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JP2022136405A - 車両および車両の充電方法 - Google Patents

車両および車両の充電方法 Download PDF

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Abstract

【課題】バッテリの満充電容量の推定精度を向上させる。【解決手段】ECU90は、外部充電の開始前に電圧センサ21により検出される電圧から定まる第1のOCV、および、外部充電の終了後に電圧センサ21により検出される電圧から定まる第2のOCVに基づいて、バッテリ10の満充電容量を推定する。ECU90は、バッテリ10の分極を解消するのに要する分極解消時間だけ待機してから外部充電が開始されると仮定した場合に、外部充電が出発時刻までに完了するかどうかを予測する。ECU90は、外部充電が出発時刻までに完了すると予測されるときには、分極解消時間だけ待機してから外部充電を開始し、分極解消時間の待機後かつ外部充電の開始前に電圧センサ21により検出された電圧を第1のOCVとして用いる一方で、外部充電が出発時刻までに完了しないと予測されるときには、分極解消時間だけ待機することなく外部充電を開始する。【選択図】図4

Description

本開示は、車両および車両の充電方法に関し、より特定的には、充電設備から供給される電力による充電が可能に構成された車両、および、その充電方法に関する。
近年、プラグインハイブリッド車、電気自動車などの車両の普及が進んでいる。これらの車両は、充電設備から供給される電力によりバッテリを充電することが可能に構成されている。この充電態様を以下、「外部充電」とも称する。
車両の使用に伴ってバッテリの満充電容量が次第に減少すると、車両の走行可能距離(いわゆるEV距離)が短くなる。したがって、バッテリの満充電容量は、車両メーカーにとってもユーザにとっても重要な指標である。そこで、外部充電の機会を利用してバッテリの満充電容量を推定する技術が提案されている(たとえば特開2020-106316号公報(特許文献1)参照)。
特開2020-106316号公報 特開2014-241656号公報
バッテリの満充電容量の推定には電流積算法が広く用いられている。電流精算法では、バッテリの充電開始前に電圧センサにより検出される電圧から定まるOCV(Open Circuit Voltage)と、バッテリの充電終了後に電圧センサにより検出される電圧から定まるOCVとが用いられる。電流積算法を採用する場合に、バッテリの満充電容量をできるだけ高精度に推定する要求が常に存在する。
本開示は上記課題を解決するためになされたものであり、本開示の目的は、バッテリの満充電容量の推定精度を向上させることである。
(1)本開示のある局面に係る車両は、充電設備から供給される電力による外部充電が可能に構成されている。車両は、バッテリと、バッテリの電圧を検出する電圧センサと、外部充電の開始前に電圧センサにより検出される電圧から定まる第1のOCV(Open Circuit Voltage)、および、外部充電の終了後に電圧センサにより検出される電圧から定まる第2のOCVに基づいて、バッテリの満充電容量を推定する制御装置とを備える。制御装置は、外部充電の開始前に生じたバッテリの分極を解消するのに要する第1の分極解消時間だけ待機してから外部充電が開始されると仮定した場合に、外部充電が車両の出発時刻までに完了するかどうかを予測する。制御装置は、外部充電が出発時刻までに完了すると予測されるときには、第1の分極解消時間だけ待機してから外部充電を開始し、第1の分極解消時間の待機後かつ外部充電の開始前に電圧センサにより検出された電圧を第1のOCVとして用いる一方で、外部充電が出発時刻までに完了しないと予測されるときには、第1の分極解消時間だけ待機することなく外部充電を開始する。
(2)制御装置は、第1の分極解消時間だけ待機してから外部充電が開始され、かつ、外部充電により生じたバッテリの分極を解消するのに要する第2の分極解消時間だけ外部充電の終了後に待機すると仮定した場合に、外部充電が出発時刻までに完了するかどうかを予測する。制御装置は、外部充電が出発時刻までに完了すると予測されるときには、第2の分極解消時間の待機後に電圧センサにより検出された電圧を第2のOCVとして用いる。
(3)制御装置は、出発時刻までの時間から第1および第2の分極解消時間を差し引いた推定時間がバッテリの充電所要時間よりも短い場合に、外部充電が出発時刻までに完了すると予測し、推定時間が充電所要時間よりも長い場合に、外部充電が出発時刻までに完了しないと予測する。
(4)制御装置は、第1の分極解消時間、バッテリの充電所要時間および第2の分極解消時間が経過した推定時刻が出発時刻よりも早い場合に、外部充電が出発時刻までに完了すると予測し、推定時刻が出発時刻よりも遅い場合に、外部充電が出発時刻までに完了しないと予測する。
