許第7,310,544号、米国特許第8,931,327号、米国特許出願公開第2005/0043598号、米国特許出願公開第2007/0032706号、米国特許出願公開第2007/0016381号、米国特許出願公開第2008/0033254号、米国特許出願公開第2005/0203360号、米国特許出願公開第2005/0154271号、米国特許出願公開第2005/0192557号、米国特許出願公開第2006/0222566号、米国特許出願公開第2007/0203966号、および米国特許出願公開第2007/0208245号においてより詳しく説明され、これらのすべての全体がすべての目的のために参照によって本明細書に組み込まれる。
再び図1Aを参照すると、表示デバイス110、120、130、および/または140は、センサ電子モジュール12によって送信され得る表示可能なセンサ情報を表示する(および/またはアラームを出す)(たとえば、それぞれの選好に基づいて表示デバイスに送信されるカスタマイズされたデータパッケージにおいて)ために構成される。表示デバイス110、120、130、または140の各々は、センサ情報および/もしくは分析物データをユーザに表示するための、ならびに/または入力をユーザから受け取るための、タッチスクリーンディスプレイ112、122、132、または142などのディスプレイを含み得る。たとえば、グラフィカルユーザインターフェースは、そのような目的でユーザに提示され得る。いくつかの実施形態では、表示デバイスは、表示デバイスのユーザにセンサ情報を通信するための、および/またはユーザ入力を受け取るための、音声ユーザインターフェースなどの他のタイプユーザインターフェースを、タッチスクリーンディスプレイの代わりに、またはそれに加えて含み得る。いくつかの実施形態では、表示デバイスの1つ、いくつか、またはすべてが、センサデータの校正およびリアルタイム表示に何ら追加の前向き処理を必要とすることなく、(たとえば、それぞれの表示デバイスに送信されるデータパッケージにおいて)センサ電子モジュールから通信された通りに、センサ情報を表示し、または別様に通信するように構成される。
医療デバイス136は、本開示の例示的な実施形態における受動デバイスであり得る。たとえば、医療デバイス136は、図1Bに示されるように、ユーザにインスリンを投与するためのインスリンポンプであり得る。様々な理由で、そのようなインスリンポンプが、分析物センサシステム8から送信されたグルコース値を受信して追跡するのが望ましいことがある。1つの理由は、グルコース値が閾値を下回る/上回ることに基づいてインスリン投与を中断/実行する能力をインスリンポンプに提供するためである。受動デバイス(たとえば、医療デバイス136)が分析物センサシステム8に接着されることなく分析物データ(たとえば、グルコース値)を受信することを可能にする1つの解決策は、分析物センサシステム8から送信されるアドバタイズメントメッセージに分析物データを含めることである。分析物センサシステム8と関連付けられる識別情報を有するデバイスのみが分析物データを復号できるように、アドバタイズメントメッセージに含まれるデータが符号化され得る。医療デバイス136は入力/出力部分136aを含んでもよく、これらにおいて、たとえば、グルコース値と他の値が表示されてもよく、入力が、ボタン、ワイヤレス接続、または他の機構を介して受け取られてもよい。医療デバイス136は、たとえば、入力/出力部分136aにおいて受け取られた入力に応答してインスリンを投与するために、ユーザとインターフェースをとるアタッチメント部分136bも含み得る。いくつかの場合、アタッチメント部分136bは、たとえば、入力/出力部分136aにおいて受け取られた入力および/または計算された値に基づいて、ユーザに知覚的な警告または他の通知を提供することができる。
本明細書において開示されるように、健康管理従事者デバイス150は、1つまたは複数の分析物センサシステムによって提供されるデータを追跡し、そのログを取り、および/または別様に分析するために、健康管理従事者によって利用され得る。健康管理従事者デバイス150のいくつかの例示的な実施形態が、以下の図26から図27Bに関連してより詳しく説明される。
本明細書において開示されるように、工場校正ステーション381は、1つまたは複数の分析物センサシステムを校正するために利用され得る。工場校正ステーション381のいくつかの例示的な実施形態は、以下の図3Dおよび図5に関連してより詳しく説明される。
本明細書において開示されるように、工場試験ステーション351は、1つまたは複数の分析物センサシステムを試験するために利用され得る。工場試験ステーション351のいくつかの例示的な実施形態が、以下の図3E、図6A、および図6Bに関連してより詳しく説明される。
図1Aをさらに参照すると、複数の表示デバイスが、センサ電子モジュール12から受信される分析物データと関連付けられるある特定のタイプの表示可能なセンサ情報(たとえば、いくつかの実施形態では、数値および矢印)を表示するように特別に設計された、カスタム表示デバイスを含み得る。分析物表示デバイス110は、そのようなカスタムデバイスの例である。いくつかの実施形態では、複数の表示デバイスのうちの1つは、Android、iOS、または他のオペレーティングシステムに基づく携帯電話120などのスマートフォンであり、継続的なセンサデータ(たとえば、現在のおよび過去のデータを含む)のグラフィカル表現を表示するように構成される。他の表示デバイスは、タブレット130、スマートウォッチ140、医療デバイス136(たとえば、インスリン投与デバイスもしくは血糖値メーター)、および/またはデスクトップもしくはラップトップコンピュータなどの、他のハンドヘルドデバイスを含み得る。
異なる表示デバイスは異なるユーザインターフェースを提供するので、データパッケージの内容(たとえば、表示されるべきデータ、アラームなどの量、フォーマット、および/またはタイプ)は、各々の特定の表示デバイスに対してカスタマイズされ得る(たとえば、製造業者によって、および/またはエンドユーザによって異なるようにプログラムされ得る)。したがって、図1Aの実施形態では、複数の異なる表示デバイスは、本明細書の他の箇所においてより詳しく説明される、表示可能なセンサ情報と関連付けられる複数の異なるタイプおよび/もしくはレベルの表示ならびに/または機能を有効にするために、センサセッションの間、センサ電子モジュール(たとえば、継続的分析物センサ10に物理的に接続される皮膚上のセンサ電子モジュール12など)と直接ワイヤレスに通信していてもよい。
図1Aにさらに示されるように、システム100はまた、分析物センサシステム8、複数の表示デバイス、サーバシステム134、および医療デバイス136のうちの1つまたは複数を互いに結合するために使用され得る、ワイヤレスアクセスポイント(WAP)138を含み得る。たとえば、WAP138は、システム100内のWi-Fiおよび/またはセルラー接続を提供することができる。近距離無線通信(NFC)も、システム100のデバイス間で使用され得る。サーバシステム134を使用して、分析物センサシステム8および/または複数の表示デバイスから分析物データを収集し、たとえば、それらに対する分析を実行し、グルコースレベル、プロファイルなどに対する汎用的なまたは個別化されたモデルを生成することができる。
ここで図3Aを参照すると、システム300が図示される。システム300は、開示されるシステム、方法、およびデバイスの実施形態と実装することに関連して使用され得る。例として、図3Aの様々な以下で説明される構成要素が、たとえば、分析物センサシステムと複数の表示デバイス、医療デバイス、サーバなどとの間で、グルコースデータのワイヤレス通信を提供するために使用され得る。
図3Aに示されるように、システム100は、分析物センサシステム308および1つまたは複数の表示デバイス310を含み得る。加えて、示される実施形態では、システム300はサーバシステム334を含み、サーバシステム334はプロセッサ334cおよびストレージ334bに結合されるサーバ334aを含む。分析物センサシステム308は、通信媒体305を介して表示デバイス310および/またはサーバシステム334に結合され得る。
本明細書において詳しく説明されるように、分析物センサシステム308および表示デバイス310は、通信媒体305を介してメッセージングを交換することができ、通信媒体305は、分析物データを表示デバイス310および/またはサーバシステム334に配信するためにも使用され得る。表示デバイス310は、たとえば、スマートフォン、タブレット、ラップトップ、スマートウォッチなどのウェアラブルデバイスなどの、様々な電子コンピューティングデバイスを含み得る。表示デバイス310はまた、分析物表示デバイス110、医療デバイス136、健康管理従事者デバイス150、サーバシステム134、工場試験ステーション351、および工場校正ステーション381を含み得る。ここで、表示デバイス310のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)が、ユーザ入力を受け入れること、およびメニューならびに分析物データから導かれる情報を表示することのような機能を実行することができることに留意されたい。GUIは、たとえば、iOS、Android、Windows Mobile、Windows、Mac OS、Chrome OS、Linux、Unix、ゲームプラットフォームOS(たとえば、Xbox、PlayStation、Wii)などの、当技術分野において知られている様々なオペレーティングシステムによって提供され得る。様々な実施形態において、通信媒体305は、Bluetooth、Bluetooth Low Energy(BLE)、ZigBee、Wi-Fi、802.11プロトコル、赤外線(IR)、無線周波数(RF)、2G、3E、4G、7Gなど、ならびに/または有線プロトコルおよび媒体などの、1つまたは複数のワイヤレス通信プロトコルに基づき得る。
様々な実施形態において、システム300の要素は、本明細書において説明される様々な処理を実行するために使用されてもよく、および/または、1つもしくは複数の開示されるシステムと方法に関して本明細書において説明される様々な動作を実行するために使用されてもよい。本開示を研究すると、当業者は、システム300が、複数の分析物センサシステム、同じもしくは異なる通信プロトコルを利用した通信のための通信媒体305、および/またはサーバシステム334を含み得ることを理解するだろう。
言及されたように、通信媒体305は、分析物センサシステム308、表示デバイス310、および/もしくはサーバシステム334を互いに、またはネットワークに、接続または通信可能に結合するために使用されてもよく、通信媒体305は様々な形式で実装されてもよい。たとえば、通信媒体305は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、光ファイバネットワーク、電力線を介したインターネット、ハードワイヤード接続(たとえば、バス)など、または任意の他の種類のネットワーク接続などの、インターネット接続を含み得る。通信媒体305は、ルータ、ケーブル、モデム、スイッチ、光ファイバ、ワイヤー、無線(たとえば、マイクロ波/RFリンク)などの任意の組合せを使用して実装され得る。さらに、Bluetooth(登録商標)、BLE、Wi-Fi、3EPP規格(たとえば、2G GSM/GPRS/EDGE、3E UMTS/CDMA2000、4G LTE/LTE-U、5G)などの、様々なワイヤレス規格を使用して実装され得る。本開示を読めば、当業者は、通信の目的で通信媒体305を実装するために他の方法を認識するだろう。
サーバ334aは、分析物データに応答した入力、または分析物センサシステムもしくは表示デバイス310上で実行される分析物監視アプリケーションに関連して受け取られる入力などの、分析物センサシステム308および/または表示デバイス310からの分析物データおよび関連する情報を含む情報を、受信し、収集し、または監視することができる。そのような場合、サーバ334aは、通信媒体305を介してそのような情報を受信するように構成され得る。この情報は、ストレージ334bに記憶されてもよく、プロセッサ334cによって処理されてもよい。たとえば、プロセッサ334cは、通信媒体305を介して、サーバ334aが収集し、受信するなどした情報に対して分析を実行することが可能な分析エンジンを含み得る。実施形態では、サーバ334a、ストレージ334b、および/またはプロセッサ334cは、Hadoop(登録商標)ネットワークなどの分散型コンピューティングネットワークとして、またはリレーショナルデータベースなどとして実装され得る。
サーバ334aは、たとえば、インターネットサーバ、ルータ、デスクトップまたはラップトップコンピュータ、スマートフォン、タブレット、プロセッサ、モジュールなどを含んでもよく、たとえば、集積回路もしくはその集合体、プリント回路基板もしくはその集合体を含む様々な形式で、または、個別のハウジング/パッケージ/ラックもしくはそれらの複数において実装されてもよい。実施形態では、サーバ334aは、通信媒体305を介して行われる通信を少なくとも部分的に指示する。そのような通信は、配信および/またはメッセージング(たとえば、アドバタイズメント、コマンド、または他のメッセージング)ならびに分析物データを含む。たとえば、サーバ334aは、周波数帯域、送信のタイミング、セキュリティ、アラームなどに関するメッセージを、分析物センサシステム308と表示デバイス310との間で処理して交換することができる。サーバ334aは、分析物センサシステム308および/または表示デバイス310に記憶されている情報を、たとえば、それらにアプリケーション、セキュリティコード、送信機ID、ペアリングキーなどを配信することによって、更新および/または提供することができる。サーバ334aは、リアルタイムで、または散発的に、分析物センサシステム308および/または表示デバイス310へ/から情報を送信/受信することができる。さらに、サーバ334aは、分析物センサシステム308および/または表示デバイス310のためのクラウドコンピューティング能力を実装することができる。
図3Bはシステム302を図示し、これは分析物センサシステムを実装することに関連して使用され得る本開示の追加の態様の例を含む。図3Bに示されるように、システム302は分析物センサシステム308を含み得る。示されるように、分析物センサシステム308は、センサデータを処理して管理するためのセンサ測定回路370に結合される分析物センサ375(たとえば、図1Aでは数字10によっても指定され得る)を含み得る。センサ測定回路370は、プロセッサ/マイクロプロセッサ380(たとえば、これは図1Aのセンサ電子モジュール12の一部であり得る)に結合され得る。いくつかの実施形態では、プロセッサ380は、センサ375からセンサ測定値を取得して処理するための、センサ測定回路370の機能の一部またはすべてを実行することができる。プロセッサ380は、センサデータを送信するための、ならびに、センサデータ(もしくは、分析物データ)をユーザに表示し、または別様に提供するために使用され得る、表示デバイス310などの外部デバイスから要求、コマンド、および/または一時的な電力を受け取るための、無線ユニットまたはトランシーバ360(たとえば、図1Aのセンサ電子モジュール12の一部であり得る)にさらに結合され得る。本明細書において使用される場合、「無線」、「無線ユニット」、「トランシーバ」、「無線トランシーバ」、および「トランシーバ無線」という用語は、交換可能に使用され、データをワイヤレスに送信して受信することができるデバイス、回路、またはモジュールを全般に指す。加えて、いくつかの実施形態によれば、トランシーバ360はさらに、近距離無線通信を介して、別のデバイス、たとえば表示デバイス310から電力を受け取るように構成されるNFCアンテナおよび関連する回路を備えてもよく、分析物センサシステム308はこれを利用して、別のデバイスと通信するのに必要な構成要素のうちの1つまたは複数に、たとえば、分析物センサシステム308(図示せず)の内部バッテリの電力が不十分である場合、またはそのような構成要素に適切に電力供給することが別様に不可能である場合は、一時的に電力供給することができる。分析物センサシステム308はさらに、ストレージ365(たとえば、図1Aのセンサ電子モジュール12の一部であり得る)およびセンサデータを記憶し
て追跡するためのリアルタイムクロック(RTC)350(たとえば、図1Aのセンサ電子モジュール12の一部であり得る)を含み得る。
上で示唆されたように、ワイヤレス通信プロトコルは、通信媒体305を介して、分析物センサシステム308と表示デバイス310との間でデータを送信して受信するために使用され得る。そのようなワイヤレスプロトコルは、近い距離にある複数のデバイスとの間の定期的な少量のデータ送信(必要であれば低いレートで送信され得る)のために最適化されるワイヤレスネットワーク(たとえば、パーソナルエリアネットワーク(PAN))において使用するために設計され得る。たとえば、1つのそのようなプロトコルは、定期的なデータ伝送のために最適化されてもよく、トランシーバは短い間隔の間にデータを送信し、次いで長い間隔の間低電力モードに入るように構成され得る。プロトコルは、電力消費を減らすために、普通のデータ送信と、(たとえば、オーバーヘッドを減らすことによって)通信チャネルを最初にセットアップすることとの両方のために、低いオーバーヘッド要件を有し得る。いくつかの実施形態では、バーストブロードキャスト方式(たとえば、片方向通信)が使用され得る。これは、肯定応答信号に必要とされるオーバーヘッドをなくし、ほとんど電力を消費しない定期的な送信を可能にし得る。他の実施形態では、オーバーヘッド(たとえば、典型的なペアリング動作と関連付けられるオーバーヘッド)を減らすために、および/またはセキュリティを高めるために、受動的なまたは能動的な近接度に基づくプロトコルが利用されてもよく、NFCが1つの具体的な例である。
プロトコルはさらに、干渉回避方式を実装しながら、複数のデバイスとの通信チャネルを確立するように構成され得る。いくつかの実施形態では、プロトコルは、いくつかのデバイスとの通信のために、様々なタイムスロットおよび周波数帯域を定義する適応的なアイソクロナスネットワークトポロジーを利用することができる。したがって、プロトコルは、干渉に応答して、および複数のデバイスとの通信をサポートするために、送信ウィンドウおよび周波数を修正することができる。したがって、ワイヤレスプロトコルは、時間および周波数分割多重化(TDMA)ベースの方式を使用することができる。ワイヤレスプロトコルはまた、直接シーケンススペクトラム拡散(DSSS)および周波数ホッピングスペクトラム拡散方式を利用することができる。Wi-Fi、Bluetooth、およびBluetooth Low Energy(BLE)などの、ピアツーピア型、スタート型、ツリー型、またはメッシュネットワーク型のトポロジーなどの、様々なネットワークトポロジーが、短距離および/または低電力ワイヤレス通信をサポートするために使用され得る。ワイヤレスプロトコルは、2.4GHzなどのオープンISMバンドなどの様々な周波数帯域において動作することができる。さらに、電力使用量を減らすために、ワイヤレスプロトコルは、電力消費に従ってデータレートを適応的に構成することができる。
図3Bをさらに参照すると、システム302は、通信媒体305を介して分析物センサシステム308に通信可能に結合される表示デバイス310を含み得る。示される実施形態では、表示デバイス310は、接続インターフェース315(これはトランシーバ320を含む)、ストレージ325(これは分析物センサアプリケーション330および/または追加のアプリケーションを記憶する)、プロセッサ/マイクロプロセッサ335、表示デバイス310のディスプレイ345を使用して提示され得るグラフィカルユーザインターフェース(GUI)340、およびリアルタイムクロック(RTC)350を含む。表示デバイス310の様々な要素を相互接続し、これらの要素間でデータを伝送するために、バス(ここでは示されない)が使用され得る。
表示デバイス310は、警告を出し、センサ情報または分析物データを提供するために使用されてもよく、センサデータを処理して管理するためのプロセッサ/マイクロプロセッサ335を含んでもよい。表示デバイス310は、センサデータを表示し、記憶し、追跡するための、ディスプレイ345、ストレージ325、分析物センサアプリケーション330、およびリアルタイムクロック350を含み得る。表示デバイス310はさらに、接続インターフェース315および/またはバスを介して、表示デバイス310の他の要素に結合される無線ユニットまたはトランシーバ320を含み得る。トランシーバ320は、センサデータを受信するために、ならびに、要求、命令、データ、および/または電力を分析物センサシステム308に送信するために使用され得る。トランシーバ320はさらに、通信プロトコルを利用することができる。ストレージ325はまた、表示デバイス310のためのオペレーティングシステムおよび/またはトランシーバと表示デバイス310との間のワイヤレスデータ通信のために設計されたカスタム(たとえば、プロプライエタリ)アプリケーションを記憶するために使用され得る。ストレージ325は、単一のメモリデバイスまたは複数のメモリデバイスであってもよく、ソフトウェアプログラムおよびアプリケーションのためのデータおよび/または命令を記憶するための、揮発性メモリまたは不揮発性メモリであってもよい。命令は、トランシーバ320を制御して管理するために、プロセッサ335によって実行され得る。
いくつかの実施形態では、標準化された通信プロトコルが使用されるとき、データ符号化、送信周波数、ハンドシェイクプロトコルなどの管理などの、低水準のデータ通信機能を扱うための処理回路を組み込んだ、市販のトランシーバ回路が利用され得る。これらの実施形態では、プロセッサ335、380は、これらの活動を管理する必要はなく、むしろ、送信のために所望のデータ値を提供し、パワーアップまたはパワーダウンなどの高水準の機能を管理し、メッセージが送信されるレートを設定するなどする。これらの高水準の機能を実行するための命令およびデータ値は、データバスを介して、およびトランシーバ320、360の製造業者により確立された伝送プロトコルを介して、トランシーバ回路に提供され得る。
分析物センサシステム308の構成要素は、定期的な交換を必要とし得る。たとえば、分析物センサシステム308は、センサ測定回路370、プロセッサ380、ストレージ365、およびトランシーバ360、およびバッテリ(図示せず)を含むセンサ電子モジュール、たとえばセンサ電子モジュール12に取り付けられ得る、埋め込み可能なセンサ375を含み得る。センサ375は定期的な交換(たとえば、7日から30日ごと)を必要とし得る。センサ電子モジュールは、バッテリが交換を必要とするまで、センサ375よりもはるかに長い間(たとえば、3ヶ月から6ヶ月以上の間)電力供給され作動するように構成され得る。これらの構成要素を交換することは難しく、訓練された人員の支援を必要とすることがある。そのような構成要素、特にバッテリの交換の必要性を減らすことは、ユーザを含む人に対して、分析物センサシステム308を使用する利便性とコストを大きく改善する。いくつかの実施形態では、センサ電子モジュールが初めて使用される(またはいくつかの場合にはバッテリが交換されると再び作動する)とき、それをセンサ375に接続することができ、センサセッションを確立することができる。以下でさらに説明されるように、モジュールが初めて使用されるとき、または再び作動するとき(たとえば、バッテリが交換されるとき)、表示デバイス310とセンサ電子モジュール、たとえばセンサ電子モジュール12との間の通信を最初に確立するためのプロセスがあり得る。表示デバイス310およびセンサ電子モジュールが通信を確立すると、表示デバイス310およびセンサ電子モジュールは、たとえば、バッテリが交換されなければならなくなるまで、いくつかのセンサ375の寿命にわたって定期的におよび/または継続的に通信していてもよい。センサ375が交換されるたびに、新しいセンサセッションが確立され得る。新しいセンサセッションは、表示デバイス310を使用して完了されるプロセスを通じて開始されてもよく、このプロセスは、センサセッションにわたって持続し得るセンサ電子モジュールと表示デバイス310との間の通信を介して、新しいセンサの通知によって引き起こされてもよい。
分析物センサシステム308は通常、センサ375から分析物データを集め、それを表示デバイス310に送信する。分析物値に関するデータ点は、センサ375の寿命にわたって(たとえば、1日から30日以上の範囲内で)集められ送信され得る。新しい測定結果は、グルコースレベルを適切に監視するのに十分頻繁に送信され得る。分析物センサシステム308および表示デバイス310の各々の送信回路および受信回路に継続的に通信させるのではなく、分析物センサシステム308および表示デバイス310は、それらの間に通信チャネルを定常的におよび/または定期的に確立することができる。したがって、分析物センサシステム308は、場合によっては、所定の時間間隔で表示デバイス310(たとえば、ハンドヘルドコンピューティングデバイス、医療デバイス、またはプロプライエタリデバイス)とのワイヤレス送信を介して通信することができる。所定の時間間隔の長さは、分析物センサシステム308が必要とされるより頻繁にデータを送信することによりあまりにも多くの電力を消費しないように十分長く、かつ、ユーザへの出力(たとえば、ディスプレイ345を介した)のために表示デバイス310に実質的にリアルタイムのセンサ情報(たとえば、測定されたグルコース値または分析物データ)を提供するのに十分頻繁であるように選択され得る。
図3Bを続けて参照すると、示されるように、接続インターフェース315は、表示デバイス310を通信媒体305に接続するので、表示デバイス310は、通信媒体305を介して分析物センサシステム308に通信可能に結合され得る。接続インターフェース315のトランシーバ320は、異なるワイヤレス規格上で動作可能な複数のトランシーバモジュールおよび/または回路を含み得る。トランシーバ320は、分析物センサシステム308から、分析物データならびに関連するコマンドおよびメッセージを受信するために使用され得る。いくつかの実施形態では、以下の1つまたは複数の実施形態に関連してより詳しく説明されるように、トランシーバ320は、別のデバイス、たとえば分析物センサシステム308と通信するために、および/またはそれに電力を一時的に供給するために、NFC信号を送信するように構成される近距離無線通信(NFC)コントローラを備え得る。加えて、接続インターフェース315は、場合によっては、ベースバンドおよび/もしくはEthernetモデム、オーディオ/ビデオコーデック、BLE、Bluetooth、ならびに/またはセルラー接続などの、無線および/または有線接続を制御するための追加の構成要素を含み得る。
ストレージ325は、揮発性メモリ(たとえば、RAM)および/もしくは不揮発性メモリ(たとえば、フラッシュストレージ)を含んでもよく、EPROM、EEPROM、キャッシュのいずれかを含んでもよく、またはこれらの何らかの組合せ/変形を含んでもよい。様々な実施形態において、ストレージ325は、表示デバイス310によって収集されるユーザ入力データおよび/または他のデータ(たとえば、分析物センサアプリケーション330を介して集められる他のユーザからの入力)を記憶することができる。ストレージ325はまた、たとえば傾向を決定して警告を引き起こすための、より後の取り出しおよび使用のために分析物センサシステム308から受信される大量の分析物データを記憶するために使用され得る。加えて、本明細書においてさらに詳しく説明されるように、ストレージ325は、プロセッサ335を使用して実行されると、たとえば、入力を受け取り(たとえば、従来のハード/ソフトキーもしくはタッチスクリーン、音声検出、または他の入力機構によって)、ユーザがGUI340を介して分析物データおよび関連するコンテンツと対話することを可能にする、分析物センサアプリケーション330を記憶することができる。
様々な実施形態において、ユーザは、表示デバイス310のディスプレイ345によって提供され得るGUI340を介して、分析物センサアプリケーション330と対話することができる。例として、ディスプレイ345は、様々なハンドジェスチャーを入力として受け入れるタッチスクリーンディスプレイであり得る。アプリケーション330は、本明細書において説明される様々な動作に従って、表示デバイス310によって受信される分析物関連データを処理および/または提示し、ディスプレイ345を介してそのようなデータを提示することができる。加えて、本明細書においてさらに詳しく説明されるように、アプリケーション330は、分析物データ、関連するメッセージング、および分析物センサシステム308と関連付けられるプロセスを取得し、それらにアクセスし、それらを表示し、制御し、ならびに/またはそれらとインターフェースするために使用され得る。
アプリケーション330は、表示デバイス310上でダウンロードされ、インストールされ、最初に構成/セットアップされ得る。たとえば、表示デバイス310は、サーバシステム334から、または、アプリケーションストアなどの通信媒体(たとえば、通信媒体305)を介してアクセスされる別のソースから、アプリケーション330を取得することができる。インストールおよびセットアップに続いて、アプリケーション330は、(たとえば、分析物データがサーバシステム334に記憶されているか、ストレージ325からのローカルのものであるか、または分析物センサシステム308からのものであるかにかかわらず)分析物データにアクセスするために、および/または分析物データとインターフェースするために使用され得る。例示として、アプリケーション330は、分析物センサシステム308および1つまたは複数の表示デバイス310の動作に関連して実行され得る、様々なコントロールまたはコマンドを含むメニューを提示することができる。本明細書において説明されるように、また、アプリケーション330を使用して、たとえば、他の表示デバイス310との間で直接分析物データを受信/送信すること、ならびに/または分析物センサシステム308および接続されるべき他の表示デバイス310のための命令を送信することなどを含む動作によって、他の表示デバイス310とインターフェースし、またはそれを制御して、たとえば、それらに分析物データを配信し、またはそれらが分析物データを利用できるようにすることができる。加えて、いくつかの実装形態では、アプリケーション330は、たとえば関連するデータを取り出し、または供給するために、表示デバイス310によってサポートされる1つまたは複数の追加のアプリケーションと対話することができる。そのようなアプリケーションは、例として、フィットネス/ライフスタイルモニタリングアプリケーション、ソーシャルメディアアプリケーションなどを含み得る。
本明細書における様々な機能の説明に照らして(たとえば、開示される方法に関連して)明らかになるように、分析物センサアプリケーション330は、たとえば、ディスプレイモジュール、メニューモジュール、リストモジュールなどの、様々なコード/機能モジュールを含み得る。これらのモジュールは、別々に、または組み合わせて実装され得る。各モジュールは、コンピュータ可読媒体を含み、コンピュータ実行可能コードが記憶されていてもよいので、コードは、分析物データとインターフェースしてそれに関するタスクを実行することに関する特定の機能(たとえば、様々な動作およびフローチャートなどに関して本明細書において説明される)を実行するために、プロセッサ335(これはたとえば、そのような実行のための回路を含み得る)に動作可能に結合され、および/またはそれによって実行され得る。以下でさらに説明されるように、表示モジュールは、様々な画面を(たとえば、ディスプレイ345を介して)ユーザに提示することができ、画面は、アプリケーション330によって提供される情報のグラフィカル表示を含む。さらなる実施形態では、アプリケーション330は、分析物センサシステム308に接続可能であり得る様々な表示デバイスを見てそれと対話するための、ならびに分析物センサシステム308自体と対話するための環境を、ユーザに表示するために使用され得る。センサアプリケーション330は、本明細書において説明される機能/特徴を実行するために、ソフトウェア設計キット(たとえば、オペレーティングシステムに依存する)を用いて修正されたネイティブアプリケーションを含み得る。
再び図3Bを参照すると、表示デバイス310は、プロセッサ/マイクロプロセッサ335も含む。プロセッサ335は、例として、表示デバイス310の他の要素(たとえば、接続インターフェース315、アプリケーション330、GUI340、ディスプレイ345、RTC350など)とインターフェースし、および/またはそれらを制御する、アプリケーションプロセッサを含む、プロセッササブモジュールを含み得る。プロセッサ335は、たとえば、利用可能なまたは以前にペアリングされたデバイスのリスト、測定値に関する情報、ネットワーク条件に関する情報(たとえば、リンク品質など)、分析物センサシステム308と表示デバイス310との間で交換されるメッセージングのタイミング、タイプ、および/または構造に関する情報などの、デバイス管理に関する様々なコントロール(たとえば、ボタンおよびスイッチを伴うインターフェース)を提供する、コントローラおよび/またはマイクロコントローラを含み得る。加えて、コントローラは、たとえば、ユーザの指紋(たとえば、データへのユーザのアクセスを承認するための、または、分析物データを含むデータの承認/暗号化のために使用されることになる)、ならびに分析物データなどの、ユーザ入力の収集に関する様々なコントロールを含み得る。
