JP2022144224A - 排水処理方法及び排水処理装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の実施の形態に係る排水処理方法は、図1に示すように、被処理水中の有機態窒素を変性させる変性処理工程と、変性処理された被処理水にカチオン性有機高分子凝集剤を加えて混合し、フロックを形成させるフロック形成工程と、フロックが形成された被処理水を、フロックと分離液(処理水)とに固液分離する固液分離工程とを有する。
処理対象となる被処理水は、油分、有機態窒素、SSを含む排水であれば特に限定されない。例えば、屠畜場、食肉処理施設、食肉加工工場、食品加工工場、食品製造工場、肥料製造工場、機械工場、自動車工場など各種工場で発生する排水を挙げることができる。また、ショッピングセンタ、レストラン、スーパーマーケット、ホテル、病院などの各種施設で発生する排水(例:厨房排水)を挙げることができる。また、被処理水は、油分、有機態窒素、有機態窒素以外の有機物や無機物を含んでもよい。SSは有機物でも無機物でもよい。
-種類-
カチオン性有機高分子凝集剤としては、カチオン性モノマーの単独重合体又は共重合体、カチオン性モノマーとノニオン性モノマーとの共重合体、カチオン性モノマーとアニオン性モノマーとの共重合体などから1種以上を選択して用いることができる。本実施形態では、ポリ塩化アルミニウム、ポリ硫酸第2鉄などの無機凝集剤と明確に区別するため、有機高分子と記載するが、一般的には単に高分子凝集剤と称される。
原料モノマーの種類や有機高分子の態様は限定されるものではないが、本実施形態は、全モノマー単位(ユニット)中にカチオン性モノマーが50mol%以上含有された有機高分子、すなわち、カチオン度が50mol%以上のカチオン性有機高分子凝集剤を用いる。すなわち、本実施形態に用いられるカチオン性有機高分子凝集剤は、カチオン性モノマーを50mol%以上含む原料モノマーを重合して製造され、より好ましいカチオン性モノマーの量は60mol%以上であり、さらに好ましくは70mol%以上、特に80mol%以上である。
カチオン性有機高分子凝集剤の分子量は特に限定されないが、分子量が500万以上であることが好ましく、より好ましくは600万以上、特に700万以上、その中でも800万以上であることが好ましい。なお、この分子量は、固有粘度法で測定、算出された値であり、その測定、算出法の詳細は「ポリマー凝集剤・使用の手引き」の112~116頁(東京都下水道サービス株式会社、平成14年3月発行)に記載されている。
分子量と同じ観点から、カチオン性有機高分子凝集剤の特性を溶液粘度で定義することもできる。具体的には、カチオン性有機高分子凝集剤を純水に1g/Lで溶解したときの水溶液の粘度は、100mPa・s以上が好ましく、より好ましくは120mPa・s以上、特に好ましくは150mPa・s以上である。
カチオン性有機高分子凝集剤は、好ましくは溶媒に溶解又は分散させた凝集剤溶液として使用する。この溶媒は特に限定されないが、例えば、純水(蒸留水も含む)、水道水、工業用水、地下水、各種排水処理の処理水、海水などから1種以上を選択して用いることができる。カチオン性有機高分子凝集剤の凝集力を最大限発揮させる観点からは、純水、水道水を使用することが好ましい。一方、経済性の観点からは、工場用水、地下水、各種排水処理の処理水を使用することが好ましい。但し、以上は例示であり、これらに限定されるものではない。
カチオン性有機高分子凝集剤を希釈する場合も希釈しない場合も、カチオン性有機高分子凝集剤(有効成分)の注入量を、1mg/L以上500mg/L以下で注入することが好ましく、5mg/L以上400mg/L以下で注入することがより好ましく、10mg/L以上300mg/L以下で注入することが特に好ましい。
酸は、変性処理工程において、被処理水のpHを酸性条件とし、有機態窒素、SS、油分を含む被処理水を変性させるために用いられる。
界面活性剤は変性処理工程において、被処理水は有機態窒素、SS、油分を含む被処理水を変性させるために用いられる。界面活性剤の種類は、イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤に大別される。さらに、イオン性界面活性剤は、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤に分けられる。
