JP2021184028A - 液晶装置および電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】表示品位の低下が抑制された液晶装置、および電子機器を提供すること。
【解決手段】液晶装置は、液晶分子を含む液晶層と、前記液晶層に電界を印加する電極と、を備え、前記電極は、前記液晶層の厚さ方向に対して傾斜する複数のカラムを含む。好ましくは、前記電極と前記液晶層との間に、前記電極に接触するコンフォーマルな絶縁膜をさらに備え、前記絶縁膜の材料は、無機材料である。好ましくは、前記電極を備える第1基板と、前記第1基板に対して前記液晶層を介して配置される第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間の距離を規定するスペーサーと、を備え、前記絶縁膜の一部は、前記スペーサーの表面に配置される。
【選択図】図4
【解決手段】液晶装置は、液晶分子を含む液晶層と、前記液晶層に電界を印加する電極と、を備え、前記電極は、前記液晶層の厚さ方向に対して傾斜する複数のカラムを含む。好ましくは、前記電極と前記液晶層との間に、前記電極に接触するコンフォーマルな絶縁膜をさらに備え、前記絶縁膜の材料は、無機材料である。好ましくは、前記電極を備える第1基板と、前記第1基板に対して前記液晶層を介して配置される第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間の距離を規定するスペーサーと、を備え、前記絶縁膜の一部は、前記スペーサーの表面に配置される。
【選択図】図4
Description
本発明は、液晶装置および電子機器に関する。
プロジェクター等の電子機器には、例えば、画素ごとに光学的特性を変更可能な液晶装置が用いられる。
特許文献1に記載の液晶装置は、画素電極が設けられた第1基板と、共通電極が設けられた第2基板と、第1基板と第2基板との間に配置された液晶層とを備える。第1基板の画素電極上および第2基板の共通電極上のそれぞれには、液晶層が有する液晶分子を配向させる配向膜が配置される。
配向膜は、一般的に斜方蒸着により形成される。配向膜を電極の上層に形成する場合、電極の段差等が影となり、電極の一部が配向膜で覆われずに液晶層に露出するおそれがある。電極の液晶層への露出は、液晶の寿命に悪影響を与えるおそれがある。この結果、表示品位の低下を招くおそれがある。
本発明の液晶装置の一態様は、液晶分子を含む液晶層と、前記液晶層に電界を印加する電極と、を備え、前記電極は、前記液晶層の厚さ方向に対して傾斜する複数のカラムを含む。
本発明の電子機器の一態様は、前述の液晶装置と、前記液晶装置の動作を制御する制御部と、を有する。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態を説明する。なお、図面において各部の寸法または縮尺は実際と適宜に異なり、理解を容易にするために模式的に示す部分もある。また、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られない。
1.液晶装置
1A.第1実施形態
1A−1.基本構成
図1は、第1実施形態に係る液晶装置100の平面図である。図2は、図1に示す液晶装置100のA−A線における断面図である。なお、図1では、第2基板3の図示を省略する。また、以下では、説明の便宜上、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸を適宜用いて説明する。また、X軸に沿う一方向をX1方向と表記し、X1方向とは反対の方向をX2方向と表記する。同様に、Y軸に沿う一方向をY1方向と表記し、Y1方向とは反対の方向をY2方向と表記する。Z軸に沿う一方向をZ1方向と表記し、Z1方向とは反対の方向をZ2方向と表記する。また、以下では、+Z方向または−Z方向に見ることを「平面視」とし、Z軸を含む断面に対して垂直方向からを見ることを「断面視」とする。
1A.第1実施形態
1A−1.基本構成
図1は、第1実施形態に係る液晶装置100の平面図である。図2は、図1に示す液晶装置100のA−A線における断面図である。なお、図1では、第2基板3の図示を省略する。また、以下では、説明の便宜上、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸を適宜用いて説明する。また、X軸に沿う一方向をX1方向と表記し、X1方向とは反対の方向をX2方向と表記する。同様に、Y軸に沿う一方向をY1方向と表記し、Y1方向とは反対の方向をY2方向と表記する。Z軸に沿う一方向をZ1方向と表記し、Z1方向とは反対の方向をZ2方向と表記する。また、以下では、+Z方向または−Z方向に見ることを「平面視」とし、Z軸を含む断面に対して垂直方向からを見ることを「断面視」とする。
図1および図2に示す液晶装置100は、アクティブマトリクス駆動方式の透過型の液晶表示装置である。図2に示すように、液晶装置100は、透光性を有する第1基板2と、透光性を有する第2基板3と、枠状のシール部材4と、液晶層5とを有する。第1基板2、液晶層5および第2基板3は、この順にZ1方向に並ぶ。第2基板3は、第1基板2に対して液晶層5を介して配置される。また、図1に示す液晶装置100の平面視での形状は四角形であるが、例えば円形であってもよい。
図2に示すように、第1基板2は、後述の複数のTFT(Thin Film Transistor)を有する素子基板である。第1基板2は、基体21と、積層体22と、複数の画素電極23と、第1絶縁膜25とを有する。また、図示はしないが、第1基板2は、複数の画素電極23を平面視で囲む複数のダミー画素電極を有する。画素電極23は「電極」の例示であり、第1絶縁膜25は「絶縁膜」の例示である。
