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JP2021150199A - スパークプラグ - Google Patents

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JP2021150199A
JP2021150199A JP2020049615A JP2020049615A JP2021150199A JP 2021150199 A JP2021150199 A JP 2021150199A JP 2020049615 A JP2020049615 A JP 2020049615A JP 2020049615 A JP2020049615 A JP 2020049615A JP 2021150199 A JP2021150199 A JP 2021150199A
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祐也 阿部
Yuya Abe
祐也 阿部
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Abstract

【課題】製造負荷を高くせずにノイズ抑制と負荷寿命の確保とを図ることが可能なスパークプラグを提供する。【解決手段】スパークプラグ1は、中心電極3と端子金具6との間に抵抗体5を有する。抵抗体5は、ガラス51と、ジルコニア52と、カーボン53とを含む。抵抗体5は、カーボンの含有率が1質量%以上3質量%以下であり、カーボンに対するジルコニアの質量比が8以上16未満である。【選択図】図2

Description

本発明は、スパークプラグに関する。
スパークプラグは、自動車のエンジン等の内燃機関における点火手段として用いられる。スパークプラグは、中心電極と端子金具との間に抵抗体を有している。抵抗体としては、ガラスと、ジルコニアと、導電材としてのカーボンとを含む抵抗体が公知である。
なお、先行する特許文献1には、抵抗体のうち軸線方向における中心電極後端と端子電極先端との間の中点よりも先端側に位置する先端側部位において、カーボンの含有量が1.5質量%以上4.0質量%以下とされるとともに、抵抗体の抵抗値が1.0kΩ以上3.0kΩ以下であり、抵抗体のうち軸線方向における中心電極後端と端子電極先端との間の中点よりも後端側に位置する後端側部位の抵抗値よりも、先端側部位の抵抗値が小さいスパークプラグが提案されている。
特許第5795129号公報
これまでスパークプラグの分野では、抵抗体の抵抗値は、ノイズ抑制などの観点から3kΩ超5kΩ以下が一般的であった。しかしながら、上記のような比較的高い抵抗値では電流が流れ難い。近年では、着火性の向上を図るため、抵抗体の抵抗値を比較的小さくすることが望まれている。抵抗体の低抵抗化を図る手法としては、導電材であるカーボン量を増加する方法がある。ところが、低抵抗化された抵抗体を用いたスパークプラグでは、火花放電の発生時に抵抗体を流れる電流が大きくなるため、抵抗体に形成された導電経路が高温となりやすい。その結果、通電によるジュール発熱によってカーボンが消失し、抵抗体の抵抗値が急激に増大するおそれがある。そのため、抵抗値が比較的小さなスパークプラグでは、ノイズ抑制を図りつつ負荷寿命を確保することが難しい。
なお、特許文献1のスパークプラグは、抵抗体を、小抵抗層と大抵抗層との二層構成としている。そのため、特許文献1のスパークプラグは、2つの異なる材料を用いて抵抗体を作製しなければならず、スパークプラグの製造負荷が高くなることが懸念される。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、製造負荷を高くせずにノイズ抑制と負荷寿命の確保とを図ることが可能なスパークプラグを提供しようとするものである。
本発明の一態様は、中心電極(3)と端子金具(6)との間に抵抗体(5)を有するスパークプラグ(1)であって、
上記抵抗体は、ガラス(51)と、ジルコニア(52)と、カーボン(53)とを含み、
上記カーボンの含有率が1質量%以上3質量%以下であり、
上記カーボンに対する上記ジルコニアの質量比が8以上16未満である、
スパークプラグ(1)にある。
