JP2021154718A - 印字ユニット及びサーマルプリンタ - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、ロール紙を収納する筐体側にサーマルヘッドを有するヘッドユニットが設けられ、筐体に対して開閉操作可能に連結されたプリンタカバー側にプラテンローラを有するプラテンユニットが設けられたサーマルプリンタが知られている。このサーマルプリンタによれば、プリンタカバーの開閉操作に伴って、サーマルヘッドとプラテンローラとを分離可能に組み合わせることが可能とされている。
ロック機構としては、例えば、ばね部材を利用してプラテン軸の両端部に設けられた軸受を押さえ付けるものが知られている。ばね部材は、筐体側のヘッドユニットに設けられ、軸受溝内に軸受が嵌め込まれた際に、自身の弾性復元力(ばね力)を利用して軸受を押さえ付ける。これにより、軸受溝に対して軸受を一定の押圧力で押し付けることができ、プラテンローラをロック(保持)することが可能とされている。
そのため、軸受に一体に設けられた従動ギアと、プラテンローラを駆動するための輪列との噛み合いが不十分になり、いわゆる歯飛びと呼ばれる不都合や、噛み合い自体が解除されてしまう不都合が生じる可能性があった。さらには、軸受溝内から軸受が抜けてしまい、ヘッドユニットとプラテンユニットとが分離する可能性もあった。特に、プリンタカバーにプラテンユニットが設けられている場合には、プラテンカバーを介してプラテンローラに外力が作用し易いので、上述した不都合が生じ易い。
例えば、下記特許文献1に示されるように、サーマルヘッドをプラテンローラに対して圧接させるためのヘッド加圧ばねのばね力を利用して、ロックアームを介して軸受を軸受溝に対して押し付けることで、プラテンローラをロックするサーマルプリンタが知られている。このサーマルプリンタによれば、ばね部材とは異なり、ロックアームを利用するので、軸受溝内から軸受が抜け出るように動いてしまうことを抑制することができる。
一般的にプラテンユニットは、ヘッドユニットに比べて構成部品が少ないため、その分小型化、薄型化を図って、コンパクトに設計することが望まれるが、上述のようにロックアームの可動スペースを確保する必要があるのでコンパクトに設計することが難しい。そのため、可動スペースの確保が結果的にプリンタ全体のサイズに影響を与えてしまい、設計の制約となってしまっていた。
このように、ロックアームを利用して収容溝内からのプラテン軸受の離脱を防止できるので、プラテンローラを確実にロックすることができる。
このように、操作レバーをロック位置からロック解除位置に向けて操作することに伴って、紙ジャムの解除と、プラテンローラのロック解除とを一連の流れの中で連動して行うことができ、使い易い印字ユニットとすることができる。
図1及び図2に示すように、サーマルプリンタ1は、ロール紙状の記録紙(感熱紙)Pに印刷を行って、記録紙Pを例えばチケットやレシート等として利用することが可能なプリンタである。
ただし、この場合に限定されるものではなく、例えばプリンタカバー3側にヘッドユニット5を設け、ケーシング2側にプラテンユニット6を設けても構わない。
ケーシング2は、合成樹脂材料や金属材料或いはこれらを適宜組み合わせることで、前方FWに開口部を有するキューブ状に形成され、設置面Sに対向する底面11を含む複数の外面10を有している。ただし、ケーシング2の形状は、この場合に限定されるものではなく、適宜変更して構わない。
図1に示すように、プリンタカバー3を閉じた際、該プリンタカバー3の先端とケーシング2との間には、若干の隙間があくように設計されている。記録紙Pは、この隙間を利用してケーシング2の内部から前方FWに引き出されて排出される。よって、この隙間は記録紙Pの排出口18として機能する。
図2〜図5に示すように、印字ユニット4は、ケーシング2側に設けられたヘッドユニット5と、プリンタカバー3側に設けられ、ヘッドユニット5に対して分離可能に組み合わされるプラテンユニット6と、を備えている。
