JP2022131411A - ホットスタンプ用合金化溶融亜鉛めっき鋼板、ホットスタンプ成形体およびそれらの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】所定の化学組成を有する鋼板と、前記鋼板上に配された合金化溶融亜鉛めっき皮膜と、任意で前記合金化溶融亜鉛めっき皮膜上に配された酸化亜鉛含有皮膜と、を有するホットスタンプ用合金化溶融亜鉛めっき鋼板、およびこれをホットスタンプすることで得られるホットスタンプ成形体、並びにこれらの製造方法を採用する。
【選択図】なし
Description
また、本発明は、上記ホットスタンプ用合金化溶融亜鉛めっき鋼板を製造することができる、ホットスタンプ用合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、上記ホットスタンプ成形体を製造することができ、且つ炉内時間を短縮することができる、ホットスタンプ成形体の製造方法を提供することを目的とする。
(1)本発明の一態様に係るホットスタンプ用合金化溶融亜鉛めっき鋼板は、鋼板と、前記鋼板上に配された合金化溶融亜鉛めっき皮膜と、を有し、
前記鋼板は、化学組成が、質量%で、
C :0.02~0.58%、
Mn:0.10~3.00%、
sol.Al:0.001~1.000%、
Si:2.00%以下、
P :0.100%以下、
S :0.005%以下、
N :0.0100%以下、
Ti:0~0.200%、
Nb:0~0.200%、
V :0~1.00%、
W :0~1.00%
Cr:0~1.00%、
Mo:0~1.00%、
Cu:0~1.00%、
Ni:0~1.00%、
B :0~0.0100%、
Ca:0~0.05%、および
REM:0~0.05%
を含有し、残部がFeおよび不純物からなり、
前記合金化溶融亜鉛めっき皮膜は、
Fe濃度が8.0質量%超であり、
Zn量が15.0~40.0g/m2であり、
Al量が150mg/m2以上、400mg/m2未満であり、
Ni量が0~2000mg/m2であり、
残部が不純物からなる。
(2)本発明の別の態様に係るホットスタンプ用合金化溶融亜鉛めっき鋼板は、鋼板と、前記鋼板上に配された合金化溶融亜鉛めっき皮膜と、前記合金化溶融亜鉛めっき皮膜上に配された酸化亜鉛含有皮膜と、を有し、
前記鋼板は、化学組成が、質量%で、
C :0.02~0.58%、
Mn:0.10~3.00%、
sol.Al:0.001~1.000%、
Si:2.00%以下、
P :0.100%以下、
S :0.005%以下、
N :0.0100%以下、
Ti:0~0.200%、
Nb:0~0.200%、
V :0~1.00%、
W :0~1.00%
Cr:0~1.00%、
Mo:0~1.00%、
Cu:0~1.00%、
Ni:0~1.00%、
B :0~0.0100%、
Ca:0~0.05%、および
REM:0~0.05%
を含有し、残部がFeおよび不純物からなり、
前記合金化溶融亜鉛めっき皮膜は、
Fe濃度が8.0質量%超であり、
Zn量が15.0~40.0g/m2であり、
Al量が400~1000mg/m2であり、
Ni量が0~2000mg/m2であり、
前記酸化亜鉛含有皮膜は、
片面当たりの酸化亜鉛量が金属亜鉛換算で0.3~1.5g/m2である。
(3)上記(1)または(2)に記載のホットスタンプ用合金化溶融亜鉛めっき鋼板は、前記鋼板の前記化学組成が、質量%で、
Ti:0.005~0.200%、
Nb:0.005~0.200%、
V :0.10~1.00%、
W :0.10~1.00%、
Cr:0.05~1.00%、
Mo:0.05~1.00%、
Cu:0.05~1.00%、
Ni:0.05~1.00%、
B :0.0010~0.0100%、
Ca:0.0005~0.05%、および
REM:0.0005~0.05%
からなる群から選ばれる1種または2種を含有してもよい。
(4)上記(1)~(3)のいずれか1項に記載のホットスタンプ用合金化溶融亜鉛めっき鋼板は、前記合金化溶融亜鉛めっき皮膜中の前記Ni量が50~2000mg/m2であってもよい。
(5)本発明の別の態様に係るホットスタンプ成形体は、鋼板と、前記鋼板上に配されためっき皮膜と、前記めっき層上に配された酸化亜鉛含有皮膜と、を有し、
前記鋼板は、化学組成が、質量%で、
C :0.02~0.58%、
Mn:0.10~3.00%、
sol.Al:0.001~1.000%、
Si:2.00%以下、
P :0.100%以下、
S :0.005%以下、
N :0.0100%以下、
Ti:0~0.200%、
Nb:0~0.200%、
V :0~1.00%、
W :0~1.00%
Cr:0~1.00%、
Mo:0~1.00%、
Cu:0~1.00%、
Ni:0~1.00%、
B :0~0.0100%、
Ca:0~0.05%、および
REM:0~0.05%
を含有し、残部がFeおよび不純物からなり、
前記鋼板の金属組織が、80面積%以上のマルテンサイトを含み、
前記めっき皮膜は、Fe-Zn固溶相および酸化亜鉛のみからなり、
Zn量が15.0~40.0g/m2であり、
Al量が400~1000mg/m2であり、
Ni量が0~2000mg/m2であり、
残部が不純物からなり、
前記酸化亜鉛含有皮膜は、
片面当たりの酸化亜鉛量が、金属亜鉛換算で0.3~1.5g/m2である。
(6)上記(5)に記載のホットスタンプ成形体は、前記鋼板の前記化学組成が、質量%で、
Ti:0.005~0.200%、
Nb:0.005~0.200%、
V :0.10~1.00%、
W :0.10~1.00%、
Cr:0.05~1.00%、
Mo:0.05~1.00%、
Cu:0.05~1.00%、
