JP2022129620A - インクジェット記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】フラッシング用の開口部が形成された搬送ベルトの基準位置を簡易且つコンパクトな構成で検知可能なインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】インクジェット記録装置は、記録ヘッドと、搬送ベルトと、制御部と、開口部位置検出部と、を備える。制御部は、記録ヘッドおよび搬送ベルトの駆動を制御して、記録ヘッドのノズルからインクを吐出させて搬送ベルトの複数の開口部のいずれかを通過させるフラッシングを実行する。複数の開口部は、搬送ベルトの周方向の基準位置を示す基準位置検知用開口部を含む。開口部位置検出部は、搬送ベルトの駆動時に、基準位置検知用開口部を含む搬送方向に並ぶ複数の開口部を順次検知する。制御部は、基準位置検知用開口部の検知タイミングに基づいて搬送ベルトの基準位置を取得し、フラッシングの実行時における記録ヘッドからのインクの吐出タイミングを決定する。
【選択図】図6
【解決手段】インクジェット記録装置は、記録ヘッドと、搬送ベルトと、制御部と、開口部位置検出部と、を備える。制御部は、記録ヘッドおよび搬送ベルトの駆動を制御して、記録ヘッドのノズルからインクを吐出させて搬送ベルトの複数の開口部のいずれかを通過させるフラッシングを実行する。複数の開口部は、搬送ベルトの周方向の基準位置を示す基準位置検知用開口部を含む。開口部位置検出部は、搬送ベルトの駆動時に、基準位置検知用開口部を含む搬送方向に並ぶ複数の開口部を順次検知する。制御部は、基準位置検知用開口部の検知タイミングに基づいて搬送ベルトの基準位置を取得し、フラッシングの実行時における記録ヘッドからのインクの吐出タイミングを決定する。
【選択図】図6
Description
本発明は、インクジェット記録装置に関する。
従来、インクジェットプリンターなどのインクジェット記録装置において、インクの乾燥によるノズルの目詰まりを低減または予防するために、定期的にノズルからインクを吐き出すフラッシング(空吐出)が行われている。例えば特許文献1および2のインクジェット記録装置では、記録媒体を搬送する搬送ベルトに所定の間隔でフラッシング用の開口部を設け、搬送ベルトが一周する間に所定のタイミングで記録ヘッドの各ノズルからインクを吐出させて、搬送ベルトの開口部を通過させるようにしている。
特許文献1では、記録媒体に連続的に記録を行う際のフラッシングに要する時間を短縮し、且つ良好な記録品質を得るために、記録媒体は搬送ベルト上で開口部にかからないように載置される。特許文献2では、搬送ベルトの蛇行を軽減するために、開口部が搬送ベルトの搬送方向に交差する幅方向の中心線に関して対称に形成される。
搬送ベルトの幅方向および搬送方向に配置された複数の開口部(開口部群)をベルト進行方向に所定の間隔で複数箇所に形成する場合、従来はベルトセンサーにより搬送ベルトの開口部のピッチ間隔の変化を読み取ることで搬送ベルトの基準位置(ホームポジション)を検知し、検知された基準位置情報と用紙のサイズ情報とに基づいてレジストローラー対から搬送ベルトへの用紙の搬送タイミング、およびフラッシグのタイミングを決定していた。しかし、上記の方法では制御が複雑化することが懸念され、開口部のピッチ間隔が近似している部分を基準位置と誤検知するおそれもあった。
搬送ベルトの基準位置を検知する方法として、例えば特許文献3には、搬送ベルトに孔の位置を示す孔マークを形成しておき、マーク検出部によって孔マークを検出することで基準孔列の位置(基準位置)を検出し、基準孔列が記録ヘッドに到達するまでの経過時間を算出して空吐出(フラッシング)のタイミングを制御するインクジェット式の画像形成装置が開示されている。
特許文献3の方法では、搬送ベルトの吸引孔(開口部)よりもベルト幅方向の外側に孔マークが形成されている。そのため、孔マークの形成領域を確保するために搬送ベルトの幅方向の寸法を大きくする必要があり、装置の大型化に繋がるという問題点があった。
本発明は、上記問題点に鑑み、フラッシング用の開口部が形成された搬送ベルトの基準位置を簡易且つコンパクトな構成で検知可能なインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の第1の構成は、記録ヘッドと、搬送ベルトと、制御部と、開口部位置検出部と、を備えたインクジェット記録装置である。記録ヘッドは、インクを吐出する複数のノズルを有する。搬送ベルトは、無端状であって複数の開口部を有し、記録媒体を担持して搬送する。制御部は、記録ヘッドおよび搬送ベルトの駆動を制御して、画像記録に寄与するタイミングとは異なるタイミングで記録ヘッドのノズルからインクを吐出させて複数の開口部のいずれかを通過させるフラッシングを実行する。複数の開口部は、他の開口部と記録媒体の搬送方向の寸法が異なり、搬送ベルトの周方向の基準位置を示す基準位置検知用開口部を含む。開口部位置検出部は、搬送ベルトの駆動時に、基準位置検知用開口部を含む搬送方向に並ぶ複数の開口部を順次検知する。制御部は、開口部位置検出部による基準位置検知用開口部の検知タイミングに基づいて搬送ベルトの基準位置を取得し、フラッシングの実行時における記録ヘッドからのインクの吐出タイミングを決定する。
