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JP2021534854A - 酸素捕集剤および体積減少を伴う陰圧装置 - Google Patents

酸素捕集剤および体積減少を伴う陰圧装置 Download PDF

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JP2021534854A JP2021507991A JP2021507991A JP2021534854A JP 2021534854 A JP2021534854 A JP 2021534854A JP 2021507991 A JP2021507991 A JP 2021507991A JP 2021507991 A JP2021507991 A JP 2021507991A JP 2021534854 A JP2021534854 A JP 2021534854A
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Abstract

陰圧治療に有用な陰圧組織治療システムは、ドレープ、ガスケット部材、反応器ハウジング、反応器、および任意の流体接続部を含む。ドレープは、患者の皮膚を覆い、ドレープの下の陰圧を維持する。ガスケット部材は、ドレープと協働して、ガスケット部材によって囲まれている囲まれた体積を画定する。反応器ハウジングは、囲まれた体積と流体連通する密閉チェインバを画定し、反応器は反応器ハウジング内に設けられる。反応器は、囲まれた体積、密閉チェインバ、および/または任意の流体接続部によって画定されるシステム体積から酸素を消費する。酸素消費の結果として、システム体積は、初期のシステム体積の約95%から約80%まで減少する。

Description

陰圧創傷療法(NPWT)は、慢性的で治りにくい創傷の治療、および術後の切開痕や感染症の発生を減少させるために確立されている。市販されているシステムでは、外付けの電気機械式ポンプ、電源、およびコントローラがホースで創傷手当て用品に取付けられている。120mmHgおよび80mmHg(内圧はそれぞれ640mmHgおよび680mmHg)の陰圧(negative pressures)が多くの状況で好ましい範囲として一般的に受け入れられている。電源およびコントローラを必要とする電気機械式ポンプの使用は、多額の費用がかかり、装置の大きさ、重さおよび騒音により、患者の生活様式を悪化させる。
一定容量システムにおいて大気圧に対する陰圧を生成すべく化学的な酸素捕集剤を使用することは、かなり安価であり、電源を必要とせず、作動中は無音である。しかし、化学的な酸素捕集剤は、乾燥空気の21%を占める酸素を除去することで、自然に150〜160mmHgの陰圧、すなわち、(相対湿度、RHによる)590〜600mmHgの内圧を発生させる。
本発明の一つの態様によれば、陰圧組織治療システムは、真空適用時にドレープの下を陰圧に維持することができる柔軟な材料であるドレープを具える。ガスケット部材は、ドレープの皮膚に面する表面に固定されている。ドレープが組織部位の周りの皮膚に貼付けられると、ガスケット部材は、ドレープとともに、ドレープの下であってガスケット部材によって囲まれている囲まれた体積を画定する。反応器は、囲まれた体積と流体連通している。囲まれた体積は、システム体積(system volume)を画定する。反応器は、システム体積から酸素を消費するように構成されている。ドレープは、反応器がシステム体積から酸素を消費した結果として、システム体積が初期のシステム体積から、初期のシステム体積の約95%から約80%の間に減少したシステム体積に向かって減少するように構成されている。
別の態様によれば、陰圧組織治療システムは、真空適用時にドレープの下を陰圧に維持することができる可撓性材料で形成されたドレープを具える。ガスケット部材は、ドレープの皮膚に面する表面に固定されている。ドレープが組織部位の周りの皮膚に貼付けられると、ガスケット部材は、ドレープとともに、ドレープの下であってガスケット部材によって囲まれている囲まれた体積を画定する。反応器ハウジングは、囲まれた体積と流体連通する密閉チェインバを画定する。反応器は、密閉チェインバ内に配置され、酸素を消費するように構成されている。密閉チェインバおよび囲まれた体積は、システム体積を画定する。ドレープおよび反応器ハウジングは、反応器がシステム体積から酸素を消費した結果として、システム体積が初期のシステム体積から、初期のシステム体積の約95%から約80%の間に減少したシステム体積に向かって減少するように構成されている。