Ni:0.05~1.00%、
B :0.0010~0.0100%、
Ca:0.0005~0.05%、および
REM:0.0005~0.05%
からなる群から選ばれる1種または2種を含有してもよい。
(7)上記(5)または(6)に記載のホットスタンプ成形体は、前記酸化亜鉛含有皮膜上に、化成皮膜を有してもよい。
(8)本発明の別の態様に係るホットスタンプ用合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法は、上記(1)に記載のホットスタンプ用合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法であって、
上記(1)に記載の化学組成を有するスラブに対して熱間圧延を施すことで、熱延鋼板を得る熱間圧延工程と、
任意で、前記熱延鋼板に対して冷間圧延を施すことで冷延鋼板を得る冷間圧延工程と、
任意で、前記熱延鋼板または前記冷延鋼板に対してNiプレめっきを施すことでNiプレめっき鋼板を得るNiプレめっき工程と、
前記熱延鋼板、前記冷延鋼板または前記Niプレめっき鋼板に対して還元性雰囲気中で460~850℃の温度域で3秒以上保持することで焼鈍鋼板を得る焼鈍工程と、
Al濃度が0.155質量%以上、0.190質量%未満である溶融亜鉛浴に、前記焼鈍鋼板を1.0~15.0秒間浸漬することで溶融亜鉛めっき鋼板を得る亜鉛めっき工程と、
前記溶融亜鉛めっき鋼板に対して合金化処理を行うことでホットスタンプ用合金化溶融亜鉛めっき鋼板を得る合金化工程と、を備える。
(9)本発明の別の態様に係るホットスタンプ用合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法は、上記(2)に記載のホットスタンプ用合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法であって、
上記(2)に記載の化学組成を有するスラブに対して熱間圧延を施すことで、熱延鋼板を得る熱間圧延工程と、
任意で、前記熱延鋼板に対して冷間圧延を施すことで冷延鋼板を得る冷間圧延工程と、
任意で、前記熱延鋼板または前記冷延鋼板に対してNiプレめっきを施すことでNiプレめっき鋼板を得るNiプレめっき工程と、
前記熱延鋼板、前記冷延鋼板または前記Niプレめっき鋼板に対して還元性雰囲気中で460~850℃の温度域で3秒以上保持することで焼鈍鋼板を得る焼鈍工程と、
Al濃度が0.190~0.400質量%である溶融亜鉛浴に、前記焼鈍鋼板を1.0~15.0秒間浸漬することで溶融亜鉛めっき鋼板を得る亜鉛めっき工程と、
前記溶融亜鉛めっき鋼板に対して合金化処理を行う合金化工程と、
片面当たりの酸化亜鉛量が金属亜鉛換算で0.3~1.5g/m2である酸化亜鉛含有皮膜を形成する酸化亜鉛含有皮膜形成工程と、を備える。
(10)本発明の別の態様に係るホットスタンプ成形体の製造方法は、上記(5)に記載のホットスタンプ成形体の製造方法であって、
鋼板と、前記鋼板上に配された合金化溶融亜鉛めっき皮膜と、前記合金化溶融亜鉛めっき皮膜上に配された酸化亜鉛含有皮膜と、を有し、
前記鋼板は、化学組成が、質量%で、
C :0.02~0.58%、
Mn:0.10~3.00%、
sol.Al:0.001~1.000%、
Si:2.00%以下、
P :0.100%以下、
S :0.005%以下、
N :0.0100%以下、
Ti:0~0.200%、
Nb:0~0.200%、
V :0~1.00%、
W :0~1.00%
Cr:0~1.00%、
Mo:0~1.00%、
Cu:0~1.00%、
Ni:0~1.00%、
B :0~0.0100%、
Ca:0~0.05%、および
REM:0~0.05%
を含有し、残部がFeおよび不純物からなり、
前記合金化溶融亜鉛めっき皮膜は、
Fe濃度が8.0質量%超であり、
Zn量が15.0~40.0g/m2であり、
Al量が400~1000mg/m2であり、
Ni量が0~2000mg/m2であり、
残部が不純物からなり、
前記酸化亜鉛含有皮膜は、
片面当たりの酸化亜鉛量が金属亜鉛換算で0.3~1.5g/m2であるホットスタンプ用合金化溶融亜鉛めっき鋼板を加熱して、100℃以上の温度域での保持時間を150秒以下とし、850℃以上の温度域での保持時間を30秒以下とし、782℃以上の温度域でホットスタンプすることでホットスタンプ成形体を得る。
(11)上記(10)に記載のホットスタンプ成形体の製造方法は、前記鋼板の前記化学組成が、質量%で、
Ti:0.005~0.200%、
Nb:0.005~0.200%、
V :0.10~1.00%、
W :0.10~1.00%、
Cr:0.05~1.00%、
Mo:0.05~1.00%、
Cu:0.05~1.00%、
Ni:0.05~1.00%、
B :0.0010~0.0100%、
Ca:0.0005~0.05%、および
REM:0.0005~0.05%
からなる群から選ばれる1種または2種を含有してもよい。
(12)上記(10)または(11)に記載のホットスタンプ成形体の製造方法は、前記ホットスタンプ成形体の表面に化成皮膜を形成してもよい。
また、本発明に係る上記別の態様によれば、上記ホットスタンプ用合金化溶融亜鉛めっき鋼板を製造することができる、ホットスタンプ用合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法を提供することができる。
また、本発明に係る上記別の態様によれば、上記ホットスタンプ成形体を製造することができ、且つ炉内時間を短縮することができる、ホットスタンプ成形体の製造方法を提供することができる。
