JP2022115564A - 給送トレイ及びそれを備えた画像記録装置 - Google Patents

Abstract

【課題】給送トレイの筐体への挿入時に、ロール体から巻き解かれたロール媒体が筐体内部の部材と接触することを抑制する。【解決手段】給送トレイは、ロール体Ｒを収容可能な第１収容部１１ａと、ロール体Ｒから巻き解かれたロール紙Ｐ１ａの搬送経路を画定する搬送ガイド２１と、搬送経路内に位置する遮蔽位置と遮蔽位置よりも搬送経路から退避した退避位置との間で移動可能なシャッタ２２とを有する。【選択図】図２

Description

本発明は、ロール体を収容可能な給送トレイ及びそれを備えた画像記録装置に関する。

紙、布、ラベル等のシート状媒体がロール状に巻回されたロール体を収容可能なトレイを備えた画像記録装置が知られている。例えば、特許文献１には、ロール紙（ロール体）を収容する給紙トレイ（給送トレイ）と、該給紙トレイを脱着自在に保持する筐体と、給紙トレイに収容されたロール紙を画像形成部（記録部）に給送するための駆動ローラ（給送ローラ）とを備えたロール紙給送装置（画像記録装置）が示されている。

特開平０９－２６３３４８号公報

特許文献１の構成では、給送トレイに収容されたロール体から巻き解かれたシート状媒体であるロール媒体が給送トレイによって給送される。一般に、給送トレイの筐体への挿入は、ロール体から所定の長さだけロール媒体が巻き解かれた状態で行われる。巻き解かれるロール媒体の長さは作業者によって任意に決められるため、巻き解かれたロール媒体が長くなりすぎることがある。この場合、給送トレイの筐体への挿入時において、巻き解かれたロール媒体の先端が筐体内部の部材に接触してジャムの原因となるおそれがある。

本発明の目的は、給送トレイの筐体への挿入時に、ロール体から巻き解かれたロール媒体が筐体内部の部材と接触することを抑制することができる給送トレイ及び画像記録装置を提供することである。

本発明に係る給送トレイは、長尺のシート状媒体がロール状に巻回されたロール体を収容可能な第１収容部と、前記第１収容部に収容された前記ロール体から巻き解かれたシート状媒体であるロール媒体の搬送経路を画定する搬送ガイドと、前記搬送経路内に位置する遮蔽位置と、前記遮蔽位置よりも前記搬送経路から退避した退避位置との間で移動可能なシャッタと、を備える。

本発明の画像記録装置は、筐体と、前記筐体に対して挿抜可能な上述の給送トレイと、前記ロール媒体に搬送力を付与して前記給送トレイから前記ロール媒体を給送する給送ローラと、前記給送ローラによって給送される前記ロール媒体に画像を記録する記録部と、を備える。

本発明の給送トレイ及び画像記録装置によると、シャッタを遮蔽位置とすることで、ロール体から巻き解かれて搬送経路に導かれたロール媒体が長くなりすぎることを抑制することができる。このため、給送トレイの画像記録装置の筐体への挿入時に、ロール体から巻き解かれたロール媒体が筐体内部の部材と接触することを抑制することができる。また、シャッタを退避位置とすることで、ロール媒体を搬送経路に沿って搬送させることができる。

本発明の第１実施形態に係るプリンタの内部構造を示す概略側面図である。 シャッタが遮蔽位置にあるときの図１に示す給送トレイの斜視図である。 図２に示す給送トレイのIII－III線に沿う断面図である。 シャッタが退避位置にあるときの図１に示す給送トレイの斜視図である。 図４に示す給送トレイのV-V線に沿う断面図である。 アタッチメント部の構成を示す図である。 アタッチメントを取り外したときの給送トレイの側断面図である。 シャッタが遮蔽位置にあるときにおける給送トレイの部分側面図である。 給送トレイの筐体への挿入に連動してシャッタが退避位置に移動したときの給送トレイの部分側面図である。 本発明の第２実施形態に係る給送トレイの側断面図である。 第２実施形態に係る給送トレイの上面図である。 シャッタが遮蔽位置にあるときにおける第２実施形態の給送トレイの部分側面図である。 シャッタが退避位置にあるときにおける第２実施形態の給送トレイの部分側面図である。

（第１実施形態）
本発明の第１実施形態に係るプリンタ１００（本発明の画像記録装置）について、図１を参照しつつ、以下に説明する。なお、図１に示す上下方向、前後方向及び左右方向を、プリンタ１００の上下方向、前後方向及び左右方向とする。

（プリンタ１００の全体構成）
図１に示すように、プリンタ１００は、筐体１００ａと、給送トレイ１１と、給送ローラ２と、分離片４１と、搬送ローラ対３ａと、排紙ローラ対３ｂと、カッター機構４と、ヘッド５（本発明の記録部）と、排紙トレイ６と、中間ローラ対９と、制御部１０とを含む。排紙トレイ６は、筐体１００ａの前壁に形成された開口１０２を介して筐体１００ａに対して前後方向に沿って挿抜可能である。

給送トレイ１１は、筐体１００ａの下部に挿抜可能である。給送トレイ１１は、長尺の用紙Ｐ１（本発明の長尺のシート状媒体）がロール状に巻回されたロール体Ｒを収容可能な第１収容部１１ａと、長尺の用紙Ｐ１よりも短尺の用紙であるカット紙Ｐ２を上下方向に複数積層された状態で収容可能な第２収容部１１ｂとを有する。カット紙Ｐ２は、定形サイズにカットされた用紙であり、本実施形態においては、短辺と長辺から構成される長方形状のＡ４サイズの用紙である。カット紙Ｋｐは、その短辺が後述する搬送方向に沿うように、第２収容部１１ｂに収容される。給送トレイ１１内のロール体Ｒから巻き解かれたロール紙Ｐ１ａ（本発明のロール媒体）及びカット紙Ｐ２の幅方向は、左右方向と一致している。給送トレイ１１の詳細な構成については後述する。