上記(1)の構成においては、外部充電の開始前に生じた分極を外部充電の開始前に第1の分極解消時間だけ待機することにより解消する。これにより、外部充電開始前の第1のOCVを高精度に取得できる。上記(2)の構成においては、さらに、外部充電により生じた分極を外部充電の終了後に第2の分極解消時間だけ待機することにより解消する。これにより、外部充電終了後の第2のOCVを高精度に取得できる。ただし、上記のように待機するのは、待機したとしてもバッテリの外部充電が完了すると予測される場合である。待機するとバッテリの外部充電が完了しないと予測される場合には、待機することなく外部充電が開始されるため、車両のEV距離の短縮が抑制される。よって、上記(1)~(4)の構成によれば、ユーザの利便性を損なうことなく、バッテリの満充電容量の推定精度を向上させることができる。
(5)制御装置は、車両の過去の出発時刻に関する学習結果に基づいて出発時刻を推定する。
(6)制御装置は、車両のユーザの操作により定まる出発時刻を取得する。
上記(5),(6)の構成においては、確度が高い出発時刻を取得できる。その結果、外部充電が出発時刻までに完了するかどうかを高精度に予測することが可能になる。
(7)本開示の他の局面に係る車両の充電方法において、車両は、充電設備から供給される電力によるバッテリへの外部充電が可能に構成されている。また、車両は、外部充電の開始前に電圧センサにより検出される電圧から定まる第1のOCVと、外部充電の終了後に電圧センサにより検出される電圧から定まる第2のOCVとに基づいて、バッテリの満充電容量を推定するように構成されている。充電方法は、第1~第3のステップを含む。第1のステップは、外部充電の開始前に生じたバッテリの分極を解消するのに要する分極解消時間だけ待機してから外部充電が開始されると仮定した場合に、外部充電が車両の出発時刻までに完了するかどうかを予測するステップである。第2のステップは、外部充電が出発時刻までに完了すると予測されるときには、分極解消時間だけ待機してから外部充電を開始し、分極解消時間の待機後かつ外部充電の開始前に電圧センサにより検出された電圧を第1のOCVとして用いるステップである。第3のステップは、外部充電が出発時刻までに完了しないと予測されるときには、分極解消時間だけ待機することなく外部充電を開始するステップである。
上記(7)の方法によれば、上記(1)の構成と同様に、バッテリの満充電容量の推定精度を向上させることができる。
本開示によれば、外部充電が可能に構成された車両において、バッテリの満充電容量の推定精度を向上させることができる。
本開示の実施の形態に係る車両の全体構成を概略的に示す図である。 出発時刻までに時間的余裕がある場合の容量推定処理を説明するためのタイムチャートである。 出発時刻までに時間的余裕がない場合の容量推定処理を説明するためのタイムチャートである。 本実施の形態における容量推定処理の処理手順を示すフローチャートである。 待機推定処理の処理手順を示すフローチャートである。 待機推定処理の処理手順の他の一例を示すフローチャートである。 非待機推定処理の処理手順を示すフローチャートである。 出発時刻の学習に関する処理手順の一例を示すフローチャートである。 出発時刻のばらつきの一例を示す図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
[実施の形態]
<システム構成>
図1は、本開示の実施の形態に係る車両の全体構成を概略的に示す図である。車両1は、充電設備(図示せず)から供給される電力による「プラグイン充電」が可能に構成されている。車両1は、たとえば電気自動車(EV:Electric Vehicle)であるが、その種類は特に限定されない。車両1は、プラグインハイブリッド車(PHV:Plug-in Hybrid Vehicle)であってもよい。
車両1は、バッテリ10と、監視ユニット20と、システムメインリレー(SMR:System Main Relay)30と、インレット40と、AC/DCコンバータ50と、充電リレー(CHR:Charge Relay)60と、電力制御ユニット(PCU:Power Control Unit)71と、モータジェネレータ(MG:Motor Generator)72と、動力伝達ギヤ73と、駆動輪74と、通信機(DCM:Data Communication Module)80と、ECU90(Electronic Control Unit)とを備える。
バッテリ10は、複数のセルを含む組電池である。各セルは、リチウムイオン電池またはニッケル水素電池などの二次電池である。バッテリ10は、モータジェネレータ72を駆動するための電力を蓄え、PCU71を通じてモータジェネレータ72へ電力を供給する。また、バッテリ10は、モータジェネレータ72の発電時にPCU71を通じて発電電力を受けて充電される。
監視ユニット20は、バッテリ10の状態を監視するための各種センサを含む。具体的には、監視ユニット20は、電圧センサ21と、電流センサ22と、温度センサ23とを含む。電圧センサ21は、バッテリ10の電圧VBを検出する。電流センサ22は、バッテリ10に入出力される電流IBを検出する。温度センサ23は、バッテリ10の温度TBを検出する。各センサは、その検出値をECU90に出力する。
