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JP2022177578A - 地熱発電用スクラバ装置 - Google Patents

地熱発電用スクラバ装置 Download PDF

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JP2022177578A JP2021083942A JP2021083942A JP2022177578A JP 2022177578 A JP2022177578 A JP 2022177578A JP 2021083942 A JP2021083942 A JP 2021083942A JP 2021083942 A JP2021083942 A JP 2021083942A JP 2022177578 A JP2022177578 A JP 2022177578A
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Abstract

Figure 2022177578000001
【課題】地熱発電用スクラバ装置において、気液分離性能を向上することが好ましい。
【解決手段】地熱発電設備からのガスを処理して発電装置に供給する地熱発電用スクラバ装置であって、ガスが導入される反応塔と、反応塔内に液体を噴霧する液体噴霧部とを有し、ガスを液体で処理する湿式サイクロンスクラバ部と、湿式サイクロンスクラバ部と接続し、ガスを発電装置に導出するガス導出部と、湿式サイクロンスクラバ部およびガス導出部を含むガス流路において、液体噴霧部よりも下流に配置され、ガスを予め定められた旋回方向に旋回させる旋回部とを備える地熱発電用スクラバ装置を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、地熱発電用スクラバ装置に関する。
従来、地熱発電設備等からのガスを処理するガス処理装置が知られている(例えば、特許文献1~8参照)。
特許文献1 特開平7-229325号公報
特許文献2 実用新案登録第3160792号公報
特許文献3 特開昭57-7528号公報
特許文献4 国際公開第2014-014002号
特許文献5 特開平11-207106号公報
特許文献6 特開昭62-288800号公報
特許文献7 特開平1-115428号公報
特許文献8 特開平3-83615号公報
地熱発電用スクラバ装置において、気液分離性能を向上することが好ましい。
本発明の第1の態様においては、地熱発電設備からのガスを処理して発電装置に供給する地熱発電用スクラバ装置を提供する。地熱発電用スクラバ装置は、湿式サイクロンスクラバ部を備えてよい。湿式サイクロンスクラバ部は、ガスが導入される反応塔と、反応塔内に液体を噴霧する液体噴霧部とを有してよい。湿式サイクロンスクラバ部は、ガスを液体で処理してよい。地熱発電用スクラバ装置は、ガス導出部を備えてよい。ガス導出部は、湿式サイクロンスクラバ部と接続し、ガスを発電装置に導出してよい。地熱発電用スクラバ装置は、旋回部を備えてよい。旋回部は、湿式サイクロンスクラバ部およびガス導出部を含むガス流路において、液体噴霧部よりも下流に配置されてよい。旋回部は、ガスを予め定められた旋回方向に旋回させてよい。
地熱発電用スクラバ装置は、乾式サイクロンスクラバ部を備えてよい。乾式サイクロンスクラバ部は、ガスを処理してよい。ガスは、乾式サイクロンスクラバ部から湿式サイクロンスクラバ部の順に進行してよい。
旋回部は、反応塔の内部に設けられてよい。旋回部は、ガス導出部に設けられてよい。
発電装置は、タービンを有してよい。旋回部の軸と、タービンの回転軸とが同軸上に設けられていてよい。
地熱発電用スクラバ装置は、液体回収部を備えてよい。液体回収部は、旋回部よりもガスの進行方向における下流側に設けられ、ガスを処理した液体を回収してよい。
液体回収部は、ガス導出部を形成する材料よりも水素結合力が弱い、または電気的な引力が弱い保護材料で形成されていてよい。液体回収部の内壁は、ガス導出部を形成する材料よりも水素結合力が弱い、または電気的な引力が弱い保護材料でコーティングされていてよい。液体回収部の外壁は、ガス導出部を形成する材料よりも水素結合力が弱い、または電気的な引力が弱い保護材料でコーティングされていてよい。
地熱発電用スクラバ装置は、開口を備えてよい。開口は、液体回収部の内部と反応塔またはガス導出部を接続してよい。開口は、保護材料でコーティングされていてよい。
液体噴霧部は、保護材料で形成されていてよい。液体噴霧部の内側は、保護材料でコーティングされていてよい。
旋回部の羽部は、保護材料でコーティングされていてよい。旋回部の羽部は、ガスの進行方向における上流側のみ保護材料でコーティングされていてよい。保護材料は、フッ素樹脂、塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、エンジニアリングプラスチック、またはDLC(ダイアモンドライクカーボン)などの炭素系コートであってよい。
地熱発電用スクラバ装置は、ガス回収部を備えてよい。ガス回収部は、タービンよりもガスの進行方向における下流側に設けられ、ガスを回収してよい。
ガス回収部は、ガスの蒸気を冷やして液体を回収してよい。ガス回収部は、タービン近傍からの凝縮水を回収する。地熱発電用スクラバ装置は、互いに管体の径が異なる複数の乾式サイクロンスクラバ部を備えてよい。地熱発電用スクラバ装置は、複数の乾式サイクロンスクラバ部のうちから、湿式サイクロンスクラバ部のガス導入口にガスを供給する乾式サイクロンスクラバ部を選択する切り替え部を備えてよい。
本発明の一つの実施形態に係る地熱発電用スクラバ装置1000の一例を示す図である。 湿式サイクロンスクラバ部100の一例を示す図である。 図2における旋回部80の一例を示す斜視図である。 本発明の一つの実施形態に係る湿式サイクロンスクラバ部100の他の一例を示す図である。 反応塔10をガス30の進行方向E1から見た場合における、図4に示される液体回収部51の一例を示す図である。 図5におけるA-A'断面の一例を示す図である。 図2における旋回部80の他の例を示す図である。 図2における旋回部80の他の例を示す図である。 本発明の他の実施形態に係る地熱発電用スクラバ装置2000の一例を示す図である。 地熱発電用スクラバ装置2000における旋回部80の一例を示す図である。 本発明の他の実施形態に係る地熱発電用スクラバ装置3000の一例を示す図である。 地熱発電用スクラバ装置3000における旋回部80の一例を示す図である。 地熱発電用スクラバ装置1000における湿式サイクロンスクラバ部100の他の例を示す図である。 地熱発電用スクラバ装置1000における湿式サイクロンスクラバ部100の他の例を示す図である。 地熱発電用スクラバ装置1000における湿式サイクロンスクラバ部100の他の例を示す図である。 地熱発電用スクラバ装置1000における湿式サイクロンスクラバ部100の他の例を示す図である。 地熱発電用スクラバ装置1000における湿式サイクロンスクラバ部100の他の例を示す図である。 地熱発電用スクラバ装置1000における湿式サイクロンスクラバ部100の他の例を示す図である。 地熱発電用スクラバ装置1000における湿式サイクロンスクラバ部100の他の例を示す図である。 乾式サイクロンスクラバ部200の一例を示す図である。 地熱発電用スクラバ装置1000の他の例を示す図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本発明の一つの実施形態に係る地熱発電用スクラバ装置1000の一例を示す図である。地熱発電用スクラバ装置1000は、湿式サイクロンスクラバ部100、乾式サイクロンスクラバ部200、ガス導出部300、ガス回収部500および導入部600を備える。