本発明の第1の構成によれば、フラッシングの際に記録ヘッドから吐出されたインクが通過する開口部の一部を基準位置検知用開口部とし、開口部位置検出部で基準位置検知用開口部を読み取ることにより、搬送ベルトの1周の基準位置(ホームポジション)を検知する。これにより、開口部の幅方向外側に基準位置検知を検知するための孔やマークを形成する場合に比べて搬送ベルトの幅方向のサイズを小さくすることができ、インクジェット記録装置を小型化することができる。
〔1.インクジェット記録装置の構成〕
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置としてのプリンター100の概略の構成を示す説明図である。プリンター100は、用紙収容部である給紙カセット2を備えている。給紙カセット2は、プリンター本体1の内部下方に配置されている。給紙カセット2の内部には、記録媒体の一例である用紙Pが収容されている。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置としてのプリンター100の概略の構成を示す説明図である。プリンター100は、用紙収容部である給紙カセット2を備えている。給紙カセット2は、プリンター本体1の内部下方に配置されている。給紙カセット2の内部には、記録媒体の一例である用紙Pが収容されている。
給紙カセット2の用紙搬送方向下流側、すなわち図1における給紙カセット2の右側の上方には給紙装置3が配置されている。この給紙装置3により、用紙Pは図1において給紙カセット2の右上方に向け、1枚ずつ分離されて送り出される。
プリンター100は、その内部に第1用紙搬送路4aを備えている。第1用紙搬送路4aは、給紙カセット2に対してその給紙方向である右上方に位置する。給紙カセット2から送り出された用紙Pは、第1用紙搬送路4aにより、プリンター本体1の側面に沿って垂直上方に搬送される。
用紙搬送方向において第1用紙搬送路4aの下流端には、レジストローラー対13が設けられている。さらに、レジストローラー対13の用紙搬送方向下流側直近には、第1搬送ユニット5および記録部9が配置されている。給紙カセット2から送り出された用紙Pは、第1用紙搬送路4aを通ってレジストローラー対13に到達する。レジストローラー対13は、用紙Pの斜め送りを矯正しつつ、記録部9が実行するインク吐出動作とのタイミングを計り、第1搬送ユニット5(特に後述する第1搬送ベルト8)に向かって用紙Pを送り出す。
レジストローラー対13によって第1搬送ユニット5に送り出された用紙Pは、第1搬送ベルト8によって記録部9(特に後述する記録ヘッド17a~17c)との対向位置に搬送される。記録部9から用紙Pにインクが吐出されることにより、用紙P上に画像が記録される。このとき、記録部9におけるインクの吐出は、プリンター100の内部の制御装置110によって制御される。
用紙搬送方向において、第1搬送ユニット5の下流側(図1の左側)には、第2搬送ユニット12が配置されている。記録部9によって画像が記録された用紙Pは、第2搬送ユニット12へ送られる。用紙Pの表面に吐出されたインクは、第2搬送ユニット12を通過する間に乾燥される。
用紙搬送方向において、第2搬送ユニット12の下流側であってプリンター本体1の左側面近傍には、デカーラー部14が設けられている。第2搬送ユニット12によってインクが乾燥された用紙Pは、デカーラー部14へ送られて、用紙Pに生じたカールが矯正される。
用紙搬送方向において、デカーラー部14の下流側(図1の上方)には、第2用紙搬送路4bが設けられている。デカーラー部14を通過した用紙Pは、両面記録を行わない場合、第2用紙搬送路4bを通り、プリンター100の左側面外部に設けられた用紙排出トレイ15aに排出される。用紙排出トレイ15aの下方には、印字不良等の発生した不要な用紙P(損紙)を排出するサブ排出トレイ15bが設けられている。
プリンター本体1の上部であって記録部9および第2搬送ユニット12の上方には、両面記録を行うための反転搬送路16が設けられている。両面記録を行う場合、用紙Pの一方の面(第1面)への記録が終了して第2搬送ユニット12およびデカーラー部14を通過した用紙Pは、第2用紙搬送路4bを通って反転搬送路16へ送られる。
反転搬送路16へ送られた用紙Pは、続いて用紙Pの他方の面(第2面)への記録のために搬送方向が切り替えられる。そして、用紙Pは、プリンター本体1の上部を通過して右側に向かって送られ、レジストローラー対13を経て第2面を上向きにした状態で再び第1搬送ユニット5へ送られる。第1搬送ユニット5では、記録部9との対向位置に用紙Pが搬送され、記録部9からのインク吐出によって第2面に画像が記録される。両面記録後の用紙Pは、第2搬送ユニット12、デカーラー部14、第2用紙搬送路4bを順に通過して用紙排出トレイ15aに排出される。
