JP2022507345A

JP2022507345A - 家具ヒンジ

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Publication number: JP2022507345A
Application number: JP2021525865A
Authority: JP
Inventors: デュアシュテファン
Original assignee: Julius Blum GmbH
Current assignee: Julius Blum GmbH
Priority date: 2018-11-13
Filing date: 2019-11-05
Publication date: 2022-01-18
Anticipated expiration: 2039-11-05
Also published as: TW202026512A; TWI709682B; AT521842A1; EP3880917A1; US11499354B2; WO2020097646A1; JP7315672B2; US20210262259A1; CN113015836A; EP3880917B1; ES2988762T3; CN113015836B; AT521842B1

Abstract

家具ヒンジ（６）であって、－第１の家具部分（３ａ）に固定するための第１の金具部分（８）と、－第２の家具部分（３ｂ）に固定するための第２の金具部分（９）と、－第１の金具部分（８）と第２の金具部分（９）とを互いに枢動自在に結合している少なくとも１つの枢動軸（１１）と、－第１の金具部分（８）の、第２の金具部分（９）に対して相対的な位置を調整するための少なくとも１つの調整装置（２１）であって、可動に支持された少なくとも１つの調整要素（１０）を有しており、少なくとも１つの調整要素（１０）の操作によって第１の金具部分（８）の、第２の金具部分（９）に対して相対的な位置が調整可能である、調整装置（２１）とを有する、家具ヒンジ（６）において、少なくとも１つの調整要素（１０）の操作によって、第１の金具部分（８）の位置と第２の金具部分（９）の位置とが、同期的に、かつ少なくとも１つの枢動軸（１１）に対して対称的に調整可能である、家具ヒンジ（６）。

Description

本発明は、家具ヒンジであって、
－第１の家具部分に固定するための第１の金具部分と、
－第２の家具部分に固定するための第２の金具部分と、
－第１の金具部分と第２の金具部分とを互いに枢動自在に結合している少なくとも１つの枢動軸と、
－第１の金具部分の、第２の金具部分に対して相対的な位置を調整するための少なくとも１つの調整装置であって、可動に支持された少なくとも１つの調整要素を有しており、少なくとも１つの調整要素の操作によって第１の金具部分の、第２の金具部分に対して相対的な位置が調整可能である、調整装置と
を有する、家具ヒンジに関する。

家具ヒンジの調整装置によって、両金具部分相互の相対位置が調整可能であり、これによって、家具ヒンジの組付け状態で、家具部分の間に形成される間隙が調整可能である。調整要素の操作によって、家具部分は組付け状態において、側方でかつ／または高さ方向でかつ／または奥行き方向で互いに相対的に調整可能である。実施すべき調整の目的は、いずれにせよ、家具部分が組付け状態で、ほぼ面一にまたは面状に互いに整列させられていることである。調整は通常、家具ヒンジの第１の金具部分が調整時に定置の位置に留まるのに対して、家具ヒンジの第２の金具部分が、調整要素の操作によって第１の金具部分に対して相対的に移動させられるように行われる。しかしながら、このような片側での調整によって、家具ヒンジの枢動軸の位置が両家具部分に対して相対的に変化させられるということが生じる。このことは、家具部分相互の不所望の緊張およびロックを惹起し、最終的に不都合な動作を生ぜしめるおそれがある。

米国特許第４１４１１０９号明細書には、固定のフレームに対してドアを旋回可能に支持するためのヒンジが開示されている。このヒンジは、家具部分に固定するための２つの金具部分と１つの枢動軸とを有している。両金具部分は、支持アームを介して枢動軸に結合されており、支持アームの長さ（ひいてはドアの位置）は、回転可能なねじによって調整可能である。

