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JP2021122789A - 基材搬送装置 - Google Patents

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JP2021122789A
JP2021122789A JP2020018333A JP2020018333A JP2021122789A JP 2021122789 A JP2021122789 A JP 2021122789A JP 2020018333 A JP2020018333 A JP 2020018333A JP 2020018333 A JP2020018333 A JP 2020018333A JP 2021122789 A JP2021122789 A JP 2021122789A
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JP2020018333A
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喜代司 河崎
Kiyoshi Kawasaki
喜代司 河崎
幸一 村尾
Koichi Murao
幸一 村尾
久容 田嶋
Hisayasu Tajima
久容 田嶋
雅充 山下
Masamitsu Yamashita
雅充 山下
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Toray Engineering Co Ltd
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Toray Engineering Co Ltd
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Abstract

【課題】ロールツーロール搬送において低張力で搬送される基材の蛇行を問題無く修正することができる基材搬送装置を提供する。【解決手段】ロールツーロールで基材Wを搬送する基材搬送装置1であり、基材Wに垂れを形成させながら搬送する垂れ搬送部4と、基材Wの搬送経路において垂れ搬送部4のすぐ下流側にあり、基材Wの搬送に抵抗を与えることにより自身の上流側の基材Wの張力よりも下流側の基材Wの張力を大きくする張力付与部6と、基材Wの搬送経路において張力付与部6のすぐ下流側にあり、自身の上流側と下流側の基材Wの張力を縁切りし、かつ回転して基材Wを搬送するロール体であって、自ら変位することで基材Wの幅方向の搬送位置を調節する位置調節ロール5と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、フィルムなどの長尺基材をロールツーロールで搬送する基材搬送装置に関するものである。
従来、回路パターンを形成するために、スパッタリング、CVD、フォトリソグラフィー等の技術が知られていたが、近年、低コスト、省エネ、省資源に貢献するために、各種の印刷技術を用いた回路パターンの形成技術(プリンテッドエレクトロニクス)が注目されている。中でも、金属インクをインクジェットノズルから基材に滴下して回路パターンを形成した後、絶縁層をインクジェットノズルから基材に滴下し、さらにその上に金属インクをインクジェットノズルから基材に滴下して回路パターンを形成するようにして、多層の回路パターンを形成する技術が開発されている。
また、長尺フィルムに塗液を塗布するためには、生産効率の観点から長尺フィルムをロールツーロール搬送して連続的に塗布することがよく行われている。
特許文献1には、ロールツーロールで搬送されるフィルムへの塗布および乾燥を連続して実施する製造装置が記載されている。
特許文献1:特開2005−030682号公報