また、第2搬送ユニット12の下方には、メンテナンスユニット19およびキャップユニット20が配置されている。メンテナンスユニット19は、パージを実行する際に記録部9の下方に水平移動し、記録ヘッド17a~17cのインク吐出口18(図2参照)から押出されたインクを拭き取り、拭き取られたインクを回収する。なお、パージとは、インク吐出口18内の増粘インク、異物、気泡を排出するために、記録ヘッド17a~17cのインク吐出口18からインクを強制的に押し出す動作を言う。キャップユニット20は、記録ヘッド17a~17cのインク吐出面をキャッピングする際に記録部9の下方に水平移動し、さらに上方に移動して記録ヘッド17a~17cの下面に装着される。
図2は、記録部9の平面図である。記録部9は、ヘッドハウジング10と、ラインヘッド11Y、11M、11C、11Kとを備えている。ラインヘッド11Y~11Kは、駆動ローラー6a、従動ローラー6b、テンションローラー7aおよび7b(図3参照)を含む複数のローラーに張架された無端状の第1搬送ベルト8の搬送面に対して、所定の間隔(例えば1mm)が形成される高さでヘッドハウジング10に保持される。駆動ローラー6aは、第1搬送ベルト8を用紙Pの搬送方向(矢印A方向)に走行させる。この駆動ローラー6aの駆動は、制御装置110の主制御部110a(図4参照)によって制御される。なお、上記複数のローラーは、第1搬送ベルト8の走行方向に沿って、テンションローラー7a、テンションローラー7b、従動ローラー6b、および駆動ローラー6aの順に配置されている(図3参照)。
ラインヘッド11Y~11Kは、複数(ここでは3個)の記録ヘッド17a~17cをそれぞれ有している。記録ヘッド17a~17cは、用紙搬送方向(矢印A方向)と直交する用紙幅方向(矢印BB′方向)に沿って千鳥状に配列されている。記録ヘッド17a~17cは、複数のインク吐出口18(ノズル)を有している。各インク吐出口18は、記録ヘッドの幅方向、つまり、用紙幅方向(矢印BB′方向)に等間隔で並んで配置されている。ラインヘッド11Y~11Kからは、記録ヘッド17a~17cのインク吐出口18を介して、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のインクが、第1搬送ベルト8で搬送される用紙Pに向かってそれぞれ吐出される。
図3は、給紙カセット2から第1搬送ユニット5を介して第2搬送ユニット12に至る用紙Pの搬送経路の周辺の構成を模式的に示している。また、図4は、プリンター100の主要部のハードウェア構成を示すブロック図である。プリンター100は、上記の構成に加えて、レジストセンサー21と、第1用紙センサー22と、第2用紙センサー23と、ベルトセンサー24と、をさらに備えている。
レジストセンサー21は、用紙カセット2から給紙装置3によって搬送され、レジストローラー対13に送られる用紙Pを検知する。このレジストセンサー21は、レジストローラー対13よりも用紙Pの供給方向の上流側に位置している。制御装置110(例えば用紙供給制御部110c)は、レジストセンサー21での検知結果に基づき、レジストローラー対13の回転開始タイミングを制御する。例えば、制御装置110は、レジストセンサー21での検知結果に基づき、レジストローラー対13によるスキュー(斜行)補正後の用紙Pの第1搬送ベルト8への供給タイミングを制御する。
第1用紙センサー22は、レジストローラー対13から第1搬送ベルト8に送られる用紙Pの幅方向の位置を検知する。制御装置110(例えば主制御部110a)は、第1用紙センサー22での検知結果に基づき、ラインヘッド11Y~11Kの記録ヘッド17a~17cの各インク吐出口18のうち、用紙Pの幅に対応するインク吐出口18からインクを吐出させて用紙Pに画像を記録することができる。
第2用紙センサー23は、レジストローラー対13によって第1搬送ベルト8に供給された用紙Pの通過を検知する。つまり、第2用紙センサー23は、第1搬送ベルト8で搬送される用紙Pの搬送方向の位置を検知する。第2用紙センサー23は、用紙搬送方向において記録部9の上流側で第1用紙センサー22の下流側に位置している。制御装置110(例えば主制御部110a)は、第2用紙センサー23での検知結果に基づき、第1搬送ベルト8によってラインヘッド11Y~11K(記録ヘッド17a~17c)と対向する位置に到達する用紙Pに対するインクの吐出タイミングを制御することができる。
ベルトセンサー24は、第1搬送ベルト8の駆動時に、第1搬送ベルト8の搬送方向に並ぶ、基準位置検知用開口部83(図5参照)を含む複数の開口部80を順次検知する基準位置検知センサーである。後述するように、基準位置検知用開口部83を含む開口部群82(後述する第3開口部群82c)と他の開口部群82との位置関係は予めわかっているため、ベルトセンサー24が第1搬送ベルト8の基準位置検知用開口部83を検知することにより、検知した基準位置検知用開口部83の位置に基づいて、第1搬送ベルト8に設けられた各開口部群82の搬送方向の位置を検出することができる。したがって、ベルトセンサー24は、第1搬送ベルト8の開口部群82(開口部80)の位置を検出する開口部位置検出部として機能していると言える。