図1は、本開示の陰圧システムのための手当て用品の一例の概略平面図。 図2は、システムから酸素が取除かれる前の陰圧システムの概略断面図。 図3は、システムから酸素が取除かれた後の陰圧システムの概略断面図。
本発明は、以下の明細書で説明され、添付の図面で示される構成要素の構造および配置の詳細に限定されるものではない。本発明は、他の実施形態が可能であり、様々な方法で実施される。本明細書で使用される表現および用語は、説明の目的のためのものであり、限定的であるとみなされるべきではない。さらに、「含む」、「具える」、または「有する」およびこれらの変形の使用は、その後に記載された項目およびそれらの等価物、ならびに追加の項目を包含することを意図している。本開示は、全体として陰圧型創傷システムに関するものであるが、本明細書に記載されたシステムは、必ずしも創傷治療で使用される必要はなく、他の用途で使用されてもよい。
室温で相対湿度が50%の場合、水蒸気圧は約9mmHgである。乾燥した空気の場合、酸素を21%取除くと、158mmHgの陰圧が生じる(760mmHg‐9mmHg=751mmHg)。これはまだ治療範囲内であると考えられているが、大気よりも低い陰圧は、患者にとってより快適であり、印加時および吸引時に組織ストレスを引き起こす可能性が低いため、しばしば好まれる。
局所的な大気中の相対湿度が変化し、皮膚がほぼ一定の水蒸気圧を有し、システム内の温度が体温に幾分近いであろうから、患者の皮膚に対して密封された手当て用品は、以下に記載されたものよりも高い水蒸気圧を含む可能性が高いことが認識される。これらの変数は、以下の定量的な計算にわずかな影響を与えるだけであろう。
NPWTシステム体積を陰圧下でコントロール可能に減少させると、「自然な」150〜160mmHg(内圧605±5mmHg)以下のコントロールされた陰圧を作り出すことができる。以下の計算で示されるように、5%〜6%の体積の減少は、約120mmHgの陰圧を作り出し、約11%の体積の減少は、約80mmHgの陰圧を作り出す。
P1V1=P2V2ここで、P1=605mmHg (155mmHg 陰圧)
V2=0.945V1(5.5%の体積の減少)とすると、P2=P1(V1/V2)=605(V1/0.9451)となる。
P2=605/0.945=640mmHgであり、760ー640=120mmHgの陰圧となる。
V2=0.89V1(11%の体積の減少)の場合、P2=605/0.89となる。
P2=680mmHgであり、760−680=80mmHgの陰圧となる
図1および図2を参照すると、陰圧組織治療システム20は、ドレープ22、ガスケット部材24、反応器ハウジング26、反応器28、および(模式的に描かれている)流体接続部30を含む。陰圧組織治療システム20は、以下でより詳細に説明する構成要素をさらに含んでよい。ドレープ22は、真空適用時にドレープ22の下を陰圧に維持することができる可撓性材料で作られている。ガスケット部材24は、ドレープ22が皮膚Sに貼付けられている場合、ドレープ22の下に配置され、ドレープ22が、創傷、外科的切開部、または他の組織部位(以下、単に「組織部位」と称する)の周りの皮膚に貼付けられている場合、ドレープ22の下であってガスケット部材24によって囲まれている囲まれた体積32を画定し、ドレープ22の下であって組織部位の周りの陰圧環境を長時間に亘って維持することができ、また、皮膚上に手当て用品を配置するための取り扱いを容易にする。反応器ハウジング26は、流体接続部30を介して囲まれた体積32と流体連通する密閉チェインバ34を画定する。反応器28は、密閉チェインバ34内に配置され、酸素を消費するように構成されている。密閉チェインバ34、囲まれた体積32、および流体接続部30は、システム体積、すなわち、反応器28が酸素を消費する空気の体積を画定する。ドレープ22、反応器ハウジング26および/または流体接続部30は、反応器28がシステム体積から酸素を消費した結果として、システム体積が初期のシステム体積から、初期のシステム体積の約95%から約80%の間に減少したシステム体積に向かって減少するように構成されている。
