[go: up one dir, main page]

JP2021145676A - 粒子形態を有する茶加工品 - Google Patents

粒子形態を有する茶加工品 Download PDF

Info

Publication number
JP2021145676A
JP2021145676A JP2021038003A JP2021038003A JP2021145676A JP 2021145676 A JP2021145676 A JP 2021145676A JP 2021038003 A JP2021038003 A JP 2021038003A JP 2021038003 A JP2021038003 A JP 2021038003A JP 2021145676 A JP2021145676 A JP 2021145676A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tea
powder
processed
product
collagen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021038003A
Other languages
English (en)
Inventor
クヮンヒョン シン,
Kwanghyun Shin
クヮンヒョン シン,
ミンジュン クウォン,
Minjung Kwon
ミンジュン クウォン,
ウォンギョン チョ,
Wonkyung Cho
ウォンギョン チョ,
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Amorepacific Corp
Original Assignee
Amorepacific Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from KR1020200033243A external-priority patent/KR20210116979A/ko
Priority claimed from KR1020200033242A external-priority patent/KR20210116978A/ko
Application filed by Amorepacific Corp filed Critical Amorepacific Corp
Publication of JP2021145676A publication Critical patent/JP2021145676A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23FCOFFEE; TEA; THEIR SUBSTITUTES; MANUFACTURE, PREPARATION, OR INFUSION THEREOF
    • A23F3/00Tea; Tea substitutes; Preparations thereof
    • A23F3/16Tea extraction; Tea extracts; Treating tea extract; Making instant tea
    • A23F3/30Further treatment of dried tea extract; Preparations produced thereby, e.g. instant tea
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23FCOFFEE; TEA; THEIR SUBSTITUTES; MANUFACTURE, PREPARATION, OR INFUSION THEREOF
    • A23F3/00Tea; Tea substitutes; Preparations thereof
    • A23F3/06Treating tea before extraction; Preparations produced thereby
    • A23F3/14Tea preparations, e.g. using additives
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23JPROTEIN COMPOSITIONS FOR FOODSTUFFS; WORKING-UP PROTEINS FOR FOODSTUFFS; PHOSPHATIDE COMPOSITIONS FOR FOODSTUFFS
    • A23J3/00Working-up of proteins for foodstuffs
    • A23J3/04Animal proteins
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23LFOODS, FOODSTUFFS OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; PREPARATION OR TREATMENT THEREOF
    • A23L27/00Spices; Flavouring agents or condiments; Artificial sweetening agents; Table salts; Dietetic salt substitutes; Preparation or treatment thereof
    • A23L27/84Flavour masking or reducing agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23LFOODS, FOODSTUFFS OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; PREPARATION OR TREATMENT THEREOF
    • A23L29/00Foods or foodstuffs containing additives; Preparation or treatment thereof
    • A23L29/20Foods or foodstuffs containing additives; Preparation or treatment thereof containing gelling or thickening agents
    • A23L29/275Foods or foodstuffs containing additives; Preparation or treatment thereof containing gelling or thickening agents of animal origin, e.g. chitin
    • A23L29/281Proteins, e.g. gelatin or collagen
    • A23L29/284Gelatin; Collagen
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23LFOODS, FOODSTUFFS OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; PREPARATION OR TREATMENT THEREOF
    • A23L33/00Modifying nutritive qualities of foods; Dietetic products; Preparation or treatment thereof
    • A23L33/10Modifying nutritive qualities of foods; Dietetic products; Preparation or treatment thereof using additives
    • A23L33/17Amino acids, peptides or proteins
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23PSHAPING OR WORKING OF FOODSTUFFS, NOT FULLY COVERED BY A SINGLE OTHER SUBCLASS
    • A23P10/00Shaping or working of foodstuffs characterised by the products
    • A23P10/40Shaping or working of foodstuffs characterised by the products free-flowing powder or instant powder, i.e. powder which is reconstituted rapidly when liquid is added
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23VINDEXING SCHEME RELATING TO FOODS, FOODSTUFFS OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES AND LACTIC OR PROPIONIC ACID BACTERIA USED IN FOODSTUFFS OR FOOD PREPARATION
    • A23V2002/00Food compositions, function of food ingredients or processes for food or foodstuffs

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Nutrition Science (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Mycology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Tea And Coffee (AREA)
  • Non-Alcoholic Beverages (AREA)

Abstract

【課題】粒子形態を有する茶加工品およびコラーゲンの異味又は異臭マスキング方法を提供する。
【解決手段】本開示物には粒子形態を有する茶(tea)加工品およびコラーゲンの異味又は異臭マスキング方法が開示される。一側面において、前記茶加工品は、茶粉末およびコラーゲン粉末を含み、結合剤を含まないものである。他の側面において、前記茶加工品は、茶粉末およびコラーゲン粉末を含み、茶加工品の粒子の全重量を基準として粒子径が75μm以下の微粉末を10重量%以下含む。
【選択図】 図1