ベルトセンサー24は、用紙搬送方向(第1搬送ベルト8の走行方向)において第1搬送ベルト8を張架する従動ローラー6bよりも用紙搬送方向の上流側に位置している。本実施形態では、ベルトセンサー24は、従動ローラー6bとテンションローラー7bとの間に位置しているが、テンションローラー7aとローラー7bとの間に位置していてもよい。従動ローラー6bは、記録部9に対して第1搬送ベルト8の走行方向の上流側に位置している。制御装置110(例えば用紙供給制御部110c)は、ベルトセンサー24の検知結果に基づき、第1搬送ベルト8に対して所定のタイミングで用紙Pを供給するように、レジストローラー対13を制御する。
また、用紙Pの位置を複数のセンサー(第1用紙センサー22、第2用紙センサー23)で検知し、第1搬送ベルト8の基準位置をベルトセンサー24で検知することにより、検知した位置の誤差修正や異常の検知も可能となる。
上述した第1用紙センサー22、第2用紙センサー23、ベルトセンサー24は、透過型または反射型の光学センサー、CISセンサー(Contact Image Sensor、密着型イメージセンサー)などで構成されてもよい。
また、プリンター100は、操作パネル27と、記憶部28と、通信部29と、アライメント調整部30と、をさらに備えている。
操作パネル27は、各種の設定入力を受け付けるための操作部である。例えば、ユーザーは、操作パネル27を操作して、給紙カセット2にセットする用紙Pのサイズ、つまり、第1搬送ベルト8によって搬送する用紙Pのサイズの情報を入力することができる。また、ユーザーは、操作パネル27を操作して、印刷する用紙Pの枚数の入力や、印刷ジョブの開始を指示することもできる。また、操作パネル27は、プリンター100の動作状況(画像記録や後述するフラッシング)に関する通知を行う通知装置としての機能も有する。
記憶部28は、制御装置110の動作プログラムを記憶するとともに、各種の情報を記憶するメモリであり、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、不揮発性メモリなどを含んで構成されている。操作パネル27によって設定された情報(例えば用紙Pのサイズ、枚数の情報)は、記憶部28に記憶される。
通信部29は、外部機器(例えばパーソナルコンピュータ(PC))との間で情報を送受信するための通信インターフェースである。例えば、ユーザーがPCを操作し、プリンター100に対して画像データとともに印刷コマンドを送信すると、上記の画像データおよび印刷コマンドが通信部29を介してプリンター100に入力される。プリンター100では、主制御部110aが上記画像データに基づいて記録ヘッド17a~17cを制御してインクを吐出させることにより、用紙Pに画像を記録することができる。
アライメント調整部30は、後述するようにベルトセンサー24で基準位置検知用開口部83を読み取ることで第1搬送ベルト8の蛇行を検知したとき、検知結果に基づいて従動ローラー6b、テンションローラー7a、7bのいずれかのアライメントを調整することにより第1搬送ベルト8の蛇行を補正する。
また、本実施形態のプリンター100は、制御装置110を備えている。制御装置110は、例えばCPU(Central Processing Unit)とメモリとを含んで構成されている。具体的には、制御装置110は、主制御部110aと、フラッシング制御部110bと、用紙供給制御部110cと、メンテナンス制御部110dと、を有する。制御装置110を構成する各制御部は、1つのCPUで構成されているが、別々のCPUで構成されていても勿論構わない。
主制御部110aは、プリンター100の各部の動作を制御する。例えば、プリンター100の内部の各ローラーの駆動、画像記録時(フラッシング時以外)の記録ヘッド17a~17cからのインク吐出等は、主制御部110aによって制御される。
フラッシング制御部110bは、ベルトセンサー24による開口部80(開口部群82)の位置検出に基づいて、記録ヘッド17a~17cにフラッシングを実行させる。なお、開口部80の位置検出に基づくフラッシングの詳細については後述する。
用紙供給制御部110cは、記録媒体供給部としてのレジストローラー対13を制御する記録媒体供給制御部である。例えば、用紙供給制御部110cは、ベルトセンサー24による開口部80の位置検出に基づいて、レジストローラー対13を制御する。なお、用紙供給制御部110cは、ベルトセンサー24による開口部80の位置検出とは独立して(位置検出とは無関係に)、レジストローラー対13を制御することもできる。
メンテナンス制御部110dは、各インク吐出口18からインクを強制的に押し出す上述のパージを記録ヘッド17a~17cに実行させる制御を行う。メンテナンス制御部110dは、記録ヘッド17a~17cにパージを実行させるときに、上述したメンテナンスユニット19の駆動(例えば記録部9の下方への移動および退避)も制御する。
また、図3に示すように、プリンター100は、第1搬送ベルト8の内周面側に、インク受け部31Y、31M、31C、31Kを有している。インク受け部31Y~31Kは、フラッシングを記録ヘッド17a~17cに実行させたときに、記録ヘッド17a~17cから吐出されて第1搬送ベルト8の開口部80を通過したインクを受けて回収する。したがって、インク受け部31Y~31Kは、ラインヘッド11Y~11Kの記録ヘッド17a~17cと、第1搬送ベルト8を介して対向する位置に設けられている。インク受け部31Y~31Kで回収されたインクは、インク排出流路(図示せず)を介して、例えば廃インクタンク(図示せず)に送られて廃棄される。