第2基板3は、第1基板2に対向して配置される対向基板である。第2基板3は、基体31と、下地膜32と、対向電極33と、第2絶縁膜34とを有する。また、図示はしないが、第2基板3は、平面視で複数の画素電極23を囲む遮光性の見切りを有する。「遮光性」とは、可視光に対する遮光性を意味し、好ましくは、可視光の透過率が50%未満であることをいい、より好ましくは、10%以下であることをいう。対向電極33は「電極」の例示であり、第2絶縁膜34は「絶縁膜」の例示である。
画素電極23および対向電極33のそれぞれは、液晶層5に電界を印加するための電極であり、かつ、液晶層5が有する液晶分子を配向させる機能を有する。なお、第1基板2および第2基板3の詳細な構成については、後で説明する。
シール部材4は、第1基板2と第2基板3との間に配置される。シール部材4は、例えばエポキシ樹脂等の各種硬化性樹脂を含む接着剤等を用いて形成される。シール部材4は、ガラス等の無機材料で構成されるギャップ材を含んでもよい。シール部材4は、第1基板2および第2基板3のそれぞれに対して固着される。
液晶層5は、第1基板2、第2基板3およびシール部材4によって囲まれる領域内に配置される。液晶層5は、複数の画素電極23と対向電極33との間に配置され、電界に応じて光学的特性が変化する。液晶層5は、正または負の誘電異方性を有する液晶分子を含む。液晶分子の配向は、液晶層5に印加される電圧に応じて変化する。液晶層5は、印加される電圧に応じて光を変調することで階調表示を可能とする。
図1に示すように、第1基板2には、複数の走査線駆動回路11と信号線駆動回路12と複数の外部端子13とが配置される。複数の外部端子13の一部は、図示しないが、走査線駆動回路11または信号線駆動回路12から引き回される配線に接続される。また、複数の外部端子13は、共通電位が印加させる端子を含む。当該端子は、図示しない配線および導通材を介して、第2基板3の対向電極33に電極的に接続される。
かかる液晶装置100は、画像を表示する表示領域A10と、平面視で表示領域A10の外側に位置する周辺領域A20と有する。表示領域A10には、行列状に配列される複数の画素Pが設けられる。複数の画素Pに対して複数の画素電極23が1対1で配置される。周辺領域A20は、平面視で表示領域A10を囲む。周辺領域A20には、走査線駆動回路11および信号線駆動回路12等が配置される。
本実施形態では、液晶装置100は、透過型である。このため、例えば、第2基板3に入射した光が第1基板2から出射される間に変調することにより、画像が表示される。なお、例えば、第1基板2に入射した光が第2基板3ら出射される間に変調することにより、画像が表示されてもよい。また、液晶装置100は、反射型であってもよい。この場合、例えば、対向電極33が透光性を有し、かつ画素電極23が反射性を有する。反射型の場合、第2基板3に入射した光が画素電極23で反射し、再び第2基板3から出射される間で変調されることにより、画像が表示される。なお、「透光性」とは、可視光に対する透過性を意味し、好ましくは可視光の透過率が50%以上であることをいう。
また、液晶装置100は、例えば、後述するパーソナルコンピューターおよびスマートフォン等のカラー表示を行う表示装置に適用される。当該表示装置に適用される場合、液晶装置100に対してカラーフィルターが適宜用いられる。また、液晶装置100は、例えば、後述する投射型のプロジェクターに適用される。この場合、液晶装置100は、ライトバルブとして機能する。なお、この場合、液晶装置100に対してカラーフィルターが省略される。
1A−2.第1基板2の電気的な構成
図3は、図1の第1基板2の電気的な構成を示す等価回路図である。第1基板2の積層体22には、図3に示す複数のトランジスター24とn本の走査線241とm本の信号線242とn本の容量線243とが設けられる。nおよびmはそれぞれ2以上の整数である。n本の走査線241とm本の信号線242との各交差に対応してトランジスター24が配置される。各トランジスター24は、例えばスイッチング素子として機能するTFTである。各トランジスター24は、ゲート、ソースおよびドレインを含む。
図3は、図1の第1基板2の電気的な構成を示す等価回路図である。第1基板2の積層体22には、図3に示す複数のトランジスター24とn本の走査線241とm本の信号線242とn本の容量線243とが設けられる。nおよびmはそれぞれ2以上の整数である。n本の走査線241とm本の信号線242との各交差に対応してトランジスター24が配置される。各トランジスター24は、例えばスイッチング素子として機能するTFTである。各トランジスター24は、ゲート、ソースおよびドレインを含む。
n本の走査線241のそれぞれはX1方向に延在し、n本の走査線241はY2方向に等間隔で並ぶ。n本の走査線241のそれぞれは、対応する複数のトランジスター24のゲートに電気的に接続される。n本の走査線241は、図1に示す走査線駆動回路11に電気的に接続される。1〜n本の走査線241には、走査線駆動回路11から走査信号G1、G2、…、およびGnが線順次で供給される。
図3に示すm本の信号線242のそれぞれはY2方向に延在し、m本の信号線242はX1方向に等間隔で並ぶ。m本の信号線242のそれぞれは、対応する複数のトランジスター24のソースに電気的に接続される。m本の信号線242は、図1に示す信号線駆動回路12に電気的に接続される。1〜m本の信号線242には、信号線駆動回路12から画像信号S1、S2、…、およびSmが並行に供給される。
図3に示すn本の走査線241とm本の信号線242とは、互いに電気的に絶縁されており、平面視で格子状に配置される。隣り合う2つの走査線241と隣り合う2つの信号線242とで囲まれる領域が画素Pに対応する。各画素電極23は、対応するトランジスター24のドレインに電気的に接続される。