ゆえに、本発明の課題は、冒頭に述べたカテゴリーの家具ヒンジを改良して、上述した欠点が回避されているようにすることである。

このことは、本発明によれば、請求項１の特徴によって解決される。本発明の更なる有利な構成は、従属請求項に定義してある。

本発明によれば、少なくとも１つの調整要素の操作によって、第１の金具部分の位置と第２の金具部分の位置とが、同期的に、かつ少なくとも１つの枢動軸に対して対称的に調整移動可能であることが特定されている。

このように構成されていると、家具部分に関する枢動軸の不所望の移動を回避することができ、これによって、家具部分相互の緊張のおそれが低減される。さらに、それぞれの金具部分を枢動軸に対して等距離に移動させることができることに基づいて、直観的に整然とした調整が行われる。

家具ヒンジは、特に折戸の戸を結合するために有利であり、両戸は、戸が互いに同一平面を成すように整列させられた第１の位置と、戸が互いに平行に整列させられた第２の位置との間で可動である。枢動軸に関する金具部材の対称的な調整によって、戸が第２の位置で、行われている調整にもかかわらず、互いに平行にかつ面一に（すなわち、側方のずれなしに）整列させられていることが可能となる。

１つの実施例によれば、第１の金具部分と第２の金具部分とは、少なくとも１つの調整要素の操作によってそれぞれ、枢動軸の長手方向に対して直交して延びる方向で調整移動可能であることが特定されていてよい。このとき、第１の金具部分と第２の金具部分とは、少なくとも１つの調整要素の操作によって、線形に移動可能に支持されていることが特定されていてよい。

少なくとも１つの調整要素は、回転可能に支持されていてよく、このとき、金具部分は、調整要素の回転によって互いに相対的に調整移動可能である。

１つの実施例によれば、家具ヒンジは、調整要素の回転運動を金具部分の直線運動に変換する伝達機構を有していることが特定されていてよい。回転運動から直線運動への変換は、当業者にとって公知の処置であり、例えばラック・ピニオン装置、ウォーム伝動装置、ねじスピンドル・ねじナット装置、螺旋式移動装置、または多条のウォームによって生じさせることができる。さらに伝達機構は、伝達比を変化させる可能性を提供する。例えば調整要素は、比較的高い回転数を有するバッテリ式ねじ回しによって駆動することができ、このとき、金具部分は小さな行程で、しかしながら、大きな力で駆動可能である。

１つの可能な実施形態によれば、伝達機構は、調整要素の回転運動によって回転可能となる少なくとも１つのねじスピンドルを有していることが特定されていてよい。ねじスピンドルには、少なくとも２つのねじナットが支持されていて、これらのねじナットはそれぞれ、両金具部分に連動するように結合されている。少なくとも２つのねじナットはそれぞれ、調整要素の操作によってねじスピンドルに沿って調整移動可能である。

好ましくは、家具ヒンジの少なくとも１つの枢動軸が、ねじスピンドルとして形成されている、または少なくとも部分的にねじ部分を有していることが特定されている。代替的に、家具ヒンジの枢動軸とねじスピンドルとを互いに別個の部材として形成することが可能である。

ねじナットと金具部分との間の連動は、例えば、第１のねじナットが、回転可能に支持された第１のレバーを介して第１の金具部分に、かつ第２のねじナットが、回転可能に支持された第２のレバーを介して第２の金具部分に、連動するように結合されているように行うことができる。

代替的にまたは補足的に、第１の金具部分は、斜めに延びる第１のガイド部分を有していて、第２の金具部分は、斜めに延びる第２のガイド部分を有しており、第１のねじナットは、第１の金具部分の第１のガイド部分に沿って、第２のねじナットは、第２の金具部分の第２のガイド部分に沿って移動可能に支持されていることが特定されていてよい。

１つの実施例によれば、家具ヒンジは、第１の金具部分と第２の金具部分との相対位置を調整するための少なくとも１つの第２の調整要素を有していることが特定されていてよい。第１の調整要素と第２の調整要素とは、家具ヒンジの枢動軸に沿って互いに間隔を置いて配置されていてよい。このように構成されていると、調整要素を様々に異なる方向から操作することができる。第１の調整要素は、工具を用いて、組付け位置で上から操作することができるのに対して、第２の調整要素は、組付け位置で工具を用いて下から操作可能となる。

