JP2022070475A - 検査治具および試験装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】検査治具の温度上昇を十分に抑制することができる検査治具および試験装置を提供する。【解決手段】検査治具10は、第1固定板11と、ホルダ30と、複数のプローブ15と、パイプ13とを備えている。第1固定板11は、第1面11aと、第2面11bとを含んでいる。ホルダ30は、第2面11bに対して第1面11aとは反対側に配置されている。複数のプローブ15は、ホルダ30に接続されている。複数のプローブ15は、第1面11aから第2面11bとは反対側に突出している。パイプ13は、第1固定板11およびホルダ30に接続されている。ホルダ30は、複数のプローブ15の各々に電流を流すように構成されている。ホルダ30は、パイプ13に流体Fを流すように構成されている。パイプ13は、流体Fを第1面11aから吐出するように構成されている。【選択図】図2
Description
本開示は、検査治具および試験装置に関するものである。
大電流が印加される半導体デバイスは、高温での動作が求められている。大電流が印加される半導体デバイスは、例えば、パワーデバイスと呼ばれる電力用の半導体デバイス等である。また、近年、高い電流密度を有する電流が流れる半導体デバイスの製造技術の進歩によって、半導体デバイスは、小型化している。高い電流密度を有する電流が流れる半導体デバイスは、例えば、SiC(炭化珪素)デバイス等である。このため、単位面積あたりの半導体デバイスの発熱量は、増加傾向にある。よって、高い発熱量を有する半導体デバイスを冷却できる半導体デバイスの冷却技術が必要である。
半導体デバイスの検査工程において、半導体デバイスに電流を印加することで半導体デバイスの欠陥不良を検出する試験が行われる。試験において、半導体デバイスの発熱が半導体デバイスおよび半導体デバイスの周辺の検査治具の温度を上昇させる。これにより、半導体デバイスの電極および検査治具が損傷するため、製造歩留の低下および検査治具の寿命の低下という問題が生じる。
例えば、特許第2556245号公報(特許文献1)に記載されたプローブカード(検査治具)では、プローブ固定用板(第1固定板)とプローブカード基板(第2固定板)との間に送風用パイプ(パイプ)が配置されている。送風用パイプからプローブ針(プローブ)に向かって吐出されたエア(流体)によってプローブ針が冷却される。
第1固定板(プローブ固定用板)の半導体集積回路(半導体装置)と向かい合う第1面は、半導体集積回路によって加熱された空気によって加熱される。しかしながら、上記公報に記載された検査治具(プローブカード)では、流体(エア)は、第1固定板の第1面と向かい合う第2面と第2基板(プローブカード基板)との間において送風用パイプから吐出されている。このため、第1固定板の第1面は十分に冷却されない。よって、第1固定板の温度は、上昇する。したがって、検査治具の温度を十分に抑制することができない。
本開示は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、検査治具の温度上昇を十分に抑制することができる検査治具および試験装置を提供することである。
本開示の検査治具は、第1固定板と、ホルダと、複数のプローブと、パイプとを備えている。第1固定板は、第1面と、第2面とを含んでいる。第2面は、第1面に対向している。ホルダは、第2面に対して第1面とは反対側に配置されている。複数のプローブは、ホルダに接続されている。複数のプローブは、第1面から第2面とは反対側に突出している。パイプは、第1固定板およびホルダに接続されている。ホルダは、複数のプローブの各々に電流を流すように構成されている。ホルダは、パイプに流体を流すように構成されている。パイプは、流体を第1面から吐出するように構成されている。
本開示の検査治具によれば、パイプは、流体を第1面から吐出するように構成されている。第1面に向かい合うように配置された半導体装置と第1面との間の空気は、半導体装置によって加熱される。加熱された空気は、パイプによって第1面から吐出された流体によって流される。これにより、第1固定板の第1面を冷却することができる。したがって、検査治具の温度上昇を十分に抑制することができる。
以下、実施の形態について図に基づいて説明する。なお、以下では、同一または相当する部分に同一の符号を付すものとし、重複する説明は繰り返さない。
実施の形態1.