給送ローラ２は、第１収容部１１ａに収容されたロール体Ｒから巻き解かれたロール紙Ｐ１ａ又は第２収容部１１ｂに収容されたカット紙Ｐ２を給送トレイ１１から送り出す。以降の説明において、ロール紙Ｐ１ａとカット紙Ｐ２とを区別しない場合には、「用紙Ｐ」と称する。給送ローラ２は、アーム２ａの先端に軸支されており、図示しない給送モータの駆動により回転する。アーム２ａは、支軸２ｂに回動自在に支持されている。アーム２ａは、図示しない付勢部材により給送ローラ２が給送トレイ１１の底面に近づくように付勢されている。制御部１０の制御により給送モータが駆動されると、給送ローラ２が回転して、給送ローラ２と接触する用紙Ｐに対して前方から後方に向かう方向の搬送力が付与される。これにより、用紙Ｐが給送トレイ１１から送り出される。なお、アーム２ａは、給送トレイ１１を筐体１００ａに対して脱着する際に上方へ退避可能に構成されている。

分離片４１は、給送トレイ１１からカット紙Ｐ２を送り出す際に重送を防ぐためのものである。分離片４１は、給送ローラ２による用紙Ｐの搬送方向（前方から後方に向かう方向、以降の説明においては単に「搬送方向」と称する）に関して、給送トレイ１１の下流側に位置している。分離片４１は、後方側の端部が前方側の端部よりも上方に位置するように傾斜している。分離片４１の表面には、細かい凹凸パターンが形成されている。分離片４１は、カット紙Ｐ２の幅方向の中央部と接触し、給送ローラ２と接触するカット紙Ｐ２とそれ以外のカット紙Ｐ２とを分離する。給送トレイ１１から送り出されて分離片４１に接触した用紙Ｐは、斜め上方に案内される。

搬送ローラ対３ａは、図示しない搬送モータの駆動により回転する駆動ローラと、駆動ローラに連れ回る従動ローラとで構成されている。排紙ローラ対３ｂは、図示しない排紙モータの駆動により回転する駆動ローラと、駆動ローラに連れ回る従動ローラとで構成されている。制御部１０の制御により図示しない搬送モータ及び排紙モータが駆動されると、搬送ローラ対３ａ及び排紙ローラ対３ｂが用紙Ｐを挟持しつつ回転して用紙Ｐを搬送する。搬送ローラ対３ａはヘッド５の後方に位置しており、排紙ローラ対３ｂはヘッド５の前方に位置している。搬送ローラ対３ａは、用紙Ｐを挟持しつつ前方に搬送する。排紙ローラ対３ｂは、搬送ローラ対３ａによって前方に搬送される用紙Ｐを挟持しつつ前方に搬送する。

カッター機構４は、分離片４１よりも搬送方向の下流側に位置している。カッター機構４は、例えば円板状の回転刃及び従動刃からなるカッター４ａと、カッター４ａの回転刃を左右方向に往復駆動させる切断モータ（不図示）とを含む。ロール体Ｒから巻き解かれて搬送経路に沿って搬送されたロール紙Ｐ１ａは、制御部１０の制御により切断モータが駆動されることで、カッター４ａの回転刃によりロール紙Ｐ１ａの幅方向に切断される。

中間ローラ対９は、カッター機構４よりも搬送方向の下流側であって、搬送ローラ対３ａよりも搬送方向の上流側に設けられている。中間ローラ対９は、図示しない中間モータの駆動により回転する駆動ローラと駆動ローラに連れ回る従動ローラとで構成されている。制御部１０の制御により図示しない中間モータが駆動されると、中間ローラ対９が用紙Ｐを挟持しつつ回転して用紙Ｐを搬送する。中間ローラ対９は、後述する給送トレイ１１の搬送ガイド２１の上方に位置している。中間ローラ対９は、給送ローラ２によって給送トレイ１１から送り出された後に搬送ガイド２１によって斜め上方に案内される用紙Ｐを挟持しつつ上方に搬送する。

ヘッド５は、下面に形成された複数のノズル（図示せず）と、図示しないドライバＩＣとを含む。制御部１０の制御によりドライバＩＣが駆動されると、ノズルからインクが吐出され、給送ローラ２、中間ローラ対９、搬送ローラ対３ａによって搬送された用紙Ｐがヘッド５の下面と対向する画像記録位置を通過するときに、用紙Ｐに対して画像が記録される。なお、ヘッド５は、位置が固定された状態でノズルからインクを吐出するライン式、及び、左右方向に移動しつつノズルからインクを吐出するシリアル式のいずれでもよい。ヘッド５により画像が形成された用紙Ｐは、排紙トレイ６に受容される。

制御部１０は、内部バス（図示せず）を介して、給送モータ、中間モータ、搬送モータ、排紙モータ、切断モータ及びドライバＩＣと接続されている。制御部１０は、ＣＰＵ（Central Processing Unit）、ＲＯＭ（Read Only Memory）及びＲＡＭ（Random Access Memory）を有する。ＲＯＭには、ＣＰＵが各種制御を行うためのプログラムやデータが格納されている。ＲＡＭは、ＣＰＵがプログラムを実行する際に用いるデータを一時的に記憶する。

（給送トレイ１１の構成）
次に、図２～図９を参照しつつ、給送トレイ１１の構成について説明する。以下の説明においては、筐体１００ａに装着された状態の給送トレイ１１の姿勢をもとに、給送トレイ１１の各部の方向を説明する。給送トレイ１１は、上面視で略四角形状を有している。給送トレイ１１は、底壁３１と、底壁３１の縁に設けられた側壁３２～３５とを有しており、上方に開口した箱状に形成されている。

底壁３１は、図３及び図５に示すように、上下方向と直交する面内に延びている。底壁３１の上面は、給送トレイ１１の底面３１ａとなっている。側壁３２、３３は、底壁３１の左右の両端縁から上方に延びている。また、側壁３２、３３は、底壁３１の前端部から後端部まで前後方向に沿って延びている。側壁３４は、底壁３１の前方の端縁から上方に延びている。さらに、側壁３４は、底壁３１の右端部から左端部まで左右方向に沿って延びている。

