[go: up one dir, main page]

JP2022520645A - 除草組成物 - Google Patents

除草組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2022520645A
JP2022520645A JP2021547709A JP2021547709A JP2022520645A JP 2022520645 A JP2022520645 A JP 2022520645A JP 2021547709 A JP2021547709 A JP 2021547709A JP 2021547709 A JP2021547709 A JP 2021547709A JP 2022520645 A JP2022520645 A JP 2022520645A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
compound
methyl
ium
ylpyridazine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021547709A
Other languages
English (en)
Inventor
ジェームズ ニコラス スカット
ナイジェル ジェームズ ウィレッツ
ギャビン ジョン ホール
シアン ジャネット ムアハウス
ナイル レイ トムソン
ジュリア フェルマン
レイモンド ジョセフ ウェーフェル
ラヴィンドラ ソナワネ
マンガラ ファード
サンディープ レディー カンドゥクリ
サラ アームストロング
ショーン ウン
アンドレア マクグラナガン
Original Assignee
シンジェンタ クロップ プロテクション アクチェンゲゼルシャフト
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by シンジェンタ クロップ プロテクション アクチェンゲゼルシャフト filed Critical シンジェンタ クロップ プロテクション アクチェンゲゼルシャフト
Publication of JP2022520645A publication Critical patent/JP2022520645A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N43/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds
    • A01N43/48Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with two nitrogen atoms as the only ring hetero atoms
    • A01N43/581,2-Diazines; Hydrogenated 1,2-diazines
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N43/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds
    • A01N43/48Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with two nitrogen atoms as the only ring hetero atoms
    • A01N43/541,3-Diazines; Hydrogenated 1,3-diazines
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N43/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds
    • A01N43/48Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with two nitrogen atoms as the only ring hetero atoms
    • A01N43/601,4-Diazines; Hydrogenated 1,4-diazines
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N47/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing organic compounds containing a carbon atom not being member of a ring and having no bond to a carbon or hydrogen atom, e.g. derivatives of carbonic acid
    • A01N47/40Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing organic compounds containing a carbon atom not being member of a ring and having no bond to a carbon or hydrogen atom, e.g. derivatives of carbonic acid the carbon atom having a double or triple bond to nitrogen, e.g. cyanates, cyanamides
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01PBIOCIDAL, PEST REPELLANT, PEST ATTRACTANT OR PLANT GROWTH REGULATORY ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR PREPARATIONS
    • A01P13/00Herbicides; Algicides
    • A01P13/02Herbicides; Algicides selective

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Plant Pathology (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Pest Control & Pesticides (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Dentistry (AREA)
  • Agronomy & Crop Science (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

Figure 2022520645000001
本発明は、新規の除草剤の組み合わせと、植物の防除又は植物の成長の阻害におけるその使用とに関する。特に、本明細書で定義される、式(I)
Figure 2022520645000137
の少なくとも1つのピリダジン誘導体を、本明細書で定義される、式(II)

Description

本発明は、新規の除草剤の組み合わせと、植物の防除又は植物の成長の阻害におけるその使用とに関する。特に、本発明の除草剤の組み合わせは、本明細書で定義される式(II)の除草性ジヒドロ-ヒダントインである少なくとも1つのさらなる除草剤と組み合わせて、本明細書で定義される少なくとも1つのピリダジン誘導体を含む。
除草性ピリダジン誘導体は、同時係属中のPCT出願PCT/欧州特許出願公開第2018/072280号明細書に記載されている。