SMR30は、バッテリ10とPCU71およびAC/DCコンバータ50との間を結ぶ電力線上に設けられている。SMR30は、ECU90からの指令に従って開閉される。SMR30が開放(オフ)されると、バッテリ10は、PCU71およびAC/DCコンバータ50から電気的に切り離される。
インレット40は、充電ケーブルの先端に設けられたコネクタ(図示せず)が機械的な連結を伴って接続されるように構成されている。インレット40とコネクタとが接続されることで、充電設備と車両1との間の電気的な接続が確保される。また、車両1のECU90と充電設備の制御装置(図示せず)とが所定の通信規格に従って各種指令およびデータを相互に送受信することが可能になる。
AC/DCコンバータ50は、充電設備から充電ケーブルを介して供給される交流電力を、バッテリ10を充電するための直流電力に変換する。車両1が急速充電に対応する場合には、車両1は、AC/DCコンバータ50に代えてまたは加えて、DC/DCコンバータ50を含んでもよい。
CHR60は、バッテリ10とAC/DCコンバータ50とを結ぶ電力線にSMR30に直列に接続されている。CHR60は、たとえばECU90からの指令に従って開閉される。CHR60が閉成(オン)され、かつ、SMR30が閉成されると、インレット40からの電力によりバッテリ10を充電可能な状態となる。
PCU71は、SMR30とモータジェネレータ72との間に電気的に接続されている。PCU71は、コンバータおよびインバータ(いずれも図示せず)を含み、ECU90からの指令に従ってモータジェネレータ72を駆動する。
モータジェネレータ72は、交流回転電機であり、たとえば、永久磁石が埋設されたロータを備える永久磁石型同期電動機である。モータジェネレータ72の出力トルクは、動力伝達ギヤ73を通じて駆動輪74に伝達され、車両1を走行させる。また、モータジェネレータ72は、車両1の制動動作時には、駆動輪74の回転力によって発電することができる。モータジェネレータ72による発電電力は、PCU71によってバッテリ10の充電電力に変換される。
DCM80は、車両1の外部のユーザ端末U(たとえばスマートホン)と双方向の通信が可能に構成されている。これにより、車両1は、プラグイン充電に関するユーザ操作(後述する出発時刻の設定操作など)を受け付けることができる。
ECU90は、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサ91と、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)などのメモリ92と、各種信号が入出力される入出力ポート(図示せず)とを含む。ECU90は、各センサから受ける信号ならびにメモリ92に記憶されたプログラムおよびマップに基づいて、車両1を所望の状態に制御するための各種制御を実行する。たとえば、ECU90は、充電設備と通信するとともに、SMR30、AC/DCコンバータ50およびCHR60を制御することによって、車両1のプラグイン充電を制御する。また、ECU90は、監視ユニット20を用いてバッテリ10を状態を管理する。本実施の形態においてECU90により実行される主要な処理として、車両1のプラグイン充電の機会を利用してバッテリ10の満充電容量を推定する処理が挙げられる。この処理を「容量推定処理」と称し、詳細に説明する。
なお、ECU90は、機能毎に複数のECUに分割して構成されていてもよい。たとえば、ECU90は、バッテリ10を状態を管理するECUと、AC/DCコンバータ50を制御するECUと、PCU71を制御するECUとに分割されていてもよい。ECU90は、本開示に係る「制御装置」に相当する。
<容量推定処理>
容量推定処理において、ECU90は、プラグイン充電開始前のバッテリ10の電圧と、プラグイン充電終了後のバッテリ10の電圧と、プラグイン充電中にバッテリ10に充電された電流の積算値とを用いて、バッテリ10の満充電容量を推定する(電流積算法)。ここで、プラグイン充電開始前の電圧およびプラグイン充電終了後の電圧は、いずれも開回路電圧(OCV:Open Circuit Voltage)であることを要する。
しかしながら、プラグイン充電の主要な想定シーンの1つであるユーザの帰宅直後においては、車両1を運転して自宅に戻ったユーザが車両1から降りて屋内に入る前に充電ケーブルをインレット40に接続する。そして、その直後にバッテリ10の充電が開始される。このような充電シーンでは、車両1の走行に伴う放電が終了した直後であるため、バッテリ10には分極が生じている。そのため、電圧センサ21により検出される電圧VBは、分極の影響分だけOCVから乖離している。そうすると、バッテリ10の満充電容量の推定精度が低下し得る。