地熱発電用スクラバ装置1000は、地熱発電設備からのガス30を処理する。地熱発電用スクラバ装置1000は、地熱発電設備からのガス30を処理して発電装置400に供給する。地熱発電設備からのガス30とは、生産井1100からの蒸気であってよい。地熱発電設備からのガス30とは、生産井1100からの蒸気と熱水の混合物であってもよい。生産井1100とは、地下の地熱貯留層から蒸気と熱水をくみ上げる井戸である。図1では、生産井1100からの蒸気を蒸気1110、生産井1100からの熱水を熱水1120としている。生産井1100からの蒸気1110には、土砂、シリカ、硫化物等の微粒ダストが含まれている。微粒ダストを除去することにより、発電装置400の故障を防ぐことが好ましい。
導入部600は、生産井1100からの蒸気1110を含むガス30を乾式サイクロンスクラバ部200に導入する。また、導入部600は、液体40を湿式サイクロンスクラバ部100に導入する。本例において、導入部600は、加熱槽610および気液分離部620を有する。
気液分離部620は、生産井1100からの蒸気1110および熱水1120を、気液分離してよい。本例において、気液分離部620は、生産井1100からの蒸気1110および熱水1120を、ガス30および液体640に気液分離する。気液分離部620は、ガス30を乾式サイクロンスクラバ部200に導入してよい。気液分離部620は、液体640を加熱槽610に導入してよい。気液分離部620は、液体640にスケール抑制材を添加して、加熱槽610に導入してもよい。
加熱槽610は、湿式サイクロンスクラバ部100に導入する液体40を加熱する。加熱槽610は、液体640を用いて液体40を加熱してよい。本例の加熱槽610は、後述する回収槽510の液体540と、液体640との間で熱交換することで、液体540を加熱する。加熱槽610は、液体540を加熱して得られた液体40を、湿式サイクロンスクラバ部100に導入してよい。加熱槽610は、熱交換に用いられた液体640を、冷却された液体630として出力する。加熱槽610は、液体630を還元井1200に戻してもよい。液体540は、比較的にスケール等の不純物が少ない液体なので、液体540を加熱した液体40を湿式サイクロンスクラバ部100に導入することで、水資源を再利用しつつ、湿式サイクロンスクラバ部100におけるスケールの発生を抑制できる。スケールとは、液体に含まれていたシリカ等の不純物が析出して固まったものを指す。また、液体640を熱交換に用いることで、液体640の熱エネルギーを有効に活用できる。また、加熱した液体40を湿式サイクロンスクラバ部100に導入することで、湿式サイクロンスクラバ部100においてガス30が液体40により冷却されることを抑制できる。このため、発電装置400に導入されるガス30のエネルギー損失を低減できる。
乾式サイクロンスクラバ部200は、ガス30を処理してよい。本例では、乾式サイクロンスクラバ部200は、導入部600からのガス30を処理する。乾式サイクロンスクラバ部200において、ガス30中の微粒ダストの内、比較的大きな懸濁物質を除去することができる。懸濁物質とは、一例において、シリカを含む。ガス30を処理するとは、ガス30に含まれる有害物質を除去することを指す。
湿式サイクロンスクラバ部100は、液体40によりガス30を処理する。湿式サイクロンスクラバ部100は、乾式サイクロンスクラバ部200から導出されたガス30を処理してよい。湿式サイクロンスクラバ部100には、液体40が導入される。液体40は、導入部600から導入されてよい。湿式サイクロンスクラバ部100は、液体40によりガス30を処理する。
ガス30は、乾式サイクロンスクラバ部200から湿式サイクロンスクラバ部100の順に進行してよい。つまり、ガス30は、乾式サイクロンスクラバ部200、湿式サイクロンスクラバ部100の順に処理される。乾式サイクロンスクラバ部200において比較的大きな懸濁物質を除去した後、湿式サイクロンスクラバ部100において微小懸濁物質を除去するため、簡便な構造でガス30の圧力損失の低下を抑制できる。また、微小懸濁物質の通り抜けを防止することができる。
ガス導出部300は、湿式サイクロンスクラバ部100に接続される。湿式サイクロンスクラバ部100は、湿式サイクロンスクラバ部100において処理されたガス30を、発電装置400に導出する。
発電装置400は、ガス30により発電する。本例において、発電装置400は、タービン410および発電機420を有する。発電機420は、ガス30によりタービン410の羽を回転させることにより発電してよい。図1において、タービン410の羽の図示を省略している。
ガス回収部500は、発電装置400が出力するガス30に含まれる液体成分を回収してよい。ガス回収部500は、タービン410よりもガス30の進行方向における下流側に設けられてよい。ガス回収部500は、ガス30の蒸気を冷やして液体を回収してよい。本例において、ガス回収部500は、回収槽510、冷却塔520およびポンプ530を有する。ガス回収部500において、ガス30を回収槽510に導入してよい。回収槽510は、ガス30に含まれる蒸気を冷却することで、蒸気を液体に相変化させる。回収槽510は、ガス30と、導入される冷却用媒体との間で熱交換を行うことで、ガス30を冷却してよい。冷却用媒体は例えば水である。冷却塔520は、回収槽510を通過した冷却用媒体を冷却する。冷却塔520は、ファンを用いた空冷等により、冷却用媒体を冷却してよい。ポンプ530は、冷却塔520により冷却された冷却用媒体を回収槽510に循環させる。また、ガス回収部500は、タービン410近傍からの凝縮水430を回収してよい。ガス回収部500がガス30から回収した液体と、凝縮水430の少なくとも一部は、上述したように、液体40として湿式サイクロンスクラバ部100に使用してよい。これにより、湿式サイクロンスクラバ部100にスケールが発生しにくくなる。
回収槽510の液体は、還元井1200に導入されてよい。還元井1200とは、発電に用いた蒸気と熱水を地下の地熱貯留層に戻す井戸である。回収槽510の液体540は、加熱槽610に導入されてもよい。
本例において、地熱発電用スクラバ装置1000は、旋回部80を備える。図1において、旋回部80の構造を省略している。旋回部80は、ガス30を予め定められた旋回方向に旋回させる。旋回部80によりガス30の旋回力が向上し、遠心力でガス30中のミストが反応塔の内壁に付着し、液膜となり、湿式サイクロンスクラバ部100の排水として排出される。したがって、気液分離性能を向上することができる。なお、本例において、旋回部80は、湿式サイクロンスクラバ部100に設けられる。
図2は、湿式サイクロンスクラバ部100の一例を示す図である。湿式サイクロンスクラバ部100は、反応塔10および旋回部80を有する。本例の旋回部80は、反応塔10の内部に設けられている。湿式サイクロンスクラバ部100は、ガス導入管32、液体排出管20を備えてよい。本例において、ガス30は、乾式サイクロンスクラバ部200から反応塔10に導入される。
反応塔10は、ガス30が導入されるガス導入口11と、ガス30が排出されるガス排出口17と、を有する。反応塔10には、ガス30を処理する液体40が供給される。反応塔10に供給された液体40は、反応塔10の内部においてガス30を処理する。液体40は、ガス30を処理した後、排液46となる。
本例の反応塔10は、側壁15、底面16、ガス処理部18および液体排出口19を有する。本例の反応塔10は、円柱状である。本例において、ガス排出口17は、円柱状の反応塔10の中心軸と平行な方向において底面16と対向する位置に配置されている。本例において、側壁15および底面16は、それぞれ円柱状の反応塔10の内側面および底面である。ガス導入口11は、側壁15に設けられてよい。本例において、ガス30はガス導入管32からガス導入口11を通った後、ガス処理部18に導入される。図2等において、反応塔10は、適宜透明に示している。
ガス処理部18は、側壁15、底面16およびガス排出口17に囲まれた空間である。ガス処理部18は、側壁15、底面16およびガス排出口17に接する。ガス処理部18は、反応塔10の内部においてガス30を処理する空間である。底面16は、排液46が落下する面である。排液46は、液体排出口19を通った後、液体排出管20に排出される。図2では省略しているが、排液46は、液体排出口19および液体排出管20を経て、還元井1200に導入されてよい。