Figure 2022520645000002
(式中、Aは、ピリジン環である)
の除草性ジヒドロ-ヒダントインは、米国特許第4,600,430号明細書において教示されている。Aがイソオキサゾール環であるさらなるヒダントインは、例えば、米国特許第4,302,239号明細書及びカナダ特許出願公開第1205077号明細書において教示されている。
国際公開第2015/052076号は、化合物2.1
Figure 2022520645000003
、2.2
Figure 2022520645000004
及び2.3
Figure 2022520645000005
と、除草剤としてのそれらの使用とを開示している一方、国際公開第2015/059262号には、化合物2.4
Figure 2022520645000006
が記載されており、国際公開第2015/097043号には、化合物2.5
Figure 2022520645000007
が記載されており、及び国際公開第2015/193202号には、化合物2.6
Figure 2022520645000008
が記載されている。国際公開第2018/065311号は、これらの化合物と特定の除草性ピロリドノン誘導体との混合物を記載している。
本発明の目的は、種々の雑草種に対して非常に効果的である(特に低用量において)除草剤混合物を提供することであり、本明細書に明記される式(II)の除草剤と組み合わせた、本明細書で定義される式(I)のピリダジン化合物がこのような雑草の防除を媒介するのに特に有効であるという知見に基づく。
従って、本発明の第1の態様において、成分(A)としての、式(I)
Figure 2022520645000009
(式中、
Aは、
Figure 2022520645000010
からなる群から選択される6員ヘテロアリールであり、
波線は、式(I)の化合物の残りの部分への結合点を定義し、pは、0、1又は2であり、及び各R8は、独立して、NH2、メチル及びメトキシからなる群から選択され;
1及びR2は、それぞれ独立して、水素又はメチルであり;Qは、(CR1a2bmであり;mは、0、1又は2であり;各R1a及びR2bは、独立して、水素、ヒドロキシ、メチル及びNH2からなる群から選択され;Zは、-S(O)2OR10、-C(O)OR10、-C(O)NHS(O)212及び-C(O)NHCNであり;R10は、水素、メチル、ベンジル又はフェニルであり;及びR12は、メチル、-NH2、-N(CH32又は-NHCH3である)
の化合物又はその農芸化学的に許容可能な塩若しくは両性イオン種と、
成分(B)としての、式(II):
Figure 2022520645000011
(式中、R1は、メチル又はメトキシであり、R2は、水素、メチル又はエトキシであり、及びAは、置換されたヘテロアリール基である)
の少なくとも1つの化合物であって、
Figure 2022520645000012
からなる群から選択される、少なくとも1つの化合物又はそのN-オキシド又は塩形態と
を含む組成物が提供される。
第2の態様において、本発明は、除草剤としての本発明の組成物の使用を提供する。
第3の態様において、本発明は、(i)植物の成長を阻害し、且つ(ii)植物を防除する方法を提供し、前記方法は、植物又はその生育地に、除草に有効な量の本発明の組成物を適用することを含む。
第4の態様において、本発明は、(i)植物の成長を阻害し、且つ(ii)植物を防除する方法を提供し、前記方法は、植物又はその生育地に、(A):本明細書で定義される式(I)の化合物と、(B)式(II)の化合物とを適用することを含む。
第5の態様において、本発明は、有用な植物の作物における草及び/又は雑草を防除する方法を提供し、本方法は、有用な植物又はその生育地又は栽培領域に、除草に有効な量の本発明の組成物を適用することを含む。
本明細書で使用される場合、「ハロゲン」又は「ハロ」という用語は、フッ素(フルオロ)、塩素(クロロ)、臭素(ブロモ)又はヨウ素(ヨード)、好ましくはフッ素、塩素又は臭素を指す。
本明細書で使用される場合、シアノは、-CN基を意味する。
本明細書で使用される場合、ヒドロキシは、-OH基を意味する。
本明細書で使用される場合、ニトロは、-NO2基を意味する。
単独での又はより大きい基(例えば、アルコキシ、アルキルチオ、ハロアルキル、ハロアルコキシなど)の一部としての各アルキル部分は、直鎖又は分枝鎖であり得、本明細書で使用される場合、この用語は、具体的には、シクロプロピルも含む。通常、アルキルは、例えば、メチル、エチル、n-プロピル、シルコプロピル、イソプロピル、n-ブチル、sec-ブチル、イソブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、ネオペンチル又はn-ヘキシルである。アルキル基は、一般的に、C1~C6アルキル基(既により狭く定義された場合を除く)であるが、好ましくはC1~C4アルキル又はC1~C3アルキル基であり、より好ましくはC1又はC2アルキル基(すなわちメチル又はエチル)である。
本明細書で使用される場合、「C1~C3アルコキシ」という用語は、式-ORaの基を指し、式中、Raは、上記で一般的に定義されるC1~C3アルキル基である。従って、C1~C3アルコキシの例としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ及びイソプロポキシが挙げられる。
本明細書で使用される場合、「C1~C3ハロアルキル」という用語は、1つ又は複数の同じ又は異なるハロゲン原子によって置換された、上記で一般的に定義されるC1~C3アルキル基を指す。従って、C1~C3ハロアルキルの例としては、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、2,2,2-トリフルオロエチル、2-フルオロエチル、2-クロロエチル、ペンタフルオロエチル、1,1-ジフルオロ-2,2,2-トリクロロエチル、2,2,3,3-テトラフルオロエチル及び2,2,2-トリクロロエチルが挙げられる。
本明細書で使用される場合、「C1~C3ハロアルコキシ」という用語は、1つ又は複数の同じ又は異なるハロゲン原子によって置換された、上記で定義されるC1~C3アルコキシ基を指す。従って、C1~C3ハロアルコキシの例としては、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、2,2,2-トリフルオロエトキシ、1,1,2,2-テトラフルオロエトキシ、2-フルオロエトキシ、2-クロロエトキシ、2,2-ジフルオロエトキシ及び2,2,2-トリクロロエトキシが挙げられる。
「C1~C6アルキルチオ」という用語は、基C1~C6アルキル-S-を指し、例えばメチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、n-ブチルチオ、イソブチルチオ、sec-ブチルチオ又はtert-ブチルチオであり、好ましくはメチルチオ又はエチルチオである。
「C1~C6アルキルスルフィニル」という用語は、基C1~C6アルキル-S(O)-を指し、例えばメチルスルフィニル、エチルスルフィニル、プロピルスルフィニル、イソプロピルスルフィニル、n-ブチルスルフィニル、イソブチルスルフィニル、sec-ブチルスルフィニル又はtert-ブチルスルフィニルであり、好ましくはメチルスルフィニル又はエチルスルフィニルである。
「C1~C6アルキルスルホニル」という用語は、基C1~C6アルキル-S(O)2-を指し、例えばメチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル、n-ブチルスルホニル、イソブチルスルホニル、sec-ブチルスルホニル又はtert-ブチルスルホニルであり、好ましくはメチルスルホニル又はエチルスルホニルである。
有効成分を組み合わせる場合、任意の所与の有効成分の組み合わせについて予測される活性(E)は、いわゆるコルビー(Colby)の式に従い、以下のように計算することができる(Colby,S.R.,Calculating synergistic and antagonistic responses of herbicide combination,Weeds,Vol.15,pages 20-22;1967):
ppm=1リットル当たりの有効成分(a.i.)のミリグラム
X=p ppmの有効成分を用いた第1の有効成分による作用%
Y=q ppmの有効成分を用いた第2の有効成分による作用%。
コルビーによると、p+q ppmの有効成分を用いた有効成分A+Bの予測される作用は、以下の式で表される。
Figure 2022520645000013
実際に観察される作用(O)が予測される作用Eよりも大きい場合、組み合わせの作用は、超相加的であり、すなわち相乗効果が存在する。数学用語では、相乗効果は、(O-E)の差の正の値に相当する。純粋に相補的な活性の相加(予測される活性)の場合、前記差(O-E)は、ゼロである。前記差(O-E)の負の値は、予測される活性と比較した活性の低下を示す。
式(I)の化合物に関して本明細書に示されるように、且つ式(II)の化合物に関して国際公開第2015/052076号、国際公開第2015/059262号、国際公開第2015/097043号及び国際公開第2015/193202号に示されるように、式(I)の化合物及び式(II)の化合物は、いずれも効果的な除草化合物である。従って、本発明の組み合わせは、任意の相加的な除草活性を利用し、特定の実施形態は、相乗効果も示し得る。これは、有効成分の組み合わせの作用が個々の成分の作用の合計よりも大きいときに常に存在する。
また、本発明の組み合わせは、個々の成分のそれぞれによって得られる活性と比較して広範囲の活性も提供することができ、且つ/又は効果的な除草活性を媒介するために、組み合わせて使用する場合に単独で使用する場合よりも少ない量の個々の成分の使用を可能にし得る。
さらに、本発明の組成物は、化合物A単独の効果と比較して増大された作物耐性を示し得ることも可能である。これは、有効成分の組み合わせの作用が、有効成分の1つのみの作用よりも、有用な作物に与える損傷が少ないときに存在する。
上記のように、本発明の組成物は、成分(A)として、本明細書で定義される式(I)の化合物を含む。式(I)の化合物に関するさらなる詳細は、以下において提供される。
式(I)の化合物中における1つ以上の場合により不斉の炭素原子の存在は、その化合物が、キラル異性形態、すなわち鏡像異性形態又はジアステレオ異性形態で生じ得ることを意味する。また、アトロプ異性体は、単結合に係る回転の制限の結果として生じ得る。式(I)は、全てのこれらの可能性のある異性形態及びその混合物を含むことが意図されている。本発明は、式(I)の化合物に係る全てのこれらの可能性のある異性形態及びその混合物を含む。同様に、式(I)は、存在する場合、全ての可能性のある互変異性体(ラクタム-ラクチム互変異性及びケト-エノール互変異性を含む)を含むことが意図されている。本発明は、式(I)の化合物に係る全ての可能性のある互変異性形態を含む。同様に、二置換されたアルケンが存在する場合、これらは、E若しくはZ形態で又はいずれかの割合における両方の混合物として存在し得る。本発明は、式(I)の化合物について、全てのこれらの可能な異性形態及びその混合物を含む。
式(I)の化合物は、典型的には、農学的に許容可能な塩、双性イオン又は双性イオンの農学的に許容可能な塩の形態で提供される。本発明は、このような農学的に許容可能な塩、双性イオン及び全ての割合でのその混合物の全てを包含する。
例えば、Zが酸性プロトンを含む式(I)の化合物は、以下に示す双性イオン(式(I-I)の化合物)又は農学的に許容可能な塩(式(I-II)の化合物):
Figure 2022520645000014
(式中、Yは、農学的に許容可能なアニオンを表し、且つj及びkは、アニオンYのそれぞれの電荷に応じて1、2又は3から選択され得る整数を表す)
として存在し得る。
式(I)の化合物は、以下に示す双性イオンの農学的に許容可能な塩(式(I-III)の化合物):
Figure 2022520645000015
(式中、Yは、農学的に許容可能なアニオンを表し、Mは、農学的に許容可能なカチオン(ピリダジニウムカチオンに追加して)を表し、且つ整数j、k及びqは、アニオンYのそれぞれ及びカチオンMのそれぞれの電荷に応じて1、2又は3から選択される)
としても存在し得る。
従って、式(I)の化合物が本明細書においてプロトン化形態で表記される場合、当業者は、非プロトン化形態又は1つ以上の関連する対イオンと共に塩形態で等しく表され得ることを理解するであろう。
本発明の一実施形態では、kが1又は2であり、jが1であり、及びYが、ハロゲン、トリフルオロアセテート及びペンタフルオロプロピオネートからなる群から選択される式(I-II)の化合物が提供される。この実施形態において、環A中の窒素原子は、プロトン化され得るか、又はQ中の窒素原子は、プロトン化され得る(例えば、表A中の化合物1.030又は1.035を参照されたい)。好ましくは、式(I-II)の化合物において、kは、1又は2であり、jは、1であり、及びYは、クロリドであり、ここで、環A中の窒素原子は、プロトン化されている。
本発明で用いられ、且つアニオンYによって表される、化合物(A)、すなわち式(I-II)又は(I-III)の化合物のための好適な農学的に許容可能な塩としては、これらに限定されないが、クロリド、ブロミド、ヨージド、フッ化物、2-ナフタレンスルホネート、アセテート、アジペート、メトキシド、エトキシド、プロポキシド、ブトキシド、アスパルテート、ベンゼンスルホネート、ベンゾエート、バイカーボネート、バイスルフェート、バイタルテート、ブチルスルフェート、ブチルスルホネート、ブチレート、カンフォレート、カンシレート、カプレート、カプロエート、カプリレート、カーボネート、シトレート、ジホスフェート、エデテート、エジシレート、エナンテート、エタンジスルホネート、エタンスルホネート、エチルスルフェート、ホルメート、フマレート、グルセプテート、グルコネート、グルコロネート、グルタメート、グリセロホスフェート、ヘプタデカノエート、ヘキサデカノエート、水素スルフェート、ヒドロキシド、ヒドロキシナフトエート、イセチオネート、ラクテート、ラクトビオネート、ラウレート、マレエート、マレエート、マンデレート、メシレート、メタンジスルホネート、メチルスルフェート、ムケート、ミリステート、ナプシレート、ナイトレート、ノナデカノエート、オクタデカノエート、オキサレート、ペラルゴネート、ペンタデカノエート、ペンタフルオロプロピオネート、パークロレート、ホスフェート、プロピオネート、プロプルスルフェート、プロプルスルホネート、コハク酸塩、スルフェート、タルタレート、トシレート、トリデシレート、トリフレート、トリフルオロアセテート、ウンデシリネート及びバレレートが挙げられる。
式(I-III)の化合物中のMによって表される好適なカチオンとしては、これらに限定されないが、金属、アミンの共役酸及び有機カチオンが挙げられる。好適な金属の例としては、アルミニウム、カルシウム、セシウム、銅、リチウム、マグネシウム、マンガン、カリウム、ナトリウム、鉄及び亜鉛が挙げられる。好適なアミンの例としては、アリルアミン、アンモニア、アミルアミン、アルギニン、ベネタミン、ベンザチン、ブテニル-2-アミン、ブチルアミン、ブチルエタノールアミン、シクロヘキシルアミン、デシルアミン、ジアミルアミン、ジブチルアミン、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、ジエチレントリアミン、ジヘプチルアミン、ジヘキシルアミン、ジイソアミルアミン、ジイソプロピルアミン、ジメチルアミン、ジオクチルアミン、ジプロパノールアミン、ジプロパルギルアミン、ジプロピルアミン、ドデシルアミン、エタノールアミン、エチルアミン、エチルブチルアミン、エチレンジアミン、エチルヘプチルアミン、エチルオクチルアミン、エチルプロパノールアミン、ヘプタデシルアミン、ヘプチルアミン、ヘキサデシルアミン、ヘキセニル-2-アミン、ヘキシルアミン、ヘキシルヘプチルアミン、ヘキシルオクチルアミン、ヒスチジン、インドリン、イソアミルアミン、イソブタノールアミン、イソブチルアミン、イソプロパノールアミン、イソプロピルアミン、リシン、メグルミン、メトキシエチルアミン、メチルアミン、メチルブチルアミン、メチルエチルアミン、メチルヘキシルアミン、メチルイソプロピルアミン、メチルノニルアミン、メチルオクタデシルアミン、メチルペンタデシルアミン、モルホリン、N,N-ジエチルエタノールアミン、N-メチルピペラジン、ノニルアミン、オクタデシルアミン、オクチルアミン、オレイルアミン、ペンタデシルアミン、ペンテニル-2-アミン、フェノキシエチルアミン、ピコリン、ピペラジン、ピペリジン、プロパノールアミン、プロピルアミン、プロピレンジアミン、ピリジン、ピロリジン、sec-ブチルアミン、ステアリルアミン、タローアミン、テトラデシルアミン、トリブチルアミン、トリデシルアミン、トリメチルアミン、トリヘプチルアミン、トリヘキシルアミン、トリイソブチルアミン、トリイソデシルアミン、トリイソプロピルアミン、トリメチルアミン、トリペンチルアミン、トリプロピルアミン、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン及びウンデシルアミンが挙げられる。好適な有機カチオンの例としては、ベンジルトリブチルアンモニウム、ベンジルトリメチルアンモニウム、ベンジルトリフェニルホスホニウム、コリン、テトラブチルアンモニウム、テトラブチルホスホニウム、テトラエチルアンモニウム、テトラエチルホスホニウム、テトラメチルアンモニウム、テトラメチルホスホニウム、テトラプロプルアンモニウム、テトラプロプルホスホニウム、トリブチルスルホニウム、トリブチルスルホキソニウム、トリエチルスルホニウム、トリエチルスルホキソニウム、トリメチルスルホニウム、トリメチルスルホキソニウム、トリプロプルスルホニウム及びトリプロプルスルホキソニウムが挙げられる。
Zが酸性プロトンを含む好ましい式(I)の化合物は、式(I-I)又は(I-II)のいずれかとして表され得る。式(I-II)の化合物について、Yがクロリド、ブロミド、ヨージド、ヒドロキシド、バイカーボネート、アセテート、ペンタフルオロプロピオネート、トリフレート、トリフルオロアセテート、メチルスルフェート、トシレート及びナイトレートであり、ここで、j及びkが1である場合、塩が重要である。好ましくは、Yは、クロリド、ブロミド、ヨージド、ヒドロキシド、バイカーボネート、アセテート、トリフルオロアセテート、メチルスルフェート、トシレート及びナイトレートであり、ここで、j及びkは、1である。式(I-II)の化合物について、Yがカーボネート及びスルフェートであり、ここで、jが2であり、且つkが1である場合及びYがホスフェートであり、ここで、jが3であり、且つkが1である場合にも塩が重要である。
適切な場合、式(I)の化合物は、N-オキシドの形態でもあり得る(及び/又はそれとして用いられ得る)。
mが0である式(I)の化合物は、以下に示す式(I-Ia):
Figure 2022520645000016
(式中、R1、R2、A及びZは、式(I)の化合物について定義されているとおりである)
の化合物によって表され得る。
mが1である式(I)の化合物は、以下に示す式(I-Ib):
Figure 2022520645000017
(式中、R1、R2、R1a、R2b、A及びZは、式(I)の化合物について定義されているとおりである)
の化合物によって表され得る。
mが2である式(I)の化合物は、以下に示す式(I-Ic):
Figure 2022520645000018
(式中、R1、R2、R1a、R2b、A及びZは、式(I)の化合物について定義されているとおりである)
の化合物によって表され得る。
mが3である式(I)の化合物は、以下に示す式(I-Id):
Figure 2022520645000019
(式中、R1、R2、R1a、R2b、A及びZは、式(I)の化合物について定義されているとおりである)
の化合物によって表され得る。
A、R1、R2、R1a、R2b、R8、R10、R12、Q、Z、m及びpの好ましい値は、以下に提示されるとおりであり、本発明における使用に従う式(I)の化合物は、他に明確に示されない限り、前記値の任意の組み合わせを含み得る。当業者は、任意の特定の実施形態のセットに対する値と、任意の他の実施形態のセットに対する値とが、このような組み合わせが相互に排他的でなく、且つ反対のことが明確に記載されない場合、組み合わされ得ることを認識するであろう。
置換基R1及びR2に関して、以下の組み合わせは、全て式(I)の化合物において見出すことができる:R1が水素であり、且つR2が水素であり、R1がメチルであり、且つR2が水素であり(又はR1が水素であり、且つR2がメチルであり)、R1がメチルであり、且つR2がメチルである。しかしながら、最も一般的には、R1が水素であり、且つR2が水素である。
本明細書に記載されるように、mは、0、1又は2の整数である。好ましくは、mは、1又は2であり、最も好ましくは、mは、1である。mが1である場合、R1a及びR2bは、それぞれ独立して、水素、ヒドロキシ及びメチルからなる群から選択されることが好ましい。mが1であるこのような場合、R1a及びR2bの少なくとも1つは、水素であることが特に好ましい。
mが2以上である場合、CR1CR2部分に隣接する炭素原子により支持されるR1a及びR2bは、それぞれ独立して、水素、ヒドロキシ及びメチルからなる群から選択されることが好ましく、より好ましくは、前記R1a及びR2bの少なくとも1つは、水素である。
本明細書に記載されるように、Aは、
Figure 2022520645000020
からなる群から選択される6員ヘテロアリールであり、波線は、式(I)の化合物の残りの部分への結合点を定義し、pは、0、1又は2であり、及び各R8は、独立して、NH2、メチル及びメトキシからなる群から選択される。
pが2の整数である場合、各R8は、メチルであることが好ましい。しかしながら、好ましくは、pは、0又は1である。
特定の実施形態では、Aは、好ましくは、A-I、A-II又はA-IIIであり、pは、好ましくは、0又は1である。このような実施形態において、pが0である場合、当業者は、A中の窒素原子がいずれもプロトン化され得ることを認識するであろう。
好ましくは、Zは、-C(O)OH、-C(O)OCH3、-S(O)2OH、-C(O)OCH265、-C(O)OC65、-C(O)NHS(O)2N(CH32からなる群から選択される。より好ましくは、Zは、-C(O)OH又は-S(O)2OHである。
成分(A)として本発明で使用するための式(I)の特定の化合物は、実施例において以下で記載される。これらには、化合物1.001、1.002、1.003、1.004、1.005、1.006、1.007、1.008、1.009、1.010、1.011、1.012、1.013、1.014、1.015、1.016、1.017、1.018、1.019、1.020、1.021、1.022、1.023、1.024、1.025、1.026、1.027、1.028、1.029、1.030、1.031、1.032、1.033、1.034、1.035、2.001、2.002、2.003、2.004、2.005、2.006、2.007、2.008、2.009、2.010及び2.011が含まれる。本発明において成分(A)として使用するための式(I)の特に好ましい化合物は、1.001、1.002、1.003、1.004、1.005、1.006、1.007、1.008、1.009、1.010、1.011、1.012、1.013、1.014、1.015、1.016、1.017、1.018、1.019、1.020、1.021、1.022、1.023、1.024、1.025、1.026、1.027、1.028、1.029、1.030、1.031、1.032、1.033、1.034及び1.035から選択される。さらにより好ましいのは、化合物1.001、1.002、1.003、1.010、1.011、1.021、1.022、1.023、1.027、1.030、1.031、1.032、1.034及び1.035である。
式(I)の化合物は、以下のスキームに従って調製することができ、ここで、置換基A、R1、R2、R1a、R2b、R8、R10、R12、Q、Z、m及びpは、(他に明確に示されない限り)上記で記載される定義を有する。
式(I)の化合物は、式(W)(式中、R1、R2、Q及びZは、式(I)の化合物について定義されているとおりであり、且つLGは、例えば、ハライド又はトリフレート、メシレート若しくはトシレートなどの擬ハロゲンといった好適な脱離基である)の好適なアルキル化剤による、反応スキーム1において記載されている好適な溶剤中、好適な温度における式(X)(式中、Aは、式(I)の化合物について定義されているとおりである)の化合物のアルキル化によって調製され得る。例示的な条件としては、式(W)のアルキル化剤を伴う、アセトン、ジクロロメタン、ジクロロエタン、N,N-ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、1,4-ジオキサン、水、酢酸又はトリフルオロ酢酸などの溶剤又は溶剤の混合物中、-78℃~150℃の温度での式(X)の化合物の撹拌が挙げられる。式(W)のアルキル化剤としては、特に限定されないが、ブロモ酢酸、メチルブロモ酢酸、3-ブロモプロピオン酸、メチル3-ブロモプロピオネート、2-ブロモ-N-メトキシアセタミド、2-ブロモエタンスルホン酸ナトリウム、2,2-ジメチルプロピル2-(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)エタンスルホネート、2-ブロモ-N-メタンスルホニルアセタミド、3-ブロモ-N-メタンスルホニルプロパンアミド及びジメトキシホスホリル-メチルトリフルオロメタンスルホン酸が挙げられ得る。このようなアルキル化剤及び関連する化合物は、文献において公知であるか、又は公知の文献方法により調製され得る。N-アルキル酸のエステル(これらに限定されないが、カルボン酸、ホスホン酸、ホスフィン酸、スルホン酸及びスルフィン酸のエステルが挙げられる)として記載され得る式(I)の化合物は、その後、好適な溶剤中、0℃~100℃の好適な温度における例えば水性塩酸又はトリメチルシリルブロミドといった好適な試薬による処理により、部分的又は完全に加水分解され得る。
反応スキーム1
Figure 2022520645000021
さらに、式(I)の化合物は、式(X)(式中、Aは、式(I)の化合物について定義されているとおりである)の化合物と、式(B)(式中、Zは、-S(O)2OR10又は-C(O)OR10であり、且つR1、R2、R1a及びR10は、式(I)の化合物について定義されているとおりである)の好適に活性化された求電子性アルケンとを好適な溶剤中、好適な温度において反応させることにより調製され得る。式(B)の化合物は、文献において公知であるか、又は公知の方法によって調製され得る。試薬の例としては、これらに限定されないが、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、3,3-ジメチルアクリル酸、メチルアクリレート、エタンスルホン酸、イソプロピルエチレンスルホネート及び2,2-ジメチルプロピルエタンスルホネートが挙げられる。N-アルキル酸のエステル(これらに限定されないが、カルボン酸及びスルホン酸のエステルが挙げられる)として記載され得るこれらの反応による直接的な生成物は、その後、反応スキーム2において記載されている好適な溶剤中、好適な温度における好適な試薬による処理により、部分的又は完全に加水分解され得る。
反応スキーム2
Figure 2022520645000022
関連する反応において、式(I)(式中、Qは、C(R1a2b)であり、mは、1、2又は3であり、及びZは、-S(O)2OHである)の化合物は、式(X)(式中、Aは、式(I)の化合物について定義されているとおりである)の化合物と、式(E)、(F)又は(AF)(式中、Yaは、C(R1a2b)であり、且つR1、R2、R1a及びR2bは、式(I)の化合物について定義されているとおりである)の環式アルキル化剤との、反応スキーム3において記載されている好適な溶剤中、好適な温度における反応により調製され得る。
反応スキーム3
Figure 2022520645000023
好適な溶剤及び好適な温度は、既述のとおりである。式(E)又は(F)のアルキル化剤としては、特に限定されないが、1,3-プロパンスルトン、1,4-ブタンスルトン、エチレンスルフェート、1,3-プロピレンスルフェート及び1,2,3-オキサチアゾリジン2,2-ジオキシドが挙げられる。このようなアルキル化剤及び関連する化合物は、文献において公知であるか、又は公知の文献方法により調製され得る。
式(I)(式中、mは、0であり、及びZは、-S(O)2OHである)の化合物は、式(I)(式中、mは、0であり、及びZは、C(O)OR10である)の化合物から、反応スキーム4において記載されている好適な溶剤中、好適な温度におけるトリメチルシリルクロロスルホネートによる処理で調製され得る。好ましい条件としては、未希釈のトリメチルシリルクロロスルホネート中、25℃~150℃の温度におけるカルボキシレート前駆体の加熱が挙げられる。
反応スキーム4
Figure 2022520645000024
