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JP2021522201A - Rhoキナーゼ阻害剤としてのベンゾピラゾール系化合物 - Google Patents

Rhoキナーゼ阻害剤としてのベンゾピラゾール系化合物 Download PDF

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JP2021522201A JP2020557966A JP2020557966A JP2021522201A JP 2021522201 A JP2021522201 A JP 2021522201A JP 2020557966 A JP2020557966 A JP 2020557966A JP 2020557966 A JP2020557966 A JP 2020557966A JP 2021522201 A JP2021522201 A JP 2021522201A
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Abstract

【要約書】
RHOキナーゼ阻害剤としての一連のベンゾピラゾール系化合物、その医薬組成物およびRHO阻害剤の医薬の調製におけるそれらの使用を開示し、具体的に、式(1−1)で表される化合物、その薬学的に許容される塩又はその異性体を開示する。

Description

発明の詳細な説明
[関連出願の相互引用]
本出願は、次の2つの優先権を主張する:CN201810349362.X、出願日は2018年4月18日であり、CN201811221303.0、出願日は2018年10月19日である。
[技術分野]
本発明は、医薬の分野に関し、具体的に、RHOキナーゼ阻害剤としてのベンゾピラゾール系化合物、その薬学的に許容される塩又はその異性体、その医薬組成物、およびRHO阻害剤の調製におけるその使用に関する。
[背景技術]
RHO関連プロテインキナーゼ(Rho associated kinase、略してROCK)は、セリン/スレオニンプロテインキナーゼに属し、RHOの下流の標的エフェクター分子であり、人体で広く発現される。RHO関連のプロテインキナーゼ(ROCK)はミオシン軽鎖(MLC)の調節に関与しており、血管拡張の治療に適用され、新しい研究は、ROCKキナーゼがTH17細胞の免疫応答の調節と線維芽細胞の活性化に関与することを支持し、肺線維症、喘息など肺疾患に拡大使用され、さらに自己免疫疾患における適応に拡張できる。ROCKキナーゼファミリーには、ROCK1およびROCK2の二つのサブタイプが含まれ、ROCK2キナーゼは、炎症作用および線維化作用に関連し、選択的ROCK2阻害剤は、体外血管拡張実験で高濃度でも血管拡張を引き起こさず、心血管の副作用を減少することができる。ROCK1ノックアウトマウスの胚死亡率は高くないが、それらのほとんどは出産後MLCリン酸化の低下によって引き起こされる細胞骨格の変異により死亡するに対して、ROCK2ノックアウトマウスの90%は胚期で死亡するが、生き残ったマウスと野生型は違いがなく、ROCK2の活性を選択的に阻害すると安全性が高くなる可能性がある。したがって、選択的ROCK2プロテインキナーゼ阻害剤は、薬物の心血管副作用を回避できる。
KD025(WO2006105081;WO2008054599;WO2010104851;WO2014055996)はKadmon会社が開発した経口ROCK2キナーゼの選択的阻害剤である。研究により、KD025は、RHOキナーゼなどの線維化調節タンパク質を阻害することにより、特発性肺線維症(IPF)を治療するための新しいメカニズムの代表であることが示されている。特発性肺線維症(IPF)原因は、身体の損傷によって引き起こされる可能性がある。傷害に対する身体の反応には、さまざまな細胞(例えば上皮細胞、線維芽細胞、内皮細胞、およびマクロファージなど)のアクチン細胞骨格の再編成に関係するが、アクチンフィラメント(actin filament)の組み合わせとアクトミオシン(actomyosin)の収縮はRHOキナーゼファミリータンパク質(ROCK1およびROCK2を含む)によって誘導される。以前の研究は、RHOキナーゼファミリータンパク質がIPF患者およびこの疾患の動物モデルの肺部で活性化され、RHOキナーゼ阻害剤はこれらのモデルで組織の線維化の過程を防ぎ、且つ、確立された線維症の退行を誘導することができると示した。現在は中等度から重度の乾癬の治療に関する第II相臨床試験が完了し、特発性肺線維症(IPF)の第II相臨床研究段階にある。
Figure 2021522201
WO2014134388およびWO2016028971も一類の化合物を開示し、その構造式は式(a)および式(b)に示されている。このような化合物は、心血管疾患、神経病理学的疾患、腫瘍、自己免疫疾患、肺線維症、炎症性疾患などにも使用できる。
Figure 2021522201
[発明の概要]
本発明は、ROCK2の活性を阻害することができる、新しいコア構造を有する化合物を提供して、ROCK2関連疾患の治療に使用できる。
一方で、本発明は、式(I−1)で表される化合物、その薬学的に許容される塩、又はその異性体を提供する。
Figure 2021522201
ここで、
はN又はCRであり、TはN又はCRであり、TはN又はCRであり、
、RとRはそれぞれ独立して、H、F、Cl、Br、CN、−OR、−C(=O)NR又はC1−6アルキルであり、ここで、前記C1−6アルキルは、F、Cl、Br、I、−OH、−OCH、−CN、−NH、−NO又は5員のヘテロシクロアルキルのから独立して選択される1、2又は3個の置換基で任意に置換され、
又は、RとRはそれらに連結された炭素原子と一緒に連結されて、構造単位
Figure 2021522201
Figure 2021522201
又は
Figure 2021522201
になり、
、R、RとRはそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、CN、−OR、−C(=O)NR、−NR、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり、前記C1−6アルキルおよびC3−6シクロアルキルは、F、Cl、Br、I、−OH、−OCH、−CN、−NH、−NO又はC1−4アルキルから独立して選択される1、2又は3個の置換基で任意に置換され、
とRはそれぞれ独立してH、F、Cl又はC1−6アルキルであり、或いは、RとRはそれらに連結された炭素原子と一緒になって、5〜6員のヘテロシクロアルキルを形成し、ここで、前記C1−6アルキルと5〜6員のヘテロシクロアルキルは、F、Cl、Br、CN、−OR又は−NRから独立して選択される1、2又は3個の置換基で任意に置換され、
各R10は独立してF、Cl、Br、CN、−OR、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり、ここで、前記C1−6アルキルとC3−6シクロアルキルは、F、Cl、Br、I、−OH、−OCH、−CN、−NH、−NO又はC1−4アルキルから独立して選択される1、2又は3個の置換基で任意に置換され、
、RとRはそれぞれ独立してH、C1−6アルキル又はC3−4シクロアルキルであり、ここで、前記C1−6アルキルおよびC3−4シクロアルキルは、F、Cl、Br、−OH、−OCH、−CN、−NH又は−NOから独立して選択される1、2又は3個の置換基で任意に置換され、
とRはそれぞれ独立してH、C1−6アルキル、−S(=O)C1−3アルキルであり、又はRとRはそれらに連結されたN原子と一緒になって4〜8員のヘテロシクロアルキルを形成し、ここで、前記C1−6アルキルと4〜8員のヘテロシクロアルキルはF、Cl、Br、−OH、−OCH、−CN、−NH、C1−6アルキルアミノ又は−NOから独立して選択される1、2又は3個の置換基で任意に置換され、
nは0、1、2、3又は4であり、
前記5員のヘテロシクロアルキル、5〜6員のヘテロシクロアルキルおよび4〜8員のヘテロシクロアルキルは、N、−O−、−S−および−NH−から独立して選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子又はヘテロ原子団を含む。
本発明のいくつかの解決策において、前記R、RとRは、それぞれ独立して、H、メチル、エチル、n−プロピル又はイソプロピルであり、ここで前記メチル、エチル、n−プロピルおよびイソプロピルは、F、Cl、Br、I、−OH、−OCH、CN、−NH又は−NOから独立して選択される1、2又は3個の置換基で任意に置換され、他の変量は本発明で定義した通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記R、RとRはそれぞれ独立してH、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
Figure 2021522201
又は
Figure 2021522201
であり、他の変量は本発明で定義される通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記R、R、RおよびRは、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、CN、−OH、−OCH、−C(=O)NH、−NH、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロペンチル又はシクロヘキシルであり、ここで、前記メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルはF、Cl、Br、I、−OH、−OCH、CN、−NH、−NO、メチル、エチル又はプロピルから独立して選択される1、2又は3個の置換基で任意に置換され、他の変量は本発明で定義した通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記R、R、RおよびRはそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、CN、−OH、−OCH、−OCHCH、−C(=O)NH、−NH2、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
Figure 2021522201
シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、
Figure 2021522201
又は
Figure 2021522201
であり、他の変量は本発明で定義した通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記R、RとRはそれぞれ独立して、H、F、Cl、Br、CN、−OH、−OCH、−OCHF、−OCF、−C(=O)NH2、メチル、エチル、n−プロピル又はイソプロピルであり、ここで、前記メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピルは、F、Cl、Br、I、−OH、−OCH、CN、−NH、−NO又はピロリジニルから独立して選択される1、2又は3個の置換基で任意に置換され、他の変量は本発明で定義した通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記R、RとRはそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、CN、−OH、−OCH、−OCHF、−OCF、−C(=O)NH、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
Figure 2021522201
又は
Figure 2021522201
であり、他の変量は本発明で定義した通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記構造単位
Figure 2021522201
Figure 2021522201
又は
Figure 2021522201
であり、R、RとRおよび他の変量は本発明で定義した通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記構造単位
Figure 2021522201
Figure 2021522201
又は
Figure 2021522201
であり、他の変量は本発明で定義した通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記RとRは、それぞれ独立して、H、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
Figure 2021522201
であり、又はRとRは、それらに連結されたN原子と一緒に5〜6員のヘテロシクロアルキルを形成し、ここで、前記メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピルおよび5〜6員のヘテロシクロアルキルは、F、Cl、Br、I、−OH、−OCH、CN、−NH、C1−3アルキルアミノ又は−NOから独立して選択される1、2又は3個の置換基で任意に置換され、他の変量は本発明で定義した通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記RとRはそれぞれ独立してH、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
Figure 2021522201
であり、或いは、RとRは、それらに連結されたN原子と一緒になって、ピロリジニル、ピペラジニル又はピペリジニルを形成し、ここで、前記ピロリジニル、ピペラジニルおよびピペリジニルは、F、Cl、Br、I、−OH、−OCH、CN、−NH、C1−3アルキルアミノ又は−NOから独立して選択される1、2又は3個の置換基で任意に置換され、他の変量は本発明で定義した通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記RとRはそれぞれ独立してH、F、Cl、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
Figure 2021522201
又は
Figure 2021522201
であり、他の変量は本発明で定義した通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記RとRはそれらと連結された炭原子と一緒になって
Figure 2021522201
を形成し、他の変量は本発明で定義した通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記各R10は独立してF、Cl、Br、CN、−OH、−OCH、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロペンチル又はシクロヘキシルであり、ここで、前記メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルはF、Cl、Br、I、−OH、−OCH、CN、−NH、−NO2、メチル、エチル又はプロピルから独立して選択される1、2又は3個の置換基に任意に置換され、他の変量は本発明で定義した通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記各R10は独立してF、Cl、Br、CN、−OH、−OCH、−OCHCH
Figure 2021522201
メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
Figure 2021522201
シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、
Figure 2021522201
又は
Figure 2021522201
であり、他の変量は本発明で定義した通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記構造単位
Figure 2021522201
Figure 2021522201
又は
Figure 2021522201
であり、R10および他の変量は本発明で定義した通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記構造単位
Figure 2021522201
Figure 2021522201
又は
Figure 2021522201
であり、他の変量は本発明で定義した通りである。
本発明のいくつかの本案において、前記化合物は、式(I−2′)〜(I−5′)で表される構造を有する。
Figure 2021522201
又は
Figure 2021522201
ここで、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R10とnは本発明で定義した通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記化合物は、式(I−2)〜(I−5)で表される構造を有する。
Figure 2021522201
又は
Figure 2021522201
ここで、R、R、R、R、R、R、R10とnは本発明で定義した通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記化合物は、式(II−1)〜(II−4)で表される構造を有する。
Figure 2021522201
又は
Figure 2021522201
ここで、R4、、R、R10とnは本発明で定義した通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記化合物は、式(I−6)〜(I−9)で表される構造を有する。
Figure 2021522201
又は
Figure 2021522201
ここで、R、R9、10とnは本発明で定義した通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記化合物は、式(I−10)〜(I−13)で表される構造を有する。
Figure 2021522201
又は
Figure 2021522201
ここで、「*」が付いた炭素原子はキラル炭素原子であり、(R)又は(S)の単一の鏡像異性体又は1つの鏡像異性体に富んだ形で存在し、
はF、Cl、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
Figure 2021522201
又は
Figure 2021522201
であり、R10とnは本発明で定義した通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記化合物は、式(I−14)〜(I−17)で表される構造を有する。
Figure 2021522201
或いは
Figure 2021522201
ここで、R、R9、10とnは本発明で定義した通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記化合物は、式(I−18)〜(I−21)で表される構造を有する。
Figure 2021522201
又は
Figure 2021522201
ここで、「*」が付いた炭素原子はキラル炭素原子であり、(R)又は(S)の単一の鏡像異性体又は1つの鏡像異性体に富んだ形で存在し、
は、F、Cl、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
Figure 2021522201
又は
Figure 2021522201
であり、R10とnは本発明で定義した通りである。
本発明のいくつかの解決策において、式(I−1)で表される化合物、その薬学上に許容される塩又は異性体を提供する。
Figure 2021522201
ここで、
はN又はCRであり、TはN又はCRであり、TはN又はCRである、
、R、およびRはそれぞれ独立して、H、F、Cl、Br、CN、−OR、−C(=O)NR又はC1−6アルキルであり、ここで、前記C1−6アルキルは、F、Cl、Br、I、−OH、−OCH、−CN、−NH又は−NOから独立して選択される1、2又は3個の置換基によって任意に置換され、
、R、RおよびRはそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、CN、−ORa、−C(=0)NR、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり、ここで、前記C1−6アルキルおよびC3−6シクロアルキルは、F、Cl、Br、I、−OH、−OCH、−CN、−NH、−NO又はC1−4アルキルから独立して選択される1、2又は3個の置換基によって任意に置換され、
とRはそれぞれ独立してH、F、Cl又はC1−6アルキルであり、ここで、前記C1−6アルキルはF、Cl、Br、CN、−OR又はNRから独立して選択される1、2又は3個の置換基によって任意に置換され、
各R10は独立してF、Cl、Br、CN、−ORa、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり、ここで、前記C1−6アルキルおよびC3−6シクロアルキルは、F、Cl、Br、I、−OH、−OCH、−CN、−NH、−NO又はC1−4アルキルから独立して選択される1、2又は3個の置換基によって任意に置換され、
、RおよびRはそれぞれ独立してH又はC1−6アルキルであり、ここで、前記C1−6アルキルは、F、Cl、Br、−OH、−OCH、−CN、−NH又は−NOから独立して選択される1、2、又は3個の置換基によって任意に置換され、
とRはそれぞれ独立して、H、C1−6アルキルであり、或いはRとRはそれらに連結されたN原子と一緒になって4〜8員のヘテロシクロアルキルを形成し、ここで、前記C1−6アルキルと4〜8員のヘテロシクロアルキルはF、Cl、Br、−OH、−OCH、−CN、−NH、C1−6アルキルアミノ又は−NOから独立して選択される1、2又は3個の置換基によって任意に置換され、
nは0、1、2、3又は4であり、
前記4〜8員のヘテロシクロアルキルはN、−O−、−S−および−NH−から独立して選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子又はヘテロ原子団を含む。
本発明のいくつかの解決策において、前記R、RおよびRは、それぞれ独立して、H、メチル、エチル、n−プロピル又はイソプロピルであり、ここで、前記メチル、エチル、n−プロピルおよびイソプロピルは、F、Cl、Br、I、−OH、−OCH、CN、−NH又はNOから独立して選択される1、2又は3個の置換基によって任意に置換され、他の変量は本発明により定義される通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記R、RとRは、それぞれ独立して、H、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
Figure 2021522201
又は、
Figure 2021522201
であり、他の変量は本発明で定義した通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記R、R、RおよびRは、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、CN、−OH、−OCH、−OCHCH、−C(=O)NH、−NH、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロペンチル又はシクロヘキシルであり、ここで、前記メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルはF、Cl、Br、I、−OH、−OCH、CN、−NH、−NO、メチル、エチル又はプロピルから独立して選択される1、2又は3個の置換基によって置換され、他の変量は本発明により定義される通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記R、R、RとRは、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、CN、−OH、−OCH、−OCHCH、−C(=O)NH、−NH、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
Figure 2021522201
シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、
Figure 2021522201
又は
Figure 2021522201
であり、他の変量は本発明により定義される通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記R、RとRは、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、CN、−OH、−OCH、−C(=O)NH、メチル、エチル、n−プロピル又はイソプロピルであり、ここで、前記メチル、エチル、n−プロピルおよびイソプロピルは、F、Cl、Br、I、−OH、−OCH、CN、−NH、−NO2、メチル、エチル又はプロピルから独立して選択される1、2又は3個の置換基によって任意に置換され、他の変量は本発明により定義される通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記R、RとRは、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、CN、−OH、−OCH、OCHCH、−C(=O)NH、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
Figure 2021522201
又は
Figure 2021522201
であり、他の変量は本発明により定義される通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記構造単位
Figure 2021522201
Figure 2021522201
又は
Figure 2021522201
であり、R、RとRおよび他の変量は本発明により定義される通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記構造単位
Figure 2021522201
Figure 2021522201
又は
Figure 2021522201
であり、他の変量は本発明により定義される通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記RとRはそれぞれ独立して、H、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピルであり、或いはRとRは、それらが連結されたN原子と一緒になって5〜6員のヘテロシクロアルキルを形成し、ここで、前記メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピルおよび5〜6員のヘテロシクロアルキルは、F、Cl、Br、I、−OH、−OCH、CN、−NH、C1−3アルキルアミノ又は−NOから独立して選択される1、2又は3個の置換基によって任意に置換され、他の変量は本発明により定義される通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記RとRはそれぞれ独立してH、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
Figure 2021522201
であり、或いはRとRは、それらが連結されたN原子と一緒になってピロリジニル又はピペリジニルを形成し、ここで、前記ピロリジニルとピペリジニルは、F、Cl、Br、I、−OH、−OCH、CN、−NH、C1−3アルキルアミノ又は−NOから独立して選択される1、2又は3個の置換基によって任意に置換され、他の変量は本発明により定義される通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記RとRはそれぞれ独立して、H、F、Cl、−OH、−OCH、−NH
Figure 2021522201
メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
Figure 2021522201
又は
Figure 2021522201
であり、他の変量は本発明により定義される通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記R10は独立して、F、Cl、Br、CN、−OH、−OCH3、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロペンチル又はシクロヘキシルであり、ここで、前記メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロペンチルとシクロヘキシルは、F、Cl、Br、I、−OH、−OCH、CN、−NH、−NO、メチル、エチル又はプロピルから独立して選択される1、2又は3個の置換基によって任意に置換され、他の変量は本発明により定義される通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記R10は独立してF、Cl、Br、CN、−OH、−OCH、−OCHCH、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
Figure 2021522201
シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、
Figure 2021522201
又は
Figure 2021522201
であり、他の変量は本発明により定義される通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記構造単位
Figure 2021522201
Figure 2021522201
又は
Figure 2021522201
であり、R10および他の変量は本発明により定義される通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記構造単位
Figure 2021522201
Figure 2021522201
又は、
Figure 2021522201
であり、他の変量は本発明により定義される通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記化合物、その薬学的に許容される塩、又はその異性体は、式(I−2)〜(I−5)で表される構造を有し、
Figure 2021522201
又は
Figure 2021522201
ここで、R、R、R、R、R、R、R10とnは本発明で定義される通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記化合物、その薬学的に許容される塩、又はその異性体は、式(II−1)〜(II−4)で表される構造を有し、
Figure 2021522201
又は
Figure 2021522201
ここで、R、R、R、R10およびnは本発明で定義される通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記化合物、その薬学的に許容される塩、又はその異性体は、式(I−6)〜(I−9)で表される構造を有し、
Figure 2021522201
又は
Figure 2021522201
ここで、R、R、R10とnは本発明で定義される通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記化合物、その薬学的に許容される塩、又はその異性体は、式(I−10)〜(I−13)で表される構造を有し、
Figure 2021522201
又は
Figure 2021522201
ここで、「*」が付いた炭素原子はキラル炭素原子であり、(R)又は(S)の単一の鏡像異性体又は1つの鏡像異性体に富んだ形で存在し、
はF、Cl、−OH、−OCH、−NH
Figure 2021522201
メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
Figure 2021522201
又は
Figure 2021522201
