JP2022149319A - プレコートめっき鋼板 - Google Patents
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かかる着想に基づき完成された本発明の要旨は、以下の通りである。
(2)前記着色皮膜層における前記樹脂粒子の含有量は、前記造膜成分と前記樹脂粒子との合計含有量に対して、5~50質量%である、(1)に記載のプレコートめっき鋼板。
(3)前記樹脂粒子の平均粒子径は、1~15μmである、(1)又は(2)に記載のプレコートめっき鋼板。
(4)前記着色皮膜層は、表層から皮膜の厚みの4分の3の押し込み深さで測定したビッカース硬度が、10~70Hvである、(1)~(3)の何れか1つに記載のプレコートめっき鋼板。
(5)前記着色皮膜層は、前記造膜成分として、前記樹脂粒子の素材である樹脂と同種の樹脂を含有する、(1)~(4)の何れか1つに記載のプレコートめっき鋼板。
(6)前記樹脂粒子は、アクリル系樹脂粒子であり、前記造膜成分は、アクリル系樹脂である、(1)~(5)の何れか1つに記載のプレコートめっき鋼板。
(7)前記めっき鋼板は、亜鉛系めっき鋼板である、(1)~(6)の何れか1つに記載のプレコートめっき鋼板。
(8)前記めっき層は、Al:4~22質量%、Mg:1~10質量%、Si:0.0001~2.0000質量%を含有し、残部がZn及び不純物であるめっき層である、(1)~(7)の何れか1つに記載のプレコートめっき鋼板。
(9)前記めっき層の付着量は、前記鋼板の両面での合計で30~600g/m2である、(7)又は(8)に記載のプレコートめっき鋼板。
(10)前記着色皮膜層は、着色顔料として、アルミ顔料、カーボンブラック又はTiO2の少なくとも何れかを含有する、(1)~(9)の何れか1つに記載のプレコートめっき鋼板。
(11)前記着色皮膜層は、防錆顔料を更に含有する、(1)~(10)の何れか1つに記載のプレコートめっき鋼板。
(12)前記めっき層と、前記着色皮膜層との間に、化成処理皮膜層を更に備える、(1)~(11)の何れか1つに記載のプレコートめっき鋼板。
以下では、図1A及び図1Bを参照しながら、本発明の実施形態に係るプレコートめっき鋼板について、詳細に説明する。図1A及び図1Bは、本実施形態に係るプレコートめっき鋼板の構造を模式的に示した説明図である。
基材として用いられる鋼板については、特に限定されるものではなく、プレコートめっき鋼板1に求められる機械的強度等に応じて、各種の鋼板を用いることが可能である。このような鋼板10として、例えば、Alキルド鋼、Ti、Nb等を含有させた極低炭素鋼、極低炭素鋼にP、Si、Mn等の強化元素を更に含有させた高強度鋼等のような種々の鋼板を挙げることができる。
本実施形態に係るプレコートめっき鋼板1が有するめっき層20は、JIS Z2244:2009に規定されたビッカース硬度(なお、試験荷重はめっき層の厚みに応じて設定する。)が100~800Hvであるめっき層である。めっき層20がかかる硬度を有することで、めっき層20の上方に位置する着色皮膜層30の硬さがめっき層20に影響され、より優れた耐疵付き性を発現するようになる。
Alの含有量を4質量%以上22質量%以下とすることで、本実施形態に係るプレコートめっき鋼板1の耐食性が向上する。Alの含有量が4質量%未満である場合には、耐食性が低下する可能性がある。Alの含有量は、好ましくは5質量%以上である。一方、Alの含有量が22質量%を超える場合には、めっき層20の耐食性向上効果が飽和する可能性がある。Alの含有量は、好ましくは16質量%以下である。
Mgの含有量を1質量%以上10質量%以下とすることで、本実施形態に係るプレコートめっき鋼板1の耐食性が向上する。Mgの含有量が1質量%未満である場合には、プレコートめっき鋼板10の耐食性向上効果が不十分となる可能性がある。Mgの含有量は、好ましくは2質量%以上である。一方、Mgの含有量が10質量%を超える場合には、めっき浴でのドロス発生が著しくなり、安定的に溶融めっき鋼板を製造するのが困難となる可能性がある。Mgの含有量は、好ましくは5質量%以下である。