しかしながら、上記特許文献1の構成の製造装置では、フィルム上の塗液の乾燥後の熱変形に生じる蛇行が原因でフィルムをきれいに巻き取ることができない、または搬送ロールからフィルムが逸脱するという問題があった。ここで、フィルムの蛇行への対応では、たとえば蛇行によるフィルムの幅方向の位置ずれを検知して搬送ロールの位置を調節する、いわゆるEPC(Edge Position Control)の手法がとられることが多い。一方、フィルムの乾燥直後は、引っ張りによるフィルムの変形を回避するために垂れが生じるほどの低張力でフィルムは搬送され、そのような低張力状態のフィルムにEPCを実施しても蛇行によるフィルムの傾斜までは矯正することができず、フィルムの位置ずれは継続して進行するというおそれがあった。
本発明は、上記問題点を鑑み、ロールツーロール搬送において低張力で搬送される基材の蛇行を問題無く修正することができる基材搬送装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の基材搬送装置は、ロールツーロールで基材を搬送する基材搬送装置であり、基材に垂れを形成させながら搬送する垂れ搬送部と、基材の搬送経路において前記垂れ搬送部のすぐ下流側にあり、基材の搬送に抵抗を与えることにより自身の上流側の基材の張力よりも下流側の基材の張力を大きくする張力付与部と、基材の搬送経路において前記張力付与部のすぐ下流側にあり、自身の上流側と下流側の基材の張力を縁切りし、かつ回転して基材を搬送するロール体であって、自ら変位することで基材の幅方向の搬送位置を調節する位置調節ロールと、を有することを特徴としている。
本発明の基材搬送装置によれば、低張力で搬送される基材の蛇行を問題無く修正することができる。具体的には、張力付与部を有することによって位置調節ロールの手前では基材の傾斜も修正しうる程度の張力を基材にかけることができる。
また、前記張力付与部は、基材を搬送方向にうねらせる複数本のロール体であると良い。
こうすることにより、簡単な構成で基材に張力を付与することができる。
また、基材は一方の面に処理が施された状態で前記張力付与部へ搬送され、前記張力付与部は、基材の搬送方向に沿って配置された3本のロール体であり、基材の搬送方向における1本目および3本目のロール体は処理が施された方の基材の面と接触し、2本目のロール体は処理が施された方と反対側の基材の面と接触するものであると、さらに好ましい。
こうすることにより、処理が施された方の基材の面が傷つくことを防ぎつつ、基材に適度な張力を付与することができる。
また、基材は一方の面に処理が施された状態で前記張力付与部へ搬送され、処理が施された方と反対側の基材の面と接触するロール体の回転抵抗は、処理が施された方の基材の面と接触するロール体の回転抵抗よりも大きいものであると、さらに好ましい。
こうすることにより、処理が施された方の基材の面が傷つくことを防ぎつつ、基材に適度な張力を付与することができる。
また、前記垂れ搬送部は、ヒータにより加熱された直後の基材を低張力で搬送するものであると良い。
ヒータで加熱された基材を低張力で搬送すると大きく蛇行する可能性が高いため、本発明の搬送形態が大きく効力を発揮する。
本発明の基材搬送装置により、ロールツーロール搬送において低張力で搬送される基材の蛇行を問題無く修正することができる。
本発明の一実施形態における基材搬送装置を備える塗布装置を説明する図である。 本実施形態における基材搬送装置の一部を表す図である。 本発明の他の実施形態における基材搬送装置の一部を表す図である。 本発明の他の実施形態における基材搬送装置の一部を表す図である。
本発明の一実施形態における基材搬送装置を備える塗布装置について、図1を用いて説明する。
塗布装置100は、基材WにTFT回路パターンなどの印刷を行うものであり、基材搬送装置1による基材Wの搬送経路上に塗布部10および乾燥部20が配置される。基材搬送装置1は、ロールツーロール方式により帯状の基材Wを所定の方向に搬送するものであり、送り出しロール2、巻き取りロール3を有し、送り出しロール2から送り出された基材Wが巻き取りロール3で巻き取られることにより搬送される。この塗布装置100では、送り出しロール2から送り出された基材Wが巻き取りロール3で巻き取られるまでに塗布部10における塗液の塗布および乾燥部20による塗液の乾燥が実施される。これにより、所定の回路パターンが印刷された基材Wを得ることができるようになっている。