以下に、第1の実施形態に係るホットスタンプ用合金化溶融亜鉛めっき鋼板を構成する鋼板について説明する。なお、鋼板の化学組成はホットスタンプ前後で変化しないため、第1の実施形態に係るホットスタンプ用合金化溶融亜鉛めっき鋼板を構成する鋼板の化学組成と、第1の実施形態に係るホットスタンプ用合金化溶融亜鉛めっき鋼板をホットスタンプすることで得られるホットスタンプ成形体を構成する鋼板の化学組成とは同一である。
Cは、鋼板の焼入れ性を高め、焼入れ後(ホットスタンプ後)のホットスタンプ成形体の強度を得るために重要な元素である。また、Cは、Ac3点を下げ、焼入れ処理温度を低温化させる元素である。C含有量が0.02%未満では、上記効果が十分に得られない。したがって、C含有量は0.02%以上とする。C含有量は、好ましくは、0.10%以上または0.20%以上である。
一方、C含有量が0.58%を超えると、溶接部や、ホットスタンプ後のホットスタンプ成形体の靭性が著しく劣化する。したがって、C含有量は0.58%以下とする。C含有量は、好ましくは0.55%以下または0.50%以下である。
Mnは、鋼板の焼入れ性を高め、かつ焼入れ後のホットスタンプ成形体の強度を安定して得るために重要な元素である。Mn含有量が0.10%未満では上記効果が十分に得られない。したがって、Mn含有量は0.10%以上とする。Mn含有量は、好ましくは0.20%以上、0.30%以上または0.40%以上である。
一方、Mn含有量が過剰であると、上記効果が飽和し合金コストが増加する。したがって、Mn含有量は3.00%以下とする。Mn含有量は、好ましくは2.80%以下、2.60%以下または2.40%以下である。
Alは、鋼を脱酸して鋼材を健全化する(鋼材にブローホールなどの欠陥が生じることを抑制する)作用を有する。sol.Al含有量が0.001%未満では上記作用による効果を得ることができない。したがって、sol.Al含有量は0.001%以上とする。sol.Al含有量は、好ましくは0.010%以上、0.020%以上または0.030%以上である。
一方、sol.Al含有量が過剰であると、上記効果が飽和して合金コストが増加する。したがって。sol.Al含有量は1.000%以下とする。sol.Al含有量は、好ましくは0.800%以下、0.100%以下、0.075%以下または0.070%以下である。
なお、sol.Alとは、酸可溶性Alを意味し、固溶状態で鋼中に存在する固溶Alのことを示す。
Siは、過剰に含有させるとホットスタンプ加熱中のフェライトからオーステナイトへの変態を抑制し、ホットスタンプによる焼入硬化を阻害する。そのため、Si含有量は2.00%以下とする。Si含有量は、1.00%以下、0.70%以下または0.50%以下が好ましい。Si含有量は少ない方が好ましく、下限は特に限定しないが、Si含有量を過度に低減すると精錬コストの上昇を引き起こすため、Si含有量は0.01%以上としてもよい。
Pは、不純物として鋼中に含有され、鋼を脆化させる作用を有するため、P含有量は低い方が好ましい。そのため、P含有量は0.100%以下とする。P含有量は、好ましくは、0.050%以下、0.020%以下または0.015%以下である。P含有量の下限は特に限定しないが、P含有量を過度に低減すると精錬コストの上昇を引き起こすため、P含有量は0.001%以上としてもよい。
Sは、不純物として含有される元素であり、MnSを形成し、鋼を脆化させる作用を有するため、S含有量は少ない方が好ましい。そのため、S含有量は0.005%以下とする。好ましくは、0.004%以下、または0.003%以下である。S含有量の下限は特に限定しないが、S含有量を過度に低減すると精錬コストの上昇を引き起こすため、S含有量は0.0003%以上または0.001%以上としてもよい。
Nは、不純物として含有され、鋼中にて介在物を形成し、ホットスタンプ成形体の靱性を劣化させる元素であるため、N含有量は低い方が好ましい。そのため、N含有量は0.0100%以下とする。N含有量は、好ましくは、0.0080%以下、0.0070%以下、0.0050%以下または0.0045%以下である。N含有量の下限は特に限定しないが、N含有量を過度に低減すると精錬コストの上昇を引き起こすため、N含有量は0.0005%以上としてもよい。
Nb:0.005~0.200%
V :0.10~1.00%
W :0.10~1.00%
Ti、Nb、VおよびWは、合金化溶融亜鉛めっき皮膜と鋼板とにおけるFeおよびZnの相互拡散を促進し、ホットスタンプ時に溶融亜鉛合金層を生じにくくさせる元素である。溶融亜鉛合金層が形成されると、ホットスタンプ時に割れが生じる場合があるため、好ましくない。したがって、Ti、Nb、VおよびWを鋼板に含有させてもよい。上記効果を確実に得るためには、Ti:0.005%以上、Nb:0.005%以上、V:0.10%以上、W:0.10%以上の1種以上を含有させることが好ましい。
しかし、Ti含有量またはNb含有量が0.200%を超えると、あるいは、V含有量またはW含有量が1.00%を超えると、上記効果は飽和し、合金コストが増加する。したがって、Ti含有量およびNb含有量はそれぞれ0.200%以下とし、V含有量およびW含有量はそれぞれ1.00%以下とする。好ましくは、Ti含有量およびNb含有量はそれぞれ0.150%以下であり、V含有量およびW含有量はそれぞれ0.50%以下である。
Mo:0.05~1.00%
Cu:0.05~1.00%
Ni:0.05~1.00%
B :0.0010~0.0100%
