JP2022054954A - 2相組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(a)少なくとも1種の炭化水素油を含む油相と、(b)少なくとも1種のクエン酸のエステル及び(c)水を含む水性相とを含む2相組成物であって、組成物中の(a)炭化水素油の量が、組成物の総質量に対して、6質量%以上、好ましくは7質量%以上、より好ましくは8質量%以上である、2相組成物を提供する。本発明による組成物は、混合されていないときに、目視により分離している2つの相を有する。しかしながら、本発明による組成物は、混合されているときに単相組成物に変換されうる。エマルション等の単相組成物は、不快感なしで、良好なメイクアップ除去性等の良好な美容効果を提供することができる。
【選択図】なし
Description
(a)少なくとも1種の炭化水素油を含む油相と、
(b)少なくとも1種のクエン酸のエステル及び(c)水を含む水性相と
を含む2相組成物であって、
組成物中の(a)炭化水素油の量が、組成物の総質量に対して、6質量%以上、好ましくは7質量%以上、より好ましくは8質量%以上である、2相組成物によって達成することができる。
R1、R2及びR3は、独立に、水素原子、飽和若しくは不飽和の、直鎖状又は分枝状C1~C30炭化水素基、又は飽和若しくは不飽和の環状C3~C30アルキル炭化水素を表し、R1、R2及びR3のうちの少なくとも1つは、水素原子ではなく、
R4は、水素原子、又はR'4-CO-基(式中、R'4は、飽和若しくは不飽和の、直鎖状若しくは分枝状C1~C8炭化水素基、又は飽和若しくは不飽和の環状C3~C8炭化水素基を表す)を表す]
によって表すことができる。
ケラチン物質のための美容方法であって、
本発明による組成物を混合して単相組成物を形成する工程と、
該単相組成物をケラチン物質上に塗布する工程と
を含む、美容方法に関する。
(a)少なくとも1種の炭化水素油を含む油相と、
(b)少なくとも1種のクエン酸のエステル及び(c)水を含む水性相と
を含む2相組成物であって、
組成物中の(a)炭化水素油の量が、組成物の総質量に対して、6質量%以上、好ましくは7質量%以上、より好ましくは8質量%以上である、2相組成物に関する。
(炭化水素油)
本発明による組成物は、(a)少なくとも1種の炭化水素油を含む。2種以上の炭化水素油が使用される場合、それらは同一であっても異なっていてもよい。
本発明による組成物は、(b)少なくとも1種のクエン酸のエステルを含む。2種以上のクエン酸のエステルが使用される場合、それらは同一であっても異なっていてもよい。
R1、R2及びR3は、独立に、水素原子、飽和若しくは不飽和の、直鎖状若しくは分枝状C1~C30炭化水素基、又は飽和若しくは不飽和の環状C3~C30炭化水素基を表し、R1、R2及びR3のうちの少なくとも1つは水素原子ではなく、
R4は、水素原子又はR'4-CO-基(式中、R'4は飽和若しくは不飽和の、直鎖状若しくは分枝状C1~C8炭化水素基、又は飽和若しくは不飽和の環状C3~C8炭化水素基を表す)を表す]
によって表すことができる。
本発明による組成物は、(c)水を含む。
本発明による組成物は、(a)炭化水素油ではない少なくとも1種の不揮発性油を含んでもよい。2種以上の不揮発性油が使用される場合、それらは同一であっても異なっていてもよい。
本発明において使用されうる不揮発性シリコーン油は、8センチストーク(cSt)(8×10-6m2/s)以上で800000cSt未満、好ましくは10から600000cStの間、好ましくは100から500000cStの間の25℃での粘度を有するシリコーン油から選ぶことができる。このシリコーンの粘度は、ASTM規格D-445に従って測定することができる。
- ペンダントであり且つ/又はシリコーン鎖の末端にある、それぞれが2~24個の炭素原子を含有するアルキル基又はアルコキシ基を含むPDMS、
- 脂肪族基、又はヒドロキシル、チオール及び/若しくはアミンの各基等の官能基を含むPDMS、
- フッ素化基で任意選択で置換されているポリアルキルメチルシロキサン、例えばポリメチルトリフルオロプロピルジメチルシロキサン、
- ヒドロキシル、チオール及び/又はアミンの各基等の官能基で置換されているポリアルキルメチルシロキサン、例えばジヒドロキシジメチルシロキサン(ジメチコノール)、
- 脂肪酸、脂肪アルコール又はポリオキシアルキレンで修飾されたポリシロキサン、並びに
- これらの混合物。
R1、R2、R5及びR6は、一緒に又は別々に、1~6個の炭素原子を有するアルキル基であり、