Description

[関連出願に対する相互参照]
本出願は、2020年03月18日付で出願された大韓民国特許出願第10−2020−0033242号と2020年03月18日付で出願された大韓民国特許出願第10−2020−0033243号に基づく優先権を主張するものであり、その全内容を本出願に参照として援用する。
本開示物には、粒子形態を有する茶(tea)加工品およびコラーゲンの異味又は異臭マスキング方法が開示される。
緑茶を水で出して飲む場合には、緑茶に含有されている水溶性成分だけを飲んで残りはそのまま捨てることになるが、粉末緑茶の場合には緑茶のすべての成分、例えば、トコフェロール、ビタミンA、繊維質などを摂取できる長所がある。したがって、粉末緑茶はお湯で淹れて飲む茶葉よりも有用な成分をはるかに多く摂取できるが、粉末緑茶を飲用するためには、茶具や茶器などが必要となり、且つ粒子間の凝集力のために分散性が低下して時間が多くかかるという不便な点がある。
近年、水ボトルやタンブラーに粉末緑茶を入れて飲用できるように、使い捨てスティック包装に入れて販売する製品も多くあるが、水に入れると固まって分散し難いという問題点を依然として抱えており、相当な時間振り混ぜて飲用しなければならない不便さがある。また、粉末緑茶が少量で包装されるスティック形態の製品の場合、粒子間の凝集力のために粉末の流動性が低くなって粉末緑茶を定量で入れることが難しいだけでなく、封止の際に微粉末により不良が生じる確率も高い。
一方、コラーゲンは動物の骨や軟骨および皮膚に存在するタンパク質であって、肌弾力や保湿の増進に効果があると知られている。コラーゲンを含有する製品は豚皮、牛皮、魚などから抽出した原料で製造され、その由来によるコラーゲン特有の異味や異臭によって摂取しづらいという短所がある。そのため、コラーゲン含有製品ではコラーゲンの異味や異臭の遮蔽が必要となる。現在市販されているコラーゲン含有製品では、コラーゲン特有の異味や異臭を低減させるために強い香の着香料又は強い甘口を出す甘味剤成分を配合しているが、製品のカロリーが高くなるという問題がある。また、摂取後に口内に残存するコラーゲンの異味や異臭が依然として残存するという問題がある。
韓国公開特許公報第10-2006-0090894号
一側面において、本開示物は、水に素早く湿潤および分散する粒子形態を有する茶(tea)加工品を提供することを目的とする。
他の側面において、本開示物は、コラーゲン粉末を含み且つコラーゲンの異味又は異臭が改善した粒子形態を有する茶(tea)加工品を提供することを目的とする。
また他の側面において、本開示物は、コラーゲンの異味又は異臭マスキング方法を提供することを目的とする。
一側面において、本開示物は、茶粉末およびコラーゲン粉末を含み、結合剤を含まないものである、粒子状の茶加工品を提供する。
他の側面において、本開示物は、茶粉末およびコラーゲン粉末を含み、茶加工品の粒子の全重量を基準として微粉末を10重量%以下含み、前記微粉末は、粒子径が75μm以下である、粒子状の茶加工品を提供する。
一側面において、本開示物に示された技術は、水に素早く湿潤および分散する粒子形態を有する茶(tea)加工品を提供する効果がある。
本開示物に係る茶加工品は、水に素早く湿潤および分散して飲用が便利であり、且つ安息角が低いことから流れ性に優れ、製品包装や使用が容易である効果がある。
他の側面において、本開示物に示された技術は、コラーゲン粉末を含み且つコラーゲンの異味又は異臭が改善した粒子形態を有する茶(tea)加工品を提供する効果がある。
従来は、生臭さ又は生臭いにおいにて表現され得るコラーゲンの異味又は異臭を低減させるために香料、糖類、合成高分子などの種々の添加剤が用いられてきた。本開示物に示された技術は、天然材料である茶粉末1種だけでコラーゲンの異味又は異臭の低減および/又は改善に十分な効果を奏することができる。
また他の側面において、本開示物に示された技術は、コラーゲンの異味又は異臭マスキング方法を提供する効果がある。
一実験例に従い実施例1の茶加工品の湿潤時間を測定した後の、初期の湿潤状態を示す写真である。 一実験例に従い実施例1の茶加工品の湿潤時間を測定した後、茶加工品が水に沈んだときに1回掻きまぜて再分散させ再分散性を確認した写真である。 一実験例に従い比較例1の茶加工品の湿潤時間を測定した後の、初期の湿潤状態を示す写真である。 一実験例に従い結晶セルロースをビーカーに入れてから20秒後に分散状態を目視にて確認した写真である。
以下、本開示物を詳細に説明する。
一側面において、本開示物は、茶粉末およびコラーゲン粉末を含み、結合剤を含まないものである、粒子状の茶加工品を提供する。
他の側面において、本開示物は、茶粉末およびコラーゲン粉末を含み、茶加工品の粒子の全重量を基準として微粉末を10重量%以下含み、前記微粉末は、粒子径が75μm以下である、粒子状の茶加工品を提供する。
例示的な一具現例において、前記粒子状の茶加工品は、コラーゲンの異味又は異臭が改善されたものであってよい。
例示的な一具現例において、前記粒子状の茶加工品は、甘味剤を含まないものであってよい。
他の側面において、本開示物は、茶粉末を有効成分として含む、コラーゲンの異味又は異臭マスキング用組成物を提供する。
他の側面において、本開示物は、コラーゲンの異味又は異臭マスキングのための茶粉末の用途を提供する。
他の側面において、本開示物は、コラーゲンの異味又は異臭マスキング用組成物を製造するための茶粉末の用途を提供する。
他の側面において、本開示物は、茶粉末およびコラーゲン粉末を混合する段階を含む、コラーゲンの異味又は異臭マスキング方法を提供する。
従来の緑茶粉末は、水に混ぜて飲用するときに粒子間の凝集力によるひどい固まり現象のため水に分散し難く流動性や流れ性が低い。これに対し、本開示物に係る茶加工品は、コラーゲン粉末とともに配合して溶媒、例えば、水に対する分散速度が顕著に改善し流動性や流れ性が改善するという効果を奏する。
本開示物において結合剤は、粉末を凝集又は結合させる物質であって、粉末を凝集又は結合させて、粉末に比べて大きな粒子を形成させるものである。例えば、前記結合剤は、茶粉末を凝集又は結合させる物質であってよく、また茶粉末が凝集又は結合してなる粒子形態を保持させるものであってもよい。前記結合剤の例としては、澱粉、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、スクロース、デキストロース、マルチトール、マルトデキストリン、とうもろこしシロップ、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、多糖類、およびゼラチンなどが挙げられる。