Cr、Mo、Cu、NiおよびBは、鋼板の焼入れ性を高め、かつホットスタンプ成形体の強度を向上させる元素である。したがって、これらの元素の1種または2種以上を含有させてもよい。上記効果を確実に得るためには、Cr:0.05%以上、Mo:0.05%以上、Cu:0.05%以上、Ni:0.05%以上およびB:0.0010%以上のいずれか1種以上を含有させることが好ましい。しかし、Cr含有量、Mo含有量、Cu含有量またはNi含有量が1.00%超であると、あるいはB含有量が0.0100%超であると、上記効果は飽和して、合金コストが増加する。したがって、Cr含有量、Mo含有量、Cu含有量およびNi含有量はそれぞれ1.00%以下とし、B含有量は0.0100%以下とする。B含有量は0.0080%以下とすることが好ましい。
REM:0.0005~0.05%
CaおよびREMは、鋼中の介在物を微細化し、介在物によるホットスタンプ時の割れの発生を防止する効果を有する。したがって、これらの元素の1種または2種以上を含有させてもよい。上記効果を確実に得るためには、Ca:0.0005%以上およびREM:0.0005%以上の1種以上を含有させることが好ましい。しかし、Ca含有量またはREM含有量が0.05%を超えると、鋼中の介在物を微細化する効果は飽和し、合金コストが増加する。したがって、Ca含有量およびREM含有量はそれぞれ0.05%以下とする。
以下、合金化溶融亜鉛めっき皮膜の詳細について説明する。
合金化溶融亜鉛めっき皮膜中のFe濃度が8.0質量%以下であると、合金化溶融亜鉛めっき皮膜の表面にηZn相が残り、反射率が高くなる。その結果、ホットスタンプ前の加熱炉での昇温速度が小さくなり、炉内時間が長くなる。そのため、合金化溶融亜鉛めっき皮膜中のFe濃度は8.0質量%超とする。好ましくは8.5質量%以上、または9.0質量%以上である。
合金化溶融亜鉛めっき皮膜中のZn量が15.0g/m2未満であると、不可避的なめっき付着量のばらつきにより、めっきの少ない箇所で酸化鉄スケールが発生する場合がある。また、Zn量を過度に小さくすると、ワイピング装置の能力にもよるが、ワイピングノズルを鋼板に近づける必要があり、接触リスクが大きくなる。そのため、合金化溶融亜鉛めっき皮膜中のZn量は15.0g/m2以上とする。好ましくは20.0g/m2以上である。
合金化溶融亜鉛めっき皮膜中のAl量が150mg/m2未満であると、ホットスタンプ前の加熱時に合金化溶融亜鉛めっき皮膜の表層に生成するAl酸化物が少なくなる。その結果、Znの酸化が抑制されず、Zn系酸化物が過度に生成して、スポット溶接時にスパークおよび/または溶着が発生してしまい、溶接性が劣化する。そのため、合金化溶融亜鉛めっき皮膜中のAl量を150mg/m2以上とする。好ましくは、200mg/m2以上である。
合金化溶融亜鉛めっき皮膜中のNi量が2000mg/m2超であると、Niめっきの原料および電力コストが過剰に増加する。そのため、合金化溶融亜鉛めっき皮膜中のNi量は2000mg/m2以下とする。好ましくは1500mg/m2以下、1000mg/m2以下または800mg/m2以下である。
合金化溶融亜鉛めっき皮膜中の残部は不純物からなる。不純物は0.1質量%以下であることが好ましい。
インヒビターを添加した5体積%HCl水溶液を用いてホットスタンプ用合金化溶融亜鉛めっき鋼板の合金化溶融亜鉛めっき皮膜のみを溶解除去する。ICP-AES(Inductively Coupled Plasma-Atomic Emission Spectrometry)を用いて、得られた溶解液中のFe濃度、Zn量、Al量およびNi量をICP分析することで、合金化溶融亜鉛めっき皮膜中のFe濃度、Zn量、Al量およびNi量を得る。
ホットスタンプ用合金化溶融亜鉛めっき鋼板が酸化亜鉛含有皮膜を有する場合は、ショットブラストまたは機械研削により酸化亜鉛含有皮膜を除去してから、上述の測定を行う。
通常の製造条件で合金化溶融亜鉛めっき皮膜のAl量が1000mg/m2を超えることは考えにくい。そのため、合金化溶融亜鉛めっき皮膜のAl量は1000mg/m2以下とする。
また、片面当たりの酸化亜鉛量を金属亜鉛換算で1.5g/m2以下とすることで、酸化亜鉛含有皮膜の厚みを薄くすることができ、ホットスタンプ成形体の溶接性をより高めることができる。そのため、片面当たりの酸化亜鉛量を金属亜鉛換算で1.5g/m2以下とする。
ホットスタンプ成形体を構成する鋼板の化学組成は、上述したホットスタンプ用合金化溶融亜鉛めっき鋼板の化学組成と同一であるため、説明を省略する。
マルテンサイトの面積率が80%未満であると、所望の強度を得ることができない。そのため、マルテンサイトの面積率は80%以上とする。好ましくは85%以上である。マルテンサイトの面積率の上限は特に規定しないが、100%以下、または95%以下としてもよい。
ホットスタンプ成形体のエッジから50mm以上離れた任意の位置(この位置から採取できない場合はエッジを避けた位置)から表面に垂直な断面(板厚断面)が観察できるように試料を切り出す。なお、ホットスタンプ成形体が溶接部を含む場合には、溶接部および溶接部近傍を避けた位置からサンプルを採取する。
また、100%からマルテンサイトの面積率を引くことで、残部組織の面積率を得る。
Fe-Zn固溶相および酸化亜鉛のみからなる
本実施形態に係るめっき皮膜は、Fe-Zn固溶相および酸化亜鉛のみからなる。Fe-Zn固溶相および酸化亜鉛のみからなるめっき皮膜とすることで、ホットスタンプ成形体の溶融金属脆性(LME Liquid Metal EmbrittlementまたはLMC Liquid Metal Cracking)を抑制することができる。Fe-Zn固溶相は、溶融亜鉛浴中の亜鉛と、鋼板中のFeとが合金化して生成する相であり、比較的Fe濃度が高い相である。
合金化溶融亜鉛めっき皮膜の合金化が進まず、炉加熱中のめっき皮膜中に液相が含まれると、ホットスタンプ加工中に液相が鋼板結晶粒界に侵入してLMEが起き、液相はΓ相やδ相として凝固する。