n本の容量線243のそれぞれはX1方向に延在し、n本の容量線243はY2方向に等間隔で並ぶ。また、n本の容量線243は、m本の信号線242およびn本の走査線241に対して電気的に絶縁されており、これらに対して間隔をもって配置される。各容量線243には、グランド電位等の固定電位が印加される。n本の容量線243のそれぞれは、対応する複数の蓄積容量244に電気的に接続される。各蓄積容量244は、画素電極23の電位を保持するための容量素子である。なお、複数の蓄積容量244は、複数の画素電極23に1対1で電気的に接続される。複数の蓄積容量244は、複数のトランジスター24のドレインに1対1で電気的に接続される。
走査信号G1、G2、…、およびGnが順次アクティブとなり、n本の走査線241が順次選択されると、選択される走査線241に接続されるトランジスター24がオン状態となる。すると、m本の信号線242を介して表示すべき階調に応じた大きさの画像信号S1、S2、…、およびSmが、選択される走査線241に対応する画素Pに取り込まれ、画素電極23に印加される。これにより、画素電極23と図2に対向電極33との間に形成される液晶容量に、表示すべき階調に応じた電圧が印加され、印加される電圧に応じて液晶分子の配向が変化する。また、蓄積容量244によって、印加される電圧が保持される。このような液晶分子の配向の変化によって光が変調され階調表示が可能となる。
1A−3.第2基板3
図4は、図2の液晶装置100の一部を拡大した図である。以下の説明では、Z1方向を上方とし、Z2方向を下方として説明する。
図4は、図2の液晶装置100の一部を拡大した図である。以下の説明では、Z1方向を上方とし、Z2方向を下方として説明する。
図4に示すように、第2基板3は、基体31と下地膜32と対向電極33と第2絶縁膜34とを有する。基体31、下地膜32、対向電極33および第2絶縁膜34は、この順に積層される。第2絶縁膜34が液晶層5の最も近くに配置される。
基体31は、透光性および絶縁性を有する平板である。基体31は、例えば、ガラス板または石英板である。下地膜32は、透光性および絶縁性を有する。下地膜32は、例えば、シリコン酸窒化膜またはシリコン酸化膜である。
対向電極33は、透光性および導電性を有する。対向電極33は、平板状であり、平面視で液晶層5の全域と重なる。第2絶縁膜34は、透光性および絶縁性を有する。第2絶縁膜34は、対向電極33と液晶層5との間に配置され、対向電極33に接触する。第2絶縁膜34は、対向電極33の液晶層5側の面を覆うように配置されており、平面視で対向電極33と重なる。
1A−4.第1基板2
図4に示すように、第1基板2は、基体21と積層体22と複数の画素電極23と第1絶縁膜25と複数のトランジスター24とを有する。さらに、第1基板2は、遮光部240を有する。遮光部240は、図3に示す各種配線等を含む。基体21、積層体22、複数の画素電極23および第1絶縁膜25は、この順に積層される。第1絶縁膜25が液晶層5の最も近くに配置される。
図4に示すように、第1基板2は、基体21と積層体22と複数の画素電極23と第1絶縁膜25と複数のトランジスター24とを有する。さらに、第1基板2は、遮光部240を有する。遮光部240は、図3に示す各種配線等を含む。基体21、積層体22、複数の画素電極23および第1絶縁膜25は、この順に積層される。第1絶縁膜25が液晶層5の最も近くに配置される。
基体21は、透光性および絶縁性を有する平板である。基体21は、例えば、ガラス板または石英板である。積層体22は、透光性および絶縁性を有する。積層体22は、複数の絶縁層221、222、223、224および225を有する。絶縁層221、222、223、224および225は、基体21から複数の画素電極23に向けてこの順に積層される。積層体22の各層の材料は、例えば、酸窒化ケイ素および酸化ケイ素等の無機材料である。
複数のトランジスター24および遮光部240は、積層体22の層間に配置される。また、複数のトランジスター24および遮光部240は、積層体22のうち光が通過する領域を避けて配置される。なお、図4では、遮光部240の全ては図示されず、遮光部240が有する配線等の一部が模式的に図示される。また、図4ではトランジスター24は模式的に図示される。
複数のトランジスター24は、断面視で遮光部240が有する配線等の間に配置される。トランジスター24は、例えば、LDD(Lightly Doped Drain)構造を有する半導体層と、ゲート絶縁層と、ゲート電極とを有する。
遮光部240は、図3に示す各種配線等を含む遮光性の膜の集合体である。図4では、信号線242が図示される。また、遮光部240は、各種配線またはトランジスター24に接続される各種電極を含む。図4では、当該各種電極の例として、複数の中継電極245および複数の導通部246が図示される。各中継電極245は、対応するトランジスター24のドレインに電気的に接続される。また、各中継電極245は、対応する画素電極23に導通部246を介して接続される。また、遮光部240は、トランジスター24への光の入射を防ぐため、複数の遮光膜247を有する。
遮光部240が有する配線等は、例えば、タングステン(W)、チタン(Ti)、クロム(Cr)、鉄(Fe)およびアルミニウム(Al)等の金属、金属シリサイド、または金属化合物を用いて形成される。
積層体22上には、複数の画素電極23が配置される。積層体22の液晶層5側の面は、複数の画素電極23に接触する接触面229である。接触面229は、ほぼ平坦な面である。また、積層体22は、例えばBSG(borosilicate glass)等のガラスを含む層を有してもよい。当該層を有する場合、当該層が接触面229を有する。
本実施形態では、画素電極23は、透光性および導電性を有する。画素電極23は、前述のように画素Pごとに設けられる。また、第1絶縁膜25は、透光性および絶縁性を有する。第1絶縁膜25は、複数の画素電極23と液晶層5との間に配置され、複数の画素電極23に接触する。第1絶縁膜25は、各画素電極23の液晶層5側の面を覆うように配置されており、平面視で複数の画素電極23と重なる。