側壁３５は、底壁３１の後方の端縁に４つ設けられている。図２及び図４では内側の２つのみ示されている。側壁３５は、底面３１ａの後端部に繋がっており且つその上端部が下端部よりも後方に位置するように傾斜しているガイド面３５ａを有している。４つの側壁１５は、左右方向に互いに離隔している。給送トレイ１１が筐体１００ａに装着されたとき、左右方向に並んだ４つの側壁３５のうちの内側に位置する２つの側壁３５の間に、分離片４１が位置する。後述するアタッチメント部２０が給送トレイ１１から取り外されたときにおいて、側壁３５のガイド面３５ａは、分離片４１と共に、給送ローラ２によって後方に搬送されるカット紙Ｐ２を斜め上方に案内する。

給送トレイ１１内には、上述のように、ロール体Ｒを収容可能な第１収容部１１ａと、カット紙Ｐ２を上下方向に複数の積層された状態で収容可能な第２収容部１１ｂと、が設けられている。第１収容部１１ａと第２収容部１１ｂとは、搬送方向に沿って並んでいる。第２収容部１１ｂは、第１収容部１１ａよりも搬送方向の下流側に位置している。

第１収容部１１ａは、ロール体Ｒを、その軸方向が左右方向に一致する姿勢で収容する。第１収容部１１ａは、図３に示すように、円筒状の芯部材Ｒｃと、ロール体Ｒを支持する支持台１３と２つのローラ１４、１５と、ロールカバー１６とを有している。ロール体Ｒは、円筒状の芯部材Ｒｃの外周面に、長尺の用紙Ｐ１がロール状に巻回されたものである。ロール体Ｒは、その回転軸Ｒｘ（芯部材Ｒｃの中心軸）に沿った軸方向（図１の紙面垂直方向）が左右方向と平行になるように配置される。

支持台１３は、左右方向に沿って延びている。ローラ１４、１５は、いずれも左右方向に延びており、前後方向に互いに離隔して配置されている。ローラ１４、１５は、いずれも左右方向に沿って延びる回転軸周りに回転可能に支持台１３の上端部に支持されている。ローラ１４、１５は、ロール体Ｒの下側部分の外周面と接触した状態で当該ロール体Ｒを下方から支持する。

支持台１３の下面と給送トレイ１１の底面３１ａとの間には、隙間Ｇが形成されている。給送トレイ１１にロール紙Ｐ１ａをセットする際、支持台１３に支持されたロール体Ｒは、図３中反時計回りに回転させられ、ロール体Ｒの前方側部分からロール紙Ｐ１ａが巻き解かれる。そして、ロール体Ｒから巻き解かれたロール紙Ｐ１ａは、隙間Ｇを通って支持台１３の前方側から支持台１３の後方側まで引き出される。

ロールカバー１６は、第１収容部１１ａに収容されたロール体Ｒを覆う部材である。ロールカバー１６は、左右方向に沿って延在しており、支持台１３、ローラ１４、１５の幅より長く形成されている。また、ロールカバー１６は、第１収容部１１ａに収容可能な最大サイズのロール体Ｒの外周面に近接可能に配置されている。これにより、ロール体Ｒの巻きが緩んでロール体Ｒの外径が大きくなろうとしても、ロール体Ｒの外周面がロールカバー１６の内面と接触し、外径が大きくなるのを規制することが可能となる。なお、ロールカバー１６は、給送トレイ１１に対して着脱可能であってもよく、その下端において左右方向に沿って延びる回転軸を中心に回転可能であってもよい。ロールカバー１６がその下端の回転軸を中心に回転可能である場合、回転軸を中心に後方側に回転することで、支持台１３の上方のロール体Ｒの収容空間を露出させることができる。

第２収容部１１ｂは、カット紙Ｐ２を、その幅方向が左右方向に一致する姿勢で収容する。本実施形態において、第２収容部１１ｂは、給送トレイ１１の底面３１ａのうちの第１収容部１１ａよりも後方側部分及びその上方側部分である。底面３１ａのうちの第１収容部１１ａよりも後方側部分は、積層された状態で載置される複数のカット紙Ｐ２を下方から支持する。なお、本実施形態において、カット紙Ｐ２を第２収容部１１ｂに収容するときは、図7に示すように、後述のアタッチメント部２０は給送トレイ１１から取り外される。また、第１収容部１１ａに収容されたロール体Ｒから巻き解かれたロール紙Ｐ１ａを給送トレイ１１から送り出して画像の記録を行う場合には、カット紙Ｐ２は第２収容部１１ｂから取り除かれる。

給送トレイ１１は、さらに、アタッチメント部２０を有している。アタッチメント部２０は、側壁３５の前側に取り付けられており、給送トレイ１１に対して着脱可能に構成されている。アタッチメント部２０は、搬送ガイド２１と、シャッタ２２とを含む。なお、図１において、シャッタ２２の記載は省略している。

搬送ガイド２１は、第１収容部１１ａに収容されたロール体Ｒから巻き解かれたロール紙Ｐ１ａの搬送経路の一部を画定する。搬送ガイド２１は、図３及び図５に示すように、巻き解かれるロール紙Ｐ１ａを下方から支持する下ガイド２１ａと、巻き解かれるロール紙Ｐ１ａを上方から支持する上ガイド２１ｂとを有する。下ガイド２１ａと上ガイド２１ｂとの間にロール紙Ｐ１ａの搬送経路が形成されている。

下ガイド２１ａ及び上ガイド２１ｂは左右方向に延在している。下ガイド２１ａ及び上ガイド２１ｂは、左右方向から見たときに曲線に沿って形成されている。下ガイド２１ａ及び上ガイド２１ｂは、給送トレイ１１が筐体１００ａに装着されているときにおいて、左右方向に関して、給送ローラ２の両側それぞれに１つ配置されている。

２つの下ガイド２１ａは、４つの側壁３５のうちの右側の２つの側壁３５のガイド面３５ａの前方側と、左側の２つの側壁３５のガイド面３５ａの前方側とにそれぞれ設けられている。下ガイド２１ａは、底壁３１の後端部分の上側から側壁３５の上端部分の前側まで、底面３１ａ及びガイド面３５ａに沿って設けられている。下ガイド２１ａは、前方から後方に向かうにつれて上方に位置するように形成されている。