プロセッサ335は、論理回路、メモリ、バッテリおよび電力回路、ならびに周辺構成要素とオーディオ構成要素のための他の回路ドライバなどの、回路を含み得る。プロセッサ335およびその任意のサブプロセッサは、受信されたデータおよび/もしくは表示デバイス310への入力と、表示デバイス310によって送信もしくは配信されるべきデータとを、受信し、処理し、ならびに/または記憶するための、論理回路を含み得る。プロセッサ335は、ディスプレイ345ならびに接続インターフェース315およびストレージ325(アプリケーション330を含む)にバスによって結合され得る。したがって、プロセッサ335は、これらのそれぞれの要素によって生成される電気信号を受信して処理し、したがって様々な機能を実行することができる。例として、プロセッサ335は、アプリケーション330の指示でストレージ325からの記憶されているコンテンツにアクセスし、記憶されているコンテンツをディスプレイ345による表示および/または出力のために処理することができる。加えて、プロセッサ335は、他の表示デバイス310、分析物センサシステム308、またはサーバシステム334への接続インターフェース315および通信媒体305を介した送信のために、記憶されているコンテンツを処理することができる。表示デバイス310は、図3Bに詳しく示されていない他の周辺構成要素を含み得る。
さらなる実施形態では、プロセッサ335はさらに、ディスプレイ345もしくはGUI340を介してユーザにより入力されたデータ、または分析物センサシステム308から受信されたデータ(たとえば、分析物センサデータもしくは関連するメッセージング)を、ある期間にわたって取得し、検出し、計算し、および/または記憶することができる。プロセッサ335は、この入力を使用して、データに対するユーザの身体的および/もしくは精神的な応答、ならびに/または他の要因(たとえば、時刻、位置など)を評価することができる。様々な実施形態において、本明細書においてさらに詳しく説明されるように、ユーザの応答または他の要因は、ある特定の条件のもとでのある特定の表示デバイス310の使用に関する選好、および/または、様々な条件のもとでのある特定の接続/送信方式の使用を示すことができる。
このとき、表示デバイス310と分析物センサシステム308との間にあるような同様の名称の要素は、同様の特徴、構造、および/または能力を含み得ることに留意されたい。したがって、そのような要素に関して、上記の表示デバイス310の説明は、いくつかの場合には分析物センサシステム308に適用され得る。
ここで図3Cを見ると、本開示の実施形態によるシステム304が図示されている。示されるように、システム304は、通信媒体305aを介して、表示デバイス310a、310bと通信可能に結合される分析物センサシステム308を含む。表示デバイス310aはまた、通信媒体305bを介して表示デバイス310bに通信可能に結合される。例として、図3Cは、本開示の例示的な実装形態において、表示デバイス310aが、第1の接続方式および第1のワイヤレスプロトコル(たとえば、BLEまたは任意の他の好ましい通信プロトコルおよび/もしくは方式)を使用して、分析物センサシステム308に接続することができることを示す。実施形態において、表示デバイス310bはまた、第1の接続方式および第1のワイヤレスプロトコル(たとえば、BLE)を使用して、ならびに/または、第1の接続方式および第1のワイヤレスプロトコルとは異なる第2の接続方式および第2のワイヤレスプロトコルを利用して、分析物センサシステム308に接続することができる。そして、表示デバイス310aはまた、第1の接続方式および第1のワイヤレスプロトコル、第2の接続方式および第2のワイヤレスプロトコル、ならびに/または第3の接続方式および第3のワイヤレスプロトコル(たとえば、Wi-Fi、NFCなど)のいずれか1つを使用して、表示デバイス310bに接続することができる。さらに、たとえば、表示デバイス310aおよび310bは、通信媒体305bを介して互いに分析物データを交換することができ、各表示デバイス310a、310bは、通信媒体305aを介して、すなわち分析物センサシステム308から、分析物データを受信した。図3Cにより表される追加の態様および特徴が、本開示の全体を研究すれば明らかになるであろう。
工場校正および試験
ユーザが分析物センサシステム308を利用できるようになる前に、分析物センサシステム308はまず、センサ校正データを用いてプログラムおよび/または工場校正され得る。そのようにプログラムすることは、センサ測定回路370がセンサ375からの信号に基づいてユーザのために分析物濃度を正しく測定し、推定し、または別様に決定できるように、ストレージ365へとセンサ375および/またはセンサ測定回路370(図3B)のためのセンサ校正データをロードすることを少なくとも含み得る。しかしながら、そのようにプログラムすることは、場合によっては1000個以上の、多数の分析物センサシステムのために実行されなければならないので、プログラムおよび/または工場校正プロセスを可能な限り合理化することが望ましい。したがって、以下で説明されるいくつかの実施形態は、工場校正システムと分析物センサシステム308との間の接続を開始してバリデーションするために必要な通信の量を最小限にすることによって、および工場校正を実行する間に利用される通信の量を最小限にすることによって、センサ375および/またはセンサ測定回路370の合理化された工場校正を提供する。
図3Dは、本開示の実施形態を実装することに関連して使用され得る、例示的な工場校正システム399の態様を示す。システム399は、工場校正ステーション381、センサ校正データベース392、サーバ391、および分析物センサキットボックス398のうちの1つまたは複数を備え得る。工場校正ステーション381、センサ校正データベース392、サーバ391、および分析物センサキットボックス398のいくつかの構成要素が以下で説明される。しかしながら、工場校正ステーション381、センサ校正データベース392、サーバ391、および分析物センサキットボックス398は、論じられるものより多数の、少数の、または異なる構成要素を備え得ることを理解されたい。
いくつかの実施形態では、分析物センサシステム308は、分析物センサキットボックス398内に少なくともアプリケータ(図示せず)とともにパッケージングされ得る。識別タグ397(たとえば、バーコード、QRコードなど)が、分析物センサシステム308、アプリケータ、分析物センサキットボックス398、または、たとえば分析物センサキットボックス398を変更すること、開けること、または開封することなく、識別タグ397が工場校正ステーション381によって容易に到達可能となるような任意の位置に、配置され得る。識別タグ397は、分析物センサシステム308内に配置される特定のセンサ375を識別するように符号化され得る。たとえば、いくつかの実施形態では、以下でより詳しく説明されるように、識別タグ397は、分析物センサキットボックス398内に配置されるアプリケータに対応するアプリケータロット番号と、分析物センサシステム308内に配置されるセンサ375に対応するセンサシリアル番号とを少なくとも用いて符号化され得る。
工場校正ステーション381は、工場校正ステーション381、サーバ391、センサ校正データベース392、および/または分析物センサシステム308の1つまたは複数の他の構成要素と通信するように構成される、プロセッサ386およびメモリ387を備え得る。いくつかの実施形態では、メモリ387には、プロセッサ386によって実行されると、本開示において説明されるような機能を少なくとも可能にする、非一時的コンピュータ可読命令がロードされていてもよい。
工場校正ステーション381は、分析物センサキットボックス398が分析物センサシステム308の工場校正のために工場校正ステーション381に接してまたはその近くに適切に配置されるときを感知するように構成される、負荷センサ382を備え得る。いくつかの実施形態では、負荷センサ382は秤を備えてもよく、分析物センサキットボックス398の適切な配置は、分析物センサキットボックス398に対応し得る負荷センサ382上の負荷を示す信号を負荷センサ382が生成することに基づいて感知されてもよい。
工場校正ステーション381はさらに、識別タグ397を読み取るように構成される識別タグスキャナ383を備え得る。識別タグ397に符号化された情報は次いで、センサ校正データベース392からセンサ375のための固有のセンサ校正データを取り出すために、工場校正ステーション381によって利用され得る。いくつかの実施形態では、センサ375を含む複数のセンサのためのセンサ校正データが、.CSVルックアップテーブルの形式でセンサ校正データベース392に記憶され得る。しかしながら、本開示はそのように限定されず、センサ校正データは任意の形式で記憶され得る。
工場校正ステーション381はさらに、送信機360(これは短距離アンテナおよび関連する回路を含み得る)と通信し、それにより、分析物センサシステム308がコントローラ384の十分近くに来たときに分析物センサシステム308の1つまたは複数の構成要素を覚醒させる、たとえば動作モードへと移行するように構成される、短距離通信コントローラ384を備え得る。いくつかの実施形態では、コントローラ384は、近距離無線通信(NFC)コントローラを備え得る。コントローラ384は次いで、送信機360を介して、センサ校正データベース392から取り出されたセンサ375のためのセンサ校正データの少なくとも一部分を、分析物センサシステム308に伝送することができる。伝送されたセンサ校正データは、分析物センサシステム308のストレージ365内の1つまたは複数の位置に書き込まれ、および/または記憶され得る。いくつかの実施形態では、NFC通信プロトコルが利用されるので、センサ校正データは、NFCコマンド(たとえば、0x7A-センサパラメータ取得)を利用して、ストレージ365内の1つまたは複数の位置に書き込まれてもよく、それにより、工場校正の少なくともこの段階の間は、他の時間のかかるペアリングおよび認証プロトコルの使用をなくし、または少なくともかなり減らす。
工場校正ステーション381はさらに、分析物センサシステム308のための工場校正プロセスと関連付けられるデータを示す1つまたは複数のラベルを印刷するように構成される、1つまたは複数のラベルプリンタ388を備え得る。
工場校正ステーション381はさらに、分析物センサシステム308のための工場校正プロセスに関する情報を生成し、および/またはサーバ391に通信するように構成されてもよく、サーバ391は、1つまたは複数の分析物センサシステムの工場校正プロセスに関する1つまたは複数の概要報告を生成および/または送信するように構成されてもよい。
いくつかの実施形態は、以下の識別タグ397によって提供される情報の符号化の例を説明する。識別タグ397は、分析物センサキットボックス398に対応するアプリケータロット番号および分析物センサシステム308のセンサ375に対応するセンサシリアル番号を単一のストリングにおいて符号化する、2次元バーコードであり得る。したがって、識別タグ397をスキャンすると、識別タグスキャナ383は、単一のストリングの中のアプリケータロット番号およびセンサシリアル番号を取り出すように構成され得る。例示のみを目的に、例が以下で説明される。
いくつかの実施形態では、アプリケータロット番号は、文字のない数字のストリングを備えてもよく、符号なしの32ビットの数(U32)として記憶されてもよい。U32の利用は、232(4,294,967,296)個のあり得る一意なアプリケータロット番号をもたらす。そのようなアプリケータロット番号の例は、151110428であり得る。他の実施形態では、アプリケータロット番号は、数字、文字、および/または他の記号の別の組合せを備え得る。
いくつかの実施形態では、センサシリアル番号は、センサのユニバーサルフィクスチャシリアル番号の8桁部分と、その8桁のセンサシリアル番号が開始するフルユニバーサルフィクスチャシリアル番号内の開始位置を示す文字(たとえば、A~H)とを備え得る。8桁のセンサユニバーサルフィクスチャシリアル番号および文字は、符号なしの32ビットの数(u32)において一緒に符号化されてもよく、U32の最下位24ビット(LSB)が8桁のセンサシリアル番号を指定し、U32の最上位8ビット(MSB)が、たとえばASCIIフォーマットで、ユニバーサルフィクスチャ位置を示す文字を指定する。そのようなセンサシリアル番号の例は、700958Bであり得る。他の実施形態では、センサシリアル番号は、数字、文字、および/または他の記号の別の組合せを備え得る。
したがって、上記の例示的なアプリケータロット番号およびセンサシリアル番号を利用すると、バーコード397は、151110428700958Bという単一のストリングを符号化するように構成されてもよく、太字および下線はわかりやすくするためだけに使用される。識別タグスキャナ383によってスキャンされると、識別タグ397は次いで、[アプリケータロット番号][6桁のシリアル番号][ユニバーサルフィクスチャ位置の文字]という3つの情報を[151110428][700958][B]として提供し、アプリケータロット番号151110428はU32として直接符号化され、センサユニバーサルフィクスチャシリアル番号および位置は別々に、10進数の700958=16進数の0x0AB21EおよびASCII「B」=10進数の86=16進数の0x42として符号化され、次いで再合成および/または連結されて(MSBからLSBへ)、[8][24]=[ASCII B=86][700958]=1107997214(66*224+700958)としてU32で示され、[8][24]=[0x42][0x0A][0xB2][0x1E]=0x420AB21Eとして16進数で示される。
NFCコントローラ384ならびに送信機360内のNFCアンテナおよび/または送信機回路をそれぞれ利用した、工場校正ステーション381から分析物センサシステム308にセンサ校正データを送信するための単一の0x7A NFCコマンドの例示的な使用が、ここで説明される。
いくつかの実施形態では、工場校正ステーション381は、単一のNFCコマンド0x7Aを利用して分析物センサシステム308のストレージ365にセンサ校正データが書き込まれるようにしてもよく、センサ校正データは、センサ375の最初の傾き(m0)、センサ375の最後の傾き(mf)、たとえば上で説明されたような分析物センサキットボックス398と関連付けられるアプリケータロット番号、たとえば上で説明されたようなセンサ375のセンサシリアル番号、およびセンサ校正確認日(cc)というパラメータを備える。このセンサ校正データは、以下の表に従って、NFCコマンド0x7Aによって提供されるように、20バイトで分析物センサシステム308に送信され得る。
センサの最初の傾き(m0)は、センサ校正データベース392から読み取られ、たとえば、識別タグ397から読み取られるアプリケータロット番号およびセンサシリアル番号によってインデクシングされ得る。センサの最初の傾き(m0)は、ピコアンペア/ミリグラム/デシリットル(pA/mg/dL)という単位を有してもよく、いくつかの実施形態では符号化なしで、4バイト(バイト0~3)を使用して浮動小数点数(float)としてコマンド0x7Aを介してストレージ365内の送信機データベースにおいてプログラムされてもよい。書き込まれると、この値は不揮発性であり、書き換えられるまで、または送信機データベースが消去されるまで、ストレージ365の送信機データベースに残り得る。
センサの最後の傾き(mf)は、センサ校正データベース392から読み取られ、たとえば、識別タグ397から読み取られるアプリケータロット番号およびセンサシリアル番号によってインデクシングされ得る。センサの最後の傾き(m0)は、pA/mg/dLという単位を有してもよく、いくつかの実施形態では符号化なしで、4バイト(バイト4~7)を使用して浮動小数点数(float)としてコマンド0x7Aを介してストレージ365内の送信機データベースにおいてプログラムされてもよい。書き込まれると、この値は不揮発性であり、書き換えられるまで、または送信機データベースが消去されるまで、ストレージ365の送信機データベースに残る。
前に説明されたように、アプリケータロット番号は、識別タグ397に符号化されていてもよく、前に符号化されたように、4バイト(バイト8~11)を使用した符号なしの32ビットの数字(u32)としてコマンド0x7Aを介してストレージ365内のユーザ情報構成レジスタ(UICR)メモリにプログラムされてもよい。書き込まれると、この値は、不揮発性であり、書き換えられるまで、または送信機UICRメモリが消去もしくはリフレッシュされるまで、ストレージ365の送信機UICRメモリに残り得る。
前に説明されたように、センサシリアル番号は、識別タグ397において符号化されていてもよく、前に符号化されたように、4バイト(バイト12~15)を使用した符号なしの32ビットの数字(u32)としてコマンド0x7Aを介してストレージ365内のユーザ情報構成レジスタ(UICR)メモリにプログラムされてもよい。書き込まれると、この値は、不揮発性であり、書き換えられるまで、または送信機UICRメモリが消去もしくはリフレッシュされるまで、ストレージ365の送信機UICRメモリに残り得る。
センサ校正確認日(cc)は、センサ校正データベース392から読み取られ、たとえば、識別タグ397から読み取られるアプリケータロット番号およびセンサシリアル番号によってインデクシングされ得る。センサ校正確認日(cc)は、センサ校正確認が実行されたUTCタイムスタンプであってもよく、前に符号化されたように、4バイト(バイト16~19)を使用した符号なしの32ビットの数字(u32)としてコマンド0x7Aを介してストレージ365内のユーザ情報構成レジスタ(UICR)メモリにプログラムされてもよい。書き込まれると、この値は、不揮発性であり、書き換えられるまで、または送信機UICRメモリが消去もしくはリフレッシュされるまで、ストレージ365の送信機UICRメモリに残り得る。
上で説明された工場校正(たとえば、図3D)を対象とする分析物センサを校正するための方法500がここで、以下で図5に関連して説明される。
動作502において、方法500は、分析物センサを識別する識別タグ符号化情報をスキャンするステップを含む。たとえば、工場校正ステーション381は、識別タグスキャナ383を利用して、分析物センサキットボックス398の識別タグ397をスキャンすることができる。前に説明されたように、識別タグ397は、単一のストリングで分析物センサシステムに対応する少なくともアプリケータロット番号およびセンサシリアル番号を符号化する、2次元(2D)バーコードであり得る。
動作504において、方法500は、分析物センサを識別する情報に少なくとも一部基づいて、センサ校正データを取り出すステップを含む。たとえば、工場校正ステーション381は、センサ校正データベース392からセンサ375に特に対応するセンサ校正データを取り出すことができる。センサ校正データは、センサ375に対して決定される最初の傾き(m0)、センサ375に対して決定される最後の傾き(mf)、およびセンサ375の最初のおよび最後の傾きを決定した試験手順が実行された日付(cc)を含み得る。前に説明されたように、いくつかの実施形態では、センサ375に対する最初の傾き(m0)、最後の傾き(mf)、および日付(cc)は、センサ375に対応するアプリケータロット番号およびセンサシリアル番号に基づいて、センサ校正データベース392においてインデクシングされ得る。
動作506において、方法500は、工場校正ステーションの短距離通信コントローラが、分析物センサシステム内の短距離アンテナに、分析物センサシステムの少なくとも一部分を動作モードへ移行させるために、工場校正ステーションの十分近くに分析物センサシステムを配置するステップを含む。たとえば、工場校正ステーション381から所定の距離(たとえば、10cm)以内に分析物センサキットボックス398を動かすことで、NFCコントローラ384によって送信される近距離無線通信信号が、分析物センサシステム308の送信機360内のNFCアンテナに、センサ校正データの受信に備えて、接続インターフェース355、ストレージ365、センサ測定回路370、センサ375、プロセッサ380、および/またはリアルタイムクロック385のうちの少なくとも1つを覚醒させるように構成される信号を生成させることを可能にできる。
動作508において、方法500は、コマンドに応答して短距離通信を介して分析物センサシステムに少なくともセンサ校正データを伝送し、それにより、継続的分析物センサシステムの校正を容易にするステップを含む。たとえば、NFCを利用すると、工場校正ステーション381は、単一の0x7A NFCコマンドを利用して、最初の傾き(m0)、最後の傾き(mf)、試験手順日(cc)、アプリケータロット番号、およびセンサシリアル番号を分析物センサシステム308に伝送することができる。このセンサ校正データは、分析物センサシステム308内の1つまたは複数のメモリ位置、たとえばストレージ365に記憶され得る。
いくつかの実施形態では、動作510において、方法500はさらに、センサ校正データが分析物センサシステムのストレージに記憶された後で、分析物センサシステムをスリープモードへ戻させるステップを含み得る。たとえば、いくつかの実施形態では、工場校正ステーション381は、0x7Aコマンドの完了に成功したという分析物センサシステム308からの確認を受信すると、たとえばNFCコントローラ384を介して、スリープコマンドを分析物センサシステム308にさらに送信するように構成され得る。いくつかの他の実施形態では、分析物センサシステム308は、センサ校正データがストレージ365内の1つまたは複数の位置に記憶された後でスリープモードに自動的に戻るように構成され得る。センサ校正データの記憶の後にスリープモードに戻ることは、工場校正プロセスの間およびその後に、分析物センサシステム308の電力消費を最小限にし、または少なくともかなり減らし、それにより、患者が後で使用する間の有用なバッテリ寿命を延ばすことができる。
図3Eを見ると、工場校正に加えて、分析物センサシステム308は、予想される動作を確実にするために試験され得る。そのような試験は、工場試験ステーション351と分析物センサシステム308との間の通信を含み得る。しかしながら、そのような通信は、いずれの意味のある試験通信が行われるよりも前に発生するアドバタイズメント、接続、および認証プロセスを含むことがあり、時間効率の良い通信プロセスをもたらす。この問題は、そのような試験プロトコルが分析物センサシステム308のストレージ365内のユーザ情報構成レジスタ(UICR)への書き込みを含むときには顕著になり、それは、たとえば、そのような書き込みにより、分析物センサシステム308がリブートすることがあり、これにより、アドバタイズメント、接続、および認証プロセスが繰り返されるからである。加えて、一部の試験プロトコルは、少なくとも何らかのタイプのフィールド障害分析を行うために、分析物センサシステム308の接続インターフェース355および/または送信機360と直接通信することを必要とし得る。そのような試験は、場合によっては数千個以上の、多くの分析物センサシステムのために実行され得るので、工場試験プロセスを合理化することが望ましい。したがって、以下で説明されるいくつかの実施形態は、少なくともそのような工場試験の部分の間に、アドバタイズメント、接続、および認証プロセスを回避する、分析物センサシステム308の合理化された工場試験を提供する。
図3Eに示されるシステム359は、工場試験ステーション351および分析物センサシステム308を備え得る。いくつかの実施形態では、分析物センサシステム308は、図3Dに関連して前に説明されたように、分析物センサキットボックス398に配置され得る。しかしながら、本開示はそのように限定されず、分析物センサシステム308は、分析物センサキットボックス398の外側にある間に試験されてもよい。いくつかの実施形態では、システム359は、分析物センサシステム試験データベース362を追加で備えてもよく、これは、分析物センサシステム308のための1つまたは複数の工場試験プロトコルの前に、その間に、および/もしくはその後に、取り出され、記憶され、ならびに/または使用され得る、命令および/またはデータを記憶することができる。
工場試験ステーション351、分析物センサシステム試験データベース362、および分析物センサシステム308のいくつかの構成要素が以下で説明される。しかしながら、工場試験ステーション351、分析物センサシステム試験データベース362、および分析物センサシステム308は、論じられるものより多数の、少数の、または異なる構成要素を備え得ることを理解されたい。
示される実施形態では、工場試験ステーション351は、接続インターフェース352(これはトランシーバ353を含む)、ストレージ354(これは1つまたは複数の試験プログラム356および/または追加のアプリケーションを記憶する)、プロセッサ/マイクロプロセッサ357、リアルタイムクロック(RTC)361、ならびに場合によっては、ディスプレイ359およびその上に提示され得るグラフィカルユーザインターフェース(GUI)358を含む。工場試験ステーション351の様々な要素を相互接続し、これらの要素間でデータを伝送するために、バス(ここでは図示されない)が使用され得る。
ストレージ354は、工場試験ステーション351のためのオペレーティングシステム、および/または、分析物センサシステム308のトランシーバ360と工場試験ステーション351のトランシーバ353との間のワイヤレスデータ通信のために設計されたカスタム(たとえば、プロプライエタリ)アプリケーションを記憶するためにも使用され得る。ストレージ354は、単一のメモリデバイスまたは複数のメモリデバイスであってもよく、ソフトウェアプログラムおよびアプリケーションのためのデータならびに/または命令を記憶するための、揮発性メモリまたは不揮発性メモリであり得る。命令は、試験プロセスを制御して管理するために、プロセッサ357によって実行され得る。
工場試験ステーション351と分析物センサシステム308との間の迅速なワイヤレス通信を容易にするために、(工場試験ステーション351の)トランシーバ353と(分析物センサシステム308の)トランシーバ360の各々が、同一のまたはかなり似たように設計および/もしくはプログラムされた無線チップ(たとえば、Nordicチップ)を備え得る。同一のまたはかなり似たように設計および/もしくはプログラムされた無線チップを利用することで、BLEなどの商業的に標準化された通信プロトコルスタックを使用することなく、工場試験ステーション351と分析物センサシステム308との間のポイントツーポイントワイヤレス通信が容易になる。たとえば、トランシーバ353、接続インターフェース352、およびストレージ354のうちの1つまたは複数、ならびに、トランシーバ360、接続インターフェース355、およびストレージ365のうちの1つまたは複数が各々、トランシーバ353、360に、工場試験プロセスの間で互いにデータの生のパケットを送信させ受信させるように構成されるファームウェアを備えてもよく、これにより、BLEなどの標準化された通信プロトコルおよびその関連するBLEスタックが利用された場合よりも一桁早く、そのような試験プロセスを完了できるようになり得る。そのような標準化されていない通信は、たとえばBLEスタックを有効にすることなく、トランシーバ353、360上の1つまたは複数のレジスタを直接適切に構成することによって促進され得る。
そのような実施形態では、トランシーバ353、360は各々、試験プロセスの間に同じプログラムされた周波数(たとえば、チャネル)上で互いに通信する(たとえば、1つまたは複数の信号を送信および/または受信する)ように、あらかじめ構成され、および/またはあらかじめプログラムされ得る。そのような事前構成は、トランシーバ353、360間でチャネル選択をネゴシエートするためのあらゆる要件をなくす。たとえば、スリープモードから覚醒すると、分析物センサシステム308のトランシーバ360は、所定のサイズおよびフォーマットのデータパケットについて所定の周波数チャネルを監視する。そのような実装形態では、試験プロセスの間、工場試験ステーション351は「マスター」であってもよく、分析物センサシステム308は「スレーブ」であってもよい。分析物センサシステム308の予想される動作を検証するように設計される1つまたは複数のタスクまたは手順を実行せよとの分析物センサシステム308に対する要求(たとえば、オペコード)を備えるデータパケットを、トランシーバ353は送信するように構成され、トランシーバ360は受信するように構成される。要求パケットを受信すると、トランシーバ360、接続インターフェース355、およびプロセッサ380のうちの1つまたは複数が要求を処理することができる。次いで、要求の結果を返す応答を、トランシーバ360は送信し、トランシーバ353は受信する。試験手順が完了すると、分析物センサシステム308の1つまたは複数の構成要素にスリープモードへ戻るように命令するメッセージを、トランシーバ353は送信し、トランシーバ360は受信する。いくつかの実施形態では、そのようなメッセージは「すべて完了」オペコードを備え得る。
いくつかの実施形態では、パケット送信の失敗および/または競合は、従来のタイムアウトおよびリトライを利用することにより軽減され得る。いくつかの実施形態では、複数の試験ステーションが、上で説明されたような工場試験ステーションおよび試験中の分析物センサシステムを備える各試験ステーションを囲むRFシールドの利用を通じて、同時に動作するように設けられ得る。いくつかの他の実施形態では、複数の試験ステーションが、試験プロセスのための複数の利用可能な周波数(たとえば、チャネル)のうちの固有の1つを利用するように試験中の各分析物センサシステムをあらかじめ構成するおよび/またはあらかじめプログラムすることによって、同時に動作するように設けられ得る。そのような実施形態では、各工場試験ステーションは、試験プロセスの間に同じ周波数(たとえば、kHz、MHz、もしくはGHz周波数、または無線周波数通信に適した任意の周波数)を利用するようにあらかじめ構成および/またはあらかじめプログラムされる特定の分析物センサシステムと同期し、またはそれを追跡するように構成され得る。
上で説明された工場試験(たとえば、図3E)を対象とする分析物センサシステムを試験するためのフローチャート600がここで、以下の図6Aに関連して説明される。フローチャート600は、分析物センサシステム308の動作に対応し得る。
動作602において、フローチャート600は、スリープモードから分析物センサシステムの少なくとも一部分を覚醒させるステップを含む。たとえば、分析物センサシステム308は、試験手順の開始に応答して、電力を節約するシェルフモードまたはスリープモードから覚醒するように構成され得る。
動作604において、フローチャート600は、第1のトランシーバチップを利用して、第2のトランシーバチップから送信されるデータパケットを受信するステップを含み、データパケットは、分析物センサシステムの予想される動作を検証するように設計される1つまたは複数のタスクを実行せよとの分析物センサシステムに対する要求を備える。たとえば、分析物センサシステム308の予想される動作を検証するように設計される1つまたは複数のタスクまたは手順を実行せよとの分析物センサシステム308に対する要求(たとえば、オペコード)を備えるデータパケットを、工場試験ステーション351のトランシーバ353は送信するように構成され、分析物センサシステム308のトランシーバ360は受信するように構成される。トランシーバ353、360は、同一のまたはかなり似ているトランシーバチップ(たとえば、Nordicチップ)を備え得る。
動作606において、フローチャート600は要求を処理するステップを含む。たとえば、要求パケットを受信すると、分析物センサシステム308のトランシーバ360、接続インターフェース355、およびプロセッサ380のうちの1つまたは複数が、要求を処理することができる。
動作608において、フローチャート600は、第1のトランシーバチップを利用して、要求の結果を返す応答を第2のトランシーバチップに送信するステップを含む。たとえば、要求の結果を返す応答を、分析物センサシステム308のトランシーバ360は送信することができ、工場試験ステーション351のトランシーバ353は受信することができる。
動作610において、フローチャート600は、第1のトランシーバチップを利用して、第2のトランシーバチップから送信されるメッセージを受信するステップを含み、メッセージは、分析物センサシステムの1つまたは複数の構成要素をスリープモードへ戻させる命令を備える。たとえば、分析物センサシステム308の1つまたは複数の構成要素をスリープモードへ戻させる命令を備えるメッセージを、工場試験ステーション351のトランシーバ353は送信することができ、分析物センサシステム308のトランシーバ360は受信することができる。いくつかの実施形態では、そのようなメッセージは「すべて完了」オペコードを備え得る。
上で説明された工場試験(たとえば、図3E)を対象とする分析物センサシステムを試験するためのフローチャート650がここで、以下で図6Aに関連して説明される。フローチャート650は、工場試験ステーション351の動作に対応し得る。
動作652において、フローチャート650は、第2のトランシーバチップを利用して、分析物センサシステムの予想される動作を検証するように設計される1つまたは複数のタスクを実行せよとの分析物センサシステムに対する要求を備えるデータパケットを、第1のトランシーバチップに送信するステップを含む。たとえば、分析物センサシステム308の予想される動作を検証するように設計される1つまたは複数のタスクまたは手順を実行せよとの分析物センサシステム308に対する要求(たとえば、オペコード)を備えるデータパケットを、工場試験ステーション351のトランシーバ353は送信するように構成され、分析物センサシステム308のトランシーバ360は受信するように構成される。トランシーバ353、360は、同一のまたはかなり似ているトランシーバチップを備え得る。