さらに、式(I)の化合物は、式(X)(式中、Aは、式(I)の化合物について定義されているとおりである)の化合物と、式(WW)(式中、R1、R2、Q及びZは、式(I)の化合物について定義されているとおりである)の好適なアルコールとを、Petit et al,Tet.Lett.2008,49(22),3663により報告されているものなどの光延タイプの条件下で反応させることにより調製され得る。反応スキーム5において記載されているとおり、好適なホスフィンとしては、トリフェニルホスフィンが挙げられ、好適なアゾジカルボキシレートとしては、ジイドプロプルアゾジカルボキシレートが挙げられ、好適な酸としては、フルオロ硼酸、トリフリック酸及びビス(トリフルオロメチルスルホニル)アミンが挙げられる。このようなアルコールは、文献において公知であるか、又は公知の文献方法により調製され得る。
反応スキーム5
Figure 2022520645000025
式(I)の化合物は、反応スキーム6において記載されているとおり、式(C)(式中、Q、Z、R1、R2及びAは、式(I)の化合物について定義されているとおりである)の化合物と、式(D)のヒドラジンとを好適な溶剤又は溶剤の混合物中、好適な酸の存在下で-78℃~150℃の好適な温度において反応させることによっても調製され得る。好適な溶剤又はその混合物としては、これらに限定されないが、メタノール、エタノール及びイソプロパノールなどのアルコール、水、水性塩酸、水性硫酸、酢酸及びトリフルオロ酢酸が挙げられる。例えば、2,2-ジメチルプロピル2-ヒドラジノエタンスルホネートといった式(D)のヒドラジン化合物は、文献において公知であるか、又は公知の文献手法により調製され得る。
反応スキーム6
Figure 2022520645000026
式(C)の化合物は、反応スキーム7において記載されているとおり、式(G)(式中、Aは、式(I)の化合物について定義されているとおりである)の化合物と酸化剤とを好適な溶剤中、-78℃~150℃の好適な温度、任意に好適な塩基の存在下で反応させることにより調製され得る。
反応スキーム7
Figure 2022520645000027
好適な酸化剤としては、これらに限定されないが、臭素が挙げられ、好適な溶剤としては、これらに限定されないが、メタノール、エタノール及びイソプロパノールなどのアルコールが挙げられる。好適な塩基としては、これらに限定されないが、重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、炭酸カリウム及び酢酸カリウムが挙げられる。同様の反応が文献において公知である(例えば、Hufford,D.L.;Tarbell,D.S.;Koszalka,T.R.J.Amer.Chem.Soc.,1952,3014)。式(G)のフランは、文献において公知であるか、又は文献の方法を用いて調製され得る。例示的な方法としては、これらに限定されないが、スティル(例えば、Farina,V.;Krishnamurthy,V.;Scott,W.J.Organic Reactions,Vol.50.1997及びGazzard,L.et al.J.Med.Chem.,2015,5053)、鈴木宮浦(例えば、Ando,S.;Matsunaga,H.;Ishizuka,T.J.Org.Chem.2017,1266-1272及びErnst,J.B.;Rakers,L.;Glorius,F.Synthesis,2017,260)、根岸(例えば、Yang,Y.;Oldenhius,N.J.;Buchwald,S.L.Angew.Chem.Int.Ed.2013,615及びBraendvang,M.;Gundersen,L.Bioorg.Med.Chem.2005,6360)及び熊田(例えば、Heravi,M.M.;Hajiabbasi,P.Monatsh.Chem.,2012,1575)などの遷移金属クロスカップリングが挙げられる。カップリングパートナーは、特定のクロスカップリング反応及び標的生成物を参照して選択され得る。遷移金属触媒、リガンド、塩基、溶剤及び温度は、所望のクロスカップリングを参照して選択され得、及びこれらは、文献において公知である。特にこれらに限定されないが、トリフレート、メシレート、トシレート及びアニソールを含む擬ハロゲンを用いるクロスカップリング反応も、関連する条件下で達成され得る。
他のアプローチにおいて、式(I)(式中、Q、Z、R1、R2及びAは、式(I)の化合物について定義されているとおりである)の化合物は、式(R)の化合物及び酸化剤から、好適な溶剤中、好適な温度において、反応スキーム8において概述されているとおり調製され得る。例示的な酸化剤としては、これらに限定されないが、2,3-ジクロロ-5,6-ジシアノ-1,4-ベンゾキノン、テトラクロロ-p-ベンゾキノン、過マンガン酸カリウム、二酸化マンガン、2,2,6,6-テトラメチル-1-ピペリジニルオキシ及び臭素が挙げられる。関連する反応は、文献において公知である。
反応スキーム8
Figure 2022520645000028
式(R)(式中、Q、Z、R1、R2及びAは、式(I)の化合物について定義されているとおりである)の化合物は、式(S)(式中、Q、Z、X、n、R1及びR2は、式(I)の化合物について定義されているとおりである)の化合物及び式(T)(式中、Aは、式(I)の化合物について定義されているとおりであり、及びM’’は、特に限定されないが、有機マグネシウム、有機リチウム、有機銅及び有機亜鉛試薬を含む)の有機金属から、好適な溶剤中、好適な温度において、任意に追加的な遷移金属添加剤の存在下、反応スキーム9において概述されているとおり調製され得る。例示的な条件としては、0.05~100mol%ヨウ化銅の存在下、テトラヒドロフランなどの溶剤中、-78℃~100℃の温度における式(T)のグリニャールによる式(S)の化合物の処理が挙げられる。式(T)の有機金属は、文献において公知であるか、又は公知の文献方法により調製され得る。式(S)の化合物は、式(XX)の化合物からの式(I)の化合物の調製に係るものと同様の反応により調製され得る。
反応スキーム9
Figure 2022520645000029
式(X)のビアリールピリダジンは、文献において公知であるか、又は文献の方法を用いて調製され得る。例示的な方法としては、これらに限定されないが、式(H)及び式(J)の化合物又は代わりに式(K)及び式(L)の化合物の遷移金属クロスカップリングが挙げられ、この式(J)及び式(L)の化合物において、M’は、有機スタナン、有機ボロン酸又はエステル、有機トリフルオロボレート、有機マグネシウム、有機銅又は有機亜鉛である(反応スキーム10において概述されているとおり)。Halは、ハロゲン又は例えばトリフレート、メシレート及びトシレートといった擬ハロゲンとして定義される。このようなクロスカップリングとしては、スティル(例えば、Sauer,J.;Heldmann,D.K.Tetrahedron,1998,4297)、鈴木宮浦(例えば、Luebbers,T.;Flohr,A.;Jolidon,S.;David-Pierson,P.;Jacobsen,H.;Ozmen,L.;Baumann,K.Bioorg.Med.Chem.Lett.,2011,6554)、根岸(例えば、Imahori,T.;Suzawa,K.;Kondo,Y.Heterocycles,2008,1057)及び熊田(例えば、Heravi,M.M.;Hajiabbasi,P.Monatsh.Chem.,2012,1575)が挙げられる。カップリングパートナーは、特定のクロスカップリング反応及び標的生成物を参照して選択され得る。遷移金属触媒、リガンド、塩基、溶剤及び温度は、所望のクロスカップリングを参照して選択され得、及びこれらは、文献において公知である。式(H)、式(K)及び式(L)の化合物は、文献において公知であるか、又は公知の文献方法により調製され得る。
反応スキーム10
Figure 2022520645000030
式(J)(式中、M’は、有機スタナン、有機ボロン酸又はエステル、有機トリフルオロボレート、有機マグネシウム、有機銅又は有機亜鉛である)の化合物は、反応スキーム11において概述されているとおり、式(XX)の化合物からメタレーションにより調製され得る。同様の反応が文献において公知である(例えば、Ramphal et al、国際公開第2015/153683号、Unsinn et al.,Organic Letters,15(5),1128-1131;2013、Sadler et al.,Organic&Biomolecular Chemistry,12(37),7318-7327;2014。代わりに、式(J)の有機金属は、式(K)(式中、Halは、ハロゲン又は例えばトリフレート、メシレート及びトシレートといった擬ハロゲンとして定義される)の化合物から、スキーム11に記載されているとおり調製され得る。式(J)(式中、M’は、有機スタナンである)の化合物を調製するための例示的な条件としては、適切な溶剤中、適切な温度におけるリチウムトリブチル錫による式(K)の化合物の処理が挙げられる(例えば、国際公開第2010/038465号を参照されたい)。式(J)(式中、M’は、有機ボロン酸又はエステルである)の化合物を調製するための例示的な条件としては、適切な遷移金属触媒、適切なリガンド、適切な塩基の存在下、適切な溶剤中、適切な温度におけるビス(ピナコラート)ジボロンによる式(K)の化合物の処理が挙げられる(例えば、韓国特許出願公開第2015135626号明細書)。式(K)及び式(XX)の化合物は、文献において公知であるか、又は公知の方法により調製可能である。
反応スキーム11
Figure 2022520645000031
本発明の組成物は、成分(B)として、上記で定義される式(II)の化合物も含む。一実施形態では、(B)は、化合物2.1である。一実施形態では、(B)は、化合物2.2である。一実施形態では、(B)は、化合物2.3である。一実施形態では、(B)は、化合物2.4である。一実施形態では、(B)は、化合物2.5である。一実施形態では、(B)は、化合物2.6である。
式(I)の化合物と同様に、式(II)の化合物中の1つ又は複数の可能性のある不斉炭素原子の存在は、その化合物がキラル異性形態、すなわち鏡像異性形態又はジアステレオ異性形態で生じ得ることを意味する。特に、本発明は、以下の形態の化合物2.1~2.6:
Figure 2022520645000032
の使用を包含する。
さらに、アトロプ異性体は、単結合に係る回転の制限の結果として生じ得る。式(II)は、全てのこれらの可能性のある異性形態及びその混合物を含むことが意図される。本発明は、式(II)の化合物の全てのこれらの可能性のある異性形態及びその混合物の使用を含む。同様に、式(II)は、存在する場合、全ての可能性のある互変異性体(ラクタム-ラクチム互変異性及びケト-エノール互変異性を含む)を含むことが意図される。従って、本発明は、式(II)の化合物の全ての可能性のある互変異性形態の使用を含む。
式(II)の化合物の好適な塩としては、アルカリ又はアルカリ土類金属に由来するもの並びにアンモニア及びアミンに由来するものが挙げられる。好ましいカチオンとしては、ナトリウム、カリウム、マグネシウム及び式N+(R219220221R222)(式中、R219、R220、R221及びR222は、独立して、水素、C1~C6アルキル及びC1~C6ヒドロキシアルキルから選択される)のアンモニウムカチオンが挙げられる。式(II)の化合物の塩は、水酸化ナトリウムなどの金属水酸化物又はアンモニア、トリメチルアミン、ジエタノールアミン、2-メチルチオプロピルアミン、ビスアリルアミン、2-ブトキシエチルアミン、モルホリン、シクロドデシルアミン若しくはベンジルアミンなどのアミンによる式(Ii)の化合物の処理によって調製することができる。アミン塩は、水溶性であり、望ましい水性除草組成物の調製に役立つため、多くの場合、これらは、式(II)の化合物の好ましい形態である。
式(II)の化合物の許容可能な塩は、式(II)の化合物が塩基性部分を含有する場合、有機及び無機酸、例えば酢酸、プロピオン酸、乳酸、クエン酸、酒石酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、マロン酸、マンデル酸、リンゴ酸、フタル酸、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硝酸、硫酸、メタンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸及び同様の既知の許容可能な酸から形成することができる。
式(II)の化合物の製造方法は、国際公開第2015/052076号、国際公開第2015/059262号、国際公開第2015/097043号及び国際公開第2015/193202号に記載されている。
本発明で用いられる化合物のいずれかの調製のために使用される出発材料は、通常の販売業者から購入され得るか、又は既知の方法によって調製され得る。出発材料及び中間体は、次のステップで使用する前にクロマトグラフィ、結晶化、蒸留及びろ過などの従来技術の方法によって精製され得る。
本明細書全体を通して、「組成物」という語句は、例えば、単一の「レディーミックス」形態において、単一の有効成分の別々の製剤から構成される「タンクミックス」などの組み合わされたスプレー混合物において、且つ逐次的方法、すなわち数時間又は数日間などの適度に短い期間で次々に適用される場合の単一の有効成分の併用での成分(A)及び(B)の種々の混合物又は組み合わせを意味すると解釈されるべきである。成分(A)及び(B)を適用する順序は、本発明を行うのに重要でない。
本明細書で使用される「除草剤」という用語は、植物の成長を防除又は改変する化合物を意味する。「除草に有効な量」という用語は、植物の成長に対する防除又は改変効果をもたらすことができる、このような化合物又はこのような化合物の組み合わせの量を意味する。防除又は改変効果は、自然の発育からの全ての逸脱、例えば死滅、遅延、葉焼け、白化、矮化などを含む。
本明細書で使用される「生育地」という用語は、その中若しくは上で植物が成長している圃場、又は栽培植物の種子が蒔かれる場所、又は種子が土壌に蒔かれる予定の場所を意味する。それは、土壌、種子及び実生並びに確立した植生を含む。
「植物」という用語は、種子、実生、幼樹、根、塊茎、幹、茎、群葉及び果実を含む、植物の全ての物理的な部分を指す。
「植物繁殖材料」という用語は、植物の全ての生殖部分、例えば種子又は切穂及び塊茎などの植物の生長部分を示す。それは、厳密な意味での種子並びに根、果実、塊茎、鱗茎、根茎及び植物の部分を含む。
本明細書で使用される「薬害軽減剤」という用語は、除草剤と併用されたときに非標的生物に対する除草剤の望ましくない効果を低減する化学物質を意味し、例えば、薬害軽減剤は、除草剤による傷害から作物を保護するが、除草剤による雑草の死滅を妨げない。
本発明に従う組成物を使用することができる有用な植物の作物には、ベリー植物、例えばブラックベリー、ブルーベリー、クランベリー、ラズベリー及びイチゴ;穀類、例えば大麦、トウモロコシ(コーン)、キビ、オート麦、米、ライ麦、ソルガム、ライ小麦及び小麦;繊維植物、例えば綿、亜麻、麻、ジュート及びサイザル麻;農作物、例えば糖及び飼料用ビート、コーヒー、ホップ、カラシ、菜種(キャノーラ)、ケシ、サトウキビ、ヒマワリ、茶及びタバコ;果樹、例えばリンゴ、アンズ、アボカド、バナナ、サクランボ、柑橘類、ネクタリン、モモ、セイヨウナシ及びプラム;草、例えばバミューダグラス、ブルーグラス、ベントグラス、センチピードグラス、フェスク、ライグラス、セントオーガスチングラス及びゾイシアグラス;ハーブ、例えばバジル、ルリジサ、チャイブ、コリアンダー、ラベンダー、ラベージ、ミント、オレガノ、パセリ、ローズマリー、セージ及びタイム;マメ科植物、例えばインゲンマメ、レンズマメ、エンドウマメ及びダイズ;堅果、例えばアーモンド、カシュー、ラッカセイ、ヘーゼルナッツ、ピーナッツ、ペカン、ピスタチオ及びクルミ;ヤシ、例えばアブラヤシ;観賞植物、例えば花、低木及び高木;他の高木、例えばカカオ、ココナッツ、オリーブ及びゴム;野菜、例えばアスパラガス、ナス、ブロッコリー、キャベツ、ニンジン、キュウリ、ニンニク、レタス、マロー、メロン、オクラ、タマネギ、コショウ、ジャガイモ、カボチャ、ルバーブ、ホウレンソウ及びトマト;並びにつる植物、例えばブドウなどの多年生及び一年生作物が含まれる。
作物は、天然に存在するか、従来の育種方法によって得られるか、又は遺伝子操作によって得られるものであると理解されるべきである。これらは、いわゆる出力形質(例えば、改善された貯蔵安定性、より高い栄養価及び改善された風味)を含有する作物を含む。
作物は、従来の育種方法又は遺伝子操作によって除草剤又は除草剤のクラス(例えば、ALS-、GS-、EPSPS-、PPO-、ACCase-及びHPPD-阻害剤)に対して耐性にされた作物も含むと理解されるべきである。従来の育種方法によってイミダゾリノン、例えばイマザモックスに対して耐性にされた作物の一例は、Clearfield(登録商標)夏ナタネ(キャノーラ)である。遺伝子操作法によって除草剤に対して耐性にされた作物の例としては、例えば、商品名RoundupReady(登録商標)及びLibertyLink(登録商標)で市販されているグリホサート-及びグルホシネート-抵抗性トウモロコシ品種が挙げられる。
また、作物は、遺伝子操作法によって害虫に対して抵抗性にされたもの、例えばBtトウモロコシ(ヨーロッパアワノメイガに対して抵抗性)、Bt綿(綿花ゾウムシに対して抵抗性)、さらにBtジャガイモ(コロラドハムシに対して抵抗性)でもあると理解されるべきである。Btトウモロコシの例は、NK(登録商標)(Syngenta Seeds)のBt176トウモロコシハイブリッドである。Bt毒素は、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)土壌細菌によって天然に形成されるタンパク質である。毒素又はこのような毒素を合成することができるトランスジェニック植物の例は、欧州特許出願公開第451878号明細書、欧州特許出願公開第374753号明細書、国際公開第93/07278号、国際公開第95/34656号、国際公開第03/052073号及び欧州特許出願公開第427529号明細書に記載されている。殺虫剤抵抗性をコードし、1つ又は複数の毒素を発現する1つ又は複数の遺伝子を含むトランスジェニック植物の例は、KnockOut(登録商標)(トウモロコシ)、Yield Gard(登録商標)(トウモロコシ)、NuCOTIN33B(登録商標)(綿)、Bollgard(登録商標)(綿)、NewLeaf(登録商標)(ジャガイモ)、NatureGard(登録商標)及びProtexcta(登録商標)である。植物作物又はその種子材料は、除草剤に対して抵抗性であると同時に、昆虫の摂食に対しても抵抗性であり得る(「重畳的(stacked)」トランスジェニック事象)。例えば、種子は、殺虫性Cry3タンパク質を発現する能力を有すると同時に、グリホサートに対して耐性であり得る。
本発明の組成物は、通常、様々な種類の単子葉及び双子葉雑草種を防除するために使用することができる。通常防除され得る単子葉種の例としては、アロペクルス・ミオスロイデス(Alopecurus myosuroides)、アベナ・ファツア(Avena fatua)、ブラキアリア・プランタギネア(Brachiaria plantaginea)、ブロムス・テクトルム(Bromus tectorum)、キペルス・エスクレンツス(Cyperus esculentus)、ディギタリア・サングイナリス(Digitaria sanguinalis)、エキノクロア・クルスガリ(Echinochloa crus-galli)、ロリウム・ペレンネ(Lolium perenne)、ロリウム・マルチフロラム(Lolium multiflorum)、パニクム・ミリアケウム(Panicum miliaceum)、ポア・アヌア(Poa annua)、セタリア・ヴィリディス(Setaria viridis)、セタリア・ファベリ(Setaria faberi)及びソルガム・ビコロ(Sorghum bicolor)が挙げられる。防除され得る双子葉種の例としては、アブティロン・テオフラスティ(Abutilon theophrasti)、アマランサス・レトロフレクサス(Amaranthus retroflexus)、ビデンス・ピローサ(Bidens pilosa)、ケノポディウム・アルブム(Chenopodium album)、ユーフォルビア・ヘテロフィラ(Euphorbia heterophylla)、ガリウム・アパリネ(Galium aparine)、イポモエア・ヘデラケア(Ipomoea hederacea)、コキア・スコパリア(Kochia scoparia)、ポリゴナム・コンボルブルス(Polygonum convolvulus)、シダ・スピノサ(Sida spinosa)、シナピス・アルベンシス(Sinapis arvensis)、ソラヌム・ニグルム(Solanum nigrum)、ステラリア・メディア(Stellaria media)、ベロニカ・ペルシカ(Veronica persica)及びキサンチウム・ストルマリウム(Xanthium strumarium)が挙げられる。
本発明の全ての態様において、任意の特定の実施形態では、例えば、防除すべき及び/又は成長を阻害すべき雑草は、1つ又は複数の他の除草剤、例えばメソトリオンなどのHPPD阻害除草剤、アトラジンなどのPSII阻害除草剤又はグリホサートなどのEPSPS阻害剤に対して耐性又は抵抗性である単子葉又は双子葉雑草であり得る。このような雑草としては、抵抗性アマランサス属(Amaranthus)バイオタイプが挙げられるが、これらに限定されない。
また、本発明の組成物は、除草剤[通常、式(I)の除草剤及び式I(I)の除草剤と異なる]、殺真菌剤、殺虫剤、殺線虫剤、殺菌剤、殺ダニ剤、成長調節剤、不妊化剤、情報化学物質、忌避剤、誘引剤、フェロモン、摂食刺激剤又は他の生物学的に活性な化合物を含む1つ又は複数のさらなる殺有害生物剤と混合されて、さらにより広い範囲の農業保護を与える多成分殺有害生物剤を形成することもできる。
同様に、本発明の組成物(上記の段落に記載される1つ又は複数の追加的な殺有害生物剤を含むものを含む)は、1つ又は複数の薬害軽減剤をさらに含むことができる。具体的には、以下の薬害軽減剤が特に好ましい:AD67(MON4660)、ベノキサコール、クロキントセット-メキシル、シオメトリニル、シプロスルファミド、ジクロルミド、ジシクロノン、ジエトレート、フェンクロラゾール-エチル、フェンクロリム、フルラゾール、フルキソフェニム、フリラゾール、フリラゾーム(furilazome)、イソキサジフェン-エチル、メフェンピル-ジエチル、メフェナート、オキサベトリニル、ナフタル酸無水物(CAS RN81-84-5)、TI-35、N-イソプロピル-4-(2-メトキシ-ベンゾイルスルファモイル)-ベンズアミド(CAS RN221668-34-4)及びN-(2-メトキシベンゾイル)-4-[(メチルアミノカルボニル)アミノ]ベンゼンスルホンアミド。このような薬害軽減剤は、例えば、The Pesticide Manual,15th Ed.(BCPC),2009に記載されるように、エステル又は塩の形態で使用することもできる。従って、例えば、クロキントセット-メキシルへの言及は、国際公開第02/34048号に開示されるように、クロキントセット及びそのリチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、鉄、アンモニウム、第4級アンモニウム、スルホニウム又はホスホニウム塩にも当てはまり、フェンクロラゾール-エチルへの言及は、フェンクロラゾールにも当てはまる等である。
本発明の組成物は、作物の植え付け前若しくは後、雑草の出芽前(出芽前適用)又は雑草の出芽後(出芽後適用)に適用することができる。薬害軽減剤を本発明の混合物と組み合わせる場合、式(I)の化合物対薬害軽減剤の混合比は、100:1~1:10、特に20:1~1:1であることが好ましい。
薬害軽減剤及び本発明の組成物は、同時に適用されることが可能である。例えば、薬害軽減剤及び本発明の組成物は、出芽前に生育地に適用され得るか、又は出芽後に作物に適用され得る。薬害軽減剤及び本発明の組成物は、順次適用されることも可能である。例えば、薬害軽減剤は、種子を播種する前に種子処理として適用され得る。また、本発明の組成物は、出芽前に生育地に適用され得るか、又は出芽後に作物に適用され得る。
しかしながら、当業者は、本発明の組成物が、非選択的なバーンダウン適用において特に有用であり、従って自生植物を防除するか又は作物植物を退避させるためにも使用され得ることを認識するであろう。このような状況では、明らかに、本発明の組成物中に薬害軽減剤が含まれる必要はない。
一般に、式(I)の化合物対成分Bの化合物の混合比(重量による)は、0.01:1~100:1、より好ましくは0.025:1~20:1、さらにより好ましくは1:30~20:1である。
実施形態の1つのセットでは、本発明の組成物は、以下の表1に記載されるようにA及びBを含むであろう。
Figure 2022520645000033
Figure 2022520645000034
Figure 2022520645000035
Figure 2022520645000036
Figure 2022520645000037
当業者は、上記の表1に記載される組成物番号M1~M210のいずれか1つの最も好ましいA:Bの比率の範囲が0.2:1~20:1であり、表1に記載される組成物番号M1~M210のそれぞれ1つが、1:30のA:B比、又は1:15のA:B比、又は2:15のA:B比、又は4:15のA:B比、又は3:10のA:B比、又は3:5のA:B比、又は5:6のA:B比、又は1:1のA:B比、又は16:15のA:B比、又は6:5のA:B比、又は5:3のA:B比、又は12:5のA:B比、又は10:3のA:B比、又は20:3のA:B比、又は12:1のA:B比で使用され得ることを認識するであろう。
本発明の組成物において適用される場合、成分(A)は、通常、25~2000g ha、より具体的には25、50、75、100、125、150、200、250、300、400、500、750、800、1000、1250、1500、1800又は2000g/haの量で適用される。成分(A)のこのような量は、通常、5~2000g/haの成分Bと関連して、より具体的には10、15、25、30、60、75、100、125、200、250、300、350、375、400、450、500、750又は1000g a.i./haの量における成分(B)と関連して適用される。
本明細書に記載される実施例は、本発明において使用され得る成分A及びBの量の範囲を説明するが、限定はしない。
本発明に従う組成物の適用される量は、使用される化合物;例えば、植物、土壌若しくは種子などの処理の対象;例えば、噴霧、散布若しくは種子粉衣などの処理のタイプ;又は適用時期などの種々の因子に依存し得る。農作業において、本発明に従う組成物の適用率は、所望の効果のタイプに依存し、通常、1ヘクタール当たり35~4000gの全組成物の範囲であり、より一般的には35~2000g/haである。適用は、一般に、通常広い領域に対してトラクターに取り付けられた噴霧器によって組成物を噴霧することによって行われるが、散布(粉末用)、滴下又は灌注などの他の方法を使用することもできる。
本発明の組成物は、下記の製剤において有利に使用することができる(この場合、「有効成分」は、式(I)の化合物と式(II)の化合物とのそれぞれの混合物を指すか、又は薬害軽減剤も使用される場合、式(I)の化合物と式(II)の化合物及び薬害軽減剤とのそれぞれの混合物を指す)。
本発明の組成物の個々の成分は、製造されたままの技術的有効成分として使用され得る。しかしながら、より一般的には、本発明に従う組成物は、担体、溶媒及び界面活性物質などの製剤補助剤を用いて種々の方法で配合され得る。製剤は、種々の物理的形態、例えば散布剤、ゲル、水和剤、水分散性顆粒、水分散性錠剤、発泡性ペレット、乳化性濃縮物、マイクロ乳化性濃縮物、水中油型エマルション、オイルフロアブル剤、水性分散体、油性分散体、サスポエマルション、カプセル懸濁液、乳化性顆粒、可溶性液体、水溶性濃縮物(担体として水又は水混和性有機溶媒を含む)、含浸ポリマーフィルムの形態又は例えばManual on Development and Use of FAO and WHO Specifications for Pesticides,United Nations,First Edition,Second Revision(2010)から知られている他の形態とすることができる。このような製剤は、直接使用することができるか、又は使用前に希釈することができる。希釈は、例えば、水、液体肥料、微量栄養素、生物有機体、油又は溶媒を用いて行うことができる。
製剤は、例えば、微粉化固体、顆粒、溶液、分散体又はエマルションの形態の組成物を得るために、有効成分を製剤補助剤と混合することによって調製することができる。また、有効成分は、微粉化固体、鉱油、植物又は動物由来の油、植物又は動物由来の変性油、有機溶媒、水、界面活性物質又はこれらの組み合わせなどの他の補助剤と共に配合することができる。
また、有効成分は、微細なマイクロカプセル中に含有させることもできる。マイクロカプセルは、多孔質担体中に有効成分を含有する。これは、有効成分が制御された量で環境に放出される(例えば、持続放出)ことを可能にする。マイクロカプセルは、通常、0.1~500ミクロンの直径を有する。マイクロカプセルは、カプセル重量の約25~95重量%の量の有効成分を含有する。有効成分は、モノリシック固体の形態、固体又は液体分散体中の微粒子の形態又は適切な溶液の形態であり得る。カプセル化膜は、例えば、天然又は合成ゴム、セルロース、スチレン/ブタジエンコポリマー、ポリアクリロニトリル、ポリアクリレート、ポリエステル、ポリアミド、ポリ尿素、ポリウレタン又は化学修飾ポリマー及びデンプンキサンテート又は当業者に知られている他のポリマーを含むことができる。代わりに、有効成分が基体の固体マトリックス中に微粉化粒子の形態で含有された微細なマイクロカプセルを形成することができるが、マイクロカプセル自体は、カプセル化されない。
