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JP2022015472A - 梱包材及び梱包方法 - Google Patents

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JP2022015472A
JP2022015472A JP2020118330A JP2020118330A JP2022015472A JP 2022015472 A JP2022015472 A JP 2022015472A JP 2020118330 A JP2020118330 A JP 2020118330A JP 2020118330 A JP2020118330 A JP 2020118330A JP 2022015472 A JP2022015472 A JP 2022015472A
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Abstract

Figure 2022015472000001
【課題】緩衝材の使用を省略でき、小型化を図ることができる梱包材を提供する。
【解決手段】側板21bを含むケーシングを備えた製品を梱包するための梱包材P。前記梱包材Pは、前記側板21bから突出して設けられた突出部22のサイズより大きい開口24を、前記製品を当該梱包材Pで梱包した状態において前記突出部22と対向する位置に有する。前記開口24の周囲には、対向する一対の切取り部31a、31bで挟まれた折込み部30が設けられている。前記一対の切取り部31a、31bの一端は、前記梱包した状態において作業者が前記折込み部30を梱包材Pから切り取ることができるように、前記開口24を画定する縁に接続されている。
【選択図】図2

Description

本開示は梱包材及び梱包方法に関する。
洗濯機、冷蔵庫、給湯ユニット等の製品は、側板を含むケーシングを有しており、輸送時や保管時に前記ケーシングが傷ついたり変形したりするのを抑制するために、工場出荷時に段ボール等の梱包材で梱包される。また、梱包材が外力等により変形してケーシングと接触するのを抑制するためにケーシングと対向する梱包材の表面(内面)に緩衝材を設けることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1記載の包装容器では、包装容器の内面と被包装体の外面との隙間と同程度の厚さを有する帯状のディスタントピースが前記包装容器の内面に接着されている。このディスタントピースは、外力により包装容器が変形しても当該包装容器の内面が被包装体と接触しない間隔で複数設けられている。
実開昭58-167048号公報
製品の中には、ケーシングの表面に突出部を有するものがある。かかる突出部が合成樹脂等の比較的柔らかい材質製である場合、製品を梱包する梱包材の内面が突出部と接触すると当該突出部を傷つける恐れがある。これを回避するために、特許文献1に記載されているような緩衝材(ディスタントピース)を用いて突出部と梱包材の内面との間にクリアランスを設けることが考えられる。
しかし、一定の高さを有する突出部と梱包材との接触を緩衝材で回避する場合、必要な緩衝材の厚さが大きくなり、これに伴い梱包材の寸法が大きくなる。その結果、梱包材の使用量が増加する。また、別部材である緩衝材も必要とすることから梱包費用がかさむ。さらに、梱包材の寸法が大きくなることから、輸送コストが大きくなり、また、車両への積載効率や倉庫での保管効率が低下する。
本開示は、緩衝材の使用を省略でき、小型化を図ることができる梱包材及び梱包方法を提供することを目的としている。
本開示の梱包材は、
(1)側板を含むケーシングを備えた製品を梱包するための梱包材であって、
前記梱包材は、前記側板から突出して設けられた突出部のサイズより大きい開口を、前記製品を当該梱包材で梱包した状態において前記突出部と対向する位置に有しており、
前記開口の周囲には、対向する一対の切取り部で挟まれた折込み部が設けられ、
前記一対の切取り部の一端は、前記梱包した状態において作業者が前記折込み部を梱包材から切り取ることができるように、前記開口を画定する縁に接続されている。
本開示の梱包材では、開口を設けることで突出部と梱包材との接触を抑制することができ、また、緩衝機能を有する折込み部により突出部が他の製品の梱包材等と接触するのを抑制することができる。本開示の梱包材では、突出部が梱包材等と接触するのを抑制するに際し従来のような緩衝材の使用を省略することができるので、梱包材を小型化することができる。