本開示物において粒子状の茶加工品は、粒子形態を有する茶(tea)の加工品を意味する。例示的な一具現例において、前記茶加工品は、複数粒の茶粉末と複数粒のコラーゲン粉末とが凝集してなる茶・コラーゲンの複合粒子形態を有するものであってよい。例えば、前記茶加工品は、茶粉末とコラーゲン粉末とに水を加えることによって複数粒の茶粉末と複数粒のコラーゲン粉末とが固まってなる茶・コラーゲン複合粒子を含むものであってよい。細かい粉末状態の乾燥物に水分を加えると粉末成分が粘着性を持つようになり、その粘着性により互いに凝集することで粉末に対して約10〜150倍の大きな粒子を形成するようになる。このような粒子を乾燥させてなるものを細粒又は顆粒ということがあり、一般的に流れ性の増進、保存性の向上などのために粉末を細粒化又は顆粒化して用いる。
例示的な一具現例において、前記粒子状は、無定形、球形、又は楕円形などの形状を有してよい。
本開示物において茶粉末は、茶の木(Camellia sinensis)を原料として得た粉末(パウダー)を意味し、例えば、茶の木の葉を粉砕、破砕又は磨砕して得た粉末(パウダー)や茶の木の葉の抽出物又は抽出液を噴霧乾燥などの工程を通じて粉末化して得た粉末(パウダー)であってよい。前記茶の木の葉は、収穫時期、加工の有無又は加工方法などに特に制限がなく使用可能である。
例示的な一具現例において、前記茶粉末は、粉砕装置を利用して得ることができる。粉砕装置は、破砕機(crusher)、粉末機(grinder)などに大別することができる。破砕機は、大きな塊の固体を粉砕する装置であり、装置の例としては、ジョークラッシャ(jaw crusher)、ジャイレートリクラッシャ(gyratory crusher)などがある。粉末機は、破砕機で1次粉砕された粉末をさらに細かい粉砕生成物にしたり、1次粉砕を行うことなく微粉末にしたりする装置であって、ハンマーミル(hammer mill)、ローラミル(roller mill)、ボールミル(ball mill)、アトリションミル(attrition mill)、気流式ミル(air−flow type mill)などがこれに属する。茶の木の葉を粉砕して粉末緑茶を製造する場合、前記粉砕装置、特に電気ひき臼、ボールミル、ハンマーミルなどが利用されている。
例示的な一具現例において、前記茶は、茶葉であってよい。
例示的な一具現例において、前記茶は、不醗酵茶、例えば緑茶など、醗酵茶、例えば紅茶など、半発酵茶、例えばウーロン茶、白茶、花茶など、後発酵茶、例えばプーアル茶、黄茶などを含む群から選ばれる1以上であってよい。
例示的な一具現例において、前記茶は、緑茶であってもよい。
例示的な一具現例において、前記茶は、緑茶葉であってよい。
本開示物において粒子径は、粒子の最長直径を意味してよい。他の側面において、本開示物において粒子径は、粒子の平均直径を意味してよい。
例示的な一具現例において、前記茶粉末は、50μm以下、又は1〜50μm、又は10〜50μmの粒子径を有するものであってよい。
例示的な一具現例において、前記茶粉末は、茶粉末の全重量を基準として99重量%以上に該当する茶粉末の粒子径が75μm以下のものであってよい。
例示的な一具現例において、前記コラーゲンは、300〜30,000Mwの分子量を有するものであってよい。
例示的な一具現例において、前記コラーゲン粉末は、摂取可能であり且つ粉末形態を有するものであって、豚皮、牛皮、又は魚に由来するものであってよい。
例示的な一具現例において、前記コラーゲン粉末は、1〜4,000μmの粒子径を有するものであってよい。他の例示的な一具現例において、前記コラーゲン粉末は、1μm以上、5μm以上、10μm以上、15μm以上、20μm以上、25μm以上、30μm以上、35μm以上、40μm以上、45μm以上、又は50μm以上、且つ4,000μm以下、3,500μm以下、3,000μm以下、2,500μm以下、2,000μm以下、1,500μm以下、1,000μm以下、900μm以下、800μm以下、700μm以下、600μm以下、又は500μm以下の粒子径を有するものであってよい。
例示的な一具現例において、前記コラーゲン粉末は、茶加工品の全重量を基準として15重量%以上、20重量%以上、又は25重量%以上含まれてよい。
例示的な一具現例において、前記コラーゲン粉末は、茶加工品の全重量を基準として15〜85重量%、20〜80重量%、又は25〜75重量%で含まれてよい。
例示的な一具現例において、前記茶粉末とコラーゲンと粉末とは、1〜5:5〜1の重量比、1〜4:4〜1の重量比、又は1〜3:3〜1の重量比で含まれてよい。
例示的な一具現例において、前記茶粉末とコラーゲン粉末とが絡み合って茶・コラーゲン複合粒子形態を有するものであってよい。本開示物において茶・コラーゲン複合粒子とは、茶粉末とコラーゲン粉末とが絡み合って物理的に結合、凝集、又は結集した形態を有するものであって、茶粉末とコラーゲン粉末とが複合的に構成されている粒子を意味する。前記茶・コラーゲン複合粒子は、水に素早く湿潤および分散する効果を奏する。かかる効果は、茶粉末とコラーゲン粉末との単純混合物に比べて顕著に優れる。また、前記茶・コラーゲン複合粒子は、コラーゲン特有の不快な異味、異臭を低減および/または改善する効果を奏する。
例示的な一具現例において、前記茶・コラーゲン複合粒子は、流動層造粒機で形成されたものであってよい。
例示的な一具現例において、前記茶加工品は、コラーゲン粉末を結合剤として用いて茶粉末を凝集させてなるものであってよい。
例示的な一具現例において、前記茶加工品は、製造原料として茶粉末、コラーゲン粉末、および水だけを用いて製造されたものであってよい。
例示的な一具現例において、前記茶加工品は、茶粉末とコラーゲン粉末とに水を噴射して製造されたものであってよい。
例示的な一具現例において、前記茶加工品は、結合剤、甘味剤、香料などの他の添加剤が全く含まれず、茶粉末とコラーゲン粉末との2種の原料だけからなるものであってよい。
例示的な一具現例において、前記茶加工品は、茶加工品の全重量を基準として90重量%以上又は95重量%以上が茶粉末とコラーゲン粉末とからなるものであってよい。
従来、細粒又は顆粒の製造の際は、結合剤を水に溶かした液を緑茶粉末に噴霧して製造していたため、水に分散又は溶解させると濁った色相やさっぱりしない後味などが残るという短所があった。しかし、本開示物に係る茶加工品は、結合剤、甘味剤、香料などを含むことなく製造が可能であるため嗜好性を阻害する要素を除去し、嗜好性改善効果を奏する。また、工程の単純化によって製造工程上の利点を提供する。