２つの上ガイド２１ｂは、ロール体Ｒから巻き解かれたロール紙Ｐ１ａを挟んで、２つの下ガイド２１ａと反対側に設けられている。上ガイド２１ｂは、左右方向から見たとき、前端部が中央部よりも上方となり、且つ、後端部が前端部及び中央部よりも上方となるように形成されている。また、上ガイド２１ｂの中央部分には、図２及び図４に示すように、上ガイド２１ｂの延在方向と交差する方向に開口２１ｂ２が形成されている。開口２１ｂ２には、後述のシャッタ２２の先端部２２ｂが挿入可能である。

下ガイド２１ａと上ガイド２１ｂとは、左右方向と直交する方向に離隔して配置されている。下ガイド２１ａと上ガイド２１ｂとの、左右方向と直交する方向の間隔は、前方後方に向かうにつれて狭くなっている。

本実施形態において、ロール紙Ｐ１ａの搬送経路は、給送ローラ２、搬送ガイド２１、中間ローラ対９、搬送ローラ対３ａ、排紙ローラ対３ｂによって画定される。なお、上述したように、カット紙Ｐ２を第２収容部１１ｂに収容するとき、アタッチメント部２０は給送トレイ１１から取り外される。したがって、本実施形態において、カット紙Ｐ２の搬送経路は、給送ローラ２、側壁３５のガイド面３５ａ及び分離片４１、中間ローラ対９、搬送ローラ対３ａ、排紙ローラ対３ｂによって画定される。

シャッタ２２は、左右方向に関して、給送ローラ２の両側それぞれに１つ配置されている。２つのシャッタ２２は、それぞれ、上ガイド２１ｂの前方側に形成されたアーム部２２ａと、アーム部２２ａの先端に設けられた先端部２２ｂとを含む。アーム部２２ａは、上ガイド２１ｂの上部分に沿って形成されている。アーム部２２ａの後端は、左右方向を軸方向とする回転軸２４によって、上ガイド２１ｂの上端部分に回転可能に支持されている。図２及び図４に示すように、左側のアーム部２２ａの左端には左右方向の左側に延びる凸部２５が形成され、右側のアーム部２２ａの右端には左右方向の右側に延びる凸部２５が形成されている。

先端部２２ｂは、アーム部２２ａの先端から搬送ガイド２１によって画定された搬送経路と交差する方向に延びている。先端部２２ｂの一部は、上ガイド２１ｂに形成された開口２１ｂ２を通って、搬送ガイド２１によって画定された搬送経路内に位置している。

シャッタ２２は、回転軸２４を中心に回転することで、搬送ガイド２１によって画定された搬送経路内に位置する遮蔽位置（図２及び図３を参照）と、遮蔽位置よりも搬送経路から退避した退避位置（図４及び図５を参照）との間で移動可能である。本実施形態において、退避位置にあるときのシャッタ２２の先端部２２ｂは、遮蔽位置にあるときのシャッタ２２の先端部２２ｂよりも前側且つ上側に位置している。シャッタ２２が遮蔽位置にあるとき、図３に示すように、先端部２２ｂは搬送ガイド２１によって画定された搬送経路を貫通している。また、シャッタ２２が遮蔽位置にあるとき、シャッタ２２は、給送ローラ２によるロール紙Ｐ１ａの給送位置である給送ローラ２の直下よりも搬送方向の下流側に位置している。シャッタ２２が退避位置にあるとき、図５に示すように、先端部２２ｂの先端が搬送経路外に退避している。シャッタ２２が退避位置にあるとき、給送ローラ２によって給送されるロール紙Ｐ１ａは、搬送ガイド２１によって画定された搬送経路を通って、カッター機構４まで導かれる。

また、シャッタ２２は、給送トレイ１１の筐体１００ａからの抜去に連動して遮蔽位置に移動可能であって、給送トレイ１１の筐体１００ａへの挿入に連動して退避位置に移動可能である。以下、図８及び図９を参照しつつ詳細に説明する。

上述したように、シャッタ２２のアーム部２２ａには、凸部２５が形成されている。また、筐体１００ａは、上下方向及び左右方向において凸部２５と対応した位置に、前後方向に延びる突起部分５１が形成されている。突起部分５１の前端部は、前方から後方に向かうにつれて上方に位置するように傾斜する傾斜面５１ａを有している。

給送トレイ１１が筐体１００ａへ挿入されるとき、凸部２５が傾斜面５１ａに沿って前方から後方に移動し、凸部２５が突起部分５１に乗り上げる。これにより、給送トレイ１１の筐体１００ａへの挿入に連動して、シャッタ２２は回転軸２４を中心に回転し、退避位置に移動する。また、給送トレイ１１が筐体１００ａから抜去されるとき、凸部２５が傾斜面５１ａに沿って後方から前方に移動し、凸部２５が突起部分５１から降りる。これにより、給送トレイ１１の筐体１００ａからの抜去に連動して、シャッタ２２は回転軸２４を中心に回転し、遮蔽位置に移動する。

以上に述べたように、第１実施形態の給送トレイ１１は、ロール体Ｒを収容可能な第１収容部１１ａと、ロール体Ｒから巻き解かれたロール紙Ｐ１ａの搬送経路を画定する搬送ガイド２１と、搬送経路内に位置する遮蔽位置と遮蔽位置よりも搬送経路から退避した退避位置との間で移動可能なシャッタ２２とを有する。また、第１実施形態のプリンタ１００は、筐体１００ａと、上述の給送トレイ１１と、給送ローラ２と、ヘッド５とを有する。これによると、シャッタ２２を遮蔽位置とすることで、ロール体Ｒから巻き解かれて搬送経路に導かれたロール紙Ｐ１ａが長くなりすぎることを抑制することができる。このため、給送トレイ１１のプリンタ１００の筐体１００ａへの挿入時に、ロール体Ｒから巻き解かれたロール紙Ｐ１ａが筐体１００ａ内部の部材と接触することを抑制することができる。また、シャッタ２２を退避位置とすることで、ロール紙Ｐ１ａを搬送経路に沿って搬送させることができる。