動作654において、フローチャート650は、第2のトランシーバチップを利用して、要求の結果を返す応答を第1のトランシーバチップから受信するステップを含む。たとえば、要求の結果を返す応答を、分析物センサシステム308のトランシーバ360は送信することができ、工場試験ステーション351のトランシーバ353は受信することができる。
動作656において、フローチャート650は、第2のトランシーバチップを利用して、メッセージを第1のトランシーバチップに送信するステップを含み、メッセージは、分析物センサシステムの1つまたは複数の構成要素をスリープモードへ戻させる命令を備える。たとえば、分析物センサシステム308の1つまたは複数の構成要素をスリープモードへ戻させる命令を備えるメッセージを、工場試験ステーション351のトランシーバ353は送信することができ、分析物センサシステム308のトランシーバ360は受信することができる。いくつかの実施形態では、そのようなメッセージは「すべて完了」オペコードを備え得る。
分析物センサシステムの低電力モード、スリープモード、および/またはシェルフモードと覚醒回路
図4は、本開示の実施形態による、分析物センサシステム408のあり得る態様を示すブロック図である。いくつかの実施形態では、分析物センサシステム408は、図3Bの分析物センサシステム308に対応し得る。図4に示される分析物センサシステム408の態様は、分析物センサシステム408のサブシステム400内で実装されてもよく、全般に、BLE、Wi-Fi、セルラー、および/またはNFCなどの、1つまたは複数のワイヤレスプロトコルを介して、分析物センサシステム408とそれに通信可能に結合される任意の表示デバイスとの間の無線インターフェースを管理するために使用されてもよい。たとえば、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)450が、表示デバイスが無線425を介してプロセッサ420(たとえば、プロセッサ380)と通信するために提供されてもよく、無線425はBLEまたは別のRFまたはマイクロ波トランシーバ(たとえば、トランシーバ360)を含んでもよい。プロセッサ420は、センサ405(たとえば、センサ375)によって集められる分析データを処理するために使用され得る。
示されるように、分析物センサシステム408内で、サブシステム400は、センサ405(たとえば、センサ10)、アナログフロントエンド(AFE)410(たとえば、センサ電子モジュール12)、バッテリ415、プロセッサ420、および無線425を含み得る。サブシステム400ならびに関連するソフトウェアに関するものを含む、分析物センサシステム408の設計は、マルチチップ動作および管理を可能にし、特に、そのような動作および/または管理は、本明細書において説明される電力節約の原理に従って行われ、電力節約を支援/最大化するシステム構成を実装することを伴い得る。たとえば、この設計は、システム起動、チップ間通信、アプリケーションタスクのスケジューリング、ストレージモードとアクティブモードにおけるバッテリ寿命の最大化、ならびに、無線425と関連付けられるAPI450による制御点および指示の利用を可能にする。
分析物センサシステム408は、分析物センサシステム408がホストに挿入される前はストレージモードであり得る。ストレージモードにおいて、無線425は、電力を節約するために少なくとも部分的に無効にされ得る。同様に、プロセッサ420は、たとえば、プロセッサ420によって使用されるクロック(たとえば、RTC350)を無効にすることによって、少なくとも部分的に無効にされ得る。さらに、ストレージモードでは、無線425はディープスリープモードにあるように構成され得ることが企図される。これは、分析物センサシステム408のバッテリ寿命を有利に延長/最大化することができる。いくつかの実施形態では、たとえばNFCまたは可視光変調および放出プロトコルを介して表示デバイス310と対話すると、分析物センサシステム408はストレージモードから出ることができる。いくつかの実施形態では、センサ405がホストへ挿入されたことを検出すると、分析物センサシステム408は、自動的にストレージモードから出てアクティブモードに入ることができる。
たとえば、いくつかの実施形態では、そのようなストレージモード(たとえば、シェルフモード)の間に、AFE410は、定期的(たとえば、64秒ごと)に覚醒し、センサ405から分析物の電流の読み取り値を取り込み、その読み取り値が所定の閾値(たとえば、製造の間に構成される)より大きい場合、信号(たとえば、覚醒ソース435)をプロセッサ420に送信して、プロセッサ420を覚醒させるように構成されるASICを備えてもよく、プロセッサ420は次いで、二次的なセンサ確認チェックを実行することができる。いくつかの実施形態では、そのような所定の閾値は、ホストへのセンサ405の挿入の後で生じる水和および電気化学的な正常化の間の、センサ405の電流の平均の急変(たとえば、20nA)から決定され得る。二次的なセンサ確認チェックに合格すると、分析物センサシステム408は、それが配備されたと決定することが可能であり、1つまたは複数の表示デバイスとの接続プロセスを開始することができる。しかしながら、センサ405からの分析物電流の読み取り値が所定の閾値より大きくない場合、AFE410は、手順が繰り返され得るとき、次の覚醒期間(たとえば、先行する覚醒期間から64秒後)までスリープモードに戻ることができる。
しかしながら、分析物センサシステム408を含むボックスを開けることと、そのような接続プロセスを開始することとの間の期間は決定論的ではなく、それは、限定はされないが、センサ405をホストに挿入するのにかかる時間、およびホストに挿入された後に適切にセンサ405が水和するのにかかる時間(これはホストごとに異なり得る)を含む、多くの要因の影響を受け得るからである。これらおよび他の関連する要因の変動性は、プロセスに関連する時系列が不確実であることの結果として、ユーザの体験を損ね得る。加えて、既存のストレージモードに対するトリガは、センサ405からの測定された分析物電流の読み取り値が所定の閾値を超えたことであるので、センサ405および/またはAFE410への静電放電が、望ましくないことに、ストレージモードから出るためのフォールスポジティブを引き起こすことがあり、ホストにより実際に配備されるときにバッテリ415が部分的にまたは完全に消耗しているリスクを高める。したがって、上で説明されたような時系列の変動および誤った覚醒が起こりにくい、ストレージモードまたはシェルフモードから最初に出るためのより明確な手順を提供することが望ましいことがある。
したがって、いくつかの実施形態では、製造および/または工場での包装のときに、センサ405の各端子が電気的に短絡されるように、それらの端子と電気的に接触する短絡素子455が配置され得る。いくつかの実施形態では、短絡素子455は、導電性のワイヤーまたは導電性のシートを備え得る。いくつかの実施形態では、短絡素子455は、センサ405の両方の端子を電気的に短絡するように構成される成型もしくは型押しされた低抵抗のおよび/または導電性のフォームを備え、一方、センサ405は、低抵抗および/または導電性のフォームを含め、パッケージングの中に配置される。センサ405の端子にまたがって短絡素子455を配置した後、分析物センサシステム408は、AFE410がその間に定期的(たとえば、64秒ごと)に覚醒してセンサ405から分析物電流の読み取り値を取り込むように構成される、ストレージモードまたはシェルフモードにされ得る。
しかしながら、所定の閾値を超えるセンサ405からの分析物電流の読み取り値がストレージモードからの脱出を引き起こす、上で説明された実施形態とは逆に、ここでは、センサ405からの測定された分析物電流の読み取り値が異なる所定の閾値を下回ることが、ストレージモードからの脱出を引き起こす。たとえば、短絡素子455がセンサ405の端子を短絡している間、センサ405からの測定された分析物電流の読み取り値は、最大であり、または最大に近い。短絡素子455がセンサ405の端子から取り除かれると、センサ405からの測定された分析物電流の読み取り値は、0またはほぼ0であり、センサ405がパッケージングから取り除かれ、使用されている可能性が高いことをシグナリングする。ストレージモードから出ると、分析物センサシステム408は、以下の1つまたは複数の実施形態に関連してより詳しく説明されるように、少なくとも1つの表示デバイスとの接続を確立するために、BluetoothもしくはBLEペアリング動作、または別のワイヤレス通信プロトコルペアリング動作を直ちに開始するように構成され得る。そのような実施形態では、二次的なセンサチェックは必要ではないことがある。ペアリングの成功の後で、分析物センサシステム408は、センサの慣らしおよび/または水和を示す信号特性についてセンサ405からの分析物電流の読み取り値を監視して、体に装着するレセプタクルに分析物センサシステム408が適切に装着されていることを確認することができる。
そのような短絡素子455を利用する実施形態は、少なくともいくつかの追加の利益をもたらす。たとえば、短絡素子455を取り除く動作は、プロセスが開始する決定論的な時間を提供し、分析物センサシステム408がセンサの水和または慣らしを待つ必要がないので、ペアリングに必要とされる時間間隔は減少する。加えて、静電放電はもはや、誤った覚醒のリスクにはならず、それは、トリガとなるのは、所定の値より低いセンサ405からの分析物電流の読み取り値であり、同じまたは別の所定の値より高いセンサ405からの分析物電流の読み取り値ではないからである。いくつかの実施形態では、分析物センサシステム408内に配置される発光ダイオード(LED)(図示せず)は、分析物センサシステム408がBluetoothペアリング動作に入ると絶え間なく点滅または点灯するように構成されてもよく、システムが予想された通りに動作していることのさらなる確認をユーザに提供する。代替的に、分析物センサシステム408がBluetoothペアリング動作に入ったことを示すために、表示デバイス、たとえば表示デバイス310に通知が表示され得る。
アクティブモードにおいて、低電力モード(LPM)が(たとえば、バッテリ寿命を延長/最大化するために)依然として使用され得るが、RTC350がアクティブ化/有効化されてもよい。これは、プロセッサ420が、正確に時間を追跡し、電力節約を依然として可能にしながら他のクロックベースの機能を実行することを可能にし得る。たとえば、RTC350は、時間ベースのカウンタおよび中断を使用してエラー復元を実行するために使用され得る。以下のエラー復元のシナリオは、例示として与えられる。一例では、所与の長さの時間の間、応答メッセージが無線425から受信されない場合、プロセッサ420は無線425をリセットすることができる。別の例では、定期的な中断が使用されてもよく、この場合、RTC350の論理回路が故障すると、分析物センサシステム408はハードウェア論理回路によってリセットされ得る。追加の実装形態では、覚醒ソース435(またはAFE410)と関連付けられるメッセージまたは信号が受信されない場合、または失敗する場合、プロセッサ420をLPMから出して通信機能を実行するために、中断(たとえば、RTC中断)が使用され得る。
プロセッサ420は、分析物センサシステム408内のサブシステム400のためのシステムコントローラとして動作し得る。たとえば、初期化の後、無線425は、スリープ状態に入り、プロセッサ420からの命令を待つことができる。AFE410は、デフォルト状態に初期化し、プロセッサ420から構成命令/コマンドを同様に待機することができる。プロセッサ420は、エラーが検出された場合、AFE410および/または無線425のリセットを制御することができる。内部エラー条件が検出される場合(たとえば、ハードウェアウォッチドッグを使用して)、プロセッサ420は自己リセットすることもできる。
分析物センサシステム8のサブシステム400は、マルチチップ(またはマルチモジュール)設計を利用することができ、その場合、ハードウェア通信バスが、様々なチップ(またはモジュール)の間でのデータの交換のために使用され得る。ハードウェア通信バスの実現可能な選択肢の例には、Inter-Integrated Circuit(I2CまたはI2C)およびシリアルペリフェラルインターフェース(SPI)がある。SPIは、I2Cと比較して電力の低減ならびに速度の向上を達成するために使用され得る。
覚醒ソース435および生のセンサデータ430が、分析物センサシステム408のバッテリ寿命を最大にするために使用され得る。AFE410は通常、サブシステム400の構成要素のための覚醒ソースとして使用され得る。それでも、他の覚醒ソースを利用することができる。普通の動作の間、AFE410は、プロセッサ420がエネルギー効率の高い低電力モード(LPM)に入ることを可能にし得る。覚醒ソース435は、たとえばプロセッサ420がLPMの間は通常は可能ではない動作を実行できるように、LPMから出るようにプロセッサ420にシグナリングするために使用され得る。覚醒ソース435は、プロセッサ420に処理または実行動作を開始させるように、この方式で定期的にプロセッサ420にシグナリングすることができる。分析物センサシステム408は複数のプロセッサを含んでもよく、すべてのプロセッサが同時には作動しないように、段階的なタスク処理が、場合によっては覚醒ソース435に関連して実施されてもよい。この技法は、電力消費を減らし、したがってバッテリ寿命を延ばすことができる。例として、覚醒ソース435は、第1のシグナルプロセッサ420に、LPMから脱出させ、AFE410からの生のセンサ(分析物)データの伝送を開始するように分析物センサシステム408の関連するハードウェアとソフトウェアを構成するのを開始させることができる。
生のセンサデータ430は、センサ405により集められたセンサデータをAFE410からプロセッサ420に伝送するハードウェアを含み得る。そのようなデータは、生のセンサデータまたは生の分析物データと本明細書で呼ばれ得る。構成440は、プロセッサ420とAFE410との間の双方向インターフェースであり得る。いくつかの場合、構成440はI2Cを使用して実装され得るが、SPIまたは別のインターフェース構成も使用され得る。プロセッサ420および無線425は同様に、通信とデータ伝送のためにSPIおよび/またはI2Cを使用することができる。いくつかの場合、同期プロトコル(たとえば、SPIなど)を使用するとき、プロセッサ420と無線425との間に非同期インターフェースを作成するために、追加のハードウェアおよびソフトウェアが使用され得る。
AFE410は、ある期間(たとえば、7分)の間、センサ405からの生の分析物データをサンプリングすることができる。サンプリングの間、プロセッサ420および無線425内のプロセッサ(たとえば、ベースバンドプロセッサ)は低電力モード(LPM)に保たれ得る。AFE410がサンプルを完了すると、AFE410は、プロセッサ420がLPMから出るべきである(すなわち、覚醒すべきである)ことを示す信号をプロセッサ420に送信することができる。AFE410は次いで、構成440を介して生の分析データをプロセッサ420に伝送することができる。AFE410は次いで、LPMに再び入ることができる。プロセッサ420は次いで、(たとえば、推定されるグルコース値を生成するために)生の分析物データを処理し、処理された分析物データを記憶することができる。プロセッサ420は次いで、処理された分析物データを無線425に通信するように、通信インターフェース445を介して無線425のプロセッサにシグナリングすることができる。プロセッサ420は続いて。無線425が表示デバイス(たとえば、表示デバイス310)に接続するのを待機しながら、LPMに入ることができる。そのような接続が行われると、プロセッサ420はLPMから出ることができ、表示デバイスおよびプロセッサ420は、無線425を介して、データ、コマンド、および/またはメッセージングを交換することができる。
API450は、様々なワイヤレスプロトコルを介して、分析物センサシステム408から離れたデバイスとインターフェースするために使用され得る。そのようなプロトコルの1つの例はBLEである。これに関して、API450は、分析物センサシステム408が、たとえば分析物センサアプリケーション330などのアプリケーションを実行する表示デバイス(たとえば、表示デバイス310)のユーザにより構成されることを可能にし得る。分析物センサアプリケーション330は、分析物センサシステム408および/もしくは表示デバイス310の製造業者によって開発されていてもよく、または、任意の個人もしくはエンティティによって開発されてもよい。表示デバイスを分析物センサシステム408に結合するためにBLE規格が使用される場合、BLE特性は、システム設計パラメータに従って構成可能であり得る。
分析物データのワイヤレス通信のためのシステムと方法の態様の上記の説明により、いくつかの具体的なさらなる改善がここで提供される。これらの改善は、明確に言及されるかどうかにかかわらず、上で説明された例示的な構成の特徴および特徴の組合せを使用して実装され得ることが、本開示を研究する当業者により理解されるだろう。
認証およびペアリング
ネットワーク(ワイヤレスまたは別様の)を介した2つのデバイスの接続を伴うシナリオでは、承認されていないデバイスが接続を行うのを防ぐために、認証およびペアリングが使用され得る。たとえば、機密扱いのデータが交換される場合(たとえば、個人の分析物濃度データ)、承認されていないデバイスまたはエンティティがデータへのアクセス権を得るのを防ぐために、認証が使用され得る。これに関して、接続するデバイスの識別情報を確立またはバリデーションするために、認証およびペアリングプロトコルが利用され得る。しかしながら、表示デバイス310などの周辺デバイスと、システム308などの分析物センサシステムをセキュアにペアリングすることが、ユーザとって課題になり得る。したがって、そのような分析物センサシステムを最小限のユーザ入力で1つまたは複数の表示デバイスと自動的にペアリングするためのいくつかの実施形態が、それぞれ、図7~図8Bおよび図9~図10Bに関連して以下で説明される。
図7は、いくつかの例示的な実施形態による、1つまたは複数の分析物センサシステム708と1つまたは複数の表示デバイス710との間のペアリング動作のメッセージング図を示す。いくつかの実施形態では、分析物センサシステム708および表示デバイス710は、図3Aから図3Eに関して前に説明されたように、分析物センサシステム308および表示デバイス310のいずれかに、それぞれ対応し得る。図8Aは、本開示の実施形態に従って実行され得る様々な動作を示すフローチャート800である。いくつかの実施形態では、図8Aのフローチャート800は、図7の分析物センサシステム708によって実行される動作および/または行動に対応する。図8Bは、本開示の実施形態に従って実行され得る様々な動作を示すフローチャート850である。いくつかの実施形態では、図8Bのフローチャート850は、図7の表示デバイス710によって実行される動作および/または行動に対応する。
図7~図8Bに示される手順に関連して実行される様々なタスクは、たとえば、それぞれの非一時的コンピュータ可読媒体において具現化される命令を実行するそれぞれのプロセッサによって実行され得る。手順に関連して実行されるタスクまたは動作は、コンピューティングデバイスの1つまたは複数に組み込まれる、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せによって実行され得る。そのような手順は任意の数の追加のまたは代替のタスクもしくは動作を含み得ることが、本開示を研究すれば理解されるだろう。図8Aから図8Bにおいて例として示される動作は、示される順序で実行される必要はなく、手順は、図8A~図8Bを特に参照して本明細書において詳しく説明されない追加の機能を有する、より広範囲の手順またはプロセスへと組み込まれ得る。
ここで、例示的なペアリング動作が図7に関連して説明される。いくつかの実施形態では、以下で説明される動作の前に、ユーザは、ユーザの分析物濃度を監視するためのアプリケーションを、たとえばアプリストアから表示デバイス710にダウンロードし、および/または別様に初期化することができる。ユーザは、アプリケーションのセットアップを完了することができ、その後、アプリケーションは、分析物センサシステム708と表示デバイス710との間のペアリング動作に備えて、分析物センサシステム708を配備するようにユーザに指示することができる。表示デバイス710上で実行されるアプリケーションは次いで、アドバタイズメントメッセージ、たとえばBLEアドバタイズメントメッセージの監視を開始することができる。配備されると、分析物センサシステム708は、たとえば図4に関連して前に説明されたように、低電力モードまたはスリープモードから覚醒するように構成され得る。
覚醒すると、分析物センサシステム708は、ランダムなペアリングキーを生成するように構成され得る。2つの同時のアドバタイズメントメッセージ(たとえば、アドバタイズメントメッセージA712およびアドバタイズメントメッセージB714)を生成することができ、分析物センサシステム708の無線が2つの同時のアドバタイズメントメッセージを送信することができる。いくつかの実施形態では、第1のアドバタイズメントメッセージ712は、分析物センサシステム708の製造業者(たとえば、Dexcom)の指示、分析物センサシステム708を識別するアドレス(たとえば、分析物センサシステム708および/または無線チップを識別する、分析物センサシステム708の無線チップの内部に記憶されているBLEアドレス)、アドバタイズメントメッセージ712と関連付けられるデバイスまたは周辺インスタンスが接続可能であることの指示、および帯域外(OOB)認証の指示のうちの1つまたは複数を含み得る。いくつかの実施形態では、周辺インスタンスは、特定の通信デバイス、たとえば表示デバイス710に対応するソフトウェアベースのオブジェクトであると見なされ得る。いくつかの実施形態では、OOB認証の指示は、接続を認証するために1つまたは複数の追加のメッセージが送信されることを示し得る。いくつかの実施形態では、第2のアドバタイズメントメッセージ714は、分析物センサシステム708の製造業者(たとえば、Dexcom)の指示、分析物センサシステム708を識別するアドレス(たとえば、分析物センサシステム708の無線チップの内部に記憶されているBLEアドレス)、アドバタイズメントメッセージ714と関連付けられるデバイスまたは周辺インスタンスが接続可能ではないことの指示、およびランダムなペアリングキーを備えるペイロードのうちの1つまたは複数を含み得る。第1のアドバタイズメントメッセージ712および第2のアドバタイズメントメッセージ714の各々に含まれるアドレスは、互いに同一であり得る。いくつかの実施形態では、ランダムなペアリングキーは、アドバタイズメントメッセージ714に挿入されその中で送信される前に暗号化され得る。いくつかの実施形態では、暗号化されることに加えて、またはその代わりに、ランダムなペアリングキーはさらに、アドバタイズメントメッセー
ジ714のペイロード内のプロプライエタリパターンにランダムなペアリングキーのニブルおよび/またはサブセットを配置することによって不明瞭にされ得る。そのような実施形態では、表示デバイス710は、ランダムなペアリングキーのニブルおよび/もしくはサブセットを復号ならびに/または再構築することを、たとえば、そのような復号および/もしくは再構築を実行するように構成される先験的なプログラミングおよび/もしくは命令を表示デバイス710が有することならびに/または取得したことに基づいて、行うように構成され得る。一例では、そのような先験的なプログラミングおよび/または命令はサーバからダウンロードされ得る(加えて、サーバから何を取り出すかなどを決定するために、表示デバイス710は送信機idを使用し得る)。
監視に基づいて、表示デバイス710は、第1のアドバタイズメントメッセージ712および第2のアドバタイズメントメッセージ714の各々を検出するように構成され得る。表示デバイス710は、同じ製造業者(たとえば、Dexcom)を示す各メッセージ712、714に少なくとも一部基づいて、および/または同じアドレスを示す(たとえば、分析物センサシステム708を識別する)各メッセージ712、714に少なくとも一部基づいて、第1のアドバタイズメントメッセージ712および第2のアドバタイズメントメッセージ714が有効であると決定するように構成され得る。表示デバイス710が第1のアドバタイズメントメッセージ712および第2のアドバタイズメントメッセージ714の記述に適合する1つより多くのメッセージの有効なペアを検出するような、いくつかの実施形態では、表示デバイス710は、最高の受信信号強度インジケータ(RSSI)を有する有効なメッセージのペアを選択するように構成され得る。たとえば、アドバタイズメントメッセージ712、714の各々は、実質的に同様のRSSI値を有することが予想され、それは、両方のメッセージが、互いに十分時間的に近く同じデバイスから送信されるからである。
表示デバイス710はさらに、第2のアドバタイズメントメッセージ714からランダムなペアリングキーを抽出して復号するように構成され得る。表示デバイス710は、第1のアドバタイズメントメッセージ712の中のアドレスにより示されるような分析物センサシステム708に宛てられた、かつ復号されたランダムなペアリングキーをさらに備える、ペアリング要求716を生成して送信するように構成され得る。
分析物センサシステム708は、ペアリング要求716を受信し、ペアリング要求716内の復号されたランダムなペアリングキーが、分析物センサシステム708が生成し、暗号化し、第2のアドバタイズメントメッセージ714内で送信した元のランダムなペアリングキーと同じであるかどうかを決定することができる。復号されたランダムなペアリングキーが同じである場合、分析物センサシステム708は、ペアリング要求受け入れメッセージ718を生成して表示デバイス710に送信することができる。分析物センサシステム708および表示デバイス710は次いで、セキュアなセンサ通信セッションに入ることができる。いくつかの実施形態では、復号されたランダムなペアリングキーが、分析物センサシステム708が生成し、暗号化し、第2のアドバタイズメントメッセージ714内で送信した元のランダムなペアリングキーと同じではない場合、分析物センサシステム708はペアリング要求716を無視することができる。
説明はここで、たとえば分析物センサシステム708の動作を記述する、図8Aのフローチャート800に向かう。ブロック802は、分析物センサシステム708を覚醒させるステップを含む。たとえば、分析物センサシステム708は、配備されると、ストレージモード、スリープモード、または低電力モードから覚醒することができる。
ブロック804は、ペアリングキーを生成して暗号化するステップを含む。たとえば、覚醒すると、分析物センサシステム708は、別のデバイス、たとえば表示デバイス710とのペアリングのためのランダムなペアリングキーを生成するように構成され得る。分析物センサシステム708はさらに、任意の適切な暗号化方式に従って、ランダムなペアリングキーを暗号化するように構成され得る。
ブロック806は、第1の周辺インスタンスおよび第2の周辺インスタンスを用いてトランシーバの無線を初期化するステップを含む。たとえば、分析物センサシステム708は、分析物センサシステム708と表示デバイス710との間の自動認証およびペアリングを可能にするように構成される2つのアドバタイズメントメッセージを利用して、ペアリングが可能であることをアドバタイズメントするように構成され得る。
ブロック808は、タイムアウトカウンタを設定するステップを含む。たとえば、ペアリング処理は、ある設定された時間間隔を有してもよく、その後で、ペアリングがまだ成功していない場合、ペアリング処理は失敗したと決定され得る。いくつかの実施形態では、分析物センサシステム708は、80分のタイムアウトカウンタを設定するように構成され得る。しかしながら、本開示はそのように限定されず、任意の適切な時間間隔が利用され得る。
ブロック810は、第1の周辺インスタンスと関連付けられる第1のアドバタイズメントメッセージと、第2の周辺インスタンスと関連付けられる第2のアドバタイズメントメッセージとを生成して送信するステップを含む。たとえば、分析物センサシステム708は、分析物センサシステム708の製造業者(たとえば、Dexcom)の指示、分析物センサシステム708を識別するアドレス(たとえば、分析物センサシステム708の無線チップの内部に記憶されているBLEアドレス)、アドバタイズメントメッセージ712と関連付けられるデバイスまたは周辺インスタンスが接続可能であることの指示、および帯域外(OOB)認証の指示を備える、第1のアドバタイズメントメッセージ712を生成するように構成され得る。分析物センサシステム708はまた、分析物センサシステム708の製造業者(たとえば、Dexcom)の同じ指示、分析物センサシステム708を識別する同じアドレス(たとえば、分析物センサシステム708の無線チップの内部に記憶されているBLEアドレス)、アドバタイズメントメッセージ714と関連付けられるデバイスまたは周辺インスタンスが接続可能ではないことの指示、および暗号化されたランダムなペアリングキーを備えるペイロードを備える、第2のアドバタイズメントメッセージ714(図7)を生成するように構成され得る。分析物センサシステム708は、同時に、たとえば、同じ時に、直後に、および/または同じペアリングセッションにおいて、第1のアドバタイズメントメッセージ712および第2のアドバタイズメントメッセージ714を送信することができる。
ブロック812は、第1の周辺インスタンスに対応するペアリング要求が受信されたかどうかを決定するステップを含む。たとえば、第1のアドバタイズメントメッセージ712および第2のアドバタイズメントメッセージ714の送信に応答して、ペアリング要求716を、分析物センサシステム708とペアリングすることを試みるデバイス、たとえば表示デバイス710が送信することができ、分析物センサシステム708が受信することができる。ブロック812における決定が否定的である場合、ブロック814は、タイムアウトカウンタが満了したかどうかを決定するステップを含む。満了していない場合、フローチャートはブロック810に戻る。満了している場合、フローチャートはブロック820に進み、そこで分析物センサシステム708と表示デバイス710との間で手動のペアリング動作が発生してもよく、その後で、フローチャート800は、ブロック822において分析物データをセキュアに通信するためのセキュアな通信セッションに入ることができる。
ブロック812における決定が肯定的である場合、フローチャート800はブロック816に進み、これは、ペアリング要求が有効なペアリングキーを備えるかどうかを決定するステップを含む。たとえば、分析物センサシステム708は、ペアリング要求716内に埋め込まれた復号されたペアリングキーが、分析物センサシステム708が暗号化して第2のアドバタイズメントメッセージ714において送信したのと同じペアリングキーであるかどうかを決定するように構成され得る。ブロック816における決定が否定的である場合、フローチャート800はブロック814に戻る。ブロック816における決定が肯定的である場合、フローチャート800はブロック818に進み、これは、ペアリング要求受け入れメッセージを生成して送信するステップを含む。たとえば、分析物センサシステム708は、ペアリング要求受け入れメッセージ718を表示デバイスに返信するように構成され得る。フローチャート800は次いでブロック822に進み、分析物データをセキュアに通信するためのセキュアな通信セッションに入る。
説明はここで、たとえば表示デバイス710の動作を記述する、図8Bのフローチャート850に向かう。ブロック852において、表示デバイス、たとえば表示デバイス710(図7)は、ペアリング動作に入る準備ができている。ブロック854は、ペアリング可能なデバイスの監視を開始するステップを含む。たとえば、表示デバイス710は、表示デバイス710とのペアリングを試みるデバイスを示す1つまたは複数のメッセージについて1つまたは複数の通信チャネルを監視するように構成され得る。
ブロック856は、ペアリング可能なデバイスの監視を続けるステップを含む。たとえば、表示デバイス710は、所定の時間間隔の間、表示デバイス710とペアリングすることを試みるデバイスを示す1つまたは複数のメッセージについて1つまたは複数の通信チャネルを監視し続けるように構成され得る。
ブロック858は、第1の周辺インスタンスと関連付けられる第1のアドバタイズメントメッセージが受信されたかどうかを決定するステップを含む。たとえば、いくつかの実施形態では、表示デバイス710は、分析物センサシステム708の製造業者(たとえば、Dexcom, Inc、カリフォルニア州サンディエゴ)のある特定の指示、分析物センサシステム708を識別するアドレス(たとえば、分析物センサシステム708の無線チップの内部に記憶されているBLEアドレス)、アドバタイズメントメッセージ712と関連付けられるデバイスまたは周辺インスタンスが接続可能であることの指示、および帯域外(OOB)認証の指示のうちの任意の1つまたは複数を含む、第1のアドバタイズメントメッセージ712に少なくとも一部基づいて、第1のアドバタイズメントメッセージ712を検出および/または識別するように構成され得る。