上記スパークプラグは、上記特定の抵抗体を有する。そのため、上記スパークプラグは、ノイズ抑制と負荷寿命の確保とを図ることができる。また、上記特定の抵抗体は、カーボンとジルコニアとの質量比を調整した単一材料より作製することができるので、スパークプラグの製造負荷を高くせずに済む。よって、上記スパークプラグによれば、製造負荷を高くせずにノイズ抑制と負荷寿命の確保とを図ることができる。
なお、特許請求の範囲および課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
図1は、実施形態1におけるスパークプラグの全体構造を示した縦断面図である。 図2は、実施形態1におけるスパークプラグの抵抗体の微構造の一部を模式的に示した説明図である。 図3は、実験例における試験体についての電雑評価方法を示した説明図である。
(実施形態1)
実施形態1のスパークプラグ1について、図1、図2を用いて説明する。図1に例示されるように、本実施形態のスパークプラグ1は、中心電極3と端子金具6との間に抵抗体5を有している。以下、これを詳説する。
スパークプラグ1において、抵抗体5は、図2に例示されるように、ガラス51と、ジルコニア52と、カーボン53と、を含んでいる。なお、図2では、抵抗体5は、具体的には、複数のガラス粒子511と、ガラス粒子511間の隙間を埋める混合物54とを有している。複数のガラス粒子511は、骨材として機能するものであり、網目構造を形成している。混合物54は、ジルコニア粒子521と、カーボン粒子531と、溶けて固まったガラス512とを含んでいる。
ジルコニア52としては、例えば、ZrO、安定化ジルコニアなどを例示することができる。これらは1種または2種以上併用されていてもよい。「安定化ジルコニア」の語は、安定化剤によって結晶構造が安定化された狭義の安定化ジルコニアのみならず、安定化部分と不安定な部分とが混在する部分安定化ジルコニアをも含む概念として用いる。ガラスとしては、例えば、ホウケイ酸ガラスなどを例示することができる。
ここで、抵抗体5は、カーボン53の含有率(以下、「カーボン含有率」ということがある。)が1質量%以上3質量%以下とされ、カーボン53に対するジルコニア52の質量比(以下、「ZrO/C比」ということがある。)が8以上16未満とされる。
抵抗体5において、カーボン含有率が1質量%未満になると、スパークプラグ1の低抵抗化が難しくなる。また、カーボン含有率が3質量%超になると、カーボン53の凝集が生じやすくなる。カーボン含有率は、好ましくは、1質量%超、より好ましくは、1.2質量%以上、さらに好ましくは、1.5質量%以上とすることができる。なお、カーボン含有率は、負荷寿命などの観点から、好ましくは、2.5質量%以下とすることができる。
抵抗体5において、ZrO/C比が8より小さくなると、負荷寿命が低下する。これは、カーボン53の分散性が低下し、カーボン53が凝集した部分等において局所的な発熱が生じ、ジルコニア52を介したカーボン53と酸素の化学反応が進行してカーボン53が消失することによって、抵抗体5の抵抗値が急激に増大するためであると考えられる。ZrO/C比は、上記化学反応の反応性抑制、負荷寿命向上などの観点から、好ましくは、8超、より好ましくは、8.5以上、さらに好ましくは、9以上とすることができる。
また、ZrO/C比が16以上になると、相対的にカーボン53が少なくなり絶縁体であるジルコニア52が多くなり、ノイズ抑制を図り難くなる。ZrO/C比は、負荷寿命、プラグ標準サイズ内での抵抗調整のしやすさなどの観点から、好ましくは、15以下、より好ましくは、14以下、さらに好ましくは、13以下とすることができる。
抵抗体5は、カーボン含有率が1質量%以上3質量%以下とされ、ZrO/C比が9以上13以下とされることが好ましい。この構成によれば、負荷寿命の向上を図りやすくなる。
なお、カーボン含有率(質量%)、ZrO/C比(カーボンに対するジルコニアの質量比)は、スパークプラグ1の軸方向Dに沿って2等分した抵抗体5の断面について、電子線マイクロアナライザ(EPMA:Electron Probe Micro Analyzer)を用いて測定することができる。なお、ZrO/C比は、ジルコニア含有率(質量%)およびカーボン含有率(質量%)を測定し、ジルコニア含有率(質量%)をカーボン含有率(質量%)で除すことにより算出することできる。また、電子線マイクロアナライザによる測定条件は、ACC.V(加速電圧):15kV、ビーム電流50nA、測定エリア:1.0mm×1.0mmとする。