本開示物において甘味剤は、異味又は異臭を低減させて味又は香を改善する物質である。例えば、前記甘味剤は、コラーゲン特有の異味又は異臭を低減させために添加される物質であってよい。前記甘味剤は、天然甘味剤又は人工甘味剤であってよく、甘味剤の機能を果たし得るものであれば、香料、その他食品添加物も含むことを意味する。前記甘味剤の例としては、砂糖、ブドウ糖、マルトース、オリゴ糖、デキストリン、αシクロデキストリン、βシクロデキストリン、γシクロデキストリン、ヒドロキシプロピルβシクロデキストリン、難消化性マルトデキストリン、転化糖、果糖、ラクトース、ガラクトース、水飴、ソルビトール、マルチトール、キシリトール、エリスリトール、マンニトール、トリハロース、アスパタム、スクラロース、アセスルファムK、およびサッカリンなどが挙げられる。
例示的な一具現例において、前記茶加工品は、茶加工品の粒子の全重量を基準として微粉末を10重量%以下、1〜10重量%、又は5〜10重量%含み、前記微粉末は、粒子径が 75μm以下、又は1〜75μmであってよい。
例示的な一具現例において、前記茶加工品は、全粒子の平均粒径が100〜600μmであってよい。他の例示的な一具現例において、前記茶加工品は、全粒子の平均粒径が100μm以上、150μm以上、200μm以上、250μm以上、又は300μm以上であり、且つ600μm以下、550μm以下、500μm以下、450μm以下、400μm以下、350μm以下、又は300μm以下であってよい。
例示的な一具現例において、前記茶加工品は、水と接触させたときの湿潤時間が60秒以下、50秒以下、40秒以下、30秒以下、20秒以下、10秒以下、又は10秒未満であり、且つ、前記湿潤時間は、茶加工品2gを水の水面上に置いたときに茶加工品全体が水の水面下に沈むのにかかる時間であってよい。前記湿潤時間は、物理的又は化学的処理を加えることなく室温で茶加工品2gを水の水面上に静かに置いたときに茶加工品全体が水に浸漬するのにかかる時間であってよい。
例示的な一具現例において、前記水の量は、500mLであってよい。
例示的な一具現例において、前記湿潤時間は、茶加工品2gを15〜25℃の水の水面上に置いたときに茶加工品全体が水の水面下に沈むのにかかる時間であってよい。
例示的な一具現例において、前記茶加工品は、細粒剤、散剤、又は顆粒剤であってよい。
例示的な一具現例において、前記茶加工品は、カプセル又はスティック形態の包(packets)に充填したものであってよい。
例示的な一具現例において、前記茶加工品は、発泡錠又は分散錠などの形態でさらに加工したものであってよい。
例示的な一具現例において、前記茶加工品は、水又はジュースなどに直接混ぜて飲用したり、野菜又は果物ザラダに振りかけて摂取したりしてよい。
本開示物に係る茶加工品は、湿潤性や分散性(粒子の拡散性)に優れる効果がある。従来の粉末緑茶又は粉末緑茶の顆粒を水に分散させるために、掻き回したり振ったりしなければならない過程を不要とするほど、非常に素早い分散速度を有する茶加工品を提供する。また、前記茶加工品は、再分散性に優れるため水に分散した後も互いにくっ付いたり凝集したりする現象が生じなく、且つ時間が過ぎても分散状態を保持する。前記茶加工品は、水の温度に関係なく冷たい水やお湯のいずれでも優れた分散性や再分散性を示す。
また、本開示物に係る茶加工品は、35°以下と安息角が低いため流れ性や流動性に優れるという長所がある。安息角は、茶加工品を積み上げたときに安定して保持できる角度のことを意味し、安息角が高いほど流れ性は低下するようになる。このため、スティック形態での包装時の充填、封止などの製造工程上でも有利であるという長所を提供し(例えば、定量で包装し易く且つ封止の際に生じ得る不良を予防する)、且つ、消費者が使用するときも粒子の排出が容易であるため使用が便利であるという効果がある。
例示的な一具現例において、前記コラーゲンの異味又は異臭マスキング方法は、加工物の全重量を基準として25重量%以上の量で茶粉末を混合することであってよい。他の例示的な一具現例において、前記コラーゲンの異味又は異臭マスキング方法は、加工物の全重量を基準として25重量%以上、且つ90重量%以下、85重量%以下、80重量%以下、又は75重量%以下の量で茶粉末を混合することであってよい。
例示的な一具現例において、前記コラーゲンの異味又は異臭マスキング方法は、茶粉末とコラーゲン粉末とを1〜5:5〜1の重量比、1〜4:4〜1の重量比、又は1〜3:3〜1の重量比で混合することであってよい。
例示的な一具現例において、前記コラーゲンの異味又は異臭マスキング方法は、甘味剤を添加しないことであってよい。
例示的な一具現例において、前記コラーゲンの異味又は異臭マスキング方法は、茶粉末とコラーゲン粉末とが絡み合っている茶・コラーゲン複合粒子を製造することであってよい。
例示的な一具現例において、前記茶・コラーゲン複合粒子は、流動層造粒機で形成されたものであってよい。
例示的な一具現例において、前記茶・コラーゲン複合粒子は、茶粉末とコラーゲン粉末とに水を噴射して製造されたものであってよい。
本願に開示された技術は1つ以上の下記の様態を含む。
様態1:茶粉末およびコラーゲン粉末を含み、結合剤を含まないものである、粒子状の茶加工品。
様態2:茶粉末およびコラーゲン粉末を含み、茶加工品の粒子の全重量を基準として微粉末を10重量%以下含み、前記微粉末は、粒子径が75μm以下である、粒子状の茶加工品。
様態3:前記茶粉末とコラーゲン粉末とが絡み合って茶・コラーゲン複合粒子形態を有する、様態1又は様態2に記載の粒子状の茶加工品。
様態4:前記茶は、茶葉である、様態1〜様態3のいずれか一つに記載の粒子状の茶加工品。
様態5:前記茶は、不醗酵茶、半発酵茶、醗酵茶、および後発酵茶からなる群より選ばれる1以上である、様態1〜様態4のいずれか一つに記載の粒子状の茶加工品。
様態6:前記茶は、緑茶である、様態1〜様態5のいずれか一つに記載の粒子状の茶加工品。
様態7:前記コラーゲン粉末は、茶加工品の全重量を基準として15重量%以上含まれたものである、様態1〜様態6のいずれか一つに記載の粒子状の茶加工品。
様態8:前記茶粉末とコラーゲン粉末とは、1〜5:5〜1の重量比で含まれた、様態1〜様態7のいずれか一つに記載の粒子状の茶加工品。
様態9:前記茶加工品は、全粒子の平均粒径が100〜600μmである、様態1〜様態8のいずれか一つに記載の粒子状の茶加工品。
様態10:前記茶加工品は、水と接触させたときの湿潤時間が60秒以下であり、且つ前記湿潤時間は、茶加工品2gを水の水面上に置いたときに茶加工品全体が水の水面下に沈むのにかかる時間である、様態1〜様態9のいずれか一つに記載の粒子状の茶加工品。
様態11:前記茶加工品は、細粒剤、散剤、又は顆粒剤である、様態1〜様態10のいずれか一つに記載の粒子状の茶加工品。