めっき皮膜中のZn量が15.0g/m2未満であると、炉加熱中に酸化鉄スケールが生成する場合がある。そのため、めっき皮膜中のZn量は15.0g/m2以上とする。好ましくは20.0g/m2以上である。
一方、めっき皮膜中のZn量が40.0g/m2超であると、炉加熱中に固溶相化が進まず液相が残り、LMEが発生する場合、および炉内時間を長くする必要が生じ、生産効率能率が低下する場合がある。そのため、めっき皮膜中のZn量は40.0g/m2以下とする。好ましくは35.0g/m2以下である。
本実施形態に係るホットスタンプ成形体は酸化亜鉛含有皮膜を有するため、めっき皮膜中のAl量が高くても、ホットスタンプ成形体において優れた化成処理性を得ることができる。
通常の製造条件でめっき皮膜のAl量が1000mg/m2を超えることは考えにくい。そのため、めっき皮膜のAl量は1000mg/m2以下とする。
めっき皮膜中のNi量は0mg/m2であってもよい。めっき皮膜中のNi量を50mg/m2以上とすることで、浴中Al濃度が比較的高くても合金化に必要な温度および時間を下げることができ、生産効率を上げることができる。また、焼鈍温度を下げることができるため平坦度が向上し、ワイピングノズルと鋼板との接触リスクを低減することができる。そのため、めっき皮膜中のNi量を50mg/m2以上とすることが好ましい。より好ましくは、80mg/m2以上、100mg/m2以上または150mg/m2以上である。
めっき皮膜中の残部は不純物からなる。不純物は0.1質量%以下であることが好ましい。
インヒビターを添加した5体積%HCl水溶液を用いてホットスタンプ成形体のめっき皮膜のみを溶解除去する。ICP-AES(Inductively Coupled Plasma-Atomic Emission Spectrometry)を用いて、得られた溶解液中のFe濃度、Zn量、Al量およびNi量を測定することで、めっき皮膜中のFe濃度、Zn量、Al量およびNi量を得る。
ホットスタンプ成形体が酸化亜鉛含有皮膜および/または化成皮膜を有する場合は、ショットブラストまたは機械研削によりこれらの皮膜を除去してから、上述の測定を行う。
本実施形態に係るホットスタンプ成形体は、めっき皮膜上に酸化亜鉛含有皮膜を有する。
酸化亜鉛含有皮膜については、上述した第2の実施形態に係るホットスタンプ用合金化溶融亜鉛めっき鋼板のものと同一のため、説明は省略する。
本実施形態に係るホットスタンプ成形体は、酸化亜鉛含有皮膜上に化成皮膜を有してもよい。化成皮膜を有することで、塗膜との密着性および塗装後耐食性を向上することができる。
その他の点は第2の実施形態に係るホットスタンプ用合金化溶融亜鉛めっき鋼板をホットスタンプすることで得られるホットスタンプ成形体と同様である。
第1の実施形態に係るホットスタンプ用合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法は、上述の化学組成を有するスラブに対して熱間圧延を施すことで、熱延鋼板を得る熱間圧延工程と、任意で、前記熱延鋼板に対して冷間圧延を施すことで冷延鋼板を得る冷間圧延工程と、任意で、前記熱延鋼板または前記冷延鋼板に対してNiプレめっきを施すことでNiプレめっき鋼板を得るNiプレめっき工程と、前記熱延鋼板、前記冷延鋼板または前記Niプレめっき鋼板に対して還元性雰囲気中で460~850℃の温度域で3秒以上保持することで焼鈍鋼板を得る焼鈍工程と、Al濃度が0.155質量%以上、0.190質量%未満である溶融亜鉛浴に、前記焼鈍鋼板を1.0~15.0秒間浸漬することで溶融亜鉛めっき鋼板を得る亜鉛めっき工程と、前記溶融亜鉛めっき鋼板に対して合金化処理を行うことでホットスタンプ用合金化溶融亜鉛めっき鋼板を得る合金化工程と、を備える。
以下、各工程について詳細に説明する。
上述した化学組成を有するスラブに対して熱間圧延を施すことで、熱延鋼板を得る。スラブの加熱温度は1200℃以上とし、1200℃以上での保持時間5分以上とすることが好ましい。熱間圧延後は、スケール除去のため酸洗を行ってもよい。
熱延鋼板に対して冷間圧延を施すことで、冷延鋼板を得る。なお、冷間圧延は行っても、行わなくてもよい。冷間圧延を行う場合、冷間圧延における累積圧下率は30~80%とすることが好ましい。
なお、累積圧下率は、冷間圧延前の熱延鋼板の板厚をt0とし、冷間圧延後の冷延鋼板の板厚をt1としたとき、{(t0-t1)/t0}×100(%)で表すことができる。
前記熱延鋼板または前記冷延鋼板に対してNiプレめっきを施すことで、Niプレめっき鋼板を得る。なお、Niプレめっきは行っても、行わなくてもよい。Niプレめっきを行うことで、合金化溶融亜鉛めっき皮膜中にNiを含ませることができる。合金化溶融亜鉛めっき皮膜中のNi量を好ましく制御すれば、後述の合金化処理において温度および時間を低減することができる。また、焼鈍工程における温度低減することができ、平坦度を向上させ、めっき付着量をワイピング制御する際にワイピングノズルと鋼板が接触するリスクを低減することができる。
前記熱延鋼板、前記冷延鋼板または前記Niプレめっき鋼板に対して、還元性雰囲気中で460~850℃の温度域で3秒間以上保持することで焼鈍鋼板を得る。還元性雰囲気とは、窒素およびアルゴンのような不活性ガスと水素とで構成される還元性ガスが主体であり、酸素のような酸化性ガスの濃度は不可避的不純物程度の混合ガスのことをいう。露点は-50~-10℃とすればよい。
一方、保持温度を850℃超としても、還元効果および機械特性改善効果が飽和し、炉体の損耗および燃料消費を促進する。そのため、保持温度は850℃以下とする。好ましくは800℃以下である。