図5は、図4の第1基板2の平面図である。図5では、第1絶縁膜25の図示が省略される。図5に示すように、複数の画素電極23は、互いに離間し、X1方向およびY2方向に行列状に配置される。また、積層体22の接触面229は、画素電極23が配置されていない格子状の遮光領域A0を有する。詳細な図示はしないが、遮光領域A0は、平面視で遮光部240と重なる。よって、遮光部240は、平面視でほぼ格子状である。また、トランジスター24および中継電極245は平面視で遮光領域A0の交差部分に重なる。
なお、前述の第2基板3および第1基板2のそれぞれは、図4および図5に示す各要素以外の要素をさらに有してもよい。例えば、第2基板3または第1基板2は、光を収束または発散させるマイクロレンズアレイを有してもよい。マイクロレンズアレイを備えることで、光の利用効率をさらに高めることができるため、より明るい液晶装置100を実現することができる。
1A−5.画素電極23および第1絶縁膜25
図6は、図4の画素電極23および第1絶縁膜25を示す図である。図7は、図6に示す画素電極23を模式的に拡大して示す図である。なお、以下では、画素電極23を代表して説明し、対向電極33の画素電極23と同様の要素については適宜説明を省略する。
図6は、図4の画素電極23および第1絶縁膜25を示す図である。図7は、図6に示す画素電極23を模式的に拡大して示す図である。なお、以下では、画素電極23を代表して説明し、対向電極33の画素電極23と同様の要素については適宜説明を省略する。
図6に示す画素電極23は、前述のように、液晶層5に電界を印加するための電極である。また、画素電極23は、液晶層5の液晶分子を配向させ、液晶分子のプレチルト角の制御に寄与する。画素電極23は、斜方蒸着により成膜された斜方蒸着膜である。なお、斜方蒸着は、第1基板2等の被蒸着物の表面に対して蒸着物質を斜めに入射させる方法である。
画素電極23は、平面pおよび側面sを含む。平面pおよび側面sは、第1絶縁膜25で覆われており、第1絶縁膜25に接触している。
画素電極23は、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)およびFTO(Fluorine-doped tin oxide)等の透明導電材料を含む。なお、画素電極23および対向電極33の材料は、互いに等しくても異なっていてもよい。
複数の画素電極23は、斜方蒸着により積層体22上に導電膜を形成した後、当該導電膜をパターニングすることにより、形成される。斜方蒸着では、例えば、PVD(Physical Vapor Deposition)法が用いられる。PVD法としては、電子ビーム式および抵抗加熱式等のイオンビームを用いない真空蒸着法、スパッタリング法、ならびにイオンプレーティング法が挙げられる。
図7に示すように、斜方蒸着膜である画素電極23は、柱状の結晶である複数のカラム230を有する。カラム230は、蒸着物質の分子間の相互作用による分子の凝集により形成される。カラム230の長軸O1は、接触面229に対して傾斜している。また、カラム230の長軸O1は、液晶層5の厚さ方向に沿った線分Aに対して角度θで傾斜している。線分Aは、Z軸に平行である。なお、対向電極33も画素電極23と同様にカラム230を有する。
画素電極23が液晶層5の厚さ方向に対して傾斜する複数のカラム230を含むため、画素電極23は液晶分子を配向させる機能を有する。このため、従来のように画素電極23上に斜方蒸着により形成された配向膜を形成しなくて済む。従来のように画素電極23上に斜方蒸着で配向膜を形成すると、画素電極23の段差が影となり、画素電極23の一部が配向膜で覆われずに露出するおそれがある。これに対し、本実施形態では、画素電極23が配向膜として機能するので、斜方蒸着によって当該配向膜を形成することにより発生し得る画素電極23の一部が露出するという問題が生じない。よって、画素電極23の一部が液晶層5に露出することにより液晶層5の寿命に悪影響が生じるおそれを抑制することができる。したがって、液晶装置100の表示品位の低下のおそれを抑制することができる。
また、前述のように、画素電極23は、ほぼ平坦な接触面229上に形成される。ほぼ平坦な接触面229上に画素電極23が形成されることで、画素電極23の均質化、および画素電極23厚さ方向の緻密化を高めることができる。よって、液晶分子の配向規制力の向上を図ることができる。
なお、角度θの具体的な値は特に限定されず、液晶分子のプレチルト角に応じて設定される。また、カラム230の密度および幅は特に限定されない。また、複数のカラム230で構成される層は、1層に限定されず、Z1方向に複数積層させてもよい。
図6に示すように、画素電極23には、導通部246が電気的に接続される。導通部246は、中継電極245と画素電極23とを直接的に接続する。また、中継電極245は、前述のように、トランジスター24と画素電極23との電気的な接続のために用いられる。
導通部246は、絶縁層225に形成された孔であるコンタクトホール220に配置される。導通部246は、柱状のプラグであり、コンタクトホール220を埋めている。本実施形態では、導通部246は画素電極23とは別材料であり、互いに別体で形成されている。なお、前述の画素電極23は、導通部246を形成した後に、積層体22上に導通部246および接触面229に接触するよう形成される。
導通部246の形状が柱状であることで、コンタクトホール220の内壁面に沿った形状である場合に比べ、導通部246に欠損が発生することが抑制される。