であり、R10とnは本発明により定義される通りである。
本発明のいくつかの解決策において、式(I−1)表される化合物、その薬学上に許容される塩又は異性体を提供し、
Figure 2021522201
ここで、
はN又はCRであり、TはN又はCRであり、TはN又はCRであり、
、RおよびRはそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、CN、−OR、−C(=O)NR又はC1−6アルキルであり、ここで、前記C1−6アルキルはF、Cl、Br、I、−OH、−OCH、−CN、−NH又は−NOから独立して選択される1、2又は3個の置換基によって任意に置換され、
、R、RおよびRはそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、CN、−OR、−C(=O)NR、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり、ここで、前記C1−6アルキルおよびC3−6シクロアルキルはF、Cl、Br、I、−OH、−OCH、−CN、−NH、−NO又はC1−4アルキルから独立して選択される1、2又は3個の置換基によって任意に置換され、
およびRはそれぞれ独立してH、F、Cl又はC1−6アルキルであり、ここで、前記C1−6アルキルはF、Cl、Br、CN、−OR又は−NRから独立して選択される1、2又は3個の置換基によって任意に置換され、
各R10は独立してF、Cl、Br、CN、−OR、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり、ここで、前記C1−6アルキルおよびC3−6シクロアルキルはF、Cl、Br、I、−OH、−OCH、−CN、−NH、−NO又はC1−4アルキルから独立して選択される1、2又は3個の置換基によって任意に置換され、
、RおよびRはそれぞれ独立してH又はC1−6アルキルであり、ここで、前記C1−6アルキルはF、Cl、Br、−OH、−OCH、−CN、−NH又は−NOから独立して選択される1、2又は3個の置換基によって任意に置換され、
およびRはそれぞれ独立してH、C1−6アルキルであり、あるいはRおよびRはそれらが連結されたN原子と一緒になって4〜8員ヘテロシクロアルキルを形成し、ここで、前記C1−6アルキルおよび4〜8員ヘテロシクロアルキルはF、Cl、Br、−OH、−OCH、−CN、−NH、C1−6アルキルアミノ又は−NOから独立して選択される1、2又は3個の置換基によって任意に置換され、
nは0、1、2、3又は4であり、
前記4〜8員のヘテロシクロアルキルはN、−O−、−S−および−NH−から独立して選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子又はヘテロ原子団を含む。
本発明のいくつかの解決策において、前記R、RおよびRはそれぞれ独立してH、メチル、エチル、n−プロピル又はイソプロピルであり、ここで、前記メチル、エチル、n−プロピルおよびイソプロピルはF、Cl、Br、I、−OH、−OCH、CN、−NH又は−NOから独立して選択される1、2又は3個の置換基によって任意に置換され、他の変量は本発明により定義される通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記R、RおよびRはそれぞれ独立してH、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
Figure 2021522201
又は
Figure 2021522201
であり、他の変量は本発明により定義される通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記R、R、RおよびRはそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、CN、−OH、−OCH、−OCHCH、−C(=O)NH、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロペンチル又はシクロヘキシルであり、ここで、前記メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロペンチル又はシクロヘキシルはF、Cl、Br、I、−OH、−OCH、CN、−NH、−NO、メチル、エチル又はプロピルから独立して選択される1、2又は3個の置換基によって任意に置換され、他の変量は本発明により定義される通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記R、R、RおよびRはそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、CN、−OH、−OCH、−OCHCH、−C(=O)NH、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
Figure 2021522201
シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、
Figure 2021522201
又は
Figure 2021522201
であり、他の変量は本発明により定義される通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記R、RおよびRはそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、CN、−OH、−OCH 、−C(=O)NH 、メチル、エチル、n−プロピル又はイソプロピルであり、ここで、前記メチル、エチル、n−プロピルおよびイソプロピルはF、Cl、Br、I、−OH、−OCH 、CN、−NH 、−NO 、メチル、エチル又はプロピル、イソプロピルから独立して選択される1、2又は3個の置換基によって任意に置換され、他の変量は本発明により定義される通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記R、RおよびRはそれぞれ独立してH、F、Cl、Br、CN、−OH、−OCH、−OCHCH、−C(=O)NH、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
Figure 2021522201
又は
Figure 2021522201
であり、他の変量は本発明により定義される通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記構造単位
Figure 2021522201
Figure 2021522201
又は
Figure 2021522201
であり、R、RおよびR並びに他の変量は本発明により定義される通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記構造単位
Figure 2021522201
Figure 2021522201
又は
Figure 2021522201
であり、他の変量は本発明により定義される通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記RおよびRはそれぞれ独立してH、メチル、エチル、n−プロピル又はイソプロピルであり、或いは、RおよびRはそれらが連結されたN原子と一緒になって5〜6員ヘテロシクロアルキルを形成し、ここで、前記メチル、エチル、n−プロピルおよびイソプロピルはF、Cl、Br、I、−OH、−OCH、CN、−NH、C1−3アルキルアミノ又は−NOから独立して選択される1、2又は3個の置換基によって任意に置換され、他の変量は本発明により定義される通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記RおよびRはそれぞれ独立してH、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
Figure 2021522201
であり、或いは、RおよびRはそれらが連結されたN原子と一緒になってピロリジニル又はピペリジニルを形成し、ここで、前記ピロリジニルおよびピペリジニルはF、Cl、Br、I、−OH、−OCH、CN、−NH、C1−3アルキルアミノ又は−NOから独立して選択される1、2又は3個の置換基によって任意に置換され、他の変量は本発明により定義される通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記RおよびRはそれぞれ独立してH、F、Cl、−OH、−OCH、−NH
Figure 2021522201
メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
Figure 2021522201
又は
Figure 2021522201
であり、他の変量は本発明により定義される通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記各R10はそれぞれ独立してF、Cl、Br、CN、−OH、−OCH、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロペンチル又はシクロヘキシルであり、ここで、前記メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルはF、Cl、Br、I、−OH、−OCH、CN、−NH、−NO、メチル、エチル又はプロピルから独立して選択される1、2又は3個の置換基によって任意に置換され、他の変量は本発明により定義される通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記各R10はそれぞれ独立してF、Cl、Br、CN、−OH、−OCH、−OCHCH、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
Figure 2021522201
シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、
Figure 2021522201
又は
Figure 2021522201
であり、他の変量は本発明により定義される通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記構造単位
Figure 2021522201
Figure 2021522201
又は
Figure 2021522201
であり、R10および他の変量は本発明により定義される通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記構造単位
Figure 2021522201
Figure 2021522201
又は
Figure 2021522201
であり、他の変量は本発明により定義される通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記化合物、その薬学的に許容される塩又はその異性体は式(I−2)〜(I−5)で表される構造を有し、
Figure 2021522201
ここで、R、R、R、R、R、R、R10およびnは本発明に定義された通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記化合物、その薬学的に許容される塩又はその異性体は式(I−6)〜(I−9)で表される構造を有し、
Figure 2021522201
ここで、R、R、R10およびnは本発明に定義された通りである。
本発明のいくつかの解決策において、前記化合物、その薬学的に許容される塩又はその異性体は式(I−10)〜(I−13)で表される構造を有し、
Figure 2021522201
ここで、「*」が付いた炭素原子はキラル炭素原子であり、(R)又は(S)の単一の鏡像異性体又は1つの鏡像異性体に富んだ形で存在し、
はF、Cl、−OH、−OCH、−NH
Figure 2021522201
メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
Figure 2021522201
又は
Figure 2021522201
であり、R10およびnは本発明に定義された通りである。
本発明のいくつかの解決策は、さらに前記変量の任意の組み合わせからなる。
本発明のいくつかの解決策において、前記化合物は:
Figure 2021522201
Figure 2021522201
Figure 2021522201
又は
Figure 2021522201
である。
本発明のいくつかの解決策において、前記化合物は:
Figure 2021522201
又は
Figure 2021522201
である。
本発明のいくつかの解決策において、前記化合物の薬学的に許容される塩は、ギ酸塩又は塩酸塩である。
一方面で、本発明は、活性成分として治療有効量の前記化合物、その薬学的に許容される塩又はその異性物、および薬学的に許容される担体を含む医薬組合物を提供する。
本発明はまたRHO抑制剤薬物の製造における前記化合物、その薬学的に許容される塩又はその異性物および前記医薬組合物の使用を提供する。
本発明はまた、肺線維症および放射性肺線維症を治療するための薬物の製造における、前記化合物、その薬学的に許容される塩又はその異性体、および前記医薬組合物の使用を提供する。
技術効果
本発明の化合物は、ROCK2に対して非常に良い阻害活性を有する。一部の実施形態では、化合物は、ROCK2に対して特定の選択性を示す。一部の実施形態では、化合物は、優れた薬物動態学的および薬力学的特性を示し、同時に、有意なキナーゼ阻害活性、膜透過性および溶解性を有する。
定義と説明
別途に説明しない限り、本明細書で用いられる以下の用語および連語は以下の意味を有する。一つの特定の用語又は連語は、特別に定義されない場合、不確定又は不明瞭ではなく、普通の定義として理解されるべきである。本明細書で商品名が出た場合、相応の商品又はその活性成分を指す。
本明細書で用いられる「薬学的に許容される塩」は、それらの化合物、材料、組成物および/又は剤形に対するもので、これらは信頼できる医学的判断の範囲内にあり、ヒトおよび動物の組織との接触に適し、過剰な毒性、刺激性、アレルギー反応又はほかの問題又は合併症があまりなく、合理的な利益/リスク比に合う。
用語「薬学的に許容される塩」とは、本発明の化合物の塩で、本発明で発見された特定の置換基を有する化合物と比較的に無毒の酸又は塩基とで製造される。本発明の化合物に比較的に酸性の官能基が含まれる場合、単独の溶液又は適切な不活性溶媒において十分な量の塩基でこれらの化合物の中性の形態と接触することで塩基付加塩を得ることができる。薬学的に許容される塩基付加塩は、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アンモニウム、有機アンモニア又はマグネシウムの塩あるいは類似の塩を含む。本発明の化合物に比較的に塩基性の官能基が含まれる場合、単独の溶液又は適切な不活性溶媒において十分な量の酸でこれらの化合物の中性の形態と接触することで酸付加塩を得ることができる。薬学的に許容される酸付加塩の実例は、無機酸塩および有機酸塩、さらにアミノ酸(たとえばアルギニンなど)の塩、およびグルクロン酸のような有機酸の塩を含み、前記無機酸は、例えば塩酸、臭化水素酸、硝酸、炭酸、炭酸水素イオン、リン酸、リン酸一水素イオン、リン酸二水素イオン、硫酸、硫酸水素イオン、ヨウ化水素酸、亜リン酸などを含み、前記有機酸は、例えば酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、マレイン酸、マロン酸、安息香酸、コハク酸、スベリン酸、フマル酸、乳酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、クエン酸、酒石酸やメタンスルホン酸などの類似の酸を含む。本発明の一部の特定の化合物は、塩基性および酸性の官能基を含有するため、任意の塩基付加塩又は酸付加塩に転換することができる。
本発明の薬学的に許容される塩は、酸基又は塩基性基を含む母体化合物から通常の方法で合成することができる。通常の場合、このような塩の製造方法は、水又は有機溶媒あるいは両者の混合物において、遊離酸又は塩基の形態のこれらの化合物を化学量論量の適切な塩基又は酸と反応させて製造する。
別途に説明しない限り、用語「異性体」は幾何異性体、シス−トランス異性体、立体異性体、鏡像異性体、光学異性体、鏡像異性体、互変異性体を含む。
本発明の化合物は、特定の幾何又は立体異性体の形態が存在してもよい。本発明は、すべてのこのような化合物を想定し、シスおよびトランス異性体、(−)−および(+)−鏡像異性体、(R)−および(S)−鏡像異性体、ジアステレオマー、(D)−異性体、(L)−異性体、およびそのラセミ混合物ならびにほかの混合物、たとえば鏡像異性体又は非鏡像異性体を多く含有する混合物を含み、すべてのこれらの混合物は本発明の範囲内に含まれる。アルキル基などの置換基にほかの不斉炭素原子が存在してもよい。すべてのこれらの異性体およびこれらの混合物はいずれも本発明の範囲内に含まれる。
別途に説明しない限り、用語「エナンチオマー」又は「光学異性体」とは互いに鏡像の関係にある立体異性体である。
別途に説明しない限り、用語「シス−トランス異性体」又は「幾何異性体」とは二重結合又は環構成炭素原子の単結合が自由に回転できないことによるものである。
別途に説明しない限り、用語「ジアステレオマー」とは分子が二つ又は複数のキラル中心を有し、かつ分子同士は非鏡像の関係にある立体異性体である。
別途に説明しない限り、「(D)」又は「(+)」は右旋性、「(L)」又は「(−)」は左旋性、「(DL)」又は「(±)」はラセミ体を意味する。
別途に説明しない限り、楔形実線結合(
Figure 2021522201
)および楔形点線結合(
Figure 2021522201
)で一つの立体中心の絶対配置を、棒状実線結合(
Figure 2021522201
)および棒状点線結合(
Figure 2021522201
)で一つの立体中心の相対配置を、波線(
Figure 2021522201
)で楔形実線結合(
Figure 2021522201
)又は楔形点線結合(
Figure 2021522201
)を、あるいは波線(
Figure 2021522201
)で棒状実線結合(
Figure 2021522201
)および棒状点線結合(
Figure 2021522201
)を表す。
特に明記しない限り、例えば炭素−炭素二重結合、炭素−窒素二重結合、窒素−窒素二重結合などの二重結合構造が化合物に存在し、二重結合の各原子が2つの異なる置換基(窒素原子を含む二重結合では、窒素原子上の孤立電子対は、それが連結している置換基と見なされる)、に連結されている場合、化合物の二重結合上の原子とその置換基が波線(
Figure 2021522201
)で連結されている場合、化合物の(Z)タイプ異性体、(E)タイプ異性体又は2つの異性体の混合物を表する。例えば、次の式(A)は、化合物が式(A−1)又は(A−2)の単一の異性体として、又は式(A−1)および式(A−2)の2つの異性体の混合物の形として存在することを示す。次の式(B)は、化合物が式(B−1)又は式(B−2)の単一の異性体として、又は式(B−1)と式(B−2)の2つの異性体の混合物の形として存在することを示す。次の式(C)は、化合物が式(C−1)又は(C−2)の単一の異性体として、又は式(C−1)および(C−2)2つの異性体の混合物の形として存在することを示す。
Figure 2021522201
別途に説明しない限り、用語「互変異性体」又は「互変異性体の形態」とは室温において、異なる官能基の異性体が動的平衡にあり、かつ快速に互いに変換する。互変異性体が可能であれば(溶液において)、互変異性体の化学的平衡に達することが可能である。たとえば、プロトン互変異性体(proton tautomer)(プロトトロピー互変異性体(prototropic tautomer)とも呼ばれる)は、プロトンの移動を介する相互変換、たとえばケト−エノール異性化やイミン−エナミン異性化を含む。原子価互変異性体(valence tautomer)は、一部の結合電子の再構成による相互変換を含む。ここで、ケト−エノール互変異性化の具体的な実例は、ペンタン−2,4−ジオンと4−ヒドロキシ−3−ペンテン−2−オンの二つの互変異性体の間の相互変換である。
別途に説明しない限り、用語「一つの異性体を豊富に含む」、「異性体が豊富に含まれる」、「一つの鏡像異性体を豊富に含む」又は「鏡像異性体が豊富に含まれる」とは、含まれる一つの異性体又は鏡像異性体の含有量が100%未満で、かつ当該異性体又は鏡像異性体の含有量が60%以上、又は70%以上、又は80%以上、又は90%以上、又は95%以上、又は96%以上、又は97%以上、又は98%以上、又は99%以上、又は99.5%以上、又は99.6%以上、又は99.7%以上、又は99.8%以上、又は99.9%以上である。
別途に説明しない限り、用語「異性体の過剰量」又は「鏡像異性体の過剰量」とは、二つの異性体又は二つの鏡像異性体の間の相対百分率の差の値である。たとえば、その一方の異性体又は鏡像異性体の含有量が90%で、もう一方の異性体又は鏡像異性体の含有量が10%である場合、異性体又は鏡像異性体の過剰量(ee値)は80%である。
光学活性な(R)−および(S)−異性体ならびにDおよびL異性体は、不斉合成又はキラル試薬又はほかの通常の技術を用いて調製することができる。本発明のある化合物の一つの鏡像異性体を得るには、不斉合成又はキラル補助剤を有する誘導作用によって調製することができるが、ここで、得られたジアステレオマー混合物を分離し、かつ補助基を分解させて単離された所要の鏡像異性体を提供する。あるいは、分子に塩基性官能基(たとえばアミノ基)又は酸性官能基(たとえばカルボキシ基)が含まれる場合、適切な光学活性な酸又は塩基とジアステレオマーの塩を形成させ、さらに本分野で公知の通常の方法によってジアステレオマーの分割を行った後、回収して単離された鏡像異性体を得る。また、鏡像異性体と非鏡像異性体の分離は、通常、クロマトグラフィー法によって行われ、前記クロマトグラフィー法はキラル固定相を使用し、かつ任意に化学誘導法(たとえばアミンからカルバミン酸塩を生成させる。)と併用する。
本発明の化合物は、当該化合物を構成する一つ又は複数の原子には、非天然の比率の原子同位元素が含まれてもよい。たとえば、三重水素(H)、ヨウ素−125(125I)又はC−14(14C)のような放射性同位元素で化合物を標識することができる。また、たとえば、水素を重水素で置換して重水素化薬物を形成し、重水素と炭素からなる結合は水素と炭素からなる結合よりも強固で、未重水素化薬物と比べ、重水素化薬物は毒性・副作用の低下、薬物の安定性の増加、治療効果の増強、薬物の生物半減期の延長などの優勢がある。本発明の化合物のすべての同位元素の構成の変換は、放射性の有無を問わず、いずれも本発明の範囲内に含まれる。
「任意の」又は「任意に」とは後記の事項又は状況によって可能であるが必ずしも現れるわけではなく、かつ当該記述はそれに記載される事項又は状況が生じる場合およびその事項又は状況が生じない場合を含むことを意味する。
用語「置換された」とは、特定の原子における任意の一つ又は複数の水素原子が置換基で置換されたことで、特定の原子の原子価状態が正常でかつ置換後の化合物が安定していれば、重水素および水素の変形体を含んでもよい。置換基がオキソ(すなわち=O)である場合、2つの水素原子が置換されたことを意味する。酸素置換は、芳香族基に生じない。用語「任意に置換された」とは、置換されてもよく、置換されていなくてもよく、別途に定義しない限り、置換基の種類と数は化学的に安定して実現できれば任意である。
変量(たとえばR)のいずれかが化合物の組成又は構造に1回以上現れる場合、その定義はいずれの場合においても独立である。そのため、例えば、一つの基が0〜2個のRで置換された場合、前記基は任意に2個以下のRで置換され、かついずれの場合においてもRが独立の選択肢を有する。また、置換基および/又はその変形体の組み合わせは、このような組み合わせであれば安定した化合物になる場合のみ許容される。
連結基の数が0である場合、たとえば−(CRR)−は、当該連結基が単結合であることを意味する。
そのうちの一つの変量が単結合の場合、それで連結している2つの基が直接連結しており、たとえばA−L−ZにおけるLが単結合を表す場合、この構造は実際にA−Zになる。
置換基がない場合、当該置換基が存在しないことを表し、たとえばA−XにおけるXがない場合、当該構造が実際にAとなることを表す。挙げられた置換基に対してどの原子を通して置換された基に連結するか明示しない場合、こうのような置換基はその任意の原子を通して結合してもよく、たとえば、ピリジル基は置換基としてピリジン環における炭素原子のいずれかを通して置換された基に結合してもよい。
挙げられた連結基に対してその連結方向を明示しない場合、その連結方向は任意で、たとえば、
Figure 2021522201
における連結基Lは−M−W−で、この時−M−W−は左から右への読む順と同様の方向で環Aと環Bを連結して
Figure 2021522201
を構成してもよく、左から右への読む順と反対の方向で環Aと環Bを連結して
Figure 2021522201
を構成してもよい。前記連結基、置換基および/又はその変形体の組み合わせは、このような組み合わせで安定した化合物になる場合のみ許容される。
特に明記しない限り、ある基に1つ又は多数の連結可能なサイトがある場合、当該基の1つ又は多数のサイトは、化学結合によって他の基に連結できる。前記サイトが他の基と連結する化学結合は、直線の実線結合(
Figure 2021522201
)、直線の点線結合(
Figure 2021522201
)、又は波線(
Figure 2021522201
)で表すことができる。例えば、−OCHの直線の実線結合は、当該基の酸素原子を介して他の基に連結されていることを示し、
Figure 2021522201
の直線の点線結合は、当該基の窒素原子の両端を介して他の基に連結されていることを示す。
Figure 2021522201
の波線は、当該フェニル基の第1および第2位置の炭素原子を介して他の基に連結されることを示す。
別途に定義しない限り、「ヘテロ」という用語は、ヘテロ原子又はヘテロ原子団(即ち、ヘテロ原子を含む原子団)を意味し、炭素(C)と水素(H)以外の原子とこれらのヘテロ原子を含む原子団を含み、例には、酸素(O)、窒素(N)、硫黄(S)、または−N(H)−が含まれる。
別途に定義しない限り、環の原子数は通常、環のメンバーの数として定義される。例えば、「5〜7員環」は、周囲に5〜7個の原子が配置された「環」を意味する。
別途に定義しない限り、「環」という用語は、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルケニル、シクロアルキニル、ヘテロシクロアルキニル、アリール又はヘテロアリールを意味する。環には、単環が含まれ、スピロ環、二環式環、および架橋環などの二環式又は多環式環系も含まれる。環の原子数は通常、環の構成員の数として定義される。例えば、「5〜7員環」とは、周囲に配置された5〜7の原子を指す。特に明記しない限り、環は任意で1〜3個のヘテロ原子を含む。したがって、「5〜7員環」は、例えば、フェニル、ピリジニル、およびピペリジニルを含み、一方、用語「5〜7員ヘテロシクロアルキル」は、ピペリジニルを含むが、フェニルは含まない。「環」という用語は、少なくとも1つの環を含む環系も含み、各「環」は独立して前記定義に従う。
別途に定義しない限り、「C1−6アルキル」という用語は、1〜6個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖の飽和炭化水素基を示すために使用される。C1−6アルキルには、C1−5、C1−4、C1−3、およびC1−2アルキル基が含まれる。それは、一価(メチルなど)、二価(メチレンなど)、又は多価(メチンなど)のいずれでも可能である。C1−6アルキルの例には、メチル(Me)、エチル(Et)、プロピル(n−プロピルおよびイソプロピルを含む)、ブチル(n−ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチルを含む)、アミル(n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチルを含む)、ヘキシル等が含まれるが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、「C1−4アルキル」という用語は、1〜4個の炭素原子で構成される直鎖又は分岐鎖の飽和炭化水素基を示すために使用される。前記C1−4アルキル基には、C1−2、C1−3およびC2−3アルキル基が含まれる。それは一価(メチルなど)、二価(メチレンなど)、多価(メチンなど)のいずれでも可能である。C1−4アルキルの例には、メチル(Me)、エチル(Et)、プロピル(n−プロピルおよびイソプロピルを含む)、ブチル(n−ブチル、イソブチル、s−ブチルおよびt−ブチルを含む)などが含まれるが、こられに限定されない。
別途に定義しない限り、「C1−3アルキル」という用語は、1〜3個の炭素原子で構成される直鎖又は分岐鎖の飽和炭化水素基を示すために使用される。C1−3アルキルは、C1−2およびC2−3アルキル基などを含み、それは、一価(メチルなど)、二価(メチレンなど)又は多価(メチンなど)であり得る。C1−3アルキル基の例には、メチル(Me)、エチル(Et)、プロピル(n−プロピルおよびイソプロピルを含む)などが含まれるが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、「ヘテロアルキル」という用語は、それ自体、又は別の用語と組み合わせて、特定の数の炭素原子と少なくとも1つのヘテロ原子又はヘテロ原子基又はその組み合わせからなる安定な直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はそれらの組み合わせを意味する。いくつかの実施形態では、ヘテロ原子は、O、N、およびSから選択され、窒素原子および硫黄原子は任意に酸化され、窒素ヘテロ原子は任意に四級化される。いくつかの実施形形態では、ヘテロアルキル基はC1−6ヘテロアルキルであり、他の実施形態では、ヘテロアルキル基はC1−3ヘテロアルキルである。ヘテロ原子又はヘテロ原子基は、ヘテロアルキル基の任意の内部位置に位置することができ、それは当該アルキル基と分子の他の部分への結合位置を含む。しかし、「C1−6アルキルアミノ」という用語は、分子の残りの部分にアミノ基が結合している1〜6個の炭素原子を含むアルキル基を指す。前記C1−6アルキルアミノ基には、C1−5、C1−4、C1−3、C1−2、C、C、C、C、C、Cアルキルアミノ等が含まれる。アルキルアミノ基の例には、−NHCH、−N(CH、−NHCHCH、−N(CH)(CHCH)等が含まれるが、これらに限定されない。ヘテロアルキルの例には、−OCH、−OCHCH、−OCHCHCH、−OCH(CH、−CH−CH−O−CH、−NHCH、−N(CH、−NHCHCH、−N(CH)(CHCH)、−CH−CH−NH−CH、−CH−CH−N(CH)−CH、−SCH、−SCHCH、−SCHCHCH、−SCH(CH、−CH−S−CH−CH、−CH−CH、−S(=O)−CH、−CH−CH−S(=O)−CH等が含まれるが、これらに限定されない。最大で2つのヘテロ原子を連続させることができる、例えば−CH−NH−OCHである。
しかし、「C1−3アルキルアミノ」という用語は、アミノ基が分子の残りの部分に結合している1〜3個の炭素原子を含むアルキル基を指す。C1−3アルキルアミノ基には、C1−2、C、C、Cアルキルアミノ基などが含まれる。アルキルアミノ基の例としては、−NHCH、−N(CH、−NHCHCH、−N(CH)(CHCH)などが含まれるが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、「C3−6シクロアルキル」という用語は、3〜6個の炭素原子を含む任意の安定した環状アルキル基を意味する。前記C3−6シクロアルキルは単環系である。前記C3−6シクロアルキルには、C3−5、C3−4、C4−6、C5−6、CおよびCシクロアルキルなどが含まれ、それは一価、二価又は多価であり得る。C3−6シクロアルキルの例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどが含まれるが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、「C3−4シクロアルキル」という用語は、3〜4個の炭素原子を含む任意の安定した環状アルキル基を意味する。これが単環系である場合、一価、二価又は多価であり得る。C3−4シクロアルキルの例には、シクロプロピル、シクロブチルが含まれる。