１つの可能な実施例では、少なくとも１つの調整要素は工具受け部を有しており、調整要素は、工具、好ましくはねじ回しを用いた工具受け部の回転によって駆動可能であることが特定されていてよい。

本発明に係る家具は、１つの家具本体と、家具本体に対して相対的に可動に支持された少なくとも２つの家具部分とを有しており、少なくとも２つの家具部分は、記載された形式の少なくとも１つの家具ヒンジを介して互いに枢動自在に結合されている。

本発明の更なる詳細および利点は、以下の図面の説明から明らかとなる。

家具本体と、家具本体に対して相対的に可動に支持された２つの家具部分とを備えた家具の斜視図である。家具部分を示す図である。図２ｃと異なる幅の間隙を備えた家具部分を示す図である。図２ｂと異なる幅の間隙を備えた家具部分を示す図である。家具ヒンジの重要な部材の分解図である。家具ヒンジの１つの可能な実施例の分解図である。家具ヒンジの１つの可能な実施例の斜視図である。金具部分相互の図４ｂと異なる相対位置の家具ヒンジの別の実施例を示す図である。金具部分相互の図４ａと異なる相対位置の家具ヒンジの別の実施例を示す図である。

図１には、家具本体２を備えた家具１が斜視図で示してある。同図では、戸の形態の２つの家具部分３ａ，３ｂが、家具本体２に対して相対的に可動に支持されている。ガイドシステム４によって家具部分３ａ，３ｂは、家具部分３ａ，３ｂが互いに実質的に同一平面を成すように整列させられた第１の位置と、家具部分３ａ，３ｂが互いに実質的に平行に整列させられた第２の位置との間において可動となる。家具部分３ａ，３ｂは、互いに対して平行な位置で、家具本体２の側方の押込み空間２６内に押込み可能である。ガイドシステム４は、第１のガイドレール５ａと第２のガイドレール５ｂとを有しており、両ガイドレール５ａ，５ｂは、組付け位置で互いに実質的に直交して延びている。家具部分３ａ，３ｂは、第１の位置と第２の位置との間でガイドレール５ａ，５ｂに沿って走行可能に支持されている。両家具部分３ａ，３ｂは、複数の家具ヒンジ６を介して互いに枢動自在に結合されており、家具ヒンジ６は、家具部分３ａ，３ｂの背側に配置されていて、高さ方向で互いに間隔を置いて配置されている。家具ヒンジ６の少なくとも１つの調整装置２１（図２ｄ）によって、家具部分３ａ，３ｂの間に形成された、好ましくは実質的に鉛直方向に延びる間隙７の幅が調整可能となる。この調整は、第１の家具部分３ａの位置と第２の家具部分３ｂの位置とが同期的にかつ家具ヒンジ６の枢動軸１１に対して対称的に調整可能であるように行われる。この対称的な調整は、家具部分３ａ，３ｂが互いに実質的に平行に整列させられた第２の位置で、家具部分３ａ，３ｂが互いに面一の位置をもとることが望ましいことに基づいて好適である。すなわち、さもないと、家具ヒンジ６の非対称的な調整時には、家具ヒンジ６の枢動軸１１は家具部分３ａ，３ｂに対して相対的にずれてしまい、家具部分３ａ，３ｂ相互の平行な位置が達成できなくなり、かつ家具部分３ａ，３ｂの不都合な動作を惹起する家具部分３ａ，３ｂの緊張またはロックが発生してしまう。