R3及びR4は、一緒に又は別々に、1~6個の炭素原子を含むアルキル基、ビニル基、アミン基又はヒドロキシル基であり、
Xは、1~6個の炭素原子を含有するアルキル基、ヒドロキシル基又はアミン基であり、
n及びpは、流体化合物を有するように選ばれる整数である]
のシリコーンから選ぶことができる。
- R1~R6置換基及びXがメチル基を表し、p及びnが、粘度が500000cStであるような数のもの、例えばGeneral Electric社により名称SE30で販売されている製品、Wacker社により名称AK 500000で販売されている製品、Bluestar社により名称Mirasil DM 500 000で販売されている製品、及びDow Corning社により名称Dow Corning 200 Fluid 500 000 cStで販売されている製品、
- R1~R6置換基及びXがメチル基を表し、p及びnが、粘度が300000cStあるような数のもの、例えばWacker社により名称Wacker Belsil DM 300 000で販売されている製品、
- R1~R6置換基及びXがメチル基を表し、p及びnが、粘度が60000cStであるような数のもの、例えばDow Corning社により名称Dow Corning 200 Fluid 60000 CSで販売されている製品、及びWacker社により名称Wacker Belsil DM 60 000で販売されている製品、
- R1~R6置換基及びXがメチル基を表し、p及びnが、粘度が350cStであるような数のもの、例えばDow Corning社により名称Dow Corning 200 Fluid 350 CSで販売されている製品、並びに
- R1~R6置換基がメチル基を表し、X基がヒドロキシル基を表し、n及びpが、粘度が700cStであるような数のもの、例えばMomentive社により名称Baysilone Fluid T0.7で販売されている製品。
- 次式に相当するフェニルシリコーン油:
好ましくは、この式中、フェニルシリコーン油は、少なくとも3つ、例えば少なくとも4つ、少なくとも5つ又は少なくとも6つのフェニル基を含む。
- 次式に相当するフェニルシリコーン油:
好ましくは、この式中、前記オルガノポリシロキサンは、少なくとも3つ、例えば少なくとも4つ又は少なくとも5つのフェニル基を含む。先に記載したフェニルオルガノポリシロキサンの混合物を使用することができる。挙げることができる例には、トリフェニル、テトラフェニル又はペンタフェニルオルガノポリシロキサンの混合物がある。
- 次式に相当するフェニルシリコーン油:
こうしたフェニルシリコーンは、特にDow Corning社により参照名PH-1555HRI若しくはDow Corning 555 Cosmetic Fluid(化学物質名:1,3,5-トリメチル-1,1,3,5,5-ペンタフェニルトリシロキサン; INCI名: トリメチルペンタフェニルトリシロキサン)で製造されている。参照名Dow Corning 554 Cosmetic Fluidもまた使用することができる。
- 次式に相当するフェニルシリコーン油:
- 次式(V)に相当するフェニルシリコーン油:
第1の実施形態によれば、yは、1から1000の間の範囲である。使用できるのは、例えば、特にWacker社により参照名Belsil PDM 1000で販売されているトリメチルシロキシフェニルジメチコンである。第2の実施形態によれば、yは0に等しい。使用できるのは、例えばフェニルトリメチルシロキシトリシロキサンであり、特に参照名Dow Corning 556 Cosmetic Grade Fluidで販売されている。
- 次式(VI)に相当するフェニルシリコーン油、及びこれらの混合物:
- R1~R10は、互いに独立に、飽和又は不飽和の、直鎖状、環状又は分枝状C1~C30炭化水素系基であり、
- m、n、p及びqは、互いに独立に、0から900の間の整数であり、但し和m+n+qは0以外であり、好ましくは、和m+n+qは、1から100の間である]。
好ましくは、和m+n+p+qは、1から900の間であり、なおもより良好には1から800の間である。好ましくは、qは0に等しい。
- 次式(VII)に相当するフェニルシリコーン油、及びこれらの混合物:
- R1~R6は、互いに独立に、飽和又は不飽和の、直鎖状、環状又は分枝状C1~C30炭化水素系基であり、