なお、例えば、導通部246と画素電極23とが同一材料であって、これらが一体で形成される場合、導通部246は画素電極23と同様に、斜方蒸着で形成される。コンタクトホール220のアスペクト比が高い場合、斜方蒸着によりコンタクトホール220の内壁面に導通部246を形成すると、当該内壁面の一部が影となり、当該内壁面の一部に導通部246が成膜されない部分が生じるおそれがある。よって、導通部246の欠損が発生するおそれがある。
また、導通部246の形状が柱状であることで、導通部246の形状がコンタクトホール220の内壁面に沿った形状である場合に比べ、導通部246の配置スペースを小さくすることができる。このため、開口率の低下を抑制することができる。
導通部246の材料としては、特に限定されないが、例えば、タングステン等の金属、金属窒化物、または金属シリサイドが挙げられる。特に、導通部246は、タングステンを含むことが好ましい。タングステンを含むことで、アスペクト比が高い柱状の導通部246であっても簡単に形成することができる。また、タングステンは耐熱性に優れるため、第1基板2の製造時のおける熱処理により、導通部246が変質することが抑制される。
導通部246は、単一材料で構成されてもよいし、複数の材料を含んでいてもよい。例えば、導通部246は、タングステンを主とする層とタングステンナイトライドを含む層との積層構造であってもよい。なお、導通部246の形状は、コンタクトホール220の内壁面に沿った形状としてもよい。
図6に示す第1絶縁膜25は、平面pおよび側面sを含む画素電極23の表面に沿った膜、すなわちコンフォーマルな膜である。第1絶縁膜25は、複数の画素電極23を覆うように、複数の画素電極23上に配置される。また、第1絶縁膜25の一部は、積層体22の遮光領域A0に配置される。したがって、第1絶縁膜25は、複数の画素電極23および積層体22に接触する。
かかる第1絶縁膜25は、複数の画素電極23を保護する。よって、第1絶縁膜25が複数の画素電極23上に配置されることで、画素電極23の液晶層5への接触を防ぐことができる。
また、前述のように、画素電極23は配向膜として機能する。このため、第1絶縁膜25を斜方蒸着でない通常の角度での蒸着法で形成することができる。それゆえ、画素電極23の段差が影になることによって画素電極23の一部が第1絶縁膜25で覆われずに露出するおそれを低減することができる。したがって、画素電極23の液晶層5への接触を防ぐことができる。
第1絶縁膜25の材料は、例えば、二酸化ケイ素等の酸化ケイ素、酸化アルミニウム、およびフッ化マグネシウム等の無機材料である。第1絶縁膜25が無機材料で形成されることで、液晶層5中に樹脂成分が侵入するおそれが回避される。このため、有機汚染による誤作動等の不具合の発生を防ぐことができる。なお、第1絶縁膜25および第2絶縁膜34の材料は、互いに等しくても異なっていてもよい。また、第1絶縁膜25は、疎水性を付与する表面処理を施してもよい。表面処理では、無機材料からなる第1絶縁膜25の表面にシラン化合物(シランカップリング剤)を接触させて、第1絶縁膜25の表面におけるシラノール基とシラン化合物(シランカップリング剤)との脱水反応により、カップリング処理を行い第1絶縁膜25上に疎水膜を形成する。
第1絶縁膜25の厚さは、特に限定されないが、好ましくは画素電極23の厚さよりも薄い。第1絶縁膜25の厚さは、画素電極23が液晶層5に直接接触するのを防ぐことができる厚さで充分である。また、第1絶縁膜25の厚さが画素電極23の厚さよりも薄いことで、第1絶縁膜25が設けられることによる画素電極23の液晶分子を配向させる機能の低下を抑制することができる。
第1絶縁膜25は、例えば、CVD(chemical vapor deposition)法またはALD(atomic layer deposition)法を用いて形成される。特に、ALD法を用いることで、CVD法を用いる場合に比べ、緻密かつ平坦な膜を形成することができる。よって、薄膜で被覆率の高い膜を形成することができる。
第1絶縁膜25によるサイドカバレッジは、特に限定されないが、好ましくは30%以上であり、より好ましくは80%以上である。第1絶縁膜25のボトムカバレッジは、特に限定されないが、好ましくは30%以上であり、より好ましくは80%である。サイドカバレッジまたはボトムカバレッジが上記数値以上であることで、画素電極23の液晶層5への露出を長期間、より確実に抑制することができる。特に、サイドカバレッジが上記範囲以上であることで、画素電極23の液晶層5への露出をより確実に抑制することができるので、液晶層5の寿命への悪影響を特に効果的に抑制することができる。
サイドカバレッジは、厚さd1に対する厚さd2の比率である。すなわち、サイドカバレッジは、(d2/d1)×100で表される。厚さd1は、画素電極23の平面pにおける第1絶縁膜25の膜厚である。厚さd2は、画素電極23の側面sにおける第1絶縁膜25の膜厚である。また、ボトムカバレッジは、厚さd1に対する厚さd3の比率である。すなわち、ボトムカバレッジは、(d3/d1)×100で表される。厚さd3は、遮光領域A0における積層体22上の第1絶縁膜25の膜厚である。なお、平面pは、X−Y軸に沿った面であり、側面sはZ軸に沿った面である。
以上説明したように、本実施形態によれば、液晶装置100が、カラム230を含む画素電極23を備えるため、斜方蒸着により形成された配向膜を画素電極23上に形成することにより生じる問題が発生しない。よって、表示品位に優れる液晶装置100を提供することができる。
1B.第2実施形態
第2実施形態を説明する。なお、以下の各例示において機能が第1実施形態と同様である要素については、第1実施形態の説明で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
第2実施形態を説明する。なお、以下の各例示において機能が第1実施形態と同様である要素については、第1実施形態の説明で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