様態12:前記茶加工品は、甘味剤を含まないものである、様態1〜様態11のいずれか一つに記載の粒子状の茶加工品。
以下、実施例を挙げて本開示物をより詳細に説明することにする。なお、これらの実施例は単に開示物を例示するためのものであるに過ぎず、本開示物の範囲がこれらの実施例によって制限されると解釈されないのは当業界における通常の知識を有する者にとって自明である。
実施例1.
緑茶粉末(オソルロク農場、大韓民国)375gおよびコラーゲン粉末(株式会社ソーフン、大韓民国)125gをトップスプレー流動層造粒機(GPCG-1、Top spray type、Glatt、ドイツ)に入れ、給気温度70℃、排気温度30±5℃、ノズル内径1.0mm、噴霧圧1.0bar、エアーフラップ(air flap)25〜35%、および乾燥温度70℃の条件で水を噴射しながら顆粒を製造した。18mesh(1,000μm)の篩に通したものを緑茶・コラーゲン複合粒子として使用した。
実施例2.
緑茶粉末(オソルロク農場、大韓民国)125gおよびコラーゲン粉末(株式会社ソーフン、大韓民国)375gをトップスプレー流動層造粒機(GPCG-1、Top spray type、Glatt、ドイツ)に入れ、給気温度70℃、排気温度30±5℃、ノズル内径1.0mm、噴霧圧1.0bar、エアーフラップ(air flap)25〜35%、および乾燥温度70℃の条件で水を噴射しながら顆粒を製造した。18mesh(1,000μm)の篩に通したものを緑茶・コラーゲン複合粒子として使用した。
実施例3.
緑茶粉末(オソルロク農場、大韓民国)250gおよびコラーゲン粉末(株式会社ソーフン、大韓民国)250gをトップスプレー流動層造粒機(GPCG-1、Top spray type、Glatt、ドイツ)に入れ、給気温度70℃、排気温度30±5℃、ノズル内径1.0mm、噴霧圧1.0bar、エアーフラップ(air flap)25〜35%、および乾燥温度70℃の条件で水を噴射しながら顆粒を製造した。18mesh(1,000μm)の篩に通したものを緑茶・コラーゲン複合粒子として使用した。
比較例1.
緑茶粉末(オソルロク農場、大韓民国)450gおよびコラーゲン粉末(株式会社ソーフン、大韓民国)50gをトップスプレー流動層造粒機(GPCG-1、Top spray type、Glatt、ドイツ)に入れ、給気温度70℃、排気温度30±5℃、ノズル内径1.0mm、噴霧圧1.0bar、エアーフラップ(air flap)25〜35%、および乾燥温度70℃の条件で水を噴射しながら顆粒を製造した。18mesh(1,000μm)の篩に通したものを緑茶・コラーゲン複合粒子として使用した。
比較例2.
緑茶粉末(オソルロク農場、大韓民国)250gおよびコラーゲン粉末(株式会社ソーフン、大韓民国)250gを約1分間混合して、緑茶粉末とコラーゲン粉末との単純混合物を製造した。
比較例3.
緑茶粉末(オソルロク農場、大韓民国)500gをトップスプレー流動層造粒機(GPCG-1、Top spray type、Glatt、ドイツ)に入れ、給気温度70℃、排気温度30±5℃、ノズル内径1.0mm、噴霧圧1.0bar、エアーフラップ(air flap)25〜35%、および乾燥温度70℃の条件で水を噴射しながら顆粒を製造した。18mesh(1,000μm)の篩に通したものを緑茶・緑茶複合粒子として使用した。
前記収得した緑茶・緑茶複合粒子250gとコラーゲン粉末(株式会社ソーフン、大韓民国)250gとを混合したものを比較例3として下記の実験例で用いた。
比較例4.
緑茶粉末(オソルロク農場、大韓民国)475gをトップスプレー流動層造粒機(GPCG-1、Top spray type、Glatt、ドイツ)に入れ、給気温度70℃、排気温度30±5℃、ノズル内径1.0mm、噴霧圧1.0bar、エアーフラップ(air flap)25〜35%、および乾燥温度70℃の条件でマルトデキストリン25gを溶解させた水を噴射しながら顆粒を製造した。18mesh(1,000μm)の篩に通したものを緑茶・緑茶複合粒子として使用した。
比較例5.
緑茶粉末(オソルロク農場、大韓民国)475gをトップスプレー流動層造粒機(GPCG-1、Top spray type、Glatt、ドイツ)に入れ、給気温度70℃、排気温度30±5℃、ノズル内径1.0mm、噴霧圧1.0bar、エアーフラップ(air flap)25〜35%、および乾燥温度70℃の条件でヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC、4cps、ロッテ精密化学、大韓民国)25gを溶解させた水を噴射しながら顆粒を製造した。18mesh(1,000μm)の篩に通したものを緑茶・緑茶複合粒子として使用した。
比較例6.
緑茶粉末(オソルロク農場、大韓民国)500gを比較例6として下記の実験例で用いた。
比較例7.
緑茶粉末(オソルロク農場、大韓民国)50gおよびコラーゲン粉末(株式会社ソーフン、大韓民国)450gをトップスプレー流動層造粒機(GPCG-1、Top spray type、Glatt、ドイツ)に入れ、給気温度70℃、排気温度30±5℃、ノズル内径1.0mm、噴霧圧1.0bar、エアーフラップ(air flap)25〜35%、および乾燥温度70℃の条件で水を噴射しながら顆粒を製造した。18mesh(1,000μm)の篩に通したものを緑茶・コラーゲン複合粒子として使用した。
比較例8.
コラーゲン粉末(株式会社ソーフン、大韓民国)500gを比較例8として下記の実験例で用いた。
比較例9.
粉末上の緑茶抽出物(サムギョングコステック、大韓民国)125gおよびコラーゲン粉末(株式会社ソーフン、大韓民国)375gをトップスプレー流動層造粒機(GPCG-1、Top spray type、Glatt、ドイツ)に入れ、給気温度70℃、排気温度30±5℃、ノズル内径1.0mm、噴霧圧1.0bar、エアーフラップ(air flap)25〜35%、および乾燥温度70℃の条件で水を噴射しながら顆粒を製造した。18mesh(1,000μm)の篩に通したものを緑茶・コラーゲン複合粒子として使用した。
実験例.
(1)粒度の分析
粒度分析測定器(Mastersizer、Malvern、英国)を利用して前記実施例1〜3および比較例1〜6の茶加工品を対象に特定の範囲の粒子の大きさ(75μm以下)を有する微粉末比率などを測定し、その結果を表1に表した。一方、コラーゲン粉末(株式会社ソーフン、大韓民国)500gの微粉末比率を測定した結果、25.67重量%の微粉末含量を有すると示された。
(2)湿潤時間の測定