本明細書においては、X軸、Y軸およびZ軸の直交座標軸を用いて技術的事項を説明する場合がある。本明細書においては、反応塔10の底面16と平行な面をXY面とし、底面16からガス排出口17へ向かう方向(底面16に垂直な方向)をZ軸とする。本明細書において、XY面内における所定の方向をX軸方向とし、XY面内においてX軸に直交する方向をY軸方向とする。
Z軸方向は重力方向に平行であってよい。Z軸方向が重力方向に平行である場合、XY面は水平面であってよい。Z軸方向は水平方向に平行であってもよい。Z軸方向が水平方向に平行である場合、XY面は重力方向に平行であってよい。
本明細書において側面視とは、湿式サイクロンスクラバ部100をZ軸に垂直な方向(XY面内における所定の方向)から見た場合を指す。本明細書において側面図とは、側面視における図を指す。
湿式サイクロンスクラバ部100においては、反応塔10に導入されたガス30は、反応塔10の内部を旋回しながら、ガス導入口11からガス排出口17への方向(本例においてはZ軸方向)に進む。本例においては、ガス30は、ガス排出口17から底面16への方向に見た場合において、XY面内を旋回する。
反応塔10は、液体噴霧部90を有する。液体噴霧部90は、ガス導入口11とガス排出口17との間に設けられている。液体噴霧部90は、ガス30の進行方向(Z軸方向)において、ガス導入口11とガス排出口17との間の一部の領域であってよい。液体噴霧部90は、反応塔10をガス排出口17から底面16への方向に見た場合(XY面)において、反応塔10の全体の領域であってよい。液体噴霧部90は、反応塔10の内部に液体40を噴霧する。図2において、反応塔10の内部における液体噴霧部90の範囲が両矢印で示されている。
反応塔10は、液体40が供給される一または複数の幹管12、および、一または複数の枝管13を有してよい。反応塔10は、液体40を噴出する一または複数の噴出部14を有してよい。本例において、噴出部14は枝管13に接続され、枝管13は幹管12に接続されている。
本例において、ガス30は、液体噴霧部90を予め定められた旋回方向に旋回しながら、反応塔10の内部をガス導入口11からガス排出口17への方向に進行する。反応塔10の内部における、ガス導入口11からガス排出口17へのガス30の進行方向を、進行方向E1とする。本例において、ガス30の進行方向E1はZ軸に平行である。即ち、本例において、ガス30は反応塔10の側面視において進行方向E1に進行し、且つ、進行方向E1から見て旋回方向に旋回する。
旋回部80は、ガス30が導入される導入端102と、ガス30が導出される導出端104と、を有する。ガス30は、旋回部80の内部を導入端102から導出端104への方向に進行する。ガス30の、導入端102から導出端104への進行方向を、進行方向E2とする。本例において、進行方向E2はZ軸に平行である。即ち、本例において、ガス30は旋回部80の側面視において進行方向E2に進行し、且つ、進行方向E2から見て予め定められた旋回方向に旋回する。
導入端102は、ガス30の進行方向E2において、ガス30の最も上流側の端部である。導入端102は、旋回部80におけるガス30の入口側の端部であってよい。導入端102は、ガス30の最も上流側の端部を含む面状の領域であってよい。当該面状の領域は、ガス30の進行方向E2に交差してよい。ガス30は、当該面状の領域を通過してよい。
導出端104は、ガス30の進行方向E2において、ガス30の最も下流側の端部である。導入端102は、旋回部80におけるガス30の出口側の端部であってよい。導出端104は、ガス30の最も下流側の端部を含む面状の領域であってよい。当該面状の領域は、ガス30の進行方向E2に交差してよい。ガス30は、当該面状の領域を通過してよい。
旋回部80は、湿式サイクロンスクラバ部100およびガス導出部300を含むガス流路において、液体噴霧部90よりも下流に配置される。本例の旋回部80は、ガス30の進行方向(本例においてはZ軸方向)において、液体噴霧部90よりもガス30の下流側に設けられている。本例においては、旋回部80は、液体噴霧部90とガス排出口17とのZ軸方向における間に設けられている。後述するとおり、旋回部80はガス30の速度を増加させる。
液体40は、生産井1100からの熱水1120である。したがって、液体40は、シリカ、硫化物等を含んでよい。また、液体40は、スケール抑制材を含んでよい。
図3は、図2における旋回部80の一例を示す斜視図である。本例の旋回部80は、反応塔10の内部におけるガス30の進行方向E2において、液体噴霧部90(図2参照)よりもガス30の下流側に設けられている。本例の旋回部80は、ガス30の進行方向E2において、液体噴霧部90とガス排出口17との間に設けられている。
旋回部80は、導出端104から導入端102への方向(Z軸方向)に見た場合に、ガス30を予め定められた旋回方向に旋回させる。なお、本例において、反応塔10内における旋回方向と旋回部80内における旋回方向は、同じである。
旋回部80により旋回されるガス30は、ガス30の進行方向E2から見て、予め定められた中心軸106の周囲を旋回してよい。図3において、この中心軸106が一点鎖線にて示されている。
ガス30の進行方向E2から見た場合において、中心軸106は、円柱状の反応塔10の中心軸と平行であってよく、平行でなくてもよい。本例においては、中心軸106は反応塔10の中心軸と平行である。
ガス30の進行方向E2から見た場合における中心軸106の位置は、ガス30の進行方向E1(図2参照)から見た場合における反応塔10の中心軸の位置と一致していてよく、一致していなくてもよい。本例においては、進行方向E2から見た場合における中心軸106の位置と、進行方向E1から見た場合における反応塔の中心軸の位置とは、一致している。
本例の旋回部80は、支柱81および羽部82を有する。支柱81は、ガス30の進行方向E2から見た場合における中心軸106の位置に配置されてよい。支柱81は、中心軸106と平行な中心軸を有する円柱状であってよい。ガス30の進行方向E2から見た場合における、円柱状の支柱81の中心軸の位置は、中心軸106の位置と一致していてよい。
本例において、羽部82は支柱81に接続される。旋回部80は、複数の羽部82を有してよい。本例の旋回部80は、8つの羽部82(羽部82-1~羽部82-8)を有する。
羽部82は、おもて面83および裏面84を有する板状であってよい。本例において、羽部82のおもて面83は、ガス30の進行方向E2から見た場合において視認可能な面であり、羽部82の裏面84は、進行方向E2とは反対方向から見た場合において視認可能な面である。本例の羽部82-1~羽部82-8は、それぞれおもて面83-1~おもて面83-8を有する。本例の羽部82-1~羽部82-8は、それぞれ裏面84-1~裏面84-8を有する。裏面84は、XY面に対して所定角度、傾いている。おもて面83は、XY面に対して所定角度、傾いていてよい。
液体噴霧部90を旋回しながらガス排出口17に進行するガス30は、液体噴霧部90を通過した後、旋回部80に導入される。旋回部80に導入されたガス30は、旋回部80の内部を通過した後、旋回部80から導出される。本例においては、当該ガス30は一の羽部82の裏面84と、当該一の羽部82に隣り合う他の羽部82のおもて面83との間を通過する。羽部82-3と羽部82-4を例に説明すると、ガス30は、羽部82-4の裏面84-4と、羽部82-3のおもて面83-3との間を通過する。図3において、このガス30の流路が太い矢印で示されている。
旋回部80は、旋回部80に導入されるガス30の速度を増加させるか、または、当該ガス30の進行方向を制御する。旋回部80は、当該速度を増加させ、且つ、当該進行方向を制御してもよい。
本例の旋回部80は、旋回部80に導入されるガス30の速度を増加させる。本例の旋回部80は、旋回部80の内部においてガス30の速度を増加させる。旋回部80に導入される前のガス30の速度を、速度V1とする。旋回部80から導出された後のガス30の速度を、速度V2とする。本例において、速度V2は速度V1よりも大きい。図3に示される太い矢印は、旋回部80を通過するガス30の流路の方向の一例である。
