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JP2021162213A - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

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JP2021162213A
JP2021162213A JP2020063368A JP2020063368A JP2021162213A JP 2021162213 A JP2021162213 A JP 2021162213A JP 2020063368 A JP2020063368 A JP 2020063368A JP 2020063368 A JP2020063368 A JP 2020063368A JP 2021162213 A JP2021162213 A JP 2021162213A
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refrigerant
compressor
refrigeration cycle
shaft
refrigerant circuit
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JP2020063368A
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勝 田中
Masaru Tanaka
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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Abstract

【課題】分子内に塩素原子とオレフィン結合とを含む冷媒が流れる冷媒回路を有する冷凍サイクル装置であって、冷媒が分解して酸性物質が生成されたとしても、酸性物質による部品の劣化が抑制されやすい冷凍サイクル装置を提供する。
【解決手段】チラー装置10は、冷媒回路50を有する。冷媒回路は、オイルフリーの圧縮機100、凝縮器20、蒸発器40、及び膨張弁30を含む。冷媒回路には、分子内に塩素原子とオレフィン結合とを含む冷媒が充填される。冷媒回路には、酸捕捉器70が設置される。
【選択図】図1

Description

本開示は、冷凍サイクル装置に関し、特には、分子内に塩素原子とオレフィン結合とを含む冷媒を使用する冷媒回路を有する冷凍サイクル装置に関する。
特許文献1(特表2011−520089)のように、環境保全のため、冷凍サイクル装置に、地球温暖化係数の小さな、分子内に塩素原子とオレフィン結合とを含む冷媒が使用される場合がある。
このような冷媒は、空気との接触や熱により分解し、酸性の分解物を発生させる場合がある。冷媒回路内で使用されている部品の材質によっては、酸性の分解物が、部品が劣化させるおそれがある。
第1観点に係る冷凍サイクル装置は、冷媒回路を有する。冷媒回路は、オイルフリーの圧縮機、凝縮器、蒸発器、及び膨張弁を含む。冷媒回路には、分子内に塩素原子とオレフィン結合とを含む冷媒が充填される。冷媒回路には、酸捕捉器が設置される。
第1観点の冷凍サイクル装置では、冷媒回路に酸捕捉器が設置されることで、冷媒が分解して酸性物質が生成された場合であっても、これを捕捉して、冷媒回路内で使用されている部品の酸性物質による劣化を抑制できる。
第2観点に係る冷凍サイクル装置は、第1観点の冷凍サイクル装置であって、酸捕捉器は、酸捕捉材の収容されている容器である。
第3観点に係る冷凍サイクル装置は、第2観点の冷凍サイクル装置であって、酸捕捉材は、モレキュラーシーブを含む。
第4観点に係る冷凍サイクル装置は、第1観点から第3観点のいずれかの冷凍サイクル装置であって、酸捕捉器は、冷媒回路の、圧縮機の吐出口と凝縮器との間に設置される。
第4観点の冷凍サイクル装置では、高温となる圧縮機の内部で冷媒が分解した場合であっても、圧縮機から凝縮器に入るまでに冷媒中の酸性物質を捕捉できる。そのため、この冷凍サイクル装置では、冷媒回路内で使用されている部品の酸性物質による劣化が抑制されやすい。
第5観点に係る冷凍サイクル装置は、第1観点から第4観点のいずれかの冷凍サイクル装置であって、圧縮機のモータ用の電線のコネクタ、モータ用の電線の結束バンド、及び、モータが回転させるシャフトを支持する転がり軸受の保持器、の少なくとも1つにおいてナイロン樹脂が使用される。
第5観点の冷凍サイクル装置では、酸捕捉器を用いることで、圧縮機に、耐酸性の高価な材料を用いた部品ではなく、ナイロン樹脂製の安価な部品を用いることができる。
冷凍サイクル装置の一実施形態に係るチラー装置のブロック構成図である。 図1のチラー装置で用いられる圧縮機の概略断面図である。 図2の圧縮機のラジアルタッチダウン軸受の概略断面図である。 変形例Bに係るチラー装置のブロック構成図の他の例である。