本実施形態では、ヘッドユニット5は、可動刃26の刃先26aが下方を向くように取り付けられている。なお、ヘッドユニット5については、後に詳細に説明する。
さらにプラテンユニット6は、プラテンローラ45及び固定刃46を少なくとも備えている。これらプラテンローラ45及び固定刃46は、主にプラテンフレーム40を利用して取り付けられ、プラテンカバープレート41によって覆われている。
本実施形態では、プラテンユニット6は固定刃46の刃先46aが上方を向くように取り付けられている。
図3〜図6に示すように、固定刃46は、ヘッドユニット5とプラテンユニット6とが組み合わされた際に、刃先46aがヘッドユニット5側に向くようにプラテンフレーム40に支持されている。図6に示すように、プラテンフレーム40には、固定刃46よりも後方BKに位置する部分にプラテンローラ45を収納するプラテン収納空間47が形成されていると共に、プラテン収納空間47を間にして左右方向L3に向かい合うように配置され、プラテンローラ45を支持する支持壁48が形成されている。
具体的には、プラテンローラ45よりも左右方向L3の外側に延びたプラテン軸50の両端部には、円筒状のプラテン軸受51がそれぞれ被せられている。これにより、一対のプラテン軸受51を押さえ付けたとしても、プラテンローラ45を回転させることが可能とされている。なお、プラテン軸50の一端部には、プラテン軸受51よりも左右方向L3の外側に従動ギア52が固定されている。
一対のプラテン軸受51は、支持壁48よりも左右方向L3の外側に向けて延びており、プリンタカバー3を閉じた際に図5に示すように、ヘッドユニット5側に設けられた一対の収容溝62内にそれぞれ収容される。
なお、図5では、プラテンユニット6のうち主にプラテンローラ45及びプラテン軸受51について図示している。
図3〜図5に示すように、ヘッドユニット5は、サーマルヘッド25、可動刃26、駆動機構27、操作レバー28、戻し機構29及びプラテンロック機構30を少なくとも備えている。
サーマルヘッド25とヘッドフレーム20との間には、サーマルヘッド25をプラテンローラ45側に向けて付勢する図示しないコイルばねが介在されている。これにより、プラテンローラ45によって送り出される記録紙Pに対してサーマルヘッド25を確実に押し付けることができ、印字ユニット4による良好な印刷が可能とされている。
一対の側壁部60、61には、一対のプラテン軸受51を各別に内部に嵌め込み可能な一対の収容溝62がそれぞれ形成されている。
収容溝62は、図7に示すように側面視U字状に形成され、プラテンユニット6側に向かう前方FWに開放口62aを向けた状態で形成されている。収容溝62における溝底部62bは、平坦に形成されている。
なお、図7は、一方の側壁部60に形成された収容溝62を図示し、その他の各構成品に図示を適宜省略している。
収容溝62に案内突起63が形成されていることで、プラテン軸受51を案内突起63に沿って溝底部62b側に落とし込むように案内することが可能とされている。
可動刃26は、図8に示すように、根元から刃先26aまでの長さが両端から中央に向かって漸次短くなるように形成されたV字状の板状刃とされている。なお、図8は可動刃26を切断位置P1に移動させて、固定刃46と可動刃26との間で記録紙Pを切断する状態を示す斜視図である。
駆動機構27は、駆動用モータ75、駆動中間車76、二段中間車77、駆動ピニオン78及び駆動ラック71を備えている。
二段中間車77は、大径中間車77a、及び大径中間車77aよりも小径に形成された小径中間車77bを備えている。大径中間車77aは、操作レバー28がロック位置P3に位置している際、駆動中間車76に噛み合っている。これにより、二段中間車77の全体は、駆動中間車76の回転に伴って回転する。なお、小径中間車77bは、大径中間車77aよりも左右方向L3の外側に配置され、駆動ピニオン78に対して噛み合っている。
また、駆動ピニオン78は、小径中間車77bに噛み合っていると共に、駆動ラック71における駆動ラック歯71aに噛み合っている。