(2)前記(1)の梱包材において、前記折込み部が、前記梱包材で前記製品を梱包した状態において、前記開口の少なくとも上側に設けられていることが望ましい。この場合、梱包した状態で開口の上側の折込み部を折り込むことで、梱包前に折込み部を設ける場合において当該折込み部が梱包時に垂れ下って開口に被さるのを回避することができる。
(3)前記(2)の梱包材において、前記折込み部が、前記梱包材で前記製品を梱包した状態において、前記開口の上側及び下側の両方に設けられていることが望ましい。この場合、開口の上下に折込み部を設けることでより確実に突出部が他の製品の梱包材等と接触するのを抑制することができる。
(4)前記(1)~(3)の梱包材において、前記折込み部が、前記切取り部に略直交する方向に突出する係止部を有していることが望ましい。この場合、係止部により折込み部が梱包材の表面(外面)から飛び出るのを抑制することができる。
(5)前記(1)~(4)の梱包材において、前記折込み部の前記開口側の端部の角部が曲線形状を呈していることが望ましい。この場合、端部の角部を曲線形状にすることで、折込み部を折り込むときに当該角部がケーシングの側面を傷つけるのを抑制することができる。
本開示の梱包方法は、
(6)前記(1)の梱包材を用いて、側板を含むケーシングを備えており且つ前記側板から突出して設けられた突出部を有する製品を梱包する方法であって、
側面視において前記開口内に前記突出部が収まるように、前記梱包材を用いて前記製品を梱包する工程、
前記一対の切取り部を用いて前記折込み部を梱包材から切り取り、当該折込み部の端部が製品側に位置するように前記折込み部を折り込む工程、及び
前記折り込まれた折込み部を、前記折込み部の切取りにより形成された第2開口内に押し込んで当該折込み部の前記端部を製品のケーシングと対向させる工程
を含む。
本開示の梱包方法では、開口を設けることで突出部と梱包材との接触を抑制することができ、また、緩衝機能を有する折込み部により突出部が他の製品の梱包材等と接触するのを抑制することができる。本開示の梱包方法では、従来のような緩衝材の使用を省略することができるので、梱包材を小型化することができる。
(7)前記(6)の梱包方法において、前記折込み部が、前記切取り部に略直交する方向に突出する係止部を有しており、
前記対向させる工程において、前記係止部を梱包材の裏面と製品のケーシングとの間に配置させることが望ましい。この場合、係止部により折込み部が梱包材の表面(外面)から飛び出るのを抑制することができる。
本開示の梱包材の一実施形態の斜視説明図である。 図1のAで示される部分の正面図である。 図1のBで示される部分の正面図である。 図2に示される折込み部を梱包材から切り取った状態を示しており、(a)は斜視説明図であり、(b)は断面説明図である。 切り取った折込み部を折り曲げる途中を示しており、(a)は斜視説明図であり、(b)は断面説明図である。 切り取った折り曲げ部を折り曲げた状態を示しており、(a)は斜視説明図であり、(b)は断面説明図である。 折り曲げた折込み部を、当該折込み部の梱包材からの切取りにより形成された開口内に押し込んだ状態を示しており、(a)は斜視説明図であり、(b)は断面説明図である。 図1のAで示される部分の製品梱包時における正面図である。 図1のAで示される部分を梱包材の裏側から見た図である。
以下、添付図面を参照しつつ、本開示の梱包材及び梱包方法を詳細に説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
図1は、本開示の一実施形態に係る梱包材Pの斜視説明図である。梱包材Pは角筒形状を有しており、段ボールに折り曲げ加工、切取り加工等の加工を施すことで作製することができる。梱包材Pは、1枚の段ボールから作製することもできるし、また、複数枚(例えば、2枚)の段ボールから作製した複数のパーツを組み立てて作製することもできる。本実施形態では、梱包材 Pの前面10と左側面11とが1枚の段ボールで作製され、後面12と右側面13とが他の1枚の段ボールで作製されている。
接着剤や接着テープ等を用いて組み立てられた梱包材Pは、被梱包体である製品20の上部を当該梱包材Pの下端開口14内に挿入するようにして、製品20に被せられる。梱包材Pの上端開口15には、左側面11及び右側面13の各上部を内側に折り曲げて形成された当て部16,17が設けられている。製品20に被せられた梱包材Pは、当て部16,17の裏面が製品20のケーシング21の天板21aに当接することで、その上下方向の位置決めがなされる。