図8は、第2実施形態の画素電極23Aの断面図である。本実施形態では、第1基板2Aが有する画素電極23Aが第1実施形態の画素電極23と異なる。以下では画素電極23Aについて、第1実施形態の画素電極23と異なる事項を説明し、同様の事項の説明は省略する。なお、画素電極23Aを代表して説明し、第2実施形態の対向電極33の画素電極23Aと同様の要素については説明を省略する。
図8に示すように、各画素電極23Aは、複数の層を有する多層構造である。各画素電極23Aは、第1層231と第2層232とを有する。第1層231は、積層体22および導通部246に接触する。第2層232は、第1層231上に配置される。第2層232は、画素電極23Aが有する複数の層のうち液晶層5に最も近い層である。
第1層231は、斜方蒸着でない通常の角度での蒸着法で形成される。第2層232は、斜方蒸着で形成されており、前述の複数のカラム230を有する。画素電極23Aが第1層231を有することで、第1層231を有さない場合に比べ、画素電極23Aにおける複数のカラム230の割合を小さくすることができる。このため、複数のカラム230が存在することによって画素電極23Aを透過する光の透過率が低下するおそれを抑制することができる。よって、光学特性の低下のおそれを抑制することができる。また、第2層232が液晶層5の最も近くに存在することで、画素電極23の液晶分子を配向させる機能を充分に発揮することができる。
なお、各画素電極23Aが有する層の数は、3以上であってもよい。また、液晶装置100が反射型である場合、第1層231は遮光性を有する金属層で形成されてもよい。金属層は、例えば、アルミニウム等の金属を含む。
また、第1層231は、カラム230を含まないが、カラム230を含んでいてもよい。よって、画素電極23Aが多層構造である場合、画素電極23Aを構成するすべての層がカラム230を有していてもよい。この場合、カラム230の角度θおよび密度等は、層ごとに異なっていても同じであってもよい。
1C.第3実施形態
第3実施形態を説明する。なお、以下の各例示において機能が第1実施形態と同様である要素については、第1実施形態の説明で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
第3実施形態を説明する。なお、以下の各例示において機能が第1実施形態と同様である要素については、第1実施形態の説明で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
図9は、第3実施形態の画素電極23Bおよび導通部246Bの断面図である。本実施形態では、第1基板2Bが有する画素電極23Bおよび導通部246Bが第1実施形態の画素電極23および導通部246と異なる。以下では画素電極23Bおよび導通部246Bについて、第1実施形態の画素電極23および導通部246と異なる事項を説明し、同様の事項の説明は省略する。
図9に示す例では、導通部246Bは、コンタクトホール220の内壁面に沿って形成される。例えば、導通部246Bは、ITO、IZOおよびFTO等の透明導電材料を含む。また、画素電極23Bと導通部246Bとは同一材料を含み、一体で形成される。画素電極23Bと導通部246Bとは同一材料を含むことで、これらを一体で形成できるので、製造が容易である。
なお、導通部246Bの一部と画素電極23Bとが一体で形成された後、導通部246Bの残りが形成されてもよい。これにより、導通部246Bの厚さを画素電極23Bの厚さよりも厚く形成することができる。この結果、コンタクトホール220の内壁面が露出するおそれを抑制することができる。
なお、第3実施形態においても、第2実施形態と同様に、画素電極23Bおよび導通部246Bは多層構造であってもよい。例えば、液晶装置100が反射型である場合、画素電極23Bおよび導通部246Bは、遮光性を有する金属層と、カラム230を含む層とで形成される。なお、当該金属層は、例えば、アルミニウム等の金属を含む。
1D.第4実施形態
第4実施形態を説明する。なお、以下の各例示において機能が第1実施形態と同様である要素については、第1実施形態の説明で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
第4実施形態を説明する。なお、以下の各例示において機能が第1実施形態と同様である要素については、第1実施形態の説明で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
図10は、第4実施形態の液晶装置100の一部を拡大した図である。本実施形態の液晶装置100はスペーサー6をさらに有し、第1基板2Cの第1絶縁膜25Cは第1実施形態の第1絶縁膜25と異なる。また、以下では、第1絶縁膜25Cについて、第1実施形態の第1絶縁膜25と異なる事項を説明し、同様の事項の説明は省略する。
図10に示すように、第1基板2Cに複数のスペーサー6が配置される。具体的には、各スペーサー6は、積層体22と第1絶縁膜25との間に配置され、これらに接触する。また、各スペーサー6は、柱状であり、積層体22から第2基板3に向かってZ1方向に突出する。各スペーサー6の断面視での形状は、台形であり、積層体22から第2基板3に向かうほどスペーサー6の幅は小さくなる。
スペーサー6は、第1基板2と第2基板3との間の距離を規定する。すなわち、スペーサー6は、液晶層5の厚さを規定する。スペーサー6は画素電極23ごとに配置される。このため、画素Pごとの第1基板2と第2基板3との間の距離のバラつきを小さくすることができる。
また、図示の例では、スペーサー6は、積層体22の接触面229上に配置されるが、スペーサー6の一部は、積層体22に埋まっていてもよい。