室温と同じ温度の水500mLが入っているビーカーに実施例1〜3および比較例1〜6の茶加工品2gをそれぞれ慎重に入れた後、水面上で固まることなく下に沈む湿潤時間を測定し、その結果を表1に表した。前記湿潤時間は、掻き混ぜたり振ったりするなどの物理的力を加えずに放置した後、茶加工品がすべて水面下に沈む時間を測定したものである。一部の試料は水面下に沈むことなく水面上で固まっている現象が持続することがあるため、観察時間は最大180秒とした。
(3)安息角の測定
粉体が通過する漏斗を底面に固定させた状態で実施例1〜3および比較例1〜6の茶加工品を漏斗に入れてから、漏斗を徐々に持ち上げながら積み上げられた円錘状の塊ができるようにした。積み上げられた円錐4箇所の直径の平均値と円錐の高さを測定して下記の式から安息角を求め、その結果を表1に表した。
tanα=高さ/(0.5×底面直径)
安息角は、粒子の流動性(流れ性)を示す指標であって、一般的に25°〜30°であれば極めて良好、31°〜35°であれば良好、36°〜40°であればやや良好であることを意味する。流動性に優れるほど、粒子をカプセルやスティク包に充填したり錠剤に打錠したりするときに所望の量だけ充填されることで工程を円滑にする長所がある。
Figure 2021145676
実施例1〜3は、25〜75重量%の緑茶粉末を25〜75重量%のコラーゲン粉末と混合して緑茶・コラーゲン複合粒子からなる茶加工品を製造したものである。実施例1〜3の茶加工品は、10重量%以下の微粉末含量を有し、湿潤時間が10秒未満と水に対する分散速度が極めて優れることが確認された(図1参照)。実施例1〜3の茶加工品は、水に素早く分散し、且つ水に分散された後も互いにくっ付いたり凝集したりする現象がなく再分散性に優れることが目視にて確認された(図2参照)。湿潤がなされたとしても沈んだ緑茶粉末又は顆粒が分散され難く固まっていることがあるが、本開示物に係る茶加工品は、結合剤を用いずにも極めて分散性に優れ、振ったり掻き混ぜたりしなくても固まり現象がほとんどないことが確認された。
また、実施例1〜3の茶加工品は、35°以下の安息角を有して流動性が良好であることが確認された。実施例1〜3の茶加工品は、結合剤を用いた比較例4および5の茶加工品よりも遥かに流動性に優れる結果を示した。したがって、本開示物に係る茶加工品は、良好な流動性を有するため充填工程などの製品の包装が容易であり、且つ粒子の排出が容易であるため使用が便利である利点を有することが確認された。
比較例1は、緑茶粉末450gとコラーゲン粉末50gを用いて緑茶・コラーゲン複合粒子を製造したものである。比較例1の茶加工品は、微粉末含量が高く測定時間(180秒)間湿潤がなされずに相当な量が水面上に残っており、水に対する分散性に劣ることが確認された(図3参照)。コラーゲン粉末の含量が低いと、茶粉末を結合させる結合力が減少し、これに伴い微粉末含量が増加して水に対する分散性に劣ると判断される。
比較例2は、緑茶粉末とコラーゲン粉末との単純混合物であって、微粉末含量と湿潤時間の両方とも高い結果を示した。
比較例3は、緑茶粉末のみからなる顆粒を製造した後、これをコラーゲン粉末と同じ量で混合したものである。比較例3の茶加工品は、緑茶・緑茶複合粒子を含むが、単純添加されたコラーゲン粉末によって微粉末含量が増加し、緑茶粉末の水に対する分散性を改善させることができなかった。
比較例4および5は、結合剤としてマルトデキストリン又はHPMCを用いて緑茶・緑茶複合粒子を製造したものである。比較例4の茶加工品は、結合剤を用いたにも拘らず緑茶粉末の水に対する分散性を改善させることができなかった。比較例5の茶加工品は、結合剤としてHPMCを用いたものであって、微粉末含量は高いものの、比較的に早い湿潤特性を示した。しかし、本開示物に係る茶加工品に比べては低い湿潤速度を示した。また、比較例5の茶加工品は、さっぱりしない後味などが残るという限界を示した。HPMCは合成添加剤であって近年の食品トレンドであるクリーンラベル(clean label)に符合せず、消費者の選好度が高くないという短所がある。
比較例6は、微粉末含量が99.52重量%である緑茶粉末であって、緑茶粉末を水に混ぜて飲用するときに固まり現象によって分散され難く、固まっていることが確認された。
(4)結晶セルロースの分散性
市販されている結晶性粉末である結晶セルロース(Avicel PH200、Dupont、米国)を入手して粒度分析測定器(Mastersizer、Malvern、英国)にて粒子径が75μm以下の微粉末の比率を測定した。その結果、前記結晶性粉末の結晶セルロースは、微粉末含量が9.29%であると示された。
また、前記結晶性粉末の結晶セルロースを室温と同じ温度の水500mLが入っているビーカーに慎重に入れた後、掻き混ぜたり振ったりするなどの物理的力を加えずに放置して20秒後に分散状態を確認した。その結果、結晶セルロースは水に分散され難く、20秒後にすべて底に沈むことが確認された(図4参照)。
このように、結晶セルロースは微粉末含量が少ないにも係わらず水に対する分散性や再分散性に劣る結果を示しており、このことから、微粉末含量が粒子の分散性を決める要素ではなくて微粉末含量が少なくても粒子に応じて異なった分散性や再分散性を示すことが分かった。
(5)コラーゲンの異味および異臭選好度評価
10人のパネラーを対象に、前記実施例1〜3の粒子と比較例7〜9の粒子に対する異味および異臭選好度と全般的な嗜好度を評価した。具体的に、それぞれの粒子1gに該当する量を150mLの水に分散させて摂取させた後、コラーゲンの異味および異臭選好度と全般的な嗜好度を評価した。各パネルの評価点数を平均した結果を下の表2に表した。15点を最高点と設定して評価し、点数が高いほど異味および異臭選好度と全般的な嗜好度が高いことを意味する。
Figure 2021145676
表2に表したように、緑茶粉末を用いて甘味剤の使用なしでもコラーゲンの異味および異臭を相当低減させることができ、全般的な嗜好度も大きく上昇させ得ることが確認された。特に、加工物の全重量を基準として25重量%以上の緑茶粉末が含有されるものが、コラーゲンの異味、異臭の改善に最も効果的であることが確認された。また、加工物の全重量を基準として25重量%の緑茶粉末が含有された実施例2の場合、同じ含量にて緑茶粉末の代わりに粉末状の緑茶抽出物が含有された比較例9に比べて、異味の選好度が2倍以上増加する結果を示した。このことから、緑茶粉末がコラーゲンの異味、異臭の改善に極めて効果的であることが分かった。
以上、本開示物の特定の部分を詳細に記述したところ、当業界における通常の知識を有する者にとって、このような具体的な記述は単に好適な実施態様であるに過ぎず、これによって本開示物の範囲が制限されるものではない点は明らかである。したがって、本開示物の実質的な範囲は請求項とそれらの等価物によって定義されるといえる。