ブロック858における決定が否定的である場合、フローチャート850はブロック856に戻ることができ、表示デバイス710は監視を続ける。ブロック858における決定が肯定的である場合、フローチャート850はブロック860に進み、これは、第1のアドバタイズメントと同じアドレスを備える第2のアドバタイズメントメッセージが受信されたかどうかを決定するステップを含む。たとえば、表示デバイス710は、第1のアドバタイズメントメッセージ712において示されるのと同じ製造業者(たとえば、Dexcom)の指示、および第1のアドバタイズメントメッセージ712において示されるのと同じアドレスの指示を含む、第2のアドバタイズメントメッセージ714に少なくとも一部基づいて、第2のアドバタイズメントメッセージ714を検出および/または識別するように構成され得る。
ブロック860における決定が否定的である場合、フローチャート850はブロック856に戻ることができ、表示デバイス710は監視を続ける。いくつかの実施形態では、第1のアドバタイズメントメッセージ712および第2のアドバタイズメントメッセージ714の1つより多くのペアが、1つより多くの分析物センサシステムから受信され得る。そのような実施形態では、ブロック860における決定が肯定的である場合、フローチャート850はブロック862に進み、そこで表示デバイス710は、最高の受信信号強度指示(RSSI)を有する第1および第2のアドバタイズメントメッセージを選択するように構成され得る。RSSIが最高である合格したアドバタイズメントメッセージのペアを選択することで、正しい分析物センサシステムとの認証およびペアリングを容易にすることができる。
ブロック864は、第2のアドバタイズメントメッセージからペアリングキーを抽出して復号するステップを含む。たとえば、分析物センサシステム708が以前に、ランダムなペアリングキーを生成し、暗号化し、第2のアドバタイズメントメッセージ714のペイロードへと埋め込んでいる。表示デバイス710は、この埋め込まれたペアリングキーを抽出して復号するように構成され得る。
ブロック866は、復号されたペアリングキーを備えるペアリング要求メッセージを生成して送信するステップを含む。たとえば、表示デバイス710は、第2のアドバタイズメントメッセージ714において受信される復号されたペアリングキーを有するペアリング要求メッセージ716を生成して、分析物センサシステム708に送信するように構成され得る。
ブロック868は、ペアリング要求が受け入れられたかどうかを決定するステップを含む。たとえば、表示デバイス710は、ペアリング要求メッセージ716の送信によって開始されるペアリング要求が受け入れられたことを、分析物センサシステム708からペアリング要求受け入れメッセージ718を受信したことに基づいて、または代替的に、ペアリング要求メッセージ716の送信から所定の期間内に分析物センサシステム708からペアリング要求拒絶もしくは否定応答メッセージを受信しなかったことに基づいて、決定することができる。
ブロック868における決定が否定的である場合、フローチャート850はブロック872に進み、これは、タイムアウトカウンタが満了したかどうかを決定するステップを含む。満了している場合、フローチャート850はブロック874に進み、そこで、分析物センサシステム708と表示デバイス710の手動のペアリング、たとえば送信機IDを表示デバイス710に手動で入力することが行われてもよく、たとえば暗号化された分析物データをセキュアに通信するためのセキュアな通信セッションが、ブロック870において入力されてもよい。満了していない場合、フローチャート850はブロック856に戻る。ブロック868における決定が肯定的である場合、セキュアな通信セッションがブロック870において入力され得る。
図9~図10Bは、分析物センサシステムと1つまたは複数の周辺表示デバイスとの間のセキュアなリンクを自動的に確立するために、非対称の暗号鍵を利用する(たとえば、単一の公開鍵および複数の対応する秘密鍵を使用する)実施形態を説明する。
図9は、いくつかの実施形態による、分析物センサシステム908と1つまたは複数の表示デバイス910との間のペアリング動作のメッセージング図を示す。いくつかの実施形態では、分析物センサシステム908および表示デバイス910は、図3Aから図3Eに関連して前に説明されたように、分析物センサシステム308および表示デバイス310のいずれかにそれぞれ対応し得る。図10Aは、本開示の実施形態に従って実行され得る様々な動作を示すフローチャート1000である。いくつかの実施形態では、図10Aのフローチャート1000は、図9の分析物センサシステム908によって実行される動作および/または行動に対応する。図10Bは、本開示の実施形態に従って実行され得る様々な動作を示すフローチャート1050である。いくつかの実施形態では、図10Bのフローチャート1050は、図9の表示デバイス910によって実行される動作および/または行動に対応する。
図9から図10Bにおいて示される手順に関連する様々なタスクは、たとえば、それぞれの非一時的コンピュータ可読媒体において具現化される命令を実行するそれぞれのプロセッサによって実行され得る。手順に関連して実行されるタスクまたは動作は、コンピューティングデバイスのうちの1つまたは複数に組み込まれる、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組合せによって実行され得る。そのような手順は、任意の数の追加のまたは代替のタスクもしくは動作を含み得ることが、本開示を研究すれば理解されるだろう。図10Aから図10Bにおいて例として示される動作は、示される順序で実行されなくてもよく、手順は、図10Aから図10Bを特に参照して本明細書において詳しく説明されない追加の機能を有する、より広範囲の手順またはプロセスへと組み込まれ得る。
例示的なペアリング動作がここで、図9に関連して説明される。いくつかの実施形態では、以下で説明される動作の前に、ユーザは、ユーザの分析物濃度を監視するためのアプリケーションを、たとえばアプリストアから表示デバイス910にダウンロードし、および/または別様に初期化することができる。表示デバイス910上のアプリケーションは、たとえば特定の製品プラットフォーム(たとえば、分析物センサシステム908)に対応する、単一の公開鍵911「Pub A」を備え得る。たとえば、表示デバイス910上で実行され、分析物センサ908と同じモデルまたは同じクラスのモデルから分析物濃度データを受信し、監視し、および/または表示するように構成されるアプリケーションは、データを暗号化するために利用され得る公開鍵911「Pub A」をプリロードされ、またはそれに公にアクセスする権利を有し得る。表示デバイス910上のアプリケーションはまた、特定の製品プラットフォーム(たとえば、分析物センサシステム908)にプリロードされる、またはそれが公に入手可能である、対応する異なる単一の公開鍵917「Pub B」を用いて以前に暗号化されたデータを復号するように構成される、秘密鍵913「Priv B」を備え得る。
分析物センサシステム908は、データを暗号化するように構成される公開鍵917「Pub B」と、表示デバイス910において公開鍵911「Pub A」を利用して以前に暗号化されたデータを復号するように構成される固有の秘密鍵915「Priv A」とを備え得る。公開鍵917「Pub B」は、工場において所与の製品プラットフォームの各分析物センサシステム908にプリロードされ得る。いくつかの実施形態では、秘密鍵911、913は、セキュアなダウンロードを介して、または任意の他の適切な方法によって取得され得る。
公開鍵は、それが公に入手可能であるので、または一般にデバイスにより知られているので、「公開」と呼ばれており、一方、秘密鍵は、それが公に入手可能ではないので、またはすべてのデバイスには知られておらず承認されたデバイス以外には秘密に保たれているので、「秘密」と呼ばれている。本明細書において説明されるように、各公開鍵は、共通のアルゴリズムを利用してデータを暗号化することができる。同じ単一の公開鍵と関連付けられる複数の一意の秘密鍵は各々、関連する公開鍵の共通のアルゴリズムを用いて以前に暗号化されたデータを復号するように構成される固有のアルゴリズムを備え得る。したがって、そのような実施形態では、暗号化対復号は1対多数であり、それは、データを暗号化するために単一の共通のアルゴリズムが利用され、一方、複数の固有の対応するアルゴリズムのいずれか1つが、以前に暗号化されたデータを復号するために利用され得るからである。
表示デバイス910のユーザは、アプリケーションのセットアップを完了することができ、その後で、ユーザは、分析物センサシステム908と表示デバイス910との間でペアリング動作が行われるのに備えて分析物センサシステム908を配備することができる。表示デバイス910上で実行されるアプリケーションは、アドバタイズメントメッセージ、たとえばBLEアドバタイズメントメッセージの監視を開始することができる。作動すると、分析物センサシステム908は、たとえば図4に関連して前に説明されたように、低電力モードまたはスリープモードから覚醒するように構成され得る。
覚醒すると、分析物センサシステム908は、トランシーバ無線を利用して、アドバタイズメントメッセージ912を送信することができ、それにより、表示デバイス910との通信チャネル914が確立されるようにする。分析物センサシステム908と表示デバイス910(図示せず)との間の1つまたは複数の追加の通信が、通信チャネル914の確立の間に生じ得る。秘密のデータ、たとえば分析値またはその指示はまだ送信されず、通信チャネル914はここで、セキュアな通信チャネルを続いて確立するために分析物センサシステム908と表示デバイス910との間で暗号化されたデータを通信するために利用され得る。
通信チャネル914を確立すると、表示デバイス910は、乱数を生成し、公開鍵911「Pub A」を利用してそれを暗号化することができる。表示デバイス910は次いで、通信チャネル914を利用して、暗号化された乱数916を分析物センサシステム908に送信することができる。
受信すると、分析物センサシステム908は、秘密鍵915「Priv A」を利用して、暗号化された乱数を復号することができる。分析物センサシステム908は次いで、公開鍵917「Pub B」を利用して乱数を再暗号化することができる。分析物センサシステム908は次いで、通信チャネル914を利用して、再暗号化された乱数を表示デバイス910に送信することができる。
受信すると、表示デバイス910は、秘密鍵913「Priv B」を利用して、再暗号化された乱数を復号することができる。表示デバイス910は次いで、元の生成された乱数と復号された乱数を比較する。それらが同じである場合、分析物センサシステム908とディスプレイ910との間の通信が認証され、データ920がここでセキュアに送信され得る。たとえば、データ920が表示デバイス910によって送信される場合、それは、公開鍵911「Pub A」を利用して表示デバイス910によって暗号化され、秘密鍵915「Priv A」を利用して分析物センサシステム908によって復号され得る。同様に、データ920が分析物センサシステム908によって送信される場合、それは、公開鍵917「Pub B」を利用して分析物センサシステム908によって暗号化され、秘密鍵913「Priv B」を利用して表示デバイス910によって復号され得る。いくつかの実施形態では、データ920は、1つまたは複数の分析物濃度値を含むセッションデータを備え得る。
説明はここで、たとえば分析物センサシステム908の動作を記述する、図10Aのフローチャート1000に向かう。ブロック1002は、通信チャネルを確立するためのアドバタイズメントメッセージを送信するステップを含む。たとえば、分析物センサシステム908は、通信チャネル914を確立するためのアドバタイズメントメッセージ912を送信することができる。
ブロック1004は、通信チャネルを介して第1の公開鍵を利用して暗号化される乱数を受信するステップを含む。たとえば、分析物センサシステム908は、通信チャネル914を介して表示デバイス910から、公開鍵911「Pub A」を利用して暗号化された乱数916を受信するように構成され得る。
ブロック1006は、第1の公開鍵と関連付けられる第1の秘密鍵を利用して、暗号化された乱数を復号するステップを含む。たとえば、分析物センサシステム908は、秘密鍵915「Priv A」を利用して、暗号化された乱数916を復号するように構成され得る。
ブロック1008は、第2の公開鍵を利用して、乱数を再暗号化するステップを含む。たとえば、分析物センサシステム908は、公開鍵917「Pub B」を利用して、ブロック1006からの今復号された乱数を再暗号化するように構成され得る。
ブロック1010は、通信チャネルを介して、再暗号化された乱数を送信するステップを含む。たとえば、分析物センサシステム908は、セキュアではない通信チャネル914を介して、再暗号化された乱数918を表示デバイス910に送信するように構成され得る。
ブロック1012は、通信チャネルを介して、第2の公開鍵を利用して暗号化されたセンサデータを送信するステップを含む。たとえば、分析物センサシステム908と表示デバイス910との間の通信が認証されると、センサセッションデータは、公開鍵917「Pub B」を利用して暗号化され、通信チャネル914を介して表示デバイス910へ分析物センサシステム908によって送信され得る。いくつかの実施形態では、表示デバイス910はまた、公開鍵911「Pub A」を用いてデータを暗号化することによって、通信チャネル914を介してデータをセキュアに送信するように構成され得る。分析物センサシステム908は、秘密鍵915「Priv A」を利用して、この符号化されたデータを復号することができる。こうしてすべての通信が暗号化されるので、今や通信チャネル914を介した通信はセキュアである。
説明はここで、たとえば表示デバイス910の動作を記述する、図10Bのフローチャート1050に向かう。ブロック1052は、通信チャネルを確立するためのアドバタイズメントメッセージを受信するステップを含む。たとえば、表示デバイス910は、分析物センサシステム908から通信チャネル914を確立するためのアドバタイズメントメッセージ912を受信するように構成され得る。
ブロック1054は乱数を生成するステップを含む。たとえば、表示デバイス910は、任意の適切な生成方法を利用して乱数を生成するように構成され得る。
ブロック1056は、第1の公開鍵を利用して乱数を暗号化するステップを含む。たとえば、表示デバイス910は、公開鍵911「Pub A」を利用して乱数を暗号化するように構成され得る。
ブロック1058は、通信チャネルを利用して、暗号化された乱数を送信するステップを含む。たとえば、表示デバイス910は、通信チャネル914を利用して、暗号化された乱数916を送信するように構成され得る。
ブロック1060は、第2の公開鍵を利用して再暗号化された乱数を受信するステップを含む。たとえば、表示デバイス910は、再暗号化された乱数918(秘密鍵915「Priv A」を利用して以前に復号され、次いで分析物センサシステム908によって公開鍵917「Pub B」を利用して再暗号化される、暗号化された乱数916)を受信するように構成され得る。
ブロック1062は、第2の秘密鍵を利用して、再暗号化された乱数を復号するステップを含む。たとえば、表示デバイス910は、秘密鍵913「Priv B」を利用して、再暗号化された乱数918を復号するように構成され得る。
ブロック1064は、復号された乱数を元の生成された乱数と比較するステップを含む。たとえば、表示デバイス910は、ブロック1054において表示デバイス910によって生成された元の乱数と、再暗号化された乱数918の復号されたバージョンを比較するように構成され得る。
ブロック1066は、復号された乱数と元の生成された乱数が同じであるという決定に基づいて、通信セッションを認証するステップを含む。たとえば、表示デバイス910は、上記の比較と、再暗号化された乱数918の復号されたバージョンとブロック1054において表示デバイス910によって生成された元の乱数が同じ数であるという後続の決定とに基づいて、信頼されるデバイス(すなわち、分析物センサシステム908)と表示デバイス910が通信していることを、バリデーションおよび/または認証するように構成され得る。
ブロック1068は、第2の公開鍵を利用して暗号化されたセンサデータを受信するステップを含む。たとえば、分析物センサシステム908と表示デバイス910との間の通信が認証されると、表示デバイス910は、公開鍵917「Pub B」を利用して暗号化され分析物センサシステム908によって送信されたセンサセッションデータを受信するように構成され得る。いくつかの実施形態では、表示デバイス910はまた、公開鍵911「Pub A」を用いてデータを暗号化することによって、データをセキュアに送信するように構成され得る。分析物センサシステム908は、秘密鍵915「Priv A」を利用して、この符号化されたデータを復号することができる。こうしてすべての通信が暗号化されるので、今や通信チャネル914を介した通信はセキュアである。
通信のための低干渉チャネルの選択
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の他のデバイスが同時に通信している間隔の間に、通信チャネルを確立するための最初のアドバタイズメントが生じ得る。そのような干渉する通信は、これらのチャネル上での所望の通信の効率性および/または有効性に悪影響を及ぼし得る。したがって、そのようなアドバタイズメントおよび後続の通信に対する干渉の量が最小である、複数の所定のチャネルのうちのあるチャネルを選択するのが望ましいことがある。ここで、図11および図12に関連して、そのようなチャネル選択を可能にできる実装形態に関する議論が以下に続く。
図11は、いくつかの例示的な実施形態による、分析物センサシステム1108の一部分を示す。いくつかの実施形態では、分析物センサシステム1108は、図3Aから図3Eのいずれかに関連して前に説明されたような分析物センサシステム308に対応し得る。分析物センサシステム1108は、トランシーバ1160に結合され、または含まれるアンテナ1102を備える。トランシーバ1160は、アンテナ1102が1つまたは複数の信号を送信および/または受信できるチャネル(たとえば、周波数帯域)を選択するように構成される、周波数選択回路1162を含み得る。アンテナ1102はさらに、それぞれのスイッチS1、S2、S3を介して、複数のフィルタF1、F2、F3の各々に結合される。いくつかの実施形態では、フィルタF1、F2、F3は、2402MHz、2426MHz、および2480MHzにそれぞれ対応するBLEチャネル37、38、および39上の信号を通すことができる。しかしながら、本開示はそのように限定されず、フィルタF1、F2、F3は、任意の適切なワイヤレス通信プロトコルの任意の他の周波数および/またはチャネル上の信号を通すように構成され得る。加えて、3つのフィルタが示されているが、本開示はそのように限定されず、任意の数のフィルタが利用され得る。
いくつかの実施形態では、各フィルタF1、F2、F3は、直列に接続されたそれぞれのインダクタL1、L2、L3、それぞれのキャパシタC1、C2、C3、およびそれぞれのダイオードD1、D2、D3を備える。しかしながら、本開示はそのように限定されず、任意のフィルタ、アナログ回路、またはデジタル回路が利用され得る。各フィルタF1、F2、F3は、各フィルタF1、F2、F3に結合される電力検出およびチャネル選択回路1104に、それぞれの周波数帯域(たとえば、BLEアドバタイズメントのためのそれぞれのチャネルに合わせられた)内の信号を通すように構成される、バンドパスフィルタを備え得る。チャネル電力検出およびチャネル選択回路1104はまた、スイッチコントローラ1106に結合されてもよく、それぞれのスイッチS1、S2、S3を閉じることによってフィルタF1、F2、F3のうちの1つをスイッチコントローラ1106に選択させる、ならびに/または、アンテナ1102が1つもしくは複数の信号を送信および/もしくは受信できるチャネル(たとえば、周波数帯域)をスイッチコントローラ1106が周波数選択回路1162に選択させるようにする、1つまたは複数の信号をスイッチコントローラ1106に送信するように構成されてもよい。
いくつかの実施形態では、分析物センサシステム1108および/または対応する表示デバイス(図11には示されない)がどのような信号を送信することも予定されない間隔の間、スイッチコントローラ1106は、フィルタF1、F2、F3の各々を同時に、または順番にのいずれかで、アンテナ1102に結合するように構成されてもよく、一方、チャネル電力検出およびチャネル選択回路1104は、各フィルタF1、F2、F3に対応する各チャネル上で受信される電力の量(たとえば、この場合はノイズ)を測定するように構成される。チャネル電力検出およびチャネル選択回路1104は、各々の対応するチャネル上の測定された電力を比較し、測定された電力が最低であるチャネルを選択するように構成され得る。測定された電力が最低であるチャネルは、トランシーバ1160によって送信および/または受信された信号に対する干渉のレベルが最低であると想定されてもよく、それは、チャネル上で測定されるすべての電力が、分析物センサシステム1108および/または対応する表示デバイス(図11に示されない)がどのような信号を送信することも予定されていない間隔の間は本質的にノイズであるからである。チャネル電力検出およびチャネル選択回路1104は、最低の測定された電力に対応するチャネルを選択し、アンテナ1102が1つまたは複数の信号を送信および/または受信するための対応するチャネルをスイッチコントローラ1106が周波数選択回路1162に選択させるようにする少なくとも1つの信号を、スイッチコントローラ1106に送信するように構成され得る。異なる実施形態では、上で説明された干渉の決定およびチャネルの選択は、一度、複数回、または、動的なおよび/もしくは定期的な干渉要因に対処することを可能にするために各送信間隔の間に定期的に行われ得る。いくつかの実施形態では、別のプロセッサ(たとえば、CPU)は、任意の数の理由で、チャネル電力検出およびチャネル選択回路1104によって提供されるチャネル選択をオーバーライドすることができる。
説明はここで、たとえば図11の分析物センサシステム1108の部分の動作を記述する、図12のフローチャート1200に向かう。ブロック1202は、複数のフィルタリング回路の各々をアンテナに連続して結合するステップを含み、フィルタリング回路の各々は、それぞれの周波数チャネルにおいてアンテナによって受信されるそれぞれの信号を通すように構成される。たとえば、スイッチコントローラ1106は、それぞれのスイッチS1、S2、S3を閉じることによって、フィルタF1、F2、F3の各々をアンテナ1102に連続して結合するように構成され得る。
ブロック1204は、分析物センサシステムがワイヤレスに通信していない間、各々のそれぞれの周波数チャネル上で受信された電力のそれぞれの量を測定するステップを含む。たとえば、チャネル電力検出およびチャネル選択回路1104は、分析物センサシステム308がワイヤレスに通信していない間、フィルタF1、F2、F3により通された、各々のそれぞれの周波数チャネル上で受信される電力のそれぞれの量を測定するように構成され得る。
ブロック1206は、各々のそれぞれの周波数チャネル上で受信される電力の測定されたそれぞれの量を比較するステップを含む。たとえば、チャネル電力検出およびチャネル選択回路1104は、各々のそれぞれの周波数チャネル上で受信された電力の測定されたそれぞれの量を比較するように構成され得る。
ブロック1208は、アンテナが1つまたは複数の信号を送信するための電力の測定された量が最低である、それぞれの周波数チャネルを選択するステップを含む。たとえば、チャネル電力検出およびチャネル選択回路1104は、最低の測定された電力に対応するチャネルを選択し、アンテナ1102が1つまたは複数の信号を送信および/または受信するための対応するチャネルをスイッチコントローラ1106が周波数選択回路1162に選択させるようにする、少なくとも1つの信号をスイッチコントローラ1106に送信するように構成され得る。
通信セッションを確立するときに分析物センサシステムおよび表示デバイスのスレーブ-マスターの役割を逆にすること
上記の説明のいくつか(たとえば、図7~図10B)において、少なくとも、分析物センサシステムの送信機(たとえば、BLE周辺デバイスとして動作する)が定期的に(たとえば、5分ごとに)覚醒し、表示デバイス(たとえば、BLEマスター、中心デバイスとして動作する)によって監視されることを見越してある期間の間アドバタイズメントするように構成されるという点で、分析物センサシステムがスレーブデバイスとして動作し、表示デバイスがマスターデバイスとして動作する。表示デバイスが分析物センサシステムを発見すると、ワイヤレス接続が確立されて認証され、制御エンドポイントおよび属性の交換を介して、コマンドおよび制御が達成される。しかしながら、分析物センサシステムの送信機によるそのような間欠的なアドバタイズメントは、アドバタイズメントについて1つまたは複数の通信チャネルを受動的に監視するよりも多くの電力を必要とし得る。
したがって、本開示はまた、少なくとも通信セッションを互いに確立することに関して、分析物センサシステムと表示デバイスの役割を逆にすることを企図する。少なくとも1つの実施形態が、図13に関連して以下で説明される。しかしながら、本開示はそのように限定されず、この逆にするという概念は、一方により行われるものとして説明される行動、ステップ、または手順が代替として他方によって行われ得るように、およびその逆が可能であるように、分析物センサシステム(またはその構成要素のいずれか)と表示デバイス(またはその構成要素のいずれか)との間の通信セッションを確立することに関する、本明細書における任意の説明に適用され得る。
図13は、いくつかの例示的な実施形態による、分析物センサシステム1308と1つまたは複数の表示デバイス1310との間のペアリング動作のメッセージング図を示す。いくつかの実施形態では、分析物センサシステム1308および表示デバイス1310は、図3Aから図3Eに関連して前に説明されたように、分析物センサシステム308および表示デバイス310のいずれかにそれぞれ対応し得る。
分析物センサシステム1308は、予想されるタイプの周辺デバイス(たとえば、表示デバイス1310)からのアドバタイズメントを受動的に監視するように構成され得る。そのような監視は、たとえば図4に関連して前に説明されたように、アドバタイズメントより消費電力が少ないことがあり、分析物センサシステム1308内の1つまたは複数のプロセッサがスリープ状態である間に継続的に行われ得るという利点を有する。表示デバイス1310が覚醒すると、表示デバイス1310は、そのBLE無線をオンにして、アドバタイズメントメッセージ1312を生成して送信するように構成され得る。
この監視に基づいて、分析物センサシステム1308は、アドバタイズメントメッセージ1312を検出するように構成され得る。アドバタイズメントメッセージ1312の検出、および場合によってはバリデーション(たとえば、本明細書の他の箇所において説明されるような、または任意の別様の既知のバリデーションおよび/もしくは認証手順に従った)に応答して、分析物センサシステム1308は、ペアリング要求1316を生成して送信するように構成され得る。表示デバイス1310は、ペアリング要求1316を受信し、それに応答して、ペアリング要求受け入れメッセージ1318を生成して分析物センサシステム1308に送信することができる。分析物センサシステム1308および表示デバイス1310は次いで、セキュアなセンサ通信セッションに入ることができる。いくつかの実施形態では、分析物センサシステム1308は、上で説明されたように、1つまたは複数の基準を満たすことに基づいて、たとえば分析物センサシステム1308内のバッテリ残量が所定のレベルを下回ったという決定に基づいて、スレーブデバイスとして機能することからマスターデバイスとして動作することへの切り替えを開始するように構成され得る。
表示デバイスにより開始される分析物センサシステムからのセッションデータの送信
分析物センサシステムにおいて電力を節約するために、いくつかの実施形態は、分析物センサシステムと1つまたは複数の表示デバイスとの間での間欠的な接続を企図し、このとき、分析物センサシステムは、低電力モードまたはスリープモードから定期的(たとえば、5分ごと)に覚醒して、分析物濃度の測定を実行し、測定結果の指示を表示デバイスに送信する。しかしながら、そのような実施形態では、定期的な覚醒間隔の間にしか、データ(たとえば、測定データおよび/または分析物値)を分析物センサシステムから表示デバイスに送信することができず、一部のユーザは、特にユーザが長い期間データを受信していないとき(たとえば、表示デバイスが長い期間範囲外にあったとき)、データが表示デバイスに送信されるまでまた別の間隔の間待機するのを望まないことがある。
したがって、いくつかの実施形態は、分析物センサシステムを覚醒させ、分析物センサシステムにペアリング動作を開始させ、次の定期的なまたは別様に予定された覚醒間隔を待つことなくセッションデータを通信させるように構成される信号を、分析物センサシステムが低電力状態から監視するように構成されるような、プロトコルを企図する。
図14は、いくつかの例示的な実施形態による、分析物センサシステム1408と1つまたは複数の表示デバイス1410との間のペアリング動作のメッセージング図を示す。いくつかの実施形態では、分析物センサシステム1408および表示デバイス1410は、図3A~図3Eに関連して前に説明されたように、分析物センサシステム308および表示デバイス310のいずれかにそれぞれ対応し得る。
図14は、分析物センサシステム1408および1つまたは複数の表示デバイス1410を示す。分析物センサシステム1408は、覚醒させるための所定の間隔が満了する前に分析物センサシステムを覚醒させるように構成される信号を受動的に監視する、低電力モードまたはスリープモードにあり得る。
表示デバイス1410は、所定のパターン、大きさ、または変調を有する覚醒信号1412(たとえば、RF信号、IR信号、光信号、オーディオ信号、または任意の他の適切な信号)を分析物センサシステム1408に送信するように構成され得る。覚醒信号1412を検出すると、分析物センサシステム1408は、低電力モードまたはスリープモード(たとえば、図4に関連して前に説明されたように)から覚醒し、ペアリング動作を開始するためのアドバタイズメントメッセージ1414を送信するように構成され得る。アドバタイズメントメッセージ1412の検出、および場合によってはバリデーションに応答して、表示デバイス1410は、ペアリング要求1416を生成して送信するように構成され得る。分析物センサシステム1408は、ペアリング要求1416を受信し、それに応答して、ペアリング要求受け入れメッセージ1418を生成して表示デバイス1410に送信することができる。分析物センサシステム1408および表示デバイス1410は次いで、分析物センサシステム1408がデータ、たとえばセンサデータを表示デバイス1410に送信できる、セキュアなセンサ通信セッションに入ることができる。いくつかの実施形態では、そのようなセンサデータの送信は、表示デバイス1410からの特定のデータ、および/または、分析物センサシステム1408を覚醒させるための所定の間隔が満了する前のある時間における任意の他のデータに対する埋め戻し要求を満たすことを備え得る。
説明はここで、たとえば図14の分析物センサシステム1408の一部の動作を記述する、図15Aのフローチャート1500に向かう。ブロック1502は、分析物センサシステムを覚醒させるための所定の間隔に従って、低電力受動監視モードから定期的に覚醒するように分析物センサシステムをあらかじめ構成するステップを含む。たとえば、分析物センサシステム1408は、分析物センサシステム308を覚醒させるための所定の間隔に従って、低電力受動監視モードから定期的に覚醒するようにあらかじめ構成され得る。
ブロック1504は、低電力受動監視モードにある間、所定の間隔の満了の前に表示デバイスから覚醒信号を受信し、それにより、分析物センサシステムを所定の間隔の満了の前に覚醒させるステップを含む。たとえば、分析物センサシステム1408は、低電力受動監視モードにある間に、所定の間隔の満了の前に表示デバイス1410から覚醒信号1412を受信し、それにより、分析物センサシステム1408を所定の間隔の満了の前に覚醒させることができる。
ブロック1506は、覚醒信号に応答してアドバタイズメントメッセージを送信するステップを含む。たとえば、分析物センサシステム1408は、覚醒信号1412を受信したことに応答して、低電力受動監視モードから出て、アドバタイズメントメッセージ1414を送信するように構成され得る。
ブロック1508は、表示デバイスからペアリング要求を受信するステップを含む。たとえば、分析物センサシステム1408は、表示デバイス1410からペアリング要求1416を受信するように構成され得る。
ブロック1510は、ペアリング要求受け入れメッセージを表示デバイスに送信するステップを含む。たとえば、分析物センサシステム1408は、ペアリング要求受け入れメッセージ1418を表示デバイス1410に送信するように構成され得る。