図1~図7を用いて、実施の形態1に係る検査治具10および試験装置100の構成を説明する。
図1~図7を用いて、実施の形態1に係る検査治具10および試験装置100の構成を説明する。
図1に示されるように、試験装置100は、半導体装置SCを試験するための試験装置である。本実施の形態において、半導体装置SCの試験は、半導体装置SCの通電試験である。半導体装置SCは、例えば、電力用の半導体装置である。電力用の半導体装置は、パワーデバイスと呼ばれることがある。試験装置100は、検査治具10と、ステージ21とを含んでいる。試験装置100は、ステージ固定台41、Z軸モータ43a、θ軸モータ43b、X軸モータ43c、Y軸モータ43d、第1リニアガイド441、第2リニアガイド442、第3リニアガイド443、筐体支柱45および筐体底板46をさらに含んでいてもよい。なお、Y軸モータ43dの外形は、破線によって示されている。
図2に示されるように、検査治具10は、半導体装置SCを試験するための検査治具である。検査治具10は、第1固定板11と、パイプ13と、複数のプローブ15と、ホルダ30とを含んでいる。本実施の形態において、検査治具10は、第2固定板12と、支柱14とをさらに含んでいる。複数のプローブ15とステージ21との間に配置された半導体装置SCに電流が流されることで、検査対象である半導体装置SCの通電試験が実施される。通電試験において半導体装置SCに流れる電流は、例えば、100Aを超える。また、半導体装置SCに流れる電流によって、半導体装置SCが発熱する。半導体装置SCの温度は、例えば、150℃以上になる。このため、半導体装置SCの上方の空気は、加熱される。第1固定板11は、半導体装置SCの上方の加熱された空気に面している。よって、第1固定板11は、加熱される。
第1固定板11は、第1面11aと、第2面11bとを含んでいる。第1固定板11の第1面11aは、半導体装置SCと向かい合うように配置可能である。第2面11bは、第1面11aに対向している。
第1固定板11には、第1貫通孔TH1が設けられている。図2では、第1貫通孔TH1は、第1面11aに設けられた後述される凹部16および第2面11bを貫通している。第1貫通孔TH1の形状および数は、第1貫通孔TH1が凹部16を貫通していれば、適宜に決められてもよい。第1貫通孔TH1の吐出口は、凹部16に設けられている。
第1固定板11には、複数の第1挿通孔IH1が設けられている。複数の第1挿通孔IH1は、第1面11aに設けられた凹部16から第2面11bまで貫通している。
本実施の形態において、第1面11aには、凹部16が設けられている。凹部16は、パイプ13に連通している。凹部16は、少なくとも1つの第1貫通孔TH1に連通している。凹部16は、第2面11bに向かって凹んでいる。凹部16は、切り欠き形状に構成されている。凹部16は、第1固定板11の側面に連通している。なお、第1固定板11の側面は、第1面11aと第2面11bとを接続している面である。
本実施の形態において、第1固定板11には、排出孔17が設けられている。排出孔17は、凹部16に連通している。図2では、排出孔17は、第1面11aに設けられた凹部16から第2面11bまで貫通している。排出孔17の形状は、排出孔17が第1面11aを貫通していれば、適宜に決められてもよい。
第2固定板12には、複数のプローブ15が固定されている。第2固定板12は、第3面12aおよび第4面12bを含んでいる。第3面12aは、第2面11bから間隔を空けて第2面11bに向かい合っている。第4面12bは、第3面12aに対して第1固定板11とは反対側に配置されている。
第2固定板12には、第2貫通孔TH2が設けられている。第2貫通孔TH2は、第3面12aおよび第4面12bを貫通している。第2貫通孔TH2は、第4面12b上において吸気口として構成されている。
第2固定板12には、複数の第2挿通孔IH2が設けられている。複数の第2挿通孔IH2は、第3面12aから第4面12bまで貫通している。
パイプ13は、第1固定板11およびホルダ30に接続されている。パイプ13は、流体Fを第1面11aから吐出するように構成されている。パイプ13は、第1面11aとステージ21との間に流体Fを吐出するように構成されている。流体Fは、例えば、乾燥空気である。流体Fは、低い温度を有する冷却空気であってもよい。流体Fは、例えば、検査治具10および半導体装置SCよりも低い温度を有する冷却空気である。この場合、第1固定板11、複数のプローブ15および半導体装置SCが冷却されやすい。パイプ13から吐出された流体Fは、半導体装置SCに対してパイプ13とは反対側に排出される。また、パイプ13から吐出された流体Fは、排出孔17を通って排出される。
パイプ13は、第1貫通孔TH1および第2貫通孔TH2の各々に挿入されている。パイプ13は、第1貫通孔TH1および第2貫通孔TH2の各々に、例えば図示されない接着剤によって固定されている。パイプ13は、第1貫通孔TH1および第2貫通孔TH2の各々に、例えば圧入されることで固定されていてもよい。
パイプ13の材料は、例えば、高い耐熱温度を有している金属、またはポリイミド等の樹脂系の材料であることが好ましい。パイプ13の材料は、適宜に決められてもよい。パイプ13の形状は、例えば、直線状である。パイプ13の形状は、直線状に限られず、後述されるように屈曲していてもよい。