図２ａには、家具部分３ａ，３ｂが互いに同一平面の位置で示してある。同図では、家具部分３ａ，３ｂの間には鉛直方向に延びる間隙７が形成されている。図２ｂには、図２ａで丸によって囲まれた領域が拡大図で示してある。同図では、家具部分３ａ，３ｂの間の間隙７の幅は最小に調整されている。家具ヒンジ６の調整要素１０の操作によって、家具部分３ａ，３ｂは、側方（Ｘ）で同期的に、かつ家具ヒンジ６の枢動軸１１に対して対称的に調整移動可能となる。図２ｃには家具部分３ａ，３ｂが示してある。同図では家具部分３ａ，３ｂの間の間隙７の幅は最大に調整されている。

図２ｄには、家具ヒンジ６の重要な部材が分解図で示してある。家具ヒンジ６は、第１の家具部分３ａに固定するための第１の金具部分８と、第２の家具部分３ｂに固定するための第２の金具部分９とを有している。第１の金具部分８および／または第２の金具部分９は、家具部分３ａ，３ｂに固定するための少なくとも１つまたは複数の固定箇所１５を有していてよい。金具部分８，９の固定箇所１５は、例えばねじを収容するための孔として形成されていてよい。金具部分８，９は、少なくとも１つの枢動軸１１を介して互いに枢動自在に結合されており、枢動軸１１は長手方向（Ｌ）を有している。図示の実施例では、枢動軸１１は、３つのねじナット１２ａ，１２ｂ，１２ｃと螺合しているねじスピンドル１１ａとして形成されている。調整要素１０の回転によって、ねじスピンドル１１ａは回転可能であり、これによって、ねじナット１２ａ，１２ｂ，１２ｃは、ねじスピンドル１１ａに沿って長手方向（Ｌ）で可動である。ねじナット１２ａ，１２ｂ，１２ｃにはそれぞれピン１３ａ，１３ｂ，１３ｃが配置されており、これらのピン１３ａ，１３ｂ，１３ｃは、金具部分８，９の斜めに延びるガイド部分１４ａ，１４ｂ，１４ｃ内でまたは同ガイド部分１４ａ，１４ｂ，１４ｃに沿って移動可能にガイドされている。つまり、調整要素１０の回転によって、ねじスピンドル１１ａは回転可能となり、これによって、ねじナット１２ａ，１２ｂ，１２ｃは、ねじスピンドル１１ａに沿って可動となり、その結果金具部分８，９は、ガイド部分１４ａ，１４ｂ，１４ｃ内に移動可能に支持されたピン１３ａ，１３ｂ，１３ｃによって側方（Ｘ）で、好ましくは枢動軸１１の長手方向（Ｌ）に対して垂直に延びる方向で、同期的に、かつ枢動軸１１に対して対称的に調整移動可能となる。

図示の実施例では、調整要素１０の回転軸線は枢動軸１１の長手方向（Ｌ）に対して同軸に配置されている。代替的にはまた、調整要素１０の回転軸線と枢動軸１１の長手方向（Ｌ）とが互いに側方にずらされて配置されていることも可能である。調整要素１０とねじスピンドル１１ａとの間に側方でのずれが存在している場合には、機械式の伝動装置（例えば歯車伝動装置またはウォーム伝動装置）が介在されてよく、これによって、伝達比が可変となる。

ガイド部分１４ａ，１４ｂ，１４ｃは図示の実施例ではそれぞれ、好ましくは約４５°の傾斜を有する長孔として形成されている。第２の金具部分９のガイド部分１４ａ，１４ｃが、互いに実質的に平行に延びているのに対して、第１の金具部分８のガイド部分１４ｂは、第２の金具部分９のガイド部分１４ａ，１４ｃに対して鏡面対称に形成されている。第１の金具部分８をガイドするためのねじナット１２ｂが、枢動軸１１の仮想の中心平面（Ａ）に配置されているのに対して、ねじナット１２ａ，１２ｃは、それぞれ中心平面（Ａ）に対して対称的に配置されている。こうして、金具部分８，９相互の均等に作用しかつ引っ掛かりのない円滑な調整移動が生じる。