本発明に従う組成物の調製に適した製剤補助剤は、それ自体知られている。液体担体としては、水、トルエン、キシレン、石油エーテル、植物油、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、酸無水物、アセトニトリル、アセトフェノン、酢酸アミル、2-ブタノン、炭酸ブチレン、クロロベンゼン、シクロヘキサン、シクロヘキサノール、酢酸のアルキルエステル、ジアセトンアルコール、1,2-ジクロロプロパン、ジエタノールアミン、p-ジエチルベンゼン、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールアビエタート、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、1,4-ジオキサン、ジプロピレングリコール、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールジベンゾアート、ジプロキシトール、アルキルピロリドン、酢酸エチル、2-エチルヘキサノール、炭酸エチレン、1,1,1-トリクロロエタン、2-ヘプタノン、アルファ-ピネン、d-リモネン、乳酸エチル、エチレングリコール、エチレングリコールブチルエーテル、エチレングリコールメチルエーテル、ガンマ-ブチロラクトン、グリセロール、酢酸グリセロール、二酢酸グリセロール、三酢酸グリセロール、ヘキサデカン、ヘキシレングリコール、酢酸イソアミル、酢酸イソボルニル、イソオクタン、イソホロン、イソプロピルベンゼン、ミリスチン酸イソプロピル、乳酸、ラウリルアミン、酸化メシチル、メトキシプロパノール、メチルイソアミルケトン、メチルイソブチルケトン、ラウリン酸メチル、オクタン酸メチル、オレイン酸メチル、塩化メチレン、m-キシレン、n-ヘキサン、n-オクチルアミン、オクタデカン酸、オクチルアミン酢酸塩、オレイン酸、オレイルアミン、o-キシレン、フェノール、ポリエチレングリコール、プロピオン酸、乳酸プロピル、炭酸プロピレン、プロピレングリコール、プロピレングリコールメチルエーテル、p-キシレン、トルエン、トリエチルホスファート、トリエチレングリコール、キシレンスルホン酸、パラフィン、鉱油、トリクロロエチレン、ペルクロロエチレン、酢酸エチル、酢酸アミル、酢酸ブチル、プロピレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、メタノール、エタノール、イソプロパノール及びより高分子量のアルコール、例えばアミルアルコール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ヘキサノール、オクタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセロール、N-メチル-2-ピロリドンなどが使用され得る。
適切な固体担体は、例えば、タルク、二酸化チタン、パイロフィライトクレイ、シリカ、アタパルジャイトクレイ、珪藻土、石灰石、炭酸カルシウム、ベントナイト、カルシウムモンモリロナイト、綿実殻、小麦粉、大豆粉、軽石、木粉、粉末クルミ殻、リグニン及び同様の物質である。
多数の界面活性物質は、固体及び液体製剤の両方において、特に使用する前に担体により希釈され得る製剤において有利に使用することができる。界面活性物質は、アニオン性、カチオン性、非イオン性又は高分子であり得、乳化剤、湿潤剤若しくは懸濁化剤として又は他の目的のために使用することができる。典型的な界面活性物質には、例えば、アルキル硫酸の塩、例えばラウリル硫酸ジエタノールアンモニウムなど;アルキルアリールスルホン酸の塩、例えばドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムなど;アルキルフェノール/アルキレンオキシド付加生成物、例えばノニルフェノールエトキシレートなど;アルコール/アルキレンオキシド付加生成物、例えばトリデシルアルコールエトキシレートなど;石鹸、例えばステアリン酸ナトリウムなど;アルキルナフタレンスルホン酸の塩、例えばジブチルナフタレンスルホン酸ナトリウムなど;スルホコハク酸塩のジアルキルエステル、例えばジ(2-エチルヘキシル)スルホコハク酸ナトリウムなど;ソルビトールエステル、例えばソルビトールオレアートなど;第4級アミン、例えば塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、脂肪酸のポリエチレングリコールエステルなど、例えばステアリン酸ポリエチレングリコールなど;エチレンオキシド及びプロピレンオキシドのブロックコポリマー;並びにモノ及びジ-アルキルリン酸エステルの塩が含まれ、例えばMcCutcheon’s Detergents and Emulsifiers Annual,MC Publishing Corp.,Ridgewood New Jersey(1981)に記載されるさらなる物質も含まれる。
農薬製剤において使用することができるさらなる補助剤には、結晶化抑制剤、粘度調整剤、懸濁化剤、染料、酸化防止剤、起泡剤、光吸収剤、混合助剤、消泡剤、錯化剤、中和又はpH調整物質及び緩衝剤、防蝕剤、香料、湿潤剤、吸収増強剤、微量栄養素、可塑剤、流動化剤、潤滑剤、分散剤、増粘剤、凍結防止剤、殺菌剤並びに液体及び固体肥料が含まれる。
本発明に従う製剤は、植物又は動物由来の油、鉱油、このような油のアルキルエステル又はこのような油及び油誘導体の混合物を含む添加剤を含むことができる。本発明に従う組成物中の油添加剤の量は、適用される混合物を基準として一般に0.01~10%である。例えば、油添加剤は、スプレー混合物を調製した後、所望の濃度でスプレータンクに添加することができる。好ましい油添加剤は、鉱油又は植物由来の油(例えば、菜種油、オリーブ油又はヒマワリ油)、乳化植物油、植物由来の油のアルキルエステル(例えば、メチル誘導体)又は動物由来の油(例えば、魚油又は牛脂など)を含む。好ましい油添加剤は、C822脂肪酸のアルキルエステル、特にC12~C18脂肪酸のメチル誘導体、例えばラウリン酸、パルミチン酸及びオレイン酸のメチルエステル(それぞれラウリン酸メチル、パルミチン酸メチル及びオレイン酸メチル)を含む。Compendium of Herbicide Adjuvants,10th Edition,Southern Illinois University,2010から多数の油誘導体が知られている。
除草製剤は、一般に、0.1~99重量%、特に0.1~95重量%の化合物(A)及び(B)と、好ましくは0~25重量%の界面活性物質を含む1~99.9重量%の製剤補助剤とを含む。市販の製品は、好ましくは、濃縮物として配合され得るが、エンドユーザーは、通常、希釈製剤を使用するであろう。
適用率は、広い範囲内で異なり、土壌の性質、適用方法、作物植物、防除される有害生物、優勢な気候条件並びに適用方法、適用の時期及び標的作物に支配される他の要因によって決まる。一般的な指針として、組成物は、1~2000l/ha、特に10~1000l/haの割合で適用され得る。
好ましい製剤は、以下の組成(重量%)を有することができ、ここで、「有効成分」という用語は、組成物中の全ての有効成分の組み合わせの全重量%を指す。
乳化性濃縮物:
有効成分:1~95%、好ましくは60~90%
界面活性剤:1~30%、好ましくは5~20%
液体担体:1~80%、好ましくは1~35%
散布剤:
有効成分:0.1~10%、好ましくは0.1~5%
固体担体:99.9~90%、好ましくは99.9~99%
懸濁液濃縮液:
有効成分:5~75%、好ましくは10~50%
水:94~24%、好ましくは88~30%
界面活性剤:1~40%、好ましくは2~30%
水和剤:
有効成分:0.5~90%、好ましくは1~80%
界面活性剤:0.5~20%、好ましくは1~15%
固体担体:5~95%、好ましくは15~90%
顆粒:
有効成分:0.1~30%、好ましくは0.1~15%
固体担体:99.5~70%、好ましくは97~85%
ここで、本発明の種々の態様及び実施形態が例としてさらに詳細に説明される。本発明の範囲から逸脱することなく詳細の変更がなされ得ることが認識されるであろう。
Figure 2022520645000038
組み合わせを補助剤と十分に混合し、混合物を好適なミル中において十分に粉砕して、水で希釈して所望の濃度の懸濁液とすることが可能である水和剤が得られる。
Figure 2022520645000039
組み合わせを補助剤と十分に混合し、混合物を好適なミル中において十分に粉砕して、種子処理のために直接使用することができる粉末が得られる。
Figure 2022520645000040
植物の保護において使用可能である任意の所要の希釈率のエマルションを、この濃縮物から水による希釈によって得ることが可能である。
Figure 2022520645000041
直ちに使用可能な散布剤は、組み合わせを担体と混合し、混合物を好適なミル中において粉砕することにより得られる。このような粉末は、種子の乾燥粉衣のために使用することもできる。
Figure 2022520645000042
組み合わせを補助剤と混合及び粉砕し、混合物を水で湿らせる。混合物を押出し、次いで空気流中で乾燥させる。
Figure 2022520645000043
ミキサー中において、微細に粉末化した組み合わせを、ポリエチレングリコールで湿らせたカオリンに均一に適用する。これにより、粉塵のない被覆顆粒が得られる。
Figure 2022520645000044
微細に粉砕した組み合わせを補助剤と密に混合して懸濁液濃縮物が得られ、この懸濁液濃縮物から、水による希釈によって任意の所望の希釈率の懸濁液を得ることが可能である。このような希釈を用いて、噴霧、注ぎかけ又は浸漬により、生きている植物及び植物繁殖材料を処理し、微生物による外寄生から保護することができる。
Figure 2022520645000045
微細に粉砕した組み合わせを補助剤と密に混合して懸濁液濃縮物が得られ、この懸濁液濃縮物から、水による希釈によって任意の所望の希釈率の懸濁液を得ることが可能である。このような希釈を用いて、噴霧、注ぎかけ又は浸漬により、生きている植物及び植物繁殖材料を処理し、微生物による外寄生から保護することができる。
緩効性カプセル懸濁液
28部の組み合わせを2部の芳香族溶剤及び7部のトルエンジイソシアネート/ポリメチレン-ポリフェニルイソシアネート-混合物(8:1)と混合する。この混合物を、1.2部のポリビニルアルコール、0.05部の脱泡剤及び51.6部の水の混合物中において、所望される粒径が達成されるまで乳化させる。このエマルジョンに5.3部の水中の2.8部の1,6-ジアミノヘキサンの混合物を添加する。混合物を重合反応が完了するまで撹拌する。得られたカプセル懸濁液を、0.25部の増粘剤及び3部の分散剤を添加することにより安定化させる。カプセル懸濁液配合物は、28%の有効成分を含有する。中度のカプセル直径は、8~15ミクロンである。得られる配合物を目的に好適な装置中において水性懸濁液として種子に適用する。
略語リスト:
Boc=t-ブチルオキシカルボニル
br=幅広
CDCl3=クロロホルム-d
CD3OD=メタノール-d
℃=摂氏度
2O=水-d
DCM=ジクロロメタン
d=二重項
dd=二重の二重項
dt=二重の三重項
DMSO=ジメチルスルホキシド
EtOAc=酢酸エチル
h=時間
HCl=塩酸
HPLC=高速液体クロマトグラフィ(HPLCに用いた装置及び方法の説明は、以下に示される)
m=多重項
M=モル数
min=分
MHz=メガヘルツ
mL=ミリリットル
mp=融点
ppm=百万分率
q=四重項
quin=五重項
rt=室温
s=一重項
t=三重項
THF=テトラヒドロフラン
LC/MS=液体クロマトグラフィ質量分光測定
分取逆相HPLC法:
2767インジェクタ/コレクタと、2545勾配ポンプ、2つの515アイドクラクティックポンプ、SFO、2998発光ダイオードアレイ(波長範囲(nm):210~400)、2424ELSD及びQDa質量分光計とを備える、Waters FractionLynx AutopurificationシステムにおいてES+/ES-を用いる質量分析(mass directed)分取HPLCにより、化合物を精製した。Waters Atlantis T3 5ミクロン 19×10mmのガードカラムをWaters Atlantis T3 OBD、5ミクロン 30×100mmの分取カラムと共に用いた。
イオン化法:エレクトロスプレー陽極及び陰極:コーン(V)20.00、ソース温度(℃)120、コーンガス流(L/Hr.)50
質量範囲(Da):陽極100~800、陰極115~800。
以下の勾配表に従い、11.4分間のランタイム(カラムセレクタによりバイパスしてカラム希釈では用いなかった)を使用して分取HPLCを実施した。
Figure 2022520645000046
式(I)の化合物に関する調製例
実施例1:2-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)エタンスルホネート(化合物1.001)の調製
Figure 2022520645000047
ステップ1:トリブチル(ピリダジン-4-イル)スタナンの調製
Figure 2022520645000048
リチウムジイソプロピルアミドの溶液(テトラヒドロフラン中に1M溶液、125mL)に-78℃、窒素雰囲気下でピリダジン(10g)及びトリ-n-ブチル錫クロリド(44.6g)のTHF(100mL)中の溶液を滴下した。反応混合物を-78℃で1時間撹拌した。反応混合物を室温に温め、飽和水性塩化アンモニウム(100mL)で失活させ、酢酸エチル(3×150mL)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、ヘキサン中の30%酢酸エチルで溶離するシリカにおけるクロマトグラフィにより精製して、トリブチル(ピリダジン-4-イル)スタナンを薄い茶色の液体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)9.17(t,1H)9.02(dd,1H)7.54(dd,1H)1.57-1.49(m,6H)1.37-1.29(m,6H)1.19-1.13(m,6H)0.92-0.86(m,9H).
ステップ2:2-ピリダジン-4-イルピリミジンの調製
Figure 2022520645000049
2-ブロモピリミジン(2.50g)及びトリブチル(ピリダジン-4-イル)スタナン(5.80g)のテトラヒドロフラン(25mL)中の溶液をアルゴンで20分間脱気した。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(1.80g)を反応混合物に室温で添加し、次いで120℃で30分間マイクロ波を照射した。反応混合物を水に注ぎ入れ、酢酸エチル(100mL)で抽出した。有機層を濃縮し、ヘキサン中の80%酢酸エチルで溶離するシリカにおけるクロマトグラフィにより精製して、2-ピリダジン-4-イルピリミジンをベージュ色の固体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)10.17(dd,1H)9.39(dd,1H)8.92(d,2H)8.43(dd,1H)7.39(t,1H).
ステップ3:2-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)エタンスルホネート(1.001)の調製
2-ピリダジン-4-イルピリミジン(0.120g)及び2-ブロモエタンスルホン酸ナトリウム(0.196g)の混合物を水(2.3mL)中において100℃で42時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、分取逆相HPLCにより精製して、2-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)エタンスルホネートをベージュ色の固体として得た。
1H NMR(400MHz,D2O)10.19(d,1H)9.84(d,1H)9.20(dd,1H)8.99(d,2H)7.64(t,1H)5.27-5.18(m,2H)3.71-3.63(m,2H).
実施例2:4-ピリダジン-4-イルピリミジンの調製
Figure 2022520645000050
マイクロ波バイアルにトリブチル(ピリダジン-4-イル)スタナン(0.387g)、4-クロロピリミジン(0.100g)、パラジウム(0)テトラキス(トリフェニルホスフィン)(0.101g)、フッ化セシウム(0.265g)、ヨウ化銅(0.00665g)及び1,4-ジオキサン(4.37mL)を仕込み、マイクロ波条件下で1時間、140℃に加熱した。反応混合物を濃縮し、ジクロロメタン中の0~70%のアセトニトリル勾配で溶離するシリカにおけるクロマトグラフィにより精製して、4-ピリダジン-4-イルピリミジンをオレンジ色の固体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)9.90-9.83(m,1H)9.41(dd,2H)8.97(d,1H)8.21-8.13(m,1H)7.89(dd,1H).
実施例3:メチル2-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)アセテートブロミド(化合物2.001)の調製
Figure 2022520645000051
メチルブロモ酢酸(0.755g)を2-ピリダジン-4-イルピリミジン(0.505g)のアセトン(6.4mL)中の溶液に滴下し、60℃で24時間加熱した。反応混合物を濃縮し、残渣をジクロロメタンで倍散した。得られる固体をろ過し、アセトンで洗浄し、乾燥させて、メチル2-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)アセテートブロミドを茶色の固体として得た。
1H NMR(400MHz,D2O)10.22(d,1H)9.84(d,1H)9.30(dd,1H)9.01(d,2H)7.66(t,1H)5.84(s,2H)3.79(s,3H).
実施例4:(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)メタンスルホン酸(化合物2.002)の調製
Figure 2022520645000052
メチル2-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)アセテートブロミド(0.420g)をトリメチルシリルクロロスルホネート(4.96g)中において80℃で66時間撹拌した。反応混合物を慎重に水で失活させ、濃縮し、分取逆相HPLCにより精製して、(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)メタンスルホン酸を薄い茶色の固体として得た。
1H NMR(400MHz,D2O)10.26(brs,1H)9.94(brd,1H)9.27-9.39(m,1H)8.96-9.14(m,2H)7.56-7.73(m,1H)5.97(s,2H).
実施例5:3-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン-1-スルホネート(化合物1.003)の調製
Figure 2022520645000053
2-ピリダジン-4-イルピリミジン(0.200g)の1,4-ジオキサン(3.79mL)中の溶液に1,3-プロパンスルトン(0.189g)を添加した。混合物を90℃で44時間撹拌した。得られる固体をろ出し、アセトンで洗浄した。固体を分取逆相HPLCにより精製して、3-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン-1-スルホネートを得た。
1H NMR(400MHz,D2O)10.18(d,1H)9.80(d,1H)9.19(dd,1H)9.00(d,2H)7.64(t,1H)5.01(t,2H)2.98(t,2H)2.53(quin,2H).
実施例6:3-(4-ピラジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン酸2,2,2-トリフルオロアセテート(化合物1.005)の調製
Figure 2022520645000054
ステップ1:2-ピリダジン-4-イルピラジンの調製
Figure 2022520645000055
トリブチル(ピリダジン-4-イル)スタナン(3.87g)、2-クロロピラジン(1.00g)、パラジウム(0)テトラキス(トリフェニルホスフィン)(1.03g)及び1,4-ジオキサン(43.7mL)の混合物をマイクロ波条件下で140℃に1時間加熱した。反応混合物を濃縮し、ジクロロメタン中の0%~50%のアセトニトリル勾配を用いてシリカにおいて精製して、2-ピリダジン-4-イルピラジンをオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)9.87(dd,1H)9.39(dd,1H)9.19(d,1H)8.81-8.75(m,1H)8.72(d,1H)8.11(dd,1H).
ステップ2:メチル3-(4-ピラジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパノエートブロミドの調製
Figure 2022520645000056
メチル3-ブロモプロパノエート(0.518mL)を2-ピリダジン-4-イルピラジン(0.250g)のアセトニトリル(15.8mL)中の溶液に添加した。反応混合物を80℃に24時間加熱した。反応混合物を濃縮し、残渣を水中にとり、ジクロロメタンで洗浄した。水性相を濃縮して、粗メチル3-(4-ピラジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパノエートブロミド(3-(5-ピラジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン酸ブロミドとの1:1混合物として)を茶色のガムとして得、これを粗生成物としてその後の反応において用いた。
ステップ3:3-(4-ピラジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン酸2,2,2-トリフルオロアセテート(1.005)の調製
メチル3-(4-ピラジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパノエートブロミド(0.515g)及び濃塩酸(11.1mL)の粗混合物を80℃に4時間加熱した。反応混合物を冷却し、一晩静置させた。反応混合物を濃縮し、分取逆相HPLCにより精製して、3-(4-ピラジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン酸2,2,2-トリフルオロアセテートを茶色のガムとして得た。
1H NMR(400MHz,CD3OD)10.28(d,1H)10.00(d,1H)9.62(d,1H)9.28(dd,1H)8.96-8.93(m,1H)8.90(d,1H)5.19-5.12(t,2H)3.28(t,2H).
実施例7:2-(4-ピリダジン-4-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)エタンスルホネート(化合物1.006)の調製
Figure 2022520645000057
ステップ1:2,2-ジメチルプロピル2-(2-t-ブトキシカルボニルヒドラジノ)エタンスルホネートの調製
Figure 2022520645000058
Boc-ヒドラジド(1.00g)を2,2-ジメチルプロピルエタンスルホネート(1.35g)のメタノール(10.1mL)中の溶液に添加し、70℃に24時間加熱した。反応を濃縮して、2,2-ジメチルプロピル2-(2-t-ブトキシカルボニルヒドラジノ)エタンスルホネートを高粘度の黄色の液体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)3.90(s,2H)3.38-3.30(m,4H)1.50-1.43(s,9H)1.00-0.97(s,9H).
ステップ2:[2-(2,2-ジメチルプロポキシスルホニル)エチルアミノ]塩化アンモニウムの調製
Figure 2022520645000059
2,2-ジメチルプロピル2-(2-t-ブトキシカルボニルヒドラジノ)エタンスルホネート(1.00g)及び3M塩化水素メタノール(24.2mL)の混合物を70℃に7時間加熱した。反応混合物を濃縮して、[2-(2,2-ジメチルプロポキシスルホニル)エチルアミノ]塩化アンモニウムをピンク色のガムとして得たところ、これは、静置で固化した。
1H NMR(400MHz,CD3OD)3.95(s,2H)3.59-3.53(m,2H)3.44-3.39(m,2H)1.00(s,9H)
サンプルは、約20%メタノールを含んでおり、そのまま用いた。
ステップ3:4-(3-フリル)ピリダジンの調製
Figure 2022520645000060
4-ブロモピリダジン-1-イウムブロミド(2.50g)、炭酸ナトリウム(2.2g)、脱気したトルエン(17.3mL)及び1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)ジクロリド(0.634g)の混合物に3-フリルボロン酸(1.00g)のエタノール(17.3mL)中の溶液を添加した。混合物を窒素雰囲気下で80℃に24時間加熱した。反応混合物を、セライトを通してろ過し、濃縮した。残渣を水及びジクロロメタンに分割し、次いでさらなるジクロロメタンで抽出した。組み合わせた有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。濃縮したろ液をイソヘキサン中の0~100%の酢酸エチル勾配で溶離するシリカにおいて精製して、4-(3-フリル)ピリダジンを濃い赤色の半固体として得た。
1H NMR(400MHz,CD3OD)9.45(s,1H)9.03-9.16(m,1H)8.36(s,1H)7.86(dd,1H)7.71(t,1H)7.04(d,1H).
ステップ4:4-(2,5-ジメトキシ-2,5-ジヒドロフラン-3-イル)ピリダジンの調製
Figure 2022520645000061
4-(3-フリル)ピリダジン(0.025g)及び重炭酸ナトリウム(0.14g)のメタノール(0.5mL)中の混合物を-10℃に冷却し、臭素(0.069g)を滴下した。30分後、反応を1:1飽和水性重炭酸ナトリウム及び1M水性チオ硫酸ナトリウム(3mL)で失活させた。水性層を酢酸エチルで抽出した。有機層を濃縮して、粗4-(2,5-ジメトキシ-2,5-ジヒドロフラン-3-イル)ピリダジンを得た。
1H NMR(400MHz,CD3OD)9.42-9.41(m,1H)9.20-9.19(m,1H)7.85(dt,1H)7.02-6.94(m,1H)6.08-5.77(m,2H)3.46(d,3H)3.42(d,3H).
ステップ5:2-(4-ピリダジン-4-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)エタンスルホネート1.006の調製
4-(2,5-ジメトキシ-2,5-ジヒドロフラン-3-イル)ピリダジン(0.500g)及び[2-(2,2-ジメチルプロポキシスルホニル)エチルアミノ]塩化アンモニウム(0.658g)の混合物を水性3M塩酸(12mL)中において60℃で2時間加熱した。反応混合物を濃縮し、分取逆相HPLCにより精製して、2-(4-ピリダジン-4-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)エタンスルホネートを茶色の固体として得た。
1H NMR(400MHz,D2O)9.80-9.97(m,2H)9.62-9.75(m,1H)9.35-9.50(m,1H)8.97(dd,1H)8.19-8.42(m,1H)5.20-5.29(m,2H)3.59-3.73(m,2H).
実施例8:3-(4-ピラジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン酸クロリド(化合物1.012)の調製
Figure 2022520645000062
イオン交換樹脂(5.84g、Discovery DSC-SCX)を充填したカラムを水(3×カラム容積)で洗浄した。最低量の水中に溶解した3-(4-ピラジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン酸2,2,2-トリフルオロアセテート(0.292g)をカラムに仕込んだ。カラムをまず水(3×カラム容積)で溶離し、次いで2Mの塩酸(3×カラム容積)で溶離した。回収した洗浄物を濃縮して、3-(4-ピラジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン酸クロリドを黄色の固体として得た。
1H NMR(400MHz,D2O)10.03(d,1H)9.80(d,1H)9.35(d,1H)9.05(dd,1H)8.87-8.82(m,1H)8.76(d,1H)5.08(t,2H)3.22(t,2H).