本例においては、ガス30の進行方向E2から見て、ガス30は支柱81の周囲を旋回しながら、導入端102から導出端104に進行する。ガス30の速度とは、ガス30の進行方向E2から見た場合におけるガス30の流れにおいて、XY面内の任意の位置における、ガス30の流路の接線方向の速度を指す。
標準温度0℃且つ標準圧力1気圧の標準状態において、速度V1は5m/s以上25m/s以下であってよく、10m/s以上20m/s以下であってもよい。速度V2は30m/s以上50m/s以下であってよく、35m/s以上45m/s以下であってもよい。
地熱発電設備は、山間部等に設置されることが多く、装置設置面積が広いと土木工事費がかかる。本例において、旋回部80は、反応塔10の内部に設けられる。したがって、装置の設置面積や接続配管工事費を低減することができる。
また、本例において、旋回部80は、反応塔10の大口径部分に設けられる。反応塔10の大口径部分とは、反応塔10のXY面の断面のうち最も断面積が大きい部分である。旋回部80は、反応塔10の大口径部分に設けられるため、ガス30の通過断面積を広くし、低圧力損失とすることができる。
図4は、本発明の一つの実施形態に係る湿式サイクロンスクラバ部100の他の一例を示す図である。本例の湿式サイクロンスクラバ部100は、ガス30を処理した液体40を回収する一または複数の液体回収部51をさらに備える。本例の湿式サイクロンスクラバ部100は、係る点で図2に示される湿式サイクロンスクラバ部100と異なる。液体回収部51は、ガス30の進行方向E1において旋回部80よりもガス30の下流側(ガス排出口17側)に設けられている。本例の液体回収部51は、反応塔10の側壁15に設けられている。
本例の湿式サイクロンスクラバ部100は、ガス30の進行方向において液体噴霧部90よりもガス30の下流側に旋回部80を備えている。また、本例の旋回部80は、液体噴霧部90を通過した後のガス30の速度を増加させる。このため、ガス30に同伴して液体噴霧部90からガス排出口17へ進行する霧状の液体40は、旋回部80よりもガス30の下流側において、側壁15に集積しやすくなる。霧状の液体40が側壁15に集積した場合、当該液体40は液膜化しやすくなる。液体回収部51は、側壁15に集積した当該液体40を回収する。
本例においては、1つの液体回収部51が側壁15の周方向に周回状に設けられている。本例において、液体回収部51は、ガス30を処理した液体40を回収する回収室55を含む。
図5は、反応塔10をガス30の進行方向E1から見た場合における、図4に示される液体回収部51の一例を示す図である。本例においては、1つの液体回収部51がガス30の進行方向E1から見て側壁15と重なる位置に、側壁15の周方向に周回状に配置されている。図5において、ガス30の進行方向E1から見た場合における液体回収部51の位置がハッチングにて示されている。液体回収部51は、ガス30の進行方向E1から見て反応塔10の内部から外部にわたり、側壁15を跨ぐように配置されていてよい。図5において、ガス30の進行方向E1から見た場合における側壁15の位置が破線にて示されている。
図6は、図5におけるA-A'断面の一例を示す図である。A-A'断面は、反応塔10のガス処理部18、側壁15および液体回収部51を通るXZ断面である。
本例において、液体回収部51は、第1導入部54、回収室55および排水部53を有する。第1導入部54および回収室55は、それぞれ反応塔10の内部および外部に設けられてよい。図6において、第1導入部54および回収室55のXZ断面における範囲が両矢印にて示されている。排水部53は、回収室55の底面57に設けられていてよい。
本例において、液体回収部51には第1開口52および開口56が設けられている。第1開口52には、ガス30を処理した液体40が導入される。本例において、第1開口52は反応塔10の内部に設けられている。本例において、反応塔10のガス処理部18と第1導入部54とは、第1開口52により連通している。第1開口52は、第1導入部54のガス導入口11側の端部に設けられていてよい。本例において、第1導入部54と回収室55とは、開口56により連通している。開口56のX軸方向における位置は、側壁15のX軸方向における位置と一致していてよい。開口56は、液体回収部51の内部と反応塔10を接続してよい。本例では液体回収部51は反応塔10に設けられているが、液体回収部51がガス導出部300に設けられている場合(図10、図12参照)、開口56は、液体回収部51の内部とガス導出部300を接続してよい。
上述したとおり、液体40は、液体噴霧部90(図2参照)においてガス30を処理する。ガス30を処理した液体40には、霧状の液体40が同伴している場合がある。上述したとおり、旋回部80が反応塔10に設けられている場合、旋回部80により旋回されたガス30は、反応塔10の外周側(側壁15側)を通過しやすい。
旋回部80により旋回されたガス30に同伴している霧状の液体40を、液滴42とする。液滴42は、側壁15において液膜化しやすい。側壁15において液膜化した当該液滴42を、液膜44とする。図6において、液滴42および液膜44がハッチングにて示されている。旋回部80により旋回されたガス30は、ガス30の進行方向E1(ガス導入口11側からガス排出口17側)へ進む。このため、液膜44は側壁15に沿ってガス導入口11側からガス排出口17側へ進みやすい。
本例において、ガス30の進行方向E1に進行する液膜44は、第1開口52から液体回収部51に回収される。本例において、第1開口52は第1導入部54のガス導入口11側の端部に設けられているので、液体回収部51は、側壁15に沿ってガス導入口11側からガス排出口17側へ進む液膜44を回収しやすい。
液膜44は、反応塔10の側壁15をガス導入口11側からガス排出口17側へ進んだ後、開口56から回収室55に回収される。回収室55に回収された液膜44は、回収室55の側壁69をガス排出口17側からガス導入口11側に進む。回収室55の底面57には排水部53が設けられている。回収室55の側壁69をガス排出口17側からガス導入口11側に進んだ液膜44は、排水部53から排水される。液膜44は、還元井1200に導入されてよい。
本例の湿式サイクロンスクラバ部100は、液体回収部51をさらに備える。このため、本例の湿式サイクロンスクラバ部100においては、液体回収部51が液膜44を回収できる。このため、湿式サイクロンスクラバ部100が液体回収部51を備えない場合と比較して、液体40は、ガス30に同伴されて湿式サイクロンスクラバ部100の外部のタービン410および発電機420に排出されにくくなる。このため、本例の湿式サイクロンスクラバ部100は、タービン410および発電機420の鋼材等を腐食させにくくなる。
液体40には、シリカが含まれるため、液体回収部51が金属等で形成されているとスケールが発生しやすい。したがって、液体回収部51は、保護材料で形成されてよい。つまり、液体回収部51は、全体が保護材料で形成されてよい。保護材料とは、側壁15(つまり反応塔10)を形成する材料よりも水素結合力が弱い材料である。または保護材料とは、側壁15を形成する材料よりも電気的な引力が弱い材料である。液体回収部51が比較的水素結合力が弱い、または電気的な引力が弱い材料で形成されていることにより、シリカの付着を抑制し、スケールの発生を防ぐことができる。また、液体回収部51は部分的に保護材料で形成されてよい。例えば、回収室55のみ保護材料で形成されてよい。保護材料は、樹脂であってよい。保護材料とは、例えば、フッ素樹脂や、塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレンなどが挙げられる、耐熱や耐食性、構造強度が高いエンジニアリングプラスチックでもよい。保護材料は、その他DLC(ダイアモンドライクカーボン)などの炭素系コートでもよい。保護材料は、塗料でもよい。
また、液体回収部51は、表面が保護材料でコーティングされていてもよい。液体回収部51の内壁は、保護材料でコーティングされてよい。液体回収部51の内壁とは、例えば、回収室55の内部の壁115である。液体回収部51の外壁は、保護材料でコーティングされてよい。液体回収部51の外壁とは、例えば、回収室55の外部の壁116である。表面のコーティングでもシリカの付着を抑制し、スケールの発生を防ぐことができる。