以下に、図面を参照して、本開示の冷凍サイクル装置の実施形態を説明する。
(1)全体概要
冷凍サイクル装置は、蒸気圧縮式の冷凍サイクルを利用して対象物を冷却又は加熱する装置である。ここでは、チラー装置10を例に、冷凍サイクル装置について説明する。図1は、チラー装置10のブロック構成図である。
チラー装置10は、液(熱媒体)を冷媒と熱交換させて、液を冷却する装置である。チラー装置10で冷却された液は、図示しない利用側機器に供給され、空気調和や、設備機器の冷却等に利用される。本実施形態で使用される液は、例えば、水やブラインである。ブラインは、例えば、塩化ナトリウム水溶液、塩化カルシウム水溶液、エチレングリコール水溶液、プロピレングリコール水溶液等である。なお、冷媒と熱交換する液(熱媒体)は、ここに例示した種類に限定されるものではなく、適宜選択されればよい。本実施形態では、液(熱媒体)として水が使用される。
なお、本開示に係る冷凍サイクル装置の種類は、液を冷却するチラー装置10に限定されない。例えば、冷凍サイクル装置は、液(熱媒体)と冷媒とを熱交換させて、液を加熱する装置であってもよい。また、冷凍サイクル装置は、液ではなく、空気と冷媒とを熱交換させて、空気を冷却したり、加熱したりする装置であってもよい。
チラー装置10は、冷媒回路50を備える。冷媒回路50に配置される機器には、圧縮機100、凝縮器20、膨張弁30、蒸発器40及び酸捕捉器70を主に含む。冷媒回路50は、圧縮機100、凝縮器20、膨張弁30及び蒸発器40が冷媒配管により以下のように接続されて構成されている。圧縮機100の後述する吐出口119は、冷媒配管により凝縮器20の入口と接続されている。圧縮機100の吐出口119と凝縮器20の入口とを接続する冷媒配管には、酸捕捉器70が配置されている。凝縮器20の出口は、冷媒配管により蒸発器40の入口と接続されている。凝縮器20の出口と蒸発器40の入口とを接続する冷媒配管には、膨張弁30が配置されている。蒸発器40の出口は、圧縮機100の後述する吸入口115と接続されている。
なお、冷媒回路50に配置される機器は、圧縮機100、凝縮器20、膨張弁30、蒸発器40、及び酸捕捉器70に限定されるものではなく、これらに加えて、冷凍サイクル装置の冷媒回路50において一般的に使用されるその他の機器を含んでもよい。
冷媒回路50には、分子内に塩素原子とオレフィン結合とを含む冷媒が充填されている。冷媒の種類を限定するものではないが、冷媒回路50に充填される、分子内に塩素原子とオレフィン結合とを含む冷媒には、例えば、R1233zd(E)(トランス−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン)、R1233xf(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン)、R1224yd(Z)((Z)−1−クロロ−2,3,3,3−テトラフルオロプロペン)を含む。冷媒回路50に充填される冷媒は、単一成分の冷媒であってもよいし、2種類以上の冷媒を混合した混合冷媒であってもよい。本実施形態のチラー装置10では、R1233zd(E)の単体が冷媒として用いられる。
また、チラー装置10は、圧縮機100の各種構成(後述する、インレットガイドベーン124、モータ140、磁気軸受150)や、膨張弁30の、チラー装置10の各部の動作を制御するコントローラ60を含む。
チラー装置10が運転されると、冷媒回路50内を冷媒が循環して冷凍サイクルが行われる。具体的には、圧縮機100のモータ140が運転されると、圧縮機100は、冷凍サイクルにおける低圧のガス冷媒を吸入し、吸入したガス冷媒を圧縮して冷凍サイクルにおける高圧のガス冷媒として吐出する。圧縮機100が吐出する高圧のガス冷媒は、凝縮器20へと送られる。凝縮器20に送られた高圧のガス冷媒は、凝縮器20において放熱して凝縮し、高圧の液冷媒となる。凝縮器20で凝縮した冷媒は、膨張弁30を通過して蒸発器40へと送られる。なお、凝縮器20から蒸発器40に向かって流れる高圧の液冷媒は、膨張弁30を通過する際に減圧され、低圧の気液二相冷媒になる。蒸発器40に流入した低圧の気液二相冷媒は、蒸発器40に供給される液(熱媒体)から吸熱して蒸発し、低圧のガス冷媒となる。蒸発器40において冷媒が液から吸熱することで、液は冷却される。蒸発器40において冷却された液は、冷却された液を利用する図示しない利用側機器に供給される。一方、蒸発器40において蒸発したガス冷媒は、圧縮機100に吸入され、再び圧縮される。
(2)詳細構成
(2−1)圧縮機
圧縮機100は、冷凍サイクルにおける低圧のガス冷媒を吸入し、吸入したガス冷媒を圧縮して冷凍サイクルにおける高圧のガス冷媒として吐出する装置である。本実施形態では、圧縮機100は、単段圧縮のターボ圧縮機である。