ドレープ22は、真空適用時にドレープ22の下を陰圧に維持することが可能な薄膜でもよい。ドレープ22が作られる薄膜は、ドレープ22の下を陰圧に維持することが可能であり、一方で、液体に対しては実質的に不透過性であるが、水蒸気に対しては多少透過性であってもよい。例えば、ドレープ22が作られる薄膜材料は、3M社から入手可能なTEGADERM(登録商標)ブランド、すなわち、「9834TPUテープ」で販売されているようなポリウレタン、または、他の半透膜材料で構成されていてもよい。同様な薄膜は、他の製造業者からも入手可能である。ドレープ22が作られる薄膜が、約836g/m/day以上の水蒸気透過率を有していても、これらの薄膜は、組織部位の周縁部の周囲が適切に密閉されている場合、ドレープ22の下を陰圧に維持することができる。ドレープ22は、真空適用時にドレープ22の下を陰圧に維持することが可能な、例えば、シリコーンまたはゴムなどの他の可撓性材料から作られてもよい。
ドレープ22が薄膜から作られている場合、ドレープ22は、手当て用品42の一部として、紙から作ることができるキャスティングシート40に塗布(cast)されてもよい。手当て用品42が組立てられるとき、キャスティングシート40は、キャスティングシート開口部44を具えるためにハーフカット(kiss cut)されてもよい。ドレープ22は、ガスケット部材24が、キャスティングシート40のキャスティングシート開口部44によって画定される「窓」内に見えるような透明材料から作られてもよい。
アクリル系感圧接着剤50が、ドレープ22の皮膚に面する表面52に塗布されてもよい。他のタイプの接着剤がドレープ22に塗布されてもよいが、アクリル系感圧接着剤は、皮膚と接触したときに、比較的長い時間、例えば数日間持続可能な強い初期接着力をもたらすことが知られている。アクリル系感圧接着剤50は、ドレープ22の皮膚に面する表面52の全体に塗布されてもよく、このことはまた、組立て中において手当て用品42の他の構成要素を保持するのにも有用である。
ドレープ22はまた、手当て用品42に真空源62を接続することを可能にする開口部60を含んでもよい。開口部60は、(キャスティングシート40のキャスティングシート開口部44を形成する部分を除去する前に)ガスケット部材24によって囲まれた領域内でキャスティングシート40とドレープ22を貫通して切取られてもよい。(図2に模式的に示されている)フィッティング64を開口部60の上に配置し、(同じく図2に模式的に示されている)ホース66を介して反応器28を含む真空源62に接続してもよい。ホース66は、フィッティング64とともに流体接続部30の構成要素であってよい。通気性/液体不透過性フィルタ70が、ドレープ22の開口部60を覆うように、設けられてもよい。図1および図2に示されるように、通気性/液体不透過性フィルタ70は、ドレープ22の皮膚に面する表面に対して配置されているが、通気性/液体不透過性フィルタ70は、ドレープ22の外面に設けられてもよい。
ガスケット部材24は、シリコーンゲルバッキングフィルム72上に塗布されるシリコーンゲルであってもよい。陰圧創傷治療用途に使用される場合、ガスケット部材24は、以下の機能的特性を有することが望ましい。(1)ガスケット部材24が作られる材料の生体適合性が極めて高いこと。すなわち、それが存在する皮膚に目に見える影響を与えることなく、数日および数週間の間、測定される持続時間にわたって身に付けておくことが可能であること。(2)着用者が日常生活動作を行う際に当該材料が非密閉状態にならないように、当該材料が、皮膚に対して穏やかな接着特性を有すること。および(3)当該材料が、常に「真空」密閉を維持しながら、患者の動きに適応するために可撓性および順応性を有すること。利用可能な生体材料のうち、部品番号PS-1050としてポリマー・サイエンス、インコーポレイテッドから入手可能なゲルなどのシリコーンゲルが、ガスケット候補として特定される。ハイドロゲルのような他の材料は、シーリングガスケットとして機能し得るが、シリコーンゲルのような生体適合性はない。
真空源62は、システム体積に変化がない限り、囲まれた体積内のガス圧を約20%減少させるように、囲まれた体積32内の空気から酸素を除去する化学的な酸素捕集剤である反応器28を具えている。本実施形態の真空源62には、化学的な酸素捕集剤である反応器28が含まれるので、囲まれた体積32の周囲のあらゆる漏れを防止することが重要である。真空源62内の反応器28を使い切る可能性のある外部酸素の侵入は、ドレープ22またはガスケット部材24を通って、若しくはガスケット部材24と皮膚Sとの間のいずれかによる侵入を防止することが重要である。