また、平坦度の観点から、平坦度悪化の原因は鋼板中の不均一な再結晶であるため、保持温度はAc1点以下とすることが好ましい。すなわち、Niプレめっき鋼板に対して焼鈍を行う場合は、保持温度は460℃以上、Ac1点以下とすることが好ましい。
Ac1(℃)=723-10.7×Mn+29.1×Si-16.9×Ni+16.9×Cr+6.38×W
ここで上記式中の元素記号は、当該元素の質量%での含有量を示す。当該元素を含有しない場合は0を代入する。
なお、Niプレめっきを行っていない場合、すなわち熱延鋼板または冷延鋼板に対して焼鈍を行う場合は、酸化鉄の還元反応を進める時間を確保するため、保持時間は30秒以上とすることが好ましい。
Al濃度が0.155質量%以上、0.190質量%未満である溶融亜鉛浴に、前記焼鈍鋼板を1.0~15.0秒間浸漬することで溶融亜鉛めっき鋼板を得る。
合金化溶融亜鉛めっき皮膜のAl量は、溶融亜鉛浴の組成、浴温度および溶融亜鉛浴への浸漬時間を制御することにより調整することができる。
一方、溶融亜鉛浴のAl濃度が0.190質量%以上であると、炉加熱中の表面にAl酸化物が多量に発生し、ホットスタンプ成形体の化成処理性が劣化する。そのため、溶融亜鉛浴のAl濃度は0.190質量%未満とする。
前記溶融亜鉛めっき鋼板に対して合金化処理を行うことで、ホットスタンプ用合金化溶融亜鉛めっき鋼板を得る。合金化処理では、500~600℃の温度域に5~30秒間保持することが好ましい。
次に、第2の実施形態に係るホットスタンプ用合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法について説明する。以下では、第1の実施形態に係るホットスタンプ用合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法と異なる点についてのみ説明し、重複する点については説明を省略する。
第2の実施形態に係るホットスタンプ用合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法では、亜鉛めっき工程において、溶融亜鉛浴中のAl濃度を0.190~0.400質量%とする。第2の実施形態に係るホットスタンプ用合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法では、合金化溶融亜鉛めっき皮膜上に酸化亜鉛含有皮膜を形成するため、溶融亜鉛浴中のAl濃度を高くすることができる。ただし、溶融亜鉛浴中のAl濃度が0.400質量%超となると、Al量が過大になり、Niプレめっきを行った場合であっても、合金化に必要な温度および時間が増加し、加熱のための電力コストおよび燃料コストが増加することで、生産性が低下する。そのため、溶融亜鉛浴中のAl濃度は0.400質量%以下とする。好ましくは0.300質量%以下である。
第2の実施形態に係るホットスタンプ用合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法では、合金化工程の後に、表面(合金化溶融亜鉛めっき皮膜の表面)に、片面当たりの酸化亜鉛量が金属亜鉛換算で0.3~1.5g/m2である酸化亜鉛含有皮膜を形成する。
本実施形態に係るホットスタンプ成形体の製造方法は、上述した化学組成を有する鋼板と、前記鋼板上に配された合金化溶融亜鉛めっき皮膜と、前記合金化溶融亜鉛めっき皮膜上に配された酸化亜鉛含有皮膜と、を有するホットスタンプ用合金化溶融亜鉛めっき鋼板を加熱して、100℃以上の温度域での保持時間を150秒以下とし、850℃以上の温度域での保持時間を30秒以下とし、782℃以上の温度域でホットスタンプするものである。
以下、ホットスタンプ成形体の製造方法について詳細に説明する。
100℃以上の温度域での保持時間の下限は特に限定しない。
850℃以上の温度域での保持時間の下限は特に限定しないが、3秒以上としてもよい。
ホットスタンプ後の冷却方法としては、例えば水冷管を通した金型を用いてホットスタンプを行い、その際に金型との接触により急冷する方法が挙げられる。
化成皮膜は、ホットスタンプ成形体を、公知のリン酸塩を含む化成処理液に浸漬することで形成すればよい。化成処理液に浸漬することで、酸化亜鉛を含む酸化亜鉛含有皮膜中の亜鉛と、化成処理液に含まれるリン酸塩とが反応し、酸化亜鉛含有皮膜上に化成皮膜が形成される。
その後、合金化工程を行った。合金化工程は、500~600℃の電気炉に入れ、500~600℃の温度域での保持時間を5~30秒間とした。
以上の方法により、ホットスタンプ用合金化溶融亜鉛めっき鋼板を得た。
また、重クロム酸アンモニウム水溶液に浸漬して酸化亜鉛だけを溶解させ、液中の亜鉛含有量をICPで測定することで、金属亜鉛換算での酸化亜鉛量を算出した。この酸化亜鉛量は、ZnO含有液の塗布・乾燥前後の鋼板の重量差から算出したものと一致した。
なお、同じ製造No.において、LME評価用の金型および平板金型で行うホットスタンプの条件が同じになるように、ホットスタンプを行った。
以上の方法により、ホットスタンプ成形体を得た。
ホットスタンプ成形体の表面を目視で観察し、酸化鉄スケールが生成していた場合、またはスケールの剥離が見られた場合は、不合格と判定し、表中にスケール「あり」と記載した。酸化鉄スケールが生成せず、且つスケールの剥離が見られなかった場合、合格と判定し、表中にスケール「なし」と記載した。
一方、後述する図3の製造No.5のように、表面に燐酸塩結晶が覆っていない5μm2以上の領域が観察された場合、化成処理性に劣るとして不合格と判定した。
なお、スケールが発生した例、LME割れが発生した例および焼入組織が不適切であった例のうち一部については、溶接性および化成処理性を評価しなかった。