支柱14は、第2面11bに固定されている。支柱14は、第3面12aに固定されている。支柱14は、第1固定板11と第2固定板12とを固定している。支柱14は、第1固定板11および第2固定板12が互いに向かい合うように、第1固定板11および第2固定板12を固定している。支柱14は、好ましくは、第1固定板11および第2固定板12が平行に向かい合うように第1固定板11および第2固定板12を固定している。
複数のプローブ15は、半導体装置SCに接触することで半導体装置SCを検査するためのプローブ15である。複数のプローブ15は、ホルダ30に接続されている。複数のプローブ15は、第1面11aから第2面11bとは反対側に突出している。複数のプローブ15の各々は、凹部16において第1固定板11を貫通している。複数のプローブ15の各々は、複数の第1挿通孔IH1の各々にそれぞれ挿入されている。複数のプローブ15の各々は、複数の第2挿通孔IH2の各々にそれぞれ挿入されている。
プローブ15は、導電体部と、絶縁被覆部とを含んでいる。導電体部は、絶縁被覆部に部分的に覆われている。具体的には、絶縁被覆部は、導電体部を部分的にコーティングしている。導電体部の両端は、導電体部から露出している。このため、プローブ15の両端は、導電性を有している。導電体部は、母材部と、めっき部とを含んでいる。母材部の材料は、例えば、タングステン(W)、パラジウム(Pd)合金等である。めっき部は、母材部を覆っている。めっき部は、例えば、金(Au)、ニッケル(Ni)等の表面めっきである。
プローブ15は、第1端部および第2端部を含んでいる。第1端部は、半導体装置SCに接触するように構成されている。第1端部の形状は、半球状であってもよいし平坦であってもよい。また、第1端部は、ニードル状に構成されていてもよい。第1端部の形状は、適宜に定められてもよい。第2端部は、ホルダ30に接続されている。
プローブ15の直径は、例えば、数十μm以上数百μm以下である。また、隣り合うプローブ15同士の間隔は、例えば、数百μmである。プローブ15は、図2に示されるように屈曲していてもよいし、図3に示されるように直線状であってもよい。
また、複数のプローブ15は半導体装置SCのパッド以外の場所に荷重を作用させるように配置されてもよい。半導体装置SCの裏面の熱抵抗および電気接触抵抗が下がるため、通電試験における半導体装置SCの温度上昇が抑制される。なお、この場合、半導体装置SCの表面に傷がつくことを抑制するために、プローブ15の先端はフラット形状であることが好ましい。
図4に示されるように、複数のプローブ15は、第1面11aと第2面11bとが向かい合う方向に交差する方向において、パイプ13と排出孔17との間に配置されている。第1面11aと第2面11bとが向かい合う方向に交差する方向は、第1面11aの面内方向に沿っている。複数のプローブ15は、パイプ13から吐出された流体Fが第1面11aおよびステージ21(図2参照)との間において流れる方向に沿って、第1貫通孔TH1と排出孔17との間に配置されている。
凹部16の幅は、半導体装置SCの幅よりも広い。これにより、第1面11aおよび第2面11bが互いに向かい合う方向に沿った平面視において、半導体装置SCは、凹部16に向かい合うように配置されている。なお、図4において、半導体装置SCの外形は、破線によって示されている。
パイプ13は、複数のパイプ部130を含んでいる。第1貫通孔TH1は、複数の第1貫通部TH10を含んでいる。複数のパイプ部130は、複数の第1貫通部TH10の各々にそれぞれ挿入されている。複数のパイプ部130の各々は、第1面11aから流体を吐出するように構成されている。
図2に示されるように、ステージ21は、半導体装置SCが載置可能である。具体的には、ステージ21は、平坦面21aを有している。半導体装置SCは、ステージ21の平坦面21aに載置されている。ステージ21は、第1固定板11から間隔を空けて第1固定板11に向かい合うように配置可能である。
ステージ21は、電極として構成されている。ステージ21は、電極受け端子23等によって半導体装置SCに電流を印加可能である。プローブ15を流れる電流は、半導体装置SC、ステージ21および電極受け端子23の順に流れる。ステージ21は、導電体の材料を含んでいる。ステージ21の材料は、例えば、ニッケル(Ni)または金(Au)等によってめっきされた銅(Cu)系の材料である。
ホルダ30は、第2面11bに対して第1面11aとは反対側に配置されている。ホルダ30は、第2固定板12の第4面12bに固定されている。ホルダ30は、第5面30aと、第6面30bとを含んでいる。第5面30aは、第2固定板12に固定されている。第6面30bは、第5面30aに対向している。
図5および図6に示されるように、ホルダ30は、信号端子電極31、電流端子電極32、複数の信号端子受け電極34、電流端子受け電極35、シール36、流路37および継手38を含んでいる。信号端子電極31のプローブ受け面31aと電流端子電極32のプローブ受け面32aに複数のプローブ15(図2参照)のホルダ側接触部の各々が接続されている。信号端子電極31の配線接続面31bは、信号配線33aによって複数の信号端子受け電極34の配線接続面34aに接続されている。電流端子電極32の配線接続面32bは、電流配線33bによって電流端子受け電極35の配線接続面35aに接続されている。