アルカリ剤は、変性処理工程において、被処理水は有機態窒素、SS、油分を含む被処理水を変性させるため、または、中和処理工程における中和に用いられる。
本実施形態は、上述の薬剤とカチオン性有機高分子凝集剤以外の薬剤の使用を何ら制限するものではない。具体的には、カチオン性有機高分子凝集剤を添加する前に、公知の無機凝集剤や有機高分子凝結剤(カチオン性有機高分子凝集剤よりも低分子量の凝集剤)などの1種以上の薬剤を添加することもできる。
図1の変性処理工程では、流入した油分、有機態窒素、SSを含む被処理水に含まれる有機態窒素成分を変性させる。本工程の目的は、後段のフロック形成工程において、短時間で良好なフロックを形成させ、分離液の水質を良好にするための前処理である。
フロック形成工程では、変性処理工程によって処理された被処理水に対し、カチオン性有機高分子凝集剤を注入、混和し、フロックを形成させる。具体的には、上述の変性処理工程を通過した被処理水に対し、カチオン性有機高分子凝集剤が注入され、混和される。上記工程によって、被処理水中の油分、有機態窒素、SS、有機物などの成分がカチオン性有機高分子凝集剤と反応し、フロックを形成する。また、フロックの形成によって、フロックに取り込まれた成分以上が、分離液として分かれる。
固液分離工程では、フロック形成工程によって形成したフロックと分離液とを、機械を用いた手段によって固液分離する(機械固液分離工程)。具体的には、機械固液分離手段を有する。フロック形成工程で形成されたフロックを含む被処理水が機械固液分離手段へ供給されて固液分離されることにより、フロックと分離液とに分離される。分離される際、フロックの濃縮および脱水が同時に行われ、その際に生じた水も分離液として分離される。
本発明の実施の形態に係る排水処理装置は、図6に示すように、油分、有機態窒素、SSを含む被処理水の有機態窒素を変性処理する変性処理手段1と、変性処理された被処理水にカチオン性有機高分子凝集剤を加えて混合し、フロック形成槽21内でフロックを形成させるフロック形成手段2と、フロックが形成された被処理水を、フロックと分離液とに固液分離する固液分離手段3とを備える。
変性処理手段1は、被処理水の有機態窒素を変性処理槽11中において、以下のいずれかに記載の方法によって変性させる処理を行う。具体的には、変性処理手段1は、その変性処理の態様に応じてその装置形態を変更することが可能である。変性処理手段1として用いられる処理槽の数は特に限定されない。また、変性処理手段1で行われる変性処理としては、以下に示す変性処理の1つまたは2つ以上を組み合わせてもよい。変性処理のために変性処理手段1に薬剤を注入する場合、被処理水と薬剤を十分に混和させるため、撹拌装置を設けることができる。撹拌装置は特に限定されないが、撹拌羽根などが挙げられる。また、撹拌装置の形態、大きさ、数などは特に限定されない。
フロック形成手段2は、変性処理手段1を通過した被処理水に対し、カチオン性有機高分子凝集剤を注入し、混和する。具体的には、フロック形成槽21、溶解槽22、カチオン性有機高分子凝集剤注入装置(不図示)、撹拌装置21aを備える。これら装置の具体的構成は特に限定されず、フロック形成槽21内の被処理水にカチオン性有機高分子凝集剤が注入され、混和されればよい。
固液分離手段3としては、フロック形成槽21から流入したフロックを含む被処理水からフロックと分離液とを固液分離するための固液分離装置31であれば種々の装置を利用することができ、重力式沈殿処理設備や加圧浮上装置、機械固液分離装置等が利用できる。その中でも特に、被処理水を加圧、遠心力、減圧(真空排気)又はこれらの組み合わせで機械的に固液分離する機械固液分離装置を用いることで、排水処理を効率化することができる。