第2搬送ユニット12は、第2搬送ベルト12aと、乾燥器12bとを有する。第2搬送ベルト12aは、2つの駆動ローラー12cおよび従動ローラー12dによって張架されている。第1搬送ユニット5によって搬送され、記録部9によるインク吐出によって画像が記録された用紙Pは、第2搬送ベルト12aによって搬送され、搬送中に乾燥器12bによって乾燥されて上述したデカーラー部14に搬送される。
〔2.第1搬送ベルトの詳細〕
次に、第1搬送ユニット5の第1搬送ベルト8の詳細について説明する。図5は、本発明の第1実施形態に係るプリンター100に用いられる第1搬送ベルト8の一構成例を示す平面図である。図6は、図5における第1搬送ベルト8の第2開口部群82b、第3開口部群82c周辺の部分拡大図である。
次に、第1搬送ユニット5の第1搬送ベルト8の詳細について説明する。図5は、本発明の第1実施形態に係るプリンター100に用いられる第1搬送ベルト8の一構成例を示す平面図である。図6は、図5における第1搬送ベルト8の第2開口部群82b、第3開口部群82c周辺の部分拡大図である。
本実施形態では、用紙Pを負圧吸引によって第1搬送ベルト8に吸着させて搬送する負圧吸引方式を採用している。そのため、第1搬送ベルト8の全域には、用紙Pを負圧吸引によって第1搬送ベルト8に吸着させるための吸引風を通過させる多数の吸引孔8aが形成されている。
第1搬送ベルト8は、フラッシングの際に記録ヘッド17a~17cの各ノズル(インク吐出口18)から吐出されるインクを通過させる開口部80を複数有している。各開口部80は、第1搬送ベルト8の幅方向(矢印BB′方向、以下単に幅方向ともいう)に長尺の孔で形成されている。各開口部80の平面視での形状は、本実施形態では、図5のように長方形の角部に相当する領域が丸みを帯びた形状であるが、長方形状であってもよいし、その他の形状(例えば楕円形状)であってもよい。
本実施形態では、幅方向および第1搬送ベルト8の搬送方向(矢印A方向、以下単に搬送方向ともいう)に並ぶ複数の開口部80で構成される第1開口部群82a~第7開口部群82gが、第1搬送ベルト8の1周期S内に搬送方向に沿って所定の間隔で7箇所に配置されている。各開口部群82a~82gは、2つの開口部列81aおよび81bで構成されている。各開口部群82a~82gの搬送方向の間隔は同一ではなく、搬送される用紙Pのサイズに応じた位置に不定期に形成されている。即ち、搬送方向において隣り合う開口部群82同士の間隔は一定ではなく異なっている。このとき、搬送方向に隣り合う2つの開口部群82の最大間隔は、印字可能な最小サイズ(例えばA4サイズ横置き)の用紙Pが第1搬送ベルト8上に載置されたときの上記用紙Pの搬送方向の長さよりも長い。
各開口部列81aおよび81bは、複数(ここでは6個および5個)の開口部80が幅方向に等間隔で配置されている。一方の開口部列81aの各開口部80は、搬送方向から見て、他方の開口部列81bの各開口部80とベルト幅方向の一部(長手方向の端部)が重なる(重複部分Dを有する)ように配置されている。つまり、第1搬送ベルト8において、各開口部群82を構成する複数の開口部80は千鳥状に配置されている。なお、一方の開口部列81aの開口部80の数と、他方の開口部列81bの開口部80の数とが同一であってもよい。
ここで、ラインヘッド11Y~11K(記録ヘッド17a~17c)のヘッド幅をW1(mm)としたとき、開口部群82のベルト幅方向の幅W2(mm)は、W1よりも大きい。この結果、記録ヘッド17a~17cがフラッシングを実行したとき、記録ヘッド17a~17cの各インク吐出口18から吐出されるインクは、開口部列81aの各開口部80または開口部列81bの各開口部80のいずれかを通過する。したがって、記録ヘッド17a~17cにヘッド幅全体にわたってフラッシングを実行させて、全てのインク吐出口18についてインクの乾燥による目詰まりを低減することが可能となる。
第3開口部群82cの第1開口部列81aの幅方向両端部には、基準位置検知用開口部83が形成されている。基準位置検知用開口部83は、第1搬送ベルト8の1周の基準位置(ホームポジション)を示す部分であり、吸引孔8aおよび開口部80とは搬送方向(矢印A方向)の寸法が異なる。また、フラッシングの際には開口部80と同様に基準位置検知用開口部83をインクが通過するため、基準位置検知用開口部83は基準位置を示す部分とインク通過用の開口とを兼ねている。
制御装置110(例えばフラッシング制御部110b)は、第1搬送ベルト8の1周期Sにおいて、フラッシングの際に用いる複数の開口部群82の用紙搬送方向のパターン(組み合わせ)を、用いる用紙Pのサイズに応じて決定する。より詳細には、ベルトセンサー24により第1搬送ベルト8の基準位置検知用開口部83を読み取り、基準位置検知用開口部83の位置情報と用紙Pのサイズ情報とに基づいてレジストローラー対13から第1搬送ベルト8への用紙Pの搬送タイミングを変化させることで、連続して搬送される用紙Pの紙間に一定の周期で第1開口部群82a~第7開口部群82gが位置するように制御される。