また、開口56も表面が保護材料でコーティングされていてもよい。開口56が保護材料でコーティングされているとは、開口56近傍の側壁15が保護材料でコーティングされることであってよい。また、開口56が保護材料でコーティングされているとは、開口56近傍の側壁69が保護材料でコーティングされることであってよい。開口56近傍には、液体40が多く流れるため、シリカの付着を抑制し、スケールの発生を防ぐことができる。
図7および図8は、図2における旋回部80の他の例を示す図である。図7および図8において、旋回部80は、上述した保護材料でコーティングされている。図7および図8において、複数の羽部82は、保護材料でコーティングされている。図7、図8では、保護材料でコーティングされている範囲をハッチングで示している。
図7において、旋回部80の羽部82は、保護材料でコーティングされている。本例では、旋回部80の羽部82の全体が、保護材料でコーティングされている。旋回部80の羽部82を保護材料でコーティングすることにより、スケールの発生を防ぐことができる。
図8において、旋回部80の羽部82は、ガス30の進行方向E1における上流側のみ保護材料でコーティングされている。上流側が下流側よりスケールが発生しやすいため、このような構成でも、スケールの発生を防ぐことができる。
また、図2において、液体噴霧部90は、保護材料で形成されていてよい。特に噴出部14はスケールが発生しやすいため、噴出部14は、保護材料で形成されていてよい。このような構成でもスケールの発生を防ぐことができる。
また、噴出部14において、液体40を噴出する開口面近傍は、保護材料でコーティングされてよい。噴出部14の内部のみ、保護材料でコーティングされてよい。噴出部14の内部とは、直接液体40と接触する部分であってよい。微粒ダストには土砂等が含まれるため、噴出部14の外部は金属等の耐久性のある材料であることが好ましい。
図9は、本発明の他の実施形態に係る地熱発電用スクラバ装置2000の一例を示す図である。図9の地熱発電用スクラバ装置2000は、旋回部80がガス導出部300に設けられる点で、図1の地熱発電用スクラバ装置1000と異なる。地熱発電用スクラバ装置2000のそれ以外の構成は、地熱発電用スクラバ装置1000と同一であってよい。
図10は、地熱発電用スクラバ装置2000における旋回部80の一例を示す図である。本例において、旋回部80および液体回収部51は、ガス導出部300に設けられる。図10において、ガス導出部300におけるガス30の進行方向をE3とする。本例において、ガス導出部300におけるガス30の進行方向E3は、Z軸方向と平行であるまた、ガス導出部300におけるガス30の進行方向E3は、進行方向E2と平行である。また、ガス導出部300の側壁を側壁315とする。
本例において、旋回部80は、反応塔10に比べ小口径のガス導出部300に設けられる。したがって、旋回部80を小型化することができ、低コスト化が可能である。また、小型化することにより、旋回半径が小さくなり、より旋回力を得ることができる。
図11は、本発明の他の実施形態に係る地熱発電用スクラバ装置3000の一例を示す図である。図11の地熱発電用スクラバ装置3000は、旋回部80が設けられる位置が、図9の地熱発電用スクラバ装置2000と異なる。地熱発電用スクラバ装置3000のそれ以外の構成は、地熱発電用スクラバ装置2000と同一であってよい。
図11において、旋回部80の軸をA1とする。旋回部80の軸A1とは、旋回部80の中心軸106(図12参照)であってよい。旋回部80の軸A1の位置は、支柱81(図12参照)の中心軸106の位置と一致してよい。また、タービン410の回転軸をA2とする。タービン410の回転軸とは、タービン410の羽が回転する軸である。図11において、タービン410の羽の図示を省略している。
本例において、旋回部80がガス導出部300に設けられるとともに、旋回部80の軸A1と、タービン410の回転軸A2とが同軸上に設けられている。本例では、旋回部80の軸A1とタービン410の回転軸A2がそれぞれX軸方向と平行である。旋回部80の軸A1と、タービン410の回転軸A2を同軸にすることにより、地熱蒸気のエネルギー損失を低減することができる。また、旋回部80と反応塔10を離して配置することにより、地熱発電用スクラバ装置3000の配置をより柔軟に変更することが可能である。また、旋回部80の軸A1と、タービン410の回転軸A2とが同軸上に設けられているとは、旋回部80の軸A1と、タービン410の回転軸A2とが完全に同軸上に設けられていることに限られない。例えば、旋回部80の軸A1とタービン410の回転軸A2が平行であり、旋回部80とタービン410の少なくとも一部が一直線上(本例ではX軸方向上)に設けられていれば、旋回部80の軸A1と、タービン410の回転軸A2は、同軸上であるとしてもよい。
図12は、地熱発電用スクラバ装置3000における旋回部80の一例を示す図である。本例において、旋回部80および液体回収部51は、ガス導出部300に設けられる。図12において、ガス導出部300におけるガス30の進行方向をE3とする。本例において、ガス導出部300におけるガス30の進行方向E3は、X軸方向と平行である。また、ガス導出部300におけるガス30の進行方向E3は、進行方向E2と平行である。図12において、旋回部80の中心軸106が一点鎖線にて示されている。図12において、旋回部80の軸A1は、中心軸106の位置と一致している。
図13は、地熱発電用スクラバ装置1000における湿式サイクロンスクラバ部100の他の例を示す図である。図2と同様に湿式サイクロンスクラバ部100は、反応塔10を備える。反応塔10には、内部空間であるガス処理部18が形成されている。地熱発電用スクラバ装置1000は、ガス導入管32および液体排出管20を備えてよい。本例において、ガス30は、乾式サイクロンスクラバ部200から反応塔10に導入される。本例において、反応塔10の内部の構成は、図2と同様であってよい。
本例において、ガス導入口11は、側面視において、ガス排出口17より底面16に近いZ軸方向の位置において側面に設けられる。反応塔10においてガス導入口11を基準として液体排出口19に近い部分を液体排出領域702と称する。
本例の湿式サイクロンスクラバ部100は、加熱部700を備える。加熱部700は、液体排出領域702と、液体排出口19より下流に接続される液体排出管20の部分とのうち、少なくとも一部に設けられており、排液46を加熱する。加熱部700は、反応塔10の液体排出領域702を加熱する第1加熱部と、液体排出管20の部分を加熱する第2加熱部を含んでよい。本例では、加熱部700は、地熱水713によって、湿式サイクロンスクラバ部100の液体排出領域702および液体排出管20の少なくとも一部を加熱してよい。地熱水713は、生産井1100からくみあげられた熱水1120であってよく、必要に応じて熱水1120を希釈して温度を調整した液体であってもよい。
加熱部700は、加熱配管710およびポンプ720を備える。加熱配管710は、第1加熱配管711および第2加熱配管712を含んでよい。第1加熱配管711は、反応塔10の液体排出領域702において、反応塔10の側壁15および底面16を反応塔10の外側から覆うように設けられる。一方、第2加熱配管712は、液体排出管20の側面を液体排出管20の外側から覆うように設けられる。第1加熱配管711および第2加熱配管712は互いに連通してよい。なお、加熱部700は、第1加熱配管711および第2加熱配管712の少なくとも一方を有してよい。ポンプ720は、加熱配管710中において地熱水713を流通させる。加熱部700は、排液46を70℃以上に加熱してよく、80℃以上に加熱してもよく、100℃以上に加熱してもよい。
このように、加熱部700が、反応塔10の液体排出領域702と液体排出管20とのうち、少なくとも一部を加熱することによって、排液46中の微小懸濁物質、すなわち、シリカ、カルシウム、アルミニウム、およびマグネシウム等が析出することを防止する。この結果、「スケール」の発生を防止し、スケールが排液46の流路を詰まらせることを防止することができる。特に、排液46がシリカ溶液である場合に、シリカが析出されたシリカスケールが発生することを軽減することができる。