スペーサー6は、例えば、酸化ケイ素および酸窒化ケイ素等の無機材料を含む。なお、スペーサー6は、例えば、金属を含んでもよい。スペーサー6が無機材料で構成されることで、有機材料で構成される場合に比べ、スペーサー6の寸法精度を高めることができ、かつ経時的な寸法変化を生じ難くすることができる。よって、長期にわたって、第1基板2と第2基板3との間の距離の安定化を図ることができる。また、無機材料の中でも、酸化ケイ素であることで、スペーサー6を、特に容易に、かつ寸法精度高く製造することができる。
なお、スペーサー6は、複数層で形成されてもよい。その場合、当該複数層は、互いに異なる材料であってもよいし、同一材料でもよい。よって、スペーサー6は、複数種の無機材料を含んでもよい。また、スペーサー6は、樹脂材料を含んでもよい。
スペーサー6は、例えばプラズマCVD法およびドライエッチングにより形成される。複数の画素電極23の形成後、スペーサー6が形成される。なお、複数の画素電極23の形成後でスペーサー6の形成前に、複数の画素電極23の保護、およびスペーサー6のドライエッチングのストッパーとして機能する任意の膜が形成されてもよい。
また、第1絶縁膜25Cは、複数の画素電極23およびスペーサー6を覆うように配置され、平面視でこれらに重なる。第1絶縁膜25Cは、複数の画素電極23およびスペーサー6に接触する。また、第1絶縁膜25Cは、複数の画素電極23およびスペーサー6の形成後に、例えばCVD法により形成される。
図11は、図10の第1基板2Cの平面図である。図11に示すように、複数のスペーサー6は、平面視で島状に配置される。なお、図11では、便宜上、スペーサー6にドットパターンが付されている。各スペーサー6の平面視での形状は、四角形である。各スペーサー6は、遮光領域A0の交差部分に位置する。また、図11に示す例では、各スペーサー6は、平面視で画素電極23に重ならないが、画素電極23に重なっていてもよい。
また、スペーサー6が存在するため、第1絶縁膜25Cは、遮光領域A0において積層体22の接触面229に接触していない部分を有する。具体的には、平面視でX1方向およびY2方向に交差する方向に並ぶ2つの画素電極23の間の部分にスペーサー6が存在する。このため、当該部分において、第1絶縁膜25Cは接触面229に接触していない。
前述のように、本実施形態では、第1絶縁膜25Cが複数の画素電極23上に配置される。このため、第1実施形態と同様に、第1絶縁膜25Cによって複数の画素電極23を保護することができる。それゆえ、画素電極23の液晶層5への接触を防ぐことができる。また、画素電極23が配向膜として機能するため、第1絶縁膜25Cを斜方蒸着でない通常の角度での蒸着法で形成することができる。それゆえ、第1基板2にスペーサー6が配置される本実施形態において、スペーサー6が影になることによって画素電極23の一部が第1絶縁膜25Cで覆われずに露出するおそれを低減することができる。
なお、第1絶縁膜25Cはスペーサー6の表面に配置されておらず、複数の画素電極23上のみに第1絶縁膜25Cが配置されてもよい。
また、スペーサー6の配置および平面視での形状は、図11に示す例に限定されない。例えば、スペーサー6の平面視での形状は、矩形でもよいし、四角形以外の多角形または円形であってもよい。また、例えば、隣り合うスペーサー6との間に壁状の凸部を設けてもよい。
また、スペーサー6は、第2基板3に配置されてもよい。この場合、例えば、対向電極33と第2絶縁膜34との間にスペーサー6が配置される。第2基板3にスペーサー6が配置される場合であっても、対向電極33がカラム230を有することで、スペーサー6が影になることによって対向電極33の一部が第2絶縁膜34で覆われずに露出するおそれを低減することができる。
2.変形例
以上に例示した実施形態は多様に変形され得る。前述の実施形態に適用され得る具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は、相互に矛盾しない範囲で適宜に併合され得る。以下の第1実施形態に関する変形例は、矛盾しない範囲で他の実施形態に適合され得る。
以上に例示した実施形態は多様に変形され得る。前述の実施形態に適用され得る具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は、相互に矛盾しない範囲で適宜に併合され得る。以下の第1実施形態に関する変形例は、矛盾しない範囲で他の実施形態に適合され得る。
前述の各実施形態では、画素電極23および対向電極33のそれぞれが、カラム230を含むが、いずれか一方のみがカラム230を含み、他方がカラム230を含まなくてもよい。この場合、カラム230を含まない電極上には、無機または有機材料による配向膜が配置される。
前述の各実施形態では、トランジスター24は、TFTであったが、例えば、MOSFET(metal-oxide-semiconductor field-effect transistor)であってもよい。
前述の各実施形態では、アクティブマトリクス方式の液晶装置100が例示されるが、これに限定されず、液晶装置100の駆動方式は、例えば、パッシブマトリクス方式等でもよい。
「液晶装置」の駆動方式は、縦電界方式に限定されず、横電界方式でもよい。第1実施形態では、第1基板2に画素電極23が設けられ、第2基板3に対向電極33が設けられているが、「第1基板」のみに「電極」が設けられ、「第2基板」に「電極」が設けられていなくも構わない。なお、横電界方式としては、例えばIPS(In Plane Switching)モードが挙げられる。また、縦電界方式としては、TN(Twisted Nematic)モード、VA(Virtical Alignment)、PVAモードおよびOCB(Optically Compensated Bend)モードが挙げられる。第1実施形態では、画素電極23と対向電極33とは平面視で重なるが、「第1基板」に設けられた「電極」と「第2基板」に設けられた「電極」とは平面視で重なっていなくても構わない。