ブロック1512は、センサデータを表示デバイスに送信するステップを含む。たとえば、分析物センサシステム1408は、分析物センサシステム1408がその中でデータ、たとえばセンサデータを表示デバイス1410に送信することができる上記の通信に基づいて、セキュアなセンサ通信セッションに入るように構成され得る。いくつかの実施形態では、そのようなセンサデータの送信は、分析物センサシステム1408を覚醒させるための所定の間隔が満了する前のある時間において、表示デバイス1410からの特定のデータおよび/または任意の他のデータに対する埋め戻し要求を満たすことを備え得る。
説明はここで、たとえば図14の表示デバイス1410の一部の動作を記述する、図15Bのフローチャート1550に向かう。ブロック1552は、低電力受動監視モードにある分析物センサシステムに覚醒信号を送信するステップを含む。たとえば、表示デバイス1410は、低電力受動監視モードにある間、覚醒信号1412を分析物センサシステム1408に送信するように構成され得る。
ブロック1554は、覚醒信号に応答してアドバタイズメントメッセージを受信するステップを含む。たとえば、表示デバイス1410は、覚醒信号1412に応答して、分析物センサシステム1408からアドバタイズメントメッセージ1414を受信するように構成され得る。
ブロック1556は、ペアリング要求を分析物センサシステムに送信するステップを含む。たとえば、表示デバイス1410は、ペアリング要求1416を分析物センサシステム1408に送信するように構成され得る。
ブロック1558は、ペアリング要求に応答して、ペアリング要求受け入れメッセージを受信するステップを含む。たとえば、表示デバイス1410は、ペアリング要求1416に応答して、分析物センサシステム1408からペアリング要求受け入れメッセージ1418を受信するように構成され得る。
ブロック1560は、センサデータを分析物センサシステムから受信するステップを含む。たとえば、表示デバイス1410は、表示デバイス1410がその中でデータ、たとえばセンサデータを分析物センサシステム1408から受信する上記の通信に基づいて、セキュアなセンサ通信セッションに入るように構成され得る。いくつかの実施形態では、そのようなセンサデータの送信および受信は、分析物センサシステム1408を覚醒させるための所定の間隔が満了する前のある時間において、表示デバイス1410からの特定のデータおよび/または任意の他のデータに対する埋め戻し要求を満たすことを備え得る。
分析物センサシステムと表示デバイスをペアリングするためのNFCタグを備えるステッカーの利用
いくつかの実施形態では、分析物センサシステムと表示デバイスとの間の最初のペアリングは、分析物センサシステムと表示デバイスが互いに接続して通信することが承認されることを、検証してバリデーションすることを必要とする。いくつかの実施形態は、そのような最初の検証およびバリデーションを実行する際のステップとして、表示デバイス上で実行されるアプリケーションに、分析物センサシステムおよび/またはそのパッケージングからシリアル番号などをユーザが手動で入力することを必要とする。しかしながら、そのような手順はユーザにとって面倒であり得る。したがって、本開示は、ユーザによるそのようなシリアル番号などの手動の入力を必要とすることなく、分析物センサシステムを1つまたは複数の表示デバイスに最初にペアリングし、それにより、ユーザにとってより簡単で合理的なセットアップ体験をもたらすことを企図する。
図16は、たとえば少なくとも図3A~図3Eに関連して前に説明されたような分析物センサシステム308の識別情報を最初に表示デバイス310に伝送するために利用され得る、ステッカー1604に埋め込まれたNFCタグ1602を示す。製造の間に、NFCタグ1602は、ステッカー1604に埋め込まれ、ペアリングキー(たとえば、BLE暗号化キー)を用いてあらかじめプログラムされ得る。分析物センサシステム308のキッティングのときに、ステッカー1604は分析物センサキットボックス398(図3D参照)に取り付けられ得る。ユーザが分析物センサシステム308を特定のNFC対応の表示デバイス310とペアリングする準備ができると、ユーザは、表示デバイス310がNFCを介してステッカー1604内のNFCタグ1602からペアリングキーを取り出すことができるように、ステッカー1604(およびその中のNFCタグ1602)の十分近く(たとえば、数センチメートル以内)に表示デバイス310を物理的に動かすことができる。いくつかの実施形態では、ステッカー1604の十分近くに表示デバイス310を物理的に動かすことは、表示デバイス310をステッカーにタップすることを備え得る。次いで、ペアリングキーを利用して、表示デバイス310はさらに、本開示において説明される任意の実施形態に従って、または任意の他のペアリングプロトコルに従って、分析物センサシステム308とのペアリングプロトコルを開始し、または代替的に、分析物センサシステム308によって開始されるペアリングプロトコルの完了に参加するように構成され得る。たとえば、いくつかの実施形態では、分析物センサシステム308は、ペアリングキーを利用して、表示デバイス310とペアリングし、またはペアリングを開始するように構成され得る。すなわち、ディスプレイ310はペアリング処理を開始する必要はない。たとえば、分析物センサシステム308はアドバタイズメントするように構成され得るが、ディスプレイ310は、ペアリング処理を完了するための分析物センサシステム308との後続の通信においてペアリングキーを利用する。
説明はここで、たとえば本明細書において説明される任意の表示デバイスの動作を記述する、図17のフローチャート1700に向かう。ブロック1702は、ペアリングキーがあらかじめプログラムされた短距離ワイヤレス通信タグを備える、分析物センサシステムまたは分析物センサシステムのパッケージングのうちの1つに接して物理的に配置されるステッカーの十分近くに、表示デバイスが短距離ワイヤレス通信プロトコルを介してそのタグからペアリングキーを取り出すことができように、短距離ワイヤレス通信プロトコル対応の表示デバイスを物理的に動かすステップを含む。いくつかの実施形態では、タグはさらに、センサ関連情報、センサ有効期限、ライセンス情報、校正情報、または任意の他の情報のうちの1つまたは複数を含み得る。いくつかの実施形態では、短距離ワイヤレス通信プロトコルはNFCプロトコルであってもよく、タグはNFCタグであってもよい。たとえば、分析物センサシステム308とNFC対応の表示デバイス310の最初のペアリングのときに、ユーザは、表示デバイス310がNFCを介してNFCタグ1602からペアリングキーを取り出すことができるように、ペアリングキーがあらかじめプログラムされたNFCタグ1602を備えるステッカー1604の十分近くに表示デバイス310を物理的に動かすことができる。
ブロック1704は、取り出されたペアリングキーを利用して、短距離ワイヤレス通信プロトコルと異なるワイヤレスプロトコルのために、表示デバイスを分析物センサシステムとペアリングするステップを含む。たとえば、表示デバイス310は、本開示において説明される任意の実施形態に従って、または任意の他のペアリングプロトコルに従って、NFCタグ1602から取り出されたペアリングキーを利用して、短距離ワイヤレス通信プロトコルと異なるワイヤレスプロトコル(たとえば、Wi-Fi、Bluetooth、BLE、セルラー、または任意の他の適切な通信プロトコル)のために、分析物センサシステム308とペアリングすることができる。
分析物センサシステムとのセキュアな接続の確立を開始するための光学手段の利用
分析物センサシステムと1つまたは複数の表示デバイスとの間のセキュアな通信が確立されるようないくつかの実施形態は、ユーザが分析物センサシステムに付けられた送信機IDを読み取り、送信機IDを1つまたは複数の表示デバイスに手動で入力してセキュアな接続を確立することを必要とする。そのような実施形態はさらに、1つまたは複数の他の表示デバイスと今後セキュアな接続を確立するために、ユーザがこの送信機IDを覚えることを必要とし得る。このようにセキュアな通信を確立するのは時間がかかることがあり(たとえば、確立するのに5分から30分かかる)、最適とは言えないユーザ体験をもたらし得る。
したがって、表示デバイスが、発光源を利用して、送信機ID、または分析物センサシステムと関連付けられる別の秘密鍵を送信し、表示デバイスと分析物センサシステムとの間のセキュアなペアリング処理を開始するように構成される、いくつかの実施形態が本明細書において開示される。以下の説明から明らかになるように、そのような実施形態は、ユーザが送信機IDを読み取り、それを表示デバイスに手動で入力することを必要としない解決策を提供し、セキュアな通信がより高速に、かつより少ないユーザ介入で確立されるのを可能にし、それにより、より合理的なユーザ体験をもたらす。
図18は、いくつかの例示的な実施形態による、分析物センサデータをワイヤレスに通信するためのシステムのいくつかの特徴のブロック図を示す。図18は、表示デバイス1810および分析物センサシステム1808を含む。表示デバイス1810は、本明細書において説明される任意の表示デバイス、たとえば図3Bの表示デバイス310に対応し得る。したがって、表示デバイス1810は、任意のそのような対応する表示デバイスに関連して前に説明された要素のいずれかまたはすべてを含み得る。分析物センサシステム1808は、本明細書において説明される任意の表示デバイス、たとえば図3Bの分析物センサシステム308に対応し得る。したがって、分析物センサシステム1808は、任意のそのような対応する分析物センサシステムに関連して前に説明されたいずれかまたはすべての要素を含み得る。
表示デバイス1810は、少なくとも分析物センサシステム1808とのセキュアな通信を確立するために、少なくとも本明細書において説明されるような通信プロトコルを行うように構成される、ペアリングソフトウェア1830をさらに備えるものとして示されている。ペアリングソフトウェア1830は、図3Bの分析物センサアプリ330の一部分に対応してもよく、またはそれとは別に構成されるソフトウェアであってもよい。
表示デバイス1810はさらに、以下で説明されるように、表示デバイス1810とのセキュアな通信を確立するプロセスに少なくとも関する情報を分析物センサシステム1808に送信するように構成される変調された光のパターンを表示するように構成される、ディスプレイおよび/または光源1845(たとえば、発光ダイオード、フラッシュ、赤外線ブラスタ、もしくは任意の他の適切な発光源)を備える。いくつかの場合、変調された光は、ヒトの眼に見えるスペクトルの光である。しかしながら、本開示はそのように限定されず、変調された光は、赤外光などの電磁スペクトルの任意の部分にある光であってもよい。
表示デバイス1810はさらに、以下でより詳しく説明されるように、変調光通信とは別の通信チャネル、たとえばBLE、Wi-Fi、NFC、セルラー、または任意の他の適切な通信プロトコル上で、少なくとも分析物センサシステム1808と通信するように構成され得る。そのような別個の通信チャネルは、確立されると、表示デバイス1810と分析物センサシステム1808との間のセキュアな通信を提供することができる。
分析物センサシステム1808は、表示デバイス1810のディスプレイ/光源1845から表示デバイス1810と関連付けられる覚醒信号および第1のセキュリティコードのうちの少なくとも1つを符号化する変調された光を感知および/または受信するように構成される、光センサ1805をさらに備えるものとして示されている。
分析物センサシステム1808はさらに、光センサ1895から覚醒信号および第1のセキュリティコードの指示を受信するように構成される、プロセッサ/ASIC1890を備える。プロセッサ/ASIC1890は、検出および/または認識に応答して、覚醒信号を検出および/または別様に認識し、中断または覚醒信号を第2のプロセッサ1880に送信するように構成され得る。中断および/または覚醒信号は、第2のプロセッサ1880の少なくとも一部分を覚醒させるように構成され得る。プロセッサ/ASIC1890はさらに、他のデータの検証、さらなる処理、またはさらなる処理における使用のために、受信された第1のセキュリティコードを第2のプロセッサ1880に渡すように構成され得る。いくつかの実施形態では、プロセッサ/ASIC1890は、図4に関連して前に説明されたような1つまたは複数のプロセッサおよび/または覚醒検出回路、たとえば、AFE410、プロセッサ420、または無線425の少なくとも一部分に対応し得る。いくつかの実施形態では、第2のプロセッサ1880は、図3Bに関連して前に説明されたようなプロセッサ380に対応し得る。
第1のセキュリティコードの受信に応答して、第2のプロセッサ1880は、第1のセキュリティコードを利用して第2のセキュリティコードを暗号化し、変調光通信以外の方法または通信プロトコル、たとえば、BLE、Wi-Fi、NFC、セルラー、または任意の他の適切な通信プロトコルを介して、暗号化された第2のセキュリティコードが表示デバイス1810へブロードキャストされるようにするように構成され得る。第2のセキュリティコードは、分析物センサシステム1808に対応する、および/またはそれと関連付けられる、固有のセキュリティコードであり得る。
暗号化された第2のセキュリティコードの受信に応答して、表示デバイス1810は、任意の適切なバリデーション方法またはプロトコルを利用して、暗号化された第2のセキュリティコードをバリデーションするように構成され得る。バリデーションに基づいて、表示デバイス1810は、変調光通信以外の通信プロトコル、たとえば、BLE、Wi-Fi、NFC、セルラー、または任意の他の適切な通信プロトコルを介して、分析物センサシステム1808とのセキュアな通信を開始するように構成され得る。分析物センサシステム1808とのセキュアな通信を確立すると、分析物センサシステム1808は、第2のセキュリティコードを利用して、または、表示デバイス1810が復号するように構成される別のセキュリティコードを利用して暗号化された少なくとも分析物濃度データを、送信するように構成され得る。したがって、図18による実施形態は、ユーザが送信機IDを手動で読み取る必要なく、および/または送信機IDを表示デバイス1810もしくは分析物センサシステム1808のいずれかに手動で入力する必要なく、表示デバイス1810と分析物センサシステムとの間のセキュアなペアリングおよび後続の通信を有利に可能にし得る。
説明はここで、たとえば図18に関連して前に説明された実施形態に関して本明細書において説明される任意の表示デバイスの動作を記述する、図19Aのフローチャート1900に向かう。ブロック1902は、変調された可視光として覚醒信号および第1のセキュリティコードのうちの少なくとも1つを分析物センサシステムに送信するステップを含む。たとえば、表示デバイス1810は、ディスプレイ/光源1845を介して、表示デバイス1810に対応する、および/またはそれと関連付けられる、覚醒信号と第1のセキュリティコードとを分析物センサシステム1808に送信するように構成され得る。
ブロック1904は、分析物センサシステムから、第1のセキュリティコードを利用して暗号化された第2のセキュリティコードを受信するステップを含む。たとえば、表示デバイス1810は、第1のセキュリティコードを利用して暗号化された、第2のセキュリティコードを受信するように構成され得る。いくつかの実施形態では、表示デバイス1810は、覚醒信号および第1のセキュリティコードを分析物センサシステム1808に送信したことに応答して、ならびに/または、分析物センサシステム1808が覚醒信号および第1のセキュリティコードを受信したことに応答して、暗号化された第2のセキュリティコードを受信することができる。いくつかの実施形態では、暗号化された第2のセキュリティコードは、ある通信チャネルを介して、および/または、変調された可視光と異なる通信プロトコル、たとえば、BLE、Wi-Fi、NFC、セルラー、もしくは任意の他の適切な通信プロトコルを利用して、受信され得る。
ブロック1906は、暗号化された第2のセキュリティコードを検証するステップを含む。たとえば、表示デバイス1810は、第2のセキュリティコードが所定の、以前から知られている、もしくは別様に決定可能なセキュリティコードに対応すること、ならびに/または、表示デバイス1810に対応する、および/もしくはそれと関連付けられる第1のセキュリティコードを利用して、第2のセキュリティコードが暗号化されたことを検証するように構成され得る。
ブロック1908は、検証に応答して分析物センサシステムとのセキュアな通信チャネルを確立するステップを含む。たとえば、暗号化された第2のセキュリティコードを検証すると、表示デバイス1810は、変調された可視光とは異なる通信プロトコル、たとえば、BLE、Wi-Fi、NFC、セルラー、または任意の他の適切な通信プロトコルを利用して、セキュアな通信チャネルを確立するように構成され得る。
ブロック1910は、セキュアな通信チャネルを介して分析物センサシステムから分析物濃度データを受信するステップを含む。たとえば、いくつかの実施形態では、表示デバイス1810は、BLE通信チャネルを介して分析物センサシステム1808から、分析物センサシステム1808に対応する、および/またはそれと関連付けられる第2のセキュリティコードを利用して符号化される、分析物濃度データを受信するように構成され得る。
説明はここで、たとえば図18に関連して前に説明された実施形態に関連して本明細書において説明される任意の分析物センサシステムの動作を記述する、図19Bのフローチャート1950に向かう。ブロック1952は、表示デバイスから、変調された可視光として、覚醒信号および第1のセキュリティコードのうちの少なくとも1つを受信するステップを含む。たとえば、分析物センサシステム1808は、表示デバイス1810から、光センサ1895を介して、表示デバイス1810に対応する、および/またはそれと関連付けられる、覚醒信号と第1のセキュリティコードとを受信するように構成され得る。
ブロック1954は、分析物センサシステムから、第1のセキュリティコードを利用して暗号化された第2のセキュリティコードを送信するステップを含む。たとえば、分析物センサシステム1808は、第1のセキュリティコードを利用して暗号化された、第2のセキュリティコードを送信するように構成され得る。いくつかの実施形態では、分析物センサシステムは、覚醒信号および第1のセキュリティコードを受信したことに応答して、暗号化された第2のセキュリティコードを送信することができる。いくつかの実施形態では、暗号化された第2のセキュリティコードは、ある通信チャネルを介して、および/または、変調された可視光と異なる通信プロトコル、たとえば、BLE、Wi-Fi、NFC、セルラー、もしくは任意の他の適切な通信プロトコルを利用して、送信され得る。
ブロック1956は、表示デバイスとのセキュアな通信チャネルを確立するステップを含む。たとえば、分析物センサシステム1808は、変調された可視光と異なる通信プロトコル、たとえば、BLE、Wi-Fi、NFC、セルラー、または任意の他の適切な通信プロトコルを利用して、表示デバイス1810とのセキュアな通信チャネルを確立するように、またはその確立に参加するように構成され得る。
ブロック1958は、セキュアな通信チャネルを介して分析物濃度データを送信するステップを含む。たとえば、いくつかの実施形態では、分析物センサシステム1808は、分析物センサシステム1808に対応する、および/またはそれと関連付けられる第2のセキュリティコードを利用して符号化された、分析物濃度データを、BLE通信チャネルを介して表示デバイス1810に送信するように構成され得る。
分析物センサシステムを検出された表示デバイスに接続できないことについてのユーザ警告
ユーザが表示デバイス上でセンサデータを簡単に見ることができるように、分析物センサシステムがペアリングされた表示デバイス(たとえば、スマートフォンまたはスマートウォッチ)にセンサデータを送信するように構成される、いくつかの実施形態が本明細書において開示される。いくつかの実施形態では、このセンサデータを表示デバイスに送信することが、分析物センサシステムの平均電力消費を減らすために定期的におよび/または間欠的に実行される。したがって、表示デバイスは、分析物センサシステムと定期的に接続し、それから切断することができる。しかしながら、表示デバイスが近くにある間にユーザが分析物センサシステムを身に着けているにもかかわらず、表示デバイスが分析物センサシステムと接続することが不可能であり、センサデータおよび/または他のデータが分析物センサシステムから表示デバイスに、またはその逆方向に送信されるのを妨げることがあり得る。そのように接続できないことの1つの一般的な原因は、表示デバイスと分析物センサシステムとの間の低い信号強度(SSI)である。そのような低い信号強度には、限定はされないが、無線周波数(RF)妨害、分析物センサシステム上にユーザが横たわっていること、または他のRF干渉を含む、様々な原因があり得る。したがって、本開示は、表示デバイスが分析物センサシステムからアドバタイズメントメッセージを検出するが分析物センサシステムと接続できないとき、表示デバイスのユーザに警告し、それにより、次の試行の間に接続確立の確率を高める可能性が高い1つまたは複数の行動をユーザが実行することを可能にすることを企図する。
図20は、たとえば、表示デバイスが、本明細書において説明される任意の分析物センサシステムからアドバタイズメントメッセージを検出するが、分析物センサシステムと接続することが可能ではないときに、ユーザに警告することに関して、本明細書において説明される任意の表示デバイスの動作を記述する、フローチャート2000を示す。
ブロック2002は、分析物センサシステムからアドバタイズメントメッセージを検出するステップを含む。たとえば、本明細書において説明される任意の表示デバイスが、本明細書において説明される任意の分析物センサシステムからアドバタイズメントメッセージを検出することができる。
ブロック2004は、アドバタイズメントメッセージに応答して分析物センサシステムとの接続を確立することを試みるステップを含む。たとえば、表示デバイスは、本明細書において開示される任意のペアリングおよび/もしくは接続プロトコルに従って、または、任意の他の適切なペアリングおよび/もしくは接続プロトコルに従って、分析物センサシステムとの接続を確立するのを試みるように構成され得る。
ブロック2006は、分析物センサシステムとの接続を確立する試みが失敗したと決定するステップを含む。たとえば、分析物センサシステムとの接続を確立するのを試みたがそれに失敗した所定の期間の後で、表示デバイスは、分析物センサシステムとの接続を確立するための試みが失敗したという決定を行うように構成され得る。
ブロック2008は、分析物センサシステムが検出されたが、分析物センサシステムとの接続を確立するための試みが失敗したことを示す警告を、表示デバイス上で生成するステップを含む。たとえば、表示デバイスは、任意の適切な警告、たとえば限定はされないが、「[ユーザ]さん、あなたの[スマートフォン/スマートウォッチ]が近くであなたの[分析物センサシステム/送信機]を見つけましたが、接続してデータを受信することができませんでした。次に接続を試みるときに成功の確率が上がるように、お持ちの[スマートフォン/スマートウォッチ]に対するあなたの向きと他の考えられるRF妨害について、[5分]以内に変えることを試してください。」を生成するように構成され得る。いくつかの実施形態では、警告はさらに、後続の接続の試みの際の分析物センサシステムとの接続確立の確率を高めるための、少なくとも1つの提案されるユーザ介入を備え得る。
分析物センサシステムへのスマートウォッチまたは他のディスプレイの直接のペアリング
いくつかの場合、分析物センサシステムのユーザは、1つより多くの表示デバイス、たとえばスマートフォンおよびスマートウォッチと分析物センサシステムをペアリングするのを望むことがある。たとえば、スマートウォッチなどの、ユーザが装着するより小さい表示デバイス上で分析物濃度データを見るのがより便利であることがある。しかしながら、それは、分析物濃度データおよび/または警告を一目で見るのがより簡単である可能性があるが、ユーザ入力機能がより限られていること、たとえば、フルキーボードまたは数値パッドをより小さいディスプレイ上で提供するのが不可能または困難であることが少なくとも一部は原因となり、そのようなより小さい表示デバイスにおいて情報を入力することまたはペアリング処理を開始することがより面倒であり得る。したがって、分析物センサシステムとの最初のペアリングまたは後続の接続および/もしくは再接続のいずれかのために、分析物センサシステムと関連付けられる送信機ID、シリアル番号、またはコードをスマートウォッチへとユーザが手動で入力する必要なく、分析物センサシステムとのスマートウォッチなどの表示デバイスの直接のセキュアなペアリングを可能にする、いくつかの実施形態が企図される。そのような実施形態の説明が、少なくとも図3Aから図3Cを参照して以下に続く。例示のみを目的として、スマートフォンおよびスマートウォッチ(図3Aから図3Cに関連して前に説明されたような表示デバイス310の例)はともに、分析物センサシステム308と接続することができる。表現を簡単にするために、第1の表示デバイス、たとえばスマートフォンは表示デバイス310aに対応し得るが、第2の表示デバイス、たとえばスマートウォッチは、表示デバイス310bに対応し得る。
分析物センサシステム308は、表示デバイス310a(たとえば、スマートフォン)とすでにペアリングされ、および/または別様に接続されていてもよい。表示デバイス310b(たとえば、スマートウォッチ)の分析物センサシステム308への接続を開始するために、ユーザは、表示デバイス310a上の分析物監視アプリケーション(たとえば、図3Bの分析物センサアプリ330)上で表示デバイスを追加するためのオプションを選択することができる。表示デバイス310aのディスプレイは、表示デバイス310bのディスプレイより大きいことがあるので、表示デバイス310a上で実行されるアプリにおいて表示デバイス310bを追加するためのオプションを選択することは、より簡単なユーザ操作であることがある。しかしながら、本開示はそのように限定されず、ユーザは代わりに、表示デバイス310b上で実行される類似する分析物センサアプリ330上で表示デバイスを追加するためのオプションを選択してもよい。いくつかの実施形態では、分析物センサアプリ330は、表示デバイスの機能、バージョン、および/または互換性(たとえば、3E、4G、LTE、5G、Wi-Fi、NFC、Bluetooth、BLEサポートなど)に基づいて、ユーザが分析物センサシステ308とペアリングすることができるスマートウォッチまたは他の表示デバイスのタイプを決定または制限する、フィルタリングオプションを含み得る。フィルタリングオプションは、たとえば、分析物センサシステム308が表示デバイス(たとえば、スマートウォッチ)とのdirect-to-watch通信をサポートできるかどうかの指示も提供し得る。たとえば、(たとえば、ディスプレイ310a上の)分析物センサアプリ330上でディスプレイを追加するためのオプションを選択すると、分析物センサシステム308が表示デバイス310bと互換性がないこと、および/またはdirect-to-watch通信をサポートできないことをユーザに通知する、信号またはフィードバックメッセージがアプリ上で提示され得る。たとえば、これは、分析物センサシステム308のバージョンまたはモデルがdirect-to-watch機能をサポートしないから、または分析物センサシステム308上で実行されるファームウェアが古い可能性があるからであり得る。代替的に、いくつかの例では、分析物センサシステム308が表示デバイス310b(たとえば、スマートウォッチ)とのdirect-to-watch通信をサポートできる場合、ディスプレイ(たとえば、表示デバイス310b)を追加するためのオプションを選択すると、アプリ上のフィードバックメッセージは、分析物センサシステム308がdirect-to-watch通信をサポートできることを示し得る。一例では、これは、分析物センサシステム308が正しいバージョン/モデルであるから、および/または、正しい/最新のファームウェアバージョンを有するからであり得る。
さらにいくつかの例では、信号またはフィードバックメッセージの代わりに、分析物センサシステム308(すでにディスプレイ310aと通信している)がdirect-to-watch通信をサポートできない場合、分析物センサアプリ330においてディスプレイを選択するオプションはグレーアウトされていてもよく、こうして、ユーザがそのようなオプションを選択できないようにする。また別の例では、分析物センサシステム308(すでにディスプレイ310aと通信している)が、たとえば新しい表示デバイス310b(たとえば、スマートウォッチ)とのdirect-to-watch通信をサポートできる場合、オプションはグレーアウトされなくてもよい。
表示デバイスを追加するためのユーザ選択に応答して、表示デバイス310aまたは表示デバイス310bは、新しいデバイスがペアリングを要求したことを示す信号またはメッセージを分析物センサシステム308に送信することができる。
新しいデバイスがペアリングを要求したことを示す信号またはメッセージに応答して、分析物センサシステム308は、分析物センサシステム308が定期的にまたは所定の間隔の間継続的にアドバタイズメントメッセージを送信するように構成される、ペアリングモードに入ることができる。いくつかの実施形態では、分析物センサシステム308が表示デバイス310b(たとえば、スマートウォッチ)との接続のために定期的にアドバタイズメントする所定の期間は、別のタイプの表示デバイス(たとえば、スマートフォンなど)との接続の場合の期間よりもはるかに長く、たとえば10分対20秒である。しかしながら、本開示はそのように限定されず、所定の期間は、任意の他のタイプの表示デバイスと実質的に同じであり得る。別の例では、分析物センサシステム308は、新しいデバイスがペアリングを要求したことを示す信号またはメッセージに応答して、ペアリングモードに入らなくてもよい。代わりに、分析物センサシステム308は、ホワイトリストが埋まるまで、新しい表示デバイスからの接続を求め得る。そのような例では、所定の期間は変化することがある(たとえば、より長く、短く、または同じであってもよい)。
アドバタイズメントメッセージを検出し、識別し、および/または受信したことに応答して、表示デバイス310bは、ペアリング処理を開始するためにユーザが選択する「ペア」通知を表示することができる。したがって、表示デバイス310bは、「ペア通知」を表示したことに応答して、ペアリング処理を開始する入力をユーザから受け取るように構成され得る。
任意選択で、ペアリング処理を開始する入力をユーザから受け取ったことに応答して、表示デバイス310bは、入力がユーザから受け取られたことを示す信号を表示デバイス310aに送信することができる。
表示デバイス310aは、ペアリングおよび/または認証情報(たとえば、分析物センサシステム308に対応する送信機IDもしくはシリアル番号、ならびに/または、1つまたは複数のペアリングキーおよび/もしくは暗号化キー)を表示デバイス310bに送信することができる。このようにして、ユーザが、ペアリングを可能にするために、分析物センサシステム308に対応する送信機IDまたは任意の他の同様の識別情報を表示デバイス310bに入力することは必要とされない。一例では、これは、入力がユーザから受け取られたことを示す信号を表示デバイス310bから受信したことに応答して実行され得る。
いくつかの他の実施形態では、表示デバイス310bは、別個のサーバ、たとえば図3Aのサーバシステム334から、ペアリングおよび/または認証情報の一部またはすべてを受信するように構成され得る。そのような実施形態では、サーバおよび表示デバイス310bが以前に認証された通信チャネルを確立したと企図されてもよく、これは、表示デバイス310aによって提供される認証情報に基づいてもよい。そのような実施形態では、ペアリング処理を開始する入力をユーザから受け取ったことに応答して、表示デバイス310bは、ユーザから入力が受け取られたことを示す信号を、表示デバイス310aではなく、またはそれに加えて、サーバシステム334に送信することができる。
表示デバイス310aおよび/またはサーバシステム334からペアリングおよび/または認証情報を受信したことに応答して、表示デバイス310bは、本明細書において説明される、または別様に既知である任意のペアリングプロトコルに従って、分析物センサシステム308とペアリングするように構成され得る。いくつかの実施形態では、このペアリング処理は、ユーザからの明確な入力を必要としない手順中のステップをユーザが認識しないように、または通知されないように、バックグラウンドで行われ得る。したがって、ユーザは、分析物センサシステム308の識別情報をスマートウォッチへ入力する必要なく、スマートウォッチなどのより小さい表示デバイスを分析物センサシステム308に簡単にペアリングすることができ、より合理化された体験をユーザにもたらす。ペアリングが成功すると、表示デバイス310bは、分析物センサシステム308から分析物関連データを受信し、そのようなデータおよび/または分析物データに関する情報(たとえば、本明細書において説明されるような、推定される血糖値、通知、アラーム、警告など)をユーザに提供することが理解されるだろう。
説明はここで、たとえば上で前に説明されたような第1の表示デバイス310a(たとえば、スマートフォン)の動作を記述する、図21Aのフローチャート2100に向かう。ブロック2102は、ユーザから、第1の表示デバイス上で、第2の表示デバイスを分析物センサシステムにペアリングするための要求を示す入力を受け取るステップを含む。たとえば、前に説明されたように、ユーザは、表示デバイス310aの分析物監視アプリケーション(たとえば、図3Bの分析物センサアプリ330)上で表示デバイスを追加するためのオプションを選択することができる。第1の表示デバイス310aは、すでに分析物センサシステム308とペアリングされており通信していてもよい。