加熱部700は、測定部730および地熱水温度調整部722を備えてよい。測定部730は、一例において、ガス30中の不純物(懸濁物質)の濃度または組成を測定してよく、排液46中の不純物(懸濁物質)の濃度または組成を測定してよい。測定部730は、一例において、ガス30中のシリカの濃度を測定してよく、排液46中のシリカの濃度を測定してよい。なお、測定部730における濃度または組成の測定については、従来の技術を利用できるので、詳しい説明を省略する。
地熱水温度調整部722は、測定部730による測定結果に応じて、排液46を加熱する温度を変えてよい。地熱水温度調整部722は、測定部730による測定結果に応じて、異なる採取位置において採取した地熱水713を選択することで、地熱水713の温度を調整してよい。加熱部700は、ガス30中または排液中の不純物の組成に基づいて、排液46の加熱温度を変えてもよい。また、加熱部700は、ガス30中または排液46中のシリカの濃度に基づいて、排液46の加熱温度を変えてよい。一例において、シリカの濃度が高くなるほど、シリカが析出しやすくなるので、シリカの析出を抑制するためには加熱温度を高くしてよい。あるいは、懸濁物質の析出が開始される析出温度が組成に応じて定まる場合、排液46が析出温度以上になるように加熱温度を高くしてよい。但し、加熱部700は測定部730および地熱水温度調整部722を有しない構成であってもよい。湿式サイクロンスクラバ部100の内部の地熱蒸気が接する全ての面を前述した保護材料でコーティングしてもよい。また、排液46が接液する全ての面を保護材料でコーティングしてもよい。保護材料でコーティングすることでシリカの析出を抑制することができる。
図14は、地熱発電用スクラバ装置1000における湿式サイクロンスクラバ部100の他の例を示す図である。図14に示される湿式サイクロンスクラバ部100の構造は、加熱部700の構成を除いて、図13に示される湿式サイクロンスクラバ部100の構造と同様である。
図14に示される加熱部700も、液体排出領域702と、液体排出口19より下流に接続される液体排出管20の部分とのうち、少なくとも一部に設けられており、排液46を加熱する。本例の加熱部700は、液体排出領域702と、液体排出口19より下流に接続される液体排出管20の双方に設けられている。加熱部700は、反応塔10の液体排出領域702を加熱する第1加熱部と、液体排出管20の部分を加熱する第2加熱部を含んでよい。本例では、加熱部700は、ヒータ部740およびヒータ電源750を備える。ヒータ部740は、湿式サイクロンスクラバ部100の液体排出領域702および液体排出管20の少なくとも一部を加熱する。ヒータ部740は電気ヒータであってよく、赤外線ヒータであってもよい。本例では、ヒータ部740は電気ヒータである。
ヒータ部740は、複数のヒータを含んでよい。一例において、ヒータ部740は、第1ヒータ部741および第2ヒータ部742を含んでよい。第1ヒータ部741は、反応塔10の液体排出領域702において、反応塔10の側壁15および底面16を反応塔10の外側から覆うように設けられてよい。一方、第2ヒータ部742は、液体排出管20の側面を液体排出管20の外側から覆うように設けられる。第1ヒータ部741および第2ヒータ部742は、直列または並列に接続されてよい。なお、加熱部700は、第1ヒータ部741および第2ヒータ部742の少なくとも一方を有してよい。ヒータ電源750は、ヒータ部740に電力を供給する。第1ヒータ部741および第2ヒータ部742は、一例において電気抵抗体であり、これらに電流が流れることにより、ジュール熱が発生する。本例においても、加熱部700は、排液46を70℃以上に加熱してよく、80℃以上に加熱してもよく、100℃以上に加熱してもよい。
このように、加熱部700が、反応塔10の液体排出領域702と液体排出管20とのうち、少なくとも一部を加熱することによって、排液46中の微小懸濁物質、すなわち、シリカ、カルシウム、アルミニウム、およびマグネシウム等が析出することを防止して、「スケール」の発生を防止し、スケールが排液46の流路を詰まらせることを防止することができる。特に、排液がシリカ溶液である場合に、シリカが析出することを防止することができる。
加熱部700は、測定部730およびヒータ制御部752を備えてよい。測定部730は、図13に示された場合と同様である、ヒータ制御部752は、測定部730による測定結果に応じて、排液46を加熱する温度を変えてよい。ヒータ制御部752は、測定部730による測定結果に応じて、ヒータ電源750からヒータ部740に供給される電力を調整することで、加熱温度を調整してよい。この結果、加熱部700は、ガス30中または排液中の不純物の組成に基づいて、排液46の加熱温度を変えてもよい。また、加熱部700は、ガス30中または排液中のシリカの濃度に基づいて、排液46の加熱温度を変えてよい。図14に示される構成によっても、排液の温度が低下してシリカが析出することを抑制することができる。
図15は、地熱発電用スクラバ装置1000における湿式サイクロンスクラバ部100の他の例を示す図である。本例の湿式サイクロンスクラバ部100は、排液46に薬剤813を含ませるための薬剤導入部800を備える。また、図15においては、加熱部700は省略されている。これらの点を除いて、湿式サイクロンスクラバ部100の構造は、図13から図14に示された湿式サイクロンスクラバ部100の構造と同様である。なお、湿式サイクロンスクラバ部100は、薬剤導入部800と加熱部700の双方を備えてもよい。
薬剤導入部800は、排液46に薬剤813を含ませる。薬剤813は、排液46を酸性に調整する薬剤であってよい。特に、薬剤813は、排液46の水素イオン指数(pH)を5以下に調整してよい。薬剤813は、水素イオン指数の調整に用いられるHCl等の各種の酸を含んでよい。図15に示される例では、薬剤導入部800は、薬剤導入管810、ポンプ820、薬剤容器822、薬剤量調整部824、および測定部830を備える。
本例においては、反応塔10の内面は、薬剤813に耐性がある材料で形成されてよい。薬剤導入管810は、反応塔10の側面を貫通してよい。薬剤導入管810は、薬剤813を反応塔10内に導入する。薬剤導入管810を介して反応塔10内に導入された薬剤813は、反応塔10内の底面16上に貯留する排液46に含ませられる。この結果、排液46の水素イオン指数が調整される。調整された排液は、液体排出口19および液体排出管20を経て、還元井1200に導入される。なお、還元井1200に導入される前に、排液46は、中和剤によって中和されてもよい。
このように、排液46の水素イオン指数を調整することによって、排液46中の微小懸濁物質、すなわち、シリカ、カルシウム、アルミニウム、およびマグネシウム等が析出して、「スケール」を形成することを抑制することができる。この結果、スケールによって排液の流路が詰まってしまうことを防止することができる。特に、排液がシリカ溶液である場合に、シリカが析出することを軽減することができる。
測定部830は、図13の測定部730と同様である。したがって、繰り返しの説明を省略する。薬剤量調整部824は、測定部830による測定結果に応じて、排液46の水素イオン指数(pH)を調整する。具体的には、薬剤量調整部824は、排液46に混ぜる薬剤813の濃度または量を調整する。一例において、量または濃度が調整された薬剤813は薬剤容器822に一時的に格納される。ポンプ820は、薬剤導入管810を通じて薬剤容器822中の薬剤813を反応塔10内に注入する。この結果、薬剤導入部800は、ガス30中または排液中の不純物の組成に基づいて、排液46の水素イオン指数を変えてもよい。また、薬剤導入部800は、ガス30中または排液中のシリカの濃度に基づいて、排液46の水素イオン指数を変えてよい。但し、薬剤導入部800は、測定部830および薬剤量調整部824を有していなくてもよい。