図2において、反応器28は、密閉チェインバ34内に配置されている。反応器28は、手当て部材42が組織部位の周囲の皮膚Sに貼付けられている場合、ドレープ22の下であってガスケット部材24に囲まれている囲まれた体積32と、流体接続部30および開口部60を介して流体連通している。反応器ハウジング26によって画定される密閉チェインバ34、および/または囲まれた体積32は、通常、陰圧組織治療システム20内に漏れがない限り、周囲とは連通しない。これは、機械的ポンプを介して囲まれた体積から空気を周囲に引き込む機械的ポンプを採用する公知の陰圧システムとは対照的である。機械的ポンプは、通常、システム内の漏れによって、囲まれた体積に入る空気の比較的小さな流れの影響を克服することができるので、これらの機械的ポンプシステムにおける漏れはそれほど重大ではない。対照的に、反応器28を使用する際の漏れが多すぎると、反応器28が消費され、酸素を除去することができなくなる。
ドレープ22、反応器ハウジング26および/または流体接続部30は、反応器28がシステム体積から酸素を消費した結果として、システム体積が初期のシステム体積から、初期のシステム体積の約95%から約80%の間に減少したシステム体積に向かって減少するように構成されている。図2には、反応器28がシステム体積から酸素を消費した結果として、ドレープ22が皮膚Sに向かって引き寄せられ、それによって囲まれた体積32の体積が減少する様子が示されている。ドレープ22は、組織部位の上に配置された剛性ハウジングではないので、囲まれた体積32の初期の体積、すなわち反応器28がシステム体積から酸素を消費する前の囲まれた体積32の体積は、比較的大きい初期のシステム体積から減少したシステム体積にシステム体積を減少させることができる。これに加えて、または代替的に、反応器ハウジング26および/または流体接続部30は、反応器28がシステム体積から酸素を消費した結果として、体積を減らすことができる。図3には、反応器28がシステム体積から酸素を消費した結果として引き込まれた側壁を有する反応器ハウジング26と、反応器28がシステム体積から酸素を消費した結果として引き込まれた弾力のある、すなわち、弾性要素(例えば、ドーム型要素)68を含むフィッティング64が示されている。ドレープ22、反応器ハウジング26、および流体接続部30のような、これらの各構成要素は、反応器28がシステム体積から酸素を消費した結果として、システム体積が初期のシステム体積から、初期のシステム体積の約95%から約80%の間に減少したシステム体積に向かって減少するように構成されてよい。
所望により、手当て用品42は、創傷からの滲出液を吸収するのに有用な吸収性材料からなる島状部(island)74を含んでもよい。吸収性材料からなる島状部74は、ドレープ22の皮膚に面する表面52に取付けられ、アクリル系感圧接着剤50を介してドレープ22に貼付けられてもよい。吸収性材料からなる島状部74は、吸収性材料からなる島状部74の周囲に接着剤で覆われたドレープの余白(margin)を残すように、ドレープ22よりも小さな面積を有する。吸収性材料からなる島状部74が作られる吸収性材料は、超吸収性ポリエステルであってもよい。そのような吸収性材料の例としては、商標「VILMED」(米国登録商標)の下で入手可能なハイドロアクティブ創傷パッドが挙げられる。

所望により、吸収性材料からなる島状部74の皮膚に接触する側には、皮膚および他の組織と非常に適合性の高いシリコーンコーティング76を設けてもよい。上述したように、ドレープ22は、手当て用品42を当てる際に吸収性材料からなる島状部74が見えるような透明な材料から作られてもよい。図1に示された実施形態から明らかなように、キャスティングシート40は、組織部位に手当て用品42を配置する人が、手当て用品42を配置する間、ガスケット部材24および吸収性材料からなる島状部74の両方を見ることができるように、ガスケット部材24の領域の周りでハーフカットされている。
図2に戻って参照すると、吸収性材料からなる島状部74は、システム体積と相関関係にある所定の距離でガスケット部材24から間隔を空けられてもよい。これにより、酸素がシステム体積から除去されるにつれ、ドレープ22は、吸収性材料からなる島状部74とガスケット部材24との間の皮膚Sに向かって引き寄せられる。吸収性材料からなる島状部74とガスケット部材24との間の間隔は、反応器28がシステム体積から酸素を消費した結果として、ドレープ22の可撓性および/または吸収性材料からなる島状部74が作られる吸収性材料の圧縮性に基づいて、システム体積が初期のシステム体積から、初期のシステム体積の約95%から約80%の間に減少したシステム体積に向かって減少するように構成されてもよい。