駆動ラック71には、全域に亘って駆動ラック歯71aが形成されている。一対の駆動ピニオン78は、この駆動ラック歯71aに対して噛み合っている。従って、一対の駆動ピニオン78の回転に伴って、駆動ラック71を介して可動刃26を待機位置P2と切断位置P1との間で移動させることが可能とされている。
図7、図9〜図11に示すように、スイングプレート90には、該スイングプレート90を左右方向L3に貫通すると共にピニオン支持軸81を挿通させる挿通孔91が形成されている。スイングプレート90は、挿通孔91内にピニオン支持軸81を挿通させた状態で、一方の側壁部60の壁面に沿って揺動可能に配置されている。
第2プレート部93には、左右方向L3の外側に向けて突出するように係止突起94及び係合ピン95が形成されている。
第1付勢部材100は、例えばコイルばねであって、一方の側壁部60に突設されたコイル支持軸105に支持されたコイル部100aと、ヘッドフレーム20に係止された第1コイル端部100bと、スイングプレート90の係止突起94に係止された第2コイル端部100cと、を有する。
なお、第1付勢部材100は、コイルばねに限定されるものではなく、例えば板ばね等であっても構わない。
操作レバー28は、レバー支持軸106を中心として、ロック位置P3から後述する噛合解除位置P4やロック解除位置P5へ向けて、一方の側壁部60を左右方向L3の外側から見た側面視で時計方向に押込み操作可能に構成されている。
レバープレート110の外面には、左右方向L3の外側に向けてプラネタリ軸111が突設されている。レバープレート110の内面には、後述するロックアーム140に係合するレバー突部112が形成されている。さらに、レバープレート110には、径方向外側に向けて膨らんだ押上げカム113及び規制突片114が形成されている。
そのため、操作レバー28の全体は、これ以上時計方向に回転することが規制され、これによってロック位置P3に位置決めされている。
なお、操作レバー28は、ロック解除位置P5に移動し、さらに下方に押下げ操作されたときに、図3及び図11に示すギアカバー22の規制壁部117に対して反時計方向側から接触可能とされている。従って、操作レバー28は、ロック解除位置P5を超えてさらに大きく押下げ操作されることが規制されている。
第2付勢部材120は、例えばコイルばねであって、ギアカバー22の内面に突設された図示しないコイル支持軸に支持されたコイル部120aと、ギアカバー22の内面に係止された第1コイル端部120bと、操作レバー28の係止突起115に係止された第2コイル端部120cと、を有する。
なお、第2付勢部材120は、コイルばねに限定されるものではなく、例えば板ばね等であっても構わない。
さらに、戻しピニオン131は、戻しラック130におけるラック歯130aに噛み合い可能とされている。
このラック歯130bは、ラックアーム139の先端部に形成されている。ラックアーム139の基端部は、戻しラック130のうち可動刃26の刃先26a側に位置する端部に連結されている。そのため、ラックアーム139は、基端部を支点にして戻しピニオン131から離れる方向に弾性変形可能な片持ちアームとされている。
これにより、ラックアーム139を戻しピニオン131から離間する方向に弾性変形させることができ、ラック歯130bを戻しピニオン131の径方向外側へ退避させることが可能とされている。
例えば、戻しラック130が図9に示す矢印F1方向に移動する際に、戻しラック130のラック歯130bが戻しピニオン131における歯部の歯先に当接することが考えられる。この場合、戻しラック130の移動が戻しピニオン131の歯先で阻止されるおそれがある。
このことを考慮して、ラック歯130bをラックアーム139の先端部に形成することで、ラックアーム139の弾性変形によってラック歯130bを戻しピニオン131の径方向外側へ退避させ、戻しピニオン131の歯先を乗り越え可能に構成している。そのため、ラック歯130bが戻しピニオン131の歯先を乗り越えた後、ラックアーム139の弾性復元力を利用してラック歯130bを元の位置に復帰させ、復帰したラック歯130bを戻しピニオン131における次の歯部に適切に噛み合わせることが可能とされている。これにより、戻しラック130の移動が阻害されてしまう不都合を生じさせることなく、戻しラック130のラック歯130bと戻しピニオン131とを適切に噛み合わせることが可能となる。