図16は、地熱発電用スクラバ装置1000における湿式サイクロンスクラバ部100の他の例を示す図である。図16においては、薬剤導入管810は、液体40を反応塔10内に導入する幹管12に接続される。この結果、液体40が噴霧される上流において、液体40の水素イオン指数が調整される。この結果、液体40が不純物を取り込むことによって生じる排液46についても水素イオン指数が調整される。他の構成は、図15に示されるスクラバ装置における湿式サイクロンスクラバ部100の構成と同様である。したがって、詳しい説明を省略する。
図17は、地熱発電用スクラバ装置1000における湿式サイクロンスクラバ部100の他の例を示す図である。図17においては、薬剤導入管810は、液体排出口19より下流に接続される液体排出管20に対して接続される。これによって、薬剤導入管810と液体排出管20との接続部より下流の排液46について、排液46の水素イオン指数を調整することができる。薬剤導入管810は、液体排出口19の近くにおいて、液体排出管20と接続することが望ましい。一例において、薬剤導入管810は、液体排出口19から1m以内の領域において、液体排出管20と接続することが望ましい。
図16および図17のような構成によっても、排液46の水素イオン指数を調整することができる。これによって、排液46中の微小懸濁物質、すなわち、シリカ、カルシウム、アルミニウム、およびマグネシウム等が析出して「スケール」を形成することを抑制することができる。この結果、スケールによって排液の流路が詰まってしまうことを防止することができる。特に、排液がシリカ溶液である場合に、シリカが析出することを軽減することができる。また、析出したシリカ等を除去することができる。
なお、図13および図14に示される加熱部700による処理と、図15から図17に示される薬剤導入部800による処理を併用することができる。この場合、一例において、加熱部700は、地熱発電の稼働時において連続して定常的に排液46を加熱し、薬剤導入部800は、ガス30中または排液46中における、不純物の組成またはシリカの濃度が予め定められた条件を満たす場合に、一時的に排液46に薬剤813を含ませるように処理してもよい。これにより、排液46が流れる液体排出管20および反応塔10の内面をなるべく損傷させないように、加熱処理によってスケールの発生を抑制することができる一方、加熱処理によってもスケールが生じてしまうような、不純物の組成またはシリカの濃度の場合に限って、薬液処理を実行することができる。
図18は、地熱発電用スクラバ装置1000における湿式サイクロンスクラバ部100の他の例を示す図である。図18における湿式サイクロンスクラバ部100は、希釈液供給部900を備える。また、図18においては、加熱部700および薬剤導入部800は省略されている。これらの点を除いて、湿式サイクロンスクラバ部100の構造は、図13から図17に示された湿式サイクロンスクラバ部100の構造と同様である。なお、湿式サイクロンスクラバ部100は、希釈液供給部900および加熱部700の双方を備えてもよい。湿式サイクロンスクラバ部100は、希釈液供給部900および薬剤導入部800の双方を備えてもよい。
図18に示される希釈液供給部900は、排液46を希釈するための希釈液913を供給する。希釈液供給部900は、反応塔10の液体排出領域702と、液体排出口19より下流に接続される液体排出管20の部分とのうち、少なくとも一部に設けられている。希釈液913は、たとえば水であってよい。希釈液供給部900は、川の水等を希釈液913として採取してもよい。図18に示される例では、希釈液供給部900は、希釈液導入管910、ポンプ920、調整弁922、希釈量制御部924、および井戸状態測定部930を備えてよい。
希釈液導入管910は、反応塔10の側面を貫通してよい。希釈液導入管910は、希釈液913を反応塔10内に導入する。希釈液導入管910は、反応塔10の液体排出領域702に設けることが望ましい。ガス排出口17側において希釈液913を反応塔10内に導入すると、希釈液913によりガス30の熱を奪ってしまうおそれがある。したがって、希釈液導入管910は、反応塔10の液体排出領域702に設けることが有利である。
希釈液導入管910を介して反応塔10内に導入された希釈液913は、反応塔10内の底面16上に貯留する排液46を希釈する。この結果、排液46におけるシリカ、カルシウム、アルミニウム、およびマグネシウム等の不純物の濃度を低くすることができる。したがって、シリカ、カルシウム、アルミニウム、およびマグネシウム等が析出して、「スケール」が形成されることを抑制することができる。
井戸状態測定部930は、地熱発電に用いられたガス30を液体に戻して地下の地熱貯留層に戻すための還元井1200における液体量(水量)を測定してよい。これに代えて、または、これに加えて、井戸状態測定部930は、生産井1100において、地熱貯留層から蒸気1110および熱水1120をくみ上げた量を測定してもよい。
希釈量制御部924は、井戸状態測定部930の測定結果に基づいて、希釈液913の供給量を調整する。具体的には、希釈量制御部924は、調整弁922の開度を調整してよい。調整弁922は、開度に応じて希釈液913の供給量を調整する。これにより、希釈液供給部900は、還元井1200における水量に基づいて、希釈液の供給量を調整することができる。希釈液供給部900は、還元井1200の水量が少なければ、希釈液913の供給量を多くしてよい。このような調整により、還元井1200において液体が、あふれないように調整することができる。
図19は、地熱発電用スクラバ装置1000における湿式サイクロンスクラバ部100の他の例を示す図である。図19においては、希釈液導入管910は、液体排出口19より下流に接続される液体排出管20に接続される。これによって、希釈液導入管910と液体排出管20との接続部より下流の排液46について、排液46におけるシリカ等の濃度を低くすることができる。希釈液導入管910は、液体排出口19の近くにおいて、液体排出管20と接続することが望ましい。例えば、希釈液導入管910は、液体排出口19から1m以内の領域において、液体排出管20と接続することが望ましい。これにより、シリカ、カルシウム、アルミニウム、およびマグネシウム等が析出して「スケール」を形成することを抑制することが可能となる。
図20は、乾式サイクロンスクラバ部200の一例を示す図である。乾式サイクロンスクラバ部200は、管体201を有する。管体201は、互いに端部において連通した円筒部202および円錐部204を有する。円錐部204は、一端から他端へ向かってZ軸方向において径が小さくなるように変化する。円筒部202の側面には、入口206が設けられている。入口206からガス30が導入される。円筒部202の一端と円錐部204の一端とは連通している。円錐部204の他端は、塵排出口209となっている。円筒部202の他端には、乾式サイクロンスクラバ部200の内部空間と外界とを仕切る仕切板208が設けられている。仕切板208の中央には、乾式サイクロンスクラバ部200の内部空間と外界とを通ずる気体流出口207が設けられている。気体流出口207からガス30が導入される。
円筒部202の外円筒径をDiとする。円筒部202の高さHはDiであり、円錐部204の高さHlは、2Diである。入口206のZ軸方向の高さはDi/2である。入口206のY方向の幅bはDi/5である。気体流出口207の径d´は、2Di/5である。塵排出口209の径dは、4Di/5である。この場合に、ガス30の粘度μ(kg/m・s)とし、塵密度をρ(kg/m)とし、入口206の気体速度をu(m/s)とし、塵粒子密度ρ(kg/m)とする。この場合に、乾式サイクロンスクラバ部200において分離可能な粒子の限界最小半径Dpminは、(μb/{πu(ρ-ρ)})の平方根である。たとえば、Di=0.8mとすると限界最小半径Dpminは、7μm程度となる。すなわち、一例において、7μm以上の懸濁物質(シリカ等)であれば、乾式サイクロンスクラバ部200によって除去することができる。外円筒径Diが小さくなるほど、分離可能な粒子の限界最小半径Dpminが小さくなる。以上により、乾式サイクロンスクラバ部200においては、ガス30中の微粒ダストの内比較的大きな懸濁物質を除去することができる。外円筒径Diが小さいほど処理可能なガス量が低減するため、外円塔径Diを小さくして、微小な懸濁物質を除去可能としつつ、複数並列に設置することにより処理可能なガス量を確保することも可能である。