Siの含有量を0.0001質量%以上2.0000質量%以下とすることで、めっき層20の密着性を担保することが可能となる。Siの含有量が2.0000質量%を超える場合には、めっき層20の密着性向上効果が飽和する可能性がある。Siの含有量は、より好ましくは1.6000質量%以下である。
着色皮膜層30は、着色顔料を有することで、所望の色に着色された皮膜層である。かかる着色皮膜層30は、図1A及び図1Bに模式的に示したように、ガラス転移点Tgが30℃以上である造膜成分301と、樹脂粒子303と、を含有する。上記のようなガラス転移点Tgを有する造膜成分301により、着色皮膜層30は適切な硬度を有するようになり、プレコートめっき鋼板1の耐疵つき性(特に、引っ掻き疵への耐性)を向上させることができる。また、着色皮膜層30が樹脂粒子303を含有することで、樹脂粒子303が有する靭性、展延性により、着色皮膜層30に加えられた衝撃を緩和することができ、着色皮膜層30の耐疵付き性(特に、引っ掻き疵への耐性)を向上させることができる。また、仮に着色皮膜層30に疵が付いたとしても、疵がめっき層20に到達することを防止することができ、プレコートめっき鋼板1の耐食性を保持することが可能となる。
本実施形態に係る化成処理皮膜層40は、めっき層20と、着色皮膜層30との間に位置しうる皮膜層であり、めっき層20の表面に付着した油分などの不純物及び表面酸化物を、公知の脱脂工程及び洗浄工程で取り除いた後、化成処理により形成される層である。
樹脂は、特に限定されるものではなく、例えば、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂、ポリオレフィン樹脂等といった、公知の有機樹脂を使用することができる。プレコートめっき鋼板用めっき鋼板との密着性を更に高めるためには、分子鎖中に強制部位や極性官能基をもつ樹脂(ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂等)の少なくとも一つを使用することが好ましい。樹脂は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
シランカップリング剤としては、例えば、γ-(2-アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、γ-(2-アミノエチル)アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ-(2-アミノエチル)アミノプロピルトリエトキシシラン、γ-(2-アミノエチル)アミノプロピルメチルジエトキシシラン、γ-(2-アミノエチル)アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ-メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ-メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ-メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、γ-メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、N-β-(N-ビニルベンジルアミノエチル)-γ-アミノプロピルトリメトキシシラン、N-β-(N-ビニルベンジルアミノエチル)-γ-アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N-β-(N-ビニルベンジルアミノエチル)-γ-アミノプロピルトリエトキシシラン、N-β-(N-ビニルベンジルアミノエチル)-γ-アミノプロピルメチルジエトキシシラン、γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ-グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ-グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ-グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ-メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ-メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、γ-メルカプトプロピルトリエトキシシラン、γ-メルカプトプロピルメチルジエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、γ-クロロプロピルトリメトキシシラン、γ-クロロプロピルメチルジメトキシシラン、γ-クロロプロピルトリエトキシシラン、γ-クロロプロピルメチルジエトキシシラン、ヘキサメチルジシラザン、γ-アニリノプロピルトリメトキシシラン、γ-アニリノプロピルメチルジメトキシシラン、γ-アニリノプロピルトリエトキシシラン、γ-アニリノプロピルメチルジエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルメチルジメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルメチルジエトキシシラン、オクタデシルジメチル〔3-(トリメトキシシリル)プロピル〕アンモニウムクロライド、オクタデシルジメチル〔3-(メチルジメトキシシリル)プロピル〕アンモニウムクロライド、オクタデシルジメチル〔3-(トリエトキシシリル)プロピル〕アンモニウムクロライド、オクタデシルジメチル〔3-(メチルジエトキシシリル)プロピル〕アンモニウムクロライド、γ-クロロプロピルメチルジメトキシシラン、γ-メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、メチルトリクロロシラン、ジメチルジクロロシラン、トリメチルクロロシラン等を挙げることができる。化成処理皮膜層40を形成するための化成処理剤中のシランカップリング剤の添加量は、例えば、2~80g/Lとすることができる。シランカップリング剤の添加量が2g/L未満である場合にはめっき表面との密着性が不足し、塗膜の加工密着性が低下する可能性がある。また、シランカップリング剤の添加量が80g/Lを超える場合には、化成処理皮膜層の凝集力が不足し、塗膜層の加工密着性が低下する可能性がある。上記に例示したようなシランカップリング剤は、1種で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
ジルコニウム化合物としては、例えば、ジルコニウムノルマルプロピレート、ジルコニウムノルマルブチレート、ジルコニウムテトラアセチルアセトネート、ジルコニウムモノアセチルアセトネート、ジルコニウムビスアセチルアセトネート、ジルコニウムモノエチルアセトアセテート、ジルコニウムアセチルアセトネートビスエチルアセトアセテート、ジルコニウムアセテート、ジルコニウムモノステアレート、炭酸ジルコニウム、炭酸ジルコニウムアンモ二ウム、炭酸ジルコニウムカリウム、炭酸ジルコニウムナトリウム等を挙げることができる。化成処理皮膜層40を形成するための化成処理剤中のジルコニウム化合物の添加量は、例えば、2~80g/Lとすることができる。ジルコニウム化合物の添加量が2g/L未満である場合にはめっき表面との密着性が不足し、塗膜の加工密着性が低下する可能性がある。また、ジルコニウム化合物の添加量が80g/Lを超える場合には、化成処理皮膜層の凝集力が不足し、塗膜層の加工密着性が低下する可能性がある。かかるジルコニウム化合物は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
シリカとしては、例えば、日産化学株式会社製の「スノーテックスN」、「スノーテックスC」、「スノーテックスUP」、「スノーテックスPS」、株式会社ADEKA製の「アデライトAT-20Q」等の市販のシリカゲル、又は、日本アエロジル株式会社製のアエロジル#300等の粉末シリカを用いることができる。シリカは、必要とされるプレコートめっき鋼板の性能に応じて、適宜選択することができる。化成処理皮膜層40を形成するための化成処理剤中のシリカの添加量は、1~40g/Lとすることが好ましい。シリカの添加量が1g/L未満である場合には、皮膜層の加工密着性が低下する可能性があり、シリカの添加量が40g/Lを超える場合には、加工密着性及び耐食性の効果が飽和する可能性が高いことから、不経済である。