別途に定義しない限り、用語「4〜8員のヘテロシクロアルキル」は、それ自体、又は他の用語と組み合わせて、環化「ヘテロアルキル」を意味し、前記「4〜8員のヘテロシクロアルキル基」は4〜8個の環原子を含み、それは単環式および二環式環系を含み、二環式環はスピロ環、パラ環およびブリッジ環を含む。さらに、当該「4〜8員のヘテロシクロアルキル基」は、ヘテロ原子は、ヘテロシクロアルキル基と分子の他の部分の結合位置を占めることができる。前記4〜8員のヘテロシクロアルキル基には、4〜5員、4〜6員、5〜6員、5員、および6員のヘテロシクロアルキル基が含まれる。4〜8員のヘテロシクロアルキルの例には、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ピロリジニル、ピラゾリジニル、イミダゾリジニル、テトラヒドロチエニル(テトラヒドロチオフェン−2−イルおよびテトラヒドロチオフェン−3−イルなどを含む)、テトラヒドロフラニル(テトラヒドロフラン−2−イルなどを含む)、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル(1−ピペリジニル、2−ピペリジニル、3−ピペリジニルなどを含む)、ピペラジニル(1−ピペラジニルおよび2−ピペラジニルなどを含む)、モルホリニル(3−モルホリニルおよび4−モルホリニルなどを含む)、ジオキサニル、ジチアルキル、イソキサゾリジニル、イソチアゾリジニル、1、2−オキサジニル、1、2−チアジニル、ヘキサヒドロピリダジニル、ホモピペラジニル、ホモピペリジニル又はオキセタニルが含まれるが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、「5〜6員のヘテロシクロアルキル」という用語は、それ自体、又は他の用語と組み合わせて、5〜6個の環原子で構成される飽和環状基を意味し、その1、2、3、又は4つの環原子は、O、S、およびNから独立して選択されるヘテロ原子であり、残りは炭素原子であり、窒素原子は必要に応じて四級化され、窒素および硫黄のヘテロ原子は必要に応じて酸化される(即ち、NOおよびS(O)、pは1又は2である)。これには、単環および二環式環系が含まれ、二環式環には、スピロ環、パラレル環、架橋環が含まれる。また、当該「5〜6員ヘテロシクロアルキル基」は、ヘテロ原子がヘテロシクロアルキルと分子の他の部分の結合位置を占めることができる。前記5〜6員のヘテロシクロアルキル基には、5員および6員のヘテロシクロアルキル基が含まれる。5〜6員のヘテロシクロアルキルの例には、ピロリジニル、ピラゾリジニル、イミダゾリジニル、テトラヒドロチエニル(テトラヒドロチエン−2−イルおよびテトラヒドロチエン−3−イルなどを含む)、テトラヒドロフラニル(テトラヒドロフラン−2−イルなどを含む)、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル(1−ピペリジニル、2−ピペリジニル、3−ピペリジニルなどを含む)、ピペラジニル(1−ピペリジニル、2−ピペラジニルなど)、モルホリニル(3−モルホリニルおよび4−モルホリニルなどを含む)、ジオキサニル、ジチアニル、イソキサゾリジニル、イソチアゾリジニル、1、2−オキサジニル、1、2−チアジニル、ヘキサヒドロピリダジニル、ホモピペラジニル又はホモピペリジニルなどが含まれるが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、用語「5員のヘテロシクロアルキル」は、それ自体、又は他の用語と組み合わせて、5個の環原子からなる飽和環状基を意味し、その1、2、3、又は4つの環原子は、O、S、およびNから独立して選択されるヘテロ原子であり、残りは炭素原子であり、窒素原子は必要に応じて四級化され、窒素および硫黄のヘテロ原子は必要に応じて酸化され(すなわち、NOおよびS(O)、pは1又は2である)、これは単環系である。また、「5員ヘテロシクロアルキル基」については、ヘテロ原子は、ヘテロシクロアルキル基と分子の他の部分の結合位置を占めることができる。5員のヘテロシクロアルキルの例には、ピロリジニル、ピラゾリジニル、イミダゾリジニル、テトラヒドロチエニル(テトラヒドロチオフェン−2−イルおよびテトラヒドロチエン−3−イルなどを含む)、テトラヒドロフラニル(テトラヒドロフラン−2−イルなどを含む)などが含まれるが、これらに限定されない。
別途に定義しない限り、Cn−n+m又はC−Cn+mはn〜n+m個の炭素の任意の一つの具体的な様態を含み、たとえば、C1−12はC、C、C、C、C、C、C、C、C、C10、C11、およびC12を含み、n〜n+mのうちの任意の一つの範囲も含み、たとえば、C1−12はC1−3、C1−6、C1−9、C3−6、C3−9、C3−12、C6−9、C6−12、およびC9−12などを含む。同様に、n員〜n+m員は環における原子数がn〜n+m個であることを表し、たとえば、3〜12員環は3員環、4員環、5員環、6員環、7員環、8員環、9員環、10員環、11員環、および12員環を含み、n〜n+mのうちの任意の一つの範囲も含み、たとえば、3〜12員環は3〜6員環、3〜9員環、5〜6員環、5〜7員環、6〜7員環、6〜8員環、および6〜10員環などを含む。
「脱離基」という用語は、置換反応(例えば、親和性置換反応)によって別の官能基又は原子で置き換えることができる官能基又は原子を指す。例えば、代表的な脱離基には、トリフルオロメタンスルホナート、塩素、臭素、ヨウ素、例えばメタンスルホナート、トルエンスルホナート、p−ブロモベンゼンスルホナート、p−トルエンスルホナートなどのスルホナート基、アセトキシ、トリフルオロアセトキシなどのアシルオキシである。
「保護基」という用語には、「アミノ保護基」、「ヒドロキシ保護基」又は「メルカプト保護基」が含まれるが、これらに限定されない。「アミノ保護基」という用語は、アミノの窒素位置での副反応を防止するために適用される保護基を指す。代表的なアミノ保護基には以下が挙げられるが、これらに限定されない。ホルミル、アルカノイルなどのアシル(アセチル、トリクロロアセチル、トリフルオロアセチルなど)、tert−ブトキシカルボニル(Boc)などのアルコキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル(Cbz)および9−フルオレニルメトキシカルボニル(Fmoc)などのアリールメトキシカルボニル、ベンジル(Bn)、トリチル(TR)、1、1−ジ−(4’−メトキシフェニル)メチルなどのアリールメチル、トリメチルシリル(TMS)やtert−ブチルジメチルシリル(TBS)などのシリル基等。「ヒドロキシル保護基」という用語は、ヒドロキシル基の副反応を防止するために適用される保護基を指す。代表的なヒドロキシル保護基としては、以下が挙げられるがこれらに限定されない:メチル、エチル、tert−ブチルなどのアルキル、アルカノイル(アセチルなど)などのアシル、ベンジル(Bn)、p−メトキシベンジル(PMB)、9−フルオレニルメチル(Fm)、ジフェニルメチル(ジフェニルメチル、DPM)などのアリールメチル基、トリメチルシリル(TMS)やtert−ブチルジメチルシリル(TBS)などのシリル基等である。
本発明の化合物は当業者に熟知の様々な合成方法によって製造するができ、以下挙げられた具体的な実施形態、ほかの化学合成方法と合わせた実施形態および当業者に熟知の同等の代替方法を含み、好適な実施形態は本発明の実施例を含むが、これらに限定されない。
本発明に使用される溶媒は市販により得られる。
本発明は下記略号を使用する。CDODは重水素化メタノールで、CDClは重水素化クロロホルムで、DMSOはジメチルスルホキシドで、Bocはtert−ブトキシカルボニルである。
本発明の化合物は本発明の通常の命名原則又はChemDraw(登録商標)ソフトによって名付けられ、市販化合物はメーカーのカタログの名称が使用された。
α−SMA遺伝子に対する本発明の実施例5、9、25、26、28、30、35、36、49と60の阻害効果を示す。 本発明の実施例9、30、40、42と50が線維芽細胞に対して引き起こすコラーゲン収縮の阻害効果を示す。 本発明の実施例25の肺線維症スコアである。 病変内の細気管支および小動脈の損傷に対する本発明の実施例25の作用を示す。 病変の縁部の細気管支および小動脈の損傷に対する本発明の実施例25の作用を示す。
以下、本発明を実施例により詳しく説明するが、本発明の何らの不利な制限にもならない。ここで、本発明を詳しく説明し、その具体的な実施例の形態も公開したため、本発明の精神と範囲を逸脱することなく、本発明の具体的な実施形態に様々な変更や改良を加えることができることは、当業者にとって明らかである。本発明の化合物の塩酸塩又はギ酸塩は飽和炭酸ナトリウム溶液に添加してpHを中性に調整し、高速液体クロマトグラフィー(中性、炭酸アンモニウムシステム)により分離して、化合物の遊離塩基を得る。
実施例1
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
化合物1b(184mg、910μmol)をN、N−ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解し、2−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(629mg、1.66mmol)およびN、N−ジイソプロピルエチルアミン(214mg、1.66mmol、288μL)を反応液に添加した。反応混合物を25℃で0.5時間撹拌し、次に化合物1a(150mg、828μmol)を反応溶液に添加し、25℃で12時間撹拌した。反応終了後、反応液を減圧濃縮し、残留物に水(10mL)を添加し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(20mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を減圧濃縮し、得られた粗生成物を薄層クロマトグラフィーにより分離して、化合物1cを得た。MS−ESI計算値[M+H]+365および367、実測値365および367。
ステップ2
化合物1c(150mg、305μmol)、化合物1d(112mg、457μmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(27.9mg、30.6μmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’、4’、6’−トリイソプロピルビフェニル(14.5mg、30.5μmol)と炭酸セシウム(298mg、914μmol)をジオキサン(2.5mL)と水(0.5mL)に溶解し、反応ボトルを窒素ガスで3回置換した後、反応液を窒素ガスの保護下で、90℃で12時間攪拌した。反応終了後、反応液を濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物に水(10mL)を添加し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(20mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物を分取高速液体クロマトグラフィー(塩酸条件)で分離し、化合物1の塩酸塩を得た。MS−ESI計算値[M+H]+403、実測値403。
HNMR(400MHz、CDOD)δ8.91(d、J=6.2Hz、1H)、8.72(d、J=1.8Hz、1H)、8.55−8.52(m、1H)、8.32(d、J=1.8Hz、1H)、8.24(dd、J=1.8、6.2Hz、1H)、8.00(dd、J=1.8、8.8Hz、1H)、7.85(d、J=8.8Hz、1H)、7.33−7.25(m、1H)、7.06−7.00(m、2H)、6.88−6.82(m、1H)、5.36−5.29(m、1H)、3.80(s、3H)、3.71−3.58(m、2H)、2.28−2.07(m、2H)ppm。
実施例2
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
実施例1のステップ1を参照して、化合物2bを得た。MS−ESI計算値[M+H]+364および366、実測値364および366。
ステップ2
実施例1のステップ2を参照して、化合物2の塩酸塩を得た。MS−ESI計算値[M+H]+402、実測値402。
HNMR(400MHz、CDOD)δ8.30(s、1H)、8.18−8.10(m、2H)、7.89−7.79(m、3H)、7.69(d、J=8.8Hz、1H)、7.61−7.54(m、1H)、7.26(t、J=8.2Hz、1H)、7.05−6.98(m、2H)、6.85−6.78(m、1H)、5.33−5.26(m、1H)、3.79(s、3H)、3.72−3.60(m、2H)、2.19−2.07(m、2H)ppm。
実施例3
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
実施例1のステップ1を参照して、化合物3bを得た。MS−ESI計算値[M+H]+365および367、実測値365および367。
ステップ2
実施例1のステップ2を参照して、化合物3の塩酸塩を得た。MS−ESI計算値[M+H]+403、実測値403。
HNMR(400MHz、CDOD)δ9.29(d、J=1.8Hz、1H)、9.20−9.18(m、1H)、9.13(d、J=1.8Hz、1H)、8.33(s、1H)、8.22(s、1H)、7.89(dd、J=1.8、8.8Hz、1H)、7.78(d、J=8.8Hz、1H)、7.28(t、J=7.8Hz、1H)、7.06−7.01(m、2H)、6.89−6.83(m、1H)、5.36−5.30(m、1H)、3.80(s、3H)、3.75−3.58(m、2H)、2.27−2.08(m、2H)ppm。
実施例4
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
実施例1のステップ1を参照して、化合物4bを得た。MS−ESI計算値[M+H]+365および367、実測値365および367であった。
ステップ2
実施例1のステップ2を参照して、化合物4の塩酸塩を得た。MS−ESI計算値は[M+H]+403、実測値403。
HNMR(400MHz、CDOD)δ8.76−8.63(m、2H)、8.38(s、1H)、8.21(s、1H)、8.17−8.10(m、1H)、7.92(d、J=8.8Hz、1H)、7.71(d、J=8.8Hz、1H)、7.26(t、J=8.2Hz、1H)、7.06−7.00(m、2H)、6.86−6.77(m、1H)、5.38−5.30(m、1H)、3.78(s、3H)、3.72−3.59(m、2H)、2.30−2.10(m、2H)ppm。
実施例5
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
化合物5a(5.00g、33.3mmol、4.59mL)をアセトニトリル(150mL)および水(30mL)に溶解し、(ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード)ベンゼン(28.6g、66.6mmol)とトリフルオロ酢酸(7.59g、66.6mmol、4.93mL)を反応溶液に添加した。反応混合物を100℃で3時間撹拌し、反応終了後、反応液を減圧濃縮し、残留物を水(50mL)で希釈し、ジクロロメタン(80mL×3)で抽出し、合わせた有機相を飽和炭酸ナトリウム(80mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーで分離して、化合物5bを得た。
HNMR(400MHz、CDCl)δ7.41−7.36(m、2H)、7.35−7.29(m、1H)、7.13−7.05(m、1H)、4.78(s、2H)、3.79(s、3H)、3.42(bRs、1H)ppm。
ステップ2
化合物5b(1.50g、9.03mmol)をエタノール(30mL)に溶解し、次に塩酸ヒドロキシルアミン(753mg、10.8mmol)および炭酸ナトリウム(1.44g、13.5mmol)を添加し、得られた混合物を50℃で12時間撹拌した。反応終了後、濾過し、濾液を濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し、化合物5cを得た。MS−ESI計算値[M+H]+182、実測値182。
HNMR(400MHz、CDCl)δ7.39−7.30(m、1H)、7.25−7.17(m、2H)、7.02−6.95(m、1H)、4.77(s、2H)、3.85(s、3H)ppm。
ステップ3
化合物5c(500mg、2.74mmol)をメタノール(15mL)に溶解し、窒素ガスの保護下で湿式パラジウム炭素(50.0mg、純度10%)を添加し、水素ガスで3回置換した後、反応溶液を30℃および50Psiの水素圧で12時間反応させた。反応終了後、濾過し、濾液を減圧濃縮して化合物8dを得、精製することなくそのまま次のステップに使用した。
HNMR(400MHz、CDCl)δ7.28(t、J=8.0Hz、1H)、6.95−6.87(m、2H)、6.83(dd、J=2.3、8.0Hz、1H)、4.03(dd、J=4.2、8.2Hz、1H)、3.82(s、3H)、3.74(dd、J=4.2、10.8Hz、1H)、3.56(dd、J=8.2、10.8Hz、1H)、2.28(bRs、3H)ppm。
ステップ4
化合物5e(85.5mg、359μmol)をN、N−ジメチルホルムアミド(8mL)に溶解し、反映液に2−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(177mg、466μmol)およびN、N−ジイソプロピルエチルアミン(139mg、1.08mmol、188μL)を添加し、得られた混合物を20℃で0.5時間攪拌した。次に、化合物5d(60.0mg、359μmol)を加え、続いて11.5時間撹拌した。反応完了後、水(40mL)を添加して希釈し、酢酸エチル(30mL×2)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(30mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を濃縮した。残留物を高速液体クロマトグラフィー(ギ酸条件)により分離し、化合物5を得た。
MS−ESI計算値[M+H]+388、実測値388。
HNMR(400MHz、CDOD)δ8.28−8.04(m、3H)、7.92−7.83(m、2H)、7.79(dd、J=1.6、8.8Hz、1H)、7.66(d、J=8.8Hz、1H)、7.58(t、J=7.8Hz、1H)、7.34−7.21(m、1H)、7.08−6.98(m、2H)、6.85(dd、J=2.0、7.8Hz、1H)、5.24(t、J=6.4Hz、1H)、3.90(d、J=6.4Hz、2H)、3.81(s、3H)ppm。
実施例6
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
化合物6a(1.50g、12.1mmol、1.27mL)をジクロロメタン(20mL)に溶解し、反応溶液にtert−ブチルスルフィンアミド(1.90g、15.7mmol)および炭酸セシウム(7.88g、24.2mmol)を添加した。反応混合物を20℃で16時間攪拌し、反応終了後、反応液を減圧濃縮して粗化合物6bを得た。MS−ESI計算値[M+H]+228、実測値228。
HNMR(400MHz、CDCl)δ8.58(d、J=1.2Hz、1H)、7.64−7.58(m、2H)、7.51−7.44(m、1H)、7.27−7.21(m、1H)、1.29(s、9H)ppm。
ステップ2
化合物6b(1.00g、4.40mmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、温度を−78℃に下げ、臭化アリルマグネシウム(1M、8.80mL)を滴下し、且つ−78℃で1時間攪拌した。反応終了後、反応液を0℃で飽和塩化アンモニウム(20mL)でクエンチングさせ、次に、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、合わせた有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離して、化合物6cを得た。MS−ESI計算値[M+H]+270、実測値270。
ステップ3
化合物6c(1.00g、3.71mmolmmol)をジクロロメタン(25mL)とメタノール(5mL)に溶解し、−78℃で反応溶液が青に変わるまでオゾン(15Psi)を通過させる。次に、0℃で水素化ホウ素ナトリウム(281mg、7.42mmol)を添加し、且つ25℃で12時間反応させた。反応終了後、飽和塩化アンモニウム溶液(25mL)を添加して反応をクエンチングさせ、ジクロロメタン(30mL×3)で抽出し、合わせた有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーで分離して、化合物6dを得た。計算値[M+H]+274、実際値274。
ステップ4
化合物6d(200mg、732μmol)をジクロロメタン(3mL)に溶解し、塩化水素のジオキサン溶液(4M、3mL)を添加し、20℃で1時間攪拌した。反応終了後、反応液を濃縮し、粗化合物6eを得た。MS−ESI計算値[M+H]+170、実測値170。
ステップ5
5e(204mg、857μmol)をN、N−ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解し、反応液の中に、2−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(402mg、1.06mmol)およびN−ジイソプロピルエチルアミン(273mg、2.12mmol、368μL)を添加し、20℃で0.5時間攪拌した。次に、化合物6e(145mg、705μmol)を添加し、続いて1.5時間撹拌した。反応完了後、水(20mL)を添加して希釈し、酢酸エチルと2−メチルテトラヒドロフラン(比率1:1)の混合溶媒(20mL×3)で抽出し、合わせた有機相を塩化ナトリウム溶液(30mL)を1回洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物を高速液体クロマトグラフィー(ギ酸条件)で分離して、化合物6を得た。MS−ESI計算値[M+H]+390、実測値390。
HNMR(400MHz、CDOD)δ8.14(s、1H)、8.12(s、1H)、8.09(s、1H)、7.88(d、J=7.8Hz、1H)、7.83(d、J=7.8Hz、1H)、7.77(d、J=9.2Hz、1H)、7.68−7.64(m、1H)、7.61−7.55(m、1H)、7.42−7.35(m、1H)、7.28(d、J=7.8Hz、1H)、7.23−7.18(m、1H)、7.03−6.95(m、1H)、5.44−5.29(m、1H)、3.76−3.62(m、2H)、2.26−2.05(m、2H)ppm。
実施例7
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
化合物5e(2.50g、10.5mmol)をN、N−ジメチルホルムアミド(15mL)に溶解し、反応液に、2−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(5.98g、15.7mmolmmol)およびN、N−ジイソプロピルエチルアミン(4.06g、31.5mmol、5.48mL)を添加し、20℃で0.5時間攪拌した。次に、化合物1a(1.90g、10.5mmol)を添加し、続いて11.5時間攪拌した。反応完了後、飽和塩化アンモニウム水溶液(30mL)で希釈し、酢酸エチルとテトラヒドロフラン(比率4:1)の混合溶媒(40mL×3)で抽出し、合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離して、化合物2を得た。
MS−ESI計算値[M+H]+402、実測値402。
ステップ2
化合物2(300mg、747μmol)、化合物7a(143mg、971μmol)およびトリフェニルホスフィン(392mg、1.49mmol)をテトラヒドロフラン(8mL)に溶解し、0℃でアゾジカルボン酸ジイソプロピル(302mg、1.49mmol、291μL)を滴下し、滴下完了後0〜20℃で12時間反応さた。反応終了後、反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)を添加し、水(10mL)で希釈し、酢酸エチル(30mL×2)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(30mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーで分離して、化合物7bを得た。MS−ESI計算値[M+H]+531、実測値531。
ステップ3
化合物7b(200mg、158μmol)をエタノール(6mL)に溶解し、85%ヒドラジン一水和物(74.4mg、1.26mmol、72.3μL)を添加し、55℃で12時間反応させた。反応終了後、反応液を減圧濃縮し、残残物を高速液体クロマトグラフィー(ギ酸条件)で分離し、化合物7のギ酸塩を得た。MS−ESI計算値[M+H]+401、実測値401。
HNMR(400MHz、CDOD)δ8.54(bRs、1H)、8.17(s、1H)、8.13(s、1H)、8.08(s、1H)、7.91−7.81(m、2H)、7.76(dd、J=1.6、8.8Hz、1H)、7.69−7.63(m、1H)、7.58(t、J=7.8Hz、1H)、7.34(t、J=8.0Hz、1H)、7.11−7.04(m、2H)、6.91(dd、J=1.8、8.0Hz、1H)、5.29(dd、J=6.4、8.8Hz、1H)、3.83(s、3H)、3.18−2.91(m、2H)、2.44−2.22(m、2H)ppm。
実施例8
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
化合物7(400mg、999μmol)をメタノール(10mL)に溶解し、37%ホルムアルデヒド水溶液(1.22g、15.0mmol、1.12mL)と酢酸(60.0mg、999μmol、57.1μL)を添加し、20℃で0.5時間攪拌した。反応液にシアノ水素化ホウ素ナトリウム(942mg、15.0mmol)を添加し、20℃で11.5時間攪拌した。反応終了後、水(20mL)を加えて反応をクエンチングさせ、水(20mL)を添加して反応を希釈し、酢酸エチル(30mL×2)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(30mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残留物を高速液体クロマトグラフィー(ギ酸条件)によって分離して、化合物8のギ酸塩を得た。
MS−ESI計算値[M+H]+429、実測値429。
HNMR(400MHz、CDOD)δ8.46(bRs、1H)、8.17(s、1H)、8.14(s、1H)、8.11(s、1H)、7.91−7.81(m、2H)、7.76(dd、J=1.6、8.8Hz、1H)、7.71−7.55(m、2H)、7.34(bRt、J=7.8Hz、1H)、7.13−7.02(m、2H)、6.97−6.84(m、1H)、5.26(dd、J=6.4、8.8Hz、1H)、3.87−3.78(m、3H)、3.27−3.10(m、2H)、2.87(s、6H)、2.46−2.27(m、2H)ppm。
実施例9
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
化合物5d(500mg、2.99mmol)をジクロロメタン(15mL)に溶解し、トリエチルアミン(757mg、7.48mmol、1.04mL)および二炭酸ジ−tert−ブチル(848mg、3.89mmol、893μL)を添加し、20℃で6時間反応させた。反応終了後、反応液を減圧濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーで分離精製し、化合物9aを得た。
HNMR(400MHz、CDCl)δ7.23−7.18(m、1H)、6.85−6.72(m、3H)、5.20−5.10(m、1H)、4.72−4.62(m、1H)、3.80−3.75(m、2H)、3.74(s、3H)、2.22(bR、1H)、1.37(s、9H)ppm。
ステップ2
化合物9a(200mg、748μmol)、化合物7a(165mg、1.12mmolmmol)とトリフェニルホスフィン(392mg、1.50mmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、0℃でアゾジカルボン酸ジイソプロピル(303mg、1.50mmol、291μL)を滴下し、20℃で12時間攪拌した。反応終了後、反応液に飽和炭酸水素ナトリウム(10mL)を添加して反応をクエンチングさせ、水(10mL)を添加して希釈し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(20mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物を薄層クロマトグラフィーで分離して、化合物9bを得た。MS−ESI計算値[M−Boc+H]+297、実測値297。
ステップ3
化合物9b(90.0mg、227μmol)をジオキサン(2mL)に溶解し、塩化水素のジオキサン溶液(4M、3mL)を添加し、20℃で0.5時間反応させた。反応終了後、反応液を減圧濃縮し、粗化合物9cを得た。
MS−ESI計算値[M+H]+297、実測値297。
ステップ4
化合物5e(78.8mg、331μmol)をN、N−ジメチルホルムアミド(6mL)に溶解し、反応液に、2−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(163mg、430μmol)とN、N−ジイソプロピルエチルアミン(171mg、1.32mmol、230μL)を添加し、次に化合物9c(110mg、331μmol)を添加し、12時間撹拌した。反応終了後、水(40mL)を添加して希釈し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(30mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物を薄層クロマトグラフィーで分離して、化合物9dを得た。MS−ESI計算値[M+H]+517、実測値517。
ステップ5
化合物9d(100mg、125μmol)をエタノール(5mL)に溶解し、ヒドラジン一水和物(50.0mg、998μmol、48.5μL)を添加し、55℃で12時間攪拌した。反応終了後、減圧濃縮し、高速液体クロマトグラフィー(中性条件)で調製して、化合物9を得た。
MS−ESI計算値[M+H]+387、実測値387。
HNMR(400MHz、CDOD)δ8.22(s、1H)、8.14(s、1H)、8.11(s、1H)、7.91−7.83(m、2H)、7.78(dd、J=1.2、8.6Hz、1H)、7.66(d、J=8.6Hz、1H)、7.59(t、J=7.8Hz、1H)、7.31(t、J=8.0Hz、1H)、7.07−6.99(m、2H)、6.91−6.84(m、1H)、5.22−5.17(m、1H)、3.85−3.79(m、3H)、3.18−3.03(m、2H)ppm。
実施例10
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
化合物9(150mg、388μmol)をメタノール(8mL)に溶解し、37%ホルムアルデヒド水溶液(472mg、5.82mmol、433μL)と酢酸(23.3mg、388μmol、22.2μL)を添加し、次にシアノ水素化ホウ素ナトリウム(366mg、5.82mmol)を添加し、20℃で続いて1時間撹拌した。次に、炭酸カリウム(1.07g、7.76mmol)を添加し、60℃で11時間攪拌した。反応終了後、水(20mL)を添加して反応をクエンチングさせ、水(20mL)を添加して反応を希釈し、酢酸エチル(40mL×2)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(30mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を減圧濃縮させた。残留物を高速液体クロマトグラフィー(ギ酸条件)で分離して、化合物10のギ酸塩を得た。