図３ａには、家具ヒンジ６の１つの可能な実施例が分解図で示してある。両金具部分８，９は、２つまたはそれ以上の部分から形成されていてよく、枢動軸１１を中心として回転可能に支持されたそれぞれ１つの金具要素８ａ，９ａを有している。金具要素８ａ，９ａには調整プレート８ｂ，９ｂが配置されており、調整プレート８ｂ，９ｂは、金具要素８ａ，９ａに対して相対的に、枢動軸１１に対して垂直に延びる方向で調整移動可能である。調整プレート８ｂ，９ｂは、図２ｄに示した金具部分８，９と同一に形成することができる。図中、第１の調整要素１０の他にさらに第２の調整要素１０ａが設けられており、ねじスピンドル１１ａとして形成された枢動軸１１は、第１の調整要素１０の回転によっても第２の調整要素１０ａの回転によっても回転可能である。第１の調整要素１０と第２の調整要素１０ａとは、家具ヒンジ６の枢動軸１１に沿って互いに間隔を置いて配置されている。さらに両調整要素１０，１０ａは、互いに異なる方向から、例えば組付け位置で上からも下からも操作することができる。調整要素１０，１０ａの回転によって、ねじスピンドル１１ａに支持されたねじナット１２ａ，１２ｂ，１２ｃが可動となる。ねじナット１２ａ，１２ｂ，１２ｃの、図２ｄに示したピン１３ａ，１３ｂ，１３ｃは、斜めのガイド部分１４ａ，１４ｂ，１４ｃ内で移動可能にガイドされていて、両調整プレート８ｂ，９ｂは同期的にかつ枢動軸１１に対して相対的に対称的に運動する。

枢動軸１１を中心として旋回可能な金具要素８ａは、第１のＵ字形の部分２０ａを有しており、この第１のＵ字形の部分２０ａ内で、調整プレート８ｂの第２のＵ字形の部分２０ｂが移動可能にガイドされている。このことは、枢動軸１１に対して垂直に延びる方向での、金具要素８ａに対して相対的な調整プレート８ｂの正確な直線運動を可能にする。金具部分８，９相互の高さ調整のために、第３のＵ字形の部分２０ｃを備えた更なる調整プレート８ｃが設けられている。調整プレート８ｃの第３のＵ字形の部分２０ｃは、調整プレート８ｂの第２のＵ字形の部分２０ｂの内部に、高さ方向での遊びをもって収容されている。金具要素８ａには高さ調整装置１６が配置されており、この高さ調整装置１６によって、両金具部分８，９相互の高さ位置が調整可能となる。高さ調整装置１６は、工具受け部１７の回転によって直線的に移動可能に支持されているピン１８を有している。ピン１８は、調整プレート８ｃに配置された斜めのガイド１９内に係合している。工具受け部１７の回転によって、ピン１８は調整プレート８ｃのガイド部分１９に対して移動させられ、これによって、金具要素８ａは調整プレート８ｂと一緒に、かつ第２のＵ字形の部分２０ｂと第３のＵ字形の部分２０ｃとの間に存在している高さ遊びによって、調整プレート８ｃに対して上昇可能および下降可能となる。こうして、両家具部分３ａ，３ｂは金具部分８，９に結合された状態で、互いに相対的に高さ方向で調整移動可能となる。

図３ｂには、図３ａに示した家具ヒンジ６が斜視図で示してある。同図から良好に認識できるように、調整プレート８ｂの第２のＵ字形の部分２０ｂが、金具要素８ａの第１のＵ字形の部分２０ａの内部で滑動するようにガイドされているのに対して、調整プレート８ｃの第３のＵ字形の部分２０ｃは、調整プレート８ｂの第２のＵ字形の部分２０ｂの内部に、高さ方向での遊びをもって収容されており、これによって、金具要素８ａと調整プレート８ｃとの間の相対位置が、工具受け部１７の回転によって高さ方向で変更可能になる。さらに、好ましくは円弧状に形成されたカバー２２が設けられており、このカバー２２は、家具ヒンジ６に取外し可能に結合可能であり、好ましくはスナップ結合可能である。この細長いカバー２２によって、家具部分３ａ，３ｂの間に形成された間隙７は少なくとも部分的にカバー可能となる。１つの実施例によれば、枢動軸１１を中心としたカバー２２の回転運動が、家具ヒンジ６の運動に連動していて、これによって、カバー２２が金具部分８，９相互の位置に応じて異なる回転位置をとるように構成することもできる。