これにより、弾性アーム部132cがギアプレート132a側に向けて弾性変形することにより、ギア歯部132bを戻しギア132の径方向内側に向けて変位させることができ、戻しピニオン131の歯部から退避することが可能とされている。
ギアカバー22の内面には、プラネタリギア134が噛み合うインターナルギア135が形成されている。従って、プラネタリギア134は、操作レバー28の移動に伴って公転することで、インターナルギア135に噛み合いながら自転することが可能とされている。
これら一対のロックアーム140、150は、操作レバー28がロック位置P3に位置しているときに、収容溝62内に収容されたプラテン軸受51を開放口62a側から押さえ、且つ操作レバー28がロック位置P3からロック解除位置P5側に向けて移動することに伴って、プラテンユニット6からヘッドユニット5側に向けて揺動軸線O2回りを揺動し、プラテン軸受51から離間して収容溝62内からのプラテン軸受51の離脱を許容する。
連結軸部141は、図10に示すように円柱状のシャフトであり、ヘッドフレーム20を左右方向L3に貫通するように形成されていると共に、一方の側壁部60及び他方の側壁部61に回転可能に支持されている。なお、連結軸部141の中心軸線が揺動軸線O2とされている。
図13に示すように、ロックアーム140は、収容溝62よりも上方側に配置され、前後方向L2に延びるように形成されている。ロックアーム140の基端部が連結軸部141の端部に連結されている。ロックアーム140の先端部には、収容溝62内に収容されたプラテン軸受51を収容溝62の開放口62a側から覆うロック爪部145が形成されている。これにより、ロック爪部145と収容溝62における溝底部62bとの間でプラテン軸受51を挟み込むように、プラテン軸受51を保持することが可能とされている。
そのため、ロックアーム140のロック爪部145は、操作レバー28の操作に伴ってプラテン軸受51から徐々に離れ、操作レバー28がロック位置P3に達したときに、収容溝62からヘッドユニット5側に退避して開放口62aを開放する。これにより、収容溝62内からのプラテン軸受51の離脱を許容することが可能とされている。
押上げアーム147は、溝底部62bよりも後方BKに配置され、ロックアーム140、150から下方に向けて延びるように形成されている。押上げアーム147のうち、プラテン軸受51側を向いた面は、溝底部62bに対して平行に延びるように形成され、プラテン軸受51を押上げる押上げ面147aとされている。
なお、第3付勢部材160は、コイルばねに限定されるものではなく、例えば板ばね等であっても構わない。
これにより、ヘッドユニット5とプラテンユニット6とを組み合わせた際、プラテンローラ45を回転させて記録紙Pの紙送りを行うことが可能とされている。
次に、上述のように構成されたサーマルプリンタ1の作用について説明する。
はじめに、ヘッドユニット5とプラテンユニット6を組み合わせる場合について説明する。
この場合には、図2に示すように、ロール状の記録紙Pをケーシング2の記録紙収納部16内に投入してセットした後、プリンタカバー3を閉操作することで、プラテンユニット6をヘッドユニット5に対して接近させることができる。そして、図1に示すように、プリンタカバー3を完全に閉めることで、記録紙Pをサーマルヘッド25とプラテンローラ45との間に挟んだ状態で、ヘッドユニット5とプラテンユニット6を組み合わせることができる。
これにより、図5に示すように、一対のロックアーム140、150を利用して、一対の収容溝62内に収容された一対のプラテン軸受51のそれぞれを押さえることができるので、収容溝62内からプラテン軸受51が抜け出てしまうことを防止することができる。従って、プラテンロック機構30を利用して、プラテンローラ45をロック状態に維持することができる。