また、基材Wの搬送経路における乾燥部20の下流側において基材搬送装置1は位置調節ロール5を備えており、蛇行による基材Wの幅方向(短手方向)における基材Wの位置ずれを検知して修正する。
また、乾燥部20のすぐ下流側には基材Wに垂れを形成して搬送する垂れ搬送部4が設けられており、垂れ搬送部4のすぐ下流側であり位置調節ロール5のすぐ上流側には自身の下流側の基材Wの張力を上流側よりも大きくする張力付与部6が設けられている。
なお、本説明では、鉛直方向をZ軸方向、水平方向のうち基材Wの幅方向をY軸方向と呼び、水平方向においてY軸方向と直交する方向、すなわち基材Wの搬送方向をX軸方向と呼ぶ。
塗布部10は、送り出しロール2と巻き取りロール3による基材Wの搬送経路上に位置し、基材Wに塗液を塗布するものであり、本実施形態では、インクジェット法によって所定のパターンの形状(たとえばTFT回路パターンの形状)にしたがって塗液の液滴が吐出されることにより、基材Wの上面(塗布面)に所定の塗布パターンが形成される。
塗布部10は、吸着ステージ11、塗布ヘッド12、および撮像部13とを有している。
吸着ステージ11は基材Wを吸着固定するものであり、基材Wと対向する面は、略平坦であり複数の吸引孔の開口部を有している。この吸引孔は、真空ポンプなどの図示しない減圧手段と接続されている。この減圧手段が動作することにより、吸引孔から気体が吸引され、基材Wが吸着固定される。
塗布ヘッド12は、インクジェット法により塗液を吐出するものであり、基材Wと対向する面は、略平坦であり複数の吐出孔の開口部を有している。この吐出孔は、塗液が貯蔵された図示しないタンクと配管を経由して接続されており、各吐出孔に塗液が充填される。
また、各吐出孔にはピエゾアクチュエータから構成される駆動隔壁が備えられており、図示しない制御部からの命令によって駆動隔壁が動作することによって、吐出孔の開口部から液滴が吐出される。
そして、吸着ステージ11によって固定された基材Wの上方を図示しない移動手段によって塗布ヘッド12がX軸方向およびY軸方向に移動しながら液滴の吐出を行うことにより、塗布パターンが基材W上に形成される。
撮像部13は、本実施形態では1つもしくは複数のCCDカメラであり、X軸方向およびY軸方向に撮像部13を移動させる図示しない移動手段に取り付けられている。
この撮像部13によって、吸着ステージ11によって固定された基材Wの塗布面に形成されている特徴的なマーク(アライメントマーク)を撮像し、図示しない制御部がこのアライメントマークの座標を解析する。たとえば、吸着ステージ11によって固定された基材W上の4つのアライメントマークの座標が解析されることによって、制御部は基材Wの位置を把握することができる。
ロールツーロールで搬送される基材Wは必ずしも所定の方向に精度良く搬送されるとは限らず、少なからず蛇行をともなって搬送される。そのため、基材Wは吸着ステージ11によって固定された際に所定の位置からずれて固定される可能性もあるが、撮像部13による撮像結果をもとにアライメントマークの座標が解析されることによって、基材Wの固定位置のずれを把握することができる。
そして、塗布ヘッド12が塗液を塗布する前に基材Wの固定位置のずれが把握され、たとえば塗布座標が補正されるといったように塗布動作に反映されることにより、仮に基材Wが蛇行していても基材Wの塗布面に位置精度良く塗布パターンが形成される。
乾燥部20は、基材Wの搬送経路において塗布部10よりも下流側に位置し、熱風により基材W上の塗布パターンを加熱乾燥するものであり、乾燥炉21、およびコンベア22を有する。
乾燥炉21は、基材Wが通過する空間を内部に備え、また、基材Wの入口および出口となる開口を有する箱状の装置である。乾燥炉21の内部空間を形成する面であり基材Wの上面と対向する面には、熱風を吹き出す複数の通風孔が設けられており、基材Wの塗布パターンが形成されている塗布面に対し、図1乃至4に矢印で示すように熱風を吹きつける。これにより塗布パターン内の溶剤の揮発が促進され、塗布パターンが乾燥、硬化する。