図４ａおよび図４ｂには、家具ヒンジ６の１つの別の実施例が、金具部分８，９相互の２つの異なる相対位置で示してある。金具部分８，９は、枢動軸１１を中心として旋回可能に支持されている金具要素８ａ，９ａを有している。金具要素８ａ，９ａには、金具要素８ａ，９ａに対して相対的に移動可能に支持されている調整プレート８ｂ，９ｂが配置されている。この実施例でも枢動軸１１は、２つのねじナット１２ａ，１２ｂに支持されているねじスピンドル１１ａとして形成されている。この実施例では斜めのガイド部分１４ａ，１４ｂ，１４ｃの代わりに、調整プレート８ｂ，９ｂの直線運動への変換のために２つの旋回可能なレバー２３ａ，２３ｂが設けられている。第１のレバー２３ａは、一方でねじナット１２ｂに、他方で調整プレート８ｂに第１のジョイント２４ａを介して旋回可能に結合されている。第２のレバー２３ｂは、一方でねじナット１２ａに、他方で調整プレート９ｂに第２のジョイント２４ｂを介して旋回可能に結合されている。調整要素１０，１０ａの回転によって、ねじナット１２ａ，１２ｂはねじスピンドル１１ａに沿って移動させられ、調整プレート８ｂ，９ｂは、レバー２３ａ，２３ｂを介して金具要素８ａ，９ａに対して相対的に高い力伝達比をもって可動である。調整プレート８ｂ，９ｂは、金具要素８ａ，９ａに対して相対的に、少なくとも１つのリニアガイド２５ａ，２５ｂを介して、枢動軸１１に対して垂直に延びる方向で正確にガイドすることができる。

さらに、金具部分８，９相互の側方位置を調整するための調整装置２１、および高さ調整装置１６に加えて、金具部分８，９を奥行き方向で相互に調整移動可能である別の調整装置（図示せず）が設けられていることが特定されていてよい。