また、第１実施形態の給送トレイ１１では、遮蔽位置においては、シャッタ２２が搬送ガイド２１によって画定される搬送経路を貫通する。これによると、ロール体Ｒから巻き解かれて搬送経路に導かれたロール紙Ｐ１ａがシャッタ２２よりも搬送経路に沿った搬送方向の下流側までいくのを防ぐことができる。

また、第１実施形態の給送トレイ１１では、退避位置においては、シャッタ２２の先端部２２ｂの先端が搬送経路外に退避する。これによると、ロール紙Ｐ１ａの搬送時に、ロール体Ｒから巻き解かれて搬送経路に導かれたロール紙Ｐ１ａがシャッタ２２に接触することを回避することができる。

さらに、第１実施形態の給送トレイ１１では、シャッタ２２は、給送トレイ１１の筐体１００ａからの抜去に連動して、遮蔽位置に移動可能である。これによると、給送トレイ１１の筐体１００ａからの抜去時に手動でシャッタ２２を遮蔽位置に移動させる構成と比べて、手間がかからない上、シャッタ２２の遮蔽位置への移動のし忘れを回避することができる。このため、搬送経路に導かれたロール紙Ｐ１ａが長くなりすぎることをより確実に抑制でき、給送トレイ１１を筐体１００ａから抜去した後、再び筐体１００ａに挿入する時に、ロール体Ｒから巻き解かれたロール紙Ｐ１ａが筐体１００ａ内部の部材と接触することをより確実に抑制することができる。

また、第１実施形態の給送トレイ１１では、シャッタ２２は、給送トレイ１１の筐体１００ａへの挿入に連動して、退避位置に移動可能である。また、第１実施形態の給送トレイ１１では、シャッタ２２は、回転軸２４によって搬送ガイド２１に回転可能に支持されており、回転軸２４を中心に回転することで遮蔽位置と退避位置との間を移動可能である。

より具体的には、第１実施形態のプリンタ１００では、給送トレイ１１は、第１収容部１１ａに収容されたロール体Ｒの軸方向（左右方向）と直交する挿抜方向（前後方向）に沿って、筐体１００ａに対して挿抜可能である。また、シャッタ２２の左右方向の両端には、左右方向に延びる凸部２５が形成されており、筐体１００ａは、左右方向において凸部２５と対応した位置に、給送トレイを筐体に挿入する方向（前方から後方）に向かって上方に傾斜する傾斜面５１ａをそれぞれ有している。そして、シャッタ２２は、回転軸２４が左右方向となるように搬送ガイド２１に回転可能に支持されており、給送トレイ１１の筐体１００ａへの挿入に連動して、凸部２５が傾斜面５１ａに沿って移動することで、回転軸２４を中心に回転し、退避位置に移動可能である。

これによると、給送トレイ１１の筐体１００ａへの挿入前に手動でシャッタ２２を退避位置に移動させる構成と比べて、手間がかからない上、シャッタ２２の退避位置への移動のし忘れを回避することができる。このため、プリンタ１００の搬送動作時に、ロール紙Ｐ１ａがシャッタ２２と接触することによってジャムが生じることを抑制することができる。また、シャッタ２２が回転移動するため、シャッタ２２の遮蔽位置と退避位置との間の移動が容易となる。

また、第１実施形態の給送トレイ１１は、カット紙Ｐ２を複数積層した状態で収容可能な第２収容部１１ｂをさらに有し、搬送ガイド２１は、シャッタ２２を支持しており且つ給送トレイ１１に着脱可能である。第２収容部１１ｂに収容されたカット紙Ｐ２を搬送するときには、搬送ガイド２１及び搬送ガイド２１に支持されたシャッタ２２は不要となる。特に、第２収容部１１ｂに収容されたカット紙Ｐ２の積載数が多い場合、搬送ガイド２１及びシャッタ２２はカット紙Ｐ２の搬送を阻害するおそれがある。そこで、第１実施形態では、搬送ガイド２１を給送トレイ１１に対して着脱可能としている。これにより、ロール体Ｒ及びカット紙Ｐ２の両方を収容可能な構成の給送トレイ１１において、カット紙Ｐ２の積載数が多い場合でも確実に搬送を可能としつつ、給送トレイ１１の筐体１００ａへの挿入時にロール体Ｒから巻き解かれたロール紙Ｐ１ａが筐体１００ａ内部の部材と接触することを抑制することができる。

さらに、第１実施形態のプリンタ１００では、シャッタ２２は、第１収容部１１ａに収容されたロール体Ｒの軸方向（左右方向）に関して、給送ローラ２の両側それぞれに１つ配置されている。左右方向に関して、給送ローラ２の片側にしかシャッタ２２が配置されていない場合、ロール体Ｒから巻き解かれて搬送経路に導かれたロール紙Ｐ１ａは、給送ローラ２の片側に配置されたシャッタ２２によってのみ長くなりすぎることが抑制される。そうすると、巻き解かれたロール紙Ｐ１ａは搬送方向に対して斜めに傾いてしまうおそれがある。この場合、シャッタ２２を退避位置に移動させた後の給送ローラ２によるロール紙Ｐ１ａの搬送が適切に行われない。第１実施形態によれば、上記問題を解消することができる。

また、第１実施形態のプリンタ１００では、シャッタ２２は、遮蔽位置にあるとき、給送ローラ２によるロール紙Ｐ１ａの給送位置よりも搬送方向の下流側に位置している。これによると、ロール紙Ｐ１ａを給送ローラ２による給送位置まで確実に巻き解くことができる。

続いて、第２実施形態に係る給送トレイ１１１の構成について、図１０～図１３を参照しつつ以下に説明する。以下の説明において、第１実施形態と同様の構成については、同様の符号を用い、その説明を省略する。第２実施形態に係るプリンタは、給送トレイ１１の代わりに給送トレイ１１を含んでいることと、突起部分５１の代わりに後述の突起部分１５１の構成を含んでいること以外は、第１実施形態に係るプリンタ１００と同様の構成である。