図21は、地熱発電用スクラバ装置1000の他の例を示す図である。図21に示される例では、地熱発電用スクラバ装置1000は、互いに管体の径Diが異なる複数の乾式サイクロンスクラバ部200a、200bを備える。具体的には、第1の乾式サイクロンスクラバ部200aの径Di_aは、第2の乾式サイクロンスクラバ部200bの径Di_bより小さい。したがって、第1の乾式サイクロンスクラバ部200aの限界最小半径Dpminは、第2の乾式サイクロンスクラバ部200aの限界最小半径Dpminより小さい。本例の地熱発電用スクラバ装置1000は、複数の乾式サイクロンスクラバ部200a、200bのうちから、湿式サイクロンスクラバ部100のガス導入口11にガスを供給する乾式サイクロンスクラバ部200を選択する切り替え部210を備える。切り替え部210は、一例において切り替え弁である。切り替え部210は、ガスに含まれる微粒子の大きさに応じて、適切な乾式サイクロンスクラバ部200を選択することができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない
10・・・反応塔、11・・・ガス導入口、12・・・幹管、13・・・枝管、14・・・噴出部、15・・・側壁、16・・・底面、17・・・ガス排出口、18・・・ガス処理部、19・・・液体排出口、20・・・液体排出管、30・・・ガス、32・・・ガス導入管、40・・・液体、42・・・液滴、44・・・液膜、46・・・排液、51・・・回収部、52・・・第1開口、53・・・排水部、54・・・第1導入部、55・・・回収室、56・・・開口、57・・・底面、69・・・側壁、80・・・旋回部、81・・・支柱、82・・・羽部、83・・・おもて面、84・・・裏面、90・・・液体噴霧部、100・・・湿式サイクロンスクラバ部、102・・・導入端、104・・・導出端、106・・・中心軸、115・・・壁、116・・・壁、200・・乾式サイクロンスクラバ部、201・・・管体、202・・・円筒部、204・・・円錐部、206・・・入口、207・・・気体流出口、208・・・仕切板、209・・・塵排出口、210・・切り替え部、300・・・ガス導出部、315・・・側壁、400・・・発電装置、410・・・タービン、420・・・発電機、430・・・凝縮水、500・・・ガス回収部、510・・・回収槽、520・・・冷却塔、530・・・ポンプ、540・・・液体、600・・・導入部、610・・・加熱槽、620・・・気液分離部、630・・・液体、640・・・液体、700・・・加熱部、702・・・液体排出領域、710・・・加熱配管、711・・・第1加熱配管、712・・・第2加熱配管、713・・・地熱水、720・・・ポンプ、722・・・地熱水温度調整部、730・・・測定部、740・・・ヒータ部、741・・・第1ヒータ部、742・・・第2ヒータ部、750・・・ヒータ電源、752・・・ヒータ制御部、800・・・薬剤導入部、810・・・薬剤導入管、813・・・薬剤、820・・・ポンプ、822・・・薬剤容器、824・・・薬剤量調整部、830・・・測定部、900・・・希釈液供給部、910・・・希釈液導入管、913・・・希釈液、920・・・ポンプ、922・・・調整弁、924・・・希釈量制御部、930・・・井戸状態測定部、1000・・・地熱発電用スクラバ装置、1100・・・生産井、1110・・・蒸気、1120・・・熱水、1200・・・還元井、2000・・・地熱発電用スクラバ装置、3000・・・地熱発電用スクラバ装置

Claims (19)

  1. 地熱発電設備からのガスを処理して発電装置に供給する地熱発電用スクラバ装置であって
    前記ガスが導入される反応塔と、前記反応塔内に液体を噴霧する液体噴霧部とを有し、前記ガスを前記液体で処理する湿式サイクロンスクラバ部と、
    前記湿式サイクロンスクラバ部と接続し、前記ガスを前記発電装置に導出するガス導出部と、
    前記湿式サイクロンスクラバ部および前記ガス導出部を含むガス流路において、前記液体噴霧部よりも下流に配置され、前記ガスを予め定められた旋回方向に旋回させる旋回部と
    を備える
    地熱発電用スクラバ装置。
  2. 前記ガスを処理する乾式サイクロンスクラバ部を更に備え、
    前記ガスは、前記乾式サイクロンスクラバ部から前記湿式サイクロンスクラバ部の順に進行する
    請求項1に記載の地熱発電用スクラバ装置。
  3. 前記旋回部は、前記反応塔の内部に設けられる
    請求項1または2に記載の地熱発電用スクラバ装置。
  4. 前記旋回部は、前記ガス導出部に設けられる
    請求項1または2に記載の地熱発電用スクラバ装置。
  5. 前記発電装置はタービンを有し、
    前記旋回部の軸と、前記タービンの回転軸とが同軸上に設けられている
    請求項4に記載の地熱発電用スクラバ装置。
  6. 前記旋回部よりも前記ガスの進行方向における下流側に設けられ、前記ガスを処理した液体を回収する液体回収部を更に備える
    請求項1から5のいずれか一項に記載の地熱発電用スクラバ装置。
  7. 前記液体回収部は、前記ガス導出部を形成する材料よりも水素結合力が弱い、または電気的な引力が弱い保護材料で形成されている
    請求項6に記載の地熱発電用スクラバ装置。
  8. 前記液体回収部の内壁は、前記ガス導出部を形成する材料よりも水素結合力が弱い、または電気的な引力が弱い保護材料でコーティングされている
    請求項6に記載の地熱発電用スクラバ装置。
  9. 前記液体回収部の外壁は、前記ガス導出部を形成する材料よりも水素結合力が弱い、または電気的な引力が弱い保護材料でコーティングされている
    請求項6または8に記載の地熱発電用スクラバ装置。
  10. 前記液体回収部の内部と前記反応塔または前記ガス導出部を接続する開口を更に備え、
    前記開口は、前記保護材料でコーティングされている
    請求項7から9のいずれか一項に記載の地熱発電用スクラバ装置。
  11. 前記液体噴霧部は、前記保護材料で形成されている
    請求項7から10のいずれか一項に記載の地熱発電用スクラバ装置。
  12. 前記液体噴霧部の噴出部の内部は、前記保護材料でコーティングされている
    請求項7から10のいずれか一項に記載の地熱発電用スクラバ装置。
  13. 前記旋回部の羽部は、前記保護材料でコーティングされている
    請求項7から12のいずれか一項に記載の地熱発電用スクラバ装置。
  14. 前記旋回部の羽部は、前記ガスの進行方向における上流側のみ前記保護材料でコーティングされている
    請求項7から12のいずれか一項に記載の地熱発電用スクラバ装置。
  15. 前記保護材料は、フッ素樹脂、塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、エンジニアリングプラスチック、またはDLC(ダイアモンドライクカーボン)などの炭素系コートである
    請求項7から14のいずれか一項に記載の地熱発電用スクラバ装置。
  16. 前記タービンよりも前記ガスの進行方向における下流側に設けられ、前記ガスを回収するガス回収部を更に備える
    請求項5に記載の地熱発電用スクラバ装置。
  17. 前記ガス回収部は、前記ガスの蒸気を冷やして液体を回収する
    請求項16に記載の地熱発電用スクラバ装置。
  18. 前記ガス回収部は、前記タービン近傍からの凝縮水を回収する
    請求項16または17に記載の地熱発電用スクラバ装置。
  19. 互いに管体の径が異なる複数の乾式サイクロンスクラバ部と、
    前記複数の乾式サイクロンスクラバ部のうちから、前記湿式サイクロンスクラバ部のガス導入口に前記ガスを供給する乾式サイクロンスクラバ部を選択する切り替え部と
    を更に備える
    請求項1から18のいずれか一項に記載の地熱発電用スクラバ装置。
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