ただし、圧縮機100は、単段圧縮のターボ圧縮機に限定されるものではなく、多段圧縮のターボ圧縮機であってもよい。また、冷凍サイクル装置で使用される圧縮機の種類は、ターボ圧縮機に限定されるものではなく、他の種類の圧縮機であってもよい。例えば、冷凍サイクル装置の圧縮機は、ターボ圧縮機のような遠心式圧縮機ではなく、スクリュー圧縮機のような容積式圧縮機であってもよい。
本実施形態の圧縮機100は、摺動部の潤滑のために冷凍機油(潤滑油)を使用しない、オイルフリーの圧縮機である。
チラー装置10の冷媒回路50には、上述のように分子内に塩素原子とオレフィン結合とを含む冷媒(本実施形態ではR1233zd(E))が充填される。分子内に塩素原子とオレフィン結合とを含む冷媒は、空気との接触や、熱により分解し、酸性の分解物が発生する場合がある。特に、圧縮機100内は高温になるため、圧縮機100の内部では冷媒の一部が分解し、酸性の分解物が発生するおそれがある。例えば、冷媒がR1233zd(E)である場合、分解物として、フッ酸等の酸性物質が発生するおそれがある。
圧縮機100が冷凍機油(潤滑油)を使用する場合、冷凍機油には酸捕捉剤が添加される場合が多い。そのため、冷凍機油を用いる場合には、酸性物質による部品の劣化は抑制されやすい。しかし、ここでは、圧縮機100が、冷凍機油を使用しないオイルフリーの圧縮機であるため、酸捕捉剤は使用されない。そこで、本チラー装置10では、後述する酸捕捉器70により酸性物質が処理される。
圧縮機100の構造について、図2を参照しながら説明する。図2は、圧縮機100の概略断面図である。圧縮機100は、主に、ケーシング110と、圧縮機構120と、シャフト130と、モータ140と、磁気軸受150と、タッチダウン軸受160と、を備える。
圧縮機100のこれらの構成について概説する。
ケーシング110は、圧縮機構120、シャフト130、モータ140、磁気軸受150及びタッチダウン軸受160を含む、圧縮機100の各種部品をその内部に収容する。
圧縮機構120は、インペラ122と、インレットガイドベーン124と、ケーシング110に設けられているディフューザ部126と、を主に含む。圧縮機構120は、インペラ122の回転により冷媒ガスを加速した後、ディフューザ部126で冷媒ガスの運動エネルギーを圧力に変換して冷媒ガスを圧縮する。
シャフト130には、圧縮機構120のインペラ122が取り付けられている。シャフト130は、モータ140の後述する回転子144に連結されている。モータ140の回転子144が回転すると、シャフト130が回転し、シャフト130に取り付けられているインペラ122が回転する。
磁気軸受150は、シャフト130を磁気浮上させ、シャフト130を回転可能に支持する。タッチダウン軸受160は、停電時等の磁気軸受150に対する非通電時に、言い換えるとシャフト130が磁気浮上していない時に、シャフト130を支持する。
ケーシング110、圧縮機構120、シャフト130、モータ140、磁気軸受150、及びタッチダウン軸受160について詳細を説明する。
(2−1−1)ケーシング
ケーシング110は、両端が閉塞された円筒形状を有する。圧縮機100は、円筒形状のケーシング110の中心軸Oが、実質的に水平方向に延びるような姿勢で設置される。ケーシング110の内部空間は、壁部112により、圧縮機構120のインペラ122を収容するインペラ室S1と、モータ140を収容するモータ室S2と、に区画されている。図2中では、壁部112の右側にインペラ室S1が配置され、壁部112の左側にモータ室S2が配置される。なお、インペラ室S1とモータ室S2とは、壁部112により気密状に区画されるのではなく、互いに連通している。
ケーシング110には、吸入管114と、吐出管116と、が設けられている。
吸入管114は、その一端が、ケーシング110の中心軸Oの軸方向における一方の端部(図2中では右端部)に形成されている吸入口115に接続されている。吸入口115は、中心軸Oに沿って見た時に、インペラ室S1の中央部に開口している。吸入管114の他端(ケーシング110の吸入口115に接続される側とは反対側の端部)は、配管を介して蒸発器40に接続されている。圧縮機100が運転されると、インペラ室S1には、冷凍サイクルにおける低圧のガス冷媒が吸入管114を介して吸入される。上述のようにインペラ室S1とモータ室S2とは連通しているため、吸入管114を介してインペラ室S1に流入した冷媒の一部は、モータ室S2にも流入する。