給送トレイ１１１は、ロール体Ｒを収容可能な第１収容部１１１ａと、ロール体Ｒから巻き解かれたロール紙Ｐ１ａの搬送経路を画定する搬送ガイド１２１を含む。搬送ガイド１２１は、給送トレイ１１１の筐体１００ａに対する挿抜方向、すなわち前後方向に沿って延在する第１部材１２１ａ及び第２部材１２１ｂを含んでいる。

第１部材１２１ａは、第１収容部１１１ａに収容されたロール体Ｒから巻き解かれたロール紙Ｐ１ａを下方から支持する。第２部材１２１ｂは、第１部材１２１ａの上方に位置している。図１１に示すように、第２部材１２１ｂの後端部分であって左右方向の中央部分には、切欠１２１ｂ２が形成されている。第１部材１２１ａと第２部材１２１ｂとの間に、ロール紙Ｐ１ａの搬送経路が形成されている。ロール体Ｒから巻き解かれたロール紙Ｐ１ａは搬送経路を通って搬送方向の下流側に送られ、第２部材１２１ｂの切欠１２１ｂ２が形成されている部分から給送ローラ２に当接することで、搬送方向のさらに下流側に給送される。

また、第２実施形態において、第２部材１２１ｂの上面には、カット紙Ｐ２を複数積層した状態で載置することできる。これにより、給送トレイ１１１は、複数のカット紙Ｐ２を収容可能である。

給送トレイ１１１は、搬送ガイド１２１によって画定された搬送経路内に位置する遮蔽位置と、遮蔽位置よりも搬送経路から退避した退避位置との間で移動可能なシャッタ１２２をさらに含む。シャッタ１２２は、第１部分１２２ａと、第２部分１２２ｂとを含む。シャッタ１２２は、回転軸Ｒｓを左右方向とするように第１部材１２１ａに回転可能に支持されている。シャッタ１２２は、図１２に示す遮蔽位置となるように、不図示の付勢部材によって付勢されている。具体的には、シャッタ１２２を図１２中反時計回りに回転させる弾性力が、付勢部材からシャッタ１２２に付与されている。付勢部材は、例えば、バネである。

シャッタ１２２は、図１１に示すように、切欠１２１ｂの左右方向の両側のそれぞれに１つずつ配置されている。言い換えれば、シャッタ１２２は、左右方向に関して、給送ローラ２の両側それぞれに１つ配置されている。また、シャッタ１２２は、遮蔽位置にあるとき、給送ローラ２によるロール紙Ｐ１ａの給送位置よりも搬送方向の下流側に配置されている（図１２及び図１３を参照）。

図１０に示すように、第１部分１２２ａは、第２部分１２２ｂの上方側であって、回転軸Ｒｓに対して第２部分１２２ｂと反対側に位置している。シャッタ１２２は、付勢部材による弾性力が付与されることによって回転軸Ｒｓを中心に回転し、第１部分１２２ａが第２部材１２１ｂと当接することで遮蔽位置となる。すなわち、第２実施形態において、シャッタ１２２が遮蔽位置にあるとき、第１部分１２２ａが、搬送ガイド１２１の第２部材１２１ｂの下面に線状に当接している。言い換えれば、シャッタ１２２が遮蔽位置にあるとき、第１部分１２２ａは搬送ガイド１２１によって画定された搬送経路を貫通している。

本実施形態において、シャッタ１２２は、給送トレイ１１１の筐体１００ａへの挿入に連動して退避位置に移動可能である。第２実施形態に係るプリンタの筐体１００ａには、上下方向及び左右方向においてシャッタ１２２の第２部分１２２ｂに対応した位置に、前後方向に延びる突起部分１５１が形成されている（図１２及び図１３を参照）。

給送トレイ１１１が筐体１００ａへ挿入されるとき、第２部分１２２ｂが突起部分１５１に押されることで、シャッタ１２２は付勢部材の弾性力に抗して回転軸Ｒｓを中心に時計回りに回転し、第２部分１２２ｂの移動に連動して第１部分１２２ａが搬送経路から退避する。これにより、給送トレイ１１１の筐体１００ａへの挿入に連動して、シャッタ１２２は回転軸Ｒｓを中心に回転し、退避位置に移動する。なお、シャッタ１２２が退避位置にあるとき、図１３に示すように、シャッタ１２２の第１部分１２２ａは、搬送経路外に退避している。なお、第２実施形態において、シャッタ１２２が退避位置にあるとき、給送ローラ２によって給送されるロール紙Ｐ１ａは、搬送ガイド１２１によって画定された搬送経路を通って側壁３５のガイド面３５ａまで送られ、ガイド面３５ａによってカッター機構４まで導かれる。

また、本実施形態において、シャッタ１２２は、給送トレイ１１１の筐体１００ａからの抜去に連動して遮蔽位置に移動可能である。上述したように、シャッタ１２２は、左右方向から見たとき、第１部分１２２ａが第２部材１２１ｂと当接する位置（図１２の位置）、すなわち遮蔽位置となるように、不図示の付勢部材によって付勢されている。給送トレイ１１１が筐体１００ａから抜去されるとき、突起部分１５１による第２部分１２２ｂの押上げが解除され、シャッタ１２２は回転軸Ｒｓを中心に回転し、第１部分１２２ａは第２部材１２１ｂと当接する位置に戻る。これにより、給送トレイ１１１の筐体１００ａからの抜去に連動して、シャッタ１２２は回転軸Ｒｓを中心に回転し、遮蔽位置に移動する。

以上に述べたように、第２実施形態の給送トレイ１１１では、搬送ガイド１２１は、給送トレイ１１１の筐体１００ａに対する挿抜方向（前後方向）に沿って延在する第１部材１２１ａ及び第２部材１２１ｂを含んでおり、第１部材１２１ａと第２部材１２１ｂとの間にロール紙Ｐ１ａの搬送経路が形成されている。また、シャッタ１２２は、第１収容部１１１ａに収容されたロール体Ｒの軸方向（左右方向）を回転軸Ｒｓの方向とするように、第１部材１２１ａに回転可能に支持されている。そして、シャッタ１２２は、回転軸Ｒｓを中心に回転することで遮蔽位置と退避位置との間を移動可能であり、シャッタ１２２の第１部分１２２ａが第２部材１２１ｂと当接することで遮蔽位置となる。これによると、シャッタ１２２が回転移動するため、シャッタの遮蔽位置と退避位置との間の移動が容易となる。また、搬送ガイド１２１の第２部材１２１ｂを利用してシャッタ１２２を遮蔽位置とすることができる。