抵抗体5の抵抗値(電気抵抗値)は、0.5kΩ以上3kΩ以下とすることができる。この構成によれば、ノイズ抑制と負荷寿命の確保とを図りやすくなる。
スパークプラグ1は、中心電極3と端子金具6との間に、上述した抵抗体5を有しておれば、その他の各部位の構成については公知の構成を適宜適用することができる。以下、スパークプラグ1の全体構成の一例を示すが、これに限定されるものではない。
図1に例示されるスパークプラグ1は長尺状である。スパークプラグ1は内燃機関用である。内燃機関は、例えば自動車用のエンジンであり、スパークプラグ1は、後述の取付金具11によって、図示しないエンジン燃焼室に臨むシリンダヘッドの取付孔に取り付けられる。
なお、スパークプラグ1の軸方向Dにおける燃焼室内に突出する側を先端側D1といい、その反対側を基端側D2という。つまり、図1における下側が先端側D1であり、上側が基端側D2である。
スパークプラグ1は、取付金具11と、絶縁碍子2と、中心電極3と、導電性ガラスシール部4、48と、上述した抵抗体5と、端子金具6と、接地電極7とを具備する。導電性ガラスシール部4、48には、中心電極3の基端側D2と抵抗体5の先端側D1との間に設けられた第1導電性ガラスシール部4と、抵抗体5の基端側D2と端子金具6の先端側D1との間に設けられた第2導電性ガラスシール部48とがある。
筒状の取付金具11は内側に絶縁碍子2を保持している。絶縁碍子2は、軸孔210内の先端側D1に中心電極3を保持し、軸孔210内の基端側に端子金具6の軸部61を保持する。第1導電性ガラスシール部4は、中心電極3の基端側D2を絶縁碍子2の軸孔210内に固定している。第2導電性ガラスシール部48は、端子金具6の先端側D1を絶縁碍子2の軸孔210内に固定している。
接地電極7は、絶縁碍子2の軸孔210の先端側D1において中心電極3と対向する。抵抗体5は、絶縁碍子2の軸孔210内において中心電極3と端子金具6との間に配置される。スパークプラグ1においては、絶縁碍子2と中心電極3とが同軸配置されている。以下、スパークプラグ1を構成する各部を詳説する。
取付金具11は、筒状であり、絶縁碍子2を内側に保持する。取付金具11は、軸方向Dの先端側D1の外周に取付用ネジ部12を有し、基端側D2に、取付用ネジ部12より外径が大きい大径部13を有している。
取付金具11の大径部13の内側には、絶縁碍子2の中間部に設けた大径部22が収容保持され、大径部22の基端縁部24を加締め固定して気密シールしている。取付金具11は、例えば、炭素鋼等の鉄系合金材料からなる。
絶縁碍子2は筒状の取付金具11の内側に保持される。絶縁碍子2は軸方向Dを貫通する軸孔210を有する。絶縁碍子2の軸孔210内には中心電極3が保持される。絶縁碍子2の先端部23は、取付金具11の先端開口111よりも先端側D1に突出している。絶縁碍子2は、アルミナ等の絶縁性セラミックスからなる。
中心電極3は、スパークプラグ1の軸方向Dに伸びる長尺状である。中心電極3は、絶縁碍子2の軸孔210内の先端側D1に保持される。中心電極3は、大径の基端部32を有し、基端部32が絶縁碍子2の軸孔210の内周に設けたテーパ状の段差面211上に支持される。一方、中心電極3は、テーパ状の先端部311を有し、先端部311は、絶縁碍子2の先端部23よりも、さらに先端側D1に突出している。
接地電極7は、断面形状全体がL字形(具体的には、図1では逆L字状)に屈曲する板状体であり、基端側D2が取付金具11の先端面に接合固定されている。接地電極7は、中心電極3の側方で軸方向Dに延び、先端部71が径方向の内側に屈曲して中心電極3の先端部311に対向している。これにより、中心電極3の先端部311と接地電極7の先端部71との間に、火花放電ギャップGが形成される。
中心電極3、接地電極7は、例えば、Ni(ニッケル)を主成分として含むNi基合金等の金属材料を母材として構成される。電極内部に、熱伝導性に優れた金属、例えば、Cu(銅)またはCu合金等の金属材料等からなる芯材を有して構成されていてもよい。中心電極3の先端部311と、接地電極7の先端部71との対向面には、例えば、円柱状に成形された貴金属チップが、溶接等により接合される。貴金属材料としては、例えば、Pt(白金)、Ir(イリジウム)、Rh(ロジウム)等が挙げられ、これら貴金属から選ばれる少なくとも1種類を主成分として含む貴金属または貴金属合金を用いることができる。