図2および図5に示されるように、ホルダ30は、複数のプローブ15の各々に電流を流すように構成されている。具体的には、ホルダ30は、信号端子電極31および電流端子電極32によって複数のプローブ15の各々に電流を流すように構成されている。
ホルダ30は、パイプ13に流体Fを流すように構成されている。具体的には、ホルダ30は、流路37および継手38によってパイプ13に流体Fを流すように構成されている。流路37は、第5面30aと第6面30bとを貫通している。流路37は、継手側吸入口37aおよびプローブユニット側吐出口37bを含んでいる。継手側吸入口37aは、継手38に接続されている。流路37のプローブユニット側吐出口37bにパイプ13の吸入口が接続されている。流路37のプローブユニット側吐出口37bとパイプ13の吸入口とは、シール36によって囲まれている。これにより、流路37のプローブユニット側吐出口37bとパイプ13の吸入口とは、密封されている。
継手38の外部から流体Fが継手38に流入する。継手38の外部から流入した流体Fは、ホルダ30の流路37およびパイプ13を通って第1固定板11から吐出される。
図7に示されるように、流路37のプローブユニット側吐出口37bは、多角形状を有していてもよい。
図8に示されるように、パイプ13は、屈曲していてもよい。パイプ13の先端は、半導体装置SCに向くように配置されていてもよい。パイプ13の先端は、第1固定板11に対して傾斜した状態で設置される。これにより、パイプ13の先端から半導体装置SCに向かう向きにおける流体Fの流速が増加する。具体的には、パイプ13が直線状である場合よりも、パイプ13の先端から半導体装置SCに向かう向きにおける流体Fの流速が増加する。よって、半導体装置SCによって加熱された空気は、効果的に排出される。図8および図9に示されるように、第1貫通孔TH1は、第1面11aと第2面11bとが向かい合う方向に対して交差するように設けられている。第1貫通孔TH1は、第1面11aと第2面11bとが互いに向かい合う方向に沿って、半導体装置SCに重なるように配置されている。
図10に示されるように、検査治具10は、排出パイプ18をさらに含んでいてもよい。排出パイプ18は、排出孔17に挿入されている。排出パイプ18は、流体Fを第1面11aから吸引するように構成されている。このため、半導体装置SCによって加熱された空気は、第1面11aとステージ21との間から排出パイプ18を通って、検査治具10の外に排出される。また、排出パイプ18は、屈曲している。排出パイプ18の先端は、半導体装置SCに向くように配置されている。これにより、半導体装置SCから排出パイプ18に向かう向きにおける流体Fの流速が増加する。具体的には、排出パイプ18が直線状である場合よりも、半導体装置SCから排出パイプ18に向かう向きにおける流体Fの流速が増加する。したがって、検査治具10の冷却効果が高まる。
なお、検査治具10が排出パイプ18を含んでいる場合には、流体Fは、排出パイプ18によって吸引されるため、図11に示されるように凹部16は側面まで達していなくてもよい。すなわち、凹部16は、第2面11b内において閉じられた形状であってもよい。
パイプ13の吐出口の形状は、円形に限られない。図12に示されるように、パイプ13の吐出口の形状は、矩形状であってもよい。これにより、パイプ13の幅の寸法が一定に維持された状態で吐出口の面積を大きくしやすいため、パイプ13から吐出される流体Fの流量を増加させることができる。
図13に示されるように、試験装置100は、複数の半導体装置SCを一緒に検査するように構成されていてもよい。図13および図14に示されるように、試験装置100は、例えば、4つの半導体装置SCを検査するように構成されていてもよい。なお、試験装置100が複数の半導体装置SCを検査するように構成されている場合、パイプ13は、第1面11aから複数の半導体装置SCの各々に向かって流体Fを吐出するように構成されている。第1固定板11には、2つの凹部16が設けられている。2つの凹部16の各々は、第1面11aの第1端から第2端まで達している。1つの凹部16は、2つの半導体装置SCに向かい合っている。パイプ13から排出された流体Fは、2方向に分かれて流れる。
図15に示されるように、試験装置100は、複数の検査治具10を含んでいてもよい。試験装置100は、複数の検査治具10の各々によって複数の半導体装置SCの各々をそれぞれ試験可能である。試験装置100は、例えば、第1の検査治具10a~第4の検査治具10dを含んでいる。電源60によって供給された電流は、周期的に4つの半導体装置SCに振り分けられて印加される。これにより、4つの半導体装置SCの各々の発熱量を低減することができる。
電源60の高電圧端子60aは、第1配線部によって電流分配器61に接続されている。電流分配器61は、第1切替素子61a、第2切替素子61b、第3切替素子61cおよび第4切替素子61dを含んでいる。第1配線部は、第1切替素子61a、第2切替素子61b、第3切替素子61cおよび第4切替素子61dの各々に並列に接続されている。