ここで、基材Wの長尺方向にわたって乾燥炉21による乾燥および熱によるフィルムの変形ムラが生じることを防止するために、乾燥炉21内は基材Wは一定速度で搬送されている。これにより、基材Wの全体にわたって熱風が当たる時間は均一となる。
また、塗布部10では上記の通り基材Wを吸着固定して塗液の塗布を行うのに対し、乾燥部20では基材Wを一定速度で搬送する必要があるため、塗布部10と乾燥部20との間には基材Wによるバッファ23が形成されている。そして、塗布部10側で基材Wの搬送が停止されている際は、このバッファ23を形成している基材Wが乾燥部20側へ一定速度で送られる。
なお、本実施形態では乾燥炉21では基材Wに熱風を当てているが、熱風により基材Wのばたつきが生じる場合には、熱風に代え、赤外線を基材Wに照射する乾燥手段であっても良い。
なお、このように基材Wを加熱した際、基材Wは熱変形により大きく蛇行する可能性がある。
コンベア22は、乾燥炉21内で基材Wを支持して水平方向に低張力で搬送するものである。
基材Wが張った(過度の張力がかかった)状態で加熱されると、基材Wの軟化にともなって伸びるように変形する。そこで、乾燥炉21内では可能な限り低張力で基材Wを保持する必要があり、本実施形態では図1に示すように基材Wの下面をコンベア22で支持することにより基材Wを低張力の状態で搬送する。なお、空冷、自然冷却などによって乾燥部20の下流側で基材Wの温度が所定の温度まで下がりきるまでは、基材Wが変形するおそれがある状態は続く。
基材搬送装置1は、前述の通り送り出しロール2、巻き取りロール3、垂れ搬送部4、位置調節ロール5、および張力付与部6とを有している。
送り出しロール2は、基材Wを下流側に供給するためのものである。送り出しロール2は、図示しない制御装置により回転を駆動制御されることにより、基材Wを所定の速度で送り出すことができるようになっている。
ここで、基材Wは、帯状に形成されたワークであり、例えば、透明のPETフィルムなどが用いられる。
巻き取りロール3は、供給された基材Wを巻き取るものである。巻き取りロール3は、送り出しロール2と同様に、図示しない制御装置により回転を駆動制御されることにより基材Wに所定の張力をかけつつ基材Wを巻き取ることができるようになっている。
ハッチングを施して図示している位置調節ロール5は、本実施形態ではいわゆるサクションロールであり、外周面に多数の吸気口を有する。位置調節ロール5は図示しない真空ポンプと接続されており、この真空ポンプが作動することにより吸気口に吸引力が発生する。このように吸引力が発生した状態で位置調節ロール5の外周面に基材Wが接触した際、基材Wは位置調節ロール5に吸着保持される。
図2は、本実施形態における基材搬送装置1の一部を表す図であり、位置調節ロール5および乾燥部20の近傍を抜き出したものである。図2(a)は正面図、図2(b)は上面図である。なお、図2(a)において基材Wは太線で表しており、図2(b)において基材Wはドットのハッチングで表している
位置調節ロール5が基材Wを吸着保持しながら回転することにより、この位置調節ロール5の上下流において基材Wの張力が縁切りされた状態で基材Wが搬送される。すなわち、巻き取りロール3からの巻き取りにより生じる図2(a)に示す張力T3と位置調節ロール5の上流側における張力T2とは各々独立して設定可能であり、張力T2の大きさに関わらず、巻き取りロール3は基材Wの巻き取りに適した張力T3で基材を巻き取ることができる。
また、位置調節ロール5は、図示しない移動機構によって図2(b)に矢印で示すように位置調節ロール5の回転軸方向(Y軸方向)に変位することが可能となっている。サクションロールである位置調節ロール5が基材Wを吸着保持した状態で自ら変位することにより、図2(b)の二点鎖線で示すように仮に基材Wの蛇行などにより基材Wの幅方向(Y軸方向)の位置がずれた場合、正常な位置に基材Wの位置を調節、修正することができる。すなわち、本実施形態の位置調節ロール5はEPC(Edge Position Control)を行うものとして機能する。なお、基材Wの位置ずれは、位置調節ロール5の近傍に配置されたセンサ51によって基材Wの端部位置を計測することによって検知する。
垂れ搬送部4は、基材Wの搬送経路の一部であり、乾燥部20のすぐ下流側に位置し、基材Wに垂れを形成させながら搬送する。