また、第２実施形態の給送トレイ１１１では、第２部材１２１ｂが第１部材１２１ａの上方に位置しており、第２部材１２１ｂの上面には、カット紙Ｐ２を複数積層した状態で収容可能である。これによると、ロール体Ｒ及びカット紙Ｐ２の両方を収容可能な構成の給送トレイ１１１において、給送トレイ１１１の筐体１００ａへの挿入時に、ロール体Ｒから巻き解かれたロール紙Ｐ１ａが筐体１００ａ内部の部材と接触することを抑制することができる。

また、第２実施形態のプリンタでは、筐体１００ａには、給送トレイ１１１の筐体１００ａに対する挿抜方向（前後方向）に延びる突起部分１５１が形成されている。そして、シャッタ１２２は、給送トレイ１１１の筐体１００ａへの挿入に連動して、第２部分１２２ｂが突起部分１５１に押されることで、回転軸Ｒｓを中心に回転し退避位置に移動可能である。これによると、給送トレイ１１１の筐体１００ａへの挿入前に手動でシャッタ１２２を退避位置に移動させる構成と比べて、手間がかからない上、シャッタ１２２の退避位置への移動のし忘れを回避することができる。このため、プリンタの搬送動作時に、ロール紙Ｐ１ａがシャッタ１２２と接触することによってジャムが生じることを抑制することができる。

（変形例）
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載の限りにおいて様々な変更が可能である。

上述の実施形態では、給送トレイは、ロール体Ｒ及びカット紙Ｐ２を収容可能である。しかしながら、本発明の給送トレイは、ロール体Ｒのみ収容可能であってもよい。

上記実施形態では、シャッタは、左右方向に関して、給送ローラ２の両側それぞれに１つ配置されている。しかしながら、シャッタは、左右方向に関して、給送ローラ２の両側それぞれに２つ以上配置されていてもよく、給送ローラの片側にのみ配置されていてもよく、両側のシャッタの配置数が異なっていてもよい。ただし、シャッタは、左右方向に関して、給送ローラ２の両側それぞれに少なくとも１つ配置されていることが好ましい。

上記第１実施形態における給送トレイ１１では、下ガイド２１ａ及び上ガイド２１ｂは、給送トレイ１１が筐体１００ａに装着されているときにおいて、左右方向に関して、給送ローラ２の両側それぞれに２つ以上配置されていてもよく、給送ローラ２の両側それぞれに１つ配置されていてもよい。

上記実施形態において、シャッタは搬送ガイドに回転可能に支持されているが、給送トレイに直接回転可能に支持されていてもよい。また、シャッタは、遮蔽位置と退避位置との間を移動可能であればよく、回転軸を中心に回転する構成に限られない。

上記実施形態では、シャッタが遮蔽位置にあるとき、ロール体Ｒから巻き解かれたロール紙Ｐ１ａはシャッタと当接する構成となっている。しかしながら、シャッタは遮蔽位置にあるとき搬送経路を完全に遮蔽していなくてもよく、この場合、遮蔽位置にあるシャッタとロール体Ｒから巻き解かれたロール紙Ｐ１ａとは当接しなくてもよい。

上記実施形態では、シャッタは、給送トレイの筐体からの抜去に連動して遮蔽位置に移動可能である。しかしながら、シャッタは、手動で遮蔽位置に移動させる構成でもよい。また、上記実施形態では、シャッタは、給送トレイの筐体への挿入に連動して退避位置に移動可能である。しかしながら、シャッタは、手動で退避位置に移動させる構成でもよい。

上記実施形態では、シャッタが退避位置にあるとき、シャッタの先端が搬送ガイドによって画定された搬送経路外に退位している。しかしながら、シャッタが退避位置にあるとき、シャッタの先端が搬送ガイドによって画定された搬送経路内に残存していてもよい。なお、この場合において、給送トレイは、退避位置にあるシャッタの先端が搬送経路内に残存していたとしても、ロール体Ｒから巻き解かれたロール紙Ｐ１ａが搬送ガイドによって画定された搬送経路内を通過することができる構成となっている。

上記実施形態では、遮蔽位置においては、シャッタが搬送経路を貫通する。しかしながら、遮蔽位置において、シャッタは搬送経路を貫通していなくてもよい。例えば、遮蔽位置において、シャッタが搬送経路を画定する搬送ガイドの内面に当接する構成でもよい。

上記第１実施形態においては、搬送ガイド２１は、下ガイド２１ａ及び上ガイド２１ｂを有しており、しかしながら、下ガイド２１ａは有していなくてもよい。この場合、上ガイド２１ｂと側壁３５のガイド面３５ａとの間にロール紙Ｐ１ａの搬送経路が形成される。言い換えれば、搬送ガイドは、上ガイド２１ｂとガイド面３５ａとを含む。

また、上記第１実施形態では、上ガイド２１ｂにシャッタ２２が回転可能に支持されている。しかしながら、上ガイド２１ｂにシャッタ２２が支持されていなくてもよく、例えば上ガイド２１ｂとシャッタ２２とが一体構成であってもよい。例えば、上ガイドには、搬送経路内に向かって延びるシャッタ部分（本発明のシャッタに相当）が形成されていてもよい。この場合、上ガイドは、左右方向を回転軸として回転可能であって、上ガイドの回転に伴ってシャッタ部分が遮蔽位置と退避位置との間を移動する。

本発明に係る画像記録装置は、プリンタの他に複合機やコピー機などにも適用することもできる。また、プリンタは、インクジェットプリンタだけでなく、レーザで感光体を露光することにより静電潜像が形成されるレーザ式や、ＬＥＤで感光体を露光することにより静電潜像が形成されるＬＥＤ式の電子写真プリンタに適用することもできる。また、シート状媒体は用紙に限定されず、シート状であれば布やラベルなどであってもよい。