ブロック2104は、第2の表示デバイスがペアリングを要求したことを示す第1の信号を分析物センサシステムに送信するステップを含む。たとえば、前に説明されたように、表示デバイス310aは、表示デバイス310bがペアリングを要求したことを示す第1の信号を分析物センサシステム308に送信することができる。前に説明されたように、この信号を分析物センサシステム308に送信することは、分析物センサシステム308に任意選択でペアリングモードへ入らせることができ、ペアリングモードにおいて、分析物センサシステム308は、所定の間隔の間アドバタイズメントメッセージを定期的に送信する。
ブロック2106は、第2の表示デバイスと分析物センサシステムとの間のペアリング処理をユーザが開始したことを示す第2の信号を第2の表示デバイスから受信するステップを含む。たとえば、前に説明されたように、ユーザは、ユーザ入力を表示デバイス310bに提供することによって、表示デバイス310bによって表示される「ペア」通知に肯定応答してもよく、表示デバイス310bは、ユーザがペアリング処理を開始したことを示す第2の信号を表示デバイス310aに送信してもしなくてもよい。
ブロック2108は、第2の表示デバイスから第2の信号を受信したことに応答して、分析物センサシステムに対応する送信機IDを第2の表示デバイスに送信するステップを含む。たとえば、前に説明されたように、表示デバイス310bから第2の信号を受信したことに応答して、表示デバイス310aは、ペアリングおよび/または認証情報(たとえば、分析物センサシステム308に対応する送信機IDもしくはシリアル番号、ならびに/または、1つもしくは複数のペアリングキーおよび/もしくは暗号化キー)を表示デバイス310bに送信することができる。表示デバイス310bは、このペアリングおよび/または認証情報を使用して、分析物センサシステム308とペアリングすることができる。
説明はここで、たとえば上で前に説明されたような第2の表示デバイス310a(たとえば、スマートウォッチ)の動作を記述する、図21Bのフローチャート2150に向かう。ブロック2152は、第2の表示デバイスを分析物センサシステムとペアリングするための第1の表示デバイス上でのユーザ選択に応答して送信される、1つまたは複数のアドバタイズメントメッセージを分析物センサシステムから受信するステップを含む。たとえば、前に説明されたように、ユーザは、表示デバイス310a(図3B)の分析物監視アプリケーション330上で表示デバイスを追加するためのオプションを選択することができ、分析物センサシステム308は、任意選択でペアリングモードに入るように構成されてもよく、所定の間隔の間定期的にアドバタイズメントメッセージを送信する。そのような実施形態では、第1の表示デバイス310aは、分析物センサシステム308とすでにペアリングされ通信していてもよい。
ブロック2154は、1つまたは複数のアドバタイズメントメッセージを受信したことに応答して、ペアリング処理の通知を表示するステップを含む。たとえば、前に説明されたように、アドバタイズメントメッセージを検出し、識別し、および/または受信したことに応答して、表示デバイス310bは「ペア」通知をユーザに表示することができる。
ブロック2156は、ユーザからペアリング処理を開始するための入力を受け取ったことに応答して、入力がユーザから受け取られたことを示す信号を任意選択で第1の表示デバイスに送信するステップを含む。たとえば、前に説明されたように、ペアリング処理を開始する入力をユーザから受け取ったことに応答して、表示デバイス310bは、入力がユーザから受け取られたことを示す信号を表示デバイス310aに送信してもしなくてもよい。
ブロック2158は、分析物センサシステムに対応する送信機IDを第1の表示デバイスから受信するステップを含む。たとえば、前に説明されたように、ペアリングおよび/または認証情報(たとえば、分析物センサシステム308に対応する送信機IDもしくはシリアル番号、ならびに/または、1つもしくは複数のペアリングキーおよび/もしくは暗号化キー)を、表示デバイス310aは送信することができ、表示デバイス310bは受信することができる。
ブロック2160は、分析物センサシステムに対応する送信機IDを利用して、分析物センサシステムとのセキュアな接続を確立するステップを含む。たとえば、前に説明されたように、ペアリングおよび/または認証情報を受信したことに応答して、表示デバイス310bは、本明細書において説明される、または一般に知られている任意のペアリングプロトコルに従って、分析物センサシステム308とペアリングするように構成され得る。
データキャプチャ
以下の説明は、図3Aから図3Eにおいて開示されたような構成要素に少なくとも言及するが、説明はそのように限定されず、本開示全体で説明されるあらゆる他の構成要素に対応してもよく、またはそれらに適用されてもよい。
いくつかの状況では、ユーザは、1つより多くの表示デバイス、たとえば、スマートフォンおよびウェアラブルスマートウォッチ、または自己所有のスマートフォンもしくはスマートウォッチ、ならびに、たとえば病状を管理することに関連して健康管理従事者によって利用される医療デバイスを、自身の分析物センサシステム(たとえば、分析物センサシステム308)に結合することを望み得る。分析物センサシステム308のバッテリ寿命を長くするのが望ましいので、分析物センサシステム308は、最初に表示デバイスとペアリングしてそれに接続し、データを表示デバイスに伝送し、バッテリを節約するために表示デバイスから切断して低電力モードおよび/またはスリープモードに入り、そして所定の接続間隔(たとえば、5分ごと)に基づいて表示デバイスに定期的に再接続するように構成され得る。本開示において説明されるいくつかの実施形態は「所定の」接続間隔を利用するが、本開示は、発生の長さおよび/または頻度があらかじめ決められていない類似する接続間隔の使用も企図する。したがって、所定の接続間隔の使用を記述する実施形態は、そのようなあらかじめ決められていない接続間隔の使用も企図する。分析物センサシステム308が複数の表示デバイスへの接続を管理できる1つの方法は、1つの表示デバイスが所与の所定の接続間隔の間に分析物センサシステム308との通信接続を維持するのを可能にすることである。これは、異なる所定の接続間隔における複数の表示デバイスの逐次的な接続を可能にするが、同じ所定の接続間隔の間の同じ時間に2つの表示デバイスが分析物センサシステム308との接続を維持しないという点でそのような接続を制限し、これにより、最終的に複数の表示デバイスを受け入れるときに特定の表示デバイスとの接続を再確立するある機会と別の機会との間に長い期間が生じ得る。
分析物センサシステム308が複数の表示デバイスへの接続を管理できる別の方法は、異なる分類のデバイスが分析物センサシステム308と接続して通信することが許容される複数のタイムスロット、たとえば、消費者により一般に利用される表示デバイス(たとえば、スマートフォン、スマートウォッチ、ユーザ受信機)が一つずつ分析物センサシステム308と接続することが許容される消費者タイムスロット、ならびに、医療専門家により一般に利用される表示デバイスおよび/または他のプロプライエタリもしくは専用医療デバイスが一つずつ分析物センサシステム308と接続することが許容される医療または専門家タイムスロットを利用して、動作することである。そのような消費者タイムスロットおよび医療/専門家タイムスロットが利用される場合、アドバタイズメントパラメータおよびプロトコルは、各タイムスロット内での接続の利用可能性をアドバタイズメントするために、同様にまたは異なるように構成され得る。そのような例はさらに、既知のまたは信頼される表示デバイスの接続の管理を助けるために、複数の対応するホワイトリストを利用してもよく、分析物センサシステム308とのセキュアな接続を以前に確立して認証したそれぞれの消費者デバイスまたは医療/専門家デバイスは、そのホワイトリストに載っている。いくつかの実施形態では、各々のそのようなホワイトリストは、単一の好ましい消費者デバイス(たとえば、ユーザのスマートフォン)または単一の好ましい医療/専門家デバイス(たとえば、医師に関連する健康管理従事者デバイス)に対応する、単一のエントリのための空間を含み得る。ユーザまたは医療専門家が、対応するホワイトリストに現在載っていない新しい表示デバイスにペアリングすることを望む場合、新しい表示デバイスとペアリングすると、ホワイトリストに以前載っていた他の表示デバイスがホワイトリストから削除され、単一のエントリの中のその位置において、新しくペアリングされた表示デバイスがホワイトリストに追加される。しかしながら、任意の所定の接続間隔の間に単一のデバイスが分析物センサシステム308との接続を維持できるという制約と組み合わされると、表示デバイスはそれでも、消費者クラスであるか医療/専門家クラスであるかにかかわらず、分析物センサシステム308との接続のある機会と別の機会の間に長時間待たなければならないことがある。
したがって、以下で説明されるいくつかの実施形態は、同じ所定の接続間隔の間に同時に、複数の表示デバイスが接続して接続を維持することを可能にする。以下で説明される一般的な概念は、別々に、または任意の組合せで、消費者と医療/専門家の分類、ホワイトリスト、およびタイムスロットの区別をなくすことと、同様の分類であるものとして各表示デバイスを見なし、すべてのタイプ/分類の信用されるデバイスを載せることができる単一のホワイトリストを利用することと、1つまたは複数の互換性のある表示デバイスが同じ所定の接続間隔の間に分析物センサシステム308をペアリングしてそれと接続することができる可能性がある単一のタイムスロットを提供することとを含む。いくつかの実施形態では、そのような単一のホワイトリストは、たとえば2つのエントリ、すなわち医療/専門家デバイスに対して1つのエントリおよび消費者デバイスに対して1つのエントリから、たとえば任意のタイプまたは分類の互換性のある表示デバイスに対する3つ以上のエントリにいたるまで、増大した容量を有し得る。分析物センサシステム308との接続および通信のために単一のタイムスロットが利用されるので、同じ所定の接続間隔の間に発生するものとして、複数のデバイスに対して、アドバタイズメントおよび接続維持を同時に(simultaneously)、または少なくとも同時期に(concurrently)扱うことができる。ホワイトリストを依然として利用することができるので、アドバタイズメントは、一般的なアドバタイズメントのための、たとえばホワイトリストにまだ載っていない表示デバイスにアドバタイズメントするためのパラメータの第1のセット、および、たとえばホワイトリストに現在載っている信用される表示デバイスにアドバタイズメントするための、ホワイトリストアドバタイズメントのためのパラメータの第2のセットを利用することができる。同じ所定の通信間隔において1つまたは複数の互換性のある表示デバイスの各々との接続を確立すると、1つまたは複数の互換性のある表示デバイス(たとえば、表示デバイス310)の各々が、分析物センサシステム308と、および/または、場合によっては、本明細書のいずれかの部分により説明されるような、もしくは別様に知られているような同じ所定の通信間隔の間に、互いにおよび/また
は別のサーバ(たとえば、サーバシステム334)と通信することができる。所定の通信間隔の間の何らかの時点において、1つまたは複数の接続が任意の数の理由で閉じられるべきであると決定され得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の接続を閉じるためのコマンドまたは決定に応答して1つまたは複数の接続を直ちに閉じるのではなく、特定の所定の接続間隔に対する一般的なアドバタイズメントが完了するまで、場合によってはたとえ短い接続間隔の間であっても、それらの接続を維持することを企図する。加えて、いくつかの実施形態は、電力を節約し、応答性を改善し、および/または関係する1つもしくは複数のデバイスの動作を簡単にするために、アドバタイズメントパラメータ、接続パラメータ、および/またはタイムアウト戦略を調整することを企図する。不良デバイスがアドバタイズメントメッセージを聴取する可能性があるが、そのような不良デバイスは認証に失敗することが予想されるので、通信セッションを確立すること、またはホワイトリストに追加されることが防がれる。ここでそのような実施形態のいくつかの特徴が、以下でより詳しく説明される。
分析物センサシステムとのタイムスロット非依存接続/通信の利用
いくつかの実施形態では、複数の互換性のある表示デバイス310が分析物センサシステム308とペアリングし、接続し、通信できる可能性のある、単一の反復的なまたは定期的なタイムスロットが利用される。そのような単一のタイムスロットは、消費者クラスの表示デバイスと医療/専門家クラスの表示デバイスの区別を提供しないことがある。すべてのタイムスロットおよびデバイス分類を単一の種類にまとめる(たとえば、すべての互換性のある表示デバイスが接続の目的で同じであると見なされる)ことは、関係するすべてのデバイスのための動作、アドバタイズメント、および接続管理プロトコルと関連付けられる、複雑さと要件を減らす。加えて、表示デバイス310の単一の分類のみが企図されるので、そのような実施形態では、アドバタイズメントプロトコルおよび/またはパラメータも簡単になり得る。
分析物センサシステムとの接続/通信のための一般化されたホワイトリストの利用
いくつかの実施形態では、単一のまたは一般化されたホワイトリストが利用され、このとき、分析物センサシステム308との最初のペアリングおよび認証が実行されれば、すべての互換性のある表示デバイス310をリストに載せることができる可能性がある。たとえば、単一の表示デバイスのエントリのための空間を各々有する、以前の消費者および医療/専門家ホワイトリストが利用されている場合、いくつかの他の実施形態では、任意のタイプまたは分類の互換性のある表示デバイス310に対して3つ以上のエントリを有する、すべての互換性のある表示デバイス310に対する単一のホワイトリストが利用され得る。ホワイトリストに3つ以上のエントリを含めることで、複数の表示デバイス、たとえばユーザのスマートフォン、ユーザのスマートウォッチ、およびさらには第3の表示デバイス、たとえば医療専門家の健康管理従事者デバイスを、同じ所定の通信間隔の間に、ホワイトリストに載せることと、分析物濃度および/または他のデータの同時通信のために必要とされれば簡単に再接続することとが可能になる。いくつかの実施形態では、分析物センサシステム308は、所定の期間の間表示デバイスからデータを受信していないこともしくは表示デバイスにデータを送信していないことに基づいて、または、本開示のどこかで説明されるようなもしくは別様に既知のホワイトリストを管理するための任意の他のプロトコルに従って、ホワイトリストから表示デバイスを除去または削除するように構成され得る。
分析物センサシステムとの接続のための単一のホワイトリストに基づくアドバタイズメント
このセクションにおける議論は、図3A~図3C、図22Aおよび図22Bおよび図23を参照する。図22Aおよび図22Bは、いくつかの実施形態による、アドバタイズメントシグナリングのアドバタイズメントための例示的なタイミング図2200、2250を示すが、図23は、いくつかの実施形態による、分析物センサシステム308によるアドバタイズメントシグナリングのための例示的なフローチャートを示す。
分析物センサシステム308とペアリングし、接続し、および/または再接続するために、アドバタイズメントが実行されてもよく、ここで、アドバタイズメントメッセージ2202、2204が、所与の所定の接続間隔2210の間のペアリング、接続、および/または再接続に対するアドバタイズメントデバイスの利用可能性を告知するために、1つまたは複数のアドバタイズメント間隔2206、2208の間に定期的に送信される。単一のホワイトリストを利用するいくつかの実施形態では、第1のアドバタイズメントメッセージ2202は、ホワイトリストに現在載っていない新しい表示デバイス310を発見するための、および/またはそれにアドバタイズメントするための、パラメータの第1のセットを利用することができる。パラメータの第1のセットは、第1のアドバタイズメント間隔2206の第1の長さ2212、第1のアドバタイズメント間隔2206内でアドバタイズメントメッセージ2202を送信するために利用される第1の定期的な間隔2214、第1のアドバタイズメントメッセージ2202が送信される第1の電力2216、および第1のアドバタイズメントメッセージ2202を送信するための任意の他のパラメータのうちの1つまたは複数を定義することができる。パラメータのそのような第1のセットは、現在ホワイトリストに載っていないデバイスに対する一般的なアドバタイズメントまたは発見アドバタイズメントに対応し得る。
そのようなアドバタイズメントは追加で、ホワイトリストに現在載っている表示デバイス310を発見するための、および/またはそれにアドバタイズメントするための、パラメータの第2のセットを利用して第2のアドバタイズメントメッセージ2204を利用することができる。パラメータのこの第2のセットは、第2のアドバタイズメント間隔2208の第2の長さ2222、第2のアドバタイズメント間隔2208内でアドバタイズメントメッセージ2204を送信するために利用される第2の定期的な間隔2224、第2のアドバタイズメントメッセージ2204が送信される第2の電力2226、および第2のアドバタイズメントメッセージ2204を送信するための任意の他のパラメータのうちの1つまたは複数を定義することができる。パラメータのそのような第2のセットは、ホワイトリストまたは再接続アドバタイズメントに対応し得る。それぞれの第1のアドバタイズメントメッセージ2202および第2のアドバタイズメントメッセージ2204のためにアドバタイズメントパラメータの第1のセットおよび第2のセットを利用することで、同じ通信タイムスロットにおいて一般的なアドバタイズメントおよび再接続アドバタイズメントが可能になる。
いくつかの実施形態では、一般的なアドバタイズメントメッセージ2202が送信される第1の電力2216は、再接続アドバタイズメントメッセージ2204が送信される第2の電力2226より低いことがある。たとえば、新しい表示デバイス310、たとえばスマートフォンまたはスマートウォッチをペアリングして接続するのを試みるユーザは、分析物センサシステム308の近くに(たとえば、数フィート以内に)配置された新しい表示デバイス310を有する可能性が高い。そのような一般的なアドバタイズメントは、少なくとも新しい表示デバイス310および分析物センサシステム308の近くにあることにより、最大の、たとえば30メートルの送信電力を利用する必要がない。対照的に、ホワイトリストに載っているデバイスが分析物センサシステム308から遠く離れているときであっても、たとえばユーザが一時的に別の部屋に歩いて行く間にスマートフォンがテーブルに置かれたままであっても、ホワイトリストに載っている表示デバイス310が分析物センサシステム308に接続されたままであること、またはそれに再接続することが望ましいことがある。しかしながら、本開示はそのように限定されず、第1の電力2216および/または第2の電力2226は、互いに関して任意の適切な絶対値および/または任意の適切な相対値を有するように、構成可能または再構成可能であり得る。
いくつかの実施形態では、一般的なアドバタイズメントのために第1のアドバタイズメント間隔2206内でアドバタイズメントメッセージ2202を送信するために利用される、第1のアドバタイズメント間隔2206および/または第1の定期的な間隔2214の第1の長さ2212は、再接続アドバタイズメントのために第2のアドバタイズメント間隔2208内でアドバタイズメントメッセージ2204を送信するために利用される第2のアドバタイズメント間隔2208および/または第2の定期的な間隔2224の第2の長さ2222と異なり得る。加えて、第1のアドバタイズメント間隔2206の発生の第1の頻度は、第2のアドバタイズメント間隔2208の発生の第2の頻度と異なり得る。たとえば、分析物濃度データは、30秒ごとまたは1分ごとに、測定され、処理され、または通信され得る。したがって、そのような実施形態では、第2のアドバタイズメント間隔2208の発生の第2の頻度は、このタイムフレームおよび発生の関連する頻度、たとえば30秒ごとまたは1分ごとに対応し得る。しかしながら、そのような短い間隔で、たとえば発生の第2の頻度で、存在する可能性があることもないこともある、ホワイトリストに現在載っていない新しい表示デバイスを「発見する」のを試みるのは、必要ではないまたは望ましくないことがある。したがって、一般的なアドバタイズメントと関連付けられる第1のアドバタイズメント間隔2206の発生の第1の頻度は、再接続アドバタイズメントと関連付けられる第2のアドバタイズメント間隔2208の発生の第2の頻度より低いことがある。一般的なアドバタイズメント間隔とアドバタイズメント間隔の間の間隔をより長くすると、一般的なアドバタイズメントの回数または頻度が減ることにより分析物センサシステム308内で電力を節約することができる。
加えて、いくつかの実施形態では、分析物センサシステム308および/または1つもしくは複数のすでに接続されている表示デバイス310はさらに、たとえば、ユーザが新しい表示デバイス310を分析物センサシステム308、たとえばユーザのスマートフォンまたはスマートウォッチにペアリングして接続することを望むとき、ユーザがオンデマンドで一般的なアドバタイズメントセッションを開始することを可能にするボタンまたは他のユーザ入力を備え得る。
説明はここで、たとえばいくつかの実施形態による分析物センサシステム308のアドバタイズメント動作を記述する、図23のフローチャート2300に向かう。ブロック2302は、以前に認証されたデバイスのホワイトリストが少なくとも1つの埋まっていないエントリを有する場合、所定の通信間隔の間にパラメータの第1のセットを利用して、1つまたは複数の第1のアドバタイズメントメッセージを送信するステップを含む。たとえば、所定の接続間隔2210の間に、そのようなホワイトリストに表示デバイスが載っていないことに基づいて、または、ホワイトリストが少なくとも1つの埋まっていないエントリを有することに基づいて、分析物センサシステム308は、たとえば、第1のアドバタイズメント間隔2206の第1の長さ2212、第1のアドバタイズメント間隔2206内で第1のアドバタイズメントメッセージ2202を送信するために利用される第1の定期的な間隔2214、第1のアドバタイズメントメッセージ2202を送信するために利用される第1の電力2216、およびそのようなアドバタイズメントのための任意の他のパラメータのうちの1つまたは複数を定義する、パラメータの第1のセットを利用して、1つまたは複数の第1のアドバタイズメントメッセージ2202を送信するように構成され得る。パラメータのそのような第1のセットは、ホワイトリストに現在載っていないデバイスのための発見アドバタイズメント、または一般的なアドバタイズメントに対応し得る。
いくつかの実施形態では、分析物センサシステム308が最初にパワーアップされるとき、分析物センサシステム308は、第1のアドバタイズメント間隔2206の長さ2212が、たとえば15分以下であるようなペアリングアドバタイズメントを実行するように構成され得るが、本開示はそのように限定されず、第1のアドバタイズメント間隔2206の長さ2212は任意の適切な間隔であり得る。いくつかの他の可能な実装形態と比較してアドバタイズメント間隔が短いことにより、そのようなアドバタイズメントは、高速なペアリングアドバタイズメントであると考えられ得る。そのような実施形態では、第1の定期的な間隔2214は、たとえば1024ミリ秒であり得るが、本開示はそのように限定されず、第1の定期的な間隔2214は任意の適切な間隔であり得る。そのような実施形態では、「高速ペアリングアドバタイズメント」モードは、任意の表示デバイスが「完了する」と、たとえば、分析物センサシステム308とのペアリングおよび認証に成功すると、終了する。第1のアドバタイズメント間隔2206が満了すると、または任意の表示デバイスが完了すると、アドバタイズメントは、本明細書において説明されるまたは別様に知られている任意のアドバタイズメントプロトコルに従うことができる。
ブロック2304は、ホワイトリストが少なくとも1つの満たされていないエントリを有しない場合、所定の通信間隔の間に1つまたは複数の第1のアドバタイズメントメッセージを送信しないステップを含む。たとえば、いくつかの実施形態では、ホワイトリスト上に利用可能なエントリがない場合、接続すべき追加のデバイスのための空間が存在し得ない。したがって、そのような実施形態では、分析物センサシステム308は、電力を節約するために一般的なアドバタイズメントを実行しないように構成され得る。
ブロック2306は、ホワイトリストが少なくとも1つのデバイスを載せている場合、所定の通信間隔の間に、パラメータの第2のセットを利用して1つまたは複数の第2のアドバタイズメントメッセージを送信するステップを含む。たとえば、所定の接続間隔2210の間に、少なくとも1つの表示デバイス310がホワイトリストに載っていることに基づいて、分析物センサシステム308は、たとえば第2のアドバタイズメント間隔2208の第2の長さ2222、第2のアドバタイズメント間隔2208内で第2のアドバタイズメントメッセージ2204を送信するために利用される第2の定期的な間隔2224、アドバタイズメントメッセージを送信するために利用される第2の電力2226、およびそのようなアドバタイズメントのための任意の他のパラメータを定義する、パラメータの第2のセットを利用して、1つまたは複数の第2のアドバタイズメントメッセージ2204を送信するように構成され得る。パラメータのそのような第2のセットは、ホワイトリストに現在載っている表示デバイスのための再接続アドバタイズメントに対応し得る。
ブロック2308は、ホワイトリストに現在いずれのデバイスも載っていない場合、または、ホワイトリストに現在載っているすべてのデバイスが分析物センサシステムに接続されている場合、1つまたは複数の第1のアドバタイズメントメッセージに応答して、所定の通信間隔の間に1つまたは複数の第2のアドバタイズメントメッセージを送信しないステップを含む。たとえば、現在ホワイトリストに載っているデバイスがない場合、再接続アドバタイズメントの必要はない。たとえば図22Bに示されるようないくつかの実施形態では、分析物センサシステム308は、同じ所定の接続間隔においてパラメータの第2のセットを利用して1つまたは複数の再接続アドバタイズメントメッセージ(たとえば、2204)を送信する前に、パラメータの第1のセットを利用して1つまたは複数の一般的なアドバタイズメントメッセージ(たとえば、2202)を送信することができる。そのような実施形態では、再接続アドバタイズメントを実行する前に新しいデバイスのための一般的なアドバタイズメントを実行することはまた、現在ホワイトリストに載っているデバイスが一般的なアドバタイズメント間隔(たとえば、2206)の間に分析物センサシステム308と再接続することを可能にし、ならびに、同じ所定の接続間隔の中の一般的なアドバタイズメント間隔(たとえば、2206)の間の追加の新しい表示デバイスの発見およびペアリングを可能にできる。その上、すべてのそのようなホワイトリストに載っているデバイスが、一般的なアドバタイズメント間隔2206の間に範囲内にあり分析物センサシステム308に再接続している場合、分析物センサシステム308は、所定の接続間隔2210の間の後続の再接続アドバタイズメント2204を遅らせ、または送信しないように構成されてもよく、それにより、分析物センサシステム308が電力をさらに節約することが可能になる。
いくつかの実施形態では、たとえば図22Aに示されるように、分析物センサシステム308が、パラメータの第2のセットを利用して1つまたは複数の再接続アドバタイズメントメッセージ(たとえば、2204)を送信した後で、パラメータの第1のセットを利用して1つまたは複数の一般的なアドバタイズメントメッセージ(たとえば、2202)を送信することができる。そのような実施形態では、現在ホワイトリストに載っているデバイスのための再接続アドバタイズメントを実行した後で新しいデバイスのための一般的なアドバタイズメントを実行することで、現在ホワイトリストに載っている表示デバイスの接続の後の、追加の表示デバイスの発見およびペアリングを可能にできる。これはいくつかの以前の実施形態とは対照的であり、それらの実施形態では、さらなる表示デバイスを追加でホワイトリストに載せるための別のエントリを以前の消費者または医療/専門家ホワイトリストが有しないので、および、そのような以前の実施形態が特定の所定の接続間隔の間に分析物センサシステム308との単一の表示デバイスの接続しか提供しなかったので、単一のホワイトリストに載っている表示デバイスを接続した後で、アドバタイズメントが継続しない。
ブロック2310は、第1のアドバタイズメントメッセージおよび第2のアドバタイズメントメッセージのうちの少なくとも1つに基づいて、分析物センサシステムと第1のデバイスとの間の第1の通信セッションと、分析物センサシステムと第2のデバイスとの間の第2の通信セッションとを確立するステップを含む。たとえば、図22Aおよび図22Bに示されるように、第1のアドバタイズメントメッセージ2202および第2のアドバタイズメントメッセージ2204のうちの少なくとも1つに基づいて、分析物センサシステム308は、第1のデバイス(たとえば、図3Cの表示デバイス310a)との第1の通信セッションおよび第2のデバイス(たとえば、図3Cの表示デバイス310b)との第2の通信セッションを確立するように構成され得る。
ブロック2312は、所定の通信間隔の間に、第1の通信セッションおよび第2の通信セッションのうちの少なくとも1つを利用して、分析物濃度データを第1のデバイスおよび第2のデバイスに送信するステップを含む。たとえば、図22Aおよび図22Bにおいて示されるように、所定の通信間隔2210の間に第1の通信セッションおよび第2の通信セッションのうちの少なくとも1つを利用して、分析物センサシステム308は、分析物濃度データを第1のデバイス310aおよび第2のデバイス310bに送信するように構成され得る。したがって、第1の通信セッションと第2の通信セッションの両方が、同時に開かれたままにされ得る。
通信セッションの間のデータの通信/埋め戻し
たとえば少なくとも図22A~図23に関連して上で説明されたように、第1の表示デバイス310a(たとえば、スマートフォン、図3C参照)および第2の表示デバイス310b(たとえば、スマートウォッチ、図3C参照)がともに同じ所定の接続間隔の間に分析物センサシステム308に接続されるいくつかの実施形態では、分析物センサシステム308は、本明細書の他の箇所において説明される、または別様に知られている任意の方式で、第1の表示デバイス310aおよび第2の表示デバイス310bにデータを送信し、ならびに/またはそれからデータを受信することができる。いくつかの実施形態では、センサデータとともにアラームデータも、分析物センサシステム308によって表示デバイス310a、310bの一方または両方に送信され得る。
いくつかの実施形態では、分析物センサシステム308との接続を確立すると、接続される表示デバイス310a、310bは、表示デバイス310a、310bが接続されたことを示すアイコンを、たとえばディスプレイ345に表示するように構成され得る。加えて、分析物センサシステム308は、処理のために1つまたは複数のアラーム指示を第1の表示デバイス310aに送信することができ、第2の表示デバイス310bは、第1の表示デバイス310aからアラームの指示を受信したことに基づいて、関連するアラーム通知をユーザに表示するように構成され得る。他の実施形態では、1つまたは複数のアラーム指示は、第2の表示デバイス310bに直接分析物センサシステム308から送信されてもよく、第2の表示デバイス310bは、アラームを受信および/または処理したことに基づいて、関連するアラーム通知をユーザに表示するように構成されてもよい。
いくつかの実施形態では、複数の表示デバイス310a、310bが、分析物センサシステム308に同時に接続されてもよく、一般に分析物センサシステム308と表示デバイス310a、310bとの間でデータを通信することができる。しかしながら、接続された表示デバイス310a、310bの一方または両方への送信のためのデータを分析物センサシステム308が測定し、収集し、処理し、および/または生成しているセッションの間のある期間、表示デバイス310a、310bのうちの1つが範囲外にある、または別様に利用不可能である事例があり得る。そのような期間は、数分、数時間、または数日ですらあり得る。そのような事例では、利用不可能な表示デバイスが再び通信可能になると、利用不可能な表示デバイスに、表示デバイス310a、310bのうちの1つによって、または分析物センサシステム308によって記憶されているデータを埋め戻すことができるのが望ましいことがある。