実施例9:メチル3-(4-ピラジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパノエートクロリド(化合物1.013)の調製
Figure 2022520645000063
イオン交換樹脂(1.6g、Discovery DSC-SCX)を充填したカラムをメタノール(3×カラム容積)で洗浄した。最低量のメタノール中に溶解した3-(4-ピラジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン酸2,2,2-トリフルオロアセテート(0.081g)をカラムに仕込んだ。カラムをまずメタノール(3×カラム容積)で溶離し、次いで3Mのメタノール塩酸(3×カラム容積)で溶離した。回収した洗浄物を濃縮して、メチル3-(4-ピラジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパノエートクロリドを青色のガムとして得た。
1H NMR(400MHz,CD3OD)10.30-10.26(m,1H)10.04-10.00(m,1H)9.66-9.64(m,1H)9.33-9.30(m,1H)8.97-8.93(m,1H)8.91-8.88(m,1H)5.25-5.14(m,2H)3.71-3.68(m,3H)3.35-3.27(m,2H).
実施例10:3-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン酸ブロミド(化合物1.021)の調製
Figure 2022520645000064
メチル3-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパノエート2,2,2-トリフルオロアセテート(0.2g)、濃縮した臭化水素(1mL、48質量%)及び水(5mL)の混合物を80℃に4時間加熱し、一晩放置して冷却した。80℃でさらに4時間加熱した後、反応混合物を濃縮し、得られる黄色のガムをアセトンで倍散して、3-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン酸ブロミドをクリーム色の固体として得た。
1H NMR(400MHz,D2O)10.16(d,1H)9.86(d,1H)9.21-9.15(m,1H)8.99(d,2H)7.64(t,1H)5.11(t,2H)3.24(t,2H).
実施例11:1-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン-2-スルホネート(化合物1.026)の調製
Figure 2022520645000065
ステップ1:メチル2-(2,2-ジメチルプロポキシスルホニル)アセテートの調製
Figure 2022520645000066
メチル2-クロロスルホニルアセテート(0.5g)を、冷却した(氷浴)2,2-ジメチルプロパン-1-オール(0.306g)及びピリジン(0.284mL)のジクロロメタン(14.5mL)中の溶液に滴下した。反応混合物をさらに2時間冷却しながら撹拌し、次いで水性飽和塩化アンモニウムで分割した。水性相をさらなるジクロロメタン(×2)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を濃縮し、ジエチルエーテルで溶離するシリカプラグに通した。ろ液を濃縮して、メチル2-(2,2-ジメチルプロポキシスルホニル)アセテートを黄色の液体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)4.11(s,2H)4.00(s,2H)3.84(s,3H)1.01(s,9H).
ステップ2:メチル2-(2,2-ジメチルプロポキシスルホニル)プロパノエートの調製
Figure 2022520645000067
水素化ナトリウム(鉱油中に60%、0.039g)のテトラヒドロフラン(4.46mL)中の混合物を窒素雰囲気下で0℃に冷却した(氷浴)。これにメチル2-(2,2-ジメチルプロポキシスルホニル)アセテート(0.2g)のテトラヒドロフラン(1.78mL)中の溶液を添加し、この温度で5分間撹拌した。ヨードメタン(0.067mL)を添加し、反応を室温に温め、1時間撹拌した。反応混合物を2M塩酸及び酢酸エチル間に分割した。水性層をさらなる酢酸エチル(×2)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮して、メチル2-(2,2-ジメチルプロポキシスルホニル)プロパノエートを黄色の液体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)4.12-4.09(m,1H)3.97(d,2H)3.83(s,3H)1.69(d,3H)0.99(s,9H).
ステップ3:2,2-ジメチルプロピル1-ヒドロキシプロパン-2-スルホネートの調製
Figure 2022520645000068
メチル2-(2,2-ジメチルプロポキシスルホニル)プロパノエート(1g)のジクロロメタン(126mL)中の冷却した(氷浴)溶液に窒素雰囲気下で水素化ジイソブチルアンモニウム(ジクロロメタン中に1M、10.5mL)を、添加中温度を5℃未満に維持しながら滴下した。反応混合物を0℃で1時間撹拌した。プロパン-2-オール(12.6mL)を添加し、反応混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで室温に温めた。反応混合物を2Mの水性塩酸及びジクロロメタン間に分割した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮し、イソヘキサン中の0~100%のEtOAc勾配を用いるシリカにおけるクロマトグラフィに供して、2,2-ジメチルプロピル1-ヒドロキシプロパン-2-スルホネートを無色の液体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)4.03-3.84(m,4H)3.43-3.33(m,1H)2.60-2.52(m,1H)1.45(d,3H)1.00(s,9H).
ステップ4:1-ヒドロキシプロパン-2-スルホン酸の調製
Figure 2022520645000069
2,2-ジメチルプロピル1-ヒドロキシプロパン-2-スルホネート(0.25g)及び6Mの水性塩酸(9.51mL)の混合物を95℃に4時間加熱した。反応混合物を冷却し、凍結乾燥により濃縮した。
1H NMR(400MHz,D2O)3.88-3.78(m,1H)3.56-3.47(m,1H)2.98-2.89(m,1H)1.18(d,3H).
ステップ5:1-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン-2-スルホネート1.026の調製
2-ピリダジン-4-イルピリミジン(0.1g)の乾燥アセトニトリル(6.32mL)中の冷却した(氷浴)溶液に1,1,1-トリフルオロ-N-(トリフルオロメチルスルホニル)メタンスルホンアミド(0.131mL)を添加し、反応混合物を室温で15分間撹拌した。この混合物にトリフェニルホスフィン(0.332g)と1-ヒドロキシプロパン-2-スルホン酸(0.133g)のアセトニトリル(0.5mL)中の溶液とを添加し、続いてジイソプロピルアゾジカルボキシレート(0.25mL)を滴下した。反応混合物を80℃で170時間加熱した。反応混合物を濃縮し、水及びジエチルエーテル間に分割した。水性層を濃縮し、分取逆相HPLCにより精製して、1-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン-2-スルホネートを白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz,D2O)10.20-10.18(m,1H)9.81(dd,1H)9.19(dd,1H)9.00(d,2H)7.65(t,1H)5.10-5.07(m,2H)3.84-3.74(m,1H)1.39(d,3H).
実施例12:3-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)ブタン酸2,2,2-トリフルオロアセテート(化合物2.003)の調製
Figure 2022520645000070
2-ピリダジン-4-イルピリミジン(0.5g)の水(10mL)中の混合物にブタ-2-エン酸(0.816g)を添加した。混合物を還流で40時間加熱した。反応混合物を濃縮し、得られる固体をt-ブチルメチルエーテル及びアセトンで倍散した。固体を分取逆相HPLCにより精製して、3-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)ブタン酸2,2,2-トリフルオロアセテートを得た。
1H NMR(400MHz,D2O)10.22(d,1H)9.92(d,1H)9.18-9.26(m,1H)8.99-9.05(m,2H)7.68(t,1H)5.49-5.60(m,1H)3.39(dd,1H)3.10-3.21(m,1H)1.71(d,3H).
実施例13:2-ヒドロキシ-3-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン-1-スルホネート(化合物2.004)の調製
Figure 2022520645000071
2-ピリダジン-4-イルピリミジン(0.3g)、水(6mL)及び3-クロロ-2-ヒドロキシ-プロパン-1-スルホン酸ナトリウム(0.45g)の混合物を還流で3日間加熱した。反応混合物を濃縮し、得られる固体をt-ブチルメチルエーテル及びアセトンで洗浄した。固体を分取逆相HPLCにより精製して、2-ヒドロキシ-3-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン-1-スルホネート2.004を得た。
1H NMR(400MHz,D2O)10.24(d,1H)9.80(d,1H)9.25(dd,1H)9.04(d,2H)7.68(t,1H)5.21(dd,1H)4.93(dd,1H)4.64-4.71(m,1H)3.19-3.36(m,2H).
実施例14:3-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン酸2,2,2-トリフルオロアセテート(化合物1.023)A125の調製
Figure 2022520645000072
3-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン酸クロリド(0.119g)を2,2,2-トリフルオロ酢酸(4mL)中において室温で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、凍結乾燥させて、3-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン酸2,2,2-トリフルオロアセテートA125を薄い黄色のガムとして得たところ、これは、静置で固化した。
1H NMR(400MHz,D2O)10.18-10.13(m,1H)9.87-9.82(m,1H)9.20-9.14(m,1H)8.98(d,2H)7.63(s,1H)5.10(s,2H)3.24(t,2H).
実施例15:3-メチル-3-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)ブタン酸2,2,2-トリフルオロアセテート(化合物1.025)の調製
Figure 2022520645000073
2-ピリダジン-4-イルピリミジン(1g)、3,3-ジメチルアクリル酸(1.96g)、2,2,2-トリフルオロ酢酸(5mL)及び水(5mL)の混合物を100℃でマイクロ波条件下において18時間加熱した。反応混合物を濃縮し、得られる固体をジエチルエーテル(5×10mL)で洗浄した。固体を分取逆相HPLCにより精製して、3-メチル-3-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)ブタン酸2,2,2-トリフルオロアセテート1.025を得た。
1H NMR(400MHz,D2O)10.18(m,1H)9.97(m,1H)9.21(m,1H)8.98(m,2H)7.61(m,1H)3.36(s,2H)1.94(s,6H).
実施例16:3-(4-ピリダジン-3-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン酸クロリド(化合物1.027)の調製
Figure 2022520645000074
ステップ1:3-ピリダジン-4-イルピリダジンの調製
Figure 2022520645000075
窒素雰囲気下でマイクロ波バイアルにトリブチル(ピリダジン-4-イル)スタナン(0.697g)、3-ブロモピリダジン(0.25g)、パラジウム(0)テトラキス(トリフェニルホスフィン)(0.185g)及び1,4-ジオキサン(7.86mL)を仕込み、140℃でマイクロ波下において1時間加熱した。反応混合物を濃縮し、ジクロロメタン中の0%~50%のアセトニトリル勾配を用いてシリカにおいて精製して、3-ピリダジン-4-イルピリダジンをオレンジ色の固体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)9.94-9.89(m,1H)9.42(dd,1H)9.35(dd,1H)8.24(dd,1H)8.09(dd,1H)7.79-7.72(m,1H).
ステップ2:3-(4-ピリダジン-3-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン酸2,2,2-トリフルオロアセテート(化合物2.005)の調製
Figure 2022520645000076
3-ピリダジン-4-イルピリダジン(0.25g)、水(15mL)及び3-ブロモプロパン酸(0.363g)の混合物を100℃で25時間加熱した。混合物を濃縮し、分取逆相HPLC(トリフルオロ酢酸が溶離液中に存在している)により精製して、3-(4-ピリダジン-3-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン酸2,2,2-トリフルオロアセテート2.005を得た。
1H NMR(400MHz,D2O)10.11(d,1H)9.88(d,1H)9.32(dd,1H)9.10(dd,1H)8.50(dd,1H)7.99(dd,1H)5.13(t,2H)3.26(t,2H)(1つのCO2Hプロトンが欠けている)
ステップ3:3-(4-ピリダジン-1-イウム-3-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン酸ジクロリド(化合物1.034)の調製
Figure 2022520645000077
3-(4-ピリダジン-3-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン酸2,2,2-トリフルオロアセテート(6.56g)及び2Mの水性塩酸(114mL)の混合物を室温で3時間撹拌した。混合物を濃縮し、残渣を少量の水にとり、凍結乾燥させた。得られるガラス状黄色の固体をアセトン(105mL)中において一晩撹拌した。固体材料をろ過により回収し、さらなるアセトンで洗浄し、減圧下で乾燥させて、3-(4-ピリダジン-1-イウム-3-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン酸ジクロリド1.034をベージュ色の固体として得た。
1H NMR(400MHz,D2O)10.11(d,1H)9.88(d,1H)9.36(br d,1H)9.10(dd,1H)8.48-8.56(m,1H)7.92-8.07(m,1H)4.98-5.20(m,2H)3.18-3.32(m,2H)(1つのCO2Hプロトンが欠けている)
ステップ4:3-(4-ピリダジン-3-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン酸クロリド(化合物1.027)の調製
Figure 2022520645000078
3-(4-ピリダジン-1-イウム-3-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン酸ジクロリド(0.541g)及び2-プロパノール(10mL)の混合物を90℃で加熱した。清透な溶液が得られるまで水を滴下したところ、これは、約0.8mLを必要とした。これにさらなる熱2-プロパノール(10mL)を添加し、溶液を放置して冷却した。沈殿物をろ出し、冷2-プロパノール及びアセトンで洗浄し、減圧下で乾燥させて、3-(4-ピリダジン-3-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン酸クロリド1.027をベージュ色の固体として得た。
1H NMR(400MHz,D2O)10.11(d,1H)9.87(d,1H)9.32(dd,1H)9.12-9.08(m,1H)8.50(dd,1H)7.99(dd,1H)5.12(t,2H)3.24(t,2H)(1つのCO2Hプロトンが欠けている)
実施例17:2-(4-ピリダジン-1-イウム-3-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)エタンスルホネートクロリド(化合物1.031)の調製
Figure 2022520645000079
ステップ1:2-(4-ピリダジン-3-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)エタンスルホネート(化合物1.002)の調製
Figure 2022520645000080
3-ピリダジン-4-イルピリダジン(0.41g)、ナトリウム2-ブロモエタンスルホン酸(0.656g)及び水(7.78mL)の混合物を100℃で17時間加熱した。反応混合物を冷却し、シリンジフィルタを通してろ過し、分取逆相HPLC(トリフルオロ酢酸が溶離液中に存在している)により精製して、2-(4-ピリダジン-3-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)エタンスルホネートを黄色の固体として得た。
1H NMR(400MHz,D2O)10.15(d,1H)9.87(d,1H)9.33(dd,1H)9.12(dd,1H)8.52(dd,1H)7.99(dd,1H)5.32-5.19(m,2H)3.73-3.65(m,2H)
ステップ2:2-(4-ピリダジン-1-イウム-3-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)エタンスルホネートクロリド(化合物1.031)の調製
2-(4-ピリダジン-3-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)エタンスルホネート(0.2g)及び2Mの水性塩酸(5mL)の溶液を室温で2時間撹拌した。混合物を濃縮し、残渣を少量の水にとり、凍結乾燥させて、2-(4-ピリダジン-1-イウム-3-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)エタンスルホネートクロリドをクリーム色のガラス様の固体として得た。
1H NMR(400MHz,D2O)10.13(d,1H)9.86(d,1H)9.35(dd,1H)9.11(dd,1H)8.57(dd,1H)8.05(dd,1H)5.27-5.21(m,2H)3.71-3.64(m,2H)(1つのNHプロトンが欠けている)
実施例18:4-ピリダジン-4-イルピリミジン-2-アミンの調製
Figure 2022520645000081
窒素雰囲気下でマイクロ波バイアルにトリブチル(ピリダジン-4-イル)スタナン(3.42g)、4-ピリダジン-4-イルピリミジン-2-アミン(0.727g)、パラジウム(0)テトラキス(トリフェニルホスフィン)(0.892g)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.35mL)及び1,4-ジオキサン(38.6mL)を仕込み、マイクロ波中において140℃に1時間加熱した。反応混合物を濃縮し、ジクロロメタン中の0%~70%のアセトニトリル勾配を用いてシリカにおいて精製して、4-ピリダジン-4-イルピリミジン-2-アミンをベージュ色の固体として得た。
1H NMR(400MHz,d6-DMSO)9.82(dd,1H)9.41(dd,1H)8.47(d,1H)8.22(dd,1H)7.38(d,1H)6.98(br s,2H)
実施例19:2-メチル-2-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン-1-スルホネート(化合物2.006)の調製
Figure 2022520645000082
ステップ1:2,2-ジメチルプロピルメタンスルホン酸の調製
Figure 2022520645000083
トリエチルアミン(8.1mL)及び2,2-ジメチルプロパン-1-オール(2.3g)のジクロロメタン(40mL)中の溶液を氷/アセトン浴中において0℃に冷却した。これにメタンスルホニルクロリド(2.2mL)を滴下した。反応混合物を2時間冷却しながら撹拌し、水性塩化アンモニウムで洗浄した。有機層を濃縮し、残渣をエーテル中に溶解した。エーテル溶液を、さらなるエーテルで溶離するシリカプラグに通した。エーテルろ液を濃縮して、2,2-ジメチルプロピルメタンスルホン酸を明るい黄色の液体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)3.90-3.85(m,2H)3.01(s,3H)1.00(s,9H)
ステップ2:2,2-ジメチルプロピル2-ヒドロキシ-2-メチル-プロパン-1-スルホネートの調製
Figure 2022520645000084
2,2-ジメチルプロピルメタンスルホン酸(1.75g)のテトラヒドロフラン(22.1mL)中の溶液を窒素雰囲気下で-78℃に冷却した。これにn-ブチルリチウム(ヘキサン中に2.5mol/L、5.1mL)を滴下した。反応混合物を2時間かけて-30℃にゆっくりと温め、アセトン(7.73mL)を添加した。反応混合物を室温に温め、さらに1.5時間撹拌した。反応を2Mの水性塩酸で失活させ、酢酸エチル(×3)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮し、イソヘキサン中の0~100%の酢酸エチル勾配を用いてシリカにおいて精製して、2,2-ジメチルプロピル2-ヒドロキシ-2-メチル-プロパン-1-スルホネートを無色の液体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)3.90(s,2H)3.32(s,2H)2.79(br s,1H)1.44(s,6H)0.99(s,9H)
ステップ3:2-ヒドロキシ-2-メチル-プロパン-1-スルホン酸の調製
Figure 2022520645000085
2,2-ジメチルプロピル2-ヒドロキシ-2-メチル-プロパン-1-スルホネート(1.84g)及び6Mの水性塩酸(32.8mL)の混合物を95℃で4時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、一晩凍結乾燥させて、2-ヒドロキシ-2-メチル-プロパン-1-スルホン酸をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(400MHz,D2O)2.99(s,2H)1.24(s,6H)(1つのOHプロトン及び1つのSO3Hプロトンが欠けている)
ステップ4:2-メチル-2-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン-1-スルホネート(2.006)の調製
2-ピリダジン-4-イルピリミジン(0.507g)の乾燥アセトニトリル(32.1mL)中の混合物を氷浴中において冷却した。これに1,1,1-トリフルオロ-N-(トリフルオロメチルスルホニル)メタンスルホンアミド(0.663mL)を添加し、反応混合物を室温で15分間撹拌した。これにトリフェニルホスフィン(1.68g)及び2-ヒドロキシ-2-メチル-プロパン-1-スルホン酸(0.741g)の乾燥アセトニトリル(0.5mL)中の溶液を添加し、続いてジイソプロピルアゾジカルボキシレート(1.26mL、1.30g)を滴下した。次いで、反応混合物を80℃で144時間加熱した。反応混合物を水及びジクロロメタン間に分割し、水性層を分取逆相HPLC(トリフルオロ酢酸が溶離液中に存在している)により精製して、2-メチル-2-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン-1-スルホネートを黄色の固体として得た。
1H NMR(400MHz,CD3OD)10.41-10.35(m,1H)10.05-9.99(m,1H)9.31(dd,1H)9.12(d,2H)7.67(t,1H)3.67(s,2H)2.10(s,6H)
実施例20:2-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン-1-スルホネート(化合物2.007)の調製
Figure 2022520645000086
ステップ1:2,2-ジメチルプロピル2-ヒドロキシプロパン-1-スルホネートの調製
Figure 2022520645000087
2,2-ジメチルプロピルメタンスルホン酸(2g)のテトラヒドロフラン(25mL)中の溶液を窒素雰囲気下で-78℃に冷却し、n-ブチルリチウム(ヘキサン中に2.5mol/L、5.8mL)を滴下した。反応混合物を1時間かけて-30℃にゆっくりと温め、アセトアルデヒド(6.8mL)を添加した。
反応混合物を室温に温め、さらに2.5時間撹拌した。反応を2Mの水性塩酸で失活させ、酢酸エチル(×3)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮し、イソヘキサン中の0~100%の酢酸エチル勾配を用いてシリカにおいて精製して、2,2-ジメチルプロピル2-ヒドロキシプロパン-1-スルホネートを黄色の液体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)4.47-4.34(m,1H)3.96-3.87(m,2H)3.25-3.17(m,2H)3.01(br s,1H)1.34(d,3H)1.00(s,9H)
ステップ2:2-ヒドロキシプロパン-1-スルホン酸の調製
Figure 2022520645000088
2,2-ジメチルプロピル2-ヒドロキシプロパン-1-スルホネート(1.35g)及び6Mの水性塩酸(32.8mL)の混合物を95℃で4時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、一晩凍結乾燥させて、2-ヒドロキシプロパン-1-スルホン酸を茶色の固体として得た。
1H NMR(400MHz,D2O)4.17-4.06(m,1H)2.99-2.85(m,2H)1.16(d,3H)(1つのOHプロトン及び1つのSO3Hプロトンが欠けている)
ステップ3:2-(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)プロパン-1-スルホン酸の調製
Figure 2022520645000089
2-ヒドロキシプロパン-1-スルホン酸(0.2g)のジクロロメタン(2.57mL)中の混合物に2,6-ジメチルピリジン(0.33mL)を添加し、得られる混合物を0℃に冷却した。これにトリフルオロメチルスルホニルトリフルオロメタンスルホネート(0.264mL)を滴下し、この温度で15分間撹拌を継続した。冷却を外し、反応混合物を室温でさらに1時間撹拌した。反応混合物を水で失活させ、ジクロロメタン(×3)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮して、2-(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)プロパン-1-スルホン酸を約50%純度の茶色のガムとして得た。この生成物をさらに精製することなくその後の反応において直ちに用いた。
1H NMR(400MHz,CDCl3)生成物ピークは、5.57-5.41(m,1H)4.18-3.98(m,1H)3.58-3.35(m,1H)1.76-1.65(m,3H)のみ(1つのSO3Hプロトンが欠けている)
ステップ4:2-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン-1-スルホネート2.007の調製
2-ピリダジン-4-イルピリミジン(0.15g)、2-(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)プロパン-1-スルホネート(0.55g)及び1,4-ジオキサン(7.8mL)の混合物を90℃で24時間加熱した。反応混合物を水及びジクロロメタン間に分割し、水性層を分取逆相HPLC(トリフルオロ酢酸が溶離液中に存在している)により精製して、2-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン-1-スルホネートを黄色の固体として得た。
1H NMR(400MHz,CD3OD)10.43-10.37(m,1H)9.93(dd,1H)9.34(dd,1H)9.11(d,2H)7.68(t,1H)5.66-5.53(m,1H)3.66(dd,1H)3.43(dd,1H)1.83(d,3H)