第1切替素子61aは、第1の検査治具10aに接続された電極受け端子23に電気的に接続されている。第2切替素子61bは、第2の検査治具10bに接続された電極受け端子23に電気的に接続されている。第3切替素子61cは、第3の検査治具10cに接続された電極受け端子23に電気的に接続されている。第4切替素子61dは、第4の検査治具10dに接続された電極受け端子23に電気的に接続されている。第1の検査治具10aの電流端子受け電極35、第2の検査治具10bの電流端子受け電極35、第3の検査治具10cの電流端子受け電極35および第4の検査治具10dの電流端子受け電極35の各々は、電源60の低電圧端子60bに電気的に接続されている。
信号制御器62は、ゲートドライバ62a、温度センサ62bおよび制御電源62cを含んでいる。信号制御器62は、第1の検査治具10aの信号端子受け電極34、第2の検査治具10bの信号端子受け電極34、第3の検査治具10cの信号端子受け電極34および第4の検査治具10dの信号端子受け電極34に電気的に接続されている。
図15および図16に示されるように、第1の検査治具10aによって試験される半導体装置SCには、第1切替素子61aによって、第1のタイミング64aにおいて電流が印加される。なお、図16の縦軸は電流の大きさを示し、横軸は時間を示している。第2の検査治具10bによって試験される半導体装置SCには、第2切替素子61bによって、第2のタイミング64bにおいて電流が印加される。第3の検査治具10cによって試験される半導体装置SCには、第3切替素子61cによって、第3のタイミング64cにおいて電流が印加される。第4の検査治具10dによって試験される半導体装置SCには、第4切替素子61dによって、第4のタイミング64dにおいて電流が印加される。
図16に示されるように、第1のタイミング64a、第2のタイミング64b、第3のタイミング64cおよび第4のタイミング64dは、互いにずれている。このため、あるタイミングにおいては、第1の検査治具10a、第2の検査治具10b、第3の検査治具10cおよび第4の検査治具10dのうちいずれか1つの検査治具のみによって半導体装置SCが試験されている。
なお、本実施の形態においての検査治具10の数が4つの場合について説明されたが、の検査治具10の数は適宜に決められてもよい。また、本実施の形態において複数の検査治具10が並列に接続されたが、複数の検査治具10は直列に接続されてもよい。
次に、主に図1、図17および図18を用いて、試験装置100の詳細な構成および動作について説明する。
図1に示されるように、ステージ21は、ステージ固定台41に固定されている。Z軸モータ43aは、第1リニアガイド441の第1ボールねじ441aに取り付けられている。θ軸モータ43bは、検査治具10のホルダ30および第1リニアガイド441の第1ステージ部441bに取り付けられている。X軸モータ43cは、筐体支柱45および筐体底板46に取り付けられている。Y軸モータ43dは、第2リニアガイド442に取り付けられている。なお、Y軸モータ43dの外形は、破線によって示されている。
なお、本実施の形態において、Z軸方向は、検査治具10とステージ21とが向かい合う方向である。Z軸は、筐体支柱45に沿っている。図1および図4に示されるように、Y軸方向は、平面視においてパイプ13および排出孔17が並べられた方向である。X軸方向は、Y軸方向およびZ軸方向の各々に交差する方向である。θ軸は、Z軸に沿った方向であり、かつZ軸とはY軸方向に沿ってずれている。X軸、Y軸およびZ軸は、好ましくは、互いに直交している。
第1リニアガイド441は、第1ボールねじ441aおよび第1ステージ部441bを含んでいる。第1ステージ部441bによって、第1ボールねじ441aとθ軸モータ43bとが接続されている。第1ボールねじ441aの移動によって、θ軸モータ43bは、Z軸方向に沿って移動可能である。第2リニアガイド442は、第2ボールねじ442aおよび第2ステージ部442bを含んでいる。第2ステージ部442bによって、第1リニアガイド441と第2ボールねじ442aとが接続されている。第2ボールねじ442aの移動によって、第1リニアガイド441は、Y軸方向に沿って移動可能である。第3リニアガイド443は、第3ボールねじ443aおよび第3ステージ部443bを含んでいる。第3ステージ部443bによって、ステージ21と第3ボールねじ443aとが接続されている。第3ボールねじ443aの移動によって、ステージ21は、X軸方向に沿って移動可能である。
検査治具10は、Z軸モータ43a、θ軸モータ43b、Y軸モータ43d、第1リニアガイド441および第2リニアガイド442によって移動可能である。これにより、検査治具10は、Y軸方向、Z軸方向およびθ方向の各々に沿って移動する。ステージ21は、X軸モータ43cおよび第3リニアガイド443によって移動可能である。これにより、ステージ21は、X軸方向に沿って移動可能する。
図17では、試験装置100は、ステージ21の移動を待機している。半導体装置SCは、X軸方向に沿ってプローブ15から離れた位置に配置されている。半導体装置SCが図示されない吸着コレット等によってステージ21上に配置される。また、半導体装置SCが図示されない吸着コレット等によってステージ21上から載せ替えられてもよい。