Claims (12)

  1. 茶粉末およびコラーゲン粉末を含み、
    結合剤を含まない、粒子状の茶加工品。
  2. 茶粉末およびコラーゲン粉末を含み、
    茶加工品の粒子の全重量を基準として微粉末を10重量%以下含み、
    前記微粉末は、粒子径が75μm以下である、粒子状の茶加工品。
  3. 前記茶粉末とコラーゲン粉末とが絡み合って茶・コラーゲン複合粒子形態を有する、請求項1又は2に記載の粒子状の茶加工品。
  4. 前記茶は、茶葉である、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の粒子状の茶加工品。
  5. 前記茶は、不醗酵茶、半発酵茶、醗酵茶、および後発酵茶からなる群より選ばれる1以上である、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の粒子状の茶加工品。
  6. 前記茶は、緑茶である、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の粒子状の茶加工品。
  7. 前記コラーゲン粉末を茶加工品の全重量を基準として15重量%以上含む、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の粒子状の茶加工品。
  8. 前記茶粉末とコラーゲン粉末とを1〜5:5〜1の重量比で含む、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の粒子状の茶加工品。
  9. 前記茶加工品は、全粒子の平均粒径が100〜600μmである、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の粒子状の茶加工品。
  10. 前記茶加工品は、水と接触させたときの湿潤時間が60秒以下であり、前記湿潤時間は、茶加工品2gを水の水面上に置いたときに茶加工品全体が水の水面下に沈むのにかかる時間である、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の粒子状の茶加工品。
  11. 前記茶加工品は、細粒剤、散剤、又は顆粒剤である、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の粒子状の茶加工品。
  12. 前記茶加工品は、甘味剤を含まないものである、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の粒子状の茶加工品。
JP2021038003A 2020-03-18 2021-03-10 粒子形態を有する茶加工品 Pending JP2021145676A (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR1020200033243A KR20210116979A (ko) 2020-03-18 2020-03-18 입자 형태를 갖는 차 가공물
KR1020200033242A KR20210116978A (ko) 2020-03-18 2020-03-18 콜라겐의 이미 또는 이취 마스킹용 조성물
KR10-2020-0033242 2020-03-18
KR10-2020-0033243 2020-03-18