そこで、本実施の形態においては、分極が解消されるまで待機してから検出された電圧VBを用いることで満充電容量の推定精度を向上させる構成を採用する。ただし、一律に分極解消まで待機した場合、その分だけプラグイン充電の完了時刻が遅くなるため、ユーザの次の出発時刻までにプラグイン充電が完了しない可能性がある。その結果、車両1のEV距離が短くなり、ユーザの利便性が損なわれ得る。したがって、本実施の形態において、分極解消まで待機するかどうかは、ユーザの出発時刻が到来するまでに時間的余裕があるかどうかを考慮して定められる。より具体的には、分極解消まで待機してもユーザの出発時刻までにプラグイン充電が完了すると予測される場合には分極解消まで待機することが決定される。一方、分極解消まで待機するとユーザの出発時刻までにプラグイン充電が完了しない可能性がある場合には、分極解消まで待機することなくプラグイン充電を開始することが決定される。
図2は、出発時刻までに時間的余裕がある場合の容量推定処理を説明するためのタイムチャートである。図2および後述する図3において、横軸は経過時間を表す。縦軸は、バッテリ10の電圧(より詳細にはOCVと分極電圧との合計電圧)を表す。
当初走行している車両1は、時刻taに、充電設備の設置場所(たとえばユーザの自宅)に到着する。ユーザは、車両1から降りると、充電ケーブルをインレット40に接続する。ECU90は、充電所要時間Tch(この例ではバッテリ10を満充電状態まで充電するのに要する時間)を算出するとともに、ユーザの次の出発時刻tbを取得する。出発時刻tbの取得手法の詳細については後述する。
さらに、ECU90は、プラグイン充電開始前の待機時間を算出する。この待機時間は、車両1の走行に伴って放電されたバッテリ10に生じた分極が解消される(十分に緩和される)までに要する時間である。この時間を以下、「第1分極解消時間T1」と記載する。
また、ECU90は、プラグイン充電終了後の待機時間を算出する。この待機時間は、プラグイン充電によりバッテリ10に生じた分極が解消される(十分に緩和される)までに要する時間である。この時間を以下、「第2分極解消時間T2」と記載する。
ECU90は、プラグイン充電開始前に第1分極解消時間T1だけ待機し、かつ、プラグイン充電終了後にも第2分極解消時間T2だけ待機したと仮定した場合に、出発時刻tbまでに車両1のプラグイン充電が完了するかどうかを判定する。たとえば、ECU90は、現在の時刻taから出発時刻tbまでの期間から、第1分極解消時間T1および第2分極解消時間T2を差し引いた時間を算出する。この時間をバッテリ10の充電への「割り当て可能時間ΔT」(本開示に係る「推定時間」に相当)と記載する。
そして、ECU90は、割り当て可能時間ΔTと充電所要時間Tchとを比較する。図2に示す例では、割り当て可能時間ΔTの方が充電所要時間Tchよりも長い。この場合、ECU90は、プラグイン充電開始前にもプラグイン充電終了後にも待機したとしても、出発時刻tbまでに車両1のプラグイン充電が完了すると判定できる。したがって、ECU90は、上記の仮定通りプラグイン充電開始前にもプラグイン充電終了後にも分極が解消されるまで待機することを決定する。
図3は、出発時刻までに時間的余裕がない場合の容量推定処理を説明するためのタイムチャートである。図3では、上方に仮定の制御が示され、下方に実際に実行される制御が示されている。
図3に示す例では、図2に示した例と比べて、車両1がユーザの自宅に到着した時点(時刻ta参照)でのバッテリ10のSOCが低いため、充電所要時間Tchが長い。したがって、割り当て可能時間ΔTと充電所要時間Tchとを比較した場合、割り当て可能時間ΔTの方が充電所要時間Tchよりも短い。この場合、プラグイン充電開始前にもプラグイン充電終了後にも待機したとすると、車両1のプラグイン充電が完了する前に出発時刻tbが到来する。したがって、ECU90は、プラグイン充電開始前に分極解消まで待機することなく、車両1のプラグイン充電を開始する。
このように、プラグイン充電開始に先立ち、分極が解消するまで待機してもユーザの出発時刻tbの到来までにプラグイン充電が完了すると予測される場合には、ECU90は、分極解消を待機することを決定する。これにより、バッテリ10の満充電容量を高精度に推定できる。これに対し、分極が解消するまで待機すると出発時刻tbの到来までにプラグイン充電が完了しないと予測される場合には、ECU90は、分極解消まで待機することなくプラグイン充電を開始することを決定する。言い換えると、ECU90は、満充電容量の高精度推定よりもユーザの利便性確保を優先する。
<処理フロー>
図4は、本実施の形態における容量推定処理の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、たとえば、充電設備から延びる充電ケーブルのコネクタがインレット40に接続された場合に実行される。なお、図2に示すフローチャートおよび後述する他のフローチャートに含まれる各ステップは、基本的にはECU90によるソフトウェア処理により実現されるが、ECU90内に配置されたハードウェア(電気回路)により実現されてもよい。以下、ステップをSと略す。
なお、図2に示すフローチャートの実行開始時において、CHR60は開放されている。そのため、バッテリ10は、AC/DCコンバータ50から電気的に遮断されている。