MS−ESI計算値[M+H]+415、実測値415。
HNMR(400MHz、CDOD)δ8.42(bRs、1H)、8.25(t、J=1.6Hz、1H)、8.14(s、1H)、8.10(s、1H)、7.93−7.86(m、2H)、7.77(dd、J=1.6、8.8Hz、1H)、7.67(d、J=8.8Hz、1H)、7.60(t、J=7.8Hz、1H)、7.38−7.32(m、1H)、7.11−7.05(m、2H)、6.95−6.90(m、1H)、5.61(dd、J=4.0、10.8Hz、1H)、3.83(s、3H)、3.51(dd、J=10.8、12.8Hz、1H)、3.26(bRdd、J=4.0、12.8Hz、1H)、2.82(s、6H)ppm。
実施例11
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
化合物11a(268mg、1.10mmol)と化合物1d(200mg、913μmol)をN、N−ジメチルホルムアミド(8mL)と水(2mL)の混合溶液に溶解し、続いてそれぞれテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(106mg、91.3μmol)および炭酸ナトリウム(290mg、2.74mmol)を添加した。窒素の保護下で、反応混合物を100℃で16時間攪拌した。反応終了後、反応液に希塩酸(1M)を添加して溶液システムのpHを5〜6に調整し、酢酸エチルと2−メチルテトラヒドロフランの混合溶液(1/1、25mL)で抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を減圧濃縮させ、粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより分離して、化合物11bを得た。
MS−ESI計算値[M+H]+257、実測値257。
ステップ2
化合物11b(230mg、898μmol)および化合物5d(150mg、898μmol)をN、N−ジメチルホルムアミド(4mL)に溶解し、反応溶液にN、N−ジイソプロピルエチルアミン(232mg、1.80mmol、313μL)および2−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(410mg、1.08mmol)を添加した。窒素の保護の下で、反応混合物を20℃で16時間撹拌した。反応終了後、反応液を減圧濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーで分離して、粗生成物を得た。粗生成物を高速液体クロマトグラフィー(塩酸条件)で分離して、生成物11を得た。
MS−ESI計算値[M+H]+406、実測値406。
HNMR(400MHz、DMSO−d)δ8.83(d、J=8.0Hz、1H)、8.26−8.10(m、2H)、8.02(s、1H)、7.94(m、1H)、7.72−7.64(m、1H)、7.63−7.56(m、1H)、7.43(dd、J=8.8、10.4Hz、1H)、7.28−7.20(m、1H)、7.06−6.91(m、2H)、6.87−6.77(m、1H)、5.07(m、1H)、3.74(s、3H)、3.71(m、1H)、3.68(m、1H)ppm。
実施例12
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
実施例11のステップ1を参照して、化合物12bを得た。
ステップ2
実施例11のステップ2を参照して、化合物12を得た。
MS−ESI計算値[M+H]406、実測値406。
HNMR(400MHz、DMSO−d)δ8.97(d、J=8.0Hz、1H)、8.41−8.03(m、3H)、7.80(dd、J=1.6、8.8Hz、1H)、7.77−7.72(m、1H)、7.71−7.59(m、2H)、7.25(t、J=8.0Hz、1H)、7.12−6.92(m、2H)、6.91−6.75(m、1H)、5.18−5.01(m、1H)、3.74(s、3H)、3.72(m、1H)、3.70(m、1H)ppm。
実施例13
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
実施例6のステップ1を参照して、化合物13bを得た。
ステップ2
実施例6のステップ2を参照して、化合物13cを得た。
ステップ3
実施例6のステップ3を参照して、化合物13dを得た。
ステップ4
実施例6のステップ4を参照して、化合物13eを得た。
ステップ5
実施例6のステップ5を参照して、化合物13を得た。
MS−ESI計算値[M+H]406、実測値406。
HNMR(400MHz、CDOD)δ8.16(s、1H)、8.14(s、1H)、8.05(s、1H)、7.90−7.70(m、3H)、7.65−7.60(m、1H)、7.58−7.52(m、1H)、7.48(s、1H)、7.43−7.32(m、2H)、7.30−7.25(m、1H)、5.35−5.25(m、1H)、3.75−3.60(m、2H)、2.25−2.05(m、2H)ppm。
実施例14
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
化合物9a(200mg、748μmol)をジクロロメタン(8mL)に溶解し、トリエチルアミン(151mg、1.50mmol、208μL)を添加し、0℃でメタンスルホニルクロリド(103mg、898μmol、69.5μL)を添加し、20℃で0.5時間攪拌した。TLCにより反応の終了をモニタリングし、反応液に水(15mL)を添加して希釈し、ジクロロメタン(20mL×2)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(20mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を減圧濃縮させ、粗化合物14aを得た。
HNMR(400MHz、CDCl)δ7.26−7.18(m、1H)、6.93−6.66(m、3H)、5.21−5.00(m、1H)、4.96−4.80(m、1H)、4.45−4.26(m、2H)、3.74(s、3H)、2.83(s、3H)、1.45−1.30(m、9H)ppm。
ステップ2
化合物14a(280mg、811μmol)をテトラヒドロピロール(4mL)に溶解し、窒素で3回置換し、50℃で10時間攪拌した。反応終了後、反応液を減圧濃縮し、水(30mL)を添加して希釈し、酢酸エチル(30mL×2)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(30mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムでで乾燥し、濾過し、濾液を減圧濃縮させた。粗生成物を薄層クロマトグラフィーにより分離して、化合物14bを得た。
MS−ESI計算値[M+H]+321、実測値321。
ステップ3
化合物14b(120mg、375μmol)を1、4−ジオキサン(2mL)に溶解し、塩化水素の1、4−ジオキサン溶液(4M、4mL)を添加し、20℃で0.5時間反応させた。反応終了後、反応液を減圧濃縮し、粗化合物14cを得た。
MS−ESI計算値[M+H]+221、実測値221。
ステップ4
化合物5e(130mg、545μmol)をN、N−ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解し、反応溶液に2−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(270mg、709μmol)とN、N−ジイソプロピルエチルアミン(282mg、2.18mmol、379.9μL)を添加し、化合物14c(140mg、545μmol)を添加し、20℃で12時間撹拌した。反応終了後、水(50mL)を添加して希釈し、酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。合わせた有機相を飽和食塩水(40mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を濃縮した。残留物を高速液体クロマトグラフィー(中性条件)により分離して、化合物14を得た。
MS−ESI計算値[M+H]+441、実測値441。
HNMR(400MHz、CDOD)δ8.26(s、1H)、8.14(s、1H)、8.11(s、1H)、7.92−7.85(m、2H)、7.78(dd、J=1.6、8.8Hz、1H)、7.67(d、J=8.8Hz、1H)、7.59(t、J=7.8Hz、1H)、7.36−7.27(m、1H)、7.10−7.03(m、2H)、6.89(dd、J=2.0、7.8Hz、1H)、5.50−5.40(m、1H)、3.82(s、3H)、3.51−3.38(m、1H)、3.53−3.38(m、1H)、3.17−2.79(m、5H)、1.98−1.90(m、4H)ppm。
実施例15
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
実施例11のステップ1を参照して、化合物15bを得た。
MS−ESI計算値[M+H]257、実測値257。
ステップ2
実施例11のステップ2を参照して、化合物15を得た。
MS−ESI計算値は[M+H]+406であり、実測値は406である。
HNMR(400MHz、CDOD)δ8.18(s、1H)、8.09−7.99(m、2H)、7.88−7.83(m、1H)、7.77−7.63(m、2H)、7.38−7.27(m、2H)、7.07−6.99(m、2H)、6.89−6.84(m、1H)、5.28−5.17(m、1H)、3.93−3.85(m、2H)、3.82(s、3H)ppm。
実施例16
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
化合物16a(5g、32.0mmol、4.1mL)をアセトニトリル(100mL)と水(20mL)に溶解し、反応液に(ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨード)ベンゼン(27.5g、64.1mmol)とトリフルオロ酢酸(7.30g、64.1mmol、4.74mL)を添加した。反応混合物を100℃で12時間攪拌した。TLCにより反応の終了を検出した後、反応液に水(50mL)を添加して希釈し、炭酸ナトリウム水溶液で反応液のpHを7に調整し、酢酸エチル(150mL×3)で抽出して、合わせた有機相を飽和食塩水(200mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を減圧濃縮させた。残留物をカラムクロマトグラフィーで分離して、化合物16bを得た。
ステップ2
化合物16b(2g、11.6mmol)をエタノール(50mL)に溶解し、塩酸ヒドロキシルアミン(969mg、13.9mmol)および炭酸ナトリウム(1.85g、17.4mmol)を添加し、50℃で3時間攪拌した。TLCにより反応の終了をモニタリングした後、反応液に水(100mL)を添加して希釈し、酢酸エチル(60mL×2)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(100mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を減圧濃縮した。カラムクロマトグラフィーにより分離して化合物16cを得た。
MS−ESI計算値[M+H]+188、実測値188。
ステップ3
化合物16c(200mg、1.07mmol、1eq)をメタノール(20mL)に溶解し、窒素ガスの保護下で湿式Pd/C(50mg、10%純度)を添加し、反応溶液を25℃で、水素圧50(Psi)で12時間反応させた。反応終了後、セライトで濾過し、濾液を減圧濃縮して粗化合物16dを得た。
ステップ4
化合物16d(100mg、578μmol)と化合物5e(138mg、578μmol)をN、N−ジメチルホルムアミド(8mL)に溶解し、反応液に、2−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(285mg、751μmol)とN、N−ジイソプロピルエチルアミン(224mg、1.73mmol、302μL)を添加し、25℃で3時間攪拌した。反応終了後、水(80mL)を添加して希釈し、酢酸エチル(60mL×2)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(60mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物を高速液体クロマトグラフィー(塩酸条件)により分離して、化合物16を得た。
MS−ESI計算値[M+H]+394、実測値は394。
HNMR(400MHz、DMSO−d)δ8.87(d、J=7.8Hz、1H)、8.24(s、1H)、8.17(s、1H)、8.13(s、1H)、7.90−7.82(m、2H)、7.78−7.73(m、1H)、7.70−7.64(m、1H)、7.58(t、J=7.8Hz、1H)、7.41−7.34(m、1H)、7.30−7.20(m、1H)、7.19−7.11(m、1H)、5.45−5.35(m、1H)、3.72−3.67(m、2H)ppm。
実施例17
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
実施例16のステップ1を参照して、化合物17bを得た。
ステップ2
実施例16のステップ2を参照して、化合物17cを得た。
MS−ESI計算値[M+H]+188、実測値188。
ステップ3
実施例16のステップ3を参照して、化合物17dを得た。
ステップ4
実施例16のステップ4を参照して、化合物17を得た。
MS−ESI計算値[M+H]+394、実測値394。
HNMR(400MHz、CDOD)δ8.24−8.17(m、2H)、8.13(s、1H)、7.93−7.85(m、2H)、7.84−7.78(m、1H)、7.68(d、J=8.4Hz、1H)、7.60(t、J=7.8Hz、1H)、7.08(dd、J=2.0、8.4Hz、2H)、6.95−6.80(m、1H)、5.24(t、J=6.4Hz、1H)、3.91(d、J=6.4Hz、2H)ppm。
実施例18
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
実施例16のステップ1を参照して、化合物18bを得た。
ステップ2
実施例16のステップ2を参照して、化合物18cを得た。
ステップ3
実施例16のステップ3を参照して、化合物18dを得た。
ステップ4
実施例16のステップ4を参照して、化合物18を得た。
MS−ESI計算値[M+H]+394、実測値394。
HNMR(400MHz、CDOD)δ8.40(s、1H)、8.21(s、1H)、8.17(s、1H)、7.95−7.85(m、3H)、7.73(d、J=8.8Hz、1H)、7.60(t、J=7.8Hz、1H)、7.42−7.33(m、1H)、7.28−7.19(m、2H)、5.22(t、J=6.4Hz、1H)、3.95−3.85(m、2H)ppm。
実施例19
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
実施例16のステップ1を参照して、化合物19bを得た。
ステップ2
実施例16のステップ2を参照して、化合物19cを得た。
MS−ESI計算値[M+H]+188、実測値188。
ステップ3
実施例16のステップ3を参照して、化合物19dを得た。
MS−ESI計算値[M+H]+174、実測値174。
ステップ4
実施例16のステップ4を参照して、化合物19を得た。
MS−ESI計算値[M+H]+394、実測値394。
HNMR(400MHz、DMSO−d)δ8.96(d、J=7.8Hz、1H)、8.27−8.22(m、1H)、8.17(d、J=0.8Hz、1H)、8.13(d、J=0.8Hz、1H)、7.90−7.83(m、2H)、7.78−7.73(m、1H)、7.70−7.64(m、1H)、7.57(t、J=7.8Hz、1H)、7.39−7.28(m、2H)、7.24−7.16(m、1H)、5.48−5.38(m、1H)、3.80−3.70(m、2H)ppm。
実施例20
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
実施例6のステップ1を参照して、化合物20bを得た。
ステップ2
実施例6のステップ2を参照して、化合物20cを得た。
MS−ESI計算値[M+H]+270、実測値は270。
ステップ3
実施例6のステップ3を参照して、化合物20dを得た。
ステップ4
実施例6のステップ4を参照して、化合物20eを得た。
MS−ESI計算値[M+Na]+192、実測値192。
ステップ5
実施例6のステップ5を参照して、化合物20を得た。
MS−ESI計算値[M+H]+390、実測値390。
HNMR(400MHz、CDOD)δ8.20−8.10(m、2H)、8.10−8.00(m、1H)、7.90−7.78(m、2H)、7.78−7.69(m、1H)、7.68−7.44(m、3H)、7.34−7.24(m、1H)、7.22−7.04(m、2H)、5.61(t、J=7.2Hz、1H)、3.76−3.62(m、2H)、2.25−2.06(m、2H)ppm。
実施例21
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
化合物5e(191mg、802μmol)をN、N−ジメチルホルムアミド(6mL)に溶解し、反応溶液に、2−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(360mg、948μmol)およびN、N−ジイソプロピルエチルアミン(283mg、2.19mmol、381μL)を添加し、20℃で0.5時間攪拌した。次に、化合物21a(100mg、729μmol、93.5μL)を添加し、続いて3.5時間撹拌した。反応終了後、水(30mL)を添加して希釈し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(30mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を濃縮した。残留物を高速液体クロマトグラフィー(ギ酸条件)により分離し、化合物21を得た。
MS−ESI計算値[M+H]+358、実測値358。
HNMR(400MHz、DMSO−d)δ13.15(bRs、1H)、9.17(t、J=5.6Hz、1H)、8.23(s、1H)、8.20−8.09(m、2H)、7.90−7.81(m、2H)、7.75(d、J=8.8Hz、1H)、7.65(d、J=8.8Hz、1H)、7.61−7.54(m、1H)、7.26(t、J=7.6Hz、1H)、6.97−6.87(m、2H)、6.86−6.80(m、1H)、4.56−4.45(m、2H)、3.74(s、3H)ppm。
実施例22
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
実施例16のステップ1を参照して、化合物22bを得た。
ステップ2
実施例16のステップ2を参照して、化合物22cを得た。
ステップ3
実施例16のステップ3を参照して、化合物22dを得た。
ステップ4
実施例16のステップ4を参照して、化合物22の塩酸塩を得た。
MS−ESI計算値[M+H]+376、実測値376。
HNMR(400MHz、CDOD)δ8.37(s、1H)、8.21(s、1H)、8.17(s、1H)、7.92−7.85(m、3H)、7.72(d、J=8.8Hz、1H)、7.59(t、J=7.8Hz、1H)、7.42−7.32(m、1H)、7.26(d、J=7.8Hz、1H)、7.23−7.15(m、1H)、7.05−6.95(m、1H)、5.24(t、J=6.4Hz、1H)、3.90(d、J=6.4Hz、2H)ppm。
実施例23
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
実施例9のステップ1を参照して、化合物23aを得た。
MS−ESI計算値[M+Na]+278、実測値278。
ステップ2
実施例9のステップ1を参照して、化合物23bを得た。
ステップ3
実施例9のステップ1を参照して、化合物23cを得た。
ステップ4
実施例9のステップ1を参照して、化合物23dを得た。
ステップ5
実施例9のステップ1を参照して、化合物23の塩酸塩を得た。
MS−ESI計算値[M+H]+375、実測値375。
HNMR(400MHz、DMSO−d)δ9.36(d、J=8.0Hz、1H)、8.53−8.27(m、4H)、8.17(dd、J=0.8、8.6Hz、2H)、7.94(d、J=7.8Hz、1H)、7.90(d、J=8.0Hz、1H)、7.81(dd、J=1.8、8.8Hz、1H)、7.67(d、J=8.8Hz、1H)、7.62−7.55(m、1H)、7.48−7.41(m、1H)、7.38−7.30(m、2H)、7.15(dt、J=1.8、8.6Hz、1H)、5.49−5.39(m、1H)、3.49−3.39(m、1H)、3.34−3.15(m、1H)ppm。
実施例24
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
実施例14のステップ1を参照して、化合物24aを得た。
MS−ESI計算値[M+Na]+356、実測値356。
ステップ2
実施例14のステップ2を参照して、化合物24bを得た。
MS−ESI計算値[M+H]+309、実測値309。
ステップ3
実施例14のステップ3を参照して、化合物24cを得た。
MS−ESI計算値[M+H]+209、実測値209。
ステップ4
実施例14のステップ4を参照して、化合物24の塩酸塩を得た。
MS−ESI計算値[M+H]+429、実測値429。
HNMR(400MHz、DMSO−d)δ10.15(s、1H)、9.44(d、J=8.4Hz、1H)、8.37(s、1H)、8.20−8.10(m、2H)、7.97(d、J=7.6Hz、1H)、7.90(d、J=7.6Hz、1H)、7.80(d、J=8.8Hz、1H)、7.66(d、J=8.8Hz、1H)、7.59(t、J=7.6Hz、1H)、7.49−7.42(m、2H)、7.42−7.37(m、1H)、7.20−7.10(m、1H)、5.62(t、J=8.4Hz、1H)、3.93−3.82(m、1H)、3.54−3.47(m、3H)、3.40−3.09(m、2H)、2.10−1.84(m、4H)ppm。
実施例25
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
化合物25a(3.45g、16.4mmol)、化合物25b(4.76g、24.5mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(1.50g、1.63mmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’、4’、6’−トリイソプロピルビフェニル(779mg、1.63mmol)、炭酸カリウム(6.78g、49.0mmol)をジオキサン(80mL)と水(20mL)に溶解し、反応溶液を95℃で12時間攪拌した。反応終了後、反応液を直接的に濾過し、濾液を減圧濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離精製し、化合物25cを得た。
MS−ESI計算値[M+H]+281、実測値281。
ステップ2
化合物25c(3g、9.55mmol)をテトラヒドロフラン(32mL)、水(8mL)およびメタノール(8mL)に溶解し、水酸化リチウム一水和物(1.20g、28.7mmol)を添加し、28℃で12時間攪拌した。反応終了後、反応液を減圧濃縮して、テトラヒドロフランとメタノールを除去し、水(100mL)を添加して希釈し、メチルtert−ブチルエーテル(60mL×1)で抽出した。水相を希塩酸水溶液(1M)でpHを3に調整し、この時白色固体が析出し、吸引濾過し、フィルターケーキを水で洗浄し、乾燥して、化合物25dを得た。
MS−ESI計算値[M+H]+253、実測値253。
ステップ3
化合物25d(1.25g、4.96mmol)および化合物5d(829mg、4.96mmol)をN、N−ジメチルホルムアミド(40mL)に溶解し、反応溶液に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(1.14g、5.95mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(803mg、5.95mmol)およびN、N−ジイソプロピルエチルアミン(1.92g、14.9mmol、2.59mL)を添加し、28℃で8時間攪拌した。反応終了後、水(500mL)を添加して希釈し、酢酸エチル(300mL×2)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(300mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を減圧濃縮させた。残留物をカラムクロマトグラフィーした後、高速液体クロマトグラフィー(塩酸条件)で分離して、化合物25を得た。
MS−ESI計算値[M+H]+402、測定値402。
HNMR(400MHz、CDOD)δ8.25−8.22(m、1H)、8.18−8.14(m、1H)、7.97−7.86(m、3H)、7.68(d、J=8.8Hz、1H)、7.60(t、J=8.0Hz、1H)、7.28(t、J=8.0Hz、1H)、7.07−6.99(m、2H)、6.88−6.82(m、1H)、5.24(t、J=6.6Hz、1H)、3.94−3.88(m、2H)、3.81(s、3H)、2.74(s、3H)ppm。
実施例26
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
化合物26a(4g、20.3mmol)をN、N−ジメチルアセトアミド(50mL)に溶解し、窒素下で1−クロロメチル−4−フルオロ−1、4−ジアゾビシクロ[2.2.2]オクタンビス(テトラフルオロボラート)(14.38g、40.60mmol)を反応溶液に添加し、60℃で18時間攪拌した。反応終了後、反応液を減圧濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し、化合物26bを得た。
MS−ESI計算値は[M+Na]+215および217であり、実測値は215および217である。
ステップ2
実施例25のステップ1を参照して、化合物26cを得た。
MS−ESI計算値[M+H]+285実測値285。
ステップ3
実施例25のステップ2を参照して、化合物26dを得た。
MS−ESI計算値[M+H]+406、実測値406。
HNMR(400MHz、DMSO−d)δ12.66(bR、1H)、8.90−8.70(m、1H)、8.23(s、1H)、8.05(s、1H)、7.93−7.79(m、3H)、7.68−7.52(m、2H)、7.24(t、J=7.6Hz、1H)、7.02−6.85(m、2H)、6.81(d、J=7.6Hz、1H)、5.15−5.00(m、1H)、3.74(s、3H)、3.72−3.60(m、2H)ppm。
実施例27
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1(中間体27bの調製)
化合物2a(793mg、3.95mmol)をN、N−ジメチルホルムアミド(30mL)に溶解し、2−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(1.77g、4.66mmol)およびN、N−ジイソプロピルエチルアミン(1.39g、10.8mmol、1.88mL)、化合物5d(600mg、3.59mmol)を添加し、25℃で6時間攪拌した。反応終了後、反応液に水(200mL)を添加して希釈し、酢酸エチル(100mL×2)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(150mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を減圧濃縮させた。残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離精製して、化合物27bを得た。
MS−ESI計算値[M+H]+350、352、実測値350、352。
ステップ2
化合物27c(2.5g、11.8mmol)をジクロロメタン(50mL)に溶解し、二炭酸ジ−tert−ブチル(3.35g、15.3mmol、3.5mL)、トリエチルアミン(2.39g、23.6mmol、3.3mL)および4−ジメチルアミノピリジン(288mg、2.36mmol)を添加し、25℃で12時間攪拌した。反応終了後、反応液を直接減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーで分離および精製して、化合物27dを得た。
ステップ3
化合物27d(1.50g、4.38mmol)およびビス(ピナコラト) ジボロン(2.23g、8.76mmol)をジオキサン(50mL)に溶解し、[1、1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド(321mg、438μmol)および酢酸カリウム(1.08g、11.0mmol、2.5)を添加し、反応溶液を95℃で12時間攪拌した。反応終了後、水(120mL)を添加して希釈し、酢酸エチル(80mL×2)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(100mL×)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧濃縮させた。残留物をカラムクロマトグラフィーで分離精製し、化合物27eを得た。
MS−ESI計算値[M+H]+360、実測値360。
ステップ4
化合物27b(100mg、286μmol)と化合物27e(154mg、428μmol)をジオキサン(16mL)と水(4mL)に溶解し、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(52.3mg、57.1μmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’、4’、6’−トリイソプロピルビフェニル(27.2mg、57.1μmol)、炭酸カリウム(118mg、857μmol)を添加し、反応溶液を95℃で4時間撹拌した。反応終了後、反応液に水(60mL)を添加して希釈し、酢酸エチル(60mL×2)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(60mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を減圧濃縮させた。残留物をカラムクロマトグラフィーによって分離精製して、化合物27fを得た。
ステップ5
化合物27f(190mg、195μmol)をメタノール(5mL)に溶解し、塩化水素の酢酸エチル溶液(4M、5mL)を添加し、25℃で3時間攪拌した。反応終了後、反応液を減圧濃縮し、高速液体クロマトグラフィー(塩酸条件)により分離して、化合物27を得た。
MS−ESI計算値[M+H]+403、実測値403。
HNMR(400MHz、CDOD)δ8.29(s、1H)、8.21−8.19(m、1H)、8.10−8.05(m、1H)、7.97−7.82(m、2H)、7.66−7.51(m、2H)、7.28(t、J=8.0Hz、1H)、7.10−6.95(m、2H)、6.93−6.77(m、1H)、5.24(t、J=6.6Hz、1H)、3.98−3.85(m、2H)、3.81(s、3H)ppm。
実施例28
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