製品20は、鋼板等で作製されたケーシング21を有しており、各種の機器や部品等が当該ケーシング21内に収容されている。ケーシング21は、縦長の直方体形状を呈しており、前記天板21a以外に4つの側板21b、21c、21d、21e、及び底板21fを有している。梱包材Pの前面10に対応する側板21bには、第1点検口カバー22及び第2点検口カバー23が設けられている。第1点検口カバー22及び第2点検口カバー23は、ケーシング21の側板21bから突出して設けられた突出部を構成している。梱包材Pにより梱包される製品20は、そのケーシング21の側板21aに突出部を有するものであれば、本実施形態において、特に限定されない。このような製品20としては、例えば、給湯ユニット、ガス発電ユニット(エネファーム)等を例示することができる。
第1点検口カバー22は側板21bの上部に設けられており、第2点検口カバー23は側板21bの下部に設けられている。両点検口カバー22、23は、製品20の定期メンテナンスのために設けられており、AES等の合成樹脂で作製することができる。両点検口カバー22、23は、ネジやボルトを用いて側板21bに固定することができる。また、両点検口カバー22、23は、ヒンジを用いて開閉自在の構造とすることもできる。
梱包材Pの前面10は、第1点検口カバー22に対応する開口24を有している。開口24は、第1点検口カバー22のサイズより大きく、製品20を梱包材Pで梱包した状態において第1点検口カバー22と対向する位置に形成されている(図2参照)。また、梱包材Pの前面10は、第2点検口カバー23に対応する開口25を有している。開口25は、第2点検口カバー23のサイズより大きく、製品20を梱包材Pで梱包した状態において第2点検口カバー23と対向する位置に形成されている(図3参照)。第1点検口カバー22及び第2点検口カバー23は、製品20を梱包材Pで梱包した状態において、前面10を正面から見たときに、それぞれ開口24内及び開口25内に収まるサイズである。
図2は、図1のAで示される部分の正面図である。開口24の周囲の内、当該開口24の上側(製品20を梱包材Pで梱包した状態において上側)に折込み部30が設けられている。折込み部30は対向する一対の切取り部であるスリット31a,31bで挟まれている。段ボールに形成されたスリットは、分かり易くするために太線で描かれている。スリット31a,31bの下端は、開口24を画定する縁の上縁24aに接続されている。すなわち、開口24を画定する縁の上縁24aから上側に向かうスリット31a,31bが形成されている。
本実施形態における折込み部30は、長方形状を呈している。折込み部30の上下方向の中央付近には、左山折り線32aと右山折り線32bとが設けられている。左山折り線32aは、折込み部30の中央付近の左側端部に設けられており、右山折り線32bは、折込み部30の中央付近の右側端部に設けられている。左山折り線32a及び右山折り線32bは、いずれも左右方向にほぼ平行な2本の罫線で構成されている。
左山折り線32aと右山折り線32bとの間には、H形状のスリット33が形成されている。H形状のスリット33を形成することで、折込み部30を容易に折り曲げることができる。折込み部30の上端縁には、左谷折り線34aと右谷折り線34bとが設けられている。左谷折り線34aは、折込み部30の上端縁の左側端部に設けられており、右谷折り線34bは、折込み部30の上端縁の右側端部に設けられている。左谷折り線34aと右谷折り線34bとの間には、スリット35が形成されている。左谷折り線34a及び右谷折り線34bは、いずれも罫線で構成されている。また、スリット35を形成することで、折込み部30を容易に折り曲げることができる。
折込み部30は、スリット31a、31b(切取り部)に略直交する方向に突出する一対の係止部36、37を有している。係止部36はスリット31aから左方向に突出しており、係止部37はスリット31bから右方向に突出している。係止部36と係止部37は、折込み部30の上下方向中心線O1に関して線対称の形状を有している。係止部36と係止部37は、いずれも台形状を呈しており、台形の一方の脚(上側の脚)に相当する部分が曲線部36a、37aであり、台形の他方の脚(下側の脚)に相当する部分が斜線部36b,37bである。係止部36,37は、後述するように、梱包材Pの裏面と係合して、押し込まれた折込み部30が梱包材Pの表面(外面)から飛び出るのを抑制する役割を果たす。
折込み部30の下側の端部30a、換言すれば開口24に臨む側の端部30aの角部(コーナー部)38は曲線形状を呈している。このように角部38を曲線形状にすることで、折込み部30を折り込み後当該角部38がケーシング21の側板21bに接触したまま、輸送中の振動で擦れ当該側板21bを傷つけるのを抑制することができる。
折込み部30は、当該折込み部30を構成する段ボールの波型ボール紙の波の方向が、左山折り線32a及び右山折り線32並びに左谷折り線34a及び右谷折り線34bの方向と直交するように段ボールにおける位置が選定されている(図4~7の(b)参照)。これにより、折込み部30を比較的小さな力で簡単に折り込むことができる。具体的に、製品20の梱包作業をする作業者が片手で折込み部30を折り込むことができる。