リン酸及びその塩としては、例えば、オルトリン酸、メタリン酸、ピロリン酸、三リン酸、四リン酸等のリン酸類及びそれらの塩、リン酸三アンモニウム、リン酸水素二アンモニウム等のアンモニウム塩、アミノトリ(メチレンホスホン酸)、1-ヒドロキシエチリデン-1,1-ジホスホン酸、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)等のホスホン酸類及びそれらの塩、フィチン酸等の有機リン酸類及びそれらの塩等が挙げられる。なお、リン酸の塩として、アンモニウム塩以外の塩としては、Na、Mg、Al、K、Ca、Mn、Ni、Zn、Fe等との金属塩が挙げられる。リン酸及びその塩は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
フッ化物としては、例えば、ジルコンフッ化アンモニウム、ケイフッ化アンモニウム、チタンフッ化アンモニウム、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化カルシウム、フッ化リチウム、チタンフッ化水素酸、ジルコンフッ化水素酸等を挙げることができる。かかるフッ化物は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
バナジウム化合物としては、例えば、五酸化バナジウム、メタバナジン酸、メタバナジン酸アンモニウム、メタバナジン酸ナトリウム、オキシ三塩化バナジウム等の5価のバナジウム化合物を還元剤で2~4価に還元したバナジウム化合物、三酸化バナジウム、二酸化バナジウム、オキシ硫酸バナジウム、オキシ蓚酸バナジウム、バナジウムオキシアセチルアセトネート、バナジウムアセチルアセトネート、三塩化バナジウム、リンバナドモリブデン酸、硫酸バナジウム、二塩化バナジウム、酸化バナジウム等の酸化数4~2価のバナジウム化合物等を挙げることができる。かかるバナジウム化合物は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
タンニン又はタンニン酸は、加水分解できるタンニン、縮合タンニンのいずれも用いることができる。タンニン及びタンニン酸の例としては、ハマメタタンニン、五倍子タンニン、没食子タンニン、ミロバランのタンニン、ジビジビのタンニン、アルガロビラのタンニン、バロニアのタンニン、カテキン等を挙げることができる。化成処理皮膜40を形成するための化成処理剤中のタンニン又はタンニン酸の添加量は、2~80g/Lとすることができる。タンニン又はタンニン酸の添加量が2g/L未満である場合にはめっき表面との密着性が不足し、塗膜の加工密着性が低下する可能性がある。また、タンニン又はタンニン酸の添加量の添加量が80g/Lを超える場合には、化成処理皮膜の凝集力が不足し、塗膜の加工密着性が低下する可能性がある。
以下の表1に示す、A1~A11の11種類の金属板を準備した。めっきを施した金属板の基材には、板厚0.7mmの鋼板を使用した。更に、これら金属板に対して、クロメートフリー系化成処理(CT-E300/日本パーカライジング社製)を60mg/m2施しためっき鋼板も準備した。化成処理に用いた処理液は、その成分としてシランカップリング剤を含有するものであり、かかる化成処理により形成される皮膜層は、化成処理皮膜層として機能する。なお、化成処理の有無は、以下の表6に記載した。
着色皮膜層の形成に用いる着色塗料を調製した。
バインダー樹脂として、以下の表2に示す樹脂を用意した。各樹脂溶液に対し、硬化剤としてメラミン系硬化剤を、固形分割合で15質量%添加した。更に、以下の表3に示す粒子を準備し、以下の表6に示した所定粒径・所定量で添加した。また、着色顔料として、以下の表4に示したアルミ顔料、酸化チタン、カーボンブラック(CB)を準備し、以下の表6に示した所定量で添加した。また、防錆顔料として、以下の表5に示す化合物を準備し、以下の表6に示した所定量で添加し、着色塗料を調製した。
上記のようにして調製した着色塗料を、乾燥膜厚が以下の表6に示した膜厚になるように、バーコータを用いてめっき鋼板に塗布し、60秒で最高到達板温度(PMT)が200℃になるように加熱して、着色皮膜層を形成した。
上記方法により作製した各サンプルについて、以下のような基準に基づき性能を評価した。得られた評価結果を、以下の表7にあわせて示した。