前述の通り、乾燥部20によって加熱された基材Wに過度の張力がかかると、基材Wが伸びるように変形する。そのため、垂れ搬送部4では、基材Wを垂れが形成されるほどの低張力(図2(a)における張力T1)で維持し、搬送する。なお、この垂れ搬送部4の範囲では基材Wを低張力で搬送できれば足り、垂れの程度に特に制限は無い。
張力付与部6は、基材Wの搬送に抵抗を与えることにより自身の上流側の基材Wの張力(図2(a)における張力T1)よりも下流側の基材Wの張力(図2(a)における張力T2)を大きくするものである。本実施形態では図2(a)に示すように基材Wの搬送経路に配置された3本の小径のロール体であり、この3本のロール体を基材Wが搬送方向にうねるように通ることにより、基材Wの搬送に抵抗が与えられ、張力付与部6と位置調節ロール5との間で張力T1よりも大きな張力T2が生じる。
なお、基材Wの一方の面には、塗布部10によって塗布され、乾燥部20によって乾燥されたパターンが形成されているため、このパターンに接触することがないよう、図2(b)に示す通り張力付与部6、そのうち特に基材Wのパターンが形成された面と接触するロール体は基材Wの幅方向端部の近傍のみと接触することが好ましい。
以上の構成の基材搬送装置1の効果について、以下の通り説明する。
本実施形態の基材搬送装置1では、基材Wの搬送経路において乾燥部20のすぐ下流側に垂れ搬送部4、張力付与部6、位置調節ロール5がこの順で配置されており、垂れ搬送部4における基材Wの張力T1よりも高い張力T2で基材Wは位置調節ロール5に差し掛かる。
一般的に、乾燥部20によって基材Wを加熱した際、基材Wは熱変形により大きく蛇行する可能性があるため、本実施形態のように基材Wの幅方向(Y軸方向)の位置を調節可能である位置調節ロール5を乾燥部20の下流側に配置し、EPCを実施することが好ましい。
ここで、加熱直後の基材Wは軟化しており、引っ張りによって変形する可能性が高いため、乾燥部20の直後の搬送経路では低張力で基材Wを搬送する必要がある。一方、低張力状態の基材Wを位置調節ロール5で受け取ってEPCを実施しても、位置調整ロール5による基材Wの吸着保持力が強く、低張力状態の基材Wの傾斜(位置調節ロール5への基材Wの進入角度)までは矯正することができず、基材Wの位置ずれは継続して進行するというおそれがあった。
そこで、本実施形態のように垂れ搬送部4と位置調節ロール5の間に張力付与部6が設けられることにより、図2(a)に示す低張力T1と基材Wの傾斜を矯正可能な張力T2を両立させることが可能である。そのため、基材Wの変形を回避しつつ、位置調節ロール5によってしっかりと搬送ずれの修正を行うことができる。
また、本実施形態では、上記の通り張力付与部6は基材Wの搬送方向に沿って配置された3本のロール体であり、基材Wの搬送方向における1本目および3本目のロール体は処理が施された方の基材Wの面(本実施形態では塗布パターンが形成された方の面)と接触し、2本目のロール体は処理が施された方と反対側の基材Wの面(本実施形態では、基材Wの裏面)と接触するように基材Wがうねるように通されている。
このように基材Wが複数本のロール体の間をうねるように搬送される際、基材Wと各ロール体との間の摩擦力によって基材Wに張力を付与することができるため、比較的簡単な構成で張力付与部6が形成される。
特に、基材Wの搬送方向に沿って配置された3本のロール体で張力付与部6が構成される場合、基材Wとの抱き角は2本目のロール体がその両側にある1本目、3本目のロール体よりも大きくなる。この抱き角が大きくなるほど、基材Wとの間の摩擦力が大きくなるため、より大きな張力を基材Wへ付与できる反面、基材Wを傷つける可能性が高くなる。そこで、本実施形態では抱き角が比較的大きくなる2本目のロール体が処理が行われた方と反対側の基材Wの面と接触するようにすることによって、処理が施された方の基材Wの面が傷つくことを防ぎつつ、より大きな張力を基材Wへ付与することができる。