S1において、ECU90は、バッテリ10の満充電容量Cを更新する条件が成立しているかどうかを判定する。たとえば、バッテリ10の満充電容量Cの前回推定時から所定期間が経過している場合に、更新条件が成立していると判定される。更新条件が成立している場合(S1においてYES)、ECU90は、現在の時刻taを取得する(S2)。
S3において、ECU90は、バッテリ10の充電所要時間Tchを算出する。より具体的には、ECU90は、バッテリ10に充電される電力量を、バッテリ10への単位時間当たりの充電電力で除算することで充電所要時間Tchを算出できる。バッテリ10への充電電力量は、バッテリ10の満充電容量C(たとえば前回の推定値)に、目標SOCと現在のSOCとの差(ΔSOC)を乗算することで算出される。単位時間当たりの充電電力については、車両1と充電設備との間の通信により充電設備の電力供給能力を取得できる。なお、電力量(単位:Wh)に代えて電流量(単位:Ah)を用いてもよい。
S4において、ECU90は、プラグイン充電前の放電によりバッテリ10に生じた分極を解消するのに要する第1分極解消時間T1を算出する。バッテリ10に生じる分極電圧は、バッテリ10の充放電電流IBと、バッテリ10の温度TBとに依存する。したがって、たとえば、直近の所定時間内にバッテリ10から放電された電流IBと、バッテリ10の温度TBと、第1分極解消時間T1との間の関係が実験的に求められたマップが作成され、ECU90のメモリ92に格納されている。このマップを参照することで、ECU90は、直近の所定時間内における放電電流IB(測定値)と温度TB(測定値)とから、第1分極解消時間T1を算出できる。しかし、第1分極解消時間T1の算出手法はこれに限定されるものではない。たとえば、車両1の通常の使用条件下で発生し得る最大の分極が解消されるのに要する時間を事前実験により求め、その時間(すなわち固定値)を第1分極解消時間T1として用いてもよい。
S5において、ECU90は、プラグイン充電によりバッテリ10に生じる分極を解消するのに要する第2分極解消時間T2を算出する。第2分極解消時間T2も第1分極解消時間T1と同様にマップを用いて算出できる。当該マップには、直近の所定時間内にバッテリ10に充電される電流IBと、バッテリ10の温度TBと、第2分極解消時間T2との間の関係が定められている。このマップを参照することで、ECU90は、直近の所定時間内における充電電流IB(プラグイン充電の計画値)と温度TB(充電完了時における予測値)とから、第2分極解消時間T2を算出できる。なお、第2分極解消時間T2も予め実験的に求められた固定値であってもよい。
S6において、ECU90は、ユーザの出発時刻tbを取得する。たとえば、ECU90は、ユーザがユーザ端末Uを操作することで設定される出発時刻tbをDCM80を介して取得できる。あるいは、ECU90は、車両1の使用履歴(ユーザの行動履歴)に関する学習結果に基づいて、平均出発時刻を出発時刻tbとしてもよい。この学習手法については後述する(図8および図9参照)。
S7において、ECU90は、現在の時刻taから出発時刻tbまで期間から、第1分極解消時間T1および第2分極解消時間T2を差し引くことによって、割り当て可能時間ΔTを算出する(下記式(1)参照)。
ΔT=(tb-ta)-T1-T2 ・・・(1)
S8において、ECU90は、プラグイン充電がユーザの出発時刻tbまでに完了するかどうかを予測する。より具体的には、ECU90は、S3にて算出された充電所要時間Tchと、S7にて算出された割り当て可能時間ΔTとを比較する。割り当て可能時間ΔTが充電所要時間Tch以上である場合(S8においてYES)、ECU90は、プラグイン充電がユーザの出発時刻までに完了すると予測し、分極解消を待機する「待機推定処理」を実行する(S9)。一方、割り当て可能時間ΔTが充電所要時間Tchよりも短い場合(S8においてNO)、ECU90は、プラグイン充電がユーザの出発時刻までに完了しないと予測し、分極解消を待機しない「非待機推定処理」を実行する(S10)。これにより、一連の処理が終了する。
なお、図4では、充電所要時間Tchと割り当て可能時間ΔTとを比較することで、プラグイン充電がユーザの出発時刻tbまでに完了するかどうかを予測する例について説明した。しかし、プラグイン充電の完了の可否を予測する手法はこれに限定されない。たとえば、ECU90は、現在の時刻taを起点に第1分極解消時間T1、充電所要時間Tchおよび第2分極解消時間T2が経過した時刻(プラグイン充電の前後の待機を含めたプラグイン充電の完了時刻)を算出し、その時刻と出発時刻tbとを比較してもよい。ECU90は、当該時刻が出発時刻tbよりも早い場合にプラグイン充電がユーザの出発時刻tbまでに完了すると予測する一方で、当該時刻が出発時刻tbよりも遅い場合にはプラグイン充電がユーザの出発時刻tbまでに完了しないと予測することができる。