吐出管116は、その一端が、ケーシング110の側部に形成されている吐出口119に接続されている。吐出口119に接続される吐出管116は、第1空間118と連通している。第1空間118は、インペラ122で加速された冷媒が、ディフューザ部126を通過して流入する空間である。吐出管116の他端(ケーシング110の吐出口119と接続される側とは反対側の端部)は、配管を介して凝縮器20に接続されている。圧縮機100が運転されると、圧縮機構120により圧縮された高圧のガス冷媒は、第1空間118及び吐出管116を通過して、凝縮器20へと送られる。なお、圧縮機100の吐出口119を出たガス冷媒は、後述する酸捕捉器70を通過して、凝縮器20へと送られる。
ケーシング110の側部には、モータ140への電源供給用のターミナル149が設けられている。ターミナル149は、ケーシング110の内部と外部とを貫いて延びるターミナルピン149aを含む。ターミナルピン149aのケーシング110の外部側には、外部電源が接続される。ターミナルピン149aのケーシング110の内部側には、モータ140のリード線(電線)146が、リード線146の端部に取り付けられているコネクタ148を介して取り付けられる。
(2−1−2)圧縮機構
圧縮機構120は、上述のように、主に、インペラ122と、インレットガイドベーン124と、ディフューザ部126と、を備える。
インペラ122は、複数の羽根を有し、略円錐形状の外形を有する。インペラ122は、インペラ室S1に配置されている。インペラ122は、シャフト130に取り付けられている。シャフト130が回転し、インペラ122が回転すると、ガス冷媒は、インペラ122に取り込まれ、インペラ122において加速される。
インレットガイドベーン124は、吸入管114が接続される圧縮機100の吸入口115に設けられ、インペラ122への冷媒の流入量を調節する機構である。インレットガイドベーン124は、圧縮機100の冷媒の吸い込み方向において、インペラ122の上流側に配置される。インレットガイドベーン124は、ケーシング110に取り付けられている。
インレットガイドベーン124は、主に、複数のベーン本体124aと、支持部125aと、取付部125bと、ベーン本体124aを駆動する駆動部124bと、を含む。駆動部124bは、限定するものではないが、ステッピングモータである。ベーン本体124aは、薄板上に形成された翼状の部材である。支持部125aは、ベーン本体124aを支持する。支持部125aは、ベーン本体124aに連結され、ベーン本体124aを回動させるための軸となる部材である。取付部125bは、支持部125aを回転可能に支持する。取付部125bは、直接的に又は間接的に、ケーシング110に固定されている。駆動部124bが、図示しない動力伝達機構を介して支持部125aを取付部125bに対して回動させることで、ベーン本体124aが回動し、中心軸Oに沿って見た時の、吸入口115からインペラ122へと向かう冷媒の流路の流路面積が変化する。その結果、インペラ122への冷媒の流入量が変化する。
ディフューザ部126は、冷媒速度を変化させて冷媒圧力を増加させる冷媒の流路である。ディフューザ部126は、インペラ室S1と第1空間118との間に配置される。
(2−1−3)シャフト
シャフト130は、モータ140の駆動力をインペラ122に伝える駆動軸である。シャフト130は、インペラ室S1とモータ室S2とにわたって延びる。言い換えれば、シャフト130は、インペラ室S1とモータ室S2との間を、壁部112を超えて延びる。シャフト130は、シャフト130の軸方向(ケーシング110の中心軸Oの軸方向と同じ)における中央部分で、モータ140の回転子144と連結されている。シャフト130の一方の端部には、インペラ122が取り付けられている。シャフト130の他方の端部には、円盤部132が設けられる。
この圧縮機100では、シャフト130が磁気軸受150により支持されるため、シャフト130及び円盤部132は、磁性材料製である。
(2−1−4)モータ
モータ140は、シャフト130を回転させる。モータ140は、主として、固定子142と、回転子144とを有する。固定子142は、円筒形状に形成されている。固定子142の外面は、ケーシング110の内面に固定されている。回転子144は、円柱形状に形成されている。回転子144は、固定子142の内側に、僅かな隙間を空けて回転可能に設置されている。回転子144の中心部には、シャフト130が挿通されて固定される軸孔が形成されている。
固定子142の固定子コアには、コイルが巻き回されている(固定子コア及びコイルの図示は省略)。コイルは、複数のリード線(電線)146、コネクタ148、及びケーシング110の側部に設けられたターミナル149を介して外部電源と接続されている。具体的に説明する。