- m、n及びpは、互いに独立に、0から100の間の整数であり、但し和n+mは1から100の間であり;好ましくは、R1~R6は、互いに独立に、飽和の、直鎖状又は分枝状C1~C30、特にC1~C12炭化水素系基、具体的にはメチル、エチル、プロピル又はブチルの各基を表し; R1~R6は、特に同一であってもよく、加えてメチル基であってもよい]。好ましくは、式(VII)中、m=1若しくは2若しくは3、及び/又はn=0、及び/又はp=0若しくは1が当てはまりうる。
- 式(VIII)に相当するフェニルシリコーン油、及びこれらの混合物:
- Rは、C1~C30アルキル基、アリール基又はアラルキル基であり、
- nは、0~100を範囲とする整数であり、
- mは、0~100を範囲とする整数であり、但し和n+mは、1~100を範囲である]。
具体的には、式(VIII)のR基、及び先に定義したR1~R10は、それぞれ、直鎖状又は分枝状の、飽和又は不飽和のアルキル基、特にC2~C20、特定するとC3~C16、より特定するとC4~C10アルキル基を表し、又は単環式若しくは多環式C6~C14、特にC10~C13アリール基を表し、又はそのアリール及びアルキル残基が先に定義したものであるアラルキル基を表すことができる。好ましくは、式(VIII)のR及びR1~R10は、それぞれが、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、デシル、ドデシル又はオクタデシルの各基、又は代わりにフェニル、トリル、ベンジル又はフェネチルの各基を表すことができる。一実施形態によれば、25℃での粘度が5から1500mm2/sの間(即ち5~1500cSt)、好ましくは粘度が5から1000mm2/sの間(即ち5~1000cSt)である、式(VIII)のフェニルシリコーン油を使用することができる。式(VIII)のフェニルシリコーン油として、Dow Corning社からのDC556(22.5cSt)、Rhone-Poulenc社からの油Silbione 70663V30(28cSt)等のフェニルトリメチコン、又はWacker社からのBelsil油、特にBelsil PDM 1000(1000cSt)、Belsil PDM 200(200cSt)及びBelsil PDM 20(20cSt)等のジフェニルジメチコンを使用することが特に可能である。括弧内の値は、25℃での粘度を表す。
- 次式に相当するフェニルシリコーン油、及びこれらの混合物:
R1、R2、R5及びR6は、一緒に又は別々に、1~6個の炭素原子を含有するアルキル基であり、
R3及びR4は、一緒に又は別々に、1~6個の炭素原子を含有するアルキル基、又はアリール基であり、
Xは、1~6個の炭素原子を含有するアルキル基、ヒドロキシル基又はビニル基であり、
n及びpは、油に、200000g/mol未満、好ましくは150000g/mol未満、より好ましくは100000g/mol未満の質量平均分子量を付与するように選ばれる]。
不揮発性非シリコーン油として、以下を挙げることができる:
- 植物油、例えばフィトステアリルエステル、例えばオレイン酸フィトステアリル、イソステアリン酸フィトステアリル及びグルタミン酸ラウロイル/オクチルドデシル/フィトステアリル、特にその脂肪酸がC18~C36を範囲とする鎖長を有しうるグリセロールの脂肪酸エステルから形成されるトリグリセリドであって、これらの油はおそらくは直鎖状又は分枝状、飽和又は不飽和であり;これらの油は、特にヘプタン酸又はオクタン酸のトリグリセリド、シア油、アルファルファ油、ポピー油、カボチャ油、キビ油、オオムギ油、キノア油、ライムギ油、キャンドルナッツ油、パッションフラワー油、シアバター油、アロエ油、スウィートアーモンド油、モモ核油、落花生油、アルガン油、アボカド油、バオバブ油、ルリジサ油、ブロッコリー油、キンセンカ油、カメリナ油、ニンジン油、ベニバナ油、麻油、ナタネ油、綿実油、ヤシ油、髄種子油、コムギ胚芽油、ホホバ油、ユリ油、マカダミア油、コーン油、メドウフォーム油、セイヨウオトギリソウ油、モノイオイル、ヘーゼルナッツ油、アプリコット核油、クルミ油、オリーブ油、月見草油、パーム油、クロフサスグリ種油、キーウィ種子油、ブドウ種子油、ピスタチオ油、パンプキン油、キノア油、ジャコウバラ油、ゴマ油、ダイズ油、ひまわり油、ヒマシ油及びスイカ油、並びにこれらの混合物、又は代わりにカプリル酸/カプリン酸のトリグリセリド、例えばStearineries Dubois社により販売されているもの、若しくはDynamit Nobel社により名称Miglyol 810(登録商標)、812(登録商標)及び818(登録商標)で販売されているもの、
- 10~40個の炭素原子を含有する合成エーテル、