たとえば、第1の表示デバイス310bは、分析物濃度監視セッションに関するデータ、たとえば、第2の表示デバイス310aが範囲外にある間の、またはある期間第1の表示デバイス310bおよび/もしくは分析物センサシステム308に対して別様に利用不可能である間の、分析物濃度測定値、食物摂取の指示、運動または他のユーザ活動の指示を受信して記憶するように構成され得る。いくつかの実施形態では、分析物センサシステム308は、同様にまたは代替として、この期間の間にそのようなデータを記憶するように構成され得る。第1の表示デバイス310bおよび/または分析物センサシステム308は次いで、第2の表示デバイス310aが通信範囲に後で再び入ったこと、または、第1の表示デバイス310bおよび/もしくは分析物センサシステム308との通信が別様に可能になったことに応答して、その記憶されているデータのすべてまたはサブセットを第2の表示デバイス310aに送信するように構成され得る。データのそのような送信/埋め戻しは、任意のワイヤレス通信プロトコル、たとえば、Wi-Fi、BLE、Bluetooth、セルラー、NFC、または本開示において説明されるもしくは別様に知られている任意の他の通信プロトコルを利用して通信され得る。いくつかの実施形態では、表示デバイス310aへのデータのそのような埋め戻しは、最終的に埋め戻されるデータに対する要求を表示デバイス310aが送信したことに応答して実行され得る。いくつかの実施形態では、表示デバイス310aへのデータのそのような埋め戻しは、表示デバイス310aが通信範囲に再び入ったことを、表示デバイス310bと分析物センサシステム308の一方または両方が検出したこと、または別様に決定したことに応答して実行され得る。
たとえば、限定ではなく、ユーザは、ランニングの間に表示デバイス310b(たとえば、スマートウォッチとしての)および分析物センサシステム308を身に着け得るが、ユーザは、ランニングに表示デバイス310a(たとえば、スマートフォンとしての)を持っていかないことがある。ランニングの間に、および/または、表示デバイス310aが範囲外にある、もしくは別様に利用不可能である任意の時間間隔の間に、表示デバイス310bは、分析物濃度監視セッションに関するデータを受信して記憶することができる。いくつかの実施形態では、分析物センサシステム308は、同様にまたは代替的に、その時間間隔の間にデータを記憶するように構成され得る。ランニングから戻ってくると、ならび/または、表示デバイス310aが通信範囲に再び入ると、または表示デバイス310bおよび/もしくは分析物センサシステム308との通信が別様に可能になると、表示デバイス310bおよび/または分析物センサシステム308は、表示デバイス310aが後で通信範囲に再び入ったこと、または、表示デバイス310bおよび/もしくは分析物センサシステム308との通信が別様に可能になったことに応答して、記憶されているデータのすべてまたはサブセットを表示デバイス310aに送信する(たとえば、埋め戻す)ように構成され得る。いくつかの実施形態では、通信範囲に再び入ると、または、表示デバイス310bおよび/もしくは分析物センサシステム308との通信が別様に可能になると、表示デバイス310aは、その記憶されているデータのすべてまたはサブセットに対する要求を送信するように構成され得る。たとえば、そのような要求は、埋め戻されるべき見逃されたデータの1つもしくは複数のデータセットに対応する、1つもしくは複数のタイムスタンプ、またはそのようなタイムスタンプの指示を含み得る。表示デバイス310aはまた、逆の構成において、表示デバイス310bに関してデータの同じ受信、記憶、および送信/埋め戻しを行うように構成され得る。表示デバイス310a、310bは同様に、関連する構成において、任意のタイプのデータを受信または生成し、記憶し、分析物センサシステム308に送信する/埋め戻すように構成され得る。いくつかの実施形態では、表示デバイス310a、310b、および分析物センサシステム308
の各々は、3時間、6時間、12時間、24時間、または任意の他の量のデータを記憶し、続いて、他のデバイスの一方もしくは両方に、および/または別のサーバ(たとえば、図3Aのサーバシステム334)に送信/埋め戻すように構成され得る。
いくつかの場合、スマートウォッチ製造業者は、そのようなスマートウォッチがユーザによって装着されていないとき、通知が自動的にユーザの接続されているスマートフォンに戻り得ることを考慮している。しかしながら、通知に肯定応答できること、たとえば、スマートフォンを見ることなく警告シーケンスを止められることが、ユーザに提供すべき望ましいdirect-to-watch体験であることがあり、一部の以前の実装形態は、そのような警告および/またはシーケンスを分析物センサシステム308からスマートフォンに送信するだけである。
本開示は、接続されているスマートフォン310aが存在しないとき、分析物センサシステム308が、そのような警告、アラーム、および/またはシーケンス、たとえば血糖値アラートを直接スマートウォッチ310bにも通信し得ることを企図する。いくつかの実施形態は、両方のスマートウォッチ310bおよび接続されているスマートフォン310aに同じ警告が表示されるのを防ぐために、内蔵の通知重複防止論理を利用し得る。それ以外の場合、スマートウォッチ310bおよび接続されているスマートフォン310aは各々、同じ警告のインスタンスを生成し得る。いくつかの実施形態では、接続されているスマートフォン310aの不在を検出および/または別様に決定し、それに応答してdirect-to-watch警告動作を行うために、アルゴリズムが分析物センサシステム308およびスマートウォッチ310bのうちの1つまたは複数によって利用され得る。
いくつかの実施形態では、そのようなdirect-to-watchの実装形態をセットアップすることは、新しい分析物センサシステム308と、ユーザのスマートウォッチ310bおよびユーザのスマートフォン310aの一方または両方との間の、新しいペアリング動作を含み得る。いくつかの実施形態では、ある特定の制御機能、たとえば、分析物データのセンサ取得を開始および/または停止するためのコマンドをユーザが入力できること、新しい送信機(たとえば、分析物センサシステム308)との最初のペアリング、ならびに警告設定および/または閾値への変更が、スマートフォン310aを介してユーザによって管理および/または制御され得る。いくつかの実施形態では、スマートウォッチ310bは、スマートフォン310aが分析物センサシステム308およびスマートウォッチ310bの一方または両方の範囲外にあるとき、連続的な監視される血糖値、方向を示す矢印、監視される血糖値の傾向もしくは予想、および/または監視される血糖値の傾向グラフを表示するように構成されてもよく、それにより、従来のスマートウォッチ体験を提供するが、データは、分析物センサシステム308からスマートウォッチ310bに直接引き出され、および/または送信される。そのような実施形態は、より新しいユーザ体験のために、スマートウォッチ310b上でより信頼性のある電子的な血糖値の更新を提供し得る。いくつかの実施形態では、スマートフォン310aがスマートウォッチ310bおよび分析物センサシステム308の一方または両方の範囲外にあるとき、警告および/またはアラームが、スマートウォッチ310bによって表示され、および/または、スマートウォッチ310bへの入力を介してユーザ肯定応答され得る。そのような警告および/またはアラームは、視覚的な、可聴の、および触覚の通知のうちの任意の1つまたは複数を備え得る。
いくつかの実施形態では、ユーザの接続されているスマートフォン310a上で実行するように構成される継続グルコース監視アプリの招待画面は、そのようなdirect-to-watch機能をサポートするように各々構成される分析物センサシステム308およびスマートウォッチ310bの一方または両方の検出に少なくとも一部基づいて、そのようなdirect-to-watch機能の利用可能性ステータスをユーザに知らせるように構成され得る。そのようなアプリはまた、たとえば新しい分析物センサシステム308が最初に作動するときに、接続されているスマートウォッチ310b上での新しい機能のセットアップを支援するために、および/または、スマートウォッチ310bとの分析物センサシステム308のペアリングを支援するために、1つまたは複数のセットアップ画面を提供し得る。いくつかの実施形態では、分析物センサシステム308は、接続されているスマートフォン310aおよび/または別の表示デバイス上での表示機能、警告機能、および/またはアラーム機能も保ちながら、direct-to-watch動作を可能にするように構成され得る。
説明はここで、いくつかの実施形態による、以前にしかし一時的に利用不可能であった表示デバイス310aへの分析物センサシステム308による埋め戻しを記述する、図24Aのフローチャート2400に向かう。ブロック2402は、第1の表示デバイスとの第1の通信セッションおよび第2の表示デバイスとの第2の通信セッションを確立するステップを含み、第2の表示デバイスは、第2の通信セッションを確立した後のある期間、第1のデバイスおよび分析物センサシステムとの通信が不可能になる。たとえば、分析物センサシステム308は、たとえば図22A~図23に関連して前に説明されたように、第1の表示デバイス310b(たとえば、スマートウォッチ)との第1の通信セッションと、第2の表示デバイス310a(たとえば、スマートフォン)との第2の通信セッションとを確立するように構成され得る。第2の表示デバイス310aは、上で説明されたような第2の通信セッションを確立した後のある期間、第1のデバイス310bおよび分析物センサシステム308との通信が不可能になり得る。
ブロック2404は、第1の通信セッションを介して分析物センサデータを第1の表示デバイスに送信するステップを含む。たとえば、分析物センサシステム308は、第1の通信セッションを介して分析物センサデータを第1の表示デバイス310b(たとえば、スマートウォッチ)を送信するように構成され得る。
ブロック2406は、少なくともその期間、分析物センサデータを記憶するステップを含む。たとえば、分析物センサシステム308は、少なくとも第2の表示デバイス310a(たとえば、スマートフォン)が利用不可能である期間、分析物センサデータを記憶するように構成され得る。
ブロック2408は、第2の表示デバイスがその期間の後で分析物センサシステムとの通信が可能になると、第2の表示デバイスから記憶されている分析物センサデータに対する要求を受信するステップを含む。たとえば、分析物センサシステム308は、第2の表示デバイス310aがその期間の後で分析物センサシステム308との通信が可能になると、第2の表示デバイス310aから記憶されている分析物センサデータに対する要求を受信するように構成され得る。
ブロック2410は、要求に応答して、第2の通信セッションを利用して記憶されている分析物センサデータを第2のデバイスに送信するステップを含む。たとえば、分析物センサシステム308は、第2のデバイス310aから要求を受信したことに応答して、第2の通信セッションを利用して記憶されている分析物センサデータを第2のデバイス310a(たとえば、スマートフォン)に送信するように構成され得る。
説明はここで、いくつかの実施形態による、以前にしかし一時的に利用不可能であった表示デバイス310aへの表示デバイス310bによる埋め戻しを記述する、図24Bのフローチャート2450に向かう。ブロック2452は、第1の表示デバイスと分析物センサシステムとの間の第1の通信セッションと、第1の表示デバイスと第2の表示デバイスとの間の第3の通信セッションとを確立するステップを含み、第2の表示デバイスは分析物センサとの第2の通信セッションを確立している。たとえば、表示デバイス310bなどの表示デバイスは、分析物センサシステム308との第1の通信セッションおよび表示デバイス310aとの第3の通信セッションを確立するように構成されてもよく、表示デバイス310aは、分析物センサシステム308との第2の通信セッションを確立している。
ブロック2454は、第1の通信セッションを介して分析物センサシステムから分析物センサデータを受信するステップを含み、第2の表示デバイスは、第2の通信セッションの確立の後のある期間、第1のデバイスおよび分析物センサシステムとの通信が不可能になる。たとえば、表示デバイス310bは、第1の通信セッションを介して、分析物センサシステム308から分析物センサデータを受信するように構成され得る。表示デバイス310aは、第2の通信セッションの確立の後のある期間、表示デバイス310bおよび分析物センサシステム308との通信が不可能になる。
ブロック2456は、少なくともその期間、分析物センサデータを記憶するステップを含む。たとえば、表示デバイス310bは、少なくとも表示デバイス310aが利用不可能である期間、分析物センサデータを記憶するように構成され得る。
ブロック2458は、第2のデバイスがその期間の後で第3の通信セッションを介した通信が可能になると、第2の表示デバイスから記憶されている分析物センサデータに対する要求を受信するステップを含む。たとえば、第1の表示デバイス310bは、第2の表示デバイス310aがその期間の後で第3の通信セッションを介した通信が可能になると、第2の表示デバイス310aから記憶されている分析物センサデータに対する要求を受信するように構成され得る。
ブロック2460は、要求に応答して、第3の通信セッションを利用して記憶されている分析物センサデータを第2のデバイスに送信するステップを含む。たとえば、表示デバイス310bは、表示デバイス310aから要求を受信したことに応答して、第3の通信セッションを利用して記憶されている分析物センサデータを表示デバイス310aに送信するように構成され得る。
説明はここで、いくつかの実施形態による、以前のしかし一時的に利用不可能であった表示デバイス310aによる埋め戻しデータの受信を記述する、図24Cのフローチャート2480に向かう。ブロック2482は、分析物センサシステムとの第1の通信セッションと、第1の表示デバイスとの第2の通信セッションとを確立するステップを含む。たとえば、表示デバイス310aは、分析物センサシステム308との第1の通信セッションと、表示デバイス310bとの第2の通信セッションとを確立するように構成され得る。
ブロック2484は、第1の通信セッションの確立の後のある期間、第1のデバイスおよび分析物センサシステムとの通信が不可能になるステップを含む。たとえば、表示デバイス310aは、第1の通信セッションの確立の後のある期間、表示デバイス310bおよび分析物センサシステム308との通信が不可能になり得る。
ブロック2486は、その期間の後で第1のデバイスおよび分析物センサシステムのうちの少なくとも1つとの通信が可能になると、第1の表示デバイスおよび分析物センサシステムのうちの少なくとも1つに要求を送信するステップを含む。たとえば、表示デバイス310aは、その期間の後で第1のデバイス310bおよび分析物センサシステム308のうちの少なくとも1つとの通信が可能になると、表示デバイス310bおよび分析物センサシステム308のうちの少なくとも1つに要求を送信するように構成され得る。
ブロック2486は、要求に基づいて、第1の通信セッションおよび第2の通信セッションのうちの少なくとも1つを介して、その期間の間に第1の表示デバイスと分析物センサシステムのうちの少なくとも1つによって以前に記憶された、分析物センサデータを受信するステップを含む。たとえば、表示デバイス310aは、要求に基づいて、第1の通信セッションおよび第2の通信セッションのうちの少なくとも1つを介して、表示デバイス310aが利用不可能であった期間の間に表示デバイス310bおよび分析物センサシステム308のうちの少なくとも1つによって以前に記憶された、分析物センサデータを受信するように構成され得る。
分析物センサシステムとの接続の閉鎖
いくつかの状況では、分析物センサシステム308は、接続されている表示デバイス310との既存の接続を閉じることを望み得る。所定の通信間隔の間に既存の接続を直ちに閉じるのではなく、分析物センサシステム308は、一般のアドバタイズメント、たとえばアドバタイズメントメッセージの送信のためにパラメータの第1のセットを利用するアドバタイズメントの完了の後まで、既存の接続を閉じるのを遅らせるように構成され得る。これはいくつかの利益をもたらし得る。
たとえば、いくつかの表示デバイス、たとえばいくつかのスマートフォンは、別のデバイス、たとえば分析物センサシステムとの確立されている通信セッションと関連付けられないとき、一般のアドバタイズメントについて継続的に監視するように構成される。分析物センサシステムが一般のアドバタイズメントを実行している間に、そのような表示デバイスと分析物センサシステムとの間の確立された通信セッションが終了する場合、表示デバイスは、一般のアドバタイズメントの監視を直ちに開始することがあり、以前の通信セッションが終了したのと同じ所定の接続間隔において、分析物センサシステムとの新しい通信セッションを望ましくないことに再確立することがある。そのような通信セッションが閉じられるものとして特定されてからある期間、たとえば一般のアドバタイズメントが完了した後まで、そのような通信セッションを開いたままにすることによって、以前の通信セッションが終了したのと同じ所定の接続間隔における新しい通信セッションのそのような望ましくない再確立を防ぐことができる。いくつかの場合、次の所定の接続間隔まで、医療表示デバイスは、一般のアドバタイズメントを監視しないようにも構成され得る。
いくつかの実施形態では、分析物センサシステム308は、分析物センサシステム308のモードが変化したことに応答して、1つまたは複数の接続、たとえば通信セッションを閉じるように構成され得る。たとえば、分析物センサシステム308は、グルコース監視セッション、たとえばグルコースデータの測定および/または送信が現在進行中であるモードから、グルコース監視セッションがもはや進行中ではないモードに移行することができる。いくつかの実施形態では、この状態変化は、分析物センサシステム308に同時に接続される複数の表示デバイス310a、310bのうちの1つ310aからのユーザ入力に応答して開始され得る。分析物センサシステム308のそのようなモードまたは状態遷移は、表示デバイス310bが分析物センサシステム308に接続される間は分析物センサシステム308のモードまたは状態が変更されないままであると予想している表示デバイス、たとえば表示デバイス310bにとっては問題であり得る。状態変化を引き起こした特定の表示デバイス、たとえば表示デバイス310a以外の表示デバイス、たとえば表示デバイス310bへのすべての接続を閉じることによって、すべての接続されている表示デバイス310a、310bは、それらの接続の持続時間の間、分析物センサシステム308のモードまたは状態の正確な理解を有し得る。
いくつかの実施形態では、閉じるという決定が行われた接続、または閉じる要求が受信された接続を閉じるのではなく、接続されている表示デバイス310がその接続をまだ使用している、またはまだ使用するつもりであることを分析物センサシステム308に通知するように構成される定期的なハートビート信号の送信を通じて、その接続を維持することができる。いくつかの実施形態では、ハートビート信号は、接続を閉じる要求または閉じるという決定の前の第1の間隔に従って、接続されている表示デバイス310によって定期的に送信されてもよいが、ハートビート信号は、接続を閉じる要求の後の第1の間隔より長い第2の間隔に従って、接続されている表示デバイス310によって送信されるように調整されてもよい。したがって、分析物センサシステム308および接続されている表示デバイス310の一方または両方が、第1の間隔および/または第2の間隔をネゴシエートし、計算し、または別様に決定することができる。
いくつかの実施形態では、分析物センサシステム308は、所定の期間(たとえば、3秒)の間接続がアクティブではないと決定されたことに応答して、特定の表示デバイス310との接続を閉じるように構成され得る。そのような実施形態では、接続上の表示デバイスが認証されている、接続上の表示デバイスがBLEペアリング処理を完了する、接続上の表示デバイスがBLEボンディング処理を完了する、分析物センサシステム308がその接続を介してオペコードを送信もしくは受信する、分析物センサシステム308がその接続を介してデータパケットを送信する、その接続を介した通信がオペコードを実行する別の接続されている表示デバイスによってブロックされる(たとえば、表示デバイスが分析物センサシステム308からのサービスを待機している間に接続がタイムアウトしない)、接続されている表示デバイスがまだその接続を使用している、もしくはまだ使用するつもりであることを分析物センサシステム308に通知するように構成されるハートビート信号の受信、またはその接続を利用する任意の他の適切な動作という条件のうちの1つまたは複数が、接続がアクティブであることを示し得る。
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の接続パラメータ(たとえば、上で説明された所定のタイムアウト期間、ハートビート信号の間隔および/または他の特性など)は、1つまたは複数の要因に基づいて、分析物センサシステム308および接続されている表示デバイス310によってネゴシエートされ、決定され、調整され、または別様に確立もしくは修正され得る。たとえば、本明細書全体で説明されるように、接続パラメータの第1のセットは、アクティブな接続のために利用されてもよく、接続パラメータの第2のセットは、データストリーミングを提供する接続のために利用されてもよく、および/または、接続パラメータの第3のセットは、閉じられるものとして特定されたが維持されている接続のために利用されてもよい。
説明はここで、いくつかの実施形態による、通信接続が閉じられるべきであるという決定が行われた通信接続の閉鎖の遅延または防止を記述する、図25のフローチャート2500に向かう。ブロック2502は、分析物センサシステムと表示デバイスとの間の第1の通信セッションが閉じられるべきであると決定するステップを含む。たとえば、分析物センサシステム308は、表示デバイス、たとえば表示デバイス310a、310bの一方または両方との第1の通信セッションが閉じられるべきであると決定するように構成され得る。
ブロック2504は、少なくともアドバタイズメントメッセージが送信された後まで、第1の通信セッションの閉鎖を遅らせるステップを含む。たとえば、分析物センサシステム308は、少なくともアドバタイズメントメッセージ2202(図22A、図22B参照)が送信された後まで、第1の通信セッションの閉鎖を遅らせるように構成され得る。
いくつかの実施形態では、追加のブロック2506は、その決定に応答して、決定の後に第1の通信セッションを介して複数のハートビート信号を受信したことに基づいて、第1の通信セッションが閉じられるのを防ぐステップを含み得る。たとえば、いくつかの実施形態では、分析物センサシステム308は、さらにまたは代替的に、第1の通信セッションが閉じられるべきであるという決定に応答して、決定が行われた後の第1の通信セッションを介して、表示デバイス、たとえば表示デバイス310a、310bの一方または両方から複数のハートビート信号を受信したことに基づいて、第1の通信セッションが閉じられるのを防ぐように構成され得る。いくつかのそのような実施形態では、通信セッションが閉じられるべきであると分析物センサシステム308が以前に決定したにもかかわらず、表示デバイス310a、310bは、そのようなハートビート信号を送信することによって、少なくとも特定の所定の接続間隔の一般的なアドバタイズメントの間、通信セッションが閉じられるのを防ぐことができる。
データロギング
健康管理従事者デバイス
いくつかの実施形態では、健康管理従事者、たとえばユーザの医師が、治療の助けとなるようにユーザの分析物濃度データにアクセスできるのが望ましいことがある。したがって、図1Aに関連して簡単に紹介されたような、健康管理従事者デバイス150を利用し得るいくつかの実施形態が、以下で説明される。
図26は、本明細書において説明される任意の分析物センサシステムに関連して使用され得る本開示の追加の態様の例を含むシステム2602を示す。図26に示されるように、システム2602は健康管理従事者(HCP)デバイス150を含んでもよく、これは、1つまたは複数の分析物センサシステム、たとえば分析物センサシステム2608によって提供されるデータをダウンロードし、追跡し、ログを取り、および/または別様に分析するために、健康管理従事者によって利用されるように構成される。HCPデバイス150のいくつかの機能が以下で説明されるが、本開示は、HCPデバイス150が、具体的に説明されるものに対して、追加の、より少数の、または代替の要素、特徴、および/もしくは機能を備え得ることを企図する。
示されるように、HCPデバイス150は、分析物センサシステム2608から最終的に受信されるセンサデータを処理し、分析し、および/または管理するためのプロセッサ/マイクロプロセッサ2635を含み得る。HCPデバイス150は、センサデータを表示し、記憶し、分析するための、ディスプレイ2645、ストレージ2625、分析プログラム2630、およびリアルタイムクロック2650を含み得る。HCPデバイス150はさらに、接続インターフェース2615および/またはバスを介して、HCPデバイス150の他の要素に結合された無線ユニットまたはトランシーバ2620を含み得る。トランシーバ2620は、分析物センサシステム2608からセンサデータを受信し、それに要求、命令、および/またはデータを送信するために、ある通信プロトコルを利用することができる。ストレージ2625は、HCPデバイス150のオペレーティングシステム、ならびに/または、分析物センサシステム2608から最終的にダウンロードおよび/もしくは受信されるセンサデータを分析するために設計されたカスタム(たとえば、プロプライエタリ)アプリケーションを記憶するためにも使用され得る。ストレージ2625は、単一のメモリデバイスまたは複数のメモリデバイスであってもよく、ソフトウェアプログラムとアプリケーションのためのデータおよび/もしくは命令を記憶するための揮発性メモリまたは不揮発性メモリであってもよい。命令は、HCPデバイス150の1つまたは複数の構成要素の動作を制御して管理するために、プロセッサ2635によって実行され得る。
接続インターフェース2615は、HCPデバイス150が通信媒体305を介して分析物センサシステム2608に通信可能に結合され得るように、HCPデバイス150を通信媒体305に接続する。接続インターフェース2615のトランシーバ2620は、異なるワイヤレス規格で動作可能な複数のトランシーバモジュールを含み得る。トランシーバ2620は、分析物データ、ならびにいくつかの実施形態では、分析物センサシステム2608からの関連するコマンドおよびメッセージを受信するために使用され得る。加えて、接続インターフェース2615は、場合によっては、ベースバンドモデムおよび/またはEthernetモデム、オーディオ/ビデオコーデックなどの、無線および/または有線接続を制御するための追加の構成要素を含み得る。
ストレージ2625は、揮発性メモリ(たとえば、RAM)および/もしくは不揮発性メモリ(たとえば、フラッシュストレージ)を含んでもよく、EPROM、EEPROM、キャッシュのいずれかを含んでもよく、または、それらの何らかの組合せ/変形を含んでもよい。様々な実施形態において、ストレージ2625は、ユーザ入力データおよび/またはHCPデバイス150によって収集される他のデータを記憶し得る。ストレージ2625はまた、分析のために分析物センサシステム2608から受信された大量の分析物データを記憶するために使用され得る。加えて、ストレージ2625は、プロセッサ2635を使用して実行されると、たとえば分析物センサシステム2608から最終的に受信されるセンサデータを分析する、分析プログラム2630を記憶することができ、センサデータの分析に対応する1つまたは複数の患者報告を生成するように構成され得る。
様々な実施形態において、ユーザは、HCPデバイス150のディスプレイ2645によって提供され得る、GUI2640を介して分析プログラム2630を操作することができる。
様々な実施形態において、HCPデバイス150はさらに、たとえば分析物センサシステム2608のためのデータロギングセッションが完了した後で、HCPデバイス150への分析物センサシステムからのロギングされたデータの送信に備えて、低電力モード、スリープモード、またはシェルフモードから分析物センサシステム2608の1つまたは複数の部分を覚醒させるように構成される、固有の電磁シーケンスおよび/または信号を生成するように構成される、電磁石2695を備え得る。健康管理従事者デバイス150の様々な要素を相互接続し、これらの要素間でデータを伝送するために、バス(ここで示されない)が使用され得る。
図26に示されるように、システム2602はさらに、通信媒体305を介してHCPデバイス150に通信可能に結合可能である分析物センサシステム2608を含み得る。示されるように、分析物センサシステム2608は、図3Bに関連して前に説明されたような分析物センサシステム308と実質的に同じ機能を有する実質的に同じ要素を含み得るが、さらに、HCPデバイス150への分析物センサシステムからのロギングされたデータの送信に備えて、HCPデバイス150の電磁石2695から所定の信号を受信したことに応答して、分析物センサシステム2608(たとえば、図4)の1つまたは複数の構成要素を覚醒させるように構成される信号を生成するように構成される、磁気センサ2690を含む。
HCPデバイス150および分析物センサシステム2608のいくつかの例示的な動作がここで、以下で説明される。いくつかの実施形態では、患者は、(たとえば、センサ375およびセンサ測定回路370を利用して)患者の分析物濃度を測定でき(たとえば、ストレージ365を利用して)それらの分析物濃度のログを取得できる、分析物センサシステム2608を身に着けることができる。いくつかの実施形態では、分析物センサシステム2608は、ログを取られた分析物濃度を表示デバイスまたはHCPデバイス150に直ちに送信しないことがある。したがって、そのような実施形態では、患者は、分析物濃度を直ちに知らされないことがある。むしろ、分析物センサシステム2608は、セッション全体(たとえば、1日、10日など)の間分析物濃度のログを取るように構成されてもよく、データ収集セッションが終了した後、分析物センサシステム2608は、ログを取られた分析物濃度データおよび/または他のデータを後の分析のためにHCPデバイスおよび/または別のサーバ(たとえば、図3Aのサーバシステム334)へ伝送するためにHCPデバイス150により覚醒させられるまで、低電力モード、スリープモード、またはシェルフモードに戻るように構成され得る。
データ収集セッションが終了した後、分析物センサシステム2608は、健康管理従事者(たとえば、医師または薬剤師)に郵送され、または別様に物理的に届けられてもよく、ログを取られたデータがダウンロードされてもよく、分析の1つまたは複数の報告がHCPデバイス150によって生成されてもよい。
いくつかの実施形態では、健康管理従事者は、1人より多くの患者を担当し得るので、システム2608などの複数の分析物センサシステムが、ある与えられた時間において複数の患者に配備され得る。したがって、HCPデバイス150は、現在配備されている分析物センサシステムのすべてまたはサブセットに対応する、送信機識別情報(ID)の範囲を入手することができる。
健康管理従事者によって受信されると、分析物センサシステム2608は、HCPデバイス150によって、低電力モード、スリープモード、またはシェルフモードから覚醒し得る。HCPデバイス150は、低電力モード、スリープモード、またはシェルフモードから分析物センサシステム2608の1つまたは複数の部分を覚醒させるように構成される固有のシーケンスを有する信号を生成するように構成され得る。たとえば、HCPデバイス150は、電磁石2695にそのような電磁覚醒信号を生成させるように構成され得る。代替的に、HCPデバイス150は、トランシーバ2620にそのような覚醒信号を送信させるように構成され得る。
覚醒信号を受信したことに応答して、分析物センサシステム2608は、低電力モード、スリープモード、またはシェルフモードから覚醒するように構成され得る。たとえば、磁気センサ2690は、分析物センサシステム2608の1つまたは複数の構成要素を覚醒させるように構成される覚醒信号を生成するように構成され得る(たとえば、図4参照)。代替的に、トランシーバ360、接続インターフェース355、またはプロセッサ/マイクロコントローラ380は、覚醒信号を生成するように構成され得る。
覚醒すると、分析物センサシステム2608は、1つまたは複数のビーコンまたは他のメッセージにおいて、対応する送信機IDの指示をHCPデバイス150に送信するように構成され得る。いくつかの実施形態では、分析物センサシステム2608は、データロギングセッションが終了した後になってのみ、HCPデバイス150とペアリングして通信するように構成され得る。したがって、送信機IDを受信したことに応答して、HCPデバイス150は、受信された送信機IDを、現在配備されている分析物センサシステムに対応する送信機IDの範囲と比較することができる。受信された送信機IDが現在配備されている送信機IDの範囲内にあるという決定に基づいて、HCPデバイス150および分析物センサシステム2608は、本明細書において説明される任意のペアリングプロトコルまたは任意の他の適切なペアリングプロトコルに従って、互いにペアリングし、ワイヤレス接続を確立することができる。HCPデバイス150は次いで、ログを取られた分析物濃度データおよび/または他のデータを分析物センサシステム2608からダウンロードすることができる。ログを取られた分析物濃度データおよび/または他のデータは、ストレージ2625にローカルに記憶されてもよく、および/または、別のサーバ、たとえば図3Aのサーバシステム334に遠隔に記憶されてもよい。次いで、ログを取られた分析物濃度データおよび/または他のデータが分析されてもよく、1つまたは複数の患者報告がそれに基づいて生成されてもよい。
いくつかの実施形態では、上記のセッションロギング、セッションの最後のダウンロード、および報告の生成のためのダウンロードされたデータの後続の分析は、複数の分析物センサシステムに対して、たとえばバルクアップロード動作において、繰り返され、または同時に行われてもよい。