コネクタ148は、リード線146とターミナルピン149aとを電気的に接続させる複数の接続端子(図示省略)と、複数の接続端子を収容する合成樹脂製のケーシング(図示省略)と、を含む。複数の接続端子のそれぞれには、対応する1のリード線146が接続されている。ターミナル149の複数のターミナルピン149aのそれぞれには、その内部側に、コネクタ148の対応する1の接続端子が接続されている。また、ターミナルピン149aのケーシング110の外部側には、外部電源が接続されている。このようにして、コイルと外部電源とは電気的に接続されて、コイルには、ターミナルピン149a、コネクタ148の接続端子、及びリード線146を介して、電力が供給される。なお、複数のリード線146は、合成樹脂製の結束バンド146aで束ねられている。
(2−1−5)磁気軸受
磁気軸受150は、シャフト130を磁気浮上させることで、シャフト130を非接触で回転可能に支持する。
磁気軸受150は、好ましくは、第1ラジアル磁気軸受152と、第2ラジアル磁気軸受154と、スラスト磁気軸受156と、を含む。第1ラジアル磁気軸受152は、シャフト130の軸方向において、インペラ122と、モータ140と、の間に配置されている。第2ラジアル磁気軸受154は、シャフト130の軸方向において、モータ140と、シャフト130の端部に設けられた円盤部132と、の間に配置されている。スラスト磁気軸受156は、シャフト130の端部に設けられた円盤部132に隣接して配置されている。
第1ラジアル磁気軸受152、第2ラジアル磁気軸受154、及びスラスト磁気軸受156のそれぞれは、複数の電磁石(図視せず)を含み、複数の電磁石の合成電磁力によりシャフト130を非接触に支持する。
第1ラジアル磁気軸受152の複数の電磁石は、シャフト130の周囲に、周方向に並べて配置されている。第2ラジアル磁気軸受154の複数の電磁石は、シャフト130の周囲に、周方向に並べて配置されている。スラスト磁気軸受156の複数の電磁石は、シャフト130の軸方向において、シャフト130の端部に設けられている円盤部132を挟むように配置されている。第1ラジアル磁気軸受152及び第2ラジアル磁気軸受154は、シャフト130の径方向の位置を調節する。スラスト磁気軸受156は、シャフト130の軸方向の位置を調節する。
シャフト130の位置調整についてより詳しく説明する。圧縮機100には、磁気軸受152,154,156に対するシャフト130の径方向位置及び軸方向位置を検知するためのセンサが複数設けられている(図示省略)。磁気軸受152,154,156に対するシャフト130の径方向位置及び軸方向位置を検知するためのセンサは、例えば、渦電流式の変位センサである。後述するコントローラ60は、これらのセンサの検出結果に基づいて、シャフト130が磁気軸受152,154,156に対して所定の位置に配置されるように、シャフト130に作用する合成電磁力を制御する。具体的には、コントローラ60は、第1ラジアル磁気軸受152、第2ラジアル磁気軸受154、及びスラスト磁気軸受156の複数の電磁石のそれぞれに流れる電流を制御することで、シャフト130に作用する合成電磁力を制御し、シャフト130の磁気軸受152,154,156に対する位置を制御する。
(2−1−6)タッチダウン軸受
タッチダウン軸受160は、磁気軸受150に対する非通電時に、言い換えるとシャフト130が磁気浮上していない時に、シャフト130を支持する軸受である。
タッチダウン軸受160は、第1ラジアルタッチダウン軸受162及び第2ラジアルタッチダウン軸受164を含む。第1ラジアルタッチダウン軸受162は、第1ラジアル磁気軸受152に隣接して配置される。第1ラジアルタッチダウン軸受162は、シャフト130の軸方向において、インペラ122と、第1ラジアル磁気軸受152と、の間に配置されている。ただし、これに限定されるものではなく、第1ラジアルタッチダウン軸受162は、シャフト130の軸方向において、第1ラジアル磁気軸受152と、モータ140と、の間に配置されてもよい。
第2ラジアルタッチダウン軸受164は、第2ラジアル磁気軸受154に隣接して配置される。第2ラジアルタッチダウン軸受164は、シャフト130の軸方向において、第2ラジアル磁気軸受154と、シャフト130の端部に設けられた円盤部132と、の間に配置されている。ただし、これに限定されるものではなく、第2ラジアルタッチダウン軸受164は、シャフト130の軸方向において、モータ140と、第2ラジアル磁気軸受154と、の間に配置されてもよい。
第1ラジアルタッチダウン軸受162及び第2ラジアルタッチダウン軸受164は、転がり軸受の一例である。
図3を参照しながら、ラジアルタッチダウン軸受162,164について説明する。図3は、ラジアルタッチダウン軸受162,164の概略断面図である。なお、ここではラジアルタッチダウン軸受162,164を同一仕様の部品として説明するが、第1ラジアルタッチダウン軸受162と第2ラジアルタッチダウン軸受164とは、互いに異なる仕様の部品であってもよい。