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021145676A true JP2021145676A (ja) 2021-09-27

Family

ID=77747063

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021038003A Pending JP2021145676A (ja) 2020-03-18 2021-03-10 粒子形態を有する茶加工品

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20210289808A1 (ja)
JP (1) JP2021145676A (ja)
CN (1) CN113491293B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021164424A (ja) * 2020-04-07 2021-10-14 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 コラーゲン由来の不快臭マスキング剤

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114586872A (zh) * 2022-03-21 2022-06-07 苏州东泉生物科技有限公司 一种石斛金叶代用茶及其制备方法

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE1792525A1 (de) * 1968-09-13 1972-01-27 Hag Ag Verfahren zur Herstellung poroeser und koerniger Aggregate aus pulverfoermigem Material
JPH0678674A (ja) * 1992-08-31 1994-03-22 Techno Pack:Kk 粉茶の製造方法
US6287616B1 (en) * 1996-08-21 2001-09-11 Nestec S.A. Cold water soluble creamer
KR100899334B1 (ko) * 2005-02-11 2009-05-26 (주)아모레퍼시픽 과립녹차분말의 제조 방법
JP2006288350A (ja) * 2005-04-14 2006-10-26 Hanamai:Kk 食品組成物及びその製造方法
JP2006296341A (ja) * 2005-04-22 2006-11-02 Kunitarou:Kk 粉末茶とその製造方法
KR100884844B1 (ko) * 2006-05-18 2009-02-20 전현철 새콤달콤한 콜라겐 비타 사과 녹차 조성물 및 그 제조방법
KR20080090808A (ko) * 2007-04-06 2008-10-09 동서바이오 주식회사 피부미용을 위한 건강보조식품의 조성물
JP5361253B2 (ja) * 2008-06-05 2013-12-04 株式会社東洋新薬 大麦若葉末を含有するコラーゲンの風味改善方法及び飲食品
JP2010068741A (ja) * 2008-09-17 2010-04-02 Ito En Ltd 茶葉顆粒及び茶葉顆粒の製造方法
SG192855A1 (en) * 2011-03-14 2013-09-30 K Fee System Gmbh Beverage substance, portion capsule, and method for producing a beverage
JP2016067340A (ja) * 2014-10-02 2016-05-09 日健化学株式会社 飲食物
CN104431187A (zh) * 2014-12-06 2015-03-25 烟台东诚药业集团股份有限公司 一种胶原蛋白茶饮料
EA201991282A1 (ru) * 2017-01-09 2020-01-28 Юнилевер Н.В. Исходный материал для напитка
JP6313889B1 (ja) * 2017-08-31 2018-04-18 松谷化学工業株式会社 造粒茶葉及びその製造方法
JP7049839B2 (ja) * 2018-01-29 2022-04-07 株式会社 伊藤園 粉末茶混合物及びその製造方法
JP6621125B1 (ja) * 2019-06-24 2019-12-18 佐藤食品工業株式会社 造粒粉末茶葉及びその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021164424A (ja) * 2020-04-07 2021-10-14 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 コラーゲン由来の不快臭マスキング剤

Also Published As

Publication number Publication date
US20210289808A1 (en) 2021-09-23
CN113491293B (zh) 2024-12-17
CN113491293A (zh) 2021-10-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100899334B1 (ko) 과립녹차분말의 제조 방법
JP6150495B2 (ja) コーヒー組成物
KR101311743B1 (ko) 타블릿형의 녹차 및 그 제조방법
WO2020001185A1 (zh) 一种破壁直饮颗粒
JP2010068741A (ja) 茶葉顆粒及び茶葉顆粒の製造方法
JP6809675B2 (ja) 植物抽出物を含有する口腔内即溶性顆粒の製造方法
JP2021145676A (ja) 粒子形態を有する茶加工品
WO2011092852A1 (ja) 茶葉顆粒及び茶葉顆粒の製造方法
KR0157425B1 (ko) 구감이 향상되고 칼로리가 감소된 압축 정제
KR102480698B1 (ko) 고체형 다이어트 커피의 제조방법
JP3627185B2 (ja) 加工粉砕茶の製造方法
JP2024540780A (ja) ミルクティー製造用組成物及びその製造方法
CN112293634B (zh) 一种海藻粉固体饮料及其制备方法
JPH11290024A (ja) ウコギ科人参エキス組成物
RU2553565C2 (ru) Композиции пониженной калорийности для получения быстрорастворимых напитков и их получение
JP4568636B2 (ja) 浮遊ならびに凝集沈殿が改善されたキトサン含有緑葉組成物及び飲料
JPWO2020071475A1 (ja) 植物抽出物含有顆粒の製造方法、植物抽出物含有顆粒からの微粉の発生を抑制する方法、及び、植物抽出物含有顆粒の不快な味を抑制する方法
RU2549769C2 (ru) Композиции пониженной калорийности для получения какаосодержащих быстрорастворимых напитков
US11653665B2 (en) Processed products of tea and method for manufacturing the same
HK40052311A (en) A processed product of tea in the form of particles
JP4428561B2 (ja) 溶解時に粘性を有する粉末茶
JP3706628B1 (ja) 麦若葉加工物を含有する造粒物
JP4759642B2 (ja) 凝集沈殿が改善された水懸濁用キトサン含有緑葉組成物
JP4463720B2 (ja) 凝集沈殿が改善されたキトサン・緑葉含有水懸濁組成物
JP4261085B2 (ja) 顆粒用微粉化防止剤、顆粒の微粉化防止方法及び微粉化防止性を有する顆粒の製造方法。

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20231124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240820

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20241114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20250121

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20250416

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20250624