化合物26d(182mg、711μmol)をテトラヒドロフラン(16mL)とN、N−ジメチルホルムアミド(4mL)に溶解し、反応液に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(272mg、1.42mmol)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(144mg、1.07mmol)を添加し、その後、順次に化合物9c(250mg、711μmol)およびN、N−ジイソプロピルエチルアミン(551mg、4.26mmol、743μL)を添加し、20℃で4時間攪拌した。反応終了後、反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより分離して、化合物28aを得た。
MS−ESI計算値[M+H]+535、実測値535。
ステップ2
化合物28a(300mg、561μmol)をエタノール(10mL)に溶解し、反応液に、ヒドラジン水和物(421mg、8.42mmol、409μL)を添加し、55℃で2時間攪拌した。反応終了後、反応液を濾過して濃縮し、残留物を高速液体クロマトグラフィー(塩酸条件)により分離し、化合物28の塩酸塩を得た。
MS−ESI計算値[M+H]+405、実測値405。
HNMR(400MHz、DMSO−d)δ12.72(s、1H)、9.30−9.15(m、1H)、8.34(s、1H)、8.28−8.15(m、3H)、8.08(s、1H)、7.95−7.85(m、3H)、7.66−7.53(m、2H)、7.30(t、J=8.0Hz、1H)、7.10−6.98(m、2H)、6.90−6.80(m、1H)、5.43−5.32(m、1H)、3.75(s、3H)、3.28−3.20(m、2H)ppm。
実施例29
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
化合物2a(174mg、865μmol)をテトラヒドロフラン(4mL)およびN、N−ジメチルホルムアミド(1mL)に溶解し、反応液に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(332mg、1.73mmol)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(175mg、1.30mmol)を添加し、その後順次に、化合物9c(300mg、865μmol)およびN、N−ジイソプロピルエチルアミン(671mg、5.19mmol、904μL)を添加し、20℃で2.5時間攪拌した。反応終了後、反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより分離して、化合物29aを得た。
MS−ESI計算値[M+H]+479および481、実測値479および481。
ステップ2
化合物29a(360mg、751μmol)をエタノール(10mL)に溶解し、反応液に、ヒドラジン水和物(664mg、11.3mmol、644μL)を添加し、55℃で2時間攪拌した。反応終了後、反応液を濾過して濃縮し、粗化合物29bを得た。
MS−ESI計算値[M+H]+349および351、実測値349および351。
ステップ3
化合物29b(280mg、802μmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解し、反応液に、二炭酸ジ−tert−ブチル(175mg、802μmol、184μL)を添加し、25℃で16時間攪拌した。反応終了後、反応液を減圧濃縮し、粗化合物29cを得た。
MS−ESI計算値[M+H]+449および451、実測値449および451。
ステップ4
化合物29c(360mg、801μmol)および化合物27e(432mg、1.20mmol)をジオキサン(8mL)および水(2mL)に溶解し、窒素ガスの雰囲気下で、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(73.4mg、80.1μmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’、4’、6’−トリイソプロピルビフェニル(76.4mg、160μmol)および炭酸カリウム(332mg、2.40mmol)を添加し、反応溶液を100℃で5時間攪拌した。反応終了後、反応液を減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより分離して化合物29dを得た。
MS−ESI計算値[M+H]+602、実測値602。
ステップ5
化合物29d(50mg、72.3μmol)をDCM(3mL)に溶解し、TFA(4.62g、40.5mmol、3mL)を添加し、反応溶液を0℃で1時間撹拌し、その後続いて25℃で1時間撹拌した。反応終了後、反応液を減圧濃縮し、残留物を高速液体クロマトグラフィー(塩酸条件)により分離して、化合物29の塩酸塩を得た。
MS−ESI計算値[M+H]+402、実測値402。
HNMR(400MHz、DMSO−d)δ13.57−11.77(m、1H)、9.29(d、J=8.2Hz、1H)、8.55(s、1H)、8.36(s、1H)、8.28(m、3H)、8.05−7.95(m、2H)、7.87(d、J=7.8Hz、1H)、7.61(t、J=7.8Hz、1H)、7.53(d、J=8.8Hz、1H)、7.30(t、J=7.8Hz、1H)、7.09(s、1H)、7.04(d、J=7.8Hz、1H)、7.00−6.76(m、1H)、5.42−5.34(m、1H)、3.76(s、3H)、3.51−3.39(m、1H)、3.26−3.13(m、1H)ppm。
実施例30
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
トリス(ジベンジルアセトン)ジパラジウム(92.5mg、101μmol)、炭酸セシウム(987mg、3.03mmol)および2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’、4’、6’−トリイソプロピルビフェニル(48.1mg、101μmol)を化合物29a(484mg、1.01mmol)および化合物30a(391mg、1.51mmol)のジオキサン(10mL)および水(2.5mL)の溶液に添加し、反応溶液を窒ガス素下で95℃で12時間攪拌した。反応終了後、濾過し、濾液をスピン乾燥して、粗生成物を得、得られたを粗生成物を薄層クロマトグラフィーにより分離して、化合物30bを得た。
MS−ESI計算値[M+H]+549、実測値549。
ステップ2
ヒドラジン水和物(517mg、8.78mmol、502μL、85%純度)を化合物30b(340mg、585μmol)のエタノール(5mL)溶液に添加し、反応液を50℃で2時間攪拌した後、80℃に温度を上げて12時間攪拌した。反応終了後、反応液をスピン乾燥し、粗生成物を高速液体クロマトグラフィーにより調製して分離(中性条件)して、化合物30を得た。
MS−ESI計算値[M+H]+401、実測値401。
HNMR(400MHz、DMSO−d)δ12.70(bR、1H)、8.77(d、J=7.8Hz、1H)、8.21(s、1H)、8.04(s、1H)、7.91−7.84(m、2H)、7.75−7.71(m、1H)、7.60−7.54(m、2H)、7.28−7.22(m、1H)、6.99−6.94(m、2H)、6.83−6.79(m、1H)、5.08−4.85(m、1H)、3.75(s、3H)、2.84−2.96(m、2H)、2.56(s、3H)ppm。
実施例31
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
0℃で、化合物31a(300mg、1.07mmol)をテトラヒドロフラン(5mL)に溶解し、反応液に、バッチに水素化ナトリウム(51.2mg、1.28mmol、純度60%)を添加し、30分間攪拌し、続いて反応溶液にヨウ化メチル(182mg、1.28mmol、79.7μL)を滴下した。反応混合物を20℃で16時間攪拌した。反応終了後、反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液(2mL)を添加し、酢酸エチル(10mL)で抽出した。有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濾液を減圧濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を薄層クロマトグラフィーにより分離して、化合物31bを得た。
MS−ESI計算値[M+Na]+318、実測値318。
ステップ2
室温で、化合物31b(160mg、526μmol)をジクロロメタン(4mL)に溶解し、反応液に、塩化水素のメタノール溶液(4M、2mL)を添加した。反応混合物を20℃で1時間攪拌した。反応終了後、反応液を減圧濃縮し、粗化合物31cを得た。
MS−ESI計算値[M+H]+196、実測値196。
ステップ3
室温で、化合物31c(150mg、647.3μmol)および化合物5e(154mg、647.3μmol)をN、N−ジメチルホルムアミド(2mL)に溶解し、反応液にN、N−ジイソプロピルエチルアミン(167mg、1.29mmol、226μL)と2−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(369mg、971μmol)を添加した。反応混合物を20℃で16時間攪拌した。反応終了後、反応液に酢酸エチル(50mL)を添加して希釈し、その後、順次に水(30mL)、飽和食塩水(30mL)で洗浄した。有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物を高速液体クロマトグラフィー(塩酸条件)により分離して、化合物31を得た。
MS−ESI計算値[M+H]+416、実測値416。
1HNMR(400MHz、DMSO−d)δ8.92−8.85(m、1H)、8.23−8.15(m、2H)、8.08(s、1H)、7.90−7.80(m、1H)、7.78−7.73(m、2H)、7.67−7.63(m、1H)、7.61−7.52(m、1H)、7.26(t、J=8.2Hz、1H)、7.05−6.95(m、2H)、6.85−6.75(m、1H)、5.20−5.10(m、1H)、3.76(s、3H)、3.45−3.30(m、2H)、3.25(s、3H)、2.25−1.90(m、2H)ppm。
実施例32
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
化合物32a(4.00g、17.5mmol)およびN−tert−ブトキシカルボニルピペラジン(3.25g、17.5mmol)をテトラヒドロフラン(100mL)に溶解し、次に炭酸カリウム(6.03g、43.7mmol)を添加した。反応溶液を28℃で12時間撹拌した。反応終了後、濾過し、濾液をスピン乾燥し、得られた粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより分離して、化合物32bを得た。
ステップ2
化合物32b(4.10g、12.3mmol)をエタノール(80mL)に溶解し、次に塩酸ヒドロキシルアミン(1.02g、14.7mmol)および酢酸ナトリウム(1.51g、18.4mmol)を添加した。反応溶液を50℃で12時間攪拌した。反応終了後、反応液を濾過し、濾液をスピン乾燥した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより分離して、化合物32cを得た。
ステップ3
化合物32c(3.50g、10.0mmol)をメタノール(105mL)に溶解し、次に湿式パラジウム炭素(350mg、10%純度)を添加した。反応溶液を、30℃で15psiの水素圧下で12時間撹拌した。反応終了後、反応液を濾過し、濾液をスピン乾燥して粗化合物32dを得た。
ステップ4
化合物32d(250mg、745μmol)および化合物5e(266mg、1.12mmol)をN、N−ジメチルホルムアミド(12mL)に溶解し、反応液に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(157mg、820μmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(111mg、820μmol)、およびN、N−ジイソプロピルエチルアミン(578mg、4.47mmol、779μL)を添加し、25℃で4時間攪拌した。反応終了後、反応液を水(120mL)で希釈し、酢酸エチル(70mlx2)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(100mLx1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離して、化合物32eを得た。
MS−ESI計算値[M+H]+556、実測値556。
ステップ5
化合物32e(130mg、180μmol)をジオキサン(4mL)に溶解し、塩化水素のジオキサン溶液(4M、4mL)を添加し、28℃で1時間撹拌した。反応終了後、反応液を減圧濃縮した。残留物を高速液体クロマトグラフィー(ギ酸条件)により分離精製して、化合物32のギ酸塩を得た。
MS−ESI計算値[M+H]+456、実測値456。
HNMR(400MHz、CDOD)δ8.51(s、1H)、8.18(t、J=1.6Hz、1H)、8.14(s、1H)、8.09(s、1H)、7.91−7.82(m、2H)、7.79−7.73(m、1H)、7.70−7.64(m、1H)、7.63−7.56(m、1H)、7.30(t、J=8.2Hz、1H)、7.11−6.99(m、2H)、6.94−6.80(m、1H)、5.45−5.35(m、1H)、3.82(s、3H)、3.26−3.13(m、4H)、3.05−2.95(m、1H)、2.96−2.86(m、2H)、2.83−2.71(m、3H)ppm。
実施例33
Figure 2021522201
中間体33dの合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
ウロトロピン(82.6g、589mmol)を化合物32a(135g、589mmol)のジクロロメタン(800mL)溶液に添加し、反応溶液を10℃で1時間攪拌した。反応終了後、反応液を濾過し、フィルターケーキを回収して粗製化合物33aを得た。
ステップ2
化合物33a(76.0g、206mmol)をエタノール(500mL)に溶解し、その後35%濃塩酸(62.0mL)を添加し、反応液を80℃で1.5時間攪拌した。反応終了後、濾過し、濾液を減圧濃縮し、乾燥して化合物33bの塩酸塩を得た。
ステップ3
化合物33bの塩酸塩(50g、248mmol)を水(400mL)に溶解し、次に炭酸水素ナトリウム(52.1g、620mmol)、メタノール(400mL)および二炭酸ジ−tert−ブチル(81.2g、372mmol、85.5mL)を添加した。反応溶液を10℃で1時間攪拌した。反応終了後、酢酸エチル(800mLx3)で抽出した。合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、化合物33cを得た。
ステップ4
酢酸アンモニウム(158g、2.05mol)およびシアノ水素化ホウ素ナトリウム(12.9g、205mmol)を化合物33c(54.5g、205mmol)のメタノール(800mL)溶液に添加した。反応溶液を摂氏50度で18時間攪拌した。反応終了後、濾過し、濾液を濃縮乾燥させた。残留物を逆相分取クロマトグラフィーカラム(アンモニア水系)を使用して精製して、化合物33dを得た。
MS−ESI計算値[M+H]+267、実測値267。
化合物33の合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
硝酸(77.5g、799mmol、55.3mL、65%純度)、水(30mL)および液体臭素(11.7g、73.3mmol、3.78mL)を30℃で順次に化合物33e(10.0g、66.6mmol)の酢酸(334mL)溶液に添加し、次に、硝酸銀(14.7g、86.6mmol)を溶解した水溶液(86mL)を30分以内に反応溶液に滴下した。滴下終了後、反応液を30℃で1時間攪拌した。反応終了後、反応液を酢酸エチル(300mL)と水(200mL)の混合液に注いた。次に酢酸エチル(300mLx3)で抽出した。有機相を水(300mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を減圧濃縮して、粗化合物33fを得た。
ステップ2
化合物33f(5.00g、21.8mmol)のメタノール(238mL)溶液に、濃硫酸(9.20g、89.1mmol、5.00mL、95%純度)を添加した。反応溶液を70℃で6時間攪拌した。反応が完了した後、反応溶液を蒸発させて濃縮し、残留物を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(50mL)でクエンチングさせ、次に酢酸エチル(50mLx2)で抽出し、合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、化合物33gを得た。
ステップ3
化合物33g(3.40g、14.0mmol)を四塩化炭素(30mL)に溶解し、次にN−ブロモスクシンイミド(5.23g、29.4mmol)と過酸化ベンゾイル(339mg、1.40mmol)を添加した。反応溶液を窒素保護下で80℃で2時間攪拌した。反応終了後、反応液を濾過し、濾液を減圧濃縮して粗化合物33hを得た。
ステップ4
化合物33h(2.00g、4.99mmol)をジオキサン(20mL)に溶解し、次にベンジルアミン(535mg、4.99mmol、543.82μL)および水酸化ナトリウム(479mg、12.0mmol)を添加した。反応溶液を28℃で16時間攪拌した。反応が完了した後、反応溶液を蒸発乾燥させ、酢酸エチル(30mL)および水(20mL)を添加し、分液し、有機相を減圧濃縮した。粗生成物を薄層クロマトグラフィーにより分離して、化合物33iを得た。
MS−ESI計算値[M+H]+346および348、実測値346および348。
ステップ5
化合物33i(0.35g、1.01mmol)を水(7mL)、テトラヒドロフラン(7mL)に溶解した後、水酸化ナトリウム(121mg、3.03mmol)を添加し、反応液を20℃で1時間攪拌した。反応終了後、希塩酸(2M、3mL)を添加し、酢酸エチル(10mLx3)で抽出し、合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を減圧濃縮して、粗化合物33jを得た。
ステップ6
化合物33j(317mg、954μmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、次に2−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(381mg、1.00mmol)、N、N−ジイソプロピルエチルアミン(370mg、2.86mmol、499μL)および化合物33d(271mg、1.00mmol)を添加した。反応溶液を25℃で16時間攪拌した。反応終了後、反応液を減圧濃縮した。残留物を薄層クロマトグラフィーにより分離して、化合物33kを得た。
ステップ7
化合物33k(180mg、310μmol)と化合物33l(133mg、372μmol)をジオキサン(5mL)と水(0.5mL)に溶解し、次に2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’、4’、6’−トリイソプロピルビフェニル(14.8mg、31.0μmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(28.4mg、31.0μmol)および炭酸セシウム(202mg、620μmol)を添加した。反応溶液を85℃で窒素保護下で12時間攪拌した。反応が完了した後、反応溶液を蒸発乾固させた。残留物を薄層クロマトグラフィーにより分離して、化合物33mを得た。
ステップ8
化合物33m(114mg、156μmol)を酢酸エチル(5mL)に溶解し、次に湿式パラジウム炭素(20.0mg、10%純度)、二炭酸ジ−tert−ブチル(27.4mg、126μmol、28.84μL)および氷酢酸(754μg、12.6μmol、0.700μL)を添加した。反応溶液を、60℃で15psiの水素圧で9時間攪拌した。反応終了後、反応液をセライトで濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物を薄層クロマトグラフィーにより分離して、化合物33nを得た。
ステップ9
化合物33n(64.0mg、86.3μmol)をジクロロメタン(0.5mL)に溶解し、次にトリフルオロ酢酸(193mg、1.69mmol、0.125mL)を添加し、反応溶液を15℃で1時間攪拌した。反応終了後、反応液を減圧濃縮した。残留物を高速液体クロマトグラフィー(ギ酸条件)により分離し、化合物33のギ酸塩を得た。
MS−ESI計算値[M+H]+442、実測値442。
HNMR(400MHz、CDOD)δ8.60−8.41(m、2H)、8.31(s、1H)、8.09(s、1H)、7.93(s、1H)、7.86−7.76(m、1H)、7.65−7.58(m、1H)、7.38−7.32(m、1H)、7.12−7.05(m、2H)、6.98−6.90(m、1H)、5.49−5.42(m、1H)、4.93(s、2H)4.69(s、2H)、3.83(s、3H)、3.55−3.38(m、2H)、2.65(s、3H)ppm。
実施例34
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
化合物34a(25.0g、116mmol)とアクロレイン(6.49g、116mmol、7.74mL)をトルエン(130mL)に溶解し、次にトリフルオロメタンスルホン酸(868mg、5.79mmol、511μL)とトリフルオロメタンスルホン酸銀(1.49g、5.79mmol)を添加した。反応溶液を25℃で10分間攪拌し、次に110℃に加熱し、15psiの酸素圧下で4時間攪拌した。反応溶液にアクロレイン(7.97g、142mmol、9.51mL)を添加し、110℃、15psiの酸素圧で続いて12時間攪拌した。反応液にアクロレイン(3.24g、57.9mmol、3.87mL)を添加し、110℃、15psiの酸素圧力下で1時間撹拌し続けた。反応終了後、反応液を減圧濃縮し、得られた固体をテトラヒドロフラン(500mL)に溶解し、塩酸(2M、600mL)を添加した。混合物を酢酸エチル(500mL×3)で洗浄し、水相を炭酸ナトリウムで約8〜9のpHになるまで中和し、酢酸エチル(500mL×6)で抽出した。合わせた有機相をスピン乾燥し、粗化合物34bを得た。
ステップ2
化合物34b(800mg、3.17mmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、次に2−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(1.27g、3.33mmol)、N、N−ジイソプロピルエチルアミン(1.23g、9.52mmol、1.66mL)および化合物33d(535mg、1.98mmol)を添加し、反応溶液を14℃で16時間撹拌した。反応終了後、反応液を減圧濃縮した。残留物を薄層クロマトグラフィーにより分離して、化合物34cを得た。
ステップ3
化合物34c(350g、699μmol)をジオキサン(5mL)と水(0.5mL)に溶解し、化合物30a(276mg、769μmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド(51.2mg、70.0μmol)および酢酸カリウム(206mg、2.10mmol)を添加した。反応溶液を、85℃の窒素ガスの保護下で12時間攪拌した。反応終了後、反応液を水(10mL)で希釈し、酢酸エチル(10mLx2)で抽出した。合わせた有機相を減圧濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィーにより分離して、化合物34dを得た。
ステップ5
化合物34d(340mg、522μmol)をジクロロメタン(1mL)に溶解し、次にトリフルオロ酢酸(385mg、3.38mmol、250μL)を添加した。反応溶液を16℃で1時間攪拌した。反応終了後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)でクエンチングさせた。次にそれを酢酸エチル(10mLx6)で抽出し、合わせた有機相を減圧濃縮した。残留物を薄層クロマトグラフィーにより精製した後、高速液体クロマトグラフィー(中性条件)により分離して化合物34を得た。
MS−ESI計算値[M+H]+452、実測値452。
HNMR(400MHz、DMSO−d)δ12.78(bR、1H)、11.32(m、1H)、9.10−9.05(m、1H)、8.87(d、J=2.4Hz、1H)、8.69−8.62(dd、J=8.4、1.6Hz、1H)、8.59−8.53(m、1H)、8.20(s、1H)、7.84(dd、J=8.4、1.6Hz、1H)、7.75−7.70(m、1H)、7.63(d、J=8.8Hz、1H)、7.32−7.26(m、1H)、7.07−7.01(m、2H)、6.88−6.80(m、1H)、5.21−5.09(m、1H)、3.76(s、3H)、3.00(d、J=6.24Hz、2H)、2.58(s、3H)ppm。
実施例35
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
実施例33の中間体33dの調製のステップ1を参照して、35bを得た。
ステップ2
実施例33の中間体33dの調製のステップ2を参照して、35cを得た。
ステップ3
実施例33の中間体33dの調製のステップ3を参照して、35dを得た。
ステップ4
実施例33の中間体33dの調製のステップ4を参照して、35eを得た。
MS−ESI計算値[M+H]+251、実測値251。
ステップ5
2a(225mg、1.12mmol)をN、N−ジメチルホルムアミド(15mL)に溶解し、反応溶液を2−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(553mg、1.45mmol)およびN、N−ジイソプロピルエチルアミン(434mg、3.36mmol、584μL)を添加し、20℃で10分間攪拌した。次に、化合物35e(280mg、1.12mmol)を添加し、20℃で12時間攪拌した。反応終了後、減圧濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離して、化合物35gを得た。
ステップ6
化合物35g(50mg、115μmol)、化合物33l(62.00mg、173μmol、1.5eq)、[1、1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド(18.9mg、23.1μmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’、6’−ジメトキシビフェニル(11.0mg、26.8μmol)、リン酸カリウム(73.5mg、346μmol)をジオキサン(4mL)と水(1mL)に溶解し、反応溶液を95℃で12時間撹拌した。反応終了後、反応液を濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離して、化合物35hを得た。
MS−ESI計算値[M+H]+485、実測値485。
ステップ7
化合物35h(240mg、269μmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(2mL)を添加し、20℃で1時間攪拌した。反応終了後、反応液を減圧濃縮し、残留物を高速液体クロマトグラフィー(塩酸条件)により分離して、化合物35の塩酸塩を得た。
MS−ESI計算値[M+H]+385、実測値385。
HNMR(400MHz、DMSO−d)δ9.39(d、J=8.0Hz、1H)、8.42(s、1H)、8.38(s、3H)、8.21(s、1H)、7.92(dd、J=8.0、13.2Hz、2H)、7.82−7.80(m、1H)、7.61−7.53(m、2H)、7.32−7.23(m、3H)、7.14−7.08(m、1H)、5.42−5.34(m、1H)、3.55−3.41(m、1H)、3.25−3.11(m、1H)、2.59(s、3H)、2.31(s、3H)ppm。
実施例36
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
化合物29b(800mg、2.07mmol)を1、2−ジクロロエタン(16mL)に溶解し、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(879mg、4.15mmol)、パラホルムアルデヒド(1.68g、18.7mmol)と酢酸(42.0mg、699μmol、40.0μL)を添加した。反応溶液を10℃で12時間攪拌した。反応終了後、反応液を濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物を薄層クロマトグラフィーにより化合物36aを分離した。
ステップ2
化合物36a(608mg、1.70mmol)および化合物33l(640mg、1.70mmol)をジオキサン(15mL)および水(1.5mL)に溶解し、次に、[1、1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド(124mg、170μmol)および酢酸カリウム(499mg、5.09mmol)を添加した。反応溶液を窒素ガスの保護下で85℃で4時間反応さた。反応終了後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物を薄層クロマトグラフィーにより分離して、化合物36bを得た。
ステップ3
化合物36b(250mg、473μmol)をジオキサン(8mL)に溶解し、次に塩化水素のジオキサン溶液(4M、8mL)を添加し、反応溶液を10℃で0.5時間攪拌した。反応終了後、反応液を減圧濃縮した。残留物を薄層クロマトグラフィーおよび高速液体クロマトグラフィー(中性条件)により分離して、化合物36を得た。
MS−ESI計算値[M+H]+429、実測値429。
HNMR(400MHz、DMSO−d)δ12.73(bR、1H)、8.81(d、J=8.0Hz、1H)、8.18(s、1H)、8.03(s、1H)、7.91−7.81(m、2H)、7.75−7.69(m、1H)、7.61−7.54(m、2H)、7.29−7.21(m、1H)、7.06−6.99−7.06(m、2H)、6.85−6.78(m、1H)、5.27−5.16(m、1H)、3.76(s、3H)、2.86−2.76(m、1H)、2.56(s、3H)、2.48−2.40(m、1H)、2.23(s、6H)ppm。
実際例37
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
化合物14c(130mg、443μmol)および化合物25d(112mg、443μmol)をN、N−ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解し、反応液に、2−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(219mg、576μmol)およびN、N−ジイソプロピルエチルアミン(229mg、1.77mmol、309μL)を添加し、30℃で12時間撹拌した。反応終了後、酢酸エチル(10mLx2)で抽出した。合わせた有機相を飽和食塩水(10mLx1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物を高速液体クロマトグラフィー(塩酸条件)により分離して、化合物37の塩酸塩を得た。
MS−ESI計算値[M+H]+455、実測値455。