図3は、図1のBで示される部分の正面図である。この部分に形成された開口25の上側及び下側の両方に折込み部30が設けられている。上側の折込み部30と下側の折込み部30は、開口25の左右方向中心線O2に関して線対称の構造となるように設けられている。図3に示される両折込み部30の構造は、図2に示される折込み部30の構造と同様であるので、共通する構成又は要素には同じ参照符号を付し、簡単のため、それらについての説明は省略する。
つぎに図4~8を参照しつつ、前述したAで示される部分の折込み部30の折込み方法を含む、梱包材Pを用いた製品20の梱包方法について説明する。
まず、2枚の段ボールを用いて作製された、図1に示される梱包材Pを用意する。この段階では、折込み部30は折り込まれていない。
ついで、梱包材Pの前面10が、第1点検口カバー22及び第2点検口カバー23を有するケーシング21の側板21bに対応するように、当該梱包材Pを製品20に被せる。その際、製品20の上部を梱包材Pの下端開口14内に挿入するようにして、梱包材Pを製品20に被せる。梱包材Pの上端開口15には、前述した当て部16,17が設けられているので、当該当て部16,17の裏面が製品20のケーシング21の天板21aに当接することで、梱包材Pの上下方向の位置決めがなされる。この状態では、側面視において、開口24内に第1点検口カバー22が収まり、かつ、開口25内に第2点検口カバー23が収まるように製品20が梱包材Pにより梱包される。
つぎに、折込み部30を梱包材Pから切り取って、切り取られた当該切取り部30の端部30aが製品20側に位置するように折込み部30を折り込む(折込み工程)。以下、折込み工程の詳細について、開口24の上側に設けられた折込み部30を用いて説明するが、開口25の上側に設けられた折込み部30及び下側に設けられた折込み部30についても、同様にして折込み工程を実行することができる。したがって、簡単のため、開口25に設けられた上下の折込み部30の折込み工程についての説明は省略する。
まず、折込み部30の左右に設けられたスリット31a、31bに沿って当該折込み部30を梱包材Pから切り取る。その際、作業者は、例えば折込み部30の下端39(図2、図4参照)に親指を当てて、左右の山折り線32a、32bを山折りにし、左右の谷折り線34a、34bを谷折りにするようにして折込み部30を梱包材Pから切り取る。図4は、折込み部30を梱包材Pから切り取った状態を示しており、(a)は斜視説明図であり、(b)は断面説明図である。後出する図5~7においても、(a)は斜視説明図であり、(b)は断面説明図である。なお、分かり易くするために、図4~7の各斜視説明図において、梱包材Pを構成する段ボールの波板の表記を省略している。同様に、図4~7の各断面説明図において、係止部における波板の表記を省略している。
図5は、折込み部30をほぼ中ほどまで折り込んだ状態を示している。この状態では、折込み部30の左右の山折り線32a、32bよりも下方の部分がほぼ水平状態になるまで当該折込み部30が折り込まれる。
図6は、折込み部30の折込みがほぼ完了した状態を示している。前述した左右の山折り線32a、32bよりも下方の部分の裏面(梱包材Pを製品20に被せた直後の状態において製品20側の面)は、前記左右の山折り線32a、32bよりも上方の部分の裏面とほぼ接触する程度まで折込み部30が折り込まれる。
ついで、図7に示されるように折り込まれた折込み部30を、当該折込み部30の切取りにより形成された第2開口40(図6参照)内に押し込んで、当該折込み部30の端部30aを製品20のケーシング21と対向させる(図7参照)。その際、係止部36、37が梱包材Pの裏面側に位置するように当該係止部36,37を第2開口40内に押し込む。このとき、台形状の係止部36,37の内、最初に第2開口40の縁と接触する、一方の脚(下側の脚)が斜線部36b,37bで構成されているので、スムーズに係止部36,37を第2開口40内に押し込むことができる。また、折込み部30の端部30aの角部38は曲線形状を呈しているので、折込み部30を折り込むときに当該角部38が第1点検口カバー22に接触しても当該第1点検口カバー22が傷つく、あるいは折込み部30を折り込み後、当該角部38がケーシング21と接触したまま輸送中の振動で擦れ当該ケーシング21が傷つくのを抑制することができる。
折込み部30が折り込まれた状態では、前記にように当該折込み部30の端部30aが製品20のケーシング21と対向する。このとき、ケーシング21と梱包材Pとの間のスペースに位置する端部30aは緩衝材として機能することができ、開口24内に配置される第1点検口カバー22が当該開口24より外方に突出して他の製品の梱包材等と接触するのを抑制することができる。