LME割れの有無をSEMで観察した結果の一部を図2に示す。
化成処理性をSEMで評価した結果の一部を図3に示す。
製造No.7より、めっき皮膜中のZn量が40.0g/m2を上回ると、ホットスタンプ成形体においてLME割れが発生することが分かる。
製造No.9より、合金化溶融亜鉛めっき皮膜中にNiが含まれなくても、Zn量、Al量およびFe濃度が所望の範囲内であれば、ホットスタンプ後の特性を満足することが分かる。
また、製造No.11より、合金化溶融亜鉛めっき皮膜中にNiが含まれなくても、製造No.10と同様の結果が得られることが分かる。
製造No.14より、溶融亜鉛浴中のAl濃度が0.205質量%であったが、酸化亜鉛含有皮膜を形成しなかったため、ホットスタンプ成形体において化成処理性が劣ることが分かる。
製造No.15より、製造No.8と同様に合金化溶融亜鉛めっき皮膜中のFe濃度が8質量%を下回ったため、短い炉内時間では十分に温度を上昇させることができなかったことが分かる。その結果、引張強さが劣ることがわかる。
製造No.29より、Mn含有量が不足したためAc3点が上昇し、マルテンサイトが80面積%未満となり、引張強さが劣ったことが分かる。
製造No.31より、酸化亜鉛含有皮膜中の酸化亜鉛量が過剰であったため、溶接抵抗が上昇したことが分かる。
Claims (12)
- 鋼板と、前記鋼板上に配された合金化溶融亜鉛めっき皮膜と、を有するホットスタンプ用合金化溶融亜鉛めっき鋼板であって、
前記鋼板は、化学組成が、質量%で、
C :0.02~0.58%、
Mn:0.10~3.00%、
sol.Al:0.001~1.000%、
Si:2.00%以下、
P :0.100%以下、
S :0.005%以下、
N :0.0100%以下、
Ti:0~0.200%、
Nb:0~0.200%、
V :0~1.00%、
W :0~1.00%
Cr:0~1.00%、
Mo:0~1.00%、
Cu:0~1.00%、
Ni:0~1.00%、
B :0~0.0100%、
Ca:0~0.05%、および
REM:0~0.05%
を含有し、残部がFeおよび不純物からなり、
前記合金化溶融亜鉛めっき皮膜は、
Fe濃度が8.0質量%超であり、
Zn量が15.0~40.0g/m2であり、
Al量が150mg/m2以上、400mg/m2未満であり、
Ni量が0~2000mg/m2であり、
残部が不純物からなる
ことを特徴とするホットスタンプ用合金化溶融亜鉛めっき鋼板。 - 鋼板と、前記鋼板上に配された合金化溶融亜鉛めっき皮膜と、前記合金化溶融亜鉛めっき皮膜上に配された酸化亜鉛含有皮膜と、を有するホットスタンプ用合金化溶融亜鉛めっき鋼板であって、
前記鋼板は、化学組成が、質量%で、
C :0.02~0.58%、
Mn:0.10~3.00%、
sol.Al:0.001~1.000%、
Si:2.00%以下、
P :0.100%以下、
S :0.005%以下、
N :0.0100%以下、
Ti:0~0.200%、
Nb:0~0.200%、
V :0~1.00%、
W :0~1.00%
Cr:0~1.00%、
Mo:0~1.00%、
Cu:0~1.00%、
Ni:0~1.00%、
B :0~0.0100%、
Ca:0~0.05%、および
REM:0~0.05%
を含有し、残部がFeおよび不純物からなり、
前記合金化溶融亜鉛めっき皮膜は、
Fe濃度が8.0質量%超であり、
Zn量が15.0~40.0g/m2であり、
Al量が400~1000mg/m2であり、
Ni量が0~2000mg/m2であり、
前記酸化亜鉛含有皮膜は、
片面当たりの酸化亜鉛量が金属亜鉛換算で0.3~1.5g/m2である
ことを特徴とするホットスタンプ用合金化溶融亜鉛めっき鋼板。 - 前記鋼板の前記化学組成が、質量%で、
Ti:0.005~0.200%、
Nb:0.005~0.200%、
V :0.10~1.00%、
W :0.10~1.00%、
Cr:0.05~1.00%、
Mo:0.05~1.00%、
Cu:0.05~1.00%、
Ni:0.05~1.00%、
B :0.0010~0.0100%、
Ca:0.0005~0.05%、および
REM:0.0005~0.05%
からなる群から選ばれる1種または2種を含有する
ことを特徴とする請求項1または2に記載のホットスタンプ用合金化溶融亜鉛めっき鋼板。 - 前記合金化溶融亜鉛めっき皮膜中の前記Ni量が50~2000mg/m2である
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のホットスタンプ用合金化溶融亜鉛めっき鋼板。 - 鋼板と、前記鋼板上に配されためっき皮膜と、前記めっき層上に配された酸化亜鉛含有皮膜と、を有するホットスタンプ成形体であって、
前記鋼板は、化学組成が、質量%で、
C :0.02~0.58%、
Mn:0.10~3.00%、
sol.Al:0.001~1.000%、
Si:2.00%以下、
P :0.100%以下、
S :0.005%以下、
N :0.0100%以下、
Ti:0~0.200%、
Nb:0~0.200%、
V :0~1.00%、
W :0~1.00%
Cr:0~1.00%、
Mo:0~1.00%、
Cu:0~1.00%、
Ni:0~1.00%、
B :0~0.0100%、
Ca:0~0.05%、および
REM:0~0.05%
を含有し、残部がFeおよび不純物からなり、
前記鋼板の金属組織が、80面積%以上のマルテンサイトを含み、
前記めっき皮膜は、Fe-Zn固溶相および酸化亜鉛のみからなり、
Zn量が15.0~40.0g/m2であり、
Al量が400~1000mg/m2であり、
Ni量が0~2000mg/m2であり、
残部が不純物からなり、