試験には、油分、有機態窒素、SSを含む排水として食肉加工工場の排水を得た。排水は採水時期を変えて4種類(排水A、排水B、排水C、排水D)の排水を取得した。比較のため、一般的な油分含有排水5種類(排水E、排水F、排水G、排水H、排水I)も取得した。なお、表1及び表2に示す排水は、以下の記載において、本実施例による効果を示していない排水も含まれているが、これらの排水は、いずれも本実施例に係る処理に効果を発揮する排水を例示するものである。
-基本手順-
(1)ビーカー内に排水を入れ、硫酸水溶液または水酸化ナトリウム水溶液でpHを調整した。
(2)pH調整後の排水にカチオン性有機高分子凝集剤(以下、油分離剤a)を少量ずつ添加し、スパチュラで撹拌してフロックを生成させた。
(3)反応フロックの状態と下層水(以下、処理水)の外観を目視で確認し、適正な薬注量及びpHを決定した。
(4)適正薬注量にて、処理水の水質を測定した。濃縮した反応フロック(濃縮汚泥)はふるい上の反応フロックを加圧板で加圧して脱水した。
(5)脱水したフロック(=濃縮汚泥)は乾燥(105℃、一晩)させ、含水率を測定した。
酸変性処理では、(1)の手順として、塩酸または硫酸を用いて排水を酸性側(pH2~4)に調整して変性処理し、マグネチックスターラーで水面が軽く波打つ程度で約10分間撹拌した。次に、アルカリ剤を加えて中性付近(pH6~7)に戻す中和処理を行った後、上記(2)~(4)の手順によって試験を実施した。
界面活性剤注入量の検討では、排水に対して0mg/L、100mg/L、150mg/L、200mg/Lのドデシル硫酸ナトリウム(以下、SDS)を添加し、(1)の手順としてpH5に調整した後、上記(2)~(4)の手順によって試験を実施した。また、界面活性剤による変性処理工程と被処理水のpHの影響を検討するために、上記(1)のpH調整手順において、塩酸、硫酸、水酸化ナトリウムを用いてpHを5、5.5、6、7、8の範囲で排水のpHを調整し、SDSを150mg/L加えた後、上記(2)~(4)の手順によって試験を実施した。
ビーカー内に排水(250mLまたは500mL)を入れ、加熱温度:20~25℃(加熱なし)、50℃、55℃、60℃の各恒温槽にて30分~1時間浸漬した。そして、排水を常温に戻してから、上記(2)~(4)の手順によって試験を実施した。
アルカリ処理によるpH調整の検討では、(1)の手順において、排水のpHを5、6.3、7、8、9、10の各条件に調製した後、上記(2)~(4)の手順によって試験を実施した。
有機態窒素の濃度が120mg/L未満、有機態窒素/SS比率が0.1未満となる排水EおよびGに対し、(1)の手順において水酸化ナトリウム水溶液を用いてpHを7に調整し、上記(2)~(4)の手順に従って試験を実施した。
フロックの大きさは、定規によって計測した。フロックの強度は、スパチュラで押した時、フロックが崩れないか、もしくはフロックが崩れて分散するかを判定した。フロックを押した時にフロック強度がある程度あり、フロックが崩れにくい場合を「フロック強度:あり」とした。また、フロックを押した時にフロック強度が弱く、フロックが崩れ、分散しやすかった場合を「フロック強度:弱い」とした。
A:粘着性がない状態
B:粘着性が弱く、スパチュラによる軽い力で剥がせる状態
C:BとDの判定が難しい状態
D:粘着性が強く、スパチュラによってすぐに剥がせない状態
処理水の清澄性は目視で確認し、以下のように判定した。また、以下の判定基準のいずれか一方の判断が難しい時は、「○-◎」のように判定した。本実施例では、◎および○を本実施例の適用可能と判定した。
◎:透明であり、濁度が低く、透視度が高い状態
○:わずかに濁りがあるがほぼ透明であり、わずかな濁度があるが、透視度がある程度高い状態
△:原水の状態と比較し徐々に濁りが除去されてきた様子が確認できるが、濁度が高く、透視度も低い状態
×:濁度が高く、透視度も低い状態(原水に近い状態)
<実施例1:酸変性処理後に中和処理する場合の変性処理の検討>
処理試験結果を表4に示す。実施例1-1~1-3に示すように、変性処理後のpHを2または3とすると、油分離剤aの注入量を少量とすることができ、反応フロックの状態も良好であった。処理水質は実施例1-1~1-3では、ヘキサン抽出物質除去率96~98%超、SS除去率:93~96%、BOD除去率:73~79%といずれも除去率が高く、油分、SS、有機物の同時除去が可能であった。中和後pHは6または7のどちらにおいても、薬注量、フロックの状態、処理水質の大きな違いは確認されなかった。実施例1-2および1-3の汚泥含水率は、それぞれ86.7%、85.1%であった。