用いる用紙Pのサイズは、制御装置110が、記憶部28に記憶された情報(例えば操作パネル27によって入力された用紙Pのサイズ情報)に基づいて認識することができる。なお、フラッシングを行うタイミングは「紙間」には限定されない。例えば、先頭の用紙Pに画像を形成する前や、最後尾の用紙Pに画像を形成した後でもフラッシングを行うことは可能である。
本実施形態では、フラッシングの際に記録ヘッド17a~17cから吐出されたインクが通過する開口部群82を構成する開口部80の一部を基準位置検知用開口部83とし、ベルトセンサー24で基準位置検知用開口部83を読み取ることにより、第1搬送ベルト8の1周の基準位置(ホームポジション)を検知している。これにより、開口部群82の幅方向外側に基準位置検知を検知するための孔やマークを形成する場合に比べて第1搬送ベルト8の幅方向のサイズを小さくすることができ、プリンター100を小型化することができる。
また、図6に示すように、基準位置検知用開口部83の搬送方向の寸法を開口部80よりも大きくしておくことで、ベルトセンサー24による検知時に基準位置検知用開口部83を他の開口部80と確実に区別することができ、フラッシング時に吐出されたインクの通過も容易となる。
基準位置検知用開口部83に用紙Pが重なると、ベルトセンサー24による読み取りが不可となるが、画像記録中の紙間においてもフラッシングが可能なように、用紙Pは可能な限り第1搬送ベルト8上の開口部群82に重ならない位置に配置されて搬送される。用紙Pが大サイズである場合は複数の開口部群82のうちの一部に重なるように配置される場合も有り得るが、開口部群82の形成されていない位置に比べると用紙Pが重なる可能性は低い。本実施形態のように、開口部群82を構成する開口部80の一部を基準位置検知用開口部83とすることで、基準位置検知用開口部83に用紙Pが重なる可能性が低くなるため好ましい。
また、基準位置検知用開口部83を最大サイズの用紙Pが重なる領域よりも幅方向外側に形成することで、基準位置検知用開口部83への用紙Pの重なりを確実に防止することができる。
なお、本実施形態では基準位置検知用開口部83を第3開口部群82cの幅方向両端部に形成したが、幅方向の一端部のみに形成してもよい。また、第3開口部群82cに限らず、第1開口部群82a~第7開口部群82gのいずれかに形成すればよい。
〔3.第1搬送ベルトの蛇行検知〕
次に、基準位置検知用開口部83を用いた第1搬送ベルト8の蛇行検知について説明する。図7は、基準位置検知用開口部83がベルトセンサー24の検知部24aを通過している状態を示す平面図であり、第1搬送ベルト8が幅方向中央(基準走行位置)にある状態を示す図である。図8は、図7の状態において基準位置検知用開口部83を検知したときのベルトセンサー24のセンサー出力値の推移を示すグラフである。
次に、基準位置検知用開口部83を用いた第1搬送ベルト8の蛇行検知について説明する。図7は、基準位置検知用開口部83がベルトセンサー24の検知部24aを通過している状態を示す平面図であり、第1搬送ベルト8が幅方向中央(基準走行位置)にある状態を示す図である。図8は、図7の状態において基準位置検知用開口部83を検知したときのベルトセンサー24のセンサー出力値の推移を示すグラフである。
ベルトセンサー24は反射型の光センサーであり、発光部(図示せず)から第1搬送ベルト8に測定光を出射したときの第1搬送ベルト8の表面からの反射光を受光する検知部24aを有する。検知部24aの全面に第1搬送ベルト8が対向している状態では、第1搬送ベルト8の表面からの反射光を検知部24aの全面で受光する。このときのセンサー出力値は図8のV0で示す値となる。
検知部24aは、基準位置検知用開口部83の幅方向の端縁83aに重なるように配置されている。そのため、検知部24aを基準位置検知用開口部83が通過している図7の状態では、検知部24aの基準位置検知用開口部83に対向する部分(図のハッチング領域)では反射光の受光ができない。その結果、検知部24aの反射光を受光可能な部分(図の白色領域)の面積が小さくなり、受光量も減少する。例えば、図8の時間T1からT2の間で基準位置検知用開口部83が検知部24aを通過したとき、センサー出力値はV1で示す値となる。
基準位置検知用開口部83は、吸引孔8aおよび開口部80と搬送方向の寸法が異なるため、センサー出力値が低下している時間ΔT(=T2-T1)も吸引孔8aおよび開口部80と異なる。従って、ΔTを比較することで、基準位置検知用開口部83を吸引孔8aおよび開口部80と区別して検知することができる。
また、第1搬送ベルト8が幅方向に移動すると、検知部24aの基準位置検知用開口部83に対向する部分(ハッチング領域)と反射光を受光可能な部分(白色領域)との面積比が変化する。その結果、第1搬送ベルト8の表面からの反射光の受光量も変化するため、センサー出力値も変化する。このセンサー出力値の変化を利用して第1搬送ベルト8の蛇行を検知することができる。
図9は、図7の状態から第1搬送ベルト8が幅方向の一方側(プリンター100の後方側、矢印B方向)に移動した状態を示す図であり、図10は、図9の状態において基準位置検知用開口部83を検知したときのベルトセンサー24のセンサー出力値の推移を示すグラフである。