HNMR(400MHz、DMSO−d)δ10.04(bR、1H)、9.38(d、J=8.8Hz、1H)、8.37(s、1H)、8.16(s、1H)、7.99−7.90(m、2H)、7.79−7.72(m、1H)、7.62−7.54(m、2H)、7.31(t、J=8.0Hz、1H)、7.17(s、1H)、7.11(d、J=7.7Hz、1H)、6.91−6.86(m、1H)、5.61−5.51(m、1H)、3.90−3.80(m、2H)、3.77(s、3H)、3.37−3.10(m、4H)、2.56(s、3H)、2.08−1.98(m、2H)、1.97−1.86(m、2H)ppm。
実施例38
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
イソプロピルアミン(774mg、13.1mmol、1.1mL)をエタノール(20mL)に溶解し、反応液に化合物32a(2.00g、8.73mmol)を添加し、20℃で1.5時間攪拌した。反応終了後、水(40mL)を添加して希釈し、希塩酸(1M)で反応液のpHを約5に調整した後、酢酸エチル(50mLx2)で抽出し、液を分離して化合物38a塩酸塩の水溶液を収集して、次のステップで直接使用した。
MS−ESI計算値[M+H]+208、実測値208。
ステップ2
ステップ1で得られた38a塩酸塩の水溶液(100mL)に、テトラヒドロフラン(50mL)、二炭酸ジ−tert−ブチル(2.48g、11.4mmol、2.60mL)および炭酸水素ナトリウム(1.47g、17.5mmol、680μL)を添加し、反応液を20℃で12時間攪拌した。反応終了後、水(50mL)を添加して希釈し、酢酸エチル(80mLx2)で抽出した。合わせた有機相を飽和食塩水(100mLx1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濾過し、濾液を濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離して、化合物38bを得た。
ステップ3
化合物38b(600mg、1.95mmol)をメタノール(20mL)に溶解し、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(123mg、1.95mmol)および酢酸アンモニウム(1.50g、19.5mmol)を添加し、65℃で72時間撹拌した。反応終了後、水(15mL)を添加して反応をクエンチングさせ、減圧濃縮した。残留物を高速液体クロマトグラフィー(塩基性条件)により分離して、化合物38cを得た。
MS−ESI計算値[M+H]+309、実測値309。
ステップ4
実施例37のステップ1を参照して、化合物38dを得た。
ステップ5
化合物38d(310mg、539μmol)をジクロロメタン(3mL)に溶解し、塩化水素の酢酸エチル溶液(4M、0.5mL)を添加し、20℃で4時間撹拌した。反応終了後、反応液を減圧濃縮し、残留物を高速液体クロマトグラフィー(塩酸条件)で分離精製し、化合物38の塩酸塩を得た。
MS−ESI計算値[M+H]+443、実測値443。
HNMR(400MHz、DMSO−d)δ9.56(d、J=8.0Hz、1H)、9.37(s、1H)、8.97(s、1H)、8.48(s、1H)、8.28(s、1H)、8.00−7.95(m、1H)、7.95−7.89(m、1H)、7.86−7.80(m、1H)、7.62−7.53(m、2H)、7.30(t、J=8.0Hz、1H)、7.18−7.12(m、1H)、7.08(d、J=8.0Hz、1H)、6.89−6.86(m、1H)、5.57−5.44(m、1H)、3.76(s、3H)、3.70−3.59(m、1H)、3.46−3.18(m、2H)、2.59(s、3H)、1.35−1.26(m、6H)ppm。
実施例39
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
化合物39a(25.0g、91.6mmol)をテトラヒドロフラン(225mL)に溶解し、0℃で水素化ホウ素ナトリウム(4.26g、113mmol)添加し、0℃でエタノール(25mL)を添加し、20℃で12時間撹拌した。反応終了後、反応液に水(20mL)をゆっくり添加してクエンチングさせ、希塩酸(1M)で溶液のpHを約7に調整した後、酢酸エチル(30mLx3)で抽出し、有機相を飽和食塩水(100mLx1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離して、化合物39bを得た。
MS−ESI計算値[M+H]+245、実測値245。
ステップ2
化合物39b(3.00g、12.0mmol)をテトラヒドロフラン(40mL)に溶解し、反応液にトリエチルアミン(2.43g、24.0mmol、3.30mL)を添加し、0℃でメタンスルホニルクロリド(2.66g、23.2mmol、1.80mL)を滴下し、反応溶液を0℃で1時間撹拌した。反応終了後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)を添加して反応をクエンチングさせ、酢酸エチル(80mLx3)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(200mLx1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を減圧濃縮して粗化合物39cを得た。
ステップ3
化合物39c(3.82g、11.8mmol)をテトラヒドロフラン(40mL)に溶解し、炭酸セシウム(7.70g、23.6mmol)およびテトラヒドロピロール(2.52g、35.5mmol、3.00mL)を添加し、20℃で12時間撹拌した。反応終了後、濾過し、フィルターケーキを酢酸エチル(50mL×2)で洗浄し、濾液を減圧濃縮した。残留物を希塩酸(1M)で希釈し、pHを3に調整してから、酢酸エチル(100mLx3)で抽出し、次に水相を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でpHを9に調整し、酢酸エチル(100mLx3)で抽出した。合わせた有機相を飽和食塩水(200mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を減圧濃縮して、粗化合物39dを得た。
MS−ESI計算値[M+H]+298および300、実測値298および300。
ステップ4
化合物39d(4.26g、13.8mmol)をテトラヒドロフラン(16mL)、水(8mL)およびメタノール(8mL)に溶解し、反応液に、水酸化リチウム一水和物(697mg、16.6mmol)を添加し、20℃で12時間攪拌した。反応終了後、反応液を減圧濃縮し、希塩酸(1M)でpHを約6に調整し、酢酸エチル(50mLx3)で抽出し、水相を減圧濃縮して粗化合物39eを得た。
MS−ESI計算値[M+H]+284および286、実測値284および286。
ステップ5
化合物33d(432mg、1.60mmol)をN、N−ジメチルホルムアミド(8mL)に溶解し、反応溶液に、化合物39e(500mg、1.76mmol)、2−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(912mg、2.40mmol)およびN、N−ジイソプロピルエチルアミン(827mg、6.40mmol、1.10mL)を添加し、20℃で12時間攪拌した。反応終了後、水(80mL)を添加して反応をクエンチングさせ、酢酸エチル(100mLx3)で抽出した。合わせた有機相を、水(200mLx1)と飽和食塩水(200mLx1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離して、化合物39fを得た。
MS−ESI計算値[M+H]+532および534、実測値532および534。
ステップ6
化合物39f(50.0mg、93.9μmol)、化合物33l(50.5mg、141μmol)、[1、1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド(15.3mg、18.8μmol)、リン酸カリウム(59.8mg、282μmol)をジオキサン(4mL)と水(1mL)に溶解し、反応液を95℃で12時間攪拌した。反応終了後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離して、化合物39gを得た。
MS−ESI計算値[M+H]+684、実測値684
ステップ7
化合物39g(280mg、275μmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(2mL)を添加し、20℃で0.5時間攪拌した。反応終了後、反応液を減圧濃縮し、残留物を高速液体クロマトグラフィー(塩酸条件)により分離し、化合物39の塩酸塩を得た。
MS−ESI計算値[M+H]+484、実測値484。
HNMR(400MHz、DMSO−d)δ11.46−11.27(m、1H)、9.61(d、J=8.0Hz、1H)、8.53(s、1H)、8.50−8.40(m、4H)、8.34(s、1H)、8.15(s、1H)、7.95(dd、J=1.6、8.8Hz、1H)、7.58(d、J=8.8Hz、1H)、7.33−7.25(m、1H)、7.14(s、1H)、7.07(d、J=8.0Hz、1H)、6.87(dd、J=2.0、8.0Hz、1H)、5.43−5.36(m、1H)、4.48(d、J=6.0Hz、2H)、3.76(s、3H)、3.58−3.45(m、1H)、3.44−3.34(m、2H)、3.25−3.08(m、3H)、2.59(s、3H)、2.08−1.97(m、2H)、1.96−1.86(m、2H)ppm。
実施例40
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
実施例39のステップ5を参照して、化合物40bを得る。
ステップ2
実施例39のステップ6を参照して、化合物40cを得た。
ステップ3
化合物40c(700mg、1.16mmol)をジオキサン(10mL)に溶解し、次に塩化水素のジオキサン溶液(4M、10mL)を添加し、反応溶液を10℃で12時間攪拌した。反応終了後、減圧濃縮した。残留物を高速液体クロマトグラフィー(中性条件)により分離して、化合物40を得た。
MS−ESI計算値[M+H]+402、実測値402。
HNMR(400MHz、DMSO−d)δ12.88(bR、1H)、9.26(d、J=8.0Hz、1H)、8.83−8.75(m、1H)、8.40(s、1H)、8.33(s、1H)、8.10−8.05(m、1H)、7.89−7.84(m、1H)、7.66(d、J=8.8Hz、1H)、7.35−7.28(m、1H)、7.07−7.01(m、2H)、6.92−6.80(m、1H)、5.12−4.99(m、1H)、3.80(s、3H)、3.17−2.96(m、2H)、2.63(s、3H)ppm。
実施例40−1と40−2
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
化合物40をキラル超臨界流体クロマトグラフィーにより分離して40−1と40−2を得、保持時間はそれぞれ0.727と1.432であった。分離方法:カラム:CHiRalpakAD−350×4.6mmI.D.、3μm。移動相(MobilepHase):A相はCO2、B相はメタノール+アセトニトリル(0.05%ジエチルアミン)(A相はCO2、B相はMeOH+ACN(0.05%DEA))であり、勾配溶出(GRadient elution):60%メタノール+アセトニトリル(0.05%ジエチルアミン)のCO2(60%MeOH+ACN(0.05%DEA)inCO2)。流量(Flow Rate):3mL/分、波長(WavelengtH):220nm。カラム温度(Column Temp):35℃、背圧(Back PRessure):100Bar。
実施例41
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
化合物26d(200mg、781μmol)および化合物23c(225mg、781μmol)をテトラヒドロフラン(12mL)およびN、N−ジメチルホルムアミド(3mL)に溶解し、反応液に、1−エチル−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(165mg、859μmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(1161mg、859μmol)およびN、N−ジイソプロピルエチルアミン(303mg、2.34mmol、408μL)を添加した。反応溶液を25℃で1時間攪拌した。反応終了後、水(25mL)を添加して希釈し、酢酸エチル(25mLx2)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(10mLx1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥して、濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離して、化合物41aを得た。
MS−ESI計算値[M+H]+523、実測値523。
ステップ2
化合物41a(200mg、383μmol)を無水エタノール(12.5mL)に溶解し、ヒドラジン一水和物(451mg、7.66mmol、438μL、85%純度)を反応液に添加し、50℃で12時間攪拌した。反応終了後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物を高速液体クロマトグラフィー(塩酸条件)により分離し、化合物41の塩酸塩を得た。
MS−ESI計算値[M+H]+393、実測値393。
HNMR(400MHz、DMSO−d)δ12.74(s、1H)、9.34(d、J=8.0Hz、1H)、8.38(s、1H)、8.30(bR、3H)、8.11(s、1H)、7.97−7.87(m、3H)、7.67−7.56(m、2H)、7.48−7.41(m、1H)、7.37−7.29(m、2H)、7.19−7.11(m、1H)、5.47−5.39(m、1H)、3.35−3.17(m、2H)ppm。
実施例42
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
実施例41のステップ1を参照して、化合物42aを得た。
ステップ2
実施例41のステップ2を参照して、化合物42の塩酸塩を得た。
MS−ESI計算値[M+H]+389、実測値389。
HNMR(400MHz、DMSO−d)δ9.24(d、J=8.0Hz、1H)、8.34(s、1H)、8.25−8.15(m、2H)、8.12(s、1H)、7.95−7.90(m、2H)、7.76(dd、J=1.6、8.8Hz、1H)、7.63−7.55(m、2H)、7.50−7.42(m、1H)、7.37−7.30(m、2H)、7.20−7.12(m、1H)、5.47−5.37(m、1H)、3.47−3.35(m、1H)、3.33−3.23(m、1H)、2.57(s、3H)ppm。
実施例43
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
実施例33の中間体33dの調製のステップ1を参照して、43bを得た。
ステップ2
実施例33の中間体33dの調製のステップ2を参照して、43cを得た。
ステップ3
実施例33の中間体33dの調製のステップ3を参照して、43dを得た。
ステップ4
実施例33の中間体33dの調製のステップ4を参照して、43dを得た。
MS−ESI計算値[M+H]+271、実測値271。
ステップ5
実施例41のステップ1を参照して、化合物43fを得た。
ステップ6
化合物43f(300mg、594μmol)をジオキサン(10mL)に溶解し、塩化水素のジオキサン溶液(4M、10mL)を添加し、反応液を25℃で1時間攪拌した。反応終了後、減圧濃縮し、残留物を高速液体クロマトグラフィー(塩酸条件)により分離し、化合物43の塩酸塩を得た。
MS−ESI計算値[M+H]+405、実測値405。
HNMR(400MHz、DMSO−d)δ9.38(d、J=8.0Hz、1H)、8.38(s、1H)、8.30(bR、2H)、8.16(s、1H)、7.95−7.90(m、2H)、7.78(dd、J=1.6、8.8Hz、1H)、7.62−7.54(m、3H)、7.48−7.35(m、3H)、5.45−5..5(m、1H)、3.40−3.20(m、2H)、2.57(s、3H)ppm。
実施例44
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
化合物44a(2.00g、10.8mmol)をジクロロメタン(30mL)に溶解し、反応液に化合物44b(1.70mg、14.0mmol)とチタン酸テトラエチル(7.39g、32.4mmol、6.72mL)を添加し、25℃で1.5時間攪拌した。反応終了後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30mL)を添加してクエンチングさせ、濾過し、濾液を酢酸エチル(30mLx3)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(50mLx1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離して、化合物44cを得た。
ステップ2
化合物44d(2.98g、16.0mmol、2.02mL)をテトラヒドロフラン(40mL)に溶解し、温度を−72℃に下げ、n−ブチルリチウムのn−ヘキサン溶液(2.50M、6.38mL)を反応溶液にゆっくりと滴下し、0.5時間の反応させた後、化合物44c(2.30g、7.97mmol)を反応溶液にゆっくりと添加した。添加終了後、温度を25℃に上げ、12時間攪拌した。反応終了後、飽和塩化アンモニウム水溶液(20mL)を添加してクエンチングさせ、酢酸エチル(20mL)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離して、化合物44eを得た。
MS−ESI計算値[M+H]+397、実測値397。
ステップ3
化合物44e(230mg、580μmol)をテトラヒドロフラン(10mL)および水(1mL)に溶解し、単体ヨウ素(29.4mg、116μmol、23.4μL)を反応溶液に添加し、50℃で12時間撹拌した。反応完了後、亜硫酸ナトリウムの水溶液(0.2N、5mL)を添加してクエンチングさせ、減圧濃縮してテトラヒドロフランを除去し、水相を酢酸エチル(10mLx2)で抽出した。合わせた有機相を飽和食塩水(15mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を減圧濃縮して、粗化合物44fを得た。
ステップ4
実施例41のステップ1を参照して、化合物44gを得た。
MS−ESI計算値[M+H]+527、実測値527。
ステップ5
実施例43のステップ6を参照して、化合物44の塩酸塩を得た。
MS−ESI計算値[M+H]+427、実測値427。
HNMR(400MHz、CDOD)δ8.24−8.16(m、2H)、8.00−7.85(m、3H)、7.96(d、J=8.8Hz、1H)、7.61(t、J=7.6Hz、1H)、7.34(t、J=8.0Hz、1H)、7.14−7.05(m、2H)、6.91(t、J=8.0、2.2Hz、1H)、4.46(d、J=12.4Hz、1H)、3.90(d、J=12.4Hz、1H)、3.80(s、3H)、3.70−3.57(m、2H)、3.01−2.91(m、1H)、2.74(s、3H)、2.52−2.40(m、1H)ppm。
実施例45
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
実施例41のステップ1を参照して、化合物45aを得た。
ステップ2
実施例43のステップ6を参照して、化合物45の塩酸塩を得た。
MS−ESI計算値[M+H]+431、実測値431。
HNMR(400MHz、CDOD)δ8.07(s、1H)、7.88(s、1H)、7.81−7.67(m、3H)、7.52−7.42(m、2H)、7.23(t、J=8.0Hz、1H)、7.02−6.94(m、2H)、6.83−6.76(m、1H)、4.36(dd、J=12.4Hz、1H)、3.80(d、J=12.4Hz、1H)、3.70(s、3H)、3.56−3.48(m、2H)、2.88−2.78(m、1H)、2.41−2.29(m、1H)ppm。
実施例46
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
実施例41のステップ1を参照して、化合物46aを得た。
ステップ2
実施例27のステップ4を参照して、化合物46bを得た。
MS−ESI計算値[M+H]+628、実測値628。
ステップ3
化合物46b(80.0mg、124μmol)をトリフルオロ酢酸(5.00mL)に溶解し、25℃で1時間攪拌した。反応終了後、減圧濃縮し、残留物を高速液体クロマトグラフィー(塩酸条件)により分離し、化合物46の塩酸塩を得た。
MS−ESI計算値[M+H]+428、実測値428。
HNMR(400MHz、CDOD)δ8.94(s、1H)、8.77(d、J=6.0Hz、1H)、8.58(s、1H)、8.32(dd、J=1.6、6.0Hz、1H)、8.07(dd、J=1.6、8.8Hz、1H)、7.72(d、J=8.8Hz、1H)、7.39−7.33(m、1H)、7.18−7.13(m、2H)、6.96−6.92(m、1H)、4.56(dd、J=1.2、12.4Hz、1H)、3.86(d、J=12.4Hz、1H)、3.82(s、3H)、3.72−3.62(m、2H)、3.21−3.11(m、1H)、2.72(s、3H)、2.63−2.51(m、1H)ppm。
実施例47
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
化合物47a(350mg、1.25mmol)をテトラヒドロフラン(4mL)、水(1mL)およびメタノール(1mL)に溶解し、反応液に水酸化リチウム一水和物(157mg、3.74mmol)を添加し、50℃で14時間攪拌した。反応終了後、減圧濃縮し、残留物に水(20mL)を添加し、希塩酸(1M)でpHを約6に酸性化し、白色固体を沈殿させ、濾過し、濾過した残留物を収集して、粗化合物47bを得た。
ステップ2
化合物47b(325mg、1.22mmol)をN、N−ジメチルホルムアミド(3mL)に溶解し、反応溶液に、2−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(694mg、1.83mmol)を添加し、次に化合物33d(329mg、1.22mmol)およびN、N−ジイソプロピルエチルアミン(472mg、3.65mmol、636μL)を添加し、30℃で1時間攪拌した。反応終了後、真空で減圧濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離して、化合物47cを得た。
MS−ESI計算値[M+Na]+537および539、実測値537および539。
ステップ3
化合物47c(200mg、388μmol)および化合物33l(102mg、388μmol)をジオキサン(4.5mL)および水(0.5mL)に溶解し、窒素ガスの雰囲気下で、[1、1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリドのジクロロメタン複合体(31.7mg、38.8μmol)、炭酸カリウム(107mg、776μmol)を添加し、反応液を90℃で15時間攪拌した。反応終了後、減圧濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離して、化合物47dを得た。
MS−ESI計算値[M+H]+667、実測値667。
ステップ4
化合物47d(165mg、247μmol)をトリフルオロ酢酸(3.00mL)に溶解し、反応液を20℃で1時間攪拌した。反応終了後、減圧濃縮し、残留物を高速液体クロマトグラフィー(塩酸条件)により分離し、化合物47の塩酸塩を得た。
MS−ESI計算値[M+H]+467、実測値467。
HNMR(400MHz、DMSO−d)δ9.13(d、J=8.4Hz、1H)、8.23(bR、3H)、8.13−8.04(m、2H)、7.88(dd、J=2.4、8.8Hz、1H)、7.72(dd、J=1.6、8.8Hz、1H)、7.57(d、J=8.8Hz、1H)、7.37−7.28(m、2H)、7.18(t、J=74.4Hz、1H)、7.11−7.02(m、2H)、6.93−6.87(m、1H)、5.38−5.29(m、1H)、3.77(s、3H)、3.35−3.10(m、2H)、2.55(s、3H)ppm。
実施例48
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
実施例27のステップ3を参照して、化合物48aを得た。
ステップ2
実施例47のステップ3を参照して、化合物48bを得た。
MS−ESI計算値[M+H]+571、実測値571。
ステップ3
実施例47のステップ4を参照して、化合物48の塩酸塩を得た。
MS−ESI計算値[M+H]+471、実測値471。
HNMR(400MHz、DMSO−d)δ12.72(s、1H)、9.11(d、J=8.0Hz、1H)、8.20(bR、3H)、8.11−8.02(m、2H)、7.90(dd、J=2.4、8.8Hz、1H)、7.84(dd、J=1.6、8.8Hz、1H)、7.62(dd、J=1.6、8.8Hz、1H)、7.38−7.28(m、2H)、7.18(t、J=74.4Hz、1H)、7.08−6.99(m、2H)、6.93−6.87(m、1H)、5.40−5.28(m、1H)、3.77(s、3H)、3.27−3.15(m、2H)ppm。
実施例49
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
実施例47のステップ2を参照して、化合物49bを得た。
ステップ2
実施例35のステップ6を参照して、化合物49cを得た。
MS−ESI計算値[M+H]685、実測値685。
ステップ3
実施例43のステップ6を参照して、化合物49の塩酸塩を得た。
MS−ESI計算値[M+H]485、実測値485。
HNMR(400MHz、CDOD)δ8.20(s、1H)、8.10(d、J=2.4Hz、1H)、7.96−7.88(m、2H)、7.69(d、J=8.8Hz、1H)、7.49(dd、J=1.6、8.8Hz、1H)、7.36(t、J=8.0Hz、1H)、7.12−7.05(m、2H)、6.99−6.93(m、1H)、5.48−5.41(m、1H)、3.83(s、3H)、3.55−3.46(m、1H)、3.44−3.36(m、1H)、2.74(s、3H)ppm。
実施例50
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
実施例47のステップ2を参照して、化合物50bを得た。
ステップ2
実施例35のステップ6を参照して、化合物50cを得た。
MS−ESI計算値[M+H]631、実測値631。
ステップ3
実施例43のステップ6を参照して、化合物50の塩酸塩を得た。
MS−ESI計算値[M+H]431、実測値431。
HNMR(400MHz、CDOD)δ8.28(d、J=2.4Hz、1H)、8.07(s、1H)、7.94−7.84(m、2H)、7.67(d、J=、8.8Hz、1H)、7.44−7.36(m、1H)、7.31(d、J=8.8Hz、1H)、7.13−7.06(m、2H)、7.02−6.95(m、1H)、5.53−5.45(m、1H)、4.04(s、3H)、3.85(s、3H)、3.56−3.47(m、1H)、3.46−3.38(m、1H)、2.73(s、3H)ppm。
実施例51
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
実施例35のステップ6を参照して、化合粒51aを得た。
MS−ESI計算値[M+H]535、実測値535。
ステップ2
実施例43のステップ6を参照して化合物51の塩酸塩を得た。
MS−ESI計算値[M+H]435、実測値435。
HNMR(400MHz、CDOD)δ8.24(d、J=2.4Hz、1H)、7.89−7.82(m、2H)、7.74(dd、J=1.6、8.8Hz、1H)、7.53(dd、J=1.6、8.8Hz、1H)、7.41(t、J=8.0Hz、1H)、7.29(d、J=8.8Hz、1H)、7.15−7.07(m、2H)、7.02−6.95(m、1H)、5.55−5.47(m、1H)、4.05(s、3H)、3.86(s、3H)、3.56−3.47(m、1H)、3.46−3.38(m、1H)ppm。
実施例52
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
実施例35のステップ6を参照して、化合物52bを得た。
MS−ESI計算値[M+H]297、実測値297。
ステップ2
実施例47のステップ1を参照して、化合物52cを得た。
MS−ESI計算値[M−H]281、実測値281。
スッテプ3
実施例47のステップ2を参照して、化合物52dを得た。
MS−ESI計算値[M+H]531、実測値531。
ステップ3
実施例43のステップ6を参照して、化合物52の塩酸塩を得た。
MS−ESI計算値[M+H]431、実測値431。
HNMR(400MHz、CDOD)δ8.19(s、1H)、7.95−7.86(m、2H)、7.68−7.63(m、1H)、7.52−7.47(m、1H)、7.46−7.42(m、1H)、7.38−7.31(m、1H)、7.11−7.05(m、2H)、6.95−6.90(m、1H)、5.52−5.45(m、1H)、3.94(s、3H)、3.82(s、3H)、3.60−3.51(m、1H)、3.46−3.38(m、1H)、2.73(s、3H)ppm。
実施例53
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
実施例47のステップ2を参照して、化合物53bを得た。
MS−ESI計算値[M+H]479および481、実測値479および481。
ステップ2
実施例35のステップ6を参照して、化合物53cを得た。
MS−ESI計算値[M+H]535、実測値535。
ステップ3
実施例43のステップ6を参照して、化合物53の塩酸塩を得た。
MS−ESI計算値[M+H]435、実測値435。
HNMR(400MHz、CDOD)δ8.00(s、1H)、7.85−7.76(m、2H)、7.57−7.51(m、1H)、7.48−7.44(m、1H)、7.43−7.39(m、1H)、7.38−7.31(m、1H)、7.09−7.02(m、2H)、6.96−6.91(m、1H)、5.51−5.42(m、1H)、3.93(s、3H)、3.82(s、3H)、3.55−3.39(m、2H)ppm。
実施例54
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
実施例35のステップ6を参考して、化合物54aを得た。
MS−ESI計算値[M+H]489、実測値489。
ステップ2
化合物54a(240mg、443μmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(2mL)を添加し、20℃で1時間撹拌した。反応終了後、反応液を減圧濃縮し、残留物を高速液体クロマトグラフィー(塩酸条件)により分離精製し、化合物54の塩酸塩を得た。
MS−ESI計算値[M+H]+389、実測値389。
HNMR(400MHz、DMSO−d)δ12.74(s、1H)、9.28(d、J=8.4Hz、1H)、8.39(s、1H)、8.31(bR、3H)、8.11(s、1H)、7.98−7.87(m、3H)、7.66−7.54(m、2H)、7.31−7.24(m、3H)、7.17−7.07(m、1H)、5.50−5.30(m、1H)、3.39−3.38(m、1H)、3.25−3.14(m、1H)、2.32(s、3H)ppm。
実施例55
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