実施例21:[(1S)-1-カルボキシ-3-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロピル]-アンモニウム2,2,2-トリフルオロアセテート(化合物1.035)の調製
Figure 2022520645000090
ステップ1:[(1S)-3-ブロモ-1-メトキシカルボニル-プロピル]塩化アンモニウムの調製
Figure 2022520645000091
(2S)-2-アミノ-4-ブロモ-ブタン酸(0.2g)の乾燥メタノール(4mL)中の混合物に0℃、窒素雰囲気下で塩化チオニル(0.392g)を滴下した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、濃縮して、粗[(1S)-3-ブロモ-1-メトキシカルボニル-プロピル]塩化アンモニウムをオレンジ色のガムとして得、これをさらに精製せずに用いた。
ステップ2:メチル(2S)-2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-4-ブロモ-ブタノエートの調製
Figure 2022520645000092
粗[(1S)-3-ブロモ-1-メトキシカルボニル-プロピル]塩化アンモニウムをジクロロメタン(4mL)中において撹拌し、炭酸水素ナトリウム(0.28g)の水(4mL)中の溶液を添加した。混合物を0℃に冷却し、カルボノクロリド酸ベンジル(0.225g)を添加した。反応塊を室温に温め、15時間撹拌した。反応混合物を水(10mL)で希釈し、ジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、シクロヘキサン中の0~100%の酢酸エチル勾配を用いてシリカにおいて精製して、メチル(2S)-2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-4-ブロモ-ブタノエートを得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)7.30-7.40(m,5H)5.37-5.43(m,1H)5.13(s,2H)3.78(s,3H)3.42-3.46(m,2H)2.25-2.49(m,2H)
ステップ3:メチル(2S)-2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-4-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)ブタノエートヨージドの調製
Figure 2022520645000093
メチル(2S)-2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-4-ブロモ-ブタノエート(0.1g)の乾燥アセトン(2mL)中の溶液に窒素雰囲気下でヨウ化ナトリウム(0.054g)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。これに2-ピリダジン-4-イルピリミジン(0.048g)を添加し、混合物を還流で16時間加熱した。反応混合物を濃縮し、粗メチル(2S)-2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-4-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)ブタノエートヨージドをさらに精製することなく次のステップにおいて用いた。
ステップ4:[(1S)-1-カルボキシ-3-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロピル]アンモニウム2,2,2-トリフルオロアセテート1.035の調製
メチル(2S)-2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-4-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)ブタノエートヨージド(0.5g)及び濃塩酸(4.9mL)の混合物を80℃で30分間加熱した。反応混合物を濃縮し、水中に溶解し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。水性層を分取逆相HPLC(トリフルオロ酢酸が溶離液中に存在している)により精製して、[(1S)-1-カルボキシ-3-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロピル]アンモニウム2,2,2-トリフルオロアセテートを得た。
1H NMR(400MHz,D2O)10.26(d,1H)9.90(d,1H)9.27(dd,1H)9.06(d,2H)7.72(t,1H)5.17(t,2H)4.09(dd,1H)2.76-2.79(m,2H)(3つのNHプロトン及び1つのCO2Hプロトンが欠けている)
実施例22:[(1R)-1-カルボキシ-3-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロピル]-アンモニウム2,2,2-トリフルオロアセテート(化合物1.029)の調製
Figure 2022520645000094
ステップ1:[(1R)-3-ブロモ-1-メトキシカルボニル-プロピル]塩化アンモニウムの調製
Figure 2022520645000095
[(1R)-3-ブロモ-1-カルボキシ-プロピル]アンモニウムブロミド(0.1g)の乾燥メタノール(2mL)中の混合物に0℃、窒素雰囲気下で塩化チオニル(0.083mL)を滴下した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、濃縮して、粗[(1S)-3-ブロモ-1-メトキシカルボニル-プロピル]塩化アンモニウムを黄色の固体として得、これをさらに精製せずに用いた。
ステップ2:[(1R)-1-メトキシカルボニル-3-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロピル]アンモニウムブロミドクロリドの調製
Figure 2022520645000096
2-ピリダジン-4-イルピリミジン(0.1g)のアセトニトリル(3.16mL)中の混合物に[(1R)-3-ブロモ-1-メトキシカルボニル-プロピル]塩化アンモニウム(0.16g)を添加した。混合物を還流で12時間加熱した。反応混合物を濃縮して、粗[(1R)-1-メトキシカルボニル-3-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロピル]アンモニウムブロミドを濃い茶色のガムとして得、これをさらに精製せずに用いた。
ステップ3:[(1R)-1-カルボキシ-3-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロピル]アンモニウム2,2,2-トリフルオロアセテート1.029の調製
[(1R)-1-メトキシカルボニル-3-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロピル]アンモニウムブロミド(0.5g)及び2Mの水性塩酸(7.29mL)の混合物を80℃で2時間加熱した。反応混合物を濃縮し、分取逆相HPLC(トリフルオロ酢酸が溶離液中に存在している)により精製して、[(1R)-1-カルボキシ-3-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロピル]アンモニウム2,2,2-トリフルオロアセテートを得た。
1H NMR(400MHz,D2O)10.22(s,1H)9.87(d,1H)9.24(d,1H)8.99-9.04(m,2H)7.66(t,1H)5.16(t,2H)4.17(dd,1H)2.69-2.85(m,2H)(3つのNHプロトン及び1つのCO2Hプロトンが欠けている)
実施例23:[(1S)-1-カルボキシ-2-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)エチル]-アンモニウム2,2,2-トリフルオロアセテート(化合物2.009)の調製
Figure 2022520645000097
ステップ1:(2S)-2-(t-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパノエートの調製
Figure 2022520645000098
2-ピリダジン-4-イルピリミジン(0.05g)の乾燥アセトニトリル(1mL)中の混合物にt-ブチルN-[(3S)-2-オキソオキセタン-3-イル]カルバメート(0.071g)を添加し、反応混合物を室温で48時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、粗(2S)-2-(t-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパノエートを得、これをさらに精製せずに用いた。
ステップ2:[(1S)-1-カルボキシ-2-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)エチル]アンモニウム2,2,2-トリフルオロアセテート2.009の調製
(2S)-2-(t-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパノエート(0.4g)及び2Mの水性塩酸(10mL)の混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、分取逆相HPLC(トリフルオロ酢酸が溶離液中に存在している)により精製して、[(1S)-1-カルボキシ-2-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)エチル]アンモニウム2,2,2-トリフルオロアセテートを得た。
1H NMR(400MHz,D2O)10.26(s,1H)9.94(d,1H)9.31-9.34(m,1H)9.04(dd,2H)7.69(t,1H)5.48(d,2H)4.75(t,1H)(3つのNHプロトン及び1つのCO2Hプロトンが欠けている)
実施例24:ジメチルスルファモイル-[2-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)-アセチル]アザニド(化合物1.032)の調製
Figure 2022520645000099
ステップ1:2-ブロモ-N-(ジメチルスルファモイル)アセトアミドの調製
Figure 2022520645000100
ジメチルスルファミド(0.5g)及び4-(ジメチルアミノ)ピリジン(0.541g)のジクロロメタン(19.9mL)中の溶液に0℃でブロモアセチルブロミド(0.903g)を滴下した。反応を室温にゆっくりと温め、24時間撹拌した。反応を0.5Mの水性塩酸で分割した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮して、粗2-ブロモ-N-(ジメチルスルファモイル)アセトアミドを薄い黄色の油として得た。生成物をさらに精製することなく用いた。
ステップ2:ジメチルスルファモイル-[2-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)アセチル]アザニド1.032の調製
2-ピリダジン-4-イルピリミジン(0.15g)のアセトニトリル(10mL)中の溶液に2-ブロモ-N-(ジメチルスルファモイル)アセトアミド(0.21g)を添加し、混合物を80℃で16時間加熱した。得られる沈殿物をろ過し、アセトニトリル(2×20mL)で洗浄して、ジメチルスルファモイル-[2-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)アセチル]アザニドを明るい緑色の固体として得た。
1H NMR(400MHz,d6-DMSO)10.36(s,1H)10.06-10.10(m,1H)9.56-9.62(m,1H)9.18-9.22(m,2H)7.82-7.86(m,1H)5.88-5.94(m,2H)2.80-2.86(m,6H)
実施例25:3-ブロモ-N-シアノ-プロパンアミドの調製
Figure 2022520645000101
シアナミド(0.5g)の水(10mL)及びテトラヒドロフラン(10mL)中の撹拌溶液に0℃で水酸化ナトリウム(1.427g)を添加した。0℃で10分後、3-ブロモプロパノイルクロリド(1.27mL)のテトラヒドロフラン(5mL)中の溶液を滴下した。得られる反応混合物を室温で3時間撹拌した。水を添加し、混合物をジクロロメタン(2×75mL)で抽出した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、3-ブロモ-N-シアノ-プロパンアミドを明るい黄色の液体として得た。
1H NMR(400MHz,d6-DMSO)12.40(br s,1H)3.54-3.70(m,2H)2.80-2.94(m,2H)
実施例26:[(1S)-1-カルボキシ-4-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)ブチル]-アンモニウムジクロリド(化合物1.030)の調製
Figure 2022520645000102
ステップ1:ジメチル(2S)-2-[ビス(t-ブトキシカルボニル)アミノ]ペンタンジオエートの調製
Figure 2022520645000103
ジメチル(2S)-2-(t-ブトキシカルボニルアミノ)ペンタンジオエート(0.3g)のアセトニトリル(6mL)中の溶液に窒素雰囲気下で4-ジメチルアミノピリジン(0.028g)を添加した。混合物を0℃に冷却し、ジ-t-ブチルジカルボネート(0.264g)を添加した。反応を室温に温め、18時間撹拌した。反応混合物を水及び酢酸エチル(80mL)間に分割し、さらなる酢酸エチル(80mL)で抽出した。組み合わせた有機層を10%水性クエン酸、続いて重炭酸ナトリウム飽和溶液及び塩水で洗浄した。組み合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、シクロヘキサン中の酢酸エチルを用いてシリカにおいて精製して、ジメチル(2S)-2-[ビス(t-ブトキシカルボニル)アミノ]ペンタンジオエートを無色のガムとして得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)4.95(dd,1H)3.73(s,3H)3.68(s,3H)2.36-2.54(m,3H)2.15-2.23(m,1H)1.50(s,18H)
ステップ2:メチル(2S)-2-[ビス(t-ブトキシカルボニル)アミノ]-5-オキソ-ペンタノエートの調製
Figure 2022520645000104
ジメチル(2S)-2-[ビス(t-ブトキシカルボニル)アミノ]ペンタンジオエート(0.28g)のジエチルエーテル(5.6mL)中の溶液を窒素雰囲気下で-78℃に冷却し、水素化ジイソブチルアンモニウム(トルエン中に1M、0.82mL)をゆっくりと添加した。反応を-78℃で10分間撹拌し、次いで水(0.094mL)で失活させ、さらに30分間撹拌した。室温に温めた後、固体の硫酸ナトリウムを添加した。混合物を、セライトを通してろ過し、t-ブチルメチルエーテルで洗浄し、ろ液を濃縮して、メチル(2S)-2-[ビス(t-ブトキシカルボニル)アミノ]-5-オキソ-ペンタノエートを得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)9.78(s,1H)4.90(dd,1H)3.73(m,3H)2.45-2.66(m,3H)2.11-2.28(m,1H)1.42-1.63(m,18H)
ステップ3:メチル(2S)-2-[ビス(t-ブトキシカルボニル)アミノ]-5-ヒドロキシ-ペンタノエートの調製
Figure 2022520645000105
メチル(2S)-2-[ビス(t-ブトキシカルボニル)アミノ]-5-オキソ-ペンタノエート(0.2g)の乾燥メタノール(4mL)中の溶液を窒素雰囲気下で0℃に冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(0.025g)を複数回に分けて添加し、2時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、シクロヘキサン中の酢酸エチルを用いてシリカにおいて精製して、メチル(2S)-2-[ビス(t-ブトキシカルボニル)アミノ]-5-ヒドロキシ-ペンタノエートを無色のガムとして得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)4.90(dd,1H)3.74-3.67(m,5H)2.30-2.20(m,1H)1.99-1.89(m,1H)1.68-1.41(s,20H)(1つのOHプロトンが欠けている)
ステップ4:メチル(2S)-2-[ビス(t-ブトキシカルボニル)アミノ]-5-ブロモ-ペンタノエートの調製
Figure 2022520645000106
メチル(2S)-2-[ビス(t-ブトキシカルボニル)アミノ]-5-ヒドロキシ-ペンタノエート(4g)の乾燥テトラヒドロフラン(40mL)中の溶液を0℃に冷却し、四臭化炭素(5.728g)を添加した。これにトリフェニルホスフィン(4.576g)のテトラヒドロフラン(40mL)中の溶液を滴下した。反応を室温に温め、24時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、シクロヘキサン中の酢酸エチルを用いてシリカにおいて精製して、メチル(2S)-2-[ビス(t-ブトキシカルボニル)アミノ]-5-ブロモ-ペンタノエートを得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)4.88(dd,1H)3.73(s,3H)3.38-3.50(m,2H)2.24-2.27(m,1H)1.85-2.12(m,3H)1.51(s,18H)
ステップ5:[(1S)-1-メトキシカルボニル-4-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)ブチル]アンモニウム2,2,2-トリフルオロアセテートの調製
Figure 2022520645000107
2-ピリダジン-4-イルピリミジン(0.4g)のアセトニトリル(12.6mL)中の混合物にメチル(2S)-2-[ビス(t-ブトキシカルボニル)アミノ]-5-ブロモ-ペンタノエート(1.141g)を添加し、反応混合物を還流で12時間加熱した。反応混合物を濃縮し、分取逆相HPLC(溶離液中にトリフルオロ酢酸が存在しており、BOC-保護基の損失がもたらされた)により精製して、[(1S)-1-メトキシカルボニル-4-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)ブチル]アンモニウム2,2,2-トリフルオロアセテートを得た。
1H NMR(400MHz,D2O)10.22(d,1H)9.80-9.86(m,1H)9.20-9.27(m,1H)8.99-9.06(m,2H)7.66-7.73(m,1H)4.90-5.01(m,2H)4.20(t,1H)3.76-3.84(m,3H)2.20-2.40(m,2H)1.97-2.18(m,2H)(NHプロトンが欠けている)
ステップ6:[(1S)-1-カルボキシ-4-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)ブチル]アンモニウムジクロリド1.030の調製
[(1S)-1-メトキシカルボニル-4-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)ブチル]アンモニウム;2,2,2-トリフルオロアセテート(0.1g)及び4Mの水性塩酸(0.78mL)の混合物を60℃で14時間加熱した。反応混合物を濃縮して、[(1S)-1-カルボキシ-4-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)ブチル]アンモニウムジクロリドを得た。
1H NMR(400MHz,D2O)10.24(dd,1H)9.87(dd,1H)9.27(dd,1H)9.06(d,2H)7.72(t,1H)4.99(t,2H)4.08(t,1H)2.23-2.44(m,2H)2.00-2.16(m,2H)(3つのNHプロトン及び1つのCO2Hプロトンが欠けている)
実施例27:3-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン酸クロリド(化合物1.010)の調製
Figure 2022520645000108
ステップ1:メチル3-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパノエート2,2,2-トリフルオロアセテート(化合物2.011)の調製
Figure 2022520645000109
メチル3-ブロモプロパノエート(1.58g)、2-ピリダジン-4-イルピリミジン(0.5g)のアセトニトリル(31.6mL)中の混合物を80℃で24時間加熱した。反応混合物を冷却し、濃縮し、水(10mL)及びジクロロメタン(20mL)間に分割した。水性層を分取逆相HPLC(トリフルオロ酢酸が溶離液中に存在している)により精製して、メチル3-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパノエート2,2,2-トリフルオロアセテートをオレンジ色のガムとして得た。
1H NMR(400MHz,D2O)10.15(d,1H)9.85(d,1H)9.18(dd,1H)8.98(d,2H)7.63(t,1H)5.12(t,2H)3.59(s,3H)3.25(t,2H)
1H NMR(400MHz,CD3OD)10.43-10.32(m,1H)10.04(d,1H)9.43(dd,1H)9.12(d,2H)7.65(t,1H)5.18(t,2H)3.70(s,3H)3.36-3.27(m,2H)
ステップ2:3-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン酸クロリド1.010
メチル3-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパノエート;2,2,2-トリフルオロアセテート(0.392g)及び濃塩酸(7.66mL)の混合物を80℃で3時間加熱した。反応混合物を冷却し、濃縮し、アセトンで倍散して、3-(4-ピリミジン-2-イルピリダジン-1-イウム-1-イル)プロパン酸クロリドをベージュ色の固体として得た。
1H NMR(400MHz,D2O)10.16(d,1H)9.85(d,1H)9.18(dd,1H)8.99(d,2H)7.64(t,1H)5.11(t,2H)3.24(t,2H)(1つのCO2Hプロトンが欠けている)
表A(以下)中の追加的な化合物を適切な出発材料から同様の手法により調製した。当業者は、上記において本明細書に記載されているとおり、式(I)の化合物が農学的に許容可能な塩、双性イオン又は双性イオンの農学的に許容可能な塩として存在し得ることを理解するであろう。記載されている場合、特定の対イオンは、限定的であると解釈されず、及び式(I)の化合物は、いずれかの好適な対イオンと共に形成され得る。
本明細書に含まれているNMRスペクトルは、別段の定めがある場合を除き、Bruker SMARTプローブを備える400MHz Bruker AVANCE III HDで記録した。化学シフトは、TMS又は残存溶剤シグナルの内部標準を伴ってTMSの低磁場側にppmで表記されている。以下の多重項がピークの記載に用いられる:s=一重項、d=二重項、t=三重項、dd=二重の二重項、dt=二重の三重項、q=四重項、quin=五重項、m=多重項。さらにbr.が幅広いシグナルの記載に用いられ、app.が見かけ上の多重項の記載に用いられる。
上記の一般的な方法又は類似の方法を用いて、化合物1.001、1.002、1.003、1.004、1.005、1.006、1.007、1.008、1.009、1.010、1.011、1.012、1.013、1.014、1.015、1.016、1.017、1.018、1.019、1.020、1.021、1.022、1.023、1.024、1.025、1.026、1.027、1.028、1.029、1.030、1.031、1.032、1.033、1.034及び1.035を調製した。以下の表Aは、これらの化合物の構造及びNMR特徴付けデータを示す。
Figure 2022520645000110
Figure 2022520645000111
Figure 2022520645000112
Figure 2022520645000113
Figure 2022520645000114
Figure 2022520645000115
式(I)の化合物の生物学的効力
B1 出芽後の効力
様々なテスト種の種子をポット内の標準ロームベース土壌に蒔いた:イポモエア・ヘデラケア(Ipomoea hederacea)(IPOHE)、ユーフォルビア・ヘテロフィラ(Euphorbia heterophylla)(EPHHL)、ケノポディウム・アルブム(Chenopodium album)(CHEAL)、アマランサス・パルメリ(Amaranthus palmeri)(AMAPA)、ロリウム・ペレンネ(Lolium perenne)(LOLPE)、ディギタリア・サングイナリス(Digitaria sanguinalis)(DIGSA)、エレウシネ・インディカ(Eleusine indica)(ELEIN)、エキノクロア・クルスガリ(Echinochloa crus-galli)(ECHCG)、セタリア・ファベリ(Setaria faberi)(SETFA)。温室内の制御された条件下(24/16℃、昼/夜;14時間の光;65%湿度)で14日間栽培した後(発芽後)、少量のアセトン及び特別な溶剤及びIF50(11.12% Emulsogen EL360 TM+44.44%N-メチルピロリドン+44.44% Dowanol DPMグリコールエーテル)と称される乳化剤混合物中に技術的な有効成分式(I)を溶解させて50g/l溶液を形成し、次いでこれを、希釈剤として水中の0.25%又は1% Empicol ESC70(ラウリルエーテル硫酸ナトリウム)+1%硫酸アンモニウムを用いて必要とされる濃度に希釈して得られるスプレー水溶液を植物に噴霧した。スプレー水溶液の送達は、フラットファンノズル(Teejet 11002VS)及び200リットル/ha(2バール)の適用量を用いて、1ヘクタール当たり200リットルの割合で水性スプレー組成物を送達する実験用トラック噴霧器により行った。
次いで、テスト植物を制御された条件下(24/16℃、昼/夜;14時間の光;65%湿度)の温室中で育て、1日2回水を与えた。13日後、テストを評価した(100=植物に対する全損傷;0=植物に対する損傷なし)。
結果を表B(以下)に示す。「該当なし」の値は、雑草とテスト化合物とのこの組み合わせをテスト/評価しなかったことを示す。
Figure 2022520645000116
本発明の組み合わせの生物学的効力
上記のB1に記載される方法を用いて、以下の種:イポモエア・ヘデラケア(Ipomoea hederacea)(IPOHE)、ユーフォルビア・ヘテロフィラ(Euphorbia heterophylla)(EPHHL)、ケノポディウム・アルブム(Chenopodium album)(CHEAL)、アマランサス・パルメリ(Amaranthus palmeri)(AMAPA)、ロリウム・ペレンネ(Lolium perenne)(LOLPE)、ディギタリア・サングイナリス(Digitaria sanguinalis)(DIGSA)、エレウシネ・インディカ(Eleusine indica)(ELEIN)、エキノクロア・クルスガリ(Echinochloa crus-galli)(ECHCG)、セタリア・ファベリ(Setaria faberi)(SETFA)、トリティクム・アエスティブム(Triticum aestivum)(TRZAW)、ポルツラカ・オレラケア(Portulaca oleracea)(POROL)、ディギタリア・ホリゾンタリス(Digitaria horizontalis)(DIGHO)、ロリウム・マルチフロラム(Lolium multiflorum)(LOLMU)、コニザ・カナデンシス(Conyza canadensis)(ERICA)、コニザ・ボナリエンシス(Conyza bonariensis)(ERIBO)、アロペクルス・ミオスロイデス(Alopecurus myosuroides)(ALOMY)から選択される植物に対する本発明の種々の組み合わせの効力を試験した。21日後に試験を評価した(100=植物に対する全損傷;0=植物に対する損傷なし)。結果は、以下の表B2.1~表B2.4に示される。
Figure 2022520645000117
Figure 2022520645000118
Figure 2022520645000119
Figure 2022520645000120
さらなる試験では、希釈剤として水中の1%Empicol ESC70(ラウリルエーテル硫酸ナトリウム)+1%硫酸アンモニウム+0.5%AdigorTMを用いて、ストック50g/l溶液から必要な濃度まで化合物を希釈した。結果は、以下の表B2.5に示される。
Figure 2022520645000121