続いて、図18に示されるように、半導体装置SCは、検査位置に移動する。図18に示された試験装置100は、半導体装置SCを試験する前の状態の試験装置100である。ステージ21は、第3リニアガイド443によって検査治具10の下方に移動する。これにより、半導体装置SCは、検査治具10の下方に配置される。半導体装置SCは、Y軸方向に沿ってプローブ15から離れた位置に配置されている。さらに、X軸方向、Y軸方向およびZ軸方向の各々に沿った半導体装置SCの移動量が微調整される。これにより、半導体装置SCの表面のパッドとプローブ15の先端とが接触するように、半導体装置SCの位置が決められる。
続いて、図1および図2に示されるように、検査治具10は、接触位置に移動する。検査治具10は、第1リニアガイド441によってZ軸方向に沿って半導体装置SCに接近する。半導体装置SCの表面のパッドとプローブ15の先端とが接触する。また、プローブ15がたわむように変形することによって、プローブ15の先端が半導体装置SCのパッドに荷重を作用させる。これにより、検査治具10は、半導体装置SCを検査する。また、検査治具10が半導体装置SCを検査している状態では、半導体装置SCが発熱する。このため、半導体装置SCの上方の空気、検査治具10およびステージ21が加熱される。
検査治具10が半導体装置SCを検査している状態において、パイプ13は、流体Fを第1面11aから吐出する。また、パイプ13は、流体Fを第1面11aとステージ21との間に吐出する。これにより、第1面11aとステージ21との間の空気は、流体Fによって流される。
続いて、本実施の形態の作用効果を説明する。
実施の形態1に係る検査治具10によれば、図2に示されるように、パイプ13は、流体Fを第1面11aから吐出するように構成されている。第1面11aに向かい合うように配置された半導体装置SCと第1面11aとの間の空気は、半導体装置SCによって加熱される。加熱された空気は、パイプ13から第1面11aから吐出された流体Fによって流される。これにより、第1固定板11の第1面11aを冷却することができる。また、加熱された空気によって半導体装置SCから第1固定板11に伝わる熱を流体Fによって遮蔽することができる。よって、第1固定板11の温度上昇を抑制することができる。したがって、検査治具10の温度上昇を十分に抑制することができる。
図2に示されるように、第1面11aには、凹部16が設けられている。このため、パイプ13から吐出された流体Fは、凹部16に沿って流れる。凹部16が半導体装置SCと向かい合うように設けられているため、パイプ13から吐出された流体Fは、半導体装置SCの上方の加熱された空気と一緒に凹部16に沿って流れる。このため、検査治具10の温度上昇を抑制することができる。
図4に示されるように、複数のプローブ15は、第1面11aと第2面11bとが向かい合う方向に交差する方向において、パイプ13と排出孔17との間に配置されている。このため、パイプ13から吐出された流体Fは、複数のプローブ15を通ってから排出孔17に流れる。これにより、パイプ13から排出孔17に流れる気流が形成される。よって、加熱された空気を効果的に排出孔17に流すことができる。したがって、検査治具10の温度上昇を抑制することができる。
図2に示されるように、第2固定板12には、複数のプローブ15が固定されている。このため、複数のプローブ15が移動することを抑制することができる。
図2に示されるように、支柱14は、第1固定板11と第2固定板12とを固定している。このため、第2固定板12が第1固定板11に対して相対的に移動することが抑制される。また、第1固定板11および第2固定板12が半導体装置SCに対して相対的に移動することが抑制される。よって、第1固定板11および第2固定板12に固定されている複数のプローブ15が半導体装置SCに対して相対的に移動することを抑制することができる。具体的には、複数のプローブ15が半導体装置SCのチップから離れるように移動することを抑制できる。したがって、複数のプローブ15によって半導体装置SCのチップに荷重をかけることができる。
実施の形態1に係る試験装置100によれば、図2に示されるように、パイプ13は、流体Fを第1面11aから吐出するように構成されている。第1面11aに向かい合うように配置された半導体装置SCと第1面11aとの間の空気は、半導体装置SCによって加熱される。加熱された空気は、パイプ13から第1面11aから吐出された流体Fによって流される。これにより、第1固定板11の第1面11aを冷却することができる。また、加熱された空気によって半導体装置SCから第1固定板11に伝わる熱を流体Fによって遮蔽することができる。よって、第1固定板11の温度上昇を抑制することができる。したがって、検査治具10の温度上昇を十分に抑制することができる。
例えば、半導体装置SCの温度が150℃以上180℃以下、第1固定板11とステージ21との離間距離が0.2mm、吐出される流体Fの流量が約3リットル/分の条件で試験装置100による連続2時間の試験が行われた。この場合、プローブ15の損傷は確認されなかった。
パイプ13は、第1貫通孔TH1に挿入されている。このため、流体Fの流路の断面積は、第1貫通孔TH1およびパイプ13の内径によって設計される。よって、第1固定板11の冷却に必要な流体Fの流量を供給可能な設計を容易に行うことができる。
実施の形態2.