図9に示すように、第1搬送ベルト8がプリンター100の後方側に移動すると、基準位置検知用開口部83の端縁83aも後方側に移動する。端縁83aの位置変動に伴い、検知部24aの基準位置検知用開口部83に対向する部分(ハッチング領域)が大きくなり、反射光を受光可能な部分(白色領域)の面積が小さくなる。その結果、第1搬送ベルト8の表面からの反射光の受光量も減少するため、センサー出力値は図10のV2で示す値となる。
図11は、図7の状態から第1搬送ベルト8が幅方向の他方側(プリンター100の前方側、矢印B′方向)に移動した状態を示す図であり、図12は、図11の状態において基準位置検知用開口部83を検知したときのベルトセンサー24のセンサー出力値の推移を示すグラフである。
図11に示すように、第1搬送ベルト8がプリンター100の前方側に移動すると、基準位置検知用開口部83の端縁83aも前方側に移動する。端縁83aの位置変動に伴い、検知部24aの基準位置検知用開口部83に対向する部分(ハッチング領域)が小さくなり、反射光を受光可能な部分(白色領域)の面積が大きくなる。その結果、第1搬送ベルト8の表面からの反射光の受光量も増加するため、センサー出力値は図12のV3で示す値となる。
上述したように、検知部24aと重なる基準位置検知用開口部83の端縁83aの位置変動に伴うセンサー出力値の変化に基づいて、第1搬送ベルト8の蛇行方向および蛇行量を検知することができる。そして、検知結果に基づいて第1搬送ベルト8の蛇行を補正することができる。例えば、制御装置110はセンサー出力値がV1から所定範囲(図8のΔV)にあるときは第1搬送ベルト8が一定の位置で搬送されていると判定し、図10および図12のようにセンサー出力値が所定範囲から外れたときは第1搬送ベルト8に蛇行が発生していると判定して、アライメント調整部30に制御信号を送信し、第1搬送ベルト8の蛇行を補正することができる。
本実施形態によれば、第1搬送ベルト8の基準位置を検知するためのベルトセンサー24と基準位置検知用開口部83を用いて、第1搬送ベルト8の蛇行方向および蛇行量を同に検知することができる。そのため、第1搬送ベルト8の蛇行を検知するための蛇行検知センサーを別途設ける必要がなくなり、センサーの配置数を削減することができる。
〔4.その他〕
本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、吸引部32を用いた負圧吸引によって用紙Pを第1搬送ベルト8に吸着させて搬送する場合について説明したが、第1搬送ベルト8を帯電させ、用紙Pを第1搬送ベルト8に静電吸着させて搬送するようにしてもよい(静電吸着方式)。
本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、吸引部32を用いた負圧吸引によって用紙Pを第1搬送ベルト8に吸着させて搬送する場合について説明したが、第1搬送ベルト8を帯電させ、用紙Pを第1搬送ベルト8に静電吸着させて搬送するようにしてもよい(静電吸着方式)。
また、上記実施形態では、開口部群82が搬送方向の用紙サイズに応じた位置に不規則に配置された第1搬送ベルト8を用いた構成について説明したが、複数の開口部80で構成される開口部群82が、搬送方向(矢印A方向)の全域に一定間隔で並んで配置される第1搬送ベルト8を用いることもできる。
また、上記実施形態では、インクジェット記録装置として、4色のインクを用いてカラー画像を記録するプリンター100を用いた例について説明したが、ブラックのインクを用いてモノクロの画像を記録するモノクロプリンターを用いた場合でも、本実施形態の第1ベルト搬送部5の構成を用いることは可能である。
本発明は、インクジェットプリンターなどのインクジェット記録装置に利用可能である。
6a 駆動ローラー
6b 従動ローラー(張架ローラー)
7a、7b テンションローラー(張架ローラー)
8 第1搬送ベルト
11Y~11K ラインヘッド
17a~17c 記録ヘッド
18 インク吐出口(ノズル)
24 ベルトセンサー(開口部位置検出部)
24a 検知部
27 操作パネル
30 アライメント調整部
31Y~31K インク受け部
80 開口部
81a、81b 開口部列
82a~82k 開口部群
83 基準位置検知用開口部
100 プリンター(インクジェット記録装置)
110 制御装置
P 用紙(記録媒体)
6b 従動ローラー(張架ローラー)
7a、7b テンションローラー(張架ローラー)
8 第1搬送ベルト
11Y~11K ラインヘッド
17a~17c 記録ヘッド
18 インク吐出口(ノズル)
24 ベルトセンサー(開口部位置検出部)
24a 検知部
27 操作パネル
30 アライメント調整部
31Y~31K インク受け部
80 開口部
81a、81b 開口部列
82a~82k 開口部群
83 基準位置検知用開口部
100 プリンター(インクジェット記録装置)
110 制御装置
P 用紙(記録媒体)
Claims (7)
- インクを吐出する複数のノズルを有する記録ヘッドと、
複数の開口部を有し、記録媒体を担持して搬送する無端状の搬送ベルトと、