ラジアルタッチダウン軸受162,164は、主に、複数の転動体210と、保持器220と、内輪230と、外輪240と、を含む。図3では、転動体210は玉であるが、転動体210は“ころ”であってもよい。複数の転動体210は、周方向に沿って並べて配置される。保持器220は、周方向に沿って並べられる複数の転動体210を一定間隔で保持する。内輪230は、転動体210及び保持器220の内側に配置される。外輪240は、転動体210及び保持器220の外側に配置される。
ラジアルタッチダウン軸受162,164の転動体210、内輪230、及び外輪240は、例えば高炭素クロム軸受鋼製である。なお、ラジアルタッチダウン軸受162,164の転動体210の材料には、窒化ケイ素(Si),ジルコニア(ZrO),炭化ケイ素(SiC)等のセラミックや、高炭素クロム軸受鋼製をDLC(ダイヤモンドライクカーボン)やCNx(非晶質窒化炭素)等の固体潤滑剤で被覆した材料等が用いられてもよい。内輪230及び外輪240についても、高炭素クロム軸受鋼以外の材料や、固体潤滑剤で被覆した高炭素クロム軸受鋼が設けられてもよい。保持器220は、合成樹脂製である。限定するものではないが、保持器220は、例えば、ナイロン6,6やナイロン4,6等のポリアミド樹脂製である。
転がり軸受の構造は、一般に知られているので、ここでは転がり軸受の構造についての詳細な説明は省略する。
(2−2)凝縮器
凝縮器20は、本実施形態では水冷式の凝縮器である。なお、チラー装置10の凝縮器20は、水冷式の凝縮器に限定されるものではなく、空冷式の凝縮器であってもよい。
凝縮器20は、熱交換器の種類を限定するものではないが、例えばシェルアンドチューブ凝縮器である。凝縮器20には、例えば図示しない冷却塔で冷却された冷却水が供給され、冷却水と冷媒との間で熱交換が行われる。
(2−3)膨張弁
膨張弁30は、本実施形態では電子膨張弁である。ただし、膨張弁30は、感温筒を有する温度自動膨張弁であってもよい。また、チラー装置10は、膨張弁30に代えて、膨張機構としてキャピラリチューブを有してもよい。
膨張弁30は、図1のように、弁体32と、弁体32を駆動する駆動部としての駆動部34と、を主に含む。駆動部34は、限定するものではないが、ステッピングモータである。後述するコントローラ60は、冷媒回路50の所定箇所における冷媒の温度又は圧力を測定する、1又は複数のセンサ(図視せず)の測定結果に基づき、駆動部34を制御して弁体32を駆動し、膨張弁30の開度を制御する。駆動部34が弁体32を駆動する際、弁体32は、弁体32を囲む側壁32aと摺動しながら、膨張弁30内の冷媒の流路を狭めるように、又は、膨張弁30内の冷媒の流路を広げるように移動する。例えば、図1中では、弁体32は、弁体32を囲む側壁32aと摺動しながら、上下に移動する。制御方法を限定するものではないが、コントローラ60は、例えば、センサの測定する、冷媒の蒸発温度及び蒸発器40の出口の冷媒温度から算出される過熱度が目標値になるように、駆動部34を制御して弁体32を駆動し、膨張弁30の開度を制御する。
(2−4)蒸発器
蒸発器40は、本実施形態では液体冷却用の蒸発器である。なお、チラー装置10の蒸発器40は、液体冷却用の蒸発器に限定されるものではなく、空気冷却用の蒸発器であってもよい。
蒸発器40は、熱交換器の種類を限定するものではないが、例えばシェルアンドチューブ蒸発器である。蒸発器40には、液(熱媒体)が供給され、液と冷媒との間で熱交換が行われて、液が冷却される。蒸発器40において冷却された液は、冷却された液を利用する図示しない利用側機器に供給され、空気調和や、設備機器の冷却等に利用される。
(2−5)酸捕捉器
酸捕捉器70は、酸性物質を除去するための機構である。酸捕捉器70は、冷媒回路50の、圧縮機100の吐出口119と凝縮器20の入口との間に設置される。
冷媒回路50に酸捕捉器70を設ける理由を説明する。
前述のように、分子内に塩素原子とオレフィン結合とを含む冷媒(本実施形態ではR1233zd(E))は、環境負荷が小さく、安全性も高いという特徴を有する。しかし、R1233zd(E)は、空気との接触や、熱により分解し、フッ酸等を含む酸性の分解物が発生する可能性がある。フッ酸等の酸性物質は、ある種の材質の部品を劣化させるおそれがある。例えば、ナイロン樹脂製の部品は、冷媒が分解して生じる酸性物質により劣化するおそれがある。そのため、冷媒が分解して酸性物質が生じたとしても、ナイロン樹脂製の部品等の劣化を抑制するために、冷媒回路50に酸捕捉器70が設けられる。なお、ナイロン樹脂は、例えば、圧縮機100のモータ140用のリード線146のコネクタ148、モータ140用のリード線146の結束バンド146a、モータ140が回転させるシャフト130を支持するラジアルタッチダウン軸受162,164の保持器220のいずれかにおいて使用される場合がある。限定をするものではないが、本実施形態では、コネクタ148の合成樹脂部分、リード線146の結束バンド146a、ラジアルタッチダウン軸受162,164の保持器220の全てにナイロン樹脂が使用される。言い換えれば、本実施形態では、コネクタ148、リード線146の結束バンド146a、ラジアルタッチダウン軸受162,164の保持器220は、ナイロン樹脂製の部品を含む。なお、ナイロン樹脂を含む、冷媒が分解して生じる酸性物質により劣化するおそれがある材料は、以上で例示した以外の部品に用いられていてもよい。