Claims (13)

  1. 成分(A)としての、式(I)
    Figure 2022520645000122
    (式中、
    Aは、
    Figure 2022520645000123
    からなる群から選択される6員ヘテロアリールであり、
    波線は、式(I)の化合物の残りの部分への結合点を定義し、
    pは、0、1又は2であり、及び
    各R8は、独立して、NH2、メチル及びメトキシからなる群から選択され;
    1及びR2は、それぞれ独立して、水素又はメチルであり;
    Qは、(CR1a2bmであり;
    mは、0、1又は2であり;
    各R1a及びR2bは、独立して、水素、ヒドロキシ、-メチル及びNH2からなる群から選択され;
    Zは、-S(O)2OR10、-C(O)OR10、-C(O)NHS(O)212及び-C(O)NHCNであり;
    10は、水素、メチル、ベンジル又はフェニルであり;及び
    12は、メチル、-NH2、-N(CH32又は-NHCH3である)
    の化合物又はその農芸化学的に許容可能な塩若しくは両性イオン種と、
    成分(B)としての、式(II):
    Figure 2022520645000124
    (式中、R1は、メチル又はメトキシであり、R2は、水素、メチル又はエトキシであり、及びAは、置換されたヘテロアリール基である)
    の少なくとも1つの化合物であって、
    Figure 2022520645000125
    からなる群から選択される、少なくとも1つの化合物又はそのN-オキシド若しくは塩形態と
    を含む組成物。
  2. Zは、-C(O)OH、-C(O)OCH3、-S(O)2OH、-C(O)OCH265、-C(O)OC65及び-C(O)NHS(O)2N(CH32からなる群から選択される、請求項1に記載の組成物。
  3. Aは、請求項1において定義されるA-I、A-II及びA-IIIから選択される、請求項1又は2に記載の組成物。
  4. 成分(A)は、以下の表に示される35の化合物の群から選択される、請求項1に記載の組成物。
    Figure 2022520645000126
    Figure 2022520645000127
    Figure 2022520645000128
    Figure 2022520645000129
    Figure 2022520645000130
    Figure 2022520645000131
  5. 以下の表に示される組成物番号M1~M210からなる群から選択され、成分(A)は、請求項4の表において定義される前記式(I)の化合物であり、及び成分(B)は、請求項1において定義される前記式(II)の化合物である、請求項1~4のいずれか一項に記載の組成物。
    Figure 2022520645000132
    Figure 2022520645000133
    Figure 2022520645000134
    Figure 2022520645000135
    Figure 2022520645000136
  6. 成分(A)対成分(B)の重量比は、0.01:1~100:1である、請求項1~5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 成分(A)対成分(B)の重量比は、0.05:1~20:1である、請求項1~6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. 成分(A)対成分(B)の重量比は、0.1~20:1である、請求項1~7のいずれか一項に記載の組成物。
  9. 農業的に許容可能な製剤補助剤を追加的に含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の組成物。
  10. 少なくとも1つの追加的な殺有害生物剤をさらに含む、請求項11に記載の組成物。
  11. 前記追加的な殺有害生物剤は、除草剤又は除草剤薬害軽減剤である、請求項12に記載の組成物。
  12. 望ましくない植物の成長を防除する方法であって、望ましくない植物又はその生育地に、請求項1~4のいずれか一項に記載の式(I)の化合物と、請求項1に記載の式(II)の除草剤とを適用することを含む方法。
  13. 前記式(I)の化合物及び式(II)の化合物は、請求項1~11のいずれか一項に記載の組成物の形態で適用される、請求項12に記載の方法。
JP2021547709A 2019-02-15 2020-01-30 除草組成物 Pending JP2022520645A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
IN201911006081 2019-02-15
IN201911006081 2019-02-15
PCT/EP2020/052350 WO2020164925A1 (en) 2019-02-15 2020-01-30 Herbicidal compositions