折込み部30の折込みが完了した梱包材Pは、紐、バンド又はテープを用いて製品20に固定される。
図8は、折込み部30の折込みが完了した状態の、図1のAで示される部分の正面図である。本実施形態では、製品20の第1点検口カバー22の上部に当該製品20の品名、型番、シリアル番号等の製品情報Iが表記されており、折込みにより形成された第2開口40の一部を介して前記製品情報Iを外部から容易に視認することができる。換言すれば、梱包材Pにより製品20を梱包した状態で前記製品情報Iを視認することができる。これにより、梱包した製品の内容確認を容易に行うことができる。
図9は、折込み部30の折込みが完了した状態の、図1のAで示される部分を裏側から見た図である。図に示されるように、第2開口40内に押し込まれた係止部36,37は梱包材Pの前面10の裏面10aと係止し、折込み部30が当該梱包材Pの表面(外面)から飛び出るのを抑制することができる。折込み部30の飛び出しを抑制することで、当該折込み部30をより確実に緩衝材として機能させることができる。
〔実施形態の作用効果〕
前述した実施形態では、被梱包体である製品20のケーシング21の側板21bから突出して設けられた点検口カバーのサイズより大きい開口が梱包材Pに設けられているので、点検口カバーと梱包材Pとが接触するのを抑制することができる。こうすることで、点検口カバーが柔らかい合成樹脂等の材質で作製されている場合、当該点検口カバーが梱包材Pと接触して傷つくのを抑制することができる。また、開口の周囲に緩衝機能を有する折込み部が設けられているので、開口内に位置する点検口カバーが当該開口から外方に突出して他の製品の梱包材等と接触するのを抑制することができる。本実施形態に係る梱包材では、点検口カバーが梱包材等と接触するのを抑制するに際し、従来のような緩衝材の使用を省略することができる。これにより、梱包材を小型化することができ、梱包材の使用量を減らすことができ、また、別部材である緩衝材が不要となるので梱包費用を削減することができる。更に、梱包材を小型化することができるので、輸送コストを抑えることができ、また、車両への積載効率や倉庫での保管効率を向上させることができる。
また、前述した実施形態では、梱包材Pで製品20を梱包した状態において、開口の少なくとも上側に折込み部を設けている。梱包材の一部を製品側に折り込んだ折込み部は、梱包材を製品に被せる前に設けることも可能である。しかし、この場合、折込み部が自重又は当該折込み部の復元力等によって、梱包材を製品に被せるときに垂れ下がって開口に被さる恐れがある。本実施形態において開口の上側に設けられる折込み部は、梱包材を製品に被せた後に製品側に折り込むので、前記のように垂れ下がって開口に被さるのを回避することができる。これにより、垂れ下がりを考慮する必要がないので、梱包作業の効率を向上させることができる。
また、前述した実施形態では、図1のBで示される部分において、開口の上側及び下側の両方に折込み部を設けている。開口の上側だけでなく下側にも折込み部を設けることで、より確実に点検口カバーが他の製品の梱包材等と接触するのを抑制することができる。
また、前述した実施形態では、切取り部であるスリット31a、31bに略直交する方向に突出する係止部36,37が折込み部30に設けられている。この係止部36,37は、折込み部30が第2開口40内に押し込まれた状態において、ケーシング21の側板21bと梱包材Pとの間に配置され、折込み部30が梱包材Pの表面(外面)から飛び出出るのを抑制することができる。折込み部30の飛び出しを抑制することで、当該折込み部30をより確実に緩衝材として機能させることができる。
また、前述した実施形態では、折込み部30の端部30aの角部38が曲線形状を呈しているので、当該折込み部30を折り込むときに角部38が第1点検口カバー22に接触しても当該第1点検口カバー22が傷つく、あるいは折込み部30を折り込み後、角部38がケーシング21と接触したまま輸送中の振動で擦れ当該ケーシング21が傷つくのを抑制することができる。
〔その他の変形例〕
本開示は前述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、前述した実施形態では、製品のケーシングから突出する突出部として、点検口カバーを例示しているが、突出部としては、これ以外に例えばスイッチカバーを例示するができる。
また、前述した実施形態では、2つの点検口カバーがケーシングに設けられているが、点検口カバーの数は1でもよいし、3以上でもよい。
また、前述した実施形態では、1枚の側板に2つの点検口カバーが設けられているが、2枚の側板のそれぞれに点検口カバーを設けることもできる。