(1)界面活性剤注入量の検討
処理試験結果を表5に示す。変性処理を行わない比較例2-1では、油分離剤aの注入量は少なく、反応フロックの状態は比較的良好であったが、処理水の清澄性はほとんど変化を示さず、良好な結果は得られなかった。実施例2-1~2-3に示すように、SDS注入量の増加に伴い、油分離剤aの注入量が増加した。しかしながら、SDS注入量の増加によって、フロックの状態は改善した。SDS注入量の増加に伴って、処理水の清澄性は改善されたが、注入量の増加によって各除去率の極端な変化は確認されなかった。実施例2によれば、被処理水にSDSを添加して変性処理を、pHを酸性側へ調整した後に、油分離剤aを100~200mg/L程度、更には120~170mg/L程度添加することで、固液分離が可能なフロックの状態としつつ、処理水質が向上することが分かる。
処理試験結果を表6に示す。調整pH値が上がるにつれて、油分離剤aの注入量が増加した。実施例2-4、2-5、2-6において、調整pH値5~6の条件では、フロックの状態はいずれも変わらず、処理水質の大きな変化も確認されなかった。実施例2-7において、調整pH7とした場合、フロックの状態及びSS除去率、CODMn除去率及びBOD除去率は実施例2-4~2-6と変わらなかったが、色度が増加した。調整pH値8とした比較例2-2においては、フロックがうまく生成されず、処理水の清澄性も悪化した。以上の結果から、界面活性剤添加による変性処理においては、調整pHを5~7、更には5~6の弱酸性条件とした後に、SDSを添加することが好適であることが確認された。
処理試験結果を表7に示す。加熱温度の上昇に伴って、処理水の色度は減少し、CODMn除去率が向上した。加熱による変性処理を行わない比較例3-1、3-2では、反応フロックの大きさが十分でないか、或いは強度が劣り、機械固液分離による効率的処理が困難であり、清澄性も実施例3-1~3-3に比べて劣っていた。実施例3-1と実施例3-2を比較すると、油分離剤a注入量、フロックの状態、処理水の清澄性は同等程度であった。しかしながら、実施例3-2の方が、処理水の色度が大きく改善した。また、実施例3-3は油分離剤a注入量が微増したものの、実施例3-2よりもフロックの粘着性が改善し、処理水の色度の減少やCODMn除去率の向上が確認された。以上の結果から、加熱温度50℃以上、より好ましくは55℃以上の条件による熱変性処理によって、固液分離が可能なフロックの状態としつつ、処理水質が向上することが確認された。
比較例4-1~4-5において、pHが高くなるにつれて、処理水の清澄性は改善されたが、油分離剤a注入量が増加し、反応フロックの粘着性が増す傾向が確認された。特に、pH8、9とした場合は、フロック形成工程で得られるフロックに固液分離に必要なフロック強度を付与するための変性処理が適切に行われているとはいえず、粘着性の非常に強い糸状の生成物が生成され、固液分離が不可となった。一方、実施例4-1では、油分離剤a注入量は多いが、フロックの粘着性が低減し、処理水の清澄性は良好となった。本実施例4によれば、pH調整のみによって、フロックの状態および処理水の清澄性がすべて良好となる条件はpH10の条件のみであった。したがって、アルカリ剤の添加によって、被処理水のpHを10に調製し、油分離剤aを添加することで、反応フロックを良好に形成でき、機械固液分離による効率的処理も可能で、処理水質も良好な結果が得られることが確認された。
処理試験結果を表9に示す。実施例5-1、5-2における反応フロックは、中性付近の条件下においてはフロックの形状が良く、フロック粘着性が少なかった。また、処理水の清澄性は良好であり、ヘキサン抽出物質除去率は98%以上と高かった。以上の結果から、有機態窒素/SS比率が0.1未満の通常の含油排水では、本実施形態に係る油分離剤aを用いることにより、良好な処理が可能となることが確認された。処理水の水質要求度に応じて、本実施形態に係る有機態窒素の変性処理を更に実施することにより、更に水質の良好な処理水が得られるものと考えられる。