吸収性材料からなる島状部74が圧縮可能である場合、システム体積を減少させ、陰圧をさらに低下させるためのその使用はまた、創傷または切開部からの吸収された滲出液の影響の一部を軽減する。剛性システム、例えばドレープが剛性材料から作られているシステムにおいては、滲出液の吸収は空気の体積に取って換わられ、正味圧力を増加させる(陰圧を減少させる)原因となる。システム上の正味圧力によって体積の減少がコントロールされている場合、滲出液による空気の体積の減少は、増加した空気圧によるシステム体積の増加にもつながる。したがって、陰圧の正味の損失は、剛性体積システムの場合よりも小さくなる。
反応器ハウジング26は、反応器28がシステム体積から酸素を消費した結果として、反応器ハウジング26の側壁、または反応器ハウジング26の他の弾性、すなわち、可撓性構成要素を引き込むように構成されてもよい。反応器ハウジング26の側壁または他の弾性、すなわち、可撓性構成要素は、反応器28がシステム体積から酸素を消費した結果として、システム体積が初期のシステム体積から、初期のシステム体積の約95%から約80%の間に減少したシステム体積に向かって減少するように構成されてもよい。反応器ハウジング26の側壁または他の弾性、すなわち、可撓性構成要素が、密閉チェインバ34の体積を減少させるように引き込まれるまたは圧縮される程度は、反応器28がシステム体積から酸素を消費した結果として、システム体積が初期のシステム体積から、初期のシステム体積の約95%から約80%の間に減少したシステム体積に向かって減少するようにシステム体積と相関関係があってもよい。
同様に、フィッティング64の弾力のある、すなわち、弾性要素68は、反応器28がシステム体積から酸素を消費した結果として、引き込まれるように構成されてもよい。流体接続部30の体積を減少させるように弾力のある、すなわち、弾性要素68が引き込まれるか、またはしぼむ程度は、反応器28がシステム体積から酸素を消費した結果として、システム体積が初期のシステム体積から、初期のシステム体積の約95%から約80%の間に減少したシステム体積に向かって減少するようにシステム体積と相関関係があってもよい。
ドレープ22、反応器ハウジング26および流体接続部30の各々は、反応器28がシステム体積から酸素を消費した結果として、システム体積が初期のシステム体積から、初期のシステム体積の約95%から約80%の間に減少したシステム体積に向かって減少するように構成されてもよい。言い換えれば、ドレープ22、反応器ハウジング26、および流体接続部30は、システム体積を減らすために全てしぼんでもよく、またはドレープ22、反応器ハウジング26、および流体接続部30のうちの1つまたは2つだけがしぼんでもよい。
さらに、ドレープ22は、減少したシステム体積が0mlまたはccに近づくように、さらにしぼむように構成されてもよい。これは、大気に対する陰圧が上述の治療範囲にある必要はないが、創傷の周囲の酸素を制限することが望ましい状況において有益であり得る。例えば、反応器28は、囲まれた体積32内に、または体積がほとんどないか若しくは全くない(密閉チェインバ34と同様の)チェインバ内に配置されてもよい。囲まれた体積32から酸素が除去された結果としてドレープ22が皮膚Sに向かってしぼむにつれ、囲まれた体積32は、初期の体積から減少した体積に向かって減少する。このように、囲まれた体積32内の圧力は大気圧に向かって上昇するが、酸素は囲まれた体積32、したがって、ガスケット部材24によって囲まれた組織部位の周囲から除去される。
上述した実施形態の様々な実施形態、および他の特徴および機能、またはそれらの代替物または変種が、好ましくは、他の多くの異なるシステムまたはアプリケーションに結合され得ることが理解されるであろう。また、現在予測されていない、または予期されていない様々な代替、修正、変形、または改良が、当業者によって後になされ得ることもまた、以下の特許請求の範囲に包含されることを意図している。

Claims (17)

  1. 可撓性材料から形成されたドレープと、
    該ドレープの皮膚に面する表面に固定されたガスケット部材と、
    反応器を具える陰圧組織治療システムであって、
    前記ドレープが、真空適用時に前記ドレープの下を陰圧に維持することができ、
    前記ガスケット部材が、前記ドレープが組織部位の周りの皮膚に貼付けられたとき、前記ドレープとともに、該ドレープの下であって前記ガスケット部材によって囲まれている囲まれた体積を画定し、
    前記反応器が、前記囲まれた体積と流体連通し、