なお、ヘッドユニット5とプラテンユニット6とが組み合わされることで、記録紙Pを間に挟んだ状態でサーマルヘッド25とプラテンローラ45とが所定の圧力で圧接される。また、記録紙Pは、可動刃26と固定刃46との間を通過した後、排出口18からケーシング2の外側に引き出された状態となる。さらに、プラテンローラ45の従動ギア52が、ヘッドユニット5側のプラテン輪列機構に噛み合った状態となる。
この場合には、駆動用モータを駆動して、プラテン輪列機構を介して従動ギア52を回転させる。これにより、プラテンローラ45を回転させることができ、サーマルヘッド25との間で挟みこまれた記録紙Pを排出口18に向けて紙送りさせることができる。
また、これと同時にサーマルヘッド25に印字データに応じた制御信号を出力して発熱素子を適宜発熱させる。これにより、紙送りされる記録紙Pに対して、各種の文字や図形等を明瞭に印刷することができる。
なお、印刷された記録紙Pは固定刃46と可動刃26との間を通過する。
この場合には、駆動用モータ75を駆動して図9に示す駆動中間車76を回転させる。これにより、二段中間車77(大径中間車77a及び小径中間車77b)を介して駆動ピニオン78を回転させることができ、駆動ラック71を戻しラック130と共に矢印F1方向に移動させることができる。そのため、可動刃26を待機位置P2から切断位置P1まで移動させることができ、図8に示すように記録紙Pを固定刃46との間で挟み込んで切断することができる。その結果、切断した記録紙Pを例えばレシートやチケット等として使用することが可能である。
なお、記録紙Pの切断中に紙ジャムが発生した場合には、図15に示すように、可動刃26が固定刃46に乗り上げた切断位置P1で停止した状態となってしまう。
そして、プラネタリギア134の回転に伴って、サンギア133及び戻しギア132を、回転軸線O1を中心として反時計方向に回転させることができる。
従って、このときの操作レバー28の位置が噛合解除位置P4に相当する。
そのため、戻しピニオン131に噛み合っている戻しラック130を矢印F2方向に移動させることができ、可動刃26を切断位置P1から待機位置P2に強制的に復帰させることができる。これにより、固定刃46に対して可動刃26が重なった状態を解消することができ、紙ジャムを解除することができる。
従って、操作レバー28をロック解除位置P5に位置させることで、プラテンロック機構30を利用してプラテンローラ45をロック解除状態に切り換えることができ、ヘッドユニット5とプラテンユニット6とを分離させることができる。その結果、プラテンユニット6が取り付けられたプリンタカバー3を開放することができる。
さらに、ロックアーム140、150及び押上げアーム147を一体に形成して一部品としているので、部品点数を削減するこができ、構成の簡略化に繋げることができる。
特に、操作レバー28をロック位置P3からロック解除位置P5に向けて操作することに伴って、紙ジャムの解除と、プラテンローラ45のロック解除とを一連の流れの中で連動して行うことができるので、より一層使い易い印字ユニット4及びサーマルプリンタ1とすることができる。
例えば図17に示すように、戻しギア132のギア歯部132bが戻しピニオン131に噛み合う際に、戻しピニオン131におけるピニオン歯の歯先131aが、ギア歯部132bの歯先に対して当接することで、戻しギア132の回転が戻しピニオン131によって阻害される可能性が考えられる。
しかしながら、このような場合であっても、弾性アーム部132cの弾性変形によって、ギア歯部132bを戻しギア132の径方向内側へ向けて退避させることができる。これにより、戻しギア132の回転に伴って、ギア歯部132bを、ピニオン歯の歯先131aを乗り越えるように移動させることが可能となる。そのため、ピニオン歯の歯先131aを乗り越えた後、弾性アーム部132cの弾性復元力を利用して、ギア歯部132bを退避位置から元の位置に復帰させることができる。そのため、ギア歯部132bを、次のピニオン歯に対して噛み合わせることができる。
また、プラテン支持ばね180、190軸受押圧部181は、山型形状に形成されているので、プラテンローラ45を離脱させる際に、その離脱動作を必要以上に妨げることはない。