- 合成エステル、例としては式R1COOR2(式中、R1は、1~40個の炭素原子を含有する少なくとも1つの直鎖状又は分枝状の脂肪酸残基を表し、R2は、1~40個の炭素原子を含有する、特に分枝状である炭化水素系の鎖を表し、条件としてR1+R2≧10である)の油。エステルは、特にアルコールの脂肪酸エステルから選ぶことができ、例としてはオクタン酸セトステアリル、イソプロピルアルコールエステル、例えばミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルチミン酸エチル、パルチミン酸2-エチルヘキシル、ステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソステアリル、ステアリン酸オクチルであり、ヒドロキシル化エステルから選ぶことができ、例としては乳酸イソステアリル、ヒドロキシステアリン酸オクチル、アジピン酸ジイソプロピルであり、ヘプタン酸エステルから選ぶことができ、特にヘプタン酸イソステアリルであり、オクタン酸、デカン酸又はリシノール酸アルコール又はポリアルコールから選ぶことができ、例としてはジオクタン酸プロピレングリコール、オクタン酸セチル、オクタン酸トリデシル、4-ジヘプタノン酸2-エチルヘキシル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、安息香酸アルキル、特にC12~C15安息香酸アルキル、ジヘプタン酸ポリエチレングリコール、2-ジエチルヘキサン酸プロピレングリコール、及びこれらの混合物であり、ラウリン酸ヘキシル、ネオペンタン酸エステルから選ぶことができ、例としてはネオペンタン酸イソデシル、ネオペンタン酸イソトリデシル、ネオペンタン酸イソステアリル、ネオペンタン酸オクチルドデシルであり、イソノナン酸エステルから選ぶことができ、例としてはイソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸オクチルであり、ヒドロキシル化エステルから選ぶことができ、例としては乳酸イソステアリル及びマレイン酸ジイソステアリルであり、
- ポリオールエステル及びペンタエリトリトールエステル、例としてはテトラヒドロキシステアリン酸/テトライソステアリン酸ジペンタエリトリチル、
- ジオール二量体と二酸二量体とのエステル、
- ジオール二量体と二酸二量体とのコポリマー、及びそれらのエステル、例えばジリノレイルジオール二量体/ジリノール二量体コポリマー、及びそれらのエステル、
- ポリオールと二酸二量体のコポリマー、及びそれらのエステル、
- 室温で液状であり、12~26個の炭素原子を含有する分枝状及び/又は不飽和炭素系鎖を有する脂肪アルコール、例としては2-オクチルドデカノール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、2-ヘキシルデカノール、2-ブチルオクタノール及び2-ウンデシルペンタデカノール、
- C12~C22高級脂肪酸、例えばオレイン酸、リノール酸及びリノレン酸、並びにこれらの混合物、
- 2つのアルキル鎖がおそらくは同一であり又は異なる炭酸ジアルキル、例えば炭酸ジカプリリル、並びに
- モル質量が、約400g/molから約10000g/molの間、特に約650g/molから約10000g/molの間、特定すると約750g/molから約7500g/molの間、より特定すると約1000g/mol~約5000g/molの間である油; 特に挙げることができるのは、単独で又は混合物として、(i)親油性ポリマー、例えばポリブチレン、ポリイソブチレン、例えば水素化された、ポリデセン及び水素化ポリデセン、ビニルピロリドンコポリマー、例えばビニルピロリドン/1-ヘキサデセンコポリマー、及びポリビニルピロリドン(PVP)コポリマー、例えばC2~C30アルケンの、例えばC3~C22アルケンのコポリマー、並びにこれらの組合せ; (ii)総炭素数が35~70を範囲とする直鎖状脂肪酸エステル、例としてはテトラペラルゴン酸ペンタエリトリチル; (iii)ヒドロキシル化エステル、例えば2-トリイソステアリン酸ポリグリセリル; (iv)芳香族エステル、例えばトリメリト酸トリデシル; (v)脂肪アルコールの又は分枝状C24~C28脂肪酸のエステル、例えばUS6491927に記載のもの、及びペンタエリトリトールエステル、並びに特にクエン酸トリイソアラキジル、テトライソノナン酸ペンタエリトリチル、トリイソステアリン酸グリセリル、2-トリデシルテトラデカン酸グリセリル、テトライソステアリン酸ペンタエリトリチル、テトライソステアリン酸ポリ(2-グリセリル)又は2-テトラデシルテトラデカン酸ペンタエリトリチル; (vi)ジオール二量体エステル及びポリエステル、例えばジオール二量体と脂肪酸とのエステル、及びジオール二量体と二酸とのエステル。
R1-O-R2
(式中、
R1及びR2のそれぞれは、独立に、直鎖状、分枝状又は環状C4~24アルキル基、好ましくはC6~18アルキル基、より好ましくはC8~12アルキル基を示す。R1とR2とが同一であることが好ましい場合がある)
によって表されるジアルキルエーテルから選択することができる。
本発明による組成物、詳細にはそれらの水性相は、少なくとも1種の芳香族ケトン化合物を含んでもよい。2種以上の芳香族ケトン化合物が使用される場合、それらは同一であっても異なっていてもよい。
R5、R6及びR7は、それぞれ独立に、水素原子、ヒドロキシル基、C1~C6アルキル基、又はC1~C6アルコキシ基を表し、但しR5、R6及びR7のうちの少なくとも1つはヒドロキシル基を表し、
Rは、C1~C6アルキル基又はアリール基を表す)
によって表される。
2-ヒドロキシアセトフェノン、
3-ヒドロキシアセトフェノン、
4-ヒドロキシアセトフェノン、
2,5-ジヒドロキシアセトフェノン、
2,6-ジヒドロキシアセトフェノン、
4-ヒドロキシ-3-メトキシアセトフェノン、
3,4,5-トリヒドロキシアセトフェノン、
2',2'-ジヒドロキシベンゾフェノン、
2-ヒドロキシベンゾフェノン、
2,2',4,4'-テトラヒドロキシベンゾフェノン、及び
3,4,2',4',6'-ペンタヒドロキシベンゾフェノン
を挙げることができる。
本発明による組成物、特にその水性相は、少なくとも1種のポリグリセリル脂肪酸エステルを含んでもよい。2種以上のポリグリセリル脂肪酸エステルが使用される場合、それらは、同一であっても異なっていてもよい。
本発明による組成物は、ポリグリセリル脂肪酸エステルとは異なる少なくとも1種の追加の界面活性剤を更に含んでもよい。2種以上の追加の界面活性剤が使用される場合、それらは同一であっても異なっていてもよい。
本発明の組成物はまた、少なくとも1種の任意選択の又は追加の成分も含んでもよい。
Rは、ヒドロキシル又はC1~C4アルキル基で任意選択で置換されているプロピレン等のアルキレンを示し、R1、R2、R3及びR4は、独立に、水素原子、アルキル基又はC1~C4ヒドロキシアルキル基を示し、これは1,3-プロパンジアミン及びその誘導体によって例示されうる)
の化合物であることができる。アルギニン、尿素及びモノエタノールアミンが好ましい場合がある。
本発明による組成物は、目視により分離した2つの相を有することができる。2つの相のうちの1つは油相であり、他は水性相である。
本発明による組成物は、油相のために、(a)炭化水素油を付与することによって、又は(a)炭化水素油を含む成分を混合することによって油相を形成し、水性相のために、(b)クエン酸のエステル及び(c)水を含む材料を混合することによって水性相を形成し、油相と水性相とを合わせて調製することができる。
(i)(a)少なくとも1種の炭化水素油に少なくとも1種の任意選択の成分を供給する又は(a)少なくとも1種の炭化水素油を少なくとも1種の任意選択の成分と混合して油相を形成する工程と、
(ii)(b)少なくとも1種のクエン酸のエステル及び(c)水を少なくとも1種の任意選択の成分と混合して水性相を形成する工程と、
(iii)油相と水性相とを合わせる工程と
を含む方法によって調製することができる。
本発明による組成物を使用するとき、それは、例えば、手で振とうすること(ハンドシェイキング)によって混合されることになる。本発明による組成物を混合した後、該組成物は単相組成物を形成することができる。標的とする美容効果を実施するために、単相組成物がケラチン物質上に塗布されうる。
本発明による組成物を混合して単相組成物を形成する工程と、
該単相組成物をケラチン物質上へ塗布する工程と
を含むことができる。
(a)少なくとも1種の炭化水素油と、
(b)少なくとも1種のクエン酸のエステルとの、
メイクアップ除去性及び/又は組成物の滑らかさを増強するための、使用であって、組成物中の(a)炭化水素油の量が、組成物の総質量に対して、6質量%以上、好ましくは7質量%以上、より好ましくは8質量%以上である、使用に関しうる。
表1に示す実施例1及び2並びに比較例1~3による以下の組成物を、表1に示す成分を混合することによって以下の通り調製した。
(1)油相[表1中のOP]の成分を約25℃にて混合して油相成分の均一な混合物を形成する、
(2)水性相[表1中のAP]の成分を約60℃にて混合して水性相成分の均一な混合物を形成する、及び