Claims

家具ヒンジ（６）であって、
－第１の家具部分（３ａ）に固定するための第１の金具部分（８）と、
－第２の家具部分（３ｂ）に固定するための第２の金具部分（９）と、
－前記第１の金具部分（８）と前記第２の金具部分（９）とを互いに枢動自在に結合している少なくとも１つの枢動軸（１１）と、
－前記第１の金具部分（８）の、前記第２の金具部分（９）に対して相対的な位置を調整するための少なくとも１つの調整装置（２１）であって、可動に支持された少なくとも１つの調整要素（１０）を有しており、前記少なくとも１つの調整要素（１０）の操作によって、前記第１の金具部分（８）の、前記第２の金具部分（９）に対して相対的な位置が調整可能である、調整装置（２１）と
を有する、家具ヒンジ（６）において、
前記少なくとも１つの調整要素（１０）の操作によって、前記第１の金具部分（８）の位置と前記第２の金具部分（９）の位置とが、同期的に、かつ前記少なくとも１つの枢動軸（１１）に対して対称的に調整移動可能であることを特徴とする、家具ヒンジ（６）。
前記第１の金具部分（８）と前記第２の金具部分（９）とは、前記少なくとも１つの調整要素（１０）の操作によってそれぞれ、前記枢動軸（１１）の長手方向（Ｌ）に対して直交して延びる方向で調整移動可能であることを特徴とする、請求項１記載の家具ヒンジ。
前記第１の金具部分（８）と前記第２の金具部分（９）とは、前記少なくとも１つの調整要素（１０）の操作によってそれぞれ、直線的に移動可能に支持されていることを特徴とする、請求項１または２記載の家具ヒンジ。
前記少なくとも１つの調整要素（１０）は、回転可能に支持されていることを特徴とする、請求項１から３までのいずれか１項記載の家具ヒンジ。
前記調整要素（１０）の回転運動を前記金具部分（８，９）の直線運動に変換する伝達機構が設けられていることを特徴とする、請求項４記載の家具ヒンジ。
前記伝達機構は、前記調整要素（１０）の回転運動によって回転可能となる少なくとも１つのねじスピンドル（１１ａ）を有していることを特徴とする、請求項５記載の家具ヒンジ。
前記ねじスピンドル（１１ａ）に、前記調整要素（１０）の操作によって前記ねじスピンドル（１１ａ）に沿って調整移動可能である少なくとも２つのねじナット（１２ａ，１２ｂ）が支持されていることを特徴とする、請求項６記載の家具ヒンジ。
一方のねじナット（１２ｂ）が前記第１の金具部分（８）に、他方のねじナット（１２ａ）が前記第２の金具部分（９）に、連動するように結合されていることを特徴とする、請求項７記載の家具ヒンジ。
１つのねじナット（１２ｂ）が、回転可能に支持された第１のレバー（２３ａ）を介して前記第１の金具部分（８）に、かつ第２のねじナット（１２ａ）が、回転可能に支持された第２のレバー（２３ｂ）を介して前記第２の金具部分（９）に、連動するように結合されていることを特徴とする、請求項８記載の家具ヒンジ。
前記第１の金具部分（８）は、斜めに延びる少なくとも１つの第１のガイド部分（１４ｂ）を有していて、前記第２の金具部分（９）は、斜めに延びる少なくとも１つの第２のガイド部分（１４ａ，１４ｃ）を有しており、前記第１のねじナット（１２ｂ）は、前記第１の金具部分（８）の前記第１のガイド部分（１４ｂ）に沿って、前記第２のねじナット（１２ａ）は、前記第２の金具部分（９）の前記第２のガイド部分に沿って移動可能に支持されていることを特徴とする、請求項８または９記載の家具ヒンジ。
前記ねじスピンドル（１１ａ）に少なくとも３つのねじナット（１２ａ，１２ｂ，１２ｃ）が支持されており、前記少なくとも３つのねじナット（１２ａ，１２ｂ，１２ｃ）のうちの２つのねじナット（１２ａ，１２ｃ）が前記金具部分（８，９）のうちの１つの金具部分に、連動するように結合されていることを特徴とする、請求項６から１０までのいずれか１項記載の家具ヒンジ。
前記家具ヒンジ（６）は、前記第１の金具部分（８）と前記第２の金具部分（９）との相対位置を調整するための少なくとも１つの第２の調整要素（１０ａ）を有していることを特徴とする、請求項１から１１までのいずれか１項記載の家具ヒンジ。
前記第１の調整要素（１０）と前記第２の調整要素（１０ａ）とは、前記家具ヒンジ（６）の前記枢動軸（１１）の長手方向（Ｌ）に沿って互いに間隔を置いて配置されていることを特徴とする、請求項１２記載の家具ヒンジ。
前記家具ヒンジ（６）は、前記第１の金具部分（８）の、前記第２の金具部分（９）に対して相対的な高さ位置を調整するための高さ調整装置（１６）を有していることを特徴とする、請求項１から１３までのいずれか１項記載の家具ヒンジ。
１つの家具本体（２）と、前記家具本体（２）に対して相対的に可動に支持された少なくとも２つの家具部分（３ａ，３ｂ）とを備えた家具（１）であって、前記少なくとも２つの家具部分（３ａ，３ｂ）は、請求項１から１４までのいずれか１項記載の少なくとも１つの家具ヒンジ（６）を介して互いに枢動自在に結合されている、家具（１）。