1a:酸処理手段
1b:中和処理手段
1c:界面活性剤処理手段
1d:加熱処理手段
1e:アルカリ処理手段
2:フロック形成手段
3:固液分離手段
4:取得手段
5:制御手段
6:ネットワーク
7:予測手段
11:フロック形成槽
11a、12a、14a、16a、18a、21a:撹拌装置
12:酸処理槽
13:酸貯留槽
14:中和槽
15:アルカリ剤貯留槽
16:界面活性剤処理槽
17:界面活性剤貯留槽
18:加熱処理槽
19:加熱処理装置
21:フロック形成槽
22:溶解槽
31:固液分離装置
32:ベルト駆動手段
33:投入口
34:捕捉手段
35:フロック移動手段
36:ベルト
37:ベルト洗浄手段
39:排出口
41:加圧手段
42:加圧板
111:アルカリ処理槽
111a:撹拌装置
112:アルカリ剤貯留槽
Claims (9)
- 油分、有機態窒素、及びSSを含む被処理水にカチオン性有機高分子凝集剤を加えてフロックを形成させるフロック形成工程と、
前記フロックが形成された前記被処理水を固液分離し、処理水を得る固液分離工程と、
少なくとも前記フロック形成工程で形成される前記フロックが前記固液分離に必要なフロック強度を備え、前記固液分離で得られる前記処理水が清澄性を備えるように、前記フロック形成工程の前に前記被処理水に対して変性処理を行う変性処理工程と
を有することを特徴とする排水処理方法。 - 前記被処理水は、窒素換算時の有機態窒素とSSとの重量比(有機態窒素/SS)が0.1以上であることを特徴とする請求項1に記載の排水処理方法。
- 前記カチオン性有機高分子凝集剤の分子量が500万以上であり、カチオン度が50mol%以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の排水処理方法。
- 前記変性処理工程は、
前記被処理水に酸を添加して、酸性にする酸処理工程と、
酸処理工程後の前記被処理水にアルカリ剤を添加して、中和処理する中和処理工程と
を有することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の排水処理方法。 - 前記変性処理工程は、中性又は酸性の前記被処理水に界面活性剤を添加する界面活性剤添加工程を有することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の排水処理方法。
- 前記変性処理工程は、前記被処理水の水温を50℃以上に加熱処理する加熱処理工程を有することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の排水処理方法。
- 前記変性処理工程は、前記被処理水にアルカリ剤を添加し、pH10以上のアルカリ性にするアルカリ処理工程を有することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の水処理方法。
- 油分、有機態窒素、及びSSを含む被処理水にカチオン性有機高分子凝集剤を加えてフロックを形成させるフロック形成槽を備えるフロック形成手段と、
前記フロックが形成された前記被処理水を固液分離し、処理水を得る固液分離手段と、
少なくとも前記フロック形成槽で形成される前記フロックが前記固液分離に必要なフロック強度を備え、前記固液分離手段で得られる前記処理水が清澄性を備えるように、前記フロック形成手段に流入する前の前記被処理水に対して変性処理を行う変性処理手段と
を備えることを特徴とする排水処理装置。 - 前記フロック形成槽内の前記被処理水の水質情報又は画像情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記水質情報又は前記画像情報に基づいて、前記フロック形成槽内の前記被処理水の水質を予測する予測手段と、
前記予測手段の予測結果に基づいて、前記カチオン性有機高分子凝集剤の注入量を制御する制御手段と
を更に備えることを特徴とする請求項8に記載の排水処理装置。
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