次に、図19および図20を用いて、実施の形態2に係る試験装置100の構成を説明する。実施の形態2は、特に説明しない限り、上記の実施の形態1と同一の構成および作用効果を有している。したがって、上記の実施の形態1と同一の構成には同一の符号を付し、説明を繰り返さない。
次に、図19および図20を用いて、実施の形態2に係る試験装置100の構成を説明する。実施の形態2は、特に説明しない限り、上記の実施の形態1と同一の構成および作用効果を有している。したがって、上記の実施の形態1と同一の構成には同一の符号を付し、説明を繰り返さない。
図19に示されるように、本実施の形態において、試験装置100は、ファン91と、整流板92とをさらに含んでいる。ファン91は、パイプ13が流体Fを吐出する向きに沿って第1固定板11とステージ21との間に気体G1を流すように構成されている。ファン91は、半導体装置SCに対してパイプ13とは反対側に配置されている。ファン91は、高さ方向に沿って検査治具10と同程度の位置に配置されている。このため、ファン91による気流は、検査治具10に対して平行に流入する。なお、図19では、ファン91が気体G1を吸入することによって気体G1を流しているが、ファン91は、気体G1を排出することによって気体G1を流してもよい。
図19および図20に示されるように、整流板92は、検査治具10の側面を覆うように配置されている。このため、整流板92は、検査治具10を覆うためのケースとして構成されている。ファン91は、整流板92に囲まれている。整流板92には、開口部OPが設けられている。このため、ファン91は、整流板92の外部から整流板92の内部に開口部OPを介して気体G1を吸い込むことができる。整流板92は、例えば、透明な板である。これにより、整流板92を通して検査治具10を見ることができる。
続いて、本実施の形態の作用効果を説明する。
実施の形態2に係る試験装置100によれば、図19に示されるように、ファン91は、パイプ13が流体Fを吐出する向きに沿って第1固定板11とステージ21との間に気体G1を流すように構成されている。このため、パイプ13から吐出された流体Fは、第1固定板11とステージ21との間において、パイプ13からファン91に向かって移動する。これにより、パイプ13から吐出された流体Fのパイプ13からファン91に向かう向きに沿った流速が増加する。したがって、検査治具10の温度上昇を抑制することができる。また、第1固定板11とステージ21との間から吐出された流体Fの流速もファン91によって増加する。このため、加熱された流体Fも素早く取り除くことができる。
実施の形態3.
次に、図21~図26を用いて、実施の形態3に係る試験装置100の構成を説明する。実施の形態3は、特に説明しない限り、上記の実施の形態2と同一の構成および作用効果を有している。したがって、上記の実施の形態2と同一の構成には同一の符号を付し、説明を繰り返さない。
次に、図21~図26を用いて、実施の形態3に係る試験装置100の構成を説明する。実施の形態3は、特に説明しない限り、上記の実施の形態2と同一の構成および作用効果を有している。したがって、上記の実施の形態2と同一の構成には同一の符号を付し、説明を繰り返さない。
図21に示されるように、本実施の形態において、試験装置100は、ヒートシンク22をさらに含んでいる。ヒートシンク22は、ベース部221と、複数のフィン部222とを含んでいる。なお、図21では、複数のフィン部222は、紙面手前側および紙面奥側に沿って配置されている。
試験装置100は、スリットノズル24およびスリット付き板25をさらに含んでいてもよい。スリットノズル24は、スリット付き板25によってステージ21およびヒートシンク22に接続されている。
スリットノズル24は、乾燥気体G2を噴射するように構成されている。乾燥気体G2は、例えば、乾燥した空気である。スリットノズル24から乾燥気体G2がヒートシンク22に流入する。これにより、スリット付き板25のスリット251からヒートシンク22に乾燥気体G2が噴射される。
スリット付き板25には、スリット251が設けられている。スリット付き板25は、ステージ21に対して検査治具10とは反対側でベース部221に接続されている。スリット付き板25のスリット251がスリットノズル24のノズル径よりも大きい場合には、ヒートシンク22に流入した乾燥気体G2がスリットノズル24に逆流することが抑制される。このため、スリット付き板25のスリット251がスリットノズル24のノズル径よりも大きいことが望ましい。ヒートシンク22に流入した乾燥気体G2は、複数のフィン部222同士の間を通過し、ヒートシンク22の外に排出される。
図22に示されるように、スリットノズル24は、ステージ21の側方に突出している。
図23に示されるように、ベース部221は、ステージ21に対して検査治具10とは反対側でステージ21に接続されている。ベース部221の上面は、ステージ21の裏面に固定されている。ベース部221とステージ21とは、例えば、図示されないボルト等の締結部材によって固定されている。ステージ21の裏面およびベース部221の上面には、熱伝導グリスが塗られてもよい。すなわち、ステージ21とベース部221とは、熱伝導グリスを挟み込んでいてもよい。これにより、ステージ21からヒートシンク22への熱の移動が促進される。