3.電子機器
液晶装置100は、各種電子機器に用いることができる。
液晶装置100は、各種電子機器に用いることができる。
図12は、電子機器の一例であるパーソナルコンピューター2000を示す斜視図である。パーソナルコンピューター2000は、各種の画像を表示する液晶装置100と、電源スイッチ2001およびキーボード2002が設置される本体部2010と、制御部2003と、を有する。制御部2003は、例えばプロセッサーおよびメモリーを含み、液晶装置100の動作を制御する。
図13は、電子機器の一例であるスマートフォン3000を示す平面図である。スマートフォン3000は、操作ボタン3001と、各種の画像を表示する液晶装置100と、制御部3002と、を有する。操作ボタン3001の操作に応じて液晶装置100に表示される画面内容が変更される。制御部3002は、例えばプロセッサーおよびメモリーを含み、液晶装置100の動作を制御する。
図14は、電子機器の一例であるプロジェクターを示す模式図である。投射型表示装置4000は、例えば、3板式のプロジェクターである。液晶装置1rは、赤色の表示色に対応する液晶装置100であり、液晶装置1gは、緑の表示色に対応する液晶装置100であり、液晶装置1bは、青色の表示色に対応する液晶装置100である。すなわち、投射型表示装置4000は、赤、緑および青の表示色に各々対応する3個の液晶装置1r、1g、1bを有する。制御部4005は、例えばプロセッサーおよびメモリーを含み、液晶装置100の動作を制御する。
照明光学系4001は、光源である照明装置4002からの出射光のうち赤色成分rを液晶装置1rに供給し、緑色成分gを液晶装置1gに供給し、青色成分bを液晶装置1bに供給する。各液晶装置1r、1g、1bは、照明光学系4001から供給される各単色光を表示画像に応じて変調するライトバルブ等の光変調器として機能する。投射光学系4003は、各液晶装置1r、1g、1bからの出射光を合成して投射面4004に投射する。
以上の電子機器は、前述の液晶装置100と、制御部2003、3002または4005と、を備える。液晶装置100を備えることで、パーソナルコンピューター2000、スマートフォン3000または投射型表示装置4000の表示品位を高めることができる。
なお、本発明の液晶装置が適用される電子機器としては、例示した機器に限定されず、例えば、PDA(Personal Digital Assistants)、デジタルスチルカメラ、テレビ、ビデオカメラ、カーナビゲーション装置、車載用の表示器、電子手帳、電子ペーパー、電卓、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、およびPOS(Point of sale)端末等が挙げられる。さらに、本発明が適用される電子機器としては、プリンター、スキャナー、複写機、ビデオプレーヤー、またはタッチパネルを備えた機器等が挙げられる。
以上、好適な実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は前述の実施形態に限定されない。また、本発明の各部の構成は、前述の実施形態の同様の機能を発揮する任意の構成に置換でき、また、任意の構成を付加できる。
2…第1基板、3…第2基板、4…シール部材、5…液晶層、6…スペーサー、11…走査線駆動回路、12…信号線駆動回路、13…外部端子、21…基体、22…積層体、23…画素電極、24…トランジスター、25…第1絶縁膜、31…基体、32…下地膜、33…対向電極、34…第2絶縁膜、100…液晶装置、220…コンタクトホール、229…接触面、230…カラム、231…第1層、232…第2層、240…遮光部、241…走査線、242…信号線、243…容量線、244…蓄積容量、245…中継電極、246…導通部、247…遮光膜、A0…遮光領域、A10…表示領域、A20…周辺領域、O1…長軸、P…画素、d1…厚さ、d2…厚さ、d3…厚さ、θ…角度。
Claims (8)
- 液晶分子を含む液晶層と、
前記液晶層に電界を印加する電極と、を備え、
前記電極は、前記液晶層の厚さ方向に対して傾斜する複数のカラムを含むことを特徴とする液晶装置。 - 前記電極と前記液晶層との間に、前記電極に接触するコンフォーマルな絶縁膜を備え、
前記絶縁膜の材料は、無機材料である請求項1に記載の液晶装置。 - 前記絶縁膜の前記電極の平面に接触する膜厚をd1、
前記絶縁膜の前記電極の側面に接触する膜厚をd2としたとき、
(d2/d1)×100で表されるサイドカバレッジは、80%以上である請求項2に記載の液晶装置。 - 前記電極を備える第1基板と、
前記第1基板に対して前記液晶層を介して配置される第2基板と、
前記第1基板と前記第2基板との間の距離を規定するスペーサーと、を備え、
前記絶縁膜の一部は、前記スペーサーの表面に配置される請求項2または3に記載の液晶装置。 - トランジスターと、
前記トランジスターと前記電極との電気的な接続のための中継電極と、
前記中継電極と前記電極とを接続する導通部と、を備え、
前記導通部は、柱状である請求項1から4のいずれか1項に記載の液晶装置。 - トランジスターと、
前記トランジスターと前記電極との電気的な接続のための中継電極と、
前記中継電極と前記電極とを接続する導通部と、を備え、
前記電極は、透明導電材料を含み、
前記導通部は、前記透明導電材料を含む請求項1から4のいずれか1項に記載の液晶装置。 - 前記電極は、複数の層を有し、
前記複数の層のうち最も液晶層に近い層は、前記カラムを含む請求項1から6のいずれか1項に記載の液晶装置。 - 請求項1から7のいずれか1項に記載の液晶装置と、
前記液晶装置の動作を制御する制御部と、を有することを特徴とする電子機器。
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