端子金具6は、大径の端子部62と、これより小径の軸部61とを備える。軸部61は、端子部62側の基端部611と、これより先端側D1の主軸部612とからなる。主軸部612は、先端側D1の外周にネジ加工または溝加工を施してなる外周溝部613を有する。外周溝部613は、抵抗体5との間の導電性ガラスシール部48との固着力を向上させる。
図1において、端子金具6は、小径の軸部61が絶縁碍子2の軸孔210内に収容されており、絶縁碍子2への組付時に、導電性ガラスシール部48を介して抵抗体5を加圧する。端子金具6の大径の端子部62は、絶縁碍子2の軸孔210の基端開口よりも基端側D2に突出し、図示しない高電圧源に接続される。高電圧源は、例えば、車載バッテリに接続されて点火用高電圧を発生する点火コイルであり、図示しない制御装置に接続されている。なお、端子金具6は、ステムと称されることもある。
絶縁碍子2の軸孔210内において、端子金具6の軸部61と中心電極3との間には、導電性ガラスシール部4、48を介して抵抗体5が設けられる。抵抗体5は、円柱状の部材であり、所望の電気抵抗値に調整されている。抵抗体5は、中心電極3と端子金具6とを電気的に接続すると共に、電波雑音を吸収する機能を有する。
抵抗体5と中心電極3との間には、第1導電性ガラスシール部4が設けられている。また、抵抗体5と端子金具6との間には、第2導電性ガラスシール部48が設けられている。
第1導電性ガラスシール部4および第2導電性ガラスシール部48は、導電性の接合ガラスからなり、接合ガラスは、例えば、ガラスに銅粉末を混入させてなる銅ガラスからなる。これにより、外部の高電圧源から、端子金具6、第2導電性ガラスシール部48、抵抗体5、第1導電性ガラスシール部4を経て、中心電極3に至る導電パスが形成され、中心電極3と接地電極7との間に高電圧が印加されて火花放電が発生する。
(実験例)
−抵抗体材料の準備−
大径ガラス(ホウケイ酸ガラス)粉末(平均粒径100〜200μm)と、小径ガラス(ホウケイ酸ガラス)粉末(平均粒径10〜20μm)と、カーボン粉末(平均粒径1〜10μm)と、ジルコニア(ZrO)粉末(平均粒径2〜6μm)と、結合剤(デキストリン)とを十分に混練して均一状態とすることにより、複数種の抵抗体材料を調製した。なお、大径ガラス粉末と小径ガラス粉末とカーボン粉末とジルコニア粉末と結合剤とは、合計で100質量部とした。また、抵抗体材料100質量部中のカーボン粉末およびジルコニア粉末の質量比は、カーボン含有率およびジルコニア含有率が後述の表1を満たすように調整した。また、抵抗体材料100質量部中、結合剤は1質量部であり、100質量部からカーボン粉末およびジルコニア粉末および結合剤の合計質量部を引いた値を、大径ガラス粉末および小径ガラス粉末の合計質量部とした。大径ガラス粉末と小径ガラス粉末との質量比は、16とした。上述した平均粒径は、レーザー回折・散乱法により測定した体積基準の累積度数分布が50%を示すときの粒子径(直径)である。
−試験体の作製−
絶縁碍子の軸孔内に中心電極を挿入した後、導電性ガラスシール材料を充填し、予備圧縮した。次いで、軸孔内に所定の抵抗体材料、導電性ガラスシール材料を同様に順に充填し、予備圧縮した。次いで、軸孔内に端子金具を挿入した。次いで、これを炉内にて860℃で1時間加熱した後、端子金具を圧入して溶着させた。これにより、試験体1〜試験体24のスパークプラグを得た。各試験体における抵抗体は、いずれも単一材料より形成されている。なお、各試験体は、抵抗体の抵抗値が0.5kΩ以上3kΩ以下となるように抵抗体の長さを調整した。抵抗体の長さが長いほど、抵抗体の抵抗値が大きくなる。
−抵抗体のカーボン含有率(質量%)、ZrO/C比−
上述した測定方法に従って、各試験体における抵抗体のカーボン含有率(質量%)、ZrO/C比を測定した。この際、電子線マイクロアナライザには、島津製作所社製の「EPMA−1610」を用いた。
−電雑評価−