複数のフィン部222は、ベース部221からステージ21とは反対側に向かって突出している。図23および図24に示されるように、複数のフィン部222は、流体Fが流れる方向に交差するように並べられている。
図25に示されるように、スリットノズル24は、ステージ21の側方から空気を吸引するように構成されている。スリットノズル24によって吸引された空気は、複数のフィン部222同士の隙間を通ってヒートシンク22の外に吐出される。
図26に示されるように、ヒートシンク22は、水冷式のヒートシンクであってもよい。水冷式のヒートシンクでは、ステージ21は液体の冷媒Rによって冷却される。水冷式のヒートシンクは、内部に冷媒流路27が設けられている。冷媒Rは、冷媒流路27に沿って流れる。冷媒流路27の第1端には、入口側継手28aが接続されている。冷媒流路27の第2端には、出口側継手28bが接続されている。冷媒Rは、入口側継手28aから出口側継手28bに向かって流れる。また、水冷式のヒートシンク22では、液体の冷媒Rは、図示されないポンプによる強制対流によって移動する。一般に、強制対流による液体の熱伝達率は、気体の熱伝達率よりも高いため、効果的に半導体装置SCおよびステージ21を冷却することができる。
続いて、本実施の形態の作用効果を説明する。
実施の形態3に係る試験装置100によれば、図23に示されるように、複数のフィン部222は、ベース部221からステージ21とは反対側に向かって突出している。このため、複数のフィン部222によってステージ21を効果的に冷却することができる。よって、ステージ21に載置された半導体装置SCを効果的に冷却することができる。これにより、半導体装置SCの上方の空気が加熱されることを抑制することができる。したがって、検査治具10の検査治具10の温度上昇を抑制することができる。
図21に示されるように、試験装置100は、スリットノズル24を含んでいる。スリットノズル24は、乾燥気体G2を噴射するように構成されている。このため、ヒートシンク22から伝わった熱によって加熱された空気をスリットノズル24によってヒートシンク22の外に排出することができる。したがって、検査治具10の温度上昇を抑制することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 検査治具、11 第1固定板、11a 第1面、11b 第2面、12 第2固定板、13 パイプ、14 支柱、15 プローブ、16 凹部、17 排出孔、21 ステージ、22 ヒートシンク、30 ホルダ、91 ファン、100 試験装置、221 ベース部、222 フィン部、F 流体、SC 半導体装置。
Claims (7)
- 第1面と、前記第1面に対向する第2面とを含む第1固定板と、
前記第2面に対して前記第1面とは反対側に配置されたホルダと、
前記ホルダに接続され、かつ前記第1面から前記第2面とは反対側に突出する複数のプローブと、
前記第1固定板および前記ホルダに接続されたパイプとを備え、
前記ホルダは、前記複数のプローブの各々に電流を流すように構成されており、かつ前記パイプに流体を流すように構成されており、
前記パイプは、前記流体を前記第1面から吐出するように構成されている、検査治具。 - 前記第1面には、前記パイプに連通している凹部が設けられており、
前記凹部は、前記第2面に向かって凹んでいる、請求項1に記載の検査治具。 - 前記複数のプローブの各々は、前記凹部において前記第1固定板を貫通しており、
前記第1固定板には、前記凹部に連通している排出孔が設けられており、
前記複数のプローブは、前記第1面と前記第2面とが向かい合う方向に交差する方向において、前記パイプと前記排出孔との間に配置されている、請求項2に記載の検査治具。 - 支柱と、
第2固定板とをさらに備え、
前記支柱は、前記第1固定板と前記第2固定板とを固定しており、
前記第2固定板には、前記複数のプローブが固定されている、請求項1~3のいずれか1項に記載の検査治具。 - 半導体装置を試験するための試験装置であって、
請求項1~4のいずれか1項に記載の前記検査治具と、
前記半導体装置が載置可能であり、かつ前記第1固定板から間隔を空けて前記第1固定板に向かい合うように配置可能であるステージとを備え、
前記第1固定板の前記第1面は、前記半導体装置と向かい合うように配置可能であり、
前記パイプは、前記第1面と前記ステージとの間に前記流体を吐出するように構成されている、試験装置。 - ファンをさらに備え、
前記ファンは、前記パイプが前記流体を吐出する向きに沿って前記第1固定板と前記ステージとの間に気体を流すように構成されている、請求項5に記載の試験装置。 - ベース部と、複数のフィン部とを含むヒートシンクをさらに備え、
前記ベース部は、前記ステージに対して前記検査治具とは反対側で前記ステージに接続されており、
前記複数のフィン部は、前記ベース部から前記ステージとは反対側に向かって突出している、請求項5または6に記載の試験装置。
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