前記酸化亜鉛含有皮膜は、
片面当たりの酸化亜鉛量が、金属亜鉛換算で0.3~1.5g/m2である
ことを特徴とするホットスタンプ成形体。 - 前記鋼板の前記化学組成が、質量%で、
Ti:0.005~0.200%、
Nb:0.005~0.200%、
V :0.10~1.00%、
W :0.10~1.00%、
Cr:0.05~1.00%、
Mo:0.05~1.00%、
Cu:0.05~1.00%、
Ni:0.05~1.00%、
B :0.0010~0.0100%、
Ca:0.0005~0.05%、および
REM:0.0005~0.05%
からなる群から選ばれる1種または2種を含有する
ことを特徴とする請求項5に記載のホットスタンプ成形体。 - 前記酸化亜鉛含有皮膜上に、化成皮膜を有することを特徴とする請求項5または6に記載のホットスタンプ成形体。
- 請求項1に記載のホットスタンプ用合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法であって、
請求項1に記載の化学組成を有するスラブに対して熱間圧延を施すことで、熱延鋼板を得る熱間圧延工程と、
任意で、前記熱延鋼板に対して冷間圧延を施すことで冷延鋼板を得る冷間圧延工程と、
任意で、前記熱延鋼板または前記冷延鋼板に対してNiプレめっきを施すことでNiプレめっき鋼板を得るNiプレめっき工程と、
前記熱延鋼板、前記冷延鋼板または前記Niプレめっき鋼板に対して還元性雰囲気中で460~850℃の温度域で3秒以上保持することで焼鈍鋼板を得る焼鈍工程と、
Al濃度が0.155質量%以上、0.190質量%未満である溶融亜鉛浴に、前記焼鈍鋼板を1.0~15.0秒間浸漬することで溶融亜鉛めっき鋼板を得る亜鉛めっき工程と、
前記溶融亜鉛めっき鋼板に対して合金化処理を行うことでホットスタンプ用合金化溶融亜鉛めっき鋼板を得る合金化工程と、を備える
ことを特徴とするホットスタンプ用合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。 - 請求項2に記載のホットスタンプ用合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法であって、
請求項2に記載の化学組成を有するスラブに対して熱間圧延を施すことで、熱延鋼板を得る熱間圧延工程と、
任意で、前記熱延鋼板に対して冷間圧延を施すことで冷延鋼板を得る冷間圧延工程と、
任意で、前記熱延鋼板または前記冷延鋼板に対してNiプレめっきを施すことでNiプレめっき鋼板を得るNiプレめっき工程と、
前記熱延鋼板、前記冷延鋼板または前記Niプレめっき鋼板に対して還元性雰囲気中で460~850℃の温度域で3秒以上保持することで焼鈍鋼板を得る焼鈍工程と、
Al濃度が0.190~0.400質量%である溶融亜鉛浴に、前記焼鈍鋼板を1.0~15.0秒間浸漬することで溶融亜鉛めっき鋼板を得る亜鉛めっき工程と、
前記溶融亜鉛めっき鋼板に対して合金化処理を行う合金化工程と、
片面当たりの酸化亜鉛量が金属亜鉛換算で0.3~1.5g/m2である酸化亜鉛含有皮膜を形成する酸化亜鉛含有皮膜形成工程と、を備える
ことを特徴とするホットスタンプ用合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。 - 請求項5に記載のホットスタンプ成形体の製造方法であって、
鋼板と、前記鋼板上に配された合金化溶融亜鉛めっき皮膜と、前記合金化溶融亜鉛めっき皮膜上に配された酸化亜鉛含有皮膜と、を有し、
前記鋼板は、化学組成が、質量%で、
C :0.02~0.58%、
Mn:0.10~3.00%、
sol.Al:0.001~1.000%、
Si:2.00%以下、
P :0.100%以下、
S :0.005%以下、
N :0.0100%以下、
Ti:0~0.200%、
Nb:0~0.200%、
V :0~1.00%、
W :0~1.00%
Cr:0~1.00%、
Mo:0~1.00%、
Cu:0~1.00%、
Ni:0~1.00%、
B :0~0.0100%、
Ca:0~0.05%、および
REM:0~0.05%
を含有し、残部がFeおよび不純物からなり、
前記合金化溶融亜鉛めっき皮膜は、
Fe濃度が8.0質量%超であり、
Zn量が15.0~40.0g/m2であり、
Al量が400~1000mg/m2であり、
Ni量が0~2000mg/m2であり、
残部が不純物からなり、
前記酸化亜鉛含有皮膜は、
片面当たりの酸化亜鉛量が金属亜鉛換算で0.3~1.5g/m2であるホットスタンプ用合金化溶融亜鉛めっき鋼板を加熱して、100℃以上の温度域での保持時間を150秒以下とし、850℃以上の温度域での保持時間を30秒以下とし、782℃以上の温度域でホットスタンプすることでホットスタンプ成形体を得る
ことを特徴とするホットスタンプ成形体の製造方法。 - 前記鋼板の前記化学組成が、質量%で、
Ti:0.005~0.200%、
Nb:0.005~0.200%、
V :0.10~1.00%、
W :0.10~1.00%、
Cr:0.05~1.00%、
Mo:0.05~1.00%、
Cu:0.05~1.00%、
Ni:0.05~1.00%、
B :0.0010~0.0100%、
Ca:0.0005~0.05%、および
REM:0.0005~0.05%
からなる群から選ばれる1種または2種を含有する
ことを特徴とする請求項10に記載のホットスタンプ成形体の製造方法。 - 前記ホットスタンプ成形体の表面に化成皮膜を形成する
ことを特徴とする請求項10または11に記載のホットスタンプ成形体の製造方法。
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