図5は、待機推定処理の処理手順を示すフローチャートである。S101において、ECU90は、現在の時刻taから第1分極解消時間T1が経過したかどうかを判定する。ECU90は、第1分極解消時間T1が経過するまで待機する(S101においてNO)。第1分極解消時間T1が経過すると(S101においてYES)、ECU90は、バッテリ10の電圧VBを電圧センサ21から取得する(S102)。この時点では分極が解消されており、またバッテリ10の充放電も行われていない(IR降下量=0)であるため、電圧VBは、バッテリ10のOCVに等しいと近似できる。よって、このときの電圧VBを「OCV1」(第1のOCVに相当)と記載する。
S103において、ECU90は、CHR60を閉成(オン)した上で、バッテリ10の充電が開始されるようにAC/DCコンバータ50を制御する。また、ECU90は、バッテリ10の充電開始に伴い、電流センサ22の検出値の順次積算(電流積算)を開始する。
S104において、ECU90は、プラグイン充電の終了条件が成立しているかどうかを判定する。たとえば、バッテリ10のSOCが目標SOCに到達したり、バッテリ10に所定の電力量が充電されたりした場合にプラグイン充電の終了条件が成立する。プラグイン充電の終了条件が成立すると(S104においてYES)、ECU90は、バッテリ10の充電が終了されるようにAC/DCコンバータ50を制御するとともに、電流積算を終了する(S105)。また、ECU90は、CHR60を開放(オフ)する。
S106において、ECU90は、バッテリ10の充電終了時刻から第2分極解消時間T2が経過したかどうかを判定する。ECU90は、第2分極解消時間T2が経過するまで待機する(S106においてNO)。第2分極解消時間T2が経過すると(S106においてYES)、ECU90は、バッテリ10の電圧VBを電圧センサ21から取得する(S107)。このときの電圧VBもOCVに等しいと近似できるため、「OCV2」(第2のOCVに相当)と記載する。
S108において、ECU90は、電流積算開始時におけるバッテリ10のOCV1と、電流積算終了時におけるバッテリ10のOCV2とに基づいて、電流積算中のバッテリ10のSOC変化量ΔSOCを算出する。具体的には、ECU90のメモリ92には、バッテリ10のSOCとOCVとの対応関係を示す曲線(SOC-OCVカーブ)が格納されている。ECU90は、SOC-OCVカーブ上においてOCV2に対応するSOC(SOC2と記載する)とOCV1に対応するSOC(SOC1と記載する)との差をΔSOCとして算出できる(下記式(2)参照)。
ΔSOC=SOC2-SOC1 ・・・(2)
S109において、ECU90は、電流積算開始時から電流積算終了時までの電流積算量ΔAh(単位:Ah)を算出する。
S110において、ECU90は、S108にて算出されたΔSOCと、S109にて算出された電流積算値ΔAhとに基づいて、バッテリ10の満充電容量Cを推定する。詳細には、バッテリ10の満充電容量Cは、ΔSOCに対する充電電流値ΔAhとの比率と、ΔSOC=100%に対する満充電容量Cとの比率とが等しいとする下記式(3)に従って算出できる。初期状態における満充電容量C0はバッテリ10の仕様から既知であるため、ECU90は、満充電容量Cから容量維持率Qをさらに算出してもよい(Q=C/C0)。
C=ΔAh/ΔSOC×100 ・・・(3)
図6は、待機推定処理の処理手順の他の一例を示すフローチャートである。このフローチャートは、第1分極解消時間T1だけ待機する処理(S201)を含む一方で、第2分極解消時間T2だけ待機する処理(図5のS106参照)を含まない点において、図5にて説明した待機推定処理のフローチャートと異なる。このように、第1分極解消時間T1および第2分極解消時間T2の両方を設定することは必須ではなく、プラグイン充電の開始前にバッテリ10の放電により生じた分極が解消されるのを待つための第1分極解消時間T1のみを設定してもよい。この場合、容量推定処理において第2分極解消時間T2を算出するS5の処理(図4参照)は省略される。また、割り当て可能時間ΔTは、ΔT=(tb-ta)-T1により算出される。
図6にて電流積算の終了条件が成立するまでのS201~S204の処理は、図5にて説明したS101~S104の処理と同様である。電流積算の終了条件が成立すると(S204においてYES)、ECU90は、バッテリ10の電圧VBを電圧センサ21から取得する(S205)。この電圧VBを「VB2」と記載する。
S206において、ECU90は、充電終了後にバッテリ10に生じている分極電圧Vp2を算出する。分極電圧Vp2は、たとえば、直近(電流積算の終了直前)の所定時間内にバッテリ10に充電された電流IBと、バッテリ10の温度TBと、分極電圧Vp2との間の関係が実験的に求められたマップを用いることで算出できる。
S207において、ECU90は、電流積算終了後におけるバッテリ10のOCV(「OCV2」と記載)を算出する。OCV2は、S206にて取得された電圧VB2からS207にて算出された分極電圧Vp2と、IR降下量(=IB×R)とを減算することで算出される(下記式(4)参照)。なお、内部抵抗Rとしては、既知の固定値を用いてもよいし、温度依存性を考慮した値(温度TBに応じた可変値)を用いてもよい。