電雑評価として、試験体のスパークプラグについて、広帯域放射ノイズ試験を実施した。具体的には、図3に示すように、内燃機関の燃焼室を模した、所定の圧力(0.2MPa)に調整可能な圧力容器90に試験体のスパークプラグ1を取り付け、放電電圧15kVを印加したときに発生する電磁波ノイズを、EMIレシーバ91を用いて測定した。なお、図3中、符合92は、点火制御回路である。符合93は、点火制御回路92とスパークプラグ1とを接続するハイテンションコード(4.8kΩ、30cm、16kΩ・m)である。符合94は、EMIレシーバ91に接続された電流プローブである。符合95は、点火コイルである。符合96は、イグナイタである。
試験体15のスパークプラグを基準として、電磁波ノイズが±5%以内の変動であった場合を、ノイズ抑制ができているとして「A」と評価した。また、電磁波ノイズが±5%超えの変動であった場合を、ノイズ抑制ができていないとして「C」と評価した。
−負荷寿命評価−
試験体のスパークプラグ1を、エンジンベンチシステムに取り付けて、表1に示す条件にて抵抗体負荷寿命試験を加速試験で実施した。なお、加速試験条件は、JISB8031「内燃機関−スパークプラグ」の抵抗体負荷寿命試験に準ずるものであり、放電電圧・温度条件を、JISB8031における条件(すなわち、20±5kV、温度規定なし)より厳しい、35kV、350℃とした。また、点火回数は、JISB8031の規格である、抵抗値変化率における±30%以下に基づいて、抵抗値変化率における±30%に到達するまでの時間とした。なお、JISB8031における点火回数13000000は、加速試験条件の周波数100Hzにおいて、40時間に相当する。そのため、加速試験においては、抵抗値変化率における±30%に到達するまでの時間を負荷寿命時間として、当該負荷寿命時間が40時間以上であることを規格に設定した。
加速試験における負荷寿命時間が40時間以上48時間(規格の1.2倍)未満であった場合を「B」、加速試験における負荷寿命時間が48時間(規格の1.2倍)以上であった場合を「A」と評価した。また、加速試験における負荷寿命時間が40時間未満であった場合を「C」と評価した。本実験例では、「A」または「B」と評価された試験体は、負荷寿命が確保されていると判断し、そのうち、「A」と評価された試験体は、負荷寿命が向上していると判断した。「C」と評価された試験体は、負荷寿命を確保することができないと判断した。
Figure 2021150199
表2に、抵抗体の詳細構成および評価結果をまとめて示す。
Figure 2021150199
表2によれば、抵抗体におけるカーボン含有率、カーボンに対するジルコニアの質量比(ZrO/C比)が、本開示にて規定される場合には、ノイズ抑制と負荷寿命の確保とを図ることが可能であることが確認された。また、各試験体の抵抗体は、カーボンとジルコニアとの質量比を調整した単一材料より作製することができる。そのため、各試験体の抵抗体は、特許文献1のスパークプラグのように、2つの異なる材料を用いて抵抗体を作製する必要がなく、スパークプラグの製造負荷を高くせずに済む利点があるといえる。
本発明は、上記各実施形態、各実験例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。また、各実施形態、各実験例に示される各構成は、それぞれ任意に組み合わせることができる。
1 スパークプラグ
3 中心電極
6 端子金具
5 抵抗体
51 ガラス
52 ジルコニア
53 カーボン

Claims (2)

  1. 中心電極(3)と端子金具(6)との間に抵抗体(5)を有するスパークプラグ(1)であって、
    上記抵抗体は、ガラス(51)と、ジルコニア(52)と、カーボン(53)とを含み、
    上記カーボンの含有率が1質量%以上3質量%以下であり、
    上記カーボンに対する上記ジルコニアの質量比が8以上16未満である、
    スパークプラグ(1)。
  2. 上記カーボンに対する上記ジルコニアの質量比が9以上13以下である、請求項1に記載のスパークプラグ(1)。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11233232A (ja) * 1997-04-23 1999-08-27 Ngk Spark Plug Co Ltd 抵抗体入りスパークプラグ、スパークプラグ用抵抗体組成物及び抵抗体入りスパークプラグの製造方法

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