ただし、上記実施形態のように、固定刃46をプリンタカバー3に設けることで、可動刃26を駆動する駆動機構27をプリンタカバー3に設ける必要がないので、プリンタカバー3の軽量化を図ることができ、プリンタカバー3の開閉操作性を良好に確保することができる。
さらに、上記実施形態では、戻し機構29を具備した場合を例に挙げて説明したが、戻し機構29は必須なものではなく、具備しなくても構わない。さらに戻し機構29を具備する場合であっても、他の構成を採用しても構わない。
P1…切断位置
P2…待機位置
P3…ロック位置
P5…ロック解除位置
O2…揺動軸線
1…サーマルプリンタ
2…ケーシング(プリンタ本体)
3…プリンタカバー
4…印字ユニット
5…ヘッドユニット
6…プラテンユニット
16…記録紙収納部
25…サーマルヘッド
26…可動刃
27…駆動機構
28…操作レバー
29…戻し機構
30…プラテンロック機構
45…プラテンローラ
46…固定刃
51…プラテン軸受
62…収容溝
62a…開放口
62b…溝底部
63…案内突起
71…駆動ラック
90…スイングプレート
96…突起部
130…戻しラック
130a、130b…ラック歯
131…戻しピニオン
132…戻しギア
133…サンギア
134…プラネタリギア
135…インターナルギア
140、140A、150、150A…ロックアーム
141…連結軸部
145、145A…ロック爪部
147…押上げアーム
148A…離脱防止面
160…第3付勢部材(付勢部材)
180、190…プラテン支持ばね
183…一端部
Claims (12)
- 記録紙に印字を行うサーマルヘッドを有するヘッドユニットと、
前記記録紙を紙送りするプラテンローラ、及び前記プラテンローラの両端部をそれぞれ回転可能に軸支する一対のプラテン軸受を有し、前記ヘッドユニットに対して分離可能に組み合わされるプラテンユニットと、
前記ヘッドユニットに対して前記プラテンユニットをロックするロック位置と、前記ヘッドユニットに対する前記プラテンユニットのロックを解除するロック解除位置との間で回転軸線回りに移動可能な操作レバーと、
前記プラテンローラと平行な揺動軸線回りに揺動可能なロックアームを有し、前記プラテンローラをロックするロック状態と、該ロックを解除するロック解除状態とを切り換えるプラテンロック機構と、
前記ロック状態を維持するように、前記ロックアームを前記揺動軸線回りに付勢する付勢部材と、を備え、
前記ヘッドユニットには、開放口を通じて一対の前記プラテン軸受を内部に嵌め込み可能とされ、且つ前記操作レバーが前記ロック位置に位置しているときに、前記プラテン軸受を溝底部に接した状態で収容する一対の収容溝が形成され、
前記ロックアームは、前記操作レバーが前記ロック位置に位置しているときに、前記収容溝内に収容された一対の前記プラテン軸受の少なくとも一方を前記開放口側から押さえ、且つ前記操作レバーが前記ロック位置から前記ロック解除位置側に向けて移動することに伴って、前記揺動軸線回りを揺動して、前記開放口を通じた前記収容溝内からの前記プラテン軸受の離脱を許容可能とし、
前記ロックアームには、前記操作レバーが前記ロック位置から前記ロック解除位置に向けて移動することに伴って、前記プラテン軸受を前記溝底部から前記開放口側に向けて押上げる押上げアームが形成され、
前記付勢部材は、前記プラテンユニット側に向けて前記ロックアームを付勢していることを特徴とする印字ユニット。 - 請求項1に記載の印字ユニットにおいて、
前記ロックアームは、前記操作レバーが前記ロック位置から前記ロック解除位置側に向けて移動することに伴って、前記プラテンユニット側から前記ヘッドユニット側に向けて前記揺動軸線回りを揺動して、前記開放口を通じた前記収容溝内からの前記プラテン軸受の離脱を許容可能とする、印字ユニット。 - 請求項1又は2に記載の印字ユニットにおいて、
前記押上げアームは、前記操作レバーが前記ロック位置に位置しているときに、前記プラテン軸受に対して非接触とされている、印字ユニット。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の印字ユニットにおいて、