OCV2=VB2-Vp2-IB×R ・・・(4)
そして、ECU90は、バッテリ10の充電が終了されるようにAC/DCコンバータ50を制御するとともに、電流積算を終了する(S208)。以降のS209~S211の処理は、図5のS108~S110の処理(図5参照)と同様であるため、説明は繰り返さない。
図7は、非待機推定処理の処理手順を示すフローチャートである。S301において、ECU90は、電流積算の開始前におけるバッテリ10の電圧VBを電圧センサ21から取得する。この電圧VBを「VB1」と記載する。
S302において、ECU90は、車両1の走行に伴う放電終了後にバッテリ10に生じている分極電圧Vp1を算出する。分極電圧Vp1は、直近の所定時間内にバッテリ10から放電された電流IBと、バッテリ10の温度TBと、分極電圧Vp1との間の関係が実験的に求められたマップを用いることで算出できる。
S303において、ECU90は、電流積算の開始前におけるバッテリ10のOCVを算出する。このOCVを「OCV1」と記載する。OCV1は、S301にて取得された電圧VB1にS302にて算出された分極電圧Vp1を加算することで算出される(下記式(5)参照)。
OCV1=VB1+Vp1 ・・・(5)
以降のS304~S312の処理は、待機推定処理におけるS103~S110,S203~S211のうちの対応する処理(図5または図6参照)と同様であるため、詳細な説明は繰り返さない。
なお、図7では、分極解消まで待機する時間的余裕がない場合(プラグイン充電が出発時刻tbまでに完了しないと予測される場合)であっても満充電容量Cを推定する例について説明した。しかし、満充電容量Cを推定するのは分極解消を待つ時間的余裕がある場合に限定し、時間的余裕がない場合には満充電容量Cの推定を非実施としてもよい。
<出発時刻の学習>
前述のように、ECU90は、ユーザの行動履歴を基に車両1の出発時刻tbを学習できる。一例として、ECU90は、車両1の平均的な出発時刻を学習し、その学習値を出発時刻tbとして使用できる。
図8は、出発時刻の学習に関する処理手順の一例を示すフローチャートである。S401において、ECU90は、車両1の出発時刻を記録する。たとえば車両1のイグニッションオン(IG-ON)時刻を出発時刻とすることができる。
S402において、ECU90は、出発時刻の記録回数が所定回数を超えているかどうかを判定する。出発時刻の記録回数が所定回数を超えている場合(S402においてYES)、ECU90は、S401にて記録された出発時刻が学習区間に含まれるかどうかを判定する(S403)。
図9は、出発時刻のばらつきの一例を示す図である。図9において、横軸は出発時刻の記録回数を表し、縦軸は出発時刻を表す。図8および図9を参照して、この例では、車両1の過去の出発時刻に基づいて学習区間が設定される。たとえば、車両1の平均出発時刻の前後に所定の時間幅(たとえば40分間)を持たせた区間を学習区間として設定できる。また、平均出発時刻の前後に出発時刻がばらつく区間を考慮して学習区間を設定してもよい。たとえば、平均出発時刻±2σ(σ:出発時刻の標準偏差)の区間を学習区間として設定できる。
出発時刻が学習区間内である場合(S403においてYES)、ECU90は、S401にて記録された出発時刻を学習する(S404)。すなわち、ECU90は、S401にて記録された出発時刻を用いて平均出発時刻および学習区間を更新する。一方、出発時刻が学習範囲外である場合(S403においてNO)には、ECU90は、S401にて記録された出発時刻を学習せずに破棄する(S405)。
なお、ECU90は、出発時刻の記録回数が所定回数を超えていない場合(S402においてNO)にはS403の処理をスキップする。つまり、ECU90は、記録された出発時刻を破棄することなく学習する。
以上のように、本実施の形態においては、車両1の走行に伴いバッテリ10に生じた分極をプラグイン充電開始前に第1分極解消時間T1だけ待機することにより解消する。これにより、充電開始前の電圧(OCV1)を高精度に取得できる。また、車両1のプラグイン充電に伴いバッテリ10に生じた分極をプラグイン充電終了後に第2分極解消時間T2だけ待機することにより解消する。これにより、充電終了後の電圧(OCV2)を高精度に取得できる。したがって、OCV1およびOCV2を用いて算出される満充電容量Cの推定精度を向上させることができる。