    前記囲まれた体積がシステム体積を画定し、前記反応器が前記システム体積から酸素を消費するように構成され、前記ドレープが前記反応器が前記システム体積から酸素を消費した結果として、前記システム体積が初期のシステム体積から、該初期のシステム体積の約95%から約80%の間に減少したシステム体積に向かって減少するように構成されている、
    陰圧組織治療システム。
  2. 前記反応器を収容するための密閉チェインバを画定する反応器ハウジングを含み、前記密閉チェインバが、前記囲まれた体積と流体連通し、前記システム体積を画定することをさらに含む、請求項1の陰圧組織治療システム。
  3. 前記反応器ハウジングが、前記システム体積の減少の結果として前記密閉チェインバ内に引き込まれるように構成された弾性構成要素を含む、請求項2の陰圧組織治療システム。
  4. 前記弾性構成要素が、前記反応器ハウジングの側壁の一部である、請求項3の陰圧組織治療システム。
  5. 前記弾性構成要素が、反応器ハウジングの対向する側壁の一部である、請求項3の陰圧組織治療システム。
  6. 前記囲まれた体積が、流体接続部を介して前記密閉チェインバと流体連通し、前記流体接続部が、前記システム体積をさらに画定する、請求項2の陰圧組織治療システム。
  7. 前記流体接続部が、システム体積の減少の結果として少なくとも部分的にしぼむように構成されている、請求項6の陰圧組織治療システム。
  8. 前記ドレープが、前記流体接続部の一部として設けられたフィッティングの接続のための開口部を含み、前記フィッティングが、前記システム体積の減少の結果として前記フィッティング内に引き込まれるように構成された弾性要素を含む、請求項7の陰圧組織治療システム。
  9. 前記ドレープが、前記システム体積の減少の結果として前記囲まれた体積内に引き込まれるように構成されている、請求項1の陰圧組織治療システム。
  10. 前記ドレープの前記皮膚に面する表面に貼付けられた吸収性材料からなる島状部をさらに含み、該吸収性材料からなる島状部が前記ガスケット部材から間隔をあけて配置され、前記吸収性材料からなる島状部と前記ガスケット部材との間の間隔が、前記囲まれた体積の少なくとも一部を画定する、請求項1の陰圧組織治療システム。
  11. 前記ドレープが、酸素が前記囲まれた体積から除去されるにつれ、前記吸収性材料からなる島状部と前記ガスケット部材との間の皮膚に向かって引き込まれるように構成された薄膜である、請求項10の陰圧組織治療システム。
  12. 可撓性材料から形成されたドレープと、
    該ドレープの皮膚に面する表面に固定されたガスケット部材と、
    反応器ハウジングと、
    反応器を具える陰圧組織治療システムであって、
    前記ドレープが、真空適用時に前記ドレープの下を陰圧に維持することができ、
    前記ガスケット部材が、前記ドレープが組織部位の周りの皮膚に貼付けられたとき、前記ドレープとともに、該ドレープの下であって前記ガスケット部材によって囲まれている囲まれた体積を画定し、
    前記反応器ハウジングが前記囲まれた体積と流体連通する密閉チェインバを画定し、
    前記反応器が、前記密閉チェインバに配置され、酸素を消費するように構成され、
    前記密閉チェインバと前記囲まれた体積がシステム体積を画定し、
    前記ドレープと前記反応器ハウジングが前記反応器が前記システム体積から酸素を消費した結果として、前記システム体積が初期のシステム体積から、該初期のシステム体積の約95%から約80%の間に減少したシステム体積に向かって減少するように構成されている、
    陰圧組織治療システム。
  13. 前記反応器ハウジングが、前記システム体積の減少の結果として前記密閉チェインバ内に引き込まれるように構成された弾性構成要素を含む、請求項12の陰圧組織治療システム。
  14. 前記弾性構成要素が、前記反応器ハウジングの側壁の一部である、請求項13の陰圧組織治療システム。
  15. 前記囲まれた体積が、流体接続部を介して前記密閉チェインバと流体連通し、前記流体接続部が、前記システム体積をさらに画定する、請求項12の陰圧組織治療システム。
  16. 前記流体接続部が、前記ドレープに設けられた開口部に固定されたフィッティングを具え、該フィッティングが、前記システム体積の減少の結果として、前記フィッティング内に引き込まれるように構成された弾性要素を具える、請求項15の陰圧組織治療システム。
  17. 前記弾性要素が、前記フィッティングの外壁の一部である、請求項16の陰圧組織治療システム。
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