酸捕捉器70は、酸捕捉材74と、酸捕捉材74を収容する容器72とを主に含む。
酸捕捉材74は、冷媒回路50を流れる冷媒に含まれている酸を捕捉し、冷媒から除去する機能を有する材料である。酸捕捉材74は、固体である。酸捕捉材74は、本実施形態ではモレキュラーシーブである。ただし、酸捕捉材74は、モレキュラーシーブに限定されるものではなく、冷媒が分解することで生じる酸性物質を冷媒から除去可能な物質であればよい。
容器72は、入口と出口とを有し、内部に酸捕捉材74が充填されている。容器72の入口は、冷媒配管を介して圧縮機100の吐出口119と接続される。また、容器72の出口は、冷媒配管を介して凝縮器20の入口と接続される。圧縮機100を出て容器72の入口から流入する冷媒は、容器72に充填されている酸捕捉材74と接触しながら容器72の出口へと流れ、凝縮器20に向かって流れる。冷媒が酸捕捉材74に接触しながら移動する際、冷媒に含まれている、冷媒が分解して生じるフッ酸等の酸性物質は、酸捕捉材74により除去される。
(2−6)コントローラ
コントローラ60は、チラー装置10の各部の動作を制御する装置である。コントローラ60は、例えば、圧縮機100及び膨張弁30の動作を制御可能に、圧縮機100及び膨張弁30と電気的に接続されている。また、コントローラ60は、磁気軸受152,154,156に対するシャフト130の径方向位置及び軸方向位置を検知するためのセンサ(図示省略)や、冷媒回路50の所定箇所における冷媒の温度又は圧力を測定するセンサ(図示省略)と、センサからの信号を受信可能に接続されている。
コントローラ60は、例えば、マイクロプロセッサ又はCPUや、入出力インターフェースや、RAM及びROMや、チラー装置10の動作を制御するための制御プログラムが記憶される記憶装置を有する。また、コントローラ60は、ユーザからの入力を受け取る入力装置や、ユーザに対して様々な情報を提示する表示装置等を有してもよい。
コントローラ60は、前述したように、磁気軸受152,154,156に対するシャフト130の径方向位置及び軸方向位置を検知するためのセンサの検出結果に基づいて、シャフト130が磁気軸受152,154,156に対して所定の位置に配置されるように、シャフト130に作用する合成電磁力を制御する。
また、コントローラ60は、冷媒回路50の所定箇所における冷媒の温度又は圧力を測定するセンサ(図視せず)の測定結果等に基づき、圧縮機100のモータ140の回転速度を制御して、圧縮機100の容量を制御する。また、コントローラ60は、冷媒回路50の所定箇所における冷媒の温度又は圧力を測定するセンサ(図視せず)の測定結果等に基づき、インレットガイドベーン124の駆動部124bを制御して、インペラ122に流入する冷媒の量を制御する。また、コントローラ60は、冷媒回路50の所定箇所における冷媒の温度又は圧力を測定するセンサ(図視せず)の測定結果等に基づき、膨張弁30の駆動部34を制御し、膨張弁30の開度を調節する。コントローラ60によるモータ140、インレットガイドベーン124及び膨張弁30の制御方法には、各種方法を利用可能である。
(3)特徴
(3−1)
冷凍サイクル装置の一実施形態に係るチラー装置10は、冷媒回路50を有する。冷媒回路50は、オイルフリーの圧縮機100、凝縮器20、蒸発器40、及び膨張弁30を含む。冷媒回路50には、分子内に塩素原子とオレフィン結合とを含む冷媒が充填される。冷媒回路50には、酸捕捉器70が設置される。
チラー装置10では、冷媒回路50に酸捕捉器70が設置されることで、冷媒が分解して酸性物質が生成された場合であっても、これを捕捉して、冷媒回路50内で使用されている部品の酸性物質による劣化を抑制できる。
本実施形態のチラー装置10では、酸捕捉器70は、酸捕捉材74の収容されている容器72である。
本実施形態のチラー装置10では、酸捕捉材74は、モレキュラーシーブを含む。ただし、酸捕捉材74の種類は、モレキュラーシーブに限定されるものではない。
(3−2)
チラー装置10では、酸捕捉器70は、冷媒回路50の、圧縮機100の吐出口119と凝縮器20との間に設置される。
チラー装置10では、高温となる圧縮機100の内部で冷媒が分解した場合であっても、圧縮機100から凝縮器20に入るまでに冷媒中の酸性物質を捕捉できる。そのため、例えば膨張弁30で酸性物質により劣化しやすい部品が用いられていたとしても、その劣化を抑制できる。要するに、このチラー装置10では、冷媒回路50内に冷媒の分解物である酸性物質により劣化しやすい部品が使用されていたとしても、その部品の劣化が抑制されやすい。