２ 給送ローラ
５ ヘッド（記録部）
１１ 給送トレイ
１１ａ 第１収容部
１１ｂ 第２収容部
２０ アタッチメント部
２１ 搬送ガイド
２１ａ 下ガイド
２１ａ２ 支持面
２１ｂ 上ガイド
２１ｂ２ 開口
２２ シャッタ
２２ａ アーム部
２２ｂ 先端部
２４ 回転軸
２５ 凸部
５１ 突起部分
５１ａ 傾斜面
１００ プリンタ
１００ａ 筐体
１１１ 給送トレイ
１１１ａ 第１収容部
１２１ 搬送ガイド
１２１ａ 第１部材
１２１ｂ 第２部材
１２２ シャッタ
１２２ａ 第１部分
１２２ｂ 第２部分
１５１ 突起部分
Ｐ 用紙
Ｐ１ 長尺の用紙
Ｐ１ａ ロール紙
Ｐ２ カット紙
Ｒ ロール体
Ｒｓ 回転軸

Claims (14)

1. 長尺のシート状媒体がロール状に巻回されたロール体を収容可能な第１収容部と、
   前記第１収容部に収容された前記ロール体から巻き解かれたシート状媒体であるロール媒体の搬送経路を画定する搬送ガイドと、
   前記搬送経路内に位置する遮蔽位置と、前記遮蔽位置よりも前記搬送経路から退避した退避位置との間で移動可能なシャッタと、を備えることを特徴とする給送トレイ。
2. 前記遮蔽位置においては、前記シャッタが前記搬送経路を貫通することを特徴とする請求項１に記載の給送トレイ。
3. 前記退避位置においては、前記シャッタの先端が前記搬送経路外に退避することを特徴とする請求項１又は２に記載の給送トレイ。
4. 画像記録装置の筐体に対して挿抜可能であって、
   前記シャッタは、前記給送トレイの前記筐体からの抜去に連動して、前記遮蔽位置に移動可能であることを特徴とする請求項１～３のいずれか１項に記載の給送トレイ。
5. 画像記録装置の筐体に対して挿抜可能であって、
   前記シャッタは、前記給送トレイの前記筐体への挿入に連動して、前記退避位置に移動可能であることを特徴とする請求項１～４のいずれか１項に記載の給送トレイ。
6. 前記シャッタは、
   前記搬送ガイドに回転可能に支持されており、
   回転することで前記遮蔽位置と前記退避位置との間を移動可能であることを特徴とする請求項５に記載の給送トレイ。
7. 前記長尺のシート状媒体よりも短尺のシート状媒体であるカット媒体を複数積層した状態で収容可能な第２収容部をさらに備え、
   前記搬送ガイドは、前記シャッタを支持しており且つ着脱可能であることを特徴とする請求項６に記載の給送トレイ。
8. 前記搬送ガイドは、前記給送トレイの前記筐体に対する挿抜方向に沿って延在する第１部材及び第２部材を含んでおり、
   前記第１部材と前記第２部材との間に前記ロール媒体の前記搬送経路が形成されており、
   前記シャッタは、
   前記第１収容部に収容された前記ロール体の軸方向を回転軸の方向とするように、前記第１部材に回転可能に支持されており、
   前記回転軸を中心に回転することで前記遮蔽位置と前記退避位置との間を移動可能であって、前記シャッタが前記第２部材と当接することで前記遮蔽位置となることを特徴とする請求項５に記載の給送トレイ。
9. 前記第２部材が前記第１部材の上方に位置しており、前記第２部材の上面には、前記長尺のシート状媒体よりも短尺のシート状媒体であるカット媒体を複数積層した状態で収容可能であることを特徴とする請求項８に記載の給送トレイ。
10. 筐体と、
    前記筐体に対して挿抜可能な請求項１～８のいずれか１項に記載の給送トレイと、
    前記ロール媒体に搬送力を付与して前記給送トレイから前記ロール媒体を給送する給送ローラと、
    前記給送ローラによって給送される前記ロール媒体に画像を記録する記録部と、
    を備えていることを特徴とする画像記録装置。
11. 前記シャッタは、前記第１収容部に収容された前記ロール体の軸方向に関して、前記給送ローラの両側それぞれに少なくとも１つ配置されていることを特徴とする請求項１０に記載の画像記録装置。
12. 前記給送トレイは、前記第１収容部に収容された前記ロール体の軸方向と直交する挿抜方向に沿って、前記筐体に対して挿抜可能であり、
    前記シャッタの前記軸方向の両端には、前記軸方向に延びる凸部が形成されており、
    前記筐体は、前記軸方向において前記凸部と対応した位置に、前記給送トレイを前記筐体に挿入する方向に向かって上方に傾斜する傾斜面をそれぞれ有しており、
    前記シャッタは、
    回転軸が前記軸方向となるように前記搬送ガイドに回転可能に支持されており、
    前記給送トレイの前記筐体への挿入に連動して、前記凸部が前記傾斜面に沿って移動することで、前記回転軸を中心に回転し、前記退避位置に移動可能であることを特徴とする請求項１０又は１１に記載の画像記録装置。
13. 前記筐体には、前記給送トレイの前記筐体に対する挿抜方向に延びる突起部分が形成されており、
    前記搬送ガイドは、前記挿抜方向に沿って延在する第１部材及び第２部材を含んでおり、前記第１部材と前記第２部材との間に前記ロール媒体の前記搬送経路が形成されており、
    前記シャッタは、
    前記第１収容部に収容された前記ロール体の軸方向を回転軸の方向とするように前記第１部材に回転可能に支持されており、
    前記シャッタの第１部分が前記第２部材と当接することで前記遮蔽位置となり、
    前記給送トレイの前記筐体への挿入に連動して、前記回転軸に対して前記第１部分とは反対側にある前記シャッタの第２部分が前記突起部分に押されることで、前記回転軸を中心に回転し、前記退避位置に移動可能であることを特徴とする請求項１０又は１１に記載の画像記録装置。
14. 前記シャッタは、前記遮蔽位置にあるとき、前記給送ローラによる前記ロール媒体の給送位置よりも前記搬送経路に沿った搬送方向の下流側に位置していることを特徴とする請求項１０～１３のいずれか１項に記載の画像記録装置。

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