前記収容溝の内側面には、前記開放口側から前記溝底部側に向かうにしたがって開口幅を狭まるように形成され、前記プラテン軸受を前記溝底部に向けて案内する傾斜した案内突起が形成され、
前記押上げアームは、前記案内突起の頂点部よりも、前記開放口側に前記プラテンローラのローラ中心が移動するように前記プラテン軸受を押上げる、印字ユニット。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の印字ユニットにおいて、
前記ロックアームは、前記プラテンローラを挟んだ両側に配置され、一対の前記プラテン軸受に対応して一対設けられ、
前記プラテンロック機構は、前記揺動軸線に沿って延びると共に一対の前記ロックアーム同士を連結する連結軸部を備えている、印字ユニット。 - 請求項1から5のいずれか1項に記載の印字ユニットにおいて、
前記ヘッドユニット及び前記プラテンユニットのうちの一方に設けられた固定刃と、
前記ヘッドユニット及び前記プラテンユニットのうちの他方に設けられ、前記固定刃に対して相対移動可能な可動刃と、
前記可動刃に連結された駆動ラックを有し、前記可動刃を、前記固定刃から離れた待機位置と、前記固定刃に乗り上げた切断位置との間で移動させる駆動機構と、を備えている、印字ユニット。 - 請求項6に記載の印字ユニットにおいて、
前記可動刃が前記切断位置で停止している状態において、前記ロック位置から前記ロック解除位置に向けた前記操作レバーの操作に伴う操作力を利用して、前記プラテンロック機構が前記プラテンローラを前記ロック解除状態に切り換える前に、前記可動刃を前記切断位置から前記待機位置に移動させる戻し機構と、を備えている、印字ユニット。 - 請求項7に記載の印字ユニットにおいて、
前記戻し機構は、
前記駆動ラックに形成された戻しラックと、
前記戻しラックのラック歯に噛み合う戻しピニオンと、
前記操作レバーの前記回転軸線と同軸上に配置された状態で、前記回転軸線回りに回転可能に支持された戻しギア及びサンギアと、
前記サンギアに噛み合うと共に、前記操作レバーの移動に伴って公転するプラネタリギアと、
前記プラネタリギアが噛み合うインターナルギアと、備え、
前記戻しギアは、前記戻しピニオンと噛み合い可能とされている、印字ユニット。 - 請求項8に記載の印字ユニットにおいて、
前記ラック歯は、前記可動刃が前記切断位置に位置したときに前記戻しピニオンに対して噛み合い、且つ前記可動刃が前記待機位置に位置したときに前記戻しピニオンに対する噛み合いが解除されるように、前記可動刃における刃先の反対側に形成されている、印字ユニット。 - 請求項1から9のいずれか1項に記載の印字ユニットにおいて、
前記ロックアームは、前記ロック状態で前記開放口を通じた前記収容溝内からの前記プラテン軸受の離脱を防止する直線状の離脱防止面を有し、
前記ロックアームの回転中心から前記プラテン軸受の中心を通る線と前記離脱防止面とは、垂直に交わっている、印字ユニット - 請求項1から9のいずれか1項に記載の印字ユニットにおいて、
前記プラテン軸受が前記収容溝内に保持されるのを補助するプラテン支持ばねを備え、
前記プラテン支持ばねは、前記操作レバーが前記ロック位置から前記ロック解除位置側に向けて移動することに伴って、前記押上げアームが前記プラテン軸受を押上げる前に、前記プラテン軸受の保持を解除する方向に移動し、前記開放口を通じた前記収容溝内からの前記プラテン軸受の離脱を許容可能とする、印字ユニット。 - 請求項1から11のいずれか1項に記載の印字ユニットと、
前記記録紙を収容する記録紙収納部を有すると共に、前記ヘッドユニット及び前記プラテンユニットのうちの一方のユニットが取り付けられたプリンタ本体と、
前記プリンタ本体に対して回動可能に連結され、前記ヘッドユニット及び前記プラテンユニットのうちの他方が取り付けられたプリンタカバーと、を備えていることを特徴とするサーマルプリンタ。
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