作製したサンプルの外観を以下の基準により評価し、評点2以上を合格とし、評点1を不合格とした。
評価基準
3:均一な着色皮膜外観を有している。
2:着色皮膜外観がやや不均一である。
1:ワキ発生等により、着色皮膜外観が不均一である。
以下のようなコインスクラッチ試験により、耐引っ掻き疵性を評価した。作製したサンプルの塗装面に対し、硬貨を45度の角度で傾けた状態で接触させ、荷重を100g、500g、1000gと変化させてスクラッチした。各荷重で付けた疵を以下のような基準で評価し、全ての荷重において評点2以上となる場合を合格とした。
評価基準
5:塗膜剥離及び光沢変化は認められない。
4:塗膜剥離は認められないが、僅かに光沢変化が認められる。
3:僅かに塗膜剥離が認められ、光沢変化が認められる。
2:部分的に塗膜剥離が認められ、光沢変化が認められる。
1:塗膜が完全に剥離している。
以下のような基準に基づき、加工性を評価した。作製したサンプルに、塗装面を外側にして180°折り曲げ加工を施し、折り曲げ部外側を下記の評価基準で評価した。折り曲げ加工は20℃雰囲気中で、0.7mmのスペーサーを間に挟んで実施した。評点2以上を合格とし、評点1を不合格とした。
評価基準
5:塗膜に亀裂は認められない。
4:塗膜に極僅かの亀裂が認められる。
3:塗膜に僅かの亀裂が認められる。
2:塗膜に亀裂が認められる。
1:塗膜全体に著しい亀裂が認められる。
参考性能として、以下のような基準に基づき、耐食性を評価した。試験板の端面をテープシールした後、JIS Z 2371に準拠した塩水噴霧試験(SST)を72時間行い、錆発生状況を観察し、下記の評価基準で評価した。
評価基準
4:錆発生面積が1%未満。
3:錆発生面積が1%以上、3%未満
2:錆発生面積が3%以上、5%未満
1:錆発生面積が5%以上
10 鋼板
20 めっき層
30 着色皮膜層
40 化成処理皮膜層
301 造膜成分
303 樹脂粒子
Claims (12)
- 鋼板の表面にめっき層を有するめっき鋼板と、
前記めっき層上に位置する着色皮膜層と、
を備え、
前記めっき層は、ビッカース硬度が100~800Hvであり、
前記着色皮膜層の厚みは、1~10μmであり、
前記着色皮膜層は、ガラス転移点Tgが30℃以上である造膜成分と、樹脂粒子と、を含有する、プレコートめっき鋼板。 - 前記着色皮膜層における前記樹脂粒子の含有量は、前記造膜成分と前記樹脂粒子との合計含有量に対して、5~50質量%である、請求項1に記載のプレコートめっき鋼板。
- 前記樹脂粒子の平均粒子径は、1~15μmである、請求項1又は2に記載のプレコートめっき鋼板。
- 前記着色皮膜層は、表層から皮膜の厚みの4分の3の押し込み深さで測定したビッカース硬度が、10~70Hvである、請求項1~3の何れか1項に記載のプレコートめっき鋼板。
- 前記着色皮膜層は、前記造膜成分として、前記樹脂粒子の素材である樹脂と同種の樹脂を含有する、請求項1~4の何れか1項に記載のプレコートめっき鋼板。
- 前記樹脂粒子は、アクリル系樹脂粒子であり、前記造膜成分は、アクリル系樹脂である、請求項1~5の何れか1項に記載のプレコートめっき鋼板。
- 前記めっき鋼板は、亜鉛系めっき鋼板である、請求項1~6の何れか1項に記載のプレコートめっき鋼板。
- 前記めっき層は、Al:4~22質量%、Mg:1~10質量%、Si:0.0001~2.0000質量%を含有し、残部がZn及び不純物であるめっき層である、請求項1~7の何れか1項に記載のプレコートめっき鋼板。
- 前記めっき層の付着量は、前記鋼板の両面での合計で30~600g/m2である、請求項7又は8に記載のプレコートめっき鋼板。
- 前記着色皮膜層は、着色顔料として、アルミ顔料、カーボンブラック又はTiO2の少なくとも何れかを含有する、請求項1~9の何れか1項に記載のプレコートめっき鋼板。
- 前記着色皮膜層は、防錆顔料を更に含有する、請求項1~10の何れか1項に記載のプレコートめっき鋼板。
- 前記めっき層と、前記着色皮膜層との間に、化成処理皮膜層を更に備える、請求項1~11の何れか1項に記載のプレコートめっき鋼板。
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