ただし、充電開始前(および充電終了後)に待機するのは、第1分極解消時間T1(および第2分極解消時間T2)だけ待機したとしてもプラグイン充電が完了すると予測される場合である。第1分極解消時間T1(および第2分極解消時間T2)だけ待機するとプラグイン充電が完了しないと予測される場合には、満充電容量Cの推定精度向上よりもバッテリ10の電力確保が優先される。これにより、車両1のEV距離短縮によるユーザの利便性低下を抑制できる。よって、本実施の形態によれば、ユーザの利便性を損なうことなく、バッテリ10の満充電容量Cの推定精度を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、車両1がプラグイン充電される構成を例に説明した。しかし、車両1の外部充電の態様はプラグイン充電に限定されない。車両1は、地面に埋設された送電装置から車載の受電装置に非接触での電力伝送が行われる「非接触充電」が可能に構成されていてもよい。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 車両、10 バッテリ、20 監視ユニット、21 電圧センサ、22 電流センサ、23 温度センサ、30 SMR、40 インレット、50 AC/DCコンバータ、60 CHR、71 PCU、72 モータジェネレータ、73 動力伝達ギヤ、74 駆動輪、80 DCM、90 ECU、91 プロセッサ、92 メモリ、U ユーザ端末。

Claims (7)

  1. 充電設備から供給される電力による外部充電が可能に構成された車両であって、
    バッテリと、
    前記バッテリの電圧を検出する電圧センサと、
    前記外部充電の開始前に前記電圧センサにより検出される電圧から定まる第1のOCV、および、前記外部充電の終了後に前記電圧センサにより検出される電圧から定まる第2のOCVに基づいて、前記バッテリの満充電容量を推定する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、
    前記外部充電の開始前に生じた前記バッテリの分極を解消するのに要する第1の分極解消時間だけ待機してから前記外部充電が開始されると仮定した場合に、前記外部充電が前記車両の出発時刻までに完了するかどうかを予測し、
    前記外部充電が前記出発時刻までに完了すると予測されるときには、前記第1の分極解消時間だけ待機してから前記外部充電を開始し、前記第1の分極解消時間の待機後かつ前記外部充電の開始前に前記電圧センサにより検出された電圧を前記第1のOCVとして用いる一方で、
    前記外部充電が前記出発時刻までに完了しないと予測されるときには、前記第1の分極解消時間だけ待機することなく前記外部充電を開始する、車両。
  2. 前記制御装置は、
    前記第1の分極解消時間だけ待機してから前記外部充電が開始され、かつ、前記外部充電により生じた前記バッテリの分極を解消するのに要する第2の分極解消時間だけ前記外部充電の終了後に待機すると仮定した場合に、前記外部充電が前記出発時刻までに完了するかどうかを予測し、
    前記外部充電が前記出発時刻までに完了すると予測されるときには、前記第2の分極解消時間の待機後に前記電圧センサにより検出された電圧を前記第2のOCVとして用いる、請求項1に記載の車両。
  3. 前記制御装置は、
    前記出発時刻までの時間から前記第1および第2の分極解消時間を差し引いた推定時間が前記バッテリの充電所要時間よりも短い場合に、前記外部充電が前記出発時刻までに完了すると予測し、
    前記推定時間が前記充電所要時間よりも長い場合に、前記外部充電が前記出発時刻までに完了しないと予測する、請求項2に記載の車両。
  4. 前記制御装置は、
    前記第1の分極解消時間、前記バッテリの充電所要時間および前記第2の分極解消時間が経過した推定時刻が前記出発時刻よりも早い場合に、前記外部充電が前記出発時刻までに完了すると予測し、
    前記推定時刻が前記出発時刻よりも遅い場合に、前記外部充電が前記出発時刻までに完了しないと予測する、請求項2に記載の車両。
  5. 前記制御装置は、前記車両の過去の出発時刻に関する学習結果に基づいて、前記出発時刻を推定する、請求項1~4のいずれか1項に記載の車両。
  6. 前記制御装置は、前記車両のユーザの操作により定まる前記出発時刻を取得する、請求項1~4のいずれか1項に記載の車両。
  7. 充電設備から供給される電力によるバッテリへの外部充電が可能に構成された車両の充電方法であって、
    前記車両は、前記外部充電の開始前に電圧センサにより検出される電圧から定まる第1のOCVと、前記外部充電の終了後に前記電圧センサにより検出される電圧から定まる第2のOCVとに基づいて、前記バッテリの満充電容量を推定するように構成され、
    前記充電方法は、
    前記外部充電の開始前に生じた前記バッテリの分極を解消するのに要する分極解消時間だけ待機してから前記外部充電が開始されると仮定した場合に、前記外部充電が前記車両の出発時刻までに完了するかどうかを予測するステップと、
    前記外部充電が前記出発時刻までに完了すると予測されるときには、前記分極解消時間だけ待機してから前記外部充電を開始し、前記分極解消時間の待機後かつ前記外部充電の開始前に前記電圧センサにより検出された電圧を前記第1のOCVとして用いるステップと、
    前記外部充電が前記出発時刻までに完了しないと予測されるときには、前記分極解消時間だけ待機することなく前記外部充電を開始するステップとを含む、車両の充電方法。
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