化合物32d(250mg、745μmol)および化合物26d(195mg、745μmol)をN、N−ジメチルホルムアミド(12mL)に溶解し、反応液に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(157mg、820μmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(111mg、820μmol)およびN、N−ジイソプロピルエチルアミン(289mg、2.24mmol、389.45μL)を添加し、25℃で4時間撹拌した。反応終了後、反応液を水(120mL)で希釈し、酢酸エチル(70mLx2)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(100mLx1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離して、化合物55aを得た。
MS−ESI計算値[M+H]+574、実測値574。
ステップ2
化合物55a(360mg、411μmol)をジオキサン(5mL)に溶解し、塩化水素のジオキサン溶液(4M、5mL)を添加し、28℃で1時間撹拌した。反応終了後、反応液を減圧濃縮した。残留物を高速液体クロマトグラフィー(ギ酸条件)により分離精製して、化合物55のギ酸塩を得た。
MS−ESI計算値[M+H]+474、実測値474。
HNMR(400MHz、CDOD)δ8.52(s、1H)、8.18(t、J=1.6Hz、1H)、7.98(s、1H)、7.89−7.86(m、2H)、7.80(dd、J=1.6、8.8Hz、1H)、7.64−7.52(m、2H)、7.34−7.26(m、1H)、7.08−7.02(m、2H)、6.88−6.86(m、1H)、5.44−5.33(m、1H)、3.82(s、3H)、3.27−3.13(m、4H)、3.05−2.97(m、1H)、2.96−2.86(m、2H)、2.84−2.71(m、3H)ppm。
実施例56
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
実施例55のステップ1を参照して、化合物56aを得た。
MS−ESI計算値[M+H]570、実測値570。
ステップ2
実施例55のステップ2を参照して、得られた残留物の高速液体クロマトグラフィー(塩酸条件)により分離精製して、化合物56の塩酸塩を得た。
MS−ESI計算値[M+H]+470、実測値470。
HNMR(400MHz、DMSO−d)δ9.96(bR、2H)、9.69(d、J=8.4Hz、1H)、8.50(s、1H)、8.31(s、1H)、8.00−7.89(m、2H)、7.83(dd、J=1.6、8.4Hz、1H)、7.60−7.52(m、2H)、7.33−7.25(m、1H)、7.24−7.20(m、1H)、7.14(d、J=8.0Hz、1H)、6.90−6.82(m、1H)、5.70−5.60(m、1H)、4.10−4.04(m、2H)、3.76(s、3H)、3.71−3.45(m、8H)、2.60(s、3H)ppm。
実施例57
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
実施例47のステップ1を参照して、化合物57bを得た。
MS−ESI計算値[M+H]226および228、実測値226および228。
ステップ2
実施例47のステップ2を参照して、化合物57cを得た。
ステップ3
実施例47のステップ3を参照して、化合物57dを得た。
MS−ESI計算値[M+H]526、実測値526。
ステップ4
実施例47のステップ4を参照して、化合物57の塩酸塩を得た。
MS−ESI計算値[M+H]426、実測値426。
HNMR(400MHz、DMSO−d)δ9.69(d、J=8.4Hz、1H)、8.70(t、J=1.6Hz、1H)、8.43−8.43(m、1H)、8.41−8.33(m、5H)、7.91−7.84(m、1H)、7.58(d、J=8.4Hz、1H)、7.32−7.28(m、1H)、7.15−7.08(m、1H)、7.05(d、J=7.6Hz、1H)、6.92−6.85(m、1H)、5.42−5.33(m、1H)、3.76(s、3H)、3.56−3.40(m、1H)、3.22−3.19(m、1H)、2.58(s、3H)ppm。
実施例58
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
化合物39f(150mg、282μmol)、化合物48a(111mg、423μmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(51.6mg、56.3μmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’、4’、6’−トリイソプロピルビフェニル(26.9mg、56.3μmol)、炭酸セシウム(117mg、358μmol)をジオキサン(5mL)と水(1mL)に溶解し、反応溶液を95℃で12時間撹拌した。反応終了後、反応液を濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離して、化合物58aを得た。
MS−ESI計算値[M+H]+588、実測値588。
ステップ2
化合物58a(280mg、430μmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(2mL)を添加し、20℃で1時間撹拌した。反応終了後、反応液を減圧濃縮し、残留物を高速液体クロマトグラフィー(塩酸条件)により分離精製し、化合物58の塩酸塩を得た。
MS−ESI計算値[M+H]+488、実測値488。
HNMR(400MHz、DMSO−d)δ12.83(s、1H)、11.43−11.25(m、1H)、9.57(d、J=8.4Hz、1H)、8.52(s、1H)、8.45(s、3H)、8.34(s、1H)、8.27(s、1H)、8.16(s、1H)、8.07(dd、J=1.6、8.8Hz、1H)、7.63(dd、J=2.0、8.8Hz、1H)、7.33−7.25(m、1H)、7.12(m、1H)、7.07(d、J=7.6Hz、1H)、6.89−6.86(m、1H)、5.43−5.37(m、1H)、4.48(d、J=5.6Hz、2H)、3.76(s、3H)、3.50−3.46(m、1H)、3.43−3.32(m、2H)、3.23−3.17(m、1H)、3.17−3.06(m、2H)、2.11−1.84(m、4H)ppm。
実施例59
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
実施例25のステップ3を参照して、化合物59を得た。
MS−ESI計算値[M+H]390、実測値390。
HNMR(400MHz、CDOD)δ8.24(s、1H)、8.18(s、1H)、7.99−7.84(m、3H)、7.70(d、J=8.8Hz、1H)、7.61(t、J=7.6Hz、1H)、7.43−7.34(m、1H)、7.28(d、J=7.6Hz、1H)、7.24−7.16(m、1H)、7.02(t、J=8.0Hz、1H)、5.27(t、J=6.4Hz、1H)、3.92(d、J=6.4Hz、2H)、2.76(s、3H)ppm。
実施例60
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
実施例25のステップ3を参照して、化合物60を得た。
MS−ESI計算値[M+H]394、実測値394。
HNMR(400MHz、CDOD)δ8.22(s、1H)、8.00(s、1H)、7.90−7.85(m、2H)、7.82(dd、J=1.6、8.8Hz、1H)、7.63−7.53(m、2H)、7.42−7.35(m、1H)、7.28(d、J=7.8Hz、1H)、7.22−7.18(m、1H)、7.06−6.98(m、1H)、5.26(t、J=6.4Hz、1H)、3.91(d、J=6.4Hz、2H)ppm。
実施例61
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
実施例33の中間体33dの調製のステップ1を参照して、61bを得た。
ステップ2
実施例33の中間体33dの調製のステップ2を参照して、61cを得た。
MS−ESI計算値[M+H]172、実測値172。
ステップ3
実施例33の中間体33dの調製のステップ3を参照して、61dを得た。
ステップ4
実施例33の中間体33dの調製のステップ4を参照して、66eを得た。
MS−ESI計算値[M+H]273、実測値273。
ステップ5
実施例25のステップ3を参照して、化合物61fを得た。
MS−ESI計算値[M+H]507、実測値507。
ステップ6
化合物61f(220mg、423μmol)をジオキサン(2mL)に溶解し、塩化水素のジオキサン溶液(4M、2mL)を添加し、反応溶液を10℃で16時間撹拌した。反応終了後、減圧濃縮し、残留物を高速液体クロマトグラフィー(塩酸条件)により分離して、化合物61の塩酸塩を得た。
MS−ESI計算値[M+H]+407、実測値407。
HNMR(400MHz、CDOD)δ8.36(s、1H)、8.30(s、1H)、8.04(d、J=8.8Hz、1H)、8.00−7.88(m、2H)、7.74(d、J=8.8Hz、1H)、7.67−7.56(m、1H)、7.45−7.36(m、1H)、7.35−7.20(m、2H)、5.90−5.78(m、1H)、3.70−3.58(m、1H)、3.50−3.40(m、1H)、2.80(s、3H)ppm。
実施例62
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
実施例25のステップ3を参照して、化合物62fを得た。
MS−ESI計算値[M+H]511、実測値511。
ステップ2
実施例61のステップ6を参照して、化合物62の塩酸塩を得た。
MS−ESI計算値[M+H]411、実測値411。
HNMR(400MHz、CDOD)δ8.26(t、J=1.6Hz、1H)、7.98(s、1H)、7.94−7.87(m、2H)、7.85−7.78(m、1H)、7.66−7.51(m、2H)、7.41−7.17(m、3H)、5.86−5.78(m、1H)、3.66−3.52(m、1H)、3.50−3.40(m、1H)ppm。
実施例63
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
化合物63a(2.00g、14.7mmol)をN、N−ジメチルホルムアミド(30mL)に溶解し、臭化シクロプロピル(14.2g、118mmol)、炭酸セシウム(9.57g、29.4mmol)およびヨウ化カリウム(244mg、1.47mmol)を添加し、反応溶液を140℃で110時間攪拌した。反応終了後、反応液をセライトで濾過し、酢酸エチル(100mL)で洗浄し、フィルターケーキを水(20mLx3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離して、化合物63bを得た。
MS−ESI計算値[M+H]+177、実測値177。
ステップ2
化合物63b(1.61g、9.14mmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解し、三臭化テトラブチルアンモニウム(4.63g、9.59mmol)を添加し、反応液を40℃で12時間攪拌した。反応終了後、反応液を減圧濃縮し、酢酸エチル(50mL)を添加して溶解し、水(50mLx3)、飽和食塩水(50mLx2)で順次に洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、粗化合物63cを得た。
MS−ESI計算値[M+H]+255および257、実測値255および257。
ステップ3
実施例33の中間体33dの調製のスッテプ1を参照して、63dを得た。
ステップ4
実施例33の中間体33dの調製のステップ2を参照して、63eを得た。
ステップ5
実施例33の中間体33dの調製のステップ3を参照して、63fを得た。
ステップ6
実施例33の中間体33dの調製のステップ4を参照して、63gを得た。
MS−ESI計算値[M+H]293、実測値293。
ステップ7
実施例41のステップ1を参照して、化合物63hを得た。
MS−ESI計算値[M+H]527、実測値527。
ステップ8
化合物63h(65.0mg、123μmol)にトリフルオロ酢酸(2mL)を添加し、反応液を15℃で1時間攪拌した。反応終了後、反応液を減圧濃縮し、残留物を高速液体クロマトグラフィー(塩酸条件)により分離し、化合物63の塩酸塩を得た。
MS−ESI計算値[M+H]+427、実測値427。
HNMR(400MHz、DMSO−d)δ9.32(d、J=8.4Hz、1H)、8.38(s、1H)、8.28(bR、3H)、8.16(s、1H)、7.98−7.88(m、2H)、7.77(dd、J=1.6、8.4Hz、1H)、7.62−7.53(m、2H)、7.37−7.27(m、1H)、7.15(d、J=1.6Hz、1H)、7.10−6.99(m、2H)、5.44−5.33(m、1H)、3.86−3.77(m、1H)、3.50−3.36(m、1H)、3.29−3.15(m、1H)、2.57(s、3H)、0.82−0.72(m、2H)、0.69−0.58(m、2H)ppm。
実施例64
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
化合物64a(5.00g、24.6mmol)をN、N−ジメチルホルムアミド(80mL)に溶解し、反応溶液に、2−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(11.2g、29.5mmol)とN、N−ジイソプロピルエチルアミン(12.7g、98.4mmol、17.1mL)を添加し、次にN−メチル−N−メトキシ塩酸塩(2.88g、29.5mmol)を添加し、20℃で12時間攪拌した。反応終了後、水(600mL)を添加して希釈し、酢酸エチル(400mLx2)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(600mLx1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離して、化合物64bを得た。
ステップ2
化合物44d(4.10g、21.9mmol、2.80mL)をテトラヒドロフラン(40mL)に溶解し、−78℃でn−ブチルリチウムのn−ヘキサン溶液(2.5M、8.2mL)をゆっくりと滴下し、且つ−78℃で30分間撹拌した。化合物64b(1.80g、7.31mmol)をテトラヒドロフラン(15mL)に溶解し、−78℃で前記溶液に添加し、反応溶液をゆっくりと20℃に上げ、12時間撹拌した。反応終了後、飽和塩化アンモニウム水溶液(40mL)を添加してクエンチングさせ、水(80mL)で希釈し、酢酸エチル(100mLx2)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(100mLx1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離して、化合物64cを得た。
ステップ3
化合物64c(1.70g、6.06mmol)をエタノール(15mL)および水(15mL)に溶解し、水酸化リチウム一水和物(1.27g、30.3mmol)を添加し、90℃で12時間撹拌した。反応終了後、水(100mL)を添加して希釈し、酢酸エチル(80mLx2)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(100mLx1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を減圧濃縮して、粗化合物64dを得た。
MS−ESI計算値[M+H]+194、実測値194。
ステップ4
化合物64d(1g、5.17mmol)をテトラヒドロフラン(15mL)および水(15mL)に溶解し、二炭酸ジ−tert−ブチル(1.36g、5.17mmol)および炭酸ナトリウム(1.10g、10.35mmol)を添加し、20℃で12時間撹拌した。反応終了後、水(100mL)を添加して希釈し、酢酸エチル(70mLx2)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(100mLx1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離して、化合物64eを得た。
ステップ5
化合物64e(780mg、2.66mmol)をメタノール(20mL)に溶解し、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(167mg、2.66mmol)と酢酸アンモニウム(2.05g、26.6mmol)を添加し、反応液を70℃で12時間攪拌した。反応終了後、反応液を減圧濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離して、化合物64fを得た。
MS−ESI計算値[M+H]+295、実測値295。
ステップ6
化合物25d(129mg、510μmol)をN、N−ジメチルホルムアミド(8mL)に溶解し、反応液に、2−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(252mg、662μmol)とN、N−ジイソプロピルエチルアミン(198mg、1.53mmol、266μL)を添加し、次に化合物64f(150mg、510μmol)を添加し、20℃で12時間攪拌した。反応終了後、水(100mL)を添加して希釈し、酢酸エチル(50mLx2)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(100mLx1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物を薄層クロマトグラフィーにより分離して、64gの化合物を得た。
MS−ESI計算値[M+H]+529、実測値529。
ステップ7
化合物64g(130mg、142μmol)をジクロロメタン(3mL)に溶解し、塩化水素の酢酸エチル溶液(4M、3mL)を添加し、40℃で2時間撹拌した。反応終了後、反応液を減圧濃縮し、残留物を高速液体クロマトグラフィーにより分離精製して、化合物64を得た。
MS−ESI計算値[M+H]+429、実測値429。
HNMR(400MHz、DMSO−d)δ12.88−12.50(m、1H)、8.73(d、J=9.6Hz、1H)、8.35(s、1H)、8.12(s、1H)、8.04(s、1H)、7.89(d、J=8.0Hz、1H)、7.81(d、J=8.0Hz、1H)、7.71(dd、J=2.0、8.8Hz、1H)、7.61−7.54(m、2H)、7.26(t、J=8.0Hz、1H)、7.11(s、1H)、7.05(d、J=8.0Hz、1H)、6.86(dd、J=2.0、8.0Hz、1H)、5.08(d、J=9.6Hz、1H)、3.77(s、3H)、2.55(s、3H)、1.18(s、3H)、1.07(s、3H)ppm。
実施例65
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
N−メチルベンジルアミン((2.12g、17.5mmol、2.25mL)をテトラヒドロフラン(40mL)に溶解し、次に炭酸カリウム(4.83g、34.9mmol)と化合物32a(4.00g、17.5mmol)を添加し、10℃で1時間撹拌した。反応終了後、反応液を濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し、化合物65aを得た。
ステップ2
化合物65a(4.97g、18.5mmol)をメタノール(100mL)に溶解し、次に酢酸アンモニウム(14.2g、185mmol)およびシアノ水素化ホウ素ナトリウム(1.16g、18.5mmol)を添加した。反応溶液を50℃で12時間攪拌した。反応終了後、反応液を減圧濃縮し、得られた固体に酢酸エチル(30mL)を添加し、次に水(30mLx1)で洗浄した。有機相を塩酸(1M、30mLx2)で抽出し、水相を合わせ、酢酸エチル(30mLx1)で洗浄し、飽和炭酸ナトリウムで中和してpHを約8〜9にし、次に酢酸エチルエステル(40mL×3)を抽出し、合わせた有機相を減圧濃縮した。残留物を高速液体クロマトグラフィー(中性条件)により分離し、化合物65bを得た。
ステップ3
化合物65b(250mg、925μmol)と化合物25d(187mg、740μmol)をテトラヒドロフラン(5mL)に溶解し、2−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(369mg、971μmol)およびN、N−ジイソプロピルエチルアミン(359mg、2.77mmol、483μL)を添加した。反応溶液を10℃で12時間攪拌した。反応終了後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物を薄層クロマトグラフィーにより分離して、化合物65cを得た。
ステップ4
化合物65c(216mg、428μmol)を酢酸エチル(5mL)に溶解し、湿式パラジウム炭素(21.6mg、10%純度)と二炭酸tert−ブチル(187mg、856μmol、197μL)を添加した。反応溶液を60℃で、水素ガスの雰囲気(15psi)下で1時間撹拌した。反応終了後、セライトを濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物を薄層クロマトグラフィーにより分離して、化合物65dを得た。
ステップ5
化合物65d(140mg、272μmol)を酢酸エチル(0.5mL)に溶解し、次に塩化水素の酢酸エチル溶液(4M、0.5mL)を添加した。反応溶液を10℃で1時間攪拌した。反応終了後、反応液を減圧濃縮した。残留物を高速液体クロマトグラフィー(ギ酸条件)により、65のギ酸塩を得た。
MS−ESI計算値[M+H]+415、実測値415。
HNMR(400MHz、CDOD)δ8.51(s、1H)、8.24(s、1H)、8.02(s、1H)、7.96−7.85(m、2H)、7.79−7.71(m、1H)、7.65−7.55(m、2H)、7.43−7.33(m、1H)、7.18−7.04(m、2H)、7.00−6.90(m、1H)、5.64−5.51(m、1H)、3.84(s、3H)、3.67−3.41(m、2H)、2.77(s、3H)、2.63(s、3H)ppm。
実施例66
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
実施例65のステップ3を参照して、化合物66aを得た。
ステップ2
実施例34のステップ3を参照して、化合物66bを得た。
ステップ3
実施例65のステップ4を参照して、減圧濃縮して粗化合物66cを得た。
ステップ4
化合物66c(500mg、970μmol)をアセトニトリル(5mL)に溶解し、次に4−ジメチルアミノピリジン(9.92mg、81.2μmol)と二炭酸tert−ブチル(177mg、812μmol、187μL)を添加した。反応液を10℃で1時間攪拌し、反応終了後、反応液を減圧濃縮した。残留物を薄層クロマトグラフィーにより分離して、化合物66dを得た。
ステップ5
化合物66d(176mg、286μmol)をジオキサン(5mL)に溶解し、塩化水素のジオキサン(4M、5mL)に添加した。反応液を10℃で1時間40分攪拌した後、反応液を減圧濃縮し、残留物を酢酸エチル(2mL)でスラリー化して精製し、化合物66の塩酸塩を得た。
MS−ESI計算値[M+H]+416、実測値416。
HNMR(400MHz、DMSO−d)δ9.13(s、1H)、8.83−8.78(m、1H)、8.74(s、1H)、8.41−8.33(m、1H)、8.07(d、J=8.8Hz、1H)、7.65(d、J=8.8Hz、1H)、7.36−7.28(m、1H)、7.17(s、1H)、7.11(d、J=8.0Hz、1H)、6.90(dd、J=2.4、8.0Hz、1H)、5.57−5.49(m、1H)、3.77(s、3H)、3.51−3.46(m、2H)、2.65(s、3H)、2.62(s、3H)ppm。
実施例67
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
化合物67a(1.67g、7.75mmol)、化合物30a(2.00g、7.75mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(448mg、388μmol)、および炭酸カリウム(3.21g、23.2mmol)をジオキサン(40mL)および水(16mL)に溶解し、反応溶液を85℃で12時間攪拌した。反応終了後、反応液を直接濾過し、濾液を水(30mL)で希釈し、酢酸エチル(30mLx3)で洗浄した。水相を希塩酸(2M)で約pHを5〜6に調整し、濾過して粗化合物67bを得た。
MS−ESI計算値[M−H]+252、実測値252。
ステップ2
実施例1のステップ1を参照して、化合物67cを得た。
ステップ3
化合物67c(270mg、209μmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(2mL)を添加し、20℃で0.5時間攪拌した。反応終了後、反応液を減圧濃縮し、高速液体クロマトグラフィー(塩酸条件)により分離精製し、化合物67の塩酸塩を得た。
MS−ESI計算値[M+H]+386、実測値386。
HNMR(400MHz、DMSO−d)δ9.66(d、J=8.8Hz、1H)、8.75(d、J=5.2Hz、1H)、8.53(s、1H)、8.37(s、1H)、8.17(s、3H)、8.11(dd、J=1.6、5.2Hz、1H)、7.87(dd、J=1.6、8.8Hz、1H)、7.63(d、J=8.8Hz、1H)、7.34−7.27(m、3H)、7.18−7.10(m、1H)、5.44−5.38(m、1H)、3.63−3.16(m、2H)、2.58(s、3H)、2.32(s、3H)ppm。
実施例68
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
化合物68a(2.00g、10.2mmol)および化合物25b(2.56g、13.2mmol)をジオキサン(40mL)および水(10mL)に溶解し、[1、1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド(1.11g、1.52mmol)および炭酸ナトリウム(2.15g、20.3mmol)を添加した。反応溶液を95℃で12時間攪拌した。反応終了後、濾過し、濾液を減圧濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離し、化合物68bを得た。
ステップ2
化合物68b(900mg、3.38mmol)をジクロロメタン(20mL)に溶解し、N−ヨードスクシンイミド(783mg、3.48mmol)を反応溶液に添加し、反応溶液を25℃で12時間撹拌した。反応終了後、水(20mL)を添加して希釈し、酢酸エチル(20mLx2)で抽出した。合わせた有機相を飽和食塩水(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を減圧濃縮して、粗生成物68cを得た。
ステップ3
化合物68c(820mg、2.09mmol)および化合物68d(528mg、6.27mmol、574μL)をジクロロメタン(30mL)に溶解し、反応液に、p−トルエンスルホン酸(36.0mg、209μmol)を添加し、反応溶液を20℃で12時間攪拌した。反応終了後、反応液を減圧濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離して、化合物68eを得た。
ステップ4
化合物68e(450mg、925μmol)および化合物68f(119mg、1.39mmol)をトルエン(10mL)および水(1mL)に溶解し、反応液に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(107mg、92.5μmol)およびリン酸カリウム(786mg、3.70mmol)を添加し、反応液を120℃で12時間攪拌した。反応終了後、水(20mL)を添加して希釈し、酢酸エチル(20mLx2)で抽出した。合わせた有機相を飽和食塩水(20mLx2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離して、68gの化合物を得た。
ステップ5
化合物68g(270mg、676.48μmol)を塩化水素のジオキサン(4M、5mL)溶液に溶解し、20℃で12時間撹拌した。反応が完了した後、減圧濃縮して、粗生成物68Hを得た。
ステップ6
化合物68h(160mg、467μmol)をテトラヒドロフラン(3mL)、メタノール(0.75mL)および水(0.75mL)に溶解し、水酸化リチウム一水和物(58.8mg、1.40mmol)を添加し、反応溶液を20℃で12時間攪拌した。反応終了後、水(10mL)と希塩酸(2M)を添加してpHを約5〜6に調整し、酢酸エチル(10mLx2)で抽出した。合わせた有機相を飽和食塩水で洗浄し(10mLx2)、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を減圧濃縮して、粗生成物68iを得た。
ステップ7
実施例25のステップ3を参照して、得られた粗生成物を薄層クロマトグラフィーにより分離し、化合物68jを得た。
ステップ8
化合物68j(200mg、359μmol)をトリフルオロ酢酸(5mL)に溶解し、20℃で1時間攪拌した。反応終了後、減圧濃縮し、残留物を高速液体クロマトグラフィー(塩酸条件)により分離し、化合物68の塩酸塩を得た。
MS−ESI計算値[M+H]+427、実測値427。
HNMR(400MHz、DMSO−d)δ9.29(d、J=8.4Hz、1H)、8.37(s、1H)、8.26(bR、2H)、8.20(s、1H)、7.96−7.88(m、2H)、7.76(dd、J=1.6、8.8Hz、1H)、7.61−7.54(m、2H)、7.31(t、J=8.0Hz、1H)、7.08(d、J=2.0Hz、1H)、7.04(d、J=8.0Hz、1H)、6.88(dd、J=2.0、8.0Hz、1H)、5.45−5.30(m、1H)、3.76(s、3H)、3.51−3.34(m、1H)、3.27−3.16(m、1H)、2.45−2.39(m、1H)、1.06−0.96(m、4H)ppm。
実施例69
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
化合物69a(416mg、2.79mmol)および化合物33l(1.00g、2.79mmol)をジオキサン(20mL)および水(2mL)に溶解し、[1、1’−ビス(ジフェニルホスフィノ))フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド(204mg、279μmol)および酢酸カリウム(822mg、8.37mmol)を添加した。反応液を窒素ガスの雰囲気下で、85℃で12時間攪拌した後、反応液に化合物69a(416mg、2.79mmol)を添加した。反応溶液を、85℃の窒素ガスの保護下で12時間攪拌した。反応終了後、濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物を薄層クロマトグラフィーにより分離して、化合物69bを得た。
ステップ2
化合物69b(200mg、580μmol)をメタノール(10mL)に溶解し、[1、1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド(42.4mg、58.0μmol)およびトリエチルアミン(176mg、1.74mmol、242μL)を添加した。反応溶液を、一酸化炭素雰囲気(40psi)下、70℃で12時間攪拌した。反応終了後、濾過し、濾液を減圧濃縮して粗化合物69cを得た。
ステップ3
実施例25のステップ2を参照して、化合物69dを得た。
ステップ4
実施例25のステップ3を参照して、化合物69cを得た。
ステップ5
化合物69e(50.0mg、99.5μmol)をジオキサン(0.5mL)に溶解し、塩化水素のジオキサン溶液(4M、0.5mL)を添加し、反応溶液を10℃で12時間攪拌した。反応終了後、減圧濃縮し、残留物を高速液体クロマトグラフィー(塩基性条件)により分離して、化合物69を得た。
MS−ESI計算値[M+H]403、実測値403。