前記記録ヘッドおよび前記搬送ベルトの駆動を制御して、画像記録に寄与するタイミングとは異なるタイミングで前記記録ヘッドの前記ノズルから前記インクを吐出させて複数の前記開口部のいずれかを通過させるフラッシングを実行する制御部と、
を備えたインクジェット記録装置において、
複数の前記開口部は、他の前記開口部と前記記録媒体の搬送方向の寸法が異なり、前記搬送ベルトの周方向の基準位置を示す基準位置検知用開口部を含み、
前記搬送ベルトの駆動時に、前記基準位置検知用開口部を含む前記搬送方向に並ぶ複数の前記開口部を順次検知する開口部位置検出部を備え、
前記制御部は、前記開口部位置検出部による前記基準位置検知用開口部の検知タイミングに基づいて前記搬送ベルトの前記基準位置を取得し、前記フラッシングの実行時における前記記録ヘッドからの前記インクの吐出タイミングを決定することを特徴とするインクジェット記録装置。 - 前記基準位置検知用開口部は、他の前記開口部に比べて前記搬送方向の寸法が大きいことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
- 前記基準位置検知用開口部は、前記搬送ベルトに担持される最大サイズの前記記録媒体が重なる領域よりも前記搬送ベルトの幅方向外側に配置されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のインクジェット記録装置。
- 前記搬送ベルトには、前記搬送ベルトの前記搬送方向および幅方向に並ぶ複数の前記開口部で構成される開口部群が、前記搬送方向の複数箇所に所定の間隔を隔てて形成されており、
前記基準位置検知用開口部は、前記開口部群の前記幅方向の少なくとも一端部に配置されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のインクジェット記録装置。 - 前記開口部位置検出部は、前記搬送ベルトに測定光を出射したときの前記搬送ベルトの表面からの反射光を受光する検知部を有する反射型の光センサーであり、
前記基準位置検知用開口部が前記検知部を通過するときのセンサー出力値の変化に基づいて、前記搬送ベルトの蛇行方向および蛇行量を検知することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のインクジェット記録装置。 - 前記開口部位置検出部は、前記搬送ベルトが基準走行位置にあるとき、前記検知部が前記基準位置検知用開口部の前記搬送方向と直交する幅方向の端縁に重なるように配置されており、前記検知部と重なる前記端縁の位置変動に伴う前記センサー出力値の増減に基づいて、前記搬送ベルトの前記基準走行位置からの蛇行方向および蛇行量を検知することを特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録装置。
- 前記搬送ベルトを回転駆動する駆動ローラーを含み、前記搬送ベルトを張架する複数の張架ローラーと、
複数の前記張架ローラーのいずれかのアライメントを調整するアライメント調整部と、
を有し、
前記制御部は、前記搬送ベルトの蛇行方向および蛇行量に基づいて前記アライメント調整部を用いて前記搬送ベルトの蛇行を補正することを特徴とする請求項5又は請求項6に記載のインクジェット記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021028358A JP2022129620A (ja) | 2021-02-25 | 2021-02-25 | インクジェット記録装置 |
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JP2021028358A JP2022129620A (ja) | 2021-02-25 | 2021-02-25 | インクジェット記録装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2022129620A true JP2022129620A (ja) | 2022-09-06 |
Family
ID=83151002
Family Applications (1)
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JP2021028358A Pending JP2022129620A (ja) | 2021-02-25 | 2021-02-25 | インクジェット記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2022129620A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US12045521B1 (en) | 2023-02-21 | 2024-07-23 | Ricoh Company, Ltd. | Halftone modification mechanism |
-
2021
- 2021-02-25 JP JP2021028358A patent/JP2022129620A/ja active Pending
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