説明はここで、図26に関連して前に説明されたような、たとえばHCPデバイス150の動作を記述する、図27Aのフローチャート2700に向かう。ブロック2702は、分析物センサシステムに覚醒信号を送信するステップを含む。たとえば、HCPデバイス150は、低電力モード、スリープモード、またはシェルフモードから分析物センサシステム2608の1つまたは複数の部分を覚醒させるように構成される固有の電磁シーケンスおよび/または信号を生成するために、電磁石2695および/またはトランシーバ2620を利用することができる。
ブロック2704は、分析物センサシステムに対応する送信機IDを受信するステップを含む。たとえば、HCPデバイス150は、1つまたは複数のビーコンメッセージまたは他のメッセージにおいて、分析物センサシステム2608から分析物センサシステム2608に対応する送信機IDの指示を受信することができる。
ブロック2706は、受信された送信機IDを、現在配備されている分析物センサシステムに対応する送信機IDの範囲と比較するステップを含む。たとえば、HCPデバイス150は、現在配備されている分析物センサシステムに対応する送信機IDの範囲を事前に知っていてもよく、分析物センサシステム2608からの受信された送信機IDをその範囲と比較して、分析物センサシステム2608がそれらの配備されたシステムのうちの1つであるかどうかを決定するように構成され得る。
ブロック2708は、受信された送信機IDが現在配備されている分析物センサシステムに対応する送信機IDの範囲内にあるという決定に基づいて、分析物センサシステムとのワイヤレス接続を確立するステップを含む。たとえば、HCPデバイス150および分析物センサシステム2608は、本明細書において説明される任意のペアリングプロトコルまたは任意の他の適切なペアリングプロトコルに従って、互いにペアリングし、ワイヤレス接続を確立することができる。
ブロック2710は、以前のセンサセッションの間に分析物センサシステムによってログが取られた分析物濃度データを少なくとも受信するステップを含む。たとえば、HCPデバイス150は、ログを取られた分析物濃度データおよび/または他のデータを、分析物センサシステム2608からダウンロードすることができる。
ブロック2712は、少なくともログを取られた分析物濃度データに基づいて、1つまたは複数の報告を生成するステップを含む。たとえば、HCPデバイス150は、ログを取られた分析物濃度データおよび/または他のデータを分析することができ、1つまたは複数の患者報告がそれに基づいて生成されてもよい。
説明はここで、図26に関連して前に説明されたような、たとえば分析物センサシステム2608の動作を記述する、図27Bのフローチャート2750に向かう。ブロック2752は、健康管理従事者デバイスから覚醒信号を受信するステップを含む。たとえば、分析物センサシステム2608は、低電力モード、スリープモード、またはシェルフモードから分析物センサシステム2608の1つまたは複数の部分を覚醒させるように構成される、固有の電磁シーケンスおよび/または信号を受信することができる。シーケンスまたは信号はそれぞれ、HPCデバイス150の電磁石2695および/またはトランシーバ2620によって生成され、磁気センサ2690および/またはトランシーバ360によって受信され得る。
ブロック2754は、分析物センサシステムに対応する送信機IDを送信するステップを含む。たとえば、分析物センサシステム2608は、1つまたは複数のビーコンメッセージまたは他のメッセージにおいて、分析物センサシステム2608に対応する送信機IDの指示を送信することができる。
ブロック2756は、送信された送信機IDが現在配備されている分析物センサシステムに対応する送信機IDの範囲内にあることに基づいて、健康管理従事者デバイスとのワイヤレス接続を確立するステップを含む。たとえば、HCPデバイス150および分析物センサシステム2608は、本明細書において説明される任意のペアリングプロトコルまたは任意の他の適切なペアリングプロトコルに従って、互いにペアリングし、ワイヤレス接続を確立することができる。
ブロック2758は、少なくとも、ログを取られた分析物濃度データを健康管理従事者デバイスに送信するステップを含む。たとえば、HCPデバイス150は、分析物センサシステム2608から、ログを取られた分析物濃度データおよび/または他のデータをダウンロードすることができる。1つまたは複数の報告は、分析物センサシステムからのログを取られた分析物濃度に少なくとも基づいて生成され得る。
セッションが完了した後までログを取られた分析物データの処理を遅らせること
いくつかの実施形態では、分析物濃度(たとえば、血糖値)を定期的にサンプリングし、生データのログを取り、センサセッションが完了するまで(たとえば、分析物センサシステムの意図される使用可能な寿命に相当し得る、1日または10日のセンサセッションの後まで)生データの処理および/または変換を遅らせるのが望ましいことがある。次いで、たとえば患者の糖尿病の性質(たとえば、1型、2型)を決定するために、センサセッションが完了した後で、推定される血糖値への生データの後処理および/または他の変換が行われ得る。推定される血糖値への生データの変換を遅らせることによって、アラームおよび/または警告がリアルタイムもしくはほぼリアルタイムで生成されないので(すなわち、ユーザが分析物センサシステムを使用しているとき)、分析物センサシステム(たとえば、本明細書において説明される任意の分析物センサシステム)への計算と動作の負荷を大きく減らすことができる。そのような実施形態では、分析物センサシステムは基本的に、センサセッションの間にデータロガーとして機能する。
図28のフローチャート2800は、そのようなデータロギングおよび変換/処理遅延の実施形態による、分析物センサシステム、たとえば本明細書において説明される分析物センサシステム308または任意の他の分析物センサシステムの例示的な動作を記述する。ブロック2802は、センサセッションの持続時間の間、分析物センサから生データを定期的に集めるステップを含む。たとえば、分析物センサシステム308は、30秒ごとに、1分ごとに、または任意の他の適切な定期的な間隔もしくは非定期的な間隔に従って、血糖をサンプリングし、センサセッションの持続時間(たとえば、分析物センサシステムの意図されるユーザ間隔に相当し得る、1日または10日のセンサセッション)の間、生の分析物データを生成することができる。いくつかの実施形態では、生の分析物データは、たとえばセンサ測定回路370によって決定されるような、分析物センサ、たとえばセンサ375によって生成される電圧または電流の数値的な指示を備え得る。
ブロック2804は生データを記憶するステップを含む。たとえば、分析物センサシステム308は、たとえばストレージ365の中の、センサ測定回路370によって生成された生データのログを取るように構成され得る。
ブロック2806は、少なくともセンサセッションが完了した後まで、推定された濃度値への生データの変換を遅らせるステップを含む。たとえば、分析物センサシステム308は、センサセッションの間にストレージ365に記憶されている生データを変換せず、または別様に処理しないように構成され得る。いくつかの実施形態では、分析物センサシステム308は、センサセッションが完了した後、生データを変換および/または処理するように構成され得る。代わりに、または加えて、分析物センサシステム308は、生データ、および/または、センサセッションの完了後に分析物センサシステム308によって処理された生データの処理されたバージョンを、センサセッションが完了した後の処理、分析、および/または表示のために、センサセッションの間またはその後に、別のデバイス、たとえばHCPデバイス150(図26)、サーバシステム334(図3A)、または本明細書において説明される任意の他の表示デバイスに送信するように構成され得る。
表示デバイスを用いない分析物データのロギングおよび伝送
いくつかの実施形態では、分析物センサシステム、たとえば分析物センサシステム308のユーザは、スマートフォン、スマートウォッチ、または他の周辺デバイスを有しないことがあるが、それでも分析物濃度データを健康管理従事者に送信できるようにしたいことがある。したがって、本明細書において説明されるような、分析物センサシステムのいくつかの実施形態はさらに、1つまたは複数のセルラー通信プロトコルを利用して通信するように構成されてもよく、これは、そのような分析物センサシステムが、クラウドに、サーバに、または健康管理従事者デバイス、たとえばサーバシステム334および/もしくはHCPデバイス150に直接データをプッシュすることを、クラウド、サーバ、またはHCPデバイスとのユーザによる事前のペアリング動作を必要とすることなく、および場合によっては、分析物濃度データの視覚的な指示または表示を患者または分析物センサシステムのユーザに必ずしも提供することなく、可能にできる。たとえば、本明細書において説明される任意の分析物センサシステムのトランシーバ360は、セルラーネットワーク対応無線チップおよび/または送信機を備え得る。いくつかの実施形態では、分析物センサシステムは、追加または代替として、メッシュネットワークを通じて、クラウド、サーバ、または健康管理従事者デバイスに分析物濃度データを通信するように構成されてもよく、分析物センサシステムと、クラウド、サーバ、またはHCPデバイスとの間で、十分な介在デバイスが利用可能であり、適切に構成される。
図29のフローチャート2900は、そのようなセルラーネットワーク対応の実施形態による、分析物センサシステム、たとえば本明細書において説明される分析物センサシステム308または任意の他の分析物センサシステムの例示的な動作を記述する。ブロック2902は、センサセッションの間に分析物センサシステムによって少なくとも1つの分析物濃度値を測定するステップを含む。たとえば、分析物センサシステム308(または本明細書において説明される任意の他の分析物センサシステム)のセンサ375および/またはセンサ測定回路370は、センサセッションの間に少なくとも1つの分析物濃度値(たとえば、血糖値)を測定するように構成され得る。
ブロック2904は、セルラーネットワーク接続を利用して、健康管理従事者と関連付けられるデバイスに少なくとも1つの分析物濃度値を送信するステップを含む。たとえば、分析物センサシステム308(または本明細書において説明される任意の他の分析物センサシステム)のトランシーバ360は、クラウドに、サーバに、または、健康管理従事者デバイス、たとえばサーバシステム334および/もしくはHCPデバイス150に直接データをプッシュするように構成される、セルラーネットワーク対応無線チップを備え得る。そのようなデータ送信は、分析物センサシステム308の患者またはユーザに分析物濃度データの視覚的な指示または表示を必ずしも提供することなく行われ得る。
顧客の不満への対処の円滑化
本明細書において開示されるものなどの、分析物センサシステムの使用は時々、技術的なトラブルシューティングを必要とし得る。いくつかの事例では、ユーザは、分析物センサシステムに関する不満、たとえば、繰り返される接続の喪失、接続不能などについて、顧客サポートに連絡することができる。そのような不満は、分析物センサシステム内のバッテリが切れた結果であり得るが、顧客サポートの担当者は、問題が存在する場合それが実際に何であるかを決定するために使用され得る、分析物センサシステムについてのリアルタイムの情報を、持っていたとしても限られていることがある。
したがって、本開示は、顧客の不満に対処するために顧客サービス担当者がアクセス可能な別のサーバまたはデバイスへの後続の再送信のための、別の通信プロトコル、たとえばBLEを介した、別個の表示デバイスへの分析物センサシステムに記憶されているデータのダウンロードを惹起して実行するのに必要な電力を分析物センサシステムの一部に一時的に供給するために、その表示デバイスからのNFC通信を可能にするNFC回路を用いて分析物センサシステムが構成され得るような、実施形態を企図する。
たとえば、前に説明されたように、表示デバイス310(図3B)は、NFCコントローラと、少なくとも2つの他の通信プロトコル(たとえば、BLEおよびWi-Fi)に従って通信するために構成される回路とを備える、トランシーバ320を含み得る。表示デバイス310はまた、分析物センサアプリケーション330を記憶しているストレージ325も備えることができ、分析物センサアプリケーション330はさらに、場合によっては、顧客サービス担当者の支援ありまたはなしで、これらの実施形態に従って説明されるトラブルシューティング処理を実行するようにユーザに指示するのに十分な、プログラミング、コード、または命令を含み得る。
分析物センサシステム308(図3B)は、表示デバイス310がそのように命令されて分析物センサシステム308の十分近くに来たときに、表示デバイス310内のトランシーバ320のNFCコントローラからNFCを介して電力を受信するように構成される、NFCアンテナおよび関連する回路を備えるトランシーバ360を含み得る。トランシーバ360は、自身に電力供給するために、ならびに、ストレージ365に記憶されているデータを、表示デバイス310、たとえばプロセッサ/マイクロプロセッサ380、リアルタイムクロック385、および/またはストレージ365に通信するのに必要な分析物センサシステム308内の任意の他の要素に電力供給するために、この受信された電力を方向付け、および/または別様に使用するように構成され得る。
NFCを介して電力を受信して必要な要素をパワーアップすると、分析物センサシステム308は、トランシーバ360に、第1の通信プロトコル(たとえば、BLE)を利用して、ストレージ365に記憶されているデータおよび/またはトラブルシューティング手順の1つもしくは複数の動作に従って生成されるデータを表示デバイス310へ送信させるように構成され得る。第1の通信プロトコルを介して分析物センサシステム308からデータを受信すると、表示デバイス310は、顧客サービス担当者がアクセス可能な別のサーバまたはデバイス、たとえばサーバシステム334(図3A)に、第2の通信プロトコル(たとえば、Wi-Fi)を利用してデータを再送信するように構成され得る。そのような実施形態では、分析物センサアプリケーション330は、データが送信されるべきサーバまたはデバイスのアドレスまたはURLをプリロードされ得る。
顧客サービス担当者がデータを入手すると、顧客サービス担当者はそのデータを利用して、適切な診断、たとえば送信機が故障していること、製造業者に返すこと、センサに問題があること、別のセンサを試すようにユーザに頼むこと、送信機が耐用年数を超えていること、保証が切れており送信機が予想される期間適切に動作していたこと、または何らかの他の診断可能な状態の決定を行い、またはそれを容易にすることができる。
この手順がすでに返品された分析物センサシステムのために工場内で使用されるいくつかの実施形態では、NFC電力を分析物センサシステム308に加え、表示デバイス310と同様の関連する機能を有する工場診断ツールを利用し、第1の通信プロトコル(たとえば、BLE)を介してデータを分析物センサシステム308から診断ツールに伝送することによって、処理を短縮することができる。そのような方法は、故障しているまたは動作不可能な受信機、もしくは他の専用の表示デバイスをパワーアップし、受信機または他の専用の表示デバイスからの同様のデータ送信を開始するために、同様に利用され得る。
説明はここで、たとえば上で説明されたような分析物センサシステム308の動作を記述する、図30Aのフローチャート3000に向かう。ブロック3002は、分析物センサシステムによって、第1のデバイスから近距離無線通信を介して電力を受信し、受信された電力を利用して分析物センサシステムの少なくとも一部分をパワーアップするステップを含む。たとえば、分析物センサシステム308は、表示デバイス310からNFCを介して電力を受信し、データの後続の送信のためにその要素の少なくともいくつかをパワーアップするように構成され得る。
ブロック3004は、分析物センサシステムの疑われる故障に対処する際に使用するためのデータを、第1の通信プロトコルを利用して分析物センサシステムから第1のデバイスに送信するステップを含む。たとえば、分析物センサシステム308は、トランシーバ360に、ストレージ365に記憶されているデータおよび/またはトラブルシューティング手順の1つもしくは複数の動作に従って生成されたデータを、第1の通信プロトコル(たとえば、BLE)を利用して表示デバイス310へ送信させるように構成され得る。
説明はここで、たとえば上で説明されたような表示デバイス310の動作を記述する、図30Bのフローチャート3050に向かう。ブロック3052は、表示デバイスの短期ワイヤレス通信プロトコルコントローラが電力を送信するために、分析物センサシステムの十分近くに表示デバイスを配置するステップと、分析物センサシステムに対して短期ワイヤレス通信プロトコルを利用し、それにより分析物センサシステムの少なくとも一部分をパワーアップするステップとを含む。たとえば、表示デバイス310は、表示デバイス310のトランシーバ320の近距離無線通信(NFC)コントローラがNFCを介して電力を分析物センサシステム308に送信するために、分析物センサシステム308の十分近くに配置されてもよく、これにより、分析物センサシステム308の少なくとも一部分をパワーアップする。
ブロック3054は、第1の通信プロトコルを介して分析物センサシステムからデータを受信するステップを含む。たとえば、電力を送信すると、NFCを介して、表示デバイス310は、第1の通信プロトコル(たとえば、BLE)を利用して分析物センサシステム308からデータを受信することができる。
ブロック3056は、分析物センサシステムの疑われる故障に対処するために、第2の通信プロトコルを介して、顧客サービス担当者がアクセス可能な第2のデバイスにデータを再送信するステップを含む。たとえば、分析物センサシステム308から、第1の通信プロトコルを介して、データを受信すると、表示デバイス310は、顧客サービス担当者がアクセス可能な別のサーバまたはデバイス、たとえばサーバシステム334(たとえば、図3A)に、第2の通信プロトコル(たとえば、Wi-Fi)を利用してデータを再送信するように構成され得る。
追加の実施形態
当業者は、本開示を研究すれば、本明細書において明確に説明されない様々な追加の実施形態が本開示の趣旨および範囲内にあることを理解するだろう。
図31は、いくつかの事例ではコンピュータシステム上に存在するプロセッサ/マイクロプロセッサ/コントローラ(たとえば、サーバシステム334、本明細書において説明される表示デバイスのいずれか(たとえば、表示デバイス120、130、140、310(a,b)、ならびに分析物表示デバイス110、医療デバイス136、HCPデバイス)、および/または分析物センサシステム8、308など)を含み得る、例示的な計算モジュール3100を示す。計算モジュール3100は、本明細書において開示されるシステム、デバイス、装置、および方法の実施形態の様々な特徴および/または機能を実装するために使用され得る。本開示の様々な図面を参照して説明されたシステム、デバイス、装置、および方法の文脈で、本明細書において記載される上で説明された実施形態に関して、計算モジュール3100によって行われ得るこれらの実施形態の機能に関する追加の変形および詳細を、当業者は理解するだろう。これに関して、本明細書において説明される様々な実施形態の特徴および態様(たとえば、システム、デバイス、および/または装置など)は、本開示の趣旨から逸脱することなく、本明細書において説明される他の実施形態(たとえば、方法、プロセス、および/または動作など)に関して実装され得ることも、当業者は理解するだろう。
本明細書において使用される場合、モジュールという用語は、本出願の1つまたは複数の実施形態に従って実行され得る機能の所与のユニットを記述し得る。本明細書において使用される場合、モジュールは、任意の形式のハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組合せを利用して実装され得る。たとえば、1つまたは複数のプロセッサ、コントローラ、ASIC、PLA、PAL、CPLD、FPGA、論理構成要素、ソフトウェアルーチン、または他の機構が、モジュールを構成するように実装され得る。実装において、本明細書で説明される様々なモジュールは別個のモジュールまたは機能として実装されてもよく、説明される特徴は1つまたは複数のモジュールの間で一部または全体が共有されてもよい。言い換えると、この説明を読めば当業者には明らかであるように、本明細書において説明される様々な特徴および機能は、任意の所与のアプリケーションにおいて実装されてもよく、様々な組合せと置換において1つまたは複数の別個のまたは共有されるモジュールとして実装されてもよい。様々な特徴または機能の要素が、個別に説明され、または別個のモジュールとして特許請求され得るが、これらの特徴および機能は、1つまたは複数の共通のソフトウェアおよびハードウェア要素の間で共有されてもよく、そのような説明は、別個のハードウェアまたはソフトウェア構成要素がそのような特徴または機能を実装するために使用されることを、必要とせずまたは示唆しないことを、当業者は理解するだろう。
アプリケーションの構成要素またはモジュールが、ソフトウェアを使用して全体または一部が実装される場合、一実施形態では、これらのソフトウェア要素は、それに関して説明された機能を行うことが可能な計算モジュールまたは処理モジュールとともに動作するように実装され得る。1つのそのような例示的な計算モジュールが図31に示されている。様々な実施形態が、例示的な計算モジュール3100に関して説明される。この説明を読めば、他の計算モジュールまたはアーキテクチャを使用してどのようにアプリケーションを実装すべきかが、当業者には明らかになるだろう。
図31に戻ると、計算モジュール3100は、計算モジュール3100が具体的に目的とする用途および/または環境に応じて、たとえば、メインフレーム、スーパーコンピュータ、ワークステーションもしくはサーバ、デスクトップ、ラップトップ、ノートブック、もしくはタブレットコンピュータ、ハンドヘルドコンピューティングデバイス(タブレット、PDA、スマートフォン、携帯電話、パームトップなど)、他の表示デバイス、特定用途向けデバイス、または他の電子デバイス内で見いだされる、コンピューティングまたは処理能力を表すことができる。
計算モジュール3100は、たとえば、1つまたは複数のプロセッサ、マイクロプロセッサ、コントローラ、制御モジュール、または、プロセッサ3110などの、回路3105に含まれ得るものなどの他の処理デバイスを含み得る。プロセッサ3110は、たとえばマイクロプロセッサ、コントローラ、または他の制御論理などの、専用処理エンジンを使用して実装され得る。示される例では、プロセッサ3110は回路3105によりバス3155に接続されるが、計算モジュール3100の他の構成要素との対話を容易にするために、または外部と通信するために、任意の通信媒体が使用され得る。
計算モジュール3100はまた、本明細書では単にメインメモリ3115と呼ばれる、1つまたは複数のメモリモジュールを含み得る。たとえば、ランダムアクセスメモリ(RAM)または他のダイナミックメモリが、プロセッサ3110または回路3105によって実行されるべき情報と命令を記憶するために使用され得る。メインメモリ3115は、プロセッサ3110または回路3105によって実行されるべき命令の実行の間に、一時的な変数または他の中間情報を記憶するためにも使用され得る。計算モジュール3100は、プロセッサ3110または回路3105のための静的な情報および命令を記憶するために、バス3155に結合される読取り専用メモリ(ROM)または他の静的な記憶デバイスを同様に含み得る。
計算モジュール3100はまた、1つまたは複数の様々な形式の情報記憶デバイス3120を含んでもよく、これは、たとえば媒体ドライブ3130および記憶ユニットインターフェース3135を含んでもよい。媒体ドライブ3130は、ドライブ、または固定されたもしくは取り外し可能な記憶媒体3125をサポートするための他の機構を含み得る。たとえば、ハードディスクドライブ、フロッピーディスクドライブ、磁気テープドライブ、光学ディスクドライブ、CDもしくはDVDドライブ(RもしくはRW)、または他の取り外し可能もしくは固定された媒体ドライブが提供され得る。したがって、取り外し可能な記憶媒体3125は、たとえば、ハードディスク、フロッピーディスク、磁気テープ、カートリッジ、光ディスク、CDもしくはDVD、または、媒体ドライブ3130により読み取られ、それに書き込まれ、もしくはそれによりアクセスされる、他の固定されたもしくは取り外し可能な媒体を含み得る。これらの例が示すように、取り外し可能な記憶媒体3125は、コンピュータソフトウェアまたはデータを記憶しているコンピュータ使用可能記憶媒体を含み得る。
代替的な実施形態では、情報記憶デバイス3120は、コンピュータプログラムまたは他の命令またはデータが計算モジュール3100へロードされるのを可能にするための、他の同様の手段を含み得る。そのような手段は、たとえば、固定されたまたは取り外し可能な記憶ユニット3140および記憶ユニットインターフェース3135を含み得る。そのような取り外し可能な記憶ユニット3140および記憶ユニットインターフェース3135の例は、プログラムカートリッジおよびカートリッジインターフェース、取り外し可能なメモリ(たとえば、フラッシュメモリまたは他の取り外し可能なメモリモジュール)およびメモリスロット、PCMCIAスロットおよびカード、ならびに他の固定されたまたは取り外し可能な記憶ユニット3140と、取り外し可能な記憶ユニット3140から計算モジュール3100にソフトウェアおよびデータが伝送されることを可能にする記憶ユニットインターフェース3135とを含み得る。
計算モジュール3100はまた、通信インターフェース3150を含み得る。通信インターフェース3150は、計算モジュール3100と外部デバイスとの間でソフトウェアおよびデータが伝送されることを可能にするために使用され得る。通信インターフェース3150の例は、モデムもしくはソフトモデム、ネットワークインターフェース(Ethernet、ネットワークインターフェースカード、WiMedia、IEEE802.XX、もしくは他のインターフェース)、通信ポート(たとえば、USBポート、IRポート、RS232ポート、Bluetooth(登録商標)インターフェース、もしくは他のポート)、または本明細書において説明される通信媒体と動作するように構成される他の通信インターフェースを含む。通信インターフェース3150を介して伝送されるソフトウェアおよびデータは通常、電気信号、電磁気信号(光信号を含む)、または所与の通信インターフェース3150によって交換されることが可能な他の信号であり得る、信号上で搬送され得る。これらの信号は、チャネル3145を介して通信インターフェース3150へ/から提供され得る。チャネル3145は、信号を搬送することができ、有線通信媒体またはワイヤレス通信媒体を使用して実装されてもよい。チャネル3145のいくつかの非限定的な例は、電話線、セルラーまたは他の無線リンク、RFリンク、光リンク、ネットワークインターフェース、ローカルまたはワイドエリアネットワーク、および他の有線またはワイヤレス通信チャネルを含む。
この文書では、「コンピュータプログラム媒体」および「コンピュータ使用可能媒体」および「コンピュータ可読媒体」という用語、ならびにそれらの変形は、たとえばメインメモリ3115、記憶ユニットインターフェース3135、取り外し可能記憶媒体3125、および/またはチャネル3145などの、一時的または非一時的媒体を全般に指すために使用される。これらのおよび他の様々な形式のコンピュータプログラム媒体またはコンピュータ使用可能/読み取り可能媒体は、実行のために1つまたは複数の命令の1つまたは複数のシーケンスを処理デバイスに搬送することに関与し得る。媒体上で具現化されるそのような命令は一般に、「コンピュータプログラムコード」または「コンピュータプログラム製品」または「命令」(コンピュータプログラムまたは他のグループ化の形式でグループ化され得る)と呼ばれ得る。実行されると、そのような命令は、計算モジュール3100、それに関する回路、および/またはそのプロセッサもしくはそれに接続されるプロセッサが、たとえば同じものがシステム、装置、デバイスなどに組み込まれるときを含めて、本明細書において論じられるような本開示の特徴または機能を実行する(たとえば、上で、および/または特許請求の範囲において説明される方法に関連して)ことを可能にできる。
様々な実施形態が、特定の例示的な特徴を参照して説明されている。しかしながら、様々な修正および変更が、添付の特許請求の範囲に記載されるような様々な実施形態のより広い趣旨と範囲から逸脱することなく行われ得ることが明らかであろう。したがって、明細書および図面は、限定的な意味ではなく例示的であるものと見なされるべきである。
様々な例示的な実施形態および実装形態に関して上で説明されたが、個別の実施形態のうちの1つまたは複数において説明される様々な特徴、態様、および機能は、それらが説明される特定の実施形態に適用が限定されず、代わりに、説明される実施形態の一部として、そのような実施形態が説明されるかどうかにかかわらず、およびそのような特徴が提示されるかどうかにかかわらず、本出願の他の実施形態の1つまたは複数に、単独でまたは様々な組合せで適用され得る。したがって、本出願の幅および範囲は、上で説明された例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではない。
本出願において使用される用語および語句、ならびにそれらの変形は、別段明確に述べられない限り、限定的ではなく制限がないものと解釈されるべきである。上記の例として、「含む」という用語は、「限定はされないが含む」などを意味するものとして読まれるべきであり、「例」という用語は、その網羅的なまたは限定的なリストではなく、議論における項目の説明のための事例を提供するために使用され、「a」または「an」という用語は「少なくとも1つ」、「1つまたは複数」などを意味するものとして読まれるべきであり、「従前の」、「従来の」、「普通の」、「標準的な」、「既知の」などの形容詞および同様の意味の用語は、説明される項目を所与の期間または所与の時間に利用可能な項目に限定するものとして解釈されるべきではなく、代わりに、今または未来の任意の時点で利用可能であり得る、または既知であり得る、従前の、従来の、普通の、または標準的な技術を包含するものとして読まれるべきである。同様に、複数形は、場合によっては単数形に適用可能であるものとして、およびその逆も可能であるものとして認識され得る。同様に、この文書が、当業者に明らかでありまたは知られている技術に言及する場合、そのような技術は、今または未来の任意の時点で当業者に明らかである、または既知である技術を包含する。
「1つまたは複数」、「少なくとも1つ」、「しかし限定されない」などの幅を広げる語および語句の存在は、いくつかの事例では、そのような幅を広げる語句がないことがある事例においてより狭い事例が意図または要求されることを意味するものとして読まれるべきではない。「モジュール」という用語の使用は、モジュールの一部として説明され特許請求される構成要素または機能がすべて、共通のパッケージにおいて構成されることを示唆しない。実際に、モジュールの様々な構成要素のいずれかまたはすべてが、制御論理であるか、回路であるか、他の構成要素であるかにかかわらず、単一のパッケージにおいて組み合わせられてもよく、または別々に維持されてもよく、さらに、複数のグルーピングもしくはパッケージに、または複数の位置にまたがって分散していてもよい。
加えて、本明細書に記載される様々な実施形態は、例示的なブロック図、フローチャート、および他の図示に関して説明される。本文書を読めば当業者には明らかであるように、示される実施形態およびそれらの様々な代替形態は、示される例に限定することなく実装され得る。たとえば、ブロック図およびそれらの付随する説明は、特定のアーキテクチャまたは構成を義務付けるものとして解釈されるべきではない。その上、本明細書において説明される様々な方法の動作および部分動作は、図面において説明され、または示される順序には必ずしも限定されず、当業者は、本開示を研究すれば、本開示の趣旨および範囲内にある本明細書で説明される動作の順序の変形を理解するだろう。
加えて、本明細書において説明される方法の動作および部分動作は、本明細書において説明され、本開示の様々な図面において参照される、システム、装置、デバイス、環境、および/または計算モジュールの、構成要素、要素、デバイス、モジュール、回路、プロセッサなど、ならびに、それらの中に図示される、および/またはそれらに関連して説明される、1つまたは複数の部分的な構成要素、要素、デバイス、モジュール、プロセッサ、回路などのうちの1つまたは複数によって、場合によっては行われ、または実施され得る。そのような事例では、方法またはその態様の説明は、対応する構成要素、要素などに言及し得るが、明確な言及が行われるかどうかにかかわらず、当業者は、本開示を研究すれば、対応する構成要素、要素などをいつ使用できるかを認識するだろう。さらに、そのような言及は、言及される特定の構成要素、要素などに説明される方法を必ずしも限定しないことが理解されるだろう。したがって、本開示の範囲から逸脱することなく、(部分的な)構成要素、要素、デバイス、モジュール、および回路などに関連して上で説明された態様および特徴は、それらの変形を含めて、本明細書において説明される方法に関連して説明される様々な動作に適用され得ること、およびその逆が可能であることが、当業者により理解されるだろう。