さらに、処理が施された方と反対側の基材の面と接触するロール体の回転抵抗が、処理が施された方の基材の面と接触するロール体の回転抵抗よりも大きい(本実施形態では、2本目のロール体の回転抵抗が1本目および3本目のロール体の回転抵抗よりも大きい)ならば、なお好ましい。ロール体の回転抵抗を比較的大きくし、基材Wとロールの摩擦力を強くすることによって、そこで付与できる張力は大きくなる。したがって、基材Wの裏面側と接触する方のロール体の回転抵抗が高いことによって、張力付与部6全体で基材Wに付与する張力に対する基材Wの裏面側と接触する方のロール体の寄与度が高くなるため、たとえば基材Wの厚みが大きい場合など比較的大きな張力を張力付与部6で付与する必要がある場合でも基材Wの被処理面を傷つけることなく張力を付与することができる。
以上の基材搬送装置により、ロールツーロール搬送において低張力で搬送される基材の蛇行を問題無く修正することが可能である。
ここで、本発明の基材搬送装置は、以上で説明した形態に限らず本発明の範囲内において他の形態のものであってもよい。たとえば、上記の説明では、張力付与部6は複数本のロール体で構成されていたが、この構成に限られず、基材Wの搬送に抵抗を与えられるものであれば他の形態でも構わない。たとえば、図3に示すようにニップロールのような形態でも構わない。
また、上記の説明では、位置調節ロール5はサクションロールで構成されていたが、この構成に限られず、基材Wの張力を縁切りするように基材Wを保持できるものであれば他の形態でも構わない。たとえば、図4に示すようにニップロールのような形態でも構わない。
また、図2の説明では張力付与部6を形成するロール体は3本であったが、それに限らず2本、もしくは4本以上、すなわち複数本のロール体により基材Wの搬送に抵抗を付与することが可能であり、張力T2の設定値に応じて適宜ロール体の本数を決定すれば良い。
また、図2の説明では、位置調節ロール5はY軸方向に自ら変位することによって基材Wの幅方向の搬送位置を調節するものであったが、それに限らず、たとえばZ軸方向を回転軸方向としてピボット動作することによって基材Wの幅方向の搬送位置を調節するものであっても良い。
1 基材搬送装置
2 送り出しロール
3 巻き取りロール
4 垂れ搬送部
5 位置調節ロール
6 張力付与部
10 塗布部
11 吸着ステージ
12 塗布ヘッド
13 撮像部
20 乾燥部
21 乾燥炉
22 コンベア
23 バッファ
51 センサ
W 基材

Claims (5)

  1. ロールツーロールで基材を搬送する基材搬送装置であり、
    基材に垂れを形成させながら搬送する垂れ搬送部と、
    基材の搬送経路において前記垂れ搬送部のすぐ下流側にあり、基材の搬送に抵抗を与えることにより自身の上流側の基材の張力よりも下流側の基材の張力を大きくする張力付与部と、
    基材の搬送経路において前記張力付与部のすぐ下流側にあり、自身の上流側と下流側の基材の張力を縁切りし、かつ回転して基材を搬送するロール体であって、自ら変位することで基材の幅方向の搬送位置を調節する位置調節ロールと、
    を有することを特徴とする基材搬送装置。
  2. 前記張力付与部は、基材を搬送方向にうねらせる複数本のロール体であることを特徴とする、請求項1に記載の基材搬送装置。
  3. 基材は一方の面に処理が施された状態で前記張力付与部へ搬送され、前記張力付与部は、基材の搬送方向に沿って配置された3本のロール体であり、基材の搬送方向における1本目および3本目のロール体は処理が施された方の基材の面と接触し、2本目のロール体は処理が施された方と反対側の基材の面と接触することを特徴とする、請求項2に記載の基材搬送装置。
  4. 基材は一方の面に処理が施された状態で前記張力付与部へ搬送され、処理が施された方と反対側の基材の面と接触するロール体の回転抵抗は、処理が施された方の基材の面と接触するロール体の回転抵抗よりも大きいことを特徴とする、請求項2もしくは3のいずれかに記載の基材搬送装置。
  5. 前記垂れ搬送部は、ヒータにより加熱された直後の基材を低張力で搬送することを特徴とする、請求項1から4のいずれかに記載の基材搬送装置。
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