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022520645A true JP2022520645A (ja) 2022-03-31

Family

ID=69467521

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021547709A Pending JP2022520645A (ja) 2019-02-15 2020-01-30 除草組成物

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20220159956A1 (ja)
EP (1) EP3923725A1 (ja)
JP (1) JP2022520645A (ja)
CN (1) CN113423273A (ja)
BR (1) BR112021016007A2 (ja)
WO (1) WO2020164925A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB201901866D0 (en) * 2019-02-11 2019-04-03 Syngenta Crop Protection Ag Pre-harvest desiccation method

Family Cites Families (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2003461A1 (de) * 1970-01-27 1971-08-05 Basf Ag Verfahren zur Herstellung von 2-Alkylpyridaziniumverbindungen
US4302239A (en) 1980-02-19 1981-11-24 Ppg Industries, Inc. 3-(5- or 3-Substituted-5- or 3-isoxazolyl)-1-allyl or alkyl-4-substituted-5-substituted or unsubstituted-2-imidazolidinones for controlling weeds
CA1205077A (en) 1983-03-28 1986-05-27 Jay K. Rinehart Herbicidally active 3-isoxazolyl-2-imidazolidinone derivatives
BR8600161A (pt) 1985-01-18 1986-09-23 Plant Genetic Systems Nv Gene quimerico,vetores de plasmidio hibrido,intermediario,processo para controlar insetos em agricultura ou horticultura,composicao inseticida,processo para transformar celulas de plantas para expressar uma toxina de polipeptideo produzida por bacillus thuringiensis,planta,semente de planta,cultura de celulas e plasmidio
US4600430A (en) 1985-02-22 1986-07-15 Eli Lilly And Company Pyridinylimidazolidinone compounds
CA2005658A1 (en) 1988-12-19 1990-06-19 Eliahu Zlotkin Insecticidal toxins, genes encoding these toxins, antibodies binding to them and transgenic plant cells and plants expressing these toxins
DE69018772T2 (de) 1989-11-07 1996-03-14 Pioneer Hi Bred Int Larven abtötende Lektine und darauf beruhende Pflanzenresistenz gegen Insekten.
UA48104C2 (uk) 1991-10-04 2002-08-15 Новартіс Аг Фрагмент днк, який містить послідовність,що кодує інсектицидний протеїн, оптимізовану для кукурудзи,фрагмент днк, який забезпечує направлену бажану для серцевини стебла експресію зв'язаного з нею структурного гена в рослині, фрагмент днк, який забезпечує специфічну для пилку експресію зв`язаного з нею структурного гена в рослині, рекомбінантна молекула днк, спосіб одержання оптимізованої для кукурудзи кодуючої послідовності інсектицидного протеїну, спосіб захисту рослин кукурудзи щонайменше від однієї комахи-шкідника
US5530195A (en) 1994-06-10 1996-06-25 Ciba-Geigy Corporation Bacillus thuringiensis gene encoding a toxin active against insects
DE10024938A1 (de) * 2000-05-19 2001-11-22 Bayer Ag Substituierte Iminoazine
AR031027A1 (es) 2000-10-23 2003-09-03 Syngenta Participations Ag Composiciones agroquimicas
AU2002361696A1 (en) 2001-12-17 2003-06-30 Syngenta Participations Ag Novel corn event
WO2010038465A1 (ja) 2008-10-02 2010-04-08 旭化成ファーマ株式会社 8位置換イソキノリン誘導体及びその用途
UA118035C2 (uk) * 2013-10-07 2018-11-12 Сінгента Партісіпейшнс Аг Гербіцидні сполуки
GB201318863D0 (en) 2013-10-25 2013-12-11 Syngenta Ltd Herbicidal compounds
EP3087066A1 (en) 2013-12-23 2016-11-02 Syngenta Participations AG Dihydro-hydantoin derivatives with herbicidal activity
WO2015153683A1 (en) 2014-04-02 2015-10-08 Intermune, Inc. Anti-fibrotic pyridinones
KR102164031B1 (ko) 2014-05-22 2020-10-13 덕산네오룩스 주식회사 유기전기 소자용 화합물, 이를 이용한 유기전기소자 및 그 전자 장치
AR100776A1 (es) 2014-06-16 2016-11-02 Syngenta Participations Ag Compuestos herbicidas
GB201505852D0 (en) * 2015-04-07 2015-05-20 Syngenta Participations Ag Herbicidal mixtures
GB201507464D0 (en) * 2015-04-30 2015-06-17 Syngenta Participations Ag Herbicidal compounds
GB201612748D0 (en) * 2016-07-22 2016-09-07 Syngenta Participations Ag Method of controlling plants
GB201617050D0 (en) 2016-10-07 2016-11-23 Syngenta Participations Ag Herbicidal mixtures
AR112682A1 (es) * 2017-08-17 2019-11-27 Syngenta Participations Ag Compuestos herbicidas

Also Published As

Publication number Publication date
BR112021016007A2 (pt) 2021-10-05
WO2020164925A1 (en) 2020-08-20
EP3923725A1 (en) 2021-12-22
CN113423273A (zh) 2021-09-21
US20220159956A1 (en) 2022-05-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7289827B2 (ja) 除草化合物
JP2022519857A (ja) 除草性混合物
EP3890487B1 (en) Herbicidal compositions
JP2022520969A (ja) 除草組成物
JP2022520648A (ja) 除草組成物
JP2022520473A (ja) 除草組成物
JP2022520645A (ja) 除草組成物
JP2022520577A (ja) 収穫前乾燥方法
JP2022521495A (ja) 除草組成物
JP2022520970A (ja) 望ましくない植物の成長を防除する方法で使用するためのピリダジニウム化合物
JP6847858B2 (ja) 除草化合物
JP6934817B2 (ja) 除草化合物
EP4195929A1 (en) Herbicidal compositions
JP2022507262A (ja) 除草化合物
JP2022522885A (ja) 除草化合物
JP2022515232A (ja) 除草性シンノリニウム化合物
JP2022520761A (ja) 除草化合物
EA047317B1 (ru) Гербицидные смеси
JP2022520576A (ja) 望ましくない植物の成長を防除する方法に使用するためのシンノリニウム化合物