(3−3)
チラー装置10では、圧縮機100のモータ140用のリード線146のコネクタ148、モータ140用のリード線146の結束バンド146a、及び、モータ140が回転させるシャフト130を支持するラジアルタッチダウン軸受162,164の保持器220、の少なくとも1つにおいて、ナイロン樹脂が用いられる。上記実施形態のチラー装置10では、コネクタ148、結束バンド146a、及びラジアルタッチダウン軸受162,164の保持器220の全てで、少なくとも一部にナイロン樹脂が使用される。
本実施形態のチラー装置10では、酸捕捉器70を用いることで、圧縮機100に、耐酸性の高価な材料を用いた部品ではなく、ナイロン樹脂製の安価な部品を用いることができる。
(4)変形例
以下に、上記実施形態の変形例について説明する。なお、以下の変形例は、互いに矛盾しない範囲で適宜組み合わせられてもよい。
(4−1)変形例A
上記実施形態では、圧縮機100は、シャフト130を軸支する軸受として、磁気軸受150と、タッチダウン軸受160と、を有するが、これに限定されるものではない。例えば、圧縮機100は、磁気軸受150を有さず、転がり軸受だけをシャフト130の軸受として有してもよい。言い換えれば、圧縮機100では、転がり軸受がシャフト130を常時軸支する軸受として使用されてもよい。
(4−2)変形例B
上記実施形態では、酸捕捉器70は、冷媒回路50の、圧縮機100の吐出口119と凝縮器20の入口との間に設置されるが、酸捕捉器70の配置される位置は、この位置に限定されるものではない。
例えば、酸捕捉器70は、図4のように、冷媒回路50の、蒸発器40の出口と圧縮機100の吸入口115との間に設置されてもよい。また、例えば、酸捕捉器70は、冷媒回路50の、凝縮器20の出口と、蒸発器40の入口との間に設置されてもよい。ただし、冷媒は、高温となる圧縮機100の内部で分解しやすいため、圧縮機100の吐出口119と凝縮器20の入口との間に酸捕捉器70を配置すると、例えば、膨張弁30でナイロン樹脂製の部品が使用されてあるような場合でも、その部品の劣化が抑制されやすい。
また、酸捕捉器70は、冷媒配管ではなく、冷媒回路50に含まれる機器の内部に設置されてもよい。例えば、酸捕捉器70は、圧縮機100の内部に設置されてもよい。
<付記>
以上、本開示の実施形態及び変形例を説明したが、特許請求の範囲に記載された本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
本開示は、分子内に塩素原子とオレフィン結合とを含む冷媒が流れる冷媒回路を有する冷凍サイクル装置に広く適用でき有用である。
10 チラー装置(冷凍サイクル装置)
20 凝縮器
30 膨張弁
40 蒸発器
50 冷媒回路
70 酸捕捉器
72 容器
74 酸捕捉材
100 圧縮機
119 吐出口
140 モータ
146 電線
146a 結束バンド
148 コネクタ
162 第1ラジアルタッチダウン軸受(転がり軸受)
164 第2ラジアルタッチダウン軸受(転がり軸受)
220 保持器
特表2011−520089

Claims (5)

  1. オイルフリーの圧縮機(100)、凝縮器(20)、蒸発器(40)、及び膨張弁(30)を含み、分子内に塩素原子とオレフィン結合とを含む冷媒が充填される冷媒回路(50)を有する冷凍サイクル装置であって、
    前記冷媒回路には、酸捕捉器(70)が設置される、
    冷凍サイクル装置(10)。
  2. 前記酸捕捉器は、酸捕捉材(74)の収容されている容器(72)である、
    請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記酸捕捉材は、モレキュラーシーブを含む、
    請求項2に記載の冷凍サイクル装置。
  4. 前記酸捕捉器は、前記冷媒回路の、前記圧縮機の吐出口(119)と前記凝縮器との間に設置される、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の冷凍サイクル装置。
  5. 前記圧縮機のモータ(140)用の電線(146)のコネクタ(148)、前記モータ用の前記電線の結束バンド(146a)、及び、前記モータが回転させるシャフトを支持する転がり軸受(162,164)の保持器(220)、の少なくとも1つにおいてナイロン樹脂が使用される、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の冷凍サイクル装置。
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