HNMR(400MHz、CDOD)δ9.30−9.20(s、1H)、8.68−8.47(m、2H)、8.30−8.17(m、1H)、7.63−7.51(m、1H)、7.34−7.27(m、1H)、7.07−7.01(m、2H)、6.91−6.85(m、1H)、5.24−5.16(m、1H)、3.82(s、3H)、3.25−3.07(m、2H)、2.63(s、3H)ppm。
実施例70
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
実施例1のステップ1を参照して、化合物70aを得た。
ステップ2
実施例35のステップ6を参照して、化合物70bを得た。
MS−ESI計算値[M+H]544、実測値544。
ステップ3
実施例38のステップ5を参照して、化合物70の塩酸塩を得た。
MS−ESI計算値[M+H]444、実測値444。
HNMR(400MHz、DMSO−d)δ10.13(bR、1H)、9.36(bR、1H)、8.91(s、1H)、8.79(d、J=5.6Hz、1H)、8.73−8.71(m、1H)、8.60(s、1H)、8.27−8.25(m、1H)、7.99(dd、J=1.6、8.8Hz、1H)、7.64(d、J=8.8Hz、1H)、7.35−7.28(m、1H)、7.18(d、J=1.6Hz、1H)、7.11(d、J=7.6Hz、1H)、6.91−6.88(m、1H)、5.61−5.50(m、1H)、3.77(s、4H)、3.46−3.21(m、2H)、2.61(s、3H)、1.34−1.28(m、6H)ppm。
実施例71
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
実施例68のステップ1を参照して、化合物71bを得た。
ステップ2
実施例68のステップ6を参照して、化合物71cを得た。
ステップ3
実施例68のステップ7を参照して、化合物71dを得た。
ステップ4
化合物71d(500mg、968μmol)をジオキサン(5mL)に溶解し、次に塩化水素のジオキサン溶液(4M、5mL)を添加し、反応溶液を10℃で12時間攪拌した。反応終了後、反応液を減圧濃縮し、残留物を高速液体クロマトグラフィー(塩基性条件)により分離して、化合物71を得た。
MS−ESI計算値[M+H]+417、実測値417。
HNMR(400MHz、DMSO−d)δ8.82(d、J=8.0Hz、1H)、8.22(s、1H)、8.14−8.10(m、1H)、7.937.83(m、2H)、7.67(d、J=1.2Hz、1H)、7.61−7.53(m、1H)、7.29−7.21(m、1H)、7.17−7.13(m、1H)、7.02−6.95(m、2H)、6.86−6.78(m、1H)、5.05−4.91(m、1H)、4.06(s、3H)、3.75(s、3H)、2.97−2.83(m、2H)ppm。
実施例72
Figure 2021522201
合成ルート:
Figure 2021522201
ステップ1
化合物29b(300mg、859μmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解し、0℃で、トリエチルアミン(261mg、2.58mmol、359μL)とメタンスルホニルクロリド(98.4mg、859μmol、66.5μL)を反応液に添加し、添加終了後10℃に加熱し、1時間撹拌した。反応終了後、水(10mL)を添加してクエンチングさせ、酢酸エチル(10mLx2)で抽出した。合わせた有機相を飽和食塩水(10mL)で洗浄し、濾過し、濾液を減圧濃縮して、粗化合物72aを得た。
ステップ2
実施例35のステップ6を参照して、化合物72bを得た。
ステップ3
実施例35のステップ7を参照して、化合物72の塩酸塩を得た。
MS−ESI計算値[M+H]479、実測値479。
HNMR(400MHz、DMSO−d)δ8.89(d、J=8.8Hz、1H)、8.23(s、1H)、8.06(s、1H)、7.96−7.82(m、2H)、7.73(d、J=8.8Hz、1H)、7.64−7.53(m、2H)、7.39−7.32(m、1H)、7.31−7.25(m、1H)、7.10−7.00(m、2H)、6.89−6.82(m、1H)、5.25−5.17(m、1H)、3.76(s、3H)、3.50−3.34(m、2H)、2.87(s、3H)、2.56(s、3H)ppm。
活性テスト
1.ROCKプロテインキナーゼ阻害活性の体外評価
実験の目的:化合物のROCKプロテインキナーゼ阻害のIC50値を検出する。
実験資料:
検出緩衝液:20mM4−ヒドロキシエチルピペラジンエタンスルホン酸(pH7.5)、10mM塩化マグネシウム、1mMエチレングリコールジエチルエーテルジアミン四酢酸、0.02%ポリオキシエチレンラウリルエーテル、0.02mg/mLウシ血清アルブミン、0.1mMバナジン酸ナトリウム、2mMジチオトレイトール、1%DMSO。
実験操作:
新たに調製した緩衝液に、ROCKプロテインキナーゼ基質であるLong S6 substrate peptideを添加し、濃度は20μMであり、次に、1nMROCKプロテインキナーゼを添加し、均一に攪拌した。Echo550を使用して、試験化合物を含む一連のDMSO希釈液(開始濃度は10μMで、3倍連続希釈)を添加し、室温で20分間インキュベーションし、33P−ATP(放射線強度10μCi/μL)を添加して反応を開始させ、室温で2時間反応させた。次に、P81イオン交換紙(WHatman#3698−915)を使用して濾過し、0.75%リン酸で洗浄した。FilteR−Binding方法を使用して、放射強度を検出した。
化合物のプロテインキナーゼ阻害活性は、相対的ブランク基質(単純なDMSO)の残りのプロテインキナーゼ活性として表れた。IC50値と曲線は、PRismソフトウェアパッケージGRaphPad Software、San Diego CalifoRnia、USA)を使用して計算された。
実験結果:
Figure 2021522201
Figure 2021522201
結論:本発明の化合物は、ROCK2に対して非常に良好な阻害活性を有し、同時にROCK2に対して一定の選択性を有した。
2.α−SMA発現に対する化合物の抑制作用の体外評価
実験目的:α−SMA発現に対する化合物の抑制効果を検出する。
実験材料:
NIH−3T3細胞は、中国科学院の上海細胞庫から購入した。TRIzol試薬はInvitrogenから購入し、ゲノムDNA除去逆転写キットは天根生化から購入し、リアルタイム蛍光定量PCRプレミックスは南京諾唯贊から購入し、イソプロパノールとクロロホルムは国薬から購入した。
実験操作:
増殖コンフルエンスが80%に達したNIH−3T3細胞を、0.25%トリプシンを使用して単一細胞懸濁液に消化し、6ウェルプレートに広げた。細胞プレートを、37℃、5%COインキュベーターに置いて、一晩培養した。翌日に化合物を準備し、テスト用10mMの化合物を200μMに希釈し、6ウェルプレートにウェルあたり10μLを添加し、一晩インキュベーションした。化合物の最終濃度は1μMで、DMSOの最終濃度は1%であった。
薬物処理がインキュベーション時間に達した後、培地を除去し、6ウェルプレートの各ウェルに1mlのTRizol試薬を添加し、説明書の操作に従ってRNAを抽出した。全RNAを抽出した後、定量し、逆転写キットの操作方法に従って1μgのRNAを使用してcDNA合成を行った。cDNA合成が完了した後、cDNAテンプレート、フォワードおよびリバースプライマーと蛍光定量PCRプレミックスを使用してqPCR反応系を調整してPCR装置で反応させた。反応条件は、50℃で2分反応、95℃で10分反応、95℃で30秒反応、60℃で30秒反応で、95℃で30秒反応、60℃で30秒反応を合計で40サイクル繰り返した。反応終了後、反応のCT値を導出し、サンプルの相対発現を計算した。
データ分析:
相対遺伝子発現量は2−△△CT計算法を用いてを計算し、両側T検定を用いて有意性分析(化合物の試験濃度は1μMである)を行った。
実験結果は図1に示した通りであった(横軸は実施例の番号であり、縦軸は2−△△CTであり、図で、*はP値が0.05未満であり、有意な差があることを示し、**はP値が0.01未満であり、非常に有意な差があることを示し、***はP値が0.001未満であり、極めて有意な差があることを示した)。
結論:本発明の化合物はα−SMA遺伝子発現に対して良い抑制作用を有した。
3.線維芽細胞のコラーゲン収縮に対する化合物の阻害活性の体外評価
実験の目的:線維芽細胞のコラーゲン収縮に対する化合物の阻害能力を検出し、化合物の抗線維化効果を評価した。
実験材料:ヒト肺線維芽細胞HFL−1、ラット尾コラーゲンタイプI(InvitRogen、A1048301)、2X ダルベッコ改変イーグル培地(Dulbecco’sModifiedEagle’s Media、Millipore、SLM−202−B)、DMEM培地(Dulbecco’s Modified Eagle’sMedia、Gibco、11965−092)、F−12K培地(Ham’sF−12K(KaigHn’s)Medium、Gibco、21127−022)、重炭酸ナトリウム溶液(Gibco、25080−094)、ペニシリン/ストレプトマイシン(HyClone、SC30010)、0.25%パンクレアチン(Gibco、25200−072)、ウシ胎児血清(HyClone、SV30087.03)、ウシ血清タンパク質(Absin、abs49001012b)、ダルベッコのリン酸緩衝液(Dulbecco’s Phosphate Buffered Saline、コーニング、21−031−CVR)。
実験操作:
1.試薬の調製
(1)5mLの重炭酸ナトリウム溶液を45mLの2Xダルベッコ改変イーグル培地に添加した。
(2)HFL−1培地:F−12K培地に10%(v/v)ウシ胎児血清および1%(v/v)ペニシリン/ストレプトマイシンを添加した。
2.コラーゲンコーティングHFL−1細胞
(1)2%のウシ血清タンパク質を含むダルベッコのリン酸緩衝液を、37℃で48ウェルの細胞培養プレートを2時間コーティングし、ウェルあたり600μLの液体であり、その後ダルベッコのリン酸緩衝液で2回洗浄した。
(2)培養した細胞を取り出し、培養液を捨て、ダルベッコのリン酸緩衝液ですすぎ、次に培養瓶に4mLのトリプシンを添加し、37℃のインキュベーターで3分間消化させ、培養液を添加して消化を停させ、300gで3分間遠心分離した。
(3)ダルベッコの改変イーグル培地で細胞を再懸濁してカウントし、細胞濃度を6×10細胞/mLに調整し、細胞懸濁液、2Xダルベッコ改変イーグル培地、ラット尾コラーゲンタイプIを1:2:1で混合し、培養プレートに添加し、ウェルあたり300μLで、37℃ 5%COインキュベーターで1時間培養した。
3.薬物の添加
(1)化合物は所望の濃度に従って調製し、化合物を培地に添加した。
(2)インキュベーターから培養プレートを取り出し、この時、コラーゲンはすでに固化され、化合物を含む培養液300μLをコラーゲンに添加し、37℃で17時間培養した。
データ分析:
ゲルイメージャーで写真を撮り、ImageJソフトウェアを使用してコラーゲンの収縮面積を測定し、PRismソフトウェアでデータを処理した。
実験結果は図2に示した通りであった。(横軸は実施例の番号であり、縦軸は残りのコラーゲン面積の比率で、データは一元配置分散(One−wayANOVA)分析によって有意性を分析した。*はp<0.05であり、有意な差があることを示し、**はp<0.01であり、非常に有意な差があることを示し、***はp<0.001であり、より非常に有意な差があることを示し、****はp<0.0001であり、極めて有意な差があることを示した)。
結論:本発明の化合物は、線維芽細胞によって引き起こされるコラーゲン収縮を有意に阻害することができ、良好な細胞骨格の調節および抗線維症活性を有する。
4.化合物の薬物動態評価
実験目的:SDラットの生体内における化合物の薬物動態を研究する。
実験資料:
SDラット(オス、7〜10週齢、WTLH/SLAC)
実験操作:
標準方法により、化合物の静脈内注射および経口投与後の齧歯類の薬物動態特性をテストし、実験では、候補化合物を0.2mg/mLの透明な溶液に調製し、単回静脈内注射と経口投与によってラットに投与した。静脈内注射および経口の溶剤は両方とも、5%DMSO/95%(10%ヒドロキシプロピルβシクロデキストリン)水溶液であった。このプロジェクトでは4匹の雄SDラットを使用し、2匹のラットに1mg/kgの投与量で静脈内注射し、投与後に、0.0833、0.25、0.5、1、2、4、6、8、24時間の血漿サンプルを採集し、他の2匹のラットに2mg/kgの投与量で経口投与し、投与後0.25、0.5、1、2、3、4、6、8、24時間の血漿サンプルを採集した。24時間以内の全血サンプルを収集し、3000gを15分間遠心分離し、上清を分離して血漿サンプルを取得し、内部標準物質を含むアセトニトリル溶液を添加してタンパク質を沈殿させ、十分に混合し、遠心分離して上清を取得し、LC−MS/MS分析法で血中薬物濃度を定量分析し、薬物動態パラメータを計算した。例えばピーク濃度(Cmax)、クリアランスレート(CL)、半減期(T1/2)、組織分布(Vdss)、薬物時間曲線下面積(AUC0−last)、生物学的利用率(F)など。
ラット体内での本発明の実施例の薬物動態学関連パラメータは以下の表2に示した通りであった。
Figure 2021522201
結論:本発明の化合物は、良好な経口バイオアベイラビリティ、経口曝露量、半減期およびクリアランス率を含む、良好な薬物動態特性を有する。
5.生体内薬力学実験
実験目的:SDラットのブレオマイシン誘発性肺線維症に対する化合物の治療効果をテストする。
実験資料:
動物:オスSDラット。
モデル:SDラットの左側片側肺線維症モデル:ラットの気管内にブレオマイシン(1.5mg/kgで3mg/kg)を注射して肺線維症モデルを誘導した。
モデリング剤:ブレオマイシン(BLM)。
実験手順:
1.実験の群分け:実験群は以下の表3に示した通りであった。全部三つの群、即ち、モデル群(第1群、n=8、溶媒群)、陽性対照薬群(第2群、n=8、ニンテダニブ、BIBF)、試験化合物25(第3群、n=8、化合物25)。
Figure 2021522201
2.実験操作:
動物を購入した後、4日間適応性飼育した後にモデリングした。動物の体重を測定した後、イソフルランを使用して吸入麻酔し、動物が麻酔さたことを確認した後、首を消毒し、首の皮膚を切り、筋肉を分離して主気管を露出させ、気管リングに沿って小さな口を切り、PE−20チューブを左主気管支に挿入し、ブレオマイシンを直接注入してから、気管と皮膚を縫合した。手術完了後、動物を37℃の電気毛布の上に置いて完全に覚醒させ、自由に食べたり飲んだりできることを確認した後、通常の飼育用の飼育ケージに戻した。モデリングの8日目に化合物を経口投与し、治療は14日間継続した。最後の投与が終わってからから24時間後、すべての動物を安楽死させ、低温PBSを心臓を通じて全体を灌流した後肺を収集し、ホルマリンを再充填し、組織はその後の組織病理学のために10%ホルマリン溶液で固定した。
3.実験動物の生理的観察:
モデリングの日から、2日ごとの動物の体重変化を記録し、実験期間内の動物の精神状態を注意深く観察し、動物が死亡した場合は、詳細な死亡記録を作成し、死亡報告を完成した。
実験結果測定:
左肺の組織病理学的検査:H&E染色病理学の評価:1)左肺の終末細気管支および小動脈の病理学的変化、2)左肺肺線維症の面積、3)左肺肺線維症のAshcroftスコア。
実験結果は図3、図4、図5に示した(実験データは両側T検定によって有意性が分析され、3つの図の*はP値が0.05未満であり、有意な差があることを示し、**はP値が0.01未満であり、非常に有意な差があることを示し、***はP値が0.001未満であり、きわめて有意な差があることを示した)。
結論:本発明の化合物は、病変内又は病変の端にある細気管支および小動脈損傷に対して有意な改善効果があり(図4および図5)、肺線維症スコアを下げることもでき(図3)、より低用量(10mpk)でも、ニンテダニブ(100mpk)と同等な薬効に達することができる。


Claims (30)

  1. 式(1−1)で表される化合物、その薬学的に許容される塩又はその異性体。
    Figure 2021522201
    (ここで、
    はN又はCRであり、TはN又はCRであり、TはN又はCRであり、
    、R、およびRはそれぞれ独立して、H、F、Cl、Br、CN、−OR、−C(=O)NR又はC1−6アルキルであり、ここで、前記C1−6アルキルは、F、Cl、Br、I、−OH、−OCH、−CN、−NH、−NO又は5員のヘテロシクロアルキルから独立して選択される1、2又は3個の置換基で任意に置換され、
    或いは、RとRはそれらが結合している炭素原子に連結され、構造単位
    Figure 2021522201

    Figure 2021522201
    又は
    Figure 2021522201
    を形成し、
    、R、RとRはそれぞれ独立して、H、F、Cl、Br、CN、−OR、−C(=O)NR、−NR、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり、ここで、前記C1−6アルキルおよびC3−6シクロアルキルは、F、Cl、Br、I、−OH、−OCH、−CN、−NH、−NO又はC1−4アルキルから独立して選択される1、2又は3個の置換基で任意に置換され、
    とRはそれぞれ独立してH、F、Cl、C1−6アルキルであり、或いは、RとRはそれらが連結された炭素原子と一緒に5〜6員のヘテロシクロアルキルを形成し、ここで、前記C1−6アルキルおよび5〜6員ヘテロシクロアルキルは、F、Cl、Br、CN、−OR又はNRから独立して選択される1、2又は3個の置換基で任意に置換され、
    各R10は独立してF、Cl、Br、CN、−OR、C1−6アルキル又はC3−6シクロアルキルであり、ここで、前記C1−6アルキルおよびC3−6シクロアルキルは、F、Cl、Br、I、−OH、−OCH、−CN、−NH、−NO又はC1−4アルキルから独立して選択される1、2又は3個の置換基で任意に置換され、
    、RおよびRはそれぞれ独立して、H、C1−6アルキル又はC3−4シクロアルキルであり、ここで、前記C1−6アルキルおよびC3−4シクロアルキルは、F、Cl、Br、−OH、−OCH、−CN、−NH又は−NOから独立して選択される1、2、又は3個の置換基で任意に置換され、
    とRはそれぞれ独立して、H、C1−6アルキル、−S(=O)1−3アルキル、或いは、RとRはそれらが連結されたN原子と一緒になって4〜8員のヘテロシクロアルキルを形成し、ここで、前記C1−6アルキルと4−8員のヘテロシクロアルキルは、F、Cl、Br、−OH、−OCH、−CN、−NH、C1−6アルキルアミノ又は−NOから独立して選択される1、2又は3個の置換基で任意に置換され、
    nは0、1、2、3又は4であり、
    前記5員のヘテロシクロアルキル、5〜6員のヘテロシクロアルキルおよび4〜8員のヘテロシクロアルキルは、N、−O−、−S−およびNH−から独立して選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子又はヘテロ原子団を含む。)
  2. 前記R、RとRはそれぞれ独立して、H、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル又はシクロプロピルであり、ここで、前記メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピルおよびシクロプロピルは、F、Cl、Br、I、−OH、−OCH、CN、−NH又はNOから独立して選択される1、2又は3個の置換基で任意に置換される、請求項1に記載の化合物、その薬学的に許容される塩又はその異性体。
  3. 前記R、RとRはそれぞれ独立してH、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
    Figure 2021522201
    又は
    Figure 2021522201
    である、請求項2に記載の化合物、その薬学的に許容される塩又はその異性体。
  4. 前記R、R、RとRはそれぞれ独立して、H、F、Cl、Br、CN、−OH、−OCH、−OCHCH、−C(=O)NH、−NH、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロペンチル又はシクロヘキシルであり、ここで、前記メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロペンチル又はシクロヘキシルは、F、Cl、Br、I、−OH、−OCH、CN、−NH、−NO、メチル、エチル又はプロピルから独立して選択される1、2又は3個の置換基で任意に置換される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物、その薬学的に許容される塩又はその異性体。
  5. 前記R、R、RおよびRはそれぞれ独立して、H、F、Cl、Br、CN、−OH、−OCH、−OCHCH、−C(=O)NH、−NH、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
    Figure 2021522201
    シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、
    Figure 2021522201
    又は
    Figure 2021522201
    である、請求項4に記載の化合物、その薬学的に許容される塩又はその異性体。
  6. 前記R、RとRは、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、CN、−OH、−OCH、−OCHF、−OCF、−C(=O)NH、メチル、エチル、n−プロピル又はイソプロピルであり、ここで、前記メチル、エチル、n−プロピルおよびイソプロピルは、F、Cl、Br、I、−OH、−OCH、CN、−NH、−NO、又はピロリジニルから独立して選択される1、2又は3個の置換基で任意に置換される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物、その薬学的に許容される塩又はその異性体。
  7. 前記R、RとRは、それぞれ独立してH、F、Cl、Br、CN、−OH、−OCH、−OCHF、−OCF、−C(=O)NH、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
    Figure 2021522201
    又は
    Figure 2021522201
    である、請求項6に記載の化合物、その薬学的に許容される塩又はその異性体。
  8. 構造単位
    Figure 2021522201
    は、
    Figure 2021522201
    又は
    Figure 2021522201
    である、請求項1又は7に記載の化合物、その薬学的に許容される塩又はその異性体。
  9. 構造単位
    Figure 2021522201
    は、
    Figure 2021522201
    又は
    Figure 2021522201
    である、請求項8に記載の化合物、その薬学的に許容される塩又はその異性体。
  10. 前記RとRはそれぞれ独立してH、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
    Figure 2021522201
    であり、或いは、RとRがそれらが連結されたN原子と一緒になって5〜6員のヘテロシクロアルキルを形成し、ここで、前記メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、および5〜6員のヘテロシクロアルキルはF、Cl、Br、I、−OH、−OCH、CN、−NH、C1−3アルキルアミノ又は−NOから独立して選択される1、2又は3個の置換基で任意に置換される、請求項1に記載の化合物、その薬学的に許容される塩又はその異性体。
  11. 前記RとRはそれぞれ独立してH、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
    Figure 2021522201
    であり、或いは、RとRは、それらが連結されたN原子と一緒になってピロリジニル、ピペラジニル、又はピペリジニルを形成し、ここで、前記ピロリジニル、ピペラジニル、およびピペリジニルは、F、Cl、Br、I、−OH、−OCH、CN、−NH、C1−3アルキルアミノ又は−NOから独立して選択される1、2又は3個の置換基で任意に置換される、請求項10に記載の化合物、その薬学的に許容される塩又はその異性体。
  12. 前記RとRはそれぞれ独立して、H、F、Cl、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
    Figure 2021522201
    又は
    Figure 2021522201
    である、請求項1、10、又は11に記載の化合物、その薬学的に許容される塩又はその異性体。
  13. 前記RとRは、それらと連結された炭素原子と一緒になって
    Figure 2021522201
    を形成する請求項1、10、又は11に記載の化合物、その薬学的に許容される塩又はその異性体。
  14. 前記各R10は独立してF、Cl、Br、CN、−OH、−OCH、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロペンチル又はシクロヘキシルであり、ここで、前記メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルは、F、Cl、Br、I、−OH、−OCH、CN、−NH、−NO、メチル、エチル又はプロピルから独立して選択される1、2又は3個の置換基で任意に置換される、請求項1に記載の化合物、その薬学的に許容される塩又はその異性体。
  15. 前記各R10は独立してF、Cl、Br、CN、−OH、−OCH、−OCHCH
    Figure 2021522201
    メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
    Figure 2021522201
    シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、
    Figure 2021522201
    又は
    Figure 2021522201
    である、請求項14に記載の化合物、その薬学的に許容される塩又はその異性体。
  16. 構造単位
    Figure 2021522201

    Figure 2021522201
    又は
    Figure 2021522201
    である、請求項1、14、又は15に記載の化合物、その薬学的に許容される塩又はその異性体。
  17. 構造単位は
    Figure 2021522201

    Figure 2021522201
    又は
    Figure 2021522201
    である、請求項16に記載の化合物、その薬学的に許容される塩又はその異性体。
  18. 式(I−2′)〜(I−5′)で表される構造を有する請求項1〜15のいずれか1項に記載の化合物、その薬学的に許容される塩又はその異性体。
    Figure 2021522201
    又は
    Figure 2021522201
    (ここで、
    、RとRは、請求項1、6又は7で定義された通りであり、
    、R、RとRは請求項1、4又は5で定義された通りであり、
    とRは請求項1又は12で定義された通りであり、
    10は請求項1、14又は15で定義された通りであり、
    nは請求項1で定義された通りである。)
  19. 式(I−2)〜(I−5)で表される構造を有する請求項1〜15、又は18のいずれか1項に記載の化合物、その薬学的に許容される塩又はその異性体。
    Figure 2021522201
    又は
    Figure 2021522201
    (ここで、
    、R、RとRは請求項1、4又は5で定義された通りであり、
    とRは請求項1又は12で定義された通りであり、
    10は請求項求1、14又は15で定義された通りであり、
    nは請求項1で定義された通りである。)
  20. 式(II−1)〜(II−4)で表される構造を有する請求項19に記載の化合物、その薬学的に許容される塩又はその異性体。
    Figure 2021522201
    又は
    Figure 2021522201
    (ここで、R、R、R、R10とnは請求項19で定義された通りである。)
  21. 式(I−6)〜(I−9)で表される構造を有する請求項20に記載の化合物、その薬学的に許容される塩又はその異性体。
    Figure 2021522201
    又は
    Figure 2021522201
    (ここで、R、R、R10とnは請求項20で定義された通りである。)
  22. 式(I−10)〜(I−13)で表される構造を有する請求項21に記載の化合物、その薬学的に許容される塩又はその異性体によると。
    Figure 2021522201
    又は
    Figure 2021522201
    (ここで、「*」が付いた炭素原子はキラル炭素原子であり、(R)又は(S)の単一の鏡像異性体又は1つの鏡像異性体に富んだ形で存在し、
    はF、Cl、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
    Figure 2021522201
    又は
    Figure 2021522201
    であり、R10とnは請求項21で定義された通りである。)
  23. 式(I−14)〜(I−17)で表される構造を有する請求項20に記載の化合物、その薬学的に許容される塩又はその異性体。
    Figure 2021522201
    又は
    Figure 2021522201
    (ここで、R、R、R10とnは請求項20で定義された通りである。)
  24. 式(I−18)〜(I−21)で表される構造を有する請求項23に記載の化合物、その薬学的に許容される塩又はその異性体によると。
    Figure 2021522201
    又は
    Figure 2021522201
    (ここで、「*」が付いた炭素原子はキラル炭素原子であり、(R)又は(S)の単一の鏡像異性体又は1つの鏡像異性体に富んだ形で存在し、
    はF、Cl、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
    Figure 2021522201
    又は
    Figure 2021522201
    であり、R10とnは請求項23で定義された通りである。)
  25. 以下の式の化合物、その薬学的に許容される塩又はその異性体。
    Figure 2021522201
    Figure 2021522201
    Figure 2021522201
    又は
    Figure 2021522201
  26. 以下の式の化合物、その薬学的に許容される塩又はそれの異性体。
    Figure 2021522201
    又は
    Figure 2021522201
  27. 前記薬学的に許容される塩は、ギ酸塩又は塩酸塩である請求項1〜26のいずれか1項に記載の化合物、その薬学的に許容される塩又はその異性体。
  28. 有効成分として治療有効量の請求項1〜26のいずれか1項に記載の化合物、その薬学的に許容される塩又はその異性体、および薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物。
  29. RHO阻害剤の医薬の製造における、請求項1〜26のいずれか1項に記載の化合物、その薬学的に許容される塩又はその異性体、又は請求項27に記載の医薬組成物の使用。
  30. 肺線維症および放射性肺線維症を治療する医薬の製造における、請求項1〜26のいずれか1項に記載の化合物、その薬学的に許容される塩又はその異性体、又は請求項27に記載の医薬組成物の使用。
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