(3)上記を、水性相成分、次いで油相成分の順序でパッケージ中へ注入する。
実施例1及び2並びに比較例1~3による組成物を次のように評価した。
実施例1及び2並びに比較例1~3による組成物のそれぞれを振とうして、エマルションを形成した。該エマルション1mLを綿シート上に塗布し、その綿シートで3人のパネリストの前腕を10回拭った。前腕を拭った後、パネリストが、皮膚上の滑らかさを1(きわめて滑らかでない=べとつく)~5(非常に滑らか)のグレードで評価し、グレードのスコアを平均した。
マスカラ製品(MAYBELLINE Volum'Express Hypercurl Waterproof N 01 Black)を3人のパネリストの前腕上に塗布した。このマスカラ製品を30分間乾燥させて前腕上にマスカラフィルムを形成した。
実施例1は、実施例1による組成物の総質量に対して6質量%以上の量でのクエン酸トリエチルとイソヘキサデカンとの組合せの使用が、べとつき等の不快感なしで、良好なメイクアップ除去効力を提供できることを示している。実施例1による2相組成物は、使用されているときに単相組成物に変換され得、使用されていないときに2相組成物に戻ることができた。
Claims (15)
- (a)少なくとも1種の炭化水素油を含む油相と、
(b)少なくとも1種のクエン酸のエステル及び(c)水を含む水性相と
を含む2相組成物であって、
組成物中の(a)炭化水素油の量が、組成物の総質量に対して、6質量%以上、好ましくは7質量%以上、より好ましくは8質量%以上である、2相組成物。 - 単相組成物に変換することが可能である、請求項1に記載の組成物。
- 前記単相組成物が、2相組成物に変換することが可能である、請求項2に記載の組成物。
- 前記(a)炭化水素油が、揮発性炭化水素油、好ましくは揮発性分枝状C8~C16炭化水素油であり、より好ましくはイソヘキサデカン、イソデカン、イソドデカン、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1から3のいずれか一項に記載の組成物。
- 組成物中の前記(a)炭化水素油の量が、組成物の総質量に対して、6質量%~50質量%、好ましくは7質量%~45質量%、より好ましくは8質量%~40質量%である、請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。
- 前記(b)クエン酸のエステルが、クエン酸トリエチル、クエン酸トリブチル、クエン酸トリオクチル、アセチルクエン酸トリエチル、アセチルクエン酸トリブチル、アセチルクエン酸トリ(2-エチルヘキシル)、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1から6のいずれか一項に記載の組成物。
- 組成物中の前記(b)クエン酸のエステルの量が、組成物の総質量に対して、0.1質量%~10質量%、好ましくは0.5質量%~5質量%、より好ましくは1質量%~3質量%である、請求項1から7のいずれか一項に記載の組成物。
- 組成物中の前記(c)水の量が、組成物の総質量に対して、30質量%~93質量%、好ましくは35質量%~85質量%である、請求項1から8のいずれか一項に記載の組成物。
- (a)炭化水素油ではない少なくとも1種の不揮発性油、好ましくは少なくとも1種の不揮発性非極性油、より好ましくは不揮発性エーテル油を更に含む、請求項1から9のいずれか一項に記載の組成物。
- エステル油等の極性油を、組成物の総質量に対して、0.01質量%~20質量%、好ましくは0.1質量%~10質量%の量で更に含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の組成物。
- 組成物中の前記油相の量が、組成物の総質量に対して、7質量%~70質量%、好ましくは15質量%~65質量%である、請求項1から11のいずれか一項に記載の組成物。
- 組成物中の前記水性相の量が、組成物の総質量に対して、30質量%~93質量%、好ましくは35質量%~85質量%である、請求項1から12のいずれか一項に記載の組成物。
- 化粧用組成物、好ましくはクレンジング化粧用組成物、より好ましくは皮膚及び睫毛用のクレンジング化粧用組成物である、請求項1から13のいずれか一項に記載の組成物。
- ケラチン物質のための美容方法であって、
請求項1から14のいずれか一項に記載の組成物を混合して単相組成物を形成する工程と、
前記単相組成物をケラチン物質上へ塗布する工程と
を含む、美容方法。
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