また、前述した実施形態では、開口の上側及び下側に折込み部を設けているが、開口の左側及び右側に折込み部を設けることもできる。この場合も、開口の上下方向の中心線に対して線対称に2つの折込み部を設けることで、より確実に点検口カバーが他の製品の梱包材等に接触するのを抑制することができる。
また、前述した実施形態では、切取り部としてスリットを折込み部の左右に設けているが、折込み部を梱包材から切り取ることができれば、かかるスリットに代えて、例えば破線を切取り部として折込み部の左右に設けることもできる。
また、前述した実施形態では、段ボールとして2枚のライナー(表ライナー及び裏ライナー)の間に波型ボール紙を挟み込んだ両面段ボールを用いているが、複両面段ボール等の他の段ボールを用いることもできる。
10 : 前面
11 : 左側面
12 : 後面
13 : 右側面
14 : 下端開口
15 : 上端開口
16 : 当て部
17 : 当て部
20 : 製品
21 : ケーシング
21a: 天板
21b: 側板
21c: 側板
21d: 側板
21e: 側板
21f: 底板
22 : 第1点検口カバー(突出部)
23 : 第2点検口カバー(突出部)
24 : 開口
24a: 上縁
25 : 開口
30 : 折込み部
30a: 端部
31a: スリット(切取り部)
31b: スリット(切取り部)
32a: 左山折り線
32b: 右山折り線
33 : スリット
34a: 左谷折り線
34b: 右谷折り線
35 : スリット
36 : 係止部
36a: 曲線部
36b: 斜線部
37 : 係止部
37a: 曲線部
37b: 斜線部
38 : 角部
39 : 下端
40 : 第2開口
I : 製品情報
O1 : 中心線
O2 : 中心線
P : 梱包材

Claims (7)

  1. 側板(21b)を含むケーシング(21)を備えた製品(20)を梱包するための梱包材(P)であって、
    前記梱包材(P)は、前記側板(21b)から突出して設けられた突出部(22,23)のサイズより大きい開口(24,25)を、前記製品(20)を当該梱包材(P)で梱包した状態において前記突出部(22,23)と対向する位置に有しており、
    前記開口(24,25)の周囲には、対向する一対の切取り部(31a、31b)で挟まれた折込み部(30)が設けられ、
    前記一対の切取り部(31a、31b)の一端は、前記梱包した状態において作業者が前記折込み部(30)を梱包材(P)から切り取ることができるように、前記開口(24,25)を画定する縁に接続されている、梱包材(P)。
  2. 前記折込み部(30)が、前記梱包材(P)で前記製品(20)を梱包した状態において、前記開口(24,25)の少なくとも上側に設けられている、請求項1に記載の梱包材(P)。
  3. 前記折込み部(30)が、前記梱包材(P)で前記製品を梱包した状態において、前記開口(25)の上側及び下側の両方に設けられている、請求項2に記載の梱包材(P)。
  4. 前記折込み部(30)が、前記切取り部(31a、31b)に略直交する方向に突出する係止部(36,37)を有している、請求項1~3のいずれか一項に記載の梱包材(P)。
  5. 前記折込み部(30)の前記開口(24,25)側の端部(30a)の角部が曲線形状を呈している、請求項1~4のいずれか一項に記載の梱包材(P)。
  6. 請求項1に記載の梱包材(P)を用いて、側板(21b)を含むケーシング(21)を備えており且つ前記側板(21b)から突出して設けられた突出部(22,23)を有する製品(20)を梱包する方法であって、
    側面視において前記開口(24,25)内に前記突出部(22,23)が収まるように、前記梱包材(P)を用いて前記製品(20)を梱包する工程、
    前記一対の切取り部(31a、31b)を用いて前記折込み部(30)を梱包材(P)から切り取り、当該折込み部(30)の端部(30a)が製品(20)側に位置するように前記折込み部(30)を折り込む工程、及び
    前記折り込まれた折込み部(30)を、前記折込み部(30)の切取りにより形成された第2開口(40)内に押し込んで当該折込み部(30)の前記端部(30a)を製品(20)のケーシング(21)と対向させる工程
    を含む、梱包方法。
  7. 前記折込み部(30)が、前記切取り部(31a、31b)に略直交する方向に突出する係止部(36,37)を有しており、
    前記対向させる工程において、前記係止部(36,37)を梱包材(P)の裏面と製品のケーシング(21)との間に配